JP2003342322A - ポリビニルアルコール系フィルム - Google Patents

ポリビニルアルコール系フィルム

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polarizing
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    • C08J2329/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光性能および耐久性能が良好で色相の変化
が少なく、液晶ディスプレイの表示に問題となるような
大きさの異物を含まない偏光フィルムを製造するための
原料として有用なポリビニルアルコール系フィルムを提
供する。 【解決手段】 重合度が1500〜5000であり、エ
チレン単位の含有量が1〜4モル%であり、1,2−グ
リコール結合量が1.4モル%以下である変性ポリビニ
ルアルコールから製膜されたYI値が20以下のポリビ
ニルアルコール系フィルムにより上記の課題が解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリビニルアルコー
ル系フィルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、偏
光性能が高く、耐久性能が良好で、色相に優れた偏光フ
ィルムの製造原料として有用なポリビニルアルコール系
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時
計などの小型機器から、近年では、ラップトップパソコ
ン、ワープロ、液晶プロジェクター、車載用ナビゲーシ
ョンシステム、液晶テレビ、パーソナルホンおよび屋内
外で用いられる計測機器などへと広範囲の広がりをみせ
ている。このようなLCDの適用分野の広がりに伴い、
従来品以上に偏光性能や耐久性能が高く、かつカラー表
示品位の向上のため色相に優れたニュートラルグレー色
の偏光板が求められている。
【0003】偏光板は、一般にポリビニルアルコール系
重合体フィルム(以下、ポリビニルアルコール系重合体
を「PVA」、ポリビニルアルコール系重合体フィルム
を「PVAフィルム」と略記することがある)を一軸延
伸して染色するか、又は染色して一軸延伸した後、ホウ
素化合物で固定処理を行うことにより(場合によって
は、染色、延伸および固定処理のうちの2つの操作が同
時に行われることがある)得られた偏光フィルムに、三
酢酸セルロース(TAC)フィルムや酢酸・酪酸セルロ
ース(CAB)フィルムなどの保護膜を貼り合わせた構
成となっている。
【0004】近年、液晶ディスプレイの用途は高精細の
パソコンモニターや家庭用テレビジョンなどへと広が
り、従来よりもコントラスト、寿命、色の再現性などへ
の要求が高まっている。このように液晶ディスプレイに
対して求められる性能が高度化していることから、偏光
フィルムに要求される性能として、コントラストについ
ては高い偏光性能、寿命については耐久性能が求めら
れ、さらに色再現性の向上をはかるために、良好な色相
が要求されるようになってきている。
【0005】偏光フィルムの光学性能および耐久性能を
向上させる目的で、これまで主として、偏光フィルムの
製造原料であるPVAの構造、およびPVAフィルムの
構造、ならびに偏光フィルムを製造する際の製造条件な
どをどのようにするかという観点から検討が行われてき
た。しかしながら、液晶ディスプレイの性能が上がるに
したがって、偏光フィルムに対する要求性能も高くな
り、これまでに検討されてきた方法では、要求される性
能を満足する偏光板を得ることは困難になってきた。例
えば、PVAの構造に関する取組みとして、PVAの重
合度を上げることにより、偏光フィルムの偏光性能およ
び耐久性能を向上させるという提案がなされている(特
開平1−84203号公報;特許文献1)。しかしなが
ら、PVAの重合度を高くし過ぎると、製膜に用いられ
る原液の粘度が高くなり過ぎてろ過が困難になり、フィ
ルム中に異物が混入しやすくなるために、このような異
物が混入したフィルムから製造された液晶ディスプレイ
には輝度の欠点が発生しやすいという問題があった。近
年の液晶ディスプレイは高精細化が進んでおり、表示ド
ットの最小サイズの大きさが数十ミクロンであることか
ら、10μm程度の異物の存在が問題になり始めている
が、PVAの重合度が高い場合には、製膜に用いられる
原液から、このサイズの異物をろ過するのは非常に困難
であった。
【0006】PVAの構造に関する別の取組みとして、
PVAにエチレンを導入したり(特開平5−10011
5号公報;特許文献2、特開平8−188624号公
報;特許文献3など)、あるいはPVA中の1,2−グ
リコール結合量を低減させる(特開平3−175404
号公報;特許文献4)という提案がなされている。しか
しながら、これらの方法で、偏光フィルムの偏光性能お
よび耐久性能を近年の要求が高度化しているレベルで満
足させることは困難であった。また、液晶ディスプレイ
の表示品位を向上させる観点から、近年偏光フィルムに
要求され始めている着色を低減させる方法として、偏光
フィルムと保護膜との接着に用いられる接着剤に特定の
着色剤を配合することで、偏光板の色相を調整する方法
