JP3021494B2 - 偏光フイルムおよびその製造法 - Google Patents
偏光フイルムおよびその製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は偏光フイルムおよびその製造法に関する。
更に詳しくは耐熱性、耐湿熱性および耐久性に優れ、
かつ光学特性に優れた偏光フイルムおよびその製造法に
関する。
かつ光学特性に優れた偏光フイルムおよびその製造法に
関する。
B.従来の技術 従来、液晶表示装置は時計、電卓、ワープロおよび機
械の計器類等の比較的小画面の表示装置として用いら
れ、表示品質に対する要求は特に厳しくなかつた。しか
し、近年液晶表示装置がテレビやラツプトツプパソコン
用のデイスプレイとしてや自動車、航空機のインパネ用
デイスプレイ等として幅広く利用されるようになり、大
型化、表示品質の高級化、耐久性の向上等が要求されて
いる。したがつて、液晶表示装置の構成要素である偏光
フイルムに関しても、上記課題を達成するために、大面
積化、高偏光度かつ高透過度といつた光学特性の向上や
耐水性、耐熱性、耐湿熱性および耐久性等の向上が求め
られている。
械の計器類等の比較的小画面の表示装置として用いら
れ、表示品質に対する要求は特に厳しくなかつた。しか
し、近年液晶表示装置がテレビやラツプトツプパソコン
用のデイスプレイとしてや自動車、航空機のインパネ用
デイスプレイ等として幅広く利用されるようになり、大
型化、表示品質の高級化、耐久性の向上等が要求されて
いる。したがつて、液晶表示装置の構成要素である偏光
フイルムに関しても、上記課題を達成するために、大面
積化、高偏光度かつ高透過度といつた光学特性の向上や
耐水性、耐熱性、耐湿熱性および耐久性等の向上が求め
られている。
従来、偏光フイルムとしてはヨウ素や二色性色素を吸
着させたポリビニルアルコールの一軸延伸フイルムがよ
く用いられているが、この偏光フイルムは偏光度は優れ
ているものの、耐水性、耐湿熱性および耐久性に乏し
い。これに対して、高重合度のポリビニルアルコールの
一軸延伸フイルムを基材として使用する提案(例えば、
特開平1-105204等)や一軸延伸ポリエステルフイルムを
基材とした偏光フイルムが提案(例えば特開昭58-68008
等)されている。しかし、前者においては、重合度の効
果は認められるものの必ずしも十分ではなく、後者で
は、ポリビニルアルコール基材の偏光フイルムの欠点は
ある程度改善されているが、偏光度が不十分であり、上
記要求に充分に応えられるものではない。
着させたポリビニルアルコールの一軸延伸フイルムがよ
く用いられているが、この偏光フイルムは偏光度は優れ
ているものの、耐水性、耐湿熱性および耐久性に乏し
い。これに対して、高重合度のポリビニルアルコールの
一軸延伸フイルムを基材として使用する提案(例えば、
特開平1-105204等)や一軸延伸ポリエステルフイルムを
基材とした偏光フイルムが提案(例えば特開昭58-68008
等)されている。しかし、前者においては、重合度の効
果は認められるものの必ずしも十分ではなく、後者で
は、ポリビニルアルコール基材の偏光フイルムの欠点は
ある程度改善されているが、偏光度が不十分であり、上
記要求に充分に応えられるものではない。
C.発明が解決しようとする課題 このような状況下、本発明は偏光度、透過度等の光学
特性に優れ、かつ耐水性、耐湿熱性および耐熱性が改善
された高耐久性の偏光フイルムおよびその製造法を提供
するものである。
特性に優れ、かつ耐水性、耐湿熱性および耐熱性が改善
された高耐久性の偏光フイルムおよびその製造法を提供
するものである。
D.課題を解決するための手段 本発明者らは上記課題解決に向けて鋭意検討を重ねた
結果、1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のポリビ
ニルアルコール(以下、ポリビニルアルコールをPVAと
略記することがある)系重合体からなる一軸延伸フイル
ムを基材として用いることにより上記目的を達成するこ
とを見い出し、本発明を完成したものである。
結果、1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のポリビ
ニルアルコール(以下、ポリビニルアルコールをPVAと
略記することがある)系重合体からなる一軸延伸フイル
ムを基材として用いることにより上記目的を達成するこ
とを見い出し、本発明を完成したものである。
従来、偏光フイルムの基材として使用されているPVA
の1,2−グリコール結合量はおよそ1.7モル%である。そ
れに対して、本発明の偏光フイルムは1,2−グリコール
結合量が1.5モル%以下のPVA系重合体からなる一軸延伸
フイルムを基材としているために、水や熱による光学特
性の低下を抑制し、あわせてヨウ素や染料等の二色性物
質の配向を向上せしめることが可能であり、その結果、
光学特性に優れ、かつ耐久性が著しく優れている。
の1,2−グリコール結合量はおよそ1.7モル%である。そ
れに対して、本発明の偏光フイルムは1,2−グリコール
結合量が1.5モル%以下のPVA系重合体からなる一軸延伸
フイルムを基材としているために、水や熱による光学特
性の低下を抑制し、あわせてヨウ素や染料等の二色性物
質の配向を向上せしめることが可能であり、その結果、
光学特性に優れ、かつ耐久性が著しく優れている。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の偏光フイルムは従来の偏光フイルムに用いら
れてきたPVAよりも1,2−グリコール結合量の低いPVA系
重合体の一軸延伸フイルムを基材とすることを特徴とす
る。
れてきたPVAよりも1,2−グリコール結合量の低いPVA系
重合体の一軸延伸フイルムを基材とすることを特徴とす
る。
本発明においてPVA系重合体の1,2−グリコール結合量
は0.5〜1.5モル%の範囲にすることが必要であり、好ま
しくは0.5〜1.2モル%、さらに好ましくは0.5〜1.0モル
%の範囲である。偏光フイルムの耐水性、耐熱性、耐久
性および光学特性の向上の目的からすれば、PVA系重合
体の1,2−グリコール結合量は低いほど好ましいが、1,2
−グリコール結合量が低くすぎるものは、該PVA系重合
体の製造が困難となることから、1,2−グリコール結合
量は概ね0.5モル%以上であることが必要である。
は0.5〜1.5モル%の範囲にすることが必要であり、好ま
しくは0.5〜1.2モル%、さらに好ましくは0.5〜1.0モル
%の範囲である。偏光フイルムの耐水性、耐熱性、耐久
性および光学特性の向上の目的からすれば、PVA系重合
体の1,2−グリコール結合量は低いほど好ましいが、1,2
−グリコール結合量が低くすぎるものは、該PVA系重合
体の製造が困難となることから、1,2−グリコール結合
量は概ね0.5モル%以上であることが必要である。
該PVA系重合体の重合度やけん化度についても本発明
の偏光フイルムの性能に影響を与える。
の偏光フイルムの性能に影響を与える。
重合度はフイルム強度や加工特性の点からは500以上
にする必要があり、好ましくは1000以上、さらに好まし
くは1500以上であり、成膜や延伸等の加工特性の点から
30000以下であることが必要である。ここでPVA系重合体
の重合度は該PVA系重合体を再酢化したポリ酢酸ビニル
のアセトン中、30℃で測定した極限粘度から次式により
求めた粘度平均重合度で表したものである。
にする必要があり、好ましくは1000以上、さらに好まし
くは1500以上であり、成膜や延伸等の加工特性の点から
30000以下であることが必要である。ここでPVA系重合体
