JP2001010327A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001010327A JP2000045138A JP2000045138A JP2001010327A JP 2001010327 A JP2001010327 A JP 2001010327A JP 2000045138 A JP2000045138 A JP 2000045138A JP 2000045138 A JP2000045138 A JP 2000045138A JP 2001010327 A JP2001010327 A JP 2001010327A
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/24Devices purely for ventilating or where the heating or cooling is irrelevant
    • B60H1/247Disposition of several air-diffusers in a vehicle for ventilation-air circulation in a vehicle cabin

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前席側への空気吹出機能と後席側への空気吹
出機能とを併せ備える車両用空調装置において、後席側
空調能力の向上を図る。 【解決手段】 外気が流れる第1通路20と、内気が流
れる第2通路21とを備え、第1通路20の外気を暖房
用熱交換器33で加熱した後に前席側の吹出開口部4
9、50、52から車室内前席側へ吹き出し、第2通路
21の内気を暖房用熱交換器33で加熱した後に後席側
の吹出開口部46、47から車室内後席側へ吹き出す。
これによると、車室内前席側へ外気温風を吹き出し、車
室内後席側へ内気温風を吹き出すことができる。そのた
め、後席側の第2通路21においては、内気吸入により
吸入空気温度を内気温度まで高めることができ、同時に
内気吸入による圧損低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に、前席側への空
気吹出機能と後席側への空気吹出機能とを併せ備える車
両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、冬季
の暖房時に乗員足元部の暖房性能向上と窓ガラスの防曇
性確保とを両立させるために、フット開口部からは再循
環内気の高温の温風を吹き出し、一方、デフロスタ開口
部からは低湿度の外気温風を吹き出すようにした内外気
2層流モードを設定することが知られている。
【0003】この内外気2層流モードは、フット、デフ
ロスタの両開口部を開口する吹出モードにおいて、最大
暖房能力が要求されるとき(エアミックスドアのような
温度調整手段が最大暖房位置にあるとき)設定される。
内外気2層流モード時には、空気通路を、デフロスタ開
口部に向かう外気側の第1空気通路とフット開口部に向
かう内気側の第2空気通路とに仕切るとともに、内外気
切替箱では外気側の第1空気通路に位置する外気導入口
を開口して第1空気通路に外気を導入し、また、内気側
の第2空気通路に位置する内気導入口を開口して第2空
気通路に内気を導入する。
【0004】本件出願人の出願に係る特開平10−10
9520号公報では、上記の内外気2層流モードを設定
可能な車両用空調装置において、暖房用熱交換器の直後
の部位に温風バイパス開口および温風バイパスドアを設
けるとともに、この温風バイパス開口の下流側に前席側
へのフット開口部および後席側へのフット開口部を設け
ている。
【0005】そして、最大暖房時には温風バイパスドア
により温風バイパス開口を開口するとともに、暖房用熱
交換器直後の空気通路を温風バイパスドアにより外気側
の第1空気通路と内気側の第2空気通路とに仕切るよう
にしている。これによると、最大暖房時には温風バイパ
ス開口の開口により前後のフット開口部への空気通路の
圧損を低減して前後のフット吹き出し風量を増大するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術においては、最大暖房以外の温度制御域になると、内
外気2層流モードが解除されて、温風バイパスドアが温
風バイパス開口の閉塞位置に操作される。この状態で
は、暖房用熱交換器通過後の温風が冷風との混合のため
に一旦、暖房用熱交換器上方側の冷温風混合部に向か
い、ここで、温風と冷風とが混合した後に、この混合空
気が前後のフット開口部へ向かうようになっている。
【0007】従って、最大暖房時に比して温度制御時に
は、前後のフット開口部へ向かう風の曲がり損失が増大
して、空気通路の圧損が増大する。特に、後席側フット
開口部に接続される後席側フットダクトは、車室内での
配置スペース上の制約から断面積の小さい圧損の大きい
ダクトを使用せざるを得ないのが実状である。その結
果、温度制御時には後席側への吹き出し風量が大幅に減
少する。
【0008】これに加えて、後席側フットダクトは、車
室内前部の空調ユニット部から後席側の乗員足元部まで
の長い距離配管する必要があるので、後席側フットダク
トでの熱損失がどうしても大きくなり、後席側吹き出し
温度が低くなる。以上のことが原因となって後席側暖房
能力が不足する。
【0009】また、冷房時においても、車室内前部の空
調ユニット部から後席側に至る長い後席側フェイスダク
トが必要となるので、後席側への冷風吹き出し風量の減
少、ダクト途中での熱損失(吸熱)による冷風吹き出し
温度の上昇が生じて、後席側冷房能力が不足する。
【0010】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
前席側への空気吹出機能と後席側への空気吹出機能とを
併せ備える車両用空調装置において、後席側空調能力の
向上を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、外気と内気を仕切って送
風可能な送風機ユニット(10)と、この送風機ユニッ
ト(10)により外気が流れる第1通路(20)と、送
風機ユニット(10)により内気が流れる第2通路(2
1)と、第1通路(20)および第2通路(21)の空
気を加熱する暖房用熱交換器(33)とを備え、後席側
の吹出開口部(46、47)と前席側の吹出開口部(4
9、50、52)とが仕切られた状態を維持したまま、
第2通路(21)の内気が後席側の吹出開口部(46、
47)に流れるようになっており、第1通路(20)の
外気を暖房用熱交換器(33)で加熱した後に前席側の
吹出開口部(49、50、52)から車室内前席側へ吹
き出し、第2通路(21)の内気を暖房用熱交換器(3
3)で加熱した後に後席側の吹出開口部(46、47)
から車室内後席側へ吹き出すようにしたことを特徴とし
ている。
【0012】これによると、車室内前席側へ外気温風を
吹き出し、車室内後席側へ内気温風を吹き出すことがで
きる。そのため、後席側の第2通路(21)において
は、内気吸入により吸入空気温度を内気温度まで高める
ことができる(換気損失を低減できる)と同時に、内気
吸入による圧損低減を図ることができる。この結果、後
席側への吹出温風の温度上昇および風量増大を図ること
ができ、後席側暖房能力を効果的に向上できる。
【0013】しかも、車室内前席側には外気温風を吹き
出すことにより、窓ガラスの防曇性能(デフロスタ能
力)を良好に確保できる。
【0014】更に、車室内前席側と車室内後席側で外気
温風と内気温風の2層流を形成するため、次のような別
の有利な点もある。すなわち、車室内前席側の上下で外
気温風と内気温風の2層流を形成する場合は、外気温の
低下につれて外気温風と内気温風との吹出温度差(上下
吹出温度差)が過度に拡大するという不具合が生じる。
この温度差の拡大は温度調整手段の中間温度制御域で特
に顕著となる。
【0015】しかし、請求項1によると、車室内前後で
内外気2層流を形成するとともに、内気温風が車室内前
席側の暖房用熱交換器(33)部から車室内後席側へ至
る長い通路(ダクト)を流れ、この長い通路での熱損失
が大きい。そのため、低外気温時でも、後席側の内気温
風吹出温度が前席側の外気温風吹出温度より高くなる程
度が緩和される。その結果、外気温風と内気温風の吹出
温度差が過度に拡大するという不具合が生じない。
【0016】また、このことから、車室内前後での内外
気2層流は、温度調整手段の最大暖房位置だけでなく、
中間温度制御域でも設定できることになる。換言する
と、車室内前後での内外気2層流は温度調整手段の操作
位置と無関係に設定できることになり、内外気2層流設
定のための操作機構を簡素化できる。
【0017】なお、本発明において、第2通路(21)
に内気が流れる状態とは、基本的には内気100%の状
態を意味しているが、第1通路(20)と第2通路(2
1)間の隙間等により若干量の外気が不可避的に混入す
る状態も意味する。
【0018】請求項2記載の発明では、送風機ユニット
(10)に、第1通路(20)および第2通路(21)
にそれぞれ対応して専用の送風ファン(16、17)を
備えることを特徴としている。
【0019】これによると、後席側ダクトの大きな圧損
に打ち勝つ送風ファンを後席側専用に設計することがで
き、後席側への吹出風量を増加できる。
【0020】請求項3記載の発明のように、第1通路
(20)および第2通路(21)にそれぞれ、前席側お
よび後席側の温度調整手段(36、36a、36b、4
2)を備えることにより、暖房用熱交換器(33)の加
熱量を調整して第1通路(20)および第2通路(2
1)からの吹出空気温度を調整することができる。
【0021】請求項4記載の発明のように、前席側およ
び後席側の温度調整手段(36、36a、36b、4
2)を共通の駆動機構(74)により連動操作すること
により、温度調整手段の駆動機構を簡素化できる。
【0022】しかも、前席側と後席側とに分けて温度調
整手段を配置しているから、例えば、暖房時に後席側の
温度調整手段の操作特性を前席側の温度調整手段に対し
て高温側に補正することにより、後席側ダクトでの熱損
失をキャンセルすることができ、後席側暖房性能をより
一層改善できる。
【0023】請求項5記載の発明では、前席側および後
席側の温度調整手段として、暖房用熱交換器(33)を
通過した温風と暖房用熱交換器(33)をバイパスした
冷風との風量割合を調整するエアミックスドア(36、
36a、36b、42)を用い、第2通路(21)にお
いて、暖房用熱交換器(33)直後の部位に温風と冷風
とを混合する後席側の空気混合部(43)を配置したこ
