JP3711862B2 - 通信システムとそのコールバックの制御方法、及びコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信システムとそのコールバックの制御方法、及びコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機に子機を接続した形態の通信システムに関し、特に、親機から子機への呼出を効果的に処理する通信システムとそのコールバックの制御方法、及びコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
コールバック(Callback)とは、電話等を着信した着信者の側において、その発信者を確認していったん接続を切り、着信者がその発信者の側に再びかけ直して接続することをいう。コールバックは、電話による情報の漏洩を防ぐことや、通信料金を着信者の側で負担すること等を目的に行われている。
【0003】
例えば、コンピュータに対する不正な遠隔アクセスを防いだり、こうしたセキュリティ目的以外にも、同じ区間の国際電話の通信料金が発信元の国によって異なる料金格差に着目して、通信料金が高い側の国から発信された電話を安い側の国からコールバックにより再接続する電話のコールバック・サービス等が実施されている。
【0004】
コールバックの方法は、以前から行われていた手作業の操作による方法もあるが、コールバックの操作を自動処理する自動コールバック機能をサーバ装置に備えて自動処理するものが多い。
【0005】
コールバックの自動処理を、例えば、インターネット等のプロバイダ等を例に説明すると次の通りである。まず、利用者が、ユーザ端末(パーソナルコンピュータ等)からプロバイダのホストコンピュータに対して、電話回線等の通信回線を介して発呼を行う。そして、着呼したホストコンピュータは、着呼時の呼情報等を確認して呼を切断し、得られた呼情報を基にホストコンピュータの側から利用者のユーザ端末に対して発呼して接続を行うのである。また、ホストコンピュータは、ユーザ端末から発呼された呼情報にコールバックのための情報が足りない場合には、呼を直ちに切断せずに一旦ユーザ端末と接続して十分な情報伝送を行った後に切断することで、コールバックを行うことができる。
【0006】
このホストコンピュータにおけるコールバック制御は、例えば、WindowsNT等のネットワークに対応するOS(Operating Systems)上で、市販の通信アプリケーションソフトにより処理することができる。また、コールバックを行うことにより、利用者の認証を強化することができ、又回線料金をプロバイダの側で負担することができる。
【0007】
また、利用者が通信に使用する電話機等においては、外部の通信回線に接続された親機に対して1つ又は複数の子機を接続した形態もある。また、こうした親機と子機が連携するシステムにおいても、コールバックの通話を行うことができる。
【0008】
この場合、子機(又は親機)から発信されたコールバックのための呼出は、親機を介して通信先に発信される。そして、その通信先からコールバックにより返される呼出が親機に届くと、親機は、全ての子機にその着呼を伝える。ここで、最初に呼出を行った利用者によって、通信先からのコールバックによる呼出を受け付けることにより、コールバックの通信を行うことができる。
【0009】
しかし、従来では、この通信先からのコールバックによる呼出は、全ての子機(又は親機)が受け付けることができるため、誤って他の利用者が受話器を取り接続してしまうこともあった。
【0010】
この問題を解決し、利用者が通信先からのコールバックを正しく受信するためには、親機が、受信したコールバックを、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対して適切に取り次ぐことが求められていた。
【0011】
しかし、呼出がコールバック呼であるかどうかを判定するためには、通常は接続後におけるインバンドでの通信を参照する必要があるため、親機が呼出を着呼した段階ではこれを判定することはできなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のコールバックのシステムでは、通信先からのコールバックを、その通信先を呼び出した子機(又は親機)以外でも受けることがでるため、誤って他の利用者が受け付けて、コールバックの通信に失敗することがあった。
【0013】
これは従来では、着信した呼出がコールバック呼であることを判別する手段がなく、更にもしコールバック呼を判別した場合においても、そのコールバックを呼び出した利用者の子機を判別する手段がないため、接続することができなかったのである。
【0014】
また、例えば、メーカーにより独自に定められたコールバックであるNECのAtermシリーズにて提供されているスティルスコールバックにおいては、情報処理端末からのスティルスコールバックの指示を行っている。しかしながら、一般的にWindowsNT等で行われているコールバックの場合には、このような手法は規定されていない。
【0015】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、通信先から返されたコールバックを、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対し適切に取り次ぐ通信システムとそのコールバックの制御方法、及びコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムにおいて、前記親機は、前記子機からの発呼が、コールバックによる通信先との通信である場合、コールバックによる通信を行う前記通信先と、コールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間だけ記憶し、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行い、前記通信先からのコールバックを受け付けた場合に、当該通信先が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機に対してのみ当該通信先からのコールバックを取り次ぐことを特徴とする。
【0017】
請求項2の本発明の通信システムは、前記親機は、前記子機の内で予め設定されたものは、常にコールバックによる通信のみを行うものとして、発呼の際には通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする
【0018】
請求項3の本発明の通信システムは、前記親機は、前記子機の全てを、常にコールバックによる通信のみを行うものとして、発呼の際には通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする。