の重合度は該PVA系重合体を再酢化したポリ酢酸ビニル
のアセトン中、30℃で測定した極限粘度から次式により
求めた粘度平均重合度で表したものである。
=([η]×1000/7.94)(1/0.62) PVA系重合体におけるケン化度は、85モル%以上であ
ることが必要であり、好ましくは95モル%以上、さらに
好ましくは98モル%以上である。
ることが必要であり、好ましくは95モル%以上、さらに
好ましくは98モル%以上である。
本発明の1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のPV
A系重合体は通常のPVAの製造法である酢酸ビニルモノマ
ーの沸点重合からは得られない。本発明で用いられるよ
うな低1,2−グリコール結合量のPVA系重合体は50℃以下
で重合されたポリビニルエステル系重合体を原料として
得られる。
A系重合体は通常のPVAの製造法である酢酸ビニルモノマ
ーの沸点重合からは得られない。本発明で用いられるよ
うな低1,2−グリコール結合量のPVA系重合体は50℃以下
で重合されたポリビニルエステル系重合体を原料として
得られる。
該ポリビニルエステル系重合体の重合法としては低温
塊状重合法、低温懸濁重合法および低温乳化重合法が挙
げられる。低温重合法においてはビニルエステルのよう
に連鎖移動が大きい系では重合温度の低下とともに連鎖
移動がおさえられるために、通常では重合度が高くなる
が、重合速度等の調節および連鎖移動剤の併用により、
目的とする重合度で、かつ1,2−グリコール結合量が1.5
モル%以下のポリビニルアルコール系重合体を得ること
が出来る。
塊状重合法、低温懸濁重合法および低温乳化重合法が挙
げられる。低温重合法においてはビニルエステルのよう
に連鎖移動が大きい系では重合温度の低下とともに連鎖
移動がおさえられるために、通常では重合度が高くなる
が、重合速度等の調節および連鎖移動剤の併用により、
目的とする重合度で、かつ1,2−グリコール結合量が1.5
モル%以下のポリビニルアルコール系重合体を得ること
が出来る。
かかるポリビニルエステル系重合体としてはギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン
酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニルおよびバ
ーサテイツク酸ビニル等のビニルエステル類のポリマー
が挙げられるが、とりわけ酢酸ビニルのポリマーが好ま
しい。
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン
酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニルおよびバ
ーサテイツク酸ビニル等のビニルエステル類のポリマー
が挙げられるが、とりわけ酢酸ビニルのポリマーが好ま
しい。
また上記のビニルエステルモノマー類に共重合可能な
モノマーを共重合した共重合体であることも差しつかえ
なく、本発明の趣旨を損なわない範囲で使用される。こ
のような共重合単位としては、たとえばエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフイン類、ア
クリル酸およびその塩とアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等の
アクリル酸エステル類、メタクリル酸およびその塩、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタク
リル酸エステル類、アクリルアミド、n−メチルアクリ
ルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリル
アミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリルアミ
ドプロピルジメチルアミンおよびその塩またはその4級
塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等
のアクリルアミド誘導体、メタクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタ
クリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタク
リルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩または
その4級塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその
誘導体等のメタクリルアミド誘導体、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエー
テル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニル
エーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニ
ルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のニトリル類、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデン等のハロ
ゲン化ビニル類、酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化
合物、マレイン酸およびその塩またはそのエステル、イ
タコン酸およびその塩またはそのエステル、ビニルトリ
メトキシシラン等のビニルシリル化合物、酢酸イソプロ
ペニル等が挙げられる。
モノマーを共重合した共重合体であることも差しつかえ
なく、本発明の趣旨を損なわない範囲で使用される。こ
のような共重合単位としては、たとえばエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフイン類、ア
クリル酸およびその塩とアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等の
アクリル酸エステル類、メタクリル酸およびその塩、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタク
リル酸エステル類、アクリルアミド、n−メチルアクリ
ルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリル
アミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリルアミ
ドプロピルジメチルアミンおよびその塩またはその4級
塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等
のアクリルアミド誘導体、メタクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタ
クリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタク
リルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩または
その4級塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその
誘導体等のメタクリルアミド誘導体、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエー
