JP2000025171A - 農業用積層フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

農業用積層フィルムおよびその製造方法

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JP2000025171A
JP2000025171A JP10207218A JP20721898A JP2000025171A JP 2000025171 A JP2000025171 A JP 2000025171A JP 10207218 A JP10207218 A JP 10207218A JP 20721898 A JP20721898 A JP 20721898A JP 2000025171 A JP2000025171 A JP 2000025171A
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film
vinyl acetate
ethylene
laminated film
weight
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JP10207218A
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English (en)
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Arinori Kataoka
有紀 片岡
Shigeo Fujitani
茂男 藤谷
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Nippon Unicar Co Ltd
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】焼却時に有害ガスを発生せず、可塑剤を使用せ
ずにすみ、耐ブロッキング性、展張作業性、透明性、防
曇持続性、高光透過性、機械的特性、保温性等に優れ、
低分子量成分の表面へのブリードがない農業用フィルム
の提供。 【解決手段】メルトフローレート(MFR)0.5〜
3.0g/10分、酢酸ビニル含有量3.0〜10.0
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる内層
と、MFR0.5〜3.0g/10分、酢酸ビニル含有
量11.0〜20.0重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体からなる中間層と、メタロセン触媒を用いて重合
させた密度0.870〜0.920g/cm3 、MFR
0.5〜3.0g/10分、Mw/Mn2.5〜4.5
のエチレン−α−オレフィン共重合体からなる外層とか
ら構成される厚さ30〜200μmの農業用積層フィル
ム。共押出法による該積層フィルムの製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用積層フィルム
およびその製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は、耐ブロッキング性、展張作業性、透明
性、防曇持続性、保温性に優れ、透明性の経時的低下が
少なく、フィルム強度、特に引張、引裂、衝撃強度に優
れた農業用積層フィルムおよびその製造方法に関し、本
発明の上記フィルムは農業用の促成栽培を目的としたハ
ウス栽培、トンネル栽培およびマルチ栽培等に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウス栽培やトンネル栽培等に用
いられてきた農業用フィルムとしては、ポリ塩化ビニル
フィルム、高圧法低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状
低密度ポリエチレンフィルム等を主として挙げることが
できる。
【0003】ポリ塩化ビニルフィルムは透明性、強靱
性、耐久性、保温性、経済性、作業性等に優れている
が、可塑剤を含有するために長期間使用しているとフィ
ルム表面にブリードし、ここにほこりが吸着し、光の透
過性を低下させ、また汚れた感じを与え望ましくない。
さらに、ポリ塩化ビニルフィルムは使用後焼却によって
処理しようとすると、塩化水素ガスが発生し、公害問題
を引き起こすおそれがあり、また突起部による突き刺し
破れに弱く、ハウス骨材との摩擦破れに対して弱く、耐
寒性も劣り、使用条件によっては問題となることが多か
った。
【0004】高圧法低密度ポリエチレンフィルムはポリ
塩化ビニルフィルムのように、焼却時塩化水素ガスを発
生せず、可塑剤も使用しないので、公害問題、光透過性
低下、ほこり付着等による汚れ等を引き起こさない利点
はあるが、40%程度の結晶化度であるので、やや光透
過性(透明性)が劣る。また、フィルムの帯電やフィル
ム表面に水分が付着したりするので、帯電防止剤や防曇
剤を配合すると、これがフィルム表面にブリードし、ほ
こりを吸着して光透過性を低下させる欠点がある。
