JP2002299620A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents
炭化珪素半導体装置の製造方法Info
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Abstract
技術を得ることで、SiC半導体装置の小型化と構造寸
法の高精度化を図る。 【解決手段】 p型ベース領域3の形成用マスクとなる
シリコン酸化膜21の上にシリコン酸化膜24を成膜し
たのちエッチバックすると、シリコン酸化膜21の両側
面に同等の幅でシリコン酸化膜24が残る。次に、シリ
コン酸化膜21、24をマスクとしたイオン注入を行っ
てn+型ソース領域4を形成する。さらに、表面チャネ
ル層5、ゲート酸化膜6、ゲート電極7等を順に形成し
たのち、これらをドライエッチングによってパターニン
グし、ゲート電極7のパターニングと同時にn+型ソー
ス領域4とソース電極との接続を行うためのコンタクト
ホールを形成する。これにより、p型ベース領域3の端
部とn+型ソース領域4の端部、ゲート電極7の端部と
コンタクトホールの端部とが自己整合的に形成される。
Description
C)半導体装置に関し、特に大電力用のパワーMOSF
ETに適した装置に関する。
抗低減に必要なセルサイズの小型化のために、また、F
ET特性の安定に必要な構造寸法の厳密な制御のため
に、自己整合(Self Aligment)の技術が使われてい
る。この技術は、図9(a)〜(d)に示すように、ゲ
ートJ1をマスクとしてp型不純物とn型不純物とを順
にイオン注入し、拡散によってベース領域とソース領域
を形成することで、ベース端とソース端の距離(=チャ
ネル長)、ソース端とゲート端の距離を厳密に制御し、
かつ寸法精度が上がることによって合わせ余裕を排除し
てセルの小型化を図るものである。
イオン注入した不純物が熱拡散しないという問題や、イ
オン注入後の活性化温度が高く、ゲート材のpo1yS
iやゲート絶縁膜のSiO2が溶融、蒸発してしまうと
いう問題などがある。
開2000−22137号公報では、po1ySiの酸
化及びその酸化膜の除去によってマスク端を移動させ、
SiCパワーMOSFETのベース端−ソース端及びソ
ース端−p+層端を自己整合する方法が述べられてい
る。
報に示されるように、1μm以上のマスク端を移動させ
るにはpo1ySiの酸化を長時間行なう必要がある。
また、最も深いベース形成のイオン注入を最後に行なう
場合、他の不純物原子をはじき出してしまうおそれがあ
る。さらに、ソース端−p+層端の自己整合を行ってい
るが、ここで示された自己整合はセルの小型化には効果
がないため、2箇所の自己整合箇所を持っているSiに
対してセルが大型化してしまう。
いて望まれているセルの小型化と構造寸法の高精度化を
十分に満たすことができない。
ワーMOSFETにおける自己整合技術を得ることで、
SiC半導体装置の小型化と構造寸法の高精度化を図れ
るようにすることを目的とする。
め、請求項1に記載の発明では、ベース領域形成用のイ
オン注入マスク材(21、30)の幅を均等に拡大し、
ソース領域形成用のイオン注入マスク材(21、24、
31)の一部として利用することを特徴としている。こ
のようにすれば、ベース領域の端部とソース領域の端部
との形成位置、つまりチャネル長が自己整合的に決定さ
れるようにできる。これにより、チャネル長の高精度化
とセルの小型化を実現できる。なお、請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の蓄積型の炭化珪素半導体装置
を反転型にしたものであり、請求項1と同様の効果を得
ることができる。
域形成用のイオン注入マスク材としてPolySi(3
0)を用いることができる。このようなPolySiと
することで、特殊な製造装置を必要とせず、後工程での
除去も容易に行うことができる。また、この場合、請求
項4に示すように、PolySiを熱酸化することで、
マスク材を拡大することが可能である。なお、このよう
な熱酸化を行う場合、熱酸化温度を750〜950℃と
することで、表面チャネル層等に熱酸化膜が形成される
ことを抑制することができる。
形成用のイオン注入マスク材としてシリコン酸化膜(2
1)を用いることもできる。このようにする場合、シリ
コン酸化膜が通常の半導体製造に用いられるものである
ことから、特殊な製造装置を必要とせず、後工程での除
去も容易である。
成用のイオン注入マスク材となるシリコン酸化膜(2
