JP2003026298A - 流体供給装置及び流体供給方法及び記録媒体及びプログラム - Google Patents

流体供給装置及び流体供給方法及び記録媒体及びプログラム

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JP2003026298A JP2001218342A JP2001218342A JP2003026298A JP 2003026298 A JP2003026298 A JP 2003026298A JP 2001218342 A JP2001218342 A JP 2001218342A JP 2001218342 A JP2001218342 A JP 2001218342A JP 2003026298 A JP2003026298 A JP 2003026298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は金額データが記憶された記憶媒体を
用いて供給された流体の料金を精算するシステムであっ
て、流体供給中の記憶媒体の盗難による被害を防止する
ことを課題とする。 【解決手段】 流体供給システム10は、給油エリア1
1に複数のセルフサービス給油方式の計量機12(12
〜12)と、各計量機12(12〜12)に設
けられた設定器14(14〜14)と、事務所16
内に設置された管理コンピュータ18とからなる。管理
コンピュータ18は、流体の供給開始前にカードリーダ
・ライタにより読み取ったプリペイドカード71の金額
データの金額から所定金額分の金額データの金額を差し
引いて入金データの金額として取り込む処理と、流体の
供給終了後に供給量に相当する金額を入金データの金額
より差し引き、残った差額データの金額をプリペイドカ
ード71の金額データの金額に加算させる処理を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリペイドカードを
使用して流体の料金を精算するよう構成された流体供給
装置及び流体供給方法及び記録媒体及びプログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、セルフサービス方式の計量機が
設置された給油所の燃料供給システムでは、運転者(顧
客)自身が給油作業の設定、給油作業、給油料金の精算
(プリペイドカードまたは現金)を行うようになってい
る。そのため、給油所の給油エリア(「フィールド」と
も言う)には、計量機、設定器(カードリーダ及び、現
金支払機を有する)などの機器が設置され、給油所の事
務所内には、各機器を管理する管理コンピュータが設置
されている。
【0003】セルフサービス方式の計量機で給油する場
合の給油料金の決済方法としては、料金先払い方式のプ
リペイドカードを用いる方法と、現金(紙幣)を投入す
る方法とがある。
【0004】ここでは、プリペイドカードを用いた決済
方法で給油する場合について説明する。プリペイドカー
ドを所持して給油所に到着した顧客は、空いている計量
機の前に車両を停止させ、プリペイドカードをカードリ
ーダライタに挿入した後、油種選択スイッチで給油する
油種(レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油の
何れか)を指定し、当該指定した油種の給油ノズルを車
両の給油口に差し込んで給油を開始する。そして、給油
が終了すると、給油量に応じた給油金額がプリペイドカ
ードに記憶された残金データから差し引かれ、残った金
額データがプリペイドカードに書き込まれる。そのた
め、給油終了後は、残金データが更新されて給油金額が
差し引かれたプリペイドカードによる給油料金が支払い
済みとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の燃料
供給システムでは、プリペイドカードがカードリーダラ
イタに挿入されてしまうと、外部からプリペイドカード
が見えないため、給油終了後にプリペイドカードを挿入
してあるのを忘れてしまい、プリペイドカードを置いた
まま給油所から退場してしまうおそれがあった。
【0006】また、プリペイドカードが給油中の計量機
に設けられたカードリーダライタに挿入されている場
合、例えば、飲み物の自動販売機等にプリペイドカード
を挿入して飲み物を購入できず、不便であった。
【0007】さらに、プリペイドカードの一部がカード
挿入口からはみ出した状態で給油開始されるように構成
された方式では、プリペイドカードがカードリーダライ
タに挿入されていることが分かるので、給油終了後のカ
ード忘れが防止される反面、給油中にプリペイドカード
を引き抜くことができるので、例えば、運転者が窓拭き
等のために車両側へ移動していると、プリペイドカード
が盗難にあう可能性があり、運転者が計量機から離れら
れないという問題があった。そこで、本発明は上記課題
を解決した流体供給装置及び流体供給方法及び記憶媒体
及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下のような特徴を有する。
【0009】上記請求項1記載の発明は、記憶媒体に記
憶された金額データを読み書きする記憶媒体読み書き手
段と、流体の供給量を計測する流量計測手段と、記流体
の供給開始前に記憶媒体読み書き手段により読み取った
記憶媒体の金額データが示す金額以下の金額を入金デー
タとして取り込むと共に、金額データから当該入金デー
タの金額を差し引いた金額を新たな金額データとして記
憶媒体に書き込ませる入金データ処理手段と、入金デー
タ処理手段により取り込まれた入金データの金額データ
に相当する流量を供給可能とする供給許可手段と、流量
計測手段により計測された流量値から請求すべき料金を
演算する演算手段と、流量計測手段により計測された流
量値に相当する金額を演算手段により演算させ、当該演
算された料金を入金データの金額より差し引き、残った
差額データの金額を記憶媒体の金額データに加算し、当
該加算後の金額データを記憶媒体に書き込む料金精算手
段とを備えてなるため、流体供給中に記憶媒体が抜かれ
ても流体の供給量に応じた料金を精算することができ
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、入金データ
取り込み手段が、流体の供給開始前に記憶媒体に記憶さ
れた金額データが示す金額よりも少ない金額を入金デー
タとして取り込むと共に、当該記憶媒体の金額データか
ら当該入金データの金額から差し引いて入金データとし
て取り込むことにより、流体供給中に記憶媒体が抜かれ
ても流体の供給量に応じた料金を精算することができ
る。また、引き抜かれた記憶媒体に金額データが残って
いるので、流体の供給中に流体の精算以外の支払いに記
憶媒体を使用することができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、流体の供給
前に返金指示があったときは、流体の供給前に記憶媒体
