JP3728841B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調ケース内に第1空気通路と第2空気通路とを形成し、この第1空気通路内に内気、第2空気通路内に外気を、それぞれ導入可能とした車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような車両用空調装置の第1の従来技術として、特開平5−124426号公報に開示されたものがある。この従来技術の構成を簡単に説明すると、車両用空調装置の空調ケースは、その一端側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、他端側にフット吹出口、デフロスタ吹出口、およびフェイス吹出口がそれぞれ形成されている。
【0003】
また、この空調ケース内は、仕切板によって、上記内気吸入口から上記フット吹出口にかけての第1空気通路と、上記外気吸入口から上記デフロスタ吹出口および上記フェイス吹出口にかけての第2空気通路とに区画形成されるとともに、上記空調ケース内には、空気流を発生する送風手段、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器が設けられている。
【0004】
そして、吹出モードとしてフットデフモードが選択されたときは、第1空気通路内に内気を導入し、第2空気通路内に外気を導入する2層モードとする。こうすることによって、既に温められている内気にて車室内を暖房するので、暖房性能が向上し、さらに低湿度の外気を窓ガラスへ吹き出すので、窓ガラスの防曇性能が向上する。
【0005】
また、第2の従来技術として、特開平7−47831号公報に開示されたものがある。この従来技術の構成は、上記第1の従来技術と同じく、空調ケースの一端側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、他端側にフット吹出口、デフロスタ吹出口、およびフェイス吹出口がそれぞれ形成されている。そして、この空調ケース内には、上記第1空気通路と上記第2空気通路とを区画形成する仕切板、送風手段、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器が設けられている。
【0006】
更に、この第2従来技術には、冷却用熱交換器を通過した直後の冷風温度を検出する検出手段が設けられている旨記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記各従来技術のいずれにも、上記検出手段の具体的な配置位置について記載されていない。
そこで本発明は、上記検出手段の好ましい配置位置を明確にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成するために、
一端側に内気吸入口および外気吸入口が形成され、他端側に、少なくとも車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すデフロスタ開口部が形成された空調ケースと、
この空調ケース内に、上記内気吸入口から上記フット開口部にかけての第1空気通路と、上記外気吸入口から上記デフロスタ開口部にかけての第2空気通路とを区画形成する仕切部材と、
上記第1および第2空気通路内に、上記一端側から上記他端側に向けて空気流を発生する送風手段と、
上記第1および第2空気通路内に設けられ、これらの空気通路内の空気を冷却する冷却用熱交換器とを備える車両用空調装置において、
上記冷却用熱交換器における空気冷却度合い(具体的には冷却用熱交換器を通過した直後の冷風温度)を検出する検出手段を、▲1▼第1空気通路側に設けた場合と、▲2▼第2空気通路側に設けた場合とについて、それぞれ以下のような実験を行った。
【0009】
すなわち、▲1▼第1空気通路側に上記検出手段を設けた場合については、第2空気通路側における冷却用熱交換器の直空気下流側部位に実験用の温度センサを設け、▲2▼第2空気通路側に上記検出手段を設けた場合については、第1空気通路における冷却用熱交換器の直空気下流側部位に実験用センサを設けた。そして、上記検出手段の検出温度が3(℃)以下のときに冷却用熱交換器による冷却を停止し、上記検出温度が4(℃)以上のときに冷却用熱交換器による冷却を行う制御を種々の外気温度のもとで行ったときに、上記実験用センサの検出温度がどのような温度となるかについて実験を行った。
【0010】
その結果、▲1▼第1空気通路側に上記検出手段を設けた場合については図9に示すデータが得られ、▲2▼第2空気通路側に上記検出手段を設けた場合については図10に示すデータが得られた。
