JP3161055B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3161055B2
JP3161055B2 JP18800092A JP18800092A JP3161055B2 JP 3161055 B2 JP3161055 B2 JP 3161055B2 JP 18800092 A JP18800092 A JP 18800092A JP 18800092 A JP18800092 A JP 18800092A JP 3161055 B2 JP3161055 B2 JP 3161055B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00742Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models by detection of the vehicle occupants' presence; by detection of conditions relating to the body of occupants, e.g. using radiant heat detectors
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    • B60H1/00835Damper doors, e.g. position control
    • B60H1/00842Damper doors, e.g. position control the system comprising a plurality of damper doors; Air distribution between several outlets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の複数の空間に
向かって空調空気を吹き出す車両用空調装置に関し、特
には、車室内の乗員が一人のみのときの空調制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭57−167819号公報
に開示されているように、運転席側温度設定器にて設定
された設定温度、および助手席側温度設定器にて設定さ
れて設定温度に基づいて、車室内の運転席側空間および
助手席側空間を独立に温度コントロールする車両用空調
装置が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の場合、
運転手のみが乗車しているような場合でも助手席側空間
を温度コントロールするように制御するので、運転手に
は快適な空調制御を行える反面、不必要な空調エネルギ
ーを消費してしまうといった第1の問題を有している。
【0004】また、実開昭59−186114号公報あ
るいは実開昭61−128114号公報に開示される車
両用空調装置は、運転手のみが乗車している場合は、運
転席側空間のみを空調して、助手席側空間あるいは後席
側空間は空調しないように制御している。
【0005】このような装置の場合、運転席側空間だけ
を空調するという点では上記第1の問題を解消している
が、その反面、例えば夏場で日射が強いような状況のと
きに内気循環モードで空調制御を行うと、助手席側空間
あるいは後席側空間を空調していないことから、これら
の空間の温度が上昇し、結果的に車室内の平均温度が上
昇してしまう。そして、その昇温した内気が内気導入口
から空調ダクト内に吸い込まれ、エバポレータの空気上
流側部位に導かれる。その結果、エバポレータの空気上
流側部位の空気の温度が上昇し、エバポレータ通過前後
における空気のエンタルピ差が増大する。
【0006】エバポレータ通過する前の空気とエバポレ
ータを通過した後の空気とのエンタルピ差が増大すると
いうことは、エバポレータにおける冷房負荷が増大する
ということである。その結果、コンプレッサの消費動力
が増大してしまうといった第2の問題が発生する。
【0007】上記第1の問題および第2の問題は、エバ
ポレータ通過前後の空気のエンタルピ差が大きくなるこ
とによって発生するだけではない。例えば、前記エバポ
レータの代わりに温水式ヒータ、電気式ヒータ、燃焼式
ヒータ、ペルチェ素子等の熱交換手段が設けられている
ものにおいて、この熱交換手段通過前後の空気のエンタ
ルピ差が大きくなれば、上記第1の問題および第2の問
題が発生する。
【0008】そこで本発明は、上記第1の問題および第
2の問題に鑑み、車室内に乗員が一人しか乗車していな
いときには、この乗員に快適な空調制御を行うと共に、
エバポレータ、温水式ヒータ等の熱交換手段の空調負荷
を極力小さくすることができる車両用空調装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、一端側が、車室内に開口した
内気導入口に接続され、他端側が、車室内の各席に対向
した位置に開口した複数の吹出口に接続された通風路
と、前記通風路内に空気流を発生させる送風手段と、前
記通風路内に配設され、前記通風路内の空気との間で熱
交換を行う熱交換手段と、前記複数の吹出口を選択的に
切り替える吹出口切替手段と、前記各席について乗員が
着座しているか否かを検知する着座検知手段と、前記着
座検知手段の検知結果より、一人の乗員のみが着座して
いると判定された場合、前記複数の吹出口のうち、前記
乗員が着座している席に対向した位置に開口した吹出口
と、前記内気導入口に最も近い吹出口とを開口するよう
に前記吹出口切替手段を制御する吹出口切替制御手段と
を備える車両用空調装置をその要旨とする。
【0010】尚、ここで言う各席とは、必ずしも運転
席、助手席、後部座席の全ての席である必要はなく、例
えば運転席と助手席だけであっても良い。またここで言
う複数の吹出口とは、各席に吹出口が一つずつある場合
も含むし、各席に吹出口が複数以上ずつある場合も含
む。またここでいう、内気導入口に最も近い吹出口を開
口するとは、この吹出口を完全に開く状態だけを意味し
ているのではなく、少しだけ開いている状態も意味す
る。
【0011】また、請求項2の発明では、請求項1記載
の車両用空調装置において、前記熱交換手段が、コンプ
レッサ、コンデンサ、減圧手段とともに冷凍サイクルを
構成するエバポレータで構成されている車両用空調装置
をその要旨とする。
【0012】また、請求項3の発明では、請求項2記載
の車両用空調装置において、前記通風路のうち前記エバ
ポレータよりも空気下流側部位に複数の各席用通風路が
形成され、これら各席用通風路の空気最下流側部位が、
それぞれ前記各席に対向した位置に開口した吹出口に接
続されており、前記各席用通風路内に、空気を加熱する
加熱器と、この加熱器による空気の被加熱量を調節する
温度調節手段とがそれぞれ設けられ、各席を所望温度に
するために前記各温度調節手段をそれぞれ独立に制御す
る温度調節制御手段と、前記エバポレータ内に冷媒が流
れている状態か否かを検知するエバポレータ内冷媒流れ
検知手段と、前記着座検知手段および前記エバポレータ
内冷媒流れ検知手段の検知結果より、一人の乗員のみが
着座していてかつ前記エバポレータ内に冷媒が流れてい
る状態であると判定された場合、前記内気導入口に最も
近い吹出口に接続された前記各席用通風路の中に設けら
れた加熱器による空気の被加熱量を最小とするように前
記温度調節制御手段を制御する被加熱量最小制御手段と
を有する車両用空調装置をその要旨とする。
【0013】尚、ここでいう空気の被加熱量が最小の状
態とは、被加熱量が完全に0の状態をいうのではなく、
多少空気が加熱される状態であっても良い。また、請求
項4の発明では、請求項2あるいは請求項3記載の車両
用空調装置において、前記内気導入口が助手席側に開口
しており、前記複数の吹出口が、運転席上方に対向した
位置に開口した運転席上方吹出口、運転席下方に対向し
た位置に開口した運転席下方吹出口、助手席上方に対向
した位置に開口した助手席上方吹出口、および助手席下
方に対向した位置に開口した助手席下方吹出口であり、
前記吹出口切替制御手段が、運転手のみが着座している
と判定された場合、前記運転席上方吹出口および前記運
転席下方吹出口の開口状態は変えず、かつ前記助手席上
方吹出口および前記助手席下方吹出口のうち、前記内気
導入口に近い方の吹出口を開口するように前記吹出口切
替手段を制御する車両用空調装置をその要旨とする。
【0014】また、請求項5の発明では、請求項4記載
の車両用空調装置において、前記内気導入口が助手席側
下方に開口しており、前記吹出口切替制御手段が、運転
手のみが着座していると判定された場合、前記運転席上
方吹出口および前記運転席下方吹出口の開口状態は変え
ず、かつ前記助手席下方を開口するように前記吹出口切
替手段を制御する車両用空調装置をその要旨とする。
【0015】また、請求項6の発明では、請求項4記載
の車両用空調装置において、前記内気導入口が助手席側
下方に開口しており、前記吹出口切替制御手段が、運転
手のみが着座していると判定された場合、前記運転席上
方吹出口および前記運転席下方吹出口の開口状態は変え
ず、かつ前記助手席上方吹出口および前記助手席下方吹
出口を開口するように前記吹出口切替手段を制御する車
両用空調装置をその要旨とする。
【0016】また、請求項7の発明では、請求項3記載
