JPH1086637A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH1086637A
JPH1086637A JP8288801A JP28880196A JPH1086637A JP H1086637 A JPH1086637 A JP H1086637A JP 8288801 A JP8288801 A JP 8288801A JP 28880196 A JP28880196 A JP 28880196A JP H1086637 A JPH1086637 A JP H1086637A
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suction port
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上村  幸男
Tadashi Suzuki
鈴木  忠
Kazufumi Yomo
四方  一史
Koji Nonoyama
浩司 野々山
Hikari Sugi
光 杉
Kenji Suwa
健司 諏訪
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
    • B60H1/00835Damper doors, e.g. position control
    • B60H1/00842Damper doors, e.g. position control the system comprising a plurality of damper doors; Air distribution between several outlets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デフロスタ開口部およびフット開口部からの
各吹出温度の差が、外気温度によって大きくなることを
防止する。 【解決手段】 第1空気通路13内に内気、第2空気通
路14内に外気をそれぞれ導入する2層モードとする条
件となっても、さらにエアミックスドア11a、11b
がマックスホット位置にあるか否かを判定する。そし
て、マックスホット位置にあると判定されたときは、上
記2層モードとしても、外気温度による上記温度差は小
さいので、上記2層モードとする。また、それ以外では
2層モードとせず、両空気通路13、14に外気を導入
するモードとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケース内に第
1空気通路と第2空気通路とを形成し、この第1空気通
路内に内気、第2空気通路内に外気を、それぞれ導入可
能とした車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用空調装置の従来技術
として、特開平5−124426号公報に開示されたも
のがある。この従来技術の構成を簡単に説明すると、車
両用空調装置の空調ケースは、その一端側に内気吸入口
および外気吸入口が形成され、他端側にフット吹出口、
デフロスタ吹出口、およびフェイス吹出口がそれぞれ形
成されている。
【0003】そして、この空調ケース内に、上記内気吸
入口から上記フェイス吹出口およびフット吹出口にかけ
ての第1空気通路と、上記外気吸入口から上記デフロス
タ吹出口にかけての第2空気通路とを区画形成する仕切
り板が設けられている。さらに、上記両空気通路内に
は、暖房用熱交換器、この暖房用熱交換器をバイパスす
るバイパス通路、およびエアミックスドアがそれぞれ設
けられた構成となっている。なお、上記エアミックスド
アは、上記両空気通路にわたって回転可能に設けられた
1本の回転軸に、第1空気通路側のドアと第2空気通路
側のドアとがそれぞれ一体的に設けられた構成となって
いる。
【0004】そして、吹出モードとしてフェイスモー
ド、バイレベルモード、およびフットモードのいずれか
が選択されたときは、そのときの内外気モードが内気循
環モードであれば、上記両空気通路内に内気を導入し、
外気導入モードであれば、上記両空気通路内に外気を導
入する。また、吹出モードとしてデフロスタモードが選
択されたときは、上記両空気通路内に外気を導入する。
【0005】また、吹出モードとしてフットデフモード
が選択されたときは、第1空気通路内に内気を導入し、
第2空気通路内に外気を導入する2層モードとする。こ
うすることによって、既に温められている内気にて車室
内を暖房するので、暖房性能が向上し、さらに低湿度の
外気を窓ガラスへ吹き出すので、窓ガラスの防曇性能が
向上する。
