JP3974310B2 - マルチメディア通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話機能を備えたコンピュータと、ネットワーク機器と、交換機能を備えたコンピュータとをコンピュータネットワーク上で接続してなるマルチメディア通信システムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、構内ネットワークシステムに於いては、音声通信系とデータ通信系とで別々の通信インフラを敷設する必要があった。そこで、特願平9−161722号(マルチメディア通信情報システム)に於いて、コンピュータネットワークの接続インタフェース、音声入出力手段、電話機能等を備えたコンピュータと、公衆電話網とコンピュータネットワークとの接続インタフェース、プロトコル変換手段等を備えたネットワーク機器と、コンピュータネットワーク接続インタフェース、交換処理手段等を備えたコンピュータとをコンピュータネットワークで接続したマルチメディア通信システムを提唱した。
【0004】
上記したマルチメディア通信システムに於いては、経済的に有利なシステムを構築できるが、交換処理手段を備えたコンピュータに於ける、音声入出力手段、電話機能等を備えたコンピュータの交換制御について有効かつ効率的な運用管理については実現されていなかった。即ち、上記したマルチメディア通信システムに於いては、システム内に於ける通話機能をもつコンピュータ各々を有効に稼動できる交換制御機能が存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のマルチメディア通信システムに於いては、システム内の交換制御について有効かつ効率的な運用管理が実現されていなかった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、音声入出力手段、電話手段等の通話機能を備えたコンピュータと、プロトコル変換手段を備えたネットワーク機器と、交換機能を備えたコンピュータとをコンピュータネットワーク上で接続してなるマルチメディア通信システムに於いて、通話機能をもつコンピュータを常に有効に稼動できる交換制御機能を備えたマルチメディア通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通話機能を備えた第1のコンピュータと、交換機能を備えた第2のコンピュータとをコンピュータネットワーク上で接続してなるマルチメディア通信システムに於いて、前記第1のコンピュータに、自コンピュータの最大通話数を前記第2のコンピュータへ通知する通知手段を具備し、前記第2のコンピュータに、前記第1のコンピュータの実通話数と最大通話数を記憶する記憶手段と、前記第1のコンピュータへの着信時に、着信先となる前記第1のコンピュータの実通話数が最大通話数に達しているか否かを判断し、最大通話数に達していなければ着信させ、最大通話数に達していれば着信させずビジー状態にする交換制御手段と、前記第1のコンピュータから前記通知手段により前記最大通話数が通知されたとき、当該通知された最大通話数が前記記憶手段に記憶している実通話数以上であるか否かを判定し、実通話数以上であるとき、前記記憶手段に記憶している前記第1のコンピュータの最大通話数を前記通知手段により通知された最大通話数に変更する最大通話数の変更手段とを有して、
前記第2のコンピュータに、前記第1のコンピュータの最大通話数を、前記第1のコンピュータからの通知をもとに変更する手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記マルチメディア通信システムに於いて、上記通話機能を備えたコンピュータに、自コンピュータの最大通話数を上記交換機能を備えたコンピュータへ通知する手段を有し、上記交換機能を備えたコンピュータに、上記通知された最大通話数が記憶している実通話数以上であるとき、記憶している最大通話数を通知された最大通話数に変更し、実通話数未満であるとき上記最大通話数の変更を拒否する手段を有して、実通話数が最大通話数よりも大きくならないように制御することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、通話機能を備えた複数のコンピュータと、ネットワーク機器と、交換機能を備えたコンピュータとをコンピュータネットワーク上で接続してなるマルチメディア通信システムに於いて、上記交換機能を備えたコンピュータに、上記通話機能を備えた複数のコンピュータの実通話数と最大通話数を記憶する手段と、上記通話機能を備えたコンピュータの少なくとも一つの状態通知先コンピュータに上記実通話数と最大通話数を通知する手段とを有し、上記状態通知先コンピュータに、上記交換機能を備えたコンピュータから通知された上記実通話数と最大通話数を記憶する手段と、転送先となる上記通話機能を備えたコンピュータの実通話数が最大通話数に達しているか否かを判断し、最大通話数に達していなければ転送のための発信を行なう交換制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記したような交換機能を備えることにより、音声入出力手段、電話機能等の通話機能をもつシステム内の各コンピュータを常に有効に稼動できるマルチメディア通信システムが実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に於けるマルチメディア通信システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
図中、10,10,…は通話機能を備えたコンピュータ(PC)、20,20は公衆電話網との接続インタフェース機能を備えたネットワーク機器(MMR)、30,30は交換機能を備えたコンピュータ(GK)であり、それぞれコンピュータネットワーク(L)を介して相互に接続される。尚、ネットワーク機器(MMR)20と交換機能を備えたコンピュータ(GK)30とを各々1つ設けた構成であってもよい。
【0017】
