JP2014237352A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Shinya Kato
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Abstract

【課題】ウインドシールドの防曇性と加湿の両立を図ることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両用空調装置1の空調ケース2内に外気通風路26、および内気通風路27を有する。外気通風路26および内気通風路27を流れる空気は、冷却用熱交換器8にて冷却される。冷却用熱交換器8の下流側において外気および内気を加熱する加熱用熱交換器9が設けられている。外気吸込口3からの空気を外気通風路26に吹出し、内気吸込口4からの空気を内気通風路27に吹出す空調用送風機7が設けられている。内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、冷却用熱交換器8と加熱用熱交換器9とのうち少なくとも一つの熱交換器を迂回させて車室内に吹出させるバイパス通路15が設けられている。外気通風路26を流れる空気が少なくともウインドシールド46に向けて吹出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調ケース内に送風機および熱交換器を備え、温度および湿度が調整された空調風を車室内に吹出す車両用空調装置に関するものである。特に、車室内を循環する内気と車両外部からの外気とを空調ケース内において分離して流す内外気二層構造を採用した車両用空調装置に関する。
従来、特許文献1に記載の加湿器付自動車用空気調和装置が知られている。この装置の構成は、少なくとも一つの熱交換器より上流側から分岐し、足元吹出口よりも車両天井側に配置された上吹出通路にバイパス通路を有する。このバイパス通路内には、加湿器を有する。そして加湿器を周期的に作動させている。このために、バイパス通路の連通を制御しているドアが、加湿器の作動と同期して閉から開に動かされる。これにより乗員の顔部付近の加湿過多を防止している。
具体的には、バイパス通路の分岐点は、冷却用の熱交換器の下流側であるが、他の例では、冷却用の熱交換器の下流側である。これにより、加湿が必要な場合、上吹出口から適当な周期で加湿空気が吹出される。
また、周知技術として内外気二層タイプの車両用空調装置が知られている。この装置は、防曇性のため車両上部の吹出には外気を循環させる。一方、換気負荷低減のため下部の吹出は内気を循環する。そして、車両のウインドシールドへのデフロスタ吹出しを使用し、乗員顔部へのフェイス吹出しには外気を使用している。また、乗員足元へのフット吹出しには内気を用いている。
特公昭61−14962号公報
上記特許文献1の技術によると、少なくとも一つの熱交換器より上流側から分岐し上吹出口通路に接続したバイパス通路に加湿器を設け、この加湿器を周期的に作動させるため、相反する要求であるウインドシールドの防曇性と加湿の両立が困難である。また、ウインドシールドの防曇を行うために、外気モードにて加湿を行うと、十分な加湿を行うためには、装置が大型化する。
一方、内外気二層タイプの車両用空調装置は、防曇性のため車両上部の吹出には外気、換気負荷低減のため下部の吹出は内気を循環する。しかし、顔部へのフェイス吹出しを行うフェイスモードに外気を用いるため、乗員の顔部周辺へも低湿度の風が流れ、目や肌が乾燥し易い。
本発明は、上記問題点に鑑み、ウインドシールドの防曇性と加湿の両立を図ることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明では、車両用空調装置が、車室内に向かって外気が流れる外気通風路(26)、および車室内に向かって内気が流れる内気通風路(27)を形成する空調ケース(2)を備える。また、この空調ケース(2)内に設けられ外気通風路(26)および内気通風路(27)を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器(8)を備える。かつ、冷却用熱交換器(8)の下流側において空調ケース(2)内に設けられ、外気通風路(26)および内気通風路(27)に配置され、外気通風路(26)を流れる外気、および内気通風路(27)を流れる内気を加熱する加熱用熱交換器(9)を備える。更に、車両用空調装置が、外気通風路(26)に配置され、加熱用熱交換器(9)を通過する外気と加熱用熱交換器(9)をバイパスして流れる外気との風量割合を調整する第1エアミックスドア(10a)を備える。かつ、内気通風路(27)に配置され、加熱用熱交換器(9)を通過する内気と加熱用熱交換器(9)をバイパスして流れる内気との風量割合を調整する第2エアミックスドア(10b)を備える。更に、車両用空調装置が、外気を吸い込む外気吸込口(3)からの空気を外気通風路(26)に吹出し、内気を吸込む内気吸込口(4)からの空気を内気通風路(27)に吹出す空調用送風機(7)を備える。かつ、内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、冷却用熱交換器(8)と加熱用熱交換器(9)とのうち少なくとも一つの熱交換器を迂回させて車室内に吹出させるバイパス通路(15)を備える。そして、外気通風路(26)を流れる空気を少なくともウインドシールド(46)に向けて吹出す吹出口(47)が空調ケース(2)に設けられている。
この発明によれば、内外気2層構造を用いた車両用空調装置(1)において、一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出させるバイパス通路(15)を設けている。よって、車室内の乗員顔周辺の湿度を上昇させることができる。一方、外気通風路(26)を流れる外気を含む空気をウインドシールド(46)に向けて吹出す吹出口(47)を設けたから、ウインドシールド(46)の曇りを防止する防曇性能は確保できる。これにより、ウインドシールドの防曇性と乗員の顔部周辺における加湿を両立させることができる。
本発明においては、次のいずれかの状態にするために、バイパス通路(15)を開閉するバイパス通路開閉ドア(16)が備えられている。上記状態の一つは、少なくとも一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出させる状態である。他の状態は、少なくとも一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出させない状態である。