【0019】
請求項4の本発明の通信システムは、通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムにおいて、前記親機は、前記子機及び前記親機の側から通信先に対し、コールバックによる通信を行う場合においては、通信先に対しコールバックのための発呼を行い、当該通信先からのコールバックを受け付けた場合に、前記子機及び前記親機の内で当該コールバックを要求した機器に対してのみ、当該通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行すると共に、前記子機及び前記親機の側からの発呼時において、通信先への呼の接続時間が、予め定められた一定時間よりも短い場合に限り、通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする。
【0020】
請求項5の本発明の通信システムは、前記親機が、前記通信先とコールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて記憶した際に、タイマーを起動し、前記タイマーが一定時間を満了した場合に記憶を解除することを特徴とする。
【0021】
請求項6の本発明の通信システムは、前記通信先からのコールバックの取り次ぎによる前記通信先と前記子機との接続時に、前記タイマーが起動している場合、前記タイマーをリセットすることを特徴とする。
【0022】
請求項7の本発明の通信システムは、前記子機は、前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知する呼情報生成手段を備え、前記親機は、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、当該子機と当該通信先とを関連つけて一定時間記憶すると共に、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行う呼情報解析手段と、前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が先にコールバックのための発呼を行った前記通信先であるかを判定し、これに該当する場合には当該通信先と関連つけて記憶されている子機を指定して、その着呼を取り次ぐ着信判定手段を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項8の本発明の通信システムは、前記子機の前記呼情報生成手段は、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示す前記コールバック情報を、発呼の際に送出する呼情報の内に付加することにより、前記親機に対し通知することを特徴とする。
【0024】
請求項9の本発明の通信システムは、前記親機の前記呼情報解析手段は、前記呼情報に付加された前記コールバック情報を取り除いて、当該通信先への発呼に用いることを特徴とする。
【0025】
請求項10の本発明の通信システムは、前記子機の前記呼情報生成手段は、前記コールバック情報を、前記呼情報内の発信元のアドレス、発信先のサブアドレス、着信元のサブアドレス、ユーザ情報の各データの内の少なくとも1つに付加することにより、前記親機に対し通知することを特徴とする。
【0026】
請求項11の本発明の通信システムは、前記子機は、他の情報端末との間でデータを送受するために用いるインターフェイス部を備え、前記情報端末を前記通信回線に接続してその通信を仲介することを特徴とする。
【0027】
請求項12の本発明の通信システムは、前記子機は、前記他の情報端末から、接続要求時において、コールバックによる接続を行う旨の通知を受け付けた場合には、前記親機に対し当該通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を通知し、前記通信先からのコールバックの取り次ぎを受けるための処理を実行することを特徴とする。
【0028】
請求項13の本発明の通信システムは、前記親機は、前記子機に対してのみ、通信先からのコールバックの取り次ぎ処理を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項14の本発明の通信システムは、前記子機及び前記親機は、前記通信回線を介して通信先との間で、情報データ通信を行うことを特徴とする。
【0030】
請求項15の本発明は、通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムのコールバックの制御方法において、前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、コールバックによる通信を行う前記通信先と、前記コールバック情報を通知した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間記憶するステップと、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先であるかを判定するステップと、発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機を指定して、その着呼を取り次ぐ処理を行うステップを備えることを特徴とする。
【0031】
請求項16の本発明のコールバックの制御方法は、前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示す前記コールバック情報を、発呼の際に送出する呼情報の内に付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする。
【0032】
請求項17の本発明のコールバックの制御方法は、前記親機が、前記呼情報に付加された前記コールバック情報を取り除いて、当該通信先への発呼に用いるステップを備えることを特徴とする。
【0033】
請求項18の本発明のコールバックの制御方法は、前記子機が、前記コールバック情報を、前記呼情報内の発信元のアドレス、発信先のサブアドレス、着信元のサブアドレス、ユーザ情報の各データの内の少なくとも1つに付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする。
【0034】
請求項19の本発明のコールバックの制御方法は、前記子機及び前記親機の内で予め設定されたものは、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする。
【0035】