これらのデータから分かることは、▲2▼第2空気通路側に上記検出手段を設けた場合は、図10に示すように、低外気温領域における第1空気通路側の除湿性能が落ちてしまう。
【0011】
それに対して、▲1▼第1空気通路側に上記検出手段を設けた場合は、図9に示すように、第1、第2空気通路のそれぞれにおいて除湿性能を確保できる。
ここで、▲1▼第1空気通路側に上記検出手段を設けた場合、外気温度がかなり低いとき(例えば−20℃)に、第2空気通路側において冷却用熱交換器がフロストする可能性があるが、そもそもそのような低外気温時には冷却用熱交換器の冷却機能を停止させるのが一般的なので、現実には、この場合の冷却用熱交換器のフロストは心配ないと考えて良い。
【0012】
以上のことに鑑みてなされた請求項1ないし4記載の発明は、上記検出手段を前記第1および第2空気通路(13、14)内のうち第1空気通路内のみに設け、この検出手段の検出温度に基づいて上記冷却用熱交換器の作動を制御することを特徴とする。従って、図9に示すように、第1、第2空気通路のそれぞれにおいて除湿性能を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について図1〜8に基づいて説明する。
本実施形態では、ディーゼルエンジンを搭載する車両の車室内空間を空調する空調ユニットおける各空調手段を、空調制御装置(以下、ECUという)によって制御するように構成されている。
【0014】
まず、図1を用いて上記空調ユニットの構成を説明する。
空調ユニット1は、図1上方が車両前方(エンジン側)、図1下方が車両後方(車室内側)、および図1左右方向が車両幅方向となるように、車両に搭載されており、車室内に空調空気を導く空気通路をなす空調ケース2を備える。
この空調ケース2は、ポリプロピレン等の樹脂材にて形成され、空気上流側から順に、内外気切換箱3と、クーラユニット4と、ヒータユニット5とが結合されることで構成されている。なお、図1中破線X、Yは、これらの結合部位を示す。
【0015】
上記内外気切換箱3は、空調ケース2内に少なくとも内気と外気の一方または両方を取り入れるためのものであり、その内部には、空気流を発生する送風機6が配設されているなお、この内外気切換箱3および送風機6については、図4を用いて後述する。
上記クーラユニット4内には、自身を通過する空気を冷却するとともに、車両に搭載された冷凍サイクル装置7aの一構成部をなす冷媒蒸発器7が、空調ケース2内の空気通路を全面塞ぐようにして配設されている。上記冷凍サイクル装置7aは、自動車のエンジンの駆動力によって冷媒を圧縮する圧縮機7bと、圧縮された冷媒を凝縮液化させる凝縮器7cと、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシーバ7dと、液冷媒を減圧膨張させる膨張弁7eと、上記蒸発器7とから構成される。
【0016】
また、圧縮機7bには、エンジンの動力をこの圧縮機7bに伝達したり遮断する電磁クラッチ7fが接続されている。この電磁クラッチ7fが通電状態のときに、エンジンの動力が圧縮機7bに伝達されて、蒸発器7による空気冷却作用が行われ、この電磁クラッチ7fが非通電のときに、エンジンと圧縮機7bとが遮断されて、蒸発器7による空気冷却作用が停止される。
【0017】
また、上記ヒータユニット4内には、冷媒蒸発器7を通過した冷風を再加熱するヒータコア8が設けられている。このヒータコア8は、図1のA−A矢視断面図である図2、および図1のB−B矢視断面図である図3に示すように、冷風がヒータコア8をバイパスするバイパス通路9a、9bが形成されるようにして、空調ケース2内に設けられており、内部に上記エンジンの冷却水が流れ、この冷却水を熱源として上記冷風を再加熱する熱交換器である。
【0018】
このヒータコア8の空気上流側には、回転軸10が、空調ケース2に対して回転自在に設けられている。そして、この回転軸10には、互いの板面が同一面となるようにして、板状のエアミックスドア11、11が一体的に結合されている。また、上記回転軸10には、その駆動手段としてのサーボモータ40(図5参照)が連結されている
そして、上記サーボモータ40によって回転軸10が回転させられることによって、エアミックスドア11、11は、図2、3の実線位置から一点鎖線位置までの間で、2枚とも一体となって回動する。つまり、このエアミックスドア11、11は、その停止位置によって、ヒータコア8を通る冷風量とバイパス通路9a、9b(図2、3)を通る冷風量との割合を調節して、車室内への吹出風温度を調節する温度調節手段として機能するものである。
【0019】
