JP2003345049A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

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JP2003345049A
JP2003345049A JP2002153989A JP2002153989A JP2003345049A JP 2003345049 A JP2003345049 A JP 2003345049A JP 2002153989 A JP2002153989 A JP 2002153989A JP 2002153989 A JP2002153989 A JP 2002153989A JP 2003345049 A JP2003345049 A JP 2003345049A
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electrophotographic
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JP2002153989A
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Norihiro Kikuchi
憲裕 菊地
Kunihiko Sekido
邦彦 関戸
Shintetsu Go
信哲 呉
Tomohiro Kimura
知裕 木村
Hiroyuki Tanaka
博幸 田中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光層上に保護層用塗料を塗布後、熱、紫外
線または電子線を用いて重合/硬化反応を行うことで形
成された保護層を有する電子写真感光体においても、局
所的帯電不良によるカブリが生じず、繰り返し使用時の
電位が安定に維持され、安定した画像特性を示し、高感
度でかつ製造容易である電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 支持体上に、電子輸送性有機化合物を含
有する中間層、電荷発生物質を含有する感光層、およ
び、保護層をこの順に有し、該中間層の膜厚が、0.3
〜3μmであり、該電子輸送性有機化合物の最高被占軌
道(HOMO)のエネルギー準位が、6.0eV以上で
あり、該保護層が、該感光層上に保護層用塗料を塗布
後、熱、紫外線および電子線の少なくとも1つを用いて
重合/硬化反応を行うことで形成された層であることを
特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、電
子写真感光体を備えたプロセスカートリッジおよび電子
写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の発展は著しく、複
写機、プリンター、ファクシミリなどの分野で数多く使
用されている。
【0003】電子写真法は、米国特許第2297691
号明細書に示されるように、画像露光の間に受けた照射
量に応じて電気抵抗が変化し、かつ、暗所では絶縁性の
物質(光導電性材料)を支持体上にコーティングして得
られる電子写真感光体を用いる。
【0004】この光導電性材料を用いた電子写真感光体
に要求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当
な電位に帯電できること (2)暗所において電荷の逸散が少ないこと (3)光照射によって速やかに電荷を逸散せしめうるこ
と などが挙げられる。
【0005】電子写真感光体としては、セレン、酸化亜
鉛、硫化カドミウムなどの無機光導電性物質を主成分と
する感光層を有する無機電子写真感光体が広く用いられ
てきた。
【0006】しかし、無機電子写真感光体は、上記
(1)〜(3)の条件はある程度満足するが、熱安定
性、耐湿性、耐久性、生産性などにおいて必ずしも満足
しうるものではない。例えば、セレンは、結晶化すると
電子写真感光体としての特性が劣化してしまうし、硫化
カドミウムは、耐湿性や耐久性、酸化亜鉛では平滑性、
硬度や耐摩耗性に問題がある。さらに、セレンおよび硫
化カドミウムは毒性の問題を有している。
【0007】そこで、無機電子写真感光体の持つ欠点を
克服する目的で、近年、様々な有機光導電性物質を主成
分とする感光層を有する電子写真感光体の開発が盛んに
行われ、数多く実用化されている。
【0008】特に、電荷を発生する電荷発生物質と、そ
の電荷を輸送する電荷輸送物質とに機能を分担させた機
能分離型電子写真感光体が開発の主流となっている。こ
れは、機能分離型の電子写真感光体が高感度化に有利で
あり、かつ、電荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料
選択範囲が広く、任意の特性を有する電子写真感光体を
比較的容易に作製できるという利点を有していからであ
る。
【0009】機能分離型電子写真感光体の中でも、アゾ
顔料やフタロシアニン顔料を電荷発生物質として使用し
た電荷発生層と、トリフェニルアミン化合物やスチルベ
ン化合物やヒドラゾン化合物などの電荷輸送性物質を使
用した電荷輸送層を積層した電子写真感光体が主に開発
されている。
【0010】しかし、このような感光層を直接支持体上
に直接形成した場合、 (1)支持体上の傷や、凸凹、ゴミ、不純物および腐食
の表面欠陥などが原因で画像上に白抜けや、黒点などの
画像欠陥などを生じる (2)支持体と感光層間の接着性が悪く剥がれる (3)帯電性が悪化する (4)繰り返し使用時の電位安定性に欠ける など数多くの問題が生じてしまう。
【0011】そこで、これらの問題を改善するために、
支持体と感光層との間に様々な中間層を設けることが提
案され実用化されている。
【0012】そういった中間層としては、例えば、酸化
錫や酸化チタンなどの無機フィラーを樹脂中に分散した
中間層(例えば、特公昭63−19869号公報)や、
ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチ
ルセルロース樹脂などの熱可塑性樹脂、または、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂
などの熱硬化性樹脂などのイオン導電性高分子樹脂を使
用した中間層(例えば、特開昭46−47344号公
報、特開昭52−25638号公報、特開昭52−10
0240号公報、特開昭55−143564号公報、特
開昭55−143564号公報、特開昭52−2038
6号公報、特開昭60−225856号公報、特開昭5
5−103556号公報など)や、金属アルコキシドや
金属キレートなどの有機金属化合物を含有した中間層
(特開平5−72789号公報、特公平3−66663
号公報など)が挙げられる。
【0013】しかし、上記中間層は、ある程度の特性は
満足するが、いまだいくつかの問題を抱えているのが現
状である。
【0014】例えば、絶縁性有機高分子樹脂が薄膜状に
設けられた中間層は、樹脂が絶縁性であるために電子写
真感光体の感度の低下、残留電位の上昇などの問題が生
じ、さらに膜厚を厚くすることができない。
【0015】それを改善するために開発された無機の導
電性フィラーを用いた中間層や、イオン伝導性高分子樹
脂を使用した中間層は抵抗で導電性をコントロールして
いるため環境依存性があったり、導電率が十分でなかっ
たりして電子写真感光体の感度および残留電位の悪化を
もたらす。
【0016】さらには、無機フィラーを使用する場合に
は分散液の調製や、ポットライフに問題を抱えている。
【0017】また、金属アルコキシドや金属キレートな
どの有機金属化合物を含有した中間層では特に湿度など
の環境の影響を受け易く、また、塗液状態での化学的安
定性に問題があり分散液の調製や、ポットライフにも問
題を抱えている。
【0018】中間層の要求される特性上、電子輸送性の
中間層が好ましく、上記問題点を克服するためにそれら
の中間層が数多く提案されている。
【0019】例えば、アゾ顔料含有した中間層(特開平
8−30506、特開平9−22135号公報など)
や、電子輸送性化合物を含有した中間層(特開平5−2
7469号公報、特開昭59−1708846、特開平
11−119458号公報、特開2001−83726
号公報など)や、アモルファスシリコンを用いた中間層
(特開平5−61231号公報など)などが挙げられ
る。
【0020】しかし、これらの中間層を設けた場合で
も、改善される部分はあるものの、その効果が小さく十
分でなかったり、あるいは新たに違う問題を生じたり
と、いまだ総ての面で十分満足する電子写真感光体がほ
とんど得られていないのが現状である。
【0021】例えば、アゾ顔料を使用した中間層では、
不均一系のため電荷発生物質での電荷のトラップが生じ
空電荷が発生しやすく耐久後の暗減衰が大きくなり、特
に低温/低湿での耐久時のカブリが発生してしまう。
【0022】また、アモルファスシリコンを使用した中
間層では塗膜欠陥に問題を抱えておりかつ製造コストが
高い。
【0023】さらには抵抗で制御を行っているため、環
境での依存性が大きいという問題も抱えている。
【0024】仮に、かなりのレベルで諸特性を満足する
電子写真感光体が得られたとしても、それに使用する中
間層の材料や、中間層の膜厚や、それに使用される電子
写真感光体の各種感光材料の種類や、その電子写真感光
体を使用するプロセスなどがかなり限定され、極めて汎
用性に乏しくなってしまうのが現状である。
【0025】一方、電子写真感光体を利用した複写機や
プリンターなどは、従来から高感度や高寿命化(高耐久
化)の要求以外に、ピクトリアルな高精度、高精細な極
めて高画質化への要求が近年強くなりつつあり、今後極
めて重要な技術課題の1つとなっている。その高画質化
の要求に対して種々の技術研究が活発に行われている。
【0026】電子写真感光体以外からのアプローチとし
ては、例えば、現像条件や転写条件の最適化、レーザー
スポット径の小径化、短波長レーザー化、トナーの小径
化や球形化などが挙げられる。