上記図1に示すマルチメディア通信システムに於ける構成要素のうち、通話機能を備えた複数(n)のコンピュータ(PC)10には、それぞれコンピュータネットワーク接続インタフェースと音声入出力手段と電話機能とが設けられる。またネットワーク機器(MMR)20には、公衆電話網とコンピュータネットワークとの接続インタフェース、及びプロトコル変換手段が設けられる。また交換機能を備えたコンピュータ(GK)30には、ネットワーク機器(MMR)20と通話機能を備えたコンピュータ(PC)10とを接続するために、システム内の各装置を対象としたアドレス管理手段を含む交換処理手段が設けられるとともに、図2乃至図11を用いて後述する各種の交換制御機能をもつ処理手段が設けられる。また、コンピュータ(GK)30の内部メモリには複数の通話機能を備えたコンピュータ(PC)10の実通話数と最大通話数が記憶されていて、実通話数は通話接続が行われる度に加算され、通話切断が行われる度に減算されるよう制御される。
【0018】
図2乃至図12はそれぞれ本発明の実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図であり、ここでは各交換制御処理毎に最小のシステム構成を例示している。
【0019】
ここでは、以降の動作説明を分かり易くするために、上記通話機能を備えたコンピュータ(PC)10,10,…に、それぞれ固有の内線番号(内線1,内線2,…内線n)を付し、ネットワーク機器(MMR)20に、それぞれ固有の機器番号(MMR1,MMR2)を付して、通話機能を備えたコンピュータ(PC)10,10,…を「内線1のコンピュータ(PC)10」、「内線2のコンピュータ(PC)10」等と称し、機器番号MMR1のネットワーク機器(MMR)20を「マルチメディアルータ(MMR1)」と称し、交換機能を備えたコンピュータ30を「ゲートキーパ(GK)」と称す。
【0020】
ここで、上記各図を参照して本発明の実施形態に於ける動作を説明する。
【0021】
先ず図1乃至図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0022】
この第1実施形態は、図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、マルチメディアルータ(MMR1)からの通話接続要求を受けたゲートキーパ(GK)30に、着信先となる、内線i(i=1,2,…n)のコンピュータ(PC)10の実通話数が最大通話数に達しているか否かを判断し、最大通話数に達していなければ着信させ、最大通話数に達していれば着信させず、設定した最大通話数と同じ数の通話を取り扱った時点でをビジー状態と判定する交換制御手段を設けて、ゲートキーパ(GK)30が、内線iのコンピュータ(PC)10の最大通話数と実通話数に基づき、当該コンピュータのビジー状態を判断する構成としている。これにより、例えば内線iのコンピュータ(PC)10に対する着信要求に対し、実際にネットワークリソースを使用して内線iのコンピュータ(PC)10に着信させ、当該通話機能を備えた内線iのコンピュータ(PC)10によってビジー状態を判断するのではなく、ゲートキーパ(GK)30にて内線iのコンピュータ(PC)10のビジー状態を直ちに判定してマルチメディアルータ(MMR1)に切断信号を通知することができる。
【0023】
先ず図2を参照して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数が「2」、最大通話数が「3」の場合に、マルチメディアルータ(MMR1)20から内線1のコンピュータ(PC)10への新規着信がある際の動作について説明する。尚、「2」、「3」はゲートキーパ(GK)30内のメモリに記憶されている値(以下も同様である)を示している。
【0024】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する呼接続信号を受信する。
【0025】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「3」、実通話数「2」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継し、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「2」から「3」に加算する。
【0026】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10が呼接続信号を受信し、応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0027】
次に、図3を参照して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数が「3」、最大通話数が「3」の場合に、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して外線(MMR)から内線1のコンピュータ(PC)10への新規着信がある際の動作について説明する。
【0028】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する呼接続信号を受信する。
【0029】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「3」、実通話数「3」より、ビジーと判断し、マルチメディアルータ(MMR1)20に呼接続信号に対する切断信号を送信する。これにより呼は切断される。
【0030】
以上のように、ゲートキーパ(GK)30が最大通話数と実通話数に基づき内線1のコンピュータ(PC)10のビジー状態を判断することにより、実際にネットワークリソースを使用して内線1に着信させ、内線1自身がビジー状態を判断して切断を行なうという処理をしないで、ビジー状態を判定することができる。
【0031】
次に図1及び図4を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
【0032】
この第2実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、ゲートキーパ(GK)30の交換制御手段に、内線iのコンピュータ(PC)10の着信時及び通常発信時は、実通話数を加算し、転送のための発信時は実通話数を加算しない制御手段を有して、実通話数を実際に通話が行なわれている数と一致させる構成としたことを特徴とする。これにより、転送のための発信を実通話数に加えないことから、内線iのコンピュータ(PC)10へ着信可能な最大数まで着信させることができる。
【0033】