クーラユニット4とヒータユニット5とは、結合手段として例えば爪嵌合やネジ部材によって結合されている。そして、クーラユニット4およびヒータユニット5内には、図1に示すように、略垂直方向に延在する仕切壁12によって、第1空気通路13と第2空気通路14とが区画形成されている。また、冷媒蒸発器7、ヒータコア8および回転軸10は、この第1空気通路13と第2空気通路14とにまたがって配設されている。
【0020】
また、空調ケース2の最下流端には、フット開口部15、デフロスタ開口部16、およびフェイス開口部17が形成されている。
そして、上記フット開口部15には、図示しないフットダクトが接続されており、このフットダクト内に導入された空調風は、このフットダクトの下流端であるフット吹出口から、車室内乗員の足元に向けて吹き出される。
【0021】
また、上記デフロスタ開口部16には、図示しないデフロスタダクトが接続されており、このデフロスタダクト内に導入された空調風は、このデフロスタダクトの下流端であるデフロスタ吹出口から、車両フロントガラスの内面に向けて吹き出される。
また、上記フェイス開口部17には、図示しないセンタフェイスダクトとサイドフェイスダクトとが接続されている。このうち、上記センタフェイスダクト内に導入された空調風は、このセンタフェイスダクトの下流端であるセンタフェイス吹出口から、車室内乗員の上半身に向けて吹き出され、上記サイドフェイスダクト内に導入された空調風は、このサイドフェイスダクトの下流端であるサイドフェイス吹出口から、車両サイドガラスに向けて吹き出される。
【0022】
そして、上記各開口部15〜17の上流側部位には、フットドア18、デフロスタドア19、およびフェイスドア20が設けられている。上記フットドア18は、上記フットダクトへの空気流入通路を開閉するドアであり、上記デフロスタドア19は、上記デフロスタダクトへの空気流入通路を開閉するドアであり、フェイスドア20は、上記センタフェイスダクトへの空気流入通路を開閉するドアであり、
なお、これらのドア18〜20は、図示しないリンク機構にて連結されており、このリンク機構は、その駆動手段としてのサーボモータ41(図5参照)によって駆動される。つまり、このサーボモータ41が上記リンク機構を動かすことによって、後述する各吹出モードが得られるように各ドア18〜20が動く。
【0023】
また、上記サイドフェイスダクトへの空気流入通路は、上記各ドア18〜20によっては開閉されない。上記サイドフェイス吹出口付近には、乗員が手動でこのサイドフェイス吹出口を開閉する図示しない吹出グリルが設けられており、サイドフェイスダクトへの空気流入通路は、この吹出グリルによって開閉される。また、上記仕切壁12は、上記各開口部15〜17の上流側でかつヒータコア8の下流側部位にて途切れており、この途切れた部分にて、第1空気通路13と第2空気通路14とを連通する連通孔21が形成されている。なお、この連通孔21はフットドア18にて開閉される。
【0024】
次に、上記内外気切換箱3および送風機6について、図4を用いて説明する。なお、図3は図1の矢印C方向から見た概略透視図である。
内外気切換箱3は、図4に示すように、空調ケース2の空気最上流側を構成する内外気ケース3aと、この内外気ケース3a内に収納された上記送風機6とから構成されている。
【0025】
上記送風機6は、内外気ケース3a内のほぼ中央に配設されており、第1ファン6a、第2ファン6b、およびこれらのファン6a、6bを回転駆動するブロワモータ6cからなる。ここで、上記第1ファン6aと第2ファン6bは一体的に形成されており、第1ファン6aの径よりも第2ファン6bの径の方が大きい。
【0026】
そして、これら第1ファン6aと第2ファン6bは、その吸込側がベルマウス形状を呈するスクロールケーシング部22、23にそれぞれ収納されている。このスクロールケーシング部22、23の各終端部(空気吹出側)は、それぞれ第1空気通路13と第2空気通路14とに連通している。また、スクロールケーシング部22と23とは、仕切部24を共用している。
【0027】
一方、内外気ケース3aには、第1ファン6aの吸込口25に対応して第1内気吸入口26が形成されており、第2ファン6bの吸込口27に対応して、第2内気吸入口28および外気吸入口29が形成されている。そして、この内外気ケース3a内には、第1内気吸入口26を開閉する第1吸入口開閉ドア30、および第2内気吸入口28と外気吸入口29とを選択的に開閉する第2吸入口開閉ドア31が設けられている。
【0028】
そして、上記第1吸入口開閉ドア30および第2吸入口開閉ドア31には、それぞれの駆動手段としてのサーボモータ42、43(図5参照)が連結されており、これらのサーボモータ42、43によって、それぞれ図中実線位置と一点鎖線位置との間で回動させられる。