テル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニル
エーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニ
ルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のニトリル類、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデン等のハロ
ゲン化ビニル類、酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化
合物、マレイン酸およびその塩またはそのエステル、イ
タコン酸およびその塩またはそのエステル、ビニルトリ
メトキシシラン等のビニルシリル化合物、酢酸イソプロ
ペニル等が挙げられる。
本発明のPVA系重合体は、上記の方法等によつて得ら
れた1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のポリビニ
ルエステル系重合体を公知の方法によりケン化すること
により得られる。
れた1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のポリビニ
ルエステル系重合体を公知の方法によりケン化すること
により得られる。
本発明の偏光フイルムに使用される二色性物質は、よ
う素のほか、いわゆる二色性染料が単独または混合して
用いられる。代表的なものとしてたとえばblack17,19,1
54;brown44,106,195,210,223;red2,23,28,31,37,39,79,
81,240,242,247;bluel,15,22,78,90,98,151,168,202,23
6,249,270;violet9,12,51,98;green1,85;yellow8,12,4
4,86,87;orange26,39,106,107等が挙げられる。フイル
ム中の該二色性物質の量は、少なすぎると偏光フイルム
の光学的性質を発揮できず、多すぎても光学的性質や耐
水性、耐熱性を低下させる要因となることから通常ポリ
ビニルアルコール系重合体に対して、0.01重量%から1
重量%の範囲に調整される。
う素のほか、いわゆる二色性染料が単独または混合して
用いられる。代表的なものとしてたとえばblack17,19,1
54;brown44,106,195,210,223;red2,23,28,31,37,39,79,
81,240,242,247;bluel,15,22,78,90,98,151,168,202,23
6,249,270;violet9,12,51,98;green1,85;yellow8,12,4
4,86,87;orange26,39,106,107等が挙げられる。フイル
ム中の該二色性物質の量は、少なすぎると偏光フイルム
の光学的性質を発揮できず、多すぎても光学的性質や耐
水性、耐熱性を低下させる要因となることから通常ポリ
ビニルアルコール系重合体に対して、0.01重量%から1
重量%の範囲に調整される。
本発明の偏光フイルムは、従来のPVA系偏光フイルム
の最大の欠点である水や熱による光学特性の低下が改善
されるだけでなく、光学特性の向上をもたらすなど極め
て有用である。偏光フイルムにおける光学特性の理想値
は、透過度50%における偏光度が100%となることであ
る。しかし、二色性分子の二色性比が有限の値を有し、
基材ポリマー中における該分子の配向が完全には行なわ
れないことから、従来の偏光フイルムの場合には偏光度
99.9%のものでは透過度は40%程度であつた。それに対
して、本発明の偏光フイルムは、従来の偏光フイルムよ
りも低い濃度の二色性物質で充分な偏光特性が得られ、
高偏光度かつ高透過度が達成される。例えば透過度42〜
44%のときには、偏光度98〜100%、更に好ましくは透
過度44〜48%のときには、偏光度99〜100%の偏光フイ
ルムが得られる。
の最大の欠点である水や熱による光学特性の低下が改善
されるだけでなく、光学特性の向上をもたらすなど極め
て有用である。偏光フイルムにおける光学特性の理想値
は、透過度50%における偏光度が100%となることであ
る。しかし、二色性分子の二色性比が有限の値を有し、
基材ポリマー中における該分子の配向が完全には行なわ
れないことから、従来の偏光フイルムの場合には偏光度
99.9%のものでは透過度は40%程度であつた。それに対
して、本発明の偏光フイルムは、従来の偏光フイルムよ
りも低い濃度の二色性物質で充分な偏光特性が得られ、
高偏光度かつ高透過度が達成される。例えば透過度42〜
44%のときには、偏光度98〜100%、更に好ましくは透
過度44〜48%のときには、偏光度99〜100%の偏光フイ
ルムが得られる。
本発明の偏光フイルムは、たとえば以下の方法によつ
て製造される。
て製造される。
一つの方法としては、1,2−グリコール結合量が1.5モ
ル%以下のPVA系重合体のフイルムを調整した後に、ヨ
ウ素や染料等の二色性物質の吸着と一軸延伸を行なう方
法であり、二色性物質の吸着と延伸操作の順序は任意で
ある。もう一つの方法としては、フイルムの製造時に二
色性物質を添加し一軸延伸する方法であり、本発明の偏
光フイルムはどちらの方法でも製造可能である。
ル%以下のPVA系重合体のフイルムを調整した後に、ヨ
ウ素や染料等の二色性物質の吸着と一軸延伸を行なう方
法であり、二色性物質の吸着と延伸操作の順序は任意で
ある。もう一つの方法としては、フイルムの製造時に二
色性物質を添加し一軸延伸する方法であり、本発明の偏
光フイルムはどちらの方法でも製造可能である。
まず、1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のPVA
系重合体溶液の調整であるが、この時に使用される溶剤
としてはジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンおよび水
等が単独もしくは組合せて使用される。また塩化リチウ
ム、塩化カルシウム等の無機塩の水溶液も単独もしくは
前記有機溶媒と組合せて使用できる。この中でもジメチ
ルスルホキシドやジメチルホルムアミドと水の混合溶媒
およびグリセリンが好適に使用される。製膜時の該PVA
系重合体の濃度は製膜方法によつて異なるが、通常1〜
50重量%、好ましくは2〜30重量%である。
系重合体溶液の調整であるが、この時に使用される溶剤
としてはジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンおよび水
等が単独もしくは組合せて使用される。また塩化リチウ
ム、塩化カルシウム等の無機塩の水溶液も単独もしくは
前記有機溶媒と組合せて使用できる。この中でもジメチ
ルスルホキシドやジメチルホルムアミドと水の混合溶媒
およびグリセリンが好適に使用される。製膜時の該PVA
系重合体の濃度は製膜方法によつて異なるが、通常1〜
50重量%、好ましくは2〜30重量%である。
本発明の偏光フイルムに偏光素子を含有させる一つの
方法としては、PVA溶液にヨウ素または二色性色素を溶
解した溶液を調整する方法が挙げられるが、この時に使
用される偏光素子の濃度は偏光素子の種類によつても異
なるが、通常PVA系重合体に対して0.01〜1重量%の範
囲に調整される。かかる偏光素子を溶解したPVA系重合
体溶液は、通常室温から120℃の温度において調整され
る。この場合、使用される溶媒にもよるが、PVA系重合
体の分解による重合度低下を抑えるために、調整温度は
上記の温度範囲内で、低めの温度を採用することが好ま
