JP3994494B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータコアや電気ヒータ等の加熱用熱交換器の空気上流側および空気下流側にそれぞれエアミックスドアを配した空調ユニットを備えた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、図12に示したように、ユニットケース101内に形成される通風路断面を部分的に塞ぐように配設されたヒータコア等の加熱用熱交換器102、この加熱用熱交換器102を迂回する空気量を調整するマックスクールドア103、および加熱用熱交換器102を通過する空気量と加熱用熱交換器102を迂回する空気量とを調整するエアミックスメイン、サブドア104、105を配したヒータユニット100を備えた車両用空調装置がある。
なお、加熱用熱交換器102は、例えば車室内の空調モードが最大冷房運転(MAX・COOL)の時に、ユニットケース101内を流れる空気の流れ方向に対して、略直交する方向に空気を通過させることができるように、ユニットケース101内の中央部に設置されている。
【0003】
ここで、図12のヒータユニット100は、加熱用熱交換器102と暖房用熱源であるエンジンとを接続する温水配管の途中にウォータバルブ(温水弁)を設置していないウォータバルブレスヒータユニットである。そして、ユニットケース101の空気上流側には、エバポレータ等の冷却用熱交換器を配したクーリングユニットを介して、遠心式送風機を配したインテークユニットが接続されている。また、ユニットケース101の空気下流側には、デフロスタ吹出口に連通するデフロスタ開口部106と、フェイス吹出口に連通するフェイス開口部107と、フット吹出口に連通するフット開口部108とが形成されている。
【0004】
上記のようなヒータユニット100において、車室内の空調モードがMAX・COOLの時に、加熱用熱交換器102の輻射熱による吹出温度上昇を防止する目的で、図12に二点鎖線で示したような停止位置で停止するように、マックスクールドア103、エアミックスメインドア104およびエアミックスサブドア105をアクチュエータにより駆動している。すなわち、エアミックスメインドア104で加熱用熱交換器102の空気上流側面全体を覆い、エアミックスサブドア105で加熱用熱交換器102の空気下流側全体を覆っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のヒータユニット100においては、車室内の空調モードがMAX・COOLの時にエアミックスサブドア105で加熱用熱交換器102の空気下流側全体を覆っているので、エアミックスサブドア105のサイズ(特に加熱用熱交換器102の幅方向寸法に対応した幅方向寸法)が大きくなってしまう。したがって、車両制約上、充分なスペースを確保できない場合には、エアミックスサブドア105の作動角度が制限されることになり、最適な温度コントロール特性に対して細やかな温度コントロール制御を行うことができず、車両用空調装置の温度コントロールを成立させることが困難であるという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、サブドアを第1サブドアと第2サブドアとに分割することで、小スペースにおいてもドア作動角度を充分確保することのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、メインドアを補助するサブドアを、少なくとも、第1サブドアと第2サブドアとに分割することにより、車両の制約上、サブドアの作動スペースを充分に確保できない空調ダクトにおいても、サブドアのドア作動角度を大きくとることができるので、ドア連結装置(ドア連結手段)の第1、第2リンク機構を介して、メインドアおよび第1サブドアを駆動すると共に、ドア連結装置の第3、第4リンク機構を介して、マックスクールドアおよび第2サブドアを駆動するアクチュエータの駆動角度の変化に対応して、第1サブドアまたは第2サブドアを細やかなドア作動角度で小刻みに動かすことで、細やかな温度コントロールを達成することができる。
そして、アクチュエータの駆動角度によって、メインドア、第1サブドア、第2サブドアおよびマックスクールドアが、マックスクール位置とマックスホット位置との間で動かされる。また、マックスクール位置からマックスホット位置への間で、第3、第4リンク機構によって連結されたマックスクールドアおよび第2サブドアが先にマックスホット位置に配置され、その後、第1、第2リンク機構によって連結されたメインドアおよび第1サブドアがマックスホット位置に配置される。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、通風路内を流れる空気を加熱するための熱媒体が、加熱用熱交換器に常に循環供給されているが、最大冷房運転時に、第1サブドアおよび第2サブドアを、加熱用熱交換器の空気下流側面全体を塞ぐように駆動することにより、加熱用熱交換器の輻射熱による空気温度の上昇を防止できるので、車室内に吹き出す空気の吹出温度を所望の吹出温度にすることができ、車室内の乗員の冷房感の悪化を抑えることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、メインドア、第1、第2サブドアおよびマックスクールドアのドア作動角度に応じて、加熱用熱交換器を通過する空気量とバイパス通路を通過する空気量とを調節することができるので、車室内に吹き出す空気の吹出温度を所望の吹出温度にすることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、アクチュエータに駆動されることにより、メインドアおよび第1サブドアが非線形の温度コントロール特性に対応した従動角度となるように駆動される。これにより、車室内に吹き出す空気の吹出温度を連続的または段階的に変更することができるので、非線形の温度コントロール特性に対応した温度コントロールを成立させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔実施形態の構成〕
