JPH106746A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH106746A
JPH106746A JP8163413A JP16341396A JPH106746A JP H106746 A JPH106746 A JP H106746A JP 8163413 A JP8163413 A JP 8163413A JP 16341396 A JP16341396 A JP 16341396A JP H106746 A JPH106746 A JP H106746A
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上村  幸男
Kenji Suwa
健司 諏訪
Kazufumi Yomo
四方  一史
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用空調装置のケース内に導入する全空気
量のうち、防曇性を考慮した内気の導入割合をさらに向
上する。 【解決手段】 第1内気導入口31からの内気を一端か
ら導入し、他端ではフット開口部5に連通する第1空気
通路11と、外気導入口2からの外気を一端から導入
し、他端ではデフロスタ開口部7に連通する第2空気通
路12とを、仕切り板10によりケース1内に区画形成
し、さらに、第2内気導入口32からの内気を第2空気
通路12に混入させる内気案内路14を設ける。そし
て、内気案内路14を流れる内気より吸熱し、外気導入
口2からの外気へ放熱するヒートパイプ8を設けること
により、低湿な空気を形成する必要のある第2空気通路
12に、比較的低湿な外気と、ヒートパイプ8により除
湿された内気とを導入でき、防曇性を考慮した内気の導
入割合を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内を暖房可能な
車両用空調装置に関するもので、特に、熱源の得られに
くい電気自動車やディーゼル車等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭60−8105号公報で
は、車両のフロントガラスの曇りを防止して暖房を行う
車両用空調装置が提案されている。この車両用空調装置
のケース内には、内気導入口からフット開口部にかけて
の第1空気通路と、外気導入口からデフロスタ開口部に
かけての第2空気通路とが区画形成されており、さら
に、ケース内には、第1、第2空気通路内の空気を加熱
するヒータコアが設けられている。
【0003】このような構成の車両用空調装置におい
て、大きな暖房能力が要求されるフットモード時におい
ては、フット開口部から比較的暖房負荷の小さい内気を
吹き出すとともに、デフロスタ開口部から比較的湿気の
少ない外気を吹き出すようにしている。この結果、ヒー
タコアの暖房負荷の低減およびフロントガラスの防曇を
同時に図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術において、車両用空調装置のケース内に導入する全空
気量のうち、内気の導入割合を多くしすぎると、車室内
全体に関する湿度が高くなり、しかも、フロントガラス
に向けて吹き出す外気の量が小さくなるので、フロント
ガラスの防曇を図ることができなくなる。このため、内
気の導入割合の増加には限界があった。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
車両用空調装置のケース内に導入する全空気量のうち、
防曇性を考慮した内気の導入割合をさらに向上すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1および2に記載の発明では、内気導入口
(3)からの内気を一端から導入し、他端ではフット開
口部(5)に連通する第1空気通路(11)と、外気導
入口(2)からの外気を一端から導入し、他端ではデフ
ロスタ開口部(7)に連通する第2空気通路(12)と
を、ケース(1)内に区画形成し、内気導入口(3)か
らの内気より吸熱し、かつ、外気導入口(2)からの外
気へ放熱するヒートパイプ(8)を設けたことを特徴と
している。
【0007】このような構成によれば、比較的多湿な内