この発明によれば、バイパス通路(15)を介して内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、車室内に吹出させる状態にできる。また、車室内に吹出させない状態にできる。つまり、これらの状態を、バイパス通路開閉ドア(16)の作動で切替えることができる。これにより必要に応じて、車室内の乗員顔周辺の湿度を上昇させることができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第一実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 図1において摸式的に示した熱交換器周辺部の構造を詳しく示す構成図である。 上記第1実施形態における車両用空調装置が搭載された車室内の斜視図である。 上記第1実施形態において、車室内の風の流れを説明する説明図である。 本発明の第2実施形態を示す車両用空調装置の空調ユニットの模式的構成図である。 上記第2実施形態における車両用空調装置が搭載された車室内の斜視図である。 本発明の第3実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 上記第3実施形態の加湿器の吸湿モード時の風流れを示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第4実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第5実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第6実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第7実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第8実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。 本発明の第9実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットの模式的構成図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部を説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図4を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態を示す車両用空調装置1の空調ユニットを示している。この実施形態は、内気と外気を別々の通風路で送風することができる内外気2層構造を採用した車両用空調装置1である。
この車両用空調装置1の概要を先に述べると、以下の通りである。空調ユニットを成す空調ケース2への流入口には外気吸込口3及び内気吸込口4が形成され、枢軸5を中心に実線位置と破線位置との間を揺れ動く内外気切替ドア6により内外気が選択される。選択された空気は、空調用送風機7により空調ケース内に導かれ蒸発器から成る冷却用熱交換器8、加熱用熱交換器9、および第1エアミックスドア10a、第2エアミックスドア10b(総称してエアミックスドア10)により温度コントロールされる。温度コントロールされた空調風は各吹出口47〜50に至る開口部41〜43より送風される。
加湿用の通路として、内気側通風路の少なくとも一つの熱交換器8または9の上流側に分岐流路としてのバイパス通路15が設けられている。このバイパス通路15と、図1では、CT.FACEとも記載されたセンターフェイス吹出口49を通じて乗員の顔部へ送風される。図1では、冷却用熱交換器8の上流側にバイパス通路の開口部15kが設けられている。
バイパス通路内には、バイパス通路15の開口部15kに隣接してバイパス通路開閉ドア16が設けられている。これにより加湿が必要な場合は、バイパス通路15をバイパス通路開閉ドア16により開放して、内気吸込口4より吸込まれた空気の一部を、バイパス通路15を通じて乗員へ送風する。
一方、外気吸込口3から、空調用送風機7により空調ケース2内に吸い込まれた空気は、外気通風路26を通じて、冷却用熱交換器8を通過することで除湿される。加熱用熱交換器9およびエアミックスドア10により温度コントロールされた空調風は、デフロスタ吹出口DEF(47)およびサイドフェイス吹出口SD.FACE(48)より送風されることで防曇性を確保している。
以下、詳細に説明する。車両用空調装置1の通風系は、大別して、空調用送風機ケース21と、空調ケース2との2つの部分に分かれている。空調用送風機ケース2は、車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。これに対し、空調ケース2は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
空調用送風機ケース21は、内外気切替箱22と、この内外気切替箱22を通して空気を吸入して送風する空調用送風機7を有している。内外気切替箱22には、外気(車室外空気)を導入する外気導入口3と、内気(車室内空気)を導入する内気導入口4とが形成されている。この両導入口3、4は、内外気切替ドア6により開閉される。この実施形態では、内外気切替ドア6は電動アクチュエータによって駆動されるようになっている。
空調用送風機7は、遠心式ファンと駆動用モータとスクロールケースとから構成されている。空調用送風機7は、スクロールケース内でファンが回転する。空調用送風機ケースは、外気を送風する外気モード、内気を送風する内気モード、および外気と内気とを区別して送風する内外気2層モードを切り替え可能になっている。
空調ケース2内に蒸発器からなる冷却用熱交換器8と、エンジン冷却水が流れるヒータコアから成る加熱用熱交換器9とが内蔵されている。空調ケース2はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。
空調ケース2は、具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上記熱交換器8、9と、後述の空気流れを制御するドア等の機器とを収納した後に、ネジ等の締結手段により一体に結合されて構成される。