請求項20の本発明のコールバックの制御方法は、前記子機及び前記親機の全てを、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする。
【0036】
請求項21の本発明のコールバックの制御方法は、通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムのコールバックの制御方法において、前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、当該子機と当該通信先との対応を記録し、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が先にコールバックのための発呼を行った前記通信先であるかを判定し、これに該当する場合には当該通信先との対応が記録された子機を指定して、その着呼を取り次ぐステップを有し、さらに、前記親機は、前記子機及び前記親機の側からの発呼時において、通信先への呼の接続時間が、予め定められた一定時間よりも短いかどうかを判定するステップと、予め定められた一定時間よりも短いと判定された場合に限り、コールバックの取り次ぎを行うための処理を実行するステップを備えることを特徴とする。
【0037】
請求項22の本発明のコールバックの制御方法は、前記親機が、前記通信先とコールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて記憶した際に、タイマーを起動し、前記タイマーが一定時間を満了した場合に記憶を解除し、前記通信先からのコールバックの取り次ぎによる前記通信先と前記子機との接続時に、前記タイマーが起動している場合、前記タイマーをリセットするステップを有することを特徴とする。
【0038】
請求項23の本発明は、通信回線に接続された親機を介して複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムの、コールバックの制御プログラムを記録した記録媒体において、前記コールバックの制御プログラムが、前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、コールバックによる通信を行う前記通信先と、前記コールバック情報を通知した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間記憶するステップと、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先であるかを判定するステップと、発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機を指定して、その着呼を取り次ぐ処理を行うステップを備えることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
図1は、本発明の第1の実施の形態による通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図1の例に示されるように、本発明の通信システムでは、親機10に対して複数の(又は1台の)子機20が接続されており、この各子機20は親機10を介して外部の通信回線50に接続し通信を行うことができる。
【0042】
また、親機10や子機20である各機器は、通信回線50を介して外部のコールバックの機能を備える通信先40に対して呼出を行うことにより、その通信先40からのコールバックを受けることができる。
【0043】
ここで、通信回線50は、例えば有線や無線の電話回線や、その他の双方向の通信を行う通信回線である。通信回線50は、インターネット等におけるデータ通信や、音声による通話を行う。
【0044】
親機10や子機20は、例えば電話機等の、こうした通信回線50により通信を送受する通信装置である。そして、親機10は、(例えば、アナログ公衆回線やデジタル公衆回線等の)外部の通信回線50に接続し直接通信を行うことができ、又子機20は、親機10との間で無線や有線による方法で接続され、親機10を介して外部の通信回線50に接続し通信を行うことができる。親機10や子機20としては、例えば、コードレスや有線式の親子電話等を用いることができる。
【0045】
また子機20(及び親機10)は、パソコンやPDA(Personal Digital Assistant)その他の情報端末である利用者のユーザ端末30と、接続し通信するためのインターフェイスを備えてもよい。このインターフェイスを用ることにより、利用者はパソコン等のユーザ端末30を、子機20を介して外部の通信回線50に接続することができ、ユーザ端末30においてインターネットや電子メールを利用することができるようになる。
【0046】
図2は、本発明の第1の実施の形態の子機20の構成の一例を示すブロック図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態の親機10の構成の一例を示すブロック図である。
【0047】
図2の例を参照すると、本実施の形態の子機20は、子機20の各部の処理を制御し通信を管理する子機制御部21と、発呼する情報を生成する呼情報生成部22と、親機10との間で通信を送受する子機送受信部23を備える。また、図2の子機20では、パソコン等の利用者のユーザ端末30の間で、通信データを送受するためのインターフェイス部24を備えている。
【0048】
子機制御部21は、子機20全体の各部を制御し、また通信先40との通信の制御や、親機10との間における(無線やその他の方法による)通信を制御し、又ユーザ端末30を接続している場合には、そのユーザ端末30との間で必要な制御を行う。
【0049】
呼情報生成部22は、子機制御部21からの制御に従い発呼する情報を生成し、又通信先に対してコールバックを要求する発呼においては、特別にその発呼する情報にコールバックを要求する旨を示す情報を付加して生成することを特徴とする。
【0050】
ここで呼情報生成部22が、利用者が通信先との間で、コールバックによる通信を行うかどうかを識別する方法としては、例えば、利用者がコールバックによる通信を行う旨を示すための所定の入力操作(所定のボタンを押下する等)を行うことで識別する方式や、予めコールバックを行う通信先を登録しその登録された通信先と通信する場合にはコールバックのための処理を行うと判定する方式等がある。また、ユーザ端末30が子機20を介して通信を行う場合には、ユーザ端末30からコールバックすることを示す予め定められた情報を、子機20がインターフェイス部24から受け付けて識別する方法も可能である。なお、呼情報生成部22は、子機制御部21の機能の一部に含めることも可能である。
【0051】