読み書き手段により読み取った記憶媒体の金額データの
金額を記憶媒体の金額データの金額に加算する第1の返
金手段と、流体の供給後に返金指示があったときは、流
体の供給前に記憶媒体読み書き手段により読み取った記
憶媒体の金額データの金額に供給量に相当する金額を入
金データの金額より差し引き、残った差額データの金額
を記憶媒体の金額データの金額に加算し、当該加算後の
金額データを記憶媒体に書き込む第2の返金手段と、を
備えており、給油前に顧客の気が変わった場合でも記憶
媒体の金額データから差し引いた金額データを記憶媒体
に戻すことができ、顧客の返金指示にも対応することが
できる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、流体の供給
中に記憶媒体に記憶された金額データが記憶媒体読み書
き手段により読み書き可能な状態であることを確認する
記憶媒体確認手段と、記憶媒体確認手段により記憶媒体
が確認されないときは、記憶媒体がないことを報知する
報知手段と、を備えており、流体の供給中に記憶媒体が
抜かれても報知手段により報知されて記憶媒体の盗難を
防止できる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、記憶媒体に
記憶された金額データの金額を表示させる第1の表示手
段と、流体の供給前に記憶媒体の金額データの金額から
所定金額分の金額データの金額を差し引いた入金データ
の金額を表示させる第2の表示手段と、流体の供給中に
流体の供給量に対応する料金データの金額を表示させる
第3の表示手段と、流体の供給終了後に供給量に相当す
る金額を入金データの金額より差し引き、残った差額デ
ータの金額を表示させる第4の表示手段と、を備えてお
り、記憶媒体に記憶された金額データの金額の差し引
き、及び返金、流体供給後の差額データの金額を容易に
確認することができる。
【0014】また、請求項6記載の発明は、流体の供給
開始前に記憶媒体読み書き手段により読み取った記憶媒
体の金額データが示す金額以下の金額を入金データとし
て取り込むと共に、金額データから当該入金データの金
額を差し引いた金額を新たな金額データとして記憶媒体
に書き込ませる第1の手順と、第1の手順で取り込まれ
た入金データの金額データに相当する流量を供給可能と
する第3の手順と、流量計測手段により計測された流量
値から請求すべき料金を演算する第4の手順と、流量計
測手段により計測された流量値に相当する金額を演算さ
せ、当該演算された料金を入金データの金額より差し引
き、残った差額データの金額を記憶媒体の金額データに
加算し、当該加算後の金額データを記憶媒体に書き込む
第5の手順と、を順次実行することにより、流体供給中
に記憶媒体が抜かれても流体の供給量に応じた料金を精
算することができる。
【0015】また、請求項7記載の発明は、コンピュー
タに、流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手段により
読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下の金額
を入金データとして取り込むと共に、金額データから当
該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金額デー
タとして記憶媒体に書き込ませる第1の手順と、第1の
手順で取り込まれた入金データの金額データに相当する
流量を供給可能とする第3の手順と、流量計測手段によ
り計測された流量値から請求すべき料金を演算する第4
の手順と、流量計測手段により計測された流量値に相当
する金額を演算させ、当該演算された料金を入金データ
の金額より差し引き、残った差額データの金額を記憶媒
体の金額データに加算し、当該加算後の金額データを記
憶媒体に書き込む第5の手順と、を順次実行させるため
のプログラムを記憶したものであり、流体供給中に記憶
媒体が抜かれても流体の供給量に応じた料金を精算する
ことができる。
【0016】また、請求項8記載の発明は、コンピュー
タに、流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手段により
読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下の金額
を入金データとして取り込むと共に、金額データから当
該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金額デー
タとして記憶媒体に書き込ませる第1の手順と、第1の
手順で取り込まれた入金データの金額データに相当する
流量を供給可能とする第3の手順と、流量計測手段によ
り計測された流量値から請求すべき料金を演算する第4
の手順と、流量計測手段により計測された流量値に相当
する金額を演算させ、当該演算された料金を入金データ
の金額より差し引き、残った差額データの金額を記憶媒
体の金額データに加算し、当該加算後の金額データを記
憶媒体に書き込む第5の手順と、を順次実行させるもの
であり、流体供給中に記憶媒体が抜かれても流体の供給
量に応じた料金を精算することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる流体供給シ
ステムの一実施例の構成を示すシステム系統図である。
図1に示されるように、流体供給システム10は、車両
に搭載された燃料タンクに燃料(例えば、ガソリンや軽
油等)を供給する燃料供給システムであり、大略、給油
エリア11に複数のセルフサービス給油方式の計量機1
2(12〜12)と、各計量機12(12〜12
)に設けられた設定器14(14〜14)と、事
務所16内に設置された管理コンピュータ18とからな
る。
【0018】管理コンピュータ18は、報知手段として
のモニタ18a及びプリンタ18bを有する。プリンタ
18bは、後述するように給油所の閉店時にその日に給
油を行った油液の各油種毎の給油量、給油金額、後述す
るプリペイドカード71(図4参照)の発券枚数やカー
ド購入のための入金金額などをレシートに印字する。ま
た、モニタ18aは、給油所の係員の入力操作に応じて
レシートに印字される各データを表示することができ
る。
【0019】管理コンピュータ18の記憶装置19に
は、プリペイドカード71のカード番号や発行枚数等を
記憶するデータベースと、流体の供給開始前にカードリ
ーダ・ライタ(記憶媒体読み書き手段)により読み取っ
たプリペイドカード71の金額データの金額から所定金
額分の金額データの金額を差し引いて入金データの金額
として取り込む制御プログラム(入金データ取り込み手
段)と、流体の供給終了後に供給量に相当する金額を入
金データの金額より差し引き、残った差額データの金額
をプリペイドカード71の金額データの金額に加算させ
る制御プログラム(料金精算手段)と、が格納されてい
る。
【0020】尚、上記データベースには、発行済みの全
プリペイドカード71のカード番号、給油された油種、
