JP4093901B2 - 吸収性物品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウィング付きナプキン等の吸収性物品の製造方法及び製造装置に関し、特に、吸収性物品の製造方法の工程数を減少させる技術、及び長さの異なる種々の吸収性物品を部品交換することなく製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図7に示すように、この種の吸収性物品101の製造方法においては、表面シート原反102や裏面シート原反103をそれぞれ送りながら重ね合わせつつ、その間に吸収体104を一定の間隔毎に送り、ウィング部101aを含む吸収性物品101全体の外周部分をシールローラ対108を用いて封止した後に、その外形部分をカッタローラ対109を用いて切断している。
【0003】
その後、ウィング部101aの双方を表面シート上で内側に折り曲げる、ウィング折りの工程を経て、そのウィング部101aに接着剤を塗布した剥離紙105を貼付する工程や、吸収性物品101を90度水平回転して姿勢を変えてから個装材106と合流させて個装折りする工程等を行うようにしている(特許文献1参照)。
【0004】
一方、予め、表面シートと裏面シートとの間に吸収体を介在させた吸収本体を用意しておき、別途用意したウィングシート原反を、その幅中央部から略波状に切断することにより、一対のウィングシート連続体を形成すると共に、そのウィングシート連続体を、それぞれ、吸収本体の長さに合わせて切断することにより、一対のウィング片を複数形成し、そのウィング片を、それぞれ、吸収本体の両側部分に接合してウィング部とする技術が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
他方、おむつの材料ウエブを、高速度で連続的に供給する一方で、ファスナ材料を切断したストリップを、周期的に加速及び減速しながら供給することにより、供給速度の差に関わらず、ストリップをおむつの一定位置に固定する技術が提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−137598号公報
【特許文献2】
特開平6−47072号公報
【特許文献3】
特表平9−503692号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術においては、表面シート原反102及び裏面シート原反103を、ウィング部101aが外側に張り出した形状に切断しているため、ウィング折りの工程は必須なものとなっていた。
【0008】
他方、長さの異なる種々の吸収性物品101を、同じ搬送ライン上で製造する場合においては、シールローラ対108やカッタローラ対109等のような、吸収性物品101の形状に対応した部品ユニットを、吸収性物品101の長さが変更される毎に交換しなければならず、その労力や手間がかかるという問題があった。
【0009】
仮に、上記特許文献2に示された一対のウィング片を、上記特許文献3の技術を応用して、表面シート原反102又は裏面シート原反103の何れかに固定したとしても、ウィング折りの工程の削減や、部品ユニットの交換作業の削減を解決することにならない。
【0010】
従って、本発明は、一対のウィング部を有する吸収性物品を同じ搬送ライン上で製造するにあたって、ウィング折り工程を削減すると共に、吸収性物品の長さ変更に伴う部品ユニットの交換作業を削減し、吸収性物品を効率よく製造できる製造方法及び製造装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表面シートを形成する表面シート原反、裏面シートを形成する裏面シート原反、吸収体を形成する吸収体原反、及びウィング部を形成するウィングシート原反を用い、該表面シート及び該裏面シートの間に該吸収体を介在し、該表面シート及び該裏面シートの両側部分から張り出した一対のウィング部を有する吸収性物品を製造する方法であって、前記表面シート原反を所定の搬送ライン上にライン速度で送る表面シート搬送工程と、前記ウィングシート原反を前記搬送ラインに向けて送りつつ切断し、前記ウィング部が互いに内側で対向する一対のウィング片を複数形成するウィング片形成工程と、前記一対のウィング片を、ウィング片搬送速度で送りつつ前記表面シート原反に合流させ、前記一対のウィング片及び前記表面シート原反を一体的に接合して第1の中間体を形成する第1の中間体形成工程と、前記吸収体原反を、前記搬送ラインに向けて送りつつ、前記吸収性物品の長さに応じた第1の切断速度で切断し、前記吸収体を複数形成する吸収体形成工程と、
