JP3894157B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調作動停止時に冷房用熱交換器の凝縮水の蒸発に基づく高湿度空気により車両窓ガラスが曇ることを抑制するための車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置における空調ユニットは、車室内前部の計器盤内側の狭い空間内に搭載されるため、その体格の小型化が強く要求される。そこで、この小型化への要求に対応するために、現在は、図12に例示するように冷房用熱交換器をなす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13とを共通のケース11内に車両前後方向に狭い間隔で隣接配置する構成のものが主流になっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
デフロスタドア22’はドア端部に配置された回転軸22b’を中心として回転する板ドアにより構成され、また、フェイスフット切替用ドア28’もドア端部に配置された回転軸28a’を中心として回転する板ドアにより構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−235916号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような小型化を図った空調ユニットでは空調作動停止時に以下のごとき現象が発生して車両窓ガラスの曇るが生じることが判明した。
【0006】
この車両窓ガラスの曇り発生原因を図12により具体的に説明すると、図12はフットデフロスタモード時を示しており、デフロスタドア22’は、デフロスタ開口部21と、フェイス開口部26およびフット開口部27側への連通路34の両方を開口する中間位置に操作されている。また、フェイスフット切替用ドア28’はフェイス開口部26を閉塞してフット開口部27を開口する位置に操作されている。
【0007】
一方、冬期には車室内の暖房のために、ヒータコア13には車両エンジンから高温の温水が循環している。そして、エアミックスドア16により温度調整された温風をデフロスタ開口部21から車両窓ガラス側へ吹き出すと同時に、フット開口部27およびフット吹出通路30を経てフット吹出口31から乗員の足元側へ温風を吹き出す。
【0008】
そして、停車時に車両エンジンの停止に伴って図示しない空調用の送風機を停止しても、ヒータコア13内部の温水は自身の熱容量にて高温状態をしばらくの間維持する。しかも、蒸発器12とヒータコア13とを狭い間隔(例えば、150mm程度以下)で隣接配置しているので、ヒータコア13の熱気により蒸発器12に付着している凝縮水が蒸発するという現象が起きる。
【0009】
ここで、デフロスタ開口部21が蒸発器12とヒータコア13との中間部位の上方部に配置され開口状態にあるので、凝縮水の蒸発による高湿度空気が自然対流にてデフロスタ開口部21内に流入する。この高湿度空気は、更に、図示しないデフロスタダクトを通過して車両窓ガラスの内面部に達して車両窓ガラスの曇りを発生させる。
【0010】
本発明は上記点に鑑みて、空調用送風機の停止時に暖房用熱交換器の熱気により冷房用熱交換器の凝縮水が蒸発して車両窓ガラスの曇りが発生することを抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって流れる空気の通路を構成するケース(11)と、ケース(11)内に配置され空気を冷却する冷房用熱交換器(12)と、ケース(11)内にて冷房用熱交換器(12)の下流側に隣接配置され空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、ケース(11)において冷房用熱交換器(12)および暖房用熱交換器(13)の上方側に配置されたデフロスタ開口部(21)と、デフロスタ開口部(21)を開閉するデフロスタドア(22)と、ケース(11)において暖房用熱交換器(13)の下流側に連通するように配置されたフット開口部(27)と、フット開口部(27)を開閉するフットドア(29)とを備え、
デフロスタドア(22)は、板形状からなるドア本体部(22a)と、ドア本体部(22a)の中央部に一体に配置された回転軸(22b)とを有するバタフライドアにより構成され、デフロスタドア(22)はケース(11)に回転軸(22b)により回転自在に支持され、デフロスタ開口部(21)は、ドア本体部(22a)の板面の前後両側に区画される2つの連通路(24、25)を通して冷房用熱交換器(12)の下流側および暖房用熱交換器(13)の下流側の両方に連通可能になっており、
更に、2つの連通路(24、25)のうち、冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)に、冷房用熱交換器(12)の下流側からデフロスタ開口部(21)への空気流れを抑制するガイド部材(22d)を備え、
ガイド部材(22d)は、デフロスタドア(22)のドア本体部(22a)の上流側先端部に接合されドア本体部(22a)の上流側先端部から冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)へ突き出す板状の弾性体であり、
