JP2002253606A - 搬送システムおよび装置 - Google Patents
搬送システムおよび装置Info
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Abstract
るおそれのない搬送システムおよび装置を提供する。 【解決手段】 供給手段1からシート状物を第1の速度
v1で受け取り、該受け取ったシート状物を保持して搬
送しながら搬送速度を変化させ、当該シート状物を第2
の速度v2で下流に渡す搬送装置2に関する。互いに異
なる速度で回転可能な第1および第2回転体21,22
と、シート状物の搬送方向に互いに離間して配置され前
記第1回転体21と共に回転し、シート状物を受け取っ
てから渡すまで保持する複数個の第1保持部20Aと、
シート状物の搬送方向に互いに離間して配置され前記第
2回転体22と共に回転し、シート状物を受け取ってか
ら渡すまで保持する複数個の第2保持部20Bと、前記
第1回転体21の角速度を変化させる第1変速部41
と、前記第2回転体22の角速度を変化させる第2変速
部42とを備えている。
Description
等における搬送に関するものである。
産される着用物品等の製造においては、物品を切断した
後や、物品に所定の加工を施した後に、当該物品の搬送
速度を加減速することがなされている(たとえば、特開
平8−52696号、特開昭63−317576号公報
参照)。
造装置においては、周速度の小さいロールから周速度の
大きいロールに物品を受け渡す。したがって、受け渡し
の際に、物品がロールに対してスリップするのは避けら
れない。その結果、物品の位置が搬送(回転)方向に位
置ズレするおそれがある。
製造装置においては、物品を保持した吸着パッドの回転
速度を変化させるので、物品のスリップを防止できる。
しかし、この先行技術では、各パッドごとに各パッドの
速度を変化させる変速部やベアリングが必要になる。し
たがって、装置が大型化したり、重くなる原因となる。
もので、その目的は、小型かつ軽量で物品が搬送方向に
位置ズレするおそれのない搬送システムおよび装置を提
供することである。
ムは、原反をカッタで切断して物品およびトリムを生成
し、前記トリムを排出すると共に前記物品を下流に供給
する供給手段と、前記供給手段から前記物品を第1の速
度で受け取り、該受け取った物品を保持して搬送しなが
ら搬送速度を変化させ、当該物品を第2の速度で下流に
渡す搬送手段と、前記搬送手段から前記第2の速度ない
し該第2の速度に近似した速度で前記物品を受け取る受
取手段とを備えたことを特徴とする。
物品は、供給手段から搬送手段に受け取られて、該搬送
手段によって第1の速度から第2の速度に変速され、そ
の後、受取手段に移送される。したがって、物品の搬送
速度を、搬送手段から受取手段への移送時に大きく変速
する必要がないから、物品がスリップするおそれがな
い。
ート状物を第1の速度で受け取り、該受け取ったシート
状物を保持して搬送しながら搬送速度を変化させ、当該
シート状物を第2の速度で下流に渡す搬送装置であっ
て、互いに異なる速度で回転可能な第1および第2回転
体と、シート状物の搬送方向に互いに離間して配置され
前記第1回転体と共に回転し、シート状物を受け取って
から渡すまで保持する複数個の第1保持部と、シート状
物の搬送方向に互いに離間して配置され前記第2回転体
と共に回転し、シート状物を受け取ってから渡すまで保
持する複数個の第2保持部と、前記第1回転体の角速度
を変化させる第1変速部と、前記第2回転体の角速度を
変化させる第2変速部とを備え、前記複数の第1保持部
のうちの1つが前記供給手段からシート状物を受け取る
ときに、前記複数の第1保持部のうちの他の全ての第1
保持部が前記受取手段にシート状物を渡さない位置とな
るように、前記複数の第1保持部が配設され、前記複数
の第2保持部のうちの1つが前記供給手段からシート状
物を受け取るときに、前記複数の第2保持部のうちの他
の全ての第2保持部が前記受取手段にシート状物を渡さ
ない位置となるように、前記複数の第2保持部が配設さ
れている。
が第1(第2)回転体の角速度を変化させ、これに伴っ
て、各第1(第2)保持部の周速度が変化する。したが
って、各第1および第2保持部は、それぞれ、第1の速
度で物品を受け取り、第2の速度で物品を渡すことがで
きる。
持部は互いに同じ速度で回転するから、1つの第1(第