図1ないし図11は本発明の実施形態を示したもので、図1は車両用空調装置のヒータユニットを示した図で、図2は車両用空調装置のインテークユニットとクーリングユニットを示した図である。
【0011】
本実施形態の車両用オートエアコンは、例えばエンジンを搭載する自動車等の車両の車室内を空調する空調ユニット1の各空調手段(アクチュエータ)を、空調制御装置(以下エアコンECUと呼ぶ)10によって制御することにより、車室内の温度を常に設定温度に保つように自動コントロールするように構成されている。
【0012】
空調ユニット1は、車両の車室内前方側に搭載されており、車室内に空調空気を導く空気通路を成す空調ダクト2を備えており、空気上流側から順に、インテークユニットとクーリングユニットとヒータユニットとが結合されることで構成されている。インテークユニットは、内外気切替手段および遠心式送風機を備えている。内外気切替手段は、図2に示したように、空調ダクト2内に車室内空気(以下内気と言う)と車室外空気(以下外気と言う)との一方または両方を取り入れるためのものである。そして、内外気切替手段は、空調ダクト2の空気最上流側部を構成する内外気切替箱3と、この内外気切替箱3内に回動自在に取り付けられた内外気切替ドア4とから構成されている。
【0013】
内外気切替箱3には、内気を空調ダクト2内に吸い込むための内気吸込口5、および外気を空調ダクト2内に吸い込むための外気吸込口6が形成されている。また、内外気切替ドア4は、ドア駆動手段としてのサーボモータ7(図6参照)およびリンク機構(図示せず)が連結されており、そのサーボモータ7によって回動させられる。遠心式送風機は、内外気切替箱3の図示下方に一体的に設けられたスクロールケーシング11と、車室内に向かう空気流を発生させる遠心式ファン12と、ブロワ駆動回路13により通電されて遠心式ファン12を回転駆動するブロワモータ14とから構成されている。
【0014】
クーリングユニットは、スクロールケーシング11の空気下流側端部に連結された2分割型のユニットケース15と、このユニットケース15内を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器としてのエバポレータ(冷媒蒸発器)16とから構成されている。このエバポレータ16は、冷凍サイクルの一部を構成する。冷凍サイクルは、エンジンの駆動力によって冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(冷媒圧縮機)と、圧縮された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)と、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシーバ(気液分離器)と、液冷媒を減圧膨張させるエキスパンションバルブ(膨張弁、減圧手段)と、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータ16とから構成されている。なお、コンプレッサには、エンジンからコンプレッサへの回転動力の伝達を断続するための電磁クラッチ17(図6参照)が連結されている。
【0015】
本実施形態のヒータユニットは、エンジンとヒータコア26とを接続する温水配管の途中にウォータバルブを設置しておらず、常にヒータコア26に冷却水が循環供給されるウォータバルブレスヒータユニットであり、吹出口切替手段および吹出温度可変手段を備えている。吹出口切替手段は、空調ダクト2の空気最下流側部を構成する2分割型の吹出口切替箱21と、この吹出口切替箱21内に回動自在に取り付けられた複数個の吹出口切替ドア(図示せず)とから構成されている。吹出口切替箱21には、デフロスタ(DEF)開口部22、フェイス(FACE)開口部23およびフット(FOOT)開口部24が形成されている。
【0016】
DEF開口部22はデフロスタダクト(図示せず)に連結され、デフロスタダクトの空気最下流側端部にはフロント窓ガラスの内面に空調風(主に温風)を吹き出すためのデフロスタ(DEF)吹出口が形成されている。そして、FACE開口部23はセンタフェイスダクト(図示せず)に連結され、センタフェイスダクトの空気最下流側端部には車両の乗員の頭胸部に空調風(主に冷風)を吹き出すためのセンタ側のフェイス(FACE)吹出口が形成されている。また、FACE開口部23は、サイドフェイスダクト(図示せず)に連結され、サイドフェイスダクトの空気最下流側端部には車両の乗員の頭胸部に空調風(主に冷風)を吹き出すためのサイド側のフェイス(FACE)吹出口が形成されている。
【0017】
そして、FOOT開口部24はフットダクト(図示せず)に連結され、フットダクトの空気最下流側端部には乗員の足元部に空調風(主に温風)を吹き出すためのフット(FOOT)吹出口が形成されている。複数個の吹出口切替ドアは、DEF吹出口、センタ側のFACE吹出口、FOOT吹出口を選択的に開閉するもので、図示しないサーボモータにより駆動される。なお、サイド側のFACE吹出口は、吹出口切替ドアによって開閉されない構成を有している。サイド側のFACE吹出口には、乗員が手動でサイド側のFACE吹出口を開閉する吹出グリルが設けられており、サイドフェイスダクトはその吹出グリルによって開閉される。
