JP4341091B2 - 車両用吸着式空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液冷式内燃機関(水冷エンジン)を有する車両に適用される吸着式冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
吸着式冷凍機は、周知のごとく、低圧(略真空)に保持された吸着器内にて冷媒を蒸発させて冷凍能力を得るととともに、その蒸発した冷媒(蒸気冷媒)を吸着剤にて吸着することにより、冷媒を継続的に蒸発させて冷凍能力を持続させるものである。
【0003】
そして、吸着剤の吸着能力が飽和状態に近づき、吸着能力が低下してきたときには、その低下した吸着剤を加熱して吸着された冷媒を脱離(再生)し、再び冷媒を蒸発させて冷凍能力を得る。つまり、吸着式冷凍機では、その冷凍能力に応じた熱量を吸収して冷凍能力を発生する。
因みに、冷媒を水とし、吸着剤をシリカゲルとした一般的な吸着式冷凍機の成績係数(冷凍能力/吸着剤に与えた熱量)は約0.5であるので、一般的な吸着式冷凍機では、1(W)の冷凍能力を発揮するのに約2(W)の熱量を消費する。
【0004】
そこで、例えば実開平1−126811号公報に記載の発明では、水冷エンジンから大気中に放熱されていた廃熱を利用して吸着式冷凍機を稼働させることにより、省動力化を図った車両用空調装置が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両において、窓ガラス(特に、フロントガラス)が曇ると、視界が低下して車両の運転に支障をきたす可能性が高いので、冷房運転を行う必要がない季節であっても、空調装置にて車室内に吹き出す吹出空気を除湿することが望ましい。
【0006】
このとき、吹出空気の除湿は、一旦、吹出空気を冷却して吹出空気中の水分を凝縮させて除去した後、その除湿された低温の吹出空気を加熱することにより、行われる。
このため、エンジンの廃熱を利用して冷凍能力を得る吸着式冷凍機、及びエンジンの廃熱により吹出空気を加熱するヒータコアを有する車両用空調装置では、エンジンの回転数及び負荷が小さくなるアイドリング運転時に、除湿運転等の吸着式冷凍機及びヒータコアの両者を稼働させる運転を行うと、エンジンの廃熱量が不足し、吹出空気の温度が低下してしまうという問題が発生する。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、アイドリング運転時等のエンジンの廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に記載の発明では、液冷式内燃機関(200)の廃熱量が所定熱量以下となったときには、吸着工程にある吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、脱離工程にある吸着器(111、112)で消費される液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする。
【0009】
これにより、吸着器(111、112)で消費される廃熱量が減少するので、ヒータコア(460)にて吹出空気を加熱するに必要な熱量を確保することができ、アイドリング運転時等の液冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。なお、ここで言う、「冷凍能力を減少させる」とは、後述するように、冷凍能力を減少(低下)させることは勿論、冷凍能力を0とすることも含む意味である。
【0010】
請求項2に記載の発明では、液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液の温度を検出する温度検出手段(340)が検出した検出温度が所定温度以下となったときには、吸着工程にある吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、脱離工程にある吸着器(111、112)で消費される液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする。これにより、請求項1に記載の発明のごとく、アイドリング運転時等の液冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、温度設定手段(373)の設定値に基づいて決定された温風量と冷風量との風量割合が所定風量割合(So)合以上になったときには、吸着工程にある吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、脱離工程にある吸着器(111、112)で消費される液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする。これにより、請求項1に記載の発明のごとく、アイドリング運転時等の液冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
【0012】
請求項4に記載の発明では、温度設定手段(360)の設定値に基づいて決定された目標とする吹出空気の温度(TAO)と空気温度検出手段(360)の検出温度との温度差が所定温度差以上になったときには、吸着工程にある吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、脱離工程にある吸着器(111、112)で消費される液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする。これにより、請求項1に記載の発明のごとく、アイドリング運転時等の液冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