【0006】また、上記公報装置に対して、エアミック
スドアを第1空気通路側と第2空気通路側とで独立して
回動させるものが、特開昭62─29411号公報に記
載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−124426号公報および特開昭62─29411号
公報に記載されているものでは、上記第1空気通路内に
内気を導入し、第2空気通路内に外気を導入する2層モ
ードとしたとき、足元への吹出風温度と窓ガラスへの吹
出風温度との温度差(以下、上下温度差という)が外気
温度によって異なるため、そのときの外気温度によって
は乗員を不快に感じさせてしまうということが、本発明
者等の検討によって分かった。以下、その理由を説明す
る。
【0008】先ず、特開平5─124426号公報のも
のでは、上記したように第1空気通路側のエアミックス
ドアと第2空気通路側のエアミックスドアは、双方一体
となって回動する。従って、車室内をある所定の設定温
度にするときには、エアミックスドアは、第1空気通路
側も第2空気通路側もともに同じ所定開度となる。ここ
で、第1空気通路内へは内気が導入されるため、この第
1空気通路を介してフット吹出口から足元へ吹き出され
る空気温度は外気温度とは無関係である。しかし、第2
空気通路内に導入されるのは外気であるため、この第2
空気通路を介してデフロスタ吹出口から窓ガラスへ吹き
出される空気温度は外気温度に応じて変化する。
【0009】従って、エアミックスドアを所定開度とし
たときに、外気温度がある所定温度のときの上下温度差
が乗員にとって快適な温度差であったとしても、外気温
度が上記所定温度よりも高いときには、足元への吹出風
温度は変わらなくても、窓ガラスへの吹出風温度の方が
高くなり、上下温度差が小さくなって、乗員の顔部にほ
てりが生じてしまう。
【0010】また、この顔部のほてりを解消しようとし
て、吹出風温度を低くするようにエアミックスドアの開
度を調節すると、当然、両空気通路のエアミックスドア
が一緒に動くので、今度は足元への吹出風温度が低くな
ってしまい、足元に冷風感を与えてしまう。また、上下
温度差を、第1および第2空気通路の両方に内気または
外気を導入するモードのときに適切な温度差となるよう
にチューニングした場合、上記2層モードとしたとき
に、第2空気通路内に導入される外気温度が低くなるに
応じて窓ガラスへの吹出風温度が下がるので、上下温度
差が大きくなって、乗員を不快にさせてしまう。
【0011】また、特開昭62─29441号公報のも
のでは、第1空気通路および第2空気通路内の空調風の
温度を乗員が手動にて調節するものであって、空調風の
温度を自動的に調節するオートエアコンにおける外気温
度の変化による上下温度差変動に対する制御方法は何も
記載されていない。そして、本発明者らが検討した結
果、第2空気通路に設けられたエアミックスドアの開度
をある値として外気温度が低下すると、やはり、上下温
度差が大きくなることが分かった。
【0012】そこで、本発明は、外気温度の変化による
上下温度差を小さくすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために、一端側に第1内気吸入口および外気
吸入口が形成され、他端側に、少なくとも車室内乗員の
足元に向けて風を吹き出すフット開口部、および車両窓
ガラスへ風を吹き出すデフロスタ開口部が形成された空
調ケースと、この空調ケース内に、上記第1内気吸入口
から上記フット開口部にかけての第1空気通路と、上記
外気吸入口から上記デフロスタ開口部にかけての第2空
気通路とを区画形成する仕切り部材と、上記第1および
第2空気通路内に、上記一端側から上記他端側に向けて
空気流を発生する送風手段と、上記第1および第2空気
通路内に設けられ、これらの空気通路内の空気を加熱す
る暖房用熱交換器と、上記第1および第2空気通路内に
形成され、上記暖房用熱交換器をバイパスするバイパス
通路と、上記第1および第2空気通路内に設けられ、上
記暖房用熱交換器を通過する風量と上記バイパス通路を
通過する風量との風量割合を調節する風量割合調節手段
とを備え、この風量割合調節手段が、上記第1空気通路
における上記風量割合と上記第2空気通路における上記
風量割合とを同じように調節するように構成された車両
用空調装置を用いて、以下のような実験を行った。
【0014】すなわち、上記第1空気通路内に内気を吸
入するとともに、上記第2空気通路内に外気を導入する
2層モードとしたときの、外気温度の変化に伴う上記各
開口部からの吹出風温度の差を、上記風量割合調節手
