JP2002063961A - 雌端子、及び、雌端子と雄端子との接続構造 - Google Patents

雌端子、及び、雌端子と雄端子との接続構造

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JP2002063961A
JP2002063961A JP2001167105A JP2001167105A JP2002063961A JP 2002063961 A JP2002063961 A JP 2002063961A JP 2001167105 A JP2001167105 A JP 2001167105A JP 2001167105 A JP2001167105 A JP 2001167105A JP 2002063961 A JP2002063961 A JP 2002063961A
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Naotoshi Sato
直敏 佐藤
Shinya Yamamoto
真也 山本
Chieko Torii
知永子 鳥居
Takao Murakami
孝夫 村上
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Yazaki Corp
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    • H01R13/114Resilient sockets co-operating with pins or blades having a square transverse section

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的な接触不良を引き起こしてしまうよう
な不具合を発生させることなく、安定して確実に雌端子
が雄端子を挟持できると共に、安定した電気性能を長期
に亘って維持できる雌端子及び雌端子と雄端子との接続
構造を提供する。 【解決手段】 所定の雄端子2′を挿入して電気的な接
続を行う雌端子100において、雄端子と接触する複数
の接点A10,A20,B10を設け、これらの接点を全て点
接触もしくは線接触状態のうち何れか1つ以上の接触状
態で接続可能とし、この接触状態で雄端子2′を挟持し
て電気的な接続を行う。雌端子板部80の内側面に少な
くとも2つ以上の第1接点A10,A20を雄端子挿入方向
Eに並列に設けると共に、雌端子板部80に対向する弾
性接触片30上に少なくとも1つ以上の第2接点B10を
設け、弾性接触片30上の第2接点B10が雌端子板部8
0に設けられた第1接点A10,A20の間X10に位置す
る雌端子とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、タブタイ
プ、丸ピンタイプ、角ピンタイプなどの各タイプの雌端
子および雄端子との接点の構造に関するものであり、雌
端子内に雄端子を挟持して保持する接点を備え、また雌
端子内部に雄端子を受入れて電気的接続を行う雌端子の
構造に係わり、安定した電気的接続をなしえる雌端子、
及び、雌端子と雄端子との接続構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の電装機器や様々なスイッチ類など
を電気的に接続するために、これらの間を電線で電気的
に接続し、また、各電線と前記各種の電装機器や様々な
スイッチ類とを着脱自在に接続するものとして、一般に
端子が用いられている。端子は、主に雌端子と雄端子に
分けられ、雌端子は、主として接触荷重を発生させる弾
性接触片などのばねを備え、内部に雄端子を受入れて電
気的接続を行うものであり、これに対する雄端子は、前
記雌端子の中に入り雌端子と電気的接続を行うものであ
る。
【0003】前記雌端子および雄端子は、主にタブタイ
プ、丸ピンタイプ、角ピンタイプなどの各タイプの種類
に分けられ、角ピンタイプの端子は主としてPCB用と
して使用されている。ここで、PCB用コネクタはプリ
ント配線板に設けられた導体にはんだ付けされて使用さ
れるコネクタである。
【0004】従来、端子に関するものとして開示されて
いる技術内容としては、例えば、実開昭61−8747
5号、実開平4−61775号、特開平11−2331
81号公報が挙げられる。実開昭61−87475号で
は、主に接続端子の材料の無駄を減少させコストを安価
にするための工夫が紹介されている。また、実開平4−
61775号では、主にソケット・コンタクトといった
端子のばね部を傷めることがないような工夫について紹
介されている。そしてまた、特開平11−233181
号公報には、主に端子金具同士の接圧を確保しつつ、雌
雄両端子金具の嵌合操作を円滑に行える雌側端子金具の
工夫について紹介されている。
【0005】次に、従来、使用されてきた端子の一例と
して図9〜図11を用いて説明する。図9は、雌端子と
雄端子との接触状態における各想定内容を示す説明図で
ある。また、図10は、一般的な従来の雌端子1′と雄
端子2′との接続構造を示したものであり、雌端子1′
については、これの縦断面図を示したものである。
【0006】金属製の雌端子1′は、主に、線接触され
る接点A′と、面接触される接点B′と、弾性接触片
3′と、雌端子天板7′と雌端子底板8′と2つの側壁
SW′に囲まれて略矩形に形成された収容室R′および
雄端子挿入口と、雌端子固定片4′と、電線の導体を圧
着して固定する導体接続部(図示せず)と、電線の被覆
材を固定する被覆圧着片(図示せず)などから形成され
ている。また、弾性接触片3′に、折れ曲り部11′と
自由端先端部12′とが設けられており、さらに弾性接
触片3′の下には、自由端17′、折れ部15′が形成
された撓み支持片16′などからなる弾性接触片撓み支
持・規制部14′が備えられている。
【0007】弾性接触片3′の折れ曲り部11′は、弾
性接触片3′の復元力すなわちばねによる反発力を発生
する力を潜在的に有するものである。また、弾性接触片
3′の自由端先端部12′と雌端子底板8′とが互いに
反発力を潜在した状態で接触し、この部分でも弾性接触
片3′の復元力を発生させ、以上の各反発力によって弾
性接触片3′と雌端子天板7′とで確実に雄端子2′を
挟持できるようにしている。また、雄端子2′にはこれ
を雌端子1′に挿入し易くするための接触用タブ部1
3′が形成されている。
【0008】図11は図10のY2′−Y2′断面図で
あり、雌端子1′の断面形状は、雄端子2′を受入れて
電気的な接続をできるように、断面が箱型形状となって
いる。図10および図11の如く、雌端子1′の弾性接
触片3′に設けられた接点A′は、略湾曲状に形成され
て雄端子2′の本体2′と線接触されている。この明細
書では、便宜上、雄端子の符号と雄端子本体の符号は同
一の符号で示されている。
【0009】一方、雌端子天板7′に設けられた接点
B′は、平面状に形成されて雄端子2′の本体2′と面
接触されている。そして、矩形断面をした雄端子2′は
略正方形の断面形状であり、前記略正方形の一端の角部
9′からもう一端の角部9′までの一辺10′の形状、
すなわち略正方形断面を形成している各面は全て平面と
なっている。
【0010】雌端子1′を形成する略湾曲状の弾性接触
片3′の頂点A′すなわち一方の接点A′と、平面形状
をした他方の接点B′とによって、雄端子2′のタブが
挟持されると共に雌端子1′と雄端子2′とが接触され
ている。すなわち、雌端子1′と雄端子2′との接触状
態は、1点接触および平面接触の状態となっている(図
9参照)。
【0011】図12は雌端子1′と雄端子2′との接触
部を示す拡大図であって、これは図10に表わされる接
点B′の楕円状に囲まれて示された拡大部Cを示したも
のである。図12は、図10に示される雌端子天板7′
と雄端子2′とが互いに平面接触した状態の断面におい
て、C部の拡大範囲Tx内を示した説明図である。
【0012】以下に平面接触の状態や、平面接触の条件
下での滑り摩擦について詳しく説明する。なお、平面接
触の状態や平面接触の条件下での滑り摩擦については、
財団法人日本規格協会が発行する「摩擦のおはなし」の
第38頁〜第39頁、及び、該協会が発行する「ベアリ
ングのおはなし」の第2頁〜第3頁に分り易く紹介され
ている。
【0013】雌端子1′、雄端子2′の表面ともこれを
拡大してみると、図12に示されるように細かい起伏や
凹凸が数多く存在する。そしてまた、雌端子1′側の面
と雄端子2′側の面とで、弾性接触片3′によって発生
される押付力Fa′およびこれに対する反力Fb′を受
けながら面上を滑らせて移動する時に、雌端子1′と雄
端子2′との間の摩擦のため、雌端子1′または雄端子
2′を動かすための接触方向の力すなわち摩擦力F′を
必要とする。
【0014】雌端子1′、雄端子2′の表面には、細か
い起伏や凹凸が数多く存在するので、弾性接触片3′な
どによる押付力Fa′が加わりながら、雌端子1′と雄
端子2′との両者の面を接触させようとすると、表面突
部の高いところが本当に接触することになる。このよう
に面と面とを重ねた場合、本当に接触することを真実接
触といい、見掛けの接触と区別して判断されている。
【0015】例えば、図10に示される雌端子1′の接
点B′と雄端子2′の本体2′とは、面当りの状態で接
触されており、このようなことを見掛けの接触という。
しかし、図10の符号Cを拡大して示した図12の如
く、雌端子1′の接点B′と雄端子2′の本体2′との
接触状態についてよく見ると、符号T1,T2で示され
る接触部を含む多くの微小な部分で両者は接触されてお
り、このようなことを真実接触という。
【0016】ここで、さらに真実接触に関する接触状態
