JP4085525B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するもので、内燃機関(エンジン)と電動モータとを切り替えて走行するいわゆるハイブリット車両や車両停止時にはエンジンを停止させるいわゆるエコラン車両等に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
車両用空調装置では、例えば特開平7−37721号公報に記載のごとく、窓ガラスが曇ることを防止するため、フットデフモード(乗員の足下及び窓ガラスに向けて空調風を吹き出すモード)は勿論、フットモード(乗員の足下に向けて空調風を吹き出すモード)においても、僅かにデフロスタ吹出口から窓ガラスに向けて空調風を吹き出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ハイブリッド車両やエコラン車両においては、車両の走行状態によってエンジンの稼働状態が制御されるので、空調装置のスイッチ(A/Cスイッチ)が投入されている状態においてもエンジンが停止する場合がある。そして、A/Cスイッチが投入されて、フットモード又はフットデフモードで空調風が車室内に吹き出されているときに、エンジンが停止すると、エンジンにより駆動されている冷凍サイクルの圧縮機が停止するので、蒸発器による除湿能力が停止するとともに、蒸発器の表面に付着した凝縮水が蒸発して、その蒸発した水蒸気を含む空調風がデフロスタ吹出口から窓ガラスに向けて吹き出し、窓ガラスが曇ってしまう。
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、ハイブリッド車両やエコラン車両において、エンジンが停止したときに、窓ガラスが曇ることを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項に記載の発明では、車両の走行状態によって車両走行用の内燃機関(11)の稼働状態が制御され、車両速度が所定速度以下となったときには前記内燃機関(11)が停止する車両に用いられる車両用空調装置であって、
前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働する蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機(Cp)と、
前記蒸気圧縮式冷凍サイクルに設けられ、車室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器(9)と、
前記蒸発器(9)より空気流れ下流側に配設され、車室内に吹き出す空気を加熱する加熱手段(10)と、
前記蒸発器(9)及び前記加熱手段(10)を収納して空気通路を形成するとともに、窓ガラスに向けて吹き出す空気が流通するデフロスタ吹出口(17)及び乗員の足下に向けて吹き出す空気が流通するフット吹出口(15)が前記加熱手段(10)の空気流れ下流側に形成された空調ケーシング(2)と、
吸入口(3、4)から吸入した空気を前記空調ケーシング(2)内の空気通路を通して前記両吹出口(15、17)に向けて送風する送風機(7)と、
前記両吹出口(15、17)の連通状態を調節する吹出口開閉手段(19、20)とを備え、
前記送風機(7)が稼働状態にあるとともに前記圧縮機(Cp)が前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働可能な状態にあるときにおいて、前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止したときには、前記送風機(7)の稼働状態を保持したまま、前記デフロスタ吹出口(17)を閉じる防曇モードとすることを特徴とする。
【0006】
これにより、車両速度が所定速度以下となる低車速時に内燃機関(11)が停止し蒸発器(9)が停止して蒸発器(9)の表面に付着した凝縮水が蒸発しても、その蒸発した水蒸気を含む空調風がデフロスタ吹出口(17)から窓ガラスに向けて吹き出ししまうことを防止できるので、ハイブリッド車両やエコラン車両において、低車速時に内燃機関(11)が停止したときに、窓ガラスが曇ることを防止できる。
【0007】
請求項に記載の発明では、車両の走行状態によって車両走行用の内燃機関(11)の稼働状態が制御され、車両速度が所定速度以下となったときには前記内燃機関(11)が停止する車両に用いられる車両用空調装置であって、
前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働する蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機(Cp)と、
前記蒸気圧縮式冷凍サイクルに設けられ、車室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器(9)と、
前記蒸発器(9)より空気流れ下流側に配設され、車室内に吹き出す空気を加熱する加熱手段(10)と、
前記蒸発器(9)及び前記加熱手段(10)を収納して空気通路を形成するとともに、窓ガラスに向けて吹き出す空気が流通するデフロスタ吹出口(17)及び乗員の足下に向けて吹き出す空気が流通するフット吹出口(15)が前記加熱手段(10)の空気流れ下流側に形成された空調ケーシング(2)と、
吸入口(3、4)から吸入した空気を前記空調ケーシング(2)内の空気通路を通して前記両吹出口(15、17)に向けて送風する送風機(7)と、
前記両吹出口(15、17)の連通状態を調節する吹出口開閉手段(19、20)と、
