JP2004537663A5 - - Google Patents

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シール手段を持つフロアパネル
本発明は、全体として、フロアパネル用防水性接合システムの分野に関する。本発明は、機械的に接合できるフロアパネル用防水性係止システム、このような係止システムを備えたフロアパネル、このようなフロアパネルを製造するための半製品、及びこのような半製品及びフロアパネルを製造するための方法に関する。本発明は、フロアパネルと一体化した機械式係止システム、例えば国際特許第WO9426999号、国際特許第WO9966151号、国際特許第WO9966152号、スウェーデン特許第SE0100100−7号、及びスウェーデン特許第SE0100101−5号(ヴァーリンゲアルミニウムABが所有している)に記載されており且つ図示された種類のシステムで使用するのに特に適しているが、フロアの接合に使用できる随意の接合システムでも使用できる。
更に詳細には、本発明は、とりわけ、コア及びこのコアの上側に装飾表面層が設けられた種類のフロア用の防水性係止システムに関する。
本発明は、フロアパネルで形成されたフローティングフロアで使用するのに特に適している。これらのフロアパネルは、一方では、フロアパネルと一体化した即ち工場で取り付けた接合システムで機械的に接合され、他方では、装飾積層体又は装飾プラスチック材料でできた一つ又はそれ以上の好ましくは防水性の上層、ファイバボードを基材とした材料又はプラスチック材料でできた中間コア、及びコアの後側に設けられた好ましくは下バランス層でできている。従って、当該技術の現状、周知のシステムと関連した問題点、及び本発明の目的及び特徴の以下の説明は、非限定的例として、先ず最初にこの適用分野に注目し、詳細には、長側部及び短側部の両方で機械的に接合されるようになった矩形フロアパネルで形成された積層体フローリングに注目する。しかしながら、本発明は、随意の接合システムを持つ随意のフロアパネルで使用できるということに着目すべきである。これらのフロアパネルは、コアを有し、切削により最終形状が与えられる。かくして、本発明は、均質な木製フローリング、及び木材又はファイバボードを基材とした材料の二つ又はそれ以上の層及び木製の装飾表面層を持つ木製フローリングにも適用できる。かくして、かくして、本発明は、堅木、合板、パーティクルボード、ファイバボード、MDF、HDF等の木材繊維を基材とした任意の材料を含むフロアパネルに適用できる。本発明は、主として、フロアパネルの前側から接合システムに浸透する水分と関連した問題点を論じる。これらの水分の問題点を解決するために示されたシステム及び方法は、水分がフロアパネルの後側から接合システムに浸透しないようにする場合にも適用できる。
積層体フローリングは、通常は、厚さが6−9mmのファイバボード製のコア、厚さが0.2−0.8mmの積層体製の上装飾層、及び厚さが0.1−0.6mmの積層体、プラスチック、紙、等でできた下バランス層を含む。表面層は、フロアパネルに外観及び丈夫さを提供する。コアは安定性を提供し、バランス層は一年の間に相対湿度(RH)が変化する場合にパネルを平らな状態に保持する。RHは、冬期の15%と夏期の90%との間で変化する。フロアパネルは、通常は、フローティング状態で、即ち接着剤なしで下張り床に敷設される。下張り床は滑らかであったり平らであったりする必要がない。フロアパネルと下張り床との間に配置された例えばボード又はフォームの形態の下敷材料で凹凸をなくす。この種のフローティングフローリングの従来の硬質フロアパネルは、一般的には、長側部及び短側部の接着さねはぎ(即ち、一方のフロアパネルに設けられたタング及び隣接したフロアパネルのタング溝による継手)を用いて接合される。敷設時にこれらのパネルを水平方向で接合し、一方のパネルの接合縁部に沿って設けられた突出タングを隣接したパネルの接合縁部に沿って設けられたタング溝に挿入する。同じ方法が長側部並びに短側部に適用される。
接着さねはぎによって接合されたこのような従来のフロアの他、今日、接着剤を使用する必要がなく、その代わりにいわゆる機械式接合システムによって機械的に接合されるフロアパネルが開発された。これらのシステムは、パネルを水平方向及び垂直方向で係止する係止手段を含む。機械式接合システムは、パネルのコアを機械加工することによって形成できる。別の態様では、別の材料で係止システムの部分を形成でき、これをフロアパネルと一体化し、即ちフロアパネルの製造と関連してフロアパネルと接合する。
機械式接合システムを備えたフローティングフロアの主な利点は、内方への傾け及びスナップ嵌めの様々な組み合わせによって容易に且つ迅速に設置できるということである。更に、再び取り外して別の場所で再使用することを容易に行うことができる。機械式接合システムの別の利点は、良好な接着性を備えることを必要としない材料でフロアパネルの縁部を製造できるということである。最も一般的なコア材料は、寄木フロアの木材、通常はHDF即ち高密度ファイバボードと呼ばれる高密度で安定性が良好な積層フローリングファイバボードである。場合によっては、MDF即ち中密度ファイバボードがコアとして使用される。
積層フローリング、及びプラスチック、木材、合板、コルク、等でできた表面層を持つこの他の多くのフローリングは、表面層及びバランス層をコア材料に適用することによって製造される。この適用は、例えば、含浸させた複数の紙シートを高温高圧で圧縮する別の作業で製造された高圧装飾積層体をファイバボードに設けるとき、予め製造した装飾層を接着することによって行うことができる。しかしながら、現在の最も一般的な積層フローリング製造方法は、装飾積層層の製造及びフォームボードへの取り付けの両方を一つの同じ製造工程で行うという更に進んだ原理に基づく直接積層である。含浸させた紙シートをボードに直接適用し、圧力及び熱が作用した状態で接着剤を用いずに圧縮する。
これらの二つの方法に加え、コアに表面層を提供するための多くの他の方法が使用される。装飾パターンをコアの表面に印刷でき、これを次いで、例えば磨耗層でコーティングする。更に、コアには、木材、合板、装飾紙又はプラスチックフィルムでできた表面層を設けることができ、次いでこれらの材料を磨耗層でコーティングできる。
概して、上掲の方法により、大きなパネルの形態のフロアボードエレメントが形成され、次いでこれを鋸断して例えば数十のフロアボードにし、その後、これに機械加工を施してフロアパネルにする。場合によっては、上述の方法により完成したフロアボードが得られ、その場合には、フロアパネルを完成するために機械加工を行う前に鋸断を行う必要がない。個々のフロアボードの製造は、通常は、ボードが木材又は合板の表面層を備えた状態で行われる。
全ての場合において、上述のフロアボードは、それらの縁部に沿って個々に機械加工されてフロアパネルにされる。縁部の機械加工は、最新式の研削機で行われる。これらの研削機では、フロアボードは一つ又はそれ以上のチェーン及びバンドの間に正確に位置決めされる。チェーン及びバンドは、フロアボードの縁部を加工するダイヤモンド切削工具又は金属製切削工具が設けられた多くの研削モータを通って高速で及び非常に高い精度で移動できるように取り付けられている。異なる角度で作動する複数の研削モータを使用することによって、最新の接合形態を100m/分を越える速度で及び±0.02mmの精度で形成できる。
〔用語の定義〕
下文において、完成して取り付けられたフロアパネルの目に見える表面を「前側」と呼ぶのに対し、下張り床に面するフロアパネルの反対側を「後側」と呼ぶ。
使用されるシート状開始材料を「コア」と呼ぶ。「ファイバボードコア」という用語は、均質な木材、MDF、HDF、パーティクルボード、フレークボード、合板、等の木材繊維を含むコア材料を意味する。コアを前側の最も近くで表面層でコーティングし、後側の最も近くでバランス層でコーティングした場合、「フロアボード」又は「フロアエレメント」と呼ばれる半製品が形成される。
「フロアボード」は、一般的には、フロアボードから製造されるべきフロアパネルと本質的に同じ大きさである。かくして、フロアボードは、一般的には、フロアパネルに形成される。
他方、「フロアパネル」は、代表的には非常に大きく、そのためこれから少なくとも二つのフロアパネルを製造できる。かくして、フロアエレメントは、通常は、幾つかのフロアボードに分割され、次いでこれらのフロアボードをフロアパネルに形成する。
従って、接合システムを含む最終的な形状をフロアボードに提供するようにフロアボードの縁部を機械加工したとき、これらのフロアボードを「フロアパネル」と呼ぶ。「表面層」という用語は、コアに前側の最も近くに適用された全ての層及び好ましくはフロアボードの前側全体を覆う全ての層を意味する。「装飾層」という用語は、フロアに装飾的外観を与えるようになった層に関する。「磨耗層」という用語は、とりわけ、前側の丈夫さを向上するようになった層に関する。
フロアパネルの前側と後側との間の縁部のところにある外部分は、「接合縁部」と呼ばれる。概して、接合縁部は幾つかの「接合面」を有する。これらの接合面は垂直面、水平面、角度をなした面、丸味のある面、面取りを施した面、等である。これらの接合面は、フロアパネル及び接合システムに含まれる様々な材料、例えば積層体、ファイバボード、木材、合板、プラスチック、金属(特にアルミニウム)、又はシール材料に見られる。「接合縁部分」は、接合縁部及び接合縁部に最も近いフロアパネル部分に関する。
「接合部」又は「接合システム」という用語は、フロアパネルを垂直方向及び/又は水平方向で接合する協働連結手段を意味する。
積層フローリング及び木製フローリングは、多くの場合、厨房、玄関や廊下、開放ラウンジに敷かれ、こうしたところでは、例えば、濡れた靴で床の上を歩く人々により、及び床を水等で清掃する場合、常に水に曝される。最近では、積層フローリングは浴室でも使用される。積層木製フローリングは世界中で販売されており、相対湿度が90%を越える湿度の高い気候で設置されている。
水が材料に浸透する場合、又は蒸発した又は凝縮した水が材料の内外に見られる場合、これを一般的に「水分」と呼ぶ。
「防水性材料」という用語は、一般的には、水分を或る程度吸収する材料又は水分による損傷を受けない材料を意味する。
床の水分
上文中に言及したように、ファイバボードを基材としたコアを持つ積層フロアが室内で水分に或る程度露呈された場合、水分が、隣接したフロアパネル間の接合部を通って、前側に最も近い接合システムの上部分に浸透でき、及びかくしてコア及びその木材繊維に侵入する。加えられた水分の量が少ない場合には、水は、通常は、或る程度の時間が経過した後に蒸発するが、特にコアの品質が高くない場合や積層体が薄い場合、接合縁部分が永久的に膨潤し、上接合縁部分の縁部が持ち上がり、表面層に亀裂を生じる。更に、縁部の持ち上がりにより、接合縁部周囲の表面層に大きな磨耗が生じる。木製フロアの場合には、接合縁部は、更に、高い相対湿度で膨潤し、これにより接合縁部を損傷する。
水分が過度に加えられた場合や長期に亘って頻繁に加えられた場合には、水分が接合システム全体を通って下張り床に浸透し、例えば黴(カビ)の形態の重大な損傷を生じる。これは、フロアパネルが防水性コアでできている場合にも起こる。これは、防水性コアが、概して、単に接合縁部分が膨潤しないようにするだけであったり水分がコア内に拡がらないようにするためである。防水性コアは、水分が接合システムを通って下張り床に拡がらないようにできない。接合システムを通るこの水分の進入は、機械式接合部がフロアパネルの多くの接合面を含む形態を備えており、これらの接合面が、隣接したフロアパネルの対応する接合面と接触していない場合に助長される。このような幾何学的設計は、例えば製造を容易にし、係止位置にあるフロアパネルの隣接したフロアパネルの接合縁部に沿った変位を容易にするが、このような幾何学的形態は、水分が接合システムを通って侵入しないようにする上では有利でない。
一般的に、機械式接合システムは、接着剤を用いる従来の接合システムよりも水分に弱いと誤って考えられている。これは、接着剤が接合システムへの水分の侵入を防ぐと考えられているためである。しかしながら、環境に優しい水性の接着剤を用いて接着したフロアは、接合システムへの水分の侵入を防ぐことができない。これは、一つには、接着剤が接合システムの一部にしか設けられていないためである。別の理由は、接着剤層と接触した水分が接着剤接合部を溶解してしまうためである。接合システム及びパネルに侵入した水分は接合部を緩くしてしまう。
積層フロア及び木製フロアは、高い相対湿度及び水が表面に及ぼす作用に良好に抵抗できれば、特にプラスチックフロアやタイルフロアよりもかなり大きく市場を専有できる。
〔従来技術及びその問題点〕
積層フロアの表面が水に露呈された場合、防水性表面層により、水分が表面を通ってコアに侵入しないようにする。表面層を通ってコアに侵入する限られた量の水分は、概して、損傷を生じない。接合部では、水分が隣接したフロアパネルの上接合縁部間に侵入し、水分が防水性表面層を通過して水分の影響を受け易いコアに達すると、水分がコア内に拡がると同時にフロアパネルの後側に向かって移動し続ける。コアが木材繊維を含む場合には、これらが膨潤する。その結果、接合縁部分内のフロアパネルの厚さが増大し、表面層が持ち上がる。この垂直方向膨潤により、フロアが損傷する。水分が追加に供給されると、この水分は、接合システムを通過して下に敷いたボードや下張り床に達するまで、後側に向かって下方に拡がる。これにより損傷が更に大きくなる。
これらの問題点を解決するため、様々な方法が使用されてきた。接合面を水分シール材料、例えばワックスやシリコーンでコーティングすることによって、水分が接合縁部からフロアパネルに侵入しないようにする試みがなされてきた。この種の解決策は、とりわけ、国際特許第WO9426999号(ベーリンゲアルミニウムAB)及び欧州特許第EP0903451号(ユニリンビーアB.V.)に記載されている。隣接したフロアパネル間に弾性シール手段を挿入することによって、水分がフロアパネルの前側から後側に接合部に沿って移動しないようにする試みがなされた。このような解決策は、とりわけ、国際特許第WO9747834号(ユニリンビーアB.V.)に記載されている。
かくして、水及び水分の作用に対する接合システムの耐久性を様々な方法で改良するため、幾つかの方法が使用されてきた。
国際特許第WO9426999号 欧州特許第EP0903451号 国際特許第WO9747834号 欧州特許第EP1045083A1号 米国特許第6、101、778号 ドイツ国特許第DE20002744U1号 英国特許第GB2117813号 欧州特許第EP0665347A1号 国際特許第WO9966152号
最も一般的な方法は、密度及び水分に対する保護に関して高品質のHDFパネルでフロアパネルのコアを形成することである。水分に対するコアの保護は、コアの製造時に、多くの場合、特別の木材ファイバの使用と組み合わせて特定のバインダーを追加することによっても向上させることができる。この方法は、水分の浸透時の膨潤を大幅に減少できるけれども、この膨潤は完全にはなくならない。この方法の主な欠点は費用である。フロアパネル全体が同じ高い品質を持つが、これらの特定の性質は、接合縁部と関連したフロアパネルの限られた部分でしか使用できない。別の欠点は、この方法がフロアの前側から後側へ接合システムを通過する水分の移動に対する保護を提供しないということである。
更に、接合システムの木材繊維を含浸し又は強化する特別な化学物質をスプレー等の方法で接合縁部に適用することによってフロアパネルのコア内へ水分が浸透しないようにできるということも知られている。この化学物質の適用は、機械加工によって接合部に最終形状及び幾何学的形態を与えた後に行われる。概して、含浸は、フロアパネルの縁部の機械加工と関連して直ちに行われる。これは、製造のこの工程でパネルが機械加工機器の駆動チェーン又はベルトによって正しい位置に保持されているという状況を使用するのが望ましいためである。
スプレー、ロール掛け、スプレッディング、等による適用を含む様々な方法を使用して含浸材料を接合システムに適用できる。最も一般的な含浸材料は、溶融したワックス、及びオイル、ポリウレタンを基材とした含浸剤等の様々な種類の液体、及び多くの他の化学物質であり、これらは全て、水分が上接合縁部間に浸透するために膨潤が生じる危険を減少するように接合縁部からコア内へ水分が浸透しないようにするのに役立つ。
全ての適用方法は複雑であり、高価であり、満足のいく結果を与えない。防水性隅部を形成するのが特に困難である。例えば、移動するフロアパネルへのスプレーによる適用の開始が遅過ぎる場合には、隅部に最も近い縁部に含浸がなされない。スプレーの終了が遅過ぎる場合には、含浸液が外気中に流出し、これによって機器が汚れたり、望ましからぬ溶剤又は含浸剤が空気中に、及び製造が行われる部屋に拡がる。更に、コアを接合縁部のところで表面層の真下を、接合縁部に最も近いフロアパネルの表面を汚すことなく、含浸するのは困難である。更に、水分及び膨潤に最も曝される表面層の真下の領域を深く且つ均等に含浸するのは困難である。機械加工及びかくしてこれに続いて行われる含浸が非常に高速で及びフロアパネルの表面層を下に向けて行われることにより、全てが悪くなる。別の欠点は、特に、環境に優しい水性の含浸剤による含浸は、繊維を膨潤させたり、凝固した含浸剤層を接合システムに固着し、接合部の形状を制御されていない方法で変化させる。
以上の方法では、水分がフロアパネルの前側から接合面に沿って下方にフロアパネルの後側まで移動することがないようにする信頼性のあるシールが形成されない。また、木製フロアの上接合縁部分の膨潤の問題点を解決しない。