また、内外気ケース3aには、第2内気吸入口28または外気吸入口29と吸込口25とを連通する連通通路32が形成されている。そして、上記第1吸入口開閉ドア30は、第1内気吸入口26を全開したとき(図4の実線位置)に、上記連通通路32を全閉し、第1内気吸入口26を全閉したとき(図4の一点鎖線位置)に、連通通路32を全開する。
【0029】
次に、本実施形態の制御系の構成について、図5を用いて説明する。
空調ユニット1の各空調手段を制御するECU33には、車室内前面に設けられた操作パネル34上の各スイッチ(例えば車室内設定温度を乗員が設定するための温度設定スイッチ)からの各信号が入力される。
また、ECU33には、車室内空気温度を検出する内気温センサ35、外気温度を検出する外気温センサ36、車室内に照射される日射量を検出する日射センサ37、ヒータコア8に流入するエンジン冷却水温を検出する水温センサ38、および冷媒蒸発器7の空気冷却度合い(具体的には蒸発器を通過した直後の空気温度)を検出する蒸発器後センサ39からの各信号が入力される。
【0030】
このうち、蒸発器後センサ39は、図1にも示すように、第1空気通路13のうち蒸発器7の直空気下流側部位に設けられて、この部位における冷風温度を検出する温度センサである。
そして、ECU33の内部には、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、上記各センサ35〜39からの信号は、ECU33内の図示しない入力回路によってA/D変換された後、上記マイクロコンピュータへ入力されるように構成されている。なお、ECU33は、自動車のエンジンの図示しないイグニッションスイッチがオンされたときに、図示しないバッテリーから電源が供給される。
【0031】
次に、本実施形態の上記マイクロコンピュータの制御処理について、図6を用いて説明する。
まず、イグニッションスイッチがオンされてECU33に電源が供給されると、図6のルーチンが起動され、ステップ100にて各イニシャライズおよび初期設定を行い、次のステップ110にて、上記温度設定器にて設定された設定温度を入力する。
【0032】
そして、次のステップ120にて、上記各センサ35〜39の値をA/D変換した信号を読み込む。
そして、次のステップ130にて、予めROMに記憶された下記数式1に基づいて、車室内への目標吹出温度(TAO)を算出する。
【0033】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
なお、Tset は上記温度設定器による設定温度、Tr は内気温センサ35の検出値、Tamは外気温センサ36の検出値、およびTs は日射センサ37の検出値である。また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは補正用の定数である。
【0034】
次に、ステップ140にて、予めROMに記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応するブロワ電圧(ブロワモータ6cに印加する電圧)を算出する。
そして、次のステップ150にて、予めROMに記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応する吹出モードを決定する。ここで、この吹出モードの決定においては、上記TAOが低い方から高い方にかけて、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、およびフットデフモードとなるように決定される。
【0035】
なお、上記フェイスモードとは、フットドア18を図1の一点鎖線位置、デフロスタドア19を実線位置、フェイスドア20を一点鎖線位置として、空調風を車室内乗員の上半身に向けて吹き出すモードである。また、バイレベルモードとは、フットドア18、デフロスタドア19を実線位置、フェイスドア20を一点鎖線位置として、空調風を乗員の上半身と足元とに向けて吹き出すモードである。
【0036】
また、フットモードとは、フットドア18、フェイスドア20を実線位置とし、デフロスタドア19を、デフロスタ開口部16を若干量開く位置として、空調風の約8割を乗員の足元に向けて吹き出し、約2割をフロントガラス内面に向けて吹き出すモードである。また、フットデフモードとは、フットドア18を実線位置、デフロスタドア19を一点鎖線位置、フェイスドア20を実線位置として、空調風を乗員の足元とフロントガラス内面とに、同量ずつ吹き出すモードである。
【0037】
なお、本実施形態では、上記操作パネル34上に設けられた図示しないデフロスタスイッチを操作すると、フットドア18、デフロスタドア19を一点鎖線位置、フェイスドア20を実線位置として、空調風をフロントガラス内面に向けて吹き出すモードが設定される。