1)の上に、さらにシリコン酸化膜(24)を成膜した
のち、この成膜したシリコン酸化膜をエッチバックする
ことで、ベース領域形成用のイオン注入マスク材を拡大
することを特徴とする。このような工程により、ベース
領域形成用のイオン注入マスク材をシリコン酸化膜の成
膜厚さに対応して容易に拡大することができる。また、
PolySiの酸化に比べてマスク材の拡大量を容易に
大きくすることができる。
膜をエッチバックする前に、このエッチバックを行うシ
リコン酸化膜の表面の一部にエッチング保護材(32)
を配置しておき、エッチバック時にシリコン酸化膜の一
部が除去されないようにすることを特徴とする。このよ
うにすれば、ソース領域形成用のイオン注入工程におい
て、レジスト等でさらに表面をパターニングする必要が
ない。
ソース電極を連結するためのコンタクトホール形成とゲ
ート電極のパターニングとを同時に行う工程と、ゲート
電極の端部に絶縁材料(28、29)を形成することで
ゲート電極とソース電極を電気的に分離する工程とを有
することを特徴とする。これにより、ゲート電極の端部
とコンタクトホールの端部との位置関係を自己整合的に
決定することができる。これにより、請求項1と同様の
効果を得ることができる。
ホール形成とゲート電極のパターニングとを同時に行う
工程では、ゲート電極の上に絶縁膜(26)を形成した
のち、該絶縁膜と共に、ゲート電極とゲート絶縁膜及び
表面チャネル層をドライエッチでパターニングすること
でコンタクトホールを形成することを特徴とする。この
ように、コンタクトホール形成用のマスクとゲート電極
形成用のマスクとを共有化し、ドライエッチで加工する
ことにより、横方向の広がりのない加工が可能となる。
0に記載の蓄積型の炭化珪素半導体装置を反転型にした
もので、請求項9、10と同様の効果を得ることができ
る。
とソース電極とを電気的に分離する工程では、ドライエ
ッチングを行った後、熱酸化を行うことでゲート電極の
端面に絶縁材料を形成することを特徴とする。このよう
に、ゲート電極及びコンタクトホールの加工後に熱酸化
を行なうことで、容易にゲート電極とソース電極の電気
的絶縁をとることが可能である。なお、この場合におい
ても請求項14に示すように、熱酸化温度を750〜9
50℃とすることで、請求項4と同様の効果を得ること
ができる。
とソース電極とを電気的に分離する工程では、ゲート電
極の上に形成した絶縁膜の上にさらにシリコン酸化膜を
成膜し、このシリコン酸化膜をエッチバックすることで
絶縁材料を形成することを特徴とする。このように、ゲ
ート電極及びコンタクトホールの加工後にシリコン酸化
膜を成膜し、エッチバックすることで、容易にゲート電
極とソース電極の電気的絶縁をとることが可能である。
また、ゲート電極の端面の熱酸化処理に比べてゲート電
極とソース電極の間隔を容易に大きくすることができ
る。
表面にベース領域形成用のイオン注入マスクを形成する
工程を有し、該工程には、ベース領域形成用のイオン注
入マスク材をパターニングする際に、該イオン注入マス
ク材の一部にアライメントマークを形成する工程が含ま
れていることを特徴とする。このように、ベース領域形
成用のイオン注入マスク材の一部を利用してアライメン
トマークを形成することで、アライメントマークとベー
ス領域、ソース領域を自己整合的に形成することができ
る。これにより、ベース領域およびソース領域と、ゲー
ト領域およびコンタクトホールとの間の誤差を小さくす
ることができ、より小型化を図ることが可能となる。な
お、請求項17は、請求項16に記載の蓄積型の炭化珪
素半導体装置を反転型にしたもので、請求項16と同様
の効果を得ることができる。
トマークを形成する工程では、ベース領域形成用のイオ
ン注入マスク材の一部をカバーして、半導体層の表面を
エッチングすることで、半導体層に凹部(21a)によ
るアライメントマークを形成することを特徴とする。こ
のようにすることで、半導体層の表面にもアライメント
マークを正確に形成することができる。
形成のイオン注入マスク材の一部をカバーする材料とし
て、レジスト(22)もしくはシリコン酸化膜もしくは
PolySiを用いることを特徴とする。このような材
料を用いることで、容易にカバーしている材料だけを除
去することができる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
の一実施形態を適用したSiC半導体装置としてのパワ
ーMOSFETの断面構成を示す。以下、この図に基づ
