JP3058616U - 給油精算装置 - Google Patents
給油精算装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給油に際して利用者が一々記憶媒体の販売機
等に出向いて随時記憶媒体を購入する必要を解消する。 【解決手段】 少なくとも残金データ等有価価値情報を
書き換え可能とされた記憶媒体50に、給油金額が減額
された残存有価価値情報を書き込み、更新して利用者に
返却する給油精算装置3において、貨幣を投入する貨幣
投入口11と、前記投入される貨幣の識別および計数を
行う貨幣識別計数部27と、該貨幣の合計金額を算出す
る算出部45と、前記記憶媒体50から読み出し、書き
込み、更新を行うリーダライタ25に記憶媒体50を供
給可能に貯溜している記憶媒体貯溜部26と、を具備
し、前記記憶媒体貯溜部26より供給される記憶媒体5
0を発行可能とする。
等に出向いて随時記憶媒体を購入する必要を解消する。 【解決手段】 少なくとも残金データ等有価価値情報を
書き換え可能とされた記憶媒体50に、給油金額が減額
された残存有価価値情報を書き込み、更新して利用者に
返却する給油精算装置3において、貨幣を投入する貨幣
投入口11と、前記投入される貨幣の識別および計数を
行う貨幣識別計数部27と、該貨幣の合計金額を算出す
る算出部45と、前記記憶媒体50から読み出し、書き
込み、更新を行うリーダライタ25に記憶媒体50を供
給可能に貯溜している記憶媒体貯溜部26と、を具備
し、前記記憶媒体貯溜部26より供給される記憶媒体5
0を発行可能とする。
Description
【0001】
本考案は、ガソリンスタンド等の給油施設に設置され、給油に基づく料金の精 算を行う給油精算装置に関する。
【0002】
近年、ガソリンスタンド等の給油施設においては、その省力化およびセルフ給 油への移行に伴い、正確でしかも迅速な精算を行うために、プリペイドカードや リライトカード等の残金データ等の有価価値情報が記憶され、該有価価値情報を 書き換え、更新可能とされた記憶媒体を用いて給油の精算を行うようになってき ている。
【0003】
しかし、これら記憶媒体を用いて給油の精算を行うためには、これらプリペイ ドカードやリライトカード等の記憶媒体を発行する発行機や、これら記憶媒体を 販売する販売機や、給油した給油金額を前記記憶媒体に記憶されている残金デー タ等の有価価値情報から減額して、該有価価値情報を書き換えて利用者に返却す る減算機等の多くの機器が必要であり、これら記憶媒体を用いた精算を行う場合 には、これら各種機器への多くの投資が必要となるばかりか、利用者はこれら記 憶媒体を給油前に、前記販売機等に出向いて随時購入する必要があるという問題 があった。
【0004】 本考案は、上記した問題点に着目してなされたもので、給油に際して利用者が 一々記憶媒体の販売機等に出向いて随時記憶媒体を購入する必要がなく、これら 記憶媒体を用いた精算を安価にて導入することのできる給油精算装置を提供する ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 前記した課題を解決するために、本考案の給油精算装置は、少なくとも残金デ ータ等の有価価値情報を記憶するとともに該有価価値情報を書き換え可能とされ た記憶媒体より、該有価価値情報を読み出し、給油された金額に該当する有価価 値を前記有価価値情報から減額して残存有価価値情報を算出し、該残存有価価値 情報を前記記憶媒体に書き込み、更新して利用者に返却する給油精算装置におい て、 貨幣を投入する貨幣投入口と、 該貨幣投入口に連設され、前記投入される貨幣の識別および計数を行う貨幣識別 計数部と、 投入された貨幣の合計金額を算出する算出部と、 前記記憶媒体に記憶されている有価価値情報の読み出し、書き込み、更新を行う リーダライタに、前記記憶媒体を供給可能に貯溜している記憶媒体貯溜部と、 を具備し、前記合計金額に該当する有価価値情報を前記記憶媒体貯溜部より供給 される記憶媒体に書き込み、発行可能とされていることを特徴としている。 この特徴によれば、前記記憶媒体から有価価値情報を読み出し、該有価価値情 報から給油金額を減算した新たな有価価値情報を書き込み、更新して利用者に返 却する減算機に、前記貨幣投入口と、前記貨幣識別計数部と、前記算出部と、前 記記憶媒体貯溜部とを設けることで、前記記憶媒体の発行機能が付与されている ため、利用者は貨幣を投入して新たな記憶媒体の発行または購入をできるように なり、給油に際して利用者が一々記憶媒体の販売機等に出向く必要がなく、その 場にて一連の精算を実施できるようになるばかりか、これら給油精算装置のみを 設置するだけで記憶媒体を用いた精算を実施でき、これら記憶媒体を用いた精算 システムを安価にて導入することもできる。