の車両用空調装置において、前記加熱器が、前記エバポ
レータとともに冷凍サイクルを構成するコンデンサであ
り、前記温度調節手段の温度調節状態を検知する温度調
節状態検知手段と、前記着座検知手段、前記エバポレー
タ内冷媒流れ検知手段、および前記温度調節状態検知手
段の検知結果より、一人の乗員のみが着座していてかつ
前記エバポレータ内に冷媒が流れていなくてかつ前記乗
員が着座している側の前記各席用通風路内に設けられた
温度調節手段が暖房状態であると判定された場合、前記
内気導入口に最も近い吹出口に接続された前記各席用通
風路の中に設けられた前記コンデンサによる空気の被加
熱量を最大とするように前記温度調節制御手段を制御す
る第1被加熱量最大制御手段とを有する車両用空調装置
をその要旨とする。
【0017】また、請求項8の発明では、請求項3記載
の車両用空調装置において、前記加熱器が、エンジンを
冷却するエンジン冷却水を熱源とするヒータコアであ
り、前記温度調節手段の温度調節状態を検知する温度調
節状態検知手段と、前記着座検知手段、前記エバポレー
タ内冷媒流れ検知手段、および前記温度調節状態検知手
段の検知結果より、一人の乗員のみが着座していてかつ
前記エバポレータ内に冷媒が流れていなくてかつ前記乗
員が着座している側の前記各席用通風路内に設けられた
温度調節手段が暖房状態であると判定された場合、前記
内気導入口に最も近い吹出口に接続された前記各席用通
風路の中に設けられた前記ヒータコアによる空気の被加
熱量を最大とするように前記温度調節制御手段を制御す
る第2被加熱量最大制御手段とを有する車両用空調装置
をその要旨とする。
【0018】尚、請求項7および請求項8の発明でい
う、乗員が着座している側の前記各席用通風路内に設け
られた温度調節手段が暖房状態であるとは、この各席用
通風路内の空気が、コンデンサあるいはヒータコアによ
って少しでも加熱される状態であることをいう。また、
ここでいう空気の被加熱量が最大の状態とは、コンデン
サあるいはヒータコアによって空気を加熱できる能力が
100%の状態だけを意味するのではなく、加熱する能
力がこれよりも多少少ない状態であっても良い。
【0019】
【作用】請求項1の発明においては、送風手段が駆動す
ることによって、内気導入口から内気が通風路内に導入
される。
【0020】そして吹出口切替制御手段は、一人の乗員
のみが着座している場合、複数の吹出口のうち、前記乗
員が着座している席に対向した位置に開口した吹出口
と、前記内気導入口に最も近い吹出口とを開口するよう
に吹出口切替手段を制御する。これによって、熱交換手
段との間で熱交換された空調空気は、前記乗員に対して
吹き出されると共に、内気導入口に最も近い吹出口から
吹き出され、この吹出口から吹き出された空調空気は、
この吹出口のすぐ近くにある内気導入口から再び通風路
内に吸い込まれる。この結果、乗員に快適な空調感覚を
与えることができると共に、内気導入口に最も近い吹出
口から吹き出された空調空気を、車室内全体を循環させ
ることなく、すぐに内気導入口から吸い込ませることが
できる。
【0021】空調空気が車室内全体を循環することなく
内気導入口から通風路内に吸い込まれるということは、
言い換えると、車室外からの熱によって車室内の平均温
度が変化していても、空調空気はこの熱の影響を受ける
ことなく、そのままの温度で内気導入口から通風路内に
吸い込まれるということである。そしてその空調空気が
熱交換手段の空気上流側部位に導かれる。
【0022】例えば、上記熱交換手段を、空気を冷却す
る冷却手段として用いた場合、内気導入口に最も近い吹
出口からは冷風が吹き出される。このとき、日射等の熱
によって車室内の平均温度が上昇していたとしても、前
記冷風は冷たいままの状態で内気導入口から吸い込まれ
る。そしてその冷たいままの冷風が冷却手段(熱交換手
段)の空気上流側部位に導かれる。冷却手段の空気上流
側部位の空気温度が低くなれば、その分、冷却手段を通
過する前後における空気のエンタルピ差が小さくなるの
で、冷却手段の空調負荷は小さくなる。これによって、
例えば冷却手段を車両のバッテリーをエネルギー源とし
ているような場合は、このバッテリーの消費量を少なく
することができる。
【0023】また例えば、上記熱交換手段を、空気を加
熱する加熱手段として用いた場合、内気導入口に最も近
い吹出口からは温風が吹き出される。このとき、低温の
外気等の冷熱によって車室内の平均温度が下降していた
としても、前記温風は温かいままの状態で内気導入口か
ら吸い込まれる。そしてその温かいままの温風が加熱手
段(熱交換手段)の空気上流側部位に導かれる。加熱手
段の空気上流側部位の空気温度が高くなれば、その分、
加熱手段を通過する前後における空気の温度差が小さく
なるので、加熱手段の空調負荷は小さくなる。これによ
って、例えば加熱手段を車両のバッテリーをエネルギー
源としているような場合は、このバッテリーの消費量を
少なくすることができる。
【0024】請求項2の発明においては、熱交換手段を
エバポレータにて構成している。つまり、各吹出口から
は冷風が吹き出される。この場合、吹出口切替制御手段
の制御を行うことによって、乗員に対しては、冷風を吹
き出して快適な冷房感を与えることができると共に、内
気導入口に最も近い吹出口からも冷風が吹き出されるの
で、エバポレータの空気上流側部位の空気温度を低くす
ることができる。これによってエバポレータを通過する
前後における空気のエンタルピ差を小さくすることがで
き、エバポレータの冷房負荷を小さくすることができ
る。エバポレータはコンプレッサによって作動されるの
で、エバポレータの冷房負荷を小さくすることによっ
て、コンプレッサの消費動力を小さくすることができ
る。
【0025】請求項3の発明においては、各席用通風路
内にそれぞれ加熱器、温度調節手段が設けられており、
各席を所望温度にするために、温度調節制御手段が各温
度調節手段をそれぞれ独立に制御するので、各席への吹
出空気の温度を独立にコントロールすることができる。
【0026】ところで被加熱量最小制御手段は、車室内
に着座している乗員が一人であり、かつこのときエバポ
レータ内に冷媒が流れている状態である場合、内気導入
口に最も近い吹出口に接続された前記各席用通風路の中
に設けられた加熱器による空気の被加熱量を最小とする
ように前記温度調節制御手段を制御する。
【0027】また吹出口切替制御手段は、乗員が着座し
ている席に対向した位置に開口した吹出口と、内気導入
口に最も近い吹出口とを開口するように吹出口切替手段
を制御する。
【0028】上記被加熱量最小制御手段および吹出口切
替制御手段の制御によって、乗員に対しては温度調節手
段によって温度コントロールされた空気が吹き出され、
乗員に快適な空調感覚を与えることができる。また内気
導入口に最も近い吹出口からは冷風が吹き出され、しか
もこの冷風は車室内全体を循環することなくすぐに内気
導入口から吸い込まれる。これによって、エバポレータ
の空気上流側部位の空気温度を低くすることができる。
【0029】ところで、エバポレータ内に冷媒が流れて
いるいうことは、言い換えると、エバポレータによって
空気を冷却しなければならなということである。このよ
うなときに、上記被加熱量最小制御手段および吹出風量
制御手段の制御を行うことによって、エバポレータの空
気上流側部位の空気の温度を低くすれば、エバポレータ
通過前後における空気のエンタルピ差を小さくすること
ができ、その結果、エバポレータの冷房負荷を小さくす
ることができる。そしてコンプレッサの消費動力を低減
させることができる。
【0030】請求項4の発明においては、運転手のみが
着座している場合、吹出口切替制御手段の制御によっ
て、運転席上方吹出口および運転席下方吹出口の開口状
態は変わらないので、運転手に対しては、そのまま快適
な空調空気を吹き出し続けることができる。
【0031】また吹出口切替制御手段は、運転手のみが
着座している場合、助手席上方吹出口および助手席下方
吹出口のうち、内気導入口に近い方の吹出口を開口する
ように吹出口切替手段を制御している。つまり、助手席
上方吹出口の方が内気導入口に近い場合は、助手席上方
吹出口から空調空気を吹き出し、助手席下方吹出口の方
が内気導入口に近い場合は、助手席下方吹出口から空調
空気を吹き出すように吹出口切替手段を制御している。
【0032】このとき、エバポレータ内に冷媒が流れて
いれば、請求項3のところで述べたように、内気導入口
に最も近い吹出口から冷風を吹き出すことができるの
で、エバポレータの空気上流側部位における空気温度を
低くし、エバポレータの空気上流側部位と空気下流側部
位との空気のエンタルピ差を小さくすることができる。
そしてコンプレッサの消費動力を低減させることができ
る。
【0033】請求項7の発明においては、請求項3の発
明の場合と同様、各席への吹出空気の温度を独立にコン
トロールすることができる。ここで請求項7の発明にお
いては、加熱器を、エバポレータとともに冷凍サイクル
を構成するコンデンサにて構成している。
【0034】また第1被加熱量最大制御手段は、車室内
に着座している乗員が一人であり、かつこのときエバポ
レータ内に冷媒が流れていない状態であり、かつこのと
き、乗員が着座している席に導通した各席用通風路内の
