JPH0567634A - Mis型半導体装置の製造方法 - Google Patents

Mis型半導体装置の製造方法

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JPH0567634A
JPH0567634A JP22729391A JP22729391A JPH0567634A JP H0567634 A JPH0567634 A JP H0567634A JP 22729391 A JP22729391 A JP 22729391A JP 22729391 A JP22729391 A JP 22729391A JP H0567634 A JPH0567634 A JP H0567634A
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substrate
region
convex portion
residual
sio
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JP22729391A
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Inventor
Toshiyuki Ochiai
利幸 落合
Akira Uchiyama
章 内山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] Si単結晶基板より、結晶欠陥のない、SO
I構造を構成する単結晶Si層を簡易の工程で精度良く
形成する。 [構成] Si単結晶基板から基板ベース部およびこれ
に垂直な基板凸部を有する基板構造体をホトリソ・エッ
チング技術で形成する。次に、熱酸化処理で、基板構造
体の表面にSiO2 領域を設ける。SiO2 領域のパタ
ーニングによって、Si単結晶からなる残存基板凸部の
一方の側面を露出させ、他方の側面に、SiO2 膜パタ
ーンを形成する。その後、残存基板凸部の一方の側面側
においてMISFETを作り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置、特に、
SOI(Siliconon Insulator)を
用いて形成するMIS型半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MIS型半導体装置として、能動領域を
絶縁膜で基板から絶縁した構造のSOIトランジスタが
提案されている。このSOIトランジスタは、積層構造
による集積度の向上や、動作速度の向上を目的として、
その実用化が検討されている。
【0003】従来のこの種の装置として、文献:「LS
Iハンドブック,電子通信学会編,オーム社,pp.3
88〜390」に開示されたものがある。この文献に開
示された構造および製造方法につき、図2の(A)、
(B)および(C)を参照して簡単に説明する。
【0004】この文献の第3図に示された例によれば、
シリコン(Si)基板10の上面側から基板10に対し
て、注入エネルギーを300KeVおよびドーズ量を1
18(10の18乗)cm-2(cmの2乗)として酸素
イオン(O+ )を注入する。これにより、この基板10
の表面領域のした側に埋め込みシリコン酸化物層(Si
2 (二酸化珪素)層)12と表面の薄いシリコン(S
i)単結晶層14を形成する。
【0005】次に、高温Ar(アルゴン)ガス中で、熱
処理を行って、単結晶層14の結晶性回復処理を行って
いる。この処理によって、単結晶層は、再結晶Si層1
6となリ、SOIウエハを得ている(図2の(B))。
【0006】次に、このSOIウエハに、通常のMOS
FET形成技術を用いて、ゲート酸化膜18、ゲート電
極20の成膜、およびパターニングを行い、ソース2
2、ドレイン24およびチャネル領域26を得る(図2
の(C))。
【0007】このようにして、得られたSOI構造MO
SFETは、埋め込みSiO2 層12によって基板10
のSi領域から分離されていることから、ラッチアップ
等の問題が生ぜず、また、ソース・ドレインの接合容量
が極端に小さくなることで、高速性も得られるという特
色があるといわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来方法では、基板10に対して、1018cm-2とい
う極めて高いドーズ量の酸素イオン注入を行う。このた
め、SOIウエハの損傷が大きく、この損傷をその後の
アニールで完全に回復させることは事実上困難であっ