【0005】直鎖状低密度ポリエチレン(いわゆるLL
DPE)フィルムは高圧法低密度ポリエチレンフィルム
と上記の性質においては類似するものの、機械的強度に
おいて優れているため、フィルムの厚さを低減でき、経
済的効果が大きいので、農業用フィルムとして多く使用
されるようになってきたが、結晶化度が高いので光透過
性が低いという問題を依然有する。
【0006】上記の問題点を解決するため、本出願人
は、密度0.910g/ml以下、融点116℃以上、
1%モジュラス1200kg/cm2 以下、メルトイン
デックス0.8〜10g/10分である超低密度エチレ
ン−α−オレフィン共重合体からなる中間層と、メルト
インデックス0.5〜5g/10分、酢酸ビニル含有量
5〜15重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体か
らなる両外側層とから構成される積層フィルムを開発
し、既に特許を得ている(特公平8−9222号公報参
照,特許第2113173号)。この積層フィルムは、
高圧法低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン
を素材とした積層フィルムに比べ、透明性、光透過性等
において優れているが、フィルムの腰が弱く、フィルム
を張る作業(展張作業)において、作業性に比較的劣
り、また低分子量エチレン−α−オレフィン共重合体の
含有量が多く、これが積層フィルムの表面にブリード
し、ここにほこりが吸着し、光透過性を低下させ、また
汚れた感じを与える不具合が依然として存在する。ま
た、防曇剤が低分子量エチレン−α−オレフィン共重合
体と共にブリードするので、防曇効果も不十分となり、
機械的強度が直鎖状低密度ポリエチレンより劣るという
問題があった。さらに、積層フィルムがブロッキングを
起こすことに起因する展張作業性の悪化という問題もあ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来農業用
フィルムとして使用されてきたポリ塩化ビニルフィル
ム、高圧法低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体フィルム、超低密度
エチレン−α−オレフィン共重合体フィルムの長所を保
持したまま、それらの欠点を改良した農業用フィルム、
すなわち、焼却時に有害ガスを発生せず、可塑剤を使用
せずにすみ、耐ブロッキング性、展張作業性、透明性、
防曇持続性、高光透過性、機械的特性、保温性等に優
れ、低分子量成分の表面へのブリードがない、農業用フ
ィルムおよびその製造方法の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、メタロセン触媒を用いて重合させたエチレン−
α−オレフィン共重合体の優れた物性に着目し、そのフ
ィルムの欠点を補うため、特定物性のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体フィルムと組合せ、特定構造の積層フィル
ムとする場合、上記課題が解決できることを見出し、本
発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、メルトフローレート
0.5〜3.0g/10分、酢酸ビニル含有量3.0〜
10.0重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体か
らなる内層と、メルトフローレート0.5〜3.0g/
10分、酢酸ビニル含有量11.0〜20.0重量%で
あるエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる中間層と、
メタロセン触媒を用いて重合させた密度0.870〜
0.920g/cm3 、メルトフローレート0.5〜
3.0g/10分、Mw/Mn2.5〜4.5であるエ
チレン−α−オレフィン共重合体からなる外層とから構
成され、全体の厚さが30〜200μmであることを特
徴とする農業用積層フィルムに関する。なお、本発明に
おいて、外層とは使用時に外界に暴露される面を構成
し、内層とは積層フィルムで被覆された場合、栽培植物
等に面する側の面を構成し、中間層とは上記外層と内層
との間に位置する層である。
【0010】本発明は特に、積層フィルム全体の厚さに
対し、外層の厚さが15〜35%であり、中間層の厚さ
が30〜70%であり、内層の厚さが15〜55%であ
る上記農業用積層フィルムに関する。
【0011】また、本発明は、メルトフローレート0.
5〜3.0g/10分、酢酸ビニル含有量3.0〜1
0.0重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体から
なる内層と、メルトフローレート0.5〜3.0g/1
0分、酢酸ビニル含有量11.0〜20.0重量%であ
るエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる中間層と、メ
タロセン触媒を用いて重合させた密度0.870〜0.
