JP2002247922A - 遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム - Google Patents

遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム

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JP2002247922A JP2001026409A JP2001026409A JP2002247922A JP 2002247922 A JP2002247922 A JP 2002247922A JP 2001026409 A JP2001026409 A JP 2001026409A JP 2001026409 A JP2001026409 A JP 2001026409A JP 2002247922 A JP2002247922 A JP 2002247922A
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康弘 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期使用においても遮光率の低下がなく耐久
性に優れた5層構造の遮光性農業用ポリオレフィン系樹
脂フイルムを提供すること。 【解決手段】 (A)線状低密度ポリエチレン樹脂を主
成分とする透明樹脂層、(B)線状低密度ポリエチレン
樹脂を主成分とする樹脂成分に酸化チタン顔料を配合し
た白色樹脂層、(C)線状低密度ポリエチレン樹脂を主
成分とする樹脂成分に酸化チタンおよびカーボンブラッ
ク顔料を配合した灰色樹脂層、(D)酢酸ビニル含有量
が5〜28重量%のポリオレフィン系樹脂を主成分とす
る樹脂成分にアルミニウム顔料を配合した銀色樹脂層、
(E)酢酸ビニル含有量が3〜15重量%のポリオレフ
ィン系樹脂を主成分とする透明樹脂層の順に5層構造と
され、フイルム全体の厚みが75〜160μmの範囲
で、遮光率が99.9%以上であることを特徴とする遮
光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用ハウスや農
業用トンネルなどの農業用施設に使用される遮光性農業
用ポリオレフィン系樹脂フイルムに関し、更に詳しく
は、遮光安定性、フイルム強度、耐候性の良好な5層構
造の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より遮光性フイルムを利用して、花
卉園芸植物の開花時期の調整や夏期のほうれん草、ダイ
コン、イチゴ栽培などに使用されてきた。これらに使用
される遮光性フイルムは、一層乃至三層構造のものが使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の遮光性フイルム
は、アルミニウム顔料や酸化チタン顔料をそれぞれの層
に使用し、表面層の反射率を向上させて、フイルム全体
を遮光率を向上させたものであるが、アルミニウム顔料
は、酸化されやすく、長期間使用すると遮光率が低下す
るという欠点がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の問題点を解消し、長期
使用においても遮光率の低下がなく耐久性に優れた5層
構造の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、農業用施設な
どに被覆される遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイ
ルムにおいて、(A)線状低密度ポリエチレン樹脂を主
成分とする透明樹脂層、(B)線状低密度ポリエチレン
樹脂を主成分とする樹脂成分に酸化チタン顔料を配合し
た白色樹脂層、(C)線状低密度ポリエチレン樹脂を主
成分とする樹脂成分に酸化チタンおよびカーボンブラッ
ク顔料を配合した灰色樹脂層、(D)酢酸ビニル含有量
が5〜28重量%のポリオレフィン系樹脂を主成分とす
る樹脂成分にアルミニウム顔料を配合した銀色樹脂層、
(E)酢酸ビニル含有量が3〜15重量%のポリオレフ
ィン系樹脂を主成分とする透明樹脂層の順に5層構造と
され、フイルム全体の厚みが75〜160μmの範囲
で、遮光率が99.9%以上であることを特徴とする遮
光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムである。