ここで、図4を参照して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数が「8」、最大通話数が「10」のときに、新規着信があり、応答後、転送のための2者目発信を行なう際の動作について説明する。尚、内線1のコンピュータ(PC)10は、着信があると自動的に応答し、音声メッセージを送出した後、他の内線に転送のための発信を行ない、転送先応答後、転送を起動する機能を有する。また、音声メッセージの再生は10通話分まで可能であるとする。
【0034】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する呼接続信号を受信する。
【0035】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「10」、実通話数「8」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継し、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「8」から「9」に加算する。
【0036】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10が呼接続信号を受信し、自動応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立され、外線に音声メッセージが送出される。
【0037】
処理(4)
内線1のコンピュータ(PC)10はゲートキーパ(GK)30を経由して内線2のコンピュータ(PC)10に転送用の呼接続信号を送信する。このときゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数「9」になにも加算しない。
【0038】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0039】
処理(6)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「10」、実通話数「9」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継し、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「9」から「10」に加算する。
【0040】
処理(7)
上記処理(4)で着信した呼接続信号に対し、内線2のコンピュータ(PC)10が応答することにより、内線1のコンピュータ(PC)10と内線2のコンピュータ(PC)10との間の通話が確立される。
【0041】
処理(8)
内線1のコンピュータ(PC)10が上記処理(1)で着信した呼について、転送を起動することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線2のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0042】
以上のように、転送のための発信を実通話数に加えない処理により、内線1のコンピュータ(PC)10の着信可能な最大数まで、内線1のコンピュータ(PC)10へ着信させることができる。
【0043】
次に図1及び図5を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
【0044】
この第3実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、上記ゲートキーパ(GK)30の交換制御手段に、同報呼出の内線グループへの着信時に於いて、着信した内線グループに属する各内線のコンピュータ(PC)10,10,…の実通話数を加算し、呼が切断されるまで保持する制御手段を有して、通話を行なっている上記グループ内の内線iのコンピュータ(PC)10が通話を保留した後、保留解除を行なう可能性のある他の全てのコンピュータの実通話数を確保する構成としたことを特徴とする。これにより、内線グループ内のコンピュータの全てについて、通話しているコンピュータが保留した際、保留解除を行なうための実通話数を確保できる。
【0045】
ここで、図5を参照して、同報呼出の内線グループ1(メンバ:内線1、2、3)の各コンピュータ(PC)10,10,…に新規着信があり、応答した内線1のコンピュータ(PC)10が保留後、内線2のコンピュータ(PC)10が保留解除を行なう際の動作について説明する。尚、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数は「1」、実通話数は「0」とする。
【0046】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線グループ1に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0047】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1、2、3の内線1の各コンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数「1」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…に呼接続信号を中継し、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0048】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10が応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0049】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線2コンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0050】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30は内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数「1」、実通話数「1」より、ビジーと判断し、マルチメディアルータ(MMR1)20に呼接続信号に対する切断信号を送信する。これにより呼は切断される。
【0051】
処理(6)
内線1のコンピュータ(PC)10が外線との間の通話中の呼を保留に設定する。
【0052】
処理(7)
内線2のコンピュータ(PC)10が保留解除を行なう。即ち、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線2のコンピュータ(PC)10と外線との通話が確立される。
