JP2000016053A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2000016053A
JP2000016053A JP10189228A JP18922898A JP2000016053A JP 2000016053 A JP2000016053 A JP 2000016053A JP 10189228 A JP10189228 A JP 10189228A JP 18922898 A JP18922898 A JP 18922898A JP 2000016053 A JP2000016053 A JP 2000016053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
cool
heater core
vehicle
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10189228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3982068B2 (ja
Inventor
Suehiro Okazaki
末広 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP18922898A priority Critical patent/JP3982068B2/ja
Publication of JP2000016053A publication Critical patent/JP2000016053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3982068B2 publication Critical patent/JP3982068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの送風機で車両左側と右側を独立空調す
る空調装置では、マックスクール時左右ともに大風量に
なり、一方に風量を低減する要求(偏日射の日陰側等)
があっても実現できず、乗員の快適性が損なわれてい
た。 【解決手段】 マックスクール時やクールダウン時、ヒ
ータコア13に温水供給するウォーターバルブが閉じら
れた状態で、偏日射で右側が日陰になった場合、制御装
置が左右の日射センサの信号から偏日射を検出する。す
ると、制御装置は、日陰側である右側A/Mフィルタ3
4の位置制御を行い、右側上下冷風バイパス31、32
を右側A/Mフィルタ34で閉じるとともに、右側A/
Mフィルタ34の右側上開口39をヒータコア13に合
わせる。これにより、右側空気通路12内を流れる空気
はヒータコア13通過の圧力損失を受け、結果的にマッ
クスクール時やクールダウン時に日陰側の吹出風量が抑
えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の異なる空
調ゾーン(例えば、車室内左席側と右席側、あるいは前
席側と後席側)を独立して空調する車両用空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、車室内左席側
(以下、左側)に吹き出す空気の温度と、車室内右席側
(以下、右側)へ吹き出す空気の温度とを、それぞれ独
立して調節可能に設けた車両用の車両用空調装置が知ら
れている。この車両用空調装置は、左側に空気を吹き出
す左側空気通路と、右側に空気を吹き出す右側空気通路
とを備える。
【0003】両空気通路(左側空気通路および右側空気
通路)の内部には、上流にエバポレータ、その下流にヒ
ータコアが配置されている。また、両空気通路のそれぞ
れの内部には、ヒータコアをバイパスする左側冷風バイ
パスと右側冷風バイパスとが設けられている。そして、
両空気通路内には、ヒータコアを通過する空気量と冷風
バイパスを通過する空気量とを調節し、吹出温度を調節
する左側エアミックスドアと、右側エアミックスドアと
が設けられている。
【0004】また、車両用空調装置は、左側の温度を設
定する左側温度設定器と、右側の温度を設定する右側温
度設定器とを備える。そして、車両用空調装置の制御装
置は、左側温度設定器に基づいて左側へ吹き出す目標吹
出温度(以下、左側TAO)を算出し、この左側TAO
と図4の上側に示すグラフとの関係から左側ミックスド
アの開度を決定し、左側の吹出温度を制御している。同
様に、車両用空調装置の制御装置は、右側温度設定器に
基づいて右側へ吹き出す目標吹出温度(以下、右側TA
O)を算出し、この右側TAOと図4の上側に示すグラ
フとの関係から右側ミックスドアの開度を決定し、右側
の吹出温度を制御している。