空気が、上記コンデンサによって少しでも加熱される状
態であるとき、内気導入口に最も近い吹出口に接続され
た各席用通風路の中に設けられたコンデンサによる空気
の被加熱量を最大とするように温度調節制御手段を制御
する。
【0035】また吹出口切替制御手段は、乗員が着座し
ている席に対向した位置に開口した吹出口と、内気導入
口に最も近い吹出口とを開口するように吹出口切替手段
を制御する。
【0036】上記第1被加熱量最大制御手段および吹出
口切替制御手段の制御によって、乗員に対しては温度調
節手段によって温度コントロールされた空気が吹き出さ
れ、乗員に快適な空調感覚を与えることができる。また
内気導入口に最も近い吹出口からは温風が吹き出され、
しかもこの温風は車室内全体を循環することなくすぐに
内気導入口から吸い込まれる。
【0037】温風が車室内全体を循環することなくすぐ
に内気導入口から吸い込まれるということは、請求項1
のところで述べたように、この温風は冷たい外気等の冷
熱の影響を受けることなく温かいままの状態で内気導入
口から通風路内に吸い込まれるということである。これ
によって、エバポレータの空気上流側部位の空気温度を
高くすることができる。
【0038】ところで、エバポレータ内に冷媒が流れて
いないということは、言い換えると、エバポレータの空
気上流側の空気はエバポレータを通過しても温度変化が
生じないということである。つまり、エバポレータの空
気上流側の空気は、その温度を維持しながらコンデンサ
の空気上流側部位に導かれるということである。
【0039】このようなときに、上記第1被加熱量最大
制御手段および吹出口切替制御手段の制御を行うことに
よって、エバポレータの空気上流側部位の空気の温度を
高くすれば、同時にコンデンサの空気上流側部位の空気
の温度を高くすることができ、コンデンサ通過前後にお
ける空気の温度差を小さくすることができる。その結
果、コンプレッサの消費動力を低減させることができ
る。
【0040】請求項8の発明においては、請求項3ある
いは請求項7の発明の場合と同様、各席への吹出空気の
温度を独立にコントロールすることができる。ここで請
求項8の発明においては、加熱器を、エンジンを冷却す
るエンジン冷却水を熱源とするヒータコアで構成してい
る。
【0041】また第2被加熱量最大制御手段は、車室内
に着座している乗員が一人であり、かつこのときエバポ
レータ内に冷媒が流れていない状態であり、かつこのと
き、乗員が着座している席に導通した各席用通風路内の
空気が上記ヒータコアによって少しでも加熱される状態
であるとき、内気導入口に最も近い吹出口に接続された
各席用通風路の中に設けられたヒータコアによる空気の
被加熱量を最大とするように温度調節制御手段を制御す
る。
【0042】また吹出口切替制御手段は、乗員が着座し
ている席に対向した位置に開口した吹出口と、内気導入
口に最も近い吹出口とを開口するように吹出口切替手段
を制御する。
【0043】上記被加熱量最大制御手段および吹出口切
替制御手段の制御によって、乗員に対しては温度調節手
段によって温度コントロールされた空気が吹き出され、
乗員に快適な空調感覚を与えることができる。また内気
導入口に最も近い吹出口からは温風が吹き出され、しか
もこの温風は車室内全体を循環することなくすぐに内気
導入口から吸い込まれる。その結果、ヒータコア通過前
後における空気の温度差を小さくすることができ、ヒー
タコアにおける暖房能力を小さくすることができる。
【0044】ヒータコアの加熱負荷が小さくなるという
ことは、エンジンの発熱量を少なくすることができると
いうことである。エンジンの発熱量が少なくても良いと
いうことは、例えばエンジン回転数を高くしてエンジン
の発熱を促す制御等を行わなくても良いということであ
る。この結果、燃料の消費量を少なくすることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、車室内
に乗員が一人しかいない場合は、この乗員に快適な空調
感覚を与えることができると共に、熱交換手段の空調負
荷を低減させることができるといった効果を有してい
る。また空調空気を熱交換手段の空気上流側部位に導く
ための手段として、別個のダクト等を設けずに、既存の
吹出口および内気導入口を用いているので、省スペース
化を図ることができると共に、前記別個のダクト等を設
けるのに比べてコストアップを防止することができると
いった効果も有している。
【0046】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図に従って説明
する。図1は本発明車両用空調装置の通風系の全体構成
を示す概略図である。空調ダクト19の空気上流側部位
には、空調ダクト19内に内気を導入するかあるいは外
気を導入するかを切り替える内外気切替ダンパ21、お
よび空調ダクト19内に空気流を発生させる送風ブロワ
22が設けられている。この内外気切替ダンパ21はサ
−ボモ−タ40(図2)によって駆動され、送風ブロワ
22はモータコントローラ37によって駆動される。
尚、第1実施例では、空調ダクト19にて通風路を構成
しており、かつこの空調ダクト19の一端側には、助手
席の足元部位に開口した内気導入口25と、車室外に開
口した外気導入口26とを形成している。また第1実施
例では、送風手段を送風ブロワ22にて構成している。
【0047】送風ブロワ22の空気下流側部位には、空
調ダクト19内の空気をとの間で熱交換し、この空気を
除湿冷却するエバポレータ23が設けられている。この
エバポレータ23は、コンプレッサ27、コンデンサ2
8、および膨張手段としての膨張弁29とともに冷凍サ
イクルを構成している。尚、第1実施例では、熱交換手
段をエバポレータ23にて構成している。
【0048】エバポレータ23の空気下流側部位には、
エバポレータ23からの冷風を再加熱する加熱器として
のヒータコア24が設けられている。このヒータコア2
4は、図示しないエンジンの熱によって温められたエン
ジン冷却水を熱源とする熱交換器である。
【0049】ヒータコア24の空気下流側部位には仕切
り壁191が設けられており、この仕切り壁191によ
って運転席側空調系1Aと助手席側空調系1Bとに区画
されている。各空調系1A、1Bの空調空気温度は、ヒ
ータコア24の空気上流側部位に設けられたエアミック
スダンパ15a、15bの開度によって調節される。こ
のエアミックスダンパ15aと15bとは、サ−ボモ−
タ38、39(図2)によって駆動され、またこれらの
サ−ボモ−タ38、39は中央演算処理装置3(図2)
からの信号に基づいて互いに独立に制御される。尚、第
1実施例では、上記運転席側空調系1Aおよび助手席側
空調系1Bにて各席用通風路を構成している。また第1
実施例では、エアミックスダンパ15a、15bにて温
度調節手段を構成している。
【0050】運転席側空調系1Aの空気下流側には、運
転席足元に対向した位置に開口した運転席下方吹出口1
1a、運転席上方に対向した位置に開口した運転席上方
吹出口12a、13a、およびフロントガラスに対向し
た位置に開口したデフロスタ吹出口14が形成されてい
る。尚、運転席上方吹出口12aは運転手の左側上半身
に向かって空気を吹き出すための吹出口であり、運転席
上方吹出口13aは運転手の右側上半身に向かって空気
を吹き出すための吹出口である。
【0051】助手席側空調系1Bの空気下流側には、助
手席足元に対向した位置に開口した助手席下方吹出口1
1b、および助手席上方に対向した位置に開口した運転
席上方吹出口12a、13aが形成されている。尚、助
手席上方吹出口12aは助手席乗員の右側上半身に向か
って空気を吹き出すための吹出口であり、助手席上方吹
出口13aは助手席乗員の左側上半身に向かって空気を
吹き出すための吹出口である。
【0052】また運転席側空調系1Aには、運転席下方
吹出口11aを開閉する運転席下方吹出口ダンパ16
a、運転席上方吹出口12a、13aを開閉する運転席
上方吹出口ダンパ17a、およびデフロスタ吹出口14
を開閉するデフロスタ吹出口ダンパ18が設けられてい
る。尚、運転席下方吹出口ダンパ16aと運転席上方吹
出口ダンパ17aはサ−ボモ−タ41(図2)によって
駆動され、デフロスタ吹出口ダンパ18はサ−ボモ−タ
43(図2)によって駆動される。
【0053】また助手席側空調系1Bには、助手席下方
吹出口11bを開閉する助手席下方吹出口ダンパ16
b、および助手席上方吹出口12b、13bを開閉する
助手席上方吹出口ダンパ17bが設けられている。尚、
助手席下方吹出口ダンパ16bと助手席上方吹出口ダン
パ17bはサ−ボモ−タ42(図2)によって駆動され
る。尚、第1実施例では、運転席下方吹出口ダンパ16
a、助手席下方吹出口ダンパ16b、運転席上方吹出口
ダンパ17a、助手席上方吹出口ダンパ17b、および
サ−ボモ−タ41、42にて吹出口切替手段を構成して
いる。
【0054】次に、第1実施例の制御系について図2を
用いて説明する。中央演算処理装置(ECU)3には、
運転席側空間の温度を設定するための温度設定器31、
助手席側空間の温度を設定するための温度設定器32、
内気温度センサ33、外気温度センサ34、日射センサ
35、および乗員センサ36が入力接続されている。そ
してこれら入力信号に基づいて、後述する手順によって
