JP4316535B2 - 給油所システム - Google Patents
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Description
特開平10−329896号には、顧客が、掛売、前売又は現金のうちのいずれかの支払方法を選択し、その支払方法に対応する販売単価を単価記憶手段から読み出すシステムが開示されている。
特開平9−86569号には、給油カードに単価ランクが記録され、給油カードの単価ランクに応じて単価テーブルから単価を読み出すシステムが開示されている。
また、本発明の他の目的は、クレジットカードによる給油料金の決済を行う場合であっても、給油カードにポイントを貯められ、顧客が種々の特典を受けられるようにすることである。
このようにすれば、大量に発行される給油カードによる大量の顧客データを装置側で記憶する必要がない。これにより、顧客データを記憶する大容量のメモリを設ける必要がなるなる上、精算処理の迅速化を図ることができる。
このようにすれば、顧客が給油カードに印字されている単価適用情報を視認することで、単価の値引きの有無を顧客が予め確認できる。
このようにすれば、クレジットカード決済による支払でも給油カードを投入または作成した場合は、リピート客であるか今後のリピート客になることが予想され、そのような客にも対してもポイントを付与でき、クレジットカード顧客も種々の特典を受けることが可能になる。また、クレジットカード顧客でも、ポイント付与による再来店を期待することができる。前記所定の記憶領域は、前記顧客情報記憶部であってもよい。
全体構成:
図1(a)に示すように、本実施形態の給油所システムは、POS端末(管理装置)20を備えている。該POS端末20には、複数台の給油装置9や精算装置10などが、図示しないインターフェイスを介して、たとえば、ethernetや業界標準のSS-LANなどにより互いに接続されている。給油装置9には、それぞれ、精算装置10が接続されている。前記POS端末20は、給油所内に設けられた給油装置9や、精算装置10などの管理を行うものであり、たとえばパソコンで構成されている。なお、図1(a)および図2においてethernetによる接続は実線で示し、SS-LANによる接続は一点鎖線で示している。
図3に示すように、前記単価記憶部30には、支払手段の種別情報ごとに(給油カード、現金、クレジットカードおよび掛けカード)ごとに、レギュラー給油の精算単価、ハイオク給油の精算単価および軽油給油の精算単価からなる単価情報などが、互いに関連付けられて記憶されている。
図2に示すように、前記給油装置9には、たとえばマイコンなどからなる給油機制御手段91が設けられている。給油機制御手段91には、たとえば、「レギュラー」、「ハイオク」および「軽油」などの油種別に給油機93および給油ノズル92が接続されている。給油機93は、それぞれ、油送用のポンプ(図示せず)および給油量を計量する流量計(図示せず)を備えており、給油用の給油ノズル92に接続されている。
精算装置10はマイコン(制御装置)11を備えている。マイコン11は、CPU11aおよび記憶部11bを備えている。
マイコン11は、前記給油装置9から受信した給油実績(油種および給油量)と前記単価記憶部に記憶された精算単価とに基づいて給油金額(支払金額)を算出し、前記給油が行われる毎に、当該給油時の年月日、時刻、給油量、油種、投入金額、買上金額および釣銭などの給油情報を前記POS端末20(図1(a))に送信する。
本実施形態では、給油カードPとして、給油ごとに印字を追加していく印字の書換が不可能なタイプのカードを用いている。図3(b)に示すように、給油カードPは、磁気記録による顧客情報記憶部31を有する。また、図6(a)〜(c)に示すように、給油カードPは、一方の面が印字領域3aとして構成されている。前記印字領域3aには、当該給油カードPの使用月日や、投入金額、残額(残高)、ポイント数、次回の単価適用情報(前記複数の給油カード精算単価のいずれを適用するかの情報)などからなる給油情報が印字される。前記印字領域3aは、最大n回の給油に伴うn回の印字が可能になっている。
一方、前記顧客情報記憶部31には、前記各印字欄の給油情報のうち、次回給油の際の単価適用情報を含む最新の給油情報が更新記憶されると共に、当該給油カードPの認証情報などが記憶される。
本システムは、クレジットカードのみで決済して代金を支払う精算(以下、「クレジット精算」という。)と、給油カードPの残高のみで代金を支払う精算と、貨幣のみで代金を支払う精算と、給油カードの残高と貨幣との双方で代金を支払う精算とを可能としている。
つぎに、図4および図5に示すフローチャートに従い、クレジットカード精算の場合の精算単価の算出方法、ポイント数の算出方法や給油カードPにポイント数を付加するタイミング等を含む給油方法について具体的に説明する。
ステップS3では、マイコン11が、該登録情報をPOS端末20に送信し、POS端末20は、該情報をクレジットセンター50に送信する。クレジットセンター50で該登録情報が確認されると、クレジットセンター50から正規の登録情報である旨の承認信号がPOS端末20に送られ、精算装置10での精算が可能となり、ステップS4に進む。一方、クレジットセンター50において、登録情報が承認されない場合には、ステップS11に進む。