920g/cm3 、メルトフローレート0.5〜3.0
g/10分、Mw/Mn2.5〜4.5であるエチレン
−α−オレフィン共重合体からなる外層とを共押出法に
より製造することを特徴とする農業用積層フィルムの製
造方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の農業用積層フィルムの内
層に用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、
EVA(I)とも記載する)は、メルトフローレート
0.5〜3.0g/10分、そして酢酸ビニル含有量
3.0〜10.0重量%のものである。メルトフローレ
ートが0.5g/10分未満であると押出特性が悪く、
一方、3.0g/10分を越えると、機械的強度が悪化
し、望ましくない。また、酢酸ビニル含有量が3.0重
量%未満ではフィルムの透明性が悪くなり、10.0重
量%を越えるとフィルムがブロッキングし、展張作業性
が悪化し、望ましくない。
【0013】本発明において中間層に用いられるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVA(II)とも記
載する)は、メルトフローレート0.5〜3.0g/1
0分、そして酢酸ビニル含有量11.0〜20.0重量
%のものである。メルトフローレートが0.5g/10
分未満であると押出特性が悪く、一方、3.0g/10
分を越えると、機械的強度が悪化し、望ましくない。ま
た、酢酸ビニル含有量が11.0重量%未満ではフィル
ムの透明性、防曇持続性、保温性が悪化し、20.0重
量%を越えるとフィルムがブロッキングし、機械的特
性、展張作業性が悪化し、また価格が高くなり、望まし
くない。
【0014】また、本発明において積層フィルムの中間
層として使用されるEVA(II)の融点(MP,単位
℃)と酢酸ビニル含有量(VA,単位重量%)との関係
は次式(A): MP=114−1.44VA (A) で表され、分子量分布(Mw/Mn)が4未満であるも
のが特に望ましく、この数値範囲のものは同一の酢酸ビ
ニル含有量で上記範囲外のエチレン−酢酸ビニル共重合
体と比較し、融点が2〜5℃高く、耐熱性および機械的
強度に優れている。
【0015】本発明において外層に用いられるメタロセ
ン触媒を用いて重合させたエチレン−α−オレフィン共
重合体は、密度0.870〜0.920g/cm3 、メ
ルトフローレート0.5〜3.0g/10分、Mw/M
n2.5〜4.5である分子量分布の狭い直鎖状のもの
であり、下で詳細に説明するメタロセン触媒により、エ
チレンとα−オレフィン、例えば炭素原子数3ないし1
2のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィ
ンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセ
ン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセ
ン−1、ドデセン−1等を挙げることができる。
【0016】本発明において、上記エチレン−α−オレ
フィン共重合体の製造の際に使用されるメタロセン触媒
は、活性点が同一種(シングルサイト)であることから
シングルサイト触媒とも呼ばれたり、また、カミンスキ
ー触媒と呼ばれることもある。上記メタロセン触媒は、
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体を製造するの
に従来から一般的に用いられているチーグラー系触媒、
フィリップス系触媒またはスタンダード系触媒のような
活性点が多種(マルチサイト)である触媒とは区別され
る。メタロセン触媒を用いて製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体は、従来のチーグラー系触媒やフィ
リップス系触媒等のマルチサイト触媒で製造されたもの
に比べて組成分布および分子量分布が狭いため、機械的
特性や透明性等に優れている。
【0017】本発明におけるメタロセン触媒の主成分と
しては下記式(1)〜(3)で表されるメタロセン化合
物が用いられる。 次式(1): (Cp)m MRn R’p (1) 〔式中、Cpは未置換または置換シクロペンタジエニル
基であり、Mは周期表第4〜10族の遷移金属であり、
RおよびR’は互いに独立してハロゲン原子または炭素
原子数1ないし20の炭化水素基またはヒドロカルボキ
シル基であり、mは1〜3、nは0〜3、pは0〜3の
数であるが、m+n+pはMの酸化状態(価数)に等し
い〕で表される遷移金属化合物。
【0018】次式(2)または(2’): (C5 R’m p R”s (C5 R’m )MQ3-p-x (2) R”3 (C5 R’m 2 MQ’ (2’) (式中、C5 R’m は未置換または置換シクロペンタジ
エニル基であり、その中のR’は互いに独立して水素原
子または炭素原子数1ないし20のアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールア
ルキル基、または互いに結合してC4 〜C6 環の一部を
