JPH07276970A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH07276970A
JPH07276970A JP7346594A JP7346594A JPH07276970A JP H07276970 A JPH07276970 A JP H07276970A JP 7346594 A JP7346594 A JP 7346594A JP 7346594 A JP7346594 A JP 7346594A JP H07276970 A JPH07276970 A JP H07276970A
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JP
Japan
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air
vehicle
temperature
ventilation resistance
state
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JP7346594A
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Inventor
Yoshihiro Yagi
義博 八木
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易に換気量の調節ができ、夏期の炎天下に
車両を駐車したような場合であっても、車室内温度が過
度に上昇するのを防止できるとともに、車室内全体を急
速かつ確実に冷却し得る自動車用空気調和装置を提供す
ること。 【構成】 車室内前方に設けられた空調手段40と、車
室内空気を車室外に流す車両後方に設けられた通気口9
2と、この通気口92の空気の流れの上流側に設けられ
た車室内空気を取り込んで該通気口92に向けて送る排
気ファン89と、前記通気口92の通気抵抗を可変とす
る可動ルーバー85と、車室内温度を検出する室温セン
サ13と、自動車エンジンの作動状態を検出するエンジ
ン作動検出手段14と、前記各検出手段13,14によ
る検出値および前記空調手段40の作動状態に基づい
て、前記排気ファン89および可動ルーバー85の作動
を制御するオートアンプ65とを有する自動車用空気調
和装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空気調和装置
に係り、特に、換気性能および冷房性能を高めたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車用空気調和装置にあって
は、車室内の空気のよどみを可能な限り減少させるとと
もに換気を迅速に行うことにより、乗員の希望する空調
に維持し、乗員の快適性を向上させるような種々の工夫
が従来からなされてきている。
【0003】たとえば、内外気切換手段により内気又は
外気導入状態を選択して送風する送風手段を備えたエア
コンディショナに、車室の後壁に車室内の内気を排気作
動する排気手段を設けたものがある(特開昭62−59
114号公報参照)。
【0004】この発明は、内気導入状態又は車両速度が
低速の場合は、送風手段の送風作動を許容するとともに
排気手段の排気作動を停止させ、外気導入状態かつ車両
速度が高速の場合は、送風手段の送風作動を停止させる
とともに排気手段の排気作動を許容することとすること
により、送風手段および排気手段による騒音の発生を極
力抑えつつ、車室内の内気のよどみの解消を図ってい
る。
【0005】また、車室内の内気温が所定の設定温度よ
り高い場合には、ベントモードにて乗員の上半身に向か
って吹き出された空気を、車室内の上方から後席後方の
上部換気用ダクトを通して車室外に放出し、車室内の内
気温が所定の設定温度より低い場合には、ヒートモード
にて乗員の足元に向かって吹き出された空気を、車室内
の下方から後席後方の上部換気用ダクトを通して車室外
に放出するようにしたものがある(特開平5−1318
43号公報参照)。この発明によれば、車室内の換気を
素早く行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、夏期の炎天
下で自動車を放置しておくと日射等の影響を受けるため
に、車室内の温度は、外気温度よりも極めて高い温度と