流通カード残高(給油可能金額データ)、各給油ノズル
の給油量、給油金額、各油種別の給油量、給油金額、プ
リペイドカード71の新規発券枚数、書換え枚数、加金
枚数及び金額、現金給油の金額、軽油税、消費税、ポイ
ントなどその日の給油に関する各数値が記憶されてい
る。
【0021】設定器14(14〜14)は、セルフ
サービスユニットとも呼ばれており、各計量機12(1
〜12)に付設されている。また、設定器14
(14 〜14)は、給油を行う操作者(顧客)が所
望する油種、給油量または給油金額を入力することによ
り各計量機12(12〜12)での給油を可能にす
る。尚、管理コンピュータ18は、計量機12(12
〜12)及び設定器14(14〜14)と通信回
線(SS−LAN)20を介して接続されている。
【0022】また、給油所の管理コンピュータ18は、
釣り銭機24と接続されている。釣り銭機24は、セル
フサービス給油を行った顧客が釣り銭を必要な場合、設
定器14から発行されたレシート(伝票)に記載された
釣り銭の金額を現金で払い戻す。
【0023】給油所に到着した車両の運転者(顧客)
は、まず給油エリア11の空いている計量機12の前に
車両を停車させてから設定器14の設定操作を行う。そ
して、設定器14は、紙幣またはプリペイドカード71
が挿入されて油種が選択されると、管理コンピュータ1
8へ設定データ(油種、入金金額)を送信する。これに
対し、管理コンピュータ18は、当該給油ポイントの計
量機12へ給油許可信号を出力する。これで、計量機1
2は、給油可能な状態になり、顧客は計量機12の給油
ノズルを車両の給油口(図示せず)に挿入して給油を開
始することができる。
【0024】図2は設定器14の概略構成を示すブロッ
ク図である。図2に示されるように、設定器14は、油
種入力部26と、油種設定部28と、紙幣挿入部30
と、紙幣識別部32と、カード挿入部34と、カードリ
ーダ・ライタ36と、カード発行スイッチ37と、確認
スイッチ38と、キャンセルスイッチ39と、油種表示
部40と、入金金額表示部42と、単価表示部43と、
レシート発行部46と、スピーカ48と、レシート発行
スイッチ50と、釣り銭ランプ52と、これらを制御す
る制御部54とを有する。
【0025】油種入力部26は、操作者が給油する油種
(レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油のいず
れか)を指定するものであり、油種設定部28は油種入
力部26により入力された油種を今回給油する油種情報
として設定する。
【0026】紙幣挿入部30には、給油前に現金1万円
札、5千円札、2千円札、千円札のいずれかが挿入され
る。そして、紙幣識別部32では、紙幣挿入部30に挿
入された紙幣の鑑定を行って、紙幣の入金金額を検出す
る。
【0027】また、カード挿入部34は、給油料金をプ
リペイドカード71で清算する場合、プリペイドカード
が挿入される。そして、カードリーダ・ライタ36で
は、カード挿入部34に挿入されたプリペイドカード7
1に記憶された金額データ(残金データ)または金額に
対応する度数データを読み取り、給油終了後に給油金額
を差し引いた残金を書き込む。また、カード発行スイッ
チ37は、新しいプリペイドカードを購入する際に操作
されるスイッチであり、例えば、千円、2千円、5千
円、一万円といった入金された紙幣金額に応じた金額デ
ータが書き込まれた新しいプリペイドカードを取得する
ためのものである。
【0028】確認スイッチ38は、油種表示部40に表
示された油種及び入金金額表示部42に表示された入金
金額を確認されると、押圧操作される。単価表示部43
は、各油種毎の1リットル当りの料金を表示する。ま
た、キャンセルスイッチ39は、入力した設定事項(油
種や入金金額)をキャンセルする際に操作されるスイッ
チである。
【0029】レシート発行部46は、給油終了後、給油
した油種、給油量、給油金額、入金金額、釣り銭金額を
印字したレシートを発行する。スピーカ48は、油種設
定の操作方法や入金方法や釣り銭を受け取る場合の方法
を音声でガイダンスする。
【0030】レシート発行スイッチ50は、給油終了後
に顧客がレシート発行を希望する場合に押圧操作される
ものである。また、釣り銭ランプ52は、給油終了後に
点灯してお釣りがあることを顧客に報知するものであ
る。
【0031】図3は設定器14に設けられた操作パネル
の第1実施例を示す正面図である。図3に示されるよう
に、設定器14の操作パネル56は、プリカ/紙幣挿
入→プリカをお持ちの方→残金の少ない方は紙幣も挿入
して下さい→プリカを挿入→へ進む。プリカ購入の方
→紙幣挿入口→発券ボタンを押す→プリカを取る→プリ
カを挿入→へ進む。現金給油の方→紙幣挿入口→へ
進む。油の種類を押す、確認→選んだ油の種類と金
額を確認したらYESボタンを押し給油して下さい、N
Oボタンを押すと、紙幣、プリカが返却されます。プ
リカ/レシートを取る→レシートが必要な方はランプ点
滅中にレシートボタンを押して下さい、といった操作手
順が記載されている。さらに、「プリカ/紙幣挿入」
の欄には、紙幣挿入部(紙幣返却も行う)30と、カー
ド挿入部(発券及びカード返却も行う)34と、カード
発行スイッチ37と、入金金額表示部42と、単価表示
部43が配置されている。「油の種類を押す」の欄に
は、給油する油種を指定するための油種入力部26とし
て軽油選択スイッチ58、ハイオク選択スイッチ60、
レギュラー選択スイッチ62が配置されている。また、
軽油選択スイッチ58、ハイオク選択スイッチ60、レ
ギュラー選択スイッチ62は、ランプが内蔵されてお
り、後述するようにオンに操作されると点灯して選択さ
れた油種であることを表示する。
【0032】「確認」の欄には、確認スイッチ38と
してのYESスイッチと、キャンセルスイッチ39とし
てのNOスイッチとが設けられている。「プリカ/レ
シートを取る」の欄には、レシート発行部46と、レシ
ート発行スイッチ50とが設けられている。尚、レシー
ト発行スイッチ50は、ランプが内蔵されており、給油
後に点滅してレシート発行の有無を知らせる。
【0033】図4はプリペイドカードの裏面に記載され
る給油料金支払いデータの一例を示す図である。図4に
示されるように、プリペイドカード71は、磁気カード
からなり給油金額を上書きできるリライト方式のプリペ
イドカードである。そして、プリペイドカード71の裏
面には、給油料金を支払うための給油可能金額(残金)
データが印字されている。この給油可能金額(残金)デ
ータは、30回まで印字することができる。従って、プ
リペイドカード71の裏面に記載された給油可能金額
(残金)データにより過去の給油料金の支払い状況を確
認することができる。また、プリペイドカード71は、
表面に金額データが磁気記憶される磁性材が被覆された
磁気記憶部71a(図4中、破線で示す)が形成されて
いる。この磁気記憶部71aには、カード番号、金額デ
ータ(残金金額)が磁気記憶されている。そのため、カ