た。このSOIウエハの再結晶Si層16はMOSFE
Tのチャネルが形成される領域であり、このチャネル領
域の結晶欠陥はFETの相互コンダクタンス(駆動能力
に関係する。)の低下や長期信頼性の低下、リーク電流
の増大といった諸問題を生じさせるものであり、従っ
て、この従来方法では、技術的に満足出来るSOIウエ
ハの再結晶Si層16は得られていなかった。
【0009】また、上述した従来例とは異なり、ポリシ
リコン膜をレーザで結晶化させる等の方法で結晶回復を
図る方法も行われているが、その場合でも、単結晶への
再結晶化は事実上困難な問題を有している。
【0010】この発明の目的は、SOIの単結晶Si層
の結晶性の問題が生じない方法で当該単結晶Si層を形
成することによって、高信頼性と高性能とを有するMI
S型半導体装置を製造する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明のMIS型半導体装置の製造方法によれ
ば、(a)Si基板から、基板ベース部とこの基板ベー
ス部から実質的に垂直に突出する薄い板状の基板凸部と
を具える基板構造体を形成するドライエッチング工程
と、(b)この基板構造体の、前述の基板凸部側の全面
に熱酸化処理によって二酸化珪素(SiO2 )領域を形
成する工程と、(c)前述の熱処理後の残存基板凸部の
一方の側面を除く、少なくとも他方側面側に、SiO2
領域パターンを形成する選択的エッチング工程と、
(d)前述の残存基板凸部にチャネル領域を設け、この
残存基板凸部の一方の側面側にゲート電極を少なくとも
設けてMIS型電界効果トランジスタを形成する工程と
を含むことを特徴とする。
【0012】この発明の実施に当たり、好ましくは、前
述の(c)工程の後であって(d)工程の前に、この
(c)工程で露出した残存基板ベース部上にSiとSi
2 とはエッチングの選択比が異なる絶縁膜を形成する
工程を含むのが良い。
【0013】
【作用】上述したこの発明の構成によれば、先ず、Si
基板に対してドライエッチングによって基板ベース部と
これに垂直な、薄い板状の基板凸部とを形成する。そし
て、熱酸化処理によって、基板べース部および基板凸部
の表面領域にSiO2 領域を設ける。この熱酸化処理に
よって残存した基板凸部の部分がFETのチャネル領域
が形成されるSi単結晶の領域となる。次に、このSi
2 領域を選択エッチングすることによって、この残存
基板凸部の、少なくとも一方の側面のSiO2 領域部分
を除去し、他方の側面を含む残りの表面にSiO2 領域
のパターンを残存させる。以上の工程によってSOI構
造が得られる。
【0014】上述の工程において、板状の残存基板凸部
の厚みは、アライメント精度が問題となるホトリソ工程
を用いずに、基板凸部の形成に用いるレジストパターン
寸法と熱酸化処理時間とを制御することによって精度良
く形成出来る。
【0015】また、基板凸部の形成の際のドライエッチ
ングにより生じた凸部表面のエッチング・ダメージは、
SiO2 領域の形成により除去され、しかも、その後の
SiO2 のエッチングによる残存基板凸部の表面のエッ
チング・ダメージは実質的に少ないので、残存基板凸部
の側面(側壁)は素子特性に影響を及ぼすほどのSi単
結晶の結晶欠陥等の問題が発生する恐れはない。
【0016】従って、Siウエハに多数のSi単結晶の
基板凸部を形成して、これらSi単結晶を利用して、高
信頼性と高性能とを有する、SOI構造のMIS型半導
体装置を高集積度で製作出来る。また、この製作を、簡
易な工程で、しかも、制御性良く行なえる。
【0017】
【実施例】以下、図を参照して、この発明の実施例につ
き説明する。
【0018】なお、図は、この発明を理解出来る程度に
各構成成分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示
してあるにすぎない。また、以下に説明する数値的条件
は、単なる好適例であって、これらの値は、設計に応じ
て、適当な値を設定することが出来る。
【0019】まず、図1を参照して、この発明のSOI
構造を利用したMIS型半導体装置製造方法、特に、こ
の発明の要旨を中心にして説明する。
【0020】図1の(A)〜(C)は、この発明の要旨
の説明に供する工程図で、各図は、主要工程段階で得ら
た構造体を、ゲート電極を含む部分での断面で概略的に
表わしてある。
【0021】先ず、この発明では、Si基板から基板べ
ース部100とこの基板ベース部100から実質的に垂
直に突出する薄い板状の基板凸部102とを具える、S
