JP6008599B2 - 使い捨て着用物品の製造方法 - Google Patents
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搬送方向に連続した連続シートSを速度V1で搬送する工程と、
前記速度V1よりも大きい速度V2で回転するアンビルロール2の周面2fで前記連続シートSの先端部S1を吸着しながら、かつ、前記アンビルロール2の周面2fに対し前記連続シートSの先端部S1をスリップさせながら前記連続シートSを前記速度V1で搬送する工程と、
前記アンビルロール2上において前記連続シートSの先端部S1を次々に切断して所定のシート片を次々に得る工程と、
前記着用物品の本体部を前記アンビルロール2の速度V2よりも大きい速度V4を有する搬送装置4で搬送する工程と、
前記シート片を前記アンビルロール2の前記周面2fに沿って前記アンビルロール2の速度V2で搬送することにより前記連続シートSから前記シート片を離間させる第1の離間工程と、
受取位置R1において前記シート片を前記アンビルロール2から変速ローラ3のパッド30に移送する工程と、
渡し位置R2において前記シート片を前記搬送装置4で搬送される前記着用物品の本体部に次々に配置する工程と、
前記受取位置R1から前記渡し位置R2に至る区間において、前記変速ローラ3のパッド30の速度を前記アンビルロール2の速度V2から前記搬送装置4の速度V4まで加速することで前記シート片と後続のシート片との距離を更に大きくする第2の離間工程とを備える。
搬送方向に連続した連続シートSを速度V1で搬送する搬送装置5と、
前記速度V1よりも大きい速度V2で回転し、周面2fで前記連続シートSの先端部S1を吸着しながら、かつ、前記周面2fに対し前記連続シートSの先端部S1をスリップさせながら前記連続シートSを前記速度V1で搬送すると共に前記連続シートSの先端部S1が切断されて生成されたシート片を前記周面2fに沿って前記速度V1よりも大きい速度V2で搬送することにより前記連続シートSから前記シート片を離間させるアンビルロール2と、
前記アンビルロール2上の前記連続シートSの先端部S1を切断して前記シート片を生成するカッタ1と、
前記アンビルロール2の速度V2よりも大きい速度V4を有し、前記着用物品の本体部を長手方向に搬送する別の搬送装置4と、
受取位置R1において前記シート片を前記アンビルロール2からパッド30に受け取り、かつ、渡し位置R2において前記シート片を前記別の搬送装置4で搬送される前記着用物品の本体部に配置する変速ローラ3と、
前記受取位置R1から前記渡し位置R2に至る区間において、前記変速ローラ3のパッド30の速度を前記アンビルロール2の速度V2から前記別の搬送装置4の速度V4に加速させることで前記シート片と後続のシート片との距離を更に大きくさせるサーボモータ31とを備える。
前記第1サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3のパッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から渡し位置R2まで回転して、前記渡し位置R2において前記シート片を前記速度V2で前記本体部上に配置し、
前記第2サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3のパッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から前記渡し位置R2に至る区間において前記速度V2から前記速度V4まで加速される。
前記第1サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3のパッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から渡し位置R2まで回転して、前記渡し位置R2において前記シート片を前記速度V2で前記本体部上に配置し、
前記第3サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3のパッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から前記渡し位置R2に至る区間において前記速度V2から前記速度Vsまで減速される。
これにより、シート片を配置するピッチは第1サイズに比べ第3サイズの方が小さく、したがって、製品サイズに変更があった場合でも、各ローラの径を変更する必要がなく、また、制御も容易である。