【0053】
以上のように、同報呼出内線グループへの着信時に、着信した全ての内線の実通話数を加算し、その呼が切断されるまで実通話数を保持することで、内線グループ内の全内線について、通話している内線が保留した際、保留解除を行なうための実通話数を確保できる。
【0054】
次に図1及び図6を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
【0055】
この第4実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、上記ゲートキーパ(GK)30の交換制御手段に、同報呼出の内線グループへの着信時に於いて、着信した内線グループに属するコンピュータ(PC)10,10,…のうち、応答あるいは他のコンピュータが保留した通話を保留解除したコンピュータの実通話数を加算する制御手段を有して、保留解除が保留したコンピュータ以外のコンピュータであるとき、保留したコンピュータの実通話数を減じることにより、実際の通話と実通話数を一致させる構成としたことを特徴とする。これにより通話を行なっていない通話機能を備えたコンピュータの通話数を別の通話に割り当てることができる。
【0056】
ここで、図6を参照して、同報呼出の内線グループ1(メンバ:内線1、2、3)の各コンピュータ(PC)10,10,…に新規着信があり、応答した内線1のコンピュータ(PC)10が保留後、内線3のコンピュータ(PC)10が保留解除を行なう際の動作について説明する。尚、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数は「1」、実通話数は「0」とする。
【0057】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線グループ1に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0058】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数「1」、実通話数「0」より着信可能と判断し、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…に呼接続信号を中継し、内線1、2、3の各コンピュータ(PC)10,10,…の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0059】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10が応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。このとき、ゲートキーパ(GK)30は、内線2のコンピュータ(PC)10、及び内線3のコンピュータ(PC)10の実通話数を「1」から「0」に減じる。
【0060】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線2のコンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0061】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30は、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数「1」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線2のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0062】
処理(6)
内線2のコンピュータ(PC)10が応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線2のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0063】
処理(7)
内線1のコンピュータ(PC)10が外線との間の通話中の呼を保留に設定する。
【0064】
処理(8)
内線3のコンピュータ(PC)10が保留解除を行なう。即ち、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線3のコンピュータ(PC)10と外線との通信が確立される。このとき、ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「1」から「0」に減じ、内線3のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0065】
以上のように、同報呼出内線グループへの着信時に、実際に通話を行なっているコンピュータ(PC)の実通話数のみ加算することで、通話を行なっていないコンピュータ(PC)の通話数を別の通話に割り当てることができる。
【0066】
次に図1及び図7を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
【0067】
この第5実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、上記ゲートキーパ(GK)30の交換制御手段に、内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…のうち、保留したコンピュータの実通話数を減じ、保留解除したコンピュータの実通話数を加算する制御手段を有して、保留中の通話分だけ、別の通話を行なえるようにしたことを特徴とする。これによりシステムがもつ最大通話数を有効に活用できる。
【0068】
ここで、図7を参照して、実通話数「1」、最大通話数「1」の内線1のコンピュータ(PC)10が、通話中の呼を保留し、新規着信を受ける際の動作について説明する。尚、内線3のコンピュータ(PC)10に関する実通話数の加減算処理については、記述を省略する。
【0069】
処理(1)
内線1のコンピュータ(PC)10が内線3のコンピュータ(PC)10と通話中とする。
【0070】
処理(2)
内線2のコンピュータ(PC)10がマルチメディアルータ(MMR1)20を介して外線と通話中とする。
