JP4573404B2 - 偏光フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染色性や二色性染料の配向性に優れた偏光フィルムの製造原料として有用なポリビニルアルコールフィルムより得られる偏光フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光の透過および遮蔽機能を有する偏光板は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。このLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時計等の小型機器から、最近ではラップトップパソコン、ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビゲーションシステム、液晶テレビおよび屋内外の計測機器等の広範囲に広がり、使用条件も幅広い温度条件や湿度条件で使用されることから、従来品以上に偏光性能が高く、かつ耐湿および耐熱性に優れた偏光板が求められている。
【0003】
通常の偏光板は、ポリビニルアルコールフィルム(以下、これを「PVAフィルム」と略記し、また、これの原料であるポリビニルアルコールをポリビニルアルコール系重合体といい、これを「PVA」と略記することがある)を一軸延伸し、染色することにより製造した偏光フィルムに、三酢酸セルロース(TAC)膜などの保護膜を貼り合わせた構成をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般のPVAフィルムは、熱や湿度に対して不安定であり、偏光板の製造に使用した場合には、変形したり偏光性能が低下するなどの問題があった。そこで、耐久性(特に、耐湿性および耐熱性)を向上させるため、PVAにエチレンを共重合させたエチレン変性ポリビニルアルコール系重合体(以下、これを「エチレン変性PVA」と略記することがある)を用いて製造された偏光フィルムを使用して、偏光板を製造する方法が試みられている。しかしながら、エチレンを共重合させると耐久性は向上するものの、二色性染料の染色性が低下したり延伸性が低下したりして、光学性能が低下するという問題が発生する。そこで、耐久性(特に耐湿および耐熱性)を向上させ、さらに光学性能を向上させる方法が求められている。
【0005】
偏光フィルムの光学性能を向上させるためには、エチレン変性PVAフィルムへの二色性染料の染色性を向上させ、さらに染色した二色性染料を十分に配向させる必要がある。ここで、染色性を向上させるためには、染色液の濃度を上げることが考えられるが、染色ムラが発生しやすくなるので、フィルム側での改善が望まれている。また、二色性染料の配向性を向上させるためには、染料が吸着しているPVA分子の配向性を向上させればよいが、従来のエチレン変性PVAフィルムの延伸性では十分ではなく、さらなる延伸性が求められている。
【0006】
そこで、本発明の目的は、エチレン変性PVAを使用して、二色性染料の染色性と配向性を向上させたエチレン変性PVAフィルムを用いた耐久性能および光学特性に優れた偏光フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、それぞれ特定量のエチレン変性PVAと多価アルコールおよび界面活性剤からなるエチレン変性PVAフィルムは、二色性染料の染色性と配向性に優れており、これを用いることにより光学性能に優れた高耐久性(耐湿および耐熱性)の偏光フィルムが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の偏光フィルムの製造方法は、エチレン単位を1〜12モル%含有するエチレン変性PVA100重量部に対して、多価アルコール1〜30重量部および界面活性剤0.01〜1重量部を含有する偏光フィルム用であるPVAフィルムを延伸倍率5倍以上で一軸延伸する工程を有する。このとき、エチレン変性PVAの平均重合度は2000以上であることが好ましい
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエチレン変性PVAフィルムを構成するエチレン変性ポリビニルアルコール系重合体(エチレン変性PVA)としては、エチレンとビニルエステル系モノマーとを共重合して得られたエチレン−ビニルエステル系重合体をけん化し、ビニルエステル単位をビニルアルコール単位としたものを用いることができる。このビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル等を挙げることができ、これらのなかでも酢酸ビニルを用いるのが好ましい。
【0010】
エチレン変性PVAのエチレン変性量(エチレンの共重合量)は、1〜12モル%であり、好ましくは2〜10モル%であり、より好ましくは3〜8モル%である。エチレン変性量が1モル%未満の場合には、得られる偏光フィルムの耐久性の向上が見込めない。一方、エチレン変性量が12モル%を超える場合には、得られるフィルムの耐水性の向上効果は大きいが、延伸性や染色性が低下したり、エチレン変性PVAと偏光素子であるヨウ素錯体の安定性が低下するため、得られる偏光フィルムの色調が青み〜緑みを帯びてしまい、実用的に好ましくない。
【0011】
さらに、エチレンとビニルエステル系モノマーを共重合させる際には、必要に応じて、共重合可能なモノマーを発明の効果を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以下、より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させることもできる。
【0012】
このようなビニルエステル系モノマーと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数3〜30のオレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸ドデシルアクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸およびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン酸およびその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類を挙げることができる。