なる。このような場合に、上記の従来のエアコンディシ
ョナや換気装置を使用することにより、車室内の空気の
換気を迅速に行うとともに、乗員の希望する快適空間を
形成せねばならない。
【0007】しかしながら、従来の装置にあっては、乗
員が車両に乗り込んだ際、あるいは車両の走行中におけ
る換気等を行うものであるため、すでに炎天下で自動車
が駐車され、車室内がきわめて高温になっているような
場合は、少なくともある程度の換気時間等を要し、乗員
の乗車時に大きな不快感を与えてしまうという欠点があ
った。
【0008】また、そのような場合に、車室内全体を急
速にクールダウンする必要があるが、車両後方に設けら
れた換気用ダクト等は車室外気と連通しているため、冷
気が車室外に洩れ冷房性能に低下をきたすという問題が
ある。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡易に換
気量の調節ができ、夏期の炎天下に車両を駐車したよう
な場合であっても、車室内温度が過度に上昇するのを防
止できるとともに、車室内全体を急速かつ確実に冷却し
得る自動車用空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、車室内空気を車室外に流す車両後方に設
けられた通気口と、この通気口の空気の流れの上流側に
設けられた車室内空気を取り込んで該通気口に向けて送
る送風手段と、前記通気口の通気抵抗を可変とする通気
抵抗部と、車室内温度を検出する車室内温度検出手段
と、自動車エンジンの作動状態を検出するエンジン作動
検出手段と、前記各検出手段による検出値に基づいて、
前記送風手段および通気抵抗部の作動を制御する制御手
段とを有することを特徴とする自動車用空気調和装置で
ある。
【0011】また、車室内空気および外気を選択的に取
り込むインテークユニットと、このインテークユニット
で取り込んだ空気を冷却するエバポレータが内蔵された
クーラユニットとを備えた車室内前方に設けられた空調
手段と、車室内空気を車室外に流す車両後方に設けられ
た通気口と、前記通気口の空気の流れの上流側に設けら
れた車室内空気を取り込んで該通気口に向けて送る送風
手段と、前記通気口の通気抵抗を可変とする通気抵抗部
と、車室内温度を検出する車室内温度検出手段と、自動
車エンジンの作動状態を検出するエンジン作動検出手段
と、前記各検出手段による検出値および前記空調手段の
作動状態に基づいて、前記送風手段および通気抵抗部の
作動を制御する制御手段とを有することを特徴とする自
動車用空気調和装置である。
【0012】また、前記通気抵抗部は、回動自在に並設
された複数の矩形状板を備え、前記制御手段は、前記エ
ンジン作動検出手段により作動オフ状態と検出された場
合には、前記車室内温度検出手段による検出値が第1設
定温度未満のときは、前記通気抵抗部を全閉、かつ前記
送風手段をオフ状態とし、第1設定温度以上のときは、
前記通気抵抗部を全開、かつ前記送風手段をオン状態と
なるように制御し、前記エンジン作動検出手段により作
動オン状態と検出され、かつ前記空調手段が冷房運転作
動オフ状態の場合には、前記通気抵抗部を全開、かつ前
記送風手段をオフ状態となるように制御し、前記エンジ
ン作動検出手段により作動オン状態と検出され、かつ前
記空調手段が冷房運転作動オン状態の場合には、前記車
室内温度検出手段による検出値が第2設定温度未満のと
きは、前記通気抵抗部を全開、かつ前記送風手段をオフ
状態とし、第2設定温度以上第3設定温度未満のとき
は、前記通気抵抗部を前記車室内温度検出手段による検
出値に応じて全開から全閉へと比例的に変化させた開
度、かつ前記送風手段をオフ状態とし、前記車室内温度
検出手段による検出値が第3設定温度以上第4設定温度
未満のときは、前記通気抵抗部を全閉、かつ前記送風手
段をオフ状態とし、前記車室内温度検出手段による検出
値が第4設定温度以上のときは、前記通気抵抗部を全
開、かつ前記送風手段をオン状態となるように制御する
とよい。
【0013】
【作用】このように構成した自動車用空気調和装置にあ
っては、制御手段は、車室内温度検出手段、エンジン作
動検出手段、および空調手段の作動状態に基づいて、送
風手段および通気抵抗部の作動を制御する。即ち、通気
抵抗部を動作させて、通気口を通過する空気の通気抵抗
を任意に設定することにより簡易に換気量の調節がで