形成する2個の炭素原子であり、R”は1個またはそれ
以上の炭素、ゲルマニウム、ケイ素、リンもしくは窒素
原子またはそれらの組合せであり、これらは2個のC5
R’m 環上を置換してそれらを橋渡しする基または1個
のC5 R’m 環上を置換してMに橋渡しする基を含有
し、pが0である場合にはxは1であり、その他の場合
にはxは常に0であり、各Qは互いに独立して炭素原子
数1ないし20のアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アリールアルキル基またはハ
ロゲン原子であり、Q’は炭素原子数1ないし20のア
ルキリデン基であり、sは0または1であり、sが0で
ある場合にはmは5であり、かつpが0、1または2で
あり、sが1である場合にはmは4であり、かつpが1
である)で表される遷移金属化合物。なお、上記式
(1)、(2)および(2’)で表される遷移金属化合
物(メタロセン触媒)に関しては特開平8−13412
1号公報、特表平8−509773号公報、特表平8−
510290号公報等に記載されている。この参照によ
り上記特許公報の開示内容を本明細書に編入する。
【0019】次式(3): (式中、Mは周期表第3〜10族またはランタノイドの
金属原子であり、CpはMにη5 結合様式で結合してい
る未置換または置換シクロペンタジエニル基であり、Z
はホウ素または周期表第14族の元素、そして場合に応
じて硫黄原子または酸素原子を含有する原子団であり、
該原子団は20個までの水素原子以外の原子を有する
か、またはCpおよびZは一緒になって縮合環系を形成
し、Xは互いに独立してアニオン性配位子または30個
までの水素原子以外の原子を有する中性ルイス塩基配位
子であり、nは0、1、2、3または4であり、かつ、
Mの原子価より2少ない数であり、そしてYは、Zおよ
びMと結合するアニオン性または非アニオン性配位子
で、窒素原子、リン原子、酸素原子または硫黄原子を含
んでおり、そして20個までの水素原子以外の原子を有
するか、または必要に応じてYとZは一緒になって縮合
環系を形成する)で表される遷移金属化合物。上記式
(3)で表される遷移金属化合物(メタロセン触媒)に
関しては特開平6−306121号公報、特表平7−5
00622号公報等に記載されている。この参照により
上記特許公報の開示内容を本明細書に編入する。
【0020】上記メタロセン触媒は、前記した主成分以
外に、さらに活性化共触媒を含有する。該共触媒として
は、高重合度または低重合度のアルミノオキサン、特に
メチルアルミノオキサンが適当である。いわゆる変性ア
ルミノオキサンもまた上記共触媒として適している。
【0021】上記エチレン−α−オレフィン共重合体の
重合には、好ましくは溶液重合法、懸濁重合法、気相重
合法等の方法を使用することができる。一般的に、重合
の際の温度は0〜250℃であり、圧力は高圧(50M
Pa以上)、中圧(10〜50MPa)または低圧(常
圧〜10MPa)である。
【0022】本発明において使用されるエチレン−α−
オレフィン共重合体は上記したようにメタロセン触媒を
使用して重合される他に、密度0.870〜0.920
g/cm3 、メルトフローレート0.5〜3.0g/1
0分、Mw/Mn2.5〜4.5である必要がある。密
度が0.870g/cm3 未満であるとフィルムの製膜
性が悪くなり、またフィルムの腰が弱く、望ましくな
く、0.920g/cm3 を越えるとフィルムの透明性
が悪くなり、望ましくない。メルトフローレートが0.
5g/10分未満であるとフィルムの製膜が困難であ
り、一方、3.0g/10分を越えると、フィルムの引
張強度、引裂強度、衝撃強度等が不十分となり、望まし
くない。Mw/Mn、すなわち重量平均分子量Mwと数
平均分子量Mnとの比が2.5未満であると、フィルム
の製膜性が悪く、4.5を越えると、フィルムの耐ブロ
ッキング性、フィルム表面の耐汚染性が悪くなり、望ま
しくない。
【0023】本発明の農業用積層フィルムは、外層、中
間層および内層となる各樹脂組成物を用いて共押出成形
機により製造でき、この際、例えばサーキュラーダイを
用いるインフレーション法、フラットダイを用いるTダ
イ法等が適用可能である。本発明において外層、中間層
および内層からなる3層構造とした理由を以下に記載す
る。まず、メタロセン触媒を用いて重合させたエチレン
−α−オレフィン共重合体単独で製膜しようとしても、
押出加工性が悪く、仮に押出せたとしてもメルトフラク
チャーが起こり、表面が平滑なフィルムは得られず、ま
た製造されたフィルムはブロッキングが激しく取扱が困
難であった。本発明者等は上記メタロセン触媒によるエ
チレン−α−オレフィン共重合体を外層とし、これに他
の樹脂層を共押出すれば、単独では製膜困難なメタロセ
ン触媒によるエチレン−α−オレフィン共重合体で重合
が製膜可能となることを見出し、本発明の構成を採用し
た。
【0024】本発明においては、中間層に酢酸ビニル含
有量の比較的高いEVA(II)を採用したことによ
り、防曇剤や保温剤の充填性がよく、これらを高濃度に
配合できるので、防曇持続性や保温性を大幅に向上させ
