JPH0640249A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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Publication number
JPH0640249A
JPH0640249A JP22865292A JP22865292A JPH0640249A JP H0640249 A JPH0640249 A JP H0640249A JP 22865292 A JP22865292 A JP 22865292A JP 22865292 A JP22865292 A JP 22865292A JP H0640249 A JPH0640249 A JP H0640249A
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JP
Japan
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air
evaporator
outside air
ventilation passage
passage
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Application number
JP22865292A
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English (en)
Inventor
Akihisa Kokubo
彰久 小久保
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Hideo Ota
秀夫 太田
Takashi Tanaka
尚 田中
Yuichi Shirota
雄一 城田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、冷凍サイクルが運転しにくい環境
下での暖房運転時において、ウインド内面に結露を発生
させず、十分な空調能力を得るようにする。 【構成】外気が流通する通風路4と内気が流通する通風
路5とを設け、これら通風路4,5の双方に対して交わ
るように冷凍サイクルの蒸発器14を設け、かつウイン
ド面に結露が発生しやすい状態のときに、蒸発器14の
内部を密閉化して、同蒸発器14を、風路4内に露出す
る側を凝縮部とし、風路5内に露出する側を蒸発部とし
たヒ−トパイプとして作用させる機構25を設けて、冷
凍サイクルを運転することなしに、同ヒ−トパイプで生
じる熱の移動により、内気に含まれる湿気分を、低温の
外気を利用して除去しながら、車室内を空調するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、取入れた車室の内
気、外気をエンジンの排熱で加熱して、車室内を暖房す
る自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置は、外気,車室の内気
を取入れる吸込口と、車室内に開口する吹出口とを連通
する通風路に、吸込口側から順に、冷凍サイクルを構成
する蒸発器,エンジンの排熱を熱源とするヒ−タコアを
設けて構成されている。そして、吸込口から取入れられ
た外気,内気をヒ−タコアの熱交換で加熱することによ
り、自動車の車室内を暖房するようにしている。
【0003】こうした自動車用空調装置は、エンジンの
排熱に暖房熱源を頼っているために、エンジンの排熱が
不足しているときの暖房運転には、十分な暖房能力が得
られない欠点をもっている。特にエンジンがアイドル運
転をしているような低負荷時や寒冷地での暖房は、その
代表的な状態である。
【0004】ところが、こうした暖房運転時は、車室内
のウインド面(フロントガラスウインド,サイドガラス
ウインド,リアガラスウインドなど)に結露が着きやす
い、すなわちウインド面に曇りが生じやすい車室環境と
なるので、その暖房運転が継続したまま自動車の運転が
行われた場合、多人数が乗車したような場合など、ウイ
ンド内面に曇りが生じてしまう。
【0005】このようなときには、冷凍サイクルを作動
させて、蒸発器の蒸発作用で、内気中に含まれる湿気を
除去(除湿暖房運転)することが考えられる。
【0006】しかしながら、この運転は、低い温度とな
っている車室温度よりも、蒸発器の蒸発温度を低く設定
した冷凍サイクル運転をしなければならない都合上、冷
凍サイクルは運転しにくく、しかもたとえ冷凍サイクル
運転して除湿しても、この除湿暖房が継続されることに
よって、吹出温度が下がり、逆に車室内の温度を低下さ
せてしまう不都合をもたらす。
【0007】このような問題を解決するような技術は見
られなく、従来には、特公平1−27891号公報に開
示されているように、窓ガラス(ウインド)の結露を検
出する結露センサと車室内の湿度を検出する湿度センサ
とを用い、窓ガラスの結露が結露センサによって検出さ
れるときは同結露を除去するように外気の取入量を増加
させ、検出されないときは湿度センサの検出値に応じて
内外気の取入割合を調節するようにした技術などが提案
されている実情にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、この公報の
技術は、窓ガラスに生じた結露を除去するもので、除湿
暖房ができない環境下(冷凍サイクルの運転がしにくい
ことによる)での曇りの発生を防ぐものではない。
【0009】このため、自動車における視認性の悪化を
回避するには至らなく、上記の環境下における曇り発生
を防げる技術が要望されている。
【0010】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、ウインド内面
に結露が生じやすく、かつ冷凍サイクルが運転しにくい
環境下における空調運転時において、換気量(外気導入
量)を不要に増やすような換気ロスなく、かつウインド
面に結露を発生させずに、十分な暖房能力を得ることが
可能な自動車用空調装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の自動車用空調装置は、外気が流通す
る第1の通風路と内気が流通する第2の通風路とを設
け、さらに第1の通風路を流通する外気と第2の通風路
を流通する内気とを熱交換させる熱交換手段を設けたこ
とにある。
【0012】請求項2に記載の自動車用空調装置は、外
気が流通する第1の通風路と内気が流通する第2の通風
路とを設け、これら第1および第2の通風路の双方に対
して交わるように冷凍サイクルを構成する蒸発器を設
け、さらにこの蒸発器を、前記第1の風路内に露出する
側を凝縮部とし、前記第2風路内に露出する側を蒸発部
としたヒ−トパイプ熱交換器として作用させる手段を設
けたことにある。
【0013】請求項3に記載の自動車用空調装置は、外
気が流通する第1の通風路と内気が流通する第2の通風
路とを設け、これら第1および第2の通風路に少なくと
も一方は冷凍サイクルを構成する蒸発器として熱交換器
をそれぞれ設け、かつこれら熱交換器に封入されている
冷媒を同熱交換器間で循環させ、前記第1の通風路に配
置された熱交換器を凝縮部とし、第2の通風路に配置さ