更に、膨潤せず水分を吸収しないプラスチック製コア材料を使用できるということが知られている。これは、接合された二つのフロアパネル間で水分が接合部から遠ざかる方向に水平方向に移動しないようにする完全なシールを提供する。プラスチックは、プラスチック材料製パネルがファイバボードよりもかなり高価であるため、及び装飾表面層をプラスチック材料製のパネルに接着したり直接積層するのが困難であるため、有利でない。更に、プラスチックの機械加工は、フロアパネルの前記連結手段を四つの縁部全てに沿って形成するためのファイバボードを基材とした材料の機械加工よりも遙かに困難である。プラスチックコアを持つフロアパネルの一例が欧州特許第EP1045083A1号で提供される。プラスチック材料製連結手段を持つフロアパネルの一例が米国特許第6、101、778号で提供される。
上述の国際特許第WO9426999号(ベーリンゲアルミニウムAB)には、水分がフロアパネルにフロアパネルの前側からフロアパネルの後側まで浸透しないようにするためのシステムが開示されている。この文献は、設置前に接着剤システムに適用されるシリコーン又は何らかの他のシーリングコンパウンド、ゴム製ストリップ又は何らかの他のシーリング装置を使用することを示唆している。国際特許第WO9426999号(ベーリンゲアルミニウムAB)によるシステム、即ち製造と関連して接合部に適用されるシーリングコンパウンド又はシーリング装置を使用した水分に対するシールにも欠点がある。これらの欠点は、スプレー又はスプレッディングによる縁部含浸と本質的に同じである。更に、汚れシールコンパウンドの付いたパネルを取り扱うのは困難である。シールコンパウンドの性質は、経時的に変化してしまう場合がある。シールコンパウンドが敷設と関連して適用される場合には、敷設が困難になり、費用がかかる。
フロアパネルに含浸を施すための一つの方法がドイツ国特許第DE20002744U1号に開示されている。
水分の浸透を防ぐシールを形成するための一つの方法は、例えばゴム製シーリングストリップの形態のシーリング装置を敷設と関連して接合部に挿入することである。この方法も困難であり且つ費用がかかる。シーリング手段を製造と関連して接合部に適用する場合には、シーリング手段を最適の機能のためにどのように設計すべきであるのか、適用を合理的な方法でどのように行うのか、及びシールが長側部及び短側部の両方で全フロアパネルの接合縁部に沿って機能できるように隅部をどのように設計すべきであるのかが知られていない。上述の国際特許第WO9747834号(ユニリンビーアB.V.)は、図10において、シーリング手段を、上接合縁部間に、隣接したフロアパネル間に狭幅の隙間が見えるように、どのように見えるように適用するのかを示す。
更に、挿入された弾性シーリング手段を接合部で使用することは、階高さ(story−high)壁エレメントの接合と関連して周知である。これは例えば、接合システムを開示する英国特許第GB2117813号に示してあるが、この接合システムは、接合隙間がほとんど見えないように敷設されるべきフロアパネルには適していない。
更に、欧州特許第EP0665347A1号に示されているように、シーリングペースト又は耐水性接着剤をフロアパネル間の接合部に適用することは周知である。しかしながら、このような方法は、パネルの設置時にシールを適用することを必要とする。更に、接着剤によって連結されるフロアパネルに固有の欠点の多くが残る。
更に、コアの長側部又は短側部の縁部に別の材料を設けることができるということが周知である(国際特許第WO9966152号参照)。このような別の材料はコアに取り付けられ、次いで、強度、水分に対する保護、又は可撓性といった係止システムの特定の機能を持つように機械加工が施される。しかしながら、上文中に説明した水分の問題点を最適の方法で解決するためにこれらの材料をどのように適用するのか及び形成するのかは知られていない。
水分が接合縁部からフロアパネルに浸透することと関連した特定の問題点が、繊維の方向が異なる幾つかの木材層を持つ木製フロアパネルと関連して生じる。これは、木材が繊維の方向に対して横方向に、繊維の方向に沿った方向よりも大きく膨潤するためである。このことは、繊維の方向がフロアパネルの長さ方向の表面層、及び繊維の方向が異なる、例えばフロアパネルの横方向のコアを持つ木製フロアが、水分の多い又は相対湿度が高い環境に設置されると、表面がフロアパネルの横方向にコアよりも大きく膨潤するということを意味する。その結果、上接合縁部分及び特定的には接合面に最も近い部分が膨潤し、フロアパネルの表面と平行に膨張し、フロアパネルを移動して離す。これに対し、コアに形成された接合システムはほとんどその形態を保持する。例えば装飾層(表面層)が圧縮されることによって損傷が生じ、接合システムが壊れるか或いは係止システムの係止機能が全く又は部分的に失われる。
接合されたフロアパネルと関連した水分の問題点は、本質的には、以下の事項と関連しているということがわかる。
*接合縁部分の垂直方向及び水平方向の膨潤、及び
*接合システムを通る水分の浸透。
手短に述べると、水分が接合縁部からフロアパネル内を移動しないようにするシールを設けることに関し、複数の周知の方法があり、これらのうち、品質並びに価格に関して満足のいく結果をもたらすものはないと言うことができる。水分がフロアパネルの前側から後側まで接合部に沿って移動しないようにするシールに関し、このような水分の移動が起こらないようにするシールが、場合によっては製造に関して、パネルに設けられる一体化した設計を可能にする周知の解決策はない。
本発明は、とりわけ、互いに接合できるフロアパネル用の防水性係止システムで必要な幾つかの種類のシールを含むことができるという理解に基づく。これらのシールは、
*接合縁部が膨潤しないようにする「材料シール」、
*膨潤、及び接合システムを通る水分の浸透が起こらないようにする「材料シール」及び「接合シール」、及び
*接合縁部の膨潤及び収縮を補償する「補償シール」である。
「材料シール」という用語は、水分がフロアパネルの接合縁部からフロアパネル内に拡がらないようにするシールを意味する。「接合シール」という用語は、水分が接合面に沿って接合部を通って移動しないようにするシールを意味する。「補償シール」という用語は、例えば周囲空気中の相対湿度の変化によって含水量が変化することによるフロアパネル内の水分によって生じる材料の移動(膨潤及び収縮)に合わせて調節するシールを意味し、このシールは、圧縮応力に対抗し、水分によるこのような材料の移動により隣接したフロアパネルの上接合縁部間に目に見える隙間が生じることがないようにする。
以上の説明から明らかなように、水分によりフロアパネル及びフロア材料に関して生じる問題点に対する周知の解決策は全く満足のいくものではなかった。幾つかの解決策は、所期の効果に関して不十分であり、別の解決策には製造及び敷設と関連して困難を生じる欠陥があったが、これらの別の解決策は費用の観点から満足のいくものではなかった。
従って、本発明の目的は、フロアパネルの製造及び使用について水分シールと関連して残った問題点の一つ又はそれ以上をなくすか或いは大幅に減少することである。本発明の別の目的は、フロアパネルコア、フロアボードエレメント、フロアボード、及びフロアパネルを製造するための、合理的であり且つ対費用効果に優れた製造方法を提供することである。
これらの及び他の目的は、独立項に記載した特徴を持つフロアパネル、フロア、及び製造方法によって達成される。従属項及び以下の説明が本発明の実施例を限定する。
本発明は、機械式係止システムを持つフロアパネルで、及び機械加工前に複数のボードに分割されるボードエレメントから形成されたフロアパネルで使用するのに特に適している。しかしながら、本発明は、接合システムが接着されたフロアや、機械加工によりフロアパネルにするために別々のフロアボードとして直接製造された、かくして、続いて行われる個々のフロアボードの機械加工前に大きなボードエレメントを分割することによって製造されるのでないフロアパネルにも使用できる
かくして、本発明の第1の特徴によれば、木材繊維を基材としたコアを持つ本体を含むフロアパネルであって、少なくとも二つの平行な両接合縁部分には、このフロアパネルを同様のフロアパネルに水平方向で機械的に接合するための連結手段が設けられており、連結手段は作用係止面を有し、これらの作用係止面は、フロアパネルの接合後、隣接したフロアパネルの対応する作用係止面と協働する、フロアパネルが提供される。このフロアパネルは、作用係止面のうちの少なくとも一方の全体又は一部が、フロアパネルの本体の材料以外の弾性変形可能な材料形成されている、ことを特徴とする。
本発明の第2の特徴によれば、フロアパネルの二つの隣接した縁部間に接合部を形成するためのシステムであって、フロアパネルはコア及びこのコアの上側に適用された表面層を含み、表面層は少なくとも一つの層を含み、フロアパネルは、これらのフロアパネルを垂直方向で互いに接合するための連結手段をそれらの隣接した接合縁部分のところに有し、隣接した上接合縁部は垂直方向接合平面で出会う、システムが提供される。このシステムは、両接合縁部分のうちの少なくとも一方には、フロアパネルを互いに接合するとき、水分が隣接したフロアパネル間の垂直方向接合平面に沿って侵入しないようにするための接合シールが設けられており、この接合シールは、フロアパネルの少なくとも一方に固定された弾性シール材料で形成されており、フロアパネルの接合縁部の形成と関連して形成され、隣接したフロアパネルが互いに接合されるときに圧縮されるようになっている、ことを特徴とする。
本発明の第3の特徴によれば、コア及びこのコアの上側に適用された表面層を含むフロアパネルであって、表面層は少なくとも一つの層を含み、フロアパネルの両接合縁部分には、フロアパネルを同様のフロアパネルに垂直方向で接合するための連結手段が設けられ、接合されたフロアパネルの上接合縁部は、垂直方向接合平面で出会う、フロアパネルが提供される。このフロアパネルは、接合されたフロアパネルの向き合った接合縁部分のうちの少なくとも一方に、隣接したフロアパネル間の垂直方向接合平面に沿って水分が浸透しないようにするための接合シールが設けられており、この接合シールは、フロアパネルに固定されており且つフロアパネルの接合縁部(82、83)の形成と関連して形成される弾性シール材料でできており、フロアパネルを同様のフロアパネルに接合したときに弾性変形するようになっていることを特徴とする。
かくして、本発明の第1、第2、及び第3の特徴によれば、フロアパネルの膨潤又は収縮に対するシール手段及び/又は補償手段として作用する弾性変形可能な材料をコアに挿入して固定できる。弾性変形可能な材料は、完成したフロアパネルの連結手段を形成するために後に機械加工される部分に適用される。弾性変形可能な材料は、かくして、接合システムの残りの部分の機械加工と同時に又はこの機械加工と関連して機械加工される。その結果、弾性変形可能な材料は、上文中に言及した接合シール又は補償手段を形成するための位置及び寸法が正確に定められたシールに形成できる。
本発明の第4の特徴によれば、フロアボード、少なくとも二つのフロアボードに分割されるようになったフロアエレメントを製造するための、コアの形成方法であって、コアをシート状材料から形成し、これからフロアボードを垂直方向で係止するための係止システムの一部を形成する工程を含む形成方法が提供される。この方法は、シート状材料に溝を形成する工程、及び弾性シール材料を溝に挿入する工程を含む、ことを特徴とする。
本発明の第5の特徴によれば、本発明の第4の特徴と関連して上文中に説明した工程を含む、フロアパネルの製造で使用するための方法が提供される。この方法は、係止システムの形成と関連して弾性シール材料を形成して接合シールにする、ことを特徴とする。
鋸断や研削等の適当な方法によって、表面層(例えば装飾表面層)をコアに適用する前に、例えば、接合システムの縁部の機械加工が後に行われる領域の表面に一つ又はそれ以上の溝が形成されるように、コアに予備処理を施すことができる。次いで、適当には含浸又は押出し又は任意の他の適当な方法によって、適当なシール材料を溝に適用する。シール材料は、材料シールを形成してもよく、及び/又は接合シールに合わせて形成できる防水性で弾性変形可能な固体材料に変化する特性を備えていてもよい。この場合、表面層をコアの表面に、シール材料が設けられた溝に亘って適用できる。本発明のこの特徴によれば、表面層の適用後にシール材料を同様の方法で適用することもできる。この場合、溝をフロアエレメント又はフロアボードの表面層及びコアに又はフロアボードのコアだけに形成する。フロアエレメントを鋸断してフロアボードにするとき、縁部にはシール材料が設けられている。シール材料をフロアボードの溝又は機械加工を施した縁部分に適用する場合、シール材料の適用と関連して基準面を機械加工するのが好ましい。この基準面は、フロアボードの縁部の外部分であってもよい。次いで、係止システム及び接合シールの最終的な機械加工を第2製造工程で行うことができる。第2製造工程では、基準面を使用してフロアボードを機械加工工具に関して位置決めできる。この方法により、シール材料を接合面及びフロアパネルの表面に関して約0.01mmの許容差で位置決めできる。接合シールをコアに及び厚さが0.1mm乃至0.5mmの表面層に位置決めし形成することができる。接合シールは、木材繊維コアを保護し、水分が係止システムを通って浸透しないようにする。この方法により、シール材料を備えて製造できる全ての種類の積層フロアにシールを適用でき且つ形成できる。本方法は、これよりも厚い表面、例えば1mm乃至3mmのプラスチック製及びリノリウム製の表面にも使用できるということは明らかである。このようなシールは表面からは見えず、防水性表面層の下にある木材繊維コアを保護する。シール材料が可撓性である場合には、水分が係止システムを通って浸透しないようにもできる。
接合シールを形成するため、原理的には、押出しによって液体形態又は半液体形態で適用できるフォーム等の任意の周知のシール材料を使用できる。このシール材料は、適用後に成形でき、弾性変形可能であり、防水性である。シール材料は、コアに付着できる性質を備えているのが有利である。しかしながら、このような接着性は必ずしも必要ではない。これは、シール材料を機械的に、例えばアンダーカット溝に取り付けることもできるためである。
フロアパネルの製造の次の機械加工は、シール材料を部分的にだけ除去し又は再成形するように行われる。例えば、シール材料は、切削によって、長側部全体及び短側部全体に沿って、及び隅部に正確に位置決めされ、更に表面層に関して正確に位置決めされた弾性変形可能な接合シールに形成できる。
接合シール及び特に水分シールを提供するその作用部分には、切削によって随意の外形状を形成できる。これは、形成される接合システムの残りに関して非常に狭い許容差で形成できる。
装飾層と接合シールとの間の接合システムにも材料シールが設けられている場合には、長側部及び短側部及び隅部の全てに防水性接合部を備えたフロアパネルでできたフロアが形成される。フロアが、更に、フロアと関連して適当なシール材料又はシールストリップが設けられた例えばプラスチック材料製の防水性ベースボードを備えている場合には、フロアは全ての接合部及び壁に沿って完全に防水性である。
表面層と接合シールとの間の材料シールは、上述の含浸の他に、多くの様々な方法で形成できる。これらの方法は、例えば、
*コアを防水性材料で形成できる。
*直接積層フロアでは、装飾層の直ぐ下のコアの上部分を、例えば以下の記載に従って含浸できる。
*更に、接合シールが適用されるコアの溝に含浸材料を適用できる。
*高圧積層体でできたフロアでは、フェノールを含浸したクラフト紙でできた、装飾層の下の積層体強化層が材料シールを構成できる。
*別の変形例では、パネル全体のコアと装飾層との間に防水性プラスチック層を適用する。
接合縁部を保護するため及び材料シールを形成するため、接合シールを適用するのと同様の方法で、他の性質の材料、例えば非圧縮性材料を適用できる。
材料シールは、コア表面全体を覆う、弾性であり且つ音響減少性の一つ又はそれ以上の材料で形成されていてもよい。同じ費用で、水分シール性で音響を減少する更に軟質なフロアを提供できるという利点が得られる。接合シールの部分もまた材料シールを構成する。最後に、接合シール全体又はその部分もまた材料シールを構成できる。このことは、接合シールが、コアを含浸した又はしていない材料シールとしても役立つということを意味する。
以上から明らかなように、本発明のこの特徴は、木材繊維を基材とした、例えば、ファイバボードを基材としたコア材料に適しているが、プラスチックやプラスチック及びファ イバボードを基材とした材料の様々な組み合わせ等の防水性コア材料にも適している。
接合シールを提供するのに使用できる材料の非限定的例として、アクリルプラスチックを基材とした材料、合成ゴムでできたエラストマー、ウレタンゴム、シリコーンゴム等、又はポリウレタンを基材としたホットメルト接着剤に言及できる。
一実施例では、フロアパネルは、長期に亘り、及びフロアパネルの膨潤及び収縮中、シール材料を備えた接合縁部を別のシール手段と又は他の接合縁部とぴったりと接触した状態に互いに保持する機械式接合システムを備えていてもよい。この方法及びシステムは、従来の接着されたさねはぎで機能できるが、かなり費用がかかり、機械式接合システムを用いた場合よりもぴったりとした接合部を提供するのが困難である。
敷設に関し、例えばフロアの部分又はフロア全体の接合部の強度及び防水性を更に高める目的で、上述の接合システムに接着剤、シール材料、等を加えることができる。