(特開2001−311827号公報;特許文献5)、
PVAフィルムを延伸する際に、その位相差を制御しな
がら延伸する方法(特開2001−91736号公報;
特許文献6)などが知られているが、PVAの構造の観
点から着色を低減させるのに効果的な方法はこれまで見
出されていなかった。
【0007】この出願の発明に関する先行技術文献情報
としては次のものがある。
【特許文献1】特開平1−84203号公報
【特許文献2】特開平5−100115号公報
【特許文献3】特開平8−188624号公報
【特許文献4】特開平3−175404号公報
【特許文献5】特開2001−311827号公報
【特許文献6】特開2001−91736号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏光
性能および耐久性能が良好で色相の変化が少なく、液晶
ディスプレイの表示に問題となるような大きさの異物を
含まない偏光フィルムを製造するための原料として有用
なポリビニルアルコール系フィルムを提供することにあ
る。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、重合度が1500〜
5000であり、エチレン単位の含有量が1〜4モル%
であり、1,2−グリコール結合量が1.4モル%以下
である変性ポリビニルアルコールから製膜されたYI値
が20以下のポリビニルアルコール系フィルムを見出
し、本発明を完成するに至った。本発明のポリビニルア
ルコール系フィルムからは、偏光性能および耐久性能が
良好で色相の変化が少なく、かつ異物を含まない偏光フ
ィルムを製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳しく説明
する。本発明において用いられるエチレン単位の含有量
が1〜4モル%であり、1,2−グリコール結合量が
1.4モル%以下の変性ポリビニルアルコール(以下、
この変性ポリビニルアルコールを、通常のPVAと区別
するため、「変性PVA」と略記することがある)とし
ては、エチレンとビニルエステル系モノマーとを共重合
して得られたエチレン−ビニルエステル系重合体をけん
化し、ビニルエステル単位をビニルアルコール単位とし
たものを用いることができる。このビニルエステル系モ
ノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸
ビニル、バーサティック酸ビニル等を挙げることがで
き、これらのなかでも酢酸ビニルを用いるのが好まし
い。
【0011】変性PVAにおけるエチレン単位の含有量
(エチレンの共重合量)は、1〜4モル%であり、好ま
しくは1.5〜3モル%であり、より好ましくは2〜3
モル%である。エチレン単位の含有量が1モル%未満の
場合には、得られる偏光フィルムにおける偏光性能およ
び耐久性能の向上効果が小さくなり、好ましくない。一
方、エチレン単位の含有量が4モル%を超えると、変性
PVAの水との親和性が低くなり、フィルム膜面の均一
性が低下して、偏光フィルムの色斑の原因となりやすい
ため適当でない。なお、変性PVAのエチレン変性量
は、重合時に反応器内のエチレン圧力を制御することに
より任意に調整することができる。
【0012】エチレンとビニルエステル系モノマーを共
重合させる際には、必要に応じて、共重合可能なモノマ
ーを発明の効果を損なわない範囲内(好ましくは15モ
ル%以下、より好ましくは5モル%以下の割合)で共重
合させることもできる。
【0013】このようなビニルエステル系モノマーと共
重合可能なモノマーとしては、例えば、プロピレン、1
−ブテン、イソブテン等の炭素数3〜30のオレフィン
類;アクリル酸又はその塩;アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−
プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルへキ
シル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等
のアクリル酸エステル類;メタクリル酸又はその塩;メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタク
リル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアクリ
ルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリ
ルアミドプロパンスルホン酸又はその塩、アクリルアミ
ドプロピルジメチルアミン又はその塩、N−メチロール
アクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘
導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプ
ロパンスルホン酸又はその塩、メタクリルアミドプロピ
ルジメチルアミン又はその塩、N−メチロールメタクリ
ルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導
体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類;メ
チルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロ
ピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、
t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、
ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アク
リロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニ
リデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリ
ル等のアリル化合物;マレイン酸又はその塩もしくはそ
のエステル;イタコン酸又はその塩もしくはそのエステ
ル;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合
物;酢酸イソプロペニルを挙げることができる。
【0014】本発明において用いられる変性PVAは、
1,2−グリコール結合量が1.4モル%以下であり、
1.3モル%以下であることが好ましく、1.0モル%
以下であることがより好ましく、0.8モル%以下であ
ることがさらに好ましい。変性PVAの1,2−グリコ
ール結合量が低いほど、得られる偏光フィルムの偏光性
能と耐久性能は良好になる。1,2−グリコール結合量
が1.4モル%以下の変性PVAは、ビニルエステル系
モノマーを40℃以下、好ましくは30℃以下、より好
ましくは5℃以下、さらに好ましくは−20℃以下の温
度で重合することにより、製造することができる。ビニ
ルエステル系モノマーの重合速度の点から工業的に可能
な重合温度の下限は−50℃程度であり、この観点か
ら、変性PVAの1,2−グリコール結合量の下限は
0.5モル%程度が限度である。変性PVAに含まれる
1,2−グリコール結合量は公知のNMR測定法により
求めることができる。
【0015】本発明において、変性PVAの好ましいけ
ん化度は、偏光フィルムの耐久性の点から99.0モル
%以上であることが好ましく、99.2モル%以上がさ
らに好ましく、99.5モル%以上が特に好ましい。け
ん化度が99.0モル%より低い場合には、偏光フィル
ムの耐久性が低下する傾向がある。変性PVAのけん化
度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変換され
得る単位の中で、実際にビニルアルコール単位にけん化
されている単位の割合を示したものである。変性PVA
のけん化度は、JIS記載の方法により測定することが
できる。
【0016】高いけん化度の変性PVAを製造するに
は、けん化反応時に触媒を通常より多く添加したり、温
度を高くするなどけん化条件を厳しくする必要があり、
そのため、水酸化ナトリウムなどのけん化触媒による副
反応が起こりやすく、得られた変性PVA樹脂の着色の
程度が通常のPVAより大きくなりやすい。このような
理由から、けん化度が高い変性PVAを製造しようとす
ると、その製造時に着色等が生じやすいという問題があ
る。変性PVAの着色は、PVAフィルムの着色の原因
となる。変性PVAのけん化度を低くすることにより、
変性PVAの着色を抑制することができるが、先に述べ
たように、変性PVAのけん化度を99.0モル%未満
にすると、偏光フィルムの耐久性が低下する可能性があ
る。このように、変性PVAの着色を抑制することと、
偏光フィルムの耐久性を維持することとの間には、変性
PVAのけん化度に関して、相反する関係がある。
【0017】本発明によれば、エチレンとビニルエステ
ル系モノマーとの共重合後における重合系内のアルデヒ
ド濃度を低く保つ、けん化反応により得られる変性PV
Aを低い乾燥温度で、又は低い酸素濃度雰囲気下で乾燥
処理する、けん化反応に用いる溶媒の種類を選択する、
けん化反応に用いる触媒の種類を選択するなどの方法を
組み合わせることにより、得られる変性PVAの着色を
効果的に抑制することができる。なかでも、重合反応に
より得られる変性PVAを10%以下の酸素濃度雰囲気
下で乾燥処理する方法が、着色の程度の小さい変性PV
Aを製造する観点から特に好ましい。
【0018】このようにして製造される、着色の程度が
小さい変性PVAを製膜することにより、フィルムの厚
みが1mmにおけるYI値が20以下、好ましくは15
以下、さらに好ましくは10以下の変性PVAフィルム
を製造することができる。変性PVAフィルムのYI値
が20を超えると、このような変性PVAフィルムから
得られた偏光フィルムの着色の程度が大きくなることか
ら好ましくない。偏光フィルムの着色の大部分は光がヨ
ウ素錯体に吸収されるために起こるものであり、前記し
た変性PVAの着色と偏光フィルムの着色との間に直接
的な相関関係はない。しかし、変性PVAの着色物質が
ヨウ素錯体の吸収に何らかの影響を与えているため、変
性PVAの着色の程度を低減させることで偏光フィルム
の着色も低減されると推測される。PVAフィルムのY
I値は、積分球付きの分光光度計又は測色色差計を用い
て測定することができる。
【0019】本発明において、変性PVAの重合度は、
偏光性能および耐久性能などの光学性能に優れ、異物を
含まない偏光フィルムを製造するという点から1500