【0027】電子写真感光体からのアプローチとして
は、電子写真感光体の薄膜化により電子写真感光体の静
電容量を増加し、潜像のコントラストをより鮮明にする
方法や、短波長のレーザー(特に380〜500nm)
対応の電子写真感光体などが挙げられる。
【0028】特に、電子写真感光体の薄膜化は高画質化
には極めて効果があるが、薄膜になることにより電子写
真感光体にかかる電界強度が増大し、支持体からの電荷
注入の影響が受け易くなり、初期のカブリや耐久でのカ
ブリなどの局所的帯電不良や耐久での電位変動などに大
きな問題を抱えている。
【0029】さらに、ピクトリアルな高精度、高精細な
極めて高画質を目的とし場合、いかなる環境条件下でも
上記のカブリや耐久での電位変動などは、これまで以上
に要求レベルが高くなる。
【0030】さらに、このような薄膜の電子写真感光体
を使用した場合、上述の問題点以外に耐久性低下という
問題が同時に生じてしまい、高画質でかつ高耐久な電子
写真感光体を提供するためには、感光層表面に保護層を
設けることが必要となってくる。
【0031】保護層に関しては、これまでに多くの提案
がなされているが、かなりの耐刷性を持たせるために
は、熱や紫外線や電子線などにより硬化/架橋反応を行
うような材料を使用することが必要となる。
【0032】しかし、このような保護層を形成する際、
かなりの熱が中間層や感光層にかかったり、紫外線や電
子線のような高エネルギー線が中間層や感光層に照射さ
れたりすることにより、中間層や感光層の各種材料のマ
イグレートや材料の劣化などが生じ、特性を悪化する傾
向にある。
【0033】例えば、初期の感度低下や残留電位の上昇
以外に、特に耐久時の電位の変動が大きくなる。
【0034】また、反転現像プロセスで使用した場合プ
リント時に光が当たった部分(プリント部)の感度が低
下して、その次のプリント時に全面画像を取ると、前の
プリント部がメモリーされて白く浮き出るネガ・ゴース
ト現象が出やすくなる。
【0035】逆に、プリント時に光が当たった部分の暗
減衰が増大したり、感度が上昇したりして、その次のプ
リント時に全面画像を取ると、前のプリント部がメモリ
ーされて黒く浮き出るポジ・ゴースト現象が出やすくな
る。
【0036】特に、高画質を狙うような高い要求レベル
の薄膜の電子写真感光体では、これは大きな問題とな
り、高画質でかつ高耐久な電子写真感光体を提供するこ
とができていないのが現状である。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
層上に保護層用塗料を塗布後、熱、紫外線および電子線
の少なくとも1つを用いて重合/硬化反応を行うことで
形成された保護層を有する電子写真感光体においても、
下記の要求される特性 (1)いかなる環境下でも初期はもちろん耐久時も含め
局所的帯電不良によるカブリが生じない (2)いかなる環境下でも繰り返し使用時の電位が安定
に維持され、温度や湿度の使用環境によらず安定した画
像特性を示す (3)高感度でかつ製造容易である を十分満足した電子写真感光体を提供することである。
【0038】また、本発明の目的は、上記電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を
提供することである。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行ったところ、感光層上に保護層用塗料を塗布後、
熱、紫外線および電子線の少なくとも1つを用いて重合
/硬化反応を行うことで形成された保護層を有する電子
写真感光体において、特定の膜厚であり、特定の電子輸
送性有機化合物を含有する中間層を有させることによ
り、上記問題を解決することを見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0040】すなわち、本発明は、支持体上に、電子輸
送性有機化合物を含有する中間層、電荷発生物質を含有
する感光層、および、保護層をこの順に有し、該中間層
の膜厚が、0.3〜3μmであり、該電子輸送性有機化
合物の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位が、
6.0eV以上であり、該保護層が、該感光層上に保護
層用塗料を塗布後、熱、紫外線および電子線の少なくと
も1つを用いて重合/硬化反応を行うことで形成された
層であることを特徴とする電子写真感光体である。
【0041】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジおよび電子写真装置である。
【0042】
【発明の実施の形態】まず、本発明の電子写真感光体の
中間層に使用される電子輸送性有機化合物について説明
する。
【0043】上記電子輸送性有機化合物とは、ある電界
がかかっている中で電子の受け渡しを行える化合物であ
る。
【0044】上述のとおり、本発明の電子写真感光体の
中間層に使用される電子輸送性有機化合物の最高被占軌
道(HOMO)のエネルギー準位は、支持体からの電荷
の注入性の観点から、6.0eV以上であることが必要
であるが、6.2eV以上であることがより好ましい。
【0045】これは、通常、電子写真感光体に使用され
る支持体のアルミニウムなどの金属と、通常の電子輸送
性有機化合物は、エネルギー的にかなりの障壁があり、
正孔が支持体から電子輸送性有機化合物に注入しづらい
のであるが、本発明の電子写真感光体のように感光層が
薄膜の電子写真感光体では、高電界のため、ある一定以
上のエネルギー差がないと注入が生じてしまう。
【0046】一方、本発明の電子輸送性化合物は、電子
輸送をホッピング機構で行うため、π共役系の広がった
化合物であることがある程度要求され、おのずとその化
合物の光学的吸収端は少なくとも280nm以上にな
る。さらに、次で述べるように電子受容の指標である還
元電位の好ましい範囲の上限値と合わせて考えると、最
高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位は8.7eV
以下であることが好ましい。
【0047】また、本発明の電子写真感光体の中間層に
使用される電子輸送性有機化合物の電子受容性の指標で
ある還元電位(最低空軌道(LUMO)に対応する。)
は、参照電極(飽和カルメロ電極(SCE))に対し
て、−1.3V以上であることが好ましい。さらには、
電荷発生物質とのエネルギー的マッチングの観点から、
−1.0V以上であることがより好ましく、−0.6V
以上であることがより一層好ましい。また、さらには、
酸素との反応性の観点から、−0.2V以下であること
がより好ましく、−0.3V以下であることがより一層
好ましい。
【0048】本発明の電子写真感光体の中間層に使用さ
れる電子輸送性有機化合物の具体例を表1に示すが、本
発明はこれらに限定されない。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】電子輸送性有機化合物の還元電位(Ere
d)および最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位
の測定方法および算出方法を以下に示す。
【0052】なお、上述のとおり、還元電位(Ere
d)は、最低空軌道(LUMO)に対応する。
【0053】(還元電位測定法)飽和カロメル電極(S
CE)を参照電極とし、電解液に0.1[N](n−B
u)ClO4−/CHCl溶液を用い、ポテ
ンシャルスイーパーによって作用電極(白金)に印加す
る電位をスイープし、得られた電流−電位曲線を測定
し、還元電位を測定した。
【0054】詳しくは、サンプルを0.1[N](n−
Bu)ClO4−/CHCl溶液に5〜10
[mmol%]程度の濃度になるように溶解する。この
サンプル溶液を窒素バブリング後、作用電極によって電
圧を加え、電圧を0[V]→−1.5[V]→0[V]
と連続的に電位を変化させたときの電流変化を測定し、
電流−電位曲線を得る。
【0055】この電流−電位曲線において、0[V]→
−1.5[V]にスイープさせたとき、0[V]側に最
も近い位置で電流値がピークを示したピークトップ位置
の電位をEred[V]とし、−1.5[V]→0
[V]にスイープさせたとき、0[V]側に最も近い位
置で電流値がピークを示したピークトップ位置の電位を
Ered[V]とし、(Ered+Ered)/
2[V]を、還元電位(Ered)[V]とした。
【0056】(最高被占軌道(HOMO)のエネルギー
算出法)電子輸送性有機化合物の最高被占軌道に対応す
るエネルギー準位の算出は以下のように行った。
【0057】まず、数種類の正孔輸送性化合物の大気下
光電子分光法、具体的には低エネルギー電子計数方式に
よる理研計器(株)製の表面分析装置AC−1を用いて
仕事関数Wf[eV]を直接測定した。さらに、仕事関
数を測定した数種類の正孔輸送性化合物の酸化電位を以
下の方法によって測定した。
【0058】飽和カロメル電極(SCE)を参照電極と
し、電解液に0.1[N](n−Bu)ClO
4−/CHCl溶液を用い、ポテンシャルスイーパ
ーによって作用電極(白金)に印加する電位をスイープ
し得られた電流−電位曲線を測定し、酸化電位を測定し
た。
【0059】詳しくは、サンプルを0.1[N](n−
Bu)ClO4−/CHCl溶液に5〜10
mmol%程度の濃度になるように溶解する。そしてこ
のサンプル溶液に作用電極によって電圧を加え、電圧を
0[V]→+1.5[V]→0[V]と連続的に電位を
変化させた時の電流変化を測定し、電流−電位曲線を得
る。
【0060】この電流−電位曲線において、0[V]→
+1.5[V]にスイープさせたとき、0[V]側に最
も近い位置で電流値がピークを示したピークトップ位置
の電位をEox[V]とし、+1.5[V]→0
[V]にスイープさせたとき、0[V]側に最も近い位
置で電流値がピークを示したピークトップ位置の電位を
Eox[V]とし、(Eox+Eox)/2
[V]を酸化電位(Eox)[V]とした。