本発明の範囲内で長側部及び短側部を様々な方法で形成できる。理由は、敷設中の連結方法を長側部及び短側部で変えることができるためである。例えば、長側部は、内方に傾けることによって係止でき、短側部はスナップ嵌めによって係止でき、これには材料の性質、接合部の形状、及びシールの形状が異なることを必要とし、この場合、一方の側部は内方に傾ける上で最適化してあり、他方の側部はスナップ嵌めを行う上で最適化してある。別の理由は、パネルが細長い場合、フロアの各m2 あたりの長側部接合部が短側部接合部よりもかなり多いということである。材料費の最適化により様々な接合部設計を提供できる。
例えば接合シールの下部分が形成される部分を強化するため、表面層及びバランス層の適用前にコアの特定の領域を含浸し及び縁部強化することを後側で使用できる。これは、例えば、強固で可撓性のストリップ即ち下リップ、及びストリップ即ち下リップをコアと一体成形する場合の強固な係止エレメントを形成するために使用できる。例えば、ストリップがコアと異なる材料、例えばアルミニウムで形成された場合には、ストリップが固定される、又はパネルが係止エレメントと協働する重要な部分を強化するために後側からの含浸を使用できる。
更に、上述の製造方法は、弾性係止手段を含む機械式接合システムの製造に使用できる。これらの弾性係止手段は、隣接した上接合縁部が膨潤するときに互いにプレスでき、収縮時に膨張できる。このようにして、水平方向膨潤の問題点を解決し、乾燥したフロアに目に見える隙間が形成されることがないようにする。この膨潤の問題は、主として長側部に関するため、これに関して隅部は含まれない。従って、弾性変形可能な材料を固体の形態で溝に機械的に、例えばスナップ嵌めで又はアンダーカットに押し込むことによって、又は溝の縁部に接着することによって適用できる。かくして、これらの弾性係止手段は、「弾性補償シール」として役立つ。
コアの所定の領域に部分的材料シールを提供する上述の製造方法は、更に、シート状コアの製造と関連して使用できる。この場合、含浸材料は、コアに形成された、木材繊維及びバインダーでできたコンパウンドで、又は製造プロセスで最終形状に形成されたコアと関連して適用される。
本発明の第6の特徴によれば、長側部、短側部、コア、及びこのコアの表面上に配置された表面層を含み、表面層は磨耗層及び装飾層を含む矩形フロアパネルであって、このフロアパネルには、フロアパネルを同様のフロアパネルに垂直方向で及び水平方向で長側部及び短側部に沿って接合するための係止システムが両接合縁部分と隣接して設けられており、係止システムはコアから少なくとも部分的に形成されている、フロアパネルが提供される。このフロアパネルは、水分がフロアパネルの接合縁部からコアに侵入しないようにするための材料シールを構成する部分を更に含み、材料シールは、
表面層と、
フロアパネルに固定されており、フロアパネルを同様のフロアパネルに接合したとき、水分が隣接したフロアパネル間の接合縁部の接合面に沿って浸透しないようにする弾性変形可能な接合シールとの間に配置されている、ことを特徴とする。
本発明の第7の特徴によれば、少なくとも二つのフロアボードの形成で使用するための、木材繊維を基材としたコア及びこのコアの表面に取り付けられた表面層を含むフロアエレメントが提供される。このフロアエレメントは、コアの表面及び/又は表面層に溝が形成され、この溝は、機械式係止システムが形成されるべきフロアエレメントの部分に配置されており、溝には弾性変形可能な材料及び/又は含浸剤が提供される、ことを特徴とする。弾性変形可能な材料は、連結手段の形成と関連して、少なくとも部分的に、上述の接合シールに形成できる。
本発明の第8の特徴によれば、木材繊維を基材としたコア及びこのコアの表面に取り付けられた表面層を含む、フロアパネルの形成で使用するためのフロアボードが提供される。このフロアボードは、機械式係止システムが形成されるべきフロアボードの上縁部分に溝が設けられ、溝には弾性変形可能な材料及び/又は含浸剤が設けられている、ことを特徴とする。
本発明の第9の特徴によれば、フロアパネルの二つの隣接した縁部間に継手を形成するための方法であって、フロアパネルは、コア、このコアの上側に適用された、少なくとも一つの層を含む表面層、及びフロアパネルを少なくとも垂直方向で互いに接合するため、隣接した接合縁部分のところに設けられた係止システムを含み、その隣接した上接合縁部は垂直方向接合平面で出会う、方法が提供される。この方法は、弾性シール材料をフロアパネルの少なくとも一方に固定する工程、及びフロアパネルの隣接した接合縁部分のうちの少なくとも一方に形成された、隣接したフロアパネルを互いに接合したときに圧縮されるようになった接合シールを、フロアパネルの接合縁部の形成と同時に形成する工程を含む、ことを特徴とする。この方法によれば、接合シールは、隣接したフロアパネル間の垂直接合平面に沿って水分が浸透しないようになっている。
図1のa乃至dは、フロアパネルの四つの製造工程を示す。図1のaは、三つの主要な構成要素である表面層31、コア30、及びバランス層を示す。図1のbは、表面層及びバランス層がコアに取り付けてあるフロアエレメント3を示す。図1のcは、フロアエレメントを分割することによるフロアボード2の製造方法を示す。図1のdは、縁部機械加工後のフロアボード2の最終形状、及び長側部4a、4bに接合システム7、7’を持つ完成したフロアパネル1を示す。接合システムは、この場合には機械式接合システムである。
図2のaは、高圧積層体の製造を示す。耐磨耗強度が高い透明な材料でできた磨耗層34をメラミンで含浸し、酸化アルミニウムを加える。メラミンで含浸した紙製装飾層35をこの層34の下に置く。フェノールで含浸した紙コアでできた一つ又はそれ以上の強化層36a、36bを装飾層35の下に置き、パケット全体をプレス内に置き、ここで圧力及び熱の作用で硬化させ、厚さが約0.5mm乃至0.8mmの高圧積層体でできた表面層31を形成する。
図2のcは、表面層31及びバランス層32をコア30に接着し、ボードエレメント3を形成する工程を示す。
図2のd及びeは、直接積層を示す。オーバーレイの形態の磨耗層34及び装飾紙でできた装飾層35をコア30に直接置いた後、これらの三つ全て、及び概して、後バランス層32をプレスに置き、ここで熱及び圧力の作用でこれらを硬化し、装飾表面層31を持つ厚さが約0.2mmのボードエレメント3を形成する。
図3のa乃至cは、従来技術の機械式接合システムを示し、本発明者の研究により、水分が接合システムに及ぼす影響を示す。
図3のaでは、フロアパネル1は、直接的に積層した表面層31、ファイバボードを基材とした材料(HDF)でできたコア30、及びバランス層32を含む。パネル1及び1’をD1方向で係止する垂直方向係止手段は、タング溝9及びタング10を含む。パネルを表面層31と平行なD2方向で係止する水平方向係止手段は、係止溝12と協働する係止エレメント8を持つストリップ6を含む。ストリップは、フロアパネルのコア30を機械加工することによって形成され、及び従って、本発明のこの実施例では、コア30と一体成形される。破線矢印MPMは、水分がフロアの表側即ち上側から接合システムに浸透するとき、水分が接合縁部からコア30にどのように浸透するのかを示す。
図3のbは、垂直方向係止手段及び水平方向係止手段の両方が、係止溝12を持つタング溝9及び係止エレメント8を持つタング10として形成された実施例を示す。破線矢印MPJは、水分が係止システムの部分を通ってどのように浸透するのかを示す。
図3のcでは、フロアパネルには、高圧積層体でできた表面層31、HDF製のコア30、及び高圧積層体でできたバランス層32が設けられている。この実施例では、更に、垂直方向係止手段は、フロアパネルのコア30から形成されたタング溝9及びタング10を含む。水平方向係止手段は、コア30に機械的に取り付けられたアルミニウム製のストリップ6及び係止エレメント8を含む。
上述の全ての場合において、接合システムはコアと一体化されており、即ち工場で形成され又は取り付けられており、少なくとも接合システムの部分は、常に、フロアパネルのコア30を切削することにより形成される。係止システムの接合は、傾け、水平方向でスナップ嵌めし、又は上方に傾けた位置でスナップ嵌めすることによって行うことができる。
図4のa乃至cは、従来技術による接合縁部82、83の含浸を示す。ここでは、機械加工した接合部に含浸材料24を側方からスプレー塗布することにより含浸を行う。
理解を促すため、フロアパネルは、全ての図面において、それらの表面層を上に向けた状態で示してある。しかしながら、実際の製造では、フロアパネルは、概して、加工機械内で、及び続いて行われる含浸で、それらの表側(上側)を下に向けて配向される。
従来技術の含浸では、定置のスプレーノズル40を通してフロアパネルを移動する。材料シール20を形成するため、含浸材料24の噴射の縁部が、隣接した上接合縁部16と関連して表面層31の直ぐ下にくるように差し向けるのは困難である。
表面を保護する保護プレート43を使用して適用を行うことができる場合でも、効率的保護を提供するのは困難である。多くの場合、ストリップ6及び係止エレメント8が邪魔であり、含浸材料24を十分に正確に付けるのが困難であり、隣接した上接合縁部16のところで表面層31の直ぐ下の領域に十分に深く浸透させるのが困難である。かくして、含浸深さが変化し、図4のa乃至dで明らかなように、表面層の直ぐ下では浅く、表面層から離れると深くなる。
図5のa、b、及びcは、本発明に従って材料シールを形成するための含浸を示す。含浸材料24をコア表面33上に帯状領域44をなして適当な方法で付ける。これは、残りの層、即ち装飾層及び磨耗層を適用する前に行われる。これは、例えばスプレー、ロール掛け、等によって行うことができ、便利には、先ず最初に、後にフロアボードの長側部が形成される領域で長さ方向Lで行われる。
適当には、コア30の長側部4を案内面として使用し、次いで、これを、表面層31の適用、鋸断、及び機械加工と関連した位置決めを容易にする案内面として使用する。このようにして、材料シールを完成した接合縁部に関して正しく位置決めするのが容易である。
図5のbは、後にフロアボードの短側部を構成する部分の対応する含浸を示す。この含浸では、コアを長さ方向Lに対して垂直な横方向Wに移動する。この場合も、コア30の一方の短側部を、続いて行われる製造で案内面として使用できる。
図5のcは、フロアパネルの隅部を構成する部分の拡大図である。この部分は、長側部並びに短側部と平行に一杯に含浸される。分割線45は、ボードエレメントをフロアボードに分割するための長側部及び短側部に沿った鋸断線を示す。
図6のa、b、及びcは、含浸がどのように行われてコアにどのように浸透するのか、及び含浸領域が連結手段に対してどのように位置決めされるのかを詳細に示す。これらは図6のa及びbに破線で示してある。図6のcは、ボードエレメントでできた二つのフロアパネルの縁部を示す。これらのフロアパネルは、線45に沿って鋸断することによって個々のフロアボードに切ってある。
図6のaは、含浸材料が、スプレーノズル40によって適用されたとき、材料シール20を形成するためにこの含浸材料がコア表面33からコア30内に及びコアの中央部分に向かってどのように浸透するのかを示す。
コア30内への含浸材料24の浸透は、真空駆動装置46によってコアの下側に真空を発生することによって促すことができる。真空駆動装置46は、例えば、定置の真空テーブル又は移動真空バンドを含む。含浸材料24の適用中にコア30が動かない場合には、例えば移動スプレーノズル40を使用する。
図6のbは、表面層31の適用後に含浸材料24がボードエレメント3のコア30にどのように位置決めされるのかを示す。含浸材料は、この場合、材料シール20を構成する。分割線45は、所期の鋸断を示す。
図6のcは、機械加工後のフロアパネル1、1’の接合縁部82、83を示す。図を簡単にするため、フロアパネルは、一方の側部に沿ってのみ機械式接合部を有する。材料シール20は、2つの垂直側部及び隅部に沿って正確に位置決めされ、図示の実施例では、上接合縁部分80、81に形成される。
ファイバボードを基材としたコア30、例えばHDFは、メラミン等のバインダーと混合した砕木ファイバによって製造され、混合後に圧力及び熱でパネルを形成する。別の態様では、含浸材料24をこの製造と関連してパネルに適用でき、適用は、後にフロアパネルの接合部分を構成する特別の部分で行われる。
図7のa乃至dは、機械式接合システムの材料シール20を製造するための様々な製造工程を詳細に示す。
図7のaによれば、含浸材料24は、部分86、87(破線)で、コアの表面33から適用される。これらの部分は、完成したフロアパネルにおいて全体に参照番号86及び87を付した接合縁部分を構成し、接合システム9、10を形成する。材料シール20を形成するように、上接合縁部分80、81の大部分を含浸する。
図7のbは、表面層31、バランス層32、及びコア30内にあり且つ表面層31の下にある材料シール20を含むフロアエレメント3を示す。この図には、更に、所期の鋸断線45、及び最終的な連結手段の輪郭が破線で示してある。
図7のcは、鋸断後のフロアボード2、2’の縁部を示す。鋸断許容差は、接合縁部に最も近い材料シール20の最終的な位置に影響しない。続いて行われる機械加工では、係止システムの上接合縁部部分80、81に材料シール20を形成するのに追加の機器を必要としない。これは、異なる表面層をコア30に適用する前にこの材料シールが提供されているためである。
図7のdは、材料シール20が表面層31の真下にある、機械加工を施した接合部を示す。HPは、パネルの表面層と平行な水平方向平面を示す。フロアパネル1、1’の接合縁部には全体に参照番号82、83が付してあり、随意の接合システムが設けられている。図示の実施例では、接合縁部は、内方に傾けてスナップ嵌めすることによって係止できる機械式さねはぎとして形成されている。VPは、表面層に最も近い上接合縁部80、81の水平方向平面HPに対して垂直方向に延びる垂直方向平面(接合平面)を示す。Tは、フロアパネルの厚さを示す。含浸材料20の最大量は、磨耗層31の真下の上接合縁部80、81のところにあり、即ち水分の観点で最も重要な領域内にある。含浸中に含浸材料をコア内にコア表面から浸透させることによって、このように含浸材料を磨耗層31の真下に集中させる。
上接合縁部分80、81は、かくして、材料シール20が、表面層31に最も近いコア表面31に、垂直方向平面即ち接合平面VPとコア表面33から距離P2のところにある下平面との間にあるばかりでなく、垂直方向平面VPからこの垂直方向平面VPから距離P1のところにある平面まで水平方向に全体にあることを特徴とする。かくして、コア表面33の下のコア30のこの全容積が含浸され、材料シール20を形成する。材料シールのこのような位置及び拡がりは、垂直方向平面VPのところにある上接合縁部84、85に表面層31が既に設けられており且つそれらの最終形状に機械加工されている場合に含浸材料24を上接合縁部84、85に適用するか又はスプレーする周知の含浸方法では提供できない。
含浸材料24がコア表面33から浸透するため、含浸材料の濃度はコア表面33に最も近いところで特に高い。通常、含浸材料の濃度は、図4のa乃至dに概略に示すようにコア表面33から下に向かって減少する。
材料シール20は、特に費用のため、所期の連結手段が形成されるフロアパネル1の一部に限定しなければならず、従って、好ましくはコア表面33全体を覆ってはならない。
この方法により、前記システムのかなりの部分で表面層31の下に材料シール20を設けることができる。横方向での、即ち接合平面VPに対して横方向での及び水平方向平面HPに沿った材料シールの拡がりに関し、P1はフロアの厚さT1の0.2倍以上であってもよく、フロアの厚さTの1倍又はそれ以上であってもよい。多くの実施例において、距離P1は、フロアパネルの連結手段の部分を含む接合縁部分全体が材料シール20で含浸される程大きくてもよい。
含浸深さ即ち距離P2は、便利には、フロアの厚さTの0.1倍乃至0.3倍であってもよく、多くの場合において、含浸深さは、少なくとも連結手段の上部分が含浸コア材料でできているような深さであるのが好ましい。
本発明によれば、接合システムは、材料シール20がコア表面33に垂直方向平面VPのところにVPから距離P1のところに配置されており、この領域でのシール特性が本質的に等しいか或いは均質である、即ちコア表面33が、コア材料30の単位容積当たり本質的に同じ量の含浸材料24でコーティングされていることを特徴とする。これは、適用が垂直方向平面VPから行われる、従来技術と比較して大きく異なる。従来技術の場合、含浸材料の濃度は、図4のa乃至dに示すように、垂直方向平面VPのところの接合縁部から内方に表面層31と平行な距離P1のところにある平面まで減少する。この場合、水平方向平面での含浸深さは、コア表面33に近づくほど小さく、そこから離れる程大きい。
図8のa乃至eは、本発明の別の実施例を例示する。この実施例では、例えばタング10の上内部分が後に形成される領域で溝41をコア表面33に形成する。形成後に溝41にシール材料50を適用する。このシール材料には、適用後に固体形態をとり、防水性となり、弾性変形可能であり、切削により成形できるという特性がある。
図8のbに示すように、溝41が設けられており且つシール材料50が施与されたコア30を表面層31でコーティングし、好ましくはバランス層32を設け、フロアエレメントを形成する。このフロアエレメント3を線45に沿って鋸断してフロアボードにし、機械加工により、接合システムを備えたフロアパネル1、1’を形成する。これらのフロアパネルを図8のc乃至eに示す。この特定の実施例によるフロアパネルの接合を以下に更に詳細に説明する。
上述のように溝41は、表面層31、32がコア30に結合されたフロアエレメント又はフロアボードに形成できる。このことは、溝41を表面層31、32の両方及びコア30に形成できるということを意味する。この溝41は、含浸してもよいしシール材料50を設けてもよい。この方法は、標準的フロアエレメントを使用でき、コア30への表面層31、32の接着又は積層と関連して使用するのが困難な含浸材料を適用できるという利点を提供する。