ードリーダ・ライタ36は、プリペイドカード71が挿
入されると、磁気記憶部71aに磁気記憶されたカード
番号、金額データ(残金金額)を読み取ることができる
と共に、給油終了後に給油料金を差し引いた金額を給油
料金清算後の残金を金額データとして更新できる。
【0034】ここで、管理コンピュータ18が実行する
給油制御処理について説明する。図5は管理コンピュー
タ18が実行する給油制御処理の第1実施例を説明する
ためのフローチャートである。図5に示されるように、
管理コンピュータ18は、ステップS11(以下「ステ
ップ」を省略する)でプリペイドカード71がカードリ
ーダ・ライタ36に投入されて金額データが読み取られ
ると、S12に進み、プリペイドカード71の磁気記憶
部71aに記憶された金額データの金額を設定器14の
入金金額表示部42(表示器)に表示する。
【0035】次のS13では、顧客(ユーザ)が確認ス
イッチ38またはキャンセルスイッチ39を押下したか
どうかをチェックする。S13において、キャンセルス
イッチ39が押下されたときは、S14に移行して今回
の給油処理を中止し、後述するS29に移行する。ま
た、S13において、確認スイッチ38が押下されたと
きは、S15に進み、プリペイドカード71から読み込
まれた金額データ(残金)の金額を給油量(給油金額)
の上限値として記憶装置19(メモリ)に記憶させる。
【0036】次のS16では、テンキーにより入力され
た数値を給油量として設定する。続いて、S17に進
み、設定した給油量がプリペイドカード71から読み込
まれた金額データ(残金)の金額に基づく給油量上限値
以下かどうかをチェックする。S17において、設定し
た給油量が給油量上限値以下でないときは、S18に進
み、残額不足を表示すると共に、顧客に対してアラーム
で残額不足であることを通知する。そして、上記S12
に戻り、S12以降の処理を繰り返す。
【0037】また、上記S17において、設定した給油
量が給油量上限値以下であるときは、S19に進み、給
油ノズルがノズル掛けから外されたことを検出するノズ
ルスイッチ(図示せず)がオフになったことを検知して
顧客が給油操作を開始したことを確認する。次のS20
では、プリペイドカード71の磁気記憶部71aに記憶
された金額データのうち全ての金額データを記憶装置1
9に取り込む(入金データ取り込み手段)。すなわち、
プリペイドカード71の磁気記憶部71aに記憶された
金額データの金額をゼロにして記憶装置19に当該プリ
ペイドカード71のカード番号に対応させて全金額デー
タを記憶させる。
【0038】このため、万が一、給油中にプリペイドカ
ード71が盗難にあってもプリペイドカード71の磁気
記憶部71aには、ゼロ円の金額データしか記憶されて
いないので、カード盗難による被害を防止できる。ま
た、顧客は、給油所の係員に給油中にプリペイドカード
71が盗難にあったことを伝えて、カードリーダ・ライ
タ36で読み取られた当該カード番号の金額データの金
額により給油料金を決済することができる。
【0039】S21では、車両の燃料タンクに給油され
た給油量(流量計により計測された流量積算値)が設定
された設定給油量に達していないときは、S22に移行
して給油を中止(給油ノズルがノズル掛けに戻されてノ
ズルスイッチがオン)したかどうかをチェックする。S
22において、給油中であるときは、上記S21に戻
る。また、S21において、設定された給油量が給油さ
れたとき、あるいはS22において、給油が中止された
ときは、S23に進み、プリペイドカード71がカード
リーダ・ライタ36でデータの読み取り及び書き込みが
可能な状態に挿入されていることを確認する。
【0040】S23において、プリペイドカード71が
カードリーダ・ライタ36から引き抜かれているとき
は、S24に進み、プリペイドカード71がカードリー
ダ・ライタ36に挿入されていないこと報知するメッセ
ージを表示すると共に、アラームを発して顧客にプリペ
イドカード71がないことを通知する(報知手段)。
【0041】従って、顧客が計量機12及び設定器14
から離れた場所、例えば給油中に車両側へ移動して窓拭
きをしている間に第三者がプリペイドカード71を盗む
と、S24でアラームが鳴るため、プリペイドカード7
1の盗難防止となる。そして、S23に戻り、プリペイ
ドカード71がカードリーダ・ライタ36に挿入されて
いることを確認するため、プリペイドカード71が戻さ
れるまで、アラームが鳴り続ける。
【0042】また、S23において、プリペイドカード
71がカードリーダ・ライタ36に挿入されているとき
は、S25に進み、今回給油された給油量、給油金額な
どの給油結果を表示する。次のS26では、確認スイッ
チ38が押下されたことを確認する。
【0043】続いて、S27に進み、今回給油された給
油金額を記憶装置19に格納されたプリペイドカード7
1の金額データの金額から差し引く(料金精算手段)。
次のS28では、プリペイドカード71の金額データの
金額から給油金額を差し引いた残金データ(差額)をプ
リペイドカード71の磁気記憶部71aに書き込んで返
金する(料金精算手段)。
【0044】次のS29では、プリペイドカード71が
カードリーダ・ライタ36から取り出される。
【0045】図6は設定器14に設けられた操作パネル
の第2実施例を示す正面図である。図6に示されるよう
に、第2実施例の操作パネル72には、例えば液晶ディ
スプレイ(LCD)からなる表示器73と、数値入力を
行うテンキー76と、給油前に入金した金額データの金
額をプリペイドカード71に返金させるための返金スイ
ッチ77とが設けられている。表示器73は、後述する
ようにカードリーダ・ライタ36により読み込まれたプ
リペイドカード71に記憶された金額データの金額を表
示するカード内残額表示領域74と、プリペイドカード
71に記憶された金額データの金額の全てあるいは一部
を設定器14に取り込んだ金額を表示するための取り込
み金額表示領域75とを有する。
【0046】また、操作パネル72には、前述した第1
実施例の場合(図2、図3参照)と同様に、カード挿入
部34と、カードリーダ・ライタ36と、確認スイッチ
38と、キャンセルスイッチ39と、スピーカ48と、
軽油選択スイッチ58、ハイオク選択スイッチ60、レ
ギュラー選択スイッチ62が配置されている。
【0047】図7は管理コンピュータ18が実行する給
油制御処理の第2実施例を説明するためのフローチャー
トである。図8は図7の処理に続いて実行される給油制
御処理を説明するためのフローチャートである。図7及
び図8に示されるように、管理コンピュータ18は、S
31でプリペイドカード71がカードリーダ・ライタ3
6に投入されて金額データが読み取られると、S32に
進み、プリペイドカード71の磁気記憶部71aに記憶
された金額データの金額を設定器14の入金金額表示部
42(表示器)に表示する。
【0048】次のS33では、顧客(ユーザ)が確認ス
イッチ38またはキャンセルスイッチ39を押下したか