【0013】
前記エチレン変性PVAフィルムを構成するエチレン変性PVAの平均重合度は、フィルムの強度の点から500以上が好ましく、偏光性能の点からは1000以上がより好ましく、2000以上が特に好ましい。さらに、エチレン変性PVAの重合度の上限は、フィルムの製膜性の点から6000以下が好ましい。エチレン変性PVAに、他のPVAを混合した場合にも上記範囲内とすることが好ましい。
【0014】
前記エチレン変性PVAの重合度は、GPC測定から求めた重量平均重合度である。この重量平均重合度は、単分散PMMAを標品として移動相に20ミリモル/リットルのトリフルオロ酢酸ソーダを加えたHFIPを用い、40℃でGPC測定を行って求めた値である。
【0015】
エチレン変性PVAフィルムを構成するエチレン変性PVAのけん化度は、偏光フィルムの耐久性の点から90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、98モル%以上がさらに好ましい。一方、フィルムの染色性の点からは99.95モル%以下が好ましい。前記けん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変換され得る単位の中で、実際にビニルアルコール単位にけん化されている単位の割合を示したものである。なお、エチレン変性PVAのけん化度は、DMSO−d6溶媒を用いてNMR法により測定を行った。
【0016】
エチレン変性PVAフィルムを製造する際に使用される多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等を挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。これらの中でも延伸性向上効果からエチレングリコールまたはグリセリンが好適に使用される。
【0017】
多価アルコールの添加量は、エチレン変性PVA100重量部に対して1〜30重量部であり、好ましくは3〜25重量部、さらに好ましくは5〜20重量部である。1重量部より少ないと、染色性や延伸性が低下する場合があり、一方、30重量部より多いと、フィルムが柔軟になりすぎて、取り扱い性が低下する場合がある。
【0018】
エチレン変性PVAフィルムを製造する際に用いられる界面活性剤としては特に限定はないが、アニオン性またはノニオン性の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシルベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのアルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレンラウレートなどのアルキルエステル型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテルなどのアルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテルなどのポリプロピレングリコールエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミドなどのアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル型などのノニオン性界面活性剤が好適である。これらの界面活性剤は、1種または2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0019】
界面活性剤の添加量は、エチレン変性PVA100重量部に対して0.01〜1重量部であり、好ましくは0.02〜0.5重量部、さらに好ましくは0.05〜0.3重量部である。0.01重量部より少ないと、延伸性向上や染色性向上の効果が現れにくく、一方、1重量部より多いと、フィルム表面に溶出してブロッキングの原因になり、取り扱い性が低下する場合がある。
【0020】
前記エチレン変性PVAフィルムを製造する方法としては、例えば、エチレン変性PVAを溶剤に溶解したPVA溶液を使用して、流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐出)、乾湿式製膜法、ゲル製膜法(エチレン変性PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した後、溶媒を抽出除去し、エチレン変性PVAフィルムを得る方法)、およびこれらの組み合わせによる方法や、含水PVA(有機溶剤などを含んでいても良い)を溶融して行う溶融押出製膜法などを採用することができる。これらのなかでも流延製膜法および溶融押出製膜法が透明性の高いPVAフィルムが得られることから好ましい。
【0021】
エチレン変性PVAフィルムを製造する際に使用されるエチレン変性PVA溶液の揮発分濃度は50〜80重量%が好ましく、55〜70重量%がさらに好ましい。揮発分濃度が50%より小さいと、粘度が高くなるため製膜が困難となる場合がある。一方、揮発分濃度が80%より大きいと、フィルムの透明性が損なわれる場合がある。
【0022】
エチレン変性PVAフィルムの厚みは5〜150μmが好ましく、30〜100μmがより好ましい。
【0023】
本発明のエチレン変性PVAフィルムから偏光フィルムを製造するには、例えばエチレン変性PVAフィルムを染色、一軸延伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じて熱処理を行えば良い。各工程の順序は特に限定はなく、染色と一軸延伸などの二つの工程を同時に実施しても構わない。また、各工程を複数回繰り返しても良い。
【0024】
染色は、一軸延伸前、一軸延伸時、一軸延伸後のいずれでも可能であるが、エチレン変性PVAは、一軸延伸により結晶化度が上がりやすく、染色性が低下することがあるため、一軸延伸に先立つ任意の工程または一軸延伸工程中において染色するのが好ましい。
【0025】