ることができる。また、防曇剤や保温剤を高濃度に配合
したEVA(II)単独では製膜しようとしても、押出
加工性が非常に悪く、また酢酸ビニル含有量が高く耐ブ
ロッキング性が悪かったが、中間層に使用することによ
り問題を解決し、防曇剤や保温剤を高濃度に保持し、か
つ作業性を改良した。従って、本発明はまた、EVA
(II)100重量部に対して、約12重量部までの防
曇剤または保温剤を配合した組成物からなる中間層を有
する本発明の農業用積層フィルムをも提供する。該積層
フィルムは防曇持続性または保温性が特に改善されてい
る。さらに、内層は酢酸ビニル含有量の低いEVA
(I)からなり、耐ブロッキング性、耐熱性を積層フィ
ルムに付与する効果を奏する。本発明において、メタロ
セン触媒を使用して重合したエチレン−α−オレフィン
共重合体を外層とした理由は、光沢がよく、ほこりがつ
きにくく、強度が高い積層フィルムを製造することがで
きるからである。
【0025】本発明の農業用積層フィルムの厚さは30
〜200μmであり、30μm未満であると機械的強度
が不足し、またフィルムの取扱が困難となり、200μ
mを越えると過剰品質となり、経済性が悪く望ましくな
い。フィルムの厚さは50〜150μm程度が好まし
い。また、外層の厚さは積層フィルム全体の厚さの15
〜35%であることが好ましく、15%未満であると積
層フィルムの製膜が困難となったり、耐ブロッキング
性、積層フィルムの腰および展張作業性が不十分となる
ことがあり、35%を越えると、積層フィルムの透明性
が悪化することがあることによる。中間層の厚さは積層
フィルム全体の厚さの30〜70%であることが好まし
く、30%未満であると防曇持続性、保温性、透明性が
不十分となることがあり、70%を越えると積層フィル
ム全体の引張、引裂、衝撃強度等の機械的強度に劣るこ
とがある。内層の厚さは積層フィルム全体の厚さの15
〜55%であることが好ましく、15%未満であると、
引張、引裂、衝撃強度等の機械的強度に劣ることがあ
り、55%を越えると耐ブロッキング性、防曇持続性、
保温性等が不十分となることがある。
【0026】本発明の農業用積層フィルムの保温性はポ
リ塩化ビニルフィルムと比べるとやや劣るが、EVA
(II)からなる中間層の部分の厚さを増加すればする
ほど、保温性は高まる。さらに、高い保温性が要求され
る場合は、一般に保温剤として使用されている下記の無
機化合物粒体:酸化ケイ素、無水アルミノケイ酸塩、リ
ン酸塩、硫酸塩、炭酸塩、水酸基含有マグネシウム、ア
ルミン酸塩等を原料樹脂に配合する。具体的に、含水シ
リカ、無水シリカ、合成シリカ、酸化アルミニウム、酸
化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マ
グネシウム、酸化ホウ素、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸
アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸リチウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウ
ム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸ジルコニウ
ム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミニウムシ
リケートゲル、アルミノシリケートゲル等が保温剤の例
である。これら保温剤の粒度は1〜10μm程度であ
り、原料樹脂に対する配合量は10%以下が望ましい。
なお、保温剤の配合量を増加させる程、保温性は高まる
が、光透過性(透明性)が低下するので、両者のバラン
スを考慮して配合することが肝要である。
【0027】本発明の農業用積層フィルムの各層を形成
する樹脂には、本発明の特性を損なわない範囲で、その
使用目的に応じて、各種添加剤や補助資材を配合するこ
とができる。それら各種添加剤や補助資材としては、酸
化防止剤、例えばIrganox 1010、Sandostab P-EPQ 、Io
nox 330 (いずれも商標名)等、光安定剤、例えばChim
assorb 944LD(商標名)等、スリップ剤、例えばDiamid
-200D (商標名)等、防曇剤、例えばPA-5526 (商標
名)等、ブロッキング防止剤、例えばSYLYS1A-430 (商
標名)等、または中和剤等を挙げることができる。
【0028】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0029】実施例1 A.原料樹脂の調製 内層:高圧ラジカル重合法で製造したメルトフローレー
ト1.5g/10分、酢酸ビニル含有量5重量%である
エチレン−酢酸ビニル共重合体A98.22重量部に、
酸化防止剤0.20重量部、光安定剤0.30重量部、
スリップ剤0.15重量部、防曇剤1.00重量部、ブ
ロッキング防止剤0.12重量部および中和剤(ステア
リン酸亜鉛)0.01重量部を配合し、150℃で10
分間混練し、内層用の樹脂組成物を準備した。 中間層:高圧ラジカル重合法で製造したメルトフローレ