【0013】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、液化プロパンガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)を燃料とする水冷式エンジン(液冷式内燃機関)を有する車両に本発明に係る車両用吸着式冷凍機を適用したものであり、図1は車両用空調装置の模式図である。
図1中、200は走行用の水冷式エンジン(以下、エンジンと略す。)であり、210はエンジン200内を循環するエンジン冷却水と大気(車室外空気)との間で熱交換を行い、エンジン冷却水を冷却するラジエータである。なお、本実施形態では、水にエチレングリコールを添加したものをエンジン冷却水として利用している。
【0015】
220はラジエータ210を流通させるエンジン冷却水の水量を調節することにより、エンジン200を適温(90℃〜100℃)に維持するサーモスタットであり、230はエンジン200から駆動力を得てエンジン冷却水を循環させる機械式のウォータポンプである。240はラジータ210に空気を送風するラジエータファンであり、このラジエータファン240は、電子制御装置(ECU)300により制御されている。
【0016】
また、100(一点鎖線で囲まれたもの)は吸着式冷凍機であり、この吸着式冷凍機100は、冷凍能力を発揮する冷凍機本体110、後述する第1、2吸着器111、112内を循環する冷凍機用の冷却液(本実施形態では、エンジン冷却水と同じもの)を大気との間で熱交換を行い冷却液を冷却する車室外熱交換器(以下、室外器と略す。)120、冷却液を循環させる電動式の第1、2ポンプ131、132、及び室外器120に空気を送風する室外器ファン140を有して構成されている。
【0017】
なお、室外器120は、図2に示すように、車両前方側にてラジエータ210より空気流れ上流側に配設されている。
そして、冷凍機本体110は、図3に示すように、蒸気冷媒(水蒸気)を吸着するとともに、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(本実施形態では、シリカゲル)Si、及び略真空状態で液相冷媒(水)が封入された第1、2吸着器111、112と、各吸着器111、112にて冷却された熱交換媒体(本実施形態では、エンジン冷却水と同じもの)、又は加熱された冷却液の通路を切り換える第1〜4切換弁113〜116等から構成されている。
【0018】
ところで、本実施形態では、冷却液と熱交換媒体とは同一のものであり、かつ、後述するように、吸着式冷凍機100の稼働時においては、冷却液と熱交換媒体とは混合するので、以下、両者を総称して冷却液と呼ぶ。
また、第1、2吸着器111、112は、吸着剤Siが表面に接着された熱交換器(以下、これら熱交換器を第1、2吸着コア111a、112aと呼ぶ。)と、吸着剤Siが接着されていない熱交換器(以下、これら熱交換器を第1、2凝縮コア111b、112bと呼ぶ。)と、これらコア111a、112a、111b、112b及び冷媒を収納するケーシング111c、112cとから構成されている。
【0019】
そして、これらコア111a、112a、111b、112b内には、第1、2吸着コア111、112内の雰囲気と熱交換をする冷却液が流通しており、この冷却液は、第1、2電動ポンプ131、132により循環させられている。
ところで、図1中、400は車両空調装置の空調ユニットであり、410は車室内に吹き出す吹出空気(空調空気)の通路を構成する空調ケーシングである。そして、この空調ケーシング410の最上流側には、車室内の空気を吸入する内気吸入口411及び車室外空気を吸入する外気吸入口412が形成されているとともに、両吸入口411、412を切換開閉する内外切換ドア420が設けられている。
【0020】
430は両吸入口411、412から吸入した空気を車室内に向けて送風する送風機であり、この送風機430の空気流れ下流には、吸着式冷凍機100(第1、2凝縮コア111b、112b)にて冷却された冷却液と吹出空気(被冷却体)とを熱交換し、吹出空気を冷却する車室内熱交換器(以下、室内器と略す。)440が配設されている。
【0021】
そして、室内器440の吹出空気流れ下流側には、エンジン冷却水を熱源として吹出空気を加熱するヒータコア(加熱手段)450が配設されており、このヒータコア450の近傍には、室内器440を通過した吹出空気のうち、ヒータコア450を通過する温風量に対してヒータコア450を迂回する冷風量の風量割合を調節することにより、吹出空気の温度を調節するエアミックスドア(温度調節手段)460が設けられている。
【0022】
413はフロントガラス(図示せず)に向けて開口するデフロスタ吹出口(図示せず)に連通するデフ開口部であり、414は乗員の上半身に向けて開口するフェイス吹出口(図示せず)に連通するフェイス開口部であり、415乗員の足下に向けて開口するフット吹出口(図示せず)に連通するフット開口部である。そして、471〜473は各開口部413〜415を開閉する吹出モード切替ドアであり、これら吹出モード切替ドア471〜473、エアミックスドア460、内外気切換ドア420及び送風機430の作動は、ECU300により制御されている。
【0023】
