JP2939465B2 - ネットワーク提供型ctiシステム及びその構築方法 - Google Patents

ネットワーク提供型ctiシステム及びその構築方法

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JP2939465B2
JP2939465B2 JP17186498A JP17186498A JP2939465B2 JP 2939465 B2 JP2939465 B2 JP 2939465B2 JP 17186498 A JP17186498 A JP 17186498A JP 17186498 A JP17186498 A JP 17186498A JP 2939465 B2 JP2939465 B2 JP 2939465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCTI(コンピュー
タテレフォニインテグレーション;Computer Telephony
Integration)システムに関し、電話回線、専用回線、
ISDN(サービス総合デジタル網)回線、インターネ
ット等の通信設備を利用したネットワーク提供型CTI
システム及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CTIシステムとは、コンピュータと電
話システムを連携する高度な電話利用システムであり、
それによれば企業の顧客データベースとの連動で、顧客
窓口業務を大幅に効率化できる等の効果がある。
【0003】従来、CTIシステムを実現するために
は、図20に示すようにその導入する個々の場所の同一
LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)上におい
て、CTI構築のために必要な設備(TAPI(テレフ
ォニ・アプリケーション・プログラミング・インタフェ
ース)、TSAPI(テレフォニ・サービス・アプリケ
ーション・プログラミング・インタフェース)等のCT
I標準インタフェースを持ったCTI対応のPBX(構
内交換機)502(以下、PBXと呼ぶ)、 CTIサーバ
503、 音声応答装置(図示略)、インフォメーション・
インタラクティブ・ルータサーバ(以下、IIRサーバ
と呼ぶ)504、 インタラクティブ・ボイス・レスポンス
サーバ(以下、IVRと呼ぶ)505、 WWW(ワールド
・ワイド・ウェブ)サーバ507、通話録音装置506及び、
CTI対応クライアント端末(以下、クライアント端末
と呼ぶ)510,511、顧客データベース(以下、DBサー
バと呼ぶ)512 、クライアント用ソフトウェアを導入す
るのが一般的であった。この方式では導入コストが高価
となる。このため、中小企業(SOHO:Small Office
Home Office)ではCTIを導入することが困難となっ
てくる。
【0004】また、CTIサーバ503とクライアント端
末510,511間は同一の建物内のLAN501上に設置され、
電話機508,509はPBX502の内線として設置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、CTIシステム
を実現するためには、CTIシステムを導入する個々の
場所においてPBX、IIRサーバ、IVR、WWWサ
ーバ、通話録音装置が必要となっており、次のような問
題点がある。
【0006】1)システム構築に時間がかかり、導入の
ためのコストが高価である。
【0007】2)PBX、CTIサーバ等の設備のメン
テナンスコストが必要となり、システム管理者が必要と
なる。
【0008】3)PBX設置スペースがない。
【0009】4)PBXに係る電気料金、空調設備及び
これの電気料金を削減したい。
【0010】5)CTIシステムのある場所から離れた
場所で、CTIを使用できない(エリアフリーでCTI
を使用したい)。
【0011】6)システムの拡大、縮小に簡単に対応で
きない。
【0012】7)在宅勤務ができない。
【0013】8)24時間、電子メール、ボイスメー
ル、FAX(ファクシミリ)メールからの受付を一元的
に管理できない。
【0014】9)ネットワークからCTI機能を提供し
ようとした場合に、セキュリティに不安がある。
【0015】また、従来の技術によれば、転送を行った
際に転送先に届くのは転送元に発信を行った発信者の発
信者個人情報ではなく転送元の発信者個人情報になる。
この点について図21を参照して説明する。なお、発信
者個人情報とは発信者情報通知サービスによって相手側
に通知することが可能な個人情報のことである。以下で
は、発信者600の電話機601から着信者である転送元610
の電話機611に対する発信を転送先620の電話機621へ転
送するものとする。この場合、電話機601 から発信され
た呼に局側で発信者600 に対する発信者個人情報を付加
してISDN回線630に発信者個人情報を送出(図中の
[1])すると、ISDN回線630はこれを転送元(着
信者)610に送出する(図中の[2])。発信者個人情
報はUUI(User User Information,ユーザ−ユーザ
情報;詳細は後述)対応ターミナルアダプタ(TA)61
2を介してクライアント端末613に送られて発信者個人情
報が表示される。一方、転送元(着信者)610への着信
が転送先620に転送される場合、局側で転送元(着信
者)610の発信者個人情報を付与するが、この時発信者6
00の発信者個人情報は消失する(図中の[3])。その
ため、転送先620 にはISDN回線630 から転送元(着
信者)個人情報だけが送られ(図中の[4])、UUI
対応ターミナルアダプタ622 を介してクライアント端末
623 に送られてきた転送元(着信者)610 の発信者個人
情報だけが表示される。以上のごとく従来の技術では次
のような問題が生じる。
【0016】10)転送を行った際に元来(転送元に電
話をかけた発信者)の発信者個人情報が消失してしま
う。
【0017】11)発信者電話番号(以下、発IDとい
う)等の発信者個人情報が転送先に届かないため、転送
先のクライアント端末で顧客情報のポップアップ(即
ち、電話の着信と同時に顧客情報を表示すること)がで
きない。
【0018】本発明は、このような背景の下になされた
もので、下記項目を達成することができるネットワーク
提供型CTIシステム及びその構築方法を提供すること
を目的とする。
【0019】1)少ない設備費でCTIシステムを構築
できる。
【0020】2)設備のメンテナンスコストを削減し、
システム管理者を必要としない。
【0021】3)PBX等の設備の設置スペースを必要
としない。
【0022】4)アウトソーシングにより、PBXに係
る電気料金及び空調設備ならびにこの空調設備の電気料
金を削減できる。
【0023】5)エリアフリーでCTIを使用すること
ができる。
【0024】6)システムの拡大、縮小に簡単に対応で
きる。
【0025】7)クライアント端末を自宅に設置するこ
とで、在宅勤務が可能とする。
【0026】8)電子メール、ボイスメール、FAXメ
ールからの受付を24時間一元的に管理できる。
【0027】また、本発明は、ISDN回線のUUI通
信を利用することで、下記項目を達成できるネットワー
ク提供型CTIシステム及びその構築方法を提供するこ
とをその目的としている。
【0028】9)セキュリティを保持したネットワーク
提供型CTIシステムを実現できる。
【0029】10)CTIサーバ機能とUUIサーバ機
能を兼ね備えたサーバが、局側から送られてくる発信者
個人情報をUUI上に書き込み、それによって発信者情
報を保存することができる。
【0030】11)転送先に発信者個人情報を送ること
ができ、転送先では送られた発信者個人情報を基にして
顧客情報をポップアップできる。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、委託を受けた第三者がネットワーク上
にPBX、CTIサーバ、音声応答装置、IIRサー
バ、IVR、WWWサーバ、通話録音装置(以下、これ
らを、CTIを構築するために必要な設備と呼ぶ)をセ
ンタ内LANにて接続したコールセンタを設置する手段
と、該センタのPBXとLANに複数の利用者から電話
回線、ISDN回線、専用回報、インターネット等を使
用して接続する手段によって、CTIシステムを構築す
ることを特徴とする。つまり、利用者は、クライアント
端末と電話機、通信回線に接続する手段によってCTI
システムを構築することができる。
【0032】すなわち、請求項1に記載の発明は、各々
LANで接続されるものであって、CTIシステムの構
成設備をなす、TAPI又はTSAPI等のCTI標準
インタフェースを持ったCTI対応のPBX(以下、P
BXと呼ぶ)、CTIサーバ、音声応答装置、インフォ
メーション・インタラクティブ・ルータサーバ(以下、
IIRサーバと呼ぶ)、インタラクティブ・ボイス・レ
スポンス(以下、IVRと呼ぶ)、通話録音装置、及び
WWWサーバと、該PBXを電話回線又はISDN回線
に接続する手段とを備え、かつ複数の利用者が共同で利
用できるように設けられたバーチャルコールセンタと、
利用者毎に設けられるものであって、前記バーチャルコ
ールセンタのLANに対して専用回線又はISDN回線
又はインタネットを介して接続されている利用者内LA
Nに接続されたデータベース及びクライアント端末と、
電話回線又はISDN回線に接続された電話機とから構
成された利用者構築システムと、を具備することを特徴
としている。
【0033】請求項2に記載の発明は、前記利用者構築
システムは、1利用者につき複数の場所に設けることが
でき、該複数の場所の間においてLAN間は専用回線又
はISDN回線又はインタネットで接続され、電話機間
は電話回線又はISDN回線に接続されると共に、該複
数の場所の内、1つは必ずデータベースが接続され、他
は必ずしもデータベースが接続されないことを特徴とし
ている。請求項3に記載の発明は、前記バーチャルコー
ルセンタのPBXは、CTIサーバの要求に基づき利用
者構築システム内の電話機に発信して該電話機が応答後
に、該電話機に発信した外線トランクを、客からの呼が
着信した外線トランクと接続する又は、該PBXを通じ
て既に客からの呼が利用者構築システム内の別の電話機
と接続されている回線に接続する手段と、CTIサーバ
の要求に基づきCTIサーバ内に蓄積された電話番号を
順次に発信して応答後に保留する手段と、通話録音装置
を外部トランクに接続できる手段とユニファイド・メッ
セージサーバを内部トランクに接続できる手段とを備え
て構築されることを特徴としている。
【0034】請求項4に記載の発明は、前記バーチャル
コールセンタのCTIサーバは、クライアント端末から
の要求条件に基づき該利用者構築システム内のデータベ
ースを検索して該データベース内の電話番号を蓄積する
手段と、その電話番号で順次に発信要求をPBXに行う
手段とを備えて構築されることを特徴としている。請求
項5に記載の発明は、前記バーチャルコールセンタのC
TIサーバは、該バーチャルコールセンタのPBXの内
線トランクの着信有無を定期的に検索する手段と、着信
があった場合、その着信した呼の発IDを蓄積する手段
と、クライアント端末から情報表示完了通知を受信する
と該クライアント端末に対応した電話機への発信要求を
PBXに行う手段とを備え、利用者構築システムのクラ
イアント端末は、該バーチャルコールセンタ内のLAN
と接続する専用線又はISDN回線又はインタネットを
通して極短時間の定期的な間隔で該CTIサーバ内の発
IDの有無を検索する手段と、発IDがあった場合、該
発IDを自クライアント端末内に蓄積する手段と、該発
IDの情報を利用者構築システムのデータベースに検索
し自クライアント端末に表示する手段と、自クライアン
ト端末への該発IDの情報表示の完了通知をCTIサー
バに通知する手段を備えて構築されることを特徴として
いる。
【0035】請求項6に記載の発明は、前記バーチャル
コールセンタのCTIサーバは、自サーバ内に利用者構
築システムのクライアント端末と電話機の電話番号との
対応表を記憶する手段とクライアント端末からの三者通
話要求に基づき客の電話機の保留要求をPBXに行う手
段と、該三者通話要求に基づき該クライアント端末より
指定されたクライアント端末に対応した電話機への発信
要求をPBXに行う手段と、該三者通話要求に基づき該
クライアント端末より指定されたクライアント端末に客
からの発IDを送出する手段と、クライアント端末から
情報表示完了通知を受信するとPBXに保留解除要求を
行い三者通話させる手段とを備え、利用者構築システム
のクライアント端末は、該発IDを自クライアント内に
蓄積する手段と、該発IDの情報を利用者構築システム
内のデータベースに検索し自クライアント端末に表示す
る手段と、自クライアント端末への該発IDの情報表示
の完了通知をCTIサーバに通知する手段とを備えたこ
とを特徴としている。請求項7に記載の発明は、前記バ
ーチャルコールセンタのCTIサーバは、客がインター