ート1.5g/10分、酢酸ビニル含有量12重量%で
あるエチレン−酢酸ビニル共重合体B98.22重量部
に、酸化防止剤0.20重量部、光安定剤0.30重量
部、スリップ剤0.15重量部、防曇剤1.00重量
部、ブロッキング防止剤0.12重量部および中和剤
(ステアリン酸亜鉛)0.01重量部を配合し、150
℃で10分間混練し、中間層用の樹脂組成物を準備し
た。 外層:メタロセン触媒を用いた重合方法により製造した
密度0.902g/cm3 、メルトフローレート1.0
g/10分、Mw/Mn2.8である分子量分布の狭い
直鎖状エチレン−オクテン−1共重合体98.22重量
部に、酸化防止剤0.20重量部、光安定剤0.30重
量部、スリップ剤0.15重量部、防曇剤1.00重量
部、ブロッキング防止剤0.12重量部および中和剤
(ステアリン酸亜鉛)0.01重量部を配合し、150
℃で10分間混練し、外層用の樹脂組成物を準備した。
【0030】B.積層フィルムの製造 下記の装置および条件で急冷却してインフレーションフ
ィルムを製造した。 ・押出装置:株式会社プラコー製のインフレーションフ
ィルム加工装置(口径40mm×3台,L/D28) ・環状3層ダイ:φ150mm,ダイギャップ2.5m
m ・冷却装置:シングルリップストレートおよびコニカル
カラー付 ・吐出量:30kg/時間 ・ダイス温度:160℃ ・ブロー比:3.0 製造された積層フィルムは中間層の厚さが50μmであ
り、外層および内層の厚さが共に25μmである。 C.農業用積層フィルムの評価 上記のように製造された農業用積層フィルムの各種物性
を測定したところ、下の表1に示す結果が得られた。
【0031】
【表1】 ────────────────────────────── 物性 ────────────────────────────── ヘイズ(%) 水洗前 5.0 水洗後 4.3 光沢(45°) 水洗前 76.8 水洗後 78.0 透視度(%) 水洗前 76.9 水洗後 76.5 COF O*O 0.55 I*I >1 耐ブロッキング性(g/100cm2 )O*O 96 I*I 192 引張強度(MPa) MD 25 TD 29 降伏点強度(MPa) MD 7 TD 7 伸び(%) MD 590 TD 690 引裂強度(kg/cm) MD 92 TD 149 1%シーカントモジュラス(MPa) MD 89 TD 93 衝撃強度(g) >1000 白化度(%) 0日後 5.0 14日後 14 28日後 13 ────────────────────────────── なお、上記の各種物性の測定は下記の条件に従って行っ
た: ヘイズ,光沢:JIS K−7105 透視度:NUC法 COF:JIS K−7125 耐ブロッキング性:ASTM−1893(加重4kg/
100cm2 ,温度50℃,24時間) 引張強度,降伏点強度,伸び:JIS K−7127 引裂強度:JIS K−7128 1%シーカントモジュラス:JIS K−7113 衝撃強度:ASTM K−7124(A法) 白化度:40℃のオーブン中にサンプルを入れ、曇り度
を測定
【0032】実施例2 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体の密
度を0.918g/cm3 に代えた以外は、実施例1と
同様の実験を行った。測定した物性値の結果を表2にま
とめて示す。表2から明らかなように、本実施例で得ら
れたフィルムは光学的特性が実施例1のものに比べやや
劣っていたものの、機械的特性が向上していた。
【0033】
【表2】 ────────────────────────────── 物性 ────────────────────────────── ヘイズ(%) 水洗前 5.3 水洗後 4.6 光沢(45°) 水洗前 69.1 水洗後 67.3 透視度(%) 水洗前 62.7 水洗後 64.3 COF O*O 0.54 I*I 0.68 耐ブロッキング性(g/100cm2 )O*O 93 I*I 168 引張強度(MPa) MD 27 TD 32 降伏点強度(MPa) MD 8 TD 9 伸び(%) MD 625 TD 713 引裂強度(kg/cm) MD 96 TD 153 1%シーカントモジュラス(MPa) MD 95 TD 98 衝撃強度(g) 931 白化度(%) 0日後 6.2 14日後 15 28日後 17 ──────────────────────────────
【0034】実施例3 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体に代
えて、密度0.871g/cm3 、メルトフローレート
2.8g/10分、Mw/Mn2.9のエチレン−ヘキ
セン−1共重合体を用いた以外は、実施例1と同様の実
験を行った。測定した物性値の結果を表3にまとめて示
す。表3から明らかなように、本実施例で得られたフィ
ルムは、機械的特性が実施例1のものに比べやや劣って
いたものの、光学的特性が非常に向上していた。
【0035】