【0006】本発明の(B)層ないし(D)層の各樹脂
成分100重量部に対して、(B)層の酸化チタン顔料
の配合割合が25〜80重量部、好ましくは30〜50
重量部、(C)層の酸化チタン顔料の配合割合が3〜3
0重量部、好ましくは4〜15重量部およびカーボンブ
ラック顔料の配合割合が3〜30重量部、好ましくは4
〜15重量部、(D)層のアルミニウム顔料の配合割合
が3〜20重量部、好ましくは4〜15重量部の範囲が
好ましい。
【0007】また、(D)層および/または(E)層に
は、防曇剤を配合することによって、防曇性を付与する
こともできる。防曇剤としては、通常、農業用ポリオレ
フィン系樹脂フイルムに使用されているもので、例え
ば、ソルビタン系、グリセリン系、ジグリセリン系など
の多価アルコールと脂肪酸との部分エステル或いはこれ
らとアルキレングリコールとの縮合物を挙げることがで
きる。これらの防曇剤の配合量は、その層の樹脂成分1
00重量部に対して、1〜5重量部、好ましくは1.2
〜3重量部の範囲で用いられる。
【0008】(A)層、(B)層および(C)層に使用
される線状低密度ポリエチレン樹脂は、メタロセン触媒
系やチグラー触媒系で製造されたもので、これらの層に
使用することにより、(B)層の酸化チタン顔料、
(C)層の酸化チタン顔料およびカーボンブラックを多
量に配合しているにもかかわらず、(A)層が補強し
て、極めて強度の高い遮光性農業用ポリオレフィン系樹
脂フイルムとすることができる。
【0009】また、本発明は、上記の(B)層、(C)
層および(D)層の少なくとも1層が、その層の樹脂成
分中に、リアクターTPOを1〜35重量%、好ましく
は4〜20重量%の範囲で配合し、これらの層に多量に
配合される顔料によるフイルム強度の低下を防止するこ
とができる。このリアクターTPOは、重合段階でオレ
フィン系樹脂にエチレンプロピレンゴムをアロイ化させ
た樹脂であって、反応器中で製造するTPOということ
から、リアクターTPOと呼ばれている。具体的には、
モンテル社の「キャタロイ」、徳山曹達社の「P.E.
R」等が挙げられる。これらのリアクターTPOの配合
量が、その層の樹脂成分において、35重量%を超える
とフイルム生産時のモーター負荷が大きくなり製膜が困
難となるので好ましくない。
【0010】(D)層の酢酸ビニル含有量が5〜28重
量%のポリオレフィン系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体単独またはエチレン−酢酸ビニル共重合体と低
密度ポリエチレン樹脂の混合物であってもよく、この樹
脂成分にアルミニウム顔料を配合することによって分散
が容易で遮光性に優れた層とすることができる。更に、
(E)層の酢酸ビニル含有量が3〜15重量%のポリオ
レフィン系樹脂を主成分とする透明樹脂層を積層されて
いるので、アルミニウム顔料の酸化劣化を防止し、極め
て耐久性の高い遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイ
ルムとすることができる。この(E)層ポリオレフィン
系樹脂も上記の(D)層と同様にエチレン−酢酸ビニル
共重合体単独またはエチレン−酢酸ビニル共重合体と低
密度ポリエチレン樹脂の混合物であってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、具体的に説明する。
【0012】(遮光率)キセノンランプの照度を照度計
で測定し基準値を決めた後、キセノンランプを各試料で
遮蔽し、キセノンラップの漏れた光の照度を測定し、遮
光率を計算で求めた。 ◎:99.95%以上 ○:99.9%以上、99.95%未満 △:99.0%以上、99.9%未満 ×:99.0%未満
【0013】(突き刺し強度)インフレーションフイル
ムの押出し方向に長さ110cm、その直交方向に8c
mの試料を採取し、10cm間隔にφ1cmの印を10
ヶ所つけたものを10枚用意した。常温で指抜け試験
(N=100)を行い、抵抗無く指抜けする割合を算出
し、下記の基準で評価した。 ◎:7%未満 ○:7%以上、10%未満 △:10%以上、40%未満 ×:40%以上
【0014】(色抜け)殺虫剤(DDVP)の500倍
水溶液(常温)に10cm×10cmの試料を1ヶ月間
浸漬し、水洗、乾燥した後、試験前の試料との比較を目