段が、上記送風手段からの空気の全てを上記暖房用熱交
換器に通す状態のときと、上記風量割合調節手段が、
上記送風手段からの空気の3/4を上記暖房用熱交換器
に通し、残り1/4を上記バイパス通路に通す状態のと
きとについて測定した。なお、この測定時における内気
温度は25(℃)である。
【0015】その結果、図17に示すように、上記の
場合もの場合も、外気温度が低くなるに応じて上下温
度差((フット開口部からの吹出風温度)−(デフロス
タ開口部からの吹出風温度))は大きくなる。これは、
フット開口部からの吹出風温度は変わらないのに対し
て、デフロスタ開口部からの吹出風温度が、外気温度が
低くなるに応じて低くなるからである。
【0016】ここで、外気温度の変化に伴う上下温度差
の変化度合いは、上記に比べての方がかなり大き
い。具体的には、外気温度が0(℃)のときに比べて、
−20(℃)のときでは、上下温度差は、上記の場合
は4(℃)大きくなるのに対して、上記の場合は8
(℃)も大きくなる。これは、上記に比べての方
が、上記バイパス通路を通る風量、すなわち暖房用熱交
換器にて加熱されずに、そのままデフロスタ開口部に流
れる風量が多いためである。従って、に比べての方
が、外気温度が低くなるに応じて、デフロスタ開口部か
ら吹き出される吹出風温度が低くなり、その結果、上下
温度差が大きくなる。
【0017】以上の事実に鑑みてなされた請求項1記載
の発明は、第1および第2加熱量調節手段(11a、1
1b)がともに、加熱量を実質的に最大とする最大暖房
状態であることを検出する最大暖房状態検出手段(16
0、1300)を備え、この最大暖房状態検出手段(1
60、1300)が、最大暖房状態を検出したとき、第
1内気吸入口(26)からの内気を第1空気通路(1
3)内に導入するとともに、外気吸入口(29)からの
外気を第2空気通路(14)内に導入する2層モードと
し上記最大暖房状態検出手段(160、1300)が、
前記最大暖房状態を未検出のとき、前記外気吸入口(2
9)からの外気を前記第1および第2空気通路(13、
14)内に導入する外気導入モードとすることを特徴と
している。
【0018】ここで、上記最大暖房状態とは、第1およ
び第2加熱量調節手段が若干ながら加熱量に余裕がある
ときも含む。つまり、図17のの場合に適用した場
合、風量割合調節手段が、送風手段からの空気の全てを
暖房用熱交換器に通す状態だけを意味するのではなく、
若干量(例えば10%)の風がバイパス通路を流れる状
態も含む。
【0019】これによると、最大暖房状態のときは、図
17でいうの場合のように、上記2層モードとして
も、外気温度の変化に伴う上下温度差の変化度合いは小
さく、乗員に不快感を与える度合いは小さい。従って、
このときには上記2層モードとする。これによって、車
室内暖房性能の向上と車両窓ガラスの防曇性能の向上と
を両立させることができる。
【0020】一方、最大暖房状態以外の状態のときに、
上記2層モードとしてしまうと、図17のと同様の問
題が発生してしまうので、このときには上記2層モード
とはせずに、両空気通路内に外気を導入するモードとす
る。これによって、外気温度の変化に伴う上下温度差の
変化を無くして、乗員へ与える不快感を無くすことがで
きる。
【0021】また、請求項2記載の発明は、暖房用熱交
換器(8)の空気加熱能力を検出する空気加熱能力検出
手段(38、1130)を備え、この空気加熱能力検出
手段(38、1130)が、暖房用熱交換器(8)の空
気加熱能力が所定能力以下であることを検出したとき、
第1内気吸入口(26)からの内気を前記第1空気通路
(13)内に導入するとともに、外気吸入口(29)か
らの外気を前記第2空気通路(14)内に導入する2層
モードとし、空気加熱能力検出手段(38、1130)
が、暖房用熱交換器(8)の空気加熱能力が所定能力以
下であることを未検出のとき、外気吸入口(29)から
の外気を第1および第2空気通路(13、14)内に導
入する外気導入モードとすることを特徴としている。
【0022】ここで、上記所定能力とは、乗員に冷風感
を与えない程度に車室内暖房を行うのに最低限必要とさ
れる能力を意味する。これによると、上記空気加熱能力
が上記所定能力以下のときとは、乗員に冷風感を与えな
い程度に車室内暖房を行うことができないときであり、
本発明ではこのときに上記2層モードとする。こうする
ことによって、外気吸入口からの外気を上記第1および
第2空気通路内に導入するモードにする場合に比べて、
第1空気通路内には温かい内気が導入されるので、車室
内暖房能力を向上させることができる。
【0023】また、上記空気加熱能力が上記所定能力以