れた熱交換器を蒸発部として、前記熱交換器をヒ−トパ
イプ熱交換器として作用させる冷媒循環手段を設けたこ
とにある。
【0014】請求項4に記載の自動車用空調装置は、外
気が流通する第1の通風路と内気が流通する第2の通風
路とを設け、これら第1の通風路と第2の通風路との間
に外気と内気とを熱交換させる熱交換体を設け、前記熱
交換体における露点温度を求める手段を設け、この露点
温度に応じた、外気導入量に対する内気導入量を求める
手段を設け、この求めた外気導入量、内気導入量にした
がって、第1の通風路および第2の通風路に外気、内気
を通風させる手段を設けたことにある。
【0015】
【作用】請求項1に記載の自動車用空調装置によると、
車室内の暖房運転時、熱交換手段を介して、低温の外気
とかなり温度が高くなっている内気とが熱交換する。
【0016】この外気との熱交換によって、内気に含ま
れる湿気分が、低温の外気を利用して、除去される(除
湿)。
【0017】これにより、換気量(外気導入量)を増や
さず、車室温度の低下の原因となる冷凍サイクルの運転
を不要にして、ウインド内面に結露が発生しやすい環境
を是正する。
【0018】つまり、ウインド内面に結露を発生させず
に、十分な空調(暖房)能力を得ることができることと
なる。
【0019】請求項2に記載の自動車用空調装置は、車
室内の暖房運転時、ウインド内面に結露が発生しやすい
環境状態のとき、蒸発器をヒ−トパイプ熱交換器として
作用させる。
【0020】すると、蒸発器の一方の部分は低温な外気
が通る第1の通風路に露出し、他の部分はそれより、か
なり温度が高くなっている内気が通る第2の通風路に露
出しているから、蒸発器全体は、第1の通風路に露出す
る一方部分が放熱部に相当する凝縮部、第2の通風路に
露出する他方部分が吸熱部に相当する蒸発部となる、一
種のヒ−トパイプと同じような熱の移動作用が働く熱移
動体となる。
【0021】つまり、蒸発器の内部の冷媒は、つぎのよ
うに相が変わる。
【0022】すなわち、蒸発器の一方部分において、冷
媒が外気との熱交換により凝縮を起こす。この凝縮した
冷媒が蒸発器の他方部分に至ると、今度は同液冷媒が内
気との熱交換により、蒸発して内気から熱を奪う。そし
て、この蒸発した冷媒が蒸発器の一方部分に上昇して、
再び上記のような凝縮が行われるという熱サイフォンの
作用が繰返しなされる。
【0023】こうした熱の移動により、内気に含まれる
湿気分が、低温の外気を利用して、除去される(除
湿)。
【0024】これにより、換気量(外気導入量)を増や
さず、車室温度の低下の原因となる冷凍サイクルの運転
を不要にして、ウインド内面に結露が発生しやすい環境
を是正する。
【0025】つまり、ウインド内面に結露を発生させず
に、十分な空調(暖房)能力を得ることができることと
なる。
【0026】請求項3に記載の自動車用空調装置は、請
求項2に記載した冷媒の移動でヒ−トパイプを構成する
ようにしたのではなく、冷媒を強制的に移動させること
によりヒ−トパイプを構成する。
【0027】すなわち、車室内の暖房運転時、ウインド
内面に結露が発生しやすい環境状態のとき、冷媒循環手
段によって、第1の通風路に配置されている熱交換器と
第2の通風路に配置されている熱交換器との間に、封入
されている冷媒を循環させる。
【0028】この循環によって、熱交換器がヒ−トパイ
プ熱交換器として作用していく。
【0029】これにより、ウインド内面に結露を発生さ
せずに、十分な空調(暖房)能力が得られる。
【0030】しかも、強制式なので、第1の通風路、第
2の通風路がどのように配置されても、つまり第1の通
風路、第2の通風路の位置関係に関わらず、外気を利用
して内気の除湿が行える。
【0031】請求項4に記載の自動車用空調装置は、車
室内の暖房運転時、熱交換体において最適に除湿を行え
るべく、熱交換体における露点温度を求め、かつ同露点
温度に応じた外気導入量に対する内気導入量を求める。
そして、この求めた外気導入量および内気導入量にした
がって、第1の通風路、第2に通風路に外気、内気を通
風させる。
【0032】これにより、外気との熱交換によって内気
に含まれる湿気分が、低温の外気を利用して、効果的に
除去される(除湿)。
【0033】
【実施例】以下、請求項1および請求項2に記載の発明
を図1および図2に示す第1の実施例にもとづいて説明
する。図1は、この発明を適用した自動車用空調装置の
全体の概略構成を示し、1は左側を吸込側とし、右側を
吹出側とした通風路である。この通風路1の吸込側は、
上下方向に対して二股に分かれている。またこの二股に
分ける境界部分2aには、同部分から吹出側に向って延
びる仕切壁3が突設されていて、通風路1の吸込側の全
体を上下2段に仕切っている。これにより、通風路1
を、上側に配置した外気が流通する風路4(第1の通風
路に相当)と、下側に配置した内気が流通する風路5
(第2の通風路に相当)とに分割している。
【0034】二股部分の各上側部分6、下側部分7に
は、ブロア8a,8b(いずれもファンモ−タ10の出
力軸にファン9を直結してなるもの)が設けられてい
る。そして、上側のブロア8aの吸込側は、上側部分6
に設けた吸込口11に介して、外気(車室外)に連通し
ている。また下側のブロア8bの吸込側は、下側部分7
に設けた吸込口12を介して自動車の車室内(図示しな
い)に連通しており、各ブロア8a,8bの作動にした
がって、外気、内気を通風路1の吹出側の端部に設けた
デフロスタ,フェ−ス,フットなどの各種吹出口13を
介して、車室へ吹き出せるようにしている。
【0035】仕切壁3で仕切られた各風路4,5には、
例えば同仕切壁3でフィン間が完全に仕切られるように
して蒸発器14(室内側熱交換器)が、風路4,5の通
風方向と直角方向に沿って連続して設けられている。詳
しくは、蒸発器14は、風路4に対しては同風路4の開
口全体を塞ぐように、風路5に対しては同風路5の下側
の一部を残して開口を塞ぐようにして設けられている。
そして、風路5の下側の開放部分をバイパス路20とし
ている。蒸発器14には、感熱筒15aで感知した後述
のコンプレッサ18の吸込側の温度にしたがって絞り開
度が可変する膨張弁15、レシ−バタンク16、凝縮器
17、自動車の走行用エンジン(図示しない)で駆動さ
れるコンプレッサ18が冷媒管19を介して順に接続さ
れていて、コンプレッサ18の運転にしたがって冷凍サ
イクルを運転できるようにしている。
【0036】なお、バイパス路20には内気風量調節ダ
ンパ21が設けられ、同ダンパ21の開度により蒸発器
14を通る内気の量を可変できるようにしてある。
【0037】蒸発器14と吹出口13との間の通風路部
分には、上記走行用エンジンの冷却水系につながるヒ−
タコア22が配設されている。このヒ−タコア22との
熱交換により、走行用エンジンの排熱を熱源として、通
風路1を流通する外気、内気を加熱するようにしてい
る。
【0038】なお、ヒ−タコア22の入口部にはエアミ
ックダンパ23が設けられていて、同ダンパ23の開度
により冷風と温風と混合比を変えて適温を作るようにし
ている。但し、24は蒸発器14からの吹出温度を検出
するためのエアサ−モセンサである。
【0039】また蒸発器14の入口側および出口側に