空調ケース2のうち最も車両前方側の部位の側面には2つの空気入口23、24が形成されている。2つの空気入口23、24は、空調用送風機ケース21の分割された2つのスクロールケースに対応しており、外気モードでは2つの空気入口23、24の両方に外気が流入し、内気モードでは2つの空気入口23、24の両方に内気が流入する。
そして、内外気2層モードでは、2つの空気入口23、24のうち第1の空気入口23に一方のスクロールケースからの外気が流入し、2つの空気入口23、24のうち第2の空気入口24に他方のスクロールケースからの内気が流入する。
空調ケース2内には、仕切り板25が配置されている。仕切り板25は、空調ケース2内の空気通路を、第1の空気入口23から流入した空気が流れる外気通風路26と、第2の空気入口24から流入した空気が流れる内気通風路27とに仕切るためのものである。従って、内外気2層モードでは、外気通風路26に外気が流れ、内気通風路27に内気が流れる。仕切り板25は、空調ケース2内において車両左右方向の全域にわたって延びるように形成されており、この実施形態では、空調ケース2と一体成形されている。
外気通風路26は、仕切り板25よりも上方側(車両天井側)の通路であり、内気通風路27は、仕切り板25よりも下方側(車両床側)の通路である。すなわち、内気通風路27は、外気通風路26の下方側に配置されている。
空調ケース2内において空気入口の直後の部位に冷却用熱交換器8が配置されている。この冷却用熱交換器8は、空調ケース2内において上下方向の全域にわたって車両上下方向(鉛直方向)と略平行に配置されている。なお、冷却用熱交換器8の車両左右方向の幅寸法は、空調ケース2の幅寸法と略同等に設計されている。
冷却用熱交換器8は、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却し、冷媒が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部を有している。
冷却用熱交換器8の熱交換用コア部は、仕切り板25に設けられた貫通孔25hを貫通するように配置され、上部が外気通風路26、下部が内気通風路27に位置している。従って、冷却用熱交換器8の熱交換用コア部の上部は、外気通風路26を流れる空気(矢印Y11)を冷却し、熱交換用コア部の下部は、内気通風路を流れる空気(矢印12)を冷却する。
図2を用いて、図1において摸式的に示した熱交換器周辺部の構造を詳しく説明する。図1及び図2において、冷却用熱交換器8の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けて加熱用熱交換器9を成すヒータコアが配置されている。この加熱用熱交換器9は、空調ケース2内の下方側において、車両上下方向に対して若干傾斜して配置されている。加熱用熱交換器9の車両左右方向の幅寸法は、空調ケース2の幅寸法と略同等に設計されている。
加熱用熱交換器9は、冷却用熱交換器8を通過した冷風を再加熱する熱交換器であって、高温のエンジン冷却水(熱交換媒体)が通過する複数本のチューブ(偏平チューブ)とこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部を有している。
また、加熱用熱交換器8は、複数本のチューブに対するエンジン冷却水の分配または集合を行うタンクとして、熱交換用コア部の上方側に配置された上方側タンクと、熱交換用コア部の下方側に配置された下方側タンクとを有している。
加熱用熱交換器8の熱交換用コア部は、仕切り板25に設けられた貫通孔25hを貫通するように配置され、上部が外気通風路26、下部が内気通風路27に位置している。このような加熱用熱交換器9の配置を可能にするために、仕切り板25は、冷却用熱交換器8と加熱用熱交換器9との間で下方側に屈曲している。これにより、熱交換用コア部の上部は、外気通風路26を流れる空気を加熱し、熱交換用コア部の下部は、内気通風路27を流れる空気を加熱する。
外気通風路26において、加熱用熱交換器9の上方部位には、矢印Y21のように加熱用熱交換器13をバイパスして空気(冷風)が流れる第1冷風バイパス通路31が形成されている。内気通風路27において、加熱用熱交換器9の下方部位には、矢印Y22のように加熱用熱交換器をバイパスして空気(冷風)が流れる第2冷風バイパス通路32が形成されている。
空調ケース2内において加熱用熱交換器9と冷却用熱交換器8との間の部位には、温度調整手段をなす第1、第2エアミックスドア10(10a、10b)が配置されている。
第1エアミックスドア10aは、加熱用熱交換器9の熱交換用コア部の上部で加熱される温風と、上部に向かう風を制御する。すなわち、第1冷風バイパス通路31を通って加熱用熱交換器9をバイパスする空気と加熱用熱交換器9内部を通過する空気との風量割合を調整する。
加熱用熱交換器9の熱交換用コア部の上部からの温風と第1冷風バイパス通路31からの冷風は、第1空気混合部33において混合されて所望温度の空気となる。第2エアミックスドア10bは、加熱用熱交換器9の熱交換用コア部の下部で加熱される温風と、第2冷風バイパス通路32を通って加熱用熱交換器9をバイパスする冷風との風量割合を調整する。加熱用熱交換器9の熱交換用コア部の下部からの温風と第2冷風バイパス通路32からの冷風は第2空気混合部34において混合されて所望温度の空気となる。
第1、第2エアミックスドア10は、スライド移動するスライドドアで構成されている。図示を省略しているが、第1、第2エアミックスドアは、板状のドア本体部とラックとが一体化された構成になっている。
第1エアミックスドア10aのラックは、第1シャフトに形成されたピニオン(図示せず)と噛み合うようになっており、第1シャフトが電動アクチュエータ(図示せず)が回転駆動される。これにより、第1シャフトの回転運動が第1エアミックスドア10aのスライド運動に変換され、第1エアミックスドア10aのスライド位置が調整されるようになっている。
同様に、第2エアミックスドア10bのラックは、第2シャフトに形成されたピニオン(図示せず)と噛み合うようになっており、第2シャフトを電動アクチュエータ(図示せず)が回転駆動する。これにより、第2シャフトの回転運動が第2エアミックスドア10bのスライド運動に変換され、第2エアミックスドア10bのスライド位置が調整されるようになっている。