上のとき、すなわち乗員に冷風感を与えない程度に車室
内暖房を行うことができるときは、必ずしも上記2層モ
ードとして暖房能力を向上させる必要はない。本発明で
は、このときには外気吸入口からの外気を上記第1およ
び第2空気通路内に導入する外気導入モードにする。従
って、外気温度の変化に伴う上下温度差の変化を無くし
て、乗員へ与える不快感を無くすことができる。
【0024】また、請求項6記載の発明では、第1内気
吸入口(26)からの内気を第1空気通路(13)内に
導入するとともに、外気吸入口(29)からの外気を第
2空気通路(14)内に導入する2層モードのときに、
車室外温度が低くなるに応じて、第1および第2加熱量
調節手段(11a、11b)のうち少なくとも一方を、
これら各加熱量調節手段(11a、11b)によって空
調された各空気通路(13、14)内の空調風温度が近
づくように制御することを特徴としている。
【0025】これにより、第1および第2加熱量調節手
段は、それぞれ独立して制御され、車室外温度が低くな
るに応じて、各空気通路(13、14)内の空調風温度
が近づくように制御される。この結果、車室外温度の低
下によって上下温度差が大きくなることを抑制できる。
また、請求項7記載の発明では、車室内温度を検出する
内気温度検出手段(35)と、車室外温度を検出する外
気温度検出手段(36)とを有し、外気温度検出手段
(36)が検出する外気温度が、内気温度検出手段(3
5)が検出する内気温度に対して所定温度以上低いと
き、車室外温度が低くなるに応じて、第1および第2加
熱量調節手段(11a、11b)のうち少なくとも一方
を、これら各加熱量調節手段(11a、11b)によっ
て空調された前記各空気通路(13、14)内の空調風
温度が近づくように制御することを特徴としている。
【0026】これにより、車室外温度が車室内温度より
所定温度以上低いときに、車室外温度が低くなるに応じ
て、第1および第2加熱量調節手段のうち、少なくとも
一方が、これら各加熱量調節手段によって空調された前
記各空気通路内の空調風温度が近づくように制御される
ので、確実に上下温度差を小さくすることができる。ま
た、請求項9記載の発明では、第1および第2空気通路
(13、14)内に設けられ、これらの空気通路(1
3、14)内の空気を冷却する冷却用熱交換器(7c)
と、冷却用熱交換器(7c)への冷媒供給量を制御する
冷媒供給制御手段(7f)とを備え、冷媒供給制御手段
(7f)にて、冷却用熱交換器(7a)への冷媒供給が
遮断されているときに、車室外温度が低くなるに応じ
て、第1および第2加熱量調節手段(11a、11b)
のうち少なくとも一方を、これら各加熱量調節段(11
a、11b)によって空調された各空気通路(13、1
4)内の空調風温度が近づくように制御することを特徴
としている。
【0027】これにより、図13中右側に示すように冷
却用熱交換器に冷媒が供給されているときには上下温度
差が小さく、図13中左側に示すように冷却用熱交換器
への冷媒の供給が遮断しているとき、上下温度差が大き
くなるので、確実に上下温度差が大きくなるときに、こ
の上下温度差を小さくすることができる。また、請求項
10記載の発明では、車室外温度が低くなるに応じて、
第2加熱量調節手段(11b)を、暖房用熱交換器
(8)にて第2空気通路(14)内の空気を加熱する量
が多くなるように制御することを特徴としている。
【0028】これにより、第2加熱量調節手段にて第2
空気通路内の空気を加熱する量が多くなるように制御さ
れるので、空調風の温度の低下による乗員への不快感を
防止できる。また、請求項12記載の発明では、第1加
熱量調節手段(11a)によって空調された第1空気通
路(13)内の空調風温度を検出する第1空調風温度検
出手段(200a)と、第2加熱量調節手段(11b)
によって空調された第2空気通路(14)内の空調風温
度を検出する第2空調風温度検出手段(200b)と、
第1および第2空調風温度検出手段による各検出温度の
差が所定の快適範囲内にあるか否かを判定する快適範囲
判定手段(1350)とを備え、この快適範囲判定手段
(1350 )によって温度差が快適範囲にあると判定
されたとき、第1内気吸入口(26)からの内気を第1
空気通路(13)内に導入するとともに、外気吸入口
(29)からの外気を第2空気通路(14)内に導入す
る2層モードとし、快適範囲判定手段(1350)によ
って温度差が快適範囲にないと判定されたとき、外気吸
入口(29)からの外気を第1および第2空気通路(1
3、14)内に導入する外気導入モードとすることを特