【0006】 本考案の給油精算装置は、前記算出部が、前記にて算出された投入合計金額か ら給油された金額を減算して新たな有価価値情報を算出し、これを前記記憶媒体 貯溜部より供給される記憶媒体に書き込んで利用者に発行するようになっている ことが好ましい。 このようにすれば、投入した金額から給油金額が減額されて残金データが算出 され、該残金データに該当する有価価値情報が記憶媒体貯溜部より供給される記 憶媒体に書き込まれて発行されるようになるため、利用者が投入した金額に相当 する有価価値情報の記憶された記憶媒体の発行を受けた後、該発行された記憶媒 体を再度リーダライタに挿入する手間を省くことができ、利便性を向上できる。
【0007】 本考案の給油精算装置は、前記算出部において算出される新たな有価価値情報 が「0」の場合においては、記憶媒体を発行しないかまたはリーダライタに挿入 されている記憶媒体を回収貯溜部に回収するようになっていることが好ましい。 このようにすれば、記憶媒体の発行枚数が低減できるとともに、これら記憶媒 体を回収することで、再度これら回収された記憶媒体を使用することもでき、記 憶媒体の発行コストを低減できる。
【0008】 本考案の給油精算装置は、前記回収貯溜部に貯溜された記憶媒体を前記記憶媒 体貯溜部に移送する還流路を具備することが好ましい。 このようにすれば、回収された記憶媒体が自動的に記憶媒体貯溜部に移送され て再使用されるようになるため、前記記憶媒体貯溜部への記憶媒体の補充間隔を 長くできる。
【0009】 本考案の給油精算装置は、前記記憶媒体貯溜部から供給された記憶媒体に、予 め定められたデータ列を書き込とともに、これを読み出し、この読み出されたデ ータ列と前記予め定められたデータ列とを比較して記憶媒体の良否を判断する判 断手段と、前記判断手段にて不良と判断された記憶媒体を貯溜する不良貯溜部と 、を具備することが好ましい。 このようにすれば、記憶が良好にできなくなった不良の記憶媒体を確実に検出 することができ、これら不良の記憶媒体が発行されることを防止できるばかりか 、これら不良の記憶媒体のみが不良貯溜部に分別貯溜されることから、これら不 良の記憶媒体のみを取り出すこともできる。
【0010】 本考案の給油精算装置は、前記記憶媒体貯溜部における記憶媒体の残量を検出 する残量検出手段を具備し、前記残量が所定量となった際に前記記憶媒体の補充 を報知する報知手段を具備することが好ましい。 このようにすれば、記憶媒体の補充時期が前記報知手段により確認できること から、前記記憶媒体貯溜部に記憶媒体が無くなることによる発行障害を防止する ことができる。
【0011】 本考案の給油精算装置は、前記投入された合計金額を逐次表示する表示部を具 備することが好ましい。 このようにすれば、利用者は投入した金額を逐次確認することができ、利用者 に安心感を与えることができる。
【0012】 本考案の給油精算装置は、前記貨幣投入口が紙幣投入口のみで構成されている ことが好ましい。 このようにすれば、前記貨幣投入口が紙幣投入口のみとすることで、高価な硬 貨識別計数装置を設ける必要がなく、給油精算装置をより安価にて製造すること ができる。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】 (実施例) 図1は、本実施例の給油精算装置を適用した給油装置を示す外観正面図、図2 は、本実施例の給油精算装置の構成を示す側断面図であり、図3は、本実施例の 給油精算装置を適用した給油装置の給油ノズル部を示す外観斜視図であり、図4 は、本実施例の給油精算装置を適用した給油装置の構成を示すブロック図である 。
【0015】 本実施例の給油装置1は、図1に示されるような外観を有しており、ほぼ一般 的な給油装置と同様の外観とされており、主に給油ポンプ7a、7b、7cおよ び計量器8a、8b、8cと複数の給油ノズル4a、4b、4c等を備える本体 部2と、前記計量器8a、8b、8cにより計量された各油種の油量を表示する 計量表示部8と本発明の給油精算装置3とからなる操作部より構成されている。