は、例えば電磁二方弁で構成される開閉弁25(密閉化
手段に相当)がそれぞれ設けられている。そして、これ
ら開閉弁25,25を閉じることによって、蒸発器14
の内部を密閉化できるようにしてある。
【0040】一方、26は例えばマイクロコンピュ−タ
およびその周辺機器で構成されたECU(エレクトロニ
ック コントロ−ル ユニット)である。ECU26に
は、操作パネル26aが接続されていて、同操作パネル
26aに設けた各種操作スイッチ類(図示しない)か
ら、「冷房」、「暖房」、「除湿暖房」、「内気導
入」、「外気導入」、「設定温度」などを運転を入力で
きるようにしてある。
【0041】またECU26には、上記エアサ−モセン
サ24、自動車の車室内の温度を検出する室温センサ2
7、外気の温度を検出する外気温センサ28、自動車の
ウインド(フロントガラスウインド、サイドガラスウイ
ンド、リアガラスウインドなど)を通して車室内へ入射
する日射量を検出する日射センサ29、自動車のウイン
ド内面(フロントウインド、サイドウインド、リアウイ
ンドなど)の温度を検出するウインド温センサ31、自
動車の車室内の湿度を検出する湿度センサ32が接続さ
れていて、ECU26に空調制御に必要な各種の情報を
入力できるようにしている。またECU26には、ブロ
ア8a,8bのファンモ−タ10、各種ダンパ21,2
3を駆動する駆動モ−タ21a,23a、コンプレッサ
18をオンオフするための走行用エンジンとコンプレッ
サ18との間に設けた電磁クラッチ(図示しない)、開
閉弁25,25が接続されていて、ECU26からの指
令にしたがって各種機器を所定に作動させるようにして
ある。
【0042】すなわち、ECU26には、つぎのような
機能が設定されている。
【0043】例えば車室温度と設定温度との差にしたが
ってコンプレッサ18の作動を制御する機能。
【0044】例えば設定温度に車室温度を維持するのに
必要な吹出温度を各種センサから得た検出値にしたがっ
て求める機能。
【0045】同演算によって求めた吹出温度にしたがっ
てエアミックスダンパ23の開度を制御する機能。
【0046】例えば湿度センサ32から検出された絶対
湿度から自動車のウインド内面の露点温度を求める機
能。
【0047】同露点温度がウインド温センサ31から検
出されたウインド内面の温度で設定された換気量補正の
許容範囲であるか否かを判定する機能。
【0048】同判定結果にしたがい、許容範囲内のとき
はブロア8a,8bの風量を可変し、内外気の割合を露
点温度とウインド内面の温度との差にしたがって制御す
る機能。
【0049】上記許容範囲を越えたときは、開閉弁2
5、25を「閉」にして、蒸発器14の全体を密閉化さ
せる機能。
【0050】上記換気量から、車内温度および外気温セ
ンサ28に対する蒸発器14を通る内気の量を、例えば
予めRAMに設定されたマップにしたがって求める機
能。
【0051】同内気導入量になるよう内気風量調節ダン
パ21の開度を制御する機能。
【0052】こうした機能により、自動車のウインド内
面に曇り(結露)が生じやすく、かつ冷凍サイクルが運
転しにくい環境下において、換気量(外気導入量)を増
やさず、除湿しながら暖房できるようにしている。
【0053】図2に、この暖房運転の制御を説明するた
めのフロ−チャ−トが示されている。
【0054】このフロ−チャ−トにしたがって暖房運転
の制御を説明すれば、イグニションスイッチを操作して
走行用エンジンを始動させた後、操作パネル26aから
「暖房」を起動するスイッチを操作する。
【0055】すると、まず、ECU26は、ステップS
1に示されるように現在の自動車の環境状態を各種セン
サから読み込む。すなわち、室温センサ27から出力さ
れる検出信号から車室温度を読取り、外気温センサ28
から出力される検出信号から外気温度を読取り、日射セ
ンサから出力される検出信号から日射量を読取り、ウイ
ンド温センサ31から出力される検出信号からウインド
内面の温度を読取り、湿度センサ32から車室内の湿度
を読取る。
【0056】ここで、ECU26には、目標吹出温度T
aoを設定する与式がつぎに示すように設定されていて、
操作パネル26aから入力された設定温度Tset にした
がって、目標吹出温度Taoを求めていく。
【0057】Tao=Kset ・Tset −(Kr ・Tr )−
(Kam・Tam)−(Ks ・St )−C 但し、Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは定数、Tr は車
室内温度、Tamは外気温度、St は日射量。
【0058】ついで、ステップS2において、予め設定
されたマップにしたがって、目標吹出温度Taoからエア
ミックスダンパ23の開度が定められる。具体的には、
エンジン排熱が少ないアイドリング時の暖房運転なの
で、例えば最大開度が設定される。そして、この設定し
た開度となるように駆動モ−タ23aを駆動する。
【0059】つぎにステップS3に進み、ECU26
は、湿度センサ32から出力された絶対湿度Xr から、
ウインド内面の露点温度Tdを求める。
【0060】ついで、ステップS4において、この求め
た露点温度Tdが、ウインド温センサ31で読取った現
在のウインド内面の温度Tgiに対して、大きいか否かを
判定する。
【0061】このとき、「Tgi>Td +α」であれば、
ECU26は、自動車の車室は、ウインドの内面に曇り
(結露)が生じにくい状態、あるいは生じない状態であ
ると判定し、ステップS6に進んで、露点温度Tdとウ
インド内面の温度Tgiとの差にしたがって、内外気割合
を設定する。そして、ECU26は、この内外気割合に
なるように外気側のブロア8a、内気側のブロア8bを
作動させる。
【0062】こうしたステップS6までの処理は、露点
温度Tdがウインド内面の温度が「Tgi−α」より高く
なるまで繰返し行われ、内気量の割合を多くしながら、
自動車の車室内を暖房する。つまり、「従来の技術」の
項で述べた如く吹出空気を内気化して、ヒ−タコア2の
エンジン排熱を暖房に有効に作用させる。
【0063】そして、この許容範囲を越えると、ECU
26は、車室内のウインド面に曇りが生じやすく、かつ
冷凍サイクルによる除湿がしにくい(低車室内温度)と
いう環境であると判定して、ステップS7,ステップS
8に進む。
【0064】すると、ECU26は、蒸発器14の出入
部側にある開閉弁25を「閉」にし、内気風量調節ダン
パ21の開度位置を、バイパス路20を閉じる位置に設
定していく。
【0065】これにより、蒸発器14の内部は密閉され
て、同蒸発器14内に封入されていた冷媒がそのまま内
部に密閉される。
【0066】このとき、蒸発器14の上側は低温な外気
が通る風路4に露出し、下側はそれより、かなり温度が
高くなっている内気が通る風路5に露出しているから、
蒸発器全体は、風路4に露出している上側部分が、放熱
部に相当する凝縮部となり、風路5に露出している下側
部分が、吸熱部に相当する蒸発部となる、一種のヒ−ト
パイプと同じような熱の移動作用が働く熱移動体(ヒ−
トパイプ熱交換器)となる。
【0067】そして、内気風量調節ダンパ21の閉位置
によって、この熱移動体の蒸発部に対して、内気の熱が
最も吸熱しやすい状態に設定されることになる(内気が