気から吸熱して、この内気の除湿を行うことができる。
よって、ケース(1)内に導入する全空気量のうち、防
曇性を考慮した内気の導入割合を従来より大きくでき、
ヒートパイプ(8)の下流に設けた暖房用熱交換器(2
2)の暖房負荷を低減できる。また、ヒートパイプ
(8)により第2空気通路(12)を流れる内気から吸
熱することで、この内気の温度が低下するが、これに対
して、ヒートパイプ(8)から第1空気通路(11)内
の外気へ放熱することにより、外気の温度が上昇する。
このように、ケース(1)内において、内気側の温度低
下を外気側の温度上昇で相殺できる。
【0008】また、このように、第2空気通路(12)
内の比較的高温な内気から、第1空気通路(11)内の
比較的低温な外気へ熱を移動することにより、第1空気
通路(11)と第2空気通路(12)との温度差を小さ
くでき、デフロスタ開口部(5)から漏れる冷たい風に
より乗員の暖房フィーリングを損ねる、という問題を抑
制できる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、第1空
気通路(11)を流れる内気を第2空気通路(12)側
へ導入する内気案内路(14)を、ケース(1)内にお
いてヒートパイプ(8)の下流側に設けている。ここ
で、ヒートパイプ(8)の下流側における内気はヒート
パイプ(8)により除湿されているので、この内気を内
気案内路(14)から第2空気通路(12)側へ導入し
ても、フロントガラスの防曇性を図ることができる。
【0010】さらに、第2空気通路(12)側へ、比較
的低温な外気に加えて比較的高温な内気も導入すること
により、この第2空気通路(12)と、内気のみが導入
される第1空気通路(11)との温度差を従来技術に比
べて小さくできる。また、請求項3および4に記載の発
明では、第2空気通路(12)を流れる外気に加えて、
内気導入口(31、32)からの内気を第2空気通路
(12)に混入させる内気案内路(14)を設け、この
内気案内路(14)を流れる内気より吸熱し、かつ、外
気導入口(2)からの外気へ放熱するヒートパイプ
(8)を設けたことを特徴としている。
【0011】従って、低湿な空気を形成する必要のある
第2空気通路(12)に、比較的低湿な外気と、ヒート
パイプ(8)により除湿された内気とを導入できる。こ
の結果、ケース(1)内に導入する全空気量のうち、防
曇性を考慮した内気の導入割合を従来より大きくでき、
ヒートパイプ(8)の下流に設けられた暖房用熱交換器
(22)の暖房負荷を低減できる。
【0012】さらに、第2空気通路(12)には、外気
に加えて内気も導入しているので、この第2空気通路
(12)と、内気のみが導入される第1空気通路(1
1)との温度差を小さくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1の実施形態)図1は車両用空調装置の模式的な断
面図であり、この車両用空調装置は、例えばディーゼル
エンジンを搭載するディーゼル車に搭載されるものであ
る。ディーゼルエンジンは一般的にガソリンエンジンに
比べ発熱量が小さいため、冬季における暖房能力が充分
得られにくいものである。
【0014】図1に示すように、車両用空調装置は、車
室内に向けて空気を送る空気通路をなす樹脂製のケース
1を備える。このケース1は、内外気切替部1Aと、空
調ユニット部1Bとが結合されることで構成されてお
り、一端1a側には外気導入口2、第1内気導入口3
1、および、第2内気導入口32が設けられ、他端1b
側には、乗員の足元へ空調風を吹き出すフット吹出口
(図示せず)に連通するフット開口部5、乗員の上半身
へ空調風を吹き出すフェイス吹出口(図示せず)に連通
するフェイス開口部6、および、フロントガラスへ空調
風を吹き出すデフロスタ吹出口(図示せず)に連通する
デフロスタ開口部7が設けられている。
【0015】内外気切替部1A内は、外気導入口2から
の外気が流通する外気案内路13と、第2内気導入口3
2からの内気が流通する内気案内路(請求項3および4
でいう内気案内路)14とが、副仕切り板100により
仕切られている。この副仕切り板100には、内気案内
路14内の内気から吸熱し、外気案内路13内の外気へ