とを特徴としている。
【0024】これによると、暖房用熱交換器(33)直
後の部位で冷温風を混合して温度調整し、そのまま、温
度調整後の空気を後席側ダクトへ送り込むことができ、
後席側吹出空気の圧損を更に低減することができる。
【0025】請求項6記載の発明では、暖房用熱交換器
(33)の下流部に後席側の吹出開口部(46、47)
を開閉可能な後席側遮断ドア(45)を備え、後席側遮
断ドア(45)を第1通路(20)と第2通路(21)
との仕切り位置に操作したときは後席側の吹出開口部
(46、47)を開口し、後席側遮断ドア(45)を後
席側の吹出開口部(46、47)の閉塞位置に操作した
ときは、暖房用熱交換器(33)の下流部にて、第2通
路(21)を第1通路(20)に連通させることを特徴
としている。
【0026】これによると、前席側への暖房能力を高め
る必要のあるとき、あるいは後席側への吹出が不要であ
るときは、後席側遮断ドア(45)を後席側閉塞位置に
操作することにより、後席側へ風が吹き出すことを防止
して、送風機ユニット(10)の全送風能力をすべて前
席側の暖房能力向上のために利用できる。
【0027】請求項7記載の発明では、第1通路(2
0)および第2通路(21)において、暖房用熱交換器
(33)の上流部に空気を冷却する冷房用熱交換器(3
2)を配置するとともに、第2通路(21)に冷房用熱
交換器(32)をバイパスして空気が流れる第1バイパ
ス通路(40)を設けることを特徴としている。
【0028】これによると、暖房時等には冷房用熱交換
器(32)をバイパスして、後席側の第2通路(21)
に送風することができ、後席側風量を一層増加できる。
【0029】請求項8記載の発明のように、第1バイパ
ス通路(40)を開閉するバイパスドア(40a)を備
えることにより、冷房用熱交換器(32)に対するバイ
パス空気流れを必要に応じて断続できる。また、バイパ
スドア(40a)の開度調整によりバイパス空気量を調
整して後席側への吹出温度を調整することもできる。
【0030】請求項9記載の発明では、前席側の吹出開
口部および前記後席側の吹出開口部に、それぞれ、乗員
足元部へ空気を吹き出すためのフット開口部(47、5
2)を設け、フット開口部(47、52)から空気を吹
き出すフットモードが設定された時、バイパスドア(4
0a)により第1バイパス通路(40)を開口すること
を特徴としている。
【0031】これによると、上記バイパスドア(40
a)専用の駆動機構を設ける必要がなく、バイパスドア
(40a)を吹出モードドア駆動機構により連動操作で
きる。しかも、フットモードは通常、冬季の低外気温時
に用いられ、冷房用熱交換器(32)前後の温度差が僅
少であるから、冷房用熱交換器(32)に対するバイパ
ス空気流れを形成しても支障ない。
【0032】請求項10記載の発明のように、バイパス
ドア(40a)により第1バイパス通路(40)を開口
したときは、第2通路(21)から後席側への吹出空気
温度を、暖房用熱交換器(33)の加熱量の調整により
第2通路(21)の吸い込み空気温度と暖房用熱交換器
(33)の吹出空気温度との範囲内で調整することがで
きる。
【0033】請求項11記載の発明では、請求項3また
は4において、第1通路(20)および第2通路(2
1)のうち、暖房用熱交換器(33)の上流部に空気を
冷却する冷房用熱交換器(32)を配置するとともに、
第2通路(21)に、冷房用熱交換器(32)をバイパ
スして空気が流れる第1バイパス通路(40)、この第
1バイパス通路(40)を開閉するバイパスドア(40
a)、および暖房用熱交換器(33)をバイパスして空
気が流れる第2バイパス通路(41)を備え、後席側の
温度調整手段は、暖房用熱交換器(33)を通過した温
風と第2バイパス通路(41)を通過した冷風との風量
割合を調整するエアミックスドア(42)であり、後席
側のエアミックスドア(42)により第2バイパス通路
(41)を全開するとともに暖房用熱交換器(33)の
後席側通路(33b)を全閉したときに、第2通路(2
1)から後席側への吹出空気温度を、バイパスドア(4
0a)の開度調整により第2通路(21)の吸い込み空
気温度と冷房用熱交換器(32)の吹出空気温度との範
囲内で調整可能としたことを特徴としている。
【0034】これによると、バイパスドア(40a)の
開度調整により冷房用熱交換器(32)の通過風量と第
1バイパス通路(40)の通過風量(バイパス風量)と
の割合を調整して後席側への吹出空気温度を調整するこ
とができる。そのため、最大冷房時から温度制御域に移
行すると、冷房用熱交換器(32)の通過風量を減少さ
せて、冷房用熱交換器の必要冷房能力を低減でき、省動
力を図ることができる。
【0035】請求項12記載の発明では、前席側の吹出
開口部(49、50、52)に向かって空気が流れる第
1通路(20)と、後席側の吹出開口部(46、47)
に向かって空気が流れる第2通路(21)と、第1通路
(20)および第2通路(21)の空気を冷却する冷房
用熱交換器(32)とを備え、第2通路(21)に、冷
房用熱交換器(32)をバイパスして空気が流れるバイ
パス通路(40)を設けたことを特徴としている。
【0036】これによると、冷房用熱交換器(32)を
バイパスして、後席側の第2通路(21)に送風するこ
とができ、後席側空気通路の圧損を低減できるので、後
席側風量を増加して、後席側冷房能力を向上できる。
【0037】請求項13記載の発明のように、バイパス
通路(40)を開閉するバイパスドア(40a)を備え
ることにより、冷房用熱交換器(32)に対するバイパ
ス空気流れを必要に応じて断続できる。
【0038】請求項14記載の発明では、冷房用熱交換
器として冷凍サイクルの蒸発器(32)を用い、冷凍サ
イクルの停止時にバイパスドア(40a)によりバイパ
ス通路(40)を開口することを特徴としている。
【0039】これによると、冷房用蒸発器(32)が冷
却作用を発揮しない冷凍サイクル停止時には、必ず、バ
イパス通路(40)を開口して、後席側空気通路の圧損
を低減できる。
【0040】請求項15記載の発明のように、冷房用熱
交換器の吸い込み空気温度と吹出空気温度が略同等であ
るときに、バイパスドア(40a)によりバイパス通路
(40)を開口するようにしてもよい。
【0041】請求項16記載の発明では、第1通路(2
0)および第2通路(21)の空気を加熱する暖房用熱
交換器(33)を備えるとともに、前席側の吹出開口部
および後席側の吹出開口部として、それぞれ、乗員足元
部へ空気を吹き出すためのフット開口部(47、52)
を備え、フット開口部(47、52)から空気を吹き出
すフットモードが設定された時、バイパスドア(40
a)によりバイパス通路(40)を開口することを特徴
としている。
【0042】これによると、請求項9と同様に、バイパ
スドア(40a)を、専用の駆動機構なしで、吹出モー
ドドア駆動機構により連動操作できる。
【0043】請求項17に記載の発明では、請求項1に
おいて、暖房用熱交換器(33)の下流部に後席側の吹
出開口部(46、47)を開閉可能な後席側遮断ドア
(45)を備え、後席側遮断ドア(45)を後席側の吹
出開口部(46、47)の開口位置に操作したとき、後
席側の吹出開口部(46、47)と前席側の吹出開口部
(49、50、52)が後席側遮断ドア(45)により
仕切られることを特徴とする。
【0044】これにより、前後の吹出開口部の仕切り状
態維持の役割を後席側遮断ドア(45)によって果たす
ことができる。そのため、後席側への吹出が不要である
ときは、後席側遮断ドア(45)を後席側閉塞位置に操
作することにより、後席側への空気吹出を防止して、送
風機ユニット(10)の全送風能力をすべて前席側の暖
房能力向上のために利用できる。
【0045】請求項18に記載の発明では、少なくとも
車両窓ガラス内面に向けて空気を吹き出すデフロスタ開
口部(49)および前席側乗員足元部へ空気を吹き出す
ためのフット開口部(52)を有する前席側の吹出開口
部(49、50、52)と、後席側の吹出開口部(4
6、47)とを併せ備え、送風機ユニット(10)によ
り外気が流れる第1通路(20)と、送風機ユニット
(10)により内気が流れる第2通路(21)と、第1
通路(20)および第2通路(21)の空気を加熱する
暖房用熱交換器(33)と、暖房用熱交換器(33)の
空気通路を、第1の仕切り手段(34b、45)によ
り、第1通路(20)の外気および第2通路(21)の
内気が通過する前席側通路(33a)と、第2通路(2
1)の内気が通過する後席側通路(33b)とに仕切
り、更に、第2の仕切り手段(36b、81)により前
席側通路(33a)を第1通路(20)の外気が通過す
る外気通路部(83)と第2通路(21)の内気が通過
する内気通路部(84)とに仕切り、後席側通路(33
b)は、暖房用熱交換器(33)の空気通路のうち最高
温度部に位置させ、第1通路(20)の外気を暖房用熱
交換器(33)の外気通路部(83)で加熱した後にデ
フロスタ開口部(49)から車両窓ガラス内面に向けて
吹き出し、第2通路(21)の内気を暖房用熱交換器
(33)の内気通路部(84)で加熱した後に前席側の
フット開口部(52)から前席側乗員足元部へ吹き出
し、第2通路(21)の内気を暖房用熱交換器(33)
の後席側通路(33b)で加熱した後に後席側の吹出開
口部(46、47)から車室内後席側へ吹き出すように
したことを特徴とする。
【0046】これにより、前席側においては、冬季の暖
房時に、前席側のフット開口部(52)からは再循環内
気の高温の温風を吹き出し、一方、デフロスタ開口部
(49)からは低湿度の外気温風を吹き出して、乗員足
元部の暖房性能向上と窓ガラスの防曇性確保とを両立さ
せることができる。しかも、後席側においても、再循環
内気の高温の温風を吹き出して、後席側暖房性能を向上
できる。
【0047】特に、暖房用熱交換器(33)の後席側通
路(33b)は、暖房用熱交換器(33)の空気通路の
うち最高温度部に位置させているから、後席側への内気
温風の吹出温度をより高めて後席側暖房性能を効果的に
向上できる。
【0048】請求項19に記載の発明では、請求項18
において、暖房用熱交換器(33)の下流部に後席側の
吹出開口部(46、47)を開閉可能な後席側遮断ドア
(45)を備え、第1の仕切り手段を後席側遮断ドア
(45)により構成することを特徴とする。
【0049】これにより、後席側への吹出が不要である
ときは、後席側遮断ドア(45)を後席側閉塞位置に操
作することにより、後席側への空気吹出を防止して、送
風機ユニット(10)の全送風能力をすべて前席側の暖
房能力向上のために利用できる。