車室外空気の温度を検出する温度検出手段(22)とを備え、
前記送風機(7)が稼働状態にあるとともに前記圧縮機(Cp)が前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働可能な状態にあるときにおいて、前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止し、前記フットデフ吹出モード又は前記フット吹出モードのいずれかが選択され、前記温度検出手段(22)の検出温度が所定温度以下となり、かつ、前記車両速度が前記所定速度以下となったときには、前記送風機(7)の稼働状態を保持したまま、前記デフロスタ吹出口(17)を閉じる防曇モードとすることを特徴とする。
【0008】
これにより、車両速度が所定速度以下となる低車速時に内燃機関(11)が停止し、温度検出手段(22)が検出する車室外空気の温度が所定温度以下となる低外気温時に蒸発器(9)が停止して蒸発器(9)の表面に付着した凝縮水が蒸発しても、その蒸発した水蒸気を含む空調風がデフロスタ吹出口(17)から窓ガラスに向けて吹き出ししまうことを防止できる。このため、ハイブリッド車両やエコラン車両において、低外気温の低車速時に内燃機関が停止したときに、窓ガラスが曇ることを防止できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の車両用空調装置において、前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止し前記防曇モードに移行した後、前記内燃機関(11)が再び稼働したときには、前記両吹出口(15、17)の連通状態を前記防曇モードに移行する前の状態とすることを特徴とする。
【0009】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、本発明に係る車両用空調装置をエコラン車に適用したものであって、図1は本実施形態に係る車両用空調装置1の模式図である。そして、空気の流路を構成するとともに、後述する蒸発器9及びヒータコア10を収納する空調ケーシング2の空気上流側部位には、車室内気を吸入するための内気吸入口3と外気を吸入するための外気吸入口4とが形成されているとともに、これらの吸入口3、4を選択的に開閉する吸入口切換ドア5が設けられている。なお、この吸入口切換ドア5は、サーボモータ等の駆動手段又は手動操作によって開閉される。
【0011】
吸入口切換ドア5の下流側部位には送風機7が配設されており、この送風機7により両吸入口3、4から吸入された空気が、後述する各吹出口14、15、17に向けて送風されている。そして、送風機7の空気下流側には、空気冷却手段をなす蒸発器9が配設されており、送風機7により送風された空気は全てこの蒸発器9を通過する。
【0012】
ここで、蒸発器9は、図2に示す周知の蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧側熱交換器であり、この蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機Cpは、電磁クラッチ(図示せず)を介して車両走行用のエンジン11から駆動力を得て稼働するものである。なお、図2中、Cnは圧縮機Cpから吐出する高圧冷媒を冷却する放熱器(凝縮器)であり、Vは蒸発器9の出口側における冷媒加熱度が所定値となるように開度を調節するとともに、放熱器Cnから流出する冷媒を減圧する温度式膨張弁である。
【0013】
また、蒸発器9の空気下流側には、図1に示すように、空気加熱手段をなすヒータコア10が配設されており、このヒータコア10は、エンジン11の冷却水を熱源として空気を加熱している。そして、空調ケーシング2には、ヒータコア10をバイパスするバイパス通路12が形成されており、ヒータコア10の空気上流側には、ヒータコア10を通る風量とバイパス通路12を通る風量との風量割合を調節することにより、車室内に吹き出す空気(空調風)の温度を調節するエアミックスドア13が配設されている。
【0014】
また、空調ケーシング2の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調風を吹き出すためのフェイス吹出口14と、車室内乗員の足元に空調風を吹き出すためのフット吹出口15と、フロントガラス16の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口17とが形成されている。そして、上記各吹出口14、15、17の空気上流側部位には、それぞれ吹出モード切換ドア18、19、20が配設されているとともに、これらの吹出モード切換ドア18、19、20は、図3に示すような所定のカム溝(カムパターン)C1〜C3及びリンクCLからなるカムリンク機構Cを介してサーボモータ等の1個の駆動手段によって開閉駆動されることにより、以下に述べる吹出モードを実現する。
【0015】
なお、各ドア13、18〜20を駆動するサーボモータ(駆動手段)及び送風機7は、図4に示すように、電子制御装置(ECU)21に制御されている。そして、ECU21には、車室外の空気温度を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)22の検出温度(以下、この検出温度を外気温Toutと呼ぶ。)、車室内の空気温度を検出する内気温度センサ(内気温度検手段)23の検出温度、乗員が希望する車室内温度を設定する温度設定パネル(温度設定手段)24に入力された設定温度Tset、吹出モード及び送風量を設定する設定パネル25の設定値、並びに車両速度を検出する車速センサ26の検出速度S等が入力されており、ECU21はこれらの信号に基づいて、予め設定されたプログラムに従ってサーボモータ(駆動手段)及び送風機7を制御する。