【0005】一方、車両用空調装置は、左側空気通路お
よび右側空気通路から室内へ向かう空気流を生じさせる
1つの送風機を備える。この送風機の印加電圧は、左側
TAOと図4の下側に示すグラフの関係から得られる左
側の印加電圧VL と、右側TAOと図4の下側に示すグ
ラフの関係から得られる右側の印加電圧VR との平均値
(VL +VR )/2で決定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、最大冷房能
力が要求されるマックスクール時では、車室内を素早く
冷房するために、送風機に最大電圧が印加されて左側と
右側も最大風量になる。このため、例えば、車両が偏日
射を受け、一方の空調ゾーン側の風量を低下させたい要
求があっても、その要求に空調装置は答えることができ
ず、乗員の快適性を損なう場合が生じてしまう。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、1つの送風機で車室内
の異なる空調ゾーンを独立して空調する車両用空調装置
において、マックスクール時やクールダウン過渡期な
ど、空気加熱用熱交換器(例えば、ヒータコア)の作動
停止時に、各空調ゾーンへの風量バランスの調節を可能
にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)加熱
用熱交換器の作動停止中は、加熱用熱交換器は単に空気
通路として作動するとともに、加熱用熱交換器が通過す
る空気の空気抵抗になる。この加熱用熱交換器の作動停
止中、制御装置によって、第1、第2エアミックスフィ
ルムドアの位置をずらし、加熱用熱交換器と第1冷風バ
イパスとの開口比と、加熱用熱交換器と第2冷風バイパ
スとの開口比とを異ならせることにより、第1空気通路
内の圧力損失と、第2空気通路内の圧力損失とに差が生
じ、結果的に第1空調ゾーンへ吹き出される風量と、第
2空調ゾーンへ吹き出される風量との風量バランスが調
節できる。
【0009】このため、1つの送風機を用いて車室内の
異なる空調ゾーンを独立空調する車両用空調装置であっ
ても、マックスクール時やクールダウン過渡期など、空
気加熱用熱交換器の作動停止中であれば、各空調ゾーン
への風量バランスの調節を行うことができ、乗員の快適
性を向上させることができる。
【0010】(請求項2の手段)マックスクール時、一
方の空調ゾーンに風量低減要求がある場合、制御装置に
よって、風量低減要求側のエアミックスフィルムドアの
開口位置をヒータコアに合わせ、且つ風量低減要求側の
冷風バイパスをエアミックスフィルムドアで閉塞するこ
とによって、風量低減要求側の空気通路内の圧力損失が
大きくなり、結果的に風量低減要求側空調ゾーンへの風
量が低下する。
【0011】(請求項3の手段)クールダウン時(但
し、ヒータコアへのエンジン冷却水供給停止時)、一方
の空調ゾーンに風量低減要求がある場合、上記請求項2
と同様、制御装置によって、風量低減要求側のエアミッ
クスフィルムドアの開口位置をヒータコアに合わせ、且
つ風量低減要求側の冷風バイパスをエアミックスフィル
ムドアで閉塞することによって、風量低減要求側の空気
通路内の圧力損失が大きくなり、結果的に風量低減要求
側空調ゾーンへの風量が低下する。
【0012】(請求項4の手段)日射センサによって、
車両への偏日射が検出できるため、日陰側の空調ゾーン
への風量を自動的に低減できる。つまり、各空調ゾーン
に対して偏日射に応じた空調がなされるため、乗員の快
適性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔実施形態の構成〕本実施形態を
図1〜図4を参照して説明する。車両用の空調装置は、
車室内前部のダッシュボード内に配置された空調ユニッ
ト1(図1参照)と、冷凍サイクル(図示しない)と、
制御装置2(図2参照)とから構成されている。
【0014】(空調ユニット1の説明)空調ユニット1
は、車室内に向けて空気を送る空気通路をなすダクト3
を備える。このダクト3は、車室内に配置され、ダクト
3の上流端には、内外気切替手段(図示しない)を備え
た1つの送風機(図示しない)が接続されている。
【0015】図示しない内外気切替手段は、車室内と連
通して内気を導入する内気導入口と、車室外と連通して
外気を導入する外気導入口とを備える。そして、内外気
切替手段は、内外気切替ドアを備え、この内外気切替ド
アにより、ダクト3内に導かれる空気が、内気または外
気に切り替えられる。
【0016】図示しない送風機は、ファンケース、ファ
ン、ブロワモータ4(図2参照)からなり、ブロワモー
タ4は印加電圧に応じてファンを回転駆動し、内気また
は外気をダクト3を介して車室内へ送る。なお、ブロワ