また、子機20自身が情報処理端末の機能を備えるものとしてもよく、例えば、パソコン等の情報端末を子機20として、モデムやターミナルアダプタを介して親機10に接続することができる。この場合には、上記のユーザ端末30の機能を子機20自身が備えるため、上述のインターフェイス部24を備える必要はなく、又ユーザ端末30の機能を子機制御部21の機能の一部に含めるものとしてもよい。
【0052】
図3の例を参照すると、本実施の形態の親機10は、親機10の各部の処理を制御し通信を管理する親機制御部11と、子機20からの呼情報を解析しコールバックであるかどうかの判断を行う呼情報解析部12と、子機20と無線で送受信を行うための親機送受信部13と、通信回線50と接続し通信するためのインターフェイス部14と、通信回線50を介して受信した着呼の発信元がコールバックの通信先であるかどうかを判定する着信判定部15を備える。
【0053】
呼情報解析部12は、もし子機20から発信された呼情報がコールバックを行う旨を示すものである場合には、その通信先と当該子機20との対応を記録し登録する。
【0054】
着信判定部15は、通信回線50を介して受信した着呼の発信元を、先に呼情報解析部12に登録されたコールバックの通信先のデータから検索し、もしコールバックの通信先として登録されている場合には、その通信先と通信するものとして登録された子機20のみに対してその着呼を取り次ぐ。また、着呼の発信元が登録されていない場合には、特別の処理は必要でなく、全ての子機20に対してその呼出を行う。
【0055】
なお、呼情報解析部12は、親機制御部11の機能の内に兼ねるものとしてもよい。
【0056】
次に本実施の形態の通信システムのコールバックを処理する動作を説明する。
【0057】
図4は、本発明の第1の実施の形態のコールバックの処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、コールバックを実行する通信先40をインターネット等のプロバイダとし、利用者は、情報処理端末であるユーザ端末30から、子機20を介して通信先40のプロバイダに接続する場合を例に、本実施の形態の処理を説明する。またここでは、子機20と親機10とは、無線通信を行って通信データを送受している。
【0058】
まず始めに、情報処理端末であるユーザ端末30から、子機20のインターフェイス部24に対してプロバイダに接続するための発呼要求を行う。発呼要求は、通常ATコマンドによる発呼が多く用いられている。
【0059】
ユーザ端末30から子機20に、コールバックでの接続を通知するためには、2つの方法がある。
【0060】
1つは、通常のコマンドにコールバックであることを示すATコマンドを定義し、これを情報処理端末から通知する方法である。具体的には、“AT***”等がある。ここで“*”は、任意の英数字であり、“ATY=1”等のように規定される。
【0061】
もう1つは、発呼コマンドにコールバックを示すコマンドを付加して、これを情報処理端末から通知する方法である。具体的には、“ATD****#”等がある。ここで“*”は、接続先を示す電話番号であり、“#”は、コールバックを示す英文字あるいは記号から始まる英数字であるす。例えば、“ATD12345678#A”のようにする。
【0062】
発呼要求を受信した子機20のインターフェイス部24は、呼情報生成部22にて、親機10への発呼の際に送出する呼情報にコールバックである旨を示す情報を付加する。
【0063】
具体的には、コールバックである旨を示す情報を、「発アドレス」、「発サブアドレス」、「着サブアドレス」、「ユーザ情報」等の情報に対して付与することができる。
【0064】
「発アドレス」に付与するの場合は、数字のみだとプロバイダの番号を示す着番号と区別がつかなくなる可能性があるので英文字を使用する。
【0065】
「発サブアドレス」に付与する場合には、次の2つの方法が考えられる。それは、通常の電話番号を付与するのと同じく予め定められた番号を付与する方法と、発サブアドレスに番号を通常の番号IA5形式でなくユーザ特有の形式により規定する方法がある。
【0066】
「着サブアドレス」に付与する場合は、数字のみだとプロバイダの番号を示す着番号と区別がつかなくなる可能性があるので英文字を使用する。
【0067】
「ユーザ情報」に付与する場合は、予め決められた記号、例えば「Callback」等を付与する。
【0068】
このようにコールバックである旨を示す情報を、発着アドレス、サブアドレス、ユーザ情報に付与する方法は、親機10と子機20との間のみの規定であるため、これを比較的自由に規定することが可能である。つまり、子機20が付与したコールバックである旨を示す情報は、親機10がコールバックである旨を識別した後に、親機10により取り除いて通信先40には通知しないのである。
【0069】
また、親機10と子機20との間の通信を、デジタルコードレス電話等の無線通信以外の方式を用いる場合には、その通信方式に適した新たにコマンドを規定することも可能である。
【0070】
次に、親機10は、受信した子機20からの呼情報が、コールバックの呼であるかどうかの分析を行う。
【0071】
コールバックの呼である場合には、通信先のプロバイダ(の電話番号)と、この呼を発呼した子機20を関連づけて記憶する。このプロバイダと子機20の対応を記憶する時間は、制限なく可能な限り記憶するものとしてもよいが、予め定めた一定時間の間記憶する方式が有効である。この場合は、プロバイダと子機20の対応を記憶した後にタイマーを起動し、タイマーが満了したらその記憶を解除するのである。
【0072】
そして、親機10は、子機20からの呼情報の内コールバックに関する部分を削除し、通信回線50を経由して通信先40であるプロバイダに発呼する。プロバイダからの応答があったら、子機20に通知しプロバイダと子機20の間で接続を行う。接続後はプロバイダと情報処理端末の間でネゴシエーションが行われ、コールバックのために必要な情報が通信された後に、両者あるいは片方から切断要求が来て呼が切断される。図4においては、両側から切断が来た場合を示している。この、コールバックのために必要な情報の通信と、その後の切断の処理は従来のものと同様である。
【0073】
切断後、プロバイダは、コールバックによる接続要求を発信する。親機10は、この接続要求を受けてその呼情報の発アドレスを着信判定部15にて解析する。
【0074】
着信判定部15による発アドレスの解析は、例えば、通信回線50がISDNの場合には、SETUP情報を解析することにより容易に解析できる。またアナログ公衆回線の場合には、NTTが経営する回線においては、ナンバーディスプレイ機能を用いることで発アドレスを知ることが可能である。
【0075】