を説明すると、接触部T1,T2のように非常に小さな
部分で2つのものが互いに接触されていると、雌端子
1′、雄端子2′などの物体のもつ凝着力によって両者
は結合されてしまうので、この凝着結合をせん断するに
必要な力が摩擦力F′であると考えられている。
【0017】上記詳述した内容より推察すると、このよ
うに凝着結合の為された状態が維持されていれば、電気
的な接触不良などは発生せず安定した通電状態が保たれ
るものの、振動などによる微摺動により、前記細かい起
伏や前記凹凸部のうちの凸部が削れ接点が変動し、これ
により電気性能が不安定になるものと推測される。
【0018】次に、図13に示される他の従来の雌端子
1″について説明する。金属製の雌端子1″は、主に、
線接触される互いに対向した2つだけの接点A″,B″
と、弾性接触片3″と、雌端子天板7″と雌端子底板
8″と側壁SW″に囲まれて略矩形に形成された収容室
R″と、雌端子天板7″に形成された突出片4″と、雄
端子挿入口IN″と、電線の導体を圧着して固定する導
体接続部(図示せず)と、電線の被覆材を固定する被覆
圧着片(図示せず)などから形成されている。
【0019】また、弾性接触片3″に、取付部11″と
自由端先端部12″とが設けられており、さらに弾性接
触片3″の下には、自由端17″、折れ部15″が形成
された撓み支持片16″などからなる弾性接触片撓み支
持・規制部14″が備えられている。弾性接触片3″お
よび弾性接触片撓み支持・規制部14″は、これの復元
力すなわちばねによる反発力を発生する力を潜在的に有
するものである。
【0020】図13に示される雌端子1″は、弾性接触
片3″の頂点A″すなわち一方の接点A″と、弾性接触
片3″の根元の近傍に形成された他方の接点B″とで、
雄端子(図示せず)を挟持すると共に雄端子と接触する
構造の雌端子1″であり、いわゆる2点接触の状態で雄
端子を挟持する構造の雌端子1″である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図10、図11でも示
されるように、略正方形断面をした雌端子1′の箱上部
の接点B′すなわち雌端子天板7の内側面に設けられた
接点B′は平面形状であり、また、これと接触する雄端
子2′も略正方形断面であり四辺は全て平面となってお
り、雌端子1′の接点B′は雄端子2′の本体2′と面
接触の状態で接している。
【0022】しかし図10のように、雌端子1′の接点
B′が雄端子2′の本体2′と面接触の状態で接触する
場合、接点B′にかかる面圧σb′は、線接触状態の接
点A′にかかる面圧σa′よりも低い面圧にて互いに接
触することになる。図10では面圧σb′を接点B′の
比較的広い面積の部分に示されている多数の短い矢印で
表わし、ここでは接点B′にかかる面圧σb′は接点
B′が面接触されていることを示している。また、この
明細書の図面においては、雌端子と雄端子とが互いに接
している部分において、便宜上、「力」を示す矢印は
「面圧」を示す矢印と兼ねたものとして示されている。
【0023】図10に示される状態の如く雌端子1′と
雄端子2′とが互いに接触すると、雌端子1′と雄端子
2′とが互いに嵌合状態であっても、接点B′は比較的
低い面圧σb′で接しているため、振動などによって僅
かずつ雌端子1′と雄端子2′とが動くといった微摺動
の動作が発生することが考えられる。このような動作に
より微摺動摩耗が発生すると、絶えず接点B′が変動す
ることになり、結果として電気的接触性能が不安定とな
ることも時として見られた。
【0024】また、図10に示された形状であると、接
点B′は面接触の状態で雄端子2′と接触しているのに
対し、接点A′は線接触の状態で雄端子2′と接触して
いるため、接触圧力が接点A′の1ヶ所に集中すること
により、接点A′の部分の面圧σa′が接点B′の部分
の面圧σb′よりも高くなる。これにより接点A′は微
摺動による摩耗が進行してしまうという可能性が考えら
れる。
【0025】また、図9の「1点接触および平面接触」
における「想定−2」の如く、雄端子のタブいわゆるオ
スタブが反った場合であると、「1点接触および平面接
触」で接していた雌端子と雄端子は2点で接触すること
となり、その際に、接点に「ずれ」が発生した場合、こ
れと共に雄端子のタブは回転方向にも動くことになる。
このようなことから、図10に示される雌端子1′と雄
端子2′との接触状態であると、両者の電気接触が安定
しないといった問題もあった。
【0026】また、図9の「2点接触」における「想定
−1」の如く、雄端子を挟持する雌端子の2点の接点位
置がずれた場合であると、図示された如く、雄端子のタ
ブは回転方向に動くこととなる。このようなことから、
図13に示される雌端子1″が用いられて、雄端子が雌
端子に挟持されると共に、雌端子と雄端子とが接触され
た場合においても、雌端子の2点の接点A″,B″がず
れることにより、図示されない雄端子のタブが回転方向
に動こうとすることになり、結果として両者の電気接触
が安定しないといった問題も懸念されていた。
【0027】本発明は、上記した点に鑑み、電気的な接
触不良を引き起こしてしまうような不具合を発生させる
ことなく、安定して確実に雌端子が雄端子を挟持できる
と共に、安定した電気性能を長期に亘って維持できる雌
端子、及び、雌端子と雄端子との接続構造を提供するこ
とを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の雌端子は、雌端子板部の内
側面に少なくとも2つ以上の第1接点を雄端子挿入方向
に並列に設けると共に、該雌端子板部に対向する弾性接
触片上に少なくとも1つ以上の第2接点を設け、該弾性
接触片上の該第2接点が該雌端子板部に設けられた該第
1接点の間に位置することを特徴とする。上記構成によ
り、弾性接触片上の第2接点の作用に関しては、従来の
雌端子の弾性接触片上の接点の作用と略同じものの、従
来の雌端子天板に設けられた接点と、本発明の雌端子板
部に設けられた第1接点とを比べた場合、従来の雌端子
は電気的性能が不安定であったのに対し、本発明の雌端
子は電気的性能が安定する。また、雌端子板部に設けら
れた第1接点は、弾性接触片上の第2接点に比べ面圧が
分散されることにより摺動摩耗が低減する。その結果、
雌端子板部に設けられた第1接点は、弾性接触片上の第
2接点より長期間に亘って各性能が維持される。そし
て、従来のように弾性接触片上の点接触もしくは線接触
される接点だけが、雌端子天板の内側面に設けられた比
較的広い面積で面接触される接点と比べて摩耗してしま
うようなこともなく、各接点の摩耗の進行は略同じ状態
で進んでゆく。従って、従来のように他の比較的広い面
積で面接触される接点と、点接触もしくは線接触の接点
といった比較的少ない接触面積で接続される接点とを併
用することで、接触部分によって異なる面圧がかかる結
果、接点の偏摩耗が発生してしまうという従来の不具合
は発生しない。また、弾性接触片上の第2接点の位置を
所定の位置に定めることにより安定し確実な電気的接続
を行うことができる。また、これにより品質が向上され
た雌端子が提供されることとなる。
【0029】また、請求項2記載の雌端子は、請求項1
記載の雌端子において、前記雌端子を縦断面方向に見た
場合、前記第1接点より、前記雌端子板部と略平行に形
成された他の雌端子板部に向けて、該雌端子板部の平面
部分および該他の雌端子板部の平面部分と直角となるよ
うに、2本の仮想線を引いた際に、前記弾性接触片上に
設けられた前記第2接点は、該弾性接触片上にて、該2
本の仮想線の間に収まる位置にあることを特徴とする。
上記構成により、雌端子板部の内側面に設けた少なくと
も2つ以上の第1接点と、弾性接触片に設けられた第2
接点との配置関係を上記のような配置とすることで、バ
ランス良く雄端子は雌端子に挿入されて嵌合される。こ
れにより安定し確実な電気的接続が行われる。
【0030】また、請求項3記載の雌端子は、請求項1
または2記載の雌端子において、前記第1接点は、前記
雌端子板部の幅方向略中央にて、前記雄端子挿入方向に
沿ってそれぞれ配列されたことを特徴とする。上記構成
により、弾性接触片の復元力により、雄端子には雌端子
板部の内側面に設けられた少なくとも2つ以上の第1接
点に、押付けられようとする力が分散されて働くが、上
記のように雌端子板部の内側面に設けられた少なくとも
2つ以上の第1接点を、雌端子板部の幅方向略中央にて
雄端子挿入方向に沿ってそれぞれ配列することで、雌端
子に雄端子を挿入したのちに雄端子に傾きなどが発生せ
ず、雄端子は雌端子内で安定して挟持される。このよう
にすることで安定し確実な電気的接続が行われる。
【0031】また、請求項4記載の雌端子は、請求項1
〜3の何れか記載の雌端子において、前記第1接点の間
は、緩やかな曲率からなる形状とし、且つ、前記雌端子
板部を形成する面よりも前記雌端子の内側に収めて、少
なくとも2つ以上の該第1接点を連続した曲面で結んだ
ことを特徴とする。上記構成により、例えば、雌端子な
どの端子を形成する金属製などの板材は不必要に曲率の
小さいいわゆる急カーブの曲率とならないので、金属製
などの板材に無理な曲げ加工を施す必要もなく、また板
材に歪みなどの大きな内部応力が残されることもない。
そして板材に割れ部分といったいわゆるクラックなどが
発生しない程度の曲率を形成しつつ、雌端子板部に少な
くとも2つ以上の第1接点を安定して形成することがで
きる。そして、このような手段を採用することにより安
定し確実な電気的接続が行われることとなる。
【0032】また、請求項5記載の雌端子は、請求項1
〜4の何れか記載の雌端子において、前記第1接点は2
つ設けられ、前記第2接点は1つ設けられて、前記雌端
