JP2999344B2 - エチレン系樹脂組成物 - Google Patents

エチレン系樹脂組成物

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JP2999344B2 JP12610193A JP12610193A JP2999344B2 JP 2999344 B2 JP2999344 B2 JP 2999344B2 JP 12610193 A JP12610193 A JP 12610193A JP 12610193 A JP12610193 A JP 12610193A JP 2999344 B2 JP2999344 B2 JP 2999344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽くて、保温性に優
れ、透明性、耐引張破れ性、耐衝撃破れ性が良好で、傷
付き難く、優れたフィルム適性を備えている、農業用ハ
ウス、農業用カーテン等の用途として最適なエチレン系
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から農業用ハウス、農業用カーテン
等の温室栽培に用いられる温室用被覆材としては、ポリ
塩化ビニルフィルムやエチレン・酢酸ビニル共重合体フ
ィルム等が用いられている。該ポリ塩化ビニルフィルム
は、保温性、透明性、強靭性等に優れていることから、
近年まで、この種の分野に多用されてきた。しかしなが
ら、この様なポリ塩化ビニルフィルムは、使用中に該フ
ィルム中に含まれている可塑剤がフィルムの表面にブリ
ードしてくるため埃が付着し、経時的に光線透過性が損
なわれてきて、ハウス内の温度上昇を妨げるという欠点
がある。また、使用後に焼却処理すると有害な塩化水素
ガスが発生するため、廃棄処理が困難であった。更に、
このポリ塩化ビニル樹脂自体は比重が大きいため、その
フィルムは重く、温室の骨組み上に数10メートルにも
渡って展張するのは大変に労力のいる作業である。従っ
て、この様な作業は農業従事者の高齢化に伴って、困難
な作業であることから、近年では軽くて扱い易い材料が
要求されるようになった。
【0003】一方、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、
一般的なポリオレフィン樹脂と同様に埃は付着し難く、
焼却処理しても有害ガスの発生がない点においてはポリ
塩化ビニルより優れている。しかしながら、そのフィル
ムはポリ塩化ビニルフィルム程の透明性を有していない
ため、光線透過性が低く、また、フィルムの強度が不十
分であるため、温室の標準骨組み等の突起部による衝
撃、摩擦等によって破れが起こり易く、1年程度経過す
ると張り替えが必要になり、長期間使用することが困難
であった。従って、このような破れ等を防止するため
に、通常はフィルムの肉厚を厚くする方法が採用されて
いるが、市場での標準的なハウス用フィルム等の厚みは
100μm前後であることから、薄肉化の要請がある
が、上記力学的性質を満足させるためにはエチレン・酢
酸ビニル共重合体では困難なことであった。また、該エ
チレン・酢酸ビニル共重合体フィルムは、フィルムを展
張する際や、夏場や日中にフィルムを捲り上げたりする
作業等の際にフィルム同志が擦れたり、温室の骨組み等
に擦れるためにフィルムの表面に傷が付き易いという欠
点も有していた。更に、保温性を付与するために、種々
の無機物質をフィルム中に添加して改善することが、特
公昭47−13853号公報(シリカ粉末)、特公平3
−50791号公報(マグネシウム化合物)、特公昭6
2−31744号公報(ハイドロタルサイト)にて知ら
れているが、これらの無機物質を添加すると、フィルム
の表面はより一層傷付き易くなり、このようなことも大
きな問題点として改善が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る問題点を解決し、軽くて、保温性に優れ、透明性、耐
引張破れ性、耐衝撃破れ性が良好で、傷付き難く、なお
かつ薄肉化が可能な、優れたフィルム適性を備えて、農
業用フィルムとして最適な素材であるエチレン系樹脂組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要] 本発明者らは、従来の農業用フィルムよりも優れた性能
を備えた、農業用フィルム素材として最適なエチレン系
樹脂組成物を得るために鋭意研究を重ねた結果、特定の
性状を有するエチレン・α−オレフィン共重合体と、特
定の性状の無機化合物を特定な量比で配合することによ
り、上記本発明の目的が達成され得ることができるとの
知見を得て本発明を完成するに至ったものである。すな