全て蒸発器14を通過する状態)。
【0068】これによって、蒸発器14の内部に密閉さ
れた冷媒は、つぎのように相が変わって熱を移動させて
いく。
【0069】すなわち、蒸発器14の上部分(凝縮部)
において、冷媒が外気との熱交換により凝縮を起こす。
この凝縮した冷媒が重力によって蒸発器14の下部分
(蒸発部)に至ると、今度は同液冷媒が内気との熱交換
により、蒸発して内気から熱を奪う。このとき、内気に
含まれる湿気分が除去される。そして、この蒸発した冷
媒が蒸発器の上側に上昇して、再び上記のような凝縮が
行われる熱サイフォンの作用が繰返しなされる。
【0070】こうした熱の移動により、低温の外気を利
用して、自動車の車室内を除湿暖房させることになる。
【0071】これにより、換気量(外気導入量)を増や
さず、車室温度の低下の原因となる冷凍サイクルの運転
を不要にして、ウインド面に結露が発生しやすい環境を
是正する。
【0072】つまり、ウインド内面に結露を発生させず
に、十分な暖房(空調)能力を得ることができることに
なる。
【0073】なお、図1中の開閉弁25はなくとも、熱
サイフォンとして作動するものであることを記してお
く。
【0074】図3は、この発明の第2の実施例を示す。
【0075】図3に示される自動車用空調装置は、蒸発
器14の通風入口側の仕切壁3にダンパ35を設け、上
述した第1の実施例で説明した作用に加えて、暖房運転
時は、図3の(a)に示されるようにダンパ35を仕切
壁3と真っすぐに連なる位置に設定し、蒸発器14を熱
サイフォンとして作用させたときの除湿暖房運転時は、
図3の(b)に示されるようにダンパ35を内気が蒸発
器14の下端部に集中して通風する位置に設定して、蒸
発器14の伝熱面積の可変から効率良く熱サイフォンを
作用させようとしたものである。
【0076】図4は、この発明の第3の実施例を示す。
【0077】図4に示される自動車用空調装置は、蒸発
器14とヒ−タコア22との間にダンパ40を設けて、
蒸発器14を通過した外気を車外へ排出させたものであ
る。図5は、この発明の第4の実施例を示す。
【0078】図5に示される自動車用空調装置は、蒸発
器14とヒ−タコア22との間に内気を吸込ダンパ45
を設けて、内気を取り入れるようにしたものである。
【0079】図6は、この発明の第5の実施例を示す。
【0080】図6に示される自動車用空調装置は、蒸発
器14とヒ−タコア22との間にダンパ50を設けて、
蒸発器14を通過した内気を車外へ排出させたものであ
る。なお、上述したいずれの実施例とも、仕切壁3で蒸
発器14を完全に仕切るような構成を採用したが、仕切
らなくとも同様な効果を奏するものである。
【0081】図7は、請求項3に記載の発明の実施例と
なる第6の実施例を示す。
【0082】図7に示される自動車用空調装置は、上記
した実施例のように重力を利用した冷媒の移動でヒ−ト
パイプを構成するようにしたのではなく、冷媒を強制的
に移動させてヒ−トパイプを構成するようにしたもので
ある。
【0083】すなわち、通風路1は、風路4(外気側)
と風路5(内気側)とに完全に分割されている。また各
風路4,5はそれぞれ異なる位置に配置されているもの
である。蒸発器14は、凝縮部となる部分14a(熱交
換体)と、蒸発部となる部分14b(熱交換体)とに分
割されている。なお、この蒸発器14に冷凍サイクル機
器を接続して、上記第1の実施例と同様の冷凍サイクル
を構成するが、冷凍サイクル機器は図示していない。ま
た開閉弁25も図示していない。
【0084】風路4には凝縮部分14a、ブロア8a、
ヒ−タコア22、ミックスダンパ23を配設してある。
また風路5には、ブロア8b、蒸発部分14b、内気風
量調節ダンパ21を配設してある。
【0085】凝縮部分14aと蒸発部分14bとの双方
は、循環路36を介して連結される。この循環路36に
は、レシ−バタンク37、冷媒循環ポンプ38が設けら
れている(冷媒循環手段)。
【0086】ECU26には、上記した第1の実施例で
説明した機能に加えて、「ウインド面に曇りが生じやす
く、かつ冷凍サイクルによる除湿がしにくい(低車室内
温度)」という環境であると判定したとき、冷媒循環ポ
ンプ38の運転を開始する機能を設定してある。
【0087】但し、センサ系は上記第1の実施例と同じ
なので、図7からは省略してある。
【0088】これにより、外気,内気をヒ−タコア22
で加熱して車室内を暖房する暖房運転時、ECU26に
よって、ウインド面に曇りが生じやすく、かつ冷凍サイ
クルによる除湿がしにくいという環境状態と判定される
と、開閉弁25によって蒸発器14を密閉にするととも
に、冷媒循環ポンプ38をオンして、蒸発器14に封入
されている冷媒を凝縮部分14a、蒸発部分14bとの
間に循環させる。
【0089】この循環によって、上記第1の実施例のと
きと同様のヒ−トパイプの作用が風路4、5に分割配置
されている凝縮部分14a、蒸発部分14b間に生じ
る。
【0090】これにより、上記第1の実施例と同様、ウ
インド内面に結露を発生させずに、十分な暖房(空調)
能力を得ることができる。しかも、強制式なので、分割
された風路4,5がどのように配置されても、つまり風
路4,5の位置関係に関わらず、外気を利用して除湿を
行うことができる。
【0091】なお、この実施例では第1の実施例の開閉
弁回りの構成をそのまま流用した構成を採用したが、開
閉弁を使用しなくとも、蒸発器14をヒ−トパイプとし
て作用させることができるものである。
【0092】またこの実施例ではポンプを採用したが、
これに限らず、冷媒を循環させるものであればよい。
【0093】図8は、この発明の第7の実施例を示す。
【0094】図8に示される自動車用空調装置は、上記
第1の実施例の変形例で、外気,内気を取入れる吸込口
11,12と各種吹出口13とを連通する通風路1を分
割するのではなく、通風路1を風路4とし、この風路4
に対し、別途、車室内に連通する内気の吸込口40と車
室内に開口する吹出口41とを連通する通風路43を並
設して、この通風路43を風路5とし、これに第1の実
施例と同様、双方に対して交わるように蒸発器14を配
設して、自動車用空調装置が外気モ−ド(外気を導入す
るモ−ド)のとき、低温の外気を利用して除湿を行える
ようにしたものである。
【0095】但し、図8中、44は内気と外気とを切替
えるダンパ、45は風路5に内気を流通させるブロア、
46はデフロスタにモ−ドを替えるためのモ−ド切替デ
フダンパ、47はベント又はヒ−タにモ−ドを替えるた
めのモ−ド切替ベントダンパを示す。
【0096】この自動車用空調装置は、通常の車室内の
冷暖房は、ダンパ44、通風路43、エアミックスダン
パ23、ヒ−タコア22、ブロア8aを用いて行なう。
そして、蒸発器14を除湿器として利用するとき(冬場
の低温時といった、ウインド面に曇りが生じやすく、か
つ冷凍サイクルによる除湿がしにくいとき)は、図8に
示されるように各機器を作動させる。
【0097】すなわち、ダンパ44を外気だけが取入れ
られる側に切替え、エアミックスダンパ23をヒ−タコ
ア22だけを通過する側に切替え、モ−ド切替デフダン
パ46ならびにモ−ド切替ベントダンパ47によって、