【0018】
吹出温度可変手段は、図1に示したように、吹出口切替箱21の空気上流側に一体成形された2分割型のユニットケース25と、自身を通過する空気を加熱するヒータコア26と、このヒータコア26の空気上流側面を開閉するエアミックス(以下A/Mと記す)メインドア31と、このA/Mメインドア31を補助すると共に、ヒータコア26の空気下流側面を開閉するA/Mサブドア32と、マックスクール(以下MAX・COOLと記す)時に全開するMAX・COOLドア33と、マックスホット(以下MAX・HOTと記す)時に全開するMAX・HOTドア34と、これらの各A/Mドアを連動させるドア連動装置40とから構成されている。
【0019】
ユニットケース25は、図2に示したように、クーリングユニットのユニットケース15の空気下流側端部にねじやボルト等の締結具を用いて連結されており、上述した内外気切替箱3とスクロールケーシング11とユニットケース15と吹出口切替箱21とが一体的に結合することで空調ユニット1の空調ダクト2を構成する。
【0020】
ヒータコア26は、内部にエンジンを冷却した冷却水が流れ、この冷却水を暖房用熱源として、エバポレータ16より吹き出した冷風を再加熱する加熱用熱交換器である。このヒータコア26は、ユニットケース25の内壁面より通風路内に突出した凸状壁27a〜27cに嵌め合わされて、ユニットケース25の通風路断面を部分的に塞ぐように空気流に対して略直交するように配設されている。そして、ヒータコア26は、ユニットケース25内に形成される通風路中を流れる空気の流れ方向に沿うように、且つ通風路内を流れる冷風がヒータコア26を間に挟んだ状態でバイパス通路29、30を形成するように、ユニットケース25の幅方向の中央部に配設されている。
【0021】
次に、A/Mドアを図1に基づいて簡単に説明する。ここで、図1中の実線位置は各A/MドアのMAX・HOT(位置)を表し、図1中の二点鎖線位置は各A/MドアのMAX・COOL(位置)を表す。
【0022】
A/Mメインドア31は、本発明のメインドアに相当するもので、凸状壁27cの空気上流側端部に回動自在に支持されたシャフト35に固定され、両面に例えばウレタン樹脂等のシール材を貼り付けている。このA/Mメインドア31は、ヒータコア26の空気上流側面全体を開閉する。また、A/Mサブドア32は、本発明の第1サブドアに相当するもので、凸状壁27aの空気下流側端部に回動自在に支持されたシャフト36に固定され、両面に例えばウレタン樹脂等のシール材を貼り付けている。このA/Mサブドア32は、ヒータコア26の空気下流側面の幅方向の一部(吸込口側)を開閉する。
【0023】
MAX・COOLドア33は、バイパス通路29の通路壁を形成するユニットケース15に回動自在に支持されたシャフト37に固定され、片面に例えばウレタン樹脂等のシール材を貼り付けている。このMAX・COOLドア33は、バイパス通路29を開閉する。また、MAX・HOTドア34は、本発明の第2サブドアに相当するもので、ヒータコア26の空気下流側面の高さ方向に沿って設けられた凸状壁27b付近に回動自在に支持されたシャフト38に固定され、片面または両面に例えばウレタン樹脂等のシール材を貼り付けている。このMAX・HOTドア34は、ヒータコア26の空気下流側面の幅方向の残部(吹出口側)を開閉する。
【0024】
次に、各A/Mドアを連動させるドア連動装置40を図1、図3ないし図5に基づいて説明する。ここで、図3はドア連動装置40のMAX・COOL時を示した図で、図4はドア連動装置40のMAX・HOT時を示した図で、図5はサーボモータの駆動角度(目標サーボモータ開度)に対する各ドアの従動角度を示したグラフである。
【0025】
ドア連動装置40は、1個のサーボモータ41(図6参照)を内蔵したA/Mドアアクチュエータ42で、A/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34を機械的に連動するように連結するドア連結手段である。なお、A/Mドアアクチュエータ42は、本発明のアクチュエータに相当するもので、ユニットケース25の外壁面に締結具を用いて固定されている。A/Mドアアクチュエータ42の出力軸43には、略への字形状の出力レバー44が固定されている。この出力レバー44の一端部の表面には係合ピン45が設けられ、裏面には係合ピン46が設けられている。また、出力レバー44の他端部の表面には係合ピン47が設けられている。
【0026】
そして、ドア連動装置40は、A/Mメインドア31と出力レバー44とを連結する第1リンク機構、この第1リンク機構とA/Mサブドア32とを連結する第2リンク機構、MAX・COOLドア33と出力レバー44とを連結する第3リンク機構、およびこの第3リンク機構とMAX・HOTドア34とを連結する第4リンク機構を備えている。
【0027】
第1リンク機構は、一端部に出力レバー44の係合ピン46に係合される係合穴51を設けたリンクプレート52により構成されている。このリンクプレート52は、他端部がA/Mメインドア31のシャフト35に固定されており、シャフト35を中心にして回動する。なお、係合穴51は、図5のグラフに示したサーボモータ41の駆動角度に対する従動角度となるA/Mメインドア31の作動パターンに対応した形状に形成されている。
【0028】