また、いずれの吹出モードにおいても、上記サイドフェイス吹出口は上記吹出グリルにて開閉可能である。
【0038】
そして、ステップ160では、エアミックスドア11の目標開度(SW)を、予めROMに記憶された下記数式2に基づいて算出する。
【0039】
【数2】
SW=((TAO−Te )/(Tw −Te ))×100 (%)
なお、Te は蒸発器後センサ39による検出値、Tw は水温センサ38による検出値である。また、SW≦0(%)として算出されたときは、エアミックスドア11は、冷媒蒸発器7からの冷風の全てをバイパス通路9a、9b(図2、3)へ通す位置に制御される。また、SW≧100(%)として算出されたときは、エアミックスドア11は、上記冷風の全てをヒータコア8へ通す位置に制御される。そして、0(%)<SW<100(%)として算出されたときは、上記冷風をヒータコア8およびバイパス通路9a、9bの両方へ通す位置に制御される。
【0040】
そして、次のステップ170にて、蒸発器後センサ39の検出値Te に基づいて圧縮機7bの作動を制御する。具体的には、蒸発器後センサ39の検出値Te が第1所定温度(本実施形態では4℃)以上のときには、圧縮機7bがONとなるように電磁クラッチ7fを通電制御し、蒸発器後センサ39の検出値Te が第2所定温度(本実施形態では3℃)以下のときには、圧縮機7bがOFFとなるように電磁クラッチ7fを通電制御する。
【0041】
そして、次のステップ180に移ると、図7に示すサブルーチンがコールされ、第1吸入口開閉ドア30および第2吸入口開閉ドア31の位置を決定する。
具体的には、図7のステップ1000にて、予めROMに記憶された図8のマップから内外気モードを決定する。
そして、次のステップ1100にて、上記ステップ1000にて決定した内外気モードが外気導入モードであるか否かを判定する。ここで、NOと判定されたとき、すなわち内気循環モードとして決定されたときは、ステップ1600にジャンプして、第1吸入口開閉ドア30を図4の実線位置、第2吸入口開閉ドア31を図4の一点鎖線位置として決定する。つまり、このときには、第1空気通路13および第2空気通路14内に、ともに内気が導入されるモードとなる。その後、このサブルーチンを抜ける。
【0042】
また、ステップ1100にてYESと判定されたときは、次のステップ1200にて、図6のステップ150にて決定された吹出モードが、上記フットモード(FOOT)あるいはフットデフモード(F/D)か否かを判定する。つまり、車室内暖房と窓ガラスの防曇の両方を行うモードか否かを判定する。そして、このステップ1200にてNOと判定されたときは、ステップ1500にジャンプして、第1吸入口開閉ドア30を図4の一点鎖線位置、第2吸入口開閉ドア31を実線位置として決定する。つまり、このときには、上記両空気通路13、14内に、ともに外気が導入されるモードとなる。その後、このサブルーチンを抜ける。
【0043】
一方、ステップ1200にてYESと判定されたときは、今度はステップ1300にて、図6のステップ160にて決定したエアミックスドア11の目標開度SWが100(%)以上か否かを判定する。つまり、エアミックスドア11が、冷媒蒸発器7からの冷風の全てをヒータコア8へ通す位置(図2、3の実線位置、以下、マックスホット位置という)に制御されるか否かを判定する。
【0044】
ここで、NOと判定されたときは、目標温度に対して暖房能力が余っているということであり、上記ステップ1500の処理に移って、上記両空気通路13、14内に外気が導入されるモードとする。反対に、YESと判定されたときは、目標温度に対して暖房能力が不足しているということであり、ステップ1400に移って、第1吸入口開閉ドア30および第2吸入口開閉ドア31の位置を、それぞれ図4の実線位置として決定する。つまり、第1空気通路13内に内気を導入し、第2空気通路14内に外気を導入する2層モードとなるように決定する。その後、このサブルーチンを抜ける。
【0045】
このようにして図7の一連の処理が終わると、図6のステップ190の処理に移り、上記各ステップ140〜180にて算出または決定した各モードが得られるように、各モータ6c、40〜43に対して制御信号を出力する。