いてパワーMOSの構成についての説明を行う。
基板1の上にはSiCからなるn-型エピ層2が形成さ
れている。このn-型エピ層2の表層部の所定領域には
p型ベース領域3が形成され、さらに、p型ベース領域
3の表層部の所定領域にはn+型ソース領域4が形成さ
れている。
との間に位置するp型ベース領域3の上に蓄積型チャネ
ルを形成するべく、n+型ソース領域4、p型ベース領
域3及びn-型エピ層2の表面にはn-型SiC層からな
る表面チャネル層5が形成されている。この表面チャネ
ル層5の表面にはゲート絶縁膜6が形成されていると共
にゲート電極7が形成され、これらベート電極、ゲート
絶縁膜及び表面チャネル層5の周囲が絶縁膜8で囲まれ
た構成となっている。
ホールを通じて、p型ベース領域3及びn+型ソース領
域4に電気的に接続されたソース電極9が形成され、図
示しないがn+型基板1の裏面側にドレイン電極が形成
されて図1に示すパワーMOSFETが構成されてい
る。
において、図中矢印で示したように、p型ベース領域3
の端部とn+型ソース領域4の端部との位置関係、つま
りゲート長が自己整合的に形成されていると共に、ゲー
ト電極7の端部と層間絶縁膜8の端部(コンタクトホー
ルの端部)との位置関係が自己整合的に形成されてい
る。
MOSFETの製造工程を示し、この図に基づいてパワ
ーMOSFETの製造方法についての説明を行う。
SiCからなるn+型基板1の上にn-型エピ層2が形成
されたものを用意する。そして、n-型エピ層2の表面
にシリコン酸化膜21を形成した後、フォトリソグラフ
ィによってシリコン酸化膜21をパターニングする。こ
れにより、シリコン酸化膜21に対し、p型ベース領域
3の形成予定位置を開口させた開口部と、以下の工程で
のマスク合わせに用いるアライメントマークとを同時に
形成する。つまり、p型ベース領域3の形成用マスクと
アライメントマークとを同時に形成する。
領域3の形成用マスクとしており、シリコン酸化膜21
が通常の半導体製造に用いられるものであることから、
特殊な製造装置を必要とせず、後工程での除去も例えば
一度のHFエッチングによって容易である。
レジスト22を堆積したのち、レジスト22をパターニ
ングし、レジスト22のうちアライメントマークが形成
された部位を開口させる。その後、レジスト22及びシ
リコン酸化膜21をマスクとしたエッチングを施す。こ
れにより、アライメントマークが形成された位置に凹部
が形成される。このアライメントマークの近傍の断面構
成を図5に示す。この図に示されるように、シリコン酸
化膜21に形成されたアライメントマークとなる開口部
21aに沿って凹部23が形成された状態となる。この
凹部23もシリコン酸化膜21に形成された開口部21
aと同様にアライメントマークとしての役割を果たし、
以下の工程でのマスク合わせに用いられる。
をカバーする材料としてレジスト22を用いているが、
シリコン酸化膜、PolySi等を用いることも可能で
ある。
除去したのち、シリコン酸化膜21をマスクとしたイオ
ン注入を行うことで、p型ベース領域3を形成する。こ
のとき、p型ベース領域3のマスクパターンとシリコン
酸化膜21に形成した開口部21aとが同時に形成して
あることから、p型ベース領域3がアライメントマーク
(開口部21a及び凹部23)に対して自己整合的に形
成される。なお、イオン注入欠陥を低減するために、高
温イオン注入(例えば400〜800℃)を行う場合も
あるが、この温度によってもリコン酸化膜21は影響を
受けない。
シリコン酸化膜24をデポジションしたのち、シリコン
酸化膜24をエッチバックすることでシリコン酸化膜2
1の側面にシリコン酸化膜24が配置されたマスクを形
成する。このとき、シリコン酸化膜24のエッチバック
量はほぼ一定であるため、シリコン酸化膜21の両側面
に残存するシリコン酸化膜24の幅は同等になる。すな
わち、シリコン酸化膜24により、シリコン酸化膜21
の幅が均等に拡大された構成となる。
レジスト25を堆積したのち、アライメントマークに基
づくマスク合わせを行い、レジスト25をパターニング
する。これにより、n+型ソース領域4の形成予定領域
の上においてレジスト25を除去する。そして、レジス
ト25及びシリコン酸化膜21、24をマスクとしたイ
オン注入を行うことで、n+型ソース領域4を形成す
る。
において、シリコン酸化膜21の両側面に残存したシリ
コン酸化膜24の幅が同等になっていることから、紙面
左右両側において、n+型ソース領域4とn-型エピ層2
との間の距離、すなわちチャネル長が同等になる。これ
