JP2001091736A - 偏光フィルム及び偏光板 - Google Patents

偏光フィルム及び偏光板

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JP2001091736A
JP2001091736A JP26541299A JP26541299A JP2001091736A JP 2001091736 A JP2001091736 A JP 2001091736A JP 26541299 A JP26541299 A JP 26541299A JP 26541299 A JP26541299 A JP 26541299A JP 2001091736 A JP2001091736 A JP 2001091736A
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polarizing
polarizing plate
layer
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Seiichi Kusumoto
誠一 楠本
Takamori Shoda
位守 正田
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Nitto Denko Corp
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133528Polarisers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスニコルに配置した場合に可及的にニュ
ートラルな色相を提供して良好な黒表示、ひいては色の
再現性に優れるカラー表示の液晶表示装置を形成しうる
ヨウ素系偏光フィルムの開発。 【解決手段】 ヨウ素含有の延伸フィルム(1)からな
り、それをクロスニコルに配置した場合の吸光度特性に
おける550〜650nmの波長範囲での吸収ピークA/
450〜520nmの波長範囲での吸収ピークBが1.5
以下である偏光フィルム(1)、及びその偏光フィルム
の片面又は両面に透明保護層(2)を設けてなる偏光
板。 【効果】 クロスニコルに配置した場合に漏れ光が少な
く、量産性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、色の再現性に優れるカラ
ー表示の液晶表示装置の形成などに好適なヨウ素系の偏
光フィルム及びその偏光板に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、親水性高分子フィルムにヨウ素を
含浸させて延伸処理してなる偏光フィルムが知られてい
た。かかる偏光フィルムは、液晶表示装置等に用いられ
ておりその場合に色の再現性に優れるカラー表示を実現
するには可及的に完全な黒表示を達成することが望まれ
る。
【0003】前記の完全な黒表示は、クロスニコルに配
置した場合にニュートラルな色相を提供する偏光フィル
ムにて実現しうるが、しかし従来の偏光フィルムにあっ
てはクロスニコルに配置した場合にニュートラルな色相
とならず、漏れ光による強い着色が発生する問題点があ
った。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、クロスニコルに配置し
た場合に可及的にニュートラルな色相を提供して良好な
黒表示、ひいては色の再現性に優れるカラー表示の液晶
表示装置を形成しうるヨウ素系の偏光フィルムの開発を
課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、ヨウ素含有の延伸フィル
ムからなり、それをクロスニコルに配置した場合の吸光
度特性における550〜650nmの波長範囲での吸収ピ
ークA/450〜520nmの波長範囲での吸収ピークB
が1.5以下であることを特徴とする偏光フィルム、及
びその偏光フィルムの片面又は両面に透明保護層を設け
てなることを特徴とする偏光板を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、クロスニコルに配置し
た場合に漏れ光が少なくて黒さ、ないしニュートラルな
色相性に優れる偏光フィルムを得ることができ、それを
用いて良好な黒表示、ひいては色の再現性に優れるカラ
ー表示の液晶表示装置を実現することができる。またヨ
ウ素系の偏光フィルムであることより量産性にも優れて
いる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による偏光フィルムは、ヨ
ウ素含有の延伸フィルムからなり、それをクロスニコル
に配置した場合の吸光度特性における550〜650nm
の波長範囲での吸収ピークA/450〜520nmの波長
範囲での吸収ピークBが1.5以下のものからなる。
【0008】クロスニコルに配置した場合の漏れ光の低
減による黒さの強化、すなわちニュートラルな色相化の
点より好ましい偏光フィルムは、前記した吸収ピーク
A、就中580〜620nmの波長範囲でのそれと、吸収
ピークB、就中460〜490nmの波長範囲でのそれと
による吸収ピークA/吸収ピークBの比に基づいて1.