そして、次のステップ200にて、制御サイクル時間であるτの経過を待ってステップ110に戻る。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によると、図9を用いて説明したように、内気が流れる第1空気通路13側に設けられた蒸発器後センサ39の検出値に基づいて、蒸発器7の温度を3〜4(℃)に制御するので、第1空気通路13、第2空気通路14のそれぞれにおいて除湿性能を確保できる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、蒸発器後センサ39を、蒸発器7の直空気下流側部位に設けたが、蒸発器7のフィンに直接取り付けてもよい。
【0047】
また、上記各実施形態において、エンジン冷却水を熱源とするヒータコア8の代わりに、通電されて温かくなる電気ヒータや、ヒートポンプ式冷凍サイクルの凝縮器等を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の通風系の全体構成図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1の矢印C方向から見た概略透視図である。
【図5】上記実施形態の制御系のブロック図である。
【図6】上記実施形態のマイクロコンピュータによる制御処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップ180における処理を示すフローチャートである。
【図8】上記実施形態の内外気モードについてのマップである。
【図9】第1空気通路側に冷却度合い検出手段を設けた場合の実験データである。
【図10】第2空気通路側に冷却度合い検出手段を設けた場合の実験データである。
【符号の説明】
1 空調ユニット
2 空調ケース
6 送風機(送風手段)
7 蒸発器(冷却用熱交換器)
7a 冷凍サイクル装置
7b 圧縮機
7c 凝縮器
7d レシーバ
7e 膨張弁(減圧手段)
7f 電磁クラッチ
12 仕切壁(仕切部材)
13 第1空気通路
14 第2空気通路
15 フット開口部
16 デフロスタ開口部
17 フェイス開口部
26 第1内気吸入口(内気吸入口)
29 外気吸入口
39 蒸発器後センサ(冷却度合い検出手段)

Claims (4)

  1. 一端側に内気吸入口(26)および外気吸入口(29)が形成され、他端側に、少なくとも車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部(15)、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すデフロスタ開口部(16)が形成された空調ケース(2)と、
    この空調ケース(2)内に、前記内気吸入口(26)から前記フット開口部(15)にかけての第1空気通路(13)と、前記外気吸入口(29)から前記デフロスタ開口部(16)にかけての第2空気通路(14)とを区画形成する仕切部材(12)と、
    前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手段(6)と、
    前記第1および第2空気通路(13、14)内に設けられ、これらの空気通路内(13、14)の空気を冷却する冷却用熱交換器(7)とを備える車両用空調装置において、
    前記第1および第2空気通路(13、14)内のうち前記第1空気通路(13)内のみに、前記冷却用熱交換器(7)における空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出手段(39)が設けられ、
    この冷却度合い検出手段(39)の検出温度に基づいて前記冷却用熱交換器(7)の作動を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷却用熱交換器(7)は、冷媒を圧縮する圧縮機(7b)、この圧縮機(7b)からの冷媒を凝縮させる凝縮器(7c)、およびこの凝縮器(7c)からの冷媒を減圧する減圧手段(7e)とともに冷凍サイクル(7a)を構成し、前記減圧手段(7e)からの冷媒を蒸発させる蒸発器(7)であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記冷却度合い検出手段(39)は、前記第1空気通路(13)内のうち、前記冷却用熱交換器(7)の空気下流側部位に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷却度合い検出手段(39)による検出温度が所定温度以上のときに、前記冷却用熱交換器による空気冷却作用を行い、前記冷却度合い検出手段(39)による検出温度が前記所定温度以下のときに、前記冷却用熱交換器による空気冷却作用を停止することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の車両用空調装置。
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