前記吸収体を前記第1の中間体に対し前記表面シート原反側から所定の送り間隔毎に合流させ、前記吸収体及び前記第1の中間体を一体的にして第2の中間体を形成する第2の中間体形成工程と、前記裏面シート原反を、前記搬送ラインに向けて送りつつ前記第2の中間体に対し前記吸収体側から合流させ、前記裏面シート原反及び前記第2の中間体を一体的に接合して第3の中間体を形成する第3の中間体形成工程と、前記第3の中間体における前記表面シート原反及び前記裏面シート原反の接合部分を、前記吸収性物品の長さに応じた封止速度で封止する第3の中間体封止工程と、前記第3の中間体の封止部分を、前記吸収性物品の長さに応じた第2の切断速度で切断し、前記吸収性物品を複数形成する吸収性物品形成工程とを有し、前記ウィング片搬送速度、前記第1の切断速度、前記封止速度及び前記第2の切断速度を、前記吸収性物品の長さの変更に応じて、前記ライン速度に対し一体的に加減速するように制御することを特徴とする吸収性物品の製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0012】
本発明によれば、予め、一対のウィング片を、ウィング部が互いに内側で対向するようにしてから、表面シート原反に貼付することにより、ウィング折りの工程を削減することができる。
また、本発明によれば、吸収性物品の長さを変更した場合、ウィング片搬送速度、第1の切断速度、封止速度及び第2の切断速度を、ライン速度に対し、一体的に加減速するように制御することにより、長さの異なる種々の吸収性物品を効率よく製造できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収性物品の製造方法及び製造装置の好ましい一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吸収性物品1の製造方法は、表面シート2を形成する表面シート原反25、裏面シート3を形成する裏面シート原反26、吸収体4を形成する吸収体原反27、及びウィング部5を形成するウィングシート原反21を用い、表面シート2及び裏面シート3の間に吸収体4を介在し、表面シート2及び裏面シート3の両側部分から張り出した一対のウィング部5、5を有する吸収性物品1を製造する方法であって、以下の工程を有する。
表面シート搬送の工程Aにおいては、表面シート原反25を所定の搬送ライン上にライン速度V1(第1速度)で送る。
ウィング片形成の工程Bにおいては、ウィングシート原反21を搬送ラインに向けてウィングシート搬送速度V2(第2速度)で送りつつ切断し、ウィング部5が互いに内側で対向する一対のウィング片23、23を複数形成する。
第1の中間体形成の工程Cにおいては、一対のウィング片23、23を、ウィング片搬送速度Vwで送りつつ表面シート原反25に合流させ、一対のウィング片23、23及び表面シート原反25を一体的に接合して第1の中間体11を形成する。
吸収体形成の工程Dにおいては、吸収体原反27を、搬送ラインに向けて送りつつ、吸収性物品1の長さLに応じた吸収体切断速度(第1の切断速度)Vc1で切断し、吸収体4を複数形成する。
第2の中間体形成の工程Eにおいては、吸収体4を第1の中間体11に対し表面シート原反側から所定の送り間隔d毎に合流させ、吸収体4及び第1の中間体11を一体的にして第2の中間体12を形成する。
第3の中間体形成の工程Fにおいては、裏面シート原反26を、搬送ラインに向けて送りつつ第2の中間体12に対し吸収体4側から合流させ、裏面シート原反26及び第2の中間体12を一体的に接合して第3の中間体13を形成する。
第3の中間体封止の工程Gにおいては、第3の中間体13における表面シート原反25及び裏面シート原反26の接合部分を、吸収性物品1の長さLに応じた封止速度Vsで封止する。
吸収性物品形成の工程Hにおいては、第3の中間体13の封止部分を、吸収性物品1の長さLに応じた中間体切断速度(第2の切断速度)Vc2で切断し、吸収性物品1を複数形成する。
本実施形態の場合、ウィング片搬送速度Vw、吸収体切断速度Vc1、封止速度Vs及び中間体切断速度Vc2を、吸収性物品1の長さLの変更に応じて、ライン速度V1に対し一体的に加減速するように制御する。
以下、かかる吸収性物品1の製造方法及びこの製造方法を実現する一の製造装置10を詳細に述べる。
【0014】
まず、本実施形態の製造装置を、製造方法の工程A〜Hの順序に従い、各工程毎に用いられる主な機構等について説明する。
表面シート搬送の工程Aでは、送り方向上流側から順に、メイン搬送ローラ44b、51b等が用いられる。メイン搬送ローラ44b、51bは、それぞれ、メイン駆動モータ75a、75bから動力を受けて、搬送ライン上にある表面シート原反25を一定のライン速度V1で送る回転速度で回転するように構成されている。
搬送ラインは、工程A(表面シート原反25)だけでなく、工程C(第1の中間体11)、工程E(第2の中間体12)、工程F、G、H(第3の中間体13)を経由する一連の経路である。
【0015】
ウィング片形成の工程Bでは、送り方向上流側から順に、ウィングカッタ機構41、ウィング位置調整機構42、ウィング片分離・搬送機構43等が用いられる。
【0016】
ウィングカッタ機構41は、ウィングカッタローラ41aと、アンビルローラ41bとからなる。ウィングカッタローラ41aの外周面上の中央部分には、カッタ刃41a’が形成されている。このカッタ刃41a’は、ウィング部5の外形に相当する略台形が交互に連なるような波状のものである。