ステップS11では、表示器12にクレジットカードを受け付けられない旨の表示を行うと共に、該クレジットカードをクレジット投入口16Aから排出する。
ステップS5では、表示器12に顧客が給油カードPを持っているか否かを質問する画面が表示される。ここで、給油カードPを持っている場合、顧客は給油カードPを給油カード投入口14Aに挿入し、ステップS6に進む。一方、給油カードPを持っていない場合、顧客は画面上の所定のスイッチを押してステップS21に進む。
ステップS6では、給油カード投入口14Aが挿入カードの挿入を検出したか否かの判別を行い、給油カードPの挿入を検出した場合(顧客がクレジットカードと共に給油カードPを挿入した場合)、ステップS7に進む。
ステップS7では、給油カードリーダ・ライタ14が当該給油カードPから、認証情報や、残高および単価適用情報を含む給油情報などを読み出してマイコン11に送信し、ステップS8に進む。
ステップS8では、マイコン11が当該認証情報に基づき、当該給油カードPが正規のカードであるか否かの判別を行い、正規のカードであると判別した場合には、ステップS9に進む。正規のカードではないと判別した場合には、ステップS10に進む。ステップS10では、表示器12に給油カードPを受け付けられない旨の表示を行うと共に、該給油カードPを給油カード投入口14Aから排出する。
一方、たとえば、単価適用情報が“2”であり、クレジットカード種別が“クレジッドカードB”であれば、第2の給油カード精算単価およびクレジットカード精算単価Bが単価記憶部30から読み出され、両精算単価を比較するとクレジットカード精算単価Bの方が安いので(図3(a))、該クレジットカード精算単価Bが適用される。
ステップS23では、油種(給油予定情報の一部)が指定されるとステップS24に進む。
ステップS24では、給油方法の設定画面を表示器12に表示させ、ステップS25に進む。ステップS25では、満タンや、給油量、金額指定などの給油方法(給油予定情報の一部)が指定されるとステップS26(図5)に進む。
ステップS27において、前記給油予定情報に基づいて給油が完了すると、マイコン11が、給油装置9から送信される給油実績および前記選択された精算単価に基づき今回給油を行った給油金額を算出して、ステップS28に進む。
ステップS29では、マイコン11が今回給油した給油金額に基づき、今回のポイント数を算出してステップS30に進む。
ステップS31では、前記新たなポイント数が所定のポイント数(たとえば、100ポイント)以上であるか否かの判別を行い、所定ポイント数以上である場合には、ステップS32に進む。所定ポイント数未満である場合には、ステップS36に進む。
ステップS32では、マイコン11が図7(a)に示すポイント使用の選択画面を表示器12に示す。前記選択画面には、カードにキャッシュバックするか、景品に交換するか、給油単価を値下げするかの特典選択項目が表示され、当該項目に対応する選択ボタン12a〜12cがそれぞれ表示されて、ステップS33に進む。
ステップS34では、当該所定ポイント数に対応するキャッシュバック額(例えば、100円)に換算され、ステップS35に進む。
図5のステップS50では、景品交換か否かの判別が行われ、景品交換に対応する確認ボタン12b(図7(a))がタッチされた場合には、ステップS51に進む。その他の場合、すなわち、単価値下げに対応する確認ボタン12cがタッチされた場合には、ステップS52に進む。
ステップS35では、前記ステップS30で算出された新たなポイント数から、景品交換に対応する所定ポイント数を減算し、景品交換後のポイント数を算出して、ステップS36に進む。
ステップS52では、単価値下げの確認ボタン12c(図7(a))がタッチされると、ステップS53に進み、マイコン11が次回からの単価値下げ処理を行う決定をし、ステップS35に進む。
ステップS35では、前記ステップS30で算出された新たなポイント数から単価値下げに対応するポイント数を減算して、単価値下げ適用後のポイント数を算出し、ステップS36に進む。
ステップS36では、今回給油後の給油カードPの新たな残高を算出して、ステップS37に進む。前記キャッシュバックが適用された場合、ステップS36において、前記ステップS7で読み出された給油カードPの残高に前記キャッシュバック額を加算したキャッシュバック後の新たな残額を算出する。キャッシュバック以外の場合は、給油カードPの残額に0が加算された値(=ステップS7で読み出された残額のまま)が新たな残額として算出される。
ステップS39では、給油カードPが給油カード投入口14Aから排出され、一連の給油処理が完了する。
前記ステップS5において、顧客が給油カードPを持っていない場合には(この場合、当然、給油カードPは挿入されない)、ステップS21に進む。
ステップS21では、前記読み出されたクレジットカードの登録情報に基づいて、前記単価記憶部30に記憶された複数のクレジットカード精算単価のうちの1つを読み出して、該読み出されたクレジットカード精算単価を適用し、ステップS22に進み、前述のステップS22〜S28までの動作が行われる。