き、設計の自由度が高くなる。したがって、種々の制御
を行わせることができ、車室内の空気の換気量を最適調
整することが可能となる。
【0014】たとえば、夏期の炎天下に車両を駐車した
ような場合であっても、車室内温度が所定の設定温度以
上になると自動的に換気されるので、車室内温度が過度
に上昇するのが防止される。また、自動車エンジンが作
動オン状態、即ち、車両走行中であって、空調手段が冷
房運転作動オフ状態の場合は、通気抵抗部が全開、かつ
送風手段がオフ状態とされ、車室内の窓曇りが防止され
る。
【0015】さらに、自動車エンジンが作動オン状態
で、車室内が高温になっており冷房運転作動オン状態の
場合において、車室内全体を急速にクールダウンさせる
ときは、車室内温度に応じて通気抵抗部を作動させて通
気口の開度を小さくできるため、冷気が洩れず、車室内
全体を急速かつ確実に冷却される。この場合に、車室内
が所定の高温以上であるときは、まずその高温の空気を
排気して車室内温度をある程度下げてから、通気口を閉
じて冷気を逃がさないようにして冷房運転される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る自動車用空気
調和装置を組み込んだ自動車の概略側面図、図2は、図
1に示される空調手段の概略構成図、図3(a)は、図
1に示される排気手段の可動ルーバーが全閉の状態を示
す概略側面図、図3(b)は、同じく可動ルーバーが全
開の状態を示す概略側面図である。
【0017】本実施例の自動車用空気調和装置10は、
図1に示したように、車両の前席側に空調手段40が設
けられる。この空調手段40は、これに取り付けられた
各種ドアの駆動等を制御するためのオートアンプ(制御
手段に相当する)65に接続されている。また、このオ
ートアンプ65には、図示のように、バッテリ19、室
温センサ13、エンジン作動検出手段14、および排気
手段80等が接続されている。
【0018】まず、前記空調手段40について説明す
る。この空調手段40は、周知のものであって、図2に
示したように、車室内空気あるいは外気を選択的に取り
込むインテークユニット41と、取り込んだ空気を冷却
するクーラユニット42と、空気を加熱して車室内の所
定位置に吹き出すヒータユニット43とを有し、これら
を連結して構成されている。
【0019】前記インテークユニット41には、車室内
空気を取り込む内気導入口44と、外気を取り込む外気
導入口45とが形成され、これら導入口44、45を選
択的に開閉するインテークドア46が開閉自在に設けら
れている。また、取り込んだ空気をクーラユニット42
に送るために、ファンモータM1 により駆動されるファ
ン47が設けられている。
【0020】前記クーラユニット42には、冷媒が循環
するエバポレータ48が内蔵され、冷媒と空気との熱交
換を行い、該空気を冷却するようになっている。このエ
バポレータは、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、
膨張弁等と共に冷房サイクルを構成している。
【0021】前記ヒータユニット43には、空気を加熱
するヒータコア49がバイパス通路50を有するように
設けられている。ヒータコア49にはエンジン冷却水が
循環しており、ヒータコア49の前面にはミックスドア
54が開閉自在に設けられている。このミックスドア5
4を図中Hで示すフルホット位置に回動すると最大暖房
運転となり、図中Cで示すフルクール位置に回動すると
最大冷房運転となる。また、ミックスドア54を中間位
置Mに回動した場合には、クーラユニット42からの空
気はその回動位置に応じた比率でヒータコア49とバイ
パス通路50とを通り、混合されて所定の温度に調整さ
れる。
【0022】ヒータコア49の下流には、温風と冷風と
を混合するミックス室55が形成され、このミックス室
55内の空気を取り出すために、デフロスト口56と、
ベント口57と、フット口58とが設けられている。ま
た、これらの各口56、57、58を開閉するためのデ
フロストドア59、ベントドア60、フットドア61
(これらを総称して「モードドア」ともいう)が開閉自
在に設けられている。
【0023】空調手段40の空調モードには、乗員の上
半身に向けて空気を吹き出すベントモード、足元に向け
て空気を吹き出すフットモード、頭寒足熱空調を行うバ
イレベルモード、ウィンドの曇りを除去するデフモード