【0061】上記得られた仕事関数と酸化電位との間に
は一次相関が認められ、それより参照電極である飽和カ
ロメル電極(SCE)のエネルギーは4.53[eV]
と算出された。
【0062】光学吸収係数αと光エネルギーhν、およ
び、遷移エネルギーE(eV)の間には次式が成り立
つと考えられているから、 α・hν=B(hν−E(ただし、Bは定数) 電子輸送性有機化合物の(α・hν)1/2対hνのプ
ロットをとり、直線区間を外挿してαが0となるhνの
値が遷移エネルギーEとなり、電子輸送性有機化合物
の最高被占軌道(HOMO)のエネルギーは以下の式に
よって算出される。
【0063】最高被占軌道(HOMO)のエネルギー=
Ered+4.53+E[eV]なお、重合性基を有
する電子輸送性化合物を塗布後硬化した中間層の場合、
その電子輸送性化合物のEredおよびHOMOの値は
硬化前の重合性基を有する電子輸送性化合物のモノマー
あるいはオリゴマーを上記の方法で測定した。
【0064】以下、本発明の電子写真感光体の構成につ
いて説明する。
【0065】上述のとおり、本発明の電子写真感光体
は、支持体上に中間層を有し、その上に感光層を有し、
さらにその上に保護層用塗料を塗布後、熱、紫外線およ
び電子線の少なくとも1つを用いて重合/硬化反応を行
うことで形成された保護層を有するものである。
【0066】本発明の電子写真感光体に使用される支持
体としては、例えば、次のようなものが挙げられる。 (1) アルミニウム、アルミニウム合金、
ステンレス、銅などの金属や合金を板形状またはドラム
形状にしたもの (2) ガラス、樹脂、紙などの非支持体
や、上記(1)の支持体上にアルミニウム、パラジウ
ム、ロジウム、金、白金などの金属を蒸着もしくはラミ
ネ−トすることにより薄膜形成したもの (3) ガラス、樹脂、紙などの非支持体
や、上記(1)の支持体上に導電性高分子、酸化スズ、
酸化インジウムなどの導電性化合物の層を蒸着あるいは
塗布することにより形成したもの 本発明において用いられる中間層は、支持体上に、上記
電子輸送性化合物を適当な結着樹脂と混合して膜を形成
したり、ポリマー化された電子輸送性化合物ならば、単
独で形成したり、必要に応じて適当な結着樹脂とともに
膜を形成したりしてもよい。
【0067】また、重合性官能基を有した電子輸送性化
合物の場合は、それ単独で重合硬化して膜を形成して
も、必要に応じて他の重合性モノマーやオリゴマーある
いは適当な結着樹脂を混ぜて重合硬化して膜を形成して
もよい。
【0068】なお、電子輸送性有機化合物は必要に応じ
て2種以上混合しても構わない。
【0069】上記結着樹脂としては、広範囲な結着樹脂
から選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリー
ルフタレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホン樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体、アルキッド樹脂、エポキシ
樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂あるいはアクリル樹
脂などの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0070】これらの樹脂は、単独またはコポリマーと
して1種または2種以上混合して用いてもよい。
【0071】なお、中間層上に感光層を塗布する工程に
おいて、中間層から感光層に電子輸送性有機化合物がマ
イグレートすると特性の悪化を引き起こす傾向にある。
【0072】さらに、このマイグレートの問題は、熱硬
化を使用した保護層形成の際の熱や、紫外線や電子線照
射による硬化反応を行った際膜中に残存する未反応ラジ
カル消失のための後加熱処理による熱によっても促進さ
れる。
【0073】熱硬化で必要とされる熱や、紫外線あるい
は電子線照射による硬化反応後の未反応ラジカル消失の
ための後加熱処理は、一般的には最低でも80℃以上は
必要で、通常は100〜180℃の高温が必要とされ、
かつ、硬化反応を出来るだけ完結させる為にはなるべく
より高温で長時間の加熱処理が必要となる。
【0074】したがって、マイグレートなどの問題を考
慮すると、電子輸送性有機化合物と結着樹脂として硬化
性樹脂を用いて重合硬化した膜や、高分子化された電子
輸送性化合物を含有する膜を中間層に用いる方が好まし
い。
【0075】また、保護層形成の際に、紫外線や電子線
などの高エネルギー線を照射する場合、低分子の電子輸
送化合物よりも、高分子化された電子輸送性化合物の方
が、劣化に対し強いため好ましい。
【0076】さらに、中間層における電子輸送性化合物
の含有量は、電子の流れをよりスムーズに行うため、4
0質量%以上であることが好ましく、さらには60質量
%以上であることがより好ましい。
【0077】また、電子輸送性有機化合物を含有する中
間層は、印加電界5×10V/cm時に、1×10
−7cm/V・s以上のドリフト移動度を有している
ことが好ましい。
【0078】中間層の膜厚は薄すぎると、局所的な帯電
不良に対する効果が不十分であったり、また、厚すぎる
と、残留電位の上昇や感度低下を起こしたりする。さら
に、様々な環境下における繰り返し使用時の電位変動の
安定性などを考慮すると、中間層の膜厚は、0.3μm
以上3μm以下が必要であり、0.7μm以上2μm以
下が好ましい。
【0079】また、環境依存性を小さくするためには、
中間層の体積抵抗率が1×1012Ω・cm以上である
ことが好ましい。
【0080】体積抵抗率は、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)上に180μmのギヤップを持つ櫛形電極
を金蒸着により作製し、その上に中間層調合液により1
μmの膜を作製し、横河ヒューレットパッカード(株)
製PAメータ4140Bを用いて測定した。
【0081】また、必要に応じて、中間層に各種の粒子
を分散させ含有することができる。例えば、干渉縞発生
防止などの目的のため、有機フィラー、無機フィラーな
どの絶縁性粒子を分散させてもよい。
【0082】上記中間層の上には感光層が設けられる。
【0083】感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質と
を単一の層に含有する単層型、電荷発生物質を含有する
電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを有
する積層型のどちらでも構わない。積層型感光層の場
合、電荷輸送層は2層以上あってもよい。
【0084】感度、耐久特性などの観点から、積層型の
感光層を有する積層型電子写真感光体が好ましい。
【0085】本発明の電子写真感光体の感光層に使用さ
れる電荷発生物質としては、例えば、次のような物質が
挙げられる。これらの電荷発生物質は単独で用いてもよ
く、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。 (1)モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料 (2)金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系顔料 (4)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系顔料 (5)アンスラキノン、ピレンキノンなどの多環キノン
系顔料 (6)スクワリリウム色素 (7)ピリリウム塩、チアピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン、非晶質のシリコンなどの無機物質 なお、上記電荷発生物質の中でも、フタロシアニン顔料
が好ましく、その中でも、オキシチタニウムフタロシア
ニン、クロロガリウムフタロシアニンまたはヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンを採用した場合が、本発明で特
に大きな効果が得られるためより好ましい。特に、紫外
線あるいは電子線を使用して保護層を形成する際には、
上記フタロシアニン顔料は劣化が小さく好ましい。
【0086】積層型感光層の場合、電荷発生層は、上記
電荷発生物質を適当な結着樹脂に分散し、これを中間層
上に塗工することにより形成することができる。
【0087】結着樹脂としては、広範囲な結着樹脂から
選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリス
ツレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリールフ
タレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アルキッド樹
脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体などの樹脂が挙げられる。
【0088】これらの樹脂は単独またはコポリマーとし
て1種または2種以上混合して用いてもよい。
【0089】電荷発生層中に含有する結着樹脂は、電荷
発生層全質量に対して、80質量%以下であることが好
ましく、さらには40質量%以下であることがより好ま
しい。
【0090】また、電荷発生層の膜厚は、5μm以下で
あることが好ましく、さらには0.01μm以上2μm
以下の範囲の薄膜であることがより好ましい。
【0091】また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤または公知の電荷発生
物質を必要に応じて添加することもできる。
【0092】また、電荷発生物質の平均粒径は、0.0
3μm以上0.25μm以下であることが好ましい。
【0093】0.03μm未満であると、過分散状態の
微粒子が原因となり、数としては少ないが、かなり大き
な凝集物が生じ、これによる画像欠陥が生じ、かつ、電