〜5000であり、好ましくは2000〜4000、よ
り好ましくは2000〜3000である。変性PVAの
重合度が1500より小さい場合には、偏光フィルムの
偏光性能や耐久性能が著しく低下し、好ましくない。変
性PVAの重合度が5000より大きいと、製膜に用い
られる原液の粘度が高くなってろ過が困難となり、フィ
ルム中に残った異物が偏光フィルムの欠点となるため好
ましくない。また、変性PVAは重合度が高くなると、
水との親和性が低くなる傾向があり、フィルム膜面の均
一性が低下して、偏光フィルムの色斑の原因となりやす
いため好ましくない。なお、変性PVAの重合度は、重
合時間を制御したり、あるいは重合禁止剤を添加するな
ど、従来公知の方法を用いて任意に調節することができ
る。
【0020】変性PVAの重合度は、JIS K 67
26に準じて測定することができる。具体的には、変性
PVAを再けん化し、精製した後、30℃の水中で測定
した極限粘度から求めることができる。
【0021】以上に述べた変性PVAを使用して本発明
のPVAフィルムを製造する方法として、水を含む変性
PVAを使用した溶融押出法による製膜法の他に、例え
ば変性PVAを溶剤に溶解した変性PVA溶液を使用し
て、流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐出)、ゲ
ル製膜法(変性PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した後、
溶媒を抽出除去し、PVAフィルムを得る方法)、およ
びこれらの組み合わせによる方法などを採用することが
できる。これらのなかでも流延製膜法および溶融押出製
膜法が、膜面平滑性、厚み精度、物性の均一性などの良
好なPVAフィルムを得る観点から好ましい。得られた
PVAフィルムは、必要に応じて、乾燥処理および熱処
理を施すことができる。
【0022】PVAフィルムを製造する際に使用される
変性PVAを溶解する溶剤としては、例えば、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメ
チロールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、グリセリン、水などを挙げることができ、これ
らのうち1種または2種以上を使用することができる。
これらのなかでも、ジメチルスルホキシド、水、または
グリセリンと水の混合溶媒が好適に使用される。
【0023】本発明において、PVAフィルムの製膜に
用いられる原液は、ろ過が施され、原液に含まれる異物
を除去した後製膜に供される。ろ過に用いられるフィル
ターとしては、ろ過精度が20μm以下のフィルターを
使用するのがよく、10μm以下のフィルターを使用す
るのがより好ましく、5μm以下のフィルターを使用す
るのがさらに好ましく、2μm以下のフィルターを使用
するのが特に好ましい。ろ過精度が20μmを超えるフ
ィルターを使用すると、PVAフィルム中に残留する異
物によって、液晶ディスプレイに輝度の欠点などが発生
するため好ましくない。ここで、ろ過に用いられるフィ
ルターのろ過精度とは、JIS−B8356の方法によ
りフィルターメディアを透過した最大グラスビーズ粒径
の大きさのことである。
【0024】PVAフィルムを製造する際に使用される
変性PVA溶液または水を含む変性PVAにおける変性
PVAの割合は、変性PVAの重合度によっても変化す
るが、固形分の重量の割合で15〜70重量%が好適で
あり、20〜60重量%がより好適であり、30〜55
重量%がさらに好適であり、35〜50重量%が最も好
適である。変性PVAの固形分の割合が70重量%より
大きいと、変性PVA溶液または水を含む変性PVAの
粘度が高くなり過ぎて、フィルムの原液を調製する際に
ろ過や脱泡が困難となり、異物や欠点の少ないPVAフ
ィルムを得るのが困難になる。また、変性PVAの固形
分の割合が20重量%より低いと、変性PVA溶液また
は水を含む変性PVAの粘度が低くなり過ぎて、目的と
する厚みを有するPVAフィルムを製造するのが困難に
なる。また、この変性PVA溶液または水を含む変性P
VAには、必要に応じて、可塑剤、界面活性剤、二色性
染料などが含有されていてもよい。
【0025】PVAフィルムを製造する際に、可塑剤と
して、多価アルコールを添加することが好ましい。多価
アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グ
リセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、トリメチロールプロパンなどを挙げ
ることができ、これらのうち1種または2種以上を使用
することができる。これらの中でも延伸性の向上効果の
点からジグリセリン、エチレングリコールまたはグリセ
リンが好適に使用される。
【0026】多価アルコールの添加量としては、変性P
VA100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、
3〜25重量部がより好ましく、5〜20重量部が最も
好ましい。多価アルコールの添加量が1重量部より少な
いと、PVAフィルムの染色性および延伸性が低下する
場合があり、30重量部より多いと、PVAフィルムが
柔軟になりすぎて、取り扱い性が低下する場合がある。