【0071】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10が内線3のコンピュータ(PC)10との間の通話中の呼を保留する。ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「1」から「0」に減じる。
【0072】
処理(4)
内線2のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30へ内線1のコンピュータ(PC)10に転送のための発信を行なう。
【0073】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「1」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0074】
処理(6)
内線1のコンピュータ(PC)10が処理(5)の呼接続信号に対して応答すると、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との通話が確立される。
【0075】
処理(7)
処理(6)により、内線2のコンピュータ(PC)10とマルチメディアルータ(MMR1)20との間の呼が切断されることにより、ゲートキーパ(GK)30は内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数を「1」から「0」に減じる。
【0076】
処理(8)
内線2のコンピュータ(PC)10が内線3のコンピュータ(PC)10との通話の保留解除を行なう。ゲートキーパ(GK)30は内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0077】
以上のように、保留中の呼を実通話数に加算しないことにより、保留中の呼の数だけ別の通話を行なうことができる。
【0078】
次に図1及び図8を参照して本発明の第6実施形態を説明する。
【0079】
この第6実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、呼接続信号内の相手識別情報に特定の識別情報を用いることにより付加サービスを起動する手段を具備する構成とした際に、上記ゲートキーパ(GK)30の交換制御手段に、呼接続信号内の相手識別情報に付加サービス起動用の特定の識別情報が用いられているとき、対象となる内線iのコンピュータ(PC)10の実通話数を加算しない制御手段を有して、付加サービスに影響されることなく、最大通話数と実通話数に基づく呼制御を可能にしたことを特徴とする。
【0080】
ここで、図8を参照して、呼接続信号内の相手識別情報に特定の識別情報(例えば%0001)を用いることにより、聴話機能(第3者が通話音声を聞く機能)を起動し、実際に聴話を行なう際の動作について説明する。
【0081】
処理(1)
内線2のコンピュータ(PC)10が、相手識別情報に聴話要求を示す識別情報(%0001)を用いた内線1のコンピュータ(PC)10への呼接続信号をゲートキーパ(GK)30へ送信する。
【0082】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10へ呼接続信号を中継する。この際、相手識別情報に特定の識別情報(%XXXX)が用いられているため、内線1及び内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数の加算は行なわない。
【0083】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10と内線2のコンピュータ(PC)10との間に聴話のための音声バスが張られる。
【0084】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0085】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「1」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0086】
処理(6)
内線1のコンピュータ(PC)10が呼接続信号を受信し、応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立され、通話が行なわれる。また、音声データは内線2のコンピュータ(PC)10にも送信され、内線2のコンピュータ(PC)10でマルチメディアルータ(MMR1)20と内線1のコンピュータ(PC)10との間の通話を聴話する。
【0087】
以上のように、呼接続信号内の相手識別情報に特定の識別情報を用いることにより、付加サービスが起動された場合は、実通話数の加算を行なわないことにより、付加サービスに影響されることなく、最大通話数と実通話数に基づく呼制御が可能になる。
【0088】
次に図1及び図9を参照して本発明の第7実施形態を説明する。
【0089】
この第7実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、上記内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…に、それぞれ自コンピュータの最大通話数を上記ゲートキーパ(GK)30へ通知して設定できる手段を有し、上記ゲートキーパ(GK)30に、上記通知された最大通話数が実通話数以上であるとき最大通話数を変更し、実通話数未満であるとき最大通話数の変更を拒否する手段を有して、実通話数が最大通話数よりも大きくならないように制御することを特徴とする。これにより内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数をゲートキーパ(GK)30側で設定することなく内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…側で各自に設定することができる。
【0090】
ここで、図9を参照して、内線1のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30に最大通話数を通知することにより、自らの最大通話数を設定する際の動作について説明する。ここでは、最初の状態に於ける、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「1」、実通話数を「1」とし、内線3のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「2」、実通話数を「2」とする。
【0091】
処理(1)