4以下、就中1.3以下、特に1.2以下のものであ
る。そのピーク比が1.5を超えるとクロスニコルに配
置した場合の漏れ光が多く、その漏れ光にて強い着色を
生じて黒表示の表示品位が大きく低下する。
【0009】偏光フィルムの製造は、例えばポリビニル
アルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルア
ルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系
部分ケン化フィルムなどの適宜な親水性高分子からなる
フィルムを搬送しつつ染色浴内でヨウ素を含浸させて延
伸処理する湿式法などの従来に準じた適宜な方法にて行
うことができる。その場合、ヨウ素以外の例えば二色性
染料等の二色性物質を併用することもできる。
【0010】前記において上記した吸収ピークA/吸収
ピークB比は、例えば染色浴内での染色・延伸処理時に
浴温を10〜70℃、就中15〜60℃、特に20〜4
0℃に制御しつつ、900nmの波長光を用いてフィルム
の位相差を測定し、その位相差が1100nmを超えない
ように、就中10〜1050nm、特に100〜1000
nmの範囲となるように延伸処理する方式などにより達成
することができる。
【0011】前記による延伸倍率は、通例50%以下、
就中1〜20%、特に2〜10%であり、形成する偏光
フィルムの厚さは通例5〜80μmであるが、それらに
限定されない。かかる方式による上記した目的の吸収ピ
ーク比の達成、すなわちクロスニコルでのニュートラル
な色相の向上の達成は、偏光フィルム中のポリヨウ素錯
体の生成比率を制御したことによる。
【0012】すなわちかかるポリヨウ素錯体は、偏光フ
ィルムの色相の決定に大きく影響する550〜650nm
の波長範囲、就中580〜620nm波長範囲の近傍と
(吸収ピークA)、450〜520nmの波長範囲、就中
460〜490nmの波長範囲の近傍とに(吸収ピーク
B)強い吸収ピークを示すため、そのポリヨウ素錯体の
生成比率を制御することにより偏光フィルムの色相を調
節することができる。
【0013】本発明による偏光フィルムは、液晶表示装
置等の各種の光学装置の形成などに好ましく用いうる。
その実用に際しては偏光フィルムの片面又は両面に透明
保護層等の適宜な機能層ないし光学層の1層又は2層以
上を設けた偏光板とすることもできる。その例を図1に
示した。1が偏光フィルム、2が透明保護層、3がハー
ドコート層、4が粘着層であり、5はセパレータであ
る。
【0014】前記した透明保護層の付加は、偏光フィル
ムの耐水性や取扱性の向上などを目的とし、その形成に
は適宜な透明物質を用いうる。就中、透明性や機械的強
度、熱安定性や水分遮蔽性等に優れるプラスチックなど
が好ましく用いられる。ちなみにその例としては、ポリ
エステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポリエーテルスル
ホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹
脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂やアクリ
ル系樹脂、あるいはアクリル系やウレタン系、アクリル
ウレタン系やエポキシ系やシリコーン系等の熱硬化型、
ないし紫外線硬化型の樹脂などがあげられる。
【0015】透明保護層は、プラスチックの塗布方式や
フィルムとしたものの接着層を介した積層方式などの適
宜な方式で形成してよく、厚さも任意である。一般には
500μm以下、就中1〜300μm、特に5〜200μ
mの厚さとされる。また透明保護層は、スティッキング
の防止や拡散ないしアンチグレア等を目的に表面に微細
凹凸構造を有するものとすることもできる。
【0016】表面微細凹凸構造の透明樹脂層の形成は、
例えばシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、酸化
錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチモン
等からなる、導電性のこともある無機系粒子、架橋又は
未架橋のポリマー等からなる有機系粒子などの透明粒子
を含有させる方式、サンドブラストやマット処理等にて
表面を祖面化処理する方式などの適宜な方式で形成する
ことができる。なお透明粒子は、一般に平均粒径0.5
〜20μmのものが透明樹脂100重量部あたり2〜5
0重量部、就中5〜25重量部用いられるが、これに限
定されない。
【0017】一方、ハードコート層は、表面の損傷防止
などを目的に設けられ通例、図例の如く透明保護層2の
外面に付設される。ハードコート層3は、硬度に優れる