等の種々のモードがある。これらの空調モードは、前記
モードドア59〜61の位置を切り替えることにより実
現されている。
【0024】前記オートアンプ65には、インテークド
ア46を駆動するインテークドアアクチュエータ66、
ファンモータM1 への印加電圧を調整するファンコント
ロール回路67、ミックスドア54を駆動するミックス
ドアアクチュエータ68、モードドア59〜61を駆動
するモードドアアクチュエータ69が接続されている。
なお、図1に示したように、オートアンプ65には、バ
ッテリ19から電力が供給されるようになっている。
【0025】また、このオートアンプ65には、室温セ
ンサ13により検出された車室内温度の信号、およびエ
ンジン作動検出手段14からの信号が入力される。この
室温センサ13は、サーミスタ等の感温センサから構成
されるが、これに限定されるものではない。また、前記
エンジン作動検出手段14は、たとえばオルタネータの
発電状態から検出するように構成される。
【0026】次に、車両後方に設けられた通気部につい
て説明する。本実施例では特に、前記通気部は、車室内
空気を車室外に流す通気口92と、この通気口92の空
気の流れの上流側に設置される排気手段80とから構成
されている。この排気手段80は、図3に示したよう
に、排気ファン89、これを駆動するファンモータM
2、通気抵抗部としての可動ルーバー85、およびこれ
を駆動するアクチュエータ93を有する。
【0027】排気ファン89は、樹脂で一体成形された
ものであるが、図3(b)に示したように、車室内の空
気が図中A方向から吸い込んで図中B方向に送られ、排
気ダクト94を通過して前記通気口92から車室外に排
気されるように構成されている。可動ルーバー85は、
複数の矩形状板86を有し、この矩形状板86は、軸8
7に回動自在に軸支される。また、図示のように、前記
矩形状板86は、相互に平行となるように並設されてお
り、前記軸87の周りに回動させることにより、これを
通過する空気に対する通気抵抗を変化させることができ
るようになっている。なお、可動ルーバー85は、これ
に限定されるものではなく、通気抵抗が変化可能なもの
であれば、たとえば、1枚のドアで任意の位置に開閉し
て保持できるように構成してもよい。また、円板に窓を
設けるとともに、それと合う窓をを持つ円板をアクチュ
エータで回動させるようにしてもよい。
【0028】ここで、図3(a)は、可動ルーバー85
が全閉の状態、図3(b)は、可動ルーバー85が全開
の状態を示しており、アクチュエータ93により、全開
と全閉との間の任意の位置に保持可能である。このアク
チュエータ93は、たとえばサーボモータ、ステップモ
ータ等が使用される。また、図3(a)(b)において
は、排気手段80は、通気口92に近接した位置に配置
されているが、排気ダクト94を延長して、通気口92
から離間させるように構成してもよい。
【0029】本実施例の自動車用空気調和装置10にあ
っては、オートアンプ65に、前記排気ファン89を駆
動するファンモータM2 、および前記可動ルーバー85
を駆動するアクチュエータ93が接続され、オートアン
プ65は、内蔵されたマイクロコンピュータによって、
種々の信号を演算処理して総合的に制御している。
【0030】図4は、図1に示される自動車用空気調和
装置の概略ブロック構成図である。本実施例のオートア
ンプ65は、バッテリ13から電力供給を受け、各種セ
ンサ類による検出結果に基づいて、このオートアンプ6
5に接続された空調手段40を制御し、車室内を乗員に
より設定された目標温度に保つように、吹出空気の温
度、吹出風量、空気吸込口、及び吹出口の切り換えを自
動的に行う。
【0031】また、本実施例では特に、前記オートアン
プ65は、このオートアンプ65に接続された室温セン
サ13、エンジン作動検出手段14、および空調手段4
0等からの信号に基づいて、ファンモータM2 およびア
クチュエータ93に信号を出力し、排気ファン89およ
び可動ルーバー85の動作を制御するように構成されて
いる。
【0032】即ち、オートアンプ65は、エンジン作動
検出手段14により作動オフ状態と検出された場合に
は、室温センサ13による検出値が第1設定温度T1 未
満のときは、可動ルーバー85を全閉、かつ排気ファン
89をオフ状態とし、第1設定温度T1 以上のときは、