【0050】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。
【0052】(第1実施形態)図1は本発明を適用する
車両用空調装置の通風系の全体構成を示す概略断面図
で、本実施形態は、前席側から外気の吹き出し、後席側
から内気の吹き出しという内外気2層流モードを設定可
能になっている。
【0053】図1において、空調装置通風系は、大別し
て、送風機ユニット10と空調ユニット30の2つの部
分に分かれている。送風機ユニット10部は通常、車室
内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセ
ットして配置され、また、空調ユニット30部は、車室
内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配
置される。
【0054】空調ユニット30部は車両の上下、前後方
向に対して図示の矢印のように搭載される。図1では送
風機ユニット10部の図示のために、便宜上、送風機ユ
ニット10部を空調ユニット30部の車両前方側に配置
しているが、実際は空調ユニット30部の側方に送風機
ユニット10部が配置される。
【0055】次に、送風機ユニット10部を具体的に説
明すると、送風機ユニット10には内気(車室内空気)
を導入する第1、第2内気導入口11、12と、外気
(車室内空気)を導入する外気導入口13が備えられて
いる。これらの導入口11〜13はそれぞれ第1、第2
の内外気切替ドア14、15によって開閉可能になって
いる。
【0056】そして、上記導入口11〜13からの導入
空気を送風する第1(外気側)ファン16および第2
(内気側)ファン17が、送風機ユニット10内に上下
に重ねて配置されている。この両ファン16、17は周
知の遠心多翼ファンであって、1つの共通の電動モータ
18にて同時に回転駆動される。
【0057】図1は後述する2層流モードの状態を示し
ており、第1内外気切替ドア14は第1内気導入口11
を閉塞して、外気導入口13を開放しており、第2内外
気切替ドア15は第2内気導入口12を開放して連通路
19を閉塞している。このため、第1ファン16の吸入
口16aに外気導入口13から外気が吸入され、第1通
路20に送風されるようになっている。一方、第2ファ
ン17の吸入口17aには第2内気導入口12から内気
が吸入され、第2通路21に送風されるようになってい
る。
【0058】第1通路20は、基本的には前席側通路と
して作用し、かつ、2層流モード時には外気側通路とし
て作用する。これに対して、第2通路21は、基本的に
は後席側通路として作用し、かつ、2層流モード時には
内気側通路として作用する。なお、第1内気導入口11
と外気導入口13の下流部には空気浄化用のフィルタ2
2が配置されている。
【0059】次に、空調ユニット30部は樹脂製の空調
ケース31内に蒸発器(冷房用熱交換器)32とヒータ
コア(暖房用熱交換器)33とを両方とも一体的に内蔵
するタイプのものである。
【0060】空調ケース31内において、蒸発器32の
上流側部位および蒸発器32とヒータコア33との間の
部位は仕切り板34,34aにより第1、第2空気通路
20、21に仕切られている。従って、蒸発器32とヒ
ータコア33の熱交換用コア部は、それぞれ上下の2つ
の部位32a、32b、33a,33bに区画される。
蒸発器32は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜
熱を空調空気から吸熱して、送風空気を冷却するもので
ある。
【0061】そして、ヒータコア33は、蒸発器32の
空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けて
隣接配置され、蒸発器32を通過した冷風を再加熱する
ものであって、ヒータコア33の内部には熱源流体とし
て高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱
源として空気を加熱する。
【0062】空調ケース31内で、ヒータコア33の上
方の前方側部位には、このヒータコア33をバイパスし
て空気(冷風)が流れる前席側冷風バイパス通路35が
形成されている。空調ケース31内で、ヒータコア33
と蒸発器32との間には、ヒータコア33で加熱される
温風とヒータコア33をバイパスする冷風(すなわち、
冷風バイパス通路35を流れる冷風)との風量割合を調
整する平板状の前席側エアミックスドア36が回動可能
に配置されている。この前席側エアミックスドア36は
車室内前席側への吹出空気温度を調整する前席側温度調
整手段を構成する。
【0063】そして、ヒータコア33の空気下流側(車
両後方側の部位)には、ヒータコア33との間に所定間
隔を開けて上下方向に延びる仕切り壁37が空調ケース
31に一体成形されており、この仕切り壁37によりヒ
ータコア33の直後から上方に向かう温風通路38が形
成されている。この温風通路38からの温風と冷風バイ
パス通路35からの冷風がヒータコア33の上方部に位
置する前席側空気混合部39において混合する。
【0064】一方、空調ケース31内において、蒸発器
32の下方側全域にわたって蒸発器バイパス通路40が
形成してあり、第2空気通路21の空気は、この蒸発器
バイパス通路40を通って蒸発器32をバイパスして流
れることができる。この蒸発器バイパス通路40は、回
動可能な平板状の蒸発器バイパスドア40aにより開閉
できる。
【0065】同様に、ヒータコア33の下方側全域にわ
たって後席側冷風バイパス通路(ヒータコア下方バイパ
ス通路)41が形成してあり、この後席側冷風バイパス
通路41は、蒸発器バイパス通路40の下流側(車両後
方側)に概略直線状に連続するように形成してある。そ
して、ヒータコア33の下方側の前方部位には、ヒータ
コア33の熱交換用コア部の下側部(第2通路21側の
部位)33bで加熱される温風とヒータコア33をバイ
パスする冷風(すなわち、バイパス通路41を流れる冷
風)との風量割合を調整する平板状の後席側エアミック
スドア42が回動可能に配置されている。この後席側エ
アミックスドア42は車室内後席側への吹出空気温度を
調整する後席側温度調整手段を構成する。
【0066】ヒータコア33の下側部33bを通過した
温風と後席側冷風バイパス通路41を通過した冷風は、
ヒータコア下側部33bの直後に位置する後席側空気混
合部43で混合して所望温度になった後に、後席側吹出
開口部44に流入する。この後席側吹出開口部44は空
調ケース31において車両後方側の下方部位に配置され
ている。
【0067】ヒータコア33の直後の部位において、仕
切り板34aの延長上の位置に平板状の後席側遮断ドア
45が回動可能に配置されている。従って、この後席側
遮断ドア45が図1の実線位置に操作されているとき
は、後席側吹出開口部44を開放すると同時にヒータコ
ア33の直後の空気通路を第1通路20と第2通路21
とに仕切ることができる。すなわち、後席側遮断ドア4
5は、後席側吹出開口部44の開閉部材と空気通路仕切
り部材としての役割を兼ねる。
【0068】後席側吹出開口部44の下流側は後席側フ
ェイス開口部46と後席側フット開口部47とに分岐さ
れ、この後席側フェイス開口部46と後席側フット開口
部47を回動可能な平板状の後席側吹出モードドア48
により開閉される。後席側フェイス開口部46は図示し
ない後席側フェイスダクトを介して後席側の乗員頭部向
けて冷風を吹き出す。また、後席側フット開口部47
は、図示しない後席側フットダクトを介して後席側の乗
員足元に温風を吹き出す。
【0069】なお、後席側フット開口部47を図1では
図作成上の便宜のために下向きに図示しているが、実際
は後席側フェイス開口部46と平行に後席側に向くよう
に配置されている。
【0070】空調ケース31の上面部において、車両前
方側の部位にはデフロスタ開口部49が開口しており、
このデフロスタ開口部49は、図示しないデフロスタダ
クトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロ
スタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を
吹き出す。
【0071】また、空調ケース31の上面部において、
デフロスタ開口部49よりも車両後方側(乗員寄り)の
部位には前席側フェイス開口部(センタフェイス開口
部)50が開口しており、この前席側フェイス開口部5
0は、図示しないフェイスダクトを介して計器盤上方の
中央部に配置されている前席側センタフェイス吹出口に
接続され、この前席側センタフェイス吹出口から車室内
前席側の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
【0072】また、空調ケース31のうち、最も車両後
方側の部位には前席側フット通路51が形成され、この
前席側フット通路51の下端部にはフット開口部52が
開口している。このフット開口部52は空調ケース31
の左右両側(図1の紙面垂直方向)の側面に開口してい
る。この前席側フット開口部52は、図示しない左右両
側のフットダクトを介して前席側フット吹出口に接続さ
れ、このフット吹出口から前席の運転席側および助手席
側の乗員足元に空気を吹き出す。
【0073】デフロスタ開口部49は回動可能な平板状
のデフロスタドア53により開閉される。このデフロス
タドア53は、デフロスタ開口部49と連通口54を切
替開閉する。この連通口54は前席側混合部39からの
空調空気を前席側フェイス開口部50と前席側フット開
口部52側へ流すための通路となる。
【0074】次に、前席側フェイス開口部50と前席側
フット通路51の入口部との間に平板状のフットフェイ
ス切替用ドア55が回動可能に配置され、この切替用ド
ア55により前席側フェイス開口部50と前席側フット
通路51の入口部が切替開閉される。
【0075】なお、空調ユニット30には、前席側セン
タフェイス開口部50に隣接して図示しないサイドフェ
イス開口部(S.FACE)が設けてあり、このサイド
フェイス開口部は周知のごとく全吹出モードで常に、前
席側混合部39に連通するようになっている。すなわ
ち、前席側センタフェイス開口部50への空気流れがド
ア53、55により遮断されたときにも、このドア5
3、55の一部に設けた切り欠き部(図示せず)を通過
する連通路が前席側混合部39とサイドフェイス開口部
との間に形成される。
【0076】上記したデフロスタドア53とフットフェ
イス切替用ドア55は、前席側吹出モード切替手段であ
って、図示しないリンク機構を介してサーボモータ等か