フット方向へ大部分が吹き出されるようにする。と共
に、各ブロア8a,45を作動させるとともに、開閉弁
25,25を閉じる。
【0098】これにより、吸込口11から取入れられた
外気(低温な空気)は、蒸発器14を通過するときに同
蒸発器14と熱交換して加熱され、ヒ−タコア22によ
って加熱された後、各吹出口13から車室内へ吹き出さ
れる。また吸込口40から取入れた温度の高い内気(車
室内の空気)は、蒸発器14を通過するときに同蒸発器
14のヒ−トパイプ作用により冷やされ、除湿される。
そして、この除湿された内気が吹出口41から車室内へ
吹き出される。
【0099】このようにしてもウインド面に結露が発生
しやすい環境を是正することができる。
【0100】図9は、この発明の第8の実施例を示す。
【0101】図9に示される自動車用空調装置は、第7
の実施例とは、逆に自動車用空調装置の内気モ−ド(内
気導入で暖房するモ−ド)のとき、除湿を行うようにし
たものである。
【0102】すなわち、通風路1を風路5とし、この風
路5に対し、別途、車室外に開口する外気の吸込口50
と車室外に開口する吹出口51とを連通する通風路52
を並設して、この通風路52を風路4とし、双方に対し
て交わるように蒸発器14を配設して、自動車用空調装
置が内気モ−ドのとき、低温の外気を利用して除湿を行
うようにしたものである。
【0103】なお、除湿の運転は、第7の実施例とはダ
ンパ44の位置が内気だけを取込む位置に配置されるだ
けが異なるだけで、後は同じなので、作用の説明は省略
する。 図10および図11は、この発明の第9の実施
例を示す。
【0104】図10および図11に示される自動車用空
調装置は、第1の実施例のように自動車のフロント空調
用に蒸発器14を設ける以外に、リア空調用の蒸発器6
0をもつタイプに、この発明を適用したもので、さらに
述べれば、このリア空調用の蒸発器60を用い、上記し
たようなヒ−トパイプ作用を利用して除湿を行なうよう
にしたものである。
【0105】具体的には、こうした二つの蒸発器14,
60をもつ自動車用空調装置の冷凍サイクルは、図10
に示されるようにレシ−バタンク16とコンプレッサ1
8の吸込側との間に、冷媒管19aを介して、蒸発器1
4,60を並列に接続してなる。
【0106】そこで、第1の実施例と同様、この蒸発器
60の入出口側に開閉弁25,25を設けて、蒸発器6
0の内部を密閉できるようにしている。そして、この蒸
発器60を、上述した実施例と同様、図11に示される
ように風路構造に収めて、ヒ−タコア22をもたないリ
ア側の吹出アッセンブリにおいて、先の実施例で述べた
如く蒸発器60をヒ−トパイプとして作用させて除湿す
るようにしている。
【0107】すなわち、図11について説明すれば、1
aは内部が内気用の風路5と外気用の風路4とに分割さ
れたリア用の通風路である。通風路1aの左側は、内気
と外気との導入を切替えるダンパ61で開閉される内気
の吸込口63と外気の吸込口62とが設けられている。
このダンパ61の後側に、風路4と風路5との双方に対
して交わるように上記蒸発器60が設けられる。またこ
の蒸発器60の後側の各風路4、風路5の部分には、ブ
ロア64,65が設けられ、内気,外気を通風路1aの
右側に設けた車室外に開口する吹出口66、車室内に開
口する吹出口67、同じく車室内に開口する吹出口68
に導くようにしてある。なお、69は吹出口66と吹出
口67との切替えるためのダンパである。
【0108】このリア側の吹出アッセンブリによると、
車室内を冷房するときは、ダンパ61を内気だけが取り
入れられる位置(図11中、破線で示す位置)に設定し
て、冷凍サイクルを運転するとともに各ブロア64,6
5を作動させればよい。すなわち、吸込口62から取り
入られた内気は、リア空調用の蒸発器60を通過する
際、熱交換により冷却された後、破線の状態に切替えら
れたダンパ69を介して、吹出口67,68から車室内
へ吹き出される。
【0109】またリア空調用の蒸発器60を用い、外気
を利用して除湿するときは、図11に示されるように各
機器を作動させる。
【0110】すなわち、ダンパ61は中間位置、つまり
内気と外気とが相互が混ざらずに風路4,5に流通させ
る位置に切替え、ダンパ69は取込まれた外気がそのま
ま車室外へ吹き出される位置に切替える。と共に、各ブ
ロア64,65を作動させ、開閉弁25,25を閉じ
る。
【0111】これにより、吸込口62から取入れられた
外気(低温な空気)は、蒸発器60を通過するときに同
蒸発器60と熱交換した後、吹出口66から車室外へ吹
き出される。また吸込口63から取入れた温度の高い内
気(車室内の空気)は、蒸発器60を通過するときに同
蒸発器60のヒ−トパイプ作用により冷やされ、除湿さ
れる。そして、この除湿された内気が吹出口68から車
室内へ吹き出される。
【0112】このようにしてもウインド面に結露が発生
しやすい環境を是正できる。
【0113】図12は、この発明の第10の実施例を示
す。
【0114】図12に示される自動車用空調装置は、第
9の実施例の変形例である。
【0115】本実施例は、第9の実施例で示す自動車用
空調装置の内気用の風路4に空気清浄器70(濾過式、
静電式など)を設けて、車室内に吹き出される内気を清
浄し、さらに蒸発器60の内部に仕切板71を設けて、
蒸発器60を通過する内気と外気とが混じらないように
もしたものである(除湿性能を高めるため)。
【0116】なお、空気清浄器70は、風路4内であれ
ばどの位置に据付けてもよく、また双方に設けても、さ
らに風路4,5に跨がって設けるようにしてもよい。
【0117】図13は、この発明の第11の実施例を示
す。
【0118】図13に示される自動車用空調装置は、第
9の実施例の変形例である。
【0119】本実施例は、第9の実施例に示される自動
車用空調装置の吸込部を内気側と外気側とに分割して、
内気側の吸込部を内気専用とし、外気側の吸込部をダン
パ80にて内外気の切替えを行なう構造としたものであ
る。
【0120】なお、図13中、81は内気側吸込部の吸
込口、82は外気側吸込部の内気吸込口、83は同じく
外気吸込口を示す。
【0121】図14は、この発明の第12の実施例を示
す。
【0122】図14に示される自動車用空調装置も、第
9の実施例の変形例である。
【0123】本実施例は、第9の実施例に示される自動
車用空調装置の吸込部を内気側と外気側とに分割して、
それぞれの吸込部に、ダンパ80,88にて内気と外気
とを切替える構造を設けたものである。
【0124】なお、85は内気側吸込部の内気吸込口、
86は同じく外気吸込口を示す。
【0125】図15および図16は、この発明の第13
の実施例を示す。
【0126】図15および図16に示される自動車用空
調装置は、第6の実施例の変形例である。
【0127】第6の実施例は、蒸発器14を分割して、
異なる位置に配設された風路4と風路5とにそれぞれ設
けたが、本実施例はそれとは異なり、異なる位置に配設
された風路4あるいは風路5の一方に蒸発器14を設
け、もう一方にヒ−トパイプを利用した除湿(外気を利
用した除湿)で使用するための専用の蒸発器90(熱交
換器)を設けて、第6の実施例と同様の熱移動の作用を
成立させたものである。