荷発生物質の分散塗工液の安定性に大きな問題が生じて
しまうことがある。
【0094】一方、0.25μmを超えると、高温/高
湿下での暗減衰が大きく、かつ、電荷発生物質の粒子内
で生じる空電荷の生成が多くなるために、低温/低湿下
での繰り返し使用時のカブリやゴーストが生じることが
ある。
【0095】特に、電荷発生物質として好適なフタロシ
アニン顔料を採用した場合は、そのフタロシアニン顔料
の平均粒径は0.07μm以上0.15μm以下である
ことがより好ましい。
【0096】本発明においての電荷発生物質の平均粒径
は、感光体の電荷発生物質が含有されている層の任意の
5点を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて以下のよう
に測定した。
【0097】SEM写真で得られた電荷発生物質粒子の
最も長い部分(長軸)を粒径とし、SEM写真で得られた
電荷発生物質全部を計測し、全サンプル中最も大きい方
から10%および最も小さい方から10%のサンプルを
除いたサンプルの全個数平均を本発明の電荷発生物質の
平均粒径とした。
【0098】本発明の電子写真感光体の感光層に使用さ
れる電荷輸送物質としては、各種トリアリールアミン系
化合物、各種ヒドラゾン系化合物、各種スチルベン系化
合物、各種ピラゾリン系化合物、各種オキサゾール系化
合物、各種チアゾール系化合物、各種トリアリールメタ
ン系化合物などの低分子化合物などの他に、特開平9−
272735号公報や特開平9−62019号公報など
に開示されている電荷輸送性樹脂などが挙げられる。
【0099】電荷輸送層の形成に使用される結着樹脂と
しては、前記電荷発生層の形成において使用される結着
樹脂が挙げられ、さらに、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルアントラセンなどの光導電性高分子が挙げられ
る。
【0100】電荷輸送層の膜厚は、5μm以上50μm
以下であることが好ましく、7μm以上30μm以下で
あることがより好ましい。
【0101】さらに、高画質でかつ高耐久な電子写真感
光体を提供するためには、電荷輸送層は特性を損なわな
い範囲でできる限り薄膜であることが好ましいが、あま
り薄くすると感度低下の問題が生じてしまうことがあ
り、具体的には、7μm以上16μm以下、さらには7
μm以上12μm以下であることがより一層好ましい。
【0102】さらに、電荷輸送層中に酸化防止剤、紫外
線吸収剤、可塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応
じて添加することもできる。
【0103】このような電荷輸送層の形成は、適当な有
機溶媒を用い、浸漬コーティング法、スプレーコーティ
ング法、スピンナーコーティング法、ローラコーティン
グ法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティ
ング法などのコーティング法を用いて行うことができ
る。
【0104】上記感光層の上には保護層が設けられる。
【0105】保護層は、アクリル系、フェノール系、メ
ラミン系、アルキッド系、シリコーン系、エポキシ系、
ウレタン系および不飽和ポリエステル系などの熱硬化性
化合物や、ビニルエーテル系、ビニル系、スチレン系お
よびアクリル系などの不飽和二重結合を有する連鎖重合
性化合物を、感光層上に塗布後硬化することで形成され
る。
【0106】これらの樹脂は、1種または2種以上混合
して用いることもできる。
【0107】連鎖重合性化合物は熱でも硬化反応を行う
こともできるが、紫外線あるいは電子線などを使用して
硬化することも可能である。
【0108】また、保護層には、上述した電荷発生物質
や電荷輸送物質やそれらと同様の機能を有するその他の
化合物や、金属や、金属の酸化物、窒化物、塩、合金
や、カーボンなどの導電性材料、さらには、フッ素系樹
脂粉体およびセラミック粒子などの絶縁性高硬度材料、
また必要に応じて、保護層に酸化防止剤、紫外線吸収剤
および平滑材などの添加剤を含有させてよい。
【0109】フッ素系樹脂粉体の具体例としては、テト
ラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、トリ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ
化ビニリデン、フッ化ビニルおよびパーフルオロアルキ
ルビニルエーテルなどの重合体、ならびにそれらの共重
合体が挙げられる。
【0110】フッ素系樹脂粉体の粒径は、0.01μm
以上5μm以下であることが好ましく、フッ素系樹脂粉
体の分子量は3000〜5000000であることが好
ましく、フッ素系樹脂粉体中のフッ素原子の含有量は、
30質量%以上90質量%以下であることが好ましい。
【0111】また、保護層の膜厚は、0.3μm以上1
0μm以下であることが好ましく、さらには0.5μm
以上7μm以下であることがより好ましい。
【0112】さらに、高画質でかつ高耐久な電子写真感
光体を提供するためには、感光層と保護層の合計膜厚
は、18μm以下であることが好ましく、さらには15
μm以下であることがより好ましい。ただし、帯電性や
感度の低下などの問題を考えると7μm以上であること
が好ましい。
【0113】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0114】図において、1は本発明の電子写真感光体
であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆
動される。感光体1は、回転過程において、一次帯電手
段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電
を受け、次いでスリット露光やレーザービーム走査露光
などの露光手段(不図示)からの露光光4を受ける。こ
うして感光体1の周面に静電潜像が順次形成されてい
く。
【0115】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転
写手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転
写材7は、感光体面から分離されて像定着手段8へ導入
されて像定着をうけることにより複写物(コピー)とし
て装置外へプリントアウトされる。
【0116】また、像転写後の感光体1の表面を、クリ
ーニング手段9によって転写残りトナーの除去し清浄面
化してもよい。
【0117】一次帯電手段3や転写手段6は帯電ローラ
ーなどの接触手段、コロナ帯電器などの非接触手段のい
ずれでも良い。
【0118】また、前露光手段(不図示)からの前露光
光10により除電処理した後に、繰り返し画像形成に使
用してもよい。なお、一次帯電手段3が帯電ローラーな
どを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずし
も必要ではない。
【0119】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手
段9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカー
トリッジとして一体に結合して構成しこのプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5およびクリーニング
手段9の少なくとも一つを感光体1とともに一体に支持
してカートリッジ化して、装置本体のレール12などの
案内手段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジ11とすることができる。
【0120】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいはセンサーで原稿を読みとり、信号化し、こ
の信号にしたがって行われるレーザービームの走査、L
EDアレイの駆動および液晶シャッターアレイの駆動な
どにより照射される光である。
【0121】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンターお
よびレーザー製版などの電子写真応用分野にも広く用い
ることができる。
【0122】本発明の電子写真感光体は、プロセススピ
ードが180mm/s以上の電子写真装置に用いたとき
に、上記本発明の効果をより一層顕著に奏する。
【0123】
【実施例】以下に本発明を実施例に沿って説明するが、
本発明はその要旨を超えない限りこれらに限定されるも
のではない。
【0124】「部」は、「質量部」を意味する。
【0125】(実施例1)電子輸送性有機化合物(例示
化合物No.10)10部、ポリカーボネートZ型樹脂
(重量平均分子量80000)10部を、ジオキサン1
00部に溶解し、中間層用塗料を調整した。
【0126】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.0μmの中間層を形成
した。
【0127】CuKαのX線回折におけるブラック角2
θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピーク
を有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料3.5
部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名エスレックBX
−1、積水化学(株)製)2部をシクロヘキサノン80
部に添加し、ガラスビーズとともにサンドミルで36時
間分散し、これに80部の酢酸エチルを加えて電荷発生
層用塗料を調製した。
【0128】この塗料を、上記中間層の上に浸漬塗布方
法で塗布して、105℃で10分間乾燥し、膜厚0.1
5μmの電荷発生層を形成した。
【0129】この電荷発生層を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、電荷発生物質の平均粒径は0.