ケース(11)内に送風する送風機(44)の作動時にはガイド部材(22d)が風圧により押し上げられて冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を拡大する方向に弾性変形し、
一方、送風機(44)の停止時にはガイド部材(22d)が自重により冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を減少する方向に弾性変形することを特徴とする。
【0012】
これによると、空調装置停止後に、暖房用熱交換器(13)の熱気で凝縮水が蒸発して、高湿度空気が冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)を通過してデフロスタ開口部(21)側へ流入しようとする際に、この高湿度空気の流入をガイド部材(22d)によって抑制して車両窓ガラスの曇り発生を抑制できる。
【0016】
また、請求項1に記載の発明では、ガイド部材(22d)を板状の弾性体で構成し、送風機(44)の作動時にガイド部材(22d)が風圧により押し上げられて冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を拡大する方向に弾性変形するから、デフロスタ開口部(21)側の通風圧損を低減してデフロスタ吹出風量の確保が容易となる。
一方、送風機(44)の停止時にはガイド部材(22d)が自重により冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を減少する方向に弾性変形するから、冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)を通過して高湿度空気がデフロスタ開口部(21)側へ流入することを抑制する効果、ひいては車両窓ガラスの防曇効果をより一層向上できる。
【0019】
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、ガイド部材(22d)は、デフロスタドア(22)のドア本体部(22a)の弾性シール部(22c)と同一材質にて一体成形することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1または2において、ケース(11)内を車両前方側から車両後方側へ向かって空気が流れるようになっており、ケース(11)内の車両前方側に冷房用熱交換器(12)が配置され、冷房用熱交換器(12)の車両後方側に暖房用熱交換器(13)が配置され、デフロスタ開口部(21)は、車両前後方向において冷房用熱交換器(12)と暖房用熱交換器(13)との中間部位の上方側に配置され、デフロスタドア(22)は、回転軸(22b)が車両左右方向に向くとともにドア本体部(22a)の板面が車両上下方向に延びるように配置され、ドア本体部(22a)の板面の車両前方側に冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)が形成され、ドア本体部(22a)の板面の車両後方側に2つの連通路(24、25)のうち残余の連通路(25)が形成されることを特徴とする。
【0020】
このように、車両前後方向に冷房用熱交換器(12)と暖房用熱交換器(13)とを隣接配置し、冷房用熱交換器(12)と暖房用熱交換器(13)との中間部位の上方側にデフロスタ開口部(21)を配置するものにおいて、本発明は空調装置停止後における車両窓ガラスの防曇効果を良好に発揮できる。
【0021】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図5は本実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の概略断面図であって、図1はフットデフロスタモード時を示し、図2はフェイスモード時を示し、図3はバイレベルモード時を示し、図4はフットモード時を示し、図5はデフロスタモード時を示す。
【0023】
本実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部は、大別して、図1〜図5に示す空調ユニット10と、図6に示す送風機ユニット40との2つの部分に分かれている。
【0024】
空調ユニット10は車室内の計器盤内側部のうち、車両左右方向の略中央部に車両の前後および上下方向に対して図示の各矢印に示す形態で配置されている。これに対し、送風機ユニット40は車室内の計器盤内側部のうち、車両左右方向の中央部から助手席側へオフセットして配置されている。
【0025】
送風機ユニット40は周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を内外気切替ドア41により切替導入する内外気切替箱42と、この内外気切替箱42および空気清浄用のフィルタ43を通して空気を吸入して送風する送風機44とから構成されている。送風機44は遠心式の送風ファン44aとファン駆動用の電動モータ44bとを有している。
【0026】
空調ユニット10部は、1つの共通の空調ケース11内に冷房用熱交換器をなす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13を両方とも一体的に内蔵する構成になっている。空調ケース11は樹脂製の複数の分割ケースを金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に締結した構成であり、空調ケース11内部のうち、最も車両前方側の部位に空気流入空間14が形成されている。