しい。
方法としては、PVA溶液にヨウ素または二色性色素を溶
解した溶液を調整する方法が挙げられるが、この時に使
用される偏光素子の濃度は偏光素子の種類によつても異
なるが、通常PVA系重合体に対して0.01〜1重量%の範
囲に調整される。かかる偏光素子を溶解したPVA系重合
体溶液は、通常室温から120℃の温度において調整され
る。この場合、使用される溶媒にもよるが、PVA系重合
体の分解による重合度低下を抑えるために、調整温度は
上記の温度範囲内で、低めの温度を採用することが好ま
しい。
次に、該PVA系重合体溶液からフイルムを製膜する。
フイルムの製膜方法としては、該PVA系重合体溶液か
らのキヤスト成膜、空気中や窒素等の不活性気体中への
押し出しによる乾式製膜が挙げられる。また、該PVA系
重合体溶液からの貧溶媒中への押し出しによる湿式製膜
を行なうこともできる。また、該PVA系重合体溶液を一
旦空気中や窒素等の不活性気体中へ押し出し、液膜を形
成した後に凝固液中に導入してフイルムを形成する乾湿
式製膜も可能である。この乾湿式製膜を更に詳しく説明
すると、雰囲気中にて該PVA系重合体溶液の液膜を形成
し、次いでこの液膜をデカリン、パラフイン、トリクロ
ロエチレン、四塩化炭素等の冷却媒体により冷却凝固し
ゲル化させた後、脱溶剤液中に導入して脱溶剤し、フイ
ルムを形成することもできる。更に、該液膜を冷凍室等
の冷却空間に導入し、冷却凝固しゲル化させた後に、脱
溶剤し、フイルムを形成することももちろん可能であ
る。凝固剤としては、該PVA系重合体溶液の溶剤に対し
て相溶性を有し、該PVA系重合体に対して貧溶媒のも
の、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等の
アルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン、または
これらと該PVA系重合体溶液の溶剤との混合溶媒並びに
無機塩類水溶液が用いられる。該PVA系重合体溶液の液
膜は、該PVA系重合体溶液の溶剤によつても異なるが、
通常−30〜120℃で調整される。
らのキヤスト成膜、空気中や窒素等の不活性気体中への
押し出しによる乾式製膜が挙げられる。また、該PVA系
重合体溶液からの貧溶媒中への押し出しによる湿式製膜
を行なうこともできる。また、該PVA系重合体溶液を一
旦空気中や窒素等の不活性気体中へ押し出し、液膜を形
成した後に凝固液中に導入してフイルムを形成する乾湿
式製膜も可能である。この乾湿式製膜を更に詳しく説明
すると、雰囲気中にて該PVA系重合体溶液の液膜を形成
し、次いでこの液膜をデカリン、パラフイン、トリクロ
ロエチレン、四塩化炭素等の冷却媒体により冷却凝固し
ゲル化させた後、脱溶剤液中に導入して脱溶剤し、フイ
ルムを形成することもできる。更に、該液膜を冷凍室等
の冷却空間に導入し、冷却凝固しゲル化させた後に、脱
溶剤し、フイルムを形成することももちろん可能であ
る。凝固剤としては、該PVA系重合体溶液の溶剤に対し
て相溶性を有し、該PVA系重合体に対して貧溶媒のも
の、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等の
アルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン、または
これらと該PVA系重合体溶液の溶剤との混合溶媒並びに
無機塩類水溶液が用いられる。該PVA系重合体溶液の液
膜は、該PVA系重合体溶液の溶剤によつても異なるが、
通常−30〜120℃で調整される。
このようにして得られた1,2−グリコール結合量が1.5
モル%以下のPVA系重合体からなるフイルム(以下、原
反フイルムと略記する)は二色性物質の吸着と一軸延伸
が行なわれるか、もしくは一軸延伸だけが施される。吸
着操作と延伸操作は同時に行なつても別々に行なつても
問題はなく、その順序も任意である。また原反フイルム
への二色性物質の吸着を強固にすることを目的にホウ酸
やホウ砂等のホウ素化合物を添加することがあるが、こ
れは吸着や延伸と同時に実施しても、これら操作の前後
の間のどの時点で実施しても任意である。
モル%以下のPVA系重合体からなるフイルム(以下、原
反フイルムと略記する)は二色性物質の吸着と一軸延伸
が行なわれるか、もしくは一軸延伸だけが施される。吸
着操作と延伸操作は同時に行なつても別々に行なつても
問題はなく、その順序も任意である。また原反フイルム
への二色性物質の吸着を強固にすることを目的にホウ酸
やホウ砂等のホウ素化合物を添加することがあるが、こ
れは吸着や延伸と同時に実施しても、これら操作の前後
の間のどの時点で実施しても任意である。
二色性物質の原反フイルムへの吸着は、通常二色性物
質を含有する液体中に原反フイルムを浸漬させることに
より行なわれるが、その操作条件や方法等に特に制限は
なく、たとえば通常ヨウ素を用いる場合にはヨウ素−ヨ
ウ化カリウム水溶液が用いられ、染料の場合には染料水
溶液が用いられる。
質を含有する液体中に原反フイルムを浸漬させることに
より行なわれるが、その操作条件や方法等に特に制限は
なく、たとえば通常ヨウ素を用いる場合にはヨウ素−ヨ
ウ化カリウム水溶液が用いられ、染料の場合には染料水
溶液が用いられる。
延伸は湿式延伸や乾熱延伸および両者を組合わせた延
伸で行なわれ、一軸方向に3倍以上延伸することが好ま
しい。また延伸速度は、原反フイルムの元の長さを基準
として、10〜300%/分であることが好ましい。延伸時
の温度は延伸条件によつて異なるが、通常10℃から260
℃の間である。また乾熱延伸時は不活性気体中で操作を
実施するのが好ましい。延伸操作後に吸着を実施する場
合には、吸着の前に一軸延伸したフイルムを160〜260℃
で空気中または不活性気体中で熱処理を施すことが好ま
しい。延伸後のフイルムの厚さについては特に制限はな
いが5〜100μmが好ましく、10〜40μmが特に好まし
い。
伸で行なわれ、一軸方向に3倍以上延伸することが好ま
しい。また延伸速度は、原反フイルムの元の長さを基準
として、10〜300%/分であることが好ましい。延伸時
の温度は延伸条件によつて異なるが、通常10℃から260
℃の間である。また乾熱延伸時は不活性気体中で操作を
実施するのが好ましい。延伸操作後に吸着を実施する場
合には、吸着の前に一軸延伸したフイルムを160〜260℃
で空気中または不活性気体中で熱処理を施すことが好ま
しい。延伸後のフイルムの厚さについては特に制限はな
いが5〜100μmが好ましく、10〜40μmが特に好まし
い。
吸着と延伸が実施された原反フイルムは定長下、空気
中または窒素気流中で乾燥熱処理される。
中または窒素気流中で乾燥熱処理される。
このようにして得られた本発明の偏光フイルムは、そ
れ単独で利用することもできるし、その両面あるいは片
面に光学的に透明で、かつ機械的強度を有した保護フイ
ルムを貼合わせて使用することもできる。保護フイルム
としては通常セルロースアセテート系フイルム、アクリ
ル系フイルム、ポリエステル系フイルム等が使用され
る。
れ単独で利用することもできるし、その両面あるいは片
面に光学的に透明で、かつ機械的強度を有した保護フイ
ルムを貼合わせて使用することもできる。保護フイルム
としては通常セルロースアセテート系フイルム、アクリ
ル系フイルム、ポリエステル系フイルム等が使用され
る。
E.実施例 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はこれらによつて何ら限定されるものではな
い。なお、実施例中の「%」および「部」は特にことわ