モータ4は、モータ駆動回路5を介して制御装置2によ
って印加電圧が制御される。
【0017】ダクト3の上流側には、ダクト3内を通過
する空気を冷却するエバポレータ6が、ダクト3の全面
に亘って配置されている。エバポレータ6の下流は、図
示しない仕壁によって左右に分割され、左側空気通路1
1{第1空気通路に相当、図1(a)参照}と、右側空
気通路12{第2空気通路に相当、図1(b)参照}と
に分けられている。なお、左側空気通路11からは車室
内の左側空調ゾーン(第1空調ゾーンに相当する)へ向
けて空気が吹き出され、右側空気通路12からは車室内
の右側空調ゾーン(第2空調ゾーンに相当する)へ向け
て空気が吹き出される。
【0018】エバポレータ6の下流には、仕壁を貫通し
た状態でヒータコア13(加熱用熱交換器に相当する)
が配置されている。このヒータコア13は、エンジン冷
却水(温水)の供給を受けて、通過する空気を加熱する
ものである。なお、ヒータコア13への冷却水の断続
は、ウォーターバルブ14(図2参照)によってなされ
るものであり、このウォーターバルブ14は制御装置2
によって開閉制御される。
【0019】(左側吹出温度を調節する手段の説明)左
側空気通路11には、図1の(a)に示すように、ヒー
タコア13の上下両側を迂回する左側上冷風バイパス1
5および左側下冷風バイパス16(それぞれ第1冷風バ
イパスに相当する)が設けられている。また、左側空気
通路11内には、ヒータコア13の開口面積、左側上冷
風バイパス15の開口面積、および左側下冷風バイパス
16の開口面積を変化させ、ヒータコア13を通過する
風量と、左側上冷風バイパス15および左側下冷風バイ
パス16を通過する風量との比を調節することによっ
て、左側空気通路11から左側空調ゾーンへ吹き出す空
気の温度を調節する左側温度調節手段17が設けられて
いる。
【0020】この左側温度調節手段17は、左側上冷風
バイパス15、ヒータコア13および左側下冷風バイパ
ス16に渡された状態で移動可能な可撓性を備えた帯状
の左側エアミックスフィルムドア18(第1エアミック
スフィルムドアに相当するもので、以下左側A/Mフィ
ルム)と、この左側A/Mフィルム18の両端部を支持
する左側駆動シャフト19および左側従動シャフト20
とを備え、左側駆動シャフト19を回転駆動する左側エ
アミックスサーボモータ21(図2参照)は、駆動回路
22を介して制御装置2によって制御される。
【0021】なお、左側A/Mフィルム18は、例えば
ポリエチレン系樹脂のプラスチックフィルムにより構成
され、その内部に布をモールドして耐久性を高めたもの
である。また、左側A/Mフィルム18は、左側上冷風
バイパス15、ヒータコア13および左側下冷風バイパ
ス16の周囲に密着してシールするようになっている。
また、左側駆動シャフト19と左側従動シャフト20と
は、ワイヤー(図示しない)によって駆動連結されてお
り、左側エアミックスサーボモータ21が左側駆動シャ
フト19を回転駆動すると、左側駆動シャフト19の回
転がワイヤーを介して左側従動シャフト20に伝わり、
左側駆動シャフト19とともに左側従動シャフト20も
回転するように設けられている。
【0022】左側A/Mフィルム18には、図3の
(a)に示すように、左側A/Mフィルム18の移動位
置に応じて、ヒータコア13の開口面積、左側上冷風バ
イパス15の開口面積、および左側下冷風バイパス16
の開口面積を変化させる左側上開口23および左側下開
口24(それぞれ第1開口に相当する)が設けられてい
る。この左側上開口23および左側下開口24は、左側
A/Mフィルム18の移動に伴い、ヒータコア13を完
全に閉じ、左側上冷風バイパス15および左側下冷風バ
イパス16を完全に開くヒータコア全閉の状態から、ヒ
ータコア13を完全に開き、左側上冷風バイパス15お
よび左側下冷風バイパス16を完全に閉じる冷風バイパ
ス全閉の状態まで変化するものである。
【0023】(左側の吹出モード切替手段の説明)左側
空気通路11の下流には、左席乗員の頭胸部へ向けて主
に冷風を吹き出す左側フェイス吹出口25と、左席乗員
の足元へ向けて主に温風を吹き出す左側フット吹出口2
6と、フロントガラスへ向けて主に温風を吹き出す左側
デフロスタ吹出口27が形成されている。この各吹出口
25、26、27は、開口部(図示しない)を備える左
側モード用フィルムドア28の移動によって吹出モード
が切り替えられる。
【0024】(右側吹出温度を調節する手段の説明)右
側空気通路12は、左側空気通路11と同様の構成を備
えるものである。具体的には、図1の(b)に示すよう
に、右側空気通路12は、ヒータコア13の上下両側を
迂回する2つの右側上冷風バイパス31および右側下冷