【0027】
この空気流入空間14には送風機ユニット40の吹出部から図6の矢印aのように吹き出される空調空気が流入する。空調ケース11の内部にはこの空気流入空間14の空気が車両後方側へ向かって流れる空気通路が構成される。
【0028】
空調ケース11内において空気流入空間14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒が空調空気から吸熱して蒸発することにより空調空気を冷却するものである。
【0029】
そして、ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。このヒータコア13は蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に所定の間隔Lを開けて隣接配置されている。
【0030】
このヒータコア13は空調ケース11内の下方側において車両後方側に微小角度傾斜して配置されている。ここで、蒸発器12とヒータコア13との間隔Lは、空調ユニット10の車両前後方向の体格を小さくするために極力小さめの値、例えば150mm程度以内の値に設定されている。なお、間隔Lは蒸発器12の熱交換コア部とヒータコア13の熱交換コア部との間の間隔のうち最大部位の間隔である。
【0031】
空調ケース11内の空気通路においてヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15が形成されている。また、ヒータコア13と蒸発器12との間の部位には、ヒータコア13で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整するエアミックスドア16が配置されている。
【0032】
このエアミックスドア16は、車両左右方向に配置された回転軸17を中心として回転する板ドアにより構成されている。このエアミックスドア16は上記風量割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。なお、図1において、エアミックスドア16の破線位置16aはヒータコア13の通風路の入口部を全閉して冷風バイパス通路15を全開する最大冷房位置を示し、エアミックスドア16の2点鎖線位置16bは冷風バイパス通路15を全閉してヒータコア13の通風路の入口部を全開する最大暖房位置を示す。
【0033】
回転軸17はヒータコア13の上端部付近に配置され、空調ケース11の左右の側壁部に回転自在に支持され、かつ回転軸17の一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して温度調整操作機構に連結される。この温度調整操作機構は具体的には、サーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動操作機構により構成され、エアミックスドア16の回転位置を調整するようになっている。
【0034】
そして、空調ケース11においてヒータコア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁部18が空調ケース11に一体成形されている。この壁部18によりヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路19が形成されている。温風通路19の上方側(下流側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風の混合を行う。破線で示す空気混合部20は、この冷風と温風の混合領域である。
【0035】
空調ケース11の上面部において蒸発器12とヒータコア13との中間部位(間隔Lの部位)の上方側にデフロスタ開口部21が配置されている。従って、デフロスタ開口部21は、冷風バイパス通路15および空気混合部20の上方側に位置することになり、冷風バイパス通路15および空気混合部20から空調空気が流入する。デフロスタ開口部21は、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。
【0036】
デフロスタ開口部21は板状のデフロスタドア22により開閉される。このデフロスタドア22は、図7に示すように長方形の板形状からなるドア本体部22aと、このドア本体部22aの幅方向(短辺方向)の中央部に一体に配置され、左右両側へ突き出す回転軸22bとを有するバタフライドアにより構成されている。デフロスタドア22のドア本体部22aと回転軸22bはポリプロピレン等の樹脂により一体成形され、ドア剛体部を構成する。
【0037】
そして、ドア本体部22aの長方形の周縁部にはゴム系の弾性材、具体的には、熱可塑性エラストマーにより構成された弾性シール部22cが一体に設けられている。弾性シール部22cを熱可塑性エラストマーにより構成する場合は、ドア本体部22aと回転軸22bの樹脂成形時に弾性シール部22cを一体成形にてドア本体部22aの周縁部に形成できる。弾性シール部22cの断面形状は薄板形状である。
【0038】
デフロスタドア22の回転軸22bはデフロスタ開口部21の下方部位にて車両左右方向に向くように配置され、ドア本体部22aの板面は略上下方向に向くように配置される。従って、ドア本体部22aの下端部が上流側先端部をなし、ドア本体部22aの上端部が下流側先端部をなす。左右両側の回転軸22bは空調ケース11の左右の側壁部に回転自在に支持される。