ネットホームページ上で入力した電話番号をインターネ
ットを通して受信する手段と、受信した電話番号を該ク
ライアント端末に専用回線、ISDN回線、インターネ
ットを通して送信する手段と、クライアント端末から情
報表示完了通知を受信するとPBXに該クライアント端
末に対応した電話機及び、該電話番号に発信要求を行う
手段とを備え、利用者構築システムのクライアント端末
は、該電話番号を自クライアント端末内に蓄積する手段
と、該電話番号の情報を利用者構築システム内のデータ
ベースに検索し自クライアント端末に表示する手段と、
自クライアント端末への該電話番号の情報表示完了通知
をCTIサーバに通知する手段とを備えたことを特徴と
している。
【0036】請求項8に記載の発明は、前記バーチャル
コールセンタのCTIサーバは、客がインターネットホ
ームページ上で入力した電話番号、パソコンによるテレ
ビ会議システムによる通話要求か、一般電話による通話
要求かの識別子を受信する手段と、受信した電話番号及
び、パソコンによるテレビ会議システムによる通話要求
か、一般電話による通話要求かの識別子を該クライアン
ト端末に専用回線、ISDN回線、インタネットを通し
て送信する手段と、通話要求種別が一般電話による通話
要求の場合、該クライアント端末に対応した電話機への
発信要求をPBXに行う手段を備え、利用者構築システ
ムのクライアント端末は、該電話番号を自クライアント
端末内に蓄積する手段と、該電話番号の情報を利用者構
築システム内のデータベースに検索し自クライアント端
末に表示する手段と、該通話要求識別子が、パソコンに
よるテレビ会議システムの場合、該クライアント端末に
接続されたパソコンテレビ会議システムを起動し、該電
話番号にISDNを使用して発信する手段を備えて構築
されることを特徴としている。そして請求項9に記載の
発明は、CTIシステムの構成設備の内、TAPI又は
TSAPI等のCTI標準インタフェースを持ったCT
I対応のPBX(以下、PBXと呼ぶ)、CTIサー
バ、音声応答装置、インフォメーション・インタラクテ
ィブ・ルータサーバ(以下、IIRサーバと呼ぶ)、イ
ンタラクティブ・ボイス・レスポンス(以下、IVRと
呼ぶ)、通話録音装置、WWWサーバを、委託を受けた
客及び利用者とは異なる第三者が複数の利用者が共同で
利用できるようにバーチャルコールセンタとして設け
て、該各設備間をセンタ内LANで接続し、該PBXを
電話回線又はISDN回線に接続すると共に、利用者が
利用者内LANに接続されたデータベース及びクライア
ント端末と、電話回線又はISDN回線に接続された電
話機で構成された利用者構築システムを利用者毎に設
け、該利用者構築システムのLANは該バーチャルコー
ルセンタのLANとの間を専用回線又はISDN回線又
はインタネットで接続して構築することを特徴とするネ
ットワーク提供型CTIシステムの構築方法である。
【0037】また、この発明は、委託を受けた第三者が
ネットワーク上にCTIを構築するために必要な設備
(即ち、PBX,CTIサーバ,音声応答装置,IIR
サーバ,IVR,WWWサーバ,通話録音装置、及び、
状況に応じてデータベース)をLANで接続することで
バーチャルコールセンタを設置するとともに、複数の利
用者が、ISDN回線を利用したUUI通信を利用して
当該バーチャルコールセンタ内のPBX及びLANに接
続することでCTIシステムを構築している。したがっ
て、CTIシステムの利用者はクライアント端末,電話
機及びISDN回線に接続する手段を設けるだけでCT
Iシステムを構築できる。
【0038】すなわち、請求項10記載の発明は、CT
Iシステムの構築に必要となる設備として、TAPI又
はTSAPI等のCTI標準インタフェースを持ちIS
DN回線に接続されたCTI対応のPBXと、該PBX
を含む設備を制御するCTIサーバと、前記CTIサー
バを前記ISDN回線に接続するUUI対応ターミナル
アダプタとを少なくとも備え、前記CTIサーバが前記
PBX又は前記UUI対応ターミナルアダプタの少なく
とも一方を利用して前記ISDN回線との間でUUI通
信を行うバーチャルコールセンタと、前記CTIシステ
ムの利用者毎に設けられ、該利用者が使用するクライア
ント端末及び電話機と、UUI通信を利用して前記クラ
イアント端末及び前記電話機を前記ISDN回線に接続
するUUI対応ターミナルアダプタとを備えた利用者構
築システムとを有し、顧客情報のデータベースを前記バ
ーチャルコールセンタ又は前記利用者構築システムの少
なくとも一つに設けたことを特徴としている。また、請
求項11記載の発明は、請求項10記載の発明におい
て、前記CTIサーバは、前記ISDN回線を介して送
られてくる前記顧客等の発信者の発信者個人情報をUU
I上に書き込み、前記ISDN回線を介して前記利用者
構築システムに送出する発信者個人情報保存手段を備え
たことを特徴としている。
【0039】また、請求項12記載の発明は、請求項1
0又は11記載の発明において、前記CTIサーバから
前記クライアント端末へのUUI通信は、前記CTIサ
ーバ側及び前記クライアント端末側のそれぞれのUUI
対応ターミナルアダプタを用いて行い、前記クライアン
ト端末から前記CTIサーバへのUUI通信は、前記ク
ライアント端末側のUUI対応ターミナルアダプタと前
記CTIサーバ側のPBXを用いて行うことを特徴とし
ている。また、請求項13記載の発明は、請求項10又
は11記載の発明において、前記CTIサーバと前記ク
ライアント端末との間のUUI通信を前記CTIサーバ
側のPBXと前記クライアント端末側のUUI対応ター
ミナルアダプタを用いて行うことを特徴としている。ま
た、請求項14記載の発明は、請求項10又は11記載
の発明において、前記CTIサーバと前記クライアント
端末との間のUUI通信を前記CTIサーバ側及び前記
クライアント端末側のそれぞれのUUI対応ターミナル
アダプタを用いて行うことを特徴としている。
【0040】また、請求項15記載の発明は、請求項1
1〜14の何れかの項記載の発明において、前記CTI
サーバは、前記PBXの内線トランクにおける着信の有
無を定期的に検索する手段と、該内線トランクへ着信し
た時点で着信した呼の発信者個人情報を蓄積してUUI
上に書き込む手段と、前記PBXを介して前記クライア
ント端末に対応する電話機へ発信する手段と、UUI通
信を利用して前記発信者個人情報を前記クライアント端
末に通知する手段とを備え、前記クライアント端末は、
前記発信者個人情報に対応した顧客情報を前記データベ
ースから検索して自クライアント端末に表示する手段
と、該顧客情報の表示完了通知を前記CTIサーバに通
知する手段とを備えたことを特徴としている。また、請
求項16記載の発明は、請求項10〜14の何れかの項
記載の発明において、前記クライアント端末は、入力さ
れた対象条件を前記CTIサーバに通知する手段と、前
記CTIサーバから通知される電話番号に対応した顧客
情報を前記データベースから検索して自クライアント端
末に表示させる手段とを備え、前記CTIサーバは、前
記対象条件を満足する電話番号を前記データベースから
検索して取得する手段と、取得した電話番号に対して前
記PBXから順次発信し、該発信に応答した電話番号を
前記クライアント端末に通知する手段とを備えたことを
特徴としている。
【0041】また、請求項17記載の発明は、請求項1
1〜14の何れかの項記載の発明において、前記顧客と
の間の呼を転送元のクライアント端末に対応する電話機
から転送先のクライアント端末に対応する電話機へ転送
するネットワーク提供型CTIシステムであって、前記
転送元のクライアント端末は、入力された転送要求をU
UI通信を利用して前記CTIサーバに送信する手段
と、前記CTIサーバから送られる転送者リストの中か
ら転送先を選択し、UUI通信を利用して該転送先情報
を前記CTIサーバに送信する手段と、前記転送先及び
前記転送元にそれぞれ対応する電話機の間が接続された
時点で、入力された三者通話要求をUUI通信を利用し
て前記CTIサーバに送信する手段とを備え、前記転送
先のクライアント端末は、前記CTIサーバから通知さ
れる発信者個人情報に対応した顧客情報を前記データベ
ースから検索して自クライアント端末に表示する手段
と、該顧客情報の表示完了通知を前記CTIサーバに通
知する手段とを備え、前記CTIサーバは、前記転送要
求に応じて前記転送元のクライアント端末へ前記転送者
リストを送信する手段と、前記転送先情報を受け取って
前記PBXに前記顧客の呼を保留させるとともに、UU
I通信を利用して前記顧客の発信者個人情報を前記転送
先のクライアント端末へ通知する手段と、前記転送先の
クライアント端末から前記表示完了通知を受信して前記
PBXから前記転送先のクライアント端末に対応する電
話機へ発信し、該電話機の応答により該電話機と前記転
送元のクライアント端末に対応する電話機を前記PBX
に接続させる手段と、前記三者通話要求を受信して前記
顧客の呼の保留を解除する手段とを備えたことを特徴と
している。
【0042】また、請求項18記載の発明は、請求項1
0〜14の何れかの項記載の発明において、前記バーチ
ャルコールセンタは通話内容を録音するための通話録音
装置を備えており、前記CTIサーバは、前記クライア
ント端末に対応する電話機に着信した時点で前記通話録
音装置に該電話機の通話内容を保存させる手段と、前記
クライアント端末から通知される所定の条件に基づいて
前記通話録音装置から通話内容を検索して再生する手段
とを備えたことを特徴としている。また、請求項19記
載の発明は、請求項10〜14の何れかの項記載の発明
において、前記CTIサーバは、インターネットのホー
ムページ上で入力された電話番号を該インターネットを
通じて受信する手段と、受信した電話番号を前記クライ
アント端末に送信する手段と、前記クライアント端末か
ら送られる表示完了通知を受信し、前記PBXを介して
前記クライアント端末に対応した電話機と前記受信した
電話番号の電話にそれぞれ発信し、双方の電話機からの
応答によって前記PBXに該双方の電話機を接続させる
手段とを備え、前記クライアント端末は、前記CTIサ
ーバから送られる電話番号に対応する顧客情報を前記デ
ータベースから検索して自クライアント端末に表示する
手段と、該顧客情報の表示完了通知を前記CTIサーバ
に通知する手段とを備えたことを特徴としている。
【0043】また、請求項20記載の発明は、請求項1
0〜14の何れかの項記載の発明において、前記利用者
構築システムは1利用者につき複数の場所に設けること
ができ、該複数の場所の間における各利用者構築システ
ムは何れも前記ISDN回線に接続されると共に、これ
ら利用者構築システム又は前記バーチャルコールセンタ
の少なくとも一つに前記データベースが設けられている
ことを特徴としている。また、請求項21記載の発明
は、請求項10〜14の何れかの項記載の発明におい
て、前記クライアント端末は、UUI通信を利用して前
記CTIサーバに休止要求を送信する手段を備え、前記
CTIサーバは、前記休止要求に基づいて前記PBXを
制御して前記クライアント端末及び該クライアント端末
に対応する電話機を休止状態にする手段を備えたことを
特徴としている。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1は本発明の第1実施形態によるシ
ステムの構成図を示す。同図中、20はCTI構築に必
要な設備を設置したCTIセンタ(バーチャルコールセ
ンタ)である。このCTIセンタ20内のPBX21は
電話回線またはISDN回線40に接続されている。ま
た、CTIセンタ20内の設備(PBX21、CTIサ
ーバ22、IIR23、IVRサーバ24、通話録音装
置25、WWWサーバ26、ユニファイド・メッセージ
サーバ27)は全てLAN29で接続されておりこのL
AN29は、専用回線または、ISDN回線または、イ
ンターネット50に接続されている。なお、ユニファイ
ド・メッセージサーバ27は、電子メール、ボイスメー
ル、FAXメール等の非定型型、非同期型のメッセージ
を管理するために設けられたものである。
【0045】30−1は本発明システムを利用してCT
Iを構築した利用者であり、電話機32、38は電話回
線またはISDN回線40に接続されている。クライア
ント端末31、37は、利用者独自で構築したLAN3
3に接続され、このLAN33は専用回線またはISD
N回線またはインターネット50に接続されている。ま
た、LAN33には利用者が独自に構築したデータベー
ス36が接続されている。
【0046】30−2は本発明システムを利用している
利用者で利用者30−1と物理的に離れた場所(例えば
在宅勤務者の宅内)にある。クライアント端末34は、
専用回線またはISDN回線またはインターネット50
に接続され、電話機35は電話回線またはISDN回線
40に接続されている。
【0047】以下、この発明の第1実施形態に係わるネ
ットワーク提供型CTIの使用例を図1に示す構成に基