により、p型ベース領域3の端部に対してn+型ソース
領域4の端部の形成位置が自己整合的に決定される。
酸化膜24の幅によって決定され、シリコン酸化膜24
の膜厚を厚くすればチャネル長が長くなり、薄くすれば
チャネル長が短くなる。このため、シリコン酸化膜24
の膜厚に基づいてチャネル長を制御することが可能とな
る。
びシリコン酸化膜21、24を除去したのち、例えば1
600℃の熱処理を行い、p型ベース領域3及びn+型
ソース領域4の不純物を活性化する。その後、基板表面
全面にn-型SiCからなる表面チャネル層5をエピタ
キシャル成長させる。
処理することでゲート酸化膜6を形成し、その上にPo
lySi層からなるゲート電極7を成膜する。このと
き、図3(d)には表れないが、パワーMOSFETの
セルの外部においては、ゲート電極形成用のPolyS
i層をエッチングにより除去する。
ゲート電極形成用のPolySi層端部のゲート絶縁膜
6を厚膜化したのち、ゲート電極7の上に層間絶縁膜2
6を配置すると共に、層間絶縁膜26の上にレジスト2
7を堆積する。そして、フォトリソグラフィによってレ
ジスト27をパターニングしたのち、レジスト27をマ
スクとしたエッチングを施す。これにより、層間絶縁膜
26、ゲート電極7、ゲート酸化膜6および表面チャネ
ル層5をパターニングし、n+型ソース領域4とp型ベ
ース領域3との導通を図るためのコンタクトホールを形
成する。
ニングするマスクとコンタクトホール形成用のマスクと
を共有したことになり、ゲート電極7の端部とコンタク
トホールとが自己整合的に形成される。なお、この工程
では、レジスト27をマスクとして層間絶縁膜26、ゲ
ート電極7、ゲート酸化膜6および表面チャネル層5の
パターニングを行っているが、レジスト27をマスクと
して層間絶縁膜26、ゲート電極7、ゲート酸化膜6の
パターニングを行ったのち、レジスト27を除去し、層
間絶縁膜26をマスクとして表面チャネル層5をパター
ニングするようにしても良い。
ゲート電極7の端部においてゲート酸化膜6を厚膜化す
ることで、ゲートの信頼性を向上させると共に、ゲート
電極7の側面にも酸化膜28を形成する。ただし、この
時の熱酸化温度を950℃以下、具体的には750〜9
50℃とすることで、SiC表面(n+型ソース領域4
やp型ベース領域3の表面)の酸化を防ぎつつ、ゲート
電極7の端部に酸化膜28を形成することができる。
面全面にシリコン酸化膜29を成膜する。この後、シリ
コン酸化膜29をエッチバックすることで、コンタクト
ホールの側面にシリコン酸化膜29を残す。これによ
り、シリコン酸化膜29、酸化膜28およびシリコン酸
化膜26による絶縁膜8が構成される。
電極9を形成したのち、n+型基板1の裏面を研磨後、
ドレイン電極を形成すると共に、絶縁膜8にゲート電極
7用のコンタクトホール形成と配線形成を行うことで、
図1に示すパワーMOSFETが完成する。
OSFETの製造方法によると、図1中矢印で示したよ
うに、p型ベース領域3の端部とn+型ソース領域4の
端部との位置関係や、ゲート電極7の端部と層間絶縁膜
8の端部(コンタクトホールの端部)との位置関係が自
己整合的に決定される。さらに、p型ベース領域3とア
ライメントマークとの位置関係も自己整合的に決定され
る。このため、パワーMOSFETの小型化と構造寸法
の高精度化を図れるようにすることが可能となる。
成を、図2(d)のp型ベース領域3のイオン注入後
や、図3(a)、(b)のエッチバック後、n+型ソー
ス領域4のイオン注入後に行なっても良い。
ホールの絶縁性を得るために、酸化膜28を形成するた
めの熱酸化とシリコン酸化膜29の成膜の2つの手段を
用いたが、ゲート電圧に対して高い耐圧と信頼性を要求
しない場合においては、どちらか一方の手段だけを用い
た製造工程とすることで工程の簡略化が図れる。この場
合、シリコン酸化膜29の成膜のような手段を用いた方
が容易に、ゲート電極7とソース電極9との間隔を大き
くすることが可能である。
イメントマーク、p型ベース領域3とn+型ソース領域
4、ゲート電極7とコンタクトホールの3つの自己整合
箇所をもつ製造方法について述べたが、そのうちの1
つ、もしくは2つの自己整合箇所をもつ製造方法を用い
てパワーMOSFETを製作すれば、何も自己整合箇所
のないパワーMOSFETに対してセルの小型化、寸法
精度の向上を図ることが可能である。
は、図1に示すように、エピ成長による表面チャネル層
5を持つ蓄積型のパワーMOSFETについて説明した