【0039】
更に、デフロスタドア22はドア本体部22aの下端部(上流側先端部)付近から蒸発器12側(車両前方側)に所定高さhで垂直に突き出すガイド部材22dをドア本体部22aに一体成形している。このガイド部材22dは図1、図7に示すようにドア本体部22aの下端部と平行に延びる板形状の剛体部分であり、ドア本体部22aに一体成形できる。
【0040】
デフロスタドア22は図1に示す2点鎖線位置▲1▼と2点鎖線位置▲2▼との間で回転操作される。2点鎖線位置▲1▼はデフロスタドア22が最も時計方向に回転した位置、すなわち、フェイスモード時(図2)およびバイレベルドモード時(図3)の操作位置であり、デフロスタドア22によりデフロスタ開口部21の入口通路部が全閉される。
【0041】
これに対し、2点鎖線位置▲2▼はデフロスタドア22が最も反時計方向に回転したデフロスタモード時(図5)の操作位置であり、デフロスタドア22によりデフロスタ開口部21の入口通路部が全開される。
【0042】
ここで、デフロスタ開口部21の入口通路部は、図1、図5に示すようにデフロスタドア22のドア本体部22aの板面の前後両側に位置する2つの連通路24、25に区画される。この前後両側の2つの連通路24、25を通してデフロスタ開口部21は蒸発器12の下流側とヒータコア13の下流側の両方に連通可能になっている。
【0043】
2つの連通路24、25のうち車両前方側の連通路24は車両後方側の連通路25よりも蒸発器12に接近しているので、車両前方側の連通路24が蒸発器(冷房用熱交換器)12側の連通路となる。
【0044】
空調ケース11の上面部においてデフロスタ開口部21の車両後方側部位にフェイス開口部26が配置され、このフェイス開口部26の下側部位にフット開口部27が配置される。このフェイス開口部26とフット開口部27は、それぞれフェイスドア28、フットドア29により開閉される。このフェイスドア28およびフットドア29はそれぞれ車両左右方向に配置された回転軸28a、29aを中心として回転する板ドアにより構成される。
【0045】
なお、本例では、フェイスドア28を板ドアの端部に回転軸28aを配置した片持ち板ドアにより構成し、フットドア29を板ドアの中央部に回転軸29aを配置したバタフライドアにより構成しているが、フェイスドア28をバタフライドアにより構成し、フットドア29を片持ち板ドアにより構成してもよい。
【0046】
フェイス開口部26とフット開口部27にも空気混合部20から温度調整された空調空気が流入する。そして、フェイス開口部26は図示しないフェイスダクトを介して計器盤上方側に配置されているフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から車室内の乗員上半身側に向けて空調風を吹き出す。また、フット開口部27はフット吹出通路30を経て空調ケース11の車両後方側の左右の下端部に開口するフット吹出口31に連通して、この左右のフット吹出口31から乗員の足元部に空調風を吹き出す。
【0047】
デフロスタドア22の回転軸22b、フェイスドア28の回転軸28aおよびフットドア29の回転軸29aは空調ケース11の左右の側壁部に回転自在に支持される。これらの回転軸22b、28a、29aの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結される。
【0048】
従って、この吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29が連動操作される。この吹出モード操作機構は、具体的には、サーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動操作機構により構成される。
【0049】
一方、空調ケース11において、蒸発器12の上端部の車両後方側部位には蒸発器側の連通路24側へ突き出すリブ32が一体成形されている。このリブ32はエアミックスドア16の先端部およびデフロスタドア22のシール部22cの下端部が圧接するシール面の役割を果たす。
【0050】
また、空調ケース11において、デフロスタ開口部21の車両後方側部位にはデフロスタドア22のシール部22cの上端部が圧接するリブ33が一体成形されている。
【0051】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明すると、本実施形態の車両用空調装置は吹出モード切替用のドア手段をなすデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29の操作位置を選択することにより、以下の吹出モードを設定できる。
【0052】
(1)フェイスモード
フェイスモードは主に夏期の冷房時に使用される吹出モードであり、吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29をそれぞれ図2の位置に操作する。このとき、デフロスタドア22は図1の最も時計方向に回転した2点鎖線位置▲1▼に操作される。
【0053】
これにより、デフロスタドア22のシール部22cがリブ32、33に圧接して、デフロスタ開口部21の入口側の2つの連通路24、25がともに閉塞されるので、デフロスタ開口部21を全閉状態とする。また、フェイスドア28がフェイス開口部26を全開状態としフット開口部27を全閉状態とする位置に操作され、フットドア29もフット開口部27を全閉状態とする位置に操作される。