シール材料50は、好ましくは、弾性変形可能な合成材料の成形に特に適した工具によって切削することによって接合シール55に形成できる。
上述のように、使用可能な多くのシール材料が市販されている。非限定的例として、以下の特性を持つ材料を使用できる。
押出しにより溝41にコンパウンドとして適用できる性質を持ち、コア材料に付着でき(随意であるがプライマー層を適用した後)、良好な耐熱性を有し、防水性であり、洗剤に耐え、適用後に硬化又は乾燥により固体に、弾性変形可能な形態に変わる、アクリルプラスチックを基材としたシーリングコンパウンド、合成ゴム製のエラストマー、シリコンゴム等を使用できる。材料の特性は、十分に弾性変形可能であると同時に、好ましくは、切削工具によって合理的に機械加工できるように最適化されなければならない。
加熱して押出すことによって適用されたポリウレタンを基材とした様々な種類のホットメルト接着剤を使用して接合部シールを形成できる。このような材料は、凝固すると弾性変形可能な固体の形態に変わる。これらの材料は、後に、切削によって、又は加熱したロール又は適当な形態のドラッグ工具を使用し、シール材料50に沿ってこの材料を接触した状態で移動させて材料を適当な形状に形成することによって形成できる。
切削による大まかな機械加工及び高温スクレープ工具又はロール掛け工具による最終成形の組み合わせもまた可能であり、二段階で適用される。最初の適用は、コアに浸透する高度に液状の材料を用いて実施され、続く第2の適用は、粘度が高く材料に対する付着性が良好な材料を用いて実施される。接合シール材料のフロアパネルに対する付着を改良するため、種類が異なるプライマーシステムを使用することもできる。
機能及び費用を最適にする目的のため、両接合縁部で、及び長側部及び短側部の夫々で様々な材料、適用方法、及び形成方法を使用できる。
図8のcは、機械加工した接合縁部を示し、この縁部には、機械式係止システム9、10、6、8、12及び弾性変形可能な接合シール55が設けられている。この図から明らかなように、接合シール55はフロアパネルの敷設と関連して圧縮される。この実施例では、内方に傾け、係止エレメント8が係止溝12と既に初期係合状態にあるとき、及びタング10がタング溝9と既に係合しているとき、圧縮及び変形を開始する。かくして、圧縮し続けるとき、機械式係止システムの垂直方向係止機能及び水平方向係止機能の両方が作用する。その結果、極めて小さな量の力を加えることによって、圧縮を敷設と関連して生じ、従って、圧縮が必要とされるために敷設が困難になることがない。
図8のdは、二つのフロアパネル1、1’がスナップ嵌めによってどのように接合されるのかを示す。ここでは、タング溝9とタング10との間の相互作用によって、上文中に説明したのと同様の方法で接合シール55を圧縮でき、接合平面に沿った横方向変位が容易であり、接合シールの圧縮時に可撓性ストリップ6、係止エレメント8、及び係止溝12が協働し、及び従って、接合シールをスナップ嵌めと関連して圧縮する。
係止エレメント8の案内部分11が係止溝12の案内部分13と係合したときに圧縮を開始できるように接合シール55が形成されているのが有利である。この係合は、係止エレメントの案内部分11が係止エレメントの上部分の丸味を帯びた部分又は面取り部分として形成されている場合に容易になる。更に、案内並びに圧縮は、接合縁部に最も近い係止溝12の下部分に対応する丸味を帯びた案内部分13が形成されている場合に容易になる。
敷設と関連し、接合シール55がこれと向き合った接合システムの協働接合表面56に対して押圧される。図8のa乃至eに示す実施例では、この接合表面56は、パネルの水平方向平面HPに対して45°の傾斜を有する。これを図8のeに示す。従って、接合シール55によって加えられた圧力は、接合システムの垂直方向係止手段9、10、及び水平方向係止手段6、8、12に均等に分配される。これは、敷設と関連した圧力及び係止位置での圧力の両方を減少するのが望ましいため、有利である。係止位置で過度の圧力が横方向に及ぼされると、フロアパネルを分離し、隣接した上接合縁部16のところに望ましからぬ接合隙間が形成されることとなる。係止位置で過度の垂直方向圧力が及ぼされると、タング溝9の上部分の接合縁部分80が持ち上がってしまう。
図9のa乃至dは、材料シール20及び接合シール55を組み合わせて防水性係止システムを形成する方法を示す。この場合、含浸後にコア30の上側に溝41を形成し、材料シール20を形成する。
この実施例では、タング溝側9及びタング側10にシール材料50a、50bを設ける。この実施例は、更に、含浸材料24がバインダーとして役立ち、コア30の強度を増大することを特徴とする。この実施例(図9のa参照)では、含浸材料24がコア30の幾つかの領域に適用してある。これらの領域は材料シール20を構成し、更に、上接合縁部80、81の材料強化体を構成する。含浸は、更に、ストリップ6が取り付けられる部分に縁部強化体21a、21bを形成し、係止溝12が係止エレメント8と協働する係止溝12と隣接したコア30に領域21cを形成する。
図9のbは、シール材料50a、50bを溝41に適用する方法を示す。コア30に表面層31及びバランス層32を設けた後(図9のc参照)、接合縁部及びシール材料50a、50bを形成し、接合シール55a、55bを形成する(図9のd参照)。図8のbと関連して上文中に言及したように、表面層31、32の両方及びコア30に形成した溝にシール材料を設けることができる。
ストリップ6を形成してコア30に様々な方法で〔例えば、欧州特許第EP1061201号(ベーリンゲアルミニウムAB)又は国際特許第WO9824995号(ベーリンゲアルミニウムAB)を参照されたい〕固定できる。その結果、フロアパネル1、1’を垂直方向及び水平方向で互いに係止するための機械式係止システムは、タング10及びタング溝9、接合シール55a及び55b、材料シール20、係止エレメント8を備えたストリップ6、このストリップ6用の縁部強化固定部分21a、21b、及び係止溝12の縁部強化係止面14を含む。
この実施例によるフロアパネル1、1’は上接合縁部80、81を有し、これらの接合縁部は、垂直方向平面VPに、表面層31の真下に強化材料シール20を有し、この材料シール20と関連して接合シール55a、55bを有する。材料シール20及び接合シール55a、55bは、防水性表面層31とともに、水分がコア30内に侵入しないようにし、水分が接合システムを通過しないようにする。これにより、防水性フロアが形成される。上述のように、垂直方向係止手段9、10、及び水平方向係止手段6、8、12は、フロアの寿命中に、係止手段を変形させることなく、弾性変形可能な接合シール55a、55bを圧縮され且つ弾性変形した状態に保持できるように設計されていなければならない。タング溝9が水平方向で深過ぎず、タング溝の上部分即ちリップ15が持ち上がらないように剛性であることが特に重要である。更に、係止エレメント8及びストリップ6は、上接合縁部分81、82と隣接して目に見える接合隙間が形成されるとき、フロアパネル1、1’を分離することなく、接合シール55a、55bによって加えられる圧力に耐えることができるように設計されていなければならない。シール材料50a、50bは、フロアの全寿命中に圧力を及ぼし、水分が接合システムを通って移動しないように選択されなければならない。
図9のdから明らかなように、コア30は、含浸されており、ストリップ6が固定され、係止エレメント8が係止溝12と係止する領域21a、21b、及び21cが強化してある。これにより、比較的安価なコア材料30を使用できる。こうしたコア材料は、低品質であり、含浸により、重要な領域の強度が高めてある。このようにして、高い品質を低価格と組み合わせることができる。
この防水性係止システムには複数の変形例が考えられる。接合シール55a、55bは、接合システムに随意に配置できるが、これらの接合シールは、表面層31に近い表面から見えないように配置されるのが有利である。接合シールは、タング溝9又はタング側10に随意に配置できるが、これらは、図示の実施例におけるのと同様に、向き合った接合部分に設けることができる。勿論、幾つかの接合シール55を各接合部分に互いの上方に及び側方に配置できる。更に、接合システムの接合シール55と向き合った部分との間の接触表面は、随意の方法で、例えば歯を備えた形状、三角形形状、半円形形状、等の幾何学的形状を持つように設計できる。基本的には、弾性合成材料又はゴムでできたシールストリップの設計で通常使用される全ての形態を使用できる。
図6のbによる実施例と関連して説明した真空技術を使用し、表面層31からバランス層32まで接合システム全体に亘って材料シール及び縁部強化体20を設けることができる。これにより接合部の強度及び水分に対する保護を高めることができ、機械加工したストリップの可撓性を高めることができ、機械加工により更に平滑な表面が得られ、係止位置で一方のフロアパネルを他方のフロアパネルに対して移動するときの摩擦力を減少できる。木材繊維を、含浸材料とともに、これらを接合シールに合わせて形成できる性質を持つように、木部繊維をプラスチック材料で含浸することもできる。
上文中に説明したようにシール材料50a、50b及び/又は20を、連結部分の形成前にフロアエレメント3に又はフロアボード2に形成できる溝に、交互に配置してもよい。この場合、溝41をコア30及び表面層31の両方に形成できる。
シール材料50a、50bは、接合システム全体又はその部分の製造時にフロアボード2又はフロアパネル1の縁部に配置することもでき、接合シール55a、55bの最終成形は、フロアパネル1が既にその最終形状を得ている場合に別の製造工程で行うこともできる。弾性変形可能な接合シール55a、55b間の圧力表面の角度を変化させることによって、圧縮圧力の方向及び分布を完全に水平方向と完全に垂直方向との間で調節できる。圧力表面が垂直でなく水平方向平面HPに関して傾斜しているのが有利である。これにより、圧力が垂直方向成分及び水平方向成分で分配され、材料の組み合わせによって、剛性上タング溝部分15及び強固な水平方向接合部6、8、12を形成できることと関連して圧力の分布が最適になる。
図10のa乃至cは、内方に傾けるのと関連して圧縮がどのように行われるのかを詳細に示す。接合シール55の作用部分54は凸状外部分をなして形成されており、この部分は、係止溝12が係止エレメント8と係合したときに圧縮を開始する。このような位置を図10のbに示す。最終的に下方に傾けて係止する工程に関し、接合シールが、向き合った協働接合表面56に対し、最終的に圧縮される。接合表面56は、接合システムの形成後に例えばワックス又は他の同様の材料でコーティングされていてもよい。これにより、係止位置で接合縁部に沿った変位が容易になり、材料シール及び接合シールの機能の向上に寄与する。
図10のcから明らかなように、接合システムは一つ又はそれ以上の膨張空間53a、53bを含むのがよい。これらの空間で、接合シール55が、互いにプレスされたとき、膨潤できる。接合シール55は、かくして、或る程度過大に形成されているのがよく、接合システムに適当な膨張空間53a、53bが形成されている場合、接合シール55を低い許容差必要条件で形成でき、機能が維持される。
上接合縁部の材料シール20は、この実施例では、コア表面33からかなりの深さに亘って形成できる。このことは、接合シール55の上部分からコア表面33までの全領域が防水性であるということを意味する。この実施例では、例えば溝9とコア表面33との間の接合縁部分の大部分が材料シール20を形成する。
図11のa乃至cは、本発明の別の実施例を示す。図11のaは、本発明による実施例を示し、この実施例では、接合シール55は、縁部の持ち上がり及び接合縁部の分離を最小にするように形成されている。接合シール55と向き合った協働接合面56との接触面は、パネルの平面に対して小さな角度をなしている。このことは、圧縮力の大部分が矢印Aの方向で本質的に垂直方向に差し向けられるということを意味する。しかしながら、タングの上の接合縁部は剛性であり、縁部が持ち上がる危険が小さい。
図11のbの実施例では、弾性変形可能な接合シール55a、55bが表面層31の真下に配置されており、かくしてこれらの表面層が接合シールを覆っている。シール55a、55bの上部分はコア31内への水分の浸透を防ぐ材料シールを構成できるのに対し、シール55a、55bの下部分は実際の接合シールを構成できる。更に、シール58a、58bが、コアに最も近い表面層31、32の部分を覆っていてもよい。
図11のcによる実施例は、材料シールを構成する別の材料58a、58bが弾性変形可能な接合シール55a、55bの上に配置されていることを特徴とする。これらの別の材料58a、58bは、表面層31による装飾の目的で使用することもできる。例えば、面取り部分60である。そのため、これらの別の材料58a、58bが継ぎ目のところで見える。このような装飾材料は、フロアパネルの縁部の最終的な機械加工前にフロアボードのコア30に及び表面層31、32に形成された溝に適用することもできる。
接着剤がタング溝とタング10との間に適用された場合の、機械式接合システムなしでのシール機能の原理を説明する。
図11のdは、フロアパネルの一方の縁部に材料シール20が設けられ、他方の縁部に接合シール55aが設けられた実施例を示す。接合シールは、表面層31の下部分を覆う。図11のf及びgは、フロアボードに形成された溝41a及び41bにシール材料55a及び20を適用する方法を示す。この方法の利点は、主として、シール材料を非常に正確に適用できるということである。更に、表面上に適用されることが回避され、かなりの量の含浸材料を適用でき、フロアボードの位置決めに10a等の基準面を使用できる第2機械加工作業で係止システムをその最終的な形状に非常に正確に形成できる。材料シール及び接合シールの適用は幾つかの方法で組み合わせることができるということは明らかである。例えば両側に材料シール及び接合シールを設けることができ、又は接合シール又は材料シールだけを設けることができる。この実施例では、大量の含浸材料20が磨耗層31の真下の上接合縁部分に、即ち水分の観点で最も重要な領域内に適用される。磨耗層31の真下の含浸材料のこの濃度は、含浸中に表面に最も近い溝41bから含浸材料をコアに浸透させることによって得られる。最終縁部に最も近い表面に保護が施されていないことが必要である。これは、表面が表面層の残りの部分31aによって保護されているためであり、大量の含浸材料を適用できるためである。表面に最も近いコア部分は、約1mm又はそれ以上の水平方向深さまで含浸でき、実質的にフロアパネルの全縁部に亘ってこの深さで含浸できる。磨耗層31の下の含浸材料20の垂直方向濃度は、接合表面のところで、コアにおけるよりも高い。当然のことながら、フロアパネルの上面33を参照して説明した以上の手順は、フロアパネルの下面にも適用できる。
図12aは、機能が異なる三つの異なる表面層でコア30をコーティングした、本発明による実施例を示す。フロアパネル1、1’の表面は、透明で硬質の丈夫なプラスチック材料製磨耗層34、プラスチックフィルム製の中間装飾層35、及び弾性材料製の強化層36を含む。これは防水性であり且つ吸音性である。プラスチックフィルム製装飾層35を、透明な磨耗層34の下側又は弾性強化層36の上側に直接印刷した装飾パターンに代えてもよい。この実施例はシールなしで製造することもでき、その場合、木材を基材としたHDF/MDF等のコア、弾性表面、及びフロアパネルを長側部及び短側部で傾けること及び/又はスナップ嵌めにより水平方向及び垂直方向で係止するための機械式係止システムを持つフローティングフロアパネルを形成できる。シールは、この実施例では、フロアボードのコア及び表面層に形成された溝に適用することもできる。
接合シール55aは、凸状膨出部の形態の作用部分54をタング側に有し、この作用部分は向き合った弾性協働接合面56に押し付けられる。接合シール55aの作用部分54は小さく、これは、フロアパネルの短側部をスナップ作用で係止しようとする場合の横方向変位と関連した摩擦を減少するのに役立つ。更に、摩擦は、様々な種類の摩擦減少剤でコーティングした接合シール55a、55bによっても減少できる。
図12のbは、図12のaに示すのと同じ表面層31を備えているが、接合シール55a、55bが、コア30に最も近い弾性変形可能な強化層36に形成された実施例を示す。磨耗層34が強化層36よりも硬質である場合には、一方では、接合シール55bの変形が、本質的には、コア30に最も近い接合シールの下部分57で起こり、他方では、磨耗層34の大きな変形が起こらない。これにより、防水性であり且つ吸音性のフロアが形成される。更に、この実施例では、材料シール及び接合シールの形態のシール手段は、上文中に説明したように多くの様々な方法で設計できる。
図6乃至図12による上文中に説明した実施例を組み合わせることができるということは明らかである。例えば、図12のa及びb又は図10のa及びbによるシール手段を同じ接合システムに配置できる。ストリップ6は、アルミニウム等で形成できる。
図13は、長側部4a、4b及び短側部5a、5bに機械式接合システムが設けられ、接合シール55a及び55bが一方の短側部5a及び一方の長側部4bに設けられたフロアパネル1を示す。フロアパネル1を他の同様のフロアパネル1’に両長側部4a、4b及び両短側部5a、5bで連結してフロアを形成するとき、全ての側部に接合シールがある。
上文中に説明した実施例による材料シール20が接合縁部に設けられているとき、フロアパネルの接合システムは、全ての側部4a、4b、5a、5b及び全ての隅部38a、38b、38c、38dで接合システムに水分が浸透しないようにする。