染色に用いる染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイレクトブラック 17、19、154;ダイレクトブラウン 44、106、195、210、223;ダイレクトレッド 2、23、28、31、37、39、79、81、240、242、247;ダイレクトブルー 1、15、22、78、90、98、151、168、202、236、249、270;ダイレクトバイオレット9、12、51、98;ダイレクトグリーン 1、85;ダイレクトイエロー8、12、44、86、87;ダイレクトオレンジ 26、39、106、107などの二色性染料などが、1種または2種以上の混合物で使用できる。通常、染色は、エチレン変性PVAフィルムを上記染料を含有する溶液中に浸漬させることにより行うが、その処理条件や処理方法は特に制限されるものではない。
【0026】
本発明のエチレン変性PVAフィルムは、従来よりも高温である70℃の4%ホウ酸水溶液中での延伸が可能であることから、特にヨウ素以外の染料を用いて高温で高倍率の延伸をすることに適している。
【0027】
前記エチレン変性PVAフィルムの一軸延伸は、湿式延伸法または乾熱延伸法が使用でき、温水(前記染料を含有する溶液中や後記固定処理浴中でも良い)中または吸水後のエチレン変性PVAフィルムを用いて空気中で行うことができる。延伸倍率は5倍以上であり、6倍以上が特に好ましい。延伸倍率が5倍より小さいと、実用的に十分な偏光性能や耐久性能が得られにくい。このとき、延伸温度は特に限定されないが、フィルムを温水中で延伸(湿式延伸)する場合は30〜90℃が、また乾熱延伸する場合は50〜180℃が好適である。延伸後のフィルムの厚みは、3〜75μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。
【0028】
エチレン変性PVAフィルムへの上記染料の吸着を強固にすることを目的に、固定処理を行う。固定処理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸およびホウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴中にヨウ素化合物を添加しても良い。
【0029】
エチレン変性PVAフィルムの乾燥処理(熱処理)は30〜150℃で行うのが好ましく、50〜150℃で行うのがより好ましい。
【0030】
以上のようにして得られた本発明の偏光フィルムは、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、かつ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて偏光板として使用される。保護膜としては、通常、セルロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルム等が使用される。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、実施例中の二色性比は以下の方法により測定した。
二色性比
得られた偏光フィルムの偏光性能を評価する指数として二色性比を使用した。この二色性比は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)LD−201−1983に準拠し、分光光度計を用いて、C光源、2度視野にて測定、計算して得られた透過率TS (%)とP(%)を使用して下記の式から求めた。
二色性比=log(TS /100−TS /100×P/100)
/log(TS /100+TS /100×P/100)
【0032】
実施例1
エチレン変性量5モル%、けん化度98%、重合度2400のエチレン変性PVA100重量部と、グリセリン10重量部と、ラウリン酸ジエタノールアミド0.2重量部および水からなる揮発分70%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0033】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の50℃の水溶液中で6.5倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0034】
得られた偏光フィルムの厚みは26μmで、透過率は41.6%、偏光度は99.99%、二色性比は54.8であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は45.1%、偏光度は90.0%、二色性比は20.1であった。
【0035】
実施例2
エチレン変性量5モル%、けん化度98%、重合度1700のエチレン変性PVA100重量部と、グリセリン10重量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.2重量部および水からなる揮発分60%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0036】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の50℃の水溶液中で5.5倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0037】
得られた偏光フィルムの厚みは29μmで、透過率は43.8%、偏光度は98.3%、二色性比は34.8であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は62.0%、偏光度は48.5%、二色性比は13.8であった。
【0038】
実施例3
エチレン変性量8モル%、けん化度99%、重合度1000のエチレン変性PVA100重量部と、グリセリン20重量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェート0.1重量部および水からなる揮発分55%の含水チップを100℃で加熱溶融して、95℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を120℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0039】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の50℃の水溶液中で5.1倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0040】