りのない限りそれぞれ「重量%」および「重量部」をあ
らわす。
が、本発明はこれらによつて何ら限定されるものではな
い。なお、実施例中の「%」および「部」は特にことわ
りのない限りそれぞれ「重量%」および「重量部」をあ
らわす。
なお透過度および偏光度は分光光度計を用いて測定し
た。透過度はJIS-Z-8701に準拠して測定し、偏光度は下
式により計算した。
た。透過度はJIS-Z-8701に準拠して測定し、偏光度は下
式により計算した。
ここでT1およびT2は、それぞれ2枚の偏光フイルムを
延伸軸を互いに平行および直交するように重ねて測定し
た透過度である。偏光フイルムは通常保護フイルムをラ
ミネートした状態で使用されるが、以下の実施例および
比較例では、保護フイルムのない偏光フイルム単独につ
いて測定した。
延伸軸を互いに平行および直交するように重ねて測定し
た透過度である。偏光フイルムは通常保護フイルムをラ
ミネートした状態で使用されるが、以下の実施例および
比較例では、保護フイルムのない偏光フイルム単独につ
いて測定した。
実施例1 撹拌機を備えた反応容器に、酢酸ビニルモノマー300
部、メタノール60部を仕込み、窒素ガスバブリングによ
り系中を充分に窒素置換した。別途メタノール5部に、
開始剤として2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.011部を溶解した溶液を調整
し、窒素ガスによるバブリングで窒素置換した。反応容
器を昇温し、内温が40℃に達したところで開始剤を溶解
したメタノール溶液を注入し、重合を開始した。300分
後に重合率が30%に達したところで、重合禁止剤を溶解
したメタノールを添加し、さらに冷却して重合を停止し
た。その後、減圧下にメタノールを添加しながら未反応
酢酸ビニルモノマーを除去し、ポリ酢酸ビニルのメタノ
ール溶液を得た。この溶液の一部をとり、濃度10%、
[NaOH]/[VAc](モル比)=0.1、温度40℃でケン化
し、得られたPVAの0.1部を無水酢酸8部とピリジン2部
の混合液中120℃で20時間、ときどき撹拌しながら再酢
化し、アセトン−エーテル、アセトン−水系で再沈精製
をくり返し、精製された再酢化されたポリ酢酸ビニルを
得た。得られたPVAをd6-DMSOに溶解し、NMRを測定した
ところ、ケン化度99.7モル%、1,2−グリコール結合量
1.40モル%、再酢化して得たポリ酢酸ビニルのアセトン
中30℃で測定した[η]から求めた粘度平均重合度は35
50であつた。
部、メタノール60部を仕込み、窒素ガスバブリングによ
り系中を充分に窒素置換した。別途メタノール5部に、
開始剤として2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.011部を溶解した溶液を調整
し、窒素ガスによるバブリングで窒素置換した。反応容
器を昇温し、内温が40℃に達したところで開始剤を溶解
したメタノール溶液を注入し、重合を開始した。300分
後に重合率が30%に達したところで、重合禁止剤を溶解
したメタノールを添加し、さらに冷却して重合を停止し
た。その後、減圧下にメタノールを添加しながら未反応
酢酸ビニルモノマーを除去し、ポリ酢酸ビニルのメタノ
ール溶液を得た。この溶液の一部をとり、濃度10%、
[NaOH]/[VAc](モル比)=0.1、温度40℃でケン化
し、得られたPVAの0.1部を無水酢酸8部とピリジン2部
の混合液中120℃で20時間、ときどき撹拌しながら再酢
化し、アセトン−エーテル、アセトン−水系で再沈精製
をくり返し、精製された再酢化されたポリ酢酸ビニルを
得た。得られたPVAをd6-DMSOに溶解し、NMRを測定した
ところ、ケン化度99.7モル%、1,2−グリコール結合量
1.40モル%、再酢化して得たポリ酢酸ビニルのアセトン
中30℃で測定した[η]から求めた粘度平均重合度は35
50であつた。
このPVAを、PVA濃度が7重量%になるように、ジメチ
ルスルホキシドに充分系中の窒素置換を行なつた後、80
℃の加温下で溶解し、PVA溶液を得た。該溶液をポリエ
チレンテレフタレートフイルム上に流延し、メタノール
凝固浴に浸漬してフイルム化した後に、メタノール抽出
浴に導入し、ジメチルスルホキシドの脱溶液化を行なつ
た。次いで、室温で自然乾燥し、150℃で8倍に一軸延
伸し、更に定長下で窒素ガス雰囲気中190℃で3分間熱
固定した。該延伸フイルムをヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリ
ウム50g/lを溶解した水溶液中に、30℃で2分間浸漬し
た。つづいて、ホウ酸60g/l、ヨウ化カリウム30g/lを溶
かした水溶液中で室温にて5分間のホウ酸処理を行なつ
た後、定長下で40℃の熱風下に乾燥して、厚さ18μmの
偏光フイルムを得た。該偏光フイルム中のヨウ素量をチ
オ硫酸ナトリウムで滴定して求めたところ、I2として、
0.3重量%であつた。得られた偏光フイルムの透過度は4
7.5%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フイルムを60
℃、90%RH下に、10時間放置した後の透過度は49.5%、
偏光度は97.4%であつた。
ルスルホキシドに充分系中の窒素置換を行なつた後、80
℃の加温下で溶解し、PVA溶液を得た。該溶液をポリエ
チレンテレフタレートフイルム上に流延し、メタノール
凝固浴に浸漬してフイルム化した後に、メタノール抽出
浴に導入し、ジメチルスルホキシドの脱溶液化を行なつ
た。次いで、室温で自然乾燥し、150℃で8倍に一軸延
伸し、更に定長下で窒素ガス雰囲気中190℃で3分間熱
固定した。該延伸フイルムをヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリ
ウム50g/lを溶解した水溶液中に、30℃で2分間浸漬し
た。つづいて、ホウ酸60g/l、ヨウ化カリウム30g/lを溶
かした水溶液中で室温にて5分間のホウ酸処理を行なつ
た後、定長下で40℃の熱風下に乾燥して、厚さ18μmの
偏光フイルムを得た。該偏光フイルム中のヨウ素量をチ
オ硫酸ナトリウムで滴定して求めたところ、I2として、
0.3重量%であつた。得られた偏光フイルムの透過度は4
7.5%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フイルムを60
℃、90%RH下に、10時間放置した後の透過度は49.5%、
偏光度は97.4%であつた。
比較例1 PVAとして重合度3500、ケン化度99.7、1,2−グリコー
ル結合量1.70モル%のものを使用する以外は、実施例1
と全く同様にして偏光フイルムを調整した。該偏光フイ
ルムの透過度は42.5%、偏光度は99.3%であつた。また
60℃、90%RHに10時間放置した後の透過度は60.5%、偏
光度は84.0%であつた。
ル結合量1.70モル%のものを使用する以外は、実施例1
と全く同様にして偏光フイルムを調整した。該偏光フイ
ルムの透過度は42.5%、偏光度は99.3%であつた。また
60℃、90%RHに10時間放置した後の透過度は60.5%、偏
光度は84.0%であつた。
実施例2 延伸フイルムをヨウ素およびヨウ化カリウムの混合水
溶液中に浸漬するかわりに、二色性色素であるダイレク
トスカイブルー(住友化成(株)製)5.0g/lを溶かした
染色液に浸漬する以外は実施例1と同様にして、厚さ18
μmの偏光フイルムを得た。波長650nmにおける透過度
は46.0%、偏光度は98.5%であつた。また60℃、90%RH
下に10時間放置した後の波長650nmにおける透過度は46.