づいて説明する。なお、図1では電話回線またはISD
N回線40に客10の電話機11が接続されているもの
とする。
【0048】[動作例1]スクリーンポップアップ
【0049】お客様10が利用者30−1の電話番号に
発信を行い、電話回線またはISDN回線40を経由し
てPBX21に着信する。CTIサーバ22はこのPB
X21に着信した呼の発IDを取得し、その発IDを専
用回線またはISDN回線またはインターネット50を
経由してクライアント端末31または、クライアント端
末34に送出する。発IDを受信したクライアント端末
31またはクライアント端末34は、利用者30−1内
に設置された利用者独自で構築したデータベース36に
アクセスし、該当の発IDに対応する情報を取得し、ク
ライアント端末31またはクライアント端末34の画面
上に表示を行う。
【0050】PBX21は、電話機32または、電話機
35に発信を行い電話機32または電話機35が応答
後、PBX21はお客様10の回線と電話機32または
電話機35と接続を行い通話が可能な状態とする。
【0051】[動作例2]プリディクティブダイヤリン
グ(先行ダイヤル)
【0052】クライアント端末31、37、34のいず
れかより、プリディクティダイヤリングの対象条件の
入力を行う。この条件は、専用回線またはISDN回線
またはまたはインターネット50を経由してCTIサー
バ22に送られる。CTIサーバ22は受信した条件を
もとに利用者30−1に設置されたデータベース36に
検索を行い条件に一致した電話番号の取得を行う。
【0053】CTIサーバ22は、取得した電話番号を
指定してPBX21より順次発信を行う。CTIサーバ
22は応答しなかった電話番号については、留守宅であ
る識別子をその電話番号に付加し蓄積をする。応答のあ
った電話番号の回線については、CTIサーバ22で在
宅である識別子をその電話番号に付加し、その電話番号
を、専用回線またはISDN回線またはインターネット
50を経由してクライアント端末31、37、34のい
ずれかに送信する。
【0054】電話番号を受信した該クライアント端末は
利用者30−1に設置されたデータベース36に検索を
行い該当の電話番号の情報を取得し、該クライアント端
末の画面上に表示を行う。PBX21は、該クライアン
ト端末に対応した電話機に発信を行い該電話機の応答
後、応答のあった電話番号の回線と該電話機の回線との
接続を行い通話可能の状態とする。
【0055】[動作例3]転送
【0056】お客様10内の電話機11と利用者30−
1内の電話機32がバーチャルコールセンタ20を通じ
て通話中にクライアント端末31の操作によって、電話
機32から電話機38へ通話をCTIサーバ22がPB
Xを制御することによって、転送することができる。こ
の時、クライアント端末31に表示されている情報はク
ライアント端末37に転送することができる。
【0057】[動作例4]三者通話
【0058】お客様10内の電話機11と利用者30−
1内の電話機32がバーチャルコールセンタ20を通じ
て通話中にクライアント端末31の操作によって、電話
機11と電話機32と電話機38間で通話することがで
きる。この時、クライアント端末31に表示されている
情報はクライアント端末37に表示することができる。
【0059】[動作例5]通話録音及び録音の再生
【0060】電話機32または、電話機35に着信した
と同時に通話内容を自動的にバーチャルコールセンタ2
0に設置された通話録音装置25で録音を開始し保存す
ることができる。保存された通話内容はクライアント端
末31またはクライアント端末34またはクライアント
端末37からの操作によって再生をすることができる。
【0061】また、過去に録音された通話内容はクライ
アント端末31またはクライアント端末34またはクラ
イアント端末37から通話録音装置25を制御して日
付、時刻、カスタマイズ化された識別子の条件によって
検索し再生可能である。
【0062】[動作例6]通話モニタ
【0063】お客様10内の電話機11と電話機32が
バーチャルコールセンタ20内に設置されたPBX21
を通じて通話中の場合、クライアント端末の操作によっ
て、該クライアント端末に対応した電話機からその通話
内容を音声モニタすることができる。
【0064】[動作例7]ネットワーク提供型ユニファ
イド・メッセージとの連動
【0065】PBX21に収容された外線の電話番号単
位に予め着信時間帯を設定することができ、この時間帯
以外の着信は全てPBX21の内線を経由してユニファ
イド・メッセージサーバ27に接続する。ユニファイド
・メッセージサーバ27は音声、FAX、電子、映像メ
ールを蓄積することができる。
【0066】[動作例8]インターネットホームページ
との連動
【0067】利用者30−1が所有しているインターネ
ット上にあるホームページに電話番号、氏名等を入力で
きる項目を設けおく。このホームページの閲覧者が該当
項目の入力を行い、パソコン等の操作を行うことによ
り、この電話番号、氏名等はインターネットを経由しバ
ーチャルコールセンタ20に設置してあるCTIサーバ
22に着信する。CTIサーバ22は、送られてきた電
話番号を該クライアント端末に送信する。CTIサーバ
22からの電話番号を受信した該クライアント端末はデ
ータベース36を検索し該当の情報を表示し、情報表示
完了通知をCTIサーバ22に送信する。
【0068】CTIサーバ22は、該クライアント端末
からの情報表示の完了通知受信後、PBX21に対し
て、該クライアント端末に対応した電話機に発信し、該
クライアント端末に対応した電話機が応答後、CTIサ
ーバ22は、PBX21に対し該電話番号に発信を行
う。該電話番号の電話機応答後、PBX21は、両者を
接続して通話可能とする。
【0069】[動作例9]デスクトップカンファレンス
との連動
【0070】パソコンによるテレビ会議システムを用い
たお客様がこれを使用し、PBX21を経由して、パソ
コンによるテレビ会議システムを持った該クライアント
端末と接続する場合、該クライアント端末は自動的にパ
ソコンによるテレビ会議システムを起動し、パソコンに
よるテレビ会議システムを使用して該お客様と通話する
ことができる。
【0071】[動作例10]在宅勤務
【0072】利用者30−2(在宅勤務者)は、オフィ
ス(利用者30−1)に出社することなく業務を行うこ
とができる。利用者30−2内に設置された電話機3
5、クライアント端末34は利用者30−1内に設置さ
れた電話機32、38及びクライアント端末31、37
と同じ機能を持つことができる。
【0073】次に上述した動作を実現するための具体的
な手順について図2〜図7を参照して説明する。なお、
図2〜図7において、図6に示したものと同一の構成に
は同一の符号をつけてその説明を省略する。また、[]
を付した符号は各手順の流れを順に示している。
【0074】図2は、CTIサーバ22とクライアント
端末31間を専用回線、ISDN回線、インターネット
50を使用して通信するシーケンスを示す。なお、符号
240、241はPBX21の内線トランクを、符号2
50、251はPBX21の外線トランクを、それぞれ
示している。
【0075】[1]CTIサーバ22は、PBX21内
の各内線トランクの着信有無を定期的に検索し、[2]
着信があった場合、その着信した呼の発信者電話番号
(以下、発IDと呼ぶ)を蓄積する。次に、[3]クラ
イアント端末31は定期的に専用回線、ISDN回線、
インターネット50を使用してCTIサーバ22内の発
IDの有無を検索する。[4]発IDがあった場合その
発IDを専用回線、ISDN回線、インターネット50
を使用してクライアント端末31に転送して蓄積する。
そして[5]該当の電話番号の情報をデータベース36
に検索しクライアント端末31に表示する。次に、
[6]該当の電話番号の情報をクライアント端末31で
の表示の完了を示す通知をCTIサーバ22に通知す
る。
【0076】図3は、PBX21に着信したお客様10
の呼を利用者の電話機32に着信させるシーケンスを示
す。まず、[1]CTIサーバ22は、お客様10から
の呼が着信したPBX21の外線トランク250を保留
し、[2]クライアント端末31から情報表示完了通知
を受信したCTIサーバ22がクライアント端末31の
電話機32に対する発信要求をPBX21に行う。
[3]このCTIサーバ22の要求に基づきPBX21
が外線トランク251から発信する。[4]クライアン
ト端末31の電話機32が応答後、お客様10からの呼
が着信したPBX21の外線トランク250とクライア
ント端末31の電話機32に発信したPBX21の外線
トランク251を接続する。
【0077】図4は、クライアント端末31の指定した
条件によって、その条件に基づいてCTIサーバ22が
利用者のデータベース36を検索し、順次発信するシー
ケンスを示す。[1]クライアント端末31に入力され
た条件を専用回線、ISDN回線、インターネット50
を使用してCTIサーバ22に送信する。[2]CTI
サーバ22は該クライアント端末31から送信された条
件をもとに専用回線、ISDN回線、インターネット5
0を使用して利用者30−1内に設置したデータベース
36を検索し、条件と一致した電話番号を取得し蓄積す
る。[3]CTIサーバ22は、蓄積した電話番号をも
とにPBX21に対し発信要求を行う。[4]発信した
呼が着信した場合、PBX21はその呼を保留する。
[5]CTIサーバ22は、該着信した呼の電話番号を
クライアント端末31に転送する。[6]クライアント
端末31は、CTIサーバ22から送信された電話番号
を蓄積し、[7]該当の電話番号の情報をデータベース
36に検索しクライアント端末31に表示する。[8]
該当の電話番号の情報をクライアント端末31に表示完
了した通知をCTIサーバ22に通知する。[9]クラ
イアント端末31から情報表示完了通知を受信したCT
Iサーバ22がクライアント端末31の電話機32への
発信要求をPBX21に行う。[10]このCTIサー
バ22の要求に基づきPBX21が発信する。[11]
クライアント端末31の電話機32が応答後、お客様の
呼を発信したPBX21の外線トランク250とクライ
アント端末31の電話機32に発信したPBXの外線ト
ランク251を接続する。
【0078】図5は、三者通話及び転送のシーケンスを
示す。電話機11はPBX21を経由して電話機32と
通話中の状態で、[1]利用者に設置された、クライア
ント端末31の転送要求を専用回線、ISDN回線、イ
ンターネット50を使用してCTIサーバ22に送信す
る。[2]転送要求を受け取ったCTIサーバ22は、
PBX21に対しお客様の呼が接続されているトランク
250を保留する要求を出し、これを受けたPBX21
が該トランクを保留する。[3]CTIサーバ22は、
転送先のクライアント端末37に発IDを送信する。
[4]クライアント端末37は、CTIサーバ22から
送信された発IDを蓄積し、[5]該当の発IDの情報
をデータベース36に検索しクライアント端末37に表
示する。[6]該当の発IDの情報をクライアント端末
37に表示した完了通知をCTIサーバ22に通知す
る。[7]表示完了通知を受信したCTIサーバ22
は、電話機38(外線トランク252に接続されてい
る)への接続要求をPBX21に対して行い、これを受
けたPBX21が電話機38に発信を行う。[8]電話
機38が応答後、CTIサーバ22の接続要求によっ
て、PBX21は電話機32と電話機38の外線トラン
ク251及び252を接続する。そして[9]CTIサ
ーバ22からの保留解除要求により、PBX21はお客
様の呼が接続されているトランク250を保留解除す
る。
【0079】また、この三者通話の状態で、電話機32
が人為的に電話を切断することによって、お客様からの
呼を電話機32から電話機38に転送することができる
ようにしてもよい。
【0080】図6は、デスクトップカンファレンスとの
連動のシーケンスを示す。[1]お客様10は、パソコ
ン12をインターネットに接続し、該ホームページ上に
自電話番号、パソコンによるテレビ会議システムによる
通話要求か、一般電話による通話要求(以下、両者を通
話要求種別と呼ぶ)を入力する。[2]インターネット
90内のWWWサーバ80は、該電話番号と、該通話要
求種別をCTIサーバ22に送信する。[3]CTIサ
ーバ22は、WWWサーバ80より送信された該電話番
号と、該通話要求種別を受信し、蓄積し、[4]該電話
番号、該通話要求種別をクライアント端末31に送信す
る。[5]クライアント端末31は、CTIサーバ22
から送信された該電話番号と該通話要求種別を蓄積し、
[6]該電話番号の情報をデータベース36に検索しク
ライアント端末31に表示する。[7]該電話番号の情
報をクライアント端末31に表示完了した通知をCTI
サーバ22に通知する。[8]通話要求種別が、パソコ
ンによるテレビ会議通話要求の場合、クライアント端末
31は接続されているパソコンテレビ会議システムを起
動し、該電話番号にISDN回線を使用して発信する。