【0128】すなわち、蒸発器14には、図15および
図16に示されるように膨張弁15、レシ−バタンク1
6、凝縮器17、コンプレッサ18が冷媒管19を介し
て接続されていて、冷凍サイクル回路を構成している。
【0129】一方、除湿専用の蒸発器90は、この冷凍
サイクル回路に対し、冷媒管19bを介して、蒸発器1
4と並列に設けられる。この蒸発器14と蒸発器90と
で構成される閉回路には、冷媒循環ポンプ38が設けら
れる。また蒸発器14の各冷媒管19との接続部には、
それぞれ三方切替弁92を設ける。これら三方切替弁9
2,92の切替えによって、冷房時はコンプレッサ18
からの冷媒を蒸発器14に対して循環させようにしてい
る。また同じく外気を利用した除湿時は、2つの蒸発器
14と蒸発器90との間に閉回路を構成して、冷媒循環
ポンプ38にて冷媒を蒸発器14,蒸発器90間に循環
できるようにしている。
【0130】これにより、冷房時は、コンプレッサ18
から吐出した冷媒が、蒸発器17、レシ−バタンク1
6、膨張弁15、蒸発器14を循環する冷房サイクルを
構成して、車室内を冷房する(蒸発器90、冷媒循環ポ
ンプ38は使用しない)。
【0131】また外気を利用して除湿するときは、蒸発
器14と蒸発器90との間に閉回路を構成し、冷媒循環
ポンプ38を運転する。これにより、蒸発器14から蒸
発器90へ冷媒を強制的に移動させて、先の第6の実施
例でも説明したようなヒ−トパイプの作用が成り立つ。
つまり、車室内の空気は蒸発器90で除湿されることに
なる。
【0132】但し、図15および図16において、先の
第6の実施例と同じ部分については、同一符号を付して
その説明を省略した。
【0133】なお、上記した請求項3の発明の強制循環
式の構造(第6の実施例、第13の実施例)に、左記の
図4ないし図6に示される各実施例、図8ないし図14
に示される各実施例の構造を適用してもよいことはいう
までもない。
【0134】図17ないし図22は、請求項4に記載の
発明の実施例となる第14の実施例を示す。
【0135】第14の実施例は、外気と内気とを熱交換
させる部分の露点温度を求め、この露点温度になるよ
う、外気導入量に対する内気導入量を制御して、ウイン
ド内面の結露の発生を防ぐようにしたものである。
【0136】具体的には、つぎのような構造を採用して
いる。
【0137】通風路1は、左側に1台のブロア100
(ファンモ−タ101にファン102を直結してなるも
の)を有し、右側に各種の吹出口13を有している。通
風路1の内部には、ブロア100側から蒸発器14、エ
アミックスダンパ23付きのヒ−タコア22が設けられ
ている。またブロア100の吸込部には、内気用の吸込
口103、外気用の吸込口104の他、内気の導入と外
気の導入を切替えるダンパ105が設けられている。な
お、105aはダンパ105の駆動モ−タを示す。
【0138】吸込口104には、外気を導入するダクト
106が接続されている。このダクト106は、具体的
には例えば図18ないし図20に示されるように二分割
式のL字状ダクトから構成されていて、一方の側106
aが水平方向に沿って配置され、他方の側106bが上
下方向に沿って配置されるようにしてある。そして、こ
の下側端部に形成された開口部が、自動車の車体107
の下部側に据え付けてある上記ブロア100の吸込部に
接続されている。
【0139】ダクト106の上側端部には、上部壁の左
側寄りに外気用の吸込口109が設けられ、右側壁には
内気用の吸込口110が設けられている。またダクト1
06の上側端部は、図19に示されるように車体107
を構成するダッシュボ−ド111(車体107のフロン
ト側において車室内外を仕切るもの)を貫通していて、
吸込口109を車体107に設けた孔部112から外気
に臨ませ、吸込口110を車室内に臨ませている。な
お、113はフロントウインドを示す。
【0140】ダクト106の側106a内には、吹出口
109側と吹出口110側とを仕切るように熱交換プレ
−ト114(熱交換体に相当)が設けられている。これ
にて、熱交換プレ−ト114で仕切られた吸込口109
側の空間に第1の風路115を構成し、吸込口110側
の空間に第2の風路116を構成している。また熱交換
プレ−ト114は、高い伝熱性の薄肉帯板から構成され
ていて、同熱交換プレ−ト114を通じて、第1の風路
114を流れる吸込口109からの外気と、第2の風路
116を流れる吸込口110からの内気とを熱交換させ
るようにしてある。なお、熱交換プレ−ト114の下部
全体には勾配が付けられた樋状の結露受け117が設け
られ、さらに結露受け117の最下部には、ダクト10
6の下側の壁部を貫通して、ドレン排出パイプ118が
接続されていて、熱交換によって熱交換プレ−ト114
の表面に生じる結露を外部に排出できるようにしてあ
る。
【0141】さらに側106a内には、熱交換プレ−ト
114の端部に位置して、第1の風路115と第2の風
路116とを流れる風量(ブロア100で決まる)の配
分を変えるためのダンパ119が設けられていて、ダン
パ119の変位から内気導入量、外気導入量を変えるこ
とができるようにしてある。なお、119aはダンパ1
19を駆動する駆動モ−タを示す。
【0142】ECU26には、曇り限界線が記憶されて
いる。曇り限界線は、具体的には、快適湿度領域の中間
点の湿度値Aでは、図22に示されるように例えば「2
0km/h」、「100km/h」で示されるように車速毎で勾
配が異なるような曲線で曇り限界線は表される。こうし
た湿度値Aの曇り限界線が記憶してある。但し、Trは
内気(車室)温度である。
【0143】ECU26には、外気温Tam,車速,車室
温(tr)にしたがって曇り限界線から読み取られた絶
対湿度Xaから、熱交換プレ−ト114の露点温度t3
(内気と外気の断熱混合による温度に相当)を求める機
能が設定されている。
【0144】ECU26には、例えば必要換気量から定
めた外気導入量G1 (例えば車室内全体で何m3 /h と
いう値)が設定してある。
【0145】さらにECU26には、求められる露点温
度t3 、室温センサ27から検出される車室(内気)温
度Tr 、外気温センサ28から検出される外気温Tam、
所定設定値となる外気導入量G1 から、内気導入量G2
を求める演算式が設定されている。
【0146】加えてECU26には、この露点温度t3
にしたがった内気導入量G2 と外気導入量G1 の配分比
に対応したダンパ119のダンパ位置を求めるための設
定がなされていて、外気導入量G1 に対する内気導入量
2 を制御できるようにしてある。
【0147】図21には、この除湿暖房運転の制御、す
なわち冷凍サイクルによる除湿が期待できないときにお
ける、除湿をしながら暖房運転する制御の説明のフロ−
チャ−トが示されている。
【0148】すなわち、操作パネル26aから「除湿暖
房」を起動するスイッチが操作されると、まず、ECU
26はステップS11に示されるように現在の自動車の
環境状態を各種センサから読み込む。すなわち、室温セ
ンサ27から出力される検出信号から車室(内気)温度
を読取り、外気温センサ28から出力される検出信号か
ら外気温度を読み取る。
【0149】ついで、ステップS12において、マッ
プ、例えば図22に示されるように、ある車室温tr1