なお、第1、第2シャフトは、車両左右方向に延びて空調ケース2の側面に回転可能に支持されている。第1、第2シャフトの一端部は、空調ケース2の側壁を貫通し、空調ケース2の外部にて電動アクチュエータ(図示せず)に連結されている。
第1エアミックスドア10aの幅方向両端部は、空調ケース2の側面に形成された第1ガイド溝に挿入されている。第2エアミックスドア10bの幅方向両端部も、空調ケース2の側面に形成された第2ガイド溝に挿入されている。
第1、第2ガイド溝は、いずれも、空調ケース2の側面から空調ケース2の内方側に突出する一対の対向壁によって形成されている。第1ガイド溝は、加熱用熱交換器9の空気流入面と略平行に、略上下方向に延びており、第1エアミックスドア10aの作動方向(スライド移動方向)を加熱用熱交換器9の空気流入面と略平行に、略上下方向にガイドする。
第2ガイド溝は、第1ガイド溝に比べて水平に近い方向に傾斜して延びており、第2エアミックスドア10bの作動方向(スライド移動方向)を第1エアミックスドア10aの作動方向(スライド移動方向)に比べて水平側に寝た方向にガイドする。
空調ケース2の上面部において、第1空気混合部33に隣接する部位にデフロスタ開口部41が開口している。このデフロスタ開口部41は、第1空気混合部33から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口DEF(47とも記す)に接続されている。このデフロスタ吹出口DEF(47)から、車両前面におけるウインドシールド(窓ガラス)46の内面に向けて風を吹き出す。
空調ケース2の上面部において、デフロスタ開口部41よりも車両後方側(乗員寄り)の部位にフェイス開口部42が開口している。このフェイス開口部42は、第1空気混合部33から温度制御された空調空気が流入するものである。フェイス開口部42は、図示しないフェイスダクトを介して、計器盤上方側に配置されているサイドフェイス吹出口SD.FACE(48とも記す)に接続され、このフェイス吹出口SD.FACE(48)から車室内前席の乗員顔部に向けて風を吹き出す。
デフロスタ開口部41およびフェイス開口部42は、フェイスドア(開口部ドア)43により切替開閉される。このフェイスドア42dは、空調ケース2の上面部周辺にて略水平方向にスライド移動するスライドドアにて構成することができる。
フェイスドア42dは、板状のドア本体部とラックとが一体化された構成になっている。フェイスドア42dのラックは、シャフトに形成されたピニオン(図示せず)と噛み合うようになっており、シャフトを図示しないアクチュエータ機構で回転駆動することによりフェイスドア42dのスライド位置を調整するようになっている。
空調ケース2の車両後方部において、第2空気混合部34に隣接する部位にフット開口部43が開口している。このフット開口部43は、第2空気混合部34から温度制御された空調空気が流入するものであって、空調ケース2の左右両側の側面に開口している。
空調ケース2の車両後方部には、フット開口部43を開閉するフットドア45が配置されている。このフットドア45は、車両左右方向に配置された回転軸により回動するようになっており、図示しない電動アクチュエータに連結されて、このアクチュエータ機構により回転操作されるようになっている。仕切り板25は、空調ケース2の車両後方側壁面まで延びて、第1、第2空気混合部33、34を仕切る役割をも果たしている。
図1のように、冷却用熱交換器8の上流側において、冷却用熱交換器8をバイパスするように空調用送風機7からの風を取り込むバイパス通路15が形成されている。このバイパス通路15を開閉するためのバイパス通路開閉ドア16が設けられている。図1は、バイパスドア通路開閉ドア16を実線の位置のように移動して開放し、空調用送風機7からの空気がバイパス通路15内を矢印Y13のように流れる状態を図示している。
図3は、上記第1実施形態における車両用空調装置が搭載された車室内を示している。図1および図3に示すように、デフロスタ開口部41からの空気は、車両のウインドシールド46に向けてデフロスタ吹出口DEF(符号47にても示す)を介して吹出される。
また、フェイス開口部41からの空気は、サイドフェイス吹出口SD.FACE(符号48にても示す。また、左右を個別に示すときは右側を48a、左側を48bにて示すことがある。)に向けて吹出される。バイパス通路15を流れる風は、センターフェイス吹出口CT.FACE(符号49にても示す)を介して乗員の顔部に吹出される。
図3に示すようにサイドフェイス吹出口48は、車両の左右両端に設けられている。センターフェイス吹出口49は、計器盤の中央部に一対設けられている。
図4を用いて、上記第1実施形態における車室内の風の流れを説明する。デフロスタ吹出口47(図3)とサイドフェイス吹出口48からの風は矢印Y41方向に車室内の上方を流れる。この風は内外気二層構造とすることで、新鮮な空気である外気を多く含む。バイパス通路15を流れる風は、矢印Y42のように、センターフェイス吹出口49から運転者顔部に吹出される。なお、図3のように吹出方向を揺動させてもよい。また、フット吹出口50(図3)からの風は、車両室内の下部を矢印Y43のように循環する。この下部の足元を循環する風は、温かい空気である内気を多く含む。
つまり、外気導入口3(図1)から取り込まれた低湿度で新鮮な外気は、空調ケース2内の冷房用熱交換器8、および加熱用熱交換器9を通過したのち、デフロスタ吹出口DEF(47)から吹出されてウインドシールド46の曇りを防止する。かつ、車室内上向部分に新鮮な空気を供給する一方、内気を内気導入口4から導入してフット吹出口FOOT(50)等から足元に暖かい空気を吹出す。
次に、本実施形態の車両用空調装置1の電気制御部の概要を説明する。車両用空調装置1は、図1の空調制御装置51により自動制御されるようになっている。この空調制御装置51は所謂ECUであり、マイクロコンピュータ等から構成されるもので、前述の空調用送風機ケース21および空調ケース2に装備される各種空調機器を予め設定されたプログラムに従って制御するものである。なお、空調制御装置51は、車両に搭載されたエンジンのイグニッションスイッチ(図示せず)がオンされたときに、車載バッテリー(図示せず)から電源が供給される。