【0017】
ウィング位置調整機構42は、ウィングカッタ機構41を通過した、一対のウィングシート連続体22、22の一方に分岐ローラ42aを介在させることにより、この一方のウィングシート連続体22の経路長を所定分だけ変えるように構成されている。
【0018】
ウィング片分離・搬送機構43は、工程B、Cにわたって用いられるもので、前後カッタローラ43aと、搬送ローラ43b、上記メイン搬送ローラ44bとからなる。前後カッタローラ43a及び搬送ローラ43bは、上下方向に対向する位置に配置されている。また、搬送ローラ43b及びメイン搬送ローラ44bは、上下方向に対向する位置に配置されている。
【0019】
前後カッタローラ43aは、ウィングシート連続体22のうちウィング部5を除く重ね代22aをカッタ刃43a’で周期的に切断するように形成されている。カッタ刃43a’は、前後カッタローラ43aの外周面に1つ形成されており、前後カッタローラ43aの1回転につきウィングシート連続体22を1回切断するようになっている。
【0020】
前後カッタローラ43aの外径D1[mm]は、次の式(1)で示される(図3(b)、図6参照)。
1=a1/π=V2/(π×k) …式(1)
ここに、切断ピッチa1[mm]、ウィングシート搬送速度V2[mm/s]、単位時間当たり加工個数k[個/s]を用いた。
前後カッタローラ43aの接線速度は、ウィングシート搬送速度V2と同一になるように設定されている。
【0021】
搬送ローラ43bは、一対のウィング片23、23を、後続のものに対し、切断ピッチa1から製品ピッチa2まで引き離すものであり(詳細後述)、搬送ローラ43の外周面には、バキューム孔(図示しない)が複数形成され、一対のウィング片23、23を吸引しつつ搬送するようになっている。
搬送ローラ43bの外径D2[mm]は、次の式(2)、(3)で示される(図3(b)、図6参照)。
2>(2×a1)/π=(2×V2)/(π×k) …式(2)
2<(2×a2)/π=(2×V1)/(π×k) …式(3)
ここに、切断ピッチa1[mm]、製品ピッチa2(最大値)、ライン速度V1[mm/s]、ウィングシート搬送速度V2[mm/s]、単位時間当たり加工個数k[個/s]を用いた。
搬送ローラ43bの外周長の半分は、切断ピッチa1より大きく、製品ピッチa2の最大値より小さく設定されている。
【0022】
第1の中間体形成の工程Cでは、送り方向上流側から順に、接着剤吐出器44a、上記ウィング片分離・搬送機構43、剥離紙貼付機構45等が用いられる。
接着剤吐出器44aは、ホットメルトの接着剤7を流出するように構成されいる。上記メイン搬送ローラ44bは、ヒートローラとしても機能するもので、搬送ローラ43bとの間で、一対のウィング片23、23及び表面シート原反25を熱圧着するように構成されている。
剥離紙貼付機構45は、接着剤吐出器45aと、剥離紙カッタローラ45bと、送りローラ45cとからなる。
【0023】
吸収体形成の工程Dでは、吸収体切断機構50等が用いられる。
吸収体切断機構50は、吸収体カッタローラ(第1のカッタローラ)50aと、アンビルローラ50bとの一対からなる。吸収体カッタローラ50aは、吸収体原反27のうち吸収体4を除くトリム27aをカッタ刃50a’で周期的に切断するように形成されている。カッタ刃50a’は、吸収体カッタローラ50aの外周面上の対向する位置に2つ形成されており、吸収体カッタローラ50aの1回転につき吸収体原反27を2回切断するようになっている。
【0024】
吸収体カッタローラ50aの外径は、その外周長の半分が、一つの吸収性物品1の長さLと一つのトリム27aの長さとの合計値になるように設定されている。吸収体原反27の搬送速度は、吸収体カッタローラ50aの接線上の吸収体切断速度Vc1と同一になるように設定されている。
【0025】
第2の中間体形成の工程Eでは、吸収体搬送機構(図示しない)が用いられる。この吸収体搬送機構は、工程Cにおいて、送りローラ46、47等によって送り方向が変えられた第1の中間体11に対し、ベルトコンベヤ上の吸収体4を送り間隔d毎に送るように構成されている。
【0026】
第3の中間体形成の工程Fでは、裏面シート接合機構51等が用いられる。裏面シート接合機構51は、送りローラ51aと、上記メイン搬送ローラ51bと、接着剤吐出器51cとからなる。
送りローラ51aは、メイン搬送ローラ51bとの間で、第2の中間体12及び裏面シート原反26を圧着するように構成されている。
【0027】
第3の中間体封止の工程Gでは、同一径のシールローラ52a、52bから一対をなすシールローラ対52等が用いられる。一方のシールローラ52aの外周面には、2つのシール部52a’、52a’が対向して形成されている。他方のシールローラ52bについても、同様にシール部52b’、52b’が形成されている。
シールローラ対52は、1回転につき第3の中間体13における面シート原反25及び裏面シート原反26の接合部分をヒートシールし、2つの封止部分13aを形成するようになっている。
【0028】