i単結晶の基板構造体104を形成する(図1の
(A))。この形成はホトリソ・エッチングを用いて行
ない、特にエッチングはドライエッチングで行なう。こ
の工程の際用いるレジストパターンの寸法を、基板凸部
の厚みがL1となるように設計する。なお、基板凸部1
02が基板ベース部100上を延在する長さは設計に応
じて適当に設定すれば良い。
【0022】次に、この基板構造体104の、基板凸部
102の側の全面に熱酸化処理によって二酸化珪素(S
iO2 )領域を一旦形成した後、これを選択的にエッチ
ングすることにより、図1の(B)に示すような構造体
を得る。この選択エッチングによって、基板構造体10
4の熱処理後に残存した、Si単結晶の基板凸部の部分
(この部分を残存基板凸部と称する。)110の一方の
側面110aを除く、少なくとも他方の側面110bの
側に、SiO2 領域パターン(SiO2 膜パターンとも
称する。)112を形成する。なお、この実施例では、
この残存基板凸部110の頂部の一部分に亙り,このS
iO2 の一部分が乗った状態を示してある。また、ここ
では、上述の熱酸化によって残存する、Si単結晶の基
板ベースの部分を残存ベース部114と称する。この熱
酸化時間を制御して、残存基板凸部110の、前述の基
板凸部102の厚みに対応する厚みをL2にする。そし
て、この場合のエッチングは、ドライまたはウエットエ
ッチングのいずれであっても良い。このようにして、S
OI構造116を得る。
【0023】次に、この実施例では、残存ベース部11
4の露出している表面に、エッチングバック技術を用い
て、設計に応じた適当な膜厚の絶縁膜120を設ける。
この絶縁膜120を、SiはもとよりSiO2 とのエッ
チング選択比が異なる材料、例えばSi−N膜で形成す
るのが好適である。その後、この残存基板凸部110の
一方の側面110a上に,適当な通常の技術を用いて、
酸化膜或いは窒化膜等といった所要のゲート絶縁膜12
2を設ける。次に、チャネルの導電型を決め、また、F
ETの閾値特性を決めるのに必要な、所要の単独または
複数の不純物を適当な従来方法で、残存基板凸部110
に拡散させてチャネルが形成されるべき領域(チャネル
領域と称する。)124と、この凸部110の延在する
方向においてチャネル領域124の両側にソース・ドレ
イン不純物拡散層(図示せず。)とを設ける。この実施
例では、一例として、チャネル領域を、実質的にSi単
結晶の残存基板凸部110の高さ方向の全面に形成して
いる。次に、この残存基板凸部110の一方の側面側、
従って、ゲート絶縁膜122上に、通常の形成方法で、
ゲート電極126を設けてMIS型電界効果トランジス
タ形成する(図1の(C))。なお、上述した不純物の
導入において、閾値を決める不純物の導入は、ゲート電
極126の形成前に行ない、また、導電型を決める不純
物の導入は、ゲート電極126の形成後に行なうのが良
い。
【0024】上述した説明からも明らかなように、残存
基板凸部110の厚み(幅とも称する。)L2は、基板
凸部102の厚み(幅とも称する。)L1の設計寸法を
きちんと定め、かつ、熱酸化処理時間を制御することに
より、設計通りに正確に形成することが出来る。また、
基板凸部102をドライエッチングで形成するので、そ
のSi単結晶の表面がダメージを受けるが、その後の熱
酸化処理によって、ダメージを受けた領域がSiO2
域となってしまうので、このSiO2 が除去されて形成
されたSi単結晶の残存基板凸部110の露出表面は、
実質的にダメージの無い、FET素子形成に好適な表面
領域となっている。また、ホトリソ・エッチングと、熱
酸化処理という簡単な方法で、SOI構造を得ることが
出来る。 <具体的製造方法の説明>次に、この発明の具体的製造
方法につき、図3〜図6までを参照して、工程順に説明
する。この実施例では、同一基板から2つのSOI構造
を形成氏、それぞれにFETを作り込む例につき説明す
る。
【0025】図3の(A)〜(C)、図4の(A)〜
(C)および 図5の(A)および(B)は、一連の製
造工程の具体例を示す工程図である。各図は、図6のI
−I線に沿って採って示した断面に対応した部分での断
面図である。なお、図中、各図に示した構成成分と同じ
構成成分には、同一符号を付して説明する。
【0026】まず、基板としてSi単結晶基板を用意
し、ホトリソ・エッチング工程でこの基板をエッチング
して、共通の基板ベース部200に幅L1の第1および
第2基板凸部202および204をそれぞれ形成し、基
板構造体206を得る(図3の(A))。ここで、この