この場合、変速ローラ3の構造が、いわゆるリピッチドラムに比べ簡易になり、大幅なコストダウンが可能になる。
また、サーボモータの速度を制御するだけで、着用物品のサイズ変更に容易に対応し得る。たとえば、Lサイズ自体の長さが若干変更された場合も、サーボモータの速度を設定し直すだけで容易に、当該サイズの変更に対応することができる。
まず、本製造方法および装置の説明に先立って、本製造方法により製造が可能な着用物品の一例が説明される。
前記本体部20は、着用時に着用者の前胴回り域、股下域および後胴回り域を覆う。本体部20は当該各領域に対応する前胴部20f、股下部20cおよび後胴部20bを備えている。
なお、前記パネルPL,PRに弾性糸を配置する方法としてはJP63−243309Aに開示された方法が用いられてもよい。
図1Aに示すように、本製造装置は、コンベヤ5(搬送装置の一例)、カッター1、アンビルロール2、変速ローラ3および搬送ローラ4(別の搬送装置の一例)を備える。
本明細書において、速度とはシートの搬送速度、各ロールやパッド表面の周速度を意味する。
前記搬送ローラ4の速度V4は前記アンビルロール2の速度V2と同じか、あるいは前記速度V2よりも大きく、または、小さくなるように設定されていてもよい。
前記搬送ローラ4の速度V4が前記アンビルロール2の速度V2よりも大きく設定されている場合、前記サーボモータ31は、前記受取位置R1から前記渡し位置R2までの区間において、前記変速ローラ3のパッド30の速度を前記アンビルロール2の速度V2から前記搬送ローラ4の速度V4に加速させてもよい。搬送ローラ4は渡し位置R2において前記耳部材21を前記パッド30から本体部20上に配置される。
これにより、前記一方のパッド30上の前記耳部材21と他方のパッド30上の後続の耳部材21との距離を更に大きくさせる。その結果、図1Bの耳部材間のピッチP1が図4BのピッチP2のように大きくなる。
前記変速ローラ3は軸方向に長い1本の支持軸32と、この支持軸32のまわりに回転する例えば一対の回転体33とを備える。
なお、ギヤ38はベベルギヤであってもよい。
すなわち、パッド30の速度はパッド30がアンビルロール2に接する受取位置R1およびその近傍ではアンビルロール2の速度V2と同じ速度となり、パッド30が搬送ローラ4と接する渡し位置R2およびその近傍では搬送ローラ4の速度V4と同じ速度となる。
一方、これらの間の位置においては、パッド30は前記速度V2と速度V4の間の速度で回転し、これにより、周知のように、先行の耳部材と後続の耳部材の間の距離が拡がる。
前記パッド30は渡し位置R2において耳部材21を前記本体部20に配置した後、前記渡し位置R2の近傍の区間を過ぎると、前記搬送ローラ4の速度V4よりも小さな速度に減速され、その後、受取位置R1の近傍の区間に入ると前記アンビルロール2の速度V2まで更に減速する。
まず、第1サイズの一例としてMサイズ(標準サイズ)の着用物品を製造する方法について説明する。この場合、図1Aの変速ローラ3の速度および搬送ローラ4の速度V4は、それぞれ、たとえば、アンビルロール2の速度V2と同じ速度に設定される。
一方、前記速度V1よりも大きな速度V2で回転するアンビルロール2の周面2fで前記連続シートSの先端部S1を吸着しながら、かつ、前記アンビルロール2の周面2fに対し前記連続シートSの先端部S1をスリップさせながら連続シートSを前記コンベヤ5の速度V1で搬送する。
前記切断後、前記耳部材21を前記アンビルロール2の周面2fに沿って前記アンビルロール2の速度V2で搬送することにより前記連続シートSから前記耳部材21を離間させる。これにより、図1Bに示すように、各耳部材間のピッチP1が拡がる。
この受取位置R1から渡し位置R2に至るまで変速ローラ3のパッド30が回転する区間においては、変速ローラ3およびパッド30は変速されず、一定の周速度で、かつ、アンビルロール2および搬送ローラ4の速度と同じ速度であってもよい。
しかし、前記パッド30が前記受取位置R1から渡し位置R2に至るまでの半周の時間が一定であれば、つまり、平均周速度がアンビルロール2および搬送ローラ4の速度と同一で、かつ、受取位置R1および渡し位置R2における瞬間的な周速度がアンビルロール2および搬送ローラ4の速度と一定であれば、前記区間においてパッド30が加減速されてもよい。
その後、パッド30は再び前記受取位置R1において前記アンビルロール2の速度V2でアンビルロール2から耳部材21を受け取る。