2)保持部が物品を受け取るときには、他の第1(第
2)保持部が物品を渡さないように、第1(第2)保持
部を配置する。
1(第2)回転体に直接回転力を与えて変速してもよい
が、第1(第2)保持部のうちの1つに回転力を与え
て、当該第1(第2)保持部を介して第1(第2)回転
体に回転力を伝達し、該第1(第2)回転体を介して他
の第1(第2)保持部に回転力を与えてもよい。
アーによる負圧で物品を吸着する場合が多いが、必ずし
もそのような構造とする必要はなく、アームなどで物品
を押さえ付けてもよい。
に物品の搬送速度が若干加減速されてもよい。すなわ
ち、物品をスリップさせないためには、受け取り時や渡
し時に搬送速度を加減速しないのが理想的であるが、若
干、増速されたり、減速されたりしても、スリップを防
止する効果が得られるからである。
で切断される前のシート状物をいい、ウェブのように連
続した長いシート状物の他に不連続なシート状物を含む
概念である。本発明において、「物品」としては、主と
して着用物品が対象となる。ここで、「着用物品」と
は、前記パッドで吸着し得る布帛や繊維の積層体などを
含み、生理用ナプキンや使い捨てオムツまたはパンツの
製品や半製品を含む概念である。また、「シート状物」
とは、単層のまたは積層された布帛、フィルム、積層体
などを含む概念である。
た以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解され
るであろう。しかしながら、実施形態および図面は単な
る図示および説明のためのものである。本発明の範囲は
請求の範囲に基づいて定めなければならない。添付図面
において、複数の図面における同一の部品番号は、同一
または相当部分を示す。
って説明する。図1において、本搬送(製造)システム
は、供給装置(手段)1、搬送装置(手段)2および受
取装置(手段)3を備えている。
に、連続したウェブのような原反Naを型抜きして、物
品NおよびトリムTを生成し、前記物品Nを下流の搬送
装置2に供給する。前記供給装置1は、カッターロール
10、アンビルロール11および吸引部12を備えてい
る。前記カッターロール10はループ状のダイカッタ1
3を周面に複数備えており、回転しながら前記ダイカッ
タ13がアンビルロール11に接触することで、原反N
aを型抜きして物品NおよびトリムTを生成する。前記
トリムTは吸引部12に吸引されて廃棄される。一方、
前記物品Nはアンビルロール11の表面に吸着されて、
アンビルロール11の回転により受取位置RPまで搬送
される。
ロール11の配置を逆に設定し、物品Nをカッターロー
ル10によって吸着し、受取位置RPまで搬送してもよ
い。しかし、この場合、カッターロール10のダイカッ
タ13が、アンビルロール11の他に搬送装置2にも接
触するので、刃こぼれし易くなる。
(保持部)20を備えている。該搬送装置2は、前記パ
ッド20で上流のアンビルロール11から受取位置RP
において第1の速度v1で物品Nを受け取り、その物品
Nを渡し位置SPまで搬送する間に物品Nの搬送速度を
変化させた後、当該渡し位置SPにおいて第2の速度v
2で下流の受取装置3のシートS上に供給する。なお、
第1の速度v1と第2の速度v2は、互いに異なる速度
であれば、いずれが大きくてもよい。
11および吸着パッド20の周速は互いに同一速度に設
定するのが好ましい。また、渡し位置SPにおける吸着
パッド20の周速およびシートSの速度は互いに同一速
度に設定するのが好ましい。このように設定すること
で、前記受取位置RPおよび渡し位置SPにおいて、吸
着パッド20の表面などにおいて物品Nのスリップをよ
り効果的に防止し得る。
搬送装置2は図示しないドラムの回りに、複数の吸着パ
ッド20を備えている。なお、吸着パッド20は、吸着
パッド20の位相に応じてベース23の上において矢印
Bのように旋回して物品Nの姿勢を90°変化させなが
ら、ベース23と共に矢印R方向に回転移動してもよ
い。前記物品Nの姿勢を変更させる姿勢変更手段として
は、たとえば特開昭63−317576号公報に開示さ
れているようなカム溝を用いる。なお、吸着パッド20
は必ずしも物品Nを旋回させる必要はない。また、パッ
ドに負圧を発生させて吸着させるためのパイプ50を設
けてもよい。
Sを連続的に搬送する配置ローラ30と、前記シートS
上に接着剤を塗布する塗布機31とを備えている。前記
搬送装置2により渡し位置SPまで搬送された物品N