適宜な材料にて形成でき、一般には上記の透明保護層で
例示した硬化型樹脂の塗工層などとして形成される。そ
の形成に際しては、上記した透明保護層に準じてアンチ
グレア処理等を目的に透明粒子を分散含有させることも
できる。
【0018】また偏光板は、図例の如くその片側又は両
側に液晶セル等の他部材と接着するための粘着層4を有
するものとすることもできる。その粘着層の形成には、
適宜な粘着性物質や粘着剤を用いることができ、特に限
定はない。ちなみにその例としては、アクリル系重合体
やシリコーン系ポリマー、ポリエステルやポリウレタ
ン、ポリアミドやポリエーテル、フッ素系やゴム系など
の適宜なポリマーをベースポリマーとするものなどがあ
げられる。
【0019】就中、アクリル系粘着剤の如く光学的透明
性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性の粘着特性を
示して、耐候性や耐熱性などに優れる粘着層であること
が好ましい。また吸湿による発泡現象や剥がれ現象の防
止、熱膨張差等による光学特性の低下や液晶セルの反り
防止、ひいては高品質で耐久性に優れる液晶表示装置の
形成性などの点より、吸湿率が低くて耐熱性に優れる粘
着層であることが好ましい。
【0020】粘着層は、例えば天然物や合成物の樹脂
類、就中、粘着性付与樹脂、ガラス繊維やガラスビー
ズ、金属粉やその他の無機粉末等からなる充填剤や顔
料、着色剤や酸化防止剤などの粘着層に添加されること
のある適宜な添加剤を含有していてもよい。また粘着層
は、上記した透明粒子を含有して光拡散性を示すものな
どであってもよい。
【0021】粘着層の付設は、例えばトルエンや酢酸エ
チル等の適宜な溶剤の単独物又は混合物からなる溶媒に
粘着性物質ないしその組成物を溶解又は分散させて10
〜40重量%程度の粘着剤液を調製し、それを流延方式
や塗工方式等の適宜な展開方式で偏光板の所定面上に直
接付設する方式、あるいは前記に準じセパレータ上に粘
着層を形成してそれを偏光板の所定面上に移着する方式
など適宜な方式にて行うことができる。
【0022】粘着層は、異なる組成又は種類等のものの
重畳層として設けることもできる。粘着層の厚さは、使
用目的や接着力などに応じて適宜に決定でき、一般には
1〜500μm、就中5〜200μm、特に10〜100
μmとされる。なお偏光板の表裏両側に設ける場合、そ
れらの粘着層は組成や種類等が同じであってもよいし、
異なるものであってもよい。
【0023】なお粘着層が外表面に露出する場合には、
図例の如くその粘着層を実用に供するまでの間、汚染防
止等を目的にセパレータ5にて仮着カバーしておくこと
が好ましい。セパレータの形成は、適宜な薄葉体に必要
に応じシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化
モリブデン等の適宜な剥離剤による剥離コートを設ける
方式などにより行うことができる。
【0024】なお前記の薄葉体には、例えばプラスチッ
クフィルムやゴムシート、紙や布、不織布やネット、発
泡シートや金属箔、それらのラミネート体などの適宜な
ものを用いることができる。薄葉体の厚さは、強度等に
応じて適宜に決定でき、一般には500μm以下、就中
5〜300μm、特に10〜200μmとされる。
【0025】なお前記のセパレータは、偏光板表面の損
傷防止等を目的とする保護フィルムとすることもでき
る。すなわちセパレータは、それが接着する粘着層との
界面で剥離できるようにしたものであるが、保護フィル
ムは、偏光板より薄葉体を剥離する際に粘着層と共に剥
離できるようにしたものであり、従って保護フィルムの
場合にはその剥離で偏光板の表面が露出する。
【0026】なお本発明による偏光板は、位相差板や輝
度向上板を積層した楕円偏光板や輝度向上偏光板の如く
液晶表示装置の形成等に用いられる適宜な光学層を付加
した形態のものなどであってもよい。かかる光学層は、
液晶表示装置等の製造過程で順次別個に積層する方式に
ても付加しうるものであるが、予め積層付加したもの
は、品質の安定性や組立作業性等に優れて液晶表示装置
などの製造効率を向上させうる利点がある。
【0027】付加する光学層の種類について特に限定は
なく、従って偏光板は反射型のものなどであってもよ
い。また前記の位相差板も、1/2や1/4等の波長板
や視角補償などの適宜な目的を有するものであってよ
い。なお前記した楕円偏光板等の如き積層タイプの場
合、その積層は粘着層等の適宜な接着手段を介し行われ
たものであってよい。
【0028】なお前記した反射型偏光板は、偏光板に反
射層を設けたもので、視認側(表示側)からの入射光を
反射させて表示するタイプの液晶表示装置などを形成す
るためのものであり、バックライト等の光源の内蔵を省