風バイパス32(それぞれ第2冷風バイパスに相当す
る)が設けられている。また、右側空気通路12内に
は、ヒータコア13の開口面積、右側上冷風バイパス3
1の開口面積、および右側下冷風バイパス32の開口面
積を変化させ、ヒータコア13を通過する風量と、右側
上冷風バイパス31および右側下冷風バイパス32を通
過する風量との比を調節することによって、右側空気通
路12から右側空調ゾーンへ吹き出す空気の温度を調節
する右側温度調節手段33が設けられている。
【0025】右側温度調節手段33は、右側上冷風バイ
パス31、ヒータコア13および右側下冷風バイパス3
2に渡された状態で移動可能な可撓性を備えた帯状の右
側エアミックスフィルムドア34(第2エアミックスフ
ィルムドアに相当するもので、以下、右側A/Mフィル
ム)と、この右側A/Mフィルム34の両端部を支持す
る右側駆動シャフト35および右側従動シャフト36と
を備え、右側駆動シャフト35を回転駆動する右側エア
ミックスサーボモータ37(図2参照)は、駆動回路3
8を介して制御装置2によって制御される。
【0026】なお、右側A/Mフィルム34も、左側A
/Mフィルム18と同様、例えばポリエチレン系樹脂の
プラスチックフィルムにより構成され、その内部に布を
モールドして耐久性を高めたものである。また、右側A
/Mフィルム34は、右側上冷風バイパス31、ヒータ
コア13および右側下冷風バイパス32の周囲に密着し
てシールするようになっている。また、右側駆動シャフ
ト35と右側従動シャフト36とは、ワイヤー(図示し
ない)によって駆動連結されており、右側エアミックス
サーボモータ37が右側駆動シャフト35を回転駆動す
ると、右側駆動シャフト35の回転がワイヤーを介して
右側従動シャフト36に伝わり、右側駆動シャフト35
とともに右側従動シャフト36も回転するように設けら
れている。
【0027】右側A/Mフィルム34には、図3の
(b)に示すように、右側A/Mフィルム34の移動位
置に応じて、ヒータコア13の開口面積、右側上冷風バ
イパス31の開口面積、および右側下冷風バイパス32
の開口面積を変化させる右側上開口39および右側下開
口40(それぞれ第2開口に相当する)が設けられてい
る。この右側上開口39および右側下開口40は、右側
A/Mフィルム34の移動に伴い、ヒータコア13を完
全に閉じ、右側上冷風バイパス31および右側下冷風バ
イパス32を完全に開くヒータコア全閉の状態から、ヒ
ータコア13を完全に開き、右側上冷風バイパス31お
よび右側下冷風バイパス32を完全に閉じる冷風バイパ
ス全閉の状態まで変化するものである。
【0028】(右側の吹出モード切替手段の説明)右側
空気通路12の下流には、室内前部の中央よりドライバ
ーの頭胸部へ向けて主に冷風を吹き出す右側フェイス吹
出口41と、ドライバーの足元へ向けて主に温風を吹き
出す右側フット吹出口42と、フロントガラスへ向けて
主に温風を吹き出す右側デフロスタ吹出口43が形成さ
れている。この各吹出口41、42、43は、開口部
(図示しない)を備える右側モード用フィルムドア44
の移動によって吹出モードが切り替えられる。
【0029】(制御装置2の説明)車両用空調装置の各
電気機能部品は、制御装置2によって作動制御されるも
のであり、この実施形態では、制御装置2による風量制
御および左右両側の温度調節について図2を参照して説
明する。制御装置2は、コンピュータを使用したもの
で、車両に搭載されたバッテリ(図示しない)からイグ
ニッションスイッチ(図示しない)を介して給電されて
作動状態となり、操作パネル51の操作指示信号や各種
センサの入力信号に応じて、コンピュータ内のROMに
予め記憶されたプログラムを実行し、各電気機能部品を
制御して車室内の空気調和状態を制御する。
【0030】制御装置2は、入力信号として、左側空気
通路11から吹き出される空気によって空気調和される
左側空調ゾーンの要求温度(以下、左側設定温度)Tse
t Lを手動設定可能な左側温度設定手段52、右側空気
通路12から吹き出される空気によって空気調和される
右側空調ゾーンの要求温度(以下、右側設定温度)Tse
t R を手動設定可能な右側温度設定手段53、車室内空
気の温度Trを検出する内気温センサ54(左側空調ゾ
ーンと右側空調ゾーンの中間に設けられる)、外気温度
Tamを検出する外気温センサ55、左側空調ゾーン側の
日射量TsL を検出する左側日射センサ56、右側空調
ゾーン側の日射量TsR を検出する右側日射センサ5
7、エバポレータ6を通過した空気の温度TEを検出す
るエバ後温センサ58、ヒータコア13を通過した空気
の温度を検出するとともに、ヒータコア13に供給され
る冷却水の温度TWを検出する水温センサ59等の信号