は、渡し位置SPにおいて、搬送装置2の吸着パッド2
0からシートS上に接着される。この際、物品Nは第2
の速度v2で搬送されているので、アンビルロール11
上に配置されたピッチとは異なるピッチでシートS上に
配置される。なお、シートSに接着剤を塗布する代わり
に、物品Nに接着剤を塗布するようにしてもよい。ま
た、受取装置3は配置ローラ30の上に直接物品Nを吸
着するものであってもよい。さらに、受取装置3はエン
ドレスのコンベヤで構成することもできる。
報に記載された先行技術では、パッドの速度を変速する
ための変速部がパッドごとに必要となる。そのため、搬
送装置2の小型・軽量化には不向きである。そこで、搬
送装置2を小型化し得る技術を以下に説明する。
(b)は同装置の概略構成を示す断面図である。図3に
おいて、搬送装置2は、互いに異なる速度で回転可能な
第1および第2回転体21,22と、複数個の第1およ
び第2パッド(保持部)20A,20Bと、第1および
第2変速部41,42とを備えている。
の搬送方向に互いに離間して配置され前記第1回転体2
1と共に回転し、物品Nを受取位置RPで受け取ってか
ら渡し位置SPで渡すまで保持する。一方、前記複数個
の第2パッド20Bは、物品Nの搬送方向に互いに離間
して配置され前記第2回転体22と共に回転し、物品N
を受取位置RPで受け取ってから渡し位置SPで渡すま
で保持する。
前記第1および第2パッド20A,20Bの回転速度が
以下に説明する速度となるように、それぞれ第1および
第2回転体21,22の角速度を変化させる。すなわ
ち、第1変速部41は、第1パッド20Aのうちの1つ
が受取位置RPに到達する際に第1の速度v1となるよ
うに第1パッド20Aを減速(または加速)し、その
後、変速して第1パッド20Aのうちの1つが渡し位置
SPに到達する際に第2の速度v2となるように第1パ
ッド20Aを加速(減速)する。一方、第2変速部42
は、同様に、第2パッド20Bのうちの1つが受取位置
RPに到達する際に第1の速度v1となるように第2パ
ッド20Bを減速(または加速)し、その後、変速して
第2パッド20Bのうちの1つが渡し位置SPに到達す
る際に第2の速度v2となるように第2パッド20Bを
加速(減速)する。
パッド20A,20Bが交互に配置されているので、各
パッド20A,20Bは、1回転する間に、この図に示
す3箇所において、それぞれ、第1の速度v1および第
2の速度v2になる。しかし、本発明においては、この
ように、各パッド20A,20Bの速度が変化する必要
はない。
のパッド20A同士が互いに隣接するように配置し、一
方、第2のパッド20B同士が互いに隣接するように配
置すれば、1回転する間に各パッド20A,20Bを一
度だけ加速および減速すればよい。但し、この場合、回
転速度のバランスが不均等になるので、図3に示すよう
に、第1パッド20Aと第2パッド20Bとを交互に配
置するのが好ましい。
A,20Bの総数が奇数である場合には、少なくとも1
箇所において第1パッド20Aと第2パッド20Bが交
互に配置されるようにするのが好ましい。
2パッド20B)のうちの1つが受取位置RPに位置す
るときには、前記複数の第1パッド20A(第2パッド
20B)のうちの他の第1パッド20A(第2パッド2
0B)が渡し位置SPとならないように、第1パッド2
0A(第2パッド20B)を配置する。すなわち、互い
に同一速度で回転する組となるパッド20A(20B)
の1つが受取位置RPに位置するときには、その組のパ
ッド20A(20B)の間に渡し位置SPが位置するよ
うに設定する。また、組となるパッド20A(20B)
の1つが渡し位置SPに位置するときには、その組のパ
ッド20A(20B)の間に受取位置RPが位置するよ
うに設定する。
ついて説明する。図4において、支持軸43には、駆動
輪44、第1回転体21および第2回転体22が回転自
在に取り付けてある。また、支持軸43にはカム板45
が固定されている。前記駆動輪44には、第1変速部4
1および第2変速部42を構成するクランクの入力端4
1a,42aが回転自在に取り付けてある。前記変速部
41,42の出力端41b,42bは、それぞれ、第1
および第2回転体21,22の溝21b、22b内に摺
動自在に嵌り込んでいる。前記変速部41,42の中間
部分41c、42cは、カム板45の外周に係合してお