徴としている。
【0029】これにより、上下温度差を、乗員が快適と
感じる範囲内にあるときのみ、2層モードにて空調制御
することができる。また、請求項14記載の発明では、
窓ガラスが曇り易い条件であることを検出する曇り条件
検出手段(1110、1120)を備え、この曇り条件
検出手段(1110、1120)が前記条件を検出した
とき、外気吸入口(29)からの外気を第1および第2
空気通路(13、14)内に導入する外気導入モードと
することを特徴としている。
【0030】これによると、窓ガラスが曇り易い条件の
とき(例えば冬場に乗員が乗車した直後)には、外気吸
入口からの外気を上記第1および第2空気通路内に導入
する外気導入モードにすることにより、上記2層モード
とするときに比べて換気量が多くなるので、窓ガラスの
防曇効果がアップする。また、請求項16記載の発明
は、第1内気吸入口を全開したときに連通通路を全閉
し、第1内気吸入口を全閉したときに上記連通通路を全
開する第1吸入口開閉手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0031】これによると、上記最大暖房状態検出手段
が、上記最大暖房状態であることを検出したとき、第1
吸入口開閉手段にて、第1内気吸入口を全開し、連通通
路を全閉するようにすれば、上記2層モードとなる。ま
た、上記最大暖房状態検出手段が、上記最大暖房状態で
あることを未検出のとき、第1吸入口開閉手段にて、第
1内気吸入口を全閉し、連通通路を全開するようにすれ
ば、両空気通路内に外気を導入する外気導入モードとな
る。
【0032】また、請求項17記載の発明では、外気導
入モードを設定する外気導入モード設定手段(100
0)と、この外気導入モード設定手段(1000)によ
って外気導入モードが設定されたときに外気吸入口(2
9)を開口する第2吸入口開閉手段(31)とを備える
ことを特徴としている。これによると、外気導入モード
設定手段によって上記外気導入モードが設定されたとき
は、外気吸入口が開口する。従って、このとき上記連通
通路が閉口していれば、上記2層モードとなり、上記連
通通路が開口していれば、上記両通路に外気が導入され
る上記外気導入モードとなる。
【0033】また、請求項18記載の発明は、第2空気
通路の一端側に、内気を吸入する第2内気吸入口が形成
され、前記第2吸入口開閉手段が、外気吸入口と上記第
2内気吸入口とを選択的に開閉することを特徴としてい
る。これによると、上記第2吸入口開閉手段が、外気吸
入口を開口して第2内気吸入口を閉口したとき、上記連
通通路が閉口していれば、上記2層モードとなり、上記
連通通路が開口していれば、上記両空気通路に外気が導
入されるモードとなる。また、上記第2吸入口開閉手段
が、外気吸入口を閉口して第2内気吸入口を開口したと
きは、上記連通通路の開閉に関係なく、上記両空気通路
に内気が導入されるモードとなる。
【0034】また、請求項20記載の発明は、第2内気
吸入口(28)に比べて第1内気吸入口(26)の方
が、第1空気通路(13)内の送風手段(6)の吸込口
(25)に近い位置に形成され、第1および第2加熱量
調節手段(11a、11b)がともに、加熱量を実質的
に最小とする最大冷房状態であることを検出する最大冷
房状態検出手段を備え、この最大冷房状態検出手段が、
最大冷房状態であることを検出したとき、第1吸入口開
閉手段(30)にて、第1内気吸入口(26)を全開し
て連通通路(32)を全閉するようにしたことを特徴と
してる。
【0035】ところで、第1および第2加熱量調節手段
が上記最大冷房状態のときには、通常は内気循環モード
が設定され、第2吸入口開閉手段が、外気吸入口を閉口
して第2内気吸入口を開口するが、本発明では、第1空
気通路内には、上記第1内気吸入口、第2内気吸入口の
うち、第1空気通路内の送風手段の吸込口により近い方
の吸入口から内気が導入されるので、通風抵抗を小さく
でき、より多くの風量を得ることができる。
【0036】また、請求項21記載の発明は、最大暖房
状態検出手段(160、1300)が、最大暖房状態を
検出する状態から、検出しなくなる状態に切り換わった
とき、第1吸入口開閉手段(30)が、第1内気吸入口
(26)を全開して連通通路(32)を全閉する位置か
ら、第1内気吸入口(26)を全閉して連通通路(3
2)を全開する位置に切り換わってから、第1および第
2加熱量調節手段(11a、11b)における加熱量を
減少させるようにしたことを特徴としている。
【0037】これによると、最大暖房状態検出手段が、
最大暖房状態を検出している間は、上記2層モードとな