が、エピ成長による表面チャネル層5を持たない反転型
のパワーMOSFETについても、同様に適応すること
が可能である。このようなパワーMOSFETは、第1
実施形態における図3(c)の工程をなくすことによっ
て形成される。
立してしきい値電圧を設定する場合は、しきい値電圧調
整用のイオン注入を活性化熱処理前、例えばp型ベース
領域3のイオン注入と同時に行えばよい。
(a)と対応する図6に示されるように、コンタクトホ
ール形成のドライエッチにおいて、SiC(表面チャネ
ル層)をエッチングする必要をなくすことができるとい
うメリットがある。
いては、p型ベース領域3の形成用マスクとしてシリコ
ン酸化膜21を用いているが、PolySiを用いるこ
ともできる。このようなPolySiとすることで、特
殊な製造装置を必要とせず、後工程での除去も容易に行
うことができる。
olySiの上にシリコン酸化膜24を成膜し、エッチ
バックすることでn+型ソース領域4の形成用マスクを
構成することになるが、PolySiとシリコン酸化膜
24とのエッチング選択比により、PolySiがエッ
チングストッパとして働き、オーバエッチによってp型
ベース領域3の形成用マスクがエッチングされすぎない
ようにできる。
ySiを熱酸化することでn+型ソース領域4の形成用
マスクとすることも可能である。図7中の点線で示した
部分が図2(d)のシリコン酸化膜21に相当するPo
lySi30であるとすると、p型ベース領域3を形成
した後にPolySi30を熱酸化すれば、PolyS
i30が消費されて熱酸化膜31となり、p型ベース領
域3から所定幅広がったマスクが形成される。これをn
+型ソース領域4の形成用マスクとすれば、p型ベース
領域3とn+型ソース領域4との位置関係が自己整合的
に決定されることになる。
も、上述したような950℃以下、具体的には750〜
950℃で熱酸化を行うことで、SiC表面に熱酸化膜
が成長することを抑制することができる。ただし、熱酸
化による場合と比べると、シリコン酸化膜24を成膜す
る場合の方がマスク材の拡大量を容易に大きくすること
ができる。
型ソース領域4の形成用マスクの一部としてレジスト2
5を用いたが、以下のように行っても良い。図8に、第
1実施形態の図3(a)、(b)に代わる製造工程を示
す。
酸化膜24の上にレジスト(エッチング保護材)32を
配置したのち、レジスト32をパターニングしシリコン
酸化膜24の表面の一部にレジスト32を配置した状態
とする。そして、レジスト32をマスクとした状態でシ
リコン酸化膜24をエッチバックする。その後、図8
(b)に示すように、レジストを除去する。これによ
り、シリコン酸化膜21、24によってn+型ソース領
域4の形成用マスクが構成される。従って、シリコン酸
化膜21、24をマスクとしたイオン注入を施せば、n
+型ソース領域4が形成される。
みによってn+型ソース領域4の形成用マスクを構成し
てもよい。このようにすることで高温でのイオン注入工
程が可能となる。また、この場合、シリコン酸化膜21
をPolySiで代用することも可能である。
ETの断面構成を示す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
ある。
ETの製造工程を示す図である。
ETの製造工程を示す図である。
ETの製造工程を示す図である。
域、4…n+型ソース領域、5…表面チャネル層、6…
ゲート酸化膜、7…ゲート電極、8…層間絶縁膜、9…
ソース電極。
Claims (19)
- 【請求項1】 主表面及び主表面と反対面である裏面を
有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記ベース領域の表面部及び前記半導体層の表面部にお
いて、前記ソース領域と前記半導体層とを繋ぐように形
成された、炭化珪素よりなる第1導電型の表面チャネル
層(5)と、 前記表面チャネル層の表面に形成されたゲート絶縁膜
(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記ベース領域形成用のイオン注入マスク材(21、3
0)の幅を均等に拡大し、前記ソース領域形成用のイオ
ン注入マスク材(21、24、31)の一部として利用
することを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 主表面及び主表面と反対面である裏面を
有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記半導体層と前記ソース領域との間に位置する前記ベ