得られた偏光フィルムの厚みは26μmで、透過率は43.6%、偏光度は98.5%、二色性比は34.8であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は59.1%、偏光度は54.5%、二色性比は14.4であった。
【0041】
実施例4
エチレン変性量5モル%、けん化度98%、重合度1700のエチレン変性PVA85重量部と、けん化度99.8%で重合度8000のポリビニルアルコール15重量部と、グリセリン10重量部と、オレイン酸ジエタノールアミド0.05重量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェート0.05重量部および水からなる揮発分70%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0042】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の60℃の水溶液中で6.2倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0043】
得られた偏光フィルムの厚みは27μmで、透過率は42.5%、偏光度は99.97%、二色性比は55.1であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は48.3%、偏光度は85.1%、二色性比は23.5であった。
【0044】
比較例1
けん化度98%、重合度2400のポリビニルアルコール100重量部と、グリセリン10重量部と、ラウリン酸ジエタノールアミド0.2重量部および水からなる揮発分70%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0045】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の50℃の水溶液中で4.8倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0046】
得られた偏光フィルムの厚みは31μmで、透過率は40.4%、偏光度は99.1%、二色性比は25.8であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は87.5%、偏光度は7.5%、二色性比は3.6で、耐久性が悪くて光学性能が大幅に低下する。
【0047】
比較例2
エチレン変性量5モル%、けん化度98%、重合度2400のエチレン変性PVA100重量部と、ラウリン酸ジエタノールアミド0.2重量部および水からなる揮発分70%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0048】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の60℃の水溶液中で4.7倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0049】
得られた偏光フィルムの厚みは35μmで、透過率は44.4%、偏光度は95.1%、二色性比は26.7であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は89.8%、偏光度は4.8%、二色性比は2.6で、耐久性が悪くて光学性能が大幅に低下する。
【0050】
比較例3
エチレン変性量5モル%、けん化度98%、重合度2400のエチレン変性PVA100重量部と、グリセリン10重量部および水からなる揮発分70%の含水チップを100℃で加熱溶融して、90℃の金属ロールに押出製膜した。さらにフィルム表面を100℃の熱風で乾燥して、厚さ75μmのエチレン変性PVAフィルムを得た。
【0051】
このエチレン変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作製した。すなわち、エチレン変性PVAフィルムを30℃の水中に5分間浸漬させて予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に5分間浸漬させた。続いて、ホウ酸4%の60℃の水溶液中で4.5倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットル、塩化亜鉛10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬させて固定処理を行った。この後フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
【0052】
得られた偏光フィルムの厚みは32μmで、透過率は43.6%、偏光度は95.2%、二色性比は24.0であった。そして、偏光フィルムの四方を固定し、60℃×80%RH雰囲気下で耐久性試験を行ったところ、24時間後の透過率は90.1%、偏光度は5.2%、二色性比は2.9で、耐久性が悪くて光学性能が大幅に低下する。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、エチレン変性PVAフィルムの二色性染料の染色性と配向性を向上させることができる。そして、このエチレン変性PVAフィルムを使用することにより、耐久性能および光学特性に優れた偏光フィルムを得ることができる。

Claims (2)

  1. エチレン単位を1〜12モル%含有するエチレン変性ポリビニルアルコール系重合体100重量部に対して、多価アルコール1〜30重量部および界面活性剤0.01〜1重量部を含有する偏光フィルム用であるポリビニルアルコールフィルムを延伸倍率5倍以上で一軸延伸する工程を有する、偏光フィルムの製造方法
  2. エチレン変性ポリビニルアルコール系重合体の平均重合度が2000以上である請求項1記載の偏光フィルムの製造方法
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