略できて液晶表示装置の薄型化をはかりやすいなどの利
点を有する。反射型偏光板の形成は、必要に応じ透明保
護層等を介して偏光板の片面に金属等からなる反射層を
付設する方式などの適宜な方式にて行うことができる。
【0029】すなわち反射型偏光板の具体例としては、
必要に応じマット処理した透明保護層の片面に、アルミ
ニウム等の反射性金属からなる箔や蒸着膜を付設して反
射層を形成したものなどがあげられる。また透明粒子含
有の透明保護層の上に設けて表面微細凹凸構造の反射層
としたものなどもあげられる。
【0030】前記した表面微細凹凸構造の反射層は、入
射光を乱反射により拡散させて指向性やギラギラした見
栄えを防止し、明暗のムラを抑制しうる利点などを有す
る。透明保護層の表面微細凹凸構造を反映させた微細凹
凸構造の反射層の形成は、例えば真空蒸着方式、イオン
プレーティング方式、スパッタリング方式等の蒸着方式
やメッキ方式などの適宜な方式で金属を透明保護層の表
面に直接付設する方法などにより行うことができる。
【0031】一方、上記した位相差板の具体例として
は、ポリカーボネートやポリビニルアルコール、ポリス
チレンやポリメチルメタクリレート、ポリプロピレンや
その他のポリオレフィン、ポリアリレートやポリアミド
の如き適宜なポリマーからなるフィルムを延伸処理して
なる複屈折性フィルムや液晶ポリマーの配向フィルム、
液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したものなど
があげられる。
【0032】位相差板は、使用目的に応じた適宜な位相
差を有するものであってよく、厚さ方向の屈折率を制御
した傾斜配向フィルムであってもよい。また2種以上の
位相差板を積層して位相差等の光学特性を制御したもの
などであってもよい。なお前記の傾斜配向フィルムは、
例えばポリマーフィルムに熱収縮性フィルムを接着して
加熱によるその収縮力の作用化にポリマーフィルムを延
伸処理又は/及び収縮処理する方式や液晶ポリマーを斜
め配向させる方式などにより得ることができる。
【0033】他方、上記した輝度向上板は、偏光分離板
などと称呼されることのあるもので、自然光を入射させ
ると所定偏光軸の直線偏光又は所定方向の円偏光を反射
し、他の光は透過する特性を示すものであり、液晶表示
装置の輝度の向上を目的に用いられるものである。
【0034】すなわち輝度向上板は、例えばバックライ
ト等の光源からの光を入射させて所定偏光状態の透過光
を得ると共に、反射光を反射層等を介し反転させて輝度
向上板に再入射させ、その一部又は全部を所定偏光状態
の光として透過させて輝度向上板を透過する光の増量を
図ると共に、偏光板に吸収されにくい偏光を供給して液
晶表示等に利用しうる光量の増大を図る方式などにより
輝度を向上させることを目的に用いられるものである。
【0035】従って輝度向上板としては、例えば誘電体
の多層薄膜や屈折率異方性が相違する薄膜フィルムの多
層積層体の如き、所定偏光軸の直線偏光を透過して他の
光は反射する特性を示すもの(3M社製、D−BEF
等)、コレステリック液晶層、就中コレステリック液晶
ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層をフィルム基
材上に支持したもの(日東電工社製、PCF350やM
erck社製、Transmax等)の如き、左右一方
の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示すものな
どの適宜なものを用いうる。
【0036】前記した所定偏光軸の直線偏光を透過する
タイプの輝度向上板では、その透過光をそのまま偏光板
に偏光軸を揃えて入射させることにより偏光板による吸
収ロスを抑制しつつ効率よく透過させることができる。
【0037】一方、コレステリック液晶層の如く円偏光
を透過するタイプの輝度向上板では、そのまま偏光板に
入射させることもできるが、吸収ロスを抑制する点より
はその透過円偏光を位相差板を介し直線偏光化して偏光
板に入射させることが好ましい。ちなみにその位相差板
として1/4波長板を用いて偏光板と輝度向上板の間に
配置することにより、円偏光を直線偏光に変換すること
ができる。
【0038】可視光域等の広い波長範囲で1/4波長板
として機能する位相差板は、例えば波長550nmの光等
の単色光に対して1/4波長板として機能する位相差層
と他の位相差特性を示す位相差層、例えば1/2波長板
として機能する位相差層とを重畳する方式などにより得
ることができる。従って偏光板と輝度向上板の間に配置
する位相差板は、1層又は2層以上の位相差層からなる
ものであってよい。
【0039】なおコレステリック液晶層についても、反