【0027】PVAフィルムを製造する際には、界面活
性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の種類とし
ては特に限定はないが、アニオン性又はノニオン性の界
面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤としては、
例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、オク
チルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシルベン
ゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性界面
活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤としては、
例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのア
ルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテルなどのアルキルフェニルエーテル型、ポリオ
キシエチレンラウレートなどのアルキルエステル型、ポ
リオキシエチレンラウリルアミノエーテルなどのアルキ
ルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドなど
のアルキルアミド型、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンエーテルなどのポリプロピレングリコールエー
テル型、オレイン酸ジエタノールアミドなどのアルカノ
ールアミド型、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエ
ーテルなどのアリルフェニルエーテル型などのノニオン
性界面活性剤が好適である。これらの界面活性剤は1種
または2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0028】界面活性剤の添加量としては、変性PVA
100重量部に対して0.01〜1重量部が好ましく、
0.02〜0.5重量部がさらに好ましく、0.05〜
0.3重量部が最も好ましい。界面活性剤の添加量が
0.01重量部より少ないと、界面活性剤を使用したこ
とによる製膜性および剥離性の向上効果が現れにくく、
1重量部より多いと、界面活性剤がPVAフィルムの表
面に溶出してブロッキングの原因になり、取り扱い性が
低下する場合がある。
【0029】本発明のPVAフィルムの厚みは10〜1
00μmが好ましく、20〜80μmがさらに好まし
い。厚みが10μmより小さいと、フィルムの強度が低
すぎて均一な延伸が行いにくく、偏光フィルムにしたと
きに色斑が発生しやすい。厚みが100μmを超える
と、PVAフィルムを一軸延伸して偏光フィルムを作製
した際に端部のネックインによる厚み変化が発生し易く
なり、偏光フィルムの色斑が強調されやすいので好まし
くない。
【0030】本発明のPVAフィルムから偏光フィルム
を製造するには、例えば、PVAフィルムを染色、一軸
延伸および固定処理の後、乾燥処理し、さらに必要に応
じて熱処理を行えばよく、染色、一軸延伸、固定処理の
操作の順番に特に制限はない。また、一軸延伸は二回に
分けて行い、またはそれ以上の回数に分けて行ってもよ
い。
【0031】PVAフィルムの染色は、PVAフィルム
の一軸延伸前、一軸延伸時又は一軸延伸後のいずれの操
作段階においても実施が可能である。染色に用いること
ができる染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイ
レクトブラック 17、19、154;ダイレクトブラ
ウン 44、106、195、210、223;ダイレ
クトレッド 2、23、28、31、37、39、7
9、81、240、242、247;ダイレクトブルー
1、15、22、78、90、98、151、16
8、202、236、249、270;ダイレクトバイ
オレット 9、12、598;ダイレクトグリーン
1、85;ダイレクトイエロー 8、12、44、8
6、87;ダイレクトオレンジ 26、39、106、
107などの二色性染料が挙げられる。これらの染料は
1種または2種以上を組み合わせて使用することができ
る。PVAフィルムの染色は、通常、PVAフィルムを
染料を含有する溶液中に浸漬させることにより行われる
が、変性PVAに混ぜた状態でPVAフィルムを製膜す
るなど、その処理条件や処理方法は特に制限されない。
【0032】PVAフィルムを一軸延伸するには、PV
Aフィルムをほう酸などが添加された温水溶液中(前記
した染料を含有する溶液中又は後述する固定処理浴中で
もよい)で延伸する湿式延伸法、または吸水後のPVA
フィルムを空気中で延伸する乾熱延伸法を採用すること
ができる。延伸温度については、特に制限されないが、
PVAフィルムを温水溶液中で延伸する(湿式延伸法)
場合は30〜60℃が好適であり、乾熱延伸法により延
伸する場合は50〜180℃が好適である。また、一軸
延伸による延伸倍率(一軸延伸を多段で行う場合には合
計の延伸倍率)は、偏光性能の点から4倍以上が好まし