視で評価した。 ○:変化なし、あるいは極めて僅か変化あり △:色抜けが認められる ×:著しい色抜けが認められる
【0015】実施例1 5種5層のインフレーション装置を用いて、外側より
(A)層として、線状低密度ポリエチレン樹脂(出光石
油化学社製、「モアテック0138」)100重量部
を、(B)層として、線状低密度ポリエチレン樹脂
(「モアテック0138」)91.25重量部に、酸化
チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社製、「PO
−0107ホワイト」、バインダー:低密度ポリエチレ
ン樹脂20重量%、顔料:80重量%)43.75重量
部を配合し、(C)層として、線状低密度ポリエチレン
樹脂(「モアテック0138」)86重量部に、酸化チ
タン顔料マスターバッチ(「PO−0107ホワイ
ト」)10重量部とカーボンブラック顔料マスターバッ
チ(東洋インキ社製、「TET−01337ブラッ
ク」、バインダー:低密度ポリエチレン樹脂60重量
%、顔料:40重量%)20重量部を配合し、(D)層
として、酢酸ビニル含有量10重量%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体89.5重量部にアルミニウム顔料マス
ターバッチ(住友カラー社製、「SPEM−8K445
シルバー」、バインダー:低密度ポリエチレン樹脂60
重量%、顔料:40重量%)17.5重量部を配合し、
(E)層として、酢酸ビニル含有量10重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体100重量部を使用し、また、
各層には樹脂成分100重量部に対して、ヒンダードア
ミン系光安定剤0.3重量部を配合し、これらを各押出
機に供給し、各層16μm、合計厚さ80μmの5種5
層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを製造
した。このフイルムの評価を表1に示す。
【0016】実施例2 前記の実施例1において、各層の厚さを25μm、合計
厚さを125μmとした以外は、実施例1と同様にして
5種5層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム
を製造した。このフイルムの評価を表1に示す。
【0017】実施例3 前記の実施例1において、(B)層は、線状低密度ポリ
エチレン樹脂(「モアテック0138」)75重量部
に、酸化チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社
製、「PO−0107ホワイト」)50重量部、リアク
ターTPO(モンテル社、「キャタロイ」)10重量部
を配合し、(C)層は、線状低密度ポリエチレン樹脂
(「モアテック0138」)84.25重量部に、酸化
チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社製、「PO
−0107ホワイト」)11.25重量部、カーボンブ
ラック顔料マスターバッチ(東洋インキ社製、「TET
−01337ブラック」)22.5重量部を配合し、
(D)層は、酢酸ビニル含有量10重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体86.5重量部に、アルミニウム顔
料マスターバッチ(住友カラー社製、「SPEM−8K
445シルバー」)22.5重量部を配合した以外は、
実施例1と同様にして5種5層の遮光性農業用ポリオレ
フィン系樹脂フイルムを製造した。このフイルムの評価
を表1に示す。
【0018】実施例4 前記の実施例1において、(B)層は、線状低密度ポリ
エチレン樹脂(「モアテック0138」)87.5重量
部に、酸化チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社
製、「PO−0107ホワイト」)37.5重量部、リ
アクターTPO(モンテル社、「キャタロイ」)5重量
部を配合し、(D)層は、酢酸ビニル含有量10重量%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体86重量部に、アルミ
ニウム顔料マスターバッチ(住友カラー社製、「SPE
M−8K445シルバー」)15重量部を配合し、更
に、防曇剤を(D)層に2.5重量部、(E)層に1.