シールローラ52a、52bは、後述する第3のサーボモータ73により所望の速度に設定されるため、その外径を任意としている。シールローラ52a、52bの接線上の封止速度Vsは、ライン速度V1と同一になるように設定されている。
【0029】
吸収性物品形成の工程Hでは、中間体切断機構53等が用いられる。
中間体切断機構53は、中間体カッタローラ(第2のカッタローラ)53aと、アンビルローラ53bとからなる。中間体カッタローラ53aは、第3の中間体13のうち吸収性物品1を除くトリム13bをカッタ刃53a’で周期的に切断するように形成されている。カッタ刃53a’は、中間体カッタローラ53aの外周面上の対向する位置に2つ形成されており、中間体カッタローラ53aの1回転につき第3の中間体13を2回切断するようになっている。
【0030】
中間体カッタローラ53aは、後述する第4のサーボモータ74により所望の速度に設定されるため、その外径を任意としている。中間体カッタローラ53aの接線上の中間体切断速度Vc2は、ライン速度V1と同一になるように設定されている。
なお、その後の個装折り工程では、個装折り機構61等が用いられる。
【0031】
図1又は図2に示すように、本実施形態の場合、搬送ローラ43b、吸収体カッタローラ50a、一方のシールローラ52a、中間体カッタローラ53aには、それぞれ、第1〜第4のサーボモータ(駆動源)71〜74が、動力を伝達するように連結されている。他方のシールローラ52bは、ギヤ(図示しない)等を介して一方のシールローラ52aと同期回転するようになっている。
第1〜第4のサーボモータ71〜74には、回転制御部70が電気的に接続されている。
【0032】
回転制御部70は、吸収性物品1の長さLを変更する際や、工程Bと工程Cの間のウィング片受渡工程B’に用いられるもので、物品長対応機能と、ウィング片受渡機能とを有する。
物品長対応機能は、搬送ローラ43b、吸収体カッタローラ50a、シールローラ52a、中間体カッタローラ53aが、それぞれ、吸収性物品1の長さLに応じた回転速度になるように、第1〜第4のサーボモータ71〜74を一括して制御する機能である。
ウィング片受渡機能は、搬送ローラ43bが、表面シート原反25のライン速度V1と等しくなる第1回転速度と、ウィングシート搬送速度V2と等しくなる第2回転速度とで交互に回転するように、第1のサーボモータ71を制御する機能である。
【0033】
図2に示すように、回転制御部70は、第1〜第4のサーボモータ71〜74をそれぞれ単独に駆動制御する第1〜第4のサーボドライバ81〜84と、第1〜第4のサーボドライバ81〜84を一括して制御するメインコントローラ80とから構成されている。
【0034】
第1のサーボドライバ71は、物品長対応機能及びウィング片受渡機能を実現させるフィードバック制御回路であり、設定された目標値と、フィードバックされた制御量との偏差情報を、位置情報・速度情報に変換した駆動指令により、第1のサーボモータ71を作動させる。
【0035】
ここに、「目標値」は、物品長対応機能を実現する場合、製品ピッチa2に応じた回転位置・回転速度であり、ウィング片受渡機能を実現する場合、ライン速度V1及びウィングシート搬送速度V2にそれぞれ対応した回転位置・回転速度である。
「制御量」は、フィードバックされたトルク情報や速度情報である。
【0036】
第2〜第4のサーボドライバ72〜74は、物品長対応機能のみを実現させるフィードバック制御回路であり、第1のサーボドライバ71とほぼ同様の構成である。
なお、メインコントローラ80は、メイン駆動モータ75a、75bからフィードバックされた位置・速度情報や、第1〜第4のサーボドライバ81〜84からの偏差情報等に基づいて、第1〜第4のサーボドライバ81〜84のそれぞれの目標値を設定するように制御してもよい。
【0037】
次に、本実施形態の吸収性物品1の製造方法を説明する。
予め、不織布、フィルム等からなる材料をロール状に巻回したウィングシート原反21と、液透過性を有する材料をロール状に巻回した表面シート原反25と、液不透過性を有する材料をロール状に巻回した裏面シート原反26と、パルプ繊維及び吸収性ポリマーを用いて液保持性を有するようにした一連の吸収体原反27とを用意しておく。
【0038】
ウィングシート原反21及び表面シート原反25の幅を、共に、第1の中間体11の両側部分を折り返して吸収体4上に重ねる観点から、吸収体原反27の幅より大きく設定している。
裏面シート原反26の幅を、この原反の使用量を減らす観点から、吸収体原反27の幅とほぼ同一に設定している。
【0039】
まず、吸収性物品1の長さLを固定した場合における製造方法の全工程を述べる。
表面シート搬送の工程Aでは、メイン駆動モータ75a、75bの作動により、表面シート原反25をライン速度V1で送る。
ウィング片形成の工程Bでは、ウィングカッタ機構41の作動により、ウィングシート原反21を、送り方向の上流側から引き出しつつウィングカットして一対のウィングシート連続体22、22を形成する。