く、5倍以上が特に好ましい。延伸倍率の上限について
特に制限はないが、8倍以下であると均一な延伸が得ら
れやすいので好ましい。延伸後のフィルムの厚さは、2
〜40μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。
【0033】PVAフィルムへの染料の吸着を強固にす
ることを目的にして、通常、PVAフィルムに対して固
定処理が施される。PVAフィルムの固定処理に使用さ
れる固定処理浴には、通常、ホウ酸および/またはホウ
素化合物が添加される。固定処理浴には、必要に応じ
て、ヨウ素化合物が添加されていてもよい。
【0034】固定処理されたPVAフィルムは、乾燥処
理に付される。乾燥処理は、30〜150℃の温度範囲
で行われるのが好ましく、50〜150℃の温度範囲で
行われるのがより好ましい。
【0035】このようにして得られた偏光フィルムの色
相は、Lab表色系におけるb値が3以下であることが
好ましく、2.5以下であることがさらに好ましい。b
値が3を超えると、このような偏光フィルムから作製さ
れる偏光板を液晶ディスプレイに組み込んだ際に色再現
性の範囲が狭くなる傾向が見られ、好ましくない。偏光
フィルムに対して120℃で100時間の耐久性試験を
行った後のb値は8以下であることが好ましく、6以下
であることがさらに好ましい。耐久性試験後の偏光フィ
ルムのb値が8を超えると、液晶ディスプレイの色再現
性の範囲が変化する傾向が見られ、好ましくない。偏光
フィルムのb値は分光光度計を用いて測定することがで
きる。
【0036】偏光フィルムは、通常、その両面または片
面に、光学的に透明で、かつ機械的強度を有する保護膜
を貼り合わせることにより偏光板として使用される。保
護膜としては、三酢酸セルロース(TAC)フィルム、
酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルム、アクリル系
フィルム、ポリエステル系フィルムなどが使用される。
また、偏光フィルムと保護膜を貼り合わせるのに用いる
接着剤としては、PVA系の接着剤、ウレタン系の接着
剤などを挙げることができるが、なかでもPVA系の接
着剤が好適である。
【0037】以上のようにして得られる偏光板は、アク
リル系等の粘着剤をコートした後、ガラス基板に貼り合
わせて液晶ディスプレイ装置の部品として使用される。
偏光板をガラス基板に貼り合わせる際に、位相差フィル
ム、視野角向上フィルム、輝度向上フィルム等を同時に
貼り合わせてもよい。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではな
い。実施例中にある%及び部は、特に断らないかぎり重
量基準である。なお、実施例および比較例におけるPV
AフィルムのYI値、ならびに偏光フィルムのb値、透
過率、偏光度および2色性比は以下の方法により測定し
た。
【0039】PVAフィルムのYI値の測定 日本電色工業株式会社製の測色色差計ZE−2000を
用い、JIS Z−8722に準拠して測定した。PV
AフィルムのYI値の測定は、複数枚数のフィルムを重
ね合わせることで1mm相当の厚さにして行った。
【0040】偏光フィルムのb値の測定 島津製作所製の分光光度計UV−2200(積分球付
属)を用い、日本電子機械工業会規格(EIAJ)LD
−201−1983に準拠して、C光源、2度視野にて
透過法で測定・計算してb値を求めた。なお、偏光フィ
ルムのb値の測定は、2枚の偏光フィルムをクロスニコ
ル状態に重ね合わせた状態で行った。
【0041】偏光フィルムの透過率、偏光度および2色
性比の測定:偏光フィルムを、島津製作所製の分光光度
計UV−2200(積分球付属)を用い、日本電子機械
工業会規格(EIAJ)LD−201−1983に準拠
し、分光光度計を用いて、C光源、2度視野にて測定・
計算して透過率(T)と偏光度(V)を求めた。さら
に、必要に応じて、下式から2色性比(Rd)を求め
た。 Rd=log(T−T×V)/log(T+T×V)
【0042】実施例1 撹拌機、温度計、エチレン導入管、窒素導入管、および
冷却器を取り付けた反応器を用い、公知の方法にしたが
って、エチレンと酢酸ビニルとを重合温度30℃にて共
重合させ、エチレン変性されたポリ酢酸ビニルのメタノ
ール溶液を得た。このポリ酢酸ビニルのメタノール溶液
に、〔NaOH〕/〔VAc〕(モル比)=0.020
となるようにアルカリ溶液(NaOHの10%メタノー
ル溶液)を添加してけん化反応を開始した。アルカリ溶
液を添加して1分経過後、生成したゲル化物を粉砕機で
粉砕し、さらに1時間放置してけん化反応を進行させた
後、反応系内に酢酸メチルを加えて、残存するアルカリ
を部分的に中和した。白色固体の変性PVAを濾別し、
これにメタノールを加えて室温で3時間放置し、洗浄
し、遠心分離法により脱液した。洗浄後の変性PVAを
遠心脱液し、次いで内温が90℃に保たれた乾燥機を用
いて、窒素気流下(酸素濃度8%)に1日間乾燥処理を
行い、チップ状の変性PVAを得た。得られた変性PV
Aについて重合度、エチレン変性量、けん化度および
1,2−グリコール結合量をそれぞれJIS法、NMR
法、JIS法およびNMR法により測定したところ、2
400、2.5モル%、99.8モル%および1.4モ
ル%であった。上記の変性PVA100重量部に、グリ