らなる吹出モード駆動機構に連結されて、この吹出モー
ド駆動機構により連動操作される。後席側遮断ドア45
および蒸発器バイパスドア40aは、本例では上記前席
側吹出モード駆動機構に連結して前席側吹出モード切替
手段と連動操作するようになっている。
【0077】また、前後の温度調整手段であるエアミッ
クスドア36、42は、本例では、図示しないリンク機
構を介してサーボモータ等からなる共通の温度調整駆動
機構に連結されて、連動操作するようになっている。ま
た、後席側吹出モードドア48も本例では図示しないリ
ンク機構を介して上記前席側吹出モード駆動機構に連結
して前席側吹出モード切替手段と連動操作するようにな
っている。
【0078】更に、第1内外気切替ドア14は図示しな
いリンク機構を介してサーボモータ等からなる内外気駆
動機構に連結されて、この内外気駆動機構により操作さ
れる。第1内外気切替ドア14は、後述するようにオー
ト制御または手動設定による内外気切替信号に応じて切
替作動させ、一方、第2内外気切替ドア15は、本例で
は、前席側吹出モード切替手段に連動して切替作動する
ようになっている。
【0079】図2は本第1実施形態における電気制御の
概要を示すブロック図であり、空調用電子制御装置(E
CU)60により各種空調機器を自動制御するようにな
っている。このECU60はマイクロコンピュータ等か
ら構成されるもので、送風機ユニット10および空調ユ
ニット30に装備される各種空調機器を予め設定された
プログラムに従って制御するものである。
【0080】ECU60には周知のセンサ群61からの
センサ信号、および車室内前方の計器盤部に設置される
空調用の前席側操作パネル62からの操作信号が入力さ
れる。センサ群61としては、周知のごとく車室外温度
(外気温)Tamを検出する外気温センサ64、車室内
温度(内気温)Trを検出する内気温センサ65、車室
内への日射量Tsを検出する日射センサ66、蒸発器3
2の吹出空気温度Teを検出する蒸発器温度センサ6
7、ヒータコア33への温水温度Twを検出する水温セ
ンサ68等が設けられる。
【0081】前席側操作パネル62には、前席側温度設
定器69、前席側風量設定器70、前席側吹出モード設
定器71、内外気モード設定器72等が設けられる。本
例は、前席側および後席側の温度調整および吹出モード
切替を連動する構成としているため、後席側操作パネル
は配置していない。
【0082】次に、ECU60により制御される各種空
調機器の駆動手段として、第1内外気切替ドア14の駆
動用モータ73、送風ファン16、17の駆動用モータ
18、前後のエアミックスドア36、42の駆動用モー
タ74、前後の吹出モードドア53、55、48の駆動
用モータ75等が設けられている。
【0083】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明すると、本実施形態の車両用空調装置は前席側吹
出モード切替手段をなすデフロスタドア53とフットフ
ェイス切替用ドア55の操作位置を選択することによ
り、以下の前席側吹出モードを設定できる。
【0084】(1)フェイス吹出モード いま、前席側吹出モード設定器71からの信号もしく
は、ECU60内での吹出モード算出結果に基づいてフ
ェイス吹出モードが選択されると、空調ユニット30の
各ドアは図3の状態に操作される。すなわち、デフロス
タドア53は、デフロスタ開口部49を閉じるとともに
連通口54を全開する。また、フットフェイス切替用ド
ア55はフット通路51の入口部を閉じる。
【0085】このとき、後席側遮断ドア45は仕切り板
34aの延長位置に操作されて、ヒータコア33の下流
側流路を前席側第1通路20と後席側第2通路21とに
仕切るとともに、後席側吹出開口部44を開口する。ま
た、蒸発器バイパスドア40aは蒸発器バイパス通路4
0を閉塞する位置に固定される。また、後席側吹出モー
ド切替ドア48は、後席側のフェイス開口部46を開口
し、後席側のフット開口部47を閉塞する。
【0086】また、送風機ユニット10においては、第
2内外気切替ドア15がフェイス吹出モードの選択と連
動して図1の実線位置に操作され、第2内気導入口12
を開放して連通路19を閉塞する。一方、第1内外気切
替ドア14はオート制御または手動設定による内外気切
替信号に応じて内外気の切替を選択できる。第1内外気
切替ドア14を図1の実線位置に操作すると、第1内気
導入口11を閉塞して、外気導入口13を開放する。
【0087】このため、第1ファン16の吸入口16a
に外気導入口13から外気が吸入され、前席側第1通路
20に外気を送風できるとともに、第2ファン17の吸
入口17aには第2内気導入口12から内気が吸入さ
れ、後席側第2通路21に内気を送風できる。従って、
前席側送風空気と後席側送風空気との間で内外気2層流
モードを設定できる。
【0088】このとき、前席側エアミックスドア36を
図3の実線位置に操作すると、ヒータコア33の上側部
33a(前席側通路)を全閉し、前席側冷風バイパス通
路35を全開する前席側最大冷房状態が設定される。こ
れに連動して、後席側エアミックスドア42が図3の実
線位置に操作されると、ヒータコア33の下側部(後席
側通路)33bを全閉し、後席側冷風バイパス通路41
を全開する後席側最大冷房状態が設定される。
【0089】この状態において、送風機ユニット10お
よび冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニット10
からの送風空気(外気と内気)の全量が蒸発器32で冷
却されて冷風となる。そして、前席側第1通路20で
は、最大冷房状態であるため、この冷風がそのまま、前
席側冷風バイパス通路35を通過して前席側空気混合部
39、および連通口54を経て前席側フェイス開口部5
0へ向かい、前席側センタフェイス吹出口から前席乗員
の頭部に向けて冷風が吹き出す。
【0090】なお、前席側フェイス開口部50に隣接し
て設けられる図示しないサイドフェイス開口部(S.F
ACE)は前述のごとく全吹出モードで常に、前席側混
合部39に連通するようになっているので、フェイスモ
ード時にはこのサイドフェイス開口部からも前席側サイ
ドフェイス吹出口を介して冷風が前席乗員頭部の左右両
側に向けて吹き出す。
【0091】また、後席側第2通路21においても、最
大冷房状態であるため、蒸発器32出口からの冷風がそ
のまま、後席側冷風バイパス通路41を通過して後席側
空気混合部43、後席側吹出開口部44を経て後席側フ
ェイス開口部46へ向かい、後席側フェイス吹出口から
後席乗員の頭部に向けて冷風が吹き出す。
【0092】車室内吹出空気温度の制御のために、前席
側エアミックスドア36を図3の実線位置(最大冷房位
置)から中間開度位置に操作すると、前席側エアミック
スドア36の開度位置に従って冷風の大部分が前席側冷
風バイパス通路35を通過し、残余の一部の冷風はヒー
タコア33の上側部33aに流入して加熱され、温風と
なり、前席側温風通路38を上昇する。そして、前席側
冷風バイパス通路35の冷風と前席側温風通路38から
の温風とが前席側空気混合部39にて混合され、所望温
度に調整される。
【0093】上記前席側エアミックスドア36に連動し
て、後席側エアミックスドア42も図3の実線位置(最
大冷房位置)から中間開度位置に操作されるので、後席
側エアミックスドア42の開度位置に従って後席側冷風
バイパス通路41からの冷風と、ヒータコア33の下側
部33bからの温風との風量割合を調整でき、後席側空
気混合部43にて冷風と温風が混合され、所望温度に調
整できる。
【0094】従って、前席側エアミックスドア36と後
席側エアミックスドア42の操作位置(回動位置)を図
3の実線位置(最大冷房位置)と図3の2点鎖線位置
(最大暖房位置)との間で制御することにより、前席側
と後席側のフェイス吹出空気温度を制御できる。
【0095】そして、後席側の第2通路21において
は、内気吸入により車室内の低温内気を吸入できる(換
言すると、換気損失を低減できる)と同時に、内気吸入
による圧損低減および蒸発器32の出口部から後席側空
気混合部43を経て後席側フェイス開口部46へ向かう
通路を略直線的に構成して圧損低減を図ることができ
る。これにより、後席側フェイス開口部46へ向かう冷
風の温度低下および風量増大を図ることができ、後席側
冷房能力を効果的に向上できる。
【0096】なお、第1内外気切替ドア14を図1の2
点鎖線位置に操作して、第1内気導入口11を開放し、
外気導入口13を閉塞すれば、全内気モードを設定でき
る。
【0097】(2)バイレベル吹出モード 図4は空調ユニット30のバイレベル吹出モードの状態
を示しており、前席側フットフェイス切替用ドア55が
前席側フェイス開口部50および前席側フット通路51
の入口部を両方とも開口する中間位置に操作され、ま
た、後席側吹出モード切替ドア48も、後席側のフェイ
ス開口部46および後席側のフット開口部47を両方と
も開口する中間位置に操作される。
【0098】従って、前後のエアミックスドア36、4
2により所望温度に調整された風を前席側、後席側でそ
れぞれフェイス開口部50、46およびフット開口部5
2、47の両方から車室内の上下に同時に吹き出すこと
ができる。他の点はフェイス吹出モード時と同じであ
る。
【0099】(3)フット吹出モード 図5は空調ユニット30のフット吹出モードの状態を示
しており、デフロスタドア53を図3、4の位置からデ
フロスタ開口部49を少量開口するとともに連通口54
をほぼ全開する位置に操作する。また、前席側フットフ
ェイス切替用ドア55は前席側フェイス開口部50を閉
塞し、前席側フット通路51の入口部を全開する。
【0100】そして、このとき、蒸発器バイパスドア4
0aは蒸発器バイパス通路40を全開し、後席側遮断ド
ア45は、ヒータコア33の下流側流路を前席側第1通
路20と後席側第2通路21とに仕切るとともに後席側
吹出開口部44を開口する位置に操作される。また、後
席側吹出モード切替ドア48は、後席側のフェイス開口
部46を閉塞し、後席側のフット開口部47を開口す
る。
【0101】送風機ユニット10においては、第2内外
気切替ドア15がフット吹出モードの選択と連動して図
1の実線に示すように、第2内気導入口12を開放する
ので、第1内外気切替ドア14により外気導入口13を
開放すると、前席側と後席側との間で内外気2層流モー
ドを設定できる。
【0102】このとき、前席側エアミックスドア36を
図5の実線位置に操作して、ヒータコア33の上側部
(前席側通路)33aを全開し、前席側冷風バイパス通
路35を全閉すると、前席側は最大暖房状態となる。こ