わち、本発明の農業フィルム用樹脂組成物は、 成分(A) :メタロセン触媒を用いて製造された、メルトフローレート(MFR )が0.01〜10g/10分、密度が0.925g/cm以下、Q値が3以 下のエチレン・炭素数6以上のα-オレフィン共重合体 85〜99重量%と 、 成分(B) :Si,Al,Mg,Caから選ばれた少なくとも1つの原子を含有 する無機化合物 15〜1重量% からなることを特徴とするものである。
【0006】[発明の具体的説明] [I] 構成成分 (1) エチレン・炭素数4以上のα−オレフィン共重合
体(成分(A) ) (a) 性 状 本発明のエチレン系樹脂組成物を構成する成分(A) のエ
チレン・炭素数4以上のα−オレフィン共重合体は、以
下の〜の物性を示すもの、特に〜の物性を示す
ものであることが好ましい。
【0007】 メルトフローレート(MFR) 本発明において用いられるエチレン・炭素数4以上のα
−オレフィン共重合体は、JIS−K7210によるM
FR(メルトフローレート:Melt Flow rate:溶融流
量)が0.01〜10g/10分、好ましくは0.1〜
5g/10分、特に好ましくは0.5〜3g/10分の
物性を示すものである。該MFRが上記範囲より大であ
ると成形が不安定となる。また、該MFRが上記範囲よ
り小さすぎると成形時の樹脂圧力が大きくなりすぎて、
製品の生産量の低下を起こすので実用的でない。
【0008】 密 度 本発明において用いられるエチレン・炭素数4以上のα
−オレフィン共重合体は、JIS−K7112による密
度が0.925g/cm3 以下、好ましくは0.87〜
0.915g/cm3 、特に好ましくは0.88〜0.
910g/cm3 を示すものである。該密度が上記範囲
より高すぎると透明性が悪化する。また、密度が上記範
囲より低すぎると、フイルム表面のベタつきによりブロ
ッキングが生じて実用性に供し得なくなる。
【0009】 温度上昇溶離分別(TREF)によっ
て得られる溶出曲線のピーク本発明にて用いられるエチ
レン・炭素数4以上のα−オレフィン共重合体は、温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature R
ising Elution Fractionati
on)によって得られる溶出曲線のピークが、1つ以
上、好ましくは1つ存在し、主ピークの温度が100℃
以下、好ましくは85℃以下、特に好ましくは75℃以
下、を示すものである。温度上昇溶離分別による溶出曲線の測定 温度上昇溶離分別(Temperature Risi
ng ElutionFractionation:T
REF)による溶出曲線の測定は、「Journal
of Applied Polymer Scienc
e, Vol26, 4217−4231 (198
1)」に記載されている原理に基づき、以下のようにし
て行なわれる。先ず、測定の対象とするポリマーを溶媒
中で完全に溶解する。その後、冷却して不活性担体表面
上に薄いポリマー層を生成させる。かかるポリマー層は
結晶しやすいものが内側(不活性担体表面に近い側)
に、結晶しにくいものが外側に形成されてなるものであ
る。次に、温度を連続又は段階的に上昇させると、低温
度段階では対象のポリマー組成中の非晶部分、すなわち
ポリマーの持つ短鎖分岐の分岐度の多いものから溶出
し、温度が上昇すると共に徐々に分岐度の少ないものが
溶出して、最終的に分岐の少ない直鎖状の部分が溶出
し、測定は終了するのである。かかる各温度の溶出成分
の濃度を検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれ
るグラフによってポリマーの組成分布を見ることができ
るものである。
【0010】温度上昇溶離分別(TREF)による50
℃における溶出量 本発明にて用いられるエチレン・炭素数4以上のα−オ
レフィン共重合体の温度上昇溶離分別(TREF)によ
る50℃における溶出量(Y:成分A全量に対する重量
%)が以下の1)及び2)の条件を満たすものであることが
最適である。 1) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3 未満であ
るとき、Y(重量%)≦−4500D+4105≦10
0、好ましくはY≦−4650D+4238≦100で
ある。 2) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3 以上であ
るとき、Y(重量%)≦10、好ましくはY≦7であ
る。
【0011】 Q 値 このようなエチレン・炭素数4以上のα−オレフィン共
重合体のゲルパーミェーションクロマトグラフィー(G
PC)によって求められるQ値(重量平均分子量/数平
均分子量)は4以下、好ましくは3以下、特に好ましく
は2.5以下であるのが好適である。Q値が上記値より
大きすぎると引張り強度が小さくなる傾向がある。