可動ルーバー85を全開、かつ排気ファン89をオン状
態となるように制御し、エンジン作動検出手段14によ
り作動オン状態と検出され、かつ空調手段40が冷房運
転作動オフ状態の場合には、可動ルーバー85を全開、
かつ排気ファン89をオフ状態となるように制御し、エ
ンジン作動検出手段14により作動オン状態と検出さ
れ、かつ空調手段40が冷房運転作動オン状態の場合に
は、室温センサ13による検出値が第2設定温度T2 未
満のときは、可動ルーバー85を全開、かつ排気ファン
89をオフ状態とし、第2設定温度T2 以上第3設定温
度T3 未満のときは、可動ルーバー85を室温センサ1
3による検出値に応じて全開から全閉へと比例的に変化
させた開度(図6(b)参照)、かつ排気ファン89を
オフ状態とし、室温センサ13による検出値が第3設定
温度T3 以上第4設定温度T4 未満のときは、可動ルー
バー85を全閉、かつ排気ファン89をオフ状態とし、
室温センサ13による検出値が第4設定温度T4以上の
ときは、可動ルーバー85を全開、かつ排気ファン89
をオン状態となるように制御する。
【0033】ここで、第1設定温度T1 は、たとえば4
0〜50℃の範囲のいずれかの温度に、第2設定温度T
2 は、たとえば23〜27℃の範囲のいずれかの温度、
好ましくは25℃に、第3設定温度T3 は、たとえば2
8〜35℃の範囲のいずれかの温度、好ましくは30℃
に、第4設定温度T4 は、たとえば40〜50℃の範囲
のいずれかの温度に設定する。
【0034】次に、本実施例の自動車用空気調和装置1
0の作動を、図5に示す制御フローに基づいて説明す
る。図6(a)は、この自動車用空気調和装置10の自
動車エンジンの作動オフ状態における車室内温度に対す
る排気手段80の動作を示す図、図6(b)は、同じ
く、自動車エンジンおよび空調手段40の冷房運転が作
動オン状態にある車室内温度に対する排気手段80の動
作を示す図である。
【0035】図5は、制御フローを示す図である。先
ず、ステップS1で、自動車エンジンが作動オン状態か
否かを判断する。ここで、エンジン作動検出手段14に
より作動オン状態と検出された場合には、次のステップ
S2に進む。ステップS2では、空調手段40の冷房運
転が作動オン状態にあるか否かを判断する。ここで、空
調手段40が冷房運転作動オン状態の場合には、次のス
テップS3に進む。
【0036】ステップS3では、車室内温度が第2設定
温度T2 未満か否かを判断する。ここで、室温センサ1
3による検出値が第2設定温度T2 未満の場合、オート
アンプ65は、アクチュエータ93およびファンモータ
M2 に信号を出力し、可動ルーバー85が全開、かつ排
気ファン89がオフ状態となるように制御する(ステッ
プS4)。
【0037】前記ステップS3で、室温センサ13によ
る検出値が第2設定温度T2 以上の場合は、ステップS
5に進み、車室内温度が第3設定温度T3 未満か否かを
判断する。ここで、室温センサ13による検出値が第3
設定温度T3 未満の場合、オートアンプ65は、可動ル
ーバー85が開度α、かつ排気ファン89がオフ状態と
なるように制御する(ステップS6)。ここで、前記開
度αは、全開時の開度をαo 、全閉時の開度をαs 、車
室内温度をTとすれば、 α=αo +(T−T2 )/(T3 −T2 )×(αs −α
o ) にて設定される(図6(b)参照)。
【0038】前記ステップS5で、室温センサ13によ
る検出値が第3設定温度T3 以上の場合は、ステップS
7に進み、車室内温度が第4設定温度T4 未満か否かを
判断する。ここで、室温センサ13による検出値が第4
設定温度T4 未満の場合、オートアンプ65は、可動ル
ーバー85が全閉、かつ排気ファン89がオフ状態とな
るように制御する(ステップS8)。前記ステップS7
で、室温センサ13による検出値が第4設定温度T4 以
上の場合は、ステップS9に進み、オートアンプ65
は、可動ルーバー85が全開、かつ排気ファン89がオ
ン状態となるように制御する。
【0039】また、前記ステップS2で、空調手段40
が冷房運転作動オフ状態の場合には、ステップS10に
進み、オートアンプ65は、可動ルーバー85が全開、
かつ排気ファン89がオフ状態となるように制御する。
【0040】一方、前記ステップS1で、エンジン作動
検出手段14により作動オフ状態と検出された場合に
は、ステップS11に進み、車室内温度が第1設定温度