送風ブロワ22のモータコントローラ37、エアミック
スダンパ15aのサ−ボモ−タ38、エアミックスダン
パ15bのサ−ボモ−タ39、内外気切替ダンパ21の
サ−ボモ−タ40、運転席下方吹出口ダンパ16aと運
転席上方吹出口ダンパ17aのサ−ボモ−タ41、助手
席下方吹出口ダンパ16bと助手席上方吹出口ダンパ1
7bのサ−ボモ−タ42、およびデフロスタ吹出口ダン
パ18のサ−ボモ−タ43に駆動信号を出力する。
【0055】尚、第1実施例では上記乗員センサ36に
て着座検知手段を構成しており、具体的には、シートベ
ルトのタングがバックルに嵌着されたときに乗員が着座
していることを検知するように構成されている。また、
赤外線センサを車室内の天井に設け、乗員が着座してい
るか否かを検知するように構成しても良い。
【0056】かかる制御系により、運転席側にフットモ
ードが選択されると、運転席下方吹出口ダンパ16aが
開き、運転席上方吹出口ダンパ17aが閉じる。そして
運転席側にフェイスモードが選択されると、運転席下方
吹出口ダンパ16aが閉じ、運転席上方吹出口ダンパ1
7aが開く。また運転席側にバイレベルモードが選択さ
れると、総吹出風量を所定に維持した状態で上記ダンパ
16aおよび17aが任意の開度で開く。助手席側にフ
ットモード、フェイスモード、およびバイレベルモード
が選択される場合も、運転席側と同様に各ダンパ16
b、17bが開閉する。
【0057】そして、図示しない運転席側冷風バイパス
通路内に設けられた運転席側冷風バイパスダンパの開度
を調節することによって、運転席下方吹出口11aから
の吹出風温度と運転席上方吹出口12aからの吹出風の
温度とが独立に制御される。また図示しない助手席側冷
風バイパス通路内に設けられた助手席側冷風バイパスダ
ンパの開度を調節することによって、助手席下方吹出口
11bからの吹出風温度と助手席上方吹出口12bから
の吹出風の温度とが独立に制御される。
【0058】また、運転席下方吹出口11aおよび助手
席下方吹出口11bからの空調風温度は、乗員に冷風感
を覚えさせない値(例えば35℃)に下限が設定された
温風であり、運転席上方吹出口12a、13aおよび助
手席上方吹出口12b、13bからの空調風温度は、乗
員に不快感を覚えさせない値(例えば設定温度)を上限
とする冷風である。
【0059】次に、ECU3の処理手順を図3および図
4を用いて説明する。まずステップ101にて、温度設
定器31、温度設定器32、内気温度センサ33、外気
温度センサ34、日射センサ35、および乗員センサ3
6の信号を読み込む。
【0060】次にステップ102にて、運転席側の目標
吹出空気温度(TAOr)を下記数式1に基づいて算出
し、助手席側の目標吹出空気温度(TAOl)を下記数
式2に基づいて算出する。
【0061】
【数1】 TAOr=Kset ×Tsetr−Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
【0062】
【数2】 TAOl=Kset ×Tsetl−Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C ここで、Tsetrは運転席側の温度設定器31によって設
定された温度、Tsetlは助手席側の温度設定器32によ
って設定された温度、Tr は内気温度、Tamは外気温
度、Ts は日射量、Kset 、Kr 、Kam、Ks はそれぞ
れ設定温度、内気温度、外気温度、日射量の各ゲインで
あり、Cは補正定数である。
【0063】次にステップ103では、上記ステップ1
02にて算出したTAOrおよびTAOlのうち小さい
方のTAOと、図5に示す相関関係とに基づいて、内外
気モードを決定する。
【0064】次にステップ104では、上記TAOrお
よびTAOlと、図6に示す相関関係とに基づいて、各
席の吹出モードを、フットモード(FOOT)にする
か、バイレベルモード(B/L)にするか、あるいはフ
ェイスモード(FACE)にするかを決定する。
【0065】次にステップ105では、上記TAOrお
よびTAOlと、図7に示す相関関係とに基づいて、エ
アミックスダンパ15aの開度(SWr)およびエアミ
ックスダンパ15bの開度(SWl)を決定する。上記
SWrおよびSWlの単位は共に%である。尚、第1実
施例では、上記ステップ105にて温度調節制御手段を
構成している。
【0066】次にステップ106では、乗員センサ36
からの信号に基づいて、着座している乗員が運転手のみ
か否かを判定する。ここで運転手以外に乗員が着座して
いる場合はNOと判定され、ステップ114に進む。運
転手しか着座していない場合はYESと判定され、ステ
ップ107に進む。
【0067】ステップ107では、上記ステップ103
にて決定された内外気モードが内気循環モードであるか
否かを判定する。内気循環モードではない(NO)と判
定されたらステップ114に進み、内気循環モードであ
る(YES)と判定された場合はステップ108進む。
ステップ108では、ステップ104にて決定された助
手席側の吹出モードをキャンセルし、新たに助手席側の
吹出モードをフットモードに決定する。尚、第1実施例
では、このステップ108にて吹出口切替制御手段を構
成している。
【0068】次にステップ109では、コンプレッサ2
7が駆動状態であるか否かを判定する。尚、第1実施例
ではこのステップ109にてエバポレータ内冷媒流れ検
知手段を構成している。
【0069】ステップ109にて、コンプレッサ27が
駆動状態である(YES)、つまりエバポレータ23に
冷媒が流れている状態であると判定されたら、ステップ
110に進んで、上記ステップ105にて決定された助
手席側のエアミックスダンパ15bの開度(SWl)を
キャンセルし、新たにSWlを0%に決定する。つまり
助手席側から吹き出される空気が最大冷房状態となるよ
うにする。尚、第1実施例では、このステップ110に
て被加熱量最小制御手段を構成している。
【0070】また、ステップ109にてコンプレッサ2
7が駆動状態でない(NO)、つまりエバポレータ23
に冷媒が流れていない状態であると判定されたら、ステ
ップ111に進む。
【0071】ステップ111では、ステップ104にて
決定された運転席側の吹出モードがフットモードである
か否か、つまり運転席側が暖房状態であるか否かを判定
する。ステップ111にてYESと判定されたら、ステ
ップ112にてSWlを100%に決定し、助手席側か
ら吹き出される空気が最大暖房状態となるようにする。
またステップ111にてNOと判定されたら、ステップ
113にてSWlを0%に決定し、助手席側から吹き出
される空気が最大冷房状態となるようにする。尚、第1
実施例では、上記ステップ111にて温度調節状態検知
手段を構成しており、上記ステップ112にて第2被加
熱量最大制御手段を構成している。
【0072】次にステップ114では、上記ステップ1
02にて算出したTAOrとTAOlとの平均値と、図
8に示す相関関係とに基づいて、送風ブロワ22のブロ
ワ電圧を決定して、全送風量を決定する。
【0073】次にステップ115では、内外気モード、
各席の吹出モード、各エアミックスダンパの開度、およ
びブロワ電圧が上記ステップ103ないし114にて決
定された値となるように各モータコントローラおよびサ
−ボモ−タを駆動制御する。
【0074】ここで、ステップ108にて助手席側の吹
出モードを新たにフットモードに決定し、ステップ11
0、112にて助手席側のエアミックスダンパ15bの
開度を新たに0%あるいは100%に決定する理由につ
いて以下に述べる。着座している乗員が運転手のみの場
合、運転席以外の席を空調することは、誰もいない席を
空調することになり、その誰もいない席を空調するエネ
ルギーが非常にむだとなる。できれば運転席以外の席は
空調しない方が望ましい。そうかといって、運転席以外
の席に対向した吹出口を閉じて空調風を全く吹き出さな
いようにしてしまうと、運転席側空間のみが空調される
だけでそれ以外の空間が全く空調されなくなり、車室内
の平均温度が変わってしまう。例えば夏場で日射が強い
ときでは、運転席側空間は良く冷房されるのに対し、そ
れ以外の空間は日射によって温められ、その結果車室内
の平均温度が上昇する。また冬場で外気温度が非常に低
いときでは、運転席側空間は良く暖房されるのに対し、
それ以外の空間は外気によって冷やされ、その結果車室
内の平均温度が下降する。
【0075】車室内の平均温度が上昇した場合は、エバ
ポレータ23の空気上流側部位の温度も上昇する。する
と、エバポレータ23は、この空気を冷却する際に更に
大きな冷房負荷がかかる。するとコンプレッサ27の消
費動力が更に必要となり、エンジンの動力が大きくなっ
てしまい、その結果燃料の無駄遣いとなってしまう。
【0076】そこで第1実施例では、エバポレータ23
の空気上流側部位の温度を下げる目的から、ステップ1
08にて助手席側の吹出モードを強制的にフットモード
にし、ステップ110にて助手席側のエアミックスダン
パ15bの開度(SWl)を0%にする。これによっ
て、助手席側に開口した助手席下方吹出口11bから吹
き出された冷風は、車室内全体を循環することなくこの
吹出口11bのすぐ近くに位置する内気導入口25から
吸い込まれるようになる。この場合、上記冷風は車室内