【0012】(b) エチレン・炭素数4以上のα−オレフ
ィン共重合体の製造メタロセン触媒 このようなエチレン・炭素数4以上のα−オレフィン共
重合体は、特開昭58−19309号、同59−952
92号、同60−35005号、同60−35006
号、同60−35007号、同60−35008号、同
60−35009号、同61−130341号、特開平
3−163088号の各公報、ヨーロッパ特許出願公開
第4,204,436号明細書、米国特許第5,05
5,438号明細書及び国際公開公報WO91/042
57号明細書等に記載されているメタロセン触媒、特に
はメタロセン/アルモキサン触媒、又は、例えば、国際
公開公報WO92/01723号明細書等に開示されて
いるような、メタロセン化合物と以下に述べるメタロセ
ン化合物と反応して安定なアニオンとなる化合物からな
る触媒を使用して主成分のエチレンと従成分の炭素数4
以上のα−オレフィンとを共重合する方法である。
【0013】上述の、メタロセン化合物と反応して安定
なアニオンとなる化合物とは、カチオンとアニオンのイ
オン対から形成されるイオン性化合物或いは親電子性化
合物であり、メタロセン化合物と反応して安定なイオン
となって重合活性種を形成するものである。このうちイ
オン性化合物は下記一般式(I)で表されるものであ
る。一般式(I) [Q]m+ [Y]m− (mは1以上の整数) 上記式中の、Qはイオン性化合物のカチオン成分であ
り、カルボニウムイオン、トロピリウムカチオン、アン
モニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウ
ムカチオン、ホスホニウムカチオン等が挙げられる。更
にそれ自身が還元され易い金属の陽イオンや有機金属の
陽イオン等も挙げられる。これらのカチオンは特表平1
−501950号公報等に開示されているようなプロト
ンを与えることができるカチオンだけでなくプロトンを
与えないカチオンでも良い。これらのカチオンの具体例
としては、トリフェニルカルボニウム、ジフェニルカル
ボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデニウム、
トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウム、
トリブチルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリウム
ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウ
ム、トリフェニルホスホニウム、トリメチルホスホニウ
ム、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウム、トリ(メ
チルフェニル)ホスホニウム、トリフェニルスルホニウ
ム、トリフェニルオキソニウム、トリエチルオキソニウ
ム、ピリリウム、また銀イオン、金イオン、白金イオ
ン、銅イオン、パラジウムイオン、水銀イオン、フェロ
セニウムイオン等が挙げられる。また、Yはイオン性化
合物のアニオン成分であり、メタロセン化合物と反応し
て安定なアニオンとなる成分であって、有機硼素化合物
アニオン、有機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリ
ウム化合物アニオン、有機燐化合物アニオン、有機砒素
化合物アニオン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙
げられる。
【0014】具体的には、テトラフェニル硼素、テトラ
キス(3,4,5−トリフルオロフェニル)硼素、テト
ラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)
硼素、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニ
ル)硼素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼
素、テトラフェニルアルミニウム、テトラキス(3,
4,5−トリフルオロフェニル)アルミニウム、テトラ
キス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ア
ルミニウム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フ
ェニル)アルミニウム、テトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)アルミニウム、テトラフェニルガリウム、テト
ラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ガリウ