T1 未満か否かを判断する。ここで、室温センサ13に
よる検出値が第1設定温度T1未満の場合、オートアン
プ65は、可動ルーバー85が全閉、かつ排気ファン8
9がオフ状態となるように制御する(ステップS1
2)。また、室温センサ13による検出値が第1設定温
度T1 以上の場合、オートアンプ65は、可動ルーバー
85が全開、かつ排気ファン89がオン状態となるよう
に制御する(ステップS13、図6(a)参照)。
【0041】このように、本実施例の自動車用空気調和
装置10は、車室内前方に設けられた空調手段40と、
車室内空気を車室外に流す車両後方に設けられた通気口
92と、この通気口92の空気の流れの上流側に設けら
れた車室内空気を取り込んで該通気口92に向けて送る
排気ファン89と、前記通気口92の通気抵抗を可変と
する可動ルーバー85と、車室内温度を検出する室温セ
ンサ13と、自動車エンジンの作動状態を検出するエン
ジン作動検出手段14と、前記各検出手段13,14に
よる検出値および前記空調手段40の作動状態に基づい
て、前記排気ファン89および可動ルーバー85の作動
を制御するオートアンプ65とを有するので、夏期の炎
天下に車両を駐車したような場合であっても、車室内温
度が第1設定温度T1 以上になると自動的に換気され、
車室内温度が過度に上昇するのを防止することが可能と
なる。したがって、従来のように、乗員が車両に乗り込
んだ際に車室内がきわめて高温に達していて大きな不快
感を与えてしまうというような事態も回避できる。
【0042】また、自動車エンジンが作動オン状態、即
ち、車両走行中であって、空調手段40が冷房運転作動
オフ状態の場合は、可動ルーバー85が全開、かつ排気
ファン89がオフ状態となるため、空調手段により導入
された空気により車室内の換気がより良好に行われ車室
内の窓曇り防止の効果が向上する。しかも、本実施例で
は、可動ルーバー85が設けられ通気抵抗を任意に設定
できるので、通気口92の開口部を大きく設定すること
も可能であり、上記窓曇り防止の効果も顕著となる。ま
た、インテークドア46を外気導入位置にすれば、車両
走行によりラム圧等で換気を行うことができる。
【0043】さらに、自動車エンジンが作動オン状態
で、車室内が高温になっており冷房運転作動オン状態の
場合において、車室内全体を急速にクールダウンさせる
ときは、車室内温度に応じて可動ルーバー85を作動さ
せて通気口92の開度を小さくできるため(図6(b)
参照)、冷気が洩れず、車室内全体を急速かつ確実に冷
却することができる。この場合に、車室内が所定の高温
である第4設定温度T4以上であるときは、まずその高
温の空気を排気して車室内温度をある程度下げてから、
通気口を閉じて冷気を逃がさないようにして冷房運転さ
れるため、クールダウン性能の一層の向上が図られる。
【0044】尚、本発明は、上述した実施例のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改
変することができる。上記実施例では、各種センサの検
出値等より図5に示す制御フローに基づいて自動的に排
気手段80の動作を制御するようにしたが、本発明によ
れば、可動ルーバー85をアクチュエータ93により動
作させて、通気口92を通過する空気の通気抵抗を任意
に設定することにより簡易に換気量の調節ができ、設計
の自由度も高くなる。したがって、他の制御を行わせる
こともでき、車室内の空気の換気量を最適調整するよう
に構成することが可能となる。さらに、乗員により手動
で、あるいは車両走行速度に応じて、排気手段80の動
作を変化させる機能を付加するような構成に適宜改変す
ることもできる。
【0045】さらに、外気温センサ96(図1および図
4参照)により、外気温度を検出し、内外気温の差に応
じて排気手段80を制御するように構成することもでき
る。この場合に、内外気温の差が所定値以上になったと
きに排気手段80を作動させて、両気温差を少なくする
ようにすれば、空調手段40を冷房運転作動オン状態と
した場合に迅速に設定温度とすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車用
空気調和装置は、車室内前方に設けられた空調手段と車
室内空気を車室外に流す車両後方に設けられた通気口
と、この通気口の空気の流れの上流側に設けられた車室