1%、偏光度は98.3%であつた。
溶液中に浸漬するかわりに、二色性色素であるダイレク
トスカイブルー(住友化成(株)製)5.0g/lを溶かした
染色液に浸漬する以外は実施例1と同様にして、厚さ18
μmの偏光フイルムを得た。波長650nmにおける透過度
は46.0%、偏光度は98.5%であつた。また60℃、90%RH
下に10時間放置した後の波長650nmにおける透過度は46.
1%、偏光度は98.3%であつた。
実施例3 実施例1と同様のPVAを用いて、PVA濃度が7重量%に
なるように、95℃の加温下蒸留水に溶解し、PVA水溶液
を得た。該水溶液をポリエチレンテレフタレートフイル
ム上に流延し、室温下で自然乾燥してフイルム化した。
上記のフイルムの調整方法以外は実施例1と同様にし
て、厚さ18μmの延伸された偏光フイルムを得た。該偏
光フイルムの透過度は47.0%、偏光度は99.9%であつ
た。また60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
50.3%、偏光度は96.4%であつた。
なるように、95℃の加温下蒸留水に溶解し、PVA水溶液
を得た。該水溶液をポリエチレンテレフタレートフイル
ム上に流延し、室温下で自然乾燥してフイルム化した。
上記のフイルムの調整方法以外は実施例1と同様にし
て、厚さ18μmの延伸された偏光フイルムを得た。該偏
光フイルムの透過度は47.0%、偏光度は99.9%であつ
た。また60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
50.3%、偏光度は96.4%であつた。
比較例2 重合度3500、ケン化度99.7モル%、1,2−グリコール
結合量1.70モル%のPVAを使用する以外は実施例3と全
く同様にして、厚さ18μmの偏光フイルムを調整した。
該偏光フイルムの透過度は42.5%、偏光度は99.3%であ
り、60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は62.0
%、偏光度は82.6%であつた。
結合量1.70モル%のPVAを使用する以外は実施例3と全
く同様にして、厚さ18μmの偏光フイルムを調整した。
該偏光フイルムの透過度は42.5%、偏光度は99.3%であ
り、60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は62.0
%、偏光度は82.6%であつた。
実施例4 実施例1で調整した原反フイルムをヨウ素0.2g/l、ヨ
ウ化カリウム50g/lを溶解した水溶液中に、30℃で3分
浸漬した。つづいて、ホウ酸60g/l、ヨウ化カリウム30g
/lを溶かした水溶液中で、5倍に一軸延伸し、5分間の
ホウ酸処理を行なつた後、定長下で40℃の熱風下に乾燥
して、厚さ18μmの偏光フイルムとした。該偏光フイル
ム中のヨウ素量をチオ硫酸ナトリウムで滴定した求めた
ところ、I2として、0.3重量%であつた。得られた偏光
フイルムの透過度は47.5%、偏光度は99.9%であり、該
偏光フイルムを60℃、90%RH下に、10時間放置した後の
透過度は49.5%、偏光度97.0%であつた。
ウ化カリウム50g/lを溶解した水溶液中に、30℃で3分
浸漬した。つづいて、ホウ酸60g/l、ヨウ化カリウム30g
/lを溶かした水溶液中で、5倍に一軸延伸し、5分間の
ホウ酸処理を行なつた後、定長下で40℃の熱風下に乾燥
して、厚さ18μmの偏光フイルムとした。該偏光フイル
ム中のヨウ素量をチオ硫酸ナトリウムで滴定した求めた
ところ、I2として、0.3重量%であつた。得られた偏光
フイルムの透過度は47.5%、偏光度は99.9%であり、該
偏光フイルムを60℃、90%RH下に、10時間放置した後の
透過度は49.5%、偏光度97.0%であつた。
実施例5 撹拌機、温度計、窒素導入管および冷却管を備え付け
た反応器に、イオン交換水200部、酢酸ビニル200部、ポ
リオキシエチレン[POE(40)]ノニルフエニルエーテ
ル(ノニポール400、三洋化成(株)製)を6部、FeSO4
・7H2Oを0.0120部、ロンガリツトを0.27部および2−メ
ルカプトエタノール0.053部をはかりとり、30分間煮沸
したのち、窒素を導入しながら5℃まで冷却し、別途脱
気したイオン交換水で調整した0.060%の過酸化水素水
を1.0部/hrで均一に連続添加しながら重合を開始した。
更に、別途脱気したイオン交換水/メタノール=3/1
(重量比)の混合溶液で調整した1.0%の2−メルカプ
トエタノール溶液を1.0部/hrで均一に連続添加した。重
合中は系を窒素ガスでシールし酸素の侵入をおさえた。
5時間後に重合率60%のところで、メタノール2000部に
ヒドロキノンモノメチルエーテル0.5部を溶解した中
に、反応器中のエマルジヨンを投入し撹拌し溶解した。
その後、減圧下にメタノールを添加しながら未反応酢酸
ビニルモノマーを除去し、ポリ酢酸ビニル溶液を得た。
この溶液の一部をとり、実施例1と同様にして、再酢化
及び精製を行なつた。得られたPVAのケン化度は99.6モ
ル%、1,2−グリコール結合量1.01モル%、粘度平均重
合度は3570であつた。
た反応器に、イオン交換水200部、酢酸ビニル200部、ポ
リオキシエチレン[POE(40)]ノニルフエニルエーテ
ル(ノニポール400、三洋化成(株)製)を6部、FeSO4
・7H2Oを0.0120部、ロンガリツトを0.27部および2−メ
ルカプトエタノール0.053部をはかりとり、30分間煮沸
したのち、窒素を導入しながら5℃まで冷却し、別途脱
気したイオン交換水で調整した0.060%の過酸化水素水
を1.0部/hrで均一に連続添加しながら重合を開始した。
更に、別途脱気したイオン交換水/メタノール=3/1
(重量比)の混合溶液で調整した1.0%の2−メルカプ
トエタノール溶液を1.0部/hrで均一に連続添加した。重
合中は系を窒素ガスでシールし酸素の侵入をおさえた。
5時間後に重合率60%のところで、メタノール2000部に
ヒドロキノンモノメチルエーテル0.5部を溶解した中
に、反応器中のエマルジヨンを投入し撹拌し溶解した。
その後、減圧下にメタノールを添加しながら未反応酢酸
ビニルモノマーを除去し、ポリ酢酸ビニル溶液を得た。
この溶液の一部をとり、実施例1と同様にして、再酢化
及び精製を行なつた。得られたPVAのケン化度は99.6モ
ル%、1,2−グリコール結合量1.01モル%、粘度平均重
合度は3570であつた。
該PVAを用いる以外は実施例1と同様にして、厚さ16
μmの偏光フイルムを調整した。得られた偏光フイルム
の透過度は48.0%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フ
イルムを60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
49.7%で、偏光度は98.0%であつた。
μmの偏光フイルムを調整した。得られた偏光フイルム
の透過度は48.0%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フ
イルムを60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
49.7%で、偏光度は98.0%であつた。
実施例6 撹拌器、温度計、窒素導入管および冷却管を備え付け
た反応器にイオン交換水300部、酢酸ビニル350部、ポリ
オキシエチレン[POE(40)]ノニルフエニルエーテル
(ノニポール400、三洋化成(株)製)11部、FeSO4・7H
2Oを0.026部、ロンガリツトを0.65部および2−メルカ
プトエタノール0.16部をはかりとり30分間煮沸したの
ち、窒素を導入しながら−20℃まで冷却し、別途脱気し
たイオン交換水で調整した0.060%の過酸化水素水を1.8