を入力する。
【0031】制御装置2は、オートエアコンの運転指示
を受けると、左側空調ゾーンの温度が左側温度設定手段
52によって設定された温度とされるように、上記各信
号から左側の目標吹出温度(左側TAO)を算出し、こ
の算出結果に基づき左側A/Mフィルム18のスライド
位置を制御するとともに、右側空調ゾーンの温度が右側
温度設定手段53によって設定された温度とされるよう
に、上記各信号から右側の目標吹出温度(右側TAO)
を算出し、この算出結果に基づき右側A/Mフィルム3
4のスライド位置を制御する温調手段61を備える(図
4の上側のグラフ参照)。
【0032】制御装置2は、送風機のブロワモータ4の
印加電圧を決定する風量決定手段62を備える。送風機
は1つ(両側共用)であるため、ブロワモータ4の印加
電圧は、左側TAOと図4の下側に示すグラフの関係か
ら得られる印加電圧VL と、右側TAOと図4の下側に
示すグラフの関係から得られる印加電圧VR との平均値
(VL +VR )/2で決定される。
【0033】制御装置2は、マックスクール時およびク
ールダウン時にウォーターバルブ14を閉じて、ヒータ
コア13への冷却水の供給を停止するウォーターバルブ
制御手段63を備える(ウォーターバルブ14が閉じら
れる範囲は図4の符号x範囲参照)。制御装置2は、ウ
ォーターバルブ14が閉じられた状態の時(マックスク
ール時およびクールダウン時)に、偏日射によって日陰
になった側の風量を低減させる偏日射対策手段64が設
けられている。
【0034】この偏日射対策手段64は、左側日射セン
サ56によって検出される左側の日射量TsL と、右側
日射センサ57によって検出される右側の日射量TsR
との差が、所定値以上の時に偏日射があると判断し、日
陰側(日射量の少ない側)の空調ゾーンに吹き出る風量
を低減させるものである。偏日射対策手段64は、日陰
側(風量低減要求側)の風量を低減させる手段として、
日陰側のA/Mフィルムの開口位置をヒータコア13に
合わせるとともに、日陰側の冷風バイパスをA/Mフィ
ルムで閉塞し、ヒータコア13を空気が通過することに
より生じる圧力損失によって、日陰側の吹出風量を低減
させるものである。
【0035】具体的な一例を示す。マックスクール時あ
るいはクールダウン時など、ウォーターバルブ14が閉
じられた状態では、通常、温調手段61によって、左右
のA/Mフィルムがヒータコア13を完全に閉じ、A/
Mフィルムの上下開口が上下の冷風バイパスを完全に開
く状態に設定される{図1の(a)、図3の(a)参
照}。しかし、このマックスクール時あるいはクールダ
ウン時に、偏日射によって右側が日陰になった場合、偏
日射対策手段64は、日陰の右側の風量を低減させるべ
く、右側A/Mフィルム34の右側上開口39の位置を
ヒータコア13に合わせるとともに、右側A/Mフィル
ム34で右側上冷風バイパス31および右側下冷風バイ
パス32を閉塞させる{図1の(b)、図3の(b)参
照}。これによって、右側空気通路12内の圧力損失が
大きくなり、結果的に右側空調ゾーンへ吹き出される風
量が低下する。つまり、日射が当たる左乗員へは大量の
冷風が供給されるが、日陰側の右乗員へは冷風の供給量
が抑えられ、右側乗員の快適性が向上する。
【0036】〔変形例〕上記の実施形態では、風量低減
要求の一例として、偏日射を例に示したが、乗員によっ
て手動操作されるスイッチを設けるなど、他の手段によ
って風量低減要求を行っても良い。上記の実施形態で
は、マックスクール時の他に、クールダウン時にも、風
量低減要求側の風量を低減させる例を示したが、マック
スクール時のみ作動するように設けても良い。
【0037】上記の実施形態では、加熱用熱交換器の一
例としてヒータコアを例に示したが、電気自動車用空調
装置のように冷凍サイクルによる空気加熱用熱交換器
(コンデンサ)を用いても良い。上記の実施形態では、
車室内の左右を独立して温調する空調装置を例に示した
が、車室内の前後を独立して温調する空調装置に本発明
を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調ユニットの左右概略図である。
【図2】制御装置のブロック図である。
【図3】A/Mフィルムの左右展開図である。
【図4】目標吹出温度TAOに対するA/Mフィルムの
開度とブロワ印加電圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 制御装置 4 ブロワモータ 11 左側空気通路(第1空気通路) 12 右側空気通路(第2空気通路) 13 ヒータコア(加熱用熱交換器) 15 左側上冷風バイパス(第1冷風バイパス) 16 左側下冷風バイパス(第1冷風バイパス) 18 左側A/Mフィルム(第1エアミックスフィルム