8μmであった。
【0130】次に、電荷輸送化合物として下記式(A)
で示される構造を有する化合物4.5部
【外1】
【0131】およびポリカーボネートZ型樹脂(重量平
均分子量25000)5.5部をモノクロロベンゼン4
0部に溶解し、電荷輸送層用塗料を調製した。
【0132】この塗料を、上記電荷発生層の上に浸漬塗
布方法で塗布して、110℃で60分間乾燥し、膜厚1
0μmの電荷輸送層を形成した。
【0133】次に、下記式(B)で示される構造を有す
る化合物60部
【外2】
【0134】および下記式(C)で示される構造を有す
る光重合開始剤0.6部
【外3】
【0135】をn−プロピルアルコール80部に溶解
し、保護層用塗料を調整した。
【0136】この塗料を、上記電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、メタルハライドランプを用いて500m
W/cmの光強度で硬化させ、その後、120℃で1
時間熱処理を行って、膜厚5μmの保護層を形成し、電
子写真感光体を得た。
【0137】得られた電子写真感光体を、キヤノン
(株)製LASERSHOT LBP−930に装着
し、常温常湿(23℃/50%)、低温低湿(15℃/
10%)および高温高湿(32℃/80%)条件下で、
帯電のDC成分と光量を変化させて評価した。
【0138】なお、電位は現像器の位置にプローブを装
着し測定した。
【0139】初期の電子写真感光体特性[光減衰感度
(Vd=−650V設定で−170Vに光減衰させるた
めに必要な光量)、残留電位Vsl(1.5μJ/cm
の光量を照射した時の電位)]と初期画像の画像欠陥
の有無を目視により評価した。
【0140】さらに、常温常湿および低温低湿下でそれ
ぞれ3000枚の通紙耐久を行い、耐久前後の前記電子
写真感光体特性を測定し、各々の変化値ΔVl(初期に
Vlが−170Vとなる光量と同量の光量を耐久後に照
射した時のVlの変化量)およびΔVslと耐久画像の
画像欠陥の有無を目視により評価した。
【0141】画像評価は次のとおりである。 ◎:微小黒点が目視では全く観察されない 〇:微小黒点が極微量(1〜5箇所)認められる △:部分的に微小黒点が目視で数箇所(6箇所以上)認
められる ×:全面に微小黒点が目視で観察される この中で、△および×は、本発明の効果が十分に得られ
ていないと判断した。
【0142】さらに、以下のドット、文字再現性の画像
評価も合わせて行った。
【0143】上記電子写真感光体と同じ新品の電子写真
感光体を、ヒューレットパッカード社製 Laser Jet 900
0n(プロセススピード:235.5mm/s)改造機
(帯電のDC成分および光量を変化できるように改造)
に装着し、暗部電位Vd=−650V、明部電位Vl=
−170Vに設定し、1ドット1スペース画像と文字
(5ポイント)画像の出力および評価を以下のように行
った。
【0144】常温常湿下(23℃/55%RH)(N/
N)で、初期に、ドラム1周分適当な文字パターンを印
字し、その後、全面ハーフトーン画像を取り、ゴースト
現象が出ているかどうかを確認した。
【0145】次に、下記耐久パターンを2000枚連続
プリントし、耐久後に全面ハーフトーン画像を取り、耐
久後のゴースト現象が出ているかどうかを確認した。
【0146】耐久パターンは、約2mm幅の線を縦横7
mmおきに印字した。
【0147】画像サンプルは全面黒と、1ドット1スペ
ースのドット密度の画像を用い、機械の現像ボリュー
ム、F5(中心値)とF9(濃度薄い)で各々サンプリ
ングした。
【0148】評価基準はゴーストが見えないものをラン
ク5とし、1ドット1スペースF9で見えるものをラン
ク4、1ドット1スペースF5で見えるものをランク
3、全面黒F9で見えるものをランク2、全面黒F5で
見えるものをランク1とした。
【0149】結果を表2に示す。
【0150】(実施例2)実施例1において、上記式
(C)で示される構造を有する光重合開始剤を下記式
(D)で示される構造を有する熱重合開始剤
【外4】
【0151】に変更し、紫外線硬化のかわりに硬化反応
を150℃/1時間とした以外は、実施例1と同様に電
子写真感光体を作製し、評価した。
【0152】結果を表2に示す。
【0153】(実施例3)実施例1において、上記式
(C)で示される構造を有する光重合開始剤を除き、紫
外線硬化のかわりに、硬化反応を加速電圧150kV、
照射線量10Mradの条件で電子線を照射して硬化さ
せ、その後、120℃で1時間熱処理を行って保護層を
形成した。
【0154】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0155】結果を表2に示す。
【0156】(実施例4)実施例1の保護層を、次のよ
うに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体
を作製した。
【0157】群栄化学工業(株)製のフェノール樹脂
(PL−4852)50部および下記式(E)で示され
る構造を有する化合物30部
【外5】
【0158】を、n−プロパノール100部に溶解し保
護層用塗料を作製した。
【0159】これを実施例1と同様の電荷輸送層上に浸
漬塗布方法で塗布後、150℃で1時間熱処理を行っ
て、膜厚5μmの保護層を形成し、電子写真感光体を得
た。それを実施例1と同様に評価した。
【0160】結果を表2に示す。
【0161】(実施例5)実施例1の保護層を、次のよ
うに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体
を作製した。
【0162】日本化薬(株)製の光硬化性アクリル樹脂
(カヤラッドTMPTA)50部および下記式(F)で
示される構造を有する化合物80部
【外6】
【0163】を、n−プロパノール150部に溶解し、
保護層用塗料を作製した。
【0164】これを実施例1と同様の電荷輸送層上に浸
漬塗布方法で塗布後、加速電圧150kV、照射線量1
0Mradの条件で電子線を照射して硬化させ、その
後、120℃で1時間熱処理を行って、膜厚5μmの保
護層を形成し、電子写真感光体を得た。それを実施例1
と同様に評価した。
【0165】結果を表2に示す。
【0166】(実施例6)実施例5の保護層用塗料に、
実施例2で使用した上記式(C)で示される構造を有す
る光重合開始剤0.8部を加え、メタルハライドランプ
を用いて500mW/cmの光強度で紫外線硬化さ
せ、その後、120℃で1時間熱処理を行って、膜厚5
μmの保護層を形成した以外は、実施例5と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0167】結果を表2に示す。
【0168】(実施例7)実施例1の電子写真感光体の
中間層に使用した電子輸送性有機化合物の量を、43部
に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を
作製し、評価した。
【0169】結果を表2に示す。
【0170】(実施例8)実施例1の電子写真感光体の
中間層に使用した電子輸送性有機化合物の量を、185
部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0171】結果を表2に示す。
【0172】(実施例9)実施例1の中間層の膜厚を
0.5μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写
真感光体を作製し、評価した。
【0173】結果を表2に示す。
【0174】(実施例10)実施例1の中間層の膜厚を
2.0μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写
真感光体を作製し、評価した。
【0175】結果を表2に示す。
【0176】(実施例11)実施例1の中間層の膜厚を
3.0μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写
真感光体を作製し、評価した。
【0177】結果を表2に示す。
【0178】(実施例12〜14)電荷発生層用塗料の
調整で使用するガラスビーズの径や量を変更、分散時間
の変更などをして、電荷発生物質の粒径を0.05μm
(実施例12)、0.12μm(実施例13)および
0.20μm(実施例14)に変更した以外は、実施例
1と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0179】結果を表2に示す。
【0180】(実施例15)実施例1の中間層で使用し
た電子輸送性有機化合物(例示化合物No.10)を例
示化合物No.5に変更した以外は、実施例1と同様に
電子写真感光体を作製し、評価した。
【0181】結果を表2に示す。
【0182】(実施例16)実施例1の中間層で使用し
た電子輸送性有機化合物(例示化合物No.10)を例
示化合物No.7に変更した以外は、実施例1と同様に
電子写真感光体を作製し、評価した。
【0183】結果を表2に示す。
【0184】(実施例17)実施例1の中間層で使用し
た電子輸送性有機化合物(例示化合物No.10)を例
示化合物No.9に変更した以外は、実施例1と同様に
電子写真感光体を作製し、評価した。
【0185】結果を表2に示す。
【0186】(実施例18)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.13)60部をトルエン60部に溶解
し、中間層用塗料を調整した。
【0187】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、8
0℃で5分間乾燥後、加速電圧150kV、照射線量1
0Mradの条件で電子線を照射し硬化させ、その後、
140℃で1時間加熱処理を行い、膜厚1.0μmの中
間層を形成した。
【0188】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0189】結果を表2に示す。
【0190】(実施例19)実施例1の電子写真感光体
で使用したポリカーボネートZ型樹脂(重量平均分子量
80000)を、群栄化学工業(株)製のフェノール樹
脂(PL−4852)に変更し、アルミシリンダー上に
浸漬コーティング法によって塗布し、160℃で60分
間乾燥して、1.0μmの中間層を形成した。
【0191】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。その結果を表2に示す。
【0192】(実施例20)実施例18で中間層作製時
の電子線の照射線量を20Mradとした以外は、実施
例18と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0193】結果を表2に示す。
【0194】(実施例21)実施例20で保護層の膜厚
を7μmとした以外は、実施例20と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0195】結果を表2に示す。
【0196】(実施例22)実施例20で保護層の膜厚
を2μmとした以外は、実施例20と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0197】結果を表2に示す。
【0198】(実施例23)実施例1の電荷輸送層の膜
厚を15μmとした以外は、実施例1と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0199】結果を表2に示す。
【0200】(実施例24)実施例1の電荷輸送層の膜
厚を20μmとした以外は、実施例1と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。その結果を表2に示す。