ステップS41では、給油カードPを新たに作成するか否かを選択させる画面を表示させ、顧客により新たな給油カードを作成する旨の選択が行われた場合はステップS29に進み、前述のステップS29〜S39までの動作が行われる。この場合、ステップS37において、前記カード発行機から新たな給油カードPが発行される。給油カードリーダ・ライタ14によって当該新たな給油カードPに、今回の給油月日および今回のポイント数が記録されて、給油カード投入口14Aから、たとえば、図6(a)に示す給油カードPが発行される。ここでは、次回の単価適用情報が“1”となり、当該発行された給油カードPを用いた次回の給油からは第1の給油カード精算単価が適用されることになる。
一方、図6(c)のように、クレジット精算で新たに発行された給油カードPをいわゆるプリペイドカードのようにも用いることができる。同図の例では、初回の給油でクレジット精算を行い、新たな給油カードPの作成が行われており、2〜4回目の給油では、前記作成された給油カードPおよび現金にて精算を行っている。そして、4回目の給油で、ポイントの累計が所定ポイント数以上となったので、キャッシュバックが選択されている。この場合、図7(b)に示すポイント情報と領収書の伝票が発行される。
たとえば、クレジットカード精算単価は必ずしも複数設ける必要はなく、クレジット精算であれば、一律に1のクレジット精算単価を適用するようにしてもよい。
また、掛けカードでの決済による代金の支払いの場合もクレジットカードと同様に、掛けカード精算単価と給油カード精算単価を比較して、いずれか安いほうを選択するようにしてもよい。また、掛けカード精算単価も顧客ごとに複数設けてもよい。
また、クレジットカード精算単価や給油カード精算単価を3以上設けてもよい。
また、単価記憶部の各単価は日毎に変更できるようにしてもよい。
12:表示器
13:貨幣識別機(貨幣識別手段)
14:給油カードリーダ・ライタ
15:カード発行機
16:クレジットカードリーダ(クレジットリーダ)
30:単価記憶部
31:顧客情報記憶部
3a:印字領域
9:給油装置
91:給油機制御手段
92:給油ノズル
P:給油カード
Claims (5)
- 給油用のポンプと、給油量を計量する流量計と、給油用の給油ノズルとを有する給油装置を備えた給油所システムであって、
給油量又は給油金額を含む給油予定情報を入力するための給油予定情報入力手段と、
給油のために投入された貨幣を識別するための貨幣識別手段と、
予め入金された予納額および/または貨幣の金額から購入金額を減算した残高を記憶可能な給油カードの情報の読み取りおよび書き込みを行う給油カードリーダ・ライタと、
クレジットカードの情報を読み取るクレジットカードリーダと、
燃料油の購入について、少なくとも、クレジットカードで決済して代金を支払う精算と、給油カードの前記残高で代金を支払う精算と、を制御する制御装置と、
クレジットカードに対応するクレジットカード精算単価を、前記燃料油の油種ごとに記憶すると共に、給油カードに対応する給油カード精算単価を、前記燃料油の油種ごとに記憶する単価記憶部とを備え、
前記クレジットカードで決済して代金を支払う精算が行われ、かつ、前記給油カードが投入されない場合には、前記クレジットカード精算単価を前記単価記憶部から読み出して、当該読み出されたクレジットカード精算単価に基づいて支払金額を算出し、
前記クレジットカードで決済して代金を支払う精算が行われ、かつ、前記給油カードが投入された場合には、前記クレジットカード精算単価と前記給油カード精算単価とを前記単価記憶部から読み出して、当該読み出された両精算単価を比較することで、当該読み出された両精算単価のうちいずれか安い方に基づいて支払金額を算出するように、
前記制御装置により制御することを特徴とする給油所システム。 - 請求項1において、未使用の給油カードをストックし、給油カードを発行可能なカード発行機を更に備え、
前記クレジットカードで決済して代金を支払う精算が行われ、かつ、前記給油カードが投入されない場合には、新たな給油カードを作成することを可能とするように、前記制御装置により制御する給油所システム。 - 請求項1もしくは2において、前記単価記憶部には、前記給油カード精算単価として、第1の給油カード精算単価と前記第1の給油カード精算単価よりも安い第2の給油カード精算単価とが記憶されており、
前記両給油カード精算単価のいずれを適用するかの単価適用情報を給油カードごとに記憶する顧客情報記憶部が設けられており、
前記クレジットカードで決済して代金を支払う精算が行われ、かつ、前記給油カードが投入された場合には、前記クレジットカード精算単価と投入された給油カードの単価適用情報に対応する第1もしくは第2の給油カード精算単価とを前記単価記憶部から読み出して、当該読み出された両精算単価を比較することで、当該読み出された両精算単価のうちいずれか安い方に基づいて支払金額を算出するように、制御される給油所システム。 - 請求項3において、前記顧客情報記憶部に記憶されている給油カードごとの単価適用情報が印字される印字領域が当該給油カードに設けられている給油所システム。
- 請求項1から4のいずれか1項において、前記クレジットカードで決済して代金を支払う精算が行われる場合であっても、前記給油カードが投入または作成されることを条件として、給油量または支払金額に応じたポイントが所定の記憶領域に記憶されるように制御される給油所システム。
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