子は、該雌端子に対応した雄端子を3ヶ所で挟持するこ
とを特徴とする。上記構成により、2つの第1接点と1
つの第2接点との合計3ヶ所の接点で、雌端子は雄端子
と接触することになるから、三角形の固定機構を応用で
き、雌端子はバランス良く雄端子を3点で挟持しつつ、
これと共に長期に亘って良好な電気性能も維持されるこ
ととなる。
【0033】また、請求項6記載の雌端子は、所定の雄
端子を挿入して電気的な接続を行う雌端子において、該
雄端子と接触する複数の接点を設け、該接点を全て点接
触状態もしくは線接触状態のうちの何れか1つ以上の接
触状態で接続可能とし、該接触状態で該雄端子を挟持し
て電気的な接続を行うことを特徴とする。上記構成によ
り、従来のように点接触もしくは線接触の接点だけが、
他の比較的広い面積で面接触される接点と比べて摩耗し
てしまうようなことなく、各点接触の接点に力が分散さ
れるので、各接点の摩耗の進行は略同じ状態で進んでゆ
く。従って、従来のように他の比較的広い面積で面接触
される接点と、点接触もしくは線接触の接点というよう
に接触部分によって大きく異なる面圧がかかる結果、接
点の偏摩耗が発生してしまうということもない。しかも
小さい接触面積である点接触状態もしくは線接触状態の
うちの何れか1つ以上の接触状態で雌端子と雄端子とが
接続されるため、雄端子は雌端子の接点で確実に挟持さ
れると共に、安定して確実な電気的接続が行われること
となる。また、これにより品質が向上された雌端子が提
供されることとなる。
【0034】また、請求項7記載の雌端子と雄端子との
接続構造は、互いに接続して通電を行う雌端子と雄端子
との接続構造において、所定の該雄端子を挿入して電気
的な接続を行う該雌端子に、所定の該雄端子と接触する
複数の接点を備えると共に、該接点を全て点接触状態も
しくは線接触状態のうちの何れか1つ以上の接触状態で
接続可能とし、一方、該雌端子に挿入して電気的に接続
する所定の該雄端子を矩形断面の形状にすると共に、該
矩形断面の一端の角部からもう一端の角部までの少なく
とも一辺の形状を、該矩形断面の四辺の外面側に向けて
緩やかに膨らんだ湾曲状の形状としたことを特徴とす
る。上記構成により、雌端子と雄端子とで互いに接触す
る接触面積を小さくすることが可能となり、接続部分は
全て小さい接触面積である点接触状態もしくは線接触状
態で接続されるため、雄端子は雌端子の接点で確実に挟
持されると共に、安定して確実な電気的接続が行われる
こととなる。本発明の具体的な雌端子と雄端子との接続
構造とは、例えば上記雌端子の接点を全て線接触とする
と共に、上記雄端子の矩形断面の全ての面を前記湾曲状
の形状とすることにある。このような形状の雌端子と雄
端子とを組み合せることで、前記両者の接触する部分は
真実接触面積の小さい理想的な点接触の状態となると共
に、雌端子の弾性接触片に潜在する復元力によって発生
する押付力で、雌端子は雄端子を確実に挟持することが
可能となると共に、安定し確実な電気的接続を行うこと
ができる。
【0035】また、請求項8記載の雌端子は、請求項6
記載の雌端子において、請求項1〜5の何れか記載の構
成を含むことを特徴とする。上記構成により、雌端子は
雄端子をより確実に挟持することが可能となると共に、
安定し確実な電気的接続を行うことができる雌端子を提
供することができる。
【0036】また、請求項9記載の雌端子と雄端子との
接続構造は、請求項7記載の雌端子と雄端子との接続構
造において、請求項1〜5の何れか記載の構成を含むこ
とを特徴とする。上記構成により、雌端子は雄端子をよ
り確実に挟持することが可能となると共に、安定し確実
な電気的接続を行うことができる雌端子と雄端子との接
続構造とすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雌端子、及
び、雌端子と雄端子との接続構造に関する実施の形態の
具体例を、図1〜図9に基づいて詳しく説明する。上記
従来の各物品と同じ呼び名の部分には、それらに付され
たものと同一符号を付し、その構造についての詳細な説
明を省略した。
【0038】また、図1に示される雌端子1の分解斜視
図と、図6に示される雌端子100の縦断面図の如く、
ここでは、雄端子を雌端子1,100へ挿入する側から
見て(表面視)、雌端子1,100の雄端子挿入口I
N,IN10寄りを前側、前記雄端子挿入口IN,IN
10と反対側、すなわち、導体接続部5,50と被覆圧
着片6,60などのある電線接続部EJ,EJ10寄り
を後側とする。また、矢印Eの方向は雄端子挿入方向で
ある。雄端子挿入方向Eは、雌端子1,100におい
て、雄端子挿入口IN,IN10から収容室R,R10
を経て電気接触部EC,EC10の後側へ向いた方向を
意味する。また、図1,図6に示される板部7,70す
なわち雌端子天板7,70寄りを上側、その反対側の板
部8,80すなわち雌端子底板8,80寄りを下側とす
る。
【0039】さらに図3,図5に示される略箱型状をし
た雌端子1の断面形状を見ると、雌端子固定片4と雌端
子天板7とは互いに平行に重なり合って雌端子1を形成
しており、雌端子天板7は、図3,図5で示される略箱
型形状をした雌端子1の左上肩部から右上肩部へと平行
に延びて形成されている。前記雌端子天板7の平行に延
びる方向すなわち図3,図5で見た場合の左右の方向
を、ここでは雌端子天板7の幅方向Wとする。
【0040】なお、この明細書における「前後」、「上
下」、「左右」の定義は便宜上のものであり、必ずしも
雌端子やこれに接続される雄端子の実使用時における方
向と一致するものではない。本発明に関する雌端子およ
び雄端子は、例えば図示された状態に対して上下逆さま
の状態で使用されてもよく、本発明の目的が損なわれな
いのであれば、本発明に関する雌端子および雄端子は、
いかなる姿勢で使用されても何ら支障はないものであ
る。
【0041】また、ここでいう面圧とは、比較的、狭い
面積に力がかかって接触する線接触の状態、そしてまた
非常に少ない面積に力がかかって接触する点接触の状態
というような各種の様々な接触形態であっても、力が加
わって前記のような様々な面積にかかる圧力をここでは
面圧と統一して呼称する。
【0042】図1は、本発明に係る雌端子1の一実施形
態を示す分解斜視図であり、雌端子1の概念図を表わし
たものである。図1に示される金属製の雌端子1は、主
に、3つの接点A,B1,B2と、弾性接触片3と、雌
端子天板7と雌端子底板8と2つの側壁SWに囲まれて
略矩形に形成された収容室Rおよび雄端子挿入口IN
と、雌端子固定片4などから形成された電気接触部EC
と、電線の導体を圧着して固定する導体接続部5と、電
線の被覆材を固定する被覆圧着片6から形成された電線
接続部EJなどを備えるものである。また、弾性接触片
3に、折れ曲り部11と自由端先端部12とが設けられ
ており、また弾性接触片3の下には、自由端17、折れ
部15が形成された撓み支持片16などからなる弾性接
触片撓み支持・規制部14が備えられている。
【0043】図2は、本発明に係る第1の実施形態の要
部を示す縦断面図であり、図3は、図2のY1−Y1断
面図である。雌端子1に雄端子2を挿入した状態を示し
たものであり、雄端子2にはこれを雌端子1に挿入し易
くするための接触用タブ部13が形成されている。雌端
子1の弾性接触片3の復元力によって接点Aの部分で押
付力Faが雄端子2に作用し、さらにこの押付力Faは
上記接点B1およびもうひとつの接点B2にも分散して
作用すると共に反作用として働き、その結果、反力Fb
1,Fb2が雄端子2に働く。これにより雄端子2は雌
端子1の接点Aと接点B1および接点B2とで挟持され
る。
【0044】図2および図3の如く、雌端子1に挿入し
て電気的に接続する所定の雄端子2と接触するための接
点A、接点B1および接点B2を雌端子1に備えると共
に、接点A,B1,B2を全て点接触状態で接続可能と
し、点接触状態で雄端子2を挟持すると共に電気的な接
続を行い、その結果、安定した電気的接続を可能として
いる。
【0045】接点A,B1,B2の部分を全て点接触の
状態となるようにしているので、図10に示される従来
例のように、線接触される接点A′のみの面圧σa′だ
けが高く、一方、面接触される接点B′の面圧σb′は
非常に低いということがなくなり、図2のように前記両
者の接触する部分すなわち接点A,B1,B2は、接触
面積の小さい理想的な点接触の状態となる。これによ
り、図10で示されるほどの面圧σa′と面圧σb′の
ような面圧の大きな差は生じなく、図2で示されるよう
に、面圧σaと、面圧σb1および面圧σb2との差は
小さくなる。
【0046】そして、図2の如く、雌端子1の弾性接触
片3に潜在する復元力によって発生する押付力Faは接
点Aにかかると共に、反力Fb1,Fb2として接点B
1と接点B2とに分散されて作用し、従来みられた接点
Aだけの微摺動摩耗を防止でき、雌端子1は雄端子2を
確実に挟持することが可能となると共に確実な電気的接
続を行えることとなる。また、このように品質が向上さ
れた雌端子を提供することができる。
【0047】図4は、本発明に係る第2の実施形態の要
部を示す縦断面図であり、図5は、図4のY2−Y2断
面図である。雌端子1に雄端子2′を挿入した状態を示
したものであり、雄端子2′にはこれを雌端子1に挿入
し易くするための接触用タブ部13′が形成されてい
る。雌端子1の弾性接触片3の復元力によって接点Aの
部分で押付力Fa′が雄端子2′に作用し、さらにこの
押付力Fa′は上記接点B1およびもうひとつの接点B
2にも分散して作用すると共に反作用として働き、その
結果、反力Fb1′、Fb2′が雄端子2′に働く。こ
れにより雄端子2′は雌端子1の接点Aと接点B1およ