どうかをチェックする。S33において、キャンセルス
イッチ39が押下されたときは、S34に移行して今回
の給油処理を中止し、後述するS29に移行する。
【0049】また、S33において、確認スイッチ38
が押下されたときは、S35に進み、プリペイドカード
71の磁気記憶部71aに記憶された金額データの金額
のうち一部の金額データ(予め決められた設定金額)を
記憶装置19に取り込む(入金データ処理手段)。すな
わち、プリペイドカード71の磁気記憶部71aに記憶
された金額データの金額から一部の金額データの金額を
差し引いた金額データに更新すると共に、記憶装置19
に当該プリペイドカード71のカード番号に対応させて
一部の金額データを記憶させる。よって、プリペイドカ
ード71に記憶された金額データの金額から取り込まれ
た一部の金額データの金額を給油量(給油金額)の上限
値として記憶装置19に記憶させることができる。
【0050】このため、万が一、給油中にプリペイドカ
ード71が盗難にあってもプリペイドカード71の磁気
記憶部71aには、一部の金額データの金額しか記憶さ
れていないので、カード盗難による被害額を減少でき
る。また、顧客は、給油所の係員に給油中にプリペイド
カード71が盗難にあったことを伝えて、カードリーダ
・ライタ36で読み取られた当該カード番号の金額デー
タの金額の一部により給油料金を決済することができ
る。
【0051】次のS36では、返金スイッチ77の操作
を許可する。続いて、S37では、テンキー76により
入力された数値を給油量として設定する。続いて、S3
8に進み、設定した給油量がプリペイドカード71から
読み込まれた金額データ(残金)の金額に基づく給油量
上限値以下かどうかをチェックする。S38において、
設定した給油量が給油量上限値以下でないときは、S3
9に進み、残額不足を表示すると共に、顧客に対してア
ラームで残額不足であることを通知する。そして、上記
S32に戻り、S32以降の処理を繰り返す。
【0052】また、上記S38において、設定した給油
量が給油量上限値以下であるときは、S40に進み、給
油ノズルがノズル掛けから外されたことを検出するノズ
ルスイッチ(図示せず)がオフになったことを検知して
顧客が給油操作を開始したことを確認する。S40にお
いて、給油開始操作を行っていないとき(ノズルスイッ
チ(図示せず)がオン)は、S40aに進み、返金スイ
ッチ77が押下されたかどうかをチェックする(返金手
段)。
【0053】ここで、返金スイッチ77が押下されたと
きは、給油処理を中止して後述するS51へ移行してプ
リペイドカード71から取り込んだ金額データを返金す
る。従って、給油前に顧客の気が変わった場合でもプリ
ペイドカード71の金額データの金額から差し引いた金
額データの金額をプリペイドカード71に戻すことがで
き、顧客の返金指示にも対応することができる。
【0054】また、S40aにおいて、返金スイッチ7
7が押下されないときは、上記S40に戻る。また、S
40において、給油開始操作を行ったときは、S41に
進み、返金スイッチ77の操作を禁止する。
【0055】次のS42では、車両の燃料タンクに給油
された給油量(流量計により計測された流量積算値)が
設定された設定給油量に達していないときは、S43に
移行して給油を中止(給油ノズルがノズル掛けに戻され
てノズルスイッチがオン)したかどうかをチェックす
る。S43において、給油中であるときは、上記S42
に戻る。また、S42において、設定された給油量が給
油されたとき、あるいはS43において、給油が中止さ
れたときは、S44に進み、プリペイドカード71がカ
ードリーダ・ライタ36でデータの読み取り及び書き込
みが可能な状態に挿入されていることを確認する。
【0056】S44において、プリペイドカード71が
カードリーダ・ライタ36から引き抜かれているとき
は、S45に進み、プリペイドカード71がカードリー
ダ・ライタ36に挿入されていないこと報知するメッセ
ージを表示すると共に、アラームを発して顧客にプリペ
イドカード71がないことを通知する(報知手段)。
【0057】従って、顧客が計量機12及び設定器14
から離れた場所、例えば給油中に車両側へ移動して窓拭
きをしている間にプリペイドカード71が盗まれると、
S45でアラームが鳴るため、プリペイドカード71の
盗難防止となる。そして、S44に戻り、プリペイドカ
ード71がカードリーダ・ライタ36に挿入されている
ことを確認するため、プリペイドカード71が戻される
まで、アラームが鳴り続ける。
【0058】また、S44において、プリペイドカード
71がカードリーダ・ライタ36に挿入されているとき
は、S46に進み、返金スイッチ77の操作を許可す
る。続いて、S47において、今回給油された給油量、
給油金額などの給油結果を表示する。次のS48では、
確認スイッチ38が押下されたことを確認する。
【0059】続いて、S49に進み、今回給油された給
油金額を記憶装置19に格納されたプリペイドカード7
1の金額データの金額から差し引く(料金精算手段)。
次のS50では、返金スイッチ77が押下されたかどう
かをチェックする(返金手段)。ここで、返金スイッチ
77が押下されたときは、S51へ移行して今回の給油
金額を支払った残額データの金額をプリペイドカード7
1に記憶されている金額データの金額に加算して返金す
る(料金精算手段)。
【0060】S52では、返金スイッチ77の操作を禁
止した後、S53に進み、プリペイドカード71がカー
ドリーダ・ライタ36から取り出される。
【0061】図9(A)〜(E)は表示器73の表示例
を示す図である。図9(A)に示す表示例は、第1の表
示手段により上記S12、S32の処理に対応して表示
されるものであり、プリペイドカード71がカードリー
ダ・ライタ36に挿入されて磁気記憶部71aに記憶さ
れた金額データが読み込まれると、表示器73のカード
内残額表示領域74にはプリペイドカード71の金額デ
ータの金額(例えば、9200円といったように)が表
示される。また、表示器73の取り込み金額表示領域7
5には、現在の金額データの金額である0円が表示され
る。さらに、取り込み金額表示領域75の下方には、
「お客様のカードの残高は9200円です」といったメ
ッセージが表示される。
【0062】また、カード内残額表示領域74の下方に
は、中止スイッチ80と確認スイッチ82とが表示され
る。この表示器73は、タッチパネルになっており、表
示された中止スイッチ80または確認スイッチ82を押
下することにより、中止または確認の入力操作が行え
る。
【0063】図9(B)に示す表示例は、上記S13、
S33の処理に対応して表示されるものであり、プリペ
イドカード71に記憶された金額データの全てあるいは
一部を記憶装置19へ取り込んで良いのかを確認するた
めの表示である。そのため、取り込み金額表示領域75
の下方には、「設定した給油額をお預かりします。よろ
しいですか?」といったメッセージが表示される。図9