5重量部を配合し、各層の厚さを25μm、合計厚さを
125μmとした以外は、実施例1と同様にして5種5
層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを製造
した。このフイルムの評価を表1に示す。
【0019】実施例5 前記の実施例1において、(D)層は、酢酸ビニル含有
量5重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体81.5重
量部に、アルミニウム顔料マスターバッチ(住友カラー
社製、「SPEM−8K445シルバー」)17.5重
量部、リアクターTPO(モンテル社、「キャタロ
イ」)8重量部を配合し、更に、防曇剤を(D)層に
2.5重量部、(E)層に1.5重量部配合した以外
は、実施例1と同様にして5種5層の遮光性農業用ポリ
オレフィン系樹脂フイルムを製造した。このフイルムの
評価を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例6 前記の実施例1において、(B)層は、線状低密度ポリ
エチレン樹脂(「モアテック0138」)87.5重量
部に、酸化チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社
製、「PO−0107ホワイト」)37.5重量部、リ
アクターTPO(モンテル社、「キャタロイ」)5重量
部を配合し、(C)層は、線状低密度ポリエチレン樹脂
(「モアテック0138」)91.25重量部に、酸化
チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社製、「PO
−0107ホワイト」)6.25重量部、カーボンブラ
ック顔料マスターバッチ(東洋インキ社製、「TET−
01337ブラック」)12.5重量部を配合し、
(D)層は、酢酸ビニル含有量10重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体81.5重量部に、アルミニウム顔
料マスターバッチ(住友カラー社製、「SPEM−8K
445シルバー」)13.75重量部、リアクターTP
O(モンテル社、「キャタロイ」)5重量部を配合し、
更に、防曇剤を(D)層に2.5重量部、(E)層に
1.5重量部配合した以外は、実施例1と同様にして5
種5層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを
製造した。このフイルムの評価を表2に示す。
【0022】実施例7 前記の実施例1において、(B)層は、線状低密度ポリ
エチレン樹脂(「モアテック0138」)83.75重
量部に、酸化チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス
社製、「PO−0107ホワイト」)56.25重量
部、リアクターTPO(モンテル社、「キャタロイ」)
5重量部を配合し、(C)層は、線状低密度ポリエチレ
ン樹脂(「モアテック0138」)91.25重量部
に、酸化チタン顔料マスターバッチ(日弘ビックス社
製、「PO−0107ホワイト」)6.25重量部、カ
ーボンブラック顔料マスターバッチ(東洋インキ社製、
「TET−01337ブラック」)12.5重量部を配
合し、(D)層は、酢酸ビニル含有量10重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体77重量部に、アルミニウム
顔料マスターバッチ(住友カラー社製、「SPEM−8
K445シルバー」)25重量部、リアクターTPO
(モンテル社、「キャタロイ」)8重量部を配合し、更
に、防曇剤を(D)層に2.5重量部、(E)層に1.
5重量部配合した以外は、実施例1と同様にして5種5
層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを製造
した。このフイルムの評価を表2に示す。
【0023】比較例1 前記の実施例1において、(A)層、(B)層および
(C)層で使用した線状低密度ポリエチレン樹脂の代わ
りに、高圧法低密度ポリエチレン樹脂(日本ユニカー社
製、「NUC−8133」)に変更したこと以外は、実
施例1と同様にして5種5層の遮光性農業用ポリオレフ
ィン系樹脂フイルムを製造した。このフイルムの評価を
表2に示す。
【0024】比較例2 3種3層のインフレーション装置を用いて、外側より
(B)層として、高圧法低密度ポリエチレン樹脂(「N
UC−8133」)91.25重量部に、酸化チタン顔
料マスターバッチ(日弘ビックス社製、「PO−090
7ホワイト」)43.75重量部を配合し、(C)層と
して、高圧法低密度ポリエチレン樹脂(「NUC−81
33」)100重量部に、酸化チタン顔料マスターバッ
チ(「PO−0907ホワイト」)10重量部、カーボ
ンブラック顔料マスターバッチ(東洋インキ社製、「T
ET−01337ブラック」)20重量部を配合し、
(D)層として、酢酸ビニル含有量10重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体89.5重量部に、アルミニウ
ム顔料マスターバッチ(住友カラー社製、「SPEM−
8K445シルバー」)17.5重量部を配合し、ま
た、各層には樹脂成分100重量部に対して、ヒンダー
ドアミン系光安定剤0.3重量部を配合し、これらを各
押出機に供給し、各層約27μm、合計厚さ80μmの
3種3層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム
を製造した。このフイルムの評価を表2に示す。
【0025】比較例3 3種3層のインフレーション装置を用いて、外側より
(B)層として、線状低密度ポリエチレン樹脂(「モア
テック0138」)91.25重量部に、酸化チタン顔
料マスターバッチ(「PO−0907ホワイト」)4
3.75重量部を配合し、(C)層として、線状低密度
ポリエチレン樹脂(「モアテック0138」)76重量
部に、アルミニウム顔料マスターバッチ(「SPEM−
8K445シルバー」)20重量部、カーボンブラック
顔料マスターバッチ(「TET−01337ブラッ
ク」)20重量部を配合し、(D)層として、線状低密
度ポリエチレン樹脂(「モアテック0138」)89.