[9]通話要求種別が、一般電話による通話要求の場
合、CTIサーバ22は、電話機32への発信要求をP
BX21に対して行い、これを受けたPBX21が電話
機32に発信を行う。[10]電話機32が応答後、C
TIサーバ22はお客様の電話機11への発信要求をP
BX21に対して行い、これを受けたPBX21が電話
機11に発信を行う。[11]お客様の電話機11が応
答後、電話機11と電話機32の外線トランク250及
び251を接続する。
【0081】図7は、インターネットホームページとの
連動のシーケンスを示す。[1]お客様は、パソコン1
2をインターネットに接続し、該ホームページ上に自電
話番号を入力する。[2]WWWサーバ80は、該電話
番号をCTIサーバ22に送信する。[3]CTIサー
バ22は、WWWサーバ80より送信された該電話番号
を受信し、蓄積する。[4]該電話番号をクライアント
端末31に送信する。[5]クライアント端末31は、
CTIサーバ22から送信された該電話番号を蓄積し、
[6]該電話番号の情報をデータベース36に検索しク
ライアント端末31に表示する。[7]該電話番号の情
報クライアント端末31に表示完了した通知をCTIサ
ーバ22に通知する。[8]クライアント端末31から
の表示完了通知を受信したCTIサーバ22は、電話機
32への発信要求をPBX21に対して行い、これを受
けたPBX21が電話機32に発信を行う。[9]電話
機32が応答後、CTIサーバ22はお客様の電話機1
1への発信要求をPBX21に対して行い、これを受け
たPBX21が電話機11に発信を行う。[110]お
客様の電話機11が応答後、電話機11と電話機32の
外線トランク250と251を接続する。
【0082】以上述べたように、この実施形態の特徴
は、CTI構築に必要な設備をネットワーク上に設置
し、利用者は、電話回線、ISDN回線、専用回線、イ
ンターネット等を使用して、これに接続を行うことによ
ってCTIシステムを構築することができる。
【0083】これによれば、CTIサーバとクライアン
ト端末間を専用回線、ISDN回線、インターネットを
使用して通信する手段と、PBXに着信したお客様の呼
と、PBXからクライアント端末に対応した電話機に発
信した呼をPBXで接続する手段によって、CTI実現
のために必要な設備を全てネットワーク上に設置し、利
用者は電話回線、ISDN回線、専用回線、インターネ
ット等を使用してネットワーク上に設置されたCTI実
現のために必要な設備に接続することが可能となり、本
発明の目的である、利用者はCTIの導入コストを少な
くでき、CTI設備のメンテナンスコストシステム管理
者の削減ができ、クライアント端末、電話機、通信回線
を用意することによって場所を問わずCTIを使用する
ことができ、システムの拡大、縮小が柔軟に対応でき、
ネットワーク提供型ユニファイド・メッセージとの連動
を図ることができる。
【0084】以上のことが可能となり本発明の目的であ
る少ない設備費で構築でき、設備のメンテナンスコスト
を削減し、しかもエリアフリーを実現しかつ、システム
の拡大、縮小に簡単に対応でき、24時間電子メール、
ボイスメール、FAXメールからの受付を一元的に管理
できるCTIシステムを提供することができるようにな
る。
【0085】〔第2実施形態〕本実施形態は、ネットワ
ーク提供型CTIシステムを実現するために、サーバ−
クライアント間の通信としてISDN回線のUUI通信
を利用した通信システムである。ここで、UUIはIS
DN回線のDチャネル(制御チャネル)を流れる128
ビットの空きパケットであって、そこには情報を自由に
書き込めるため、UUIを用いることによってユーザ間
で情報通信を行うことができる。現在、図8に示すよう
に呼の設定中および呼の開放中においてUUIを呼制御
メッセージに含めて送るサービスが行われている。例え
ば、ユーザ端末640,641の間で網642を介した
通信を行う場合、呼設定(SET UP)メッセージがユーザ
端末640から網642に送出されるが、その際にはU
UIが当該呼設定メッセージに含められて網642に送
られる。なお、図8に示したUUIサービスのシーケン
ス自体は周知技術であるため、その詳細に関しては説明
を省略する。
【0086】また、上述した発信者個人情報としては従
来、発信電話番号サービスのほか、ISDN,移動電
話,PHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)
等によって通知される電話番号が対象になっていた。し
かしながら、将来的には発信者の氏名,個人番号,生年
月日,商品購入履歴,金銭借入の事実等の個人情報を発
信者個人情報として伝達することが技術的に可能とな
り、電話サービスとして開始されることが予想される。
こうしたことから、本実施形態のネットワーク提供型C
TIシステムは単に発IDのみを対象にしたものではな
く、将来的に利用可能な様々な発信者個人情報に対して
も対応可能となっている。
【0087】さて、図9は本実施形態によるシステムの
構成を示すブロック図であって、図1と同じ構成要素に
ついては同一の符号を付してあり、ここではその説明を
省略する。図1とは異なって本実施形態では客10,バ
ーチャルコールセンタ20,着信者(転送元)60,転
送先61が互いにISDN回線62で接続されている。
つまり、本実施形態では図1に存在していた専用回線ま
たはISDN回線またはインターネット50を使用しな
い構成となっている。
【0088】バーチャルコールセンタ20では、CTI
サーバ22及びLAN29をISDN回線62に接続す
るためのUUI対応ターミナルアダプタ63が設置さ
れ、また、LAN29上には顧客情報の格納されたデー
タベース64が接続されている。なお、本実施形態にお
けるCTIサーバ22はUUIサーバの機能を兼ね備え
ている。また、着信者(転送元)60の装置は図1に示
した利用者30−1と同様の構成であって、クライアン
ト端末31及び電話機32をISDN回線62に接続す
るUUI対応ターミナルアダプタ65と、クライアント
端末37及び電話機38をISDN回線62に接続する
UUI対応ターミナルアダプタ66が新設されている。
一方、転送先61の装置は図1に示した利用者30−2
と同様の構成であって、クライアント端末34及び電話
機35をISDN回線62に接続するUUI対応ターミ
ナルアダプタ67が追加されているほか、顧客情報の格
納されたデータベース68がLANを介してクライアン
ト端末34に接続されている。
【0089】ここで、従来行われていなかった発信者個
人情報の保存を実現するための基本原理について図10
を参照して説明する。なお、同図において図9に示した
ものと同一の構成には同一の符号をつけてありその説明
を省略する。また、第1実施形態と同様に[]を付した
符号は各手順の流れの順序を示しており、これは以後の
図面についても同様である。さらに、後述するようにサ
ーバ−クライアント間の通信には3種類の方式が考えら
れるが、図10ではクライアントからサーバに対する通
信にはPBX21の外線トランク250と転送先61の
UUI対応ターミナルアダプタ67を使用し、サーバか
らクライアントに対する通信にはバーチャルコールセン
タ20及び転送先61にそれぞれ設けられたUUI対応
ターミナルアダプタ63,67を用いる場合を代表例と
して挙げている。
【0090】いま、[1]発信者である客10が電話機
11を使用して着信者であるバーチャルコールセンタ2
0に発信すると、発信者個人情報のほかに空きパケット
のUUIがISDN回線62に送られたのち、[2]I
SDN回線62から着信者かつ転送元であるバーチャル
コールセンタ20に送られる。[3]バーチャルコール
センタ20では、CTIサーバ22がISDN回線62
から送られてきた発信者個人情報をUUI上に書き込
み、[4]発信者個人情報の含まれたUUIと転送元個
人情報をUUI対応ターミナルアダプタ63からISD
N回線62に送出する。[5]ISDN回線62が転送
先61に対して転送元個人情報及び発信者個人情報を送
出すると、[6]転送先61では、クライアント端末3
4がこれらの情報をUUI対応ターミナルアダプタ67
を介して受信して画面上に表示させる。なお、この場合
に着信者(転送元)個人情報が不要であれば、クライア
ント端末34は当該情報を表示させずに隠してしまうこ
ともできる。
【0091】次に、本実施形態に係わるネットワーク提
供型CTIの使用例を図9に示す構成に基づいて説明す
る。
【0092】[動作例1]スクリーンポップアップ機能 客10がバーチャルコールセンタ20の利用者である着
信者(転送元)60の電話番号に発信を行うと、呼及び
当該呼に付属したUUI情報がISDN回線62を経由
してPBX21に着信する。CTIサーバ22はPBX
21に着信した呼の発信者個人情報(例えば発ID)を
取得し、この発信者個人情報をUUI上に記述してIS
DN回線62にのせる。ISDN回線62はこの発信者
個人情報をUUI対応ターミナルアダプタ65(又は6
6)を経由してクライアント端末31(又は37)に送
る。こうして、図10でも説明したようにクライアント
端末31(又は37)には着信者(転送元)個人情報に
加えて客10の発信者個人情報が送られる。そこでクラ
イアント端末31(又は37)は送られた発信者個人情
報を使用し、データベース36にアクセスして客10に
対応する顧客情報を検索して当該顧客情報を取得し、こ
れをクライアント端末31(又は37)の画面上に表示
させる。一方、PBX21は電話機32(又は38)に
発信を行い、電話機32(又は38)がこの発信に応答
したならば、PBX21は客10の回線と電話機32
(又は38)の間を接続してこれらの間での通話を可能
とする。
【0093】なお、データベースはその使用目的や重要
度に応じて、上述したようにクライアント側(データベ
ース36)に置くほかにサーバ側(データベース64)
に置くようにしても良い。そして、サーバ側にデータベ
ースを設置する場合には、CTIサーバ22を介して客
10に対応する顧客情報をバーチャルコールセンタ20
のデータベース64から取得し、ISDN回線62を介
してクライアント端末31(又は37)の画面上に顧客
情報を表示させるようにする。
【0094】[動作例2]プリディクティブダイヤリン
グ機能 まず、クライアント端末31,34,37の何れかを操
作してプリディクティブダイヤリングの対象条件(例え
ば、“03”加入区域ISDN加入者)を入力する。操
作されたクライアント端末31(又は34,37)は、
UUI対応ターミナルアダプタ65(又は67,6
6),ISDN回線62をそれぞれ経由させ、入力され
た対象条件をCTIサーバ22に送る。CTIサーバ2
2は受信した対象条件をもとに上記とは逆の経路で着信
者(転送元)60のデータベース36を検索し、それに
よって対象条件を満足する電話番号を検索してこれを取
得する。次に、CTIサーバ22は取得した電話番号に
対してPBX21から順次発信を行い、応答しなかった
電話番号については「留守宅である識別子」をその電話
番号に付加して蓄積する。その一方でCTIサーバ22
は、応答のあった電話番号の回線については「在宅であ
る識別子」をその電話番号に付加し、ISDN回線62
を経由させてクライアント端末31(又は34,37)
に送信する。電話番号を受信したクライアント端末31
(又は34,37)は、着信者(転送元)60のデータ
ベース36を検索し、該当する電話番号の情報を取得し
て当該クライアント端末の画面上に表示させる。一方、
PBX21は、当該クライアント端末31(又は34,
37)に対応した電話機32(又は35,38)に発信
し、当該電話機から応答があったならば、先に応答のあ
った電話番号の回線と当該電話機32(又は35,3
8)の回線との間を接続してこれらの間での通話を可能
とする。
【0095】[動作例3]転送機能 客10の電話機11と着信者(転送元)60の電話機3
2がバーチャルコールセンタ20を介して通話している
最中に、クライアント端末31を操作することによっ
て、電話機32から電話機35(転送先61内)又は電
話機38(着信者(転送元)60内)へ通話を転送する
ことができる。この転送操作は、クライアント端末31
から入力したコマンドをUUI上にのせ、UUI対応タ
ーミナルアダプタ65からISDN回線62を経由させ
てCTIサーバ22まで届け、CTIサーバ22がPB
X21を制御することで可能となる。なお、このときク
ライアント端末31の画面上に表示されている情報につ
いてはクライアント端末34(又は37)に転送させて
表示させることができる。
【0096】[動作例4]三者通話機能 客10の電話機11と着信者(転送元)60の電話機3
2がバーチャルコールセンタ20を介して通話している
最中にクライアント端末31を操作することで、電話機
11,32,35の間で互いに通話することができる。
この転送操作は上述した[動作例3]の場合と同様の手
順で可能となる。なお、このときクライアント端末31
の画面上に表示されている情報はクライアント端末34