なお、ECU300には、車室内温度を検出する内気温度センサ310、外気温度を検出する外気温度センサ320、日射量を検出する日射センサ330、エンジン冷却水の温度を検出するエンジン水温センサ340等の空調センサからの信号、室内器440を通過した直後の吹出空気の温度を検出する第1吹出空気温度センサ350及びエアミックスドア460にて温度調節された後の吹出空気の温度を検出する第2吹出空気温度センサ(空気温度検出手段)360からの信号、並びに空調コントロールパネル370からの信号が入力されている。
【0024】
なお、空調コントロールパネル370は、乗員により手動操作されるもので、図4に示すように、吹出モードを切り換える吹出モード切換レバー371、内気吸入状態と外気吸入状態とを切り換える内外気切換レバー372、乗員が希望する車室内温度を設定する温度コントロールレバー(温度設定手段)373、吹出空気量を切り換える風量切換レバー374、及び空調装置の始動・停止を行うエアコンS/W376より構成されている。
【0025】
次に、吸着式冷凍機100の作動について述べる。
吸着式冷凍機100は、第1吸着コア111aで冷媒を吸着させる吸着工程、第2吸着コア112aで冷媒の脱離を行う脱離工程からなる第1工程と、第1吸着コア111aで冷媒を脱離させる脱離工程、第2吸着コア112aで冷媒を吸着させる吸着工程からなる第2工程とを、所定時間t1(本実施形態では60秒)毎に交互に行う。
【0026】
具体的には、第1工程では、第1〜4切換弁113〜116を図2の実線で示すように作動させる。これにより、エンジン200で加熱されたエンジン冷却水が、第2吸着コア112aに流入し、第2吸着コア112aの吸着剤Siを加熱して第2吸着コア112aの吸着剤Siに吸着された蒸気冷媒を脱離する。
一方、第1吸着器111内の液冷媒の蒸発が進行するため、第1凝縮コア111b内の冷却液が冷却されるとともに、その蒸発した蒸気冷媒が、第1吸着コア111aの吸着剤Siに吸着される。
【0027】
このとき、第1ポンプ131により第1凝縮コア111bと室内器440との間を冷却液が循環するので、吹出空気(被冷却体)が冷却される。一方、第2ポンプ132により第2凝縮コア112b及び第1吸着コア111aと室外器120との間を冷却液が循環するので、第2吸着器112内で脱離した蒸気冷媒が凝縮するとともに、第1吸着コア111aの吸着剤Siで発生する吸着熱を吸熱され、吸着能力が低下することが防止される。
【0028】
なお、第2工程は、第1〜4切換弁113〜116を図2の破線に示すように作動させることにより、上記した第1工程における第1吸着器51の作動が第2吸着器52の作動となり、第2吸着器52の作動が第1吸着器51の作動となる。
以上のようにして、吸着冷凍機100は、第1工程と第2工程とを所定時間t1毎に交互に行うことにより、連続的に冷房能力(冷却能力)を発揮する。
【0029】
次に、本実施形態に係る吸着式冷凍機100の特徴的作動を図5に示すフローチャートに基づいて述べる。
エンジン200及び吸着式冷凍機100の始動スイッチ(図示せず)が投入されると、先ず、空調コントロールパネル370及び各センサ310〜360の出力がECU370に読み込まれ(S100)、温度コントロールレバー373により設定された希望温度、内気温度センサ310等の空調センサの検出信号に基づいて目標とする吹出空気の温度(目標吹出空気温度TAO)を決定(算出)する(S110)。
【0030】
そして、目標吹出空気温度TAOに基づいてエアミックスドア460の開度TP(=ヒータコア450を迂回する冷風量/ヒータコア450を通過する温風量)を決定(算出)するとともに、その算出した開度TPとなるようにエアミックスドア460を作動させる(S120、S130)。
次に、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下となったか否かを判定し(S140)、エンジン200の廃熱量が所定熱量より大きいときには、S100に戻り、一方、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下のときには、第1、2ポンプ131、132のうち少なくとも一方のポンプを一時的に停止させて、吸着式冷凍機100(吸着工程にある吸着器)で発生する冷凍能力を、それ以前に比べて低減した後(S150)、S100に戻る。
【0031】
ここで、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下となったとは、目標吹出空気温度TAOと第2吹出空気温度センサ360の検出温度Trとの温度差ΔT(=TAO−Tr)が所定温度差ΔTo(本実施形態では、5deg)以上となった場合、エアミックスドア460の開度TP(温風量に対する冷風量の風量割合)が所定開度So(本実施形態では、90%)以上となった場合、及びエンジン水温センサ340の検出温度が所定温度Tw(本実施形態では、50℃)以下となった場合のうち少なくとも1つの条件に合致した場合をいう。
【0032】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下となったときには、第1、2ポンプ131、132のうち少なくとも一方のポンプを一時的に停止させて、吸着式冷凍機100(吸着工程にある吸着器)で発生する冷凍能力を、それ以前に比べて低減するので、吸着式冷凍機100で消費される廃熱量が減少する(0となる)。したがって、ヒータコア460にて吹出空気を加熱するに必要な熱量を確保することができるので、アイドリング運転時等のエンジンの廃熱量が小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
【0033】