第2リンク機構は、一端部がリンクプレート52のシャフト35に固定されたリンクプレート53と、一端がリンクプレート53の他端部に回動自在に連結された連結ロッド54と、一端部が連結ロッド54の他端に回動自在に連結するリンクプレート55と、一端部にリンクプレート55の他端部の裏面に設けた係合ピン56に係合される係合穴57を設けたリンクプレート58とから構成されている。リンクプレート55は、ワッシャ55aを介してユニットケース25の外壁面に固定されたビス等の支持具55bを中心にして回動する。また、リンクプレート58は、他端部がA/Mサブドア32のシャフト36に固定されており、シャフト36を中心にして回動する。なお、係合穴57は、図5のグラフに示したサーボモータ41の駆動角度に対する従動角度となるA/Mサブドア32の作動パターンに対応した形状に形成されている。
【0029】
第3リンク機構は、一端部に出力レバー44の係合ピン45に係合される係合溝60および係合ピン47に係合される係合片61を設けたリンクプレート62により構成されている。このリンクプレート62は、他端部がMAX・COOLドア33のシャフト37に固定されており、シャフト37を中心にして回動する。なお、係合溝60は、リンクプレート62の一端部に膨出形成された突条部62aの裏面に形成されている。係合溝60および係合片61は、図5のグラフに示したサーボモータ41の駆動角度に対する従動角度となるMAX・COOLドア33の作動パターンに対応した形状に形成されている。
【0030】
第4リンク機構は、一端部がリンクプレート62のシャフト37に固定されたリンクプレート63と、一端がリンクプレート63の他端部に回動自在に連結された連結ロッド64と、一端部が連結ロッド64の他端に回動自在に連結するリンクプレート65とから構成されている。リンクプレート65は、他端部がMAX・HOTドア34のシャフト38に固定されており、シャフト38を中心にして回動する。
【0031】
なお、リンクプレート65には係合溝や係合穴等の係合部が設けられていない理由は、図5のグラフに示したように、サーボモータ41の駆動角度に対してMAX・HOTドア34がMAX・COOLドア33と同一従動角度で動くためである。また、図5のグラフに示したように、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34のドア開度は、サーボモータ41の駆動角度が24(deg)以上から90(deg)までの間変わらないように、リンクプレート62の係合溝60の他端側には遊びが設けられている。
【0032】
次に、本実施形態の制御系の構成を図6に基づいて説明する。ここで、図6は車両用オートエアコンの制御系の主要構成を示したブロック図である。空調ユニット1の各空調手段を制御するエアコンECU10には、各種センサからの各センサ信号が入力される。
【0033】
ここで、各種センサとは、車室内の空気温度(以下内気温度と言う)を検出する内気温度センサ(内気温度検出手段)71、車室外の空気温度(以下外気温度と言う)を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)72、車室内に射し込む日射量を検出する日射センサ(日射量検出手段)73、エバポレータ16の空気冷却度合を検出するエバ後温度センサ(冷却度合検出手段)74、ヒータコア26の空気加熱度合を検出する冷却水温度センサ(加熱度合検出手段)75、およびA/Mドアアクチュエータ42に内蔵されたポテンショメータ(A/M開度検出手段)76等である。
【0034】
上記のうちエバ後温度センサ74は、具体的にはエバポレータ16を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するサーミスタ等のエバ後温度検出手段である。また、冷却水温度センサ75は、具体的にはヒータコア26内に流入する冷却水の温度、またはヒータコア26より流出する冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段である。さらに、ポテンショメータ76は、サーボモータ41の実際の開度(駆動角度、サーボモータ開度)を検出するサーボモータ開度検出手段である。
【0035】
そして、エアコンECU10の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、上記各センサ71〜76からのセンサ信号は、エアコンECU10内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。また、エアコンECU10には、コントロールパネル70やリモートコントローラ(所謂リモコン)に設けられたエアコン操作に必要な各種スイッチからのスイッチ信号が入力される。
【0036】
各種スイッチとは、図7に示したように、コンプレッサの起動および停止を指令するためのエアコン(A/C)スイッチ77、吸込口モードを切り替えるための吸込口切替スイッチ78、車室内の温度を所望の温度に設定するための温度設定レバー(温度設定手段)79、遠心式ファン12の送風量を切り替えるための風量切替レバー80、および吹出口モードを切り替える吹出口切替スイッチ(吹出口切替手段)81等である。
【0037】
上記のうち風量切替レバー80のレバー位置がOFFの場合には、ブロワモータ14への通電を停止する。また、レバー位置がAUTOの場合には、ブロワモータ14のブロワ電圧を自動コントロールする。さらに、レバー位置がLO、ME、HIの場合には、それぞれブロワモータ14のブロワ電圧を最小値(最小風量)、中間値(中間風量)、最大値(最大風量)に固定する。
【0038】
また、吹出口切替スイッチ81は、FACE吹出口より空調風を吹き出すFACEモードに固定するためのFACEボタン82、FACE吹出口とFOOT吹出口より空調風を吹き出すB/Lモードに固定するためのB/Lボタン83、FOOT吹出口より空調風を吹き出すFOOTモードに固定するためのFOOTボタン84、FOOT吹出口とDEF吹出口より空調風を吹き出すF/Dモードに固定するためのF/Dボタン85、およびDEF吹出口より空調風を吹き出すDEFモードに固定するためのDEFボタン85により構成されている。