新しく起動された内線1のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30に自らの最大通話数「2」を通知する。
【0092】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「2」に設定し、設定完了通知を内線1のコンピュータ(PC)10に送信する。
【0093】
処理(3)
稼動中の内線2のコンピュータ(PC)10が最大通話数を変更するために、ゲートキーパ(GK)30に自らの最大通話数「2」を通知する。
【0094】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30は内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数「1」より、変更可能と判断し、最大通話数「2」を設定して、設定完了通知を内線2のコンピュータ(PC)10に送信する。
【0095】
処理(5)
稼動中の内線3のコンピュータ(PC)10が最大通話数を変更するために、ゲートキーパ(GK)30に自らの最大通話数「1」を通知する。
【0096】
処理(6)
ゲートキーパ(GK)30は、内線3のコンピュータ(PC)10の実通話数「2」より、変更不可と判断し、設定拒否通知を内線3のコンピュータ(PC)10に送信する。
【0097】
以上のように、内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…は、それぞれ内線が起動時、あるいは稼動中に、自らの最大通話数をゲートキーパ(GK)30に通知することにより、ゲートキーパ(GK)30側で設定を行なうことなく、各内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数を設定できる。
【0098】
次に図1及び図10を参照して本発明の第8実施形態を説明する。
【0099】
この第8実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、ゲートキーパ(GK)30に、内線iのコンピュータ(PC)10から最大通話数の通知を受けないとき、当該コンピュータの最大通話数をデフォルト値として交換制御を行なう制御手段を有して、上記内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…が上記ゲートキーパ(GK)30に最大通話数の通知を行なうことなく、上記ゲートキーパ(GK)30が最大通話数と実通話数に基づいて呼制御を行うことを特徴とする。
【0100】
ここで、図10を参照して、ゲートキーパ(GK)30がデフォルトの最大通話数を用いることにより、内線1,2のコンピュータ(PC)10,10からの最大通話数の通知を受けることなく、最大通話数と実通話数に基づく呼制御を行なう際の動作について説明する。
【0101】
処理(1)
新しく起動した内線1のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30に起動通知を行う。ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数をデフォルト値「1」に設定する。
【0102】
処理(2)
新しく起動した内線2のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30に起動通知を行う。ゲートキーパ(GK)30は、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数をデフォルト値「1」に設定する。
【0103】
処理(3)
内線2のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30に自らの最大通話数「2」を通知する。
【0104】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30は、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「2」に設定し、設定完了通知を内線2のコンピュータ(PC)10に送信する。
【0105】
処理(5)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0106】
処理(6)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「1」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0107】
処理(7)
内線1のコンピュータ(PC)10が呼接続信号を受信し、応答することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0108】
以上のように、内線iのコンピュータ(PC)10が自らの最大通話数の通知をゲートキーパ(GK)30に対して行なわない(あるいは通知する機能がない)場合であっても、ゲートキーパ(GK)30がデフォルトの最大通話数を用いることにより、最大通話数と実通話数に基づく呼制御を行なうことが可能となる。
【0109】
次に図1及び図11を参照して本発明の第9実施形態を説明する。
【0110】
この第9実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、上記ゲートキーパ(GK)30に、実通話数が最大通話数未満の内線iのコンピュータ(PC)10に対して新規着信を行ない、ビジー状態であることから切断された場合、あるいは新規発信が行なわれた場合に、上記内線iのコンピュータ(PC)に最大通話数を通知する手段を有し、上記内線iのコンピュータ(PC)に、上記通知された内容が誤っているとき上記ゲートキーパ(GK)30に自コンピュータの最大通話数を通知する手段を有して、上記ゲートキーパ(GK)30と上記内線iのコンピュータ(PC)とが最大通話数の整合をとることを特徴とする。
【0111】
ここで、図11を参照して、ゲートキーパ(GK)30と内線1のコンピュータ(PC)10との間で最大通話数の認識が異なる場合に整合をとる際の動作について説明する。尚、ここでは、、最初の状態に於いて、ゲートキーパ(GK)30が内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「3」、実通話数を「2」と認識し、内線1のコンピュータ(PC)10が自らの最大通話数を「2」、実通話数を「2」と認識しているものとする。