ここでは、一対のウィングシート連続体22、22は、それぞれの内側にあるウィング部5が交互に配列した状態で形成されている。
【0040】
一方のウィング連続体22(図1の上方左側)を、ウィング位置調整機構42に通過させることにより、他方のウィング連続体22(図1の下方右側)に対し、幅方向の位置をそのままにして、送り方向に1/2ピッチずらす。ここに、「1ピッチ」は、送り方向の互いに隣接するウィング部5の中心線の間隔であり、切断ピッチa1と等しい値である。
ここでは、一対のウィングシート連続体22、22は、それぞれの内側にあるウィング部5が、幅方向に互いに接近して対向している。
【0041】
ウィング片分離・搬送機構43の作動により、一対のウィング連続体22、22から、それぞれ、重ね代22aの中央部分を切断することにより、その片側の重ね代23aとウィング部5とから略T字状になるウィング片23を一対にして形成する。
【0042】
ウィング片受渡工程B’では、回転制御部70が、ウィング片受渡機能に基づいて第1のサーボモータ71を制御することにより、搬送ローラ43bの回転速度を加減速する。この搬送ローラ43bの回転速度により、その接線上のウィング片搬送速度Vwが決定される。
具体的には、図3(a)(b)に示すように、ウィング片23を切断する領域P12においては、ウィング片搬送速度Vwは、ウィングシート搬送速度V2となる一定速度に保たれる。
この場合、前後カッタローラ43aと搬送ローラ43bとの間には、速度差が生じず、一対のウィング片23、23は、ウィングシート原反21と速度差をもたずに切断される(図5(a)参照)。
【0043】
ウィング片23の先端23aが搬送ローラ43bとメイン搬送ローラ44bとの接線に向かう領域P23においては、ウィング片搬送速度Vwは、ウィングシート搬送速度V2からライン速度V1に達するまでの間、加速度α(正)で加速される。
この場合、一対のウィング片23、23は、搬送ローラ43b上を滑らずに移動し、ウィングシート原反21の先端部分は、前後カッタローラ43aと搬送ローラ43bとの間の速度差により、搬送ローラ43b上を滑りながら前後カッタローラ43aによりウィングシート搬送速度V2で送られる(図5(b)参照)。
【0044】
ウィング片23を表面シート原反25に合流させる領域P34においては、ウィング片搬送速度Vwは、ライン速度V1となる一定速度に保たれる。
この場合、搬送ローラ43bとメイン搬送ローラ44bとの間には、速度差が生じず、一対のウィング片23、23は、表面シート原反25と速度差をもたずに合流する(図5(c)参照)。
【0045】
領域P41においては、ウィング片搬送速度Vwは、ライン速度V1からウィングシート搬送速度V2に達するまでの間、加速度α(負)で減速される。
この場合、一対のウィング片23、23は、表面シート原反25と共にライン速度V1で進み、搬送ローラ43bとメイン搬送ローラ44bとの間を既に通過している(図5(d)参照)。
【0046】
図3(a)及び図6に示すように、後続のウィング片23の先端がP3の位置にあるとき、先行のウィング片23の先端23aとの距離が、製品ピッチa2になる。
【0047】
第1の中間体形成の工程Cでは、接着剤吐出器44aから流出した接着剤7を表面シート原反25上に塗布し、この表面シート原反25を、搬送ローラ43bとメイン搬送ローラ44bとの間で、一対のウィング片23、23と合流させつつこれらを一体的に熱圧着(接合)する。
【0048】
ここでは、第1の中間体11が形成されている。この第1の中間体11は、一対のウィング片23、23が、それぞれのウィング部5を互いに内側で対向させた状態で、表面シート原反25の一方の表面(吸収体4が接合されない面)において貼付されたものである。
【0049】
このような第1の中間体11に対し、剥離紙貼付機構45の作動により、剥離紙31を一定の長さ毎に切断してから、その剥離紙31に接着剤7を塗布したものを一対のウィング片23、23の各表面に貼付し、第1の中間体11Aを形成する。
その後、このような第1の中間体11Aを、送りローラ46、47により送り方向を変え、一対のウィング片23、23が接着されていない面を上側にしてから第2の中間体形成工程Eにつなげる。
【0050】
一方、吸収体形成の工程Dでは、吸収体切断機構50の作動により、吸収体原反27からトリム27aを切除し、複数の吸収体4に分離する。この場合、吸収体4は、吸収体物品1の長さLに応じて、幾分短めに切断されている。
【0051】
第2の中間体形成の工程Eでは、送りローラ47と、送りローラ51a及びメイン搬送ローラ51bとの間において、第1の中間体11Aを、その両側部分が上側に折り返された断面略コ字状にし、その幅を吸収体4の幅より幾分大きめにする。
【0052】
その一方で、このような第1の中間体11Aに対し、上記吸収体搬送機構の作動により、吸収体4を、送り間隔d毎に送り込む。ここに、「送り間隔d」とは、吸収体4の送り方向の略中央部を、第1の中間体11Aにおける一対のウィング部5、5の中心に合わせる値である。
【0053】