全体を循環しないので、日射等によって温められず、冷
たい状態で内気導入口25から吸い込まれ、エバポレー
タ23の空気上流側部位に導かれる。これによってエバ
ポレータ23の空気上流側部位の温度を下げることがで
き、エバポレータ23通過前後での空気のエンタルピ差
を小さくでき、エバポレータ23の冷房能力を小さくす
ることができる。その結果、コンプレッサ27の消費動
力を小さくすることができ、最終的には燃料の無駄遣い
を防止することができる。
【0077】また車室内の平均温度が下降した場合は、
エバポレータ23の空気上流側部位の温度も下降する。
このときエバポレータ23に冷媒が流れていない状態な
らば、空気がエバポレータ23を通過しても温度変化し
ないので、エバポレータ23の空気上流側部位の温度が
下降することによって、ヒータコア24の空気上流側部
位の温度も下降することになる。このとき運転席側が暖
房状態ならば、つまりヒータコア24によって空気を加
熱する状態ならば、ヒータコア24の空気上流側部位の
温度が下がることによって、ヒータコア24には更に大
きな暖房能力が必要となる。すると、ヒータコア24の
暖房能力を上げるために、エンジンをアイドルアップさ
せる等の方法でエンジンを温め、エンジン冷却水の温度
を上げなければならない。これによってエンジンの動力
を更に消費することになり、結果的に燃料の無駄遣いと
なってしまう。
【0078】そこで第1実施例では、ヒータコア24の
空気上流側部位の温度を上げる目的から、ステップ10
8にて助手席側の吹出モードを強制的にフットモードに
し、ステップ112にて助手席側のエアミックスダンパ
15bの開度(SWl)を100%にする。これによっ
て、助手席側に開口した助手席下方吹出口11bからは
温風が吹き出され、この温風は車室内全体を循環するこ
となくこの吹出口11bのすぐ近くに位置する内気導入
口25から吸い込まれるようになる。この場合、上記温
風は車室内全体を循環しないので、低温の外気等によっ
て冷やされず、温かい状態で内気導入口25から吸い込
まれ、エバポレータ23の空気上流側部位に導かれる。
このときエバポレータ23には冷媒が流れていないの
で、そのまま温かい温風がヒータコア24の空気上流側
部位に導かれ、これによってヒータコア24の空気上流
側部位の温度を下げることができる。そしてヒータコア
24通過前後での空気の温度差を小さくでき、ヒータコ
ア24の暖房能力を小さくすることができる。その結
果、エンジンのアイドルアップ等の制御を行う必要がな
くなり、エンジンの消費動力を小さくすることができ、
最終的には燃料の無駄遣いを防止することができる。
【0079】次に、第1実施例の具体的効果を図9を用
いて説明する。ここで図9は、快適指標(PMV)の運
転手頭部および胴部の平均値に対するエバポレータ23
の冷房能力(Qe)を示す相関関係図である。尚、エバ
ポレータ23の冷房能力(Qe)は、エバポレータ23
を通過する風量、およびエバポレータ23通過前後にお
ける空気のエンタルピ差に比例し、空気の比容積に反比
例する値である。また図9中実線は、従来のように、運
転手のみが着座していてかつ内気循環モードでも各席を
空調する場合であり、図9中一点鎖線は、第1実施例の
ように、運転手のみが着座していてかつ内気循環モード
の場合は助手席側の吹出モードを強制的にフットモード
にする場合である。
【0080】図9からも明らかなように、第1実施例の
ような制御を行うことにより、従来に比べて大幅に冷房
負荷を低減させることができる。その結果、コンプレッ
サ27の消費動力を低減させることができ、最終的には
燃料の消費量を低減させることができる。
【0081】以上述べたように、第1実施例では、着座
しているのが運転手のみでかつ内外気モードが内気循環
モードであり、かつエバポレータ23内に冷媒が流れて
いるとき、助手席側の吹出モードを強制的にフットモー
ドとして助手席側のエアミックスダンパ15bの開度を
強制的に0%としたので、助手席下方吹出口11bから
吹き出された冷風をすぐに内気導入口25から吸い込ま
せることができ、そしてエバポレータ23の空気上流側
部位の温度を下げることができ、その結果、コンプレッ
サ27の消費動力の低減および燃料の消費量の低減を実
現することができる。
【0082】また第1実施例では、着座しているのが運
転手のみでかつ内外気モードが内気循環モードであり、
かつエバポレータ23内に冷媒が流れていなくてかつ運
転席側が暖房モードであるとき、助手席側の吹出モード
を強制的にフットモードとして助手席側のエアミックス
ダンパ15bの開度を強制的に100%としたので、助
手席下方吹出口11bから吹き出された温風をすぐに内
気導入口25から吸い込ませることができ、そしてヒー
タコア24の空気上流側部位の温度を上げることがで
き、その結果、ヒータコア24の暖房能力を下げること
ができ、燃料の消費量の低減を実現することができる。
【0083】尚、上記第1実施例では、運転手のみが着
座していてかつ内気循環モードであるときに、助手席側
の吹出モードを強制的にフットモードとするようにした
が、強制的にバイレベルモードとするようにしても良
い。この場合も助手席側下方吹出口11bから空調風か
吹き出され、この空調風がすぐに内気導入口25から吸
い込まれるので、エバポレータ23あるいはヒータコア
24の空調負荷を低減させることができる。
【0084】また上記第1実施例では、着座検知手段を
乗員センサにて構成したが、車室内の乗員数をマニュア
ルで設定するための乗員スイッチにて構成しても良い。
また上記第1実施例では、温度調節手段をエアミックス
ダンパ15a、15bにて構成したが、ヒータコアを各
空調系1A、1Bにそれぞれ1つずつ設け、これらのヒ
ータコアを流れるエンジン冷却水量またはこの冷却水の
温度を独立に調節するリヒート式タイプのもので構成し
ても良い。
【0085】また上記第1実施例では、運転席側空調系
1Aに設けられた温度調節手段(エアミックスダンパ1
5b)が暖房状態であるか否かを判定する方法として、
図4のステップ111のように、運転席側の吹出モード
がフットモードであるか否かで判定する方法を採用した
が、エアミックスダンパ15bがヒータコア24を所定
以上開いているか否かを判定する方法を採用しても良い
し、目標吹出温度(TAOr)が所定温度以上であるか
否かを判定する方法を採用しても良い。
【0086】次に、本発明を電気自動車用空調装置に用
いた第2実施例について説明する。第2実施例の通風系
の全体構成は、図10に示すように、空調ダクト19内
にエバポレータ23が配設され、その空気下流側部位
に、エバポレータ23と共に冷凍サイクルを構成するコ
ンデンサ28が配設されている。第1実施例ではこのコ
ンデンサ28を空調ダクト19の外部に配設したが、第
2実施例ではこのコンデンサ28を空調ダクト19内に
配設し、これを加熱器として構成している。
【0087】次に第2実施例の冷凍サイクルについて図
11を用いて説明する。第2実施例の冷凍サイクルはア
キュムレータサイクルで、エバポレータ23、コンデン
サ28の他に、室外熱交換器47、コンプレッサ27、
膨張弁29、アキュムレータ48、および冷媒の流れ方
向を切り替える流路切替手段49を備えている。
【0088】室外熱交換器47は、空調ダクト19の外
部にて外気と冷媒との熱交換を行う熱交換器であり、室
外ファン50および外気シャッタ51を備える。コンプ
レッサ27は、冷媒の吸入、圧縮、吐出を行うもので、
電動モータ52により駆動される。このコンプレッサ2
7は電動モータ52と一体的に密封ケース53内に配置
される。コンプレッサ27を駆動する電動モータ52
は、インバータ54による制御によって回転速度が可変
するもので、電動モータ52の回転速度の変化によって
コンプレッサ27の冷媒吐出容量が変化する。
【0089】膨張弁29は、エバポレータ23に流入す
る冷媒を減圧膨張する弁で、例えば除湿運転時にコンデ
ンサ28のスーパークール量を調節するように設けられ
ている。
【0090】冷媒の流路切替手段49は、冷房運転、暖
房運転、および除湿運転で冷媒の流れ方向を切り替え
る。この流路切替手段は、具体的には、コンプレッサ2
7の吐出方向を室外熱交換器47の方向か、あるいはコ
ンデンサ28の方向かに切り替える四方弁55、暖房運
転時にエバポレータ23をバイパスさせる電磁開閉弁4
4、冷房運転時にコンデンサ28をバイパスさせる電磁
三方弁45、および冷媒の流れ方向を規制する逆止弁4
6から構成される。
【0091】流路切替手段49は、冷房運転時、暖房運
転時、および除湿運転時に応じて次のように冷媒の流れ
を切り替える。例えば冷房運転時は、コンプレッサ27
が吐出した冷媒を、四方弁55→室外熱交換器47→コ
ンデンサ28をバイパス→膨張弁29→エバポレータ2
3→四方弁55→アキュムレータ48→コンプレッサ2
7の順に流す(図中矢印C)。
【0092】また暖房運転時は、コンプレッサ27が吐
出した冷媒を、四方弁55→コンデンサ28→膨張弁2
9→エバポレータ23をバイパス→室外熱交換器47
(室外ファン50ON、外気シャッタ51開)→四方弁
55→アキュムレータ48→コンプレッサ27の順に流
す(図中矢印H)。
【0093】また除湿運転時は、コンプレッサ27が吐
出した冷媒を、四方弁55→コンデンサ28→膨張弁2