【0201】(実施例25)実施例18の電荷輸送層の
膜厚を15μmとした以外は、実施例18と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0202】結果を表2に示す。
【0203】(実施例26)実施例18の電荷輸送層の
膜厚を20μmとした以外は、実施例18と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0204】結果を表2に示す。
【0205】また、電子写真感光体の中間層の体積抵抗
率は、総て、3環境いずれにおいても、1×1012Ω
cm以上であった。
【0206】
【表3】
【0207】(比較例1)実施例1の中間層の膜厚を
0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写
真感光体を作製し、評価した。
【0208】結果を表3に示す。
【0209】(比較例2)実施例1の中間層の膜厚を
4.0μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写
真感光体を作製し、評価した。
【0210】結果を表3に示す。
【0211】(比較例3、4)実施例1で使用した電子
輸送性有機化合物(例示化合物No.10)を、下記式
(H−1)で示される構造を有する電子輸送性有機化合
物(比較例3)、
【外7】
【0212】下記式(H−2)で示される構造を有する
電子輸送性有機化合物(比較例4)
【外8】
【0213】に変更した以外は、実施例1と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0214】結果を表3に示す。
【0215】なお、(H−1)のHOMOは5.86e
VでEredは−0.56(V)、(H−2)のHOM
Oは5.91eVでEredは−0.58(V)であ
る。
【0216】(比較例5)実施例18の中間層で使用し
た電子輸送性有機化合物(例示化合物No.13)を下
記式(H−3)で示される構造を有する電子輸送性有機
化合物
【外9】
【0217】に変更した以外は、実施例18と同様に電
子写真感光体を作製し、評価した。
【0218】結果を表3に示す。
【0219】なお、(H−3)のHOMOは5.88e
VでEredは−0.57(V)である。
【0220】(比較例6)中間層を設けず、直接アルミ
ニウムシリンダー上に感光層を作製した以外は、実施例
1と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0221】結果を表3に示す。
【0222】(比較例7)アルコール可溶性共重合ナイ
ロン(アミランCM−8000:東レ(株)製)5部を
メタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を調整し
た。
【0223】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.0μmの中間層を形成
した。
【0224】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0225】結果を表3に示す。
【0226】(比較例8)下記式で示される構造を有す
るアゾ化合物10部
【外10】
【0227】を150部の4−メトキシ−4−メチルペ
ンタノン−2に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分
散処理を行った。
【0228】ここで得られた顔料分散液を、ポリビニル
ブチラール(積水化学工業(株)製、商品名エスレック
BH−3)の4%ジメトキシエタン溶液100部および
フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト社製、商品名PK
HH)の4%ジメトキシエタン溶液100部の混合液に
加え、最終的に固形分濃度4.0%の中間層用塗料を調
整した。
【0229】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.0μmの中間層を形成
した。
【0230】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0231】結果を表3に示す。
【0232】(比較例9)ジルコニウムテトラ−n−ブ
チレート1部、イソプロピルアルコール10部からなる
中間層用塗料を調整した。
【0233】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、4
0℃で120分間乾燥して、1.0μmの中間層を形成
した。
【0234】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0235】結果を表3に示す。
【0236】(比較例10)アルキッド樹脂(ベッコゾ
ール1307−60−EL大日本インキ化学工業社製)
30部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821
−60大日本インキ化学工業社製)20部に、酸化チタ
ン粉末(タンベークCREL石原産業社製)90部を加
え、さらにメチルエチルケトン150部を加えボールミ
ルで24時間分散して中間層用塗料を調整した。
【0237】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
30℃で20分間乾燥して1.0μmの中間層を形成し
た。
【0238】それ以外は、実施例1と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0239】結果を表3に示す。
【0240】(比較例11)比較例7と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例3と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0241】結果を表3に示す。
【0242】(比較例12)比較例8と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例3と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0243】結果を表3に示す。
【0244】(比較例13)比較例9と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例3と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0245】結果を表3に示す。
【0246】(比較例14)比較例7と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例4と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0247】結果を表3に示す。
【0248】(比較例15)比較例10と同様に中間層
を形成し、それ以外は、実施例4と同様に電子写真感光
体を作製し、評価した。
【0249】結果を表3に示す。
【0250】(比較例16)比較例7と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例23と同様に電子写真感光
体を作製し、評価した。
【0251】結果を表3に示す。
【0252】(比較例17)比較例7と同様に中間層を
形成し、それ以外は、実施例24と同様に電子写真感光
体を作製し、評価した。
【0253】結果を表3に示す。
【0254】(比較例18)比較例10と同様に中間層
を形成し、それ以外は、実施例25と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0255】結果を表3に示す。
【0256】(比較例19)比較例10と同様に中間層
を形成し、それ以外は、実施例26と同様に電子写真感
光体を作製し、評価した。
【0257】結果を表3に示す。
【0258】
【表4】
【0259】(実施例27)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.8)10部、ポリカーボネートZ型樹脂
(重量平均分子量40000)10部を、ジオキサン1
00部に溶解し、中間層用塗料を調整した。
【0260】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0261】CuKαのX線回折におけるブラック角2
θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°およ
び、27.2°に強いピークを有するオキシチタニウム
フタロシアニン顔料を1.0部、ポリビニルブチラ−ル
(商品名エスレックBX−1、積水化学(株)製)1.
0部およびシクロヘキサノン35部、直径1mmのガラ
スビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散して、そ
の後、テトラヒドロフラン60部を加えて電荷発生層用
塗料を調製した。
【0262】この塗料を、上記中間層の上に浸漬塗布方
法で塗布して、105℃で10分間乾燥し、膜厚0.2
μmの電荷発生層を形成した。
【0263】この電荷発生層を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、電荷発生物質の平均粒径は0.
1μmであった。
【0264】次に、電荷輸送化合物として、下記式
(A)で示される構造を有する化合物3.5部、
【外11】
【0265】下記式(G)で示される化合物1.0部
【外12】
【0266】およびポリカーボネートZ型樹脂(重量平
均分子量25000)6.0部を、モノクロロベンゼン
50部に溶解し、電荷輸送層用塗料を調製した。
【0267】この塗料を、上記電荷発生層の上に浸漬塗
布方法で塗布して、110℃で60分間乾燥し、膜厚1
2μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を得た。
【0268】次に、下記式(H)で示される構造を有す
る化合物60部
【外13】
【0269】を、n−プロピルアルコール80部に溶解
し、保護層用塗料を調整した。
【0270】この塗料を、上記電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、80℃で5分間乾燥後、加速電圧150
kV、照射線量20Mradの条件で電子線を照射して
硬化させ、さらに、140℃で1時間加熱処理を行っ
て、膜厚3μmの保護層を形成し、電子写真感光体を得
た。
【0271】得られた電子写真感光体を、現像ボリュー
ムが可変に調整できるように改造したキヤノン製複写機
GP−40(プロセススピード:210mm/s)の改
造機(帯電のDC成分および光量を変化できるように改
造)に装着し、常温常湿(23℃/50%)、低温低湿
(15℃/10%)および高温高湿(32℃/80%)
条件下で、帯電のDC成分と光量を変化させ評価した。
【0272】なお、電位は現像器の位置に電位プローブ
を装着し測定した。
【0273】初期の電子写真感光体特性[光減衰感度
(Vd=−700V設定で−200Vに光減衰させるた
めに必要な光量)、残留電位Vsl(1.5μJ/cm
2の光量を照射した時の電位)]と、初期画像の画像欠
陥の有無を目視により評価した。
【0274】さらに、常温常湿および低温低湿下でそれ
ぞれ5000枚の通紙耐久を行い、耐久後の前記電子写
真感光体特性を測定し、各々の変化値ΔVl(初期にV