の画面上に表示させることができる。
【0097】[動作例5]通話録音及び録音の再生 CTIサーバ22は、電話機32,35又は38に着信
したのと同時に、通話録音装置25で自動的に通話内容
の録音を開始させて当該通話内容を保存するようにす
る。保存された通話内容は対応するクライアント端末3
1,34又は37からの操作によって再生させることが
できる。また、過去に録音された通話内容は、クライア
ント端末31,34又は37から通話録音装置25を制
御することによって、日付,時刻,カスタマイズ化され
た識別子の条件で通話内容を検索して再生することが可
能である。
【0098】[動作例6]通話モ二タ 客10の電話機11と着信者(転送元)60の電話機3
2がバーチャルコールセンタ20のPBX21を通じて
通話中の場合、クライアント端末34(又は37)から
の操作によって、当該クライアント端末に対応した電話
機35(又は38)からその通話内容の音声モニタを行
うことができる。
【0099】[動作例7]インターネットホームページ
との連動 着信者(転送元)60が所有しているインターネット
(図示省略)上のホームページに電話番号,氏名等を入
力できる項目を設けておく。このホームページの閲覧者
がこれらの項目を入力してパソコン等(図示省略)を操
作することで、インターネットを経由してCTIサーバ
22に対し、入力された電話番号,氏名等を送信する。
CTIサーバ22が送られてきた電話番号をクライアン
ト端末31(又は34,37)に送信すると、当該電話
番号を受信したクライアント端末31(又は34,3
7)は着信者(転送元)60のデータベース36を検索
して該当する電話番号に関連する情報を表示させたの
ち、情報表示完了通知をCTIサーバ22に送信する。
CTIサーバ22は、クライアント端末31(又は3
4,37)から情報表示完了通知を受信した後、クライ
アント端末31(又は34,37)に対応する電話機3
2(又は35,38)への発信をPBX21に指示す
る。CTIサーバ22は、当該電話機32(又は35,
38)が応答した後に、先に閲覧者から送られてきた電
話番号への発信をPBX21に指示する。そしてこの電
話番号の電話機が応答すると、PBX21が両者の電話
機を接続してそれらの間での通話を可能とする。
【0100】[動作例8]在宅勤務 在宅勤務者(転送先61)は、オフィス(着信者(転送
元)60)に出社することなく同一の環境の下でテレワ
ークを行うことができる。これは、転送先61内に設置
されたクライアント端末34及び電話機35がバーチャ
ルコールセンタ20に接続することで、着信者(転送
元)60内に設置されたクライアント端末31及び電話
機32(あるいは、クライアント端末37及び電話機3
8)と同じ機能を持つことができるためのである。
【0101】[動作例9]端末の休止 在宅勤務者(転送先61)が離席もしくは電話を受けら
れない場合に、クライアント端末34からバーチャルコ
ールセンタ20側に休止要求を行うことで、自席のクラ
イアント端末34及び電話機35を休止状態にすること
ができる。この休止操作は、クライアント端末34から
入力した休止要求(コマンド)をUUI上にのせ、UU
I対応ターミナルアダプタ67及びISDN回線62を
経由させてCTIサーバ22まで届け、CTIサーバ2
2がPBX21を制御することによって可能となる。
【0102】次に、図11〜図19を参照しながら、上
述した動作を実現するための3種類の手法についてそれ
らの具体的な手順を説明することにする。なお、これら
の図11〜図19において、図9に示したものと同一の
構成には同一の符号をつけてあり、ここではその説明を
省略する。
【0103】〈手法(1)〉図11は、サーバからクラ
イアントヘの通信においては、クライアントからサーバ
への通信においては、クライアント側のUUI対応ター
ミナルアダプタ65とPBX21の外線トランク250
を使用して通信を行い(図中の[1]及び[2])、サ
ーバ側のUUI対応ターミナルアダプタ63とクライア
ント側のUUI対応ターミナルアダプタ65を使用して
通信を行う(図中の[3]及び[4])場合のシステム
構成を示している。以下、この手法を用いた顧客情報の
スクリーンポップアップ機能,転送機能,三者通話機能
の各事例について説明する。
【0104】[顧客情報のスクリーンポップアップ]図
12は顧客情報のスクリーンポップアップ機能を実現す
るためのシーケンスを示している。同図の場合、CTI
サーバ22とクライアント端末31との間では、PBX
21の外線トランク251,ISDN回線62およびU
UI対応ターミナルアダプタ63,65を用いて通信
し、クライアント端末31の画面上に顧客情報をポップ
アップさせる。まず、[1]CTIサーバ22はPBX
21の内線トランク260における着信の有無を定期的
に検索する。[2]客10が電話機11を使用して発信
すると、[3]CTIサーバ22はPBX21の外線ト
ランク250を介して着信した呼を内線トランク260
に保留させる。次に、[4]CTIサーバ22は着信し
た呼の発信者個人情報(発ID等)を蓄積してUUI上
に発信者個人情報を書き込み、[5]クライアント端末
31に隣接する電話機32への発信要求をPBX21に
対して行う。[6]PBX21はCTIサーバ22から
の要求に基づいて外線トランク251から電話機32に
対して発信する。次に、[7]発信者個人情報のうち、
最初にクライアント端末31に送られる発信者電話番号
(発ID)については2通りの手段を用いてCTIサー
バ22からクライアント端末31に送られる。即ち第1
の手段として、バーチャルコールセンタ20内のPBX
21の外線トランク251,ISDN回線62,利用者
側のUUI対応ターミナルアダプタ65を用いて情報を
送信する。また第2の手段として、バーチャルコールセ
ンタ20内のUUI対応ターミナルアダプタ63,IS
DN回線62,利用者側のUUI対応ターミナルアダプ
タ65を利用して情報を送信する。なお、この2つの手
段を用いて情報を送信するのは初回の発IDの送信時の
みであって、次回からの情報送信は次のようにして行わ
れる。即ち、CTIサーバ22は、UUI対応ターミナ
ルアダプタ63,ISDN回線62,UUI対応ターミ
ナルアダプタ65を経由させて、着信した呼の発信者個
人情報をクライアント端末31に通知する。[8]クラ
イアント端末31は送られた発信者個人情報を表示させ
るとともに、[9]当該発信者個人情報を基にして該当
する電話番号の顧客情報をデータベース36から検索し
て表示させる。次に、[10]クライアント端末31
は、UUI対応ターミナルアダプタ65,ISDN回線
62,外線トランク251を経由させて、該当する電話
番号の顧客情報が表示されたことを示す完了通知をCT
Iサーバ22に通知する。
【0105】以上に対して、バーチャルコールセンタ2
0にデータベース64を設置して利用する場合には、上
述した[8]〜[9]が次に述べるシーケンス[11]
となる。すなわち、[11]該当する発信者個人情報が
CTIサーバ22上にあった場合、CTIサーバ22は
データベース64から発信者個人情報に該当する顧客情
報を検索し、得られた顧客情報をUUI対応ターミナル
アダプタ63,ISDN回線62,UUI対応ターミナ
ルアダプタ65を経由させてクライアント端末31に通
知して当該顧客情報を表示させる。
【0106】[転送,三者通話]図9に示したUUI通
信において、クライアント側から転送,三者通話,休
憩,保留といったコマンドをCTIサーバ22へ通知す
る場合には、クライアント端末31からUUI対応ター
ミナルアダプタ65,ISDN回線62,PBX21を
経由して行う。また、この通知に対するCTIサーバ2
2からの応答は、UUI対応ターミナルアダプタ63,
ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダプタ65
を経由してクライアント端末31に通知される。
【0107】図13は、客10の電話機11と利用者
(転送元)60a内に設置された電話機32がPBX2
1を経由して通話中である場合に、クライアント間で転
送および三者通話を行う場合のシーケンスを示してい
る。まず、[1]利用者(転送元)60a内に設置され
たクライアント端末31は、UUI対応ターミナルアダ
プタ65,ISDN回線62,PBX21内の外線トラ
ンク251を経由して、転送要求(コマンド)をCTI
サーバ22に送信する。[2]この転送要求を受け取っ
たCTIサーバ22はUUI対応ターミナルアダプタ6
3,ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダプタ
65を介して予め用意してある転送者リストをクライア
ント端末31に送信する。[3]クライアント端末31
は送られた転送者リストの中から転送先を選択し、UU
I対応ターミナルアダプタ65,ISDN回線62,外
線トランク251を経由して指定転送(コマンド)をC
TIサーバ22に送信する。[4]転送先指定情報を受
け取ったCTIサーバ22は、客10の呼が接続されて
いる外線トランク250の保留要求をPBX21に出
し、これを受けたPBX21は当該トランクを保留させ
る。次に、[5]CTIサーバ22は客10の発信者個
人情報をUUI上に記述し、UUI対応ターミナルアダ
プタ63,ISDN回線62,UUI対応ターミナルア
ダプタ67を経由させて利用者(転送先)61aのクラ
イアント端末34に送信する。[6]クライアント端末
34は、CTIサーバ22から送信された発信者個人情
報を蓄積し、この発信者個人情報情報を基にして同一L
AN上に存在するデータベース68を検索して客10の
関連情報を表示させる。その後、[7]クライアント端
末34はUUI対応ターミナルアダプタ67,ISDN
回線62,外線トランク252を経由させて、当該発信
者個人情報の表示完了通知をCTIサーバ22に通知す
る。[8]この表示完了通知を受信したCTIサーバ2
2は、PBX21に対して電話機35への発信要求を行
い、これを受けたPBX21が外線トランク252から
電話機35に発信する。[9]この発信に対して電話機
35が応答した後、CTIサーバ22はPBX21に対
して接続要求を出し、電話機32に対応する内線トラン
ク260と電話機35に対応する内線トランク261を
接続する。この状態では、客10には保留をかけて、利
用者(転送元)60aの電話機32と利用者(転送先)
61aの電話機35との間で通話が成立している。[1
0]そこで客10を交えた三者通話を行うために、クラ
イアント端末31はUUI対応ターミナルアダプタ6
5,ISDN回線62,外線トランク251を経由させ
て、三者通話要求(コマンド)をCTIサーバ22を通
知する。[11]この通知を受けたCTIサーバ22が
PBX21に対して保留解除要求を行うと、PBX21
は客10の呼が接続されている外線トランク250の保
留を解除する。こうして客10,電話機32,電話機3
5の間での通話が成立する。[12]この三者通話の状
態で、電話機32を人為的に切断することで、客10の
呼を電話機32から電話機35に転送することができ
る。以上のように、クライアント端末31とクライアン
ト端末35とが同一のLAN上に存在していなくとも転
送を行うことができる。
【0108】〈手法(2)〉図14は、サーバとクライ
アント端末間の通信において、サーバ側のPBX21の
外線トランク250とクライアント側のUUI対応ター
ミナルアダプタ65を用いてUUI通信を行う場合のシ
ステム構成を示している。すなわち、クライアントから
サーバへの通信では図中の[1]及び[2]の経路が使
用され、サーバからクライアントへの通信では図中の
[3]及び[4]の経路が使用される。以下、この手法
を用いた顧客情報のスクリーンポップアップ機能,転送
機能,三者通話機能の各事例について説明する。
【0109】[顧客情報のスクリーンポップアップ]図
15は顧客情報のスクリーンポップアップ機能を実現す
るためのシーケンスを示している。同図の場合、CTI
サーバ22とクライアント端末31との間で、外線トラ
ンク251,ISDN回線62,UUI対応ターミナル
アダプタ65を経由して通信することにより、クライア
ント端末31に顧客情報をポップアップさせる。まず、
[1]CTIサーバ22はPBX21の内線トランク2
60における着信の有無を定期的に検索する。[2]客
10が電話機11を使用して発信すると、[3]CTI
サーバ22はPBX21の外線トランク250を介して
着信した呼を内線トランク260に保留させる。次に、
[4]CTIサーバ22は着信した呼の発信者個人情報
(発ID等)を蓄積してUUI上に発信者個人情報を書
き込み、[5]クライアント端末31に隣接する電話機
32への発信要求をPBX21に対して行う。[6]P
BX21はCTIサーバ22からの要求に基づいて外線
トランク251から電話機32に発信する。次に、
[7]発信者個人情報のうち、最初にクライアント端末
31に送られる発信者電話番号(発ID)については2