着信判定部15は、発アドレスの解析の結果、これが先に登録されたコールバックの通信先40に該当する場合、つまり先に「プロバイダと、発呼した子機20とを関連づけて記憶した」プロバイダである場合には、関連付けて登録された子機20に対してのみ接続を行う。この部分が、本発明において最も重要な特徴の部分である。
【0076】
つまり、先にコールバックを目的に発呼した子機20をその通信先40と共に登録し、当該通信先からの着呼をこの子機20に対してのみ接続させることにより、このコールバックにおいて無関係の他の子機20への接続が回避される。
【0077】
この接続時には、先に説明したコールバックを待機するタイマーが起動している場合には、タイマーのリセットを実行する。
【0078】
そして、子機20からの接続の応答があると、通信先40のプロバイダと子機20との間で接続処理を実行し、利用者の情報処理端末とプロバイダとの間で情報伝送を行うことができるようになる。
【0079】
以上のようにして、本実施の形態の通信システムでは、通信先から返されたコールバックを、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対し適切に取り次ぐことができる。
【0080】
また、本実施の形態のコールバックの取次ぎ処理においては、通信先の側に特別の機能を必要とすることなく、コールバックを実行する任意の通信先を取次ぎ処理の対象にすることができる。ここでは、データ通信のためのコールバックを例に本実施の形態の処理を説明したが、データ通信以外にも音声による通話のコールバックに対しても、同様にしてその通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対し適切に取り次ぐことができる。また、例えば、通信先がコールバックをサーバ装置において自動処理する方式に限らず、手動の操作によりコールバックを行う通信先に対しても、同様にして取次ぎ処理の対象にすることができる。
【0081】
また、このように子機と親機を用いる電話機等の多くでは、親機は子機の通信を仲介するのみではなく、親機もまた子機と同様に通信・通話を行うことができる。このため、本実施の形態の親機10においてもまた、子機20と同様に通信・通話を行い、適切にコールバックを受けるものとしてもよい。つまり、親機10のインタフェースに接続されたユーザ端末からコールバックによる通信を行う場合には、その通信先40と自機(つまり親機10)を対応させて登録し、親機10が呼び出した通信先40からの着呼を受けた場合には、これを親機10自身に取り次ぐのである。
【0082】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0083】
先の第1の実施の形態においては、子機20からの発呼時にサブアドレス等を用いてコールバック呼であることを親機10に通知するものであったが、子機20から親機10へのコールバックの通信を行う旨の通知方法はこの方式に限るものではなく、特定のデータの送信を用いることなくこれを通知することも可能である。
【0084】
例えば、親機10において、予め設定された(又は全ての)子機20からの呼を、コールバックによる通信を行うものとして処理する方式がある。
【0085】
この場合においては、各子機20は通常の発呼を行い、親機10は、子機20からの呼を受信すると、予め定められた子機20毎の設定に基づいて当該呼をコールバックによる通信を行うもであるかを判定する(又は、各子機20からの全ての呼をコールバックによる通信を行うものと定める)。そして、その後のコールバックの処理は第1の実施の形態と同様であり、コールバックの通信の場合には、親機10は、当該通信先40(の電話番号等)と子機20とを関連づけて登録し、また外部からの着呼をその発信元を調べてもし先に登録された通信先40と合致する場合には、当該通信先40に関連付けられて登録された子機20に対して、コールバックを取り次ぐのである。
【0086】
また、本実施の形態のコールバックによる通信を行うものかどうかの判定処理では、親機10が、子機20からの呼の接続時間が予め設定された時間よりも短い場合に、コールバックによる通信を行うものと判定する方式もまた効果的である。つまり、コールバックを要求する通信の通信時間は通常の場合は短く、またコールバックの要求時においては、利用者の認証や、コールバック先の(つまり利用者の側の)電話番号を通知する等の短い情報のやり取りを行うのみであるため短時間の呼により終了する。このため、短時間で呼が切断された(又切断した)場合においては、これをコールバックによる通信を要求したものと判断し、接続の待ち時間がより長い場合には、これを通話等の通常の呼出が不通であったものと考えることができる。
【0087】
また、この判定処理における待ち時間の時間設定は、利用者が自由に可変することができるものとしてもよい。設定時間を可変に設定する機能を備える場合には、例えば、親機10や各子機20において(例えば、液晶ディスプレイへの時間設定操作のメニューの表示や、番号ボタンの押下等の操作による)時間設定の操作のための機能を備える方式や、親機10においてパソコン等の情報処理端末とのインターフェイスを付加し、このインターフェイスによりATコマンド等を用いて情報処理端末との間で通信し、情報処理端末の側からその時間設定の操作を行う方式等が可能である。
【0088】
この判定処理における待ち時間の時間設定は、例えば、全ての子機20(又親機10)において共通の設定とするものに限らす、各子機20(又親機10)毎に個別の設定を用いるものとしてもよい。
【0089】
以上説明した本実施の形態の通信システムにより、第1の実施の形態の効果に加えて、利用者はコールバックによる通信を行う旨をその都度指定する必要なく、親機10の側において、コールバックによる通信を行うかどうかを自動的に処理することができる。
【0090】
特に、コールバックによる通信のみを行うものとする子機20においては、本発明のコールバックの取次ぎ処理のための特別の機能を何ら備える必要はなく、全て親機10の側のみにおいて処理することができる。
【0091】
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0092】
本実施の形態では、親機10に無線あるいは有線で接続された子機20毎に、その子機20からの呼に対してコールバックの処理を行なう通信先(相手)を予め特定して登録し、当該登録された通信先に対する子機20からを発呼を自動的にコールバックするものである。
【0093】
このため、本実施の形態では、親機10の呼情報解析部12なりに設けられた対応テーブル100に、各子機20毎に対応付けて自動的にコールバックの処理を行なう通信先の電話番号を登録する構成としている。なお、対応テーブル100への子機20と通信先の登録内容は、親機10又は子機20からの操作によって利用者が任意に追加、削除及び訂正できるものである。