放熱するヒートパイプ8が配設されている。
【0016】このヒートパイプ8は、内気案内路14お
よび外気案内路13をまたぐように、副仕切り板100
を貫通して配置されており、このヒートパイプ8の内部
では、内気案内路14内に配置される吸熱部8a側から
外気案内路13内に配置される放熱部8b側にかけて熱
媒体が循環するようになっている。なお、ヒートパイプ
8の吸熱部8aが重力方向下方、放熱部8bが重力方向
上方となるように配置されている。
【0017】そして、吸熱部8a側において熱媒体が比
較的高温な内気から吸熱して蒸発し、この蒸発して比重
の小さくなった熱媒体が上方の放熱部8b側へ移動す
る。すると、この放熱部8b側では、比較的低温な外気
へ放熱して凝縮し、凝縮して比重の大きくなった熱媒体
が下方の吸熱部8a側へ移動する。このようにして、熱
媒体がヒータパイプ8の内部で循環している。
【0018】さらに、ヒートパイプ8の吸熱部8aおよ
び放熱部8bの表面には、上記熱媒体と、内気および外
気との間の熱交換を促進するための伝熱フィン80a、
80bが備えられている。また、ケース1においてヒー
トパイプ8の下方に位置する部分には、ヒートパイプ8
に付着する水滴の排水口(図示しない)が形成されてい
る。
【0019】そして、ヒートパイプ8の下流側には、第
1、第2内外気切替ドア9a、9bが配設されている。
第2内外気切替ドア9bは、副仕切り板100の下流端
に配設されており、外気案内路13からの外気導入量と
内気案内路14からの内気導入量との導入割合を調整す
るものである。第1内外気切替ドア9aは、第1内気導
入口31近傍に配設されており、外気案内路13からの
外気導入量と第2内気導入口32からの内気導入量を調
整するものである。
【0020】第1、第2内外気切替ドア9a、9bの空
気下流側には、送風機4が配設されている。この送風機
4は、ケース1の一端1aから他端1bに向かう空気流
を発生させるもので、遠心式多翼ファン41、42、フ
ァン駆動用モータ43、および樹脂製のスクロールケー
シング44から構成されている。このスクロールケーシ
ング44内は、仕切り板10により、遠心式多翼ファン
41の送風空気が流れる第1空気通路11と、遠心式多
翼ファン42の送風空気が流れる第2空気通路12とに
仕切られている。
【0021】この結果、第1空気通路11には、外気案
内路13内の外気、または、第1内気導入口31からの
内気が導入され、第2空気通路12には、外気案内路1
3内の外気、または、内気案内路14内の内気が導入さ
れるようになっている。これら第1、第2空気通路1
1、12は、さらにケース1の他端1b側へ向かって延
びており、第1空気通路11はフット開口部5へ、第2
空気通路12はフェイス開口部6およびデフロスタ開口
部7へ連通している。
【0022】そして、空調ユニット1Bにおいて、送風
機4の空気下流側には、第1、第2空気通路11、12
の全面を塞ぐように、エバポレータ20が配設されてお
り、このエバポレータ20の空気下流側には、第1、第
2空気通路11、12の一部を塞ぐように、ヒータコア
(暖房用熱交換器)22が配設されている。具体的に、
ヒータコア22は、第1、第2空気通路11、12の仕
切り板10側半分程度を塞ぐものであり、ケース1内に
おいて、ヒータコア22の図1中上部および下部には、
バイパス通路23a、23bが形成される。
【0023】そして、エバポレータ20の空気下流側
で、かつ、ヒータコア22の空気上流側に配設されたエ
アミックスドア21a、21bにて、上記バイパス通路
23a、23bとヒータコア22とに送られる風量割合
を調節して、吹出空気温度を調節している。このエアミ
ックスドア21a、21bは、仕切り板10を中心に線
対称に開閉するように同時に駆動される。
【0024】さらに、上記フット開口部5、フェイス開
口部6およびデフロスタ開口部7にはそれぞれ、フット
用切替ドア51、フェイス用切替ドア61およびデフロ
スタ用切替ドア71が配設されており、これら切替ドア
51、61、71により各開口部5、6、7が開閉され
る。また、仕切り板10には、第1空気通路11と第2
空気通路12とを連通する連通口10aが形成されてお