ム、テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フ
ェニル)ガリウム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチ
ル)フェニル)ガリウム、テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ガリウム、テトラフェニル燐、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)燐、テトラフェニル砒素、
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)砒素、テトラフ
ェニルアンチモン、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)アンチモン、デカボレート、ウンデカボレート、カ
ルバドデカボレート、デカクロロデカボレート等が挙げ
られる。
【0015】また親電子性化合物としては、ルイス酸化
合物として知られるもののうち、メタロセン化合物と反
応して安定なアニオンとなって重合活性種を形成するも
のであり、種々のハロゲン化金属化合物や、固体酸とし
て知られている金属酸化物等が挙げられる。具体的には
ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機化合物等が例
示される。
【0016】α−オレフィン 従成分のα−オレフィンとしては、炭素数4以上のα−
オレフィン、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペ
ンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチ
ルペンテン−1等が挙げられる。これらα−オレフィン
の中で好ましくは炭素数4〜12、特に好ましくは6〜
10の1種又は2種以上のα−オレフィン2〜60重量
%、好ましくは5〜50重量%と、エチレン40〜98
重量%、好ましくは50〜95重量%とを共重合させる
のが好ましい。
【0017】共重合 このエチレン・炭素数4以上のα−オレフィン共重合体
の重合方法としては、気相法、スラリー法、溶液法、高
圧イオン重合法等を挙げることができる。これらの中で
は溶液法、高圧イオン重合法が好ましく、本発明の効果
が大きく発揮することができる高圧イオン重合法が特に
好ましい。なお、この高圧イオン重合法とは、特開昭5
6−18607号、特開昭58−225106号の各公
報に記載されている、圧力が200kg/cm2 以上、
好ましくは300〜2,000kg/cm2 、温度が1
25℃以上、好ましくは130〜250℃、特に150
〜200℃の反応条件下に行なわれるエチレン系重合体
の連続的製造法である。
【0018】(2) 無機化合物(成分(B) ) 本発明のエチレン系樹脂組成物を構成する成分(B) の無
機化合物は、Si,Al,Mg,Caから選ばれた少な
くとも1つの原子を含有する無機酸化物、無機水酸化物
又は無機複合化合物等である。具体的には、SiO2
Al2 3 、MgO、CaO、Al(OH)3 、Mg
(OH)2 、Ca(OH)2 、また以下の一般式(I
I)で表わされる化合物やその焼成物でハイドロタルサ
イト類と称される物質等が挙げられる。一般式(II) M2+ 1-x Alx (OH)2 (An-x/n ・mH2 O (式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群から選ば
れた二価金属イオンを示し、そして、x及びmは下記条
件を満足するものである。 0<x<0.5、 0≦m≦2) これらの中でも好ましくはハイドロタルサイト類、特に
好ましくは一般式(II)で表わされる化合物の焼成物
(通常200〜300℃焼成)である。これらの無機化
合物は1つ又は2つ以上を併用することができる。これ
ら無機化合物は、平均粒径が10μm以下、好ましくは
5μm以下、特に好ましくは3μm以下であるのが望ま
しい。平均粒径が大きすぎるとフィルムの透明性が損な
われるので好ましくない。
【0019】 (3) その他の成分(成分(C)) 本発明のエチレン系樹脂組成物には、フィルムを成形す
る際の成形性を良好なものとするために、エチレン重合
体、例えば高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体等、中でも
好ましくは高圧法低密度ポリエチレンを1〜35重量
%、好ましくは3〜25重量%、特に好ましくは7〜2
0重量%添加するのが好ましい。ここで、上記高圧法低
密度ポリエチレンは、MFRが0.1〜20g/10
分、好ましくは0.5〜10g/10分、特に好ましく
は1〜5g/10分であり、密度(D)は0.915〜