凸部202および204の高さは、最終的にはFETの
ゲート幅方向の長さを決定する寸法となるから、必要と
する素子の設計寸法に従って、1〜5μmの範囲内の適
当な値にそれぞれ設定するのが良い。また、基板凸部が
基板ベース部200上を延在する長さは、設計に応じて
それぞれ適当に設定すれば良い。
【0027】次に、この基板ベース部200の、基板凸
部側の全面に熱酸化処理によって、SiO2 領域として
SiO2 膜(第1絶縁膜)208を形成し、図3の
(B)に示すような構造体を得る。この熱酸化処理によ
って、残存したSi単結晶部分を、残存ベース部21
0、残存基板凸部212および214として、図中に示
す。この残存基板凸部の幅をL2で示してある。この実
施例では、熱酸化処理を、例えば、850℃〜1100
℃の範囲内の適当な温度で、基板凸部202および20
4の幅が残存基板凸部212および214の幅L2とな
るに必要な適当な時間だけ行なうのが良い。通常、Si
の熱酸化により、SiO2 膜の膜厚の40%程度に相当
する厚さのSi層が反応によって減少することが知られ
ている。従って、上述したように、最初の基板凸部20
2および204の形成のためのレジストパターンの寸法
と、この熱酸化処理時間を制御することで、L2の幅を
正確に形成出来る。なお、この実施例では、一例とし
て、このL2の値を0.05〜0.2μm程度の範囲内
の適当な値にするのが良い。その結果、このSiO2
208の膜厚は厚くなり、先のエッチングによってエッ
チング・ダメージを受けたSi単結晶領域がSiO2
変わる。従って、残存ベース部210、残存基板凸部2
12および214はダメージがないSi単結晶領域とな
っている。
【0028】次に、従来周知のホトリソ・エッチング工
程を適用して、SiO2 膜、すなわち、SiO2 領域2
08のパターニングを行なって、主として2つの残存基
板凸部212および214の間にSiO2 膜を部分的
に、SiO2 膜パターン216として、残存させる。こ
の実施例では、それぞれの残存基板凸部212および2
14の頂部の一部分に達するところまで残存させてあ
る。その結果、これら残存基板凸部212および214
の互いに対向している側面212bおよび214bに絶
縁膜が形成され、それぞれの、反対側の側面212aお
よび214aは露出した側面となっている。ここでのエ
ッチングは、ドライエッチングでもウエットエッチング
でも良いが、好ましくは、エッチング・ダメージとの観
点からウエットエッチングで行なうのが良い。いずれに
しても、この際のダメージは、Siのドライエッチング
場合のダメージよりもかなり少ないため、このSiO2
の除去により、残存基板凸部212および214の露出
した表面が、このエッチングによって、FETの動作特
性に悪影響を与える程のダメージを受けることがない。
【0029】このようにして、2つの残存基板凸部21
2および214とSiO2 パターン216とにより、第
1および第2の、2つのSOI構造220および222
が形成される。 <MISFETの作り込みの実施例の説明>次に、この
ようにして形成したSi単結晶層である残存基板凸部2
12および214を用いてMISFETを形成する例に
つき説明する。このFETは、Siの残存ベース部21
0の上面に突出形成したSiの残存基板凸部212およ
び214のそれぞれの相対向する側面上にSi酸化膜2
16を有し、Si酸化膜216とは反対側のそれぞれの
側面上にゲート酸化膜を有する構造のMISFET型半
導体装置である。
【0030】以下、通常のMOSFET形成と同様のセ
ルフアライン法によってSOI上にMOSFETを形成
する。
【0031】先ず、図3の(C)に示す残存ベース部2
10の上面であって、残存基板凸部212および214
のそれぞれの下部に、適当な膜厚の第2絶縁膜228を
形成し、図4の(B)に示すような構造体を得る。この
ため、先ず第2絶縁膜の材料をCVD法によって、図3
の(C)に示した構造体の上側全面に、第2絶縁層22
4を形成する。次に、レジスト等といった適当な、表面
平坦化の容易な材料を用いて、第2絶縁層224の上面
を平坦化層226で被覆し平坦面を形成する。このよう
にして得られた構造体を図4の(A)に示す。この場
合、周知の通り、この第2絶縁層224および平坦化層
226の材料を、SiおよびSiO2 とはエッチングの
選択性があり、また、互いにエッチレイトを等しく出来
る材料とするのが良い。また、この実施例では、第2絶
縁膜228の材料をSi−N(シリコン窒化)物とする