り、上記フット用切替ドア51は、この連通口10aの
開閉も同時に行っている。
【0025】そして、車室内の前面に設けられた図示し
ないインストルメントパネルには、空調装置の操作部が
あり、この操作部に、吹出モードを切り換える吹出モー
ド切替スイッチ(図示せず)、車室内への吹出温度を指
示する吹出温度設定スイッチ等が設けられている。この
吹出モード切替スイッチは乗員により選択、操作され
る。吹出モードには、空調風を主にフット開口部5から
吹き出し、少量をデフロスタ開口部7から吹き出すフッ
トモード、フット開口部5とデフロスタ開口部7からほ
ぼ同量の空調風を吹き出すフットデフモード、デフロス
タ開口部7から空調風を吹き出すデフロスタモード、フ
ェイス開口部6とフット開口部5からほぼ同量の空調風
を吹き出すバイレベルモード、フェイス開口部6から空
調風を吹き出すフェイスモードがある。
【0026】そして、吹出モード切替スイッチや吹出温
度設定スイッチ等の操作信号が図示しない制御装置へ送
られる。この制御装置は、上記操作信号に基づいて所定
の演算を行い、この演算結果に基づいて、上記フット用
切替ドア51、フェイス用切替ドア61、デフロスタ用
切替ドア71、第1、第2内外気切替ドア9a、9bエ
アミックスドア21a、21bへ制御信号を出力し、駆
動制御する。
【0027】次に、上記構成による本実施形態の作動を
説明する。吹出モード切替スイッチによりフットモード
が選択されると、第1、第2内外気切替ドア9a、9b
が、図1中実線で示すように制御装置により駆動制御さ
れ、第1内気導入口31からの内気のみが第1空気通路
11に導入され、外気案内路13からの外気および内気
案内路14からの内気が第2空気通路12に導入され
る。
【0028】同時に、フット用切替ドア51、フェイス
用切替ドア61、およびデフロスタ用切替ドア71が、
図1中実線で示すように制御装置により駆動制御され、
フット開口部5が全開するとともに仕切り板10の連通
口10aが閉塞し、フェイス開口部6が閉塞し、デフロ
スタ開口部7が少し開口する。そして、例えば、最大暖
房時においては、エアミックスドア21a、21bが、
図1中実線で示すように制御装置により駆動制御され、
バイパス通路23a、23bを閉塞して、エバポレータ
20を通過した空気が全てヒータコア22を通過する。
【0029】そして、ヒートパイプ8において、吸熱部
8aでは、内気案内路14を流れる比較的多湿な内気か
ら吸熱し、放熱部8bでは、比較的湿気の少ない外気に
放熱する。この結果、内気案内路14を流れる内気は冷
却、除湿され、外気案内路13を流れる外気は加熱され
る。すると、内気中の水蒸気が結露して凝縮水となり、
この凝縮水が吸熱部8aの伝熱フィン80a表面に付着
し、表面を伝って下方へ落下して、上記排水口を介して
車外へ放出される。
【0030】そして、この除湿後の内気と、比較的湿気
の少ない外気とからなる空調風をデフロスタ開口部7か
ら吹き出すことにより、フロントガラスの防曇性を図り
つつ、ヒータコア22の暖房負荷を低減できる。また、
内気案内路14内の内気から吸熱することにより、この
内気の温度が低下するが、これに対して、外気案内路1
3内の外気に放熱することにより外気の温度が上昇す
る。よって、ケース1内において、内気の温度低下を外
気の温度上昇により相殺することができる。
【0031】また、第2空気通路12には、比較的温度
の低い外気に加えて、比較的温度の高い内気を導入して
いるので、この第2空気通路12と、内気のみが導入さ
れる第1空気通路との温度差を小さくできる。従って、
フット開口部5から車室内へ吹き出される空気と、デフ
ロスタ開口部7から車室内へ吹き出される空気との温度
差を小さくでき、乗員の暖房フィーリングを損ねる、と
いう問題を抑制できる。
【0032】ここで、本実施形態では、例えば、外気温
度が−20℃、外気の相対湿度が100%(絶対湿度が
0.6g/kg)、内気温度が25℃、内気の相対湿度
が30%(絶対湿度が5.9g/kg)として、外気導
入口2からの外気の導入量を90m3 /h、第1内気導
入口31からの内気の導入量を80m3 /h、第2内気
導入口32からの内気の導入量を30m3 /hとするこ
とにより、車室内のフロントガラスの防曇を保つことが