【0039】
〔実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のエアコンECU10による制御方法を図1ないし図11に基づいて簡単に説明する。ここで、図8はエアコンECU10による基本的な制御処理を示したフローチャートである。
【0040】
先ず、イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に電源が供給されると、図8のルーチンが起動され、各イニシャライズおよび初期設定を行う(ステップS1)。
次に、A/Cスイッチ77、吸込口切替スイッチ78、温度設定レバー79、風量切替レバー80および吹出口切替スイッチ81等の各種スイッチから出力されたスイッチ信号を読み込む(ステップS2)。
【0041】
次に、内気温度センサ71、外気温度センサ72、日射センサ73、エバ後温度センサ74、冷却水温度センサ75およびポテンショメータ76等の各種センサから出力されたセンサ信号をA/D変換した信号を読み込む(ステップS3)。
次に、予めROMに記憶された下記の数1の式に基づいて、空調ユニット1から車室内に吹き出す空気の目標吹出温度(TAO)を算出(決定)する(目標吹出温度決定手段:ステップS4)。
【0042】
【数1】
TAO=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM−KS×TS+Cなお、TSETは温度設定レバー79にて設定した設定温度で、TRは内気温度センサ71にて検出した内気温度で、TAMは外気温度センサ72にて検出した外気温度で、TSは日射センサ73にて検出した日射量である。また、KSET、KR、KAMおよびKSはゲインで、Cは補正用の定数である。
【0043】
次に、風量切替レバー80のレバー位置がAUTO位置の場合に、予めROMに記憶された特性図(マップ、図9参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応するブロワ電圧(ブロワモータ14に印加する制御電圧)を算出(決定)する(ステップS5)。ここで、風量切替レバー80のレバー位置がAUTO位置ではない場合、つまりマニュアル制御の場合には、それぞれレバー位置に応じてブロワ電圧がOFF、LO、ME、HIに固定される。
【0044】
次に、予めROMに記憶された特性図(マップ、図10参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応する吸込口モードを算出(決定)する(ステップS6)。ここで、吸込口モードの決定においては、オート制御の場合、目標吹出温度(TAO)が低い温度から高い温度にかけて、内気循環(REC)モード、内外気導入(半内気)モードおよび外気導入(FRS)モードとなるように決定される。また、吸込口切替スイッチ78が乗員により操作された場合、つまりマニュアル制御の場合には、内気循環(REC)モードまたは外気導入(FRS)モードのいずれかの吸込口モードに固定される。なお、吸込口モードの決定を、マニュアル制御のみで行っても良い。
【0045】
次に、予めROMに記憶された特性図(マップ、図11参照)から、目標吹出温度(TAO)に対応する吹出口モードを算出(決定)する(ステップS7)。ここで、吹出口モードの決定においては、オート制御の場合、目標吹出温度(TAO)が低い温度から高い温度にかけて、FACEモード、B/LモードおよびFOOTモードとなるように決定される。また、吹出口切替スイッチ81が乗員により操作された場合、つまりマニュアル制御の場合には、コントロールパネル70上のFACEボタン82、B/Lボタン83、FOOTボタン84、F/Dボタン85またはDEFボタン86のいずれかの吹出口切替スイッチ81により設定された吹出口モードに固定される。なお、吹出口モードの決定を、マニュアル制御のみで行っても良い。
【0046】
次に、予めROMに記憶された下記の数2の式に基づいて、ステップS4で算出した目標吹出温度(TAO)、エバ後温度センサ74にて検出したエバ後温度(TE)および冷却水温度センサ75にて検出した冷却水温度(TW)に対応したサーボモータ41の目標サーボモータ開度(駆動開度:SWO)を算出(決定)する(ステップS8)。
【数2】
SWO={(TAO−TE)/(TW−TE)}×100(%)
【0047】
次に、各ステップS5〜ステップS8にて算出または決定した各制御状態が得られるように、遠心式送風機のブロワ駆動回路13、内外気切替ドア4のサーボモータ7、コンプレッサの電磁クラッチ17、サーボモータ41を内蔵したA/Mドアアクチュエータ42および複数個の吹出口切替ドアのサーボモータ(図示せず)に対して制御信号を出力する(ステップS9)。
そして、ステップS10で、制御サイクル時間であるt(例えば0.5秒間〜10秒間)の経過を待ってステップS2の制御処理に戻る。
【0048】
〔実施形態の作用〕
次に、本実施形態の空調ユニット1の作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0049】