【0094】
各子機20は通常の発呼を行い、親機10は、子機20からの呼を受信すると、上記対応テーブル100を参照して、通信相手が登録されているかどうかを判定する。そして、通信相手がその発呼した子機20に対して登録された通信先である場合には、自動的にコールバックによる通信を行なう。その後のコールバックの処理においては、親機10は、前述の実施の形態のように、当該通信先40(の電話番号等)と子機20とを関連づけて登録することなく、外部からの着呼の発信元を対応テーブル100を調べ、もし登録された通信先40からの着呼である場合には、当該通信先40に対応けられた子機20に対して、コールバックを取り次ぐのである。
【0095】
なお、子機20から発呼した通信先が対応テーブル100に登録されていない場合には、コールバックによる処理を行なわない。
【0096】
以上のように、第3の実施の形態によれば、利用者がコールバックの処理を希望する通信先を特定して対応テーブル100に登録しておくことにより、特定の通信先に対する発呼に対して自動的にコールバック処理を行なうことができるものである。よって、コールバックのために何ら特別な操作を行なうことなく、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対して適切に取り次ぐことができるようになる。
【0097】
なお、上記各実施の形態の通信システムは、親機10における親機制御部11、呼情報解析部12、着信判定部15等の機能や、子機20における子機制御部21、呼情報生成部22等の機能やその他の機能をハードウェア的に実現することは勿論として、各機能を備えるコンピュータプログラムを、コンピュータ処理装置のメモリにロードされることで実現することができる。このコンピュータプログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体80、90に格納される。そして、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0098】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0099】
例えば、第1の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせることにより、コマンドに基づくコールバック機能と対応テーブル100による自動コールバック機能を併せて備えることも可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信システムによれば、通信先から返されたコールバックを、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対して適切に取り次ぐことができるため、従来の問題点であったコールバックが失敗する危険が解消される。
【0101】
また、コールバックの処理を希望する通信先を特定して対応テーブルに登録して、特定の通信先に対する発呼に対して自動的にコールバック処理を行なうことにより、コールバックのために何ら特別な操作を行なうことなく、その通信先を呼び出した子機(又は親機)のみに対して適切に取り次ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の子機の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の親機の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態のコールバックの処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施の形態による対応テーブルの内容を説明するための図である。
【符号の説明】
10 親機
11 親機制御部
12 呼情報解析部
13 親機送受信部
14 インターフェイス部
15 着信判定部
20 子機
21 子機制御部
22 呼情報生成部
23 子機送受信部
24 インターフェイス部
30 ユーザ端末
40 通信先
50 通信回線
80、90 記録媒体
100 対応テーブル

Claims (30)

  1. 通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムにおいて、
    前記親機は、
    前記子機からの発呼が、コールバックによる通信先との通信である場合、
    コールバックによる通信を行う前記通信先と、コールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間だけ記憶し、
    前記通信先に対しコールバックのための発呼を行い、
    前記通信先からのコールバックを受け付けた場合に、当該通信先が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機に対してのみ当該通信先からのコールバックを取り次ぐ
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記親機は、
    前記子機の内で予め設定されたものは、常にコールバックによる通信のみを行うものとして、発呼の際には通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記親機は、
    前記子機の全てを、常にコールバックによる通信のみを行うものとして、発呼の際には通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムにおいて、
    前記親機は、
    前記子機及び前記親機の側から通信先に対し、コールバックによる通信を行う場合においては、
    通信先に対しコールバックのための発呼を行い、
    当該通信先からのコールバックを受け付けた場合に、前記子機及び前記親機の内で当該コールバックを要求した機器に対してのみ、当該通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行すると共に、
    前記子機及び前記親機の側からの発呼時において、通信先への呼の接続時間が、予め定められた一定時間よりも短い場合に限り、通信先からのコールバックを取り次ぐための処理を実行することを特徴とする通信システム
  5. 前記親機が、
    前記通信先とコールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて記憶した際に、タイマーを起動し、前記タイマーが一定時間を満了した場合に記憶を解除することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の通信システム。