【0016】 本実施例の給油装置1を構成する前記本体部2の構成は、図1および図3に示 すようになっており、各油種、本実施例では軽油、ハイオクガソリン、レギュラ ーガソリンの3種の給油ノズル4a、4b、4cがノズルホルダー6a、6b、 6cに格納されて設けられており、各給油ノズル4a、4b、4cは、これら各 ノズルホルダー6a〜6cに設けられた各給油ノズル4a〜4cの取り出しを不 可とするロック装置22a〜22cにより、不必要に給油ノズル4a〜4cが取 り出せないようになっており、各ノズルホルダー6a〜6cの内部には、各給油 ノズル4a〜4cの有無を検出する検出装置23a〜23cが配置され、これら 各ノズルホルダー6a〜6cの各上部位置には、その給油ノズルが給油可能であ ることを示す表示部としての動作ランプ24a〜24cが設けられている。
【0017】 これら前記ロック装置22a〜22cは、図3および図4に示すように電磁マ グネットにより進退自在とされたロッド22’が、給油ノズル4のトリガー部の 穴部に係合するようになっており、これらロック装置22a〜22cは、前記各 動作ランプ24a〜24cを駆動する信号線に接続されて、動作ランプ24a〜 24cと連動して動作し、所定の給油ノズルの取り出しが可能となるようにされ ている。
【0018】 これら各ロック装置22a〜22cおよび前記各油種の給油ポンプ7a〜7c の各動作は、前記操作部の給油精算装置3により制御されている。
【0019】 この本実施例の給油精算装置3は、図1に示すように、その前面の開閉可能と された前面パネル9に、貨幣である紙幣を投入可能とされた紙幣投入口11と、 有価価値情報である残金データが書き換え可能に記憶された記憶媒体としてのリ ライトカード50を発行または挿入可能とされたカード発行挿入口10と、前記 カード発行挿入口10より投入された紙幣の合計金額を逐次表示する合計金額表 示部14と、前記リライトカード50の発行を指示する発行操作部としての発行 ボタン15と、該給油精算装置3内部に貯溜されているリライトカード50の残 量が所定以下になったことを報知する補充ランプ46と、前記カード発行挿入口 10に挿入されたリライトカード50から読み出された残金データまたは給油に より減額された新たな残金データを表示する残金表示部13と、利用者が油種の 選択を実施する油種選択ボタン12と、が設けられている。
【0020】 これら本実施例の給油精算装置3の構成は、図2に示すように、外装ケース1 6の前面部には、前記開閉可能とされた前面パネル9が設けられており、この前 面パネル9には、前記カード発行挿入口10と紙幣投入口11とが、これら各口 を覆うカバー部材11とともに穿設されており、これら各開口に臨むように、リ ーダライタ25の挿入部20および紙幣識別ユニット27の紙幣挿入部21とが 配置されている。
【0021】 また、前記前面パネル9の内面側の所定位置には、前記残金表示部13および 油種選択ボタン12と、該給油装置全体の制御を行う制御部であるマイクロコン ピュータ(MPU)45等の各デバイスが実装されているメイン基板18と、前 記合計金額表示部14および発行ボタン15、補充ランプ46等が実装されてい るサブ基板19とが配設されており、これら各基板は接続ケーブルにより電気的 に結線されている。
【0022】 本実施例において使用した前記リーダライタ25は、前記リライトカードに磁 気にて記憶されている残金データの読み出しおよび書き込み、更新を行う磁気ヘ ッド部31と、前記リライトカード50の印字部への消去、印字を行う印字ヘッ ド30とを有する通常のリライトカード用リーダライタを用いているが、その特 徴として、該リーダライタ25の前記挿入部20と反対側には、図2に示すよう に、所定数量のリライトカード50を貯溜可能とされたカード貯溜部34を有し 、前記リーダライタ25に前記貯溜されているリライトカード50を供給可能な カード供給ユニット26が連結されており、これらカード供給ユニット26の供 給口35より搬送ベルト32によってリライトカード50が前記リーダライタ2 5に供給されて新規にリライトカード50が発行できるようになっている。
【0023】 また、該リーダライタ25の下部位置には、残金が0になった場合に投入され たリライトカードを回収し、一時貯溜する回収貯溜部29と、リライトカード5 0への書き込み、更新時に行う書き込み検査において、不良と判断された不良リ ライトカード50を貯溜する不良貯溜部28が設けられている。
【0024】 前記回収貯溜部29への回収は、前記リーダライタ25とカード供給ユニット 26ととの境界部に設けられた、シャッタ33が上方に移動して前記カード供給 ユニット26への通路を塞ぐことにより、リーダライタ25内部を搬送されたて きたリライトカード50が、下方へと進路を変更されて前記回収貯溜部29に回 収されるようになっている。