ここでは、第2の中間体12が形成されている。この第2の中間体12は、第1の中間体11Aが、表面シート原反25の内側において、吸収体4を上側に一部開口し且つ送り方向に複数配列した状態で介在させたものである。
【0054】
第3の中間体形成の工程Fでは、裏面シート原反26を、裏面シート接合機構51の作動により、送り方向の上流側から引き出してその上面に接着剤7を塗布しつつ、第2の中間体12に合流させてこれらを一体的に熱圧着する。
ここでは、第3の中間体13が形成されている。この第3の中間体13は、裏面シート原反26が、接着剤7を介して第2の中間体12の上面に接着されたものである。
【0055】
第3の中間体封止の工程Gでは、第3の中間体13に対し、シールローラ対52の作動により、吸収性物品1の概ねの外形を画定すると共に、この吸収性物品1を繋いだ接合部分をヒートシールして封止部分13aを形成する。この場合、シールローラ対52は、接線上の封止速度Vsがライン速度V1となるように回転している。
【0056】
吸収性物品形成の工程Hでは、第3の中間体13の封止部分13aについて、中間体切断機構53の作動により、表面シート原反25及び裏面シート原反26の接合部分が吸収性物品1の前端部分及び後端部分として残るように一回り小さく切断し、吸収性物品1を順次切り離す。この場合、中間体カッタローラ53aは、接線上の中間体切断速度Vc2がライン速度V1となるように回転している。ここでは、吸収性物品1が形成されるが、その断面構造は、第3の中間体13のものと同じである。
【0057】
個装折り工程では、個装折り機構61の作動により、吸収性物品1を送り方向に対し90度水平回転させてから、この吸収性物品1に個装材29を接着し、その前後(送り方向に対して左右)を内側に折り曲げる、個装折りを行う。
その後、個装材29の重ね合わせ部分に封止テープを貼付してから、吸収性物品1を繋ぐ、個装材29の部分にヒートシールを行い、その部分を切断して完成品20を形成する。
【0058】
次に、吸収性物品1の長さをL’(>L)に長く変更した場合の製造方法を述べる。
ウィング片受渡の工程B’では、回転制御部70が、物品長対応機能に基づいて第1のサーボモータ71を制御することにより、搬送ローラ43bの回転速度を増加し、ウィング片搬送速度Vwの加速度α’を増大する(α’>α)。
【0059】
具体的には、図3(a)(b)及び図6に示すように、領域P12においては、ウィング片搬送速度Vwは、ウィングシート搬送速度V2からライン速度V1に達するまでの間、加速度α’(正)で加速される(図3(a)のP23’)。ここに、点「P3’」は、vt線図上の点であり、搬送ローラ43b上の絶対的位置は、加速度αの場合と変わらない。
【0060】
後続のウィング片23の先端がP3’の位置にあるとき、先行のウィング片23の先端23aとの距離が、製品ピッチa2’になる。
【0061】
領域P4’P1においては、ウィング片搬送速度Vwは、ライン速度V1からウィングシート搬送速度V2に達するまでの間、加速度α’(負)で減速される。
その他、領域P12、P3’P4’の処理は、上述した加速度αの場合と同様である。
【0062】
その後、回転制御部70が、ウィング片受渡機能に基づき、一対のウィング片23、23毎に、第1のサーボモータ71の制御を繰り返す。
【0063】
吸収体形成の工程D、第3の中間体封止の工程G、吸収性物品形成の工程Hでは、回転制御部70が、物品長対応機能に基づき、第2〜第4のサーボモータ72〜74を制御することにより、吸収体カッタローラ50a、シールローラ52a及び中間体カッタローラ53aの各回転速度を増大し、吸収体切断速度Vc1、封止速度Vs及び中間体切断速度Vc2を、それぞれ、吸収性物品1の長さL’に応じて、加減速する。
【0064】
具体的には、シールローラ対52の場合を例に挙げて説明すると、図4(a)(b)に示すように、シール部52a’、52b’を含む領域Q34、及び領域Q61においては、封止速度Vsが、ライン速度V1と等しい一定速度になる。
一方、領域Q13においては、封止速度Vsが、ライン速度V1から速度V3(>V1)まで加速され(Q12)、その後、速度V3からライン速度V1まで減速される(Q23)。領域Q46についても同様である。
【0065】
この場合、シールローラ対52は、ライン速度V1で進む第3の中間体13に対し、図4(a)の面積Q123(=(L’−L))に相当する距離だけ、第3の中間体13上を滑りながら先に進む。
これにより、第3の中間体における封止部分13aの間隔は、吸収性物品1の長さL’に応じて長くなる。
【0066】
吸収体カッタローラ50a、及び中間体カッタローラ53aについても、上記同様である。吸収体カッタローラ50aの場合、カッタ刃50a’が、吸収体原反27より先に進んで、吸収性物品1の長さL’に応じた長さの吸収体4に切断し、中間体カッタローラ53aの場合、カッタ刃53a’が、第3の中間体13よりも先に進んで、吸収性物品1を長さL’に切断する。
【0067】
他方、吸収性物品1の長さをL’(<L)に短く変更した製造方法においては、上述の長く変更した場合と比べて異なる点について述べる。