  6. 前記通信先からのコールバックの取り次ぎによる前記通信先と前記子機との接続時に、前記タイマーが起動している場合、前記タイマーをリセットすることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記子機は、
    前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知する呼情報生成手段を備え、
    前記親機は、
    前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、当該子機と当該通信先とを関連つけて一定時間記憶すると共に、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行う呼情報解析手段と、
    前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が先にコールバックのための発呼を行った前記通信先であるかを判定し、これに該当する場合には当該通信先と関連つけて記憶されている子機を指定して、その着呼を取り次ぐ着信判定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の通信システム。
  8. 前記子機の前記呼情報生成手段は、
    通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示す前記コールバック情報を、発呼の際に送出する呼情報の内に付加することにより、前記親機に対し通知することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記親機の前記呼情報解析手段は、
    前記呼情報に付加された前記コールバック情報を取り除いて、当該通信先への発呼に用いることを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記子機の前記呼情報生成手段は、
    前記コールバック情報を、前記呼情報内の発信元のアドレス、発信先のサブアドレス、着信元のサブアドレス、ユーザ情報の各データの内の少なくとも1つに付加することにより、前記親機に対し通知することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記子機は、
    他の情報端末との間でデータを送受するために用いるインターフェイス部を備え、前記情報端末を前記通信回線に接続してその通信を仲介することを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の通信システム。
  12. 前記子機は、
    前記他の情報端末から、接続要求時において、コールバックによる接続を行う旨の通知を受け付けた場合には、前記親機に対し当該通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を通知し、前記通信先からのコールバックの取り次ぎを受けるための処理を実行することを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記親機は、
    前記子機に対してのみ、通信先からのコールバックの取り次ぎ処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項12の何れか1項に記載の通信システム。
  14. 前記子機及び前記親機は、
    前記通信回線を介して通信先との間で、情報データ通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項13の何れか1項に記載の通信システム。
  15. 通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムのコールバックの制御方法において、
    前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、
    前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、コールバックによる通信を行う前記通信先と、前記コールバック情報を通知した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間記憶するステップと、
    前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、
    前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先であるかを判定するステップと、
    発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機を指定して、その着呼を取り次ぐ処理を行うステップを備えることを特徴とするコールバックの制御方法。
  16. 前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示す前記コールバック情報を、発呼の際に送出する呼情報の内に付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする請求項15に記載のコールバックの制御方法。
  17. 前記親機が、前記呼情報に付加された前記コールバック情報を取り除いて、当該通信先への発呼に用いるステップを備えることを特徴とする請求項16に記載のコールバックの制御方法。
  18. 前記子機が、前記コールバック情報を、前記呼情報内の発信元のアドレス、発信先のサブアドレス、着信元のサブアドレス、ユーザ情報の各データの内の少なくとも1つに付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載のコールバックの制御方法。
  19. 前記子機及び前記親機の内で予め設定されたものは、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする請求項15から請求項18の何れか1項に記載のコールバックの制御方法。
  20. 前記子機及び前記親機の全てを、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする請求項15から請求項18の何れか1項に記載のコールバックの制御方法。
  21. 通信回線に接続された親機を介して、複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムのコールバックの制御方法において、