び接点B2とで挟持される。
【0048】図4および図5の如く、雌端子1に挿入し
て電気的に接続する所定の雄端子2′と接触するための
接点A、接点B1および接点B2を雌端子1に備えると
共に、接点A,B1,B2を全て線接触状態で接続可能
とし、線接触状態で雄端子2′を挟持すると共に電気的
な接続を行い、その結果、安定した電気的接続を可能と
している。
【0049】接点A,B1,B2の部分を全て線接触の
状態となるようにしているので、図10に示される従来
例のように、線接触される接点A′のみの面圧σa′だ
けが高く、一方、面接触される接点B′の面圧σb′は
非常に低いということがなくなり、図4のように前記両
者の接触する部分すなわち接点A,B1,B2は接触面
積の比較的小さい線接触の状態となる。これにより、図
10で示されるほどの面圧σa′と面圧σb′のような
面圧の大きな差は生じなく、図4で示されるように、面
圧σa′と、面圧σb1′および面圧σb2′との差は
小さくなる。
【0050】そして、図4の如く、雌端子1の弾性接触
片3に潜在する復元力によって発生する押付力Fa′は
接点Aにかかると共に、反力Fb1′、Fb2′として
接点B1と接点B2とに分散されて作用し、従来みられ
た接点Aだけの微摺動摩耗を防止でき、雌端子1は雄端
子2′を確実に挟持することが可能となると共に確実な
電気的接続を行えることとなる。また、このように品質
が向上された雌端子を提供することができる。
【0051】図1〜図5の如く、雌端子1は、この雌端
子1に挿入される雄端子2の形状(図2,図3)、又
は、雄端子2′(図4,図5)の形状というように、何
れの形状の雄端子2,2′とも受入可能なものである。
このことから、図1に示される雌端子1の各接点A,B
1,B2は、雄端子2,2′の形状によらず、点接触も
しくは線接触の何れの接触状態となるものである。
【0052】ここで、図2および図4を参考にして考慮
すると次の関係式が成立する。 Fa=Fb1+Fb2(図2),Fa′=Fb1′+F
b2′(図4)
【0053】また、図2,図4の如く、雌端子1を縦断
面方向に見た場合、雌端子天板7の内側面に存在する接
点B1およびもうひとつの接点B2より、この雌端子天
板7と略平行に形成されてある雌端子底板8に向けて、
雌端子天板7の主たる平面部分および雌端子底板8の主
たる平面部分と直角となるように、2本の仮想線L1お
よび仮想線L2が引かれてある。そして、弾性接触片3
上に設けられた接点Aは、弾性接触片3上にて、2本の
仮想線L1,L2の間Xに収まる位置に設けられてい
る。
【0054】ここで、主たる平面部分について、図1,
図2,図4を用いて具体的に説明すると、雌端子天板7
の主たる平面部分については、雌端子天板7と雌端子固
定片4とが重なり合っている平面部分を指し、一方、雌
端子底板8の主たる平面部分については、弾性接触片撓
み支持・規制部14の周辺部分を除いた雌端子底板8の
部分を指し、上記仮想線L1およびL2を引く際の基準
面となる部分を指す。
【0055】雌端子天板7の内側面に設けられた接点B
1,B2と、弾性接触片3に設けられた接点Aとの配置
関係をこのような配置とすることで、雄端子2,2′を
バランス良く雌端子1内に挿入して嵌合でき、そしてこ
のような状態を長期に亘り維持できる。この場合、図
2,図4でも示されるように、接点A,B1,B2の3
点で、雄端子2,2′を挟持するようにすれば、三角形
の固定機構を応用でき3点支持による効果を明確に発揮
させることができる。仮に、雌端子1の内側面に設けら
れた接点B1,B2が、弾性接触片3上で上記2つの仮
想線L1,L2の間Xの範囲内から外れた範囲にあった
場合、雄端子2,2′を安定して雌端子1内に挟持させ
ることが困難となる。
【0056】例えば、図1,図2,図4より、弾性接触
片3上の接点Aが、仮想線L1,L2の間Xの範囲から
雄端子挿入口側にずれていた場合、雄端子2の接触用タ
ブ部13の先端部は雌端子底板8に当たるような傾いた
状態となり、雄端子2は雌端子1内で不安定な状態で挟
持されてしまう。逆に、弾性接触片3上の接点Aが、仮
想線L1,L2の間Xの範囲から電線接続部側にずれて
いた場合、雄端子2の接触用タブ部13の先端部は雌端
子天板7に当たるような傾いた状態となり、やはり雄端
子2は雌端子1内で不安定な状態で挟持されてしまう。
【0057】さらに、図2〜図5の如く、雌端子天板7
の内側面に設けられた2つの接点B1およびB2は、雌
端子天板7の左右幅方向W(図3,図5)において、雌
端子天板7の略中央部がプレス加工によって形成された
ものであって、且つ、雄端子挿入方向E(図2,図4)
に沿ってそれぞれ配列されている。
【0058】図2の如く、弾性接触片3の復元力によ
り、雄端子2を介して雌端子天板7の内側面に設けられ
た接点B1およびB2に、押付力Faが反力Fb1,F
b2として分散されて働くが、上記のように雌端子天板
7の内側面に設けられた接点B1およびB2を雄端子挿
入方向Eに沿って並べて配置することで、雌端子1を雄
端子2に挿入した後に雄端子2に傾きなどが発生せず、
雄端子2は雌端子1内で安定して挟持されることとな
る。
【0059】また、図4の如く、弾性接触片3の復元力
により、雄端子2′を介して雌端子天板7の内側面に設
けられた接点B1およびB2に、押付力Fa′が反力F
b1′、Fb2′として分散されて働くが、上記のよう
に雌端子天板7の内側面に設けられた接点B1およびB
2を、雌端子天板7の左右幅方向Wの略中央(図5)に
て雄端子挿入方向Eに沿って並べて配置する(図4)こ
とで、雌端子1を雄端子2′に挿入した後に雄端子2′
に傾きなどが発生せず、雄端子2′は雌端子1内で安定
して挟持されることとなる。
【0060】また、図2,図4に示されるように、雌端
子天板7に設けられた前側の接点B1と後側の接点B2
との間Dすなわち接点間Dは、緩やかな曲率からなる波
形形状に形成され、これと共に、主として雌端子天板7
を形成する面よりも雌端子1の内側に収められ、接点B
1からもうひとつの接点B2までの間は連続した曲面で
結ばれている。ここで、主として雌端子天板7を形成す
る面とは、具体的にいえば、図1,図2,図4の如く、
雌端子固定片4と雌端子天板7とが互いに重なり合って
いる面の部分をいう。
【0061】このような形状とすると、例えば、雌端子
1などの端子を形成する金属製などの板材は不必要に曲
率の小さいいわゆる急カーブの曲率とならないので、金
属製などの板材に無理な曲げ加工を施す必要もなく、ま
た板材に歪みなどの大きな内部応力が残されることもな
い。そして板材に割れ部分といったいわゆるクラックな
どが発生しない程度の曲率を形成しつつ、雌端子天板7
に接点B1およびもうひとつの接点B2を形成すること
ができる。
【0062】また、雌端子天板7に比較的近接して設け
られた2つの接点B1,B2の周辺近傍部には、雄端子
2を雌端子1に挿入したのちに、応力集中が発生しやす
いものと考えられるが、上述の形状を採用することで応
力集中を低減させることも期待できる。詳しく説明する
と、接点B1,B2の周辺近傍部には、雄端子2を雌端
子1に挿入する際もしくは雄端子2の雌端子1への挿入
後の長期に亘る嵌合・保持の際に、比較的大きな力が加
わることが考えられる。
【0063】その際に、雌端子天板7に設けられた接点
B1ともうひとつの接点B2との間Dすなわち接点間D
にも比較的大きな力が加わることも推察され、その場
合、接点B1と接点B2との間Dも緩やかな曲率をした
曲面で結ぶことで、応力集中を避けることが可能とな
り、雌端子天板7全体の機械的強度の低下を少しでも防
ぐことができるものと期待できる。
【0064】また、図2,図4の如く、雌端子天板7の
内側面に設けられた接点B1と接点B2との間隔Xすな
わち仮想線L1,L2の間Xは、図2もしくは図4で示
されている雌端子1に挿入する所定の雄端子2の厚み寸
法Yと同等か、または雄端子2の厚み寸法Yよりも長い
寸法となっている。
【0065】このような比較的長い間隔をおいて雌端子
天板7の内側面に接点B1ともうひとつの接点B2とを
設けたので、雄端子2は安定して雌端子1内で挟持され
る。雌端子天板7の内側面に設けられた接点B1と、も
うひとつの接点B2との間の距離が短すぎると、雄端子
2は雌端子1内で不安定に挟持されることとなる。
【0066】しかし、電気接触部EC(図1)の大きさ
や雌端子固定片4などとの位置関係もあるから、接点B
1,B2の間隔X(図2,図4)は、あまり長く設定で
きるということでもないので、例えば、前記接点B1,
B2の間隔Xは、雌端子固定片4と接点B1,B2の周
辺近傍部に見られる曲面部分どうしが、互いに干渉しな
い程度のような適度な寸法に設定することが好ましい。
【0067】そしてまた、接点Aは例えば山の尾根の形
をした形状をしており、これを具体的に説明すると頂部
形状が緩やかな曲率をした湾曲形状となっており、一
方、接点B1および接点B2は緩やかな曲率をした2つ
の突出部形状すなわち波形形状となっている。そして図
2,図4でも示されるように、接点A,B1,B2を合
計3ヶ所となるように設定することで、雌端子1はバラ
ンス良く雄端子2,2′を3点で挟持することとなる。
【0068】雌端子1の内部に設けられた接点Aは緩や
かな曲率をした湾曲形状となっており、また、同じく雌
端子1の内部に設けられた接点B1,B2とも、例え
ば、前記頂部形状が緩やかな曲率をした波形形状部とな
っているので、前記湾曲形状部や波形形状部が例えば雄
端子2,2′のような相手部材を必要以上に攻撃して傷
つけてしまうこともなく、しかも三角形の固定機構を応
用して3点支持による効果をより明確に発揮させること
ができ、その結果、雌端子1は雄端子2,2′をより確