(C)に示す表示例は、第2の表示手段により上記S2
6、S48の処理に対応して表示されるものであり、確
認スイッチ38,82が押下されると、表示器73のカ
ード内残額表示領域74にプリペイドカード71の金額
データの金額から一部の金額(例えば、3000円)を
差し引いた金額データの金額(例えば、6200円とい
ったように)が表示される。また、表示器73の取り込
み金額表示領域75には、プリペイドカード71から取
り込まれた金額データの金額である3000円が表示さ
れる。
【0064】また、取り込み金額表示領域75の下方に
は、例えば、「油種:レギュラー、給油量:15L、給
油額:1500円、お預かり金額から給油額を頂戴しま
す。よろしいですか?」といった設定データ及び確認の
ためのメッセージが表示される。
【0065】図9(D)に示す表示例は、第3の表示手
段により上記S28、S51の処理に対応して表示され
るものであり、表示器73のカード内残額表示領域74
には上記図9(C)と同様にプリペイドカード71に記
憶されている金額データ(例えば、6200円)が表示
される。また、表示器73の取り込み金額表示領域75
には、給油金額を差し引いた残額(プリペイドカード7
1に返金される金額データ:例えば、1500円)が表
示される。
【0066】また、取り込み金額表示領域75の下方に
は、例えば、「油種:レギュラー、給油量:15L、給
油額:1500円、残金をお返しします。よろしいです
か?」といった給油データ及び返金処理を確認するメッ
セージが表示される。
【0067】図9(E)に示す表示例は、第4の表示手
段により上記図9(D)に続いて表示されるものであ
り、表示器73のカード内残額表示領域74にはプリペ
イドカード71に記憶されている金額データの金額(例
えば、6200円)に返金金額(ここでは、1500
円)を加算した金額データの金額(例えば、7700
円)が表示される。同時に、プリペイドカード71の磁
気記憶部71aには、返金金額を加算した金額データの
金額(例えば、7700円)が書き込まれる。また、表
示器73の取り込み金額表示領域75には、給油金額を
差し引いた残額(例えば、1500円)をプリペイドカ
ード71に返金したため、0円が表示されるまた、取り
込み金額表示領域75の下方には、例えば、「油種:レ
ギュラー、給油量:15L、給油額:1500円、残金
をお返し致しました。」といった給油データ及び返金完
了のメッセージが表示される。
【0068】このように、表示器73には、プリペイド
カード71と設定器14との間で処理される給油前の金
額データの取り込み処理、給油金額の支払い処理、給油
後の残金の返金処理の状況変化を図示しており、セルフ
サービス給油に慣れていない顧客でも容易に金額データ
の移動及び給油金額の決済状況を確認することができ、
プリペイドカード71による決済方法の信頼性をより高
めることができる。
【0069】尚、上記実施例では、ガソリンや軽油等の
燃料を車両の燃料タンクに給油する場合を一例として挙
げたが、これに限らず、上記以外の燃料を供給するシス
テム、あるいは燃料電池車のように水素と酸素を反応さ
せて電気を発生させて電気を駆動源として走行する車両
に水素及び酸素を燃料として供給するシステム、あるい
は燃料以外の流体、例えば、飲料水や温泉湯等の液体を
供給するシステムにも本発明を適用できるのは勿論であ
る。
【0070】また、上記実施例では、プリペイドカード
を記憶媒体として説明したが、これに限らず、プリペイ
ドカード以外の記憶媒体、例えば金額データを記憶する
ためのICメモリが内蔵された電子マネーカードを用い
ることができるのは勿論である。
【0071】また、上記記憶媒体としては、カード状の
ものに限らず、カード以外の形態のもの、例えば、ディ
スク状のものやテープ状のものや板状のもの等を用いる
ことができるのは勿論である。
【0072】また、上記実施例では、セルフサービス方
式の給油システムを例に挙げたが、これに限らず、給油
所の係員が給油作業を行うフルサービス給油システムに
も本発明を適用できるのは勿論である。
【0073】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、記憶媒体に記憶された金額データを読み書きする記
憶媒体読み書き手段と、流体の供給量を計測する流量計
測手段と、記流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手段
により読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下
の金額を入金データとして取り込むと共に、金額データ
から当該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金
額データとして記憶媒体に書き込ませる入金データ処理
手段と、入金データ処理手段により取り込まれた入金デ
ータの金額データに相当する流量を供給可能とする供給
許可手段と、流量計測手段により計測された流量値から
請求すべき料金を演算する演算手段と、流量計測手段に
より計測された流量値に相当する金額を演算手段により
演算させ、当該演算された料金を入金データの金額より
差し引き、残った差額データの金額を記憶媒体の金額デ
ータに加算し、当該加算後の金額データを記憶媒体に書
き込む料金精算手段とを備えてなるため、流体供給中に
記憶媒体が抜かれても流体の供給量に応じた料金を精算
することができる。
【0074】また、請求項2記載の発明によれば、入金
データ取り込み手段が、流体の供給開始前に記憶媒体に
記憶された金額データが示す金額よりも少ない金額を入
金データとして取り込むと共に、当該記憶媒体の金額デ
ータから当該入金データの金額から差し引いて入金デー
タとして取り込むことにより、流体供給中に記憶媒体が
抜かれても流体の供給量に応じた料金を精算することが
できる。また、引き抜かれた記憶媒体に金額データが残
っているので、流体の供給中に流体の精算以外の支払い
に記憶媒体を使用することができる。
【0075】また、請求項3記載の発明によれば、流体
の供給前に返金指示があったときは、流体の供給前に記
憶媒体読み書き手段により読み取った記憶媒体の金額デ
ータの金額を記憶媒体の金額データの金額に加算する第
1の返金手段と、流体の供給後に返金指示があったとき
は、流体の供給前に記憶媒体読み書き手段により読み取
った記憶媒体の金額データの金額に供給量に相当する金
額を入金データの金額より差し引き、残った差額データ
の金額を記憶媒体の金額データの金額に加算し、当該加
算後の金額データを記憶媒体に書き込む第2の返金手段
と、を備えてなるため、給油前に顧客の気が変わった場
合でも記憶媒体の金額データから差し引いた金額データ
を記憶媒体に戻すことができ、顧客の返金指示にも対応
することができる。
【0076】また、請求項4記載の発明によれば、流体
の供給中に記憶媒体に記憶された金額データが記憶媒体
読み書き手段により読み書き可能な状態であることを確