通りの手段を用いてCTIサーバ22からクライアント
端末31に送られる。即ち第1の手段として、バーチャ
ルコールセンタ20内のPBX21の外線トランク25
1,ISDN回線62,利用者側のUUI対応ターミナ
ルアダプタ65を用いて情報を送信する。また第2の手
段として、バーチャルコールセンタ20内のUUI対応
ターミナルアダプタ63,ISDN回線62,利用者側
のUUI対応ターミナルアダプタ65を利用して情報を
送信する。なお、この2つの手段を用いて情報を送信す
るのは初回の発IDの送信時のみであって、次回からの
情報送信は次のようにして行う。即ち、CTIサーバ2
2は、外線トランク251,ISDN回線62,UUI
対応ターミナルアダプタ65を経由させて、着信した呼
の発信者個人情報をクライアント端末31に通知する。
[8]クライアント端末31は送られた発信者個人情報
を表示させるとともに、当該発信者個人情報を基にして
該当する電話番号の顧客情報をデータベース36から検
索して[9]顧客情報を表示させる。[10]その後に
クライアント端末31は、UUI対応ターミナルアダプ
タ65,ISDN回線62,外線トランク251を経由
させて、該当する電話番号の顧客情報が表示されたこと
を示す完了通知をCTIサーバ22に通知する。
【0110】以上に対して、バーチャルコールセンタ2
0にデータベース64を設置して利用する場合には、上
述した[8]〜[9]が次に述べるシーケンス[11]
となる。すなわち、[11]該当する発信者個人情報が
CTIサーバ22上にあった場合、CTIサーバ22は
データベース64から該当する顧客情報を検索し、外線
トランク251,ISDN回線62,UUI対応ターミ
ナルアダプタ65を経由させて、得られた顧客情報をク
ライアント端末31に通知して当該顧客情報を表示させ
る。
【0111】[転送,三者通話]図16は、客10の電
話機11と利用者(転送元)60a内に設置された電話
機32がPBX21を経由して通話中である場合に、ク
ライアント間で転送および三者通話を行う場合のシーケ
ンスを示している。まず、[1]利用者(転送元)60
a内に設置されたクライアント端末31は、UUI対応
ターミナルアダプタ65,ISDN回線62,PBX2
1内の外線トランク251を経由させて、転送要求(コ
マンド)をCTIサーバ22に送信する。[2]この転
送要求を受け取ったCTIサーバ22は、外線トランク
251,ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダ
プタ65を介して予め用意してある転送者リストをクラ
イアント端末31に送信する。[3]クライアント端末
31は転送者リストの中から転送先を選択し、UUI対
応ターミナルアダプタ65,ISDN回線62,外線ト
ランク251を経由させて、転送先指定情報(コマン
ド)をCTIサーバ22に送信する。[4]転送先指定
情報を受け取ったCTIサーバ22は、客10の呼が接
続されている外線トランク250の保留要求をPBX2
1に出し、これを受けたPBX21は当該トランクを保
留させる。次に、[5]CTIサーバ22は客10の発
信者個人情報をUUI上に記述し、外線トランク25
2,ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダプタ
67を経由させて利用者(転送先)61aのクライアン
ト端末34に送信する。[6]クライアント端末34
は、CTIサーバ22から送信された発信者個人情報を
蓄積し、この発信者個人情報を基にして同一LAN上に
存在するデータベース68を検索して客10の関連情報
を表示させる。[7]その後、クライアント端末34は
UUI対応ターミナルアダプタ67,ISDN回線6
2,外線トランク252を経由させて、当該発信者個人
情報の表示完了通知をCTIサーバ22に通知する。
[8]この表示完了通知を受信したCTIサーバ22
は、PBX21に対して電話機35への発信要求を行
い、これを受けたPBX21は外線トランク252から
電話機35に発信する。[9]この発信に対して電話機
35が応答したならば、CTIサーバ22はPBX21
に対して接続要求を行って、電話機32に対応する内線
トランク260と電話機35に対応する内線トランク2
61を接続する。この状態では、客10には保留をかけ
て、利用者(転送元)60aの持つ電話機32と利用者
(転送先)61aの持つ電話機35との間で通話が成立
している。[10]そこで客10を交えた三者通話を行
うために、クライアント端末31は、UUI対応のター
ミナルアダプタ65,ISDN回線62,外線トランク
251を経由させて、三者通話要求(コマンド)をCT
Iサーバ22に通知する。[11]この通知に対してC
TIサーバ22がPBX21へ保留解除要求を行うと、
PBX21は客10の呼が接続されている外線トランク
250の保留を解除する。こうして客10,電話機3
2,電話機35の間での通話が成立する。[12]この
三者通話の状態で、電話機32を人為的に切断すること
で、客10からの呼を電話機32から電話機35に転送
することができる。
【0112】〈手法(3)〉図17は、サーバとクライ
アント端末との間において、サーバ側のUUI対応ター
ミナルアダプタ63とクライアント側のUUI対応ター
ミナルアダプタ65を用いてUUI通信を行う場合のシ
ステム構成を示している。すなわち、クライアントから
サーバへの通信では図中の[1]及び[2]の経路が使
用され、サーバからクライアントへの通信では図中の
[3]及び[4]の経路が使用される。以下、この手法
を用いた顧客情報のスクリーンポップアップ機能,転送
機能,三者通話機能の各事例について説明する。
【0113】[顧客情報のスクリーンポップアップ]図
18は顧客情報のスクリーンポップアップ機能を実現す
るためのシーケンスを示している。同図の場合、CTI
サーバ22とクライアント端末31との間で、UUI対
応ターミナルアダプタ63,ISDN回線62,UUI
対応ターミナルアダプタ65を経由して通信することに
よって、クライアント端末31に顧客情報をポップアッ
プさせる。まず、[1]CTIサーバ22はPBX21
の内線トランク260における着信の有無を定期的に検
索する。[2]客10が電話機11を使用して発信する
と、[3]CTIサーバ22はPBX21の外線トラン
ク250を介して着信した呼を内線トランク260に保
留させる。次に、[4]CTIサーバ22は着信した呼
の発信者個人情報(発ID等)を蓄積してUUI上に発
信者個人情報を書き込み、[5]クライアント端末31
に隣接する電話機32への発信要求をPBX21に対し
て行う。[6]PBX21はCTIサーバ22からの要
求に基づいて外線トランク251から電話機32へ発信
する。次に、[7]発信者個人情報のうち、最初にクラ
イアント端末31に送られる発信者電話番号(発ID)
については2通りの手段を用いてCTIサーバ22から
クライアント端末31に送られる。即ち第1の手段とし
て、バーチャルコールセンタ20内のPBX21の外線
トランク251,ISDN回線62,利用者側のUUI
対応ターミナルアダプタ65を用いて情報を送信する。
また第2の手段として、バーチャルコールセンタ20内
のUUI対応ターミナルアダプタ63,ISDN回線6
2,利用者側のUUI対応ターミナルアダプタ65を利
用して情報を送信する。なお、この2つの手段を用いて
情報を送信するのは初回の発IDの送信時のみであっ
て、次回からの情報送信は次のようにして行う。即ち、
CTIサーバ22は、UUI対応ターミナルアダプタ6
3,ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダプタ
65を経由させて、着信した呼の発信者個人情報をクラ
イアント端末31に通知する。[8]クライアント端末
31は送られた発信者個人情報を表示させるとともに、
当該発信者個人情報を基にして該当する電話番号の顧客
情報をデータベース36から検索して[9]顧客情報を
表示させる。次に、[10]クライアント端末31は、
UUI対応ターミナルアダプタ65,ISDN回線6
2,UUI対応ターミナルアダプタ63を経由させて、
該当する電話番号の顧客情報が表示されたことを示す完
了通知をCTIサーバ22に通知する。
【0114】以上に対して、バーチャルコールセンタ2
0にデータベース64を設置して利用する場合には、上
述した[8]〜[9]が次に述べるシーケンス[11]
となる。すなわち、[11]該当する発信者個人情報が
CTIサーバ22上にあった場合、CTIサーバ22は
データベース64から該当する顧客情報を検索し、得ら
れた顧客情報をUUI対応ターミナルアダプタ63,I
SDN回線62,UUI対応ターミナルアダプタ65を
経由させてクライアント端末31に通知して当該顧客情
報を表示させる。
【0115】[転送,三者通話]図17に示したUUI
通信において、クライアント側から転送,三者通話,休
憩,保留といったコマンドをCTIサーバ22へ通知す
るには、クライアント端末31からUUI対応ターミナ
ルアダプタ65,ISDN回線62,UUI対応ターミ
ナルアダプタ63を経由して行う。また、この通知に対
するCTIサーバ22の応答は、UUI対応ターミナル
アダプタ63,ISDN回線62,UUI対応ターミナ
ルアダプタ65を経由してクライアント端末31に通知
される。
【0116】図19は、客10の電話機11と利用者
(転送元)60a内に設置された電話機32がPBX2
1を経由して通話中である場合に、クライアント間で転
送および三者通話を行う場合のシーケンスを示してい
る。まず、[1]利用者(転送元)60a内に設置され
たクライアント端末31は、UUI対応ターミナルアダ
プタ65,ISDN回線62,UUI対応ターミナルア
ダプタ63を経由させて転送要求(コマンド)をCTI
サーバ22に送信する。[2]この転送要求を受け取っ
たCTIサーバ22は、UUI対応ターミナルアダプタ
63,ISDN回線62,UUI対応ターミナルアダプ
タ65を介して、予め用意してある転送者リストをクラ
イアント端末31に送信する。[3]クライアント端末
31は転送者リストの中から転送先を選択し、UUI対
応ターミナルアダプタ65,ISDN回線62,UUI
対応ターミナルアダプタ63を経由させて、指定転送
(コマンド)をCTIサーバ22に送信する。[4]転
送先指定情報を受け取ったCTIサーバ22は、客10
の呼が接続されている外線トランク250の保留要求を
PBX21に出し、これを受けたPBX21は当該トラ
ンクを保留させる。次に、[5]CTIサーバ22は客
10の発信者個人情報をUUI上に記述し、UUI対応
ターミナルアダプタ63,ISDN回線62,UUI対
応ターミナルアダプタ67を介して利用者(転送先)6
1aのクライアント端末34に送信する。[6]クライ
アント端末34は、CTIサーバ22から送信された発
信者個人情報を蓄積し、この情報を基にして同一LAN
上に存在するデータベース68を検索して客10の関連
情報を表示させる。[7]その後、クライアント端末3
4はUUI対応ターミナルアダプタ67,ISDN回線
62,UUI対応ターミナルアダプタ63を経由させ
て、当該発信者個人情報の表示完了通知をCTIサーバ
22に通知する。[8]この表示完了通知を受信したC
TIサーバ22は、PBX21に対して電話機35への
発信要求を行い、これを受けたPBX21は外線トラン
ク252から電話機35に発信する。[9]この発信に
対して電話機35が応答したならば、CTIサーバ22
はPBX21に対して接続要求を行い、電話機32に対
応する内線トランク260と電話機35に対応する内線
トランク261を接続する。この状態では、客10に保
留をかけて、利用者(転送元)60aの電話機32と利
用者(転送先)61aの電話機35との間で通話が成立
している。[10]そこで客10を交えた三者通話を行
うために、クライアント端末31は、UUI対応ターミ
ナルアダプタ65,ISDN回線62,UUI対応ター
ミナルアダプタ63を経由させて、三者通話要求(コマ
ンド)をCTIサーバ22を通知する。[11]この通
知に対してCTIサーバ22がPBX21に保留解除要
求を行うと、PBX21は客10の呼が接続されている
外線トランク250の保留を解除する。こうして客1
0,電話機32,電話機35間での通話が成立する。
[12]この三者通話の状態で、電話機32を人為的に
電話を切断することで、客10からの呼を電話機32か
ら電話機35に転送することができる。
【0117】以上のように、本実施形態では、CTI構
築に必要な設備をネットワーク上に設置し、利用者がI
SDN回線のUUI通信を使用してネットワーク上のセ
ンタに接続を行うことによってCTIシステムを運用で
き、ネットワークを介したCTI機能の提供および多地
点間の転送が実現される。そして、本実施形態では(局
側から送られてきた発信者個人情報をサーバがUUI上
に書き込むようにして発信者個人情報の保存を行ってい
る(図10を参照)。また、センタ内のサーバとクライ