れに連動して、後席側エアミックスドア42も図5の実
線位置に操作され、ヒータコア33の下側部(後席側通
路)33bを全開し、後席側冷風バイパス通路41を全
閉する最大暖房状態となる。
【0103】従って、後席側の第2通路21において
は、内気吸入により吸入空気温度を内気温度まで高める
ことができる(換気損失を低減できる)と同時に、内気
吸入による圧損低減および蒸発器バイパス通路40の開
口と略直線的な通路構成とによる圧損低減を図ることが
できる。これにより、後席側のフット開口部47に流入
する温風の温度上昇および風量増大を図ることができ、
後席側暖房能力を効果的に向上できる。
【0104】フットモードでも、前後のエアミックスド
ア36、42の位置を図5の実線位置(最大暖房位置)
と図5の2点鎖線位置(最大冷房位置)との間で制御す
ることにより、前席側と後席側の吹出空気温度を制御で
きる。
【0105】なお、前席側混合部39からの温風は、デ
フロスタ開口部49から前面窓ガラスへ吹き出すと同時
に、前席側フット開口部52から前席乗員足元部へ吹き
出す。更に、前席側混合部39には図示しないサイドフ
ェイス開口部(S.FACE)が連通しているので、こ
のサイドフェイス開口部からも温風を側面窓ガラス近傍
へ吹き出すことができる。
【0106】上記フット吹出モードでは、前席側におい
て、デフロスタ開口部49からの吹出風量と前席側フッ
ト開口部52からの吹出風量との割合は通常、3対7程
度の割合であるが、デフロスタドア53を、フット吹出
モードの場合よりデフロスタ開口部49の開口度合いが
増加し、連通口54の開口度合いが減少する位置(図5
より反時計方向への回動位置)に操作すれば、デフロス
タ開口部49からの吹出風量と前席側フット開口部52
からの吹出風量との割合を5対5程度の割合にすること
ができる。
【0107】これにより、フット吹出モードよりも窓ガ
ラスの曇り止め効果の高いフットデフロスタ吹出モード
を設定できる。このフットデフロスタ吹出モードは、上
記吹出風量割合以外の点はフット吹出モードと同じであ
るので、詳細な説明は省略する。
【0108】(4)デフロスタ吹出モード 図6は空調ユニット30のデフロスタ吹出モードの状態
を示しており、デフロスタドア53を、図5の位置から
反時計方向へ回動してデフロスタ開口部49を全開する
するとともに連通口54を全閉する位置に操作する。ま
た、前席側フットフェイス切替用ドア55は前席側フェ
イス開口部50を全閉する。このときも、図示しないサ
イドフェイス開口部(S.FACE)は前席側混合部3
9と連通する状態に維持される。
【0109】そして、デフロスタ吹出モードの選択と連
動して、蒸発器バイパスドア40aは蒸発器バイパス通
路40を全閉し、後席側遮断ドア45は後席側吹出開口
部44を全閉する。
【0110】送風機ユニット10においては、第2内外
気切替ドア15がデフロスタ吹出モードの選択と連動し
て図1の2点鎖線に示すように、第2内気導入口12を
閉塞して連通路19を開放するので、第1内外気切替ド
ア14により外気導入口13を開放すると、第1、第2
通路20、21の両方に外気を送風する全外気モードを
設定できる。
【0111】そして、蒸発器バイパス通路40の全閉に
より、第1、第2通路20、21の外気をすべて蒸発器
32に通過させて、蒸発器32により外気を最大限、冷
却、除湿することができる。
【0112】さらに、後席側遮断ドア45を後席側吹出
開口部44の全閉位置(図6の実線位置)に操作するこ
とにより、後席側への温風吹出を遮断してヒータコア3
3通過後の外気温風をすべて温風通路38を経て前席側
のデフロスタ開口部49側へ向かわせることができる。
より具体的に述べると、温風通路38からの温風の大部
分は、デフロスタ開口部49から前面窓ガラス側へ吹き
出し、残余の温風は図示しないサイドフェイス開口部
(S.FACE)から側面窓ガラス近傍へ吹き出すこと
ができる。
【0113】以上の結果、前後のエアミックスドア3
6、42を図6の実線で示すように最大暖房位置に操作
すれば、第1、第2通路20、21の蒸発器32通過後
の外気をすべてヒータコア33の上側部33a(前席側
通路)および下側部(後席側通路)33bで加熱して、
温風温度を最大限高くした上で、前面窓ガラス側および
側面窓ガラス側へ吹き出して、窓ガラスの曇り止めを行
うことができる。
【0114】従って、前席側への空気吹出機能と後席側
への空気吹出機能とを併せ備える車両用空調装置におい
ても、デフロスタ吹出モードの選択時には、送風機ユニ
ット10の全送風能力、蒸発器32の全除湿能力および
ヒータコア33の全加熱能力を利用して、デフロスタ能
力(窓ガラス曇り除去能力)を最大限向上できる。
【0115】ところで、本第1実施形態では、前席側エ
アミックスドア36と後席側エアミックスドア42とを
連動操作するとともに、前席側吹出モードドア53、5
5と後席側吹出モードドア48とを連動操作することに
より、ドア駆動機構を簡素化できる。この際に、前席側
エアミックスドア36の開度特性に対して後席側エアミ
ックスドア42の開度特性を補正することにより、後席
側ダクトで発生する熱損失の影響をキャンセルすること
ができる。
【0116】例えば、フットモード時に、後席側エアミ
ックスドア42の開度特性を前席側エアミックスドア3
6の開度特性に対して高温側に補正することにより、後
席側ダクトでの熱損失による後席側フット吹出温度の低
下を抑制できる。また、フェイスモード時には、後席側
エアミックスドア42の開度特性を前席側エアミックス
ドア36の開度特性に対して低温側に補正することによ
り、後席側ダクトでの熱損失による後席側フェイス吹出
温度の上昇を抑制できる。これにより、後席側の快適性
を向上できる。
【0117】(第2実施形態)図7は第2実施形態であ
り、上記の第1実施形態に比して後席側エアミックスド
ア42、後席側遮断ドア45および後席側吹出モード切
替ドア48を廃止して後席側の第2通路21を簡素化し
ている。
【0118】すなわち、第2実施形態では後席側吹出用
の開口部としてフェイス開口部46のみを設ける場合で
あり、このため、後席側吹出空気の温度調整は夏期冷房
時の低温域の調整を行うだけでよい。従って、後席側の
第2通路21にはヒータコア33の熱交換部を一切設け
ていない。そして、蒸発器バイパスドア40aを後席側
フェイス開口部46からの吹出空気の温度調整手段とし
て用いるために、蒸発器バイパスドア40aの回転中心
を蒸発器32の下側の前面部に配置している。
【0119】これにより、蒸発器バイパスドア40aの
開度により、蒸発器32の下側部32bを通過する冷風
と蒸発器バイパス通路40を通過する非冷却空気(送風
ユニット吸込空気)との風量割合を調整して、後席側フ
ェイス開口部46からの吹出空気を調整できる。80は
上記冷風と非冷却空気との混合部であって、この混合部
80から後席側冷風バイパス通路41を経て後席側フェ
イス開口部46に向かう略直線的な圧損の小さい通路を
構成できる。
【0120】蒸発器バイパスドア40aが図7の2点鎖
線位置(蒸発器32の下側部32bの全閉位置)に操作
されると、後席側フェイス開口部46からの吹出空気は
送風ユニット吸込空気温度となり、最も高温となる。こ
れに対し、蒸発器バイパスドア40aが図7の実線位置
(蒸発器バイパス通路40の全閉位置)に操作される
と、後席側フェイス開口部46からの吹出空気は蒸発器
32の吹出空気温度となり、最も低温となる。
【0121】つまり、第2実施形態によると、蒸発器バ
イパスドア40aの開度調整により後席側フェイス開口
部46からの吹出空気温度を送風ユニット吸込空気温度
と蒸発器32の吹出空気温度との間で調整できる。ここ
で、送風ユニット10の吸込モードとして、前述の内外
気2層流モードを設定しておれば、後席側フェイス吹出
空気温度を内気温と蒸発器吹出空気温度(最大冷房時)
との間で調整できる。
【0122】なお、第2内外気切替ドア15の内外気切
替作用を前席側の吹出モード切替から独立して任意に設
定できるようにして、第1、第2ファン16、17が両
方とも外気を吸い込む全外気モードを設定した場合は、
後席側フェイス吹出空気温度を外気温と蒸発器吹出空気
温度との間で調整できる。
【0123】また、第2実施形態において、ヒータコア
33の下流側の仕切り板34bを第1実施形態の後席側
遮断ドア45に置換してもよい。このようにすれば、後
席側遮断ドア45により後席側フェイス開口部46への
流路を閉塞して後席側冷風バイパス通路41を温風通路
38に連通させることができる。そのため、後席側の第
2通路21を送風され、蒸発器32の下側部32bで冷
却された冷風を後席側冷風バイパス通路41から温風通
路38を経て前席側へ吹き出すことが可能となり、前席
優先モードを設定できる。
【0124】(第3実施形態)図8は第3実施形態であ
り、後席側吹出用の開口部としてフット開口部47のみ
を設けて、後席側吹出モード切替ドア48を廃止してい
る。このため、後席側吹出空気の温度調整は冬期暖房時
の高温域の調整を行うだけでよい。従って、冬期暖房時
に蒸発器バイパスドア40aを図8の実線位置に操作し
て蒸発器バイパス通路40を全開しておくことにより、
第2送風ファン17の送風空気が蒸発器バイパス通路4
0を小さい圧損で通過し、更に、蒸発器バイパス通路4
0から後席側空気混合部43等を経て後席側フット開口
部47に向かう略直線的な通路を小さい圧損で通過する
ことができる。
【0125】そして、後席側エアミックスドア42の開
度調整により後席側冷風バイパス通路41を通過する送
風ユニット吸込空気とヒータコア33の下側部33bで
加熱される温風との風量割合を調整して、後席側フット
開口部47からの吹出空気温度を送風ユニット吸込空気
温度とヒータコア吹出空気温度(最大暖房時)との間で
調整できる。
【0126】ここで、送風ユニット10において、前述
の内外気2層流モードを設定しておれば、後席側フット
吹出空気温度を内気温とヒータコア吹出空気温度との間
で調整できる。また、送風ユニット10において、全外
気モードを設定すれば、後席側フット吹出空気温度を外
気温とヒータコア吹出空気温度との間で調整できる。
【0127】フェイスモード時に、蒸発器バイパスドア
40aを図8の2点鎖線位置に操作して蒸発器バイパス
通路40を全閉し、後席側の第2通路21を蒸発器32
の下側前面部に連通させることにより、第2送風ファン
17の送風空気が蒸発器32の下側前面部に流入して冷
却されるので、前席側のフェイスモード時冷房能力を向
上できる。
【0128】また、デフロスタモード時には、後席側遮
断ドア45を図8の2点鎖線位置に操作して後席側フッ
ト開口部47を全閉することにより、第1実施形態で説