なお、吸着式冷凍機100の冷凍能力を低下させると、除湿能力が低下するが、エンジンの廃熱量が不足するようなときは、一般的に車外空気温度が低く、吹出空気の湿度も低いので、除湿能力の低下による影響は、殆ど無視できる。
ところで、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下となったときに、エンジン20の回転数を上昇させて廃熱量が低下することを防止するといった手段が考えられるが、この手段では、エンジン200の燃料消費率が増加するという新たな問題が発生する。
【0034】
これに対して、本実施形態では、エンジン200の回転数を上昇させないので、燃料消費率を増加させることなく、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
ところで、上述の実施形態では、第1、2ポンプ131、132のうち少なくとも一方のポンプを停止させて吸着式冷凍機100で発生する冷凍能力を、それ以前に比べて低減したが、第1工程と第2工程との切り替え時間を長くすることにより吸着剤Siの吸着能力を低下させて、実質的に吸着式冷凍機100を停止させてもよい。
【0035】
また、バルブ等の弁手段によって、室内器440及び室外器140のうち少なくとも一方へ循環させる冷却水量を減少させることにより、吸着式冷凍機100で発生する冷凍能力を減少させてもよい。
また、エンジン200と吸着式冷凍機100(室外器120)との結ぶ冷却水通路に、エンジン200内を循環する冷却水の温度が所定温度Twより高くなるようにその冷却水通路を開閉するサーモスタット等の感温弁を配置してもよい。
【0036】
また、ヒータコア450に流入するエンジン冷却水の温度が所定温度以下となったときに、吸着式冷凍機100(吸着工程にある吸着器)にて発生する冷凍能力を減少させてもよい。
また、上述の実施形態では、冷風と温風との風量割合を調節することにより、吹出空気の温度を調節するエアミックス式の空調装置であったが、ヒータコア450に流通させる温水流量を調節することにより、吹出空気の温度を調節するリヒート式の空調装置であってもよい。
【0037】
また、上述の実施形態では、吸着剤Siとしてシリカゲルを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、吸着剤Siとして活性炭、ゼオライト、活性アルミナなどを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、液冷媒として水を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、アルコール、フロンなど吸着剤Siに吸着されるものであれば、その他の物であってもよい。
【0038】
また、エンジン200の回転数が、所定回転数(例えばアイドリング回転数)以下となったときに、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下になったものとみなして、吸着式冷凍機100の冷凍能力を低減してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図2】実施形態に係る車両用空調装置の搭載状態を示す模式図である。
【図3】冷凍機本体の模式図である。
【図4】コントロールパネルの正面図である。
【図5】実施形態に係る車両用空調装置の制御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…吸着式冷凍機、110…冷凍機本体、120…車室外熱交換器、
430…送風機、440…車室内熱交換器、450…ヒータコア、
460…エアミックスドア(温度調節手段)。
Claims (4)
- 液冷式内燃機関(200)を有する車両に適用される車両用吸着式空調装置であって、
蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、112)と、
車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシング(410)と、
前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環する室内熱交換器(440)と、
前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源として、吹出空気を加熱するヒータコア(450)とを備え、
蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)にて冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離工程とを切り替え運転し、
さらに、前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量が所定熱量以下となったときには、前記吸着工程にある前記吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、前記脱離工程にある前記吸着器(111、112)で消費される前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする車両用吸着式空調装置。 - 液冷式内燃機関(200)を有する車両に適用される車両用吸着式空調装置であって、
蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、112)と、
車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシング(410)と、