【0054】
従って、送風機ユニット40の送風機44および冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)を作動させると、送風機ユニット40からの送風空気が蒸発器12で冷却され冷風となる。この冷風は冷風バイパス通路15を通してフェイス開口部26に流れ、このフェイス開口部26から冷風はフェイスダクトを通過して車室内の乗員上半身側に吹き出す。
【0055】
エアミックスドア16を図1の破線位置16aに操作すれば、蒸発器12通過後の冷風の全量を冷風バイパス通路15を通してフェイス開口部26に送り込み、最大冷房性能を発揮できる。また、エアミックスドア16を図1の破線位置16aから実線位置側へ操作すれば、冷風バイパス通路15を通過する冷風とヒータコア13で加熱される温風との風量割合を調整して所望温度の空調風を車室内の乗員上半身側に吹き出すことができる。
【0056】
(2)バイレベルモード
バイレベルモードは主に春秋の中間季節に使用される吹出モードであり、吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29をそれぞれ図3の位置に操作する。このとき、デフロスタドア22はフェイスモード時と同様に図1の最も時計方向に回転した位置▲1▼に維持され、デフロスタ開口部21の全閉状態を維持する。
【0057】
これに対し、フェイスドア28はフェイス開口部26とフット開口部27を半開状態とする中間位置に操作され、フットドア29はフット開口部27の全開位置に操作される。この結果、フェイス開口部26とフット開口部27の両者が半開状態で空気混合部20の下流側に連通する。
【0058】
このため、エアミックスドア16により温度調整された所望温度の空調風がフェイス開口部26とフット開口部27の両方から車室内の乗員上半身側と乗員足元部側に吹き出す。
【0059】
(3)フットモード
フットモードは主に冬期の暖房時に使用される吹出モードであり、吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29をそれぞれ図4の位置に操作する。このとき、デフロスタドア22はケース側のリブ32、33から僅少量だけ開離する位置に操作される。これにより、デフロスタドア22はデフロスタ開口部21の入口側の2つの連通路24、25を僅少量だけ開口する。一方、フェイスドア28はフェイス開口部26を全閉し、フットドア29はフット開口部27を全開する位置に操作される。
【0060】
従って、ヒータコア13で加熱され、エアミックスドア16により温度調整された温風の大部分がフット開口部27を通過して車室内の乗員足元部側に吹き出す。温度調整された温風の一部(例えば、10〜20%程度)はデフロスタ開口部21から車両窓ガラス側に吹き出す。
【0061】
これにより、乗員足元部の暖房を行うと同時に車両窓ガラスの防曇作用を発揮できる。エアミックスドア16を図4の実線で示す最大暖房位置に操作すれば、蒸発器12通過後の空気の全量をヒータコア13の通風路に流入して加熱できるので、最大暖房性能を発揮できる。
(4)フットデフロスタモード
フットデフロスタモードは、フットモードと同様に冬期の暖房時に主に使用される吹出モードであり、吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29をそれぞれ図1の位置に操作する。このとき、デフロスタドア22は図4のフットモード時の操作位置よりも所定角度だけ反時計方向に回転した位置に操作する。
【0062】
これにより、デフロスタドア22はデフロスタ開口部21の入口側の2つの連通路24、25の開度をフットモード時より所定量だけ増加する。一方、フェイスドア28はフェイス開口部26を全閉し、フットドア29はフット開口部27を全開する位置に維持される。
【0063】
従って、ヒータコア13で加熱され、エアミックスドア16により温度調整された温風がフット開口部27を通して車室内の乗員足元部側に吹き出すと同時に、この温風がデフロスタ開口部21を通して車両窓ガラス側に吹き出す。しかし、フットモードに比較してデフロスタ開口部21の開度が所定量増加するので、その分だけデフロスタ吹出風量が増加して車両窓ガラスの防曇性能をフットモード時より向上できる。なお、図1における矢印A1、A2、Bは、後述の空調装置停止時における空気流れを示すので、上記フットデフロスタモード時の作動説明と関係ない。
【0064】
(5)デフロスタモード
デフロスタモードは車両窓ガラスの防曇のための吹出モードであり、吹出モード操作機構によりデフロスタドア22、フェイスドア28およびフットドア29をそれぞれ図5の位置に操作する。このとき、デフロスタドア22は図1のフットデフロスタモード時の操作位置よりも所定角度だけ反時計方向に回転した位置、すなわち、最も反時計方向に回転した位置▲2▼に操作される。
【0065】
これにより、デフロスタドア22が鉛直状態よりも微小角度だけ車両前方側へ傾斜して、デフロスタドア22の板面がデフロスタ開口部21の入口側の連通路24、25における空気流れと平行になり、デフロスタドア22による圧損が最小となるので、デフロスタ開口部21が全開状態となる。
【0066】