空調制御装置51には、センサ群53からのセンサ信号、車室内前方の計器盤部に設置される空調用の操作パネル52からの操作信号が入力される。センサ群53には、車室外温度(外気温)Tamを検出する外気温センサ、車室内温度(内気温)Trを検出する内気温センサが含まれる。かつ、車室内への日射量Tsを検出する日射センサ、冷却用熱交換器8の吹出空気温度TEを検出する冷却用熱交換器後温度センサ、加熱用熱交換器9への温水温度Twを検出する水温センサ等が含まれる。
図示を省略しているが、操作パネル52には、設定温度Tsetを設定する温度設定スイッチ、吹出モード設定スイッチ、内外気モード設定スイッチ、空調モード設定スイッチ等が設けられている。
次に、空調制御装置51により制御される各種空調機器の駆動手段として、以下のものがある。つまり、前述の内外気切替ドア6の駆動用モータ、空調用送風機7の駆動用モータ、第1、第2エアミックスドア10、フェイスドア42d、フットドア45等の各種ドア用アクチュエータ機構の駆動用モータ等がある。
次に、上記構成における本実施形態の作動を説明する。本実施形態の車両用空調装置1では、車両作動状態において、操作パネル52から車両用空調装置1の作動信号が入力されると、空調制御装置51が、予めその記憶回路に記憶されている空調制御プログラムを実行する。
空調制御プログラムが実行されると、前述のセンサ群53により検出された検出信号および操作パネル52の操作信号が読込まれ、これらの信号に基づいて周知の車室内吹出空気の目標吹出温度TAOが算出される。
更に、空調制御装置51が目標吹出温度TAOに基づいて、空調用送風機7を駆動するファン駆動用モータ、空調ケース2の各種電動アクチュエータ等の制御状態を決定し、決定した制御状態が得られるように各種アクチュエータに制御信号を出力する。そして、再び、検出信号および操作信号の読込み→目標吹出温度TAOの算出→新たな制御状態の決定→制御信号の出力といったルーチンを繰り返す。
例えば、空調用送風機7の駆動用モータの制御状態については、目標吹出温度TAOに基づいて、予め記憶回路に記憶されている制御マップを参照して決定される。具体的には、目標吹出温度TAOの極低温域(最大冷房域)および極高温域(最大暖房域)で電動モータへ出力する制御電圧を最大として送風空気量を最大量付近に制御し、目標吹出温度TAOが中間温度域に近づくに伴って送風空気量を減少させる。
第1、第2エアミックスドア10用の電動アクチュエータについては、第1、第2エアミックスドア10の開度が目標開度SWとなるように決定される。目標開度SWは、周知のように、冷却用熱交換器温度センサによって検出された冷却用熱交換器吹出空気温度、水温センサによって検出されたエンジン冷却水温度等から算出される。
なお、SW=100(%)は、第1、第2エアミックスドア10の最大暖房位置(MAXHOT)であり、第1、第2冷風バイパス通路側を全閉とし、加熱用熱交換器9側を全開とする。また、SW=0(%)は、第1、第2エアミックスドア10の最大冷房位置(MAXCOOL)であり、第1、第2冷風バイパス通路側を全開とし、加熱用熱交換器9側を全閉とする。
内外気切替ドア6用の電動アクチュエータについては、目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置51に記憶された制御マップを参照して決定する。本実施形態では、基本的に外気を導入する外気モードが優先されるが、目標吹出温度TAOが極低温域となる最大冷房時には内気モードが選択され、目標吹出温度TAOが極高温域となる最大暖房時には内外気2層モードが選択される。
吹出口モード切替手段用の電動アクチュエータについては、目標吹出温度TAOが低温域から高温域へと上昇するにつれて吹出口モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモードへと順次切替える。
従って、フェイスモードは、主に目標吹出温度TAOが低温域となる夏季の冷房時に選択され、バイレベルモードは、主に目標吹出温度TAOが中温域となる春秋季の空調時に選択される。また、フットモードは、主に目標吹出温度TAOが低温域となる冬季の冷房時に選択される。更に、車室内湿度センサを設けて、この湿度センサの検出値からウインドシールドに曇りが発生する可能性が高い場合には、デフロスタモードを選択するようにしてもよい。それでも曇りが発生するようであれば、バイパス通路開閉ドア16を図1の位置から破線で示す位置に自動的に駆動させ、内気がセンターフェイス吹出口49(図3)から吹出されないようにしても良い。
図1の操作パネル52には、バイパス通路15に設けられたバイパス通路開閉ドア16の動作を制御する切替制御手段を成す図示しない操作スイッチが設けられている。この操作スイッチを操作することにより、常時は図1の実線位置にあるバイパス通路開閉ドア16が破線位置に移動し、センターフェイス吹出口49からの乗員の顔部への矢印Y13の吹出しが停止される。そして、センターフェイス吹出口49から空気が矢印Y14のように空調用送風機7の吸込み側に吸い込まれる。
(第1実施形態の作用効果)
上記第1実施形態においては、車室内に向かって外気が流れる外気通風路26、および車室内に向かって内気が流れる内気通風路27を形成する空調ケース2を有している。空調ケース2内に設けられ外気通風路26および内気通風路27を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器8が設けられている。
冷却用熱交換器8の下流側において空調ケース2内に設けられ、外気通風路26および内気通風路27に配置され、外気通風路26を流れる外気、および内気通風路27を流れる内気を加熱する加熱用熱交換器9が設けられている。
外気通風路26に配置され、加熱用熱交換器9を通過する外気と加熱用熱交換器9をバイパスして流れる外気との風量割合を調整する第1エアミックスドア10aが設けられている。内気通風路27に配置され、加熱用熱交換器9を通過する内気と加熱用熱交換器9をバイパスして流れる内気との風量割合を調整する第2エアミックスドア10bが設けられている。
外気を吸い込む外気吸込口3からの空気を外気通風路26に吹出し、内気を吸込む内気吸込口4からの空気を内気通風路27に吹出す空調用送風機7が設けられている。内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、冷却用熱交換器8と加熱用熱交換器9とのうち少なくとも一つの熱交換器を迂回させて車室内に吹出させるバイパス通路15が設けられている。