【0112】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)20より内線1のコンピュータ(PC)10に対する新規着信である呼接続信号を受信する。
【0113】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「3」、実通話数「2」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「2」から「3」に加算する。
【0114】
処理(3)
内線1のコンピュータ(PC)10がゲートキーパ(GK)30から呼接続信号を受信し、自身の実通話数が「2」であることからビジー状態と判断して切断信号をマルチメディアルータ(MMR1)20に送信する。
【0115】
処理(4)
ゲートキーパ(GK)30は、切断信号が返送されたことから、内線1のコンピュータ(PC)10に最大通話数「3」の通知を行なう。
【0116】
処理(5)
内線1のコンピュータ(PC)10は、ゲートキーパ(GK)30から通知された自らの最大通話数が間違っているため、正しい最大通話数「2」をゲートキーパ(GK)30に通知する。
【0117】
処理(6)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数を「2」に設定し、設定完了通知を内線1のコンピュータ(PC)10に送信する。
【0118】
以上のように、ゲートキーパ(GK)30と各内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…との間に於いて、最大通話数の認識の違いにより、上記コンピュータ(PC)が予想外の動作を行なった場合に、ゲートキーパ(GK)30がそのコンピュータ(PC)に最大通話数を通知することにより、最大通話数の整合をとることが可能となる。
【0119】
次に図1及び図12を参照して本発明の第10実施形態を説明する。
【0120】
この第10実施形態は、上記図1に示すマルチメディア通信システムに於いて、ゲートキーパ(GK)30に、通話機能を備えた複数のコンピュータ(PC)10,10,…の実通話数と最大通話数を記憶する手段、及び上記通話機能を備えたコンピュータ(PC)10,10,…の少なくとも一つの状態通知先コンピュータに上記実通話数と最大通話数を通知する手段を有し、上記状態通知先コンピュータ(PC)10に、上記ゲートキーパ(GK)30から通知された上記実通話数と最大通話数を記憶する手段、及び転送先となる通話機能を備えたコンピュータ(PC)10…の実通話数が最大通話数に達しているか否かを判断し、最大通話数に達していなければ転送のための発信を行なう交換制御手段を有して、状態通知先の内線端末が他の端末に発信しビジーで切断されるという無駄な処理を行うことなく、各内線の空き状態及びビジー状態が判定できるようにしたことを特徴とする。
【0121】
ここで、図12を参照して、上記した最大通話数と実通話数の状態通知機能を実現したシステムの動作を説明する。ここでは、内線1の実通話数が「0」、最大通話数が「10」、内線2の実通話数が「2」、最大通話数が「3」、内線3の実通話数が「1」、最大通話数が「1」の場合に、マルチメディアルータ(MMR1)20を介して外線から内線1への新規着信がある際の動作について説明する。尚、ゲートキーパ(GK)30は、すべての内線に関して、最大通話数、あるいは、実通話数が変化した場合、設定されている状態通知先に対し通知する機能を有する。また、内線1は状態通知先として設定されており、ゲートキーパ(GK)30から通知された他の内線の最大通話数と実通話数を内部のメモリに記憶して交換制御する手段を有している。そして、内線1は着信呼をキューイングし、空き内線があれば、その内線へ転送する機能を有する。更に、外線からの着信は内線1へ着信するよう設定されているものとする。
【0122】
処理(1)
ゲートキーパ(GK)30がマルチメディアルータ(MMR1)より内線1のコンピュータ(PC)10に対する呼接続信号を受信する。
【0123】
処理(2)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10の最大通話数「10」、実通話数「0」より、着信可能と判断し、内線1のコンピュータ(PC)10に呼接続信号を中継して、内線1のコンピュータ(PC)10の実通話数を「0」から「1」に加算する。
【0124】
処理(3)
ゲートキーパ(GK)30は内線1のコンピュータ(PC)10に対し、内線1の実通話数「1」を通知する。この際、内線1のコンピュータ(PC)10は自端末に関する状態なので何も行わない。
【0125】
処理(4)
内線1のコンピュータ(PC)10が呼接続信号を受信して、応答することにより、ゲートキーパ(GK)30を経由して、内線1のコンピュータ(PC)10と外線との間の通話が確立される。
【0126】
処理(5)
内線1のコンピュータ(PC)10は、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数「3」、実通話数「2」より、内線2のコンピュータ(PC)10が着信可能であると判断し、内線2のコンピュータ(PC)10に対して、転送のための発信を行う。
【0127】
処理(6)
ゲートキーパ(GK)30は、内線2のコンピュータ(PC)10の最大通話数「3」、実通話数「2」より、内線2のコンピュータ(PC)10が着信可能であると判断し、内線2のコンピュータ(PC)10に呼設定信号を中継するとともに、内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数を「2」から「3」に加算する。
【0128】
処理(7)
ゲートキーパ(GK)30は、内線1のコンピュータ(PC)10に対して、内線2のコンピュータ(PC)10の実通話数「3」を通知する。
【0129】
処理(8)
内線2のコンピュータ(PC)10が応答した後、内線1のコンピュータ(PC)10が転送を起動することにより、マルチメディアルータ(MMR1)20を経由して外線と内線2のコンピュータ(PC)10との通話が確立される。
【0130】