lが−200Vとなる光量と同量の光量を耐久後に照射
した時のVlの変化量)およびΔVslと耐久画像の画
像欠陥の有無を目視により評価した。
【0275】画像評価は次のとおりである。 ◎:微小黒点が目視では全く観察されない 〇:微小黒点が極微量(1〜5箇所)認められる △:部分的に微小黒点が目視で数箇所(6箇所以上)認
められる ×:全面に微小黒点が目視で観察される この中で、△および×は、本発明の効果が十分に得られ
ていないと判断した。
【0276】さらに、以下のドット、文字再現性の画像
評価も合わせて行った。
【0277】上記電子写真感光体と同じ新品の電子写真
感光体を、上記複写機と同じキヤノン(株)複写機GP
−40改造機に装着し、暗部電位Vd=−700V、明
部電位Vl=−200Vに設定し、1ドット1スペース
画像と文字(5ポイント)画像の出力および評価を以下
のように行った。
【0278】常温常湿下(23℃/55%RH)(N/
N)で、初期に、ドラム1周分適当な文字パターンを印
字し、その後全面ハーフトーン画像を取り、ゴースト現
象が出ているかどうかを確認した。
【0279】次に、下記耐久パターンを5000枚連続
プリントし、耐久後に全面ハーフトーン画像を取り、耐
久後のゴースト現象が出ているかどうかを確認した。
【0280】耐久パターンは約2mm幅の線を縦横7m
mおきに印字した。
【0281】画像サンプルは全面黒と、1ドット1スペ
ースのドット密度の画像を用い、機械の現像ボリュー
ム、F5(中心値)とF9(濃度薄い)で各々サンプリ
ングした。評価基準はゴーストが見えないものをランク
5とし、1ドット1スペースF9で見えるものをランク
4、1ドット1スペースF5で見えるものをランク3、
全面黒F9で見えるものをランク2、全面黒F5で見え
るものをランク1とした。
【0282】結果を表4に示す。
【0283】(実施例28)実施例27の保護層を、次
のように変更した以外は、実施例27と同様に電子写真
感光体を作製した。下記式(I)で示される構造を有す
る化合物60部
【外14】
【0284】および下記式(C)で示される構造を有す
る光重合開始剤0.6部
【外15】
【0285】をn−プロピルアルコール80部に溶解
し、保護層用塗料を調整した。
【0286】この塗料を、上記電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、メタルハライドランプを用いて500m
W/cmの光強度で硬化させ、その後、120℃で1
時間熱処理を行って、膜厚3μmの保護層を形成し、電
子写真感光体を得た。それを実施例27と同様に評価し
た。
【0287】結果を表4に示す。
【0288】(実施例29)実施例28において、上記
式(C)で示される構造を有する光重合開始剤を下記式
(D)で示される構造を有する熱重合開始剤
【外16】
【0289】とし、紫外線硬化のかわりに硬化反応を1
50℃/1時間とした以外は、実施例27と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0290】結果を表4に示す。
【0291】(実施例30)実施例27の中間層を、実
施例19で使用した中間層に変更した以外(ただし膜厚
は1.5μm)は、実施例27と同様に電子写真感光体
を作製し、評価した。
【0292】結果を表4に示す。
【0293】(実施例31)実施例30の電荷輸送層の
膜厚を15μmとした以外は、実施例30と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0294】結果を表4に示す。
【0295】(実施例32)実施例30の電荷輸送層の
膜厚を22μmとした以外は、実施例30と同様に電子
写真感光体を作製し、評価した。
【0296】結果を表4に示す。
【0297】(実施例33、34)電荷発生層用塗料の
調整で使用するガラスビーズの径や量を変更し、分散時
間の変更などをして電荷発生物質の粒径を0.05μm
(実施例33)、0.20μm(実施例34)に変更し
た以外は、実施例30と同様に電子写真感光体を作製
し、評価した。
【0298】結果を表4に示す。
【0299】(実施例35)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.4)10部、ポリカーボネートZ型樹脂
(重量平均分子量40000)10部を、ジオキサン1
00部に溶解し、中間層用塗料を調整した。
【0300】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0301】下記式で示される構造を有するアゾ顔料3
【外17】
【0302】と、ポリビニルブチラール樹脂(商品名エ
スレックBX−1、積水化学(株)製)2部を、シクロ
ヘキサノン80部に添加し、ガラスビーズとともにサン
ドミルで96時間分散し、これに80部のテトラヒドロ
フランを加え、電荷発生層用塗料を調製した。
【0303】この塗料を、上記中間層の上に浸漬塗布方
法で塗布して、100℃で10分間乾燥し、膜厚0.1
8μmの電荷発生層を形成した。
【0304】この電荷発生層を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察したところ、電荷発生物質の平均粒径は0.
02μmであった。
【0305】次に、電荷輸送化合物として下記式
(D)’で示される構造を有する化合物4.0部
【外18】
【0306】およびビスフェノールZ型ポリカーボネー
ト(粘度平均分子量25,000)5.0部をモノクロ
ロベンゼン40部に溶解し、電荷輸送層用塗料を調製し
た。
【0307】この塗料を、上記電荷発生層の上に浸漬塗
布方法で塗布して、140℃で60分間乾燥し、膜厚1
1μmの電荷輸送層を形成した。
【0308】次に、下記式(J)で示される構造を有す
る化合物60部
【外19】
【0309】を、n−プロピルアルコール80部に溶解
し、保護層用塗料を調整した。
【0310】この塗料を、上記電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、80℃で5分間乾燥後、加速電圧150
kV、照射線量10Mradの条件で電子線を照射して
硬化させ、さらに140℃で1時間加熱処理を行って、
膜厚3μmの保護層を形成し、電子写真感光体を得た。
それを実施例27と同様に評価した。
【0311】結果を表4に示す。
【0312】(実施例36、37)電荷発生層用塗料の
調整で使用するガラスビーズの径や量を変更し、分散時
間の変更などをして電荷発生物質の粒径を0.05μm
(実施例36)、0.11μm(実施例37)に変更し
た以外は、実施例35と同様に電子写真感光体を作製
し、評価した。
【0313】結果を表4に示す。
【0314】(実施例38)実施例36の中間層で使用
した電子輸送性有機化合物(例示化合物No.4)を例
示化合物No.11に変更した以外は、実施例36と同
様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0315】結果を表4に示す。
【0316】(実施例39)実施例36の中間層で使用
した電子輸送性有機化合物(例示化合物No.4)を例
示化合物No.14に変更した以外は、実施例36と同
様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0317】結果を表4に示す。
【0318】(実施例40)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.12)10部、ビニルブチラール樹脂
(積水化学(株)製、エレックスBM−S)10部を、
シクロヘキサノン200部に溶解し中間層用塗料を調整
した。
【0319】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
70℃で10分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0320】それ以外は、実施例36と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0321】結果を表4に示す。
【0322】(実施例41)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.13)60部をトルエン60部に溶解
し、中間層用塗料を調整した。
【0323】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、8
0℃で5分間乾燥後、加速電圧150kV、照射線量1
0Mradの条件で電子線を照射し硬化させ、膜厚1.
5μmの中間層を形成した。
【0324】それ以外は、実施例36と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0325】結果を表4に示す。
【0326】(実施例42)実施例41の保護層を次の
ように変更した以外は、実施例41と同様に電子写真感
光体を作製した。
【0327】群栄化学工業(株)製のフェノール樹脂
(PL−4852)50部および下記式(E)で示され
る構造を有する化合物30部
【外20】
【0328】を、n−プロパノール100部に溶解し、
保護層用塗料を作製した。
【0329】これを実施例1の電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、150℃で1時間熱処理を行って膜厚3
μmの保護層を形成し電子写真感光体を得た。それを実
施例41と同様に評価した。
【0330】結果を表4に示す。
【0331】(実施例43)実施例41の保護層を次の
ように変更した以外は、実施例41と同様に電子写真感
光体を作製した。
【0332】アクリル系硬化性モノマー(カヤラッドR
−604:日本化薬(株)製)25部、光重合開始剤と
しての2−メチルチオキサントン2.0部、平均粒径
0.02μmのアンチモン含有酸化スズ微粒子(T−
1、三菱マテリアル(株)社製)45部およびトルエン
300部を混合してサンドミル装置で72時間分散した
分散液に四フッ化エチレン樹脂粒子(ルブロンL−2、
ダイキン工業製)25部およびフッ素系シランカップリ
ング剤(CCHCHSi(OCH)2
0部を混合して、サンドミル装置でさらに4時間分散す
ることにより、保護層用塗料を作製した。
【0333】これを実施例1の電荷輸送層上にスプレー
塗布し、50℃で10分間乾燥後、高圧水銀灯にて80
0mW/cmの光強度で30秒間紫外線照射し、さら
に150℃で1時間熱処理を行って、膜厚3μmの保護
層を形成し、電子写真感光体を得た。それを実施例41
と同様に評価した。
【0334】結果を表4に示す。
【0335】(実施例44)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.15)60部、トルエン60部に溶解
し、中間層用塗料を調整した。
【0336】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥させ、膜厚1.5μmの中間層を
形成した。
【0337】それ以外は、実施例36と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0338】結果を表4に示す。
【0339】(実施例45)電子輸送性有機化合物(例
示化合物No.13)60部をトルエン60部に溶解
し、中間層用塗料を調整した。
【0340】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、8
0℃で5分間乾燥後、加速電圧150kV、照射線量5
Mradの条件で電子線を照射して硬化させ、膜厚1.