明したようにデフロスタ能力を向上できる。
【0129】(第4実施形態)図9〜図15は第4実施
形態であり、第1実施形態では、内外気2層流モード時
に後席側の第2通路21を通して内気が後席側の吹出開
口部46、47だけに流れるようになっているが、第4
実施形態では、内外気2層流モード時に内気が後席側の
吹出開口部46、47と前席側のフット開口部52の両
方に流れるようにしたものである。
【0130】ここで、ヒータコア33の具体的構成を説
明すると、ヒータコア33は一般に全パスタイプ(一方
向流れタイプ)と称されるもので、上下方向に所定間隔
を隔てて対向配置した温水入口タンク部33cと温水出
口タンク部33dを有し、各タンク部33c,33dに
は温水入口33e、温水出口33fが備えられている。
【0131】両タンク部33c、33dの間に熱交換部
33gを配置している。この熱交換部33gは、複数の
偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱
フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層し接合した
構成である。
【0132】このようなヒータコア33においては、温
水入口タンク部33cから温水を複数の偏平チューブの
全てを通して、温水出口タンク部33dに向かって下方
から上方への一方向に流す構成となっている。そのた
め、温水温度および吹出空気温度はヒータコア33の下
方部から上方部へ行くにつれて低下する特性を持つ。な
お、第1〜第3実施形態ではヒータコア33の具体的構
成の説明を省略したが、第4実施形態と同じでよい。
【0133】次に、第1実施形態に対する第4実施形態
の相違点を具体的に説明すると、蒸発器32の熱交換部
において、上側部32aに比して下側部32bの方を大
きくしている。そして、蒸発器32の下流側には、前席
側のエアミックスドアとして、主エアミックスドア36
aおよび補助エアミックスドア36bを配置している。
この両ドア36a、36bは図示しないリンク機構を介
して互いに連動(回動)操作される平板状のドアであ
る。
【0134】図9の実線位置は両ドア36a、36bの
最大冷房位置であり、ヒータコア33の前席側通路であ
る上側部33aを全閉し、前席側冷風バイパス通路35
を全開する。また、図9の2点鎖線位置は両ドア36
a、36bの最大暖房位置であり、前席側冷風バイパス
通路35を全閉し、ヒータコア33の上側部(前席側通
路)33aを全開する。ここで、ヒータコア33の前席
側通路をなす上側部33aと後席側通路をなす下側部3
3bは、仕切り板34bと後席側遮断ドア45により仕
切られる。
【0135】更に、ヒータコア33の下流側において、
上側部33aの中間位置に、平板状の温風バイパスドア
81が回動可能に配置してある。この温風バイパスドア
81は温風バイパス開口82の開閉部材としての役割と
ヒータコア33の上側部33aの仕切り部材としての役
割を兼ねるものである。
【0136】すなわち、温風バイパスドア81が図9の
2点鎖線位置に操作されると、温風バイパス開口82を
開口すると同時に、ヒータコア33の上側部33aの下
流側を第1上側通路(外気通路部)83と第2上側通路
(内気通路部)84とに仕切る。ここで、温風バイパス
開口82は仕切り壁37に設けられて、温風通路38の
うち、第2上側通路(内気通路部)84を前席側のフッ
ト開口部52に直接連通させる。
【0137】本例では、温風バイパスドア81は、吹出
モードがフットモード(あるいはフットデフロスタモー
ド)であって、両エアミックスドア36a、36bが最
大暖房状態であるときに、図9の2点鎖線に示す2層流
位置に操作されるようになっている。
【0138】なお、両エアミックスドア36a、36b
の最大暖房位置(図12)では、補助エアミックスドア
36bがヒータコア33の上側部33aの上流側を第1
上側通路(外気通路部)83と第2上側通路(内気通路
部)84とに仕切る仕切り部材としての役割を果たす。
【0139】図10は第4実施形態のフェイスモードで
あり、前席側のフェイス開口部50およびサイドフェイ
ス開口部(図示せず)を通過して前席乗員の頭部側へ空
気を吹き出す。これと同時に、後席側のフェイス開口部
46を通過して後席乗員の頭部側へ空気を吹き出す。
【0140】温風バイパスドア81は温風バイパス開口
82の閉塞位置に操作されるので、ヒータコア33の上
側部33aを通過した温風はすべて前席側混合部39側
へ向かう。また、蒸発器バイパスドア40aは蒸発器バ
イパス通路40の全閉位置に操作され、固定されるの
で、送風空気は全量蒸発器32を通過する。従って、前
席側のフェイス吹出温度および後席側のフェイス吹出温
度は、それぞれ、前席側のエアミックスドア36a、3
6bまたは後席側のエアミックスドア42の開度調整に
より蒸発器吹出温度(最大冷房時)とヒータコア吹出温
度(最大暖房時)との間で調整できる。
【0141】なお、後席側遮断ドア45を後席側遮断位
置(2点鎖線位置)に操作することにより、前席側への
吹出風量を増加させ、前席優先の空調を行うことができ
る。
【0142】次に、図11は第4実施形態のバイレベル
モードであり、前席側および後席側でそれぞれフェイス
・フットの両側から空気を吹き出す。吹出温度の調整は
フェイスモード時と同様に行うことができる。
【0143】次に、図12は第4実施形態のフットモー
ドで、最大暖房時(内外気2層流)の状態を示す。フッ
トモードにおいて前席側のエアミックスドア36a、3
6bが最大暖房位置に操作されると、これに連動して温
風バイパスドア81が図12の実線位置に操作され、温
風バイパス開口82を開口し、かつ、ヒータコア33下
流側を第1上側通路83と第2上側通路84とに仕切
る。このとき、ヒータコア33の上流側は補助エアミッ
クスドア36bにより第1上側通路83と第2上側通路
84とに仕切られる。
【0144】従って、第1通路20の外気をヒータコア
33の第1上側通路83で加熱して温風とし、この外気
温風がデフロスタ開口部49および前席側のサイドフェ
イス開口部(図示せず)を通して窓ガラス内面へ吹き出
す。一方、第2通路21の内気の一部をヒータコア33
の第2上側通路84で加熱して温風とし、この内気温風
が温風バイパス開口82を通って前席側のフット開口部
52から前席側乗員足元部へ吹き出す。更に、第2通路
21の内気の残部をヒータコア33の下側部(後席側通
路)33bで加熱して温風とし、この内気温風を後席側
のフット開口部47を通して後席側乗員足元部へ吹き出
すことができる。
【0145】その結果、換気損失をより一層低減して、
前席側および後席側の足元の暖房効果を両方とも向上で
きる。しかも、このとき、蒸発器バイパスドア40aが
蒸発器バイパス通路40を全開するので、内気側の第2
通路21の圧損を低減でき、内気温風の風量を増大でき
る。従って、ディーゼル車のようにエンジン水温が上昇
しにくい車両に適用して、暖房性能を効果的に向上でき
る。同時に、車両窓ガラス部には低湿度の外気温風を吹
き出して防曇性を確保できる。
【0146】更に、ヒータコア33の上下方向で区分さ
れる3つの通路部では、下側部(後席側通路)33b→
第2上側通路84→第1上側通路83の順に温水温度が
低下するので、下側部(後席側通路)33bがヒータコ
ア33での最高温度部となる。そして、この最高温度部
で加熱された内気温風は前席側吹出空気に混入すること
なく、その全量が後席側へ吹き出す。従って、後席側フ
ット吹出温度をより効果的に高めることができ、後席側
暖房性能を更に向上できる。
【0147】次に、図13は第4実施形態のフットモー
ドで、中間温度制御域の状態を示す。フットモードにお
いて前席側のエアミックスドア36a、36bが最大暖
房位置から中間温度制御域に操作されると、これに連動
して温風バイパスドア81が温風バイパス開口82の閉
塞位置(第2上側通路84と第1上側通路83との仕切
りを解消する位置)に操作される。
【0148】また、蒸発器バイパスドア40aは蒸発器
バイパス通路40の全閉位置に操作され、固定されるの
で、送風空気は全量蒸発器32を通過する。従って、車
室内への吹出温度の低温側は、蒸発器32の吹出温度ま
で調整できる。
【0149】内外気吸入モードとして第1通路20側:
外気、第2通路21側:内気を設定したときは、第1通
路20の外気温風を主体とし、これに第2通路21側の
内気温風を一部混合した温風が、デフロスタ開口部4
9、前席側のサイドフェイス開口部(図示せず)および
前席側のフット開口部52を通して車室内前席側へ吹き
出す。一方、後席側のフット開口部47からは、第2通
路21の内気温風のみが吹き出す。
【0150】また、図13に示すフットモードの中間温
度制御域において、内外気吸入モードを全内気または全
外気状態に設定すれば、前席側および後席側からともに
内気温風のみまたは外気温風のみを吹き出すことができ
る。
【0151】次に、図14は第4実施形態のデフロスタ
モードで、前述した図6と同様に、蒸発器バイパスドア
40aは蒸発器バイパス通路40を全閉し、後席側遮断
ドア45は後席側吹出開口部44を全閉する。また、送
風機ユニット10においては、第1、第2通路20、2
1の両方に外気を送風する全外気モードを設定する。
【0152】以上により、第1、第2通路20、21の
外気がすべて蒸発器32を通過して、冷却、除湿され
る。さらに、後席側遮断ドア45が後席側吹出開口部4
4を全閉するので、後席側への温風吹出を遮断してヒー
タコア33通過後の外気温風をすべてデフロスタ開口部
49側へ向かわせることができる。これにより、デフロ
スタ能力(窓ガラス曇り除去能力)を効果的に向上でき
る。
【0153】なお、デフロスタモードにおいても、前後
のエアミックスドア36a、36b、42の開度調整に
より吹出温度をヒータコア吹出温度(最大暖房時)と蒸
発器吹出温度(最大冷房時)との間で調整できる。
【0154】また、上記第4実施形態では、デフロスタ
モード以外の他の吹出モードにおいて、後席側遮断ドア
45を常に後席側吹出開口部44の開口位置に操作して
いるが、後席側遮断ドア45を後席側吹出開口部44の
閉塞位置に操作すれば、後席側への空気吹出を遮断し
て、前席側への吹出風量を増加し、前席側優先モードを
設定できる。
【0155】(他の実施形態)本発明は上記した第1〜
第4実施形態に限定されることなく、以下のごとく種
々、変形可能である。
【0156】(1)上記の各実施形態では、車室内への
吹出温度の調整手段として、冷風と温風の風量割合を調
整するエアミックスドア36、36a、36b、42を
用いているが、吹出温度の調整手段として、ヒータコア