長側部及び短側部を線型に機械加工することにより、隅部38a、38b、38c、38dをフロアパネル1の側部4a、4b、5a、5bと同じ狭い許容差で設計できる。隅部38a、38b、38c、38dの接合シールはぴったりと嵌まり、フロアパネルの接合時に接合シール55a、55bを変形できる場合には、短側部5a、5b間及び長側部4a、4b間の角度的なずれ並びに長側部4a、4b間の平行性からのずれがある場合にはこれを補償でき、これらの製造許容差を越える。
図14のaは、木製フロアの一方の長側部に沿った従来設計のフロアパネル1、1’の接合部の横断面図である。フロアパネル1、1’は、主繊維方向が長側部と平行な木製の表面層31、及び繊維方向が異なり、本質的に長側部に対して垂直なコア30を有する。フロアパネル1、1’の長さ方向側縁部は、機械式接合システム9、10、6、8、12を有する。水分の多い環境では、上接合縁部80、81が繊維の方向に対して横方向(即ち隣接したフロアパネル1、1’間の接合部に対して横方向)にコア30よりも大きく膨潤する。このことは、フロアパネル1、1’が長側部に沿って押し離され、ストリップ6が後方に曲がるということを意味する。これには、上接合縁部80、81又は協働係止面14、18が圧縮され、又は損傷する危険がある。フロアパネル1、1’が冬期(相対湿度が低下する)に乾燥し収縮すると、接合隙間が上接合縁部80、81間で持ち上がる。
図14のb乃至eは、上接合縁部80、81の膨潤及び収縮の作用に抗するために水平方向係止手段6、8に挿入された弾性補償シール52を本発明に従って使用することによって、接合隙間が持ち上がるというこの危険をどのように補償できるのかを示す。
図14のbは、本発明による補償シールを持つ接合システムを形成するのに適したフロアボード2’の一実施例を示す。接合システムの輪郭線を図14のbに破線で示す。表面層31、コア30、及びバランス層32は、接合縁部の機械加工時の廃棄物を最小にするため、タング溝9及びタング側10の両方で横方向にずらしてある。フロアボード2の下側には溝40がコア30に形成されている。弾性材料51が溝41に配置されており、従来説明された方法に従って例えば押出し等によって、又は別の態様では接着又は材料を溝に押し込むといった機械式固定によって溝に固定される。
続いて行われる機械加工では、弾性材料51を除去し又は部分的に再成形し、係止溝12に作用係止面を構成する水平方向D2で作用する弾性補償シール52に形成する。これを図14のcに示す。
接合縁部分80、81が膨潤するとき、弾性補償シール52は、その係止面14が係止エレメント8の係止面18に押し付けられることによって圧縮される。その結果、機械式係止システムは、冬期にフロアが乾燥して収縮するとき、接合システムが損傷されたり目に見える接合隙間が現れたりすることなく、水分による上接合縁部80、81の大きな移動を補償できる。
表面層31の厚さWTがかなり大きい場合及びこの厚さが例えばフロアの厚さTの0.1倍以上である場合、上接合縁部の膨潤の問題点が大きくなる。
上述の実施例による接合システムは、床暖房で、及び年間の相対湿度の変化が大きい環境で使用するのに特に適している。弾性係止手段即ち補償シール52は、随意であるが、係止エレメント8(図14のd参照)に、又は係止溝12(図14のc及びe参照)に、又はこれらの部分の両方に配置でき、内方への傾け及び変位を容易にできる様々な角度及び半径を持つ多くの様々な形状で形成できる。弾性係止手段即ち補償シール52は、更に、本発明の上述の実施例による材料シール20及び接合シール55と組み合わせることができる。
図14のdは、弾性係止手段又は補償シール52が水分に対してシールする接合シールとしても役立つ実施例を示す。この場合、シール52は、圧縮されたとき、上接合縁部80、81の膨潤及び収縮により生じる移動を吸収する。かくして、フロアパネルが水分のある環境に置かれた場合の弾性シール52の圧縮性及びかくしてシール性が向上する。この場合、材料シール20が設けられている。しかしながら、この材料シール20は、この図に特定的に示されていないが、下方に即ち連結手段の上部分まで、例えば図7のdに示すように延びている。
図14のeは、弾性補償シール52が、コア30以外の材料でできた係止エレメント8によって圧縮される実施例を示す。この実施例では、ストリップ6及び係止エレメント8は、アルミニウム又は何らかの他の便利な金属で形成できる。この構造は、ストリップ6がフロアパネルのコアと一体成形された場合よりも大きな可撓性を有する。更に、この実施例でも本発明を使用できる。この実施例の利点の一つは、係止位置での横方向変位中の摩擦が低いということである。
図15のa乃至eは、タング10の上−内部分と隣接して工具70を使用して形成されたコア30の溝41内に接合シール55が配置された、接合システムの一実施例を示す。
図15のa及びbは、例えば、コア30又はボードエレメントに溝41を形成する場合のフロアパネル1’の垂直方向平面VPに対する工具70の位置の臨界許容差を示す。工具70の最内位置は、平面TP1によって画成される。図15のbは、垂直方向平面VPの外側の平面TP2によって画成された工具70の外位置を示す。これらの二つの図から明らかなように、向き合った協働接合部分56と接触するための接合シール55の接触面を非常に正確に形成できるが、垂直方向平面VPに置かれる接合縁部に対する溝41の水平方向位置に対する製造許容差TP1−TP2が非常に大きく、フロアの厚さTの0.2倍を越える。最新の製造機器を使用することによって、表面層31及びボードエレメント3の製造からフロアパネル1’の完成までの全製造工程におけるこれらの許容差の水平方向横方向位置を管理できる。工具70を垂直方向に位置決めすることはあまり重要ではない。これは、許容差が、主として、材料の厚さの許容差で決まるためであり、これらが、概して、横方向位置決めと関連した許容差に対して小さいためである。
この実施例では、コア表面33又は表面層31の表面を基準面として使用することもできる。従って、溝41及び後に接合シール55に形成されるシール材料50を大きな精度で垂直方向で位置決めできる。従って、接合システムの作用接触面及び接合シール55をフロアの厚さTの0.01倍以下の非常に狭い製造許容差で形成できるが、シール材料50の元の位置にはかなり低い許容差必要条件で影響が及ぼされる。
このような実施例は、接合シールの作用部分54と隣接した上接合縁部16との間の製造許容差が、接合シールの作用部分以外の部分と上述の隣接した上接合縁部16との間の許容差よりもかなり小さいことを特徴とする。これにより、合理的製造が容易になり、高品質の製造が可能になる。
フロアボードのコア及び表面層31、32に溝が形成されている場合には、タング10の外部分を同じ機械加工工程で形成でき、タングのこの部分又はフロアボードの他の部分を、係止システム及びシール55を形成する場合に基準面として使用できる。この場合、垂直方向許容差及び水平方向許容差を0.01mm程度に減少できる。
図15のcは、接合シールの両側に膨張空間53a及び53bが設けられた圧縮状態の接合シール55を示す。
図15のdは、表面層31が積層体でできている場合にこの表面層の機械加工を容易にする、接合シール55の形成方法を示す。水平方向に、即ち矢印Rに従って垂直方向平面VPに対して垂直に作動するダイヤモンド切削工具71を使用して接合縁部80を機械加工する場合、酸化アルミニウムを含む積層体磨耗層35に作用するダイヤモンド切削工具の箇所72で大きな磨耗が生じる。ダイヤモンド切削工具の作用面の大部分を使用するため、工具をその開始位置71から、例えば工程毎にタング10の方向に下方に移動する。工具の開始位置を位置71で示し、その終端位置を位置71’で示す。接合シール55がタング10の上−内部分と隣接して図示の溝41内に配置されている場合、及びその上境界UPが表面層31の表面から例えばフロアの厚さTの0.2倍以上の距離SDのところに配置されている場合には、表面層31と隣接しており且つその下にある接合縁部の機械加工が容易になるように設計された接合シール55を提供できる。表面層31から所定距離のところにある接合シール55のこの形態及び位置により、工具73(図15のe参照)を使用してタング10を簡単に機械加工し、反対側の接合縁部に設けられた向き合った協働接合部分56によって、係止システムを形成できる。この係止システムは、係止システムのスナップ嵌め及び/又は内方への傾けを容易にするような半径及び角度を備えている。
図16のa乃至eは、複数の水平方向係止手段を持つ係止システムを示す。これらの係止システムは、防水性係止システムと関連して使用できるが、大きな水平方向強度を持つ係止システムを提供するため、通常の機械式係止システムと同様に使用することもできる。基本的原理は、内方に傾けることによって、又はスナップ嵌めによって、及びストリップ6を使用して接合された係止システムで使用できる。これらのストリップは、随意であるが、コア30と随意に一体成形されるか或いは、アルミニウム等の別の材料で形成し、コアに固定される。
システムの様々な組み合わせを長側部及び短側部で使用できる。係止エレメント8a、8b、8c及び係止溝12a、12b、12cは、例えば木材、ファイバボードを基材とした材料、プラスチック材料等、コアから機械加工された又は別の材料を含むストリップを持つパネル材料等で様々な角度及び半径に形成でき、係止エレメントは、フロアパネルを傾けることやスナップ嵌めによって設置するように設計できる。
図16のaによる係止システムは、二つのストリップ6a及び6b、二つの係止エレメント8a、8b、及び二つの係止溝12a、12bを含む。係止エレメント8a及び係止溝12aにより、大きな強度で係止できると同時に、例えば内方に傾けるのと関連して良好に案内できる。係止エレメント8bにより、特に強度が大きくなり、水平方向係止力を大幅に増大できる。係止エレメントは、水平方向張力が非常に大きいために上接合縁部が離れるように移動し始めるとき、例えば0.05mm乃至0.10mmの接合隙間が生じたときに作用するように設計できる。
図16のbは、これらの基本的原理に従って形成できる係止エレメント8a、8b、8c及び係止溝12a、12b、12cを含む三つの水平方向係止手段を持つ係止システムを示す。この実施例は、案内性が良好な係止手段8a、12a、及び二つの係止手段8b、12b及び8c、12cを含み、これらの案内手段は、水平方向張力負荷と関連して接合システムの強度を高めるのに役立つ。この接合システムは、接合シール55の圧縮中に接合縁部を互いに保持することができる。幾つかの係止エレメントを、この方法に従って、タング10の上下の部分及びストリップ6に形成でき、これらは、内方への傾け、スナップ嵌め、及び案内を容易にするように、及び強度を高めるように調節できる。
図16のcは、例えば接合システムの分離を制限するのに別々の係止手段8b、12b及び/又は8c、12cを使用できることを示し、この場合、係止溝12aの部分に弾性係止手段52が設けられている。
図16のa及びbによる係止システムは、主としてスナップ嵌めするようになっているが、係止システムの角度及び半径を僅かに変化させることによって、傾けるのが容易であるように調節できる。
図16のdは、例えば内方に傾けることによって設置できる長側部について便利な二つの水平方向係止手段8a、12a及び8b、12bを持つ係止システムを示す。
図16のeは、例えばスナップ嵌めによって設置できる短側部用の係止システムを示す。図16のeによる係止システムは、図16のfによる係止システムとは、とりわけ、係止エレメントが小さく、表面層に対する傾きが大きく、ストリップ6aが長く且つ更に可撓性であり、タング溝9が深く、上係止エレメント8bが表面層に対して更に大きく傾斜した係止面を有するという点で異なる。
係止システム12b及び12cは、工具によって、進んだ形態を持つように形成できる。工具は、必ずしも回転工具でなくてもよい。図16のfは、図16のbによる接合システムのアンダーカット溝12cの製造を示す。パネルには、従来の金属加工技術に従って、定置の溝切り工具74を通すことができる。この溝切り工具は、この実施例では、表面層31に対して垂直方向に作用する歯75を有する。フロアパネル1を矢印Bの方向に移動するとき、フロアパネルは、タング溝9に挿入した溝切り工具74を通過し、この工具の歯がアンダーカット溝12の最終成形を行い、その係止面を形成する。タング溝9の大部分は、溝切り工具74の作動位置にパネルが来る前に大型の回転式ダイヤモンド切削工具を使用して従来の方法で形成される。このようにして、本質的に全ての幾何学的形状をプラスチック又はアルミニウム製の形材におけるのと同様に形成できる。この技術は、シール材料が配置されたコアに溝41を形成するのにも使用できる。
図17のa乃至dは、図13で上文中に例示したフロアパネルの隅部38aの拡大図を示し、三つのフロアパネル1、1’、1’’の接合を示す。正確には、隅部は、防水性フロアの重要部分の一つを構成する。水分が隅部を通って接合システムに侵入しないようにするため、図17のaによれば、接合シール55a、55bが少なくとも一つの隅部38aで途切れていないのが非常に有利である。更に、フロアパネル1’の隅部38dの接合シールを、接合システムの様々な部分、特にタング溝9の機械加工と関連してその作用部分54が完全には除去されないように位置決めし形成しなければならない。
図17のc及びdは、図17のbのC1−C2線に沿った接合システムの断面図を示す。即ちパネル1’の短側部及び隅部38aを端面図で示す。これに対し、パネル1はC1−C2線に沿った断面で示す。この実施例では、接合シールの作用部分54は、パネル1’では、タング溝9bの上リップの外端のところで無傷である。これは、表面層31と、この場合にアンダーカット溝9bであるタング溝の上部分との間に位置決めされた平面SAに作用部分54が配置されるためである。接合シールの作用部分54は、かくして、この平面において、第3フロアパネル1’’の向き合った協働接合面56と接触する。
この実施例により、隅部38aは、シール材料55aが一つ又はそれ以上の平面に位置決めされ、接合シール55aが途切れない領域SAを有する。かくして、水分が表面から浸透して接合システムに拡がる場所に隙間や中空部がない。かくして、この実施例は、フロアパネルの二つの隅部38b、38dのところで接合シール55a、55bが、途切れることなく、向き合った協働接合面と接触することを特徴とする。接合シール55の作用部分54は、かくして、一方の長側部全体及び一方の短側部全体に沿って、並びにこれらの長側部と短側部との間の隅部で連続している。
従って、ファイバボードコア30、このコアの上側53に適用した、少なくとも一つの層でできた表面層31を持つ、フロアパネル1、1’の二つの隣接した縁部4a、4b;5a、5b間に接合部を形成するためのシステムを説明した。フロアパネルは、これらのフロアパネルを垂直方向D1で互いに接合するための連結手段9、10をそれらの隣接した接合縁部82、83に備えており、前記フロアパネル1、1’の隣接した上接合縁部16は垂直方向平面VPで出会う。このシステムでは、フロアパネル1、1’の隣接した接合縁部80、81は、水分が接合縁部82、83からフロアパネルのコア30に浸透しないようにする材料シール20を有し、前記材料シール20は、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤により、前記接合縁部内のコア30を、このコア30の上側33から連結手段9、10に向かって下方に所定距離のところまで含浸することによって形成されている。
このシステムでは、接合縁部分の水分シール剤の濃度は、コア表面33のところで、そこから所定距離のところよりも高くてもよい。
このシステムでは、コア30の含浸は、フロアパネルの厚さTの少なくとも0.1倍の深さP2まで下方に延びていてもよい。
このシステムでは、コア30の含浸は、コアの表面33と連結手段9、10の上面との間の距離の少なくとも半分と対応する深さP2まで下方に延びていてもよい。
このシステムでは、含浸は、少なくとも連結手段9、10の上部分まで下方に延びていてもよい。
このシステムでは、含浸は、接合平面VPからコア30内に内方に、フロアパネルの厚さの少なくとも0.1倍の距離P1に亘って延びていてもよい。
このシステムでは、含浸は、接合平面VPからコア30内に内方に、接合平面から見て連結手段9、10の幅の少なくとも半分と対応する距離P1に亘って延びていてもよい。
このシステムでは、含浸は、接合平面VPからコア30内に内方に、接合平面から見て連結手段9、10のほぼ全幅と対応する距離P1に亘って延びていてもよい。
このシステムでは、コア30は、少なくともその接合縁部分内が性質改善剤でその下側から含浸されていてもよい。
このシステムでは、隣接した接合縁部82、83は、フロアパネル1、1’を接合平面VPに対して垂直な水平方向HPで互いに接合するための連結手段6、8、12が設けられていてもよい。
このシステムでは、コア30は、少なくとも前記接合縁部分内が、性質改善剤で、その下側から及び連結手段9、10、6、8、12に向かって上方に少なくとも所定距離に亘って含浸されていてもよい。
このシステムでは、含浸は、少なくとも連結手段6−10、12、14、18の下部分のところまで上方に延びていてもよい。
このシステムでは、含浸剤は、コア30の機械的性質を改善する薬剤であってもよい。
このシステムでは、含浸剤は、コア30の弾性を改善する薬剤であってもよい。
このシステムでは、コア30を前記向き合った接合縁部分間の距離の半分以下に亘って含浸してもよい。
このシステムでは、コア13は、連結手段6−10、12、14、18の少なくとも部分が内部に形成された前記接合縁部分内が含浸されていてもよい。