【0025】 また、本実施例では、前記にて回収貯溜部29に回収されたリライトカード5 0を、前記カード貯溜部34に還流する還流路37を前記回収貯溜部29に連設 しており、回収されたリライトカード50が自動的に回収貯溜部29に送られて 再度使用されるようになっている。
【0026】 また、前記不良貯溜部28への排出も、前記回収貯溜部29への排出と同様に 、前記リーダライタ25内の前記挿入部20へと繋がる通路中所定位置に設けら れたシャッタ(図示せず)が閉じることにより、リライトカード50の進路が変 更されて排出がなされるようになっている。
【0027】 また、前記カード貯溜部34の側壁所定位置には、リライトカード50の残量 を検出するための残量センサ36が設けられており、カード残量が減少して該残 量センサ36がリライトカード50を検出しなくなった際に、所定の信号が前記 MPU45に出力されるようになっている。
【0028】 これら本実施例の給油精算装置3の構成を、図4に基づいてより詳細に説明す ると、前記メイン基板18には、前記油種選択ボタン12において利用者が選択 した油種に基づいて適宜動作するように、前記制御部であるマイクロコンピュー タ(MPU)45と各油種に対応する給油ポンプ7a〜7cとを接続するインタ ーフェイス部43と、該各給油ポンプ7a〜7cと各給油ホース5との間の所定 位置に配置された各計量器8a〜8cに接続されて各計量値を逐次収集して所定 のデータとして出力する計量器コントローラ39と、前記各ノズルホルダー6a 〜6cに設けられた各検出装置23a〜23cに接続され、各給油ノズル4a〜 4cの有無を前記MPU45に出力する検出装置駆動部44と、前記動作ランプ 24a〜24cに接続され、動作ランプ24a〜24cの点灯を前記MPU45 の指示に基づき制御する動作ランプ駆動部42と、給油された油種および油量ま たは投入金額や残金情報等の各種データのやり取りを、通信ケーブル41を介し て精算レジ(図示せず)等の精算装置やPOSシステム等と実施する通信装置4 0と、前記合計金額データや、各油種の設定単価や給油量および給油金額等の各 種データを記憶する記憶部38とが実装されているとともに、前記MPU45は 計量表示部8に接続され、前記計量器コントローラ39より出力される計量デー タが計量表示部8に逐次出力されて表示がなされるようになっている。
【0029】 また、図4中において47は、前記メイン基板18に設けられた残金表示部1 3および前記サブ基板19に設けられた合計金額表示部14の各表示制御を行う 表示ドライバである。
【0030】 以下、本実施例の給油精算装置3および給油装置1の動作について説明すると 、まず利用者は、リライトカード50に記憶させたい金額または給油を受けたい 量に相当するであろう適宜な金額の紙幣を、前記紙幣投入口11に露出して配置 された紙幣識別ユニット27の紙幣挿入部21に挿入する。
【0031】 これら挿入された紙幣(本実施例では千円札)は、前記紙幣識別ユニット27 内部にてその真偽が識別され、本物である場合には所定の信号が前記MPU45 に出力される。
【0032】 この出力を受けて、前記MPU45は、該出力に基づきその合計金額(例えば 2千円)を逐次算出するとともに、該合計金額を前記合計金額表示部14に表示 する。
【0033】 利用者は、この合計金額表示部14の表示を確認し、この時点で該金額が記憶 されたリライトカード50を発行させたい場合には、前記発行ボタン15を操作 することにより、前記MPU45は、前記カード供給ユニット26からリライト カード50をリーダライタ25に供給させる。
【0034】 次いで前記MPU45は、供給されたリライトカード50の全ての記憶ビット エリアに、初め「1」を書き込むとともにこれを読み出し、全ての読み出しデー タが「1」であるか否かを比較する。
【0035】 この段階において、読み出しデータに「0」が存在した場合には、該MPU4 5はこのリライトカード50を不良と判断して前記不良貯溜部28に排出させる 。
【0036】 次いで前記MPU45は、前記と同様に再度「0」を全ての記憶ビットエリア に書き込み、これを再度読み出す。
【0037】 これら読み出しデータ列中に「1」が存在する場合には、該MPU45はこの リライトカード50を不良と判断して前記と同様に不良貯溜部28に排出させ、 該データ列中に「1」が存在しない場合には、このリライトカード50を良品と 判断して前記合計金額である「2千円」の残金データを該リライトカード50書 き込み、前記リーダライタ25の挿入部20より排出し、カード発行挿入口10 より利用者に発行する。