部/hrで均一に連続添加しながら重合を開始した。ま
た、別途脱気したイオン交換水/メタノール=3/1(重
量比)の混合溶液で調整した1.0%の2−メルカプトエ
タノール溶液を2.0部/hrで均一に連続添加した。
た反応器にイオン交換水300部、酢酸ビニル350部、ポリ
オキシエチレン[POE(40)]ノニルフエニルエーテル
(ノニポール400、三洋化成(株)製)11部、FeSO4・7H
2Oを0.026部、ロンガリツトを0.65部および2−メルカ
プトエタノール0.16部をはかりとり30分間煮沸したの
ち、窒素を導入しながら−20℃まで冷却し、別途脱気し
たイオン交換水で調整した0.060%の過酸化水素水を1.8
部/hrで均一に連続添加しながら重合を開始した。ま
た、別途脱気したイオン交換水/メタノール=3/1(重
量比)の混合溶液で調整した1.0%の2−メルカプトエ
タノール溶液を2.0部/hrで均一に連続添加した。
重合中は系を窒素ガスでシールし酸素の侵入をおさ
え、6時間後に重合率63.8%のところで、重合を停止し
た。ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液の調整以降は実施
例5と同様に行ない、精製された再酢化ポリ酢酸ビニル
を得た。得られたPVAのケン化度は99.7モル%、1,2−グ
リコール結合量は0.75モル%、粘度平均重合度は3480で
あつた。
え、6時間後に重合率63.8%のところで、重合を停止し
た。ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液の調整以降は実施
例5と同様に行ない、精製された再酢化ポリ酢酸ビニル
を得た。得られたPVAのケン化度は99.7モル%、1,2−グ
リコール結合量は0.75モル%、粘度平均重合度は3480で
あつた。
該PVAを用いる以外は実施例1と同様にして、厚さ16
μmの偏光フイルムを調整した。得られた偏光フイルム
の透過度は48.3%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フ
イルムを60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
49.7%で、偏光度は98.3%であつた。
μmの偏光フイルムを調整した。得られた偏光フイルム
の透過度は48.3%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フ
イルムを60℃、90%RH下に10時間放置した後の透過度は
49.7%で、偏光度は98.3%であつた。
実施例7 使用する2−メルカプトエタノール量を変更する以外
は、実施例6と同様にして、−20℃エマルジヨン重合、
溶解、未反応モノマー除去、ケン化および再酢化を行な
い、ケン化度99.6モル%、1,2−グリコール結合量0.76
モル%、粘度平均重合度1800のPVAを得た。得られたPVA
を用いて実施例1と同様にして、厚さ18μmの偏光フイ
ルムを調整した。透過度は47.9%、偏光度は99.9%であ
り、該偏光フイルムを60℃、90%RH下に10時間放置した
後の透過度は49.7%で偏光度は98.3%であつた。
は、実施例6と同様にして、−20℃エマルジヨン重合、
溶解、未反応モノマー除去、ケン化および再酢化を行な
い、ケン化度99.6モル%、1,2−グリコール結合量0.76
モル%、粘度平均重合度1800のPVAを得た。得られたPVA
を用いて実施例1と同様にして、厚さ18μmの偏光フイ
ルムを調整した。透過度は47.9%、偏光度は99.9%であ
り、該偏光フイルムを60℃、90%RH下に10時間放置した
後の透過度は49.7%で偏光度は98.3%であつた。
実施例8 実施例7と同様にして、ケン化度99.5モル%、1,2−
グリコール結合量0.75モル%、粘度平均重合度8000のPV
Aを得た。得られたPVAを用いて実施例7と同様にして、
厚さ14μmの偏光フイルムを調整したところ、透過度は
48.5%、偏光度は99.9%であり、60℃、90%RH下に10時
間放置した後の透過度は49.8%、偏光度は98.5%であつ
た。
グリコール結合量0.75モル%、粘度平均重合度8000のPV
Aを得た。得られたPVAを用いて実施例7と同様にして、
厚さ14μmの偏光フイルムを調整したところ、透過度は
48.5%、偏光度は99.9%であり、60℃、90%RH下に10時
間放置した後の透過度は49.8%、偏光度は98.5%であつ
た。
比較例3 重合度1750、ケン化度99.9、1,2−グリコール結合量
1.70モル%のPVAを使用する以外は、実施例1と同様に
して厚さ18μmの偏光フイルムを調整した。該偏光フイ
ルムの透過度は42.5%、偏光度は96.4%、また60℃、90
%RH下に10時間放置した後の透過度は62.7%、偏光度は
72.4%であつた。
1.70モル%のPVAを使用する以外は、実施例1と同様に
して厚さ18μmの偏光フイルムを調整した。該偏光フイ
ルムの透過度は42.5%、偏光度は96.4%、また60℃、90
%RH下に10時間放置した後の透過度は62.7%、偏光度は
72.4%であつた。
実施例9 実施例1と同様のPVAを用いて、PVA濃度が7重量%に
なるように、80℃の加温下ジメチルスルホキシド/水=
90/10(重量比)の混合溶剤に溶解し、PVA溶液を得た。
上記のPVA溶液の調整方法以外は実施例1と同様にして
厚さ18μmの偏光フイルムを得た。該偏光フイルムの透
過度は47.7%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フイル
ムを60℃、90%RH下に、10時間放置した後の透過度は4
9.5%、偏光度は97.4%であつた。
なるように、80℃の加温下ジメチルスルホキシド/水=
90/10(重量比)の混合溶剤に溶解し、PVA溶液を得た。
上記のPVA溶液の調整方法以外は実施例1と同様にして
厚さ18μmの偏光フイルムを得た。該偏光フイルムの透
過度は47.7%、偏光度は99.9%であつた。該偏光フイル
ムを60℃、90%RH下に、10時間放置した後の透過度は4
9.5%、偏光度は97.4%であつた。
F.発明の効果 上記の実施例により明らかなとおり、本発明のPVA系
重合体から得られたフイルムは従来のPVA系重合体フイ
ルムに比べ、高強度で耐水性、耐熱性が優れている。こ
れは、PVA系重合体の1,2−グリコール結合量が1.5モル
%以下のPVA系重合体を用いることによつてはじめて達
成されたものである。
重合体から得られたフイルムは従来のPVA系重合体フイ
ルムに比べ、高強度で耐水性、耐熱性が優れている。こ
れは、PVA系重合体の1,2−グリコール結合量が1.5モル
%以下のPVA系重合体を用いることによつてはじめて達
成されたものである。
この理由は明らかではないが、本発明の偏光フイルム
は、1,2−グリコール結合量が従来の偏光フイルムより
も少ないPVA系重合体から成ることに関係していると推
される。
は、1,2−グリコール結合量が従来の偏光フイルムより
も少ないPVA系重合体から成ることに関係していると推
される。
本発明で得られたPVA系重合体フイルムは上記の特徴
を生かして各種包装材料、ガスバリヤー材料、偏光フイ
ルム基材やフイルター基材等の光学用フイルムおよび各
種分離膜等に使用されるなど工学的な価値が極めて高い
ものである。
を生かして各種包装材料、ガスバリヤー材料、偏光フイ
ルム基材やフイルター基材等の光学用フイルムおよび各
種分離膜等に使用されるなど工学的な価値が極めて高い