射波長が相違するものの組合せにて2層又は3層以上重
畳した配置構造とすることにより、可視光域等の広い波
長範囲で円偏光を反射するものを得ることができ、それ
に基づいて広い波長範囲の透過円偏光を得ることができ
る。
【0040】上記の偏光板を形成する透明保護層やハー
ドコート層、粘着層や位相差板、輝度向上板などの各層
は、例えばサリチル酸エステル系化合物やベンゾフェノ
ール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシアノア
クリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外線
吸収剤で処理する方式などの適宜な方式により紫外線吸
収能をもたせたものなどであってもよい。
【0041】本発明による偏光フィルムないし偏光板
は、液晶表示装置等の各種装置の形成などに好ましく用
いることができる。その液晶表示装置は、本発明による
偏光フィルムないし偏光板を液晶セルの片側又は両側に
配置してなる透過型や反射型、あるいは透過・反射両用
型等の従来に準じた適宜な構造を有するものとして形成
することができる。
【0042】
【実施例】実施例1 厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムをヨウ素
を溶解した常温の水浴液中で、自動複屈折計(王子計測
機器社製)による900nmの波長光を介した位相差の測
定下に、その位相差を制御しつつ延伸処理して偏光フィ
ルムを形成し、その両側にポリビニルアルコール系接着
層を介してトリアセチルセルロースフィルムを接着して
厚さ約180μmの偏光板を得た。
【0043】前記の偏光板をクロスニコルに配置し分光
光度計(島津製作所社製)にて吸光度特性を調べた結
果、波長610nm(ピークA)と480nm(ピークB)
に吸収ピークが現れ、そのピーク比(A/B、以下同
じ)は0.96であった。
【0044】実施例2 実施例1に準じてピーク比が1.04の偏光板を得た。
【0045】実施例3 実施例1に準じてピーク比が1.17の偏光板を得た。
【0046】実施例4 実施例1に準じてピーク比が1.37の偏光板を得た。
【0047】比較例 実施例1に準じてピーク比が2.12の偏光板を得た。
【0048】評価試験 実施例、比較例で得た偏光板の2枚をその吸収軸が平行
(白表示)又は直交(黒表示)するように重ね合わせて
接着し、その透過光又は反射光を目視観察して白及び黒
の表示指標を調べた。その結果を次表に示した。なお評
価は、下記の基準による。
【0049】白表示指標 優: 良好な白さ 良: 白ではないが、表示品位に支障のない着色 不可:黄色の着色が強く、表示品位を著しく低下させる
着色 黒表示指標 優: 良好な黒さ 良: 黒さが若干低下して青味があるが、表示品位に支
障のない着色 不可:黒表示が青くなり、表示品位を著しく低下させる
着色
【0050】 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比 較 例 白表示指標 優 優 優 優 優 黒表示指標 優 優 優 良 不可
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【符号の説明】
1:偏光フィルム 2:透明保護層 3:ハードコート層 4:粘着層 5:セパレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨウ素含有の延伸フィルムからなり、そ
    れをクロスニコルに配置した場合の吸光度特性における
    550〜650nmの波長範囲での吸収ピークA/450
    〜520nmの波長範囲での吸収ピークBが1.5以下で
    あることを特徴とする偏光フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏光フィルムの片面又
    は両面に透明保護層を有することを特徴とする偏光板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、透明保護層の外面に
    ハードコート層を有する偏光板。
  4. 【請求項4】 請求項3において、ハードコート層が透
    明粒子を分散含有する偏光板。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4において、片側又は両側に
    他部材と接着するための粘着層を有する偏光板。
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Cited By (8)

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