このシステムでは、連結手段9、10、6、8、12は、これらに対して垂直であり且つフロアパネルの前側に対して垂直な垂直方向接合平面VPのところで、隣接したフロアパネル1、1’’を機械的に接合するように設計されていてもよい。
このシステムでは、フロアパネル1、1’は四辺形であってもよく、それらの向き合った接合縁部分全てが含浸してあってもよい。
このシステムでは、隅部38a−dの接合縁部分のところのコアの全表面33が含浸してあってもよい。
このシステムでは、フロアパネル1、1’は四辺形であってもよく、垂直方向及び水平方向で接合するための機械式接合システム9、10、6、8、12が全ての側部に設けられていてもよい。
このシステムでは、連結手段9、10、6−8−12は、フロアパネル1を、前に設置したフロアパネル1’に内方に傾けることによって及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって接合するように設計されていてもよい。
このシステムでは、連結手段9、10、6、8、12は下リップ即ち係止ストリップ6を含んでもよく、これはコアと一体成形されていてもよいし、機械式連結手段に含まれていてもよい。
このシステムでは、下リップ即ち係止ストリップ6は、弾性改良剤で含浸されている。
このシステムでは、連結手段9、10、6、8、12は、コア30と異なる材料で形成された一体の係止ストリップ6を含んでもよく、このストリップは、各フロアパネルの向き合った接合縁部分のうちの1つに沿って形成された固定エレメント21a、21bに固定される。
このシステムでは、ストリップ6を係止するためにコア30に形成された固定エレメント21a、21bは、性質改善剤で含浸されていてもよい。
このシステムでは、固定エレメント21a、21bは、強度向上剤で含浸されていてもよい。
このシステムでは、連結手段9、10、6、8、12は、切削によって形成されてもよい。
このシステムでは、フロアパネル1、1’の向き合った接合縁部分86、87は、更に、接合されたときに隣接したフロアパネル間の接合縁部の接合表面に沿って水分が浸透しないようにするための接合シール55を備えていてもよく、この接合シール55は接合縁部分86、87のところに形成され、弾性シールエレメント50、50a、50bで形成されており、フロアパネル1、1’のうちの少なくとも一方に固定されており、隣接したフロアパネルを互いに接合したときに圧縮される。
このシステムでは、接合シール55は、連結手段9、10、6、8、12の部分及び/又は連結手段の上方及び/又は下方のフロアパネル部分で形成されていてもよい。
このシステムでは、接合シール55は、フロアパネル内及び/又は異なるフロアパネル間の許容差が、作用部分と接合シール55の隣接した上接合縁部16との間のものが、接合シール55の別の部分と前記隣接した上接合縁部との間のものよりも小さいように設計されていてもよい。
このシステムでは、接合シール55は、垂直方向連結手段9、10の部分及び/又は垂直方向連結手段の上方に位置決めされたフロアパネル部分で形成されていてもよい。
このシステムでは、接合シール55は、接合縁部82、83のうちの一方の設計と関連して弾性シールエレメント50、50a、50bを機械加工することによって形成されていてもよい。
このシステムでは、接合シール55は、垂直方向連結手段9、10のうちの一方の設計と関連して弾性シールエレメント50、50a、50bを機械加工することによって形成されていてもよい。
このシステムでは、接合シール56の作用部分54は、内方への傾け中に係止エレメント8が係止溝12の作用係止面と接触したときに圧縮を開始するように設計されていてもよい。
このシステムでは、接合シール56の作用部分54は、スナップ嵌め中に係止エレメント8aが係止溝12の作用係止面と接触したときに圧縮を開始するように設計されていてもよい。
このシステムでは、フロアパネルは、作用部分54を持つ接合シール56を長側部及び短側部に備えていてもよく、この作用部分54は連続しており、これらの長側部及び短側部全体並びにこれらの長側部と短側部との間の隅部に亘って延びていてもよい。
このシステムは、更に、プラスチック製の衝撃−音響遮断層36をコア30と装飾−磨耗層34との間に備えていてもよい。更に、このシステムでは、接合部VPに面する衝撃−音響遮断層36の自由表面部分は、接合縁部の設計と関連して切削を行うことによって設計でき、隣接したフロアパネル1、1’を互いに接合するときに圧縮される接合シール手段55a、55bとして形成される。
このシステムでは、接合シール55、55a、55bには、接合状態においてフロアパネル1、1’の上側に対して傾斜した接触面が形成されていてもよい。
このシステムは、隣接したフロアパネル1、1’を水平方向で接合するための一つ以上の係止手段8a、8b、8cを含んでもよい。
このシステムでは、水平方向で接合するための係止手段8a、8b、8cは、一つが垂直方向接合平面VPの一方の側に配置されていてもよく、他が垂直方向接合平面VPの他方の側に配置されていてもよい。
このシステムでは、水平方向で接合するための係止手段8a、8b、8cは、フロアパネル1、1’の前側に対して異なるレベルに配置されていてもよい。
更に、上文中に説明したフロアパネルは、ファイバボードコア30及びこのコアの上側に適用された少なくとも一つの表面層31を持ち、その両側の少なくとも二つの平行な接合縁部分86、87のところにフロアボードを垂直方向D1で同様のフロアボードに接合するための連結手段9、10を有する。このフロアボードでは、コア30は、前記上接合縁部分80、81内全体が、その上側33から、連結手段9、10に向かって下方に少なくとも所定距離に亘って性質改善剤で含浸してある。
フロアパネルでは、接合縁部分での性質改善剤の濃度は、コア表面33のところで、そこから所定距離のところよりも高くてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、フロアパネルの厚さの少なくとも0.1倍の所定深さまで延びていてもよい。
フロアパネルでは、コア30の含浸は、コアの表面33と連結手段9、10の上部分との間の距離の少なくとも半分と対応する深さP2まで下方に延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、少なくとも連結手段9、10の上部分まで下方に延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、接合平面VPから内方にコア30内に、フロアパネルの厚さの少なくとも0.1倍の距離に亘って延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、接合平面VPからコア30内に内方に、接合平面VPから見て連結手段9、10の幅の少なくとも半分と対応する距離に亘って延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、接合平面VPからコア30内に内方に、接合平面から見て連結手段9、10の幅の少なくとも半分と対応する距離P1に亘って延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸は、少なくとも連結手段9、10の上部分まで下方に延びていてもよい。
フロアパネルでは、コア30は、少なくとも前記接合縁部分内が、その下側から連結手段6−10、12、14、18に向かって少なくとも所定距離まで性質改善剤で含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、隣接した接合縁部82、83は、更に、フロアパネル1を水平方向HPで別の同様のフロアパネル1’に接合平面VPに対して垂直に接合するための連結手段6、8、12を備えている。
フロアパネルでは、含浸は連結手段6−10、12、14、18の少なくとも下部分まで上方に延びていてもよい。
フロアパネルでは、含浸剤はコア30の機械的性質を改善する薬剤であってもよい。
フロアパネルでは、含浸剤はコア30の弾性を改善する薬剤であってもよい。
フロアパネルでは、含浸剤は、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤であってもよく、材料シール手段20を形成するようになっている。
フロアパネルでは、コア30は、前記両接合縁部分間の距離の半分以下に亘って含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、コア30は、連結手段6−10、12、14、18の少なくとも部分が内部に形成された前記接合縁部分内が含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18は、フロアパネル1を隣接した同様のフロアパネル1’に、垂直方向接合平面VPのところで、これに対して垂直に且つフロアパネルの前側に対して垂直に機械的に接合するように形成されていてもよい。
フロアパネルは、四辺形であってもよく、その両側の接合縁部分全てが含浸してある。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18は、フロアパネル1を、前に設置したフロアパネル1’に、内方に傾けることによって及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって接合するように形成されていてもよい。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18は、下リップ即ち係止ストリップ6を含んでもよく、これはコアと一体成形されていてもよいし、機械式連結手段6−10、12、14、18に含まれていてもよい。
フロアパネルでは、下リップ即ち係止ストリップ6は、弾性改良剤で含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18は、フロアパネルの両側の平行な接合縁部分のうちの一方に沿って形成された固定エレメント21a、21bに固定された、コア30と異なる材料でできた一体の係止ストリップ6を含んでもよい。
フロアパネルでは、コア30に形成された、係止ストリップ6用の固定エレメント21a、21bは、性質改善剤で含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、固定エレメント21a、21bは、強度向上剤で含浸されていてもよい。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18は切削によって形成されていてもよい。
フロアパネルでは、連結手段6−10、12、14、18の部分及び/又は接合縁部分の上部分内のコア30の隣接した部分は、コア30に固定された弾性シール材料50、50a、50bで形成されており、弾性シール材料は、連結手段6−10、12、14、18の設計と関連して機械加工することによって設計され、隣接した接合されたフロアパネル1、1間に水分が浸透しないようにするための接合シール手段55、55a、55bを形成するようになっている。
フロアパネルでは、接合シール55は、連結手段9、10、6、8、12の部分及び/又は連結手段の上方及び/又は下方に位置決めされたフロアパネル部分で形成されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール55は、フロアパネル内及び/又は異なるフロアパネル間の許容差が、接合シール55の作用部分と隣接した上接合縁部16との間で、接合シール55の別の部分と前記隣接した上接合縁部との間よりも小さいように設計されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール55は、垂直方向連結手段9、10の部分及び/又は垂直方向連結手段の上方に位置決めされたフロアパネル部分で形成されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール55は、接合縁部82、83のうちの一方の設計と関連して弾性シールエレメント50、50a、50bを機械加工することによって形成されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール55は、垂直方向連結手段9、10のうちの一方の設計と関連して弾性シールエレメント50、50a、50bを機械加工することによって形成されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール56の作用部分54は、フロアパネルを同様のフロアパネルに接合する場合、内方への傾け中に係止エレメント8が係止溝12の作用係止面と接触したとき、圧縮を開始するように設計されていてもよい。
フロアパネルでは、接合シール56の作用部分54は、フロアパネルを同様のフロアパネルに接合する場合、スナップ嵌め中に係止エレメント8aが係止溝12の作用係止面と接触したときに圧縮を開始するように設計されていてもよい。
フロアパネルでは、作用部分54を持つ接合シール156をこの作用部分54の長側部及び短側部に備えていてもよく、この作用部分54は連続しており、これらの長側部及び短側部全体並びにこれらの長側部と短側部との間の隅部に亘って延びていてもよい。
フロアパネルは、更に、プラスチック製の衝撃−音響遮断層36をコア30と装飾−磨耗層34との間に備えていてもよい。このフロアパネルでは、接合部VPに面する衝撃−音響遮断層36の自由表面部分は、連結手段6−10、12、14、18の設計と関連して切削することによって設計でき、隣接したフロアパネル1、1’を互いに接合するときに圧縮される接合シール手段55a、55bとして形成される。
更に、フロアボード2又は分割してフロアボード2にされるボードエレメント3を製造するようになった、フロアボードコア30を形成するための方法を説明する。フロアボード2は両接合縁部分86、87を有する。この方法は、前記ファイバボードコア30を少なくとも一つの性質改善剤で、フロアボード2の接合縁部分86、87を形成する所定の帯状領域44内を含浸することを特徴とする。
この方法では、木材を基材としたパネルの含浸をその前側から行ってもよい。
この方法では、含浸は、接合縁部分での性質改善剤の濃度が、コアのコア表面33のところで、コア表面から所定距離のところよりも高いように行うことができる。
この方法では、木材を基材としたパネルの含浸を、その後側から行ってもよい。
この方法では、パネルの厚さTの少なくとも0.1倍と対応する深さまで含浸を行ってもよい。
この方法では、含浸は、フロアパネルの連結手段9、10となる部分の深さまで含浸されるように行ってもよい。
この方法では、含浸は、帯状領域44に液体含浸剤を適用することによって行うことができる。
この方法では、含浸は、コア30の機械的特性を改善する薬剤で行うことができる。
この方法では、含浸は、コア30の弾性を改善する薬剤で行うことができる。
この方法では、含浸は、水分シール剤で行うことができる。
この方法では、含浸は、膨潤減少剤で行うことができる。
この方法では、コア30は、前記両接合縁部分間の距離の半分以下に亘って含浸できる。
この方法では、溝41をパネルの帯状領域44内にフロアボードの連結手段6−10、12、14、18と同じ深さまで形成でき、弾性シール材料を前記溝に挿入できる。
この方法では、弾性シール材料を前記溝41に流し込んでもよい。
更に、フロアボード2、又は分割してフロアボードにする、両接合縁部分86、87を持つフロアボードエレメント3の製造方法を説明する。この方法では、ファイバボードコア30の前側が表面層31でコーティングされ、好ましくはその後側のバランス層32にもコーティングが施してある。これは、表面層31及び場合によってはバランス層32のコーティング前に、フロアボードの接合縁部分86、87を構成するファイバボードコア30の所定の帯状領域44を少なくとも一つの性質改善剤で含浸することを特徴とする。
この方法では、木材を基材としたパネル30の含浸をその上側から行ってもよい。
この方法では、木材を基材としたパネル30の含浸をその下側から行ってもよい。
この方法では、少なくともフロアボードの連結手段9、10、6−8−12の部分が含浸される深さまで含浸を行ってもよい。
この方法では、帯状領域44に亘って液体含浸剤を適用することによって含浸を行ってもよい。
この方法では、コア30の機械的性質を改善する薬剤によって含浸を行ってもよい。
この方法では、コア30の弾性を改善する薬剤によって含浸を行ってもよい。
この方法では、水分シール剤及び/又は水分による膨張をなくすか或いは大幅に減少する薬剤によって含浸を行ってもよい。
この方法では、コア30は、前記両接合縁部分間の距離の半分以下に亘って含浸されていてもよい。
この方法では、パネル30の帯状領域44内に溝41をフロアボードの連結手段9、10のレベルの深さまで形成してもよく、弾性シール材料50、50a、50bを前記溝に挿入できる。
フロアパネル1を製造するための半製品であり、フロアボードコア30及びこのコアの上側33に適用された表面層31を有し、切削によりフロアパネルの連結手段9、10を形成するようになった少なくとも二つの平行な両接合縁部分86、87を持つフロアボードもまた記載されている。このフロアボードは、少なくとも前記接合縁部分86、87内のコア30が性質改善剤でその上側33から下方に少なくとも連結手段9、10に向かって所定距離に亘って含浸されていることを特徴とする。
フロアボードでは、接合縁部分での水分シール剤の濃度は、コア表面33のところで、そこから所定距離のところでの濃度よりも高い。
フロアボードでは、含浸は、フロアボードの厚さの少なくとも0.1倍の所定深さまで延びていてもよい。