における外気温と絶対湿度の関係を用い、車速に応じた
勾配をもつ曇り限界線から外気温Tamに対応した絶対湿
度Xa を読み取る。なお、曇り限界線は同線を境に左側
の領域で結露が生じることを示している。例えば外気温
αで、「車速100km/h」で自動車が走行していると
き、および外気温βで、「車速20km/h」で自動車が走
行しているときは、いずれも交点X,Yから快適湿度領
域の中間の絶対湿度値Aが読み出される。
【0150】ステップS13において、ECU26は絶
対湿度値Aから露点温度t3 を求める。
【0151】つづく、ステップS14において、外気導
入量G1 を設定する。具体的には、車体107の大きさ
などで決まる必要換気量を、外気導入量G1 として設定
する。むろん、乗員1名当たりの必要換気量から自動車
の総乗員の必要換気量を求めて、外気導入量G1 として
もよい。
【0152】ステップS15において、湿り空気の断熱
混合の状態の変化から露点温度t3にするのに必要な内
気導入量G2 を推定する(車室温度が熱交換プレ−ト1
14上で露点温度以下で始めて除湿が行われるからであ
る)。
【0153】この推定には、つぎの与式に各種の値を与
えることによりなされる。
【0154】G2 =G1 (Tam−t3 )/(t3 −T
r) (m3 /h) 但し、t3 は内気、外気の断熱混合による温度で、露点
温度に相当するものである。
【0155】具体的には、外気温Tamが「0℃」、外気
導入量G1 が「50m3 /h」、車室温度Trが「25
℃」、露点温度t3 が「12.5℃(絶対湿度Xaが略
0.0009)」とすると、内気導入量G2 は「50m
3 /h」と演算され、外気温Tamが「0℃」、外気導入
量G1 が「50m3 /h」、車室温度Trが「23
℃」、露点温度t3 が「12.5℃(絶対湿度Xaが略
0.0009)」とすると、内気導入量G2 は「60m
3 /h」と演算される。
【0156】ついで、ECU26は、ステップS16に
て上記求めた内気導入量G2 となる風量配分比(内外気
比率)から、ダンパ119の位置を求め、続くステップ
S17にて同ダンパ位置となるよう、駆動モ−タ119
aを駆動する。
【0157】これにより、熱交換プレ−ト114を介し
て行われる、第1の風路115を流れる外気と第2の風
路116を流れる内気との熱交換により、内気に含まれ
る湿気分が、低温の外気を利用して除去される(除
湿)。具体的には、熱交換プレ−ト114の表面に結露
が生じて、内気の湿気が除かれる。
【0158】このように所定の露点温度となるよう、内
気導入量を制御して、熱交換プレ−ト114を使い、積
極的に外気を利用して内気を除湿するようにしても、先
の実施例と同様の効果を奏する。
【0159】また絶対湿度Xaが快適湿度領域内の値で
あれば、結露の発生を防ぐだけでなく、快適な湿度を保
つことができるから乗員に対するフレッシュ感(空気の
清浄度)を維持することができる利点がある。
【0160】但し、結露水、すなわちドレン水は結露受
け117、ドレン排出パイプ118を通って、外部へ排
出される。
【0161】なお、図面において、第1の実施例と同じ
部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0162】図23ないし図25は、第15の実施例を
示す。
【0163】本実施例は、第14の実施例の変形例で、
第14の実施例で用いた熱交換プレ−トの代わりに、熱
交換器120を設けたものである。
【0164】具体的には、熱交換器120は、例えばフ
ィン付の多数のヒ−トパイプ121を組合わせた構造の
ものが用いられる。この熱交換器120は、第1の風路
115と第2の風路116を仕切る壁部122に、同風
路115,116間に跨がるように設けられていて、効
果的に外気と内気とを熱交換させるようにしたものであ
る。
【0165】なお、図面において、第14の実施例と同
じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0166】図26および図27は、第16の実施例を
示す。
【0167】本実施例は、第14の実施例の変形例で、
第14の実施例で行ったダンパ制御で内気導入量を制御
したのに対し、ブロア能力制御で内気導入量を制御した
ものである。
【0168】具体的には、つぎのような構造を用いてあ
る。
【0169】通風路1は、内部が仕切壁3で上下に分割
されていて、上側に吸込口11とデフロスタ、フェ−ス
用の吹出口13と連通する風路4を構成し、下側に吸込
口12とフット用の吹出口13と連通する風路5を構成
している。各風路4,5の上流側には外気用のブロア1
25,内気用のブロア126(いずれもファンモ−タ1
27にファン128を連結してなる)が設けられ、外
気、内気を通風路1内に流通させるようにしてある。な
お、125aは吸込口11に設けた内気用のダンパ、1
26aは吸込口12に設けた外気用のダンパ、129は
各吹出口13に設けた吹出用のダンパである。ブロア下
流側の風路4には、第1の室内側熱交換器130が、隣
接する風路5に対して交わるようにして設けられ、同じ
く風路5には第2の室内側熱交換器131が、隣接する
風路4に対して交わるようにして設けられている。これ
ら室内側熱交換器130、131は三方切換弁132,
132を介して並列に接続されている。この並列回路1
33には、冷媒管134を介して、四方弁135、自動
車のエンジン136の冷却ファン前方に設置した室外側
熱交換器137、膨張弁138(減圧装置)が順次接続
されている。さらに四方弁135には、エンジン136
で駆動されるコンプレッサ138が接続されていて、ヒ
−トポンプ式の冷凍サイクルを構成している。そして、
四方弁135、三方切換弁132,132の切換動作か
ら、第2の室内側熱交換器131を蒸発器とし、室外側
熱交換器137を凝縮器とした冷房サイクル、第1の室
内側熱交換器130を凝縮器とし、室内側熱交換器13
7を蒸発器とした暖房サイクルを構成するようにしてあ
る。
【0170】またECU26には、先の第14の実施例
と同様な設定、すなわち設定された外気導入量G1 、求
めた内気導入量G2 に応じたブロア回転数を求める機
能、さらには同回転数でブロア125,126を駆動す
る機能以外は、第14の実施例と同じ機能が設定されて
いて、暖房運転時、機能が停止している室内側熱交換器
130を露点温度t3 になる風量に制御するようにして
ある。
【0171】図27には、この除湿暖房運転の制御、す
なわち冷凍サイクルによる除湿が期待できないときにお
ける、除湿をしながら暖房運転する制御の説明のフロ−
チャ−トが示されている。
【0172】ここでは、ステップS11からステップS
15までは、先の第14の実施例と同じで、ステップS
20〜ステップS22における、「外気導入量G1 に応
じたブロア回転数を求める」、「内気導入量G2 に応じ
たブロア回転数を求める」を経て、求めた外気導入量G
1 、内気導入量G2 となるよう、ブロア125,126
を制御している。
【0173】このとき、暖房運転時、冷凍サイクル的に
機能していない室内側熱交換器130は、第1の実施例
で述べたように風路4に露出している上側部分が、放熱