アント端末との間のUUI通信を実現するための手段と
しては下記の3つの手法が提供される。
【0118】(1)サーバからクライアントヘの通信
は、CTIサーバ→CTIサーバ側のUUI対応ターミ
ナルアダプタ→クライアント側のUUI対応ターミナル
アダプタ→クライアント端末とし、クライアントからサ
ーバヘの通信は、クライアント端末→クライアント側の
UUI対応ターミナルアダプタ→サーバ側のPBX→C
TIサーバとしてUUI通信を行う(図11を参照)。 (2)サーバ側のPBXとクライアント側のUUI対応
ターミナルアダプタを用いて相互にUUI通信を行う
(図14を参照)。 (3)サーバ側のUUI対応ターミナルアダプタとクラ
イアント側のUUI対応ターミナルアダプタを用いて相
互にUUI通信を行う(図17を参照)。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
TI導入コスト、設備のメンテナンスコスト、システム
管理者の削減を行うことができる。しかも、クライアン
ト端末、電話機、通信回線を用意するだけで場所に問わ
れずCTIを使用することができ、在宅勤務を実現する
ことができる。また、CTIシステムの拡大、縮小が柔
軟に対応でき、ネットワーク提供型ユニファイド・メッ
セージ及びインターネットホームページと連動を図るこ
とができる。これにより、大企業から中小企業、一般家
庭の幅広い分野において簡易に低価格で高機能なCTI
を導入することが可能となることが利点である。また、
利用者は以下のメリットがある。
【0120】1)導入コストを少なくできる。
【0121】2)CTI設備のメンテナンスコスト、シ
ステム管理者の削減ができる。
【0122】3)クライアント端末、電話機、通信回線
を用意することによって場所を問わずCTIを使用する
ことができる(エリアフリーでCTIを使用することが
できる)。
【0123】4)システムの拡大、縮小が柔軟に対応で
きる。
【0124】5)在宅勤務を行うことができる。
【0125】6)ネットワーク提供型ユニファイド・メ
ツセージとの連動を図ることができる。
【0126】7)低価格で高機能なCTIを提供するこ
とができる。
【0127】8)CTIサーバとクライアント端末間で
発信者個人情報や各種の要求を授受するにあたってIS
DN回線のUUI通信を利用しているため、セキュリテ
ィを保持したCTIシステムを実現することができる。
【0128】9)CTIサーバ側で発信者個人情報をU
UI上に記述して発信者情報を保存するようにしている
ため、転送が行われても発信者個人情報が失われること
なく、転送先に本来の発信者個人情報を届けることがで
きる。したがって、転送先で発信者個人情報を基にした
顧客情報のポップアップなどが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態によるネットワーク
提供型CTIシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図3】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図4】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図5】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図6】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図7】 図1に示すネットワーク提供型CTIシステ
ムにおけるシーケンスを説明するためのブロック図であ
る。
【図8】 呼制御メッセージにUUIを含めて送るサー
ビスの制御シーケンスを示した説明図である。
【図9】 この発明の第2実施形態によるネットワーク
提供型CTIシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】 同実施形態において発信者個人情報の保存
するための動作原理を示した説明図である。
【図11】 同実施形態において、サーバからクライア
ントヘはUUI対応ターミナルアダプタ63,65を使
用し、クライアントからサーバへはUUI対応ターミナ
ルアダプタ65とPBX21の外線トランク250を使
用してサーバ−クライアント間のUUI通信を行う場合
について示した説明図である。
【図12】 図11の手法を用いて顧客情報のスクリー
ンポップアップ機能を実現するためのシーケンスを示し
た説明図である。
【図13】 図11の手法を用いて転送,三者通話機能
を実現するためのシーケンスを示した説明図である。
【図14】 同実施形態において、PBX21の外線ト
ランク250とUUI対応ターミナルアダプタ65を使
用してサーバ−クライアント間のUUI通信を行う場合
について示した説明図である。
【図15】 図14の手法を用いて顧客情報のスクリー
ンポップアップ機能を実現するためのシーケンスを示し
た説明図である。
【図16】 図14の手法を用いて転送,三者通話機能
を実現するためのシーケンスを示した説明図である。
【図17】 同実施形態において、UUI対応ターミナ
ルアダプタ63,65を使用してサーバ−クライアント
間のUUI通信を行う場合について示した説明図であ
る。
【図18】 図17の手法を用いて顧客情報のスクリー
ンポップアップ機能を実現するためのシーケンスを示し
た説明図である。
【図19】 図17の手法を用いて転送,三者通話機能
を実現するためのシーケンスを示した説明図である。
【図20】 従来のCTIシステムの構成例を示すブロ
ック図である。
【図21】 従来の技術において転送により発信者個人
情報が消失する現象を示した説明図である。
【符号の説明】
20 バーチャルコールセンタ 21 PBX 22 CTIサーバ 31,34,37 クライアント端末 32,35,38 電話機 40 電話回線またはISDN回線 60 着信者(転送元) 61 転送先 62 ISDN回線 65〜67 UUI対応ターミナルアダプタ 36,64,68 データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/58 H04L 11/00 310C 12/66 11/20 B H04M 3/00 101B 3/42 H04Q 3/58 106 (72)発明者 野田 孝明 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 吉川 陽治 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 北村 義敬 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 原 知永 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−338887(JP,A) 特開 平10−322735(JP,A) 特開 平10−240656(JP,A) 特開 平9−224093(JP,A) “特集 コンピュータ・テレフォニの 新潮流 進む低価格化とWeb連携”, 日経コミュニケーション,日経BP社, 1997年5月19日,第246号,p.88−109 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 13/00 G06F 15/00 H04L 12/00 - 12/66 H04M 3/00 H04M 3/16 - 3/20 H04M 3/38 - 3/42 H04M 7/00 - 7/16 H04M 11/00 - 11/10 H04Q 5/58 - 3/62

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々LANで接続されるものであって、
    CTIシステムの構成設備をなす、TAPI又はTSA
    PI等のCTI標準インタフェースを持ったCTI対応
    のPBX(以下、PBXと呼ぶ)、CTIサーバ、音声
    応答装置、インフォメーション・インタラクティブ・ル
    ータサーバ(以下、IIRサーバと呼ぶ)、インタラク
    ティブ・ボイス・レスポンス(以下、IVRと呼ぶ)、
    通話録音装置、及びWWWサーバと、該PBXを電話回
    線又はISDN回線に接続する手段とを備え、かつ複数
    の利用者が共同で利用できるように設けられたバーチャ
    ルコールセンタと、 利用者毎に設けられるものであって、前記バーチャルコ
    ールセンタのLANに対して専用回線又はISDN回線
    又はインタネットを介して接続されている利用者内LA
    Nに接続されたデータベース及びクライアント端末と、
    電話回線又はISDN回線に接続された電話機とから構
    成された利用者構築システムと、 を具備することを特徴とするネットワーク提供型CTI
    システム。
  2. 【請求項2】 前記利用者構築システムは、1利用者に
    つき複数の場所に設けることができ、該複数の場所の間
    においてLAN間は専用回線又はISDN回線又はイン
    タネットで接続され、電話機間は電話回線又はISDN
    回線に接続されると共に、該複数の場所の内、1つは必
    ずデータベースが接続され、他は必ずしもデータベース
    が接続されないことを特徴とする請求項1記載のネット
    ワーク提供型CTIシステム。
  3. 【請求項3】 前記バーチャルコールセンタのPBX
    は、CTIサーバの要求に基づき利用者構築システム内
    の電話機に発信して該電話機が応答後に、該電話機に発
    信した外線トランクを、客からの呼が着信した外線トラ
    ンクと接続する又は、該PBXを通じて既に客からの呼
    が利用者構築システム内の別の電話機と接続されている
    回線に接続する手段と、CTIサーバの要求に基づきC
    TIサーバ内に蓄積された電話番号を順次に発信して応
    答後に保留する手段と、通話録音装置を外部トランクに
    接続できる手段とユニファイド・メッセージサーバを内
    部トランクに接続できる手段とを備えて構築されること
    を特徴とする請求項1記載のネットワーク提供型CTI
    システム。
  4. 【請求項4】 前記バーチャルコールセンタのCTIサ
    ーバは、クライアント端末からの要求条件に基づき該利
    用者構築システム内のデータベースを検索して該データ
    ベース内の電話番号を蓄積する手段と、その電話番号で
    順次に発信要求をPBXに行う手段とを備えて構築され
    ることを特徴とする請求項1記載のネットワーク提供型
    CTIシステム。
  5. 【請求項5】 前記バーチャルコールセンタのCTIサ
    ーバは、該バーチャルコールセンタのPBXの内線トラ
    ンクの着信有無を定期的に検索する手段と、着信があっ
    た場合、その着信した呼の発IDを蓄積する手段と、ク
    ライアント端末から情報表示完了通知を受信すると該ク
    ライアント端末に対応した電話機への発信要求をPBX
    に行う手段とを備え、利用者構築システムのクライアン
    ト端末は、該バーチャルコールセンタ内のLANと接続
    する専用線又はISDN回線又はインタネットを通して
    極短時間の定期的な間隔で該CTIサーバ内の発IDの
    有無を検索する手段と、発IDがあった場合、該発ID
    を自クライアント端末内に蓄積する手段と、該発IDの
    情報を利用者構築システムのデータベースに検索し自ク
    ライアント端末に表示する手段と、自クライアント端末
    への該発IDの情報表示の完了通知をCTIサーバに通
    知する手段を備えて構築されることを特徴とする請求項
    1記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  6. 【請求項6】 前記バーチャルコールセンタのCTIサ
    ーバは、自サーバ内に利用者構築システムのクライアン
    ト端末と電話機の電話番号との対応表を記憶する手段と
    クライアント端末からの三者通話要求に基づき客の電話
    機の保留要求をPBXに行う手段と、該三者通話要求に
    基づき該クライアント端末より指定されたクライアント
    端末に対応した電話機への発信要求をPBXに行う手段
    と、該三者通話要求に基づき該クライアント端末より指
    定されたクライアント端末に客からの発IDを送出する
    手段と、クライアント端末から情報表示完了通知を受信
    するとPBXに保留解除要求を行い三者通話させる手段
    とを備え、利用者構築システムのクライアント端末は、
    該発IDを自クライアント内に蓄積する手段と、該発I
    Dの情報を利用者構築システム内のデータベースに検索
    し自クライアント端末に表示する手段と、自クライアン
    ト端末への該発IDの情報表示の完了通知をCTIサー