実に挟持することができるようになると共に安定した電
気的接続も為される。
【0069】また、例えば端子や電線の接続された電装
品の組立て時や、電装品の点検、修理を行う必要性が生
じて端子の着脱を行わなくてはならなくなった時に、雄
端子2,2′を雌端子1に挿入したり、また雌端子1か
ら抜いたりする作業が伴われることとなる。その際に、
不用意に突部もしくは波形形状部の頂部が所定の部分以
外の部分に引っ掛かるなどして、雌端子1と雄端子2,
2′との挿入嵌合時、または抜去時に必要以上の力でも
って雌端子1を雄端子2,2′に入れたり、また抜いた
りすることが予想されるが、上述のように接点A,B
1,B2に緩やかな曲率をもつ曲面を形成することで、
良好な感触にて雌端子1と雄端子2,2′との接続を行
ったり、また接続を解いたりすることができる。
【0070】接点A,B1,B2が例えば鋭利な突部も
しくは波形形状部であると、雄端子2,2′を雌端子1
に挿入して端子どうしを接続する際に、突部もしくは波
形形状部の頂部に対する相手部分に必要以上に深い引っ
掻き傷をつけてしまったりすることも考えられるので好
ましくないが、端子の使用環境や用途などによっては、
突部もしくは波形形状部は比較的鋭利な突起であっても
よい。上述した突部もしくは波形形状部は、金属製の板
材から打抜き加工や曲げ加工などの製造工程を介して雌
端子1もしくは雄端子2,2′を製造する際に、プレス
加工などによって容易に形成することができる。
【0071】図3の如く、互いに接続して通電を行う雌
端子1と雄端子2との接続構造において、所定の雄端子
2を挿入して電気的な接続を行う雌端子1に、所定の雄
端子2と接触する複数の接点A,B2,B1(図2)を
備えると共に、接点A,B1,B2を全て線接触状態で
接続可能とし、一方、雌端子1に挿入して電気的に接続
する所定の雄端子2を矩形断面の形状にすると共に、矩
形断面の一端の角部9からもう一端の角部9までの一辺
10の形状を、矩形断面の四辺の外面側に向けて緩やか
に膨らんだ湾曲状の形状とした雌端子1と雄端子2との
接続構造を示すものである。
【0072】電気的に接続するための所定の雄端子2が
雌端子1に挿入されて嵌合された状態となっており、雄
端子2は矩形断面の形状をし具体的には略正方形の断面
形状である。上記のように雄端子2の断面は略正方形の
断面形状であるが、略正方形をした四辺に関しては、何
れも矩形断面の四辺の外面側に向かって緩やかに膨らん
だ形状となっている。
【0073】すなわち、雄端子2の矩形断面の一端の角
部9からもう一端の角部9までの一辺10の断面形状部
が、雄端子2の四辺の外面側に向けて緩やかに膨らんだ
湾曲状の形状いわゆる太鼓状をした形状となっており、
しかも全ての辺について上記湾曲状の形状となってい
る。このように、雄端子2の断面形状が略正方形であっ
てしかも四辺とも上記湾曲状をした形状であれば、雄端
子2を雌端子1に挿入して嵌合する際に、雄端子2の雌
端子1への組付け方向などに留意することなく迅速に雌
端子1と雄端子2とを接続することができる。
【0074】ここで、一辺10が前記太鼓状をした形状
の雄端子2を採用する場合は、図3でも示されるよう
に、雌端子1の弾性接触片3に設けられた接点Aの頂部
は、左右幅方向Wに沿って直線に形成されたものである
ことが好ましい。具体的に説明すると、図3で表わされ
ているように、前記断面太鼓状の雄端子2が、左右幅方
向Wに沿って直線に形成された頂部の接点A,B2,B
1(図2)と接しても、雌端子1と雄端子2とは、実質
的に点接触の状態で接続されている。従って、このよう
な雄端子2と雌端子1との組合せも、本発明の目的を損
なうことなく良好に電気的接続が為される。
【0075】このような構造を採用することで、雌端子
1と雄端子2とで互いに接触する接触面積を小さくする
ことが可能となり、より確実に電気的接続を行うことが
できる。本発明の具体的な雌端子1と雄端子2との接続
構造とは、このように雌端子1の接点を全て雌端子2の
左右幅方向Wに沿って直線に形成すると共に、雄端子2
の矩形断面の全ての面を前記湾曲状の形状とすることで
ある。
【0076】このような形状の雌端子1と雄端子2とを
組み合せることで、前記両者の接触する部分は接触面積
の小さい理想的な点接触の状態となると共に、雌端子1
の弾性接触片3に潜在する復元力によって発生する押付
力Faは接点Aにかかると共に、反力Fb1,Fb2と
して接点B1と接点B2とに分散されて作用し、雌端子
1は雄端子2を確実に挟持することが可能となる。これ
により、図10に示されるほどの面圧σa′と面圧σ
b′のような面圧の大きな差は生じなく、図2で示され
るように、面圧σaと、面圧σb1および面圧σb2と
の差は小さくなる。
【0077】また必要であれば、例えば図3に示される
雄端子2を左右幅方向Wに対し安定して位置させるため
のガイド、挟持部材などを、適宜、雌端子1に新たに加
えれば、雄端子2は略矩形断面をした箱型の雌端子1内
でより確実に挟持されることになるが、このような部材
は本発明の目的を損なわない範囲で追加されても良く、
一方、必要なければ省略されてもよい。
【0078】本発明の別の効果的な雌端子1と雄端子2
との接続構造は、雌端子1の接点A,B1,B2を全て
点接触状態で接続可能とするために、例えば、図4およ
び図5に示される雌端子1の接点A,B1,B2の頂部
を、全て雌端子の収容室内に向けて緩やかに膨らませた
湾曲状に形成すると共に、雄端子2′の矩形断面のうち
少なくとも雌端子の接点と接続される面を、一辺10′
が平面の形状たとえば断面形状が正方形をした形状とす
ることである。このような形状の雌端子と雄端子2′と
を組み合せることで、前記両者の接触する部分は全て接
触面積の小さい点接触の状態となる。この場合も、上記
と同様、ガイド、挟持部材などを、雌端子内に適宜追加
してもよい。
【0079】本発明の他の効果的な雌端子1と雄端子2
との接続構造は、雌端子1の接点A,B1,B2を全て
点接触状態で接続可能とするために、例えば、図2およ
び図3に示される雌端子1の接点A,B1,B2の頂部
を、全て雌端子の収容室内に向けて緩やかに膨らませた
湾曲状に形成すると共に、雄端子2の矩形断面の全ての
面10を前記湾曲状の形状とすることでもある。このよ
うな形状の雌端子と雄端子2とを組み合せることで、前
記両者の接触する部分は全て接触面積の小さい最も理想
的な点接触の状態となる。しかしこの場合、弾性接触片
3に潜在する復元力によって発生する押付力Faから雄
端子2が逃れようとして、雄端子2が箱型の雌端子1内
で偏った位置に収まることも考えられるが、このような
場合、上記と同様、ガイド、挟持部材などを、雌端子内
に適宜追加してもよい。
【0080】図6は、本発明に係る第3の実施形態を示
す縦断面図であり、雌端子100の縦断面図を示したも
のである。図6に示される金属製の雌端子100は、主
に、3つの接点A10,A20,B10と、弾性接触片
30と、雌端子天板70と雌端子底板80と2つの側壁
SW10に囲まれて略矩形に形成された収容室R10お
よび雄端子挿入口IN10と、雌端子固定片40などか
ら形成された電気接触部EC10と、電線の導体を圧着
して固定する導体接続部50と、電線の被覆材を固定す
る被覆圧着片60から形成された電線接続部EJ10な
どを備えるものである。また、弾性接触片30に、折れ
曲り部110と自由端先端部120とが設けられてお
り、また弾性接触片30の上には、雌端子天板70に設
けられた弾性接触片撓み支持・規制部140が備えられ
ている。
【0081】図7は、図6に示される雌端子100に雄
端子2′が挿入された状態を示すものであり、本発明の
雌端子と雄端子との接続構造に係る第3の実施形態を示
す縦断面図である。雄端子2′にはこれを雌端子100
に挿入し易くするための接触用タブ部13′が形成され
ている。雌端子100の弾性接触片30の復元力によっ
て接点B10の部分で押付力Fb10が雄端子2′に作
用し、さらにこの押付力Fb10は上記接点A10およ
びもうひとつの接点A20にも分散して作用すると共に
反作用として働き、その結果、反力Fa10,Fa20
が雄端子2′に働く。これにより雄端子2′は雌端子1
00の接点B10と接点A10および接点A20とで挟
持される。
【0082】図7の如く、雌端子100に挿入して電気
的に接続する所定の雄端子2′と接触するための接点B
10、接点A10および接点A20を雌端子100に備
えると共に、接点B10は点接触状態で接触可能とし、
接点A10,A20は線接触状態で接触可能とし、点接
触状態と線接触状態とで雄端子2′を挟持すると共に電
気的な接続を行い、その結果、安定した電気的接続を可
能としている。
【0083】接点B10を点接触の状態となるように
し、接点A10,A20を線接触の状態となるようにし
ているので、図10に示される従来例のように、線接触
される接点A′のみの面圧σa′だけが高く、一方、面
接触される接点B′の面圧σb′は非常に低いというこ
とがなくなり、図7のように前記両者の接触する部分す
なわち接点A10,A20,B10は、接触面積の小さ
い状態で接触することとなる。これにより、図10で示
されるほどの面圧σa′と面圧σb′のような面圧の大
きな差は生じなく、図7で示されるように、面圧σb1
0と、面圧σa10および面圧σa20との差は小さく
なる。
【0084】そして、図7の如く、雌端子100の弾性
接触片30に潜在する復元力によって発生する押付力F
b10は接点B10にかかると共に、反力Fa10,F
a20として接点A10と接点A20とに分散されて作
用し、従来みられた接点B10だけの微摺動摩耗を防止
でき、雌端子100は雄端子2′を確実に挟持すること