フロアボードでは、コア30の含浸は、コアの表面33と連結手段9、10の上面との間の距離の少なくとも半分と対応する深さP2まで延びていてもよい。
フロアボードでは、含浸は、連結手段6−10、12、14、18の少なくとも上部分まで下方に延びていてもよい。
フロアボードでは、少なくとも前記接合縁部分内のコア30が、その下側から及び少なくとも連結手段6−10、12、14、18に向かって所定距離上方まで、性質改善剤で含浸されていてもよい。
フロアボードでは、含浸は、少なくとも連結手段6−10、12、14、18の下部分まで上方に延びていてもよい。
フロアボードでは、含浸剤は、コア30の機械的特性を改良する薬剤であってもよい。
フロアボードでは、含浸剤は、コア30の弾性を改良する薬剤であってもよい。
フロアボードでは、含浸剤は、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤であってもよい。
フロアボードでは、コア30は、前記両接合縁部分間の距離の半分以下に亘って含浸されていてもよい。
フロアボードでは、コア30は、フロアパネルの連結手段6−10、12、14、18の少なくとも部分が内部に形成されるべき前記接合縁部分内が含浸されていてもよい。
フロアボードでは、四辺形であってもよく、その両側の接合縁部分全てが含浸してある。
フロアボードでは、フロアボードの上側の接合縁部分が、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤で含浸してあってもよい。
フロアボードでは、フロアボードの下側の接合縁部分が強度向上剤で含浸されていてもよい。
フロアボードでは、フロアボードの下側の接合縁部分が弾性向上剤で含浸されていてもよい。
フロアボードは、弾性変形可能なシール材料54を含んでもよく、このシール材料は、フロアボードに機械加工を施してフロアパネルにするときにフロアパネルの連結手段6−10、12、14、18の部分及び/又は接合縁部分の上部分内のフロアパネルのコア30の隣接部分を形成するようなコアの位置に固定される。
フロアボードでは、弾性接合シール材料56は、コア30に、フロアパネルの長側部及び短側部を形成するようになった領域内で固定されているのがよい。これらの領域は、全長側部及び短側部に沿って並びに前記長側部と短側部との間の隅部で連続している。
フロアボードは、プラスチック製の衝撃−音響遮断層36をコア30と装飾−磨耗層34との間に備えていてもよい。
この実施例によれば、ファイバボードコア及びこのコアの上側に適用された少なくとも一つの層を含む表面層を持ち、フロアパネルを垂直方向で互いに接合するための連結手段を持ち且つ垂直方向接合平面で出会う隣接した接合縁部分と隣接したフロアパネルの二つの隣接した縁部間に接合部を形成するためのシステムが提供される。本発明のこの特徴によれば、フロアパネルの隣接した接合縁部分は、接合平面からフロアパネルのコア内への水分の浸透が起こらないようにするための材料シールを有する。この材料シールは、前記接合縁部分内の、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤による、コアの上側から少なくとも連結手段に向かって下方に所定距離に亘る、コアの含浸を含む。
この含浸は、コアの上側から見て、フロアパネルの厚さの少なくとも0.1倍の所定深さまで延びていてもよい。更に詳細には、含浸は、フロアパネルの連結手段の少なくとも上部分まで下方に延びる。接合平面から見たコア内に内方への含浸の深さは、好ましくは、フロアパネルの厚さの少なくとも0.1倍である。更に好ましくは、含浸は、接合平面から見て、連結手段の幅の少なくとも半分と対応する距離に亘って延びる。
コアをその下側から上方に連結手段に向かって所定距離に亘って含浸するのも好ましい。コアの下側の含浸は、性質改善剤、特にコアの機械的性質を改善する薬剤を使用して行うことができる。
幾つかの連結システムでは、機械式連結手段用の開始材料としての機能をコアが良好に満たすように、コアの強度及び弾性を改善する選択を行うことができる。
この実施例では、コアの必要な性質は、影響に最も曝されるフロアパネルの部分、即ち縁部内で得られる。これにより大きな経済的利点が生じる。これは、コアの含浸が、侵入する水分の影響に対する抵抗に関して所望の性質を持つフロアが得られるように改善を行う必要がある部分に正確に限定されるためである。従って、コアの含浸は、好ましくは、コアの両縁部間の距離の半分以下に行われる。最も有利には、含浸は、内側に連結手段の少なくとも部分が形成される縁部の部分に限定される。
上述のように、この実施例は、隣接したフロアパネルの機械的接合に基づくシステム、即ち機械式係止手段がフロアパネルを所定の垂直方向接合平面のところでこれに対して垂直方向に且つフロアパネルの前側に対して垂直方向に接合するシステムと関連して特に有用である。連結手段は、特に有利には、フロアパネルを、内方に傾けること及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって、以前に設置したフロアパネルと接合するように設計できる。
機械式係止手段を持つフロアパネルについて実施例を使用する場合、連結手段は、コアと一体成形された下リップ又は係止ストリップを含む。このような場合、上述のように、コアの下部分を性質改善剤、特に弾性向上剤で含浸するのが特に有利である。その結果、この下リップ又は係止ストリップは、その所期の機能について随意の性質を獲得する。しかしながら、このような係止ストリップを別の材料、例えばアルミニウムで形成できるということ、及びこの場合に別の係止ストリップ用のアタッチメントを形成するコアの部分を、取り付けられた係止ストリップを保持するコアの性能を更に高めるために、有利にはこのような性質改善剤で含浸できるということは本発明の範疇に含まれる。
本発明によれば、材料シールを提供する問題点は、かくして、後に接合システムが形成される接合システムの領域でコア(及びかくして完成した接合縁部ではない)を含浸することによって解決される。前側に最も近いコアの上部分の、接合縁部が後に形成される領域が含浸されるように、含浸剤を浸透させることができる。次いで、コアの前側を表面層でコーティングし、その後側をバランス層でコーティングする。ボードエレメント又はフロアボードは、かくして、コアが表面層の下で含浸された部分を含む。適切である場合にはボードエレメントを鋸断し、コアが表面層の下で含浸された縁部を持つフロアボードにする。次いで、フロアボードの縁部を機械加工し、完成したフロアパネルの上接合縁部分を含浸する。
機械加工した接合システムの接合縁部から含浸を行うことを必要としない方法を使用して、含浸剤を、コアの表面及び/又は表面層の下のコアの部分内に適用できる。
この製造方法に従って形成された接合システムの主な利点は、実際上許容差を必要とせずに含浸剤を適用できるということである。別の利点は、含浸が比較的低速で行われるけれども、ボードエレメントの製造における生産ラインの能力が高いということである。これは、含浸が、後に複数のフロアボードに分割される大きなボードエレメントの製造と関連して行われ、個々のフロアボードの縁部の機械加工と関連して行われるのではないためである。更に、比較的長時間に亘って含浸材料をコアに浸透させることができる。
別の利点は、本方法により、含浸材料を、表面層の下に、完成した接合縁部、即ち上接合縁部分と隣接した領域に直接適用できるということ、及び接合縁部からフロアパネルに向かって水平方向に、フロアパネルの接合縁部を機械加工して連結手段を形成した後にこのフロアパネルの接合縁部から含浸することによって得られるのと比較してかなり大きく適用できるということである。別の利点は、全ての隅部の接合縁部分が含浸されているということである。含浸後に接合部が形成されるため、含浸と関連した膨潤が接合部分の形状に影響を及ぼすことがなく、含浸残滓が接合面又は接合縁部に最も近い表面層に残らない。
一つの更に大きな利点は、コア、接合縁部が形成されるボードエレメント又はフロアボードの部分、及びこの接合縁部から所定距離のところのパネルの別の含浸されていない部分、例えばフロアパネルの中央部分に最も近い部分の膨潤を計測することによって含浸の結果を検査できるということである。
フロアパネルを最終的に機械加工する前に含浸の結果を確かめることができ、これにより高い性能が得られ、不良品が少なくなることにより大幅な費用節減がなされる。
この材料シール提供方法は、均質な木材、複数のベニヤ層を含む合板、木材ブロックを互いに接着した材料、HDF型及びMDF型のファイバボード、パーティクルボード、フレークボード(OSB)等のファイバボードを基材とした全てのコア材料について適している。この方法は、他のコア材料、例えば木材ファイバを含む材料及び水分に露呈されたときに膨潤しない材料でも使用できるが、とりわけ、縁部の強化を図るために特定の部分を含浸するために使用できる。
原理的には、木材又はファイバボードを基材とした材料を水分に対して保護するのに役立つ市販の全ての含浸材料を使用できる。しかしながら、含浸材料は、好ましくは液体形態で適用できなければならず、付着性の改善の観点で、接着、直接積層、ワニス塗布、プラスチックフィルム等のカレンダー加工即ちコーティングといった従来技術の適用方法を使用して表面層をコアに適用できるような性質を備えていなければならない。使用可能な含浸材料の非限定的例には、ポリウレタン、フェノール、及びメラミンが含まれる。含浸液体は、例えばスプレー等の様々な方法で適用できる。完成したフロアパネルの機械加工を施した接合縁部について今日使用されているシステムで使用するのが非常に困難な、ロール掛け、スプレッディング、噴射等の困難な他の方法は、本発明と関連して優れた方法で機能する。熱、真空、圧力、等を加えることによって、コアへの含浸剤の浸透を促すことができる。随意であるが、含浸剤の適用前に例えばコアの表面の研削と組み合わせることができる。更に、含浸させたコアの研削を表面層の適用前に行うことができ、かくして表面層の適用前に任意の膨潤表面部分を除去する。接合縁部から含浸が行われる場合には、真空及び表面部分の研削を使用できず、上文中に説明した方法の幾つかは、接合縁部から含浸を行う場合には使用がかなり困難である。
後にフロアパネルの接合部分を構成する領域でコアに溝を形成することもできる。この場合、含浸剤は、コアの表面及び溝の縁部の両方から適用できる。性質が異なる様々な層を適用することもできる。イソシアネートを含むポリウレタン(PUR)等の環境に優しくない物質を含浸剤が含む場合には、ロール掛け又はスプレッディングは特に有利である。含浸剤をロール掛けする場合には、スプレーによって適用を行う場合の最大10倍又はそれ以上のイソシアネートを、有効限度内で使用できる。
含浸方法は、縁部の強化にも使用できる。上文中に説明したような様々な化学物質を液体の形態で供給でき、これは、硬化後即ち凝固後、木材繊維を強化し、接合縁部の耐圧縮性、耐剪断性、又は衝撃強度、又は弾性が高い接合縁部を提供する。好ましい方法は、例えば硬化に熱及び圧力の両方を必要とするメラミンやフェノール等の熱硬化性プラスチックを使用し、防水性であるが強固な接合縁部を提供する上で特に適している。表面層の直接積層は実際には、高温高圧で行われ、この作業と関連して含浸層を硬化することもできる。表面層の熱接着によっても硬化及び乾燥を行うことができる。この方法は、水分乾燥と組み合わせて使用できる。
例えば二段階含浸によって様々な層を製造できる。二段階含浸では、第1含浸工程は、コアの表面の下に深く浸透する、水分に対する保護を高める薬剤を用いて行われ、第2含浸工程は、例えば粘度又は他の硬化特性が異なる薬剤を用いて行われ、これにより表面層の真下に強固な接合縁部が形成される。このようにして、例えば強化接合縁部分を持つ直接積層フロアパネルを製造できる。こうしたフロアパネルの特性は、高圧積層体でできた表面層を持つかなり高価な積層フロアと等価であるか或いはそれよりも優れている。
以上の実施例は、表面層の適用前に、フロアパネルの接合縁部分を構成するコアの部分に様々な材料を加えることによってコアの性質を変化させるために使用されるようになっている。
フロアパネルにおいて、前記下リップ即ち係止ストリップ(6)は弾性向上剤が含浸してある、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記連結手段(6、8、12)は、前記コア(30)の材料とは異なる材料ででき、かつ前記フロアパネルの平行な両接合縁部分のうちの一方に沿って形成された固定エレメント(21a、21b)に固定された一体の係止ストリップ(6)を含む、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記コア(30)に形成された、前記係止ストリップ(6)用の前記固定エレメント(21a、21b)は性質改善剤で含浸してある、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記固定エレメント(21a、21b)は強度向上剤で含浸してある、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は切削によって形成される、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、長側部及び短側部に沿って機械式係止システムを有する、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記フロアパネルの前記長側部に沿った前記機械式係止手段は弾性変形可能な係止面を有する、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段の形成と同時に機械加工することによる前記接合シール(55)の形成は、フロアパネル内及び/又は異なるフロアパネル間の許容差が、前記作用部分(54)と前記接合シールの隣接した上接合縁部(16)との間のものが、前記接合シール(55)の別の部分と前記隣接した上接合縁部との間のものよりも小さいように行われる、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記接合シール(55)は、垂直方向連結手段(9、10)の部分及び/又は前記垂直方向連結手段の上方に配置された前記フロアパネルの部分からなる、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記接合シール(55)の前記作用部分(54)は、前記上接合縁部分(80、81)のうちの一方と隣接しており、前記作用部分(54)は、前記垂直方向連結手段(9、10)よりも前記表面層(31)に近い、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記接合シール(55)の前記作用部分(54)は、前記表面層(31)の装飾層(35)から所定距離のところで形成され、前記接合シールの前記作用部分と前記装飾層との間の接合縁部分は、水分が前記接合縁部(82、83)から前記コア(30)内に侵入しないようにする材料シール(20)を有する、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記材料シール(20)はポリマー材料である、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記材料シールは、フェノールを含浸した紙でできた強化層(36)である、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記コア(30)は、ファイバボード材料製のコアである、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段(9、10、6、8、12、14、18)は、隣接したフロアパネル(1、1’)を、垂直方向接合平面(VP)のところでこの平面に対して垂直方向に且つ前記フロアパネルの前側に対して垂直方向に機械的に接合するために形成されている、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記フロアパネル(1、1’)は四辺形であり、各フロアパネルは、少なくとも一つの長側部及び少なくとも一つの短側部に沿って接合シール手段(55、55a、55b)を有し、これらのフロアパネルは、その接合時に、それらの両接合縁部分全てに沿って前記接合シール手段(55、55a、55b)によって取り囲まれる、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、フロアパネル(1)を内方に傾けることによって及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって、以前に設置したフロアパネル(1’)に接合する、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、前記コア(30)と一体成形されており且つ前記機械式連結手段に含まれる下リップ即ち係止ストリップ(6)を有する、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、前記コア(30)の材料と異なる材料でできた一体の係止ストリップ(6)を含み、この係止ストリップは、各フロアパネルの平行な両接合縁部分の一方に沿って形成された固定エレメント(21a、21b)に固定される、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、切削によって形成される、ことを特徴とする。