【0038】 また、この発行に伴い、前記リライトカード50に書き込まれた金額データが 、入金金額として前記通信装置40および通信ケーブル41を介して、販売時点 管理システム(POS)に出力されるようになっている。
【0039】 前記ように、リライトカード50の発行時に所定のデータ列の書き込みおよび 読み出しを行い、その正誤を判別することは、書き込みを行うリライトカード5 0の良または不良を、その書き換え回数等に依らず確実に判別できることから好 ましが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらリライトカード50の 良または不良を、その他の手法で判定したり、不要であればこれら判定を用いず とも良い。
【0040】 また、利用者がリライトカード50の発行前に、給油を実施したい場合には、 前記発行ボタン15の操作に代えて、前記油種選択ボタン12から所望の油種を 選択入力する。
【0041】 この入力に基づき、前記MPU45は、前記合計金額を前記残金表示部13に 表示するように表示を変更するとともに、利用者により選択された油種、例えば その油種が軽油である場合には、該軽油に該当する給油ノズル4aに接続された 給油ポンプ7aを、前記インターフェイス部43を介して稼働状態とするととも に、前記動作ランプ駆動部42を介して、前記給油ノズル4aに対応付けて設け られた動作ランプ24aを点灯させて、その給油ノズル4aが給油可能な状態で あることを利用者に知らせるとともに、前記動作ランプ24aの点灯に連動して ロック装置22aにおけるロッド22’が収納されて、給油ノズル4aのロック が解除されて給油ノズル4aがノズルホルダ6aより取り出せるようになる。
【0042】 この動作ランプ24aの表示に基づいて、該利用者は、その給油ノズル4aを ノズルホルダ6aより取り出し、給油ノズルに設けられた給油トリガを引いて従 来と同様に給油を実施し、給油が終了すると給油ノズル4aを前記ノズルホルダ 6aに戻す。
【0043】 これに基づき、前記給油ポンプ7aに連設された計量器8aに接続された計量 器コントローラ39より出力される油量データが、前記MPU45に逐次出力さ れ、前記計量表示部8の軽油表示に表示されていき、前記検出装置23aが該給 油ノズル4aを検出した段階における油量データが、前記記憶部38に記憶され るとともに、前記前記MPU45が該記憶部38に記憶されている該軽油の単価 より、給油された該軽油の金額を算出し、これを前記残金より減額して新たな残 金を残金表示部13に表示する。
【0044】 本実施例では、これら新たな残金表示を給油が終了した段階にて実施している が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残金を給油量の増加に従っ て、逐次減額計算し、給油途中においても逐次残金表示がなされるようにしても 良い。
【0045】 これら給油終了時において、前記新たな残金データが「0」である場合におい ては、前記MPU45はリライトカード50の発行を実施しないようにプログラ ムされており、該残金データが「0」以外であって、残金が存在する場合におい ては、前記発行動作と同様に、リライトカード50がカード供給ユニット26よ り供給され、その良、不良が判断された後に、該残金データがリライトカード5 0に書き込まれて発行されるようになっている。
【0046】 このようにすれば、利用者が一度リライトカード50の発行を一度受けて、再 度このリライトカード50を挿入して給油を行うような煩雑な操作を行う必要が なく、利便性が向上することから好ましいが、本発明はこれに限定されるもので はなく、これらリライトカード50の発行を行って、再度これを投入して給油を 実施するようにしても良い。
【0047】 また、本実施例では、前記のように、カード供給ユニット26に残量センサ3 6を設けており、これらリライトカード50の残量が所定以下になった際に前記 残量センサ36より出力される所定信号に基づいて、前記MPU45が前記補充 ランプを点灯させて、リライトカード50の補充を報知するようになっているが 、これら報知の手法は本実施例のようなランプの点灯に限定されるものではなく 、その他の報知手段、例えばブザーた音声等を用いたり、これらを併用しても良 い。