っており、さらには第1および第2加熱量検出手段は最
大暖房状態となっている。つまり、第1空気通路内には
温かい内気が導入され、さらには送風手段からの風が最
大限、暖房用熱交換器にて加熱される。そして、車室内
がある程度温まって、最大暖房状態検出手段が、最大暖
房状態を検出しなくなったときに、仮に第1、第2加熱
量調節手段と第1吸入口開閉手段を同時にそのまま動か
すと、第1空気通路内に、それまでの温かい内気から冷
たい外気が導入される状態となるのに加えて、第1およ
び第2加熱量調節手段における加熱量が減少することに
よって、フット開口部からの吹出風温度が急に下がる。
【0038】その点、本発明は、一度に第1、第2加熱
量調節手段と第1吸入口開閉手段とを動かすのではな
く、とりあえず最初に第1吸入口開閉手段のみを動か
し、その後、第1、第2加熱量調節手段を作動させるの
で、上記のような問題を防止することができる。また、
請求項22記載の発明では、最大暖房状態検出手段(1
60、1300)が、最大暖房状態を検出する状態か
ら、最大暖房状態を検出しなくなる状態に切り換わった
とき、第1および第2加熱量調節手段(11a、11
b)における加熱量が減少してから、第1吸入口開閉手
段(30)を、第1内気吸入口(26)を全開して連通
通路(32)を全閉する位置から、第1内気吸入口(2
6)を全閉して前記連通通路(32)を全開する位置に
切り換えるようにしたことを特徴としている。
【0039】これにより、上記請求項21記載の発明と
同様な効果がある。また、請求項23記載の発明は、デ
フロスタモード指示手段にてデフロスタモードが指示さ
れたときは、最大暖房状態検出手段の検出結果に関係無
く、第1吸入口開閉手段が、第1内気吸入口を全閉し連
通通路を全開する位置となるようにしたことを特徴とし
ている。
【0040】これにより、外気導入モードが設定された
ときは、両空気通路内に外気が導入されるので、車両窓
ガラスの防曇性能を向上させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)次に、本発明の第1実施形態について
図1〜8に基づいて説明する。本実施形態では、ディー
ゼルエンジンを搭載する車両の車室内空間を空調する空
調ユニットおける各空調手段を、空調制御装置33(以
下、ECUという)によって制御するように構成されて
いる。
【0042】まず、図1を用いて上記空調ユニットの構
成を説明する。図2は図1のA−A断面図であり、図3
は図1のB─B断面図である。空調ユニット1は、図1
上方が車両前方(エンジン側)、図1下方が車両後方
(車室内側)、および図1左右方向が車両幅方向となる
ように、車両に搭載されており、車室内に空調空気を導
く空気通路をなす空調ケース2を備える。
【0043】この空調ケース2は、ポリプロピレン等の
樹脂材にて形成され、空気上流側から順に、内外気送風
ユニット3と、クーラユニット4と、ヒータユニット5
とが結合されることで構成されている。なお、図1中破
線X、Yは、これらの結合部位を示す。上記内外気送風
ユニット3は、空調ケース2内に少なくとも内気と外気
の一方または両方を取り入れるためのものであり、その
内部には、空気流を発生する送風機6が配設されてい
る。なお、この内外気送風ユニット3および送風機6に
ついては、図4を用いて後述する。
【0044】上記クーラユニット4内には、通過する空
気を冷却する冷媒蒸発器7cが、空調ケース2内の空気
通路を全面塞ぐようにして配設されている。この冷媒蒸
発器7cは、車両に搭載された冷凍サイクル装置7の一
構成部をなすものである。そして、この冷凍サイクル装
置7は、図1に示すように自動車のエンジンの駆動力に
よって冷媒を圧縮する圧縮機7aと、圧縮された冷媒を
凝縮液化する凝縮器7bと、凝縮液化された冷媒を減圧
する減圧手段7dと、液冷媒を貯留するレシーバー7e
と、上記冷媒蒸発器7cとを有する周知のものである。
【0045】また、上記冷凍サイクル装置7は、上記圧
縮機7aの作動を断続する断続手段である電磁クラッチ
7fが通電されることで、この電磁クラッチ7fを介し
てエンジンの駆動力が圧縮機7aに伝達されて、圧縮機
7aにて冷媒が圧縮されて、冷媒蒸発器7cに冷媒が供
給される(以下、この状態を圧縮機がオンという)。ま
た、電磁クラッチ7fへの通電が遮断されると、圧縮機
7aが停止し、冷媒蒸発器7cへの冷媒の供給が遮断さ
れるように構成されている(以下、この状態を圧縮機7
bがオフという)。なお、電磁クラッチ7fへの通電制
御は、後述のECU33にて行われる。