一方、フェイスドア28とフットドア29はそれぞれフェイス開口部26とフット開口部27を全閉する位置に操作される。このため、ヒータコア13で加熱され、エアミックスドア16により温度調整された温風の全量をデフロスタ開口部21から車両窓ガラス側に吹き出して車両窓ガラスの曇り止めを行うことができる。
【0067】
ところで、冬期の低外気温時においては、通常、上記のフットモードあるいはフットデフロスタモードを設定して車室内の暖房を行う。その際、車両窓ガラスの曇り止め等を目的として冷凍サイクルを作動させ、蒸発器12により送風空気の冷却、除湿作用を発揮させると、蒸発器12表面に凝縮水が発生する。
【0068】
このように蒸発器12表面に凝縮水が発生した状態において、車両を停車して空調装置の作動、具体的には、送風機44および圧縮機を停止すると、凝縮水がヒータコア13の熱気により蒸発するという現象が発生する。
【0069】
すなわち、ヒータコア13内部の温水は空調装置の作動停止後も自身の熱容量にて高温状態をしばらくの間維持するので、ヒータコア13周辺の空気が空調装置の作動停止後もヒータコア13にて加熱される。そして、ヒータコア13と蒸発器12とが小さな間隔Lにて隣接配置されているので、ヒータコア13で加熱された熱気の一部は自然対流により蒸発器12表面に沿ってケース11内部の上方へ向かう。これにより、蒸発器12表面の凝縮水が熱気により加熱されて蒸発する。この凝縮水の蒸発による高湿度空気(熱気)は自然対流にて更に上方へ向かう。
【0070】
図1における矢印A1、A2、Bは空調装置の作動停止後におけるフットデフロスタモード状態での空気流れを示しており、矢印A1はヒータコア13で加熱された熱気のうち、蒸発器12側に向かう熱気を示し、矢印Bはヒータコア13で加熱された熱気のうち、ヒータコア13下流の温風通路19を上昇して連通路25(蒸発器12と反対側の連通路)へ向かう熱気を示す。矢印A1の熱気は、エアミックスドア16の先端部と蒸発器12の空気流れ下流側の表面との間の狭い間隙を通過して、矢印A2のようにエアミックスドア16の上面側に流れる。
【0071】
このようにヒータコア13で加熱された熱気が蒸発器12の空気流れ下流側の表面をなめるように上昇するので、蒸発器12表面の凝縮水が加熱され、凝縮水の蒸発が促進される。この結果、エアミックスドア16の上面側を流れる矢印A2の熱気は、凝縮水の蒸発による水蒸気を含む高湿度空気となる。
【0072】
しかし、本実施形態によると、デフロスタドア22のドア本体部22aの下端部付近から蒸発器12側(車両前方側)に所定高さhで突き出すガイド部材22dをドア本体部22aに設けているため、デフロスタ開口部21の入口側に位置する蒸発器12側の連通路24の通路面積(開度)を非常に小さい状態に縮小できる。
【0073】
これにより、デフロスタ開口部21の入口側に位置する2つの連通路24、25のうち、蒸発器12側の連通路24ではガイド部材22dによる通風抵抗が発生するので、2つの連通路24、25の通風抵抗バランスは蒸発器12側の連通路24に比較して蒸発器12と反対側の連通路25の方が相対的に低くなる。
【0074】
このため、ヒータコア13からの熱気の上昇流はヒータコア13の上流側が少なく、下流側が多くなる。この結果、ヒータコア13からの熱気の上昇流による凝縮水の蒸発量自体を減少できる。しかも、凝縮水の蒸発による水蒸気を含む高湿度空気がエアミックスドア16の上面側を流れても、蒸発器12側の連通路24に高湿度空気が直接、流入することをガイド部材22dにより抑制できる。
【0075】
この結果、エアミックスドア16の上面側の高湿度空気のほとんどは矢印A2のように温風通路19から連通路25側へ向かう熱気の上昇流(矢印B)の方へ流れる。そして、温風通路19側の矢印Bの熱気は凝縮水の蒸発による水蒸気を含まない乾燥空気であるため、矢印A2で示す少量の高湿度空気が混入しても、温風通路19側の矢印Bの熱気全体としての湿度は僅かに上昇するだけである。
【0076】
このようにして、温風通路19側の矢印Bの熱気(乾燥空気)を主体とした上昇流がデフロスタドア22の車両後方側に位置する連通路25を通過してデフロスタ開口部21に流入する。この温風通路19側の熱気は湿度が低いので、車両窓ガラスの内面に接触して冷却されても露点温度まで到達せず、車両窓ガラスの曇りが発生しない。
【0077】
なお、フットモードでは、2つの連通路24、25の通風面積(開度)がフットデフロスタモードに比較して一層小さくなるから、空調装置の作動停止後における車両窓ガラスの曇りをガイド部材22dによって一層確実に防止できる。
【0078】
一方、デフロスタモードでは、図5に示すようにデフロスタドア22がデフロスタ開口部21の全開位置に操作されるので、ガイド部材22dが存在しても蒸発器12側の連通路24の通路面積が大きくなる。しかし、デフロスタモードは車両窓ガラスの曇り除去のために一時的に使用される特別の吹出モードであるので、長時間にわたって連続的に使用されることはない。
【0079】
そのため、デフロスタモードの状態のまま空調装置の作動を停止させることは通常、発生しない。それ故、デフロスタモード時に蒸発器12側の連通路24の通路面積が大きくなっても実用上支障はない。
【0080】
(第2実施形態)
第1実施形態では、デフロスタドア22のドア本体部22aにガイド部材22dを一体成形して、ガイド部材22dを板形状の剛体により構成しているが、第2実施形態ではガイド部材22dを板形状の弾性体により構成する。
【0081】