が可能となると共に確実な電気的接続を行えることとな
る。
【0085】ここで、図7を参考にして考慮すると次の
関係式が成立する。 Fb10=Fa10+Fa20
【0086】また、図6,図7の如く、雌端子100を
縦断面方向に見た場合、雌端子底板80の内側面に存在
する接点A10およびもうひとつの接点A20より、こ
の雌端子底板80と略平行に形成されてある雌端子天板
70に向けて、雌端子底板80の主たる平面部分および
雌端子天板70の主たる平面部分と直角となるように、
2本の仮想線L10および仮想線L20が引かれてあ
る。弾性接触片30上に設けられた接点B10は、弾性
接触片30上にて、2本の仮想線L10,L20の間X
10に収まる位置に設けられている。
【0087】ここで、主たる平面部分について、図6,
図7を用いて具体的に説明すると、雌端子底板80の主
たる平面部分については、雌端子底板80と雌端子固定
片40とが重なり合っている平面部分を指し、一方、雌
端子天板70の主たる平面部分については、雌端子天板
70が収容室R10に向けて突出した部分を除いた雌端
子天板70の部分を指し、上記仮想線L10およびL2
0を引く際の基準面となる部分を指す。
【0088】雌端子底板80の内側面に設けられた接点
A10,A20と弾性接触片30に設けられた接点B1
0との配置関係をこのような配置とすることで、雄端子
2′をバランス良く雌端子100内に挿入して嵌合で
き、そしてこのような状態を長期に亘り維持できる。こ
の場合、図7でも示されるように、接点A10,A2
0,B10の3点で、雄端子2′を挟持するようにすれ
ば、三角形の固定機構を応用でき3点支持による効果を
明確に発揮させることができる。仮に、雌端子100の
内側面に設けられた接点A10,A20が、弾性接触片
30上で上記2つの仮想線L10,L20の間X10の
範囲内から外れた範囲にあった場合、雄端子2′を安定
して雌端子100内に挟持させることが困難となる。
【0089】例えば、図7より、弾性接触片30上の接
点B10が、仮想線L10,L20の間X10の範囲か
ら雄端子挿入口IN10側にずれていた場合、雄端子
2′の接触用タブ部13′の先端部は雌端子天板70に
当たるような傾いた状態となり、雄端子2′は雌端子1
00内で不安定な状態で挟持されてしまう。逆に、弾性
接触片30上の接点B10が、仮想線L10,L20の
間X10の範囲から電線接続部EJ10側にずれていた
場合、雄端子2′の接触用タブ部13′の先端部は雌端
子底板80に当たるような傾いた状態となり、やはり雄
端子2′は雌端子100内で不安定な状態で挟持されて
しまう。
【0090】さらに、図6,図7の如く、雌端子底板8
0の内側面に設けられた2つの接点A10およびA20
は、雌端子底板80の左右幅方向において、雌端子底板
80の略中央部がプレス加工によって形成されたもので
あって、且つ、雄端子挿入方向Eに沿ってそれぞれ配列
されている。
【0091】図7の如く、弾性接触片30の復元力によ
り、雄端子2′を介して雌端子底板80の内側面に設け
られた接点A10およびA20に、押付力Fb10が反
力Fa10,Fa20として分散されて働くが、上記の
ように雌端子底板80の内側面に設けられた接点A10
およびA20を、雌端子底板80の幅方向の略中央にて
雄端子挿入方向Eに沿って並べて配置することで、雌端
子100を雄端子2′に挿入した後に雄端子2′の傾き
などが発生せず、雄端子2′は雌端子100内で安定し
て挟持されることとなる。
【0092】また、図6および図7に示されるように、
雌端子底板80に設けられた前側の接点A10と後側の
接点A20との間D10すなわち接点間D10は、緩や
かな曲率からなる波形形状に形成され、これと共に、主
として雌端子底板80を形成する面よりも雌端子100
の内側に収められ、接点A10からもうひとつの接点A
20までの間は連続した曲面で結ばれている。ここで、
主として雌端子底板80を形成する面とは、具体的にい
えば、図6,図7の如く、雌端子底板80が略平面状に
設けられて基板80を形成している面の部分をいう。
【0093】このような形状とすると、例えば、雌端子
100などの端子を形成する金属製などの板材は不必要
に曲率の小さいいわゆる急カーブの曲率とならないの
で、金属製などの板材に無理な曲げ加工を施す必要もな
く、また板材に歪みなどの大きな内部応力が残されるこ
ともない。そして板材に割れ部分といったいわゆるクラ
ックなどが発生しない程度の曲率を形成しつつ、雌端子
底板80に接点A10およびもうひとつの接点A20を
形成することができる。
【0094】また、雌端子底板80に比較的近接して設
けられた2つの接点A10,A20の周辺近傍部には、
雄端子2′を雌端子100に挿入したのちに、応力集中
が発生しやすいものと考えられるが、上述の形状を採用
することで応力集中を低減させることも期待できる。詳
しく説明すると、接点A10,A20の周辺近傍部に
は、雄端子2′を雌端子100に挿入する際もしくは雄
端子2′の雌端子100への挿入後の長期に亘る嵌合・
保持の際に、比較的大きな力が加わることが考えられ
る。
【0095】その際に、雌端子底板80に設けられた接
点A10ともうひとつの接点A20との間D10すなわ
ち接点間D10にも比較的大きな力が加わることも推察
され、その場合、接点A10と接点A20との間D10
も緩やかな曲率をした曲面で結ぶことで、応力集中を避
けることが可能となり、雌端子底板80全体の機械的強
度の低下を少しでも防ぐことができるものと期待でき
る。
【0096】また、図7の如く、雌端子底板80の内側
面に設けられた接点A10と接点A20との間隔X10
すなわち仮想線L10,L20の間X10は、図7で示
されている雌端子100に挿入する所定の雄端子2′の
厚み寸法Yと同等か、または雄端子2′の厚み寸法Yよ
りも長い寸法となっている。
【0097】このような比較的長い間隔をおいて雌端子
底板80の内側面に接点A10ともうひとつの接点A2
0とを設けたので、雄端子2′は安定して雌端子100
内で挟持される。雌端子底板80の内側面に設けられた
接点A10と、もうひとつの接点A20との間の距離が
短すぎると、雄端子2′は雌端子100内で不安定に挟
持されることとなる。
【0098】しかし、電気接触部EC10(図6)の大
きさや雌端子固定片40などとの位置関係もあるから、
接点A10,A20の間隔X10(図6,図7)は、あ
まり長く設定できるということでもないので、例えば、
前記接点A10,A20の間隔X10は、雌端子固定片
40と接点A10,A20の周辺近傍部に見られる曲面
部分どうしが、互いに干渉しない程度のような適度な寸
法に設定することが好ましい。
【0099】そしてまた、接点B10はプレス加工によ
り押圧されて略円形に突出するようにして形成されたも
のであり、これを具体的に説明すると頂部形状が緩やか
な曲率をした突部形状のものであり、一方、接点A10
および接点A20は緩やかな曲率をした2つの突出部形
状すなわち波形形状となっている。そして図7でも示さ
れるように、接点A10,A20,B10を合計3ヶ所
となるように設定することで、雌端子100はバランス
良く雄端子2′を3点で挟持することとなる。
【0100】雌端子100の内部に設けられた接点B1
0は緩やかな曲率をした湾曲形状となっており、また、
同じく雌端子100の内部に設けられた接点A10,A
20とも、例えば、前記頂部形状が緩やかな曲率をした
波形形状部となっているので、前記突部形状部や波形形
状部が例えば雄端子2′のような相手部材を必要以上に
攻撃して傷つけてしまうこともなく、しかも三角形の固
定機構を応用して3点支持による効果をより明確に発揮
させることができ、その結果、雌端子100は雄端子
2′をより確実に挟持することができるようになると共
に安定した電気的接続も為される。
【0101】また、例えば端子や電線の接続された電装
品の組立て時や、電装品の点検、修理を行う必要性が生
じて端子の着脱を行わなくてはならなくなった時に、雄
端子2′を雌端子100に挿入したり、また雌端子10
0から抜いたりする作業が伴われることとなる。その際
に、不用意に突部もしくは波形形状部の頂部が所定の部
分以外の部分に引っ掛かるなどして、雌端子100と雄
端子2′との挿入嵌合時、または抜去時に必要以上の力
でもって雌端子100を雄端子2′に入れたり、また抜
いたりすることが予想されるが、上述のように接点A1
0,A20,B10に緩やかな曲率をもつ曲面を形成す
ることで、良好な感触にて雌端子100と雄端子2′と
の接続を行ったり、また接続を解いたりすることができ
る。
【0102】接点A10,A20,B10が例えば鋭利
な突部もしくは波形形状部であると、雄端子2′を雌端
子100に挿入して端子どうしを接続する際に、突部も
しくは波形形状部の頂部に対する相手部分に必要以上に
深い引っ掻き傷をつけてしまったりすることも考えられ
るので好ましくないが、端子の使用環境や用途などによ
っては、突部もしくは波形形状部は比較的鋭利な突起で
あってもよい。上述した突部もしくは波形形状部は、金
属製の板材から打抜き加工や曲げ加工などの製造工程を
介して雌端子100もしくは雄端子2′を製造する際
に、プレス加工などによって容易に形成することができ
る。
【0103】図8(a) 〜図8(d) は、他の実施形態の要
部を示す縦断面図であり、各形状をした雌端子1A〜1
Dの電気接触部に関する要部を示す説明図である。図8
(a) に示される雌端子1Aは、雌端子1Aの底板8A
に、2つの自由端先端部12A,12A′が形成されて
両端支持ばね形状をした弾性接触片3Aが取付けられた
ものであり、いわゆる2部品端子として雌端子1Aが構