できることが発明者らの実験により確認されている。
【0033】そして、ヒートパイプ8により除湿された
除湿量は165g/hであり、効果的に除湿が行われる
ことがわかった。ここで、ヒートパイプ8の放熱部8b
における放熱を促進することにより、ヒートパイプ8の
除湿能力を向上することができることが一般に知られて
いる。そして、本実施形態のように、ヒートパイプ8の
吸熱部8aに送風する内気量に比べて、ヒートパイプ8
の放熱部8bに送風する外気量を非常に多くすることに
より、ヒートパイプ8の除湿能力を効果的に向上でき
る。
【0034】なお、上記作動ではフットモードにおいて
ヒートパイプ8を作動させたときについて述べたが、デ
フロスタモードにおいても、ヒートパイプ8を作動さ
せ、第2空気通路12に内気と外気が導入されるよう第
1、第2内外気切替ドア9a、9bを制御する。この結
果、フットモードと同じ効果が得られる。また、フェイ
スモード、バイレベルモード、デフロスタモードにおい
て、フェイス開口部6またはデフロスタ開口部7から低
湿な空調風を吹き出す必要がある場合、これらのモード
ではフットモードやフットデフモードに比べてさほど暖
房能力を必要としないため、第2空気通路12には、外
気導入口2からの外気のみを導入し、ヒートパイプ8は
作動させないものとする。
【0035】(第2の実施形態)第2の実施形態は、上
記第1の実施形態を変形したもので、図2に示すよう
に、外気案内路13および内気案内路14が、送風機4
の下流側に形成されたものである。具体的に、副仕切り
板100は、送風機4の遠心式多翼ファン41と遠心式
多翼ファン42との境界線上から下流側に向かって延び
ており、送風機4の下流側のケース1内を、遠心式多翼
ファン41側と遠心式多翼ファン42側とに仕切ってい
る。そして、仕切り板10の送風機4近傍部分により、
副仕切り板100により仕切られた遠心式多翼ファン4
1側の空間がさらに2つに仕切られている。
【0036】これにより、第1内気導入口31からの内
気が遠心式多翼ファン41を介して少なくとも導入され
る第1空気通路11と、第1空気通路11に一旦導入さ
れた内気が少なくとも導入される内気案内路14と、外
気導入口2からの外気が遠心式多翼ファン42を通って
少なくとも導入される外気案内路13とに、送風機4の
下流側が区画形成される。
【0037】そして、フットモードでは、第1、第2内
外気切替ドア9a、9bは図2中実線で示す位置に移動
し、この結果、遠心式多翼ファン41には内気が導入さ
れ、遠心式多翼ファン42には外気が導入される。する
と、第1空気通路11には、除湿されないままの内気が
導入され、第2空気通路12には、ヒートパイプ8によ
り除湿された内気、および、ヒートパイプ8により加熱
された外気が導入される。
【0038】これにより、上記第1の実施形態と同様の
効果が得られる。なお、第2空気通路12側への内気の
導入割合は、上述の副仕切り板100および仕切り板1
0の配置により決まるものであり、所定の導入割合とな
るように、ケース1を予め設計する。また、ヒートパイ
プ8をエバポレータ20の直前に配置することにより、
ヒートパイプ8に付着する水滴の排出口を、エバポレー
タ20近傍に元々設けられている、エバポレータ20に
付着する水滴の排出口と共有することができる。
【0039】(第3の実施形態)第3の実施形態は、図
3に示すように、ケース1の一端1aに内気導入口3が
1つだけ形成されたもので、上記第1、第2の実施形態
における内気案内路14を廃止している。このケース1
内には、一端に内気導入口3からの内気が導入され、他
端ではフット開口部5に連通する第1空気通路11と、
一端に外気導入口2からの外気が導入され、他端ではデ
フロスタ開口部7に連通する第2空気通路12とが、仕
切り板10により区画形成されている。
【0040】そして、外気導入口2および内気導入口3
の下流側には、第1空気通路11および第2空気通路1
2にまたがるように、仕切り板10に貫通してヒートパ
イプ8が配置されている。また、仕切り板10におい
て、ヒートパイプ8の下流側には、第1空気通路11と
第2空気通路12とを連通する連通口(請求項2でいう