前記受け取り後、前記耳部材21を保持したパッド30はサーボモータ31(図2)により加速され、前記パッド30の速度が前記アンビルロール2の速度V2から本体部20が搬送される搬送ローラ4の速度V4まで増速しながら、渡し位置R2において耳部材21がパッド30から本体部20上に配置される。
たとえば、製品サイズは、Mサイズ、Lサイズに加え、LLサイズやSサイズを製造してもよい。LLサイズの場合、変速ローラ3の速度をLサイズの場合よりも更に大きい速度まで加速すると共に、搬送ローラ4の速度V4を更に大きくする。一方、Sサイズ(第3サイズの一例)の場合、変速ローラ3の速度をアンビルロール2の速度V2よりも減速すると共に、搬送ローラ4の速度V4をアンビルロール2の速度V2よりも小さくする。
また、シート片はパネルであってもよいし、長方形であってもよい。
また、シート片が貼り付けられる複数の本体部は互いに連なっていてもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
2:アンビルロール 2f:周面
20:吸収性本体部 20b:後胴部 20c:股下部 20f:前胴部 21:耳部材 24:吸水性コア
3:変速ローラ
30:パッド 31:サーボモータ 32:支持軸 33:回転体 34:軸受 35:第1被軸受部 36:第2被軸受部 37:パッドベース 38:ギヤ 39:制御装置
4:搬送ローラ
5:コンベヤ 50:吸着部
V1:コンベヤの速度 V2:アンビルロールの速度 V4:搬送ローラの速度
F1:第1面ファスナ
PL,PR:サイドパネル
P1:間隔 (ピッチ)
R1:受取位置 R2:渡し位置
S:連続シート S1:先端部
X:幅方向 Y:搬送方向
Claims (2)
- 第1サイズおよび前記第1サイズよりも搬送方向の長さが大きい第2サイズの着用物品を製造する方法であって、
搬送方向に連続した連続シートSを速度V1で搬送する工程と、
前記速度V1よりも大きい速度V2で回転するアンビルロール2の周面2fで前記連続シートSの先端部S1を吸着しながら、かつ、前記アンビルロール2の周面2fに対し前記連続シートSの先端部S1をスリップさせながら前記連続シートSを前記速度V1で搬送する工程と、
前記アンビルロール2上において前記連続シートSの先端部S1を次々に切断して所定のシート片を次々に得る工程と、
製造する前記着用物品のサイズに応じて前記着用物品の本体部を第1サイズ用の速度または前記第1サイズ用の速度よりも大きい第2サイズ用の速度で選択的に運転される搬送装置4で搬送する工程と、
前記シート片を前記アンビルロール2の前記周面2fに沿って前記アンビルロール2の速度V2で搬送することにより前記連続シートSから前記シート片を離間させる第1の離間工程と、
受取位置R1において前記シート片を前記アンビルロール2から複数のパッド30を有する変速ローラ3の各パッド30に移送する工程と、前記変速ローラ3の各パッド30は、それぞれ、各サーボモータ31に連結されており、前記各サーボモータ31の回転速度が変化されることによって前記変速ローラ3の各パッド30が加減速されることが可能であり、
渡し位置R2において前記シート片を前記搬送装置4で搬送される前記着用物品の本体部に次々に配置する工程と、を備え、
前記搬送装置は前記第1サイズの本体部を搬送する際には前記第1サイズ用の速度で前記本体部を搬送し、前記第2サイズの本体部を搬送する際には前記第2サイズ用の速度で前記本体部を搬送し、
前記第1サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3の各パッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から渡し位置R2まで回転して、前記渡し位置R2において前記シート片を前記第1サイズ用の速度で前記本体部上に配置し、
前記第2サイズの着用物品を製造する際には、前記変速ローラ3の各パッド30は、前記受取位置R1において前記速度V2で前記アンビルロール2から前記シート片を受け取り、前記受取位置R1から前記渡し位置R2に至る区間において前記速度V2から前記第2サイズ用の速度まで加速され、前記渡し位置R2において前記シート片を前記第2サイズ用の速度で前記本体部上に配置する。 - 請求項1の方法において、前記第1サイズ用の速度は前記アンビルロールの速度V2に等しく、前記第2サイズ用の速度は前記アンビルロールの速度V2よりも大きい速度V4に設定される。
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