    バに通知する手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  7. 【請求項7】 前記バーチャルコールセンタのCTIサ
    ーバは、客がインターネットホームページ上で入力した
    電話番号をインターネットを通して受信する手段と、受
    信した電話番号を該クライアント端末に専用回線、IS
    DN回線、インターネットを通して送信する手段と、ク
    ライアント端末から情報表示完了通知を受信するとPB
    Xに該クライアント端末に対応した電話機及び、該電話
    番号に発信要求を行う手段とを備え、利用者構築システ
    ムのクライアント端末は、該電話番号を自クライアント
    端末内に蓄積する手段と、該電話番号の情報を利用者構
    築システム内のデータベースに検索し自クライアント端
    末に表示する手段と、自クライアント端末への該電話番
    号の情報表示完了通知をCTIサーバに通知する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のネットワーク
    提供型CTIシステム。
  8. 【請求項8】 前記バーチャルコールセンタのCTIサ
    ーバは、客がインターネットホームページ上で入力した
    電話番号、パソコンによるテレビ会議システムによる通
    話要求か、一般電話による通話要求かの識別子を受信す
    る手段と、受信した電話番号及び、パソコンによるテレ
    ビ会議システムによる通話要求か、一般電話による通話
    要求かの識別子を該クライアント端末に専用回線、IS
    DN回線、インタネットを通して送信する手段と、通話
    要求種別が一般電話による通話要求の場合、該クライア
    ント端末に対応した電話機への発信要求をPBXに行う
    手段を備え、利用者構築システムのクライアント端末
    は、該電話番号を自クライアント端末内に蓄積する手段
    と、該電話番号の情報を利用者構築システム内のデータ
    ベースに検索し自クライアント端末に表示する手段と、
    該通話要求識別子が、パソコンによるテレビ会議システ
    ムの場合、該クライアント端末に接続されたパソコンテ
    レビ会議システムを起動し、該電話番号にISDNを使
    用して発信する手段を備えて構築されることを特徴とす
    る請求項1記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  9. 【請求項9】 CTIシステムの構成設備の内、TAP
    I又はTSAPI等のCTI標準インタフェースを持っ
    たCTI対応のPBX(以下、PBXと呼ぶ)、CTI
    サーバ、音声応答装置、インフォメーション・インタラ
    クティブ・ルータサーバ(以下、IIRサーバと呼
    ぶ)、インタラクティブ・ボイス・レスポンス(以下、
    IVRと呼ぶ)、通話録音装置、WWWサーバを、委託
    を受けた客及び利用者とは異なる第三者が複数の利用者
    が共同で利用できるようにバーチャルコールセンタとし
    て設けて、該各設備間をセンタ内LANで接続し、該P
    BXを電話回線又はISDN回線に接続すると共に、利
    用者が利用者内LANに接続されたデータベース及びク
    ライアント端末と、電話回線又はISDN回線に接続さ
    れた電話機で構成された利用者構築システムを利用者毎
    に設け、該利用者構築システムのLANは該バーチャル
    コールセンタのLANとの間を専用回線又はISDN回
    線又はインタネットで接続して構築することを特徴とす
    るネットワーク提供型CTIシステムの構築方法。
  10. 【請求項10】 CTIシステムの構築に必要となる設
    備として、TAPI又はTSAPI等のCTI標準イン
    タフェースを持ちISDN回線に接続されたCTI対応
    のPBXと、該PBXを含む設備を制御するCTIサー
    バと、前記CTIサーバを前記ISDN回線に接続する
    UUI対応ターミナルアダプタとを少なくとも備え、前
    記CTIサーバが前記PBX又は前記UUI対応ターミ
    ナルアダプタの少なくとも一方を利用して前記ISDN
    回線との間でUUI通信を行うバーチャルコールセンタ
    と、 前記CTIシステムの利用者毎に設けられ、該利用者が
    使用するクライアント端末及び電話機と、UUI通信を
    利用して前記クライアント端末及び前記電話機を前記I
    SDN回線に接続するUUI対応ターミナルアダプタと
    を備えた利用者構築システムとを有し、顧客情報のデー
    タベースを前記バーチャルコールセンタ又は前記利用者
    構築システムの少なくとも一つに設けたことを特徴とす
    るネットワーク提供型CTIシステム。
  11. 【請求項11】 前記CTIサーバは、前記ISDN回
    線を介して送られてくる前記顧客等の発信者の発信者個
    人情報をUUI上に書き込み、前記ISDN回線を介し
    て前記利用者構築システムに送出する発信者個人情報保
    存手段を備えたことを特徴とする請求項10記載のネッ
    トワーク提供型CTIシステム。
  12. 【請求項12】 前記CTIサーバから前記クライアン
    ト端末へのUUI通信は、前記CTIサーバ側及び前記
    クライアント端末側のそれぞれのUUI対応ターミナル
    アダプタを用いて行い、 前記クライアント端末から前記CTIサーバへのUUI
    通信は、前記クライアント端末側のUUI対応ターミナ
    ルアダプタと前記CTIサーバ側のPBXを用いて行う
    ことを特徴とする請求項10又は11記載のネットワー
    ク提供型CTIシステム。
  13. 【請求項13】 前記CTIサーバと前記クライアント
    端末との間のUUI通信を前記CTIサーバ側のPBX
    と前記クライアント端末側のUUI対応ターミナルアダ
    プタを用いて行うことを特徴とする請求項10又は11
    記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  14. 【請求項14】 前記CTIサーバと前記クライアント
    端末との間のUUI通信を前記CTIサーバ側及び前記
    クライアント端末側のそれぞれのUUI対応ターミナル
    アダプタを用いて行うことを特徴とする請求項10又は
    11記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  15. 【請求項15】 前記CTIサーバは、前記PBXの内
    線トランクにおける着信の有無を定期的に検索する手段
    と、該内線トランクへ着信した時点で着信した呼の発信
    者個人情報を蓄積してUUI上に書き込む手段と、前記
    PBXを介して前記クライアント端末に対応する電話機
    へ発信する手段と、UUI通信を利用して前記発信者個
    人情報を前記クライアント端末に通知する手段とを備
    え、 前記クライアント端末は、前記発信者個人情報に対応し
    た顧客情報を前記データベースから検索して自クライア
    ント端末に表示する手段と、該顧客情報の表示完了通知
    を前記CTIサーバに通知する手段とを備えたことを特
    徴とする請求項11〜14の何れかの項記載のネットワ
    ーク提供型CTIシステム。
  16. 【請求項16】 前記クライアント端末は、入力された
    対象条件を前記CTIサーバに通知する手段と、前記C
    TIサーバから通知される電話番号に対応した顧客情報
    を前記データベースから検索して自クライアント端末に
    表示させる手段とを備え、 前記CTIサーバは、前記対象条件を満足する電話番号
    を前記データベースから検索して取得する手段と、取得
    した電話番号に対して前記PBXから順次発信し、該発
    信に応答した電話番号を前記クライアント端末に通知す
    る手段とを備えたことを特徴とする請求項10〜14の
    何れかの項記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  17. 【請求項17】 前記顧客との間の呼を転送元のクライ
    アント端末に対応する電話機から転送先のクライアント
    端末に対応する電話機へ転送するネットワーク提供型C
    TIシステムであって、 前記転送元のクライアント端末は、入力された転送要求
    をUUI通信を利用して前記CTIサーバに送信する手
    段と、前記CTIサーバから送られる転送者リストの中
    から転送先を選択し、UUI通信を利用して該転送先情
    報を前記CTIサーバに送信する手段と、前記転送先及
    び前記転送元にそれぞれ対応する電話機の間が接続され
    た時点で、入力された三者通話要求をUUI通信を利用
    して前記CTIサーバに送信する手段とを備え、 前記転送先のクライアント端末は、前記CTIサーバか
    ら通知される発信者個人情報に対応した顧客情報を前記
    データベースから検索して自クライアント端末に表示す
    る手段と、該顧客情報の表示完了通知を前記CTIサー
    バに通知する手段とを備え、 前記CTIサーバは、前記転送要求に応じて前記転送元
    のクライアント端末へ前記転送者リストを送信する手段
    と、前記転送先情報を受け取って前記PBXに前記顧客
    の呼を保留させるとともに、UUI通信を利用して前記
    顧客の発信者個人情報を前記転送先のクライアント端末
    へ通知する手段と、前記転送先のクライアント端末から
    前記表示完了通知を受信して前記PBXから前記転送先
    のクライアント端末に対応する電話機へ発信し、該電話
    機の応答により該電話機と前記転送元のクライアント端
    末に対応する電話機を前記PBXに接続させる手段と、
    前記三者通話要求を受信して前記顧客の呼の保留を解除
    する手段とを備えたことを特徴とする請求項11〜14
    の何れかの項記載のネットワーク提供型CTIシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記バーチャルコールセンタは通話内
    容を録音するための通話録音装置を備えており、 前記CTIサーバは、前記クライアント端末に対応する
    電話機に着信した時点で前記通話録音装置に該電話機の
    通話内容を保存させる手段と、前記クライアント端末か
    ら通知される所定の条件に基づいて前記通話録音装置か
    ら通話内容を検索して再生する手段とを備えたことを特
    徴とする請求項10〜14の何れかの項記載のネットワ
    ーク提供型CTIシステム。
  19. 【請求項19】 前記CTIサーバは、インターネット
    のホームページ上で入力された電話番号を該インターネ
    ットを通じて受信する手段と、受信した電話番号を前記
    クライアント端末に送信する手段と、前記クライアント
    端末から送られる表示完了通知を受信し、前記PBXを
    介して前記クライアント端末に対応した電話機と前記受
    信した電話番号の電話にそれぞれ発信し、双方の電話機
    からの応答によって前記PBXに該双方の電話機を接続
    させる手段とを備え、 前記クライアント端末は、前記CTIサーバから送られ
    る電話番号に対応する顧客情報を前記データベースから
    検索して自クライアント端末に表示する手段と、該顧客
    情報の表示完了通知を前記CTIサーバに通知する手段
    とを備えたことを特徴とする請求項10〜14の何れか
    の項記載のネットワーク提供型CTIシステム。
  20. 【請求項20】 前記利用者構築システムは1利用者に
    つき複数の場所に設けることができ、該複数の場所の間
    における各利用者構築システムは何れも前記ISDN回
    線に接続されると共に、これら利用者構築システム又は
    前記バーチャルコールセンタの少なくとも一つに前記デ
    ータベースが設けられていることを特徴とする請求項1
    0〜14の何れかの項記載のネットワーク提供型CTI
    システム。
  21. 【請求項21】 前記クライアント端末は、UUI通信
    を利用して前記CTIサーバに休止要求を送信する手段
    を備え、 前記CTIサーバは、前記休止要求に基づいて前記PB
    Xを制御して前記クライアント端末及び該クライアント
    端末に対応する電話機を休止状態にする手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項10〜14の何れかの項記載のネ
    ットワーク提供型CTIシステム。
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