成されている。雌端子1Aの弾性接触片3A上に2つの
接点AA1,AA2が形成され、雌端子1Aの天板7A
の内側面に1つの頂点すなわち1つの接点BAが形成さ
れたものである。
【0104】図8(b) に示される雌端子1Bは、雌端子
1Bの底板8Bの内側面に1つの頂点すなわち1つの接
点ABが形成され、雌端子組立固定片4Bと重なり合っ
た天板7Bから、折れ曲り部11Bを経て、自由端先端
部12Bまで弾性接触片3Bが延ばされて形成されたも
のである。この弾性接触片3B上に、2つの接点BB
1,BB2が形成されている。
【0105】図8(c) に示される雌端子1Cは、雌端子
1Cの天板7Cの内側面に1つの頂点すなわち1つの接
点BCが形成され、底板8Cから、折れ曲り部11Cを
経て、自由端先端部12Cまで弾性接触片3Cが延ばさ
れて形成されたものである。この弾性接触片3C上に、
2つの接点AC1,AC2が形成されている。
【0106】図8(d) に示される雌端子1Dは、2つの
弾性接触片3D,3D′が設けられたものである。雌端
子1Dの底板8Dから、折れ曲り部11Dを経て、自由
端先端部12Dまで一方の弾性接触片3Dが延ばされて
形成され、この弾性接触片3D上に、2つの接点AD
1,AD2が形成されている。また、雌端子1Dの天板
7Dから、折れ曲り部11D′を経て、自由端先端部1
2D′まで他方の弾性接触片3Dが延ばされて形成さ
れ、この弾性接触片3D上に、1つの接点BDが形成さ
れている。
【0107】上述したように、本発明のものは、各種の
様々な実用品の形態に合せて、雌端子もしくは雄端子に
設けられた各接点を点接触もしくは線接触の何れかの接
触可能な状態に統一してもよく、また、適宜、点接触の
ものと線接触のものとを組合せて用いてもよい。
【0108】上述した本発明に関する雌端子と雄端子と
の接続構造は、何れも図9の「3点接触」における「モ
デル図」、「想定−1」、「想定−2」に示されるもの
である。なお、図9の「3点接触」のものは、説明図と
して示されたものであり、例えば、上下逆さまの状態で
図示されたり使用されたりするものであっても、3点支
持のものを解釈する上で同じものとして取扱われるもの
である。
【0109】「3点接触」における「想定−1」の如
く、接点位置がずれた場合であっても、雄端子が回転方
向に動いてしまうようなこともなく、雌端子は雄端子を
良好に挟持する。また、「3点接触」における「想定−
2」の如く、雄端子のタブいわゆるオスタブが反った場
合であっても、雌端子と雄端子が2点で接触することな
く3点で接触され続け、その際に、接点に「ずれ」が生
じたとしても、これと共に雄端子のタブが回転方向に動
かされてしまうようなこともなく、雌端子は雄端子を良
好に挟持し続ける。
【0110】本発明に関連する雄端子2,2′について
説明する。例えば、図3の如く、雄端子2の矩形断面の
一端の角部9からもう一端の角部9までの一辺10の断
面形状部が、雄端子2の四辺の外面側に向けて緩やかに
膨らんだ湾曲状の形状いわゆる太鼓状をした形状に関し
ては、図3に示される一実施形態のように、矩形断面の
四辺すべてが上記湾曲状となっていてもよく、また、断
面箱型をした雌端子天板7および底板8に接する二辺だ
けを上記湾曲状としてもよい。
【0111】さらにまた、図2〜図5に示される雌端子
1の弾性接触片3に設けられた接点A、雌端子天板7に
設けられた接点B1およびB2の形状を、例えば、全て
突部形状とし、雌端子1側の全ての接点A,B1,B2
で点接触が可能なような雌端子1を製造すれば、例えば
図5に示されるような四辺とも平面からなる矩形断面の
雄端子2′と、前記のような接点の形状を全て突部形状
とした雌端子とを組合せて使用することもできる。
【0112】ここで、雄端子2,2′の角部9,9′に
ついても、図3,図5で示されるような曲面の形状とし
てもよいが、角部9はこの他にC面取り形状や鋭利なエ
ッジ部の形状であってもよい。しかし、雄端子2,2′
と雌端子1とを取扱う際に、鋭利なエッジ部で不用意に
怪我をしてしまうといった雄端子2の取扱性や、雄端子
2,2′を雌端子1に挿入する際に、不用意に雌端子1
の内部、例えば接点A,B1,B2およびこれらの周辺
近傍部などを必要以上に傷つけてしまい、これにより、
これらの電気的特性や機械的強度などを低下させないた
めにも、雄端子2,2′の角部9,9′は曲面であるこ
とが好ましい。
【0113】前記角部9,9′の曲面の曲率について
は、雄端子2,2′の矩形断面の一端の角部9,9′か
らもう一端の角部9,9′までの一辺10,10′の断
面形状部が、雄端子2,2′の四辺の外面側に向けて緩
やかに膨らんだ湾曲状をした形状いわゆる太鼓状形状の
曲率と比べて、前記角部9,9′の曲面の曲率を、前記
太鼓状形状の曲率よりも小さい曲率とすることで、雄端
子2,2′の断面形状は矩形断面形状とされる。
【0114】この明細書の緩やかな曲率や曲面について
説明すると、雌端子1,100,1A〜1Dや、雄端子
2,2′などの端子を形成する金属製などの板材にクラ
ックなど不具合が発生しない程度の曲率や曲面のもので
あれば、板材の材質や厚み寸法など各種要因を併せて考
慮しつつも、曲率の数値はどのように設定してもよい。
【0115】本発明でいう接点は、点接触もしくは線接
触の状態でもって通電可能な状態で接しているものであ
れば、いかなる形態のものであってもよい。例えば、接
点は、点接触となるような突部であっても、また線接触
となるように例えば山の尾根の形をしたような形状すな
わち波形形状部であってもよく、さらに頂部形状が緩や
かな曲率で形成された湾曲部であってもよく、そしてま
たこれらに対応する平面部であってもよく、要するに少
ない接触面積で互いに接する形態の接点であって本発明
の目的を損なわない形態の接点であれば、あらゆる形態
の点接触部もしくは線接触部を指すことができる。
【0116】そして、本発明に用いる雌端子もしくは雄
端子の形態は、タブタイプ、丸ピンタイプ、角ピンタイ
プ例えば主としてPCB用として使用される角ピンタイ
プなど、あらゆるタイプの雄端子および雌端子に採用す
ることができる。しかし、本発明の効果をいかんなく発
揮できるタイプの端子としては、主として平面接触にて
電気的な接触を行うタイプの端子に好適に用いることが
でき、例えば、図1〜図8に示されるようなタブタイプ
の雄端子、また断面略箱型の雌端子を備える端子に本発
明を適用することが良く、主に断面矩形の雄端子および
前記雄端子に対応した断面矩形で箱型の雌端子と接続さ
れる端子に本発明を採用することが好ましい。
【0117】なお、本発明に関する雄端子または雌端子
は、金属素材が表面に露出した状態のものであっても、
また、雌端子または雄端子に金メッキなどの耐食性処理
を施したものであってもよく、本発明のものは、あらゆ
る形状・形態の雌端子、雄端子に適用することが可能で
あるが、生産性に優れ安価な耐食性処理を省略した雌端
子または雄端子に好適に用いることができる。
【0118】そして、本発明で用いられる雌端子または
雄端子の材質は、例えば、青銅、銅合金などの銅合金、
アルミニウム合金などが挙げられるが、本発明に用いる
雌端子、雄端子は、通電機能を有する金属材料、その
他、電気を良好に通すことのできる導体であれば、いか
なる材質であってもよい。
【0119】しかし、雌端子、雄端子などは、弾性接触
片、雌端子組立固定片、各種接点、導体接続部、被覆圧
着片、弾性接触片撓み支持・規制部などを備え複雑な形
状のものであるので、本発明の雌端子もしくは雄端子の
何れか一方または両方に用いる端子の材質としては、打
抜き、曲げ加工などの塑性加工性に優れながらも、弾性
接触片のような弾性特性も備え、しかも水分などに対す
る耐食性をも備え、そしてまた、量産性に優れると共に
価格の点でも満足するように、総合的に各諸特性を満足
する材料を用いることが好ましい。
【0120】そのような材料としては、具体的には、上
記のような青銅、銅合金、アルミニウム合金などを好適
なものとして挙げることができる。従って、本発明の雌
端子もしくは雄端子の何れか一方または両方の材質とし
て、上述の実施形態で用いられた少なくとも青銅、銅合
金、アルミニウム合金の何れか1種類または2種類以上
の金属材料から選ばれてなる雌端子もしくは雄端子を本
発明に採用することが好適である。
【0121】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、雌端子に形成された弾性接触片上の第2接点の作用
に関しては、従来の雌端子の弾性接触片上の接点の作用
と略同じものの、従来の雌端子天板に設けられた接点
と、本発明の雌端子板部に設けられた第1接点とを比べ
た場合、従来の雌端子は電気的性能が不安定であったの
に対し、本発明の雌端子は電気的性能が安定する。ま
た、雌端子板部に設けられた第1接点は、弾性接触片上
の第2接点に比べ面圧が分散されることにより摺動摩耗
が低減する。その結果、雌端子板部に設けられた第1接
点は、弾性接触片上の第2接点より長期間に亘って各性
能が維持される。また、このように品質が向上された雌
端子を提供することができる。
【0122】また、請求項2記載の発明によれば、雌端
子板部の内側面に設けた少なくとも2つ以上の第1接点
と、弾性接触片に設けられた第2接点との配置関係を所
定の通りの配置とすることで、バランス良く雄端子を雌
端子に挿入して嵌合可能とすることができる。これによ
り安定し確実な電気的接続を行うことができる。
【0123】また、請求項3記載の発明によれば、弾性
接触片の復元力により、雄端子には雌端子板部の内側面
に設けられた少なくとも2つ以上の第1接点に、押付け
られようとする力が分散されて働くが、上記のように雌
端子板部の内側面に設けられた少なくとも2つ以上の第