33を循環する温水の流量または温度を調整する温水弁
を使用してもよい。
【0157】(2)上記の各実施形態では、ドア駆動機
構の簡素化のために、前席側エアミックスドア36、3
6a、36bと後席側エアミックスドア42とを連動操
作するとともに、前席側吹出モードドア53、55と後
席側吹出モードドア48とを連動操作する場合について
説明しているが、前席側のエアミックスドア36、36
a、36bおよび吹出モードドア53、55に対して、
後席側のエアミックスドア42および吹出モードドア4
8の操作機構を独立に設ければ、後席側の吹出温度調整
および後席側の吹出モード切替を前席側から独立して行
うことができる。
【0158】この場合は、前席側操作パネル62と同様
の後席側操作パネルを車室内後席側に設置して、この後
席側操作パネルに後席側温度設定器、後席側吹出モード
設定器等を設けるのがよい。
【0159】(3)同様に、第2内外気切替ドア15お
よび後席側遮断ドア45を、それぞれ、前席側の吹出モ
ードドア53、55の操作機構から独立に設けて、独立
に操作するようにしてもよい。
【0160】(4)上記の各実施形態における第2内外
気切替ドア15を廃止して、図1等の第2内外気切替ド
ア15の実線位置に対応する固定しきりを設け、第2通
路21には、常に、第2内気導入口12から内気が導入
されるようにしてもよい。
【0161】(5)上記の各実施形態における後席側の
エアミックスドア42を廃止して、後席側遮断ドア45
等にて後席側への吹出風量を調整することにより、後席
側の空調(冷房、暖房)能力を調整するようにしてもよ
い。
【0162】(6)上記の各実施形態では、蒸発器バイ
パスドア40aを吹出モードの切替と連動させて開閉し
ているが、蒸発器バイパスドア40aの開閉は吹出モー
ド切替との連動だけでなく、種々な方式にて実施でき
る。
【0163】例えば、蒸発器32を持つ冷凍サイクルが
作動停止の条件にあるとき、すなわち、圧縮機作動スイ
ッチ(エアコンスイッチ)のオフ時とか冬期の低外気温
(例えば、外気モードであって、かつ、外気温≦0°
C)による圧縮機停止時には、蒸発器32による冷却除
湿作用が発揮されないので、この圧縮機停止時には常に
蒸発器バイパスドア40aを蒸発器バイパス通路40の
開口位置に操作するようにして、第2通路21の圧損低
減を図ってもよい。
【0164】(7)上記(6)項のような蒸発器バイパ
スドア40aの開閉制御はさらに次のごとく変形して実
施することができる。すなわち、蒸発器32の吸い込み
空気温度Tinと吹出空気温度Teとが同等(Tin≒
Te)であるときは、送風空気を蒸発器32に流入させ
る必要がないので、上記Tin≒Teという温度条件を
図2の制御装置60にて判定して、蒸発器バイパスドア
40aを蒸発器バイパス通路40の開口位置に自動的に
操作するようにしてもよい。
【0165】なお、上記(6)、(7)項によると、蒸
発器バイパスドア40aの操作機構として、専用の駆動
機構が必要となる。
【0166】(8)上記(2)項のように前席側と後席
側とで吹出温度を独立に調整可能とする場合は、常に蒸
発器バイパスドア40aを蒸発器バイパス通路40の開
口位置に操作し、後席側のエアミックスドア42により
後席側の吹出温度を調整するようにしてもよい。
【0167】(9)図1の第1実施形態では、フェイス
モード時に、蒸発器バイパスドア40aを常に蒸発器バ
イパス通路40の閉塞位置に操作し、後席側のエアミッ
クスドア42により後席側の吹出温度を調整するように
しているが、最大冷房時から送風機吸い込み温度(内気
温)までの温度制御域では、後席側エアミックスドア4
2を最大冷房位置に固定し、その代わりに、蒸発器バイ
パスドア40aの開度調整により蒸発器バイパス風量と
蒸発器通過風量との割合を調整して後席側の吹出温度を
調整するようにしてもよい。
【0168】このようにすれば、蒸発器通過風量の減少
により、蒸発器必要冷却能力を低減でき、省動力を達成
できる。
【0169】(10)蒸発器バイパスドア40aを上記
のごとく後席側の吹出温度調整手段として用いる場合
(図7の第2実施形態も同じ)は、蒸発器バイパス空気
と蒸発器通過空気(冷風)との混合空気温度を検出する
温度センサを、後席側の第2通路21において蒸発器3
2の下流側に配置し、この温度センサの検出温度(後席
側吹出温度)に応じて蒸発器バイパスドア40aの開度
調整を自動的に行うようにしてもよい。
【0170】(11)第1実施形態では、フットモード
時(あるいはフットデフロスタモード時)に一義的に蒸
発器バイパスドア40aを蒸発器バイパス通路40の開
口位置に操作するようしているが、例えば、夏場の冷房
時に足元部を集中的に冷房するために、フットモードを
設定するという特殊な使用形態が用いられる場合もあ
る。この場合は、最大冷房能力発揮のために、高温の吸
い込み空気が蒸発器32をバイパスして流れるのを阻止
する必要がある。
【0171】従って、フットモード時(あるいはフット
デフロスタモード時)において、最大暖房時のみに、蒸
発器バイパスドア40aを蒸発器バイパス通路40の開
口位置に操作するようしてもよい。これにより、最大暖
房時における後席側への風量を増加できる。
【0172】同様に、デフロスタモード時においても、
最大暖房時のみに、蒸発器バイパスドア40aを蒸発器
バイパス通路40の開口位置に操作するようしてもよ
い。
【0173】(12)前述の実施形態では、送風機ユニ
ット10として、図1等に示すように、内外気2層流が
設定可能なものを用いているが、内外気2層流を設定で
きない、通常の内外気を切替導入するだけの送風機ユニ
ット10を使用することも可能である。この場合は、送
風機ユニット10から蒸発器32の上流側までの仕切り
板34は不要となる。蒸発器32の下流側の仕切り板3
4a、34bは前後のエアミックスドア36(36a、
36b)、42の仕切のために必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置通
風系の概略断面図である。
【図2】第1実施形態による電気制御のブロック図であ
る。
【図3】第1実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、フェイスモード時を示す。
【図4】第1実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、バイレベルモード時を示す。
【図5】第1実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、フットモード時を示す。
【図6】第1実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、デフロスタモード時を示す。
【図7】本発明の第2実施形態による車両用空調装置通
風系の概略断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態による車両用空調装置通
風系の概略断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態による車両用空調装置通
風系の概略断面図である。
【図10】第4実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、フェイスモード時を示す。
【図11】第4実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、バイレベルモード時を示す。
【図12】第4実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、フットモードの最大暖房時を示す。
【図13】第4実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、フットモードの中間温度制御時を示す。
【図14】第4実施形態による空調ユニットの縦断面図
で、デフロスタモード時を示す。
【符号の説明】
10…送風機ユニット、20…第1通路、21…第2通
路、30…空調ユニット、32…蒸発器、33…ヒータ
コア、35…前席側冷風バイパス通路、36,36a、
36b…前席側エアミックスドア、40…蒸発器バイパ
ス通路、40a…蒸発器バイパスドア、41…後席側冷
風バイパス通路、42…後席側エアミックスドア、46
…後席側フェイス開口部、47…後席側フット開口部、
49…デフロスタ開口部、50…前席側フェイス開口
部、52…前席側フット開口部。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前席側の吹出開口部(49、50、5
    2)と、後席側の吹出開口部(46、47)を併せ備
    え、前記前席側の吹出開口部(49、50、52)には
    車両窓ガラス内面に向けて空気を吹き出すデフロスタ開
    口部(49)が少なくとも設けられている車両用空調装
    置において、 外気と内気を仕切って送風可能な送風機ユニット(1
    0)と、 前記送風機ユニット(10)により外気が流れる第1通
    路(20)と、 前記送風機ユニット(10)により内気が流れる第2通
    路(21)と、 前記第1通路(20)および前記第2通路(21)の空
    気を加熱する暖房用熱交換器(33)とを備え、 前記後席側の吹出開口部(46、47)と前記前席側の
    吹出開口部(49、50、52)とが仕切られた状態を
    維持したまま、前記第2通路(21)の内気が前記後席
    側の吹出開口部(46、47)に流れるようになってお
    り、 前記第1通路(20)の外気を前記暖房用熱交換器(3
    3)で加熱した後に前記前席側の吹出開口部(49、5
    0、52)から車室内前席側へ吹き出し、 前記第2通路(21)の内気を前記暖房用熱交換器(3
    3)で加熱した後に前記後席側の吹出開口部(46、4
    7)から車室内後席側へ吹き出すようにしたことを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記送風機ユニット(10)に、前記第
    1通路(20)および前記第2通路(21)にそれぞれ
    対応して専用の送風ファン(16、17)を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1通路(20)および前記第2通
    路(21)にそれぞれ、前記暖房用熱交換器(33)の
    加熱量を調整して前記第1通路(20)および前記第2
    通路(21)からの吹出空気温度を調整する前席側およ