内気案内路)15が形成されており、この連通口15近
傍には連通口15の開閉および内外気切替を行う内外気
切替ドア9が設けられている。
【0041】そして、フットモードでは、図3に示すよ
うに、第1空気通路11に内気、第2空気通路12に外
気が導入され、ヒートパイプ8の吸熱部8aの伝熱フィ
ン80aにより内気が冷却、除湿され、放熱部8bの伝
熱フィン80bを介して外気が加熱される。そして、内
外気切替ドア9を図3に示す位置に配置させることによ
り、第1空気通路11内の内気の一部が、連通口15を
介して第2空気通路12内へ導入される。
【0042】すると、遠心式多翼ファン42には、ヒー
トパイプ8により加熱された外気、および、ヒートパイ
プ8により除湿された少量の内気が導入され、遠心式多
翼ファン41には、ヒートパイプ8により除湿された内
気が導入される。ここで、第2空気通路12側には、ヒ
ートパイプ8により除湿された内気が導入されるので、
フロントガラスの防曇性を図ることができる。
【0043】このようにして、車室内に吹き出す全吹出
風量のうち、防曇性を考慮した内気の風量割合を従来よ
り大きくでき、ヒータコア22による暖房性能を向上で
きる。また、第2空気通路12側へ、外気のみならず除
湿した内気も導入することにより、第2空気通路12と
第1空気通路11との温度差を従来技術に比べて小さく
できる。
【0044】ここで、本実施形態では、例えば、外気温
度が−20℃、外気の相対湿度が100%(絶対湿度が
0.6g/kg)、内気温度が25℃、内気の相対湿度
が30%(絶対湿度が5.9g/kg)として、外気導
入口2からの外気の導入量を100m3 /h、内気導入
口3からの内気の導入量を100m3 /hとすることに
より、車室内のフロントガラスの防曇を保つことができ
ることが発明者らの実験により確認されている。そし
て、ヒートパイプ8により除湿された除湿量は10g/
hであった。
【0045】(他の実施形態)上記第1、第2の実施形
態では、内気案内路14をケース1内に形成していた
が、本発明はこれに限定されることはなく、第1内気導
入口31または第2内気導入口32から、ケース1の外
部を通って、第2空気通路12内へ連通するものであっ
てもよい。
【0046】また、上記第3の実施形態では、ヒートパ
イプ8により除湿した内気を内外気切替ドア9により第
2空気通路12側へ導入するようにしていたが、本発明
はこれに限定されることはなく、ヒートパイプ8により
除湿した内気は第1空気通路12側のみに導入するよう
にしてもよい。また、上記第1の実施形態では、フット
モードおよびフットデフモードのとき、内気案内路14
に内気、外気案内路13に外気を導入し、ヒートパイプ
8を作動させていたが、本発明はこれに限定されること
はなく、冬季のデフロスタモードのように、デフロスタ
開口部7から低湿で、しかも、より温かい空調風を吹き
出すのが好ましい場合も、内気案内路14に内気、外気
案内路13に外気を導入し、ヒートパイプ8を作動させ
てもよい。この結果、第2空気通路12に外気のみを導
入するのに比べて、ヒータコア22の暖房負荷を低減で
きる。しかも、第2空気通路12に導入される内気はヒ
ートパイプ8により除湿されているので、フロントガラ
スの防曇も図ることができる。
【0047】また、上記第1の実施形態における、フェ
イスモードやバイレベルモードのときにも、上記フット
モードのときと同様に第2空気通路12に内気および外
気を導入し、ヒータパイプ8を作動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す車両用空調装置
の模式的な断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す車両用空調装置
の模式的な断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す車両用空調装置
の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1…ケース、2…外気導入口、3、31、32…内気導
入口、4…送風機、5…フット開口部、7…デフロスタ
開口部、8…ヒートパイプ、10…仕切り板、11…第