内空気を取り込んで該通気口に向けて送る送風手段と、
前記通気口の通気抵抗を可変とする通気抵抗部と、車室
内温度を検出する車室内温度検出手段と、自動車エンジ
ンの作動状態を検出するエンジン作動検出手段と、前記
各検出手段による検出値および前記空調手段の作動状態
に基づいて、前記送風手段および通気抵抗部の作動を制
御する制御手段とを有するので、通気抵抗部を動作させ
て、通気口を通過する空気の通気抵抗を任意に設定する
ことにより簡易に換気量の調節ができ、設計の自由度が
高くなる。したがって、種々の制御を行わせることがで
き、車室内の空気の換気量を最適調整するように構成す
ることが可能となる。
【0047】たとえば、夏期の炎天下に車両を駐車した
ような場合であっても、車室内温度が所定の設定温度以
上になると自動的に換気され、車室内温度が過度に上昇
するのを防止することが可能となる。したがって、従来
のように、乗員が車両に乗り込んだ際に車室内がきわめ
て高温に達していて大きな不快感を与えてしまうという
ような事態も回避できる。
【0048】また、自動車エンジンが作動オン状態、即
ち、車両走行中であって、空調手段が冷房運転作動オフ
状態の場合は、通気抵抗部が全開、かつ送風手段がオフ
状態とできるため、車室内の窓曇り防止の効果が向上す
る。しかも、本発明では、通気抵抗部が設けられこの通
気抵抗を任意に設定できるので、通気口の開口部を大き
く設定することも可能であり、上記窓曇り防止の効果も
顕著となる。また、インテークユニットを外気導入状態
にすれば、車両走行によりラム圧等で換気を行うことが
できる。
【0049】さらに、自動車エンジンが作動オン状態
で、車室内が高温になっており冷房運転作動オン状態の
場合において、車室内全体を急速にクールダウンさせる
ときは、車室内温度に応じて通気抵抗部を作動させて通
気口の開度を小さくできるため、冷気が洩れず、車室内
全体を急速かつ確実に冷却することができる。この場合
に、車室内が所定の高温以上であるときは、まずその高
温の空気を排気して車室内温度をある程度下げてから、
通気口を閉じて冷気を逃がさないようにして冷房運転さ
れるため、クールダウン性能の一層の向上を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る自動車用空気調和装
置を組み込んだ自動車の概略側面図である。
【図2】 図1に示される空調手段の概略構成図であ
る。
【図3】 (a)は、図1に示される排気手段の可動ル
ーバーが全閉の状態を示す概略側面図、(b)は、同じ
く可動ルーバーが全開の状態を示す概略側面図である。
【図4】 図1に示される自動車用空気調和装置の概略
ブロック構成図である。
【図5】 図1に示される自動車用空気調和装置の制御
フローである。
【図6】 (a)は、図1に示される自動車用空気調和
装置の自動車エンジンの作動オフ状態における車室内温
度に対する排気手段の動作を示す図、(b)は、同じ
く、自動車エンジンおよび空調手段の冷房運転が作動オ
ン状態にある車室内温度に対する排気手段の動作を示す
図である。
【符号の説明】
13…室温センサ(車室内温度検出手段)、 14…エンジン作動検出手段、 40…空調手段、 41…インテークユニット、 42…クーラユニット、 48…エバポレータ、 65…オートアンプ(制御手段)、 85…可動ルーバー(通気抵抗部)、 86…矩形状板、 89…排気ファン(送風手段)、 92…通気口、 T1 …第1設定温度、 T2 …第2設定温度、 T3 …第3設定温度、 T4 …第4設定温度、 α…開度。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内空気を車室外に流す車両後方に設
    けられた通気口(92)と、 この通気口(92)の空気の流れの上流側に設けられた車室
    内空気を取り込んで該通気口(92)に向けて送る送風手段
    (89)と、 前記通気口(92)の通気抵抗を可変とする通気抵抗部(85)
    と、 車室内温度を検出する車室内温度検出手段(13)と、 自動車エンジンの作動状態を検出するエンジン作動検出
    手段(14)と、 前記各検出手段(13)による検出値に基づいて、前記送風
    手段(89)および通気抵抗部(85)の作動を制御する制御手
    段(65)とを有することを特徴とする自動車用空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】車室内空気および外気を選択的に取り込む