0.930g/cm、好ましくは0.918〜0.9
27g/cm、特に好ましくは0.919〜0.92
3g/10分であり、ME(定速押出量:3g/分)が
1.3以上、好ましくは1.6以上、特に好ましくは
1.8以上であり、溶融張力(Melt Tensio
n:MT)が1.5g以上、好ましくは2.5g以上、
特に好ましくは5g以上のものである。この高圧法低密
度ポリエチレンは市販品の中から上記性状を有するもの
を適宜選択して使用することができるが、特に好ましく
は反応温度220℃以上、反応圧力1,700kg/c
以下でオートクレーブ法で製造した高圧法低密度ポ
リエチレンを使用することが望ましい。更に、本発明の
エチレン系樹脂組成物には、一般に樹脂組成物に通常使
用される補助添加成分、例えば、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、分散剤、滑剤、アンチブロッキング剤、
顔料、着色剤、防曇剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、核剤、中和剤、スリップ剤等の添加剤を配合す
ることができる。
【0020】[II] 配合割合 本発明のエチレン系樹脂組成物における上記成分(A) 及
び成分(B) の配合割合は、該組成物中に、成分(A) :成
分(B) =85重量%:15重量%〜99重量%:1重量
%、好ましくは成分(A) :成分(B) =90重量%:10
重量%〜98重量%:2重量%、特に好ましくは成分
(A) :成分(B) =92重量%:8重量%〜97重量%:
3重量%である。上記組成物中の成分(B) の配合割合が
多すぎるとフィルムの透明性が低下する。また、成分
(B) の配合割合が少なすぎると農業用フィルムとしての
保温性のレベルが不足する。
【0021】 (3) ブレンド 本発明の農業用フィルムの原料素材と用いられるエチレ
ン系樹脂組成物は、通常の樹脂組成物の製造方法と同様
の方法で、成分(A)のエチレン・炭素数4以上のα−
オレフィン共重合体と、成分(B)の無機化合物とをブ
レンドすることによって製造することができる。具体的
には、成分(B)と少量の成分(A)と、必要であれば
更にその他の添加剤とを添加して、二軸混練押出機、バ
ンバリーミキサー、ニーダー等を用いて溶融、混練させ
た後、ペレット化して成分(B)のマスターバッチを製
造し、このペレット化した成分(B)のマスターバッチ
を多量の成分(A)とヘンシェルミキサー等のブレンダ
ーで良く混合して樹脂組成物を製造するのが普通であ
る。
【0022】 [IV] 成形・加工 本発明のエチレン系樹脂組成物は、T−ダイ成形、イン
フレーション成形等によりフィルム状に成形することが
できる。また、このエチレン系樹脂組成物から形成され
たフィルムは、単層フィルムとして成形することも可能
であるが、他のポリオレフィン樹脂フィルム等との積層
フィルムとすることもできる。
【0023】 [III] 用 途 このような本発明のエチレン系樹脂組成物は、フィルム
状に成形することにより、従来のフィルムよりも強度に
優れたフィルムを形成することができ、該フィルムの薄
肉化が可能で、軽く、保温性に優れ、耐引張り破れ性、
耐衝撃破れ性、透明性が良好で、更に傷付き難いので、
農業用ハウス、農業用カーテン等の屋外用として用いら
れる農業用フィルムとして用いることもできる。
【0024】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明する。 [I] 物性の測定方法と評価方法 実施例及び比較例における物性の測定と評価は、以下に
示す方法によって実施した。 (1) 物性の測定方法 (a)MFR :JIS−K7210に準拠 (b)密 度:JIS−K7112に準拠 (c)溶出曲線:以下に示す測定条件下で温度上昇溶離
分別(Temperature Rising Elu
tion Fractionation:TREF)を
測定した。溶出曲線の作成は、先ず、各溶出温度(℃)
における溶出物の重量分率を積算し積分溶出量を求め
る。横軸に溶出温度、縦軸に積分溶出量をプロットし、
積分溶出曲線を描く。この積分溶出曲線を温度で微分
し、微分溶出量を求める。次に横軸に溶出温度、縦軸に
微分溶出量をプロットし、微分溶出曲線を描く。この微
分溶出曲線の作図は、横軸を溶出温度100℃当たり8
9.3mm、縦軸を微分量0.1当たり76.5mmで
行なった。 機 種:三菱油化(株)製 CFC T150A 溶 媒:o−ジクロロベンゼン 流 速:1ml/分 測定濃度:4mg/ml 注入量 :0.4ml カラム :昭和電工 AD80M/S 3本 冷却速度:1℃/分
【0025】(d) Q値:以下の測定条件下でGPCによ
り重量平均分子量と数平均分子量を測定しQ値を求め