図8、図9は第2実施形態を示すものであり、デフロスタドア22のドア本体部22aの下端部付近に板形状の弾性体により構成されたガイド部材22dを配置している。
【0082】
このガイド部材22dは、具体的には、ドア本体部22aの弾性シール部22cと同一材質(例えば、熱可塑性エラストマー)でよく、従って、ガイド部材22dを弾性シール部22cと一体に成形することができる。ガイド部材22dの断面形状の根元部の板厚を先端側の板厚より小さく設定して、ガイド部材22dがその根元部を起点として上下方向に容易に弾性変形できるようにしている。
【0083】
すなわち、図8および図9(a)は、フットデフロスタモード時における空調装置の作動停止後の状態を示す。この作動停止状態では、送風機44の停止に伴ってガイド部材22dに下方から上方への風圧が加わらない。このため、ガイド部材22dの先端部の板厚の大きい部分が重りとなって下方へ落下して、ケース側のリブ32上に接触する。
【0084】
これにより、デフロスタ開口部21の入口側の2つの連通路24、25のうち蒸発器12側の連通路24を実質上閉塞状態にすることができる。従って、空調装置の作動停止後に、凝縮水の蒸発による高湿度空気がデフロスタ開口部21側へ流入する程度をより一層低減できる。そのため、空調装置の作動停止後における車両窓ガラスの防曇性能をより一層向上できる。
【0085】
これに対し、空調装置の作動時には、図9(b)に示すように送風機44の作動によってガイド部材22dに下方から上方への風圧が加わるので、ガイド部材22dがこの風圧によって上方へ押し上げられる。これにより、蒸発器12側の連通路24を十分大きな通路面積でもって開口できるので、フットデフロスタモード時にデフロスタ吹出風量を容易に確保できる。
【0086】
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、デフロスタドア22のドア本体部22aにガイド部材22dを備える例について説明したが、第3実施形態は、ドア本体部22aにガイド部材22dを備えずに、ケース側のリブ32を車両窓ガラスの防曇のためのガイド手段として構成する。
【0087】
図10、図11は第3実施形態を示すものであり、図11(a)(b)(c)は、ケース側のリブ32の具体的形状の3つの例を示す。図11(a)の例では、ケース側のリブ32の突き出し寸法L1を第1、第2実施形態より大きくして、フットデフロスタモード時にリブ32の先端部とドア本体部22aの弾性シール部22cとの隙間L2が3mm以下となるようにしている。
【0088】
これにより、ドア本体部22a側にガイド部材22dを設けなくても、第1実施形態と同様の窓ガラス防曇効果を発揮できる。本発明者の検討によると、隙間L2を3mm以下に設定することにより、空調装置の停止時における車両窓ガラスの防曇効果を発揮できることを確認できた。
【0089】
また、リブ32の先端部は滑らかな円弧形状(R形状)32aに形成している。これにより、フットデフロスタモード位置からバイレベルモード位置およびフェイスモード位置側へデフロスタドア22を操作する時にリブ32の上面に弾性シール部22cを円滑に乗り上げることができ、ドア操作力の増加を抑制できる。
【0090】
次に、図11(b)はリブ32を中空部32bを有する形状にしてリブ32の厚さ寸法L3を拡大することにより、リブ32の先端部の円弧形状(R形状)32aの曲率半径を例えば5mm程度以上に増大できる。そして、フットデフロスタモード時におけるデフロスタドア22の操作位置では、ドア本体部22aの弾性シール部22cの先端部をリブ32の先端部の円弧形状32a上にラップするように配置している。
【0091】
これにより、フットデフロスタモード位置からバイレベルモード位置およびフェイスモード位置側へデフロスタドア22を操作する時にリブ32の上面にドア本体部22aの弾性シール部22cをより一層円滑に乗り上げることができ、ドア操作力の増加を抑制できる。
【0092】
次に、図11(c)はリブ32の上面に凹状の円弧面32cを形成している。この円弧面32cはリブ32の先端側に行くにつれてドア本体部22aの弾性シール部22cの先端の回転軌跡22eから徐々に開離するように形成してある。そして、フットデフロスタモード時におけるデフロスタドア22の操作位置では、ドア本体部22aの弾性シール部22cの先端がリブ32の上面の円弧面32cの先端部上にラップするように配置している。
【0093】
これにより、フットデフロスタモード位置(実線位置)からバイレベルモード位置およびフェイスモード位置(破線位置)側へデフロスタドア22を操作する時に、ドア本体部22aの弾性シール部22cをリブ32の円弧面32bからリブ32のドアシャット面32cへとより一層円滑に乗り上げることができ、ドア操作力の増加を抑制できる。
【0094】
なお、図11(b)および図11(c)の例においても、図11(a)と同様に、フットデフロスタモード時にリブ32の先端部とドア本体部22aの弾性シール部22cとの隙間L2を3mm以下に設定することにより、空調装置停止時における窓ガラス防曇効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の空調ユニットの断面図で、フットデフロスタモード時を示す。
【図2】第1実施形態による空調ユニットのフェイスモード時を示す断面図である。
【図3】第1実施形態による空調ユニットのバイレベルモード時を示す断面図である。