ドア) 23 左側上開口(第1開口) 24 左側下開口(第1開口) 31 右側上冷風バイパス(第2冷風バイパス) 32 右側下冷風バイパス(第2冷風バイパス) 34 右側A/Mフィルム(第2エアミックスフィルム
ドア) 39 右側上開口(第2開口) 40 右側下開口(第2開口) 56 左側日射センサ 57 右側日射センサ 64 偏日射対策手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の室内を第1空調ゾーンと第2空調ゾ
    ーンとに分け、前記第1空調ゾーンと前記第2空調ゾー
    ンとを独立して温度調節可能な車両用空調装置であっ
    て、 通過する空気を加熱する加熱用熱交換器を配置するとと
    もに、この加熱用熱交換器を迂回する第1冷風バイパス
    を備え、前記第1空調ゾーンへ向けて空気を吹き出す第
    1空気通路と、 前記加熱用熱交換器を配置するとともに、前記加熱用熱
    交換器を迂回する第2冷風バイパスを備え、前記第2空
    調ゾーンへ向けて空気を吹き出す第2空気通路と、 前記第1空気通路および前記第2空気通路を介して、室
    内へ向かう空気流を生じさせる1つの送風機と、 空気が通過可能な第1開口を有し、この第1開口を変位
    させることにより前記加熱用熱交換器と前記第1冷風バ
    イパスとの開口比を可変させる第1エアミックスフィル
    ムドアと、 空気が通過可能な第2開口を有し、この第2開口を変位
    させることにより前記加熱用熱交換器と前記第2冷風バ
    イパスとの開口比を可変させる第2エアミックスフィル
    ムドアと、 前記第1、第2エアミックスフィルムドアのスライド位
    置を制御する制御装置と、を備え、 この制御装置は、前記加熱用熱交換器の作動停止中、 前記第1エアミックスフィルムドアによる前記加熱用熱
    交換器と前記第1冷風バイパスとの開口比と、 前記第2エアミックスフィルムドアによる前記加熱用熱
    交換器と前記第2冷風バイパスとの開口比とを異なら
    せ、 前記第1空気通路から室内に吹き出される風量と、前記
    第2空気通路から室内に吹き出される風量との風量バラ
    ンスを調節することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車両用空調装置において、 前記加熱用熱交換器は、エンジン冷却水によって空気を
    加熱するヒータコアであり、 前記制御装置が前記ヒータコアへのエンジン冷却水の供
    給を停止するとともに、前記送風機を最大能力で作動さ
    せるマックスクール時に、一方の空調ゾーンに風量低減
    要求がある場合、前記制御装置は、 風量低減要求側のエアミックスフィルムドアの開口位置
    を前記ヒータコアに合わせるとともに、風量低減要求側
    の冷風バイパスをエアミックスフィルムドアで閉塞する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】請求項2の車両用空調装置において、 前記制御装置が前記ヒータコアへのエンジン冷却水の供
    給を停止するクールダウン過渡期に、一方の空調ゾーン
    に風量低減要求がある場合、前記制御装置は、 風量低減要求側のエアミックスフィルムドアの開口位置
    を前記ヒータコアに合わせるとともに、風量低減要求側
    の冷風バイパスをエアミックスフィルムドアで閉塞する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3の車両用空調装置
    において、 風量低減要求がある空調ゾーンとは、偏日射により日陰
    側になる空調ゾーンであり、 前記制御装置は、この偏日射を検出するために日射セン
    サを備え、この日射センサの信号に基づいて前記第1、
    第2エアミックスフィルムドアを制御することを特徴と
    する車両用空調装置。
JP18922898A 1998-07-03 1998-07-03 車両用空調装置 Expired - Lifetime JP3982068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18922898A JP3982068B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18922898A JP3982068B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000016053A true JP2000016053A (ja) 2000-01-18