第1実施形態においては、冷却用熱交換器8と加熱用熱交換器9との両方を迂回させて車室内に吹出させるバイパス通路15としている。そして、外気通風路26を流れる空気を少なくともウインドシールド46に向けて吹出す吹出口であるデフロスタ吹出口47が設けられている。
これによれば、内外気2層構造を用いた車両用空調装置1において、一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出させるバイパス通路15を設けている。従って、車室内の乗員顔周辺の湿度を上昇させることができる。一方、外気通風路26を流れる外気を含む空気をウインドシールド46に向けて吹出す吹出口47を設けたから、ウインドシールド46の曇りを防止する防曇性能は確保できる。
また、少なくとも一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出させる状態がバイパス通路開閉ドア16の作動によって選択される。一方、少なくとも一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出さない状態もバイパス通路開閉ドア16の作動によって選択される。すなわち、上記いずれかの状態に、バイパス通路15を切替るためのバイパス通路開閉ドア16が設けられている。
これによれば、バイパス通路15を介して内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、車室内に吹出させる状態と車室内に吹出さない状態とを、バイパス通路開閉ドア16の作動で切替えることができる。これにより必要に応じて、車室内の乗員顔周辺の湿度を上昇させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。なお、第2実施形態以下については、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明が援用される。
図5は、本発明の第2実施形態を示す車両用空調装置1の空調ユニットを示している。また、図6は、第2実施形態における車両用空調装置が搭載された車室内を示している。図5および図6において、バイパス通路15からの風は、計器盤に設けられた顔部専用吹出口49eから乗員の顔部に向けて吹出される。センターフェイス吹出口49(49a、49b)とサイドフェイス吹出口48(48a、48b)とには、フェイス開口部42からダクトで分岐された風が吹出す。これによれば、従来の車両用空調装置1と同様の感覚で空調風が吹出される。
また、必要に応じて、顔部専用吹出口49eから湿度が比較的高い空気が乗員に向けて矢印Y61のように吹出される。なお、顔部専用吹出口49eから風が吹出さないバイパス通路開閉ドア16が図5の破線位置にあるときは、矢印Y14に示す風で、逆に顔部専用吹出口49eから車室内の空気が吸い込まれる。しかし、顔部専用吹出口49eに制御ドアを設けて吸込みを停止させても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図7は、本発明の第3実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットを示している。図7において、バイパス通路15内に加湿器61が設けられている。加湿器61は、ゼオライト等の吸着材と吸湿した吸着材から水蒸気を放出させるPTCヒータまたはペルチェ素子から成る発熱部61aを含み、公知の種々のものを使用できる。
図7では、加湿時の風流れが矢印Y13のように流れる加湿モードが図示されている。バイパス通路15内に加湿器61を設けることで、バイパス通路15を通過する空気を加湿することができる。加湿器14は、内部の吸着材が発熱部61aによって加熱されることで放湿する。
このような加湿器61は、バイパス通路15内の空気が流動する容器内に、吸着材が設けられている。ここでは、矢印Y13で示されている加湿モード時に加湿が行われ、後述するように逆向きに風が流れたときに吸湿モードが実行される加湿器61が使用される。
つまり、加湿と吸湿とが交互に行われる。しかし、加湿と吸湿とが同時に行われる除加湿器を、本発明の加湿器61として使用することもできる。この除加湿器では、矢印Y13で示されている風に加湿を行うと共に、矢印Y13で示されている風から吸湿する。そして、加湿された風をセンターフェイス吹出口49に送り、吸湿された風を図示しない排出口から外部に排出する。例えば、特開2010−2082号公報の除加湿器を使用することができる。
図8は、上記第3実施形態の加湿器61の吸湿モード時の風流れを示す。加湿器61内の吸着材は、図8のようにバイパス通路15内を矢印Y14のように逆流する車室内空気の流れによって、水分を吸着する。
つまり、吸湿モード時は、バイパス通路開閉ドア16を図8の実線の位置に閉じ、車室内側の乗員への吹出口49より車室内空気を吸込み、加湿器61内の吸着材に対して、車室内空気が接触して通過する時に、吸着材が吸湿する。加湿器14を通過した後の空気は、内気吸込口4より流入した空気と合流し、空調用送風機7の吸込み側へ導かれ、空調ケース2の下流に送風される。従って、加湿器61に水を補給することなく、吸湿後において必要な場合の加湿が行われる。
上記加湿モードと吸湿モードとの切替は、空調制御装置51からの制御指令によりバイパス通路開閉ドア16が周期的に交互に駆動されて行われる。あるいは、車室内等の湿度センサの値に基づいてバイパス通路開閉ドア16が駆動制御される。
この第3実施形態においては、図7および図8の内外気2層構造を持つ空調ユニットにおいて、外気吸込口3より空調ケース2内に導入された空気を、ウインドシールド46の防曇に用いることができる。一方、乗員の上半身への送風には、内気吸込口4より空調ケース2内に導入された空気の一部を、冷却用熱交換器8を迂回させて用いるで、除湿されていない湿度の高い空気を乗員へ送風可能であり、目や肌の乾燥が防止される。
更に、冷却用熱交換器8を迂回する経路の中に加湿器61を設けることで、送風空気の湿度を高めることができ、目や肌の乾燥防止効果が増す。つまり、内外気2層構造のため、もともと湿度の高い内気風に加湿することができる。
加湿器61の吸湿作動時には、迂回経路となるバイパス通路15を閉じ、車両用空調装置1の空調用送風機7による吸い込みにより、乗員への吹出口49より空気を吸い込み、加湿器61を通過させることで吸湿を行う。