り、図4(b)に示すカム板45のカム45cの形状に
沿って移動する。なお、46はベアリングである。
等速度で回転すると、前記変速部41,42の入力端4
1a,42aが概ね一定の等速度で回転する。図4
(b)の入力端41a,42aが約180°だけ回転す
ると、変速部41,42の中間部分41c、42cがカ
ム板45のカム45cの形状に沿って回転移動し、この
際変速部41,42の出力端41b,42bは、角θだ
け回転する。したがって、第1および第2回転体21,
22の角速度は、受取位置RPの角速度ω1と渡し位置
SPの角速度ω2とが異なるので、パッド20A,20
Bの周速度は受取位置RPのときに第1の速度v1とな
り、渡し位置SPのときに第2の速度v2となり得る。
搬送するものであってもよく、更に、この場合、ウェブ
を渡し位置SPにおいて高速度v2でコンベヤ上に置く
ことで、ウェブWに折り目を形成することもできる。
実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定す
るであろう。たとえば、第1および第2回転体の他に第
3回転体を設け、該第3回転体に第3保持部を設けても
よい。したがって、そのような変更および修正は、請求
の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
ば、原反から物品を連続的に生成することができると共
に、当該生成した物品の配列ピッチを変更することがで
きる。
向に位置ズレするのを防止し得ると共に、1つの回転体
に複数個の保持部を設けたので、変速部の数を少なくす
ることができるから、搬送装置の小型・軽量化を図り得
る。
である。
および横断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 原反をカッタで切断して物品およびトリ
ムを生成し、前記トリムを排出すると共に前記物品を下
流に供給する供給手段と、 前記供給手段から前記物品を第1の速度で受け取り、該
受け取った物品を保持して搬送しながら搬送速度を変化
させ、当該物品を第2の速度で下流に渡す搬送手段と、 前記搬送手段から前記第2の速度ないし該第2の速度に
近似した速度で前記物品を受け取る受取手段とを備えた
搬送システム。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記搬送手段は、互いに異なる速度で回転可能な第1お
よび第2回転体と、 物品の搬送方向に互いに離間して配置され前記第1回転
体と共に回転し、物品を受け取ってから渡すまで保持す
る複数個の第1保持部と、 物品の搬送方向に互いに離間して配置され前記第2回転
体と共に回転し、物品を受け取ってから渡すまで保持す
る複数個の第2保持部と、 前記第1回転体の角速度を変化させる第1変速部と、 前記第2回転体の角速度を変化させる第2変速部とを備
えた搬送システム。 - 【請求項3】 供給手段からシート状物を第1の速度で
受け取り、該受け取ったシート状物を保持して搬送しな
がら搬送速度を変化させ、当該シート状物を第2の速度
で下流に渡す搬送装置であって、 互いに異なる速度で回転可能な第1および第2回転体
と、 シート状物の搬送方向に互いに離間して配置され前記第
1回転体と共に回転し、シート状物を受け取ってから渡
すまで保持する複数個の第1保持部と、 シート状物の搬送方向に互いに離間して配置され前記第
2回転体と共に回転し、シート状物を受け取ってから渡
すまで保持する複数個の第2保持部と、 前記第1回転体の角速度を変化させる第1変速部と、 前記第2回転体の角速度を変化させる第2変速部とを備
え、 前記複数の第1保持部のうちの1つが前記供給手段から
シート状物を受け取るときに、前記複数の第1保持部の
うちの他の全ての第1保持部が前記受取手段にシート状
物を渡さない位置となるように、前記複数の第1保持部
が配設され、 前記複数の第2保持部のうちの1つが前記供給手段から
シート状物を受け取るときに、前記複数の第2保持部の
うちの他の全ての第2保持部が前記受取手段にシート状
物を渡さない位置となるように、前記複数の第2保持部
が配設された搬送装置。 - 【請求項4】 請求項2もしくは3において、 前記各保持部の位相に応じて前記各保持部の姿勢を変化
させる姿勢制御手段を設けた搬送システムおよび装置。
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