吹出口切替スイッチ81のFACEボタン82またはB/Lボタン83が押されて吹出口モードがFACEモードまたはB/Lモードの場合に、SWO≦0(%)として算出された場合、すなわち、車室内の空調モードがMAX・COOLの場合には、サーボモータ41の駆動角度が0(deg)となるので、A/Mドアアクチュエータ42によりドア連動装置40が動かされず、各第1〜第4リンク機構は図3の実線位置の状態となる。これにより、A/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34は、図1に二点鎖線で示した位置(MAX・COOL位置)に動かされる。したがって、エバポレータ16からの冷風の全てがバイパス通路29、30を通ることにより、FACE吹出口から低温の吹出温度の冷風が車室内に吹き出されるので車室内が冷房される。
【0050】
また、吹出口切替スイッチ81のFOOTボタン84またはF/Dボタン85が押されて吹出口モードがFOOTモードまたはF/Dモードの場合に、SWO≧100(%)として算出された場合には、サーボモータ41の駆動角度が90(deg)となるので、A/Mドアアクチュエータ42によりドア連動装置40が最も動かされ、各第1〜第4リンク機構は図4の実線位置の状態となる。これにより、A/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34は、図1に実線で示した位置(MAX・HOT位置)に動かされる。
【0051】
具体的には、SWO≧100(%)として算出された場合、すなわち、車室内の空調モードがMAX・HOTの場合は、A/Mメインドア31、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34の従動角度は、図5のグラフに示したように、例えば30(deg)となる。また、A/Mサブドア32の従動角度は、図5のグラフに示したように、例えば50(deg)となる。したがって、エバポレータ16からの冷風の全てがヒータコア26を通ることにより、FOOT吹出口から高温の吹出温度の温風が車室内に吹き出されるので車室内が暖房される。
【0052】
そして、吹出口モードがいずれの吹出口モードであれ、0(%)<SWO<100(%)として算出された場合には、サーボモータ41の駆動角度が0(deg)から90(deg)までのいずれかの角度となる。これにより、A/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34は、図5のグラフに示した従動角度となるように、すなわち、エバポレータ16からの冷風をヒータコア26およびバイパス通路29、30の両方へ通す位置に制御される。
【0053】
具体的には、サーボモータ41の駆動角度が10(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は−1(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は−6(deg)となり、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34の従動角度は0(deg)となる。
また、サーボモータ41の駆動角度が20(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は0(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は−3(deg)となり、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34の従動角度は15(deg)となる。
【0054】
そして、サーボモータ41の駆動角度が30(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は10(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は15(deg)となり、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34の従動角度は30(deg)、つまりドア開度が100%となる。また、サーボモータ41の駆動角度が40(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は13(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は27(deg)となる。
【0055】
そして、サーボモータ41の駆動角度が50(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は18(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は57(deg)となる。また、サーボモータ41の駆動角度が60(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は20(deg)、つまりドア開度が100%となり、A/Mサブドア32の従動角度は45(deg)となる。
【0056】
そして、サーボモータ41の駆動角度が70(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は28(deg)となり、A/Mサブドア32の従動角度は49(deg)となる。また、サーボモータ41の駆動角度が80(deg)の場合には、図5のグラフに示したように、A/Mメインドア31の従動角度は30(deg)、つまりドア開度が100%となり、A/Mサブドア32の従動角度は50(deg)、つまりドア開度が100%となる。
【0057】
〔実施形態の効果〕