た。 機 種:Waters Model 150C GP
C 溶 媒:o−ジクロロベンゼン 流 速:1ml/分 温 度:140℃ 測定濃度:2mg/ml 注入量 :20μl カラム :昭和電工 AD80M/S 3本
【0026】(e)溶融張力(メルトテンション、Me
lt Tension:MT):東洋精機製キャピログ
ラフ 1−Bにて、試験温度190℃、押出速度1cm
/分で、押し出された樹脂を引き取る際の引取速度を徐
々に速くして行き、樹脂フィラメントが剪断した時の応
力とする。
【0027】(2) 評価方法 (a) ヘイズ(HAZE):JIS−K7105に準拠 (b) エレメンドルフ引裂強度:JIS−Z1702に準
拠 (c) 引張強伸度:JIS−K6781に準拠 (d) 打抜衝撃強度:JIS−P8134に準じた装置を
用いて測定を行なう。フィルムの測定部分の厚みを測定
し、そのフィルムを試料台に固定し、振り子を振らせ、
試料に衝撃を加える。この貫通破壊に要したエネルギー
(kg・cm)を目盛り板から読み取り、その値を試料
厚み(cm)で除して求められる。 (e) 保温性:成膜したフィルムを、高さ60cm、長さ
1.5mのミニハウスに張り付け、午前4時のハウス内
の温度及びハウス外部の温度を測定し、その温度差を観
察した。これを10日間行ない、その平均値を算出し
た。 (f) スクラッチ性:成膜したフィルムを2枚重ね、表面
を擦り合わせた後、擦り合わせた表面の傷の多少を目視
にて観察する。傷が少なければ○、多ければ×で表わ
す。
【0028】[II] 実験例 実施例1 (1) エチレン・炭素数4以上のα−オレフィン共重合
体(成分(A) )の製造 (a) 触媒の調製 触媒の調製は特開昭61−130314号公報に記載さ
れた方法で実施した。すなわち、錯体エチレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストウファー
製メチルアルモキサンを上記錯体に対し1,000モル
倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を
調製した。 (b) 重 合 内容積1.5リットルの攪拌式オートクレーブ型連続反
応器に、エチレンとヘキセン−1との混合物をヘキセン
−1の組成が75重量%となるように供給し、反応器内
の圧力を1,000kg/cm3 に保ちながら、145
℃の温度で反応を行なった。反応終了後、MFRが2g
/10分、密度が0.909kg/cm3 、Q値が1.
9、TREF溶出曲線のピークが1つ、ピーク温度が6
8℃、50℃における溶出量が4.8重量%であるエチ
レン・ヘキセン−1共重合体(成分(A) )を得た。
【0029】(2) エチレン系樹脂組成物の製造 先ず、成分(B) の無機物質として、協和化学(株)製ハ
イドロタルサイト焼成処理品(商品名:DHT−4A−
2、平均粒径0.4μm)を、上記エチレン・炭素数4
以上のα−オレフィン共重合体(成分(A) )に対して3
0重量%の割合となるように二軸押出機で200℃の成
形温度にて造粒して、マスターバッチとした。このマス
ターバッチと上記エチレン・炭素数4以上のα−オレフ
ィン共重合体(成分(A) )を80:20の割合で配合
し、40mmφの単軸押出機にて造粒し、ペレットとし
た。
【0030】(3) フィルム成形 このペレットを用いて、トミー機械工業(株)製40m
φインフレーション成形機で、成形温度が180℃、
スクリュー回転数が70rpmにてインフレーション成
形を行ないフィルムを得た。このフィルムについて評価
を行なった。評価結果を表1に示す。
【0031】実施例2 樹脂組成物は実施例と同様の方法で行ない、成形時のフ
ィルムの厚みを変えた以外は実施例1と同様にフィルム
成形し、評価した。その結果を表1に示す。
【0032】 実施例3 成分(A)と成分(B)の他に、成分(C)としてMF
Rが4g/10分、密度が0.92kg/cm、ME
(定速押出量:3g/分で測定)が2.4、溶融張力
(Melt Tension)が9.4gである高圧法
低密度ポリエチレンを表1のように配合した以外は実施
例1と同様にフィルム成形し、評価を行なった。その結
果を表1に示す。
【0033】比較例1 成分Aの代りに、三菱油化(株)製三菱ポリエチ EV
A X303を使用し、三菱重工(株)製40mmφ
ンフレーション成形機で成形温度がC1/C2/ダイ=
120℃/160℃/145℃にてフィルムを成形し、
評価した。評価結果を表3に示す。
【0034】実施例4,5及び比較例2,3 表2及び3に示す物性の成分(A) 及び成分(B) を使用し
た以外は実施例1と同様にフィルム成形し、評価した。
その結果を表2及び表3に示す。
【0035】実施例6及び比較例4 成分(B) の配合割合を変えた以外は実施例1と同様にフ