ウィング片受渡の工程B’では、ウィング片搬送速度Vwの加速度α’が減少される(α’<α)。この加速度α’の減少の程度は、図3における面積P1P2P7P7'(加速度α)に対し、(a2―a2’)の距離に相当する分だけ減少するようにすればよい。
【0068】
また、吸収体形成の工程D、第3の中間体封止の工程G、吸収性物品形成の工程Hでは、シールローラ対52の場合を例に挙げて説明すると、図4(a)(b)に示すように、領域Q13においては、封止速度Vsが、ライン速度V1から速度V4(<V1)まで減速され(Q12’)、その後、速度V4からライン速度V1まで加速される(Q2’Q3)。領域Q46についても同様である。
【0069】
この場合、シールローラ対52は、ライン速度V1で進む第3の中間体13に対し、図4(a)の面積Q12’Q3(=(L−L’))に相当する距離だけ、第3の中間体13上を滑りながら遅れる。
これにより、第3の中間体における封止部分13aの間隔は、吸収性物品1の長さL’に応じて短くなる。
以上の点は、吸収体カッタローラ50a、及び中間体カッタローラ53aについても同様である。
【0070】
以上述べたように、本実施形態によれば、予め、一対のウィング片23、23を、ウィング部5が互いに内側で対向するようにしてから、表面シート原反21に貼付しておいたため、ウィング折りの工程を削減することができる。
その結果、ウィング折りに要する種々の設備を必要とせず、設備投資を低減することができる。
【0071】
また、本実施形態によれば、吸収性物品1の長さを変更した場合、回転制御部70により、ウィング片搬送速度Vw、吸収体切断速度Vc1、封止速度Vs及び中間体切断速度Vc2を、ライン速度V1に対し、一体的に加減速するように制御したため、吸収性物品1の形状に対応した物品ユニット(吸収カッタローラ50a、シールローラ対52等)を交換せずに、長さの異なる種々の吸収性物品1を効率よく製造できる。
【0072】
さらに、本実施形態によれば、ウィング搬送速度Vwを、ウィングシート搬送速度V2とライン速度V1との間で、加減速するようにしたため、一対のウィング片23、23を、吸収性物品1の長さLに応じて、ウィングシート原反21から円滑に切断できると共に、表面シート原反25に円滑に貼付できる。
【0073】
さらにまた、本実施形態によれば、搬送ローラ43bの回転速度を回転制御部70により所望の値に設定できるため、製品ピッチa2、a2’に関わらず、搬送ローラ43bの外周面上で、前後カッタローラ43aのカッタ刃43a’との当接位置や、メイン搬送ローラ44bとの接触位置を確定できる。
その結果、搬送ローラ43bの外周面上で、ウィング片23を吸引するバキューム孔の配置を容易に設定できたり、また、カッタ刃43a’との当接部分のみをセグメント化して交換可能にすれば、搬送ローラ43b自体の製品寿命を向上したりする等の利点がある。
【0074】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
ウィングカッタローラ41aのカッタ刃41a’の変更により、ウィングシート原反21から、直接、一対のウィング片23、23を形成したり、重ね代22aの端部形状を円弧状にしたりすることもできる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、一対のウィング部を有する吸収性物品を同じ搬送ライン上で製造するにあたって、ウィング折り工程を削減すると共に、吸収性物品の長さ変更に伴う部品ユニットの交換作業を削減し、吸収性物品を効率よく製造できる製造方法及び製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の吸収性物品の製造装置の概略構成及び製造方法の全工程の概略を説明する斜視図である。
【図2】本実施形態の回転制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は、搬送ローラの速度及び時間の関係を示すグラフ、
(b)は、搬送ローラの位置関係を示す図である。
【図4】(a)は、シールローラ対の速度及び時間の関係を示すグラフ、
(b)は、シールローラ対の位置関係を示す図である。
【図5】(a):一定速V2、(b):加速時(V2→V1)、(c):一定速V1、(d):減速時(V1→V2)における、一対のウィング片と表面シート原反との搬送位置関係を示す図である。
【図6】一対のウィング連続体と一対のウィング片との搬送位置関係を示す図である。
【図7】従来の吸収性物品の製造方法の概略を説明する図である。
【符号の説明】
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ウィング部
11、11A 第1の中間体
12 第2の中間体
13 第3の中間体
21 ウィングシート原反
22、 ウィングシート連続体
23 ウィング片
25 表面シート原反
26 裏面シート原反
27 吸収体原反
31 剥離紙
43b 搬送ローラ
50a 吸収体カッタローラ(第1のカッタローラ)