【0046】ヒータユニット4内には、冷媒蒸発器7c
を通過した冷風を加熱するヒータコア8が設けられてい
る。このヒータコア8は、図1のA−A矢視断面図であ
る図2に示すように、上記冷風がこのヒータコア8をバ
イパスするバイパス通路9が形成されるようにして、空
調ケース2内に設けられており、内部に上記エンジンの
冷却水が流れ、この冷却水を熱源として上記冷風を加熱
する熱交換器である。
【0047】このヒータコア8の空気上流側には、回転
軸10が、空調ケース2に対して回転自在に設けられて
いる。そして、この回転軸10には、互いの板面が同一
面となるようにして、板状のエアミックスドア(風量割
合調節手段)11a、11bが一体的に結合されてい
る。また、上記回転軸10には、その駆動手段としての
サーボモータ40(図5参照)が連結されている。ま
た、エアミックスドア11aは、後述の第1空気通路1
3内に設けられ、エアミックスドア11bは後述の第2
空気通路14内に設けられている。
【0048】そして、上記サーボモータ40によって回
転軸10が回転させられることによって、エアミックス
ドア11aは、図2の実線位置から一点鎖線位置までの
間で、エアミックスドア11bは図3の実線位置から一
点鎖線位置までの間で、2枚とも一体となって回動す
る。つまり、エアミックスドア11aは、図2に示すよ
うにその停止位置によって、ヒータコア8を通る冷風量
とバイパス通路9aを通る冷風量との割合を調節して、
車室内への吹出風温度を調節する温度調節手段として機
能するものである。
【0049】また、エアミックスドア11bは、図3に
示すようにその停止位置によって、ヒータコア8を通る
冷風量とバイパス通路9bを通る冷風量との割合を調節
して、車室内への吹出風温度を調節する温度調節手段と
して機能するものである。クーラユニット4とヒータユ
ニット5とは、結合手段として例えば爪嵌合やネジ部材
によって結合されている。そして、クーラユニット4お
よびヒータユニット5内には、図1に示すように、略垂
直方向に延在する仕切り壁12によって、第1空気通路
13と第2空気通路14とが区画形成されている。ま
た、冷媒蒸発器7c、ヒータコア8および回転軸10
は、この第1空気通路13と第2空気通路14とにまた
がって配設されている。
【0050】また、この仕切り壁12によって、上記バ
イパス通路9はエアミックスドア11a、11bの紙面
裏側で、上述の図2、3中9a、9bで示すように第1
空気通路13と第2空気通路14とのそれぞれに形成さ
れている。また、空調ケース2の最下流端には、フット
開口部15、デフロスタ開口部16、およびフェイス開
口部17が形成されている。
【0051】そして、上記フット開口部15には、図示
しないフットダクトが接続されており、このフットダク
ト内に導入された空調風は、このフットダクトの下流端
であるフット吹出口から、車室内乗員の足元に向けて吹
き出される。また、上記デフロスタ開口部16には、図
示しないデフロスタダクトが接続されており、このデフ
ロスタダクト内に導入された空調風は、このデフロスタ
ダクトの下流端であるデフロスタ吹出口から、車両フロ
ントガラスの内面に向けて吹き出される。
【0052】また、上記フェイス開口部17には、図示
しないセンタフェイスダクトとサイドフェイスダクトと
が接続されている。このうち、上記センタフェイスダク
ト内に導入された空調風は、このセンタフェイスダクト
の下流端であるセンタフェイス吹出口から、車室内乗員
の上半身に向けて吹き出され、上記サイドフェイスダク
ト内に導入された空調風は、このサイドフェイスダクト
の下流端であるサイドフェイス吹出口から、車両サイド
ガラスに向けて吹き出される。
【0053】そして、上記各開口部15〜17の上流側
部位には、フットドア18、デフロスタドア19、およ
びフェイスドア20が設けられている。上記フットドア
18は、上記フットダクトへの空気流入通路を開閉する
ドアであり、上記デフロスタドア19は、上記デフロス
タダクトへの空気流入通路を開閉するドアであり、フェ
イスドア20は、上記センタフェイスダクトへの空気流
入通路を開閉するドアであり、なお、これらのドア18
〜20は、図示しないリンク機構にて連結されており、
このリンク機構は、その駆動手段としてのサーボモータ
41(図5参照)によって駆動される。つまり、このサ
ーボモータ41が上記リンク機構を動かすことによっ
て、後述する各吹出モードが得られるように各ドア18
〜20が動く。
【0054】また、上記サイドフェイスダクトへの空気
流入通路は、上記各ドア18〜20によっては開閉され
ない。上記サイドフェイス吹出口付近には、乗員が手動