のが好適である。この実施例では、このSi−N膜22
8の膜厚を、後工程で行なわれる不純物拡散層の形成の
ためのイオン注入の際にマスクとして利用するため、S
iベース部210が損傷を受けないような膜厚、例えば
0.1μm程度とするが良い。次に、この平坦化層22
6の上面から第2絶縁層および平坦化層とをエッチング
速度が等しい条件でエッチバックすることにより、Si
−N膜の第2絶縁膜224を形成し、図4の(B)に示
す構造体を得る。
【0032】次に、この構造体(図4の(B))に対し
て不活性ガス雰囲気中で、適当な酸化温度で、熱酸化処
理を行って、残存基板凸部212および214の露出し
ている側面の全面に絶縁膜として酸化膜例えばSiO2
膜230および232を形成する。この酸化膜はMIS
FETのゲート絶縁膜となるべき膜である。この実施例
では、熱酸化温度と時間とを適当に制御して、5〜20
nm程度の膜厚の酸化膜230および232を形成す
る。その結果得られた構造体を図4の(C)に示す。
【0033】次に、FETの閾値を所望の値に制御する
ための、従来用いられている適当な不純物を、残存基板
凸部212および214に導入する。この導入方法およ
び同入量は、従来周知の方法および設計に応じた適切な
量で行なえば良い。なお、この不純物の導入は、酸化膜
230および232の形成前に適当な方法で行なっても
良い。
【0034】次に、リン(P)を1020(10の20
乗)cm-3(cmのマイナス3乗)程度の濃度で含有す
るn+ ポリシリコン層(図示せず)を図4の(C)の構
造体の上側全面に設ける。このポリシリコン(ポリS
i)層を通常のCVD法で成膜し、その膜厚を、配線層
として適当な膜厚、例えば、3000A°程度とする。
なお、このポリSi層の成膜方法および膜厚は、設計に
応じた適当な方法および膜厚に変えることが出来る。次
に、従来周知のホトリソエッチング技術を用いて、この
ポリシリコン層と酸化膜230および232とをパター
ンニングすることによって、ゲート電極234および2
36とゲート絶縁膜238および240を形成する。そ
の結果得られた構造体を図5の(A)に示す。
【0035】次に、図5の(A)の構造体の、不純物導
入済みの残存基板凸部212および214に対して、個
別に、斜め上方から適当な角度、例えば、基板面に対し
て45度の入射角で不純物イオンの注入を行い、しかる
後、アニールを行って、これらの凸部212および21
4の領域のうち、この凸部の延在方向の一部分の領域で
あって、その高さ方向の全面のチャネル領域242およ
び244を除き、このチャネル領域の両側の領域を、ソ
ース・ドレイン不純物拡散層254および256に変
え、MOSFETの主要部を完成する(図5の(B)お
よび図6)。このイオン注入は、同一のイオンを用い
て、回転させながら行っても良いし、あるいは、凸部2
12および214に対して、異なるイオンを注入するよ
うにして、それぞれに反対導電型のチャネルを形成する
ようにしても良い。
【0036】その後、通常の技術を用いて、ソース電極
246および248とびドレイン電極250および25
2と所要の配線(図示せず。)を形成する。このように
して得られたMOSFETの構造体の要部の外観を図6
に概略的な斜視図として示してある。
【0037】この発明は、上述した実施例に限定される
ものではなく、多くの変形および変更をなし得ること明
らかである。例えば、特に限定しなかった各種の条件
は、従来半導体技術分野で通常用いられている条件で実
施すれば良い。
【0038】また、上述した実施例では、SOI構造を
1つまたは2つ構成した例につき説明したが、同一のS
iウエハに多数設けて、高集積化を図ることが出来るこ
とはもとより、それぞれの残存基板凸部に多数のFET
を作り込むようにしてさらに高集積化を図ることも可能
である。
【0039】
【発明の効果】上述したこの発明によるMIS型半導体
装置の製造方法によれば、Si単結晶基板から、先ず、
基板ベース部および基板凸部を具える基板構造体を形成
し、然る後、熱酸化処理で、基板構造体の上側表面にS
iO2 領域を形成する。このSiO2 領域の形成により
残存した、Si単結晶からなる残存基板凸部とこのSi
2 領域とでSOI構造を構成する。従って、この残存
基板凸部はチャネル領域となるので、その幅を出来るだ
け設計通りに形成することが重要であるが、この発明で
は、アライメント精度が問題となるホトリソグラフィー
技術を用いずに、上述した基板凸部形成のためのレジス
トパターンの寸法制御および熱酸化時間の制御によっ