1接点を、雌端子板部の幅方向略中央にて雄端子挿入方
向に沿ってそれぞれ配列することで、雌端子に雄端子を
挿入したのちに雄端子に傾きなどが発生せず、雄端子は
雌端子内で安定して挟持される。このようにすることで
安定し確実な電気的接続を行うことができる。
【0124】また、請求項4記載の発明によれば、例え
ば、雌端子などの端子を形成する金属製などの板材は不
必要に曲率の小さいいわゆる急カーブの曲率とならない
ので、金属製などの板材に無理な曲げ加工を施す必要も
なく、また板材に歪みなどの大きな内部応力が残される
こともない。そして板材に割れ部分といったいわゆるク
ラックなどが発生しない程度の曲率を形成しつつ、雌端
子板部に少なくとも2つ以上の第1接点を安定して形成
することができる。そして、このような手段を採用する
ことにより安定し確実な電気的接続を行うことができ
る。
【0125】また、請求項5記載の発明によれば、2つ
の第1接点と1つの第2接点との合計3ヶ所の接点で、
雌端子は雄端子と接触することになるから、三角形の固
定機構を応用でき、雌端子はバランス良く雄端子を3点
で挟持しつつ、これと共に長期に亘って良好な電気性能
も維持されることとなる。
【0126】また、請求項6記載の発明によれば、雌端
子に形成され雄端子と互いに接触する複数の接点は、全
て小さい接触面積である点接触状態もしくは線接触状態
のうちの何れか1つ以上の接触状態で接続可能であるた
め、雌端子は雄端子を接点で確実に挟持できると共に、
安定し確実な電気的接続を行うことができる。また、こ
のように品質が向上された雌端子を提供することができ
る。
【0127】また、請求項7記載の発明によれば、雌端
子と雄端子とが互いに接触する複数の接点を、全て小さ
い接触面積である点接触状態もしくは線接触状態で接続
するため、雌端子は雄端子を接点で確実に挟持できると
共に、安定し確実な電気的接続を行うことが可能な雌端
子と雄端子との接続構造とすることができる。
【0128】また、請求項8記載の発明によれば、雌端
子は雄端子をより確実に挟持することが可能となると共
に、安定し確実な電気的接続を行うことができる雌端子
を提供することができる。
【0129】また、請求項9記載の発明によれば、雌端
子は雄端子をより確実に挟持することが可能となると共
に、安定し確実な電気的接続を行うことができる雌端子
と雄端子との接続構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雌端子の一実施形態を示す分解斜
視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態の要部を示す縦断
面図である。
【図3】図2のY1−Y1断面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施形態の要部を示す縦断
面図である。
【図5】図4のY2−Y2断面図である。
【図6】本発明に係る第3の実施形態を示す縦断面図で
ある。
【図7】同じく本発明に係る第3の実施形態を示す縦断
面図である。
【図8】他の実施形態の要部を示す縦断面図である。
【図9】雌端子と雄端子との接触状態における各想定内
容を示す説明図である。
【図10】従来技術の要部を示す縦断面図である。
【図11】図10のY2′−Y2′断面図である。
【図12】図10のC部に示される雌端子と雄端子との
接触部の拡大図である。
【図13】従来の他の雌端子の要部を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1′,1″,100,1A〜1D 雌端子 2,2′ 雄端子(相手雄端子、
本体、雄端子本体) 3,3′,3″,30,3A〜3D′ 弾性接触片 4,4′,40,4B 雌端子固定片
(雌端子組立固定片) 4″ 突出片 5,50 導体接続部 6,60 被覆圧着片 7 雌端子板部(雌端子天板、
天板、板部) 7′,7″,7A〜7D 雌端子天板(天板、板部) 8 他の雌端子板部(雌端子底
板、底板、板部) 8′,8″,8A〜8D 雌端子底板(底板、板部) 9,9′ 角部 10,10′ 一辺(角部からもう一端の
角部までの一辺、面) 11,11′,11B〜11D′,110 折
れ曲り部 11″ 取
付部 12,12′,12″,12A〜12D′,120 自
由端先端部 13,13′ 接
触用タブ部 14,14′,14″,140 弾性接触片撓
み支持・規制部 15,15′,15″ 折れ部 16,16′,16″ 撓み支持片 17,17′,17″ 自由端 70 他の雌端子板部(雌端子天板、
天板、板部) 80 雌端子板部(雌端子底板、
底板、基板、板部) A,B10 第2接点(接
点、1つの接点) A10,A20,B1,B2 第1接点(接
点、2つの接点) AA1,AA2,AC1,AC2,AD1,AD2,B
B1,BB2 接点(2つの接点) AB,BA,BC,BD 接点(1つの
接点) A′,A″ 一方の接点
(接点) B′,B″ 他方の接点
(接点) C 拡大部 D,D10 接点の間(接
点間) E 雄端子挿入方
向 EC,EC10 電気接触部 EJ,EJ10 電線接続部 F′ 摩擦力 Fa,Fa′,Fb10 押付力 Fa10,Fa20,Fb′,Fb1,Fb2,Fb
1′,Fb2′ 反力 IN,IN″,IN10 挿入口(雄端
子挿入口) L1,L2,L10,L20 仮想線(2本
の仮想線) R,R′,R″,R10 収容室 SW,SW′,SW″,SW10 側壁 T1,T2 接触部 Tx 拡大範囲 W 幅方向(左右
幅方向) X,X10 接点の間(接点の間
隔、仮想線の間) Y 厚み寸法(雄端子の
厚み寸法) Y1−Y1 矢視断面方向(図2
の雌端子の断面方向) Y2−Y2 矢視断面方向(図4
の雌端子の断面方向) Y2′−Y2′ 矢視断面方向(図10
の雌端子の断面方向) σa,σa′,σb′,σb1,σb1′,σb2,σ
b2′,σa10,σa20,σb10 面圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 知永子 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 村上 孝夫 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌端子板部の内側面に少なくとも2つ以
    上の第1接点を雄端子挿入方向に並列に設けると共に、
    該雌端子板部に対向する弾性接触片上に少なくとも1つ
    以上の第2接点を設け、該弾性接触片上の該第2接点が
    該雌端子板部に設けられた該第1接点の間に位置するこ
    とを特徴とする雌端子。
  2. 【請求項2】 前記雌端子を縦断面方向に見た場合、前
    記第1接点より、前記雌端子板部と略平行に形成された
    他の雌端子板部に向けて、該雌端子板部の平面部分およ
    び該他の雌端子板部の平面部分と直角となるように、2
    本の仮想線を引いた際に、前記弾性接触片上に設けられ
    た前記第2接点は、該弾性接触片上にて、該2本の仮想
    線の間に収まる位置にあることを特徴とする請求項1記
    載の雌端子。
  3. 【請求項3】 前記第1接点は、前記雌端子板部の幅方
    向略中央にて、前記雄端子挿入方向に沿ってそれぞれ配
    列されたことを特徴とする請求項1または2記載の雌端
    子。
  4. 【請求項4】 前記第1接点の間は、緩やかな曲率から
    なる形状とし、且つ、前記雌端子板部を形成する面より
    も前記雌端子の内側に収めて、少なくとも2つ以上の該
    第1接点を連続した曲面で結んだことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか記載の雌端子。
  5. 【請求項5】 前記第1接点は2つ設けられ、前記第2
    接点は1つ設けられて、前記雌端子は、該雌端子に対応
    した雄端子を3ヶ所で挟持することを特徴とする請求項
    1〜4の何れか記載の雌端子。
  6. 【請求項6】 所定の雄端子を挿入して電気的な接続を
    行う雌端子において、該雄端子と接触する複数の接点を
    設け、該接点を全て点接触状態もしくは線接触状態のう
    ちの何れか1つ以上の接触状態で接続可能とし、該接触
    状態で該雄端子を挟持して電気的な接続を行うことを特
    徴とする雌端子。
  7. 【請求項7】 互いに接続して通電を行う雌端子と雄端
    子との接続構造において、所定の該雄端子を挿入して電
    気的な接続を行う該雌端子に、所定の該雄端子と接触す
    る複数の接点を備えると共に、該接点を全て点接触状態
    もしくは線接触状態のうちの何れか1つ以上の接触状態
    で接続可能とし、一方、該雌端子に挿入して電気的に接
    続する所定の該雄端子を矩形断面の形状にすると共に、
    該矩形断面の一端の角部からもう一端の角部までの少な
    くとも一辺の形状を、該矩形断面の四辺の外面側に向け
    て緩やかに膨らんだ湾曲状の形状としたことを特徴とす
    る雌端子と雄端子との接続構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5の何れか記載の構成を含む
    ことを特徴とする請求項6記載の雌端子。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5の何れか記載の構成を含む
    ことを特徴とする請求項7記載の雌端子と雄端子との接
    続構造。
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