9→エバポレータ23→室外熱交換器47(室外ファン
50OFF、外気シャッタ51閉)→四方弁55→アキ
ュムレータ48→コンプレッサ27の順に流す(図中矢
印D)。
【0094】次に、第2実施例で用いる操作パネル60
について図12を用いて説明する。車室内のうち操作性
の良い位置に配置された操作パネル60の図中上方右側
には、運転席側の吹出モードを乗員がマニュアルで設定
するための運転席側吹出モード切替スイッチ61が設け
られており、操作パネル60の図中上方左側には、助手
席側の吹出モードを乗員がマニュアルで設定するための
助手席側吹出モード切替スイッチ62が設けられてい
る。第2実施例の場合、イグニッションキーをオンする
ことによって、内外気モード、吹出モード、吹出空気温
度等はオートで制御され始めるが、この吹出モード切替
スイッチ61、62を押すことによって上記オート制御
状態は解除され、オート制御状態は解除され、吹出モー
ドはマニュアル制御状態となる。
【0095】具体的には、スイッチ61a、61b、6
1cを押すことによって、運転席側をフットモード、バ
イレベルモード、フェイスモードに設定する。またスイ
ッチ62a、62b、62cを押すことによって、助手
席側をフットモード、バイレベルモード、フェイスモー
ドに設定する。
【0096】運転席側吹出モード切替スイッチ61の図
中下方には、運転席側に吹き出す空気の温度をマニュア
ルで設定するための運転席側温度設定器31が設けられ
ており、助手席側吹出モード切替スイッチ62の図中下
方には、助手席側に吹き出す空気の温度をマニュアルで
設定するための助手席側温度設定器32が設けられてい
る。
【0097】運転席側温度設定器31の図中下方には、
車室内へ吹き出される空気の風量をマニュアルで調節す
るための風量設定スイッチ63が設けられている。風量
設定スイッチ63の図中左側には、内外気切替ダンパ2
1に指令信号を与えて内気循環モードにするか外気導入
モードにするかを切り替える内外気切替スイッチ64が
設けられている。この内外気切替スイッチ64は、押さ
れた状態では内気循環モードを指令し、それ以外では外
気導入モードを指令する。
【0098】内外気切替スイッチ64の図中左側には冷
房スイッチ65が設けられている。この冷房スイッチ6
5は、押されることによって、冷凍サイクル中の冷媒の
流れが上記冷房運転時の流れ(図11中矢印C)となる
ように上記流路切替手段49(図11)に制御信号を出
力する。
【0099】冷房スイッチ65の図中左側には暖房スイ
ッチ66が設けられている。この暖房スイッチ66は、
押されることによって、冷凍サイクル中の冷媒の流れが
上記暖房運転時の流れ(図11中矢印H)となるように
上記流路切替手段49(図11)に制御信号を出力す
る。
【0100】暖房スイッチ66の図中左側には除湿スイ
ッチ67が設けられている。この除湿スイッチ67は、
押されることによって、冷凍サイクル中の冷媒の流れが
上記除湿運転時の流れ(図11中矢印D)となるように
上記流路切替手段49(図11)に制御信号を出力す
る。尚、この除湿スイッチ67を押しても、吹出モー
ド、吹出温度は変わらない。
【0101】除湿スイッチ67の図中左側にはデフロス
タスイッチ68が設けられている。このデフロスタスイ
ッチ68は、押されることによって、運転席側吹出モー
ドおよび助手席側吹出モードを共に強制的にデフロスタ
モードとするように制御信号を出力する。
【0102】また、操作パネル60の図中上方中央部に
はオートスイッチ69が設けられている。このオートス
イッチ61を押すことによって、マニュアル制御状態と
なっていた吹出モード、吹出空気温度、吹出風量等を、
再びオート制御状態に戻すことができる。
【0103】次に第2実施例の作動を図3および図13
を用いて説明する。まず始めに、第1実施例におけるス
テップ101ないしステップ108の制御(図3)を行
うことによって、目標吹出空気温度(TAOr、TAO
l)の算出、内外気モードの決定、吹出モードの決定、
エアミックスダンパ15a、15bの開度(SWr、S
Wl)の決定を行い、また、運転手のみが着座していて
内気循環モードである場合は、助手席側の吹出モードを
フットモードに決定する。
【0104】そして上記ステップ106にてNOと判定
された場合は図13のステップ114に進み、またステ
ップ108の制御を行った場合は図13のステップ12
1に進む。尚、第2実施例では、このステップ121に
てエバポレータ内冷媒流れ検知手段および温度調節状態
検知手段を構成している。
【0105】ステップ121では、エバポレータ23内
に冷媒が流れている状態であるか否かを判定する。つま
り、冷凍サイクル中の冷媒の流れ方向が、図11中矢印
C方向あるいはD方向であるか否かを判定する。具体的
には、上記ステップ102にて算出したTAOrとTA
Olのうち小さい方と図14に示す相関関係とから決定
されるモードが冷房モードあるいは除湿モードである場
合には、YESと判定されてステップ122へ進む。こ
の場合には、冷凍サイクル中の冷媒は図11中矢印C方
向あるいはD方向に沿って流れる。また、上記TAOr
とTAOlのうち小さい方と図14に示す相関関係とか
ら決定されるモードが暖房モードである場合には、NO
と判定されてステップ123へ進む。この場合には、冷
凍サイクル中の冷媒は図11中矢印H方向に沿って流れ
る。
【0106】また冷房スイッチ65、暖房スイッチ6
6、除湿スイッチ67のいずれかが押された場合には、
上記相関関係(図14)にて決定されたモードよりもこ
れらのスイッチの入力状況を優先してステップ121の
判定を行う。つまり、図14の相関関係にて決定された
モードが暖房モードであるような場合でも、冷房スイッ
チ65あるいは除湿スイッチ67が押された場合には、
ステップ121でYESと判定される。この場合には、
冷凍サイクル中の冷媒は図11中矢印C方向あるいはD
方向に沿って流れる。また図14の相関関係から決定さ
れたモードが冷房モードあるいは除湿モードであるよう
な場合でも、暖房スイッチ66が押された場合には、ス
テップ121でNOと判定される。この場合には、冷凍
サイクル中の冷媒は図11中矢印H方向に沿って流れ
る。
【0107】ステップ121にてYESと判定される場
合、つまりエバポレータ23内に冷媒が流れている場合
は、空気はエバポレータ23を通過することによって多
少なりとも冷却されるので、エバポレータ23は多少な
りとも冷房能力が必要とされる。
【0108】そこでステップ122にて、助手席側エア
ミックスダンパ15bの開度(SWl)を0%に決定
し、助手席下方吹出口11bから冷たい冷風が吹き出さ
れるようにする。これによって、助手席下方吹出口11
bのすぐ近くの内気導入口25から冷風を吸い込んで、
エバポレータ23の空気上流側部位の温度を下げ、エバ
ポレータ23の冷房能力を低減させ、コンプレッサ27
の消費動力を低減させることができる。尚、第2実施例
では、このステップ122にて被加熱量最小制御手段を
構成している。
【0109】またステップ121にてNOと判定される
場合、つまりエバポレータ23内を冷媒が流れていない
場合は、空気はエバポレータ23を通過しても温度変化
は生じないので、空気が通過することによるエバポレー
タ23の冷房負荷は生じない。その一方で、コンデンサ
28内に冷媒が流れ、このコンデンサ28が加熱器とし
て作動する。空気はコンデンサ28を通過することによ
って多少なりとも加熱されるので、コンデンサ28は多
少なりとも暖房能力が必要とされる。
【0110】そこでステップ123にて、助手席側エア
ミックスダンパ15bの開度(SWl)を100%に決
定し、助手席下方吹出口11bから温かい温風が吹き出
されるようにする。これによってエバポレータ23の空
気上流側部位の温度を上げることができる。このとき、
空気はエバポレータ23を通過しても温度が変化しない
ので、コンデンサ28の空気上流側部位の温度が上が
り、これによってコンデンサ28の暖房能力が低減す
る。その結果コンプレッサ27の消費動力を低減させる
ことかできる。尚、第2実施例では、このステップ12
3にて第1被加熱量最大制御手段を構成している。
【0111】次にステップ114およびステップ115
にて、ブロワ電圧を決定し、その後各サ−ボモ−タおよ
びモータコントローラを制御する。以上述べたように、
電気自動車用空調装置として用いた第2実施例の場合
は、運転手のみが着座していてかつ内気循環モードであ
るときに、エバポレータ23内に冷媒が流れているよう
な場合には、助手席側の吹出モードをフットモードに
し、かつ助手席側の吹出風の温度を最大冷房状態とする
ことによって、エバポレータ23の空気上流側部位の温
度を下げることができる。これによってコンプレッサ2
7の消費動力を低減させることができる。
【0112】また、運転手のみが着座していてかつ内気
循環モードであるときに、エバポレータ23内に冷媒が
流れていないような場合には、助手席側の吹出モードを
フットモードにし、かつ助手席側の吹出風の温度を最大
暖房状態とすることによって、コンデンサ28の空気上
流側部位の温度を上げることができる。これによってコ
ンプレッサ27の消費動力を低減させることができる。
【0113】上記第2実施例では、乗員が一人のみでか
つ内気循環モードであるときに、助手席側の吹出モード