【図4】第1実施形態による空調ユニットのフットモード時を示す断面図である。
【図5】第1実施形態による空調ユニットのデフロスタモード時を示す断面図である。
【図6】第1実施形態による送風機ユニットの概略断面図である。
【図7】第1実施形態によるデフロスタドアの斜視図である。
【図8】第2実施形態による車両用空調装置の空調ユニットの断面図で、フットデフロスタモード時を示す。
【図9】図8の要部拡大断面図である。
【図10】第3実施形態による車両用空調装置の空調ユニットの断面図で、フットデフロスタモード時を示す。
【図11】(a)は図10の要部拡大断面図、(b)(c)は第3実施形態の他の例を示す要部拡大断面図である。
【図12】従来技術による車両用空調装置の空調ユニットの断面図で、フットデフロスタモード時を示す。
【符号の説明】
11…ケース、12…蒸発器(冷房用熱交換器)、
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)、22…デフロスタドア、
22a…ドア本体部、22b…回転軸、22d…ガイド部材(ガイド手段)、
24、25…連通路、27…フット開口部、29…フットドア、
44…送風機。

Claims (3)

  1. 車室内へ向かって流れる空気の通路を構成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配置され空気を冷却する冷房用熱交換器(12)と、
    前記ケース(11)内にて前記冷房用熱交換器(12)の下流側に隣接配置され空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    前記ケース(11)において前記冷房用熱交換器(12)および前記暖房用熱交換器(13)の上方側に配置されたデフロスタ開口部(21)と、
    前記デフロスタ開口部(21)を開閉するデフロスタドア(22)と、
    前記ケース(11)において前記暖房用熱交換器(13)の下流側に連通するように配置されたフット開口部(27)と、
    前記フット開口部(27)を開閉するフットドア(29)とを備え、
    前記デフロスタドア(22)は、板形状からなるドア本体部(22a)と、前記ドア本体部(22a)の中央部に一体に配置された回転軸(22b)とを有するバタフライドアにより構成され、
    前記デフロスタドア(22)は前記ケース(11)に前記回転軸(22b)により回転自在に支持され、
    前記デフロスタ開口部(21)は、前記ドア本体部(22a)の板面の前後両側に区画される2つの連通路(24、25)を通して前記冷房用熱交換器(12)の下流側および前記暖房用熱交換器(13)の下流側の両方に連通可能になっており、
    更に、前記2つの連通路(24、25)のうち、前記冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)に、前記冷房用熱交換器(12)の下流側から前記デフロスタ開口部(21)への空気流れを抑制するガイド部材(22d)を備え、
    前記ガイド部材(22d)は、前記ドア本体部(22a)の上流側先端部に接合され前記ドア本体部(22a)の上流側先端部から前記冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)へ突き出す板状の弾性体であり、
    前記ケース(11)内に送風する送風機(44)の作動時には前記ガイド部材(22d)が風圧により押し上げられて前記冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を拡大する方向に弾性変形し、
    一方、前記送風機(44)の停止時には前記ガイド部材(22d)が自重により前記冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)の通路面積を減少する方向に弾性変形することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ガイド部材(22d)は前記ドア本体部(22a)の弾性シール部(22c)と同一材質にて一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ケース(11)内を車両前方側から車両後方側へ向かって空気が流れるようになっており、
    前記ケース(11)内の車両前方側に前記冷房用熱交換器(12)が配置され、前記冷房用熱交換器(12)の車両後方側に前記暖房用熱交換器(13)が配置され、
    前記デフロスタ開口部(21)は、車両前後方向において前記冷房用熱交換器(12)と前記暖房用熱交換器(13)との中間部位の上方側に配置され、
    前記デフロスタドア(22)は、前記回転軸(22b)が車両左右方向に向くとともに前記ドア本体部(22a)の板面が車両上下方向に延びるように配置され、
    前記ドア本体部(22a)の板面の車両前方側に前記冷房用熱交換器(12)側の連通路(24)が形成され、前記ドア本体部(22a)の板面の車両後方側に前記2つの連通路(24、25)のうち残余の連通路(25)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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