【0016】
因みに、27は車両空調装置1の始動スイッチ(A/Cスイッチ)であり、このA/Cスイッチ27が投入されると、電磁クラッチが繋がるとともに、各センサ類22〜24の出力信号がECU21に読み込まれ、車両用空調装置1が始動する。
【0017】
次に、本実施形態に係る車両用空調装置1の各吹出モードについて述べる。
【0018】
1.フットモード
この吹出モードは、エアミックスドア13にて温度調節された空調風の多く(80%〜90%)をフット吹出口15から乗員の足下に向けて吹き出すとともに、残り(20%〜10%)の空調風をデフロスタ吹出口17からフロントガラス16の内面に向かって吹き出すモードである。因みに、吹出モードが自動的に選定されるオートエアコンでは、このフットモードは、冬場等の暖房運転時に実行される。
【0019】
このとき、エアミックスドア13にて温度調節された空調風は、蒸発器9にて冷却されて除湿されているので、フットモードでは、空調風の一部をデフロスタ吹出口17からフロントガラス16の内面に向かって吹き出すことにより、乗員の足下側から空調(暖房)を行いながら、フロントガラス16が曇ることを防止する。
【0020】
2.フェイスモード
この吹出モードは、エアミックスドア13にて温度調節された空調風のほぼ全量をフェイス吹出口14から乗員の上半身に向けて吹き出すモードである。因みに、オートエアコンでは、このフェイスモードは夏場等の冷房運転時に実行される。
【0021】
3.バイレベルモード
この吹出モードは、エアミックスドア13にて温度調節された空調風の約半分をフェイス吹出口14から乗員の上半身に向けて吹き出し、残り半分をフット吹出口15から乗員の足下に向けて吹き出すモードである。因みに、オートエアコンでは、このバイレベルモードは春や秋等の中間季節に実行される。
【0022】
4.フットデフモード
この吹出モードは、エアミックスドア13にて温度調節された空調風の約半分をフット吹出口15から乗員の足下に向けて吹き出し、残り半分をデフロスタ吹出口17からフロントガラス16の内面に向かって吹き出すモードである。因みに、このフットデフモードは、乗員の手動操作にて選定された後、実行される。
【0023】
5.デフモード
この吹出モードは、エアミックスドア13にて温度調節された空調風のほぼ全量をデフロスタ吹出口17からフロントガラス16の内面に向かって吹き出すモードである。このデフモードは、乗員の手動操作にて選定された後、実行される。
【0024】
6.防曇モード
この吹出モードは、電磁クラッチが繋がって圧縮機Cpが稼働可能な状態(A/Cスイッチ27が投入された状態)にあるときにおいて、エンジン11の停止と共に圧縮機Cpが停止し、フットデフモード又はフットモードのいずれかが選択され、外気温Toutが所定外気温度以下となり、かつ、車両速度が所定速度以下となったとき、デフロスタ吹出口17を閉じるモードである。
【0025】
ここで、所定外気温度は、本実施形態では、図5に示すように、外気温Toutが上昇過程にあるときは19℃であり、下降過程にあるときは、17℃である。また、所定速度は、本実施形態では、図6に示すように、車両速度(検出速度S)が上昇過程にあるときは10km/hであり、下降過程にあるときは、5km/hである。
【0026】
なお、圧縮機Cpが稼働可能な状態(A/Cスイッチ27が投入された状態)にあるときにおいて、防曇モードに移行した後、エンジン11が稼働(再起動)したときには、各吹出口14、15、17連通状態を防曇モードに移行する前の吹出モード(フットデフモード又はフットモード)に復帰する。
【0027】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0028】
本実施形態によれば、圧縮機Cpが稼働可能な状態(A/Cスイッチ27が投入された状態)にあるときにおいて、車両速度が低下しエンジン11が停止したときには、デフロスタ吹出口17を閉じる防曇モードとするので、蒸発器9が停止して蒸発器9の表面に付着した凝縮水が蒸発しても、その蒸発した水蒸気を含む空調風がデフロスタ吹出口17からフロントガラス16(窓ガラス)に向けて吹き出ししまうことを防止できる。したがって、エコラン車両において、エンジン11が停止したときに、フロントガラス16が曇ることを防止できる。
【0029】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、エコラン車に本発明に係る車両用空調装置に適用したが、本発明はハイブリット車両にも適用することができる。なお、ハイブリット車両においては、車両が走行しているとき(車両速度が10km/h以上のとき)であっても、エンジン11が停止する場合があるので、ハイブリット車両に本発明を適用する場合には、車両速度ではなく、エンジン11が稼働しているか否か(エンジン11の回転数が所定回転数以上であるか否か)を基準に防曇モードを実行するか否か判定する必要がある。
【0030】
また、上述の実施形態では、1つの空気通路のみを有する車両用空調装置であったが、空調ケーシング2内を2つの空気通路に仕切った2層流型の車両用空調装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図2】蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。