5μmの中間層を形成した。
【0341】電荷発生物質としてCuKαのX線回折に
おけるブラック角2θ±0.2°の7.4°および2
8.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン顔料を2部、正孔輸送化合物として上記式
(A)で示される構造を有する化合物を50部、電子輸
送性有機化合物として例示化合物No.10を50部、
結着樹脂としてポリカーボネートZ型樹脂(重量平均分
子量45000)を100部、溶媒として800部のテ
トラヒドロフランを、ボールミルで50時間混合分散し
て、単層型感光層用塗布液を調整した。
【0342】この塗料を、上記中間層の上に浸漬塗布方
法で塗布して、110℃で60分間乾燥し、膜厚10μ
mの単層感光層を形成した。
【0343】次に、下記式(K)で示される構造を有す
る化合物60部
【外21】
【0344】を、n−プロピルアルコール80部に溶解
し、保護層用塗料を調整した。
【0345】この塗料を、上記電荷輸送層上に浸漬塗布
方法で塗布後、80℃で5分間乾燥後、加速電圧150
kV、照射線量10Mradの条件で電子線を照射して
硬化させ、さらに140℃で1時間加熱処理を行って、
膜厚3μmの保護層を形成し、電子写真感光体を得た。
それを実施例35と同様に評価した。
【0346】結果を表4に示す。
【0347】また、電子写真感光体の中間層の体積抵抗
率は、総て、3環境いずれにおいても、1×1012Ω
cm以上であった。
【0348】
【表5】
【0349】(比較例20)中間層を設けず、直接アル
ミニウムシリンダー上に感光層を形成した以外は、実施
例30と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0350】結果を表5に示す。
【0351】(比較例21)アルコール可溶性共重合ナ
イロン(アミランCM−8000:東レ(株)製)5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を調整し
た。
【0352】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0353】それ以外は、実施例30と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0354】結果を表5に示す。
【0355】(比較例22)下記式で示される構造を有
するアゾ化合物10部
【外22】
【0356】を、150部の4−メトキシ−4−メチル
ペンタノン−2に加え、サンドグラインドミルにて粉砕
分散処理を行った。
【0357】ここで得られた顔料分散液を、ポリビニル
ブチラール(エレックスBH−3:積水化学工業(株)
製)の4%ジメトキシエタン溶液100部およびフェノ
キシ樹脂(ユニオンカーバイト社製、商品名PKHH)
の4%ジメトキシエタン溶液100部の混合液に加え、
最終的に固形分濃度4.0%の中間層用塗料を調整し
た。
【0358】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0359】それ以外は、実施例30と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0360】結果を表5に示す。
【0361】(比較例23)アルキッド樹脂(ベッコゾ
ール1307−60−EL大日本インキ化学工業社製)
30部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821
−60大日本インキ化学工業社製)20部に、酸化チタ
ン粉末(タンベークCREL石原産業社製)90部を加
え、さらにメチルエチルケトン150部を加えボールミ
ルで24時間分散して中間層用塗料を調整した。
【0362】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
30℃で20分間乾燥して1.5μmの中間層を形成し
た。
【0363】それ以外は、実施例30と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0364】結果を表5に示す。
【0365】(比較例24)ジルコニウムテトラ−n−
ブチレート1部、イソプロピルアルコール10部からな
る中間層用塗料を調整した。
【0366】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、4
0℃で120分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0367】それ以外は、実施例32と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0368】結果を表5に示す。
【0369】(比較例25)中間層を設けず、直接アル
ミニウムシリンダー上に感光層を形成した以外は、実施
例36と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0370】結果を表5に示す。
【0371】(比較例26)アルコール可溶性共重合ナ
イロン(アミランCM−8000:東レ(株)製)5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を調整し
た。
【0372】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、1.5μmの中間層を形成
した。
【0373】それ以外は、実施例36と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0374】結果を表5に示す。
【0375】(比較例27)アルキッド樹脂(ベッコゾ
ール1307−60−EL大日本インキ化学工業社製)
30部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821
−60大日本インキ化学工業社製)20部に、酸化チタ
ン粉末(タンベークCREL石原産業社製)90部を加
え、さらにメチルエチルケトン150部を加えボールミ
ルで24時間分散して中間層用塗料を調整した。
【0376】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
30℃で20分間乾燥して1.5μmの中間層を形成し
た。
【0377】それ以外は、実施例36と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0378】結果を表5に示す。
【0379】(比較例28、29)実施例36の中間層
で使用した電子輸送性有機化合物(例示化合物No.1
0)を下記式(H−1)で示される構造を有する電子輸
送性有機化合物(比較例28)、
【外23】
【0380】下記式(H−2)で示される構造を有する
電子輸送性有機化合物(比較例29)
【外24】
【0381】に変更した以外は、実施例36と同様に電
子写真感光体を作製した。
【0382】結果を表5に示す。
【0383】(比較例30)アルコール可溶性共重合ナ
イロン(アミランCM−8000:東レ(株)製)5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を調整し
た。
【0384】この塗料を、直径30mmのアルミニウム
シリンダー上に浸漬コーティング法によって塗布し、1
20℃で60分間乾燥して、0.7μmの中間層を形成
した。
【0385】それ以外は、実施例45と同様に電子写真
感光体を作製し、評価した。
【0386】結果を表5に示す。
【0387】
【表6】
【0388】
【発明の効果】本発明によれば、高耐久化のために保護
層を感光層上に形成しても、いかなる使用環境下におい
ても、初期はもちろん耐久時も含め、局所的帯電不良に
よるカブリが生じず、かつ、繰り返し使用時の電位が安
定に維持され、極めて安定した画像特性有する電子写真
感光体を提供することができる。
【0389】特に、高画質化を目的とする薄膜(感光層
と保護層の合計膜厚が18μm以下)の電子写真感光体
においても、初期はもちろん耐久時も含め、高いレベル
で十分満足した電位特性および画像特性を両立した電子
写真感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール
フロントページの続き (72)発明者 呉 信哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 木村 知裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 田中 博幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA09 AA19 AA29 AA32 AA44 AA49 BA38 BA60 BA63 BB59 BB60 FA27

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、電子輸送性有機化合物を含
    有する中間層、電荷発生物質を含有する感光層、およ
    び、保護層をこの順に有し、 該中間層の膜厚が、0.3〜3μmであり、 該電子輸送性有機化合物の最高被占軌道(HOMO)の
    エネルギー準位が、6.0eV以上であり、 該保護層が、該感光層上に保護層用塗料を塗布後、熱、
    紫外線および電子線の少なくとも1つを用いて重合/硬
    化反応を行うことで形成された層であることを特徴とす
    る電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電子輸送性有機化合物の還元電位
    が、参照電極SCE(飽和カルメロ電極)に対して、−
    1.0Vから−0.2Vである請求項1に記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層と前記保護層の膜厚の合計
    が、18μm以下の請求項1または2に記載の電子写真
    感光体。
  4. 【請求項4】 前記感光層と前記保護層の膜厚の合計
    が、15μm以下の請求項1〜3のいずれかに記載の電
    子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記感光層が、前記電荷発生物質を含有
    する電荷発生層および電荷輸送物質を含有する電荷輸送
    層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
  6. 【請求項6】 前記中間層が、電子輸送性有機化合物と
    少なくとも硬化性樹脂を硬化させた膜、重合性官能基を
    有する電子輸送性有機化合物を硬化させた膜、および、
    重量平均分子量5000以上の高分子化された電子輸送
    性有機化合物を含有する膜からなる群より選択される膜
    からなる層である請求項1〜5のいずれかに記載の電子
    写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記中間層における電子輸送性化合物の
    含有率が、前記中間層全質量に対し40質量%以上であ
    る請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記中間層における電子輸送性化合物の
    含有率が、前記中間層全質量に対し60質量%以上であ
    る請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記保護層が、保護層用塗料を塗布後、
    紫外線または電子線を用いて重合/硬化反応を行うこと
    で形成された層である請求項1〜8のいずれかに記載の
    電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 前記電荷発生物質が、フタロシアニン
    顔料である請求項1〜9のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
  11. 【請求項11】 前記電荷発生物質の平均粒径が、0.
    07μm以上0.15μm以下である請求項10の電子
    写真感光体。
  12. 【請求項12】 プロセススピードが180mm/s以
    上の電子写真装置用である請求項1〜11のいずれかに
    記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニン
    グ手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段と
    を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記電子写真装置のプロセススピード
    が180mm/s以上である請求項13に記載のプロセ
    スカートリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11に記載の電子写真感光
    体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有
    することを特徴とする電子写真装置。
  16. 【請求項16】 プロセススピードが180mm/s以
    上である請求項15に記載の電子写真装置。
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