ース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記ベース領域形成用のイオン注入マスク材(21、3
0)の幅を均等に拡大し、前記ソース領域形成用のイオ
ン注入マスク材(21、24、31)の一部として利用
することを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記ベース領域形成用のイオン注入マス
ク材としてPolySi(30)を用いることを特徴と
する請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造
方法。 - 【請求項4】 前記ベース領域形成用のイオン注入マス
ク材としてのPolySiを熱酸化することで、前記ベ
ース領域形成のためのイオン注入マスク材を拡大するこ
とを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の
製造方法。 - 【請求項5】 前記熱酸化を750〜950℃の温度で
行うことを特徴とする前記請求項4記載の製造方法。 - 【請求項6】 前記ベース領域形成用のイオン注入マス
ク材としてシリコン酸化膜(21)を用いることを特徴
とする請求項1又は2に記載の炭化珪素記載の製造方
法。 - 【請求項7】 前記ベース領域形成用のイオン注入マス
ク材となるシリコン酸化膜(21)の上に、さらにシリ
コン酸化膜(24)を成膜したのち、この成膜したシリ
コン酸化膜をエッチバックすることで、前記ベース領域
形成用のイオン注入マスク材を拡大することを特徴とす
る請求項6に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記シリコン酸化膜をエッチバックする
前に、このエッチバックを行うシリコン酸化膜の表面の
一部にエッチング保護材(32)を配置しておき、エッ
チバック時に前記シリコン酸化膜の一部が除去されない
ようにすることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素
半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 主表面及び主表面と反対面である裏面を
有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記ベース領域の表面部及び前記半導体層の表面部にお
いて、前記ソース領域と前記半導体層とを繋ぐように形
成された、炭化珪素よりなる第1導電型の表面チャネル
層(5)と、 前記表面チャネル層の表面に形成されたゲート絶縁膜
(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記ソース領域に前記ソース電極を連結するためのコン
タクトホール形成と前記ゲート電極のパターニングとを
同時に行う工程と、 前記ゲート電極の端部に絶縁材料(28、29)を形成
することで前記ゲート電極と前記ソース電極を電気的に
分離する工程とを有することを特徴とする炭化珪素半導
体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記コンタクトホール形成と前記ゲー
ト電極のパターニングとを同時に行う工程では、前記ゲ
ート電極の上に絶縁膜(26)を形成したのち、該絶縁
膜と共に、前記ゲート電極と前記ゲート絶縁膜及び前記
表面チャネル層をドライエッチでパターニングすること
で前記コンタクトホールを形成することを特徴とする講
求項9に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 主表面及び主表面と反対面である裏面
を有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記半導体層と前記ソース領域との間に位置する前記ベ
ース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記ソース領域に前記ソース電極を連結するためのコン
タクトホール形成と前記ゲート電極のパターニングとを
同時に行う工程と、 前記ゲート電極の端部に絶縁材料(28、29)を形成
することで前記ゲート電極と前記ソース電極を電気的に
分離する工程とを有することを特徴とする炭化珪素半導
体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記コンタクトホール形成と前記ゲー