【0048】 また前記では、利用者がリライトカード50を所持せずに、現金を投入した場 合を説述したが、これら本実施例の給油精算装置3を備えた給油装置1は、従来 のように、これら残金データが記憶されたリライトカード50を使用して給油を 実施し、給油された金額が該残金データより減額されて前記MPU45により新 たな残金データが算出され、この新たな残金データが該リライトカード50に書 き込み、更新されて利用者に返却される従来の減算機の機能を有することは言う までもない。
【0049】 また、本実施例では、これらリライトカード50を用いて利用者が給油を実施 した際に、前記MPU45により算出されるたな残金データが「0」となった場 合においては、該リーダライタ25に挿入されているリライトカード50を前記 回収貯溜部29に回収するように、前記MPU45にプログラムされており、こ のようにすることで、これら回収されたリライトカード50は、前記還流路37 によりカード貯溜部34に移送されて再度使用することができるようになり、こ れらリライトカード50を有効に活用できるようになるばかりかその補充間隔も 長くできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】 以上、本実施例のようにすれば、前記給油精算装置3において、従来の減算機 と同様に記憶媒体であるリライトカード50を用いた給油を実施できるとともに 、これらリライトカード50の発行を、給油前または給油後において実施できる ようになり、これら記憶媒体であるリライトカード50を給油時に一々販売機等 に出向いて購入する必要がなくなるばかりか、これら給油精算装置3を設置する のみで良く、従来のような種々の機器を導入する必要がないため、これら記憶媒 体であるリライトカード50を用いた精算を安価にて導入できるようにもなる。
【0051】 以上、本考案の実施例を図面に基づき説明してきたが、本考案はこれら実施例 に限定されるものではなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加 があっても本考案に含まれることは言うまでもない。
【0052】 また、前記実施例では、記憶媒体としてリライトカード50を用いているが、 本発明はこれに限定されるものではなく、これら記憶媒体を、例えばICカード 等のように電気的にデータを記憶、書き換え可能とされものとしても良く、該記 憶データを書き換え可能なものであれば、これら記憶媒体は特に限定されるもの ではない。
【0053】 また、前記実施例では、前記記憶媒体であるリライトカード50に有価価値情 報として残金データを記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるも のではなく、これら記憶されるデータは、ポイントや給油可能な油量等のデータ であっても良い。
【0054】 また、前記実施例では、給油装置1全体の制御を前記MPU45が実施するよ うになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記給油装置1の 本体部2の制御等実施する制御部を、前記給油精算装置3以外に個別に設けるよ うにしても良い。
【0055】 また、前記本実施例の給油精算装置においては、細かな残金等は記憶媒体に記 憶して発行できるため、硬貨の返却や釣銭の用意の必要がないことから、これら 釣銭返却等を行うための比較的高価な硬貨識別計数ユニットを用いる必要がなく 、投入可能な貨幣を紙幣のみとすることにより、給油精算装置を安価にて構成す ることができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるもの ではなく、これら紙幣に加えて硬貨を投入可能としても良いことは言うまでもな い。
【0056】
本考案は以下の効果を奏する。
【0057】 (a)請求項1項の考案によれば、前記記憶媒体から有価価値情報を読み出し 、該有価価値情報から給油金額を減算した新たな有価価値情報を書き込み、更新 して利用者に返却する減算機に、前記貨幣投入口と、前記貨幣識別計数部と、前 記算出部と、前記記憶媒体貯溜部とを設けることで、前記記憶媒体の発行機能が 付与されているため、利用者は貨幣を投入して新たな記憶媒体の発行または購入 をできるようになり、給油に際して利用者が一々記憶媒体の販売機等に出向く必 要がなく、その場にて一連の精算を実施できるようになるばかりか、これら給油 精算装置のみを設置するだけで記憶媒体を用いた精算を実施でき、これら記憶媒 体を用いた精算システムを安価にて導入することもできる。