認する記憶媒体確認手段と、記憶媒体確認手段により記
憶媒体が確認されないときは、記憶媒体がないことを報
知する報知手段と、を備えてなるため、流体の供給中に
記憶媒体が抜かれても報知手段により報知されて記憶媒
体の盗難を防止できる。
【0077】また、請求項5記載の発明によれば、記憶
媒体に記憶された金額データの金額を表示させる第1の
表示手段と、流体の供給前に記憶媒体の金額データの金
額から所定金額分の金額データの金額を差し引いた入金
データの金額を表示させる第2の表示手段と、流体の供
給中に流体の供給量に対応する料金データの金額を表示
させる第3の表示手段と、流体の供給終了後に供給量に
相当する金額を入金データの金額より差し引き、残った
差額データの金額を表示させる第4の表示手段と、を備
えてなるため、記憶媒体に記憶された金額データの金額
の差し引き、及び返金、流体供給後の差額データの金額
を容易に確認することができる。
【0078】また、請求項6記載の発明によれば、流体
の供給開始前に記憶媒体読み書き手段により読み取った
記憶媒体の金額データが示す金額以下の金額を入金デー
タとして取り込むと共に、金額データから当該入金デー
タの金額を差し引いた金額を新たな金額データとして記
憶媒体に書き込ませる第1の手順と、第1の手順で取り
込まれた入金データの金額データに相当する流量を供給
可能とする第3の手順と、流量計測手段により計測され
た流量値から請求すべき料金を演算する第4の手順と、
流量計測手段により計測された流量値に相当する金額を
演算させ、当該演算された料金を入金データの金額より
差し引き、残った差額データの金額を記憶媒体の金額デ
ータに加算し、当該加算後の金額データを記憶媒体に書
き込む第5の手順と、を順次実行するため、流体供給中
に記憶媒体が抜かれても流体の供給量に応じた料金を精
算することができる。
【0079】また、請求項7記載の発明によれば、コン
ピュータに、流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手段
により読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下
の金額を入金データとして取り込むと共に、金額データ
から当該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金
額データとして記憶媒体に書き込ませる第1の手順と、
第1の手順で取り込まれた入金データの金額データに相
当する流量を供給可能とする第3の手順と、流量計測手
段により計測された流量値から請求すべき料金を演算す
る第4の手順と、流量計測手段により計測された流量値
に相当する金額を演算させ、当該演算された料金を入金
データの金額より差し引き、残った差額データの金額を
記憶媒体の金額データに加算し、当該加算後の金額デー
タを記憶媒体に書き込む第5の手順と、を順次実行させ
るためのプログラムを記憶したため、流体供給中に記憶
媒体が抜かれても流体の供給量に応じた料金を精算する
ことができる。
【0080】また、請求項8記載の発明によれば、コン
ピュータに、流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手段
により読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下
の金額を入金データとして取り込むと共に、金額データ
から当該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金
額データとして記憶媒体に書き込ませる第1の手順と、
第1の手順で取り込まれた入金データの金額データに相
当する流量を供給可能とする第3の手順と、流量計測手
段により計測された流量値から請求すべき料金を演算す
る第4の手順と、流量計測手段により計測された流量値
に相当する金額を演算させ、当該演算された料金を入金
データの金額より差し引き、残った差額データの金額を
記憶媒体の金額データに加算し、当該加算後の金額デー
タを記憶媒体に書き込む第5の手順と、を順次実行させ
るため、流体供給中に記憶媒体が抜かれても流体の供給
量に応じた料金を精算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料供給システムの一実施例の構
成を示すシステム系統図である。
【図2】設定器14の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】設定器14に設けられた操作パネルの一例を示
す正面図である。
【図4】プリペイドカードの裏面に記載される給油料金
支払いデータの一例を示す図である。
【図5】管理コンピュータ18が実行する給油制御処理
の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【図6】設定器14に設けられた操作パネルの第2実施
例を示す正面図である。
【図7】管理コンピュータ18が実行する給油制御処理
の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7の処理に続いて実行される給油制御処理を
説明するためのフローチャートである。
【図9】表示器73の表示例を示す図である。
【符号の説明】
10 流体供給システム 11 給油エリア 12(12〜12) 計量機 14(14〜14) 設定器 16 事務所 18 管理コンピュータ 19 記憶装置 20 通信回線 71 プリペイドカード 26 油種入力部 28 油種設定部 30 紙幣挿入部 32 紙幣識別部 34 カード挿入部 36 カードリーダ・ライタ 37 カード発行スイッチ 38,82 確認スイッチ 39 キャンセルスイッチ 40 油種表示部 42 入金金額表示部 43 単価表示部 44 給油ランプ 46 レシート発行部 50 レシート発行スイッチ 54 制御部 56,72 操作パネル 58 軽油選択スイッチ 60 ハイオク選択スイッチ 62 レギュラー選択スイッチ 71 プリペイドカード 71a 磁気記憶部 73 表示器 74 カード内残額表示領域 75 取り込み金額表示領域 76 テンキー 77 返金スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 15/04 G07F 7/08 Q (72)発明者 蓮仏 達也 静岡県掛川市淡陽13 トキコ株式会社静岡 工場内 (72)発明者 小原 一洋 静岡県掛川市淡陽13 トキコ株式会社静岡 工場内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA06 DB02 DC05 EA04 EA05 EA06 3E047 JA02 KA03 KA07 KA08 3E083 AA02 AB15 AB16 AB18 AB20 AC04 AC10 AC27 AC28 AD29 AE08 AK01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体に記憶された金額データを読み