5重量部に、アルミニウム顔料マスターバッチ(「SP
EM−8K445シルバー」)17.5重量部を配合
し、また、各層には樹脂成分100重量部に対して、ヒ
ンダードアミン系光安定剤0.3重量部を配合し、これ
らを各押出機に供給し、各層約27μm、合計厚さ80
μmの3種3層の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フ
イルムを製造した。このフイルムの評価を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】長期使用においても遮光率の低下がなく
耐久性に優れ、フイルム強度に優れた5層構造の遮光性
農業用ポリオレフィン系樹脂フイルムを提供することで
きる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B024 DA02 DB01 DB07 2B029 EB03 EB16 EC02 EC09 EC12 EC17 RA03 4F100 AA21B AA21C AA21H AA37C AA37H AB10D AB10H AK06 AK63A AK63B AK63C AK68D AK68E AL05 BA05 BA07 BA10A CA10D CA10E CA10H CA13B CA13C CA13D CA13H EH20 GB01 JL09 JL10B JL10C JL10D JN01A JN01E JN02 YY00B YY00C YY00D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農業用施設などに被覆される遮光性農業
    用ポリオレフィン系樹脂フイルムにおいて、(A)線状
    低密度ポリエチレン樹脂を主成分とする透明樹脂層、
    (B)線状低密度ポリエチレン樹脂を主成分とする樹脂
    成分に酸化チタン顔料を配合した白色樹脂層、(C)線
    状低密度ポリエチレン樹脂を主成分とする樹脂成分に酸
    化チタンおよびカーボンブラック顔料を配合した灰色樹
    脂層、(D)酢酸ビニル含有量が5〜28重量%のポリ
    オレフィン系樹脂を主成分とする樹脂成分にアルミニウ
    ム顔料を配合した銀色樹脂層、(E)酢酸ビニル含有量
    が3〜15重量%のポリオレフィン系樹脂を主成分とす
    る透明樹脂層の順に5層構造とされ、フイルム全体の厚
    みが75〜160μmの範囲で、遮光率が99.9%以
    上であることを特徴とする遮光性農業用ポリオレフィン
    系樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 上記(B)層、(C)層および(D)層
    の少なくとも1層が、その層の樹脂成分中に、リアクタ
    ーTPOを1〜35重量%の範囲で配合したことを特徴
    とする請求項1記載の遮光性農業用ポリオレフィン系樹
    脂フイルム。
  3. 【請求項3】 上記(B)層の樹脂成分100重量部に
    対して、酸化チタン顔料の配合割合が25〜80重量部
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム。
  4. 【請求項4】 上記(C)層の樹脂成分100重量部に
    対して、酸化チタン顔料の配合割合が3〜30重量部お
    よびカーボンブラック顔料の配合割合が3〜30重量部
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム。
  5. 【請求項5】 上記(D)層の樹脂成分100重量部に
    対して、アルミニウム顔料の配合割合が3〜20重量部
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の遮光性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム。
  6. 【請求項6】 上記(E)層および/または(D)層に
    防曇剤を配合したことを特徴とする請求項1記載の遮光
    性農業用ポリオレフィン系樹脂フイルム。
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