【0058】 (b)請求項2項の考案によれば、投入した金額から給油金額が減額されて残 金データが算出され、該残金データに該当する有価価値情報が記憶媒体貯溜部よ り供給される記憶媒体に書き込まれて発行されるようになるため、利用者が投入 した金額に相当する有価価値情報の記憶された記憶媒体の発行を受けた後、該発 行された記憶媒体を再度リーダライタに挿入する手間を省くことができ、利便性 を向上できる。
【0059】 (c)請求項3項の考案によれば、記憶媒体の発行枚数が低減できるとともに 、これら記憶媒体を回収することで、再度これら回収された記憶媒体を使用する こともでき、記憶媒体の発行コストを低減できる。
【0060】 (d)請求項4項の考案によれば、回収された記憶媒体が自動的に記憶媒体貯 溜部に移送されて再使用されるようになるため、前記記憶媒体貯溜部への記憶媒 体の補充間隔を長くできる。
【0061】 (e)請求項5項の考案によれば、記憶が良好にできなくなった不良の記憶媒 体を確実に検出することができ、これら不良の記憶媒体が発行されることを防止 できるばかりか、これら不良の記憶媒体のみが不良貯溜部に分別貯溜されること から、これら不良の記憶媒体のみを取り出すこともできる。
【0062】 (f)請求項6項の考案によれば、記憶媒体の補充時期が前記報知手段により 確認できることから、前記記憶媒体貯溜部に記憶媒体が無くなることによる発行 障害を防止することができる。
【0063】 (g)請求項7項の考案によれば、利用者は投入した金額を逐次確認すること ができ、利用者に安心感を与えることができる。
【0064】 (h)請求項8項の考案によれば、前記貨幣投入口が紙幣投入口のみとするこ とで、高価な硬貨識別計数装置を設ける必要がなく、給油精算装置をより安価に て製造することができる。
【0065】
【図1】本発明の実施例における給油精算装置を適用し
た給油装置を示す外観正面図である。
た給油装置を示す外観正面図である。
【図2】本発明の実施例における給油精算装置の構成を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図3】本発明の実施例における給油装置の給油ノズル
部を示す外観斜視図である。
部を示す外観斜視図である。
【図4】本発明の実施例における給油精算装置を適用し
た給油装置の構成を示すブロック図である。
た給油装置の構成を示すブロック図である。
1 給油装置 2 本体部 3 給油精算装置 4a、4b、4c 給油ノズル 5 給油ホース 6a、6b、6c ノズルホルダー 7a、7b、7c 給油ポンプ 8a、8b、8c 計量器 9 前面パネル 10 カード発行挿入口 11 紙幣投入口(貨幣投入口) 12 油種選択ボタン 13 残金表示部 14 合計金額表示部 15 発行ボタン(発行操作部) 16 外装ケース 17 カバー部材 18 メイン基板 19 サブ基板 20 挿入部 21 紙幣挿入部 22a、22b、22c ロック装置 22’ ロッド 23a、23b、23c 検出装置 24a、24b、24c 動作ランプ 25 リーダライタ 26 カード供給ユニット 27 紙幣識別ユニット(貨幣識別
計数部) 28 不良貯溜部 29 回収貯溜部 30 印字ヘッド 31 磁気ヘッド 32 搬送ベルト 33 シャッタ 34 カード貯溜部 35 供給口 36 残量センサ(残量検出手段) 37 還流路 38 記憶部 39 計量器コントローラ 40 通信装置 41 通信ケーブル 42 動作ランプ駆動部 43 インターフェイス部 44 検出装置駆動部 45 マイクロコンピュータ(MP
U;算出部、判断手段) 46 補充ランプ(報知手段) 47 表示ドライバ
計数部) 28 不良貯溜部 29 回収貯溜部 30 印字ヘッド 31 磁気ヘッド 32 搬送ベルト 33 シャッタ 34 カード貯溜部 35 供給口 36 残量センサ(残量検出手段) 37 還流路 38 記憶部 39 計量器コントローラ 40 通信装置 41 通信ケーブル 42 動作ランプ駆動部 43 インターフェイス部 44 検出装置駆動部 45 マイクロコンピュータ(MP
U;算出部、判断手段) 46 補充ランプ(報知手段) 47 表示ドライバ
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも残金データ等の有価価値情報
を記憶するとともに該有価価値情報を書き換え可能とさ
れた記憶媒体より、該有価価値情報を読み出し、給油さ
れた金額に該当する有価価値を前記有価価値情報から減