    書きする記憶媒体読み書き手段と、 前記流体の供給量を計測する流量計測手段と、 前記流体の供給開始前に前記記憶媒体読み書き手段によ
    り読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以下の金
    額を入金データとして取り込むと共に、前記金額データ
    から当該入金データの金額を差し引いた金額を新たな金
    額データとして前記記憶媒体に書き込ませる入金データ
    処理手段と、 該入金データ処理手段により取り込まれた入金データの
    金額データに相当する流量を供給可能とする供給許可手
    段と、 前記流量計測手段により計測された流量値から請求すべ
    き料金を演算する演算手段と、 前記流量計測手段により計測された流量値に相当する金
    額を前記演算手段により演算させ、当該演算された料金
    を前記入金データの金額より差し引き、残った差額デー
    タの金額を前記記憶媒体の金額データに加算し、当該加
    算後の金額データを前記記憶媒体に書き込む料金精算手
    段と、 を備えたことを特徴とする流体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記入金データ取り込み手段は、前記流
    体の供給開始前に前記記憶媒体に記憶された金額データ
    が示す金額よりも少ない金額を入金データとして取り込
    むと共に、当該記憶媒体の金額データから当該入金デー
    タの金額から差し引いて入金データとして取り込むこと
    を特徴とする請求項1記載の流体供給装置。
  3. 【請求項3】 前記流体の供給前に返金指示があったと
    きは、前記流体の供給前に前記記憶媒体読み書き手段に
    より読み取った記憶媒体の金額データの金額を前記記憶
    媒体の金額データの金額に加算する第1の返金手段と、 前記流体の供給後に返金指示があったときは、前記流体
    の供給前に前記記憶媒体読み書き手段により読み取った
    記憶媒体の金額データの金額に前記供給量に相当する金
    額を前記入金データの金額より差し引き、残った差額デ
    ータの金額を前記記憶媒体の金額データの金額に加算
    し、当該加算後の金額データを前記記憶媒体に書き込む
    第2の返金手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の流体
    供給装置。
  4. 【請求項4】 前記流体の供給中に前記記憶媒体に記憶
    された金額データが前記記憶媒体読み書き手段により読
    み書き可能な状態であることを確認する記憶媒体確認手
    段と、 該記憶媒体確認手段により前記記憶媒体が確認されない
    ときは、前記記憶媒体がないことを報知する報知手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の流体供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体に記憶された金額データの
    金額を表示させる第1の表示手段と、 前記流体の供給前に前記記憶媒体の金額データの金額か
    ら所定金額分の金額データの金額を差し引いた入金デー
    タの金額を表示させる第2の表示手段と、 前記流体の供給中に前記流体の供給量に対応する料金デ
    ータの金額を表示させる第3の表示手段と、 前記流体の供給終了後に供給量に相当する金額を前記入
    金データの金額より差し引き、残った差額データの金額
    を表示させる第4の表示手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の流体供給装
    置。
  6. 【請求項6】 流体の供給開始前に記憶媒体読み書き手
    段により読み取った記憶媒体の金額データが示す金額以
    下の金額を入金データとして取り込むと共に、前記金額
    データから当該入金データの金額を差し引いた金額を新
    たな金額データとして前記記憶媒体に書き込ませる第1
    の手順と、 該第1の手順で取り込まれた入金データの金額データに
    相当する流量を供給可能とする第3の手順と、 流量計測手段により計測された流量値から請求すべき料
    金を演算する第4の手順と、 前記流量計測手段により計測された流量値に相当する金
    額を演算させ、当該演算された料金を前記入金データの
    金額より差し引き、残った差額データの金額を前記記憶
    媒体の金額データに加算し、当該加算後の金額データを
    前記記憶媒体に書き込む第5の手順と、 を順次実行することを特徴とする流体供給方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータに、流体の供給開始前に記
    憶媒体読み書き手段により読み取った記憶媒体の金額デ
    ータが示す金額以下の金額を入金データとして取り込む
    と共に、前記金額データから当該入金データの金額を差
    し引いた金額を新たな金額データとして前記記憶媒体に
    書き込ませる第1の手順と、 該第1の手順で取り込まれた入金データの金額データに
    相当する流量を供給可能とする第3の手順と、 流量計測手段により計測された流量値から請求すべき料
    金を演算する第4の手順と、 前記流量計測手段により計測された流量値に相当する金
    額を演算させ、当該演算された料金を前記入金データの
    金額より差し引き、残った差額データの金額を前記記憶
    媒体の金額データに加算し、当該加算後の金額データを
    前記記憶媒体に書き込む第5の手順と、 を順次実行させるためのプログラムを記憶したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 コンピュータに、流体の供給開始前に記
    憶媒体読み書き手段により読み取った記憶媒体の金額デ
    ータが示す金額以下の金額を入金データとして取り込む
    と共に、前記金額データから当該入金データの金額を差
    し引いた金額を新たな金額データとして前記記憶媒体に
    書き込ませる第1の手順と、 該第1の手順で取り込まれた入金データの金額データに
    相当する流量を供給可能とする第3の手順と、 流量計測手段により計測された流量値から請求すべき料
    金を演算する第4の手順と、 前記流量計測手段により計測された流量値に相当する金
    額を演算させ、当該演算された料金を前記入金データの
    金額より差し引き、残った差額データの金額を前記記憶
    媒体の金額データに加算し、当該加算後の金額データを
    前記記憶媒体に書き込む第5の手順と、 を順次実行させるためのプログラム。
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