セリン10重量部および水200重量部を含浸させた
後、溶融混練し、製膜用の原液を得た。原液に対して、
ろ過精度が5μmのフィルターを用いてろ過を施したと
ころ、その操作にあたり何ら問題は見られなかった。原
液を脱泡し、Tダイから金属ロールに溶融押出し、乾燥
した後、熱処理を施すことによりPVAフィルムを得
た。得られたPVAフィルムの厚みは50μmであり、
YI値は8であった。
【0043】得られたPVAフィルムを予備膨潤、染
色、一軸延伸、固定処理、乾燥処理、および熱処理の順
番で連続的に処理して偏光フィルムを作製した。すなわ
ち、PVAフィルムを30℃の水中に60秒間浸漬して
予備膨潤し、次いでホウ酸濃度が40g/リットル、ヨ
ウ素濃度が0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度が
60g/リットルの35℃の水溶液中に2分間浸漬して
染色を行った。染色後のPVAフィルムをホウ酸濃度4
%の55℃の水溶液中で6倍に一軸延伸し、次いでヨウ
化カリウム濃度が60g/リットル、ホウ酸濃度が40
g/リットル、塩化亜鉛濃度が10g/リットルの30
℃の水溶液中に5分間浸漬して固定処理を行った。その
後、PVA系フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱
風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行い、偏光
フィルムを得た。
【0044】得られた偏光フィルムの透過率は44.5
8%、偏光度は99.58%であり、計算により求めた
二色性比は53.78であった。偏光フィルム2枚をク
ロスニコル状態で測定したb値は1.3であった。ま
た、偏光フィルムを目視観察したところ、偏光フィルム
中に異物は認められなかった。偏光フィルムを、一軸延
伸した方向を固定した状態で、60℃、90%RHの条
件下に10時間置いて耐湿熱性試験を行った。耐湿熱性
試験後の偏光フィルムの透過率は47.59%、偏光度
は94.78%であり、計算により求めた二色性比は4
8.74であり、二色性比の変化率は小さかった。ま
た、偏光フィルムを、一軸延伸した方向を固定した状態
で、120℃の条件下に100時間置いて耐熱性試験を
行ったところ、b値は3.8であり、b値の変化量は小
さかった。
【0045】実施例2〜5 実施例2については、重合温度を0℃にし、けん化反応
時のアルカリのモル比を0.20にした以外は実施例1
と同様にして変性PVAを得た。実施例3については、
重合温度を−20℃にし、けん化反応時のアルカリのモ
ル比を0.20にした以外は実施例1と同様にして変性
PVAを得た。実施例4については、重合時の温度を−
20℃にすると共にエチレンの圧力および重合時間を変
化させ、けん化反応時のアルカリのモル比を0.20に
した以外は実施例1と同様にして変性PVAを得た。実
施例5については、重合時の温度を−20℃にすると共
にエチレンの圧力および重合時間を変化させ、けん化反
応時のアルカリのモル比を0.15にした以外は実施例
1と同様にして変性PVAを得た。得られた変性PVA
の内容について表1に示した。表1に示す変性PVAを
用い、実施例1と同様にして変性PVAフィルムを製膜
した。得られた変性PVAフィルムのYI値を表2に示
した。原液のろ過に際し、何ら問題は見られなかった。
実施例1と同様にして偏光フィルムを作製し、偏光性能
を評価したところ、表3に示すような結果が得られた。
また、偏光フィルムを目視観察したところ、偏光フィル
ム中に異物は認められなかった。また、偏光フィルムに
ついて、偏光性能の耐久性試験を行ったところ、表3お
よび表4に示すような結果が得られ、二色性比およびb
値の変化は小さかった。
【0046】比較例1〜3 比較例1および比較例2については、重合時のエチレン
の圧力を変化させた以外は実施例1と同様にして変性P
VAを得た。比較例3については、重合温度を60℃に
した以外は実施例1と同様にして変性PVAを得た。得
られた変性PVAの内容について表1に示した。表1に
示す変性PVAを用い、実施例1と同様にしてPVAフ
ィルムを製膜した。得られた変性PVAフィルムのYI
値を表2に示した。原液のろ過に際し、何ら問題は見ら
れなかった。実施例1と同様にして偏光フィルムを作製
し、偏光性能を評価したところ、表3に示すような結果
が得られた。また、偏光フィルムを目視観察したとこ
ろ、偏光フィルム中に異物は認められなかった。また、
偏光フィルムについて、偏光性能の耐久性試験を行った
ところ、表3および表4に示すような結果が得られ、b
値の変化は小さかったが、二色性比の変化は大きかっ
た。
【0047】比較例4 変性PVAの乾燥処理を空気雰囲気下(酸素濃度約20
%)で行った以外は実施例1と同様にして変性PVAを
得た。得られた変性PVAの内容について表1に示し
た。表1に示す変性PVAを用い、実施例1と同様にし
てPVAフィルムを製膜した。得られた変性PVAフィ
ルムのYI値を表2に示した。原液のろ過に際し、何ら
問題は見られなかった。実施例1と同様にして偏光フィ
ルムを作製し、偏光性能を評価したところ、表3に示す
ような結果が得られた。また、偏光フィルムを目視観察
したところ、偏光フィルム中に異物は認められなかっ