1空気通路、12…第2空気通路、100…副仕切り
板、13…外気案内路、14…内気案内路、22…ヒー
タコア(暖房用熱交換器)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端(1a)には、外気を導入する外気
    導入口(2)および内気を導入する内気導入口(3)が
    備えられ、他端(1b)には、フロントガラスの内面に
    空調風を吹き出すデフロスタ開口部(7)および乗員の
    足元に空調風を吹き出すフット開口部(5)を少なくと
    も備えたケース(1)と、 前記ケース(1)内に配設され、前記一端(1a)から
    前記他端(1b)に向かう空気流を発生させる送風手段
    (4)と、 一端に前記内気導入口(3)からの内気が導入され、他
    端では前記フット開口部(5)に連通する第1空気通路
    (11)と、一端に前記外気導入口(2)からの外気が
    導入され、他端では前記デフロスタ開口部(7)に連通
    する第2空気通路(12)とに、前記ケース(1)内を
    仕切る仕切り部材(10)と、 前記ケース(1)内に設けられ、前記第1空気通路(1
    1)および前記第2空気通路(12)を流れる空気を加
    熱する暖房用熱交換器(22)と、 前記ケース(1)において、前記暖房用熱交換器(2
    2)の上流側に設けられ、前記内気導入口(3)からの
    内気より吸熱し、かつ、前記外気導入口(2)からの外
    気へ放熱するヒートパイプ(8)とを備えていることを
    特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記第1空気通路(11)を流れる内気
    を前記第2空気通路(12)側へ導入する内気案内路
    (15)が、前記ケース(1)内において前記ヒートパ
    イプ(8)の下流側に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 一端(1a)には、外気を導入する外気
    導入口(2)および内気を導入する少なくとも1つの内
    気導入口(31、32)が備えられ、他端(1b)に
    は、フロントガラスの内面に空調風を吹き出すデフロス
    タ開口部(7)および乗員の足元に空調風を吹き出すフ
    ット開口部(5)を少なくとも備えたケース(1)と、 前記ケース(1)内に配設され、前記一端(1a)から
    前記他端(1b)に向かう空気流を発生させる送風手段
    (4)と、 一端に前記内気導入口(31)からの内気が導入され、
    他端では前記フット開口部(5)に連通する第1空気通
    路(11)と、一端に前記外気導入口(2)からの外気
    が導入され、他端では前記デフロスタ開口部(7)に連
    通する第2空気通路(12)とに、前記ケース(1)内
    を仕切る仕切り部材(10)と、 前記ケース(1)内に設けられ、前記第1空気通路(1
    1)および前記第2空気通路(12)を流れる空気を加
    熱する暖房用熱交換器(22)と、 前記第2空気通路(12)を流れる外気に加えて、前記
    内気導入口(31、32)からの内気を前記第2空気通
    路(12)に混入させる内気案内路(14)と、 前記ケース(1)において、前記暖房用熱交換器(2
    2)の上流側に設けられ、前記内気案内路(14)を流
    れる内気より吸熱し、かつ、前記外気導入口(2)から
    の外気へ放熱するヒートパイプ(8)とを備えているこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記内気案内路(14)と、前記外気導
    入口(2)からの内気を前記第2空気通路(12)へ導
    く外気案内路(13)とに、前記ケース(1)内を仕切
    る副仕切り部材(100)が、前記ケース(1)内に設
    けられており、 前記副仕切り部材(100)を貫通するように前記ヒー
    トパイプ(8)が配設されていることを特徴とする請求
    項3に記載の車両用空調装置。
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