以上のように、本実施形態の空調ユニット1は、ヒータコア26の空気下流側面の幅方向全体を開閉するA/Mサブドアを、A/Mサブドア32とMAX・HOTドア34とに2分割することにより、図5のグラフに示したように、ヒータコア26の空気上流側面の幅方向全体を開閉するA/Mメインドア31が−1°から30°の範囲で回動するのに対して、ヒータコア26の空気上流側面の幅方向の一部を開閉するA/Mサブドア32が−6°から50°の範囲で回動する。また、ヒータコア(加熱用熱交換器102)の空気下流側面の幅方向全体を開閉するエアミックスサブドア105の回動角度(従動角度)に対して、上記のA/Mサブドア32の従動角度を大きくとることができる。
【0058】
したがって、車両の制約上、A/Mサブドアの作動スペースを充分に確保できない空調ダクト2においても、A/Mサブドアのドア作動角度を充分確保できるようにすることができるので、目標吹出温度(TAO)の変化に対応して第1サブドアまたは第2サブドアを細やかなドア作動角度で小刻みに動かすことで、非線形の温度コントロール特性に対応した細やかな温度コントロールを達成することができる。
【0059】
すなわち、本実施形態のように、目標吹出温度(TAO)に対応してドア作動角度(従動角度)が決定される空調ユニット1の場合には、空調ユニット1の吹出口から吹き出される空気の実際の吹出温度を、目標吹出温度(TAO)に近づけることができる。これにより、非線形な温度コントロール特性に対応した吹出温度を作り出すこともできる。
【0060】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、本発明を、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジンを搭載した車両の車室内を冷暖房する空調ユニット1を備えた車両用空調装置に適用した例を示したが、本発明を、走行用モータとエンジンを搭載したハイブリッド自動車の車室内を冷暖房する空調ユニットを備えた車両用空調装置に適用しても良く、また、走行用モータのみを搭載した電気自動車の車室内を冷暖房する空調ユニットを備えた車両用空調装置に適用しても良い。
【0061】
本実施形態では、設定温度(TSET)、内気温度(TR)、外気温度(TAM)および日射量(TS)に基づいて、空調ユニット1から車室内に吹き出す空気の目標吹出温度(TAO)を決定したが、少なくとも設定温度と内気温度との温度偏差に基づいて目標吹出温度(TAO)を決定しても良い。また、エアコンコントロールパネルに設置された温度コントロールレバーのレバー操作位置に応じて目標吹出温度(TAO)を決定しても良い。
【0062】
本実施形態では、空調ユニット1の空調ダクト2内の通風路が1つのものに本発明を適用したが、内気吸込口より吸い込んだ内気を加熱用熱交換器を通してFOOT吹出口から車室内に吹き出す第1空気通路と外気吸込口より吸い込んだ内気を加熱用熱交換器を通してFACE吹出口またはDEF吹出口から車室内に吹き出す第2空気通路とを区画する仕切り板を備えた内外気2層ユニットに本発明を適用しても良い。
【0063】
本実施形態では、ドア連動装置40によりA/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34を連動させたが、A/Mメインドア31、A/Mサブドア32、MAX・COOLドア33およびMAX・HOTドア34をそれぞれ1個のドアアクチュエータにより駆動するようにしても良い。
【0064】
本実施形態では、メインドアとしてA/Mメインドア31を1個設けたが、メインドアとしてA/Mメインドア31をサブドアのように2個以上に分割しても良い。
【0065】
本実施形態では、サブドアをA/Mサブドア32とMAX・HOTドア34とに2分割したが、サブドアを3個以上のA/Mサブドア32に3分割以上しても良い。例えばサブドアを、ヒータコア26の空気下流側面の幅方向に2分割し、更に、ヒータコア26の空気下流側面の高さ方向に2分割しても良い。
【0066】
本実施形態では、加熱用熱交換器としてエンジンの冷却水を暖房用熱源とするヒータコア26を使用した例を示したが、加熱用熱交換器として、冷媒を凝縮液化し、空気を加熱する冷凍サイクル用コンデンサや、発熱量により空気を加熱する電気ヒータ等の他の加熱用熱交換器を使用しても良い。また、本実施形態では、ヒータコア26等の加熱用熱交換器を空調ダクト2内に形成される通風路の空気の流れ方向に沿うように設置したが、加熱用熱交換器を空調ダクト内に形成される通風路の空気の流れ方向に対して所定の傾斜角度を持って対向するように設置しても良い。
【0067】
本実施形態では、空調ユニットとして、インテークユニット、クーリングユニット、ヒータユニットを備えた空調ユニット(エアコンユニット)を採用した例を示したが、空調ユニットとして、クーリングユニットを持たない、車両用暖房装置(暖房ユニット)を採用しても良い。
本実施形態では、A/Mドアを駆動するドア駆動手段としてA/Mドアアクチュエータ42を使用し、A/Mドアをモータ駆動方式としたが、A/Mドアをリンク機構を介して、エアコンコントロールパネルに設けた温度コントロールレバーに直結してA/Mドアを手動操作しても良い。
【0068】
本実施形態では、A/Mメインドア(メインドア)31をヒータコア(加熱用熱交換器)26の空気上流側に配し、A/Mサブドア(第1サブドア)32およびMAX・HOTドア(第2サブドア)34をヒータコア26の空気下流側に配したが、メインドアを加熱用熱交換器の空気下流側に配し、第1サブドアおよび第2サブドアを加熱用熱交換器の空気上流側に配しても良い。また、A/Mサブドア32のドア作動角度を小さくしてMAX・HOTドア34のドア作動角度をA/Mサブドア32よりも大きくしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置のヒータユニットを示した概略図である(実施形態)。
【図2】車両用空調装置のインテークユニットとクーリングユニットを示した概略図である(実施形態)。