システムにおいて、フロアパネルは前記コア(30)と前記装飾−磨耗層(34)との間にプラスチック製衝撃−音響遮断層(36)を有する、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記接合平面(VP)に面する前記衝撃−音響遮断層(36)の自由表面部分は、前記連結手段(6−10、12、14、18)と関連して切削によって形成され、隣接したフロアパネル(1、1’)を互いに接合するときに圧縮される接合シール手段(55、55a、55b)として形成される、ことを特徴とする。
システムにおいて、前記接合シール手段(55、55a、55b)には、接合状態で前記フロアパネルの上側に対して傾斜した接触面が形成されている、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、フロアパネル(1)を内方に傾けることによって及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって、以前に設置したフロアパネル(1’)に接合する、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、前記コア(30)と一体成形されており且つ前記機械式連結手段(6−10、12、14、18)に含まれる下リップ即ち係止ストリップ(6)を含む、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、コア(30)の材料以外の材料で形成されており且つ各フロアパネルの平行な両接合縁部分のうちの一方に沿って形成された固定エレメント(21a、21b)に固定された一体の係止ストリップ(6)を含む、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、フロアパネルは前記コア(30)と前記装飾−磨耗層(34)との間にプラスチック製衝撃−音響遮断層(36)を有する、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、接合部に面する前記衝撃−音響遮断層(36)の自由表面部分は、前記連結手段(6−10、12、14、18)と関連して切削によって設計され、隣接したフロアパネルを互いに接合するときに圧縮される接合シール手段(55a、55b)として形成される、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記接合シール手段(55、55a、55b)には、接合状態で前記フロアパネルの上側に対して傾斜した接触面が形成されている、ことを特徴とする。
方法において、前記溝(41)は前記シート状材料の表面(33)の帯状領域に形成される、ことを特徴とする。
方法において、前記帯状領域は、この領域から前記係止システムが形成される領域である、ことを特徴とする。
方法において、前記溝は前記シート状材料の縁部分に形成される、ことを特徴とする。
方法において、前記弾性シール材料(50、50a、50b)は、前記コア(30)に固定するため、前記溝に流し込まれ又は押出される、ことを特徴とする。
方法において、弾性シール材料(50、50a、50b)は、アクリルプラスチック、合成ゴム製のエラストマー、ウレタンゴム、シリコーンゴム等を基材とした材料、又はポリウレタンを基材としたホットメルト接着剤で形成されている、ことを特徴とする。
フロアパネルの製造で使用するための方法において、前記弾性シール材料(50、50a、50b)は、前記係止システム(6、8、9、10、12)と関連して接合シール(55、55a、55b)に形成される、ことを特徴とする。
方法において、前記弾性シール材料(50、50a、50b)は、前記係止システム(6、8、9、10、12)の形成と同時に接合シール(55、55a、55b)に形成される、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記垂直方向連結手段(9、10)は、タング溝(9)及びタング(10)を含み、前記接合シールは、前記装飾層と前記表面層(31)に最も近いタング溝の上部分との間に形成された作用部分(54)を有する、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記フロアパネル(1、1’)の前記接合縁部分(86、87)は、水分が接合縁部分(82、83)から前記フロアパネルの前記コア(30)に浸透しないようにするための材料シール(20)を有し、前記材料シール(20)は、水分シール剤及び/又は水分による膨潤が起こらないようにするか或いは大幅に減少する薬剤からなり前記接合縁部分内に設けられた含浸部を有し、この含浸部はコア(30)の上側(33)から前記連結手段(9、10)に向かって下方に少なくとも所定距離に亘る、ことを特徴とする。
フロアパネルにおいて、前記コア(30)は、少なくとも前記接合縁部分内に性質改善剤で、その下側から前記連結手段(9、10、6、8、12)に向かって上方に少なくとも所定距離に亘って延びる含浸部を有する、ことを特徴とする。
フロアエレメントにおいて、前記弾性変形可能な材料(50、50a、50b、51)は、前記機械式係止システム(6、8、9、10、12)と関連して成形されるようになっている、ことを特徴とする。
フロアエレメントにおいて、溝を画成する表面を性質改善剤で含浸した、ことを特徴とする。
木材繊維を基材としたコア(30)及びこのコアの表面(33)に取り付けられた表面層(31、32)を含む、フロアパネル(2)の形成で使用するためのフロアボード(2)において、機械式係止システム(6、8、9、10、12)が形成されるべきフロアボードの上縁部分(80、81)に溝(41a、41b)が設けられ、前記溝(41)には弾性変形可能な材料(50、50a、50b、51)及び/又は含浸剤が設けられている、ことを特徴とする。
a乃至dは、フロアパネルの様々な製造工程を示す図である。 a乃至eは、高圧積層体でできた表面及び直接積層体を含む積層フロアの構成を示す図である。 a乃至cは、様々な機械式接合システム及び水分の移動の例を示す図である。 a乃至dは、従来技術による縁部の含浸を示す図である。 a乃至cは、材料シールを形成するための本発明による含浸の図である。 a乃至cは、本発明による上接合縁部の含浸を示す図である。 a乃至dは、本発明による材料シールの一実施例を示す図である。 a乃至eは、本発明による機械式接合システムの接合シールの形成を示す図である。 a乃至dは、材料シール及び接合シール並びに本発明による接合システムの部分の縁部強化体を持つ機械式接合システムの製造を示す図である。 a乃至cは、本発明による接合シールの圧縮を示す図である。 a乃至gは、本発明による材料及び接合シールの変形例の図である。 a乃至bは、本発明による材料及び接合シールの変形例の図である。 a乃至cは、本発明に従って二つの側部に接合シールが設けられたフロアパネルの図である。 a乃至eは、機械式係止システムを示し、aは従来技術を示し、b乃至eは本発明による弾性係止手段の形態の補償備えた係止システムを示す図である。 a乃至eは、本発明の一実施例の図である。 a乃至fは、本発明に従って形成された、高い強度を持つ接合システムの図である。 a乃至dは、隣接したフロアパネルの隅部のシールを示す図である。
符号の説明
1、1’ フロアパネル
2 フロアボード
3 フロアエレメント
4a、4b 長側部
6 ストリップ
7、7’ 接合システム
8 係止エレメント
9 タング溝
10 タング
12 係止溝
16 上接合縁部
20 材料シール
24 含浸材料
30 コア
31 表面層
32 バランス層
33 コア表面
34 磨耗層
35 紙製装飾層
36a、36b 強化層

Claims (19)

  1. 木材繊維を基材としたコアを持つ本体を含むフロアパネルであって、少なくとも二つの平行な両接合縁部分(86、87)には、このフロアパネルを同様のフロアパネルに水平方向(D2)で機械的に接合するための連結手段(6、8、12)が設けられており、前記連結手段(6、8、12)は作用係止面(14、18)を有し、これらの作用係止面は、フロアパネルの接合後、隣接したフロアパネルの対応する作用係止面(14、18)と協働する、フロアパネルにおいて、
    前記作用係止面(14、18)のうちの少なくとも一方の全体又は一部が、前記フロアパネルの前記本体の材料以外の弾性変形可能な材料(51、52)で形成されている、ことを特徴とするフロアパネル。
  2. 請求項1に記載のフロアパネルにおいて、
    木製の表面層(31)及び木製又はファイバボード材料製のコア(30)を更に含み、前記表面層(31)の繊維の方向が前記コア(30)の繊維の方向と本質的に異なり、前記連結手段(6、8、12、14、18)は、フロアパネルの接合後、隣接したフロアパネルの対応する作用係止面(14、18)と協働するための作用係止面(14、18)を有し、前記作用係止面(14、18)は、全体又は一部が本質的に弾性変形可能な材料(51、52)で形成されている、ことを特徴とするフロアパネル。
  3. 請求項1又は2に記載のフロアパネルにおいて、
    前記連結手段(6、8、12)は、フロアパネルを、以前に設置したフロアパネルに、内方に傾けることによって及び/又は係止位置にスナップ嵌めすることによって接合するために形成されている、ことを特徴とするフロアパネル。
  4. 請求項3に記載のフロアパネルにおいて、
    前記連結手段(6−10、12)は、前記コア(30)と一体成形された、前記機械式連結手段に含まれる下リップ即ち係止ストリップ(6)を含む、ことを特徴とするフロアパネル。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のフロアパネルにおいて、フロアパネルは四辺形であり、前記連結手段(6−10、12、14、18)が四つの側部全てに沿って設けられている、ことを特徴とするフロアパネル。
  6. フロアパネル(1、1’)の二つの隣接した縁部間に接合部を形成するためのシステムであって、前記フロアパネルはコア(30)及びこのコアの上側(33)に適用された表面層(31)を含み、前記表面層(31)は少なくとも一つの層を含み、前記フロアパネルは、これらのフロアパネルを垂直方向(D1)で互いに接合するための連結手段(9、10)をそれらの隣接した接合縁部分(86、87)のところに有し、隣接した上接合縁部(6)は垂直方向接合平面(VP)にある、システムにおいて、両接合縁部分(86、87)のうちの少なくとも一方には、前記フロアパネルを互いに接合するとき、水分が隣接したフロアパネル(1、1’)間の垂直方向接合平面(VP)に沿って侵入しないようにするための接合シール(55、55a、55b)が設けられており、この接合シールは、前記フロアパネル(1、1’)の少なくとも一方に固定された弾性シール材料(51)で形成されており、フロアパネルの接合縁部(82、83)の形成と関連して形成され、隣接したフロアパネルが互いに接合されるときに圧縮されるようになっている、ことを特徴とするシステム。
  7. 請求項6に記載のシステムにおいて、前記接合シール(55、55a、55b)は前記連結手段(9、10、6、8、12)の部分及び/又は前記連結手段の上方及び/又は下方に配置されたフロアパネル部分により形成されており、かつ前記フロアパネルに固定された弾性シール材料(50、50a、50b)で形成され、前記連結手段の形成と同時に機械加工することによって形成され、隣接したフロアパネル(1、1’)が互いに接合されるときに圧縮される、ことを特徴とするシステム。
  8. コア(30)及びこのコアの上側(33)に適用された表面層(31)を含むフロアパネルであって、前記表面層(31)は少なくとも一つの層を含み、前記フロアパネルの両接合縁部分(86、87)には、フロアパネルを同様のフロアパネルに垂直方向(D1)で接合するための連結手段(9、10)が設けられ、接合されたフロアパネル(1、1’)の上接合縁部(16)は、垂直方向接合平面(VP)にある、フロアパネルにおいて、接合されたフロアパネルの向き合った接合縁部分(86、87)のうちの少なくとも一方に、隣接したフロアパネル(1、1’)間の前記垂直方向接合平面(VP)に沿って水分が浸透しないようにするための接合シール(55、55a、55b)が設けられており、この接合シールは、前記フロアパネルに固定されており且つ前記フロアパネルの前記連結手段(9、10)の形成と関連して形成される弾性シール材料(50、50a、50b)でできており、前記フロアパネルを同様のフロアパネルに接合したときに弾性変形するようになっている、ことを特徴とするフロアパネル。
  9. 請求項8に記載のフロアパネルにおいて、前記接合シール(55、55a、55b)は、前記連結手段(6−10、12、14、18)の部分及び/又は前記連結手段(6−10、12、14、18)の上方に配置された前記フロアパネルの部分でできており、弾性シール材料(50、50a、50b)で形成されており、これは前記フロアパネルに固定され、前記連結手段(6−10、12、14、18)の形成と関連した機械加工によって形成され、隣接したフロアパネル(1、1’)を互いに接合するときに圧縮される、ことを特徴とするフロアパネル。
  10. 請求項8又は9のうちのいずれか一項に記載のフロアパネルにおいて、前記コアは、ファイバボード材料製のコアである、ことを特徴とするフロアパネル。
  11. 請求項8、9、又は10に記載のフロアパネルにおいて、前記連結手段(6−10、12、14、18)は、隣接したフロアパネル(1、1’)を、垂直方向接合平面(VP)のところでこれに対して垂直に且つ前記フロアパネルの前側に対して垂直に機械的に接合する、ことを特徴とするフロアパネル。
  12. 請求項8乃至11のうちのいずれか一項に記載のフロアパネルにおいて、フロアパネルは四辺形であり、その両接合縁部分全てに沿って接合シール手段(6−10、12、14、18)を有する、ことを特徴とするフロアパネル。
  13. フロアボード、少なくとも二つのフロアボードに分割されるようになったフロアエレメントを製造するための、コア(30)の形成方法であって、
    コアをシート状材料から形成し、これからフロアボードを垂直方向で係止するための係止システムの一部を形成する工程を含む形成方法において、
    前記シート状材料に溝(41)を形成する工程、及び
    弾性シール材料(50、50a、50b)を前記溝に挿入する工程を含む、ことを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法において、前記シート状材料は木材繊維を基材とした材料である、ことを特徴とする方法。
  15. 長側部(4a、4b)、短側部(5a、5b)、コア(30)、及びこのコアの表面(33)上に配置された表面層(31)を含み、前記表面層(31)は磨耗層(34)及び装飾層(35)を含む矩形フロアパネルであって、前記フロアパネル(1)には、このフロアパネル(1)を同様のフロアパネル(1’)に垂直方向(D1)及び水平方向(D2)において前記長側部及び前記短側部に沿って接合するための係止システム(6、8、9、10、12)が両接合縁部分(86、87)と隣接して設けられており、前記係止システムは前記コア(30)から少なくとも部分的に形成されている、フロアパネルにおいて、
    水分が前記フロアパネルの前記接合縁部から前記コア(30)に侵入しないようにするための材料シール(20)を構成する部分を更に含み、前記材料シール(20)は、
    表面層(31)と、
    前記フロアパネル(1)に固定され、かつ係止システムと関連して形成され、また前記フロアパネル(1)を同様のフロアパネル(1’)に接合したとき、水分が隣接したフロアパネル(1、1’)間の接合縁部(82、83)の接合面に沿って浸透しないようにする弾性変形可能な接合シール(55)との間に配置されている、ことを特徴とするフロアパネル。
  16. 請求項15に記載のフロアパネルにおいて、前記長側部に設けられた前記接合シールは、前記短側部に設けられた前記接合シールと接触している、ことを特徴とするフロアパネル。
  17. 請求項16に記載のフロアパネルにおいて、前記長側部に設けられた前記接合シールは、継手なしで、前記短側部に設けられた前記接合シールと連続的に接触している、ことを特徴とするフロアパネル。
  18. 少なくとも二つのフロアボード(2)の形成で使用するための、木材繊維を基材としたコア(30)及びこのコアの表面(33)に取り付けられた表面層(31、32)を含むフロアエレメント(3)において、前記コアの前記表面(33)及び/又は前記表面層(31、32)に溝(41)が形成され、この溝は、機械式係止システム(6、8、9、10、12)が形成されるべき前記フロアエレメント(3)の部分に配置されており、前記溝(41)には弾性変形可能な材料(50、50a、50b、51)及び/又は含浸剤が設けられている、フロアエレメント。
  19. フロアパネルの二つの隣接した縁部間に継手を形成するための方法であって、フロアパネルは、コア、このコアの上側に適用された、少なくとも一つの層を含む表面層、及びフロアパネルを少なくとも垂直方向で互いに接合するため、隣接した接合縁部分のところに設けられた係止システムを含み、その隣接した上接合縁部は垂直方向接合平面にある、方法において、
    弾性シール材料を前記フロアパネルの少なくとも一方に固定する工程、及び
    前記フロアパネルの隣接した接合縁部分のうちの少なくとも一方に形成され、隣接したフロアパネルを互いに接合したときに圧縮されるようになった接合シールを、前記フロアパネルの前記接合縁部の形成と同時に形成する工程を含み、
    前記接合シールは、隣接したフロアパネル間の垂直接合平面に沿って水分が浸透しないようになっている、ことを特徴とする方法。
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