を強制的にフットモードにするように制御したが、強制
的にバイレベルモードにするように制御しても良い。
【0114】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。空調ダクト19のうちエバポレータ23よりも空気
上流側部位は、仕切り板192によって運転席側通路と
助手席側通路とに分割されている。
【0115】この運転席側通路には運転席側内気導入口
25aと運転席側外気導入口26aとが設けられてい
る。この運転席側内気導入口25aは運転席の足元付近
に開口している。また上記運転席側通路には、これら内
気導入口25aと外気導入口26aとを選択的に切り替
える運転席側内外気切替ダンパ21a、および運転席側
送風ブロワ22aが設けられている。
【0116】また上記助手席側通路には助手席側内気導
入口25bと助手席側外気導入口26bとが設けられて
いる。この助手席側内気導入口25bは助手席の足元付
近に開口している。また上記助手席側通路には、これら
内気導入口25bと外気導入口26bとを選択的に切り
替える助手席側内外気切替ダンパ21b、および助手席
側送風ブロワ22bが設けられている。
【0117】また、運転席側内外気切替ダンパ21aと
助手席側内外気切替ダンパ21bとは同一のサ−ボモ−
タ40によって駆動される。つまり運転席側の内外気モ
ードと助手席側の内外気モードとは同じとなるように制
御される。また、運転席側送風ブロワ22aと助手席側
送風ブロワ22bとは同一のモータコントローラ37に
よって駆動される。
【0118】次に第3実施例の作動について図16およ
び図17に従って説明する。まず図16のステップ10
1ないしステップ105の制御を行うことによって、各
席の目標吹出空気温度(TAOr、TAOl)、内外気
モード、各席の吹出モード、および各席のエアミックス
ダンパの開度(SWr、SWl)を求める。
【0119】次にステップ106にて、車室内にて着座
している乗員が一人のみか否かを判定する。ここでYE
Sと判定されたらステップ107に進み、NOと判定さ
れたらステップ114(図17)に進む。
【0120】ステップ107では、上記ステップ103
にて決定した内外気モードが内気循環モードであるか否
かを判定する。ここでYESと判定されたらステップ1
30に進み、NOと判定されたらステップ114(図1
7)に進む。
【0121】ステップ130では、上記一人の乗員は運
転席に着座しているのかあるいは助手席に着座している
のかを判定する。ここで運転席に着座していると判定さ
れたらステップ131に進み、助手席側の吹出モードを
フットモードに決定する。またステップ130にて、助
手席に着座していると判定されたらステップ132に進
み、運転席側の吹出モードをフットモードに決定する。
またステップ130にて、運転席および助手席以外の
席、つまり後部座席に着座している(NO)と判定され
たらステップ114(図17)に進む。尚、第3実施例
では、上記ステップ131およびステップ132にて吹
出口切替制御手段を構成している。
【0122】ステップ131またはステップ132の制
御を行ったら、ステップ133(図17)に進み、コン
プレッサ27が駆動しているか否かを判定する。ここで
YESと判定されたらステップ134に進み、着座して
いる乗員が運転手か否かを判定する。着座しているのが
運転手の場合(YES)は、ステップ135にて助手席
側のエアミックスダンパ15bの開度(SWl)を0%
に決定し、着座しているのが助手席側乗員の場合(N
O)は、ステップ136にて運転席側のエアミックスダ
ンパ15aの開度(SWr)を0%に決定する。その後
ステップ114に進む。尚、第3実施例では、上記ステ
ップ133にてエバポレータ内冷媒流れ検知手段を構成
している。また第3実施例では、上記ステップ135お
よびステップ136にて被加熱量最小制御手段を構成し
ている。
【0123】上記のように、運転手のみが着座していて
かつ内気循環モードであり、かつコンプレッサ27がオ
ンしている場合は、上記ステップ130、131、13
3、134、および135の制御を行うことによって、
助手席下方吹出口11bから助手席側内気導入口25b
に冷たい冷風を吸い込ませることができ、エバポレータ
23の空気上流側部位の温度を下げることができる。そ
の結果、エバポレータ23の冷房能力を低減させること
ができ、これがコンプレッサ27の消費動力の低減化へ
とつながる。
【0124】また助手席乗員のみが着座していてかつ内
気循環モードであり、かつコンプレッサ27がオンして
いる場合は、上記ステップ130、132、133、1
34、および136の制御を行うことによって、運転席
下方吹出口11aから運転席側内気導入口25aに冷た
い冷風を吸い込ませることができ、エバポレータ23の
空気上流側部位の温度を下げることができる。その結
果、エバポレータ23の冷房能力を低減させることがで
き、これがコンプレッサ27の消費動力の低減化へとつ
ながる。
【0125】ところで、ステップ133にてNOと判定
された場合は、ステップ137にて着座している乗員が
運転手か否かを判定する。着座しているのが運転手の場
合(YES)は、ステップ138にて、運転席側の吹出
モードがフットモード(暖房モード)であるか否かを、
上記ステップ104(図16)にて決定された吹出モー
ドから判定する。ここで運転席側の吹出モードがフット
モード(暖房モード)である(YES)と判定された場
合は、ステップ139にて助手席側のエアミックスダン
パ15bの開度(SWl)を100%に決定し、一方、
ステップ138にてフットモード(暖房モード)ではな
い(NO)と判定された場合は、ステップ140にてS
Wlを0%に決定する。その後ステップ114に進む。
尚、第3実施例では、上記ステップ138および後述す
るステップ141にて温度調節状態検知手段を構成して
いる。また第3実施例では、上記ステップ139および
後述するステップ142にて第2被加熱量最大制御手段
を構成している。
【0126】上記のように運転手のみが着座していてか
つ内気循環モードであり、かつコンプレッサ27がオフ
していて運転席側がフットモード(暖房モード)である
場合は、上記ステップ130、131、133、13
7、138、および139の制御を行うことによって、
助手席下方吹出口11bから助手席側内気導入口25b
に温かい温風を吸い込ませることができ、ヒータコア2
4の空気上流側部位の温度を上げることができる。その
結果、ヒータコア24の暖房能力を低減させることがで
き、これが燃料の消費量の低減化へとつながる。
【0127】ステップ137にてNOと判定された場
合、つまり着座しているのが助手席乗員である場合は、
ステップ141にて助手席側の吹出モードがフットモー
ド(暖房モード)であるか否かを、上記ステップ104
(図16)にて決定された吹出モードから判定する。こ
こで助手席側の吹出モードがフットモード(暖房モー
ド)である(YES)と判定された場合は、ステップ1
42にて運転席側のエアミックスダンパ15aの開度
(SWr)を100%に決定し、一方、ステップ141
にてフットモード(暖房モード)ではない(NO)と判
定された場合は、ステップ143にてSWrを0%に決
定する。その後ステップ114に進む。
【0128】上記のように助手席乗員のみが着座してい
てかつ内気循環モードであり、かつコンプレッサ27が
オフしていて助手席側がフットモード(暖房モード)で
ある場合は、上記ステップ130、132、133、1
37、141、および142の制御を行うことによっ
て、運転席下方吹出口11aから運転席側内気導入口2
5aに温かい温風を吸い込ませることができ、ヒータコ
ア24の空気上流側部位の温度を上げることができる。
その結果、ヒータコア24の暖房能力を低減させること
ができ、これが燃料の消費量の低減化へとつながる。
【0129】次にステップ114およびステップ115
にて、運転席側送風ブロワ22aおよび助手席側送風ブ
ロワ22bから吹き出す風量(ブロワ電圧)を決定し、
上記ステップ103ないしステップ114にて決定され
た値を各サ−ボモ−タおよびモータコントローラへ制御
出力する。
【0130】以上述べたように、第3実施例では、着座
しているのが運転手のみの場合に、この運転手に快適な
空調感を与えながら、かつエバポレータ23およびヒー
タコア24の空調負荷の低減を実現できる。また着座し
ているのが助手席乗員のみの場合にも、この助手席乗員
に快適な空調感を与えながら、かつエバポレータ23お
よびヒータコア24の空調負荷の低減を実現できる。
【0131】尚、上記第3実施例では、着座しているの
が運転手のみでかつ内気循環モードである場合に、助手
席側吹出モードを強制的にフットモードとなるように制
御したが、強制的にバイレベルモードなるように制御し
ても良い。また、着座しているのが助手席乗員のみでか
つ内気循環モードである場合に、運転席側吹出モードを
強制的にフットモードとなるように制御したが、強制的
にバイレベルモードなるように制御しても良い。
【0132】また上記第1ないし第3実施例では、乗員
が運転席または助手席に着座しているときに本発明の制
御を行ったが、後部座席にのみ着座しいてるときに本発