【図3】ドア連動装置のMAX・COOL時を示した平面図である(実施形態)。
【図4】ドア連動装置のMAX・HOT時を示した平面図である(実施形態)。
【図5】サーボモータの駆動角度に対する各ドアの従動角度を示したグラフである(実施形態)。
【図6】車両用オートエアコンの制御系の主要構成を示したブロック図である(実施形態)。
【図7】コントロールパネルを示した平面図である(実施形態)。
【図8】エアコンECUによる基本的な制御処理を示したフローチャートである(実施形態)。
【図9】目標吹出温度とブロワ電圧との関係を示した特性図である(実施形態)。
【図10】目標吹出温度と吸込口モードとの関係を示した特性図である(実施形態)。
【図11】目標吹出温度と吹出口モードとの関係を示した特性図である(実施形態)。
【図12】車両用空調装置のヒータユニットを示した概略図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 空調ユニット(車両用空調装置)
2 空調ダクト
10 エアコンECU(空調制御装置)
26 ヒータコア(加熱用熱交換器)
31 A/Mメインドア(メインドア)
32 A/Mサブドア(第1サブドア)
33 MAX・COOLドア(マックスクールドア)
34 MAX・HOTドア(第2サブドア)
40 ドア連動装置(ドア連結手段)
41 サーボモータ
42 A/Mドアアクチュエータ(アクチュエータ)
Claims (4)
- (a)内部に通風路を形成すると共に、前記通風路内を流れる空気の流れ方向の上流側に内気吸込口および外気吸込口が形成され、前記通風路内を流れる空気の流れ方向の下流側にフェイス吹出口、フット吹出口およびデフロスタ吹出口が形成された空調ダクトと、
(b)この空調ダクトの通風路断面を部分的に塞ぐように設置され、自身を通過する空気を加熱する加熱用熱交換器と、
(c)この加熱用熱交換器の空気の流れ方向の上流側に回動自在に支持され、前記加熱用熱交換器の空気上流側面全体を開閉して、前記加熱用熱交換器を通過する空気量と前記加熱用熱交換器を迂回する空気量とを調節するメインドアと、
(d)前記加熱用熱交換器の空気の流れ方向の下流側に回動自在に支持され、前記加熱用熱交換器の空気下流側面の幅方向の一部である吸込口側を開閉して、前記加熱用熱交換器を通過する空気量と前記加熱用熱交換器を迂回する空気量とを調節する第1サブドアと、
(e)前記加熱用熱交換器の空気の流れ方向の下流側に回動自在に支持され、前記加熱用熱交換器の空気下流側面の幅方向の残部である吹出口側を開閉して、前記加熱用熱交換器を通過する空気量と前記加熱用熱交換器を迂回する空気量とを調節する第2サブドアと、
(f)前記メインドアよりも空気の流れ方向の下流側に回動自在に支持され、前記加熱用熱交換器を迂回して前記フェイス吹出口に導かれる空気量を調整するマックスクールドアと、
(g)前記メインドア、前記第1サブドア、前記第2サブドアおよび前記マックスクールドアを機械的に連動するように連結するドア連結装置と
を備えた車両用空調装置において、
前記ドア連結装置は、前記メインドアと前記第1サブドアとを連結する第1、第2リンク機構、
前記マックスクールドアと前記第2サブドアとを連結する第3、第4リンク機構、
および前記第1、第2リンク機構を介して、前記メインドアおよび前記第1サブドアを駆動すると共に、前記第3、第4リンク機構を介して、前記マックスクールドアおよび前記第2サブドアを駆動するアクチュエータを有し、
前記アクチュエータの駆動角度の変化に対応して、前記第1サブドアまたは前記第2サブドアを細やかなドア作動角度で小刻みに動かすドア連結手段であって、
前記メインドア、前記第1サブドア、前記第2サブドアおよび前記マックスクールドアは、前記通風路を流れる空気の全てが前記加熱用熱交換器を迂回するマックスクール位置と前記通風路を流れる空気の全てが前記加熱用熱交換器を通過するマックスホット位置との間で、前記アクチュエータの駆動角度によって動かされるように構成されており、
前記第1、第2リンク機構および前記第3、第4リンク機構は、前記マックスクール位置から前記マックスホット位置への間で、前記第3、第4リンク機構によって連結された前記マックスクールドアおよび前記第2サブドアが先に前記マックスホット位置に配置され、その後、前記第1、第2リンク機構によって連結された前記メインドアおよび前記第1サブドアが前記マックスホット位置に配置されるように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置において、
前記加熱用熱交換器は、前記通風路内を流れる空気と熱交換を行う熱媒体が、常に循環供給されており、
前記第1サブドアおよび前記第2サブドアは、最大冷房運転時に前記加熱用熱交換器の空気下流側面全体を塞ぐように駆動されることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置において、
前記加熱用熱交換器は、前記通風路内を流れる空気の流れ方向に沿うように、且つ前記通風路内を流れる空気流が前記加熱用熱交換器を間に挟んだ状態で前記加熱用熱交換器を迂回するバイパス通路を形成するように、前記通風路の幅方向の略中央部に設置されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置において、
前記メインドアおよび前記第1サブドアは、前記アクチュエータの駆動角度に対して、非線形の温度コントロール特性に対応した従動角度で回動することを特徴とする車両用空調装置。
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