部に相当する凝縮部となり、風路5に露出している下側
部分が、吸熱部に相当する蒸発部となる、一種のヒ−ト
パイプと同じような熱の移動作用が働く熱移動体とな
る。
【0174】ここで、所定の露点温度となるよう、内気
導入量を制御しているから、室内側熱交換器130を介
して行われる、第1の風路115を流れる外気と第2の
風路116を流れる内気との熱交換は効果的に行われ
る。
【0175】つまり、冷凍サイクルは運転されなくと
も、先の第14の実施例と同様、内気に含まれる湿気分
は、低温の外気を利用して十分に除去されることになる
(除湿)。
【0176】このように冷凍サイクルの熱交換器を用い
て、所定の露点温度となるよう、内気導入量を制御し
て、積極的に外気を利用して内気を除湿するようにして
も、先の実施例と同様の効果を奏するのである。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4に記載の発明によれば、ウインド面に結露が生じや
すく、かつ冷凍サイクルが作動しにくい環境下における
空調運転時において、換気量を不要に増やすことなく、
かつウインド内面に結露を発生させずに、十分な空調
(暖房)能力を得ることができる。
【0178】しかも、これに加え請求項3に記載の発明
によれば、強制式なので、分割された第1の通風路、第
2の通風路の位置関係に関わらず、外気を利用して車室
内の除湿を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の自動車用空調装置の
構成を、蒸発器を密閉する制御系と共に示す図。
【図2】暖房運転時の制御を、ウインド面に結露が生じ
やすく、かつ冷凍サイクルが運転しにくい環境下におけ
る空調運転の制御と共に示すフロ−チャ−ト。
【図3】(a),(b)は、この発明の第2の実施例の
蒸発器の伝熱面積を変えて、熱サイフォンの効率を高め
たときの通常暖房運転時とヒ−トパイプの作用で除湿し
た暖房運転時との状態をそれぞれ示す図。
【図4】この発明の第3の実施例の自動車用空調装置の
要部を示す図。
【図5】この発明の第4の実施例の自動車用空調装置の
要部を示す図。
【図6】この発明の第5の実施例の自動車用空調装置の
要部を示す図。
【図7】この発明の第6の実施例となる強制的に冷媒を
循環させることにより、蒸発器をヒ−トパイプとして作
用させる構成を示す図。
【図8】この発明の第7の実施例の自動車用空調装置の
要部を示す図。
【図9】この発明の第8の実施例の自動車用空調装置の
要部を示す図。
【図10】この発明の第9の実施例となる自動車用空調
装置の冷凍サイクルを、除湿を行なう構造と共に示す
図。
【図11】同実施例のリア側の蒸発器回りの吹出系の構
造を示す図。
【図12】この発明の第10の実施例の自動車用空調装
置の要部を示す図。
【図13】この発明の第11の実施例の自動車用空調装
置の要部を示す図。
【図14】この発明の第12の実施例の自動車用空調装
置の要部を示す図。
【図15】この発明の第13の実施例となる自動車用空
調装置の冷凍サイクルを、除湿を行なう構造と共に示す
図。
【図16】同実施例の各蒸発器の吹出系回りの構造を示
す図。
【図17】この発明の第14の実施例の自動車用空調装
置を、除湿を行なう構造と共に示す図。
【図18】同実施例の、熱交換プレ−トが内蔵されたダ
クトを示す斜視図。
【図19】図18中、Z−Z線に沿うダクトの断面図。
【図20】同熱交換プレ−トが内蔵されたダクトの分解
斜視図。
【図21】同熱交換プレ−トを露点温度にする内気量制
御を示すフロ−チャ−ト。
【図22】ある内気温度に応じた曇り限界線を例に挙げ
て示した線図。
【図23】この発明のこの発明の第15の実施例の自動
車用空調装置を、除湿を行なう構造と共に示す図。
【図24】同実施例の熱交換体が内蔵されたダクトの分
解斜視図。
【図25】同ダクトの断面図。
【図26】この発明のこの発明の第16の実施例の自動
車用空調装置を、除湿を行なう構造と共に示す図。
【図27】同実施例の熱移動体として機能する冷凍サイ
クル機器である熱交換器を露点温度にする内気量制御を
示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1…通風路、3…仕切壁、4,5…第1の風路,第2の
風路(第1の通風路,第2の通風路)、11,12…吸
込口、13…吹出口、14…蒸発器、22…ヒ−タコ
ア、25…開閉弁、26…ECU、36…循環路、38
…冷媒循環ポンプ、114…熱交換プレ−ト(熱交換
体)、115,116…第1の風路,第2の風路(第1
の通風路,第2の通風路)、119…ダンパ。
フロントページの続き (72)発明者 田中 尚 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 城田 雄一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気が流通する第1の通風路と、 内気が流通する第2の通風路と、 前記第1の通風路を流通する外気と前記第2の通風路を
    流通する内気とを熱交換させる熱交換手段とを具備して
    なることを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 外気が流通する第1の通風路と、 内気が流通する第2の通風路と、 これら第1および第2の通風路の双方に対して交わるよ
    うに配設された、冷凍サイクルを構成する蒸発器と、 この蒸発器を、前記第1の風路内に露出する側を凝縮部
    とし、前記第2風路内に露出する側を蒸発部としたヒ−
    トパイプ熱交換器として作用させる手段とを具備してな
    ることを特徴とする自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 外気が流通する第1の通風路と、 内気が流通する第2の通風路と、 これら第1および第2の通風路に、少なくとも一方は冷
    凍サイクルを構成する蒸発器としてそれぞれ配設された
    熱交換器と、 これら熱交換器に封入されている冷媒を同熱交換器間で
    循環させるための冷媒循環手段とを具備し、 前記冷媒の循環にしたがって、前記熱交換器を、前記第
    1の通風路に配置された熱交換器を凝縮部とし、第2の
    通風路に配置された熱交換器を蒸発部としたヒ−トパイ
    プ熱交換器として作用させることを特徴とすることを特
    徴とする自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 外気が流通する第1の通風路と、 内気が流通する第2の通風路と、 これら第1の通風路と第2の通風路との間に設けられ
    た、外気と内気とを熱交換させる熱交換体と、 この熱交換体における露点温度を求める手段と、 前記露点温度に応じた、外気導入量に対する内気導入量
    を求める手段と、 前記求めた外気導入量、内気導入量にしたがって、前記
    第1の通風路および第2の通風路に外気、内気を通風さ
    せる手段とを具備したことを特徴とする自動車用空調装
    置。
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