前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環する室内熱交換器(440)と、
前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源として、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、
前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液の温度を検出する温度検出手段(340)とを備え、
蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)にて冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離工程とを切り替え運転し、
さらに、前記温度検出手段(340)が検出した検出温度が所定温度以下となったときには、前記吸着工程にある前記吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、前記脱離工程にある前記吸着器(111、112)で消費される前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする車両用吸着式空調装置。 - 液冷式内燃機関(200)を有する車両に適用される車両用吸着式冷凍機であって、
蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、112)と、
車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシング(410)と、
前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環する室内熱交換器(440)と、
前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源として、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、
前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記ヒータコア(450)を通過するする温風量に対して前記ヒータコア(450)を迂回する冷風量の風量割合を調節することにより、吹出空気の温度を調節する温度調節手段(460)と、
乗員が希望する車室内温度を設定する温度設定手段(373)とを備え、
蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)にて冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離工程とを切り替え運転し、
前記温度設定手段(373)の設定値に基づいて決定された前記風量割合が所定風量割合(So)合以上になったときには、前記吸着工程にある前記吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、前記脱離工程にある前記吸着器(111、112)で消費される前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする車両用吸着式空調装置。 - 液冷式内燃機関(200)を有する車両に適用される車両用吸着式冷凍機であって、
蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、112)と、
車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシング(410)と、
前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環する室内熱交換器(440)と、
前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源として、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、
乗員が希望する車室内温度を設定する温度設定手段(373)と、
前記空調ケーシング(410)から車室内に吹き出す空気の温度を検出する空気温度検出手段(360)とを備え、
蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)にて冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離工程とを切り替え運転し、
前記温度設定手段(360)の設定値に基づいて決定された目標とする吹出空気の温度(TAO)と前記空気温度検出手段(360)の検出温度との温度差が所定温度差以上になったときには、前記吸着工程にある前記吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を減少させることで、前記脱離工程にある前記吸着器(111、112)で消費される前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量を減少させることを特徴とする車両用吸着式空調装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36741598A JP4341091B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 車両用吸着式空調装置 |
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