JP3982068B2 JP3982068B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=16237741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18922898A Expired - Lifetime JP3982068B2 (ja) 1998-07-03 1998-07-03 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3982068B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144841A (ja) * 2000-11-17 2002-05-22 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空気調和装置
JP2007182206A (ja) * 2005-12-06 2007-07-19 Denso Corp 加熱用熱交換器および空調装置
CN100381296C (zh) * 2004-02-23 2008-04-16 三菱重工业株式会社 车辆用空调装置
JP2013014284A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Denso Corp 車両用空調装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144841A (ja) * 2000-11-17 2002-05-22 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空気調和装置
CN100381296C (zh) * 2004-02-23 2008-04-16 三菱重工业株式会社 车辆用空调装置
JP2007182206A (ja) * 2005-12-06 2007-07-19 Denso Corp 加熱用熱交換器および空調装置
US7931074B2 (en) 2005-12-06 2011-04-26 Denso Corporation Heat exchanger and air conditioner
JP2013014284A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Denso Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3982068B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9188357B2 (en) Vehicle air conditioner
JPH11254937A (ja) 車両用空調装置
JP2009292293A (ja) 車両用空調装置
JP3991417B2 (ja) 車両用空調装置
JPH09240257A (ja) 車両用空調装置
JP3978826B2 (ja) 車両用空調装置
JP3982068B2 (ja) 車両用空調装置
JP3799760B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10338019A (ja) 車両用空調装置
JP2004243932A (ja) 車両用空調装置
JP2618761B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2002012020A (ja) オープンカー用空調装置
JPH0858347A (ja) 車両用空調装置
JP3538903B2 (ja) 空調装置
JPS6216082Y2 (ja)
JP3690026B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3287098B2 (ja) 空気調和装置
JP3030352B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3661543B2 (ja) 空調装置
JP2000238526A (ja) 車両用空調装置
JP3994762B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000158931A (ja) 車両用空調装置
JP2003104028A (ja) 車両用空調装置
JPH07276970A (ja) 自動車用空気調和装置
KR100188033B1 (ko) 자동차 배출구 자동 제어 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150