(第3実施形態の作用効果)
上記第3実施形態においては、バイパス通路15内にバイパス通路15を流れる内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部の湿度を上昇させる加湿器61が設けられている。これによれば、加湿器61の作動によって、バイパス通路15を流れる内気吸込口4より吸い込んだ空気の湿度を上昇させることができる。従って、車室内の乗員顔周辺の湿度を更に上昇させることができる。
また、加湿器61は、バイパス通路15を流れる空気を加湿する加湿モードで作動すると共にバイパス通路15を流れる空気を吸湿する吸湿モードで作動する。そして、車室内からバイパス通路15を通り空調用送風機7の吸込み側に向けて、バイパス通路15内を空気が移動するときに、加湿器61を吸湿モードで作動させている。
これによれば、車室内からバイパス通路15を通り空調用送風機7の吸込み側に向けて、バイパス通路15内を空気が移動するときに、加湿器61を吸湿モードで作動させる(除湿器として使用する)。よって、空調用送風機7の吸込み側に吸湿されて除湿された空気を供給できる。そして、この吸湿され除湿された空気を車室内に戻すことができる。
更に、加湿器61の加湿モードでの作動と吸湿モードでの作動とを交互に繰り返し車室内の湿度を調整している。従って、外気の湿度の変動に係らず、車室内の特に乗員の顔部周辺を所望の湿度に調整することができる。
更に、加湿器61にて吸湿された乾いた空気を、車両用空調装置1内へ空調風として流入させて使用することで、冷却用熱交換器8の除湿に必要な動力を低減でき、省動力となる。かつ、空調用送風機7を持つ車両用空調装置1と、別の送風機を持つ車室内加湿器61とを別々に設置する場合と比較して、空調用送風機7を一つにすることができる(空調用と加熱用とで共用できる)。そのため、部品点数の削減、装置の小型化、およびコスト低減に効果がある。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図9は、本発明の第4実施形態を示す車両用空調装置1における空調ユニットを示している。図9において、バイパス通路15内に補助送風機16aが設けられている。補助送風機16aは、バイパス通路15を塞ぎ、補助送風機16aが回転したときにバイパス通路15に風が流れる。なお、図5のバイパス通路15内に加湿器があってもよい。
(第4実施形態の作用効果)
上記第4実施形態においては、少なくとも一つの熱交換器(図5においては冷却用熱交換器8と加熱用熱交換器9との両方)を迂回させて内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出す状態を形成することができる。
また、少なくとも一つの熱交換器を迂回させて内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を車室内に吹出さない状態を形成することができる。これらのいずれかの状態は、補助送風機16aがバイパス通路15内に備えられていることで達成される。
これによれば、バイパス通路15を介して内気吸込口4より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、車室内に吹出させる状態と車室内に吹出させない状態とを、補助送風機16aの作動に応じて切替えることができる。つまり、補助送風機16aが回転するときは、車室内に吹出す状態とし、回転しないときは、補助送風機16aでバイパス通路15を塞ぐことができる。よって、必要に応じて、バイパス通路15の空気流れを制御し、車室内の乗員顔周辺の湿度を上昇させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図10は、本発明の第5実施形態を示す車両用空調装置1における空調ユニットを示している。図10において、バイパス通路15は冷却用熱交換器8の上流側から直接的にセンターフェイスダクト49d内に接続されている。
この構成によれば、センターフェイスダクト49dに、冷却用熱交換器8をバイパスさせた湿度の高い内気側の風を必要に応じて供給し、空調ケース2内の空調用熱交換器8、9を通過した空調風と合流させることができる。なお、図10のバイパス通路15内に加湿器があってもよい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図11は、本発明の第6実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットを示している。図11において、バイパス通路15は、冷却用熱交換器8の上流側から直接的にセンターフェイスダクト49d内に接続されている。更に、センターフェイスダクト49d内にバイパス通路閉塞用ダンパ16sが設けられている。
この構成によれば、センターフェイスダクト49dに、冷却用熱交換器8を通過しない湿度の高い内気側の風を必要に応じて混入させることができる。また、バイパス通路閉塞用ダンパ16sを図の破線の位置にしてバイパス通路15を閉塞すれば、冷却用熱交換器8を通過しない湿度の高い内気側の風が車室内にセンターフェイス吹出口49を介して吹出されるのが防止できる。
このバイパス通路閉塞用ダンパ16sの作動は、車室内の湿度センサからの信号により自動化しても良いし、乗員のマニュアル操作に基づいて制御されても良い。これにより、乗員周辺への湿度の高い送風に、センターフェイスダクト49dを利用することができる。また、バイパス通路閉塞用ダンパ16sが設けられているため、このバイパス通路閉塞用ダンパ16sの開度を制御すれば、バイパス風量を選択することができる。なお、図11のバイパス通路15内に加湿器があってもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図12は、本発明の第7実施形態を示す車両用空調装置1における空調ユニットを示している。図12において、センターフェイス吹出口49は内外気二層構造の外気側にセンターフェイスダクト49dを介して接続されている。