ト電極のパターニングとを同時に行う工程では、前記ゲ
ート電極の上に絶縁膜(26)を形成したのち、該絶縁
膜と共に、前記ゲート電極と前記ゲート絶縁膜をドライ
エッチでパターニングすることで前記コンタクトホール
を形成することを特徴とする講求項11に記載の炭化珪
素半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記ゲート電極と前記ソース電極とを
電気的に分離する工程では、前記ドライエッチングを行
った後、熱酸化を行うことで前記ゲート電極の端面に前
記絶縁材料を形成することを特徴とする請求項10又は
12に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記熱酸化を750〜950℃の温度
で行なうことを特徴とする請求項13に記載の炭化珪素
半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記ゲート電極と前記ソース電極とを
電気的に分離する工程では、前記ゲート電極の上に形成
した前記絶縁膜の上にさらにシリコン酸化膜を成膜し、
このシリコン酸化膜をエッチバックすることで前記絶縁
材料を形成することを特徴とする請求項10、12乃至
14のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造
方法。 - 【請求項16】 主表面及び主表面と反対面である裏面
を有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記ベース領域の表面部及び前記半導体層の表面部にお
いて、前記ソース領域と前記半導体層とを繋ぐように形
成された、炭化珪素よりなる第1導電型の表面チャネル
層(5)と、 前記表面チャネル層の表面に形成されたゲート絶縁膜
(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記半導体層の表面に前記ベース領域形成用のイオン注
入マスクを形成する工程を有し、該工程には、前記ベー
ス領域形成用のイオン注入マスク材をパターニングする
際に、該イオン注入マスク材の一部にアライメントマー
クを形成する工程が含まれていることを特徴とする炭化
珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 主表面及び主表面と反対面である裏面
を有し、炭化珪素よりなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
を有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部の所定領域に形成され、該ベー
ス領域の深さよりも浅い第1導電型のソース領域(4)
と、 前記半導体層と前記ソース領域との間に位置する前記ベ
ース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(6)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(7)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(9)と、 前記半導体基板の裏面に形成されたドレイン電極とを備
える炭化珪素半導体装置の製造方法において、 前記半導体層の表面に前記ベース領域形成用のイオン注
入マスクを形成する工程を有し、該工程には、前記ベー
ス領域形成用のイオン注入マスク材をパターニングする
際に、該イオン注入マスク材の一部にアライメントマー
クを形成する工程が含まれていることを特徴とする炭化
珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記アライメントマークを形成する工
程では、前記ベース領域形成用のイオン注入マスク材の
一部をカバーして、前記半導体層の表面をエッチングす
ることで、前記半導体層に凹部(21a)によるアライ
メントマークを形成することを特徴とする請求項16又
は17に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項19】 前記ベース領域形成のイオン注入マス
ク材の一部をカバーする材料として、レジスト(22)
もしくはシリコン酸化膜もしくはPolySiを用いる
ことを特徴とする請求項18に記載の炭化珪素半導体装
置の製造方法。
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