    び後席側の温度調整手段(36、36a、36b、4
    2)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載
    の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記前席側および後席側の温度調整手段
    (36、36a、36b、42)を共通の駆動機構(7
    4)により連動操作することを特徴とする請求項3に記
    載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記前席側および後席側の温度調整手段
    は、前記暖房用熱交換器(33)を通過した温風と前記
    暖房用熱交換器(33)をバイパスした冷風との風量割
    合を調整するエアミックスドア(36、36a、36
    b、42)であり、 前記第2通路(21)において、前記暖房用熱交換器
    (33)直後の部位に前記温風と前記冷風とを混合する
    後席側の空気混合部(43)を配置したことを特徴とす
    る請求項3または4に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記暖房用熱交換器(33)の下流部に
    前記後席側の吹出開口部(46、47)を開閉可能な後
    席側遮断ドア(45)を備え、 前記後席側遮断ドア(45)を前記第1通路(20)と
    前記第2通路(21)との仕切り位置に操作したときは
    前記後席側の吹出開口部(46、47)を開口し、 前記後席側遮断ドア(45)を前記後席側の吹出開口部
    (46、47)の閉塞位置に操作したときは、前記暖房
    用熱交換器(33)の下流部にて、前記第2通路(2
    1)を前記第1通路(20)に連通させることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空
    調装置。
  7. 【請求項7】 前記第1通路(20)および前記第2通
    路(21)において、前記暖房用熱交換器(33)の上
    流部に空気を冷却する冷房用熱交換器(32)を配置す
    るとともに、 前記第2通路(21)に前記冷房用熱交換器(32)を
    バイパスして空気が流れる第1バイパス通路(40)を
    設けることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記第1バイパス通路(40)を開閉す
    るバイパスドア(40a)を備えることを特徴とする請
    求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記前席側の吹出開口部および前記後席
    側の吹出開口部に、それぞれ、乗員足元部へ空気を吹き
    出すためのフット開口部(47、52)を設け、 前記フット開口部(47、52)から空気を吹き出すフ
    ットモードが設定された時、前記バイパスドア(40
    a)により前記第1バイパス通路(40)を開口するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記バイパスドア(40a)により前
    記第1バイパス通路(40)を開口したとき、前記第2
    通路(21)から後席側への吹出空気温度を、前記暖房
    用熱交換器(33)の加熱量の調整により前記第2通路
    (21)の吸い込み空気温度と前記暖房用熱交換器(3
    3)の吹出空気温度との範囲内で調整可能としたことを
    特徴とする請求項9に記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記第1通路(20)および前記第2
    通路(21)において、前記暖房用熱交換器(33)の
    上流部に空気を冷却する冷房用熱交換器(32)を配置
    するとともに、 前記第2通路(21)に、前記冷房用熱交換器(32)
    をバイパスして空気が流れる第1バイパス通路(4
    0)、前記第1バイパス通路(40)を開閉するバイパ
    スドア(40a)、および前記暖房用熱交換器(33)
    をバイパスして空気が流れる第2バイパス通路(41)
    を備え、 前記後席側の温度調整手段は、前記暖房用熱交換器(3
    3)を通過した温風と前記第2バイパス通路(41)を
    通過した冷風との風量割合を調整するエアミックスドア
    (42)であり、 前記後席側のエアミックスドア(42)により前記第2
    バイパス通路(41)を全開するとともに前記暖房用熱
    交換器(33)の後席側通路(33b)を全閉したとき
    に、前記第2通路(21)から後席側への吹出空気温度
    を、前記バイパスドア(40a)の開度調整により前記
    第2通路(21)の吸い込み空気温度と前記冷房用熱交
    換器(32)の吹出空気温度との範囲内で調整可能とし
    たことを特徴とする請求項3または4に記載の車両用空
    調装置。
  12. 【請求項12】 前席側の吹出開口部(49、50、5
    2)と、後席側の吹出開口部(46、47)を併せ備え
    る車両用空調装置において、 前記前席側の吹出開口部(49、50、52)に向かっ
    て空気が流れる第1通路(20)と、 前記後席側の吹出開口部(46、47)に向かって空気
    が流れる第2通路(21)と、 前記第1通路(20)および前記第2通路(21)の空
    気を冷却する冷房用熱交換器(32)とを備え、 前記第2通路(21)に、前記冷房用熱交換器(32)
    をバイパスして空気が流れるバイパス通路(40)を設
    けたことを特徴とする車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記バイパス通路(40)を開閉する
    バイパスドア(40a)を備えることを特徴とする請求
    項12に記載の車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記冷房用熱交換器は冷凍サイクルの
    蒸発器(32)であり、 前記冷凍サイクルの停止時に前記バイパスドア(40
    a)により前記バイパス通路(40)を開口することを
    特徴とする請求項13に記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記冷房用熱交換器の吸い込み空気温
    度と吹出空気温度が略同等であるときに、前記バイパス
    ドア(40a)により前記バイパス通路(40)を開口
    することを特徴とする請求項13に記載の車両用空調装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1通路(20)および前記第2
    通路(21)の空気を加熱する暖房用熱交換器(33)
    を備えるとともに、 前記前席側の吹出開口部および前記後席側の吹出開口部
    として、それぞれ、乗員足元部へ空気を吹き出すための
    フット開口部(47、52)を備え、 前記フット開口部(47、52)から空気を吹き出すフ
    ットモードが設定された時、前記バイパスドア(40
    a)により前記バイパス通路(40)を開口することを
    特徴とする請求項13に記載の車両用空調装置。
  17. 【請求項17】 前記暖房用熱交換器(33)の下流部
    に前記後席側の吹出開口部(46、47)を開閉可能な
    後席側遮断ドア(45)を備え、 前記後席側遮断ドア(45)を前記後席側の吹出開口部
    (46、47)の開口位置に操作したとき、前記後席側
    の吹出開口部(46、47)と前記前席側の吹出開口部
    (49、50、52)が前記後席側遮断ドア(45)に
    より仕切られることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用空調装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも車両窓ガラス内面に向けて
    空気を吹き出すデフロスタ開口部(49)および前席側
    乗員足元部へ空気を吹き出すためのフット開口部(5
    2)を有する前席側の吹出開口部(49、50、52)
    と、 後席側の吹出開口部(46、47)と、 外気と内気を仕切って送風可能な送風機ユニット(1
    0)と、 前記送風機ユニット(10)により外気が流れる第1通
    路(20)と、 前記送風機ユニット(10)により内気が流れる第2通
    路(21)と、 前記第1通路(20)および前記第2通路(21)の空
    気を加熱する暖房用熱交換器(33)と、 前記暖房用熱交換器(33)の空気通路を、前記第1通
    路(20)の外気および前記第2通路(21)の内気が
    通過する前席側通路(33a)と、前記第2通路(2
    1)の内気が通過する後席側通路(33b)とに仕切る
    第1の仕切り手段(34b、45)と、 前記前席側通路(33a)を、前記第1通路(20)の
    外気が通過する外気通路部(83)と前記第2通路(2
    1)の内気が通過する内気通路部(84)とに仕切る第
    2の仕切り手段(36b、81)とを備え、 前記後席側通路(33b)は、前記暖房用熱交換器(3
    3)の空気通路のうち最高温度部に位置させ、 前記第1通路(20)の外気を前記暖房用熱交換器(3
    3)の前記外気通路部(83)で加熱した後に前記デフ
    ロスタ開口部(49)から車両窓ガラス内面に向けて吹
    き出し、 前記第2通路(21)の内気を前記暖房用熱交換器(3
    3)の前記内気通路部(84)で加熱した後に前記前席
    側のフット開口部(52)から前席側乗員足元部へ吹き
    出し、 前記第2通路(21)の内気を前記暖房用熱交換器(3
    3)の前記後席側通路(33b)で加熱した後に前記後
    席側の吹出開口部(46、47)から車室内後席側へ吹
    き出すようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  19. 【請求項19】 前記暖房用熱交換器(33)の下流部
    に前記後席側の吹出開口部(46、47)を開閉可能な
    後席側遮断ドア(45)を備え、 前記第1の仕切り手段を前記後席側遮断ドア(45)に
    より構成することを特徴とする請求項18に記載の車両
    用空調装置。
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