明の制御を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の通風系の全体構成図であ
る。
【図2】上記第1実施例で用いる冷凍サイクルの構成図
である。
【図3】上記第1実施例の空調制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】上記第1実施例の空調制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】上記第1実施例における目標吹出空気温度(T
AO)と内外気モードとの相関関係図である。
【図6】上記第1実施例における目標吹出空気温度(T
AO)と吹出モードとの相関関係図である。
【図7】上記第1実施例における目標吹出空気温度(T
AO)と各エアミックスダンパの開度との相関関係図で
ある。
【図8】上記第1実施例における目標吹出空気温度(T
AO)とブロワ電圧との相関関係図である。
【図9】上記第1実施例と従来とにおける、快適指標
(PMV)と冷房能力との相関関係を示すグラフであ
る。
【図10】本発明第2実施例の通風系の全体構成図であ
る。
【図11】上記第2実施例で用いる冷凍サイクルの構成
図である。
【図12】上記第2実施例で用いる操作パネルの正面図
である。
【図13】上記第2実施例の空調制御の処理手順を示す
フローチャートである。
【図14】上記第2実施例における目標吹出空気温度
(TAO)と冷暖房モードとの相関関係図である。
【図15】本発明第3実施例の通風系の全体構成図であ
る。
【図16】上記第3実施例の空調制御の処理手順を示す
フローチャートである。
【図17】上記第3実施例の空調制御の処理手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1A 各席用通風路としての運転席側空調系 1B 各席用通風路としての助手席側空調系 25 内気導入口 27 コンプレッサ 11a 運転席下方吹出口 11b 助手席下方吹出口 12a、13a 運転席上方吹出口 12b、13b 助手席上方吹出口 15 温度調節手段としてのエアミックスダンパ 19 通風路としての空調ダクト 22 送風手段としての送風ブロワ 23 熱交換手段としてのエバポレータ 24 加熱器としてのヒータコア 28 加熱器としてのコンデンサ 16a 吹出口切替手段としての運転席下方吹出口ダン
パ 16b 吹出口切替手段としての助手席下方吹出口ダン
パ 17a 吹出口切替手段としての運転席上方吹出口ダン
パ 17b 吹出口切替手段としての助手席上方吹出口ダン
パ 36 着座検知手段としての乗員センサ 41、42 吹出口切替手段としてのサ−ボモ−タ ステップ105 温度調節制御手段 ステップ108 吹出口切替制御手段 ステップ121 温度調節状態検知手段 ステップ123 第1被加熱量最大制御手段 ステップ139 第2被加熱量最大制御手段 ステップ142 第2被加熱量最大制御手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が、車室内に開口した内気導入口
    に接続され、他端側が、車室内の各席に対向した位置に
    開口した複数の吹出口に接続された通風路と、 前記通風路内に空気流を発生させる送風手段と、 前記通風路内に配設され、前記通風路内の空気との間で
    熱交換を行う熱交換手段と、 前記複数の吹出口を選択的に切り替える吹出口切替手段
    と、 前記各席について乗員が着座しているか否かを検知する
    着座検知手段と、 前記着座検知手段の検知結果より、一人の乗員のみが着
    座していると判定された場合、前記複数の吹出口のう
    ち、前記乗員が着座している席に対向した位置に開口し
    た吹出口と、前記内気導入口に最も近い吹出口とを開口
    するように前記吹出口切替手段を制御する吹出口切替制
    御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換手段が、コンプレッサ、コン
    デンサ、減圧手段とともに冷凍サイクルを構成するエバ
    ポレータで構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記通風路のうち前記エバポレータより
    も空気下流側部位に複数の各席用通風路が形成され、こ
    れら各席用通風路の空気最下流側部位は、それぞれ前記
    各席に対向した位置に開口した吹出口に接続されてお
    り、 前記各席用通風路内には、空気を加熱する加熱器と、こ
    の加熱器による空気の被加熱量を調節する温度調節手段
    とがそれぞれ設けられ、 各席を所望温度にするために前記各温度調節手段をそれ
    ぞれ独立に制御する温度調節制御手段と、 前記エバポレータ内に冷媒が流れている状態か否かを検
    知するエバポレータ内冷媒流れ検知手段と、 前記着座検知手段および前記エバポレータ内冷媒流れ検
    知手段の検知結果より、一人の乗員のみが着座していて
    かつ前記エバポレータ内に冷媒が流れている状態である
    と判定された場合、前記内気導入口に最も近い吹出口に
    接続された前記各席用通風路の中に設けられた加熱器に
    よる空気の被加熱量を最小とするように前記温度調節制
    御手段を制御する被加熱量最小制御手段とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記内気導入口は助手席側に開口してお
    り、 前記複数の吹出口は、運転席上方に対向した位置に開口
    した運転席上方吹出口、運転席下方に対向した位置に開
    口した運転席下方吹出口、助手席上方に対向した位置に
    開口した助手席上方吹出口、および助手席下方に対向し
    た位置に開口した助手席下方吹出口であり、 前記吹出口切替制御手段は、運転手のみが着座している
    と判定された場合、前記運転席上方吹出口および前記運
    転席下方吹出口の開口状態は変えず、かつ前記助手席上
    方吹出口および前記助手席下方吹出口のうち、前記内気
    導入口に近い方の吹出口を開口するように前記吹出口切
    替手段を制御することを特徴とする請求項2あるいは請
    求項3記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記内気導入口は助手席側下方に開口し
    ており、 前記吹出口切替制御手段は、運転手のみが着座している
    と判定された場合、前記運転席上方吹出口および前記運
    転席下方吹出口の開口状態は変えず、かつ前記助手席下
    方を開口するように前記吹出口切替手段を制御すること
    を特徴とする請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記内気導入口は助手席側下方に開口し
    ており、 前記吹出口切替制御手段は、運転手のみが着座している
    と判定された場合、前記運転席上方吹出口および前記運
    転席下方吹出口の開口状態は変えず、かつ前記助手席上
    方吹出口および前記助手席下方吹出口を開口するように
    前記吹出口切替手段を制御することを特徴とする請求項
    4記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱器は、前記エバポレータととも
    に冷凍サイクルを構成するコンデンサであり、 前記温度調節手段の温度調節状態を検知する温度調節状
    態検知手段と、 前記着座検知手段、前記エバポレータ内冷媒流れ検知手
    段、および前記温度調節状態検知手段の検知結果より、
    一人の乗員のみが着座していてかつ前記エバポレータ内
    に冷媒が流れていなくてかつ前記乗員が着座している側
    の前記各席用通風路内に設けられた温度調節手段が暖房
    状態であると判定された場合、前記内気導入口に最も近
    い吹出口に接続された前記各席用通風路の中に設けられ
    た前記コンデンサによる空気の被加熱量を最大とするよ
    うに前記温度調節制御手段を制御する第1被加熱量最大
    制御手段とを有することを特徴とする請求項3記載の車
    両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱器は、エンジンを冷却するエン
    ジン冷却水を熱源とするヒータコアであり、 前記温度調節手段の温度調節状態を検知する温度調節状
    態検知手段と、 前記着座検知手段、前記エバポレータ内冷媒流れ検知手
    段、および前記温度調節状態検知手段の検知結果より、
    一人の乗員のみが着座していてかつ前記エバポレータ内
    に冷媒が流れていなくてかつ前記乗員が着座している側
    の前記各席用通風路内に設けられた温度調節手段が暖房
    状態であると判定された場合、前記内気導入口に最も近
    い吹出口に接続された前記各席用通風路の中に設けられ
    た前記ヒータコアによる空気の被加熱量を最大とするよ
    うに前記温度調節制御手段を制御する第2被加熱量最大
    制御手段とを有することを特徴とする請求項3記載の車
    両用空調装置。
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