    前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、
    前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、当該子機と当該通信先との対応を記録し、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、
    前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が先にコールバックのための発呼を行った前記通信先であるかを判定し、これに該当する場合には当該通信先との対応が記録された子機を指定して、その着呼を取り次ぐステップを有し、
    さらに、前記親機は、
    前記子機及び前記親機の側からの発呼時において、通信先への呼の接続時間が、予め定められた一定時間よりも短いかどうかを判定するステップと、予め定められた一定時間よりも短いと判定された場合に限り、コールバックの取り次ぎを行うための処理を実行するステップを備えることを特徴とするコールバックの制御方法。
  22. 前記親機が、
    前記通信先とコールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて記憶した際に、タイマーを起動し、前記タイマーが一定時間を満了した場合に記憶を解除し、前記通信先からのコールバックの取り次ぎによる前記通信先と前記子機との接続時に、前記タイマーが起動している場合、前記タイマーをリセットするステップを有することを特徴とする請求項15から請求項20の何れか1項に記載のコールバックの制御方法。
  23. 通信回線に接続された親機を介して複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムの、コールバックの制御プログラムを記録した記録媒体において、
    前記コールバックの制御プログラムが、
    前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、
    前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、コールバックによる通信を行う前記通信先と、前記コールバック情報を通知した前記子機とを関連づけて予め定めた一定時間の間記憶するステップと、
    前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、
    前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先であるかを判定するステップと、
    発信元が前記子機と関連つけて記憶した通信先である場合、関連つけて記憶した前記子機を指定して、その着呼を取り次ぐ処理を行うステップを備えることを特徴とするコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  24. 前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示す前記コールバック情報を、発呼の際に送出する呼情報の内に付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする請求項23に記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  25. 前記親機にて、前記呼情報に付加された前記コールバック情報を取り除いて、当該通信先への発呼に用いるステップを備えることを特徴とする請求項24に記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  26. 前記子機にて、前記コールバック情報を、前記呼情報内の発信元のアドレス、発信先のサブアドレス、着信元のサブアドレス、ユーザ情報の各データの内の少なくとも1つに付加することにより、前記親機に対し通知するステップを備えることを特徴とする請求項24又は請求項25に記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  27. 前記子機及び前記親機の内で予め設定されたものは、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする請求項23から請求項26のいずれか一つに記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  28. 前記子機及び前記親機の全てを、常にコールバックによる通信のみを行うものとすることを特徴とする請求項23から請求項26のいずれか一つに記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  29. 通信回線に接続された親機を介して複数の子機のそれぞれが通信を行う通信システムの、コールバックの制御プログラムを記録した記録媒体において、
    前記コールバックの制御プログラムが、
    前記子機から前記親機に対し、通信先との間でコールバックによる通信を行う旨を示すコールバック情報を生成して、通知するステップと、
    前記親機が、前記子機から前記コールバック情報を受け付けた場合に、当該子機と当該通信先との対応を記録し、前記通信先に対しコールバックのための発呼を行うステップと、
    前記通信回線からの着呼を受け付けて、その発信元が先にコールバックのための発呼を行った前記通信先であるかを判定し、これに該当する場合には当該通信先との対応が記録された子機を指定して、その着呼を取り次ぐステップを備え、
    前記親機にて、
    前記子機及び前記親機の側からの発呼時において、通信先への呼の接続時間が、予め定められた一定時間よりも短いかどうかを判定するステップと、予め定められた一定時間よりも短いと判定された場合に限り、コールバックの取り次ぎを行うための処理を実行するステップを備えることを特徴とするコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
  30. 前記親機にて、
    前記通信先とコールバックの呼を発呼した前記子機とを関連づけて記憶した際に、タイマーを起動し、前記タイマーが一定時間を満了した場合に記憶を解除し、前記通信先からのコールバックの取り次ぎによる前記通信先と前記子機との接続時に、前記タイマーが起動している場合、前記タイマーをリセットするステップを実行することを特徴とする請求項23から請求項28の何れか1項に記載のコールバックの制御プログラムを記録した記録媒体。
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