【表3】 ────────────────────────────── 物性 ────────────────────────────── ヘイズ(%) 水洗前 4.3 水洗後 3.8 光沢(45°) 水洗前 80.2 水洗後 81.7 透視度(%) 水洗前 78.3 水洗後 78.1 COF O*O 0.57 I*I 0.75 耐ブロッキング性(g/100cm2 )O*O 103 I*I 185 引張強度(MPa) MD 24 TD 29 降伏点強度(MPa) MD 6 TD 7 伸び(%) MD 676 TD 557 引裂強度(kg/cm) MD 87 TD 104 1%シーカントモジュラス(MPa) MD 82 TD 86 衝撃強度(g) >1000 白化度(%) 0日後 4.3 14日後 13.5 28日後 13.1 ──────────────────────────────
【0036】比較例1 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Aのメ
ルトフローレートを0.3g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、フィルムの製膜
性が極めて悪く、実用性は低いものだった。
【0037】比較例2 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Aのメ
ルトフローレートを3.4g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、得られたフィル
ムの機械的強度が低くなり、農業用フィルムとしては不
十分であった。
【0038】比較例3 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Aの酢
酸ビニル含有量を2.0重量%に代えた以外は、実施例
1と同様の実験を行ったところ、得られたフィルムの光
学的特性が悪くなり、農業用フィルムとしては不十分で
あった。
【0039】比較例4 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Aの酢
酸ビニル含有量を12重量%に代えた以外は、実施例1
と同様の実験を行ったところ、得られたフィルムの耐ブ
ロッキング性が悪化し、農業用フィルムとしては不十分
であった。
【0040】比較例5 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Bのメ
ルトフローレートを0.3g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、フィルムの製膜
性が極めて悪く、実用性は低いものだった。
【0041】比較例6 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Bのメ
ルトフローレートを3.4g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、得られたフィル
ムの機械的強度が低くなり、農業用フィルムとしては不
十分であった。
【0042】比較例7 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Bの酢
酸ビニル含有量を9.0重量%に代えた以外は、実施例
1と同様の実験を行ったところ、得られたフィルムの光
学的特性が悪くなり、農業用フィルムとしては不十分で
あった。
【0043】比較例8 実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体Bの酢
酸ビニル含有量を22重量%に代えた以外は、実施例1
と同様の実験を行ったところ、得られたフィルムの機械
的特性が悪化し、農業用フィルムとしては不十分であっ
た。
【0044】比較例9 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体の密
度を0.865g/cm3 に代えた以外は、実施例1と
同様の実験を行ったところ、得られたフィルムは機械的
強度が低く、農業用フィルムとして不十分であった。
【0045】比較例10 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体の密
度を0.925g/cm3 に代えた以外は、実施例1と
同様の実験を行ったところ、得られたフィルムは透明性
が低く、農業用フィルムとして不十分であった。
【0046】比較例11 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体のメ
ルトフローレートを0.3g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、フィルムの製膜
性が極めて悪く、実用性は低いものだった。
【0047】比較例12 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体のメ
ルトフローレートを3.5g/10分に代えた以外は、
実施例1と同様の実験を行ったところ、得られたフィル
ムは機械的強度が低く、農業用フィルムとして不十分で
あった。
【0048】比較例13 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体のM