このセンターフェイスダクト49dの途中に、バイパス通路15が接続されている。よって外気側のセンターフェイス吹出口49から冷却用熱交換器8をバイパスした内気風を合流させることができる。なお、図12のバイパス通路15の途中に加湿器が設けられても良い。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図13は、本発明の第8実施形態を示す車両用空調装置における空調ユニットを示している。図13において、冷却用熱交換器8をバイパスさせた内気を、バイパス通路開閉ドア16とバイパス通路15とを介して選択的に熱交換器8、9後流側の内気通風路27内に戻している。これにより、バイパス通路15を通過してバイパスされた内気により加湿した空気と、加熱用熱交換器8を通過した空気とを混合して温度調整することができる。なお、図13のバイパス通路15内に、加湿器があってもよい。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる部分を説明する。図14は、本発明の第9実施形態を示す車両用空調装置1における空調ユニットを示している。図14において、冷却用熱交換器8をバイパス通路開閉ドア16とバイパス通路15とを介してバイパスさせた空気をヒータコアからなる加熱用熱交換器9の上流側に戻している。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
加湿器として吸着材を使用した装置を用いたが、水タンクに水を補給するのであれば、その他の種々の加湿器が使用できる。例えば、水の表面から超音波振動によって飛散した水蒸気を発生させる加湿器が使用できる。
また、車両用空調装置は、エアコンサイクルによる蒸発器とヒータコアとを使用したが、特開2010−120553号公報のようなヒートポンプサイクルにおける冷却用熱交換器と加熱用熱交換器とを用いても良い。
更に、上記実施形態では、冷却用熱交換器を迂回せず加熱用熱交換器を迂回する例は図示していないが、このように冷却用熱交換器を迂回せず加熱用熱交換器を迂回する内気をバイパス通路を介して乗員の顔面周辺に吹出してもよい。
3 外気吸込口
4 内気吸込口
8 冷却用熱交換器
9 加熱用熱交換器
15 バイパス通路
16 バイパス通路開閉ドア
16a 補助送風機
26 外気通風路
27 内気通風路
61 加湿器

Claims (6)

  1. 車室内に向かって外気が流れる外気通風路(26)、および前記車室内に向かって内気が流れる内気通風路(27)を形成する空調ケース(2)と、
    前記空調ケース(2)内に設けられ前記外気通風路(26)および前記内気通風路(27)を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器(8)と、
    前記冷却用熱交換器(8)の下流側において前記空調ケース(2)内の前記外気通風路(26)および前記内気通風路(27)に配置され、前記外気通風路(26)を流れる外気、および前記内気通風路(27)を流れる内気を加熱する加熱用熱交換器(9)と、
    前記外気通風路(26)に配置され、前記加熱用熱交換器(9)を通過する外気と前記加熱用熱交換器(9)をバイパスして流れる外気との風量割合を調整する第1エアミックスドア(10a)と、
    前記内気通風路(27)に配置され、前記加熱用熱交換器(9)を通過する内気と前記加熱用熱交換器(9)をバイパスして流れる内気との風量割合を調整する第2エアミックスドア(10b)と、
    外気を吸い込む外気吸込口(3)からの空気を前記外気通風路(26)に吹出し、内気を吸込む内気吸込口(4)からの空気を前記内気通風路(27)に吹出す空調用送風機(7)と、
    前記内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を、前記冷却用熱交換器(8)と前記加熱用熱交換器(9)とのうち少なくとも一つの熱交換器を迂回させて前記車室内に吹出させるバイパス通路(15)と、を備え、
    前記外気通風路(26)を流れる空気を少なくともウインドシールド(46)に向けて吹出す吹出口(47)を前記空調ケース(2)に設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記少なくとも一つの熱交換器を迂回させて前記内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を前記車室内に吹出させる状態と、前記少なくとも一つの熱交換器を迂回させて前記内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を前記車室内に吹出させない状態とのいずれかの状態にするために、前記バイパス通路(15)を開閉するバイパス通路開閉ドア(16)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記少なくとも一つの熱交換器を迂回させて前記内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を前記車室内に吹出させる状態と、前記少なくとも一つの熱交換器を迂回させて前記内気吸込口(4)より吸い込んだ空気の少なくとも一部を前記車室内に吹出させない状態とのいずれかの状態にするために、前記バイパス通路(15)内の空気流れを制御する補助送風機(16a)を前記バイパス通路(15)に備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記バイパス通路(15)を流れる空気の湿度を上昇させる加湿器(61)を前記バイパス通路(15)内に設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記加湿器(61)は、前記バイパス通路(15)を流れる空気を加湿する加湿モードで作動すると共に前記バイパス通路(15)を流れる空気から吸湿する吸湿モードで作動し、
    前記車室内から前記バイパス通路(15)を通り前記空調用送風機(7)の吸込み側に向けて、前記バイパス通路を空気が流れるときに、前記加湿器(61)を前記吸湿モードで作動させることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記加湿器(61)の前記加湿モードでの作動と前記吸湿モードでの作動とを交互に繰り返し前記車室内の湿度を調整することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
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