以上のように、ゲートキーパ(GK)30が各内線1〜nのコンピュータ(PC)10,10,…の最大通話数及び実通話数を状態通知先の内線1のコンピュータ(PC)10に通知することにより、状態通知先の内線1のコンピュータ(PC)10は、他のすべての内線のコンピュータ(PC)10,10,…に発信しビジーで切断されるという、時間とネットワークリソースを使用することなく、無駄な処理を排除して他のすべての内線のコンピュータ(PC)10,10,…の空き状態及びビジー状態を判定することができる。従って、上記した実施形態に於いて内線1のコンピュータ(PC)10は内線3のコンピュータ(PC)10がビジー状態であると認識しているため、内線3のコンピュータ(PC)10への転送が発生したとしても、その発信は行わない。これにより状態通知先の内線端末は他の端末に発信しビジーで切断されるという無駄な処理を行うことなく、各内線の空き状態及びビジー状態を判定できる
【0131】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、マルチメディア通信システムに於いて、通話機能を備えたコンピュータのビジー状態を、実際にネットワークリソースを使用して通話機能を備えたコンピュータに着信させることなくゲートキーパ(GK)によって判定処理することができる。
【0132】
即ち、本発明によれば、マルチメディア通信システムに於いて、ゲートキーパ(GK)によって内線コンピュータのビジー状態を最大通話数と実通話数に基づき判定する構成としたことにより、内線コンピュータを常に有効に稼動することのできる交換制御機能が実現できる。
【0133】
また、本発明によれば、ゲートキーパ(GK)の交換制御手段に、内線コンピュータの着信時及び通常発信時は実通話数を加算し、転送のための発信時は実通話数を加算しない制御手段を有して、転送のための発信を実通話数に加えないことから内線コンピュータへ着信可能な最大数まで着信させることができる。
【0134】
また、本発明によれば、同報呼出の内線グループへの着信時に於いて、内線グループ内のコンピュータの全てについて、通話しているコンピュータが保留した際、保留解除を行なうための実通話数が確保できる。
【0135】
また、本発明によれば、内線グループ内の1つの内線コンピュータが保留を解除したとき、同じグループ内の通話を行なっていない内線コンピュータの通話数を別の通話に割り当てることができる。
【0136】
また、本発明によれば、保留したコンピュータの実通話数を減じ、保留解除したコンピュータの実通話数を加算する制御手段を有して、保留中の通話分だけ、別の通話を行なえる構成としたことにより、システムがもつ最大通話数を有効に活用できる。
【0137】
また、本発明によれば、呼接続信号内の相手識別情報に特別な識別情報を用いて付加サービスを行う場合は、付加サービスに影響されることなく、最大通話数と実通話数に基づく呼制御を可能にしたシステムが構築できる。
【0138】
また、本発明によれば、内線コンピュータに、自コンピュータの最大通話数をゲートキーパ(GK)へ通知して設定することができる。
【0139】
また、本発明によれば、最大通話数をデフォルト値を用いて交換制御できる。
【0140】
また、本発明によれば、内線コンピュータからゲートキーパ(GK)へ最大通話数を通知して、最大通話数の整合をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に於けるマルチメディア通信システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図3】本発明の第1実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図4】本発明の第2実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図5】本発明の第3実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図6】本発明の第4実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図7】本発明の第5実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図8】本発明の第6実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図9】本発明の第7実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図10】本発明の第8実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図11】本発明の第9実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【図12】本発明の第10実施形態に於ける交換制御処理動作並びにその各機能を説明するための図。
【符号の説明】
10…通話機能を備えたコンピュータ(PC)(内線iのコンピュータ(PC))
20…ネットワーク機器(MMR)(マルチメディアルータ(MMR1,MMR2))
30…交換機能を備えたコンピュータ(ゲートキーパ(GK))

Claims (1)

  1. 通話機能を備えた第1のコンピュータと、交換機能を備えた第2のコンピュータとをコンピュータネットワーク上で接続してなるマルチメディア通信システムに於いて、
    前記第1のコンピュータに、
    自コンピュータの最大通話数を前記第2のコンピュータへ通知する通知手段を具備し、
    前記第2のコンピュータに、
    前記第1のコンピュータの実通話数と最大通話数を記憶する記憶手段と、
    前記第1のコンピュータへの着信時に、着信先となる前記第1のコンピュータの実通話数が最大通話数に達しているか否かを判断し、最大通話数に達していなければ着信させ、最大通話数に達していれば着信させずビジー状態にする交換制御手段と、
    前記第1のコンピュータから前記通知手段により前記最大通話数が通知されたとき、当該通知された最大通話数が前記記憶手段に記憶している実通話数以上であるか否かを判定し、実通話数以上であるとき、前記記憶手段に記憶している前記第1のコンピュータの最大通話数を前記通知手段により通知された最大通話数に変更し、実通話数未満であるとき、前記通知手段により通知された最大通話数への変更を拒否する最大通話数の変更手段とを有して、
    前記第2のコンピュータに、前記第1のコンピュータの最大通話数を、前記第1のコンピュータからの通知をもとに変更する手段を設けたことを特徴とするマルチメディア通信システム。
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