た。また、偏光フィルムについて、偏光性能の耐久性試
験を行ったところ、表3および表4に示すような結果が
得られ、二色性比の変化は小さかったが、b値の変化は
大きかった。
【0048】比較例5および6 比較例5および比較例6について、重合時のエチレンの
圧力を変化させ、けん化反応時のアルカリのモル比を
0.10にし、得られた変性PVAの乾燥処理を空気雰
囲気下(酸素濃度約20%)で行った以外は実施例1と
同様にして変性PVAを得た。得られた変性PVAの内
容について表1に示した。表1に示す変性PVAを用
い、実施例1と同様にしてPVAフィルムを製膜した。
得られた変性PVAフィルムのYI値を表2に示した。
原液のろ過に際し、何ら問題は見られなかった。実施例
1と同様にして偏光フィルムを作製し、偏光性能を評価
したところ、表3に示すような結果が得られた。また、
偏光フィルムを目視観察したことろ、偏光フィルム中に
異物は認められなかった。また、偏光フィルムについ
て、偏光性能の耐久性試験を行ったところ、表3および
表4に示すような結果が得られ、b値の変化が大きく、
二色性比の変化も大きかった。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明のポリビニルアルコール系フィル
ムからは、偏光性能および耐久性能が良好で着色が少な
く、かつ異物を含まない偏光フィルムを製造することが
できる。そして、このような偏光フィルムを用いて作製
される液晶ディスプレイは、コントラスト、寿命および
の色再現性に優れており、画面の大型化にも十分対応す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 直樹 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA22 BA25 BB43 BC03 BC22 4F071 AA29X AA80 AC05 AE04 AF30 AF34 AF35 BA02 BB06 BC01 BC12 4J002 BE031 EC046 EC056 FD026 GP00 4J100 AA02Q AG02P AG03P AG04P AG05P AG06P AG08P BA03H BC43P CA04 CA31 DA01 FA19 HA09 HB39 HE08 HE14 JA32

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合度が1500〜5000であり、エ
    チレン単位の含有量が1〜4モル%であり、1,2−グ
    リコール結合量が1.4モル%以下である変性ポリビニ
    ルアルコールから製膜されたYI値が20以下のポリビ
    ニルアルコール系フィルム。
  2. 【請求項2】 変性ポリビニルアルコールのけん化度が
    99.0モル%以上であることを特徴とする請求項1記
    載のポリビニルアルコール系フィルム。
  3. 【請求項3】 変性ポリビニルアルコールが、エチレン
    −ビニルエステル系重合体をけん化することにより得ら
    れたものである請求項1に記載のポリビニルアルコール
    系フィルム。
  4. 【請求項4】 変性ポリビニルアルコールが、エチレン
    −ビニルエステル系重合体をけん化した後、10%以下
    の酸素濃度雰囲気下で乾燥処理することにより得られた
    変性ポリビニルアルコールである請求項1に記載のポリ
    ビニルアルコール系フィルム。
  5. 【請求項5】 フィルムの厚さが10〜100μmであ
    る請求項1に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  6. 【請求項6】 可塑剤として多価アルコールを含有する
    請求項1に記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  7. 【請求項7】 アニオン性および/又はノニオン性の界
    面活性剤を含有する請求項1に記載のポリビニルアルコ
    ール系フィルム。
  8. 【請求項8】 変性ポリビニルアルコール100重量部
    に対して、アニオン性および/又はノニオン性の界面活
    性剤0.01〜1重量部を含有する請求項7に記載のポ
    リビニルアルコール系フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のポリビニルアルコール
    系フィルムを一軸延伸することにより作製した偏光フィ
    ルム。
  10. 【請求項10】 b値が3以下である請求項9に記載の
    偏光フィルム。
  11. 【請求項11】 120℃で100時間の耐久性試験に
    付した後のb値が8以下である請求項10に記載の偏光
    フィルム。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の偏光フィルムの片面
    又は両面に保護膜を貼り合わせることにより作製した偏
    光板。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の偏光板からなる液
    晶ディスプレイ。
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