    インテークユニット(41)と、このインテークユニット(4
    1)で取り込んだ空気を冷却するエバポレータ(48)が内蔵
    されたクーラユニット(42)とを備えた車室内前方に設け
    られた空調手段(40)と、 車室内空気を車室外に流す車両後方に設けられた通気口
    (92)と、 前記通気口(92)の空気の流れの上流側に設けられた車室
    内空気を取り込んで該通気口(92)に向けて送る送風手段
    (89)と、 前記通気口(92)の通気抵抗を可変とする通気抵抗部(85)
    と、 車室内温度を検出する車室内温度検出手段(13)と、 自動車エンジンの作動状態を検出するエンジン作動検出
    手段(14)と、 前記各検出手段(13,14) による検出値および前記空調手
    段(40)の作動状態に基づいて、前記送風手段(89)および
    通気抵抗部(85)の作動を制御する制御手段(65)とを有す
    ることを特徴とする自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記通気抵抗部(85)は、回動自在に並設
    された複数の矩形状板(86)を備え、 前記制御手段(65)は、前記エンジン作動検出手段(14)に
    より作動オフ状態と検出された場合には、前記車室内温
    度検出手段(13)による検出値が第1設定温度(T1)未満の
    ときは、前記通気抵抗部(85)を全閉、かつ前記送風手段
    (89)をオフ状態とし、第1設定温度(T1)以上のときは、
    前記通気抵抗部(85)を全開、かつ前記送風手段(89)をオ
    ン状態となるように制御し、 前記エンジン作動検出手段(14)により作動オン状態と検
    出され、かつ前記空調手段(40)が冷房運転作動オフ状態
    の場合には、前記通気抵抗部(85)を全開、かつ前記送風
    手段(89)をオフ状態となるように制御し、 前記エンジン作動検出手段(14)により作動オン状態と検
    出され、かつ前記空調手段(40)が冷房運転作動オン状態
    の場合には、前記車室内温度検出手段(13)による検出値
    が第2設定温度(T2)未満のときは、前記通気抵抗部(85)
    を全開、かつ前記送風手段(89)をオフ状態とし、第2設
    定温度(T2)以上第3設定温度(T3)未満のときは、前記通
    気抵抗部(85)を前記車室内温度検出手段(13)による検出
    値に応じて全開から全閉へと比例的に変化させた開度
    (α)、かつ前記送風手段(89)をオフ状態とし、前記車
    室内温度検出手段(13)による検出値が第3設定温度(T3)
    以上第4設定温度(T4)未満のときは、前記通気抵抗部(8
    5)を全閉、かつ前記送風手段(89)をオフ状態とし、前記
    車室内温度検出手段(13)による検出値が第4設定温度(T
    4)以上のときは、前記通気抵抗部(85)を全開、かつ前記
    送風手段(89)をオン状態となるように制御することを特
    徴とする請求項2に記載の自動車用空気調和装置。
JP7346594A 1994-04-12 1994-04-12 自動車用空気調和装置 Pending JPH07276970A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003291849A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Honda Motor Co Ltd 水素センサ取付構造
JP2009012659A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Calsonic Kansei Corp 車室換気制御装置

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JP2003291849A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Honda Motor Co Ltd 水素センサ取付構造
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