て、残存基板凸部を形成するので、これを精度良く、し
かも、簡単容易に形成することが出来る。
【0040】また、この発明では、Si単結晶の基板凸
部の、ダメージを受けている表面領域を熱酸化によって
SiO2 領域に変えて、ダメージの無い残りのSi単結
晶部分をFETを作り込むための領域として残存させて
いる。従って、このSOI構造のSi単結晶層には結晶
欠陥を生じることがない。よって、このSi単結晶層を
用いて形成したFETは、従来のFETよりも高信頼性
を有し、しかも、高性能を有する。
【0041】従って、この発明によって得られたSOI
構造を用いて半導体装置を構成すれば、従来よりも簡易
な工程で、制御性良く、しかも、高集積度でMIS型半
導体装置を製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明のMIS型半導体
装置の製造方法の要旨の説明に供する製造工程図であ
る。
【図2】(A)〜(C)は、従来のMIS型半導体装
置、特にSOIトランジスタの構造および製法の説明に
供する工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、この発明のMIS型半導体
装置、特に、MOSFETの製造工程の一部分を示す工
程図である。
【図4】(A)〜(C)は、図3の続きの工程図であ
る。
【図5】(A)〜(C)は、図4の続きの工程図であ
る。
【図6】図5の続きの工程で形成されたMISFETの
要部の外観の概略的斜視図である。
【符号の説明】 100,200:(Si単結晶の)基板ベース部 102:(Si単結晶の)基板凸部、 104,20
6:基板構造体 110,212,214:残存基板凸部 110a,110b,212a,212b,214a,
214b:側面 112,216:SiO2 領域パターン 114,210:残存ベース部 122,238,240:ゲート絶縁膜 124,242,244:チャネル領域 126,234,236:ゲート電極、 202:第1
基板凸部 204:第2基板凸部、 208:Si
2 膜 220,222:SOI構造、 224:第2
絶縁層 226:平坦化層、 228:第2
絶縁膜(Si−N膜) 230,232:絶縁膜(酸化膜), 246,24
8:ソース電極 250,252:ドレイン電極 254,256:ソース・ドレイン不純物拡散領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)Si基板から、基板ベース部とこの
    基板ベース部から実質的に垂直に突出する薄い板状の基
    板凸部とを具える基板構造体を形成するドライエッチン
    グ工程と、 (b)該基板構造体の、前記基板凸部側の全面に熱酸化
    処理によって二酸化珪素(SiO2 )領域を形成する工
    程と、 (c)前記熱処理後の残存基板凸部の一方の側面を除
    く、少なくとも他方側面側に、SiO2 領域パターンを
    形成する選択的エッチング工程と、 (d)前記残存基板凸部にチャネル領域を設け、該残存
    基板凸部の一方の側面側にゲート電極を少なくとも設け
    てMIS型電界効果トランジスタを作り込む工程とを含
    むことを特徴とするMIS型半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記
    (c)工程の後であって(d)工程の前に、前記(c)
    工程で露出した残存基板ベース部上にSiとSiO2
    はエッチングの選択比が異なる絶縁膜を形成する工程を
    含むことを特徴とする方法。
JP22729391A 1991-09-06 1991-09-06 Mis型半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH0567634A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021075434A1 (ja) * 2019-10-18 2021-04-22 株式会社ソシオネクスト 半導体集積回路装置
WO2021171969A1 (ja) * 2020-02-25 2021-09-02 株式会社ソシオネクスト 半導体集積回路装置
WO2021182247A1 (ja) * 2020-03-11 2021-09-16 株式会社ソシオネクスト 半導体集積回路装置

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