【図3】吹出モード切換ドア用のカム溝(カムパターン)を示す模式図である。
【図4】本発明の実施形態に係る車両用空調装置の制御ブロック図である。
【図5】外気温度と防曇モードとの関係を示すチャートである。
【図6】車両速度と防曇モードとの関係を示すチャートである。
【符号の説明】
2…空調ケーシング、9…蒸発器、10…ヒータコア、
13…エアミックスドア、14…フェイス吹出口、15…フット吹出口、
16…フロントガラス(窓ガラス)、17…デフロスタ吹出口、
18、19、20…吹出モード切換ドア(吹出口開閉手段)。

Claims (3)

  1. 車両の走行状態によって車両走行用の内燃機関(11)の稼働状態が制御され、車両速度が所定速度以下となったときには前記内燃機関(11)が停止する車両に用いられる車両用空調装置であって、
    前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働する蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機(Cp)と、
    前記蒸気圧縮式冷凍サイクルに設けられ、車室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器(9)と、
    前記蒸発器(9)より空気流れ下流側に配設され、車室内に吹き出す空気を加熱する加熱手段(10)と、
    前記蒸発器(9)及び前記加熱手段(10)を収納して空気通路を形成するとともに、窓ガラスに向けて吹き出す空気が流通するデフロスタ吹出口(17)及び乗員の足下に向けて吹き出す空気が流通するフット吹出口(15)が前記加熱手段(10)の空気流れ下流側に形成された空調ケーシング(2)と、
    吸入口(3、4)から吸入した空気を前記空調ケーシング(2)内の空気通路を通して前記両吹出口(15、17)に向けて送風する送風機(7)と、
    前記両吹出口(15、17)の連通状態を調節する吹出口開閉手段(19、20)とを備え、
    前記送風機(7)が稼働状態にあるとともに前記圧縮機(Cp)が前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働可能な状態にあるときにおいて、前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止したときには、前記送風機(7)の稼働状態を保持したまま、前記デフロスタ吹出口(17)を閉じる防曇モードとすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車両の走行状態によって車両走行用の内燃機関(11)の稼働状態が制御され、車両速度が所定速度以下となったときには前記内燃機関(11)が停止する車両に用いられる車両用空調装置であって、
    前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働する蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機(Cp)と、
    前記蒸気圧縮式冷凍サイクルに設けられ、車室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器(9)と、
    前記蒸発器(9)より空気流れ下流側に配設され、車室内に吹き出す空気を加熱する加熱手段(10)と、
    前記蒸発器(9)及び前記加熱手段(10)を収納して空気通路を形成するとともに、窓ガラスに向けて吹き出す空気が流通するデフロスタ吹出口(17)及び乗員の足下に向けて吹き出す空気が流通するフット吹出口(15)が前記加熱手段(10)の空気流れ下流側に形成された空調ケーシング(2)と、
    吸入口(3、4)から吸入した空気を前記空調ケーシング(2)内の空気通路を通して前記両吹出口(15、17)に向けて送風する送風機(7)と、
    前記両吹出口(15、17)の連通状態を調節し、両吹出口(15、17)を連通させるフットデフ吹出モード、及び前記フット吹出口(15)から吹き出す風量に比べて前記デフロスタ吹出口(17)から吹き出す風量を小さくした状態で両吹出口(15、17)を連通させるフット吹出モードを切換選択する吹出口開閉手段(19、20)と、
    車室外空気の温度を検出する温度検出手段(22)とを備え、
    前記送風機(7)が稼働状態にあるとともに前記圧縮機(Cp)が前記内燃機関(11)から駆動力を得て稼働可能な状態にあるときにおいて、前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止し、前記フットデフ吹出モード又は前記フット吹出モードのいずれかが選択され、前記温度検出手段(22)の検出温度が所定温度以下となり、かつ、前記車両速度が前記所定速度以下となったときには、前記送風機(7)の稼働状態を保持したまま、前記デフロスタ吹出口(17)を閉じる防曇モードとすることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記車両速度が前記所定速度以下となって前記内燃機関(11)が停止し前記防曇モードに移行した後、前記内燃機関(11)が再び稼働したときには、前記両吹出口(15、17)の連通状態を前記防曇モードに移行する前の状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
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