額して残存有価価値情報を算出し、該残存有価価値情報
を前記記憶媒体に書き込み、更新して利用者に返却する
給油精算装置において、貨幣を投入する貨幣投入口と、
該貨幣投入口に連設され、前記投入される貨幣の識別お
よび計数を行う貨幣識別計数部と、投入された貨幣の合
計金額を算出する算出部と、前記記憶媒体に記憶されて
いる有価価値情報の読み出し、書き込み、更新を行うリ
ーダライタに、前記記憶媒体を供給可能に貯溜している
記憶媒体貯溜部と、を具備し、前記合計金額に該当する
有価価値情報を前記記憶媒体貯溜部より供給される記憶
媒体に書き込み、発行可能とされていることを特徴とす
る給油精算装置。 - 【請求項2】 前記算出部が、前記にて算出された投入
合計金額から給油された金額を減算して新たな有価価値
情報を算出し、これを前記記憶媒体貯溜部より供給され
る記憶媒体に書き込んで利用者に発行するようになって
いる請求項1に記載の給油精算装置。 - 【請求項3】 前記算出部において算出される新たな有
価価値情報が「0」の場合においては、記憶媒体を発行
しないかまたはリーダライタに挿入されている記憶媒体
を回収貯溜部に回収するようになっている請求項2に記
載の給油精算装置。 - 【請求項4】 前記回収貯溜部に貯溜された記憶媒体を
前記記憶媒体貯溜部に移送する還流路を具備する請求項
3に記載の給油精算装置。 - 【請求項5】 前記記憶媒体貯溜部から供給された記憶
媒体に、予め定められたデータ列を書き込とともに、こ
れを読み出し、この読み出されたデータ列と前記予め定
められたデータ列とを比較して記憶媒体の良否を判断す
る判断手段と、前記判断手段にて不良と判断された記憶
媒体を貯溜する不良貯溜部と、を具備する請求項1〜4
のいずれかに記載の給油精算装置。 - 【請求項6】 前記記憶媒体貯溜部における記憶媒体の
残量を検出する残量検出手段を具備し、前記残量が所定
量となった際に前記記憶媒体の補充を報知する報知手段
を具備する請求項1〜5のいずれかに記載の給油精算装
置。 - 【請求項7】 前記投入された合計金額を逐次表示する
表示部を具備する請求項1〜6のいずれかに記載の給油
精算装置。 - 【請求項8】 前記貨幣投入口が紙幣投入口のみで構成
されている請求項1〜7のいずれかに記載の給油精算装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008839U JP3058616U (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | 給油精算装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008839U JP3058616U (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | 給油精算装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058616U true JP3058616U (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=43192508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998008839U Expired - Lifetime JP3058616U (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | 給油精算装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058616U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003026298A (ja) * | 2001-07-18 | 2003-01-29 | Tokico Ltd | 流体供給装置及び流体供給方法及び記録媒体及びプログラム |
-
1998
- 1998-10-21 JP JP1998008839U patent/JP3058616U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003026298A (ja) * | 2001-07-18 | 2003-01-29 | Tokico Ltd | 流体供給装置及び流体供給方法及び記録媒体及びプログラム |
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