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 森 正幸 審判官 河原 英雄 審判官 橋本 栄和 (56)参考文献 特開 平1−105204(JP,A) 特開 平1−84203(JP,A) 特開 昭61−148209(JP,A) 特開 平1−197504(JP,A) 特開 平1−197505(JP,A) 特開 平1−197506(JP,A) J.Poly.Sci.,Part A,Vol.1,(1963)P.951−964 高分子化学,第16巻(1959)P.115 −119 長野浩一ら著「ポバール」(改訂新 版)、昭和56年4月1日、株式会社高分 子刊行会発行、第212〜221頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30 G02B 1/08 C08L 29/04 C08F 16/06
Claims (3)
- 【請求項1】1,2−グリコール結合量が0.5〜1.5モル
%、重合度が500〜30000及びケン化度が85モル%以上の
ポリビニルアルコール系重合体からなる一軸延伸フイル
ムを基材とする偏光フイルム。 - 【請求項2】1,2−グリコール結合量が0.5〜1.2モル%
である請求項1記載の偏光フイルム。 - 【請求項3】ビニルエステルモノマーを50℃以下の温度
で重合した後、ケン化して得られる1,2−グリコール結
合量が0.5〜1.5モル%、重合度が500〜30000及びケン化
度が85モル%以上のポリビニルアルコール系重合体の溶
液を用いて製膜し、得られたフイルムを一軸延伸するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光フイルムの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1317039A JP3021494B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 偏光フイルムおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1317039A JP3021494B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 偏光フイルムおよびその製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03175404A JPH03175404A (ja) | 1991-07-30 |
JP3021494B2 true JP3021494B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=18083736
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1317039A Expired - Lifetime JP3021494B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 偏光フイルムおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021494B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI472811B (zh) * | 2008-12-18 | 2015-02-11 | Kuraray Co | 偏光膜之製法 |
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JP2001287319A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-16 | Toppan Printing Co Ltd | ガスバリアフィルム |
JP4693978B2 (ja) * | 2000-11-09 | 2011-06-01 | 株式会社クラレ | ポリビニルアルコールフィルム及びその製造法 |
JP5079184B2 (ja) * | 2000-12-06 | 2012-11-21 | 株式会社クラレ | 偏光フィルム |
KR100508822B1 (ko) * | 2002-03-20 | 2005-08-17 | 가부시키가이샤 구라레 | 폴리비닐 알콜계 필름 |
JP4149201B2 (ja) * | 2002-06-12 | 2008-09-10 | 株式会社クラレ | 偏光フィルムの製造法 |
JP4575672B2 (ja) * | 2004-01-08 | 2010-11-04 | 株式会社クラレ | コーティング剤およびそれを塗工してなる塗工物 |
JP5000127B2 (ja) * | 2005-01-31 | 2012-08-15 | 日本合成化学工業株式会社 | 光学用ポリビニルアルコール系フィルム及び偏光膜、偏光板 |
JP5479752B2 (ja) * | 2008-02-19 | 2014-04-23 | 株式会社クラレ | ビニルアルコール系重合体およびその製造方法 |
JP4691205B1 (ja) * | 2010-09-03 | 2011-06-01 | 日東電工株式会社 | 薄型高機能偏光膜を含む光学フィルム積層体の製造方法 |
EP2623524B1 (en) * | 2010-09-27 | 2017-01-11 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Method for producing modified polyvinyl acetal |
JP5812483B2 (ja) | 2011-09-09 | 2015-11-11 | 日本化薬株式会社 | 偏光素子、および、偏光板 |
WO2013035751A1 (ja) | 2011-09-09 | 2013-03-14 | 日本化薬株式会社 | 偏光素子および偏光板 |
JP5651089B2 (ja) | 2011-09-09 | 2015-01-07 | 日本化薬株式会社 | 偏光素子、および、偏光板 |
JP6385106B2 (ja) * | 2013-04-12 | 2018-09-05 | 日本合成化学工業株式会社 | 偏光子の製造方法、及び偏光板の製造方法 |
TWI648330B (zh) * | 2014-01-28 | 2019-01-21 | 可樂麗股份有限公司 | 光學薄膜製造用坯材薄膜及使用其之光學薄膜之製造方法 |
AU2021362389B2 (en) | 2020-10-15 | 2023-06-29 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl alcohol resin film, method for discriminating polyvinyl alcohol resin film, and method for manufacturing polyvinyl alcohol resin film |
-
1989
- 1989-12-05 JP JP1317039A patent/JP3021494B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Title |
---|
J.Poly.Sci.,Part A,Vol.1,(1963)P.951−964 |
長野浩一ら著「ポバール」(改訂新版)、昭和56年4月1日、株式会社高分子刊行会発行、第212〜221頁 |
高分子化学,第16巻(1959)P.115−119 |
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TWI472811B (zh) * | 2008-12-18 | 2015-02-11 | Kuraray Co | 偏光膜之製法 |
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JPH03175404A (ja) | 1991-07-30 |
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