ィルム成形し、評価した。その結果を表2及び表3に示
す。
【0036】 実施例7 実施例1の成分(B) の代りに、無機物質として協和化学
(株)製ハイドロタルサイト未焼成処理品(商品名:D
HT−4A、平均粒径0.4μm)を使用した以外は実
施例1と同様にフィルム成形し、評価した。その結果を
表2に示す。 比較例5 成分(A)の代わりに、チーグラー触媒を用いて重合され
たエチレン・ブテン−1共重合体(日本ポリケム(株)
製、ノバテックLLUF240)を使用した以外は、実
施例1と同様にフィルム成形し、評価した。その結果を
表3に示す。 比較例6 実施例1の成分(A)の製造に際して、ヘキセン−1の代
わりにブテン−1(炭素数4)を使用し、得られたもの
(EXACT3025)を成分(A)として使用した以外
は、実施例1と同様にフィルム成形し、評価した。その
結果を表3に示す。なお、表3の成分(A)欄において、
例えば「C2−C6(M)」とあるのは、成分(A)がエ
チレン・炭素数6のα−オレフィン共重合体であること
を示す。また、「M」とあるのはこの成分(A)がメタロ
セン触媒を用いて製造されたものであることを示す。成
分(A)がチーグラー触媒を用いて製造されたものである
場合には、ここは「T」と標記する。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】このような本発明のエチレン系樹脂組成
物は、フィルムに成形することにより、従来のフィルム
よりも強度に優れているので、フィルムの薄肉化が可能
なため、軽く、なおかつ、保温性に優れ、耐引張り破れ
性、耐衝撃破れ性、透明性が良好で、更に傷付き難いの
で、農業用ハウス、農業用カーテン等の屋外用に用いら
れる農業用フィルムの素材として極めて有用なものであ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−115743(JP,A) 特開 平1−200957(JP,A) 特開 昭63−39905(JP,A) 特開 平1−45406(JP,A) 特開 平6−329849(JP,A) International Wir e & Cable Symposiu m Proceedings 1991,p p.397−403 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08F 4/60 - 4/70 C08J 5/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A) :メタロセン触媒を用いて製造された、メルトフローレート(MFR )が0.01〜10g/10分、密度が0.925g/cm以下、Q値が3以 下のエチレン・炭素数6以上のα-オレフィン共重合体 85〜99重量%と 、 成分(B) :Si,Al,Mg,Caから選ばれた少なくとも1つの原子を含有 する無機化合物 15〜1重量% からなることを特徴とする農業フィルム用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】成分(B) が、SiO、Al、Mg
    O、CaO、Al(OH)、Mg(OH)、Ca
    (OH)、及び、ハイドロタルサイト類から選ばれた
    少なくとも1つの原子を含有する無機化合物である、請
    求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】成分(B) が、ハイドロタルサイト類から選
    ばれた少なくとも1つの原子を含有する無機化合物であ
    る、請求項1に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】成分(B) が、下記一般式(II)で表わさ
    れる化合物又はその焼成物である、請求項1に記載の樹
    脂組成物。 一般式(II) M2+ 1−xAl(OH)(An−x/n・mHO (式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群から選
    ばれた二価金属イオンを示し、そして、x及びmは下記
    条件を満足するものである。 0<x<0.5、 0≦m≦2)
  5. 【請求項5】成分(B) の平均粒径が10μm以下である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂
    組成物に対して、エチレン重合体(成分(c))をさらに
    1〜35重量%添加してなる樹脂組成物。
  7. 【請求項7】エチレン重合体(成分(c))が高圧法低密
    度ポリエチレンである、請求項6に記載の樹脂組成物。
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