52a、52b シールローラ
53a 中間体カッタローラ(第2のカッタローラ)
71〜74 第1〜第4のサーボモータ(駆動源)
70 回転制御部
1 ライン速度(第1速度)
2 ウィングシート搬送速度(第2速度)
w ウィング片搬送速度
c1 吸収体切断速度(第1の切断速度)
s 封止速度
c2 中間体切断速度(第2の切断速度)
d 送り間隔

Claims (2)

  1. 表面シートを形成する表面シート原反、裏面シートを形成する裏面シート原反、吸収体を形成する吸収体原反、及びウィング部を形成するウィングシート原反を用い、該表面シート及び該裏面シートの間に該吸収体を介在し、該表面シート及び該裏面シートの両側部分から張り出した一対のウィング部を有する吸収性物品を多数連続的に製造する方法であって、
    前記表面シート原反を所定の搬送ライン上にライン速度で送る表面シート搬送工程と、
    前記ウィングシート原反を前記搬送ラインに向けて送りつつ切断し、前記ウィング部が互いに内側で対向する一対のウィング片を形成するウィング片形成工程と、
    前記一対のウィング片を、ウィング片搬送速度で送りつつ前記表面シート原反に合流させ、前記一対のウィング片及び前記表面シート原反を一体的に接合して第1の中間体を形成する第1の中間体形成工程と、
    前記吸収体原反を、前記搬送ラインに向けて送りつつ、前記吸収性物品の長さに応じた第1の切断速度で切断し、前記吸収体を形成する吸収体形成工程と、
    前記吸収体を前記第1の中間体に対し前記表面シート原反側から所定の送り間隔毎に合流させ、前記吸収体及び前記第1の中間体を一体的にして第2の中間体を形成する第2の中間体形成工程と、
    前記裏面シート原反を、前記搬送ラインに向けて送りつつ前記第2の中間体に対し前記吸収体側から合流させ、前記裏面シート原反及び前記第2の中間体を一体的に接合して第3の中間体を形成する第3の中間体形成工程と、
    前記第3の中間体における前記表面シート原反及び前記裏面シート原反の接合部分を、前記吸収性物品の長さに応じた封止速度で封止する第3の中間体封止工程と、
    前記第3の中間体の封止部分を、前記吸収性物品の長さに応じた第2の切断速度で切断し、前記吸収性物品を形成する吸収性物品形成工程とを有し、
    前記一対のウィング片の流れ方向の長さを一定に維持する一方、前記ウィング片搬送速度、前記第1の切断速度、前記封止速度及び前記第2の切断速度を、前記吸収性物品の長さの変更に応じて、前記ライン速度に対し一体的に加減速するように制御し、
    前記ウィング片形成工程と前記第1の中間体形成工程との間に、前記一対のウィング片を、搬送ローラの周面に保持して、前記表面シート原反に合流させる位置に搬送するウィング片受渡工程を具備し、
    前記搬送ローラの回転を、前記ウィングシート原反から前記一対のウィング片を切断した後に、該搬送ローラの周速度が、前記ウィングシート原反の搬送速度から前記ライン速度に達するまで加速されると共に、前記表面シート原反に前記一対のウィング片を合流させた後に、該搬送ローラの周速度が、前記ライン速度から前記ウィングシート原反の搬送速度に達するまで減速されるように、制御することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1記載の吸収性物品の製造方法によって、
    表面シート原反、裏面シート原反、吸収体原反、及び一対のウィング片から、該吸収体が該表面シート及び該裏面シートの間に介在し且つ一対の該ウィング部が該表面シート及び該裏面シートの両側部分から張り出した吸収性物品を製造する吸収性物品の製造装置であって、
    前記一対のウィング片を前記表面シート原反に合流させる搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動する第1の駆動源と、
    前記吸収体原反を切断して複数の前記吸収体に分離する第1のカッタローラと、
    前記第1のカッタローラを駆動する第2の駆動源と、
    前記表面シート原反、前記一対のウィング片、前記吸収体及び前記裏面シート原反からなる積層体の一部をシールするシールローラと、
    前記シールローラを駆動する第3の駆動源と、
    前記積層体を切断して複数の前記吸収性物品に分離する第2のカッタローラと、
    前記第2のカッタローラを駆動する第4の駆動源と、
    前記搬送ローラ、前記第1のカッタローラ、前記シールローラ、前記第2のカッタローラが、それぞれ、前記吸収性物品の長さに応じた回転速度になるように、前記第1〜第4の駆動源を制御する回転制御部とを備えており、
    前記回転制御部は、前記搬送ローラが、前記表面シート原反の搬送速度と等しくなる第1の回転速度と、前記一対のウィング片を形成するウィングシート原反の搬送速度と等しくなる第2の回転速度とで交互に回転するように、前記第1の駆動源を制御することを特徴とする吸収性物品の製造装置
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