w/Mnを2.4に代えた以外は、実施例1と同様の実
験を行ったところ、フィルムの製膜性が極めて悪く、実
用性は低いものだった。
【0049】比較例14 実施例1におけるエチレン−オクテン−1共重合体のM
w/Mnを5.0に代えた以外は、実施例1と同様の実
験を行ったところ、得られたフィルムの耐ブロッキング
性、フィルム表面の耐汚染性が極めて悪く、実用性は低
いものだった。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の農
業用積層フィルムは各層が特定の物性を有する樹脂から
なる3層構造としたことにより、耐ブロッキング性、展
張作業性、透明性、防曇持続性、保温性に優れ、透明性
の経時的低下が少なく、フィルム強度、特に引張、引
裂、衝撃強度に優れたものである。より具体的には、酢
酸ビニル含有量の低いエチレン−酢酸ビニル共重合体か
らなる内層は、耐ブロッキング性、展張作業性の向上に
寄与し、比較的高い酢酸ビニル含有量のエチレン−酢酸
ビニル共重合体からなる中間層は、透明性の向上に寄与
すると共に、防曇剤や保温剤の大量配合を可能にし防曇
持続性や保温性の大幅な改良に寄与し、そしてメタロセ
ン触媒で重合させた特定物性のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体からなる外層は、機械的特性、透明性、光沢
性、耐汚染性、耐ブロッキング性の向上に寄与する。そ
して、本発明の積層フィルム全体としては、機械的強
度、光学的特性、耐ブロッキング性および耐汚染性等に
おいて優れ、しかも、焼却時に有害ガスを発生せず、可
塑剤の使用を回避できるという利点を有する。本発明の
農業用積層フィルムにおいて、外層、中間層および内層
の厚さの比率を特定の範囲から選択することにより、上
記の優れた特性をより向上させることができる。このよ
うな優れた特性を示す本発明の農業用積層フィルムは、
促成栽培を目的としたハウス栽培、トンネル栽培、マル
チ栽培等のためのフィルムとして好適に使用できる。ま
た、本発明の農業用積層フィルムの製造方法によれば、
上記のような優れた特性を示すフィルムが、共押出法に
より極めて容易に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 23/08 C08L 23/08 Fターム(参考) 2B024 DA03 DB07 DC03 EA01 2B029 EB03 EC02 EC03 EC19 4F100 AJ07C AK06B AK62C AK68A BA03 BA07 BA10A BA10C BA15 BA25 EH20 GB01 JA06A JA06B JA06C JA13C JA20 JA20A JA20B JA20C JD05 JK01 JK03 JK10 JL01 JL07 JL11 JN01 YY00 YY00A YY00B 4J002 BB051 BB061 BB151 FD200 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトフローレート0.5〜3.0g/
    10分、酢酸ビニル含有量3.0〜10.0重量%であ
    るエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる内層と、メル
    トフローレート0.5〜3.0g/10分、酢酸ビニル
    含有量11.0〜20.0重量%であるエチレン−酢酸
    ビニル共重合体からなる中間層と、メタロセン触媒を用
    いて重合させた密度0.870〜0.920g/c
    3 、メルトフローレート0.5〜3.0g/10分、
    Mw/Mn2.5〜4.5であるエチレン−α−オレフ
    ィン共重合体からなる外層とから構成され、全体の厚さ
    が30〜200μmであることを特徴とする農業用積層
    フィルム。
  2. 【請求項2】 積層フィルム全体の厚さに対し、外層の
    厚さが15〜35%であり、中間層の厚さが30〜70
    %であり、内層の厚さが15〜55%である請求項1記
    載の農業用積層フィルム。
  3. 【請求項3】 メルトフローレート0.5〜3.0g/
    10分、酢酸ビニル含有量3.0〜10.0重量%であ
    るエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる内層と、メル
    トフローレート0.5〜3.0g/10分、酢酸ビニル
    含有量11.0〜20.0重量%であるエチレン−酢酸
    ビニル共重合体からなる中間層と、メタロセン触媒を用
    いて重合させた密度0.870〜0.920g/c
    3 、メルトフローレート0.5〜3.0g/10分、
    Mw/Mn2.5〜4.5であるエチレン−α−オレフ
    ィン共重合体からなる外層とを共押出法により製造する
    ことを特徴とする農業用積層フィルムの製造方法。
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