でこのサイドフェイス吹出口を開閉する図示しない吹出
グリルが設けられており、サイドフェイスダクトへの空
気流入通路は、この吹出グリルによって開閉される。ま
た、上記仕切り壁12は、上記各開口部15〜17の上
流側でかつヒータコア8の下流側部位にて途切れてお
り、この途切れた部分にて、第1空気通路13と第2空
気通路14とを連通する連通孔21が形成されている。
なお、この連通孔21はフットドア18にて開閉され
る。
【0055】次に、上記内外気送風ユニット3および送
風機6について、図4を用いて説明する。なお、図4は
図1の矢印B方向から見た概略透視図である。内外気送
風ユニット3は、図4に示すように、空調ケース2の空
気最上流側を構成する内外気ケース3aと、この内外気
ケース3a内に収納された上記送風機6とから構成され
ている。
【0056】上記送風機6は、内外気ケース3a内のほ
ぼ中央に配設されており、第1ファン6a、第2ファン
6b、およびこれらのファン6a、6bを回転駆動する
ブロワモータ6cからなる。ここで、上記第1ファン6
aと第2ファン6bは一体的に形成されており、第1フ
ァン6aの径よりも第2ファン6bの径の方が大きい。
【0057】そして、これら第1ファン6aと第2ファ
ン6bは、その吸込側がベルマウス形状を呈するスクロ
ールケーシング部22、23にそれぞれ収納されてい
る。このスクロールケーシング部22、23の各終端部
(空気吹出側)は、それぞれ第1空気通路13と第2空
気通路14とに連通している。また、スクロールケーシ
ング部22と23とは、仕切り部24を共用している。
【0058】一方、内外気ケース3aには、第1ファン
6aの吸込口25に対応して第1内気吸入口26が形成
されており、第2ファン6bの吸込口27に対応して、
第2内気吸入口28および外気吸入口29が形成されて
いる。そして、この内外気ケース3a内には、第1内気
吸入口26を開閉する第1吸入口開閉ドア30、および
第2内気吸入口28と外気吸入口29とを選択的に開閉
する第2吸入口開閉ドア31が設けられている。なお、
第2内気吸入口28に比べて第1内気吸入口26の方
が、吸込口25に近い位置に形成されている。また、第
1吸入口開閉ドア30は、後述するように、エアミック
スドア11、11が後述するマックスホット位置(最大
暖房位置)にあるか否かに応じて位置制御されるドアで
あり、上記第2吸入口開閉ドア31は、後述するよう
に、内外気モードに応じて位置制御されるドアである。
【0059】そして、上記第1吸入口開閉ドア30およ
び第2吸入口開閉ドア31には、それぞれの駆動手段と
してのサーボモータ42、43(図5参照)が連結され
ており、これらのサーボモータ42、43によって、そ
れぞれ図中実線位置と一点鎖線位置との間で回動させら
れる。また、内外気ケース3aには、第2内気吸入口2
8または外気吸入口29と吸込口25とを連通する連通
通路32が形成されている。そして、上記第1吸入口開
閉ドア30は、第1内気吸入口26を全開したとき(図
4の実線位置)に、上記連通通路32を全閉し、第1内
気吸入口26を全閉したとき(図4の一点鎖線位置)
に、連通通路32を全開する。
【0060】次に、本実施形態の制御系の構成につい
て、図5を用いて説明する。空調ユニット1の各空調手
段を制御するECU33には、車室内前面に設けられた
操作パネル34上の各スイッチ(例えば車室内設定温度
を乗員が設定するための温度設定スイッチ)からの各信
号が入力される。また、ECU33には、車室内温度
(車室内の空気温度、以下内気温)を検出する内気温セ
ンサ35、車室外温度(車室外の空気温度、以下外気
温)を検出する外気温センサ36、車室内に照射される
日射量を検出する日射センサ37、ヒータコア8に流入
するエンジン冷却水温を検出する水温センサ38、およ
び冷媒蒸発器7cの空気冷却度合い(具体的には蒸発器
を通過した直後の空気温度)を検出する蒸発器後センサ
39からの各信号が入力される。そして、さらにECU
には、圧縮機7aを乗員が手動にてオンオフさせるエア
コンスイッチ50が、入力端子として接続されている。
なお、本実施形態では、蒸発器後センサ38は、第1空
気通路13内に設置されている。
【0061】そして、ECU33の内部には、図示しな
いCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコ
ンピュータが設けられ、上記各センサ35〜39からの
信号は、ECU33内の図示しない入力回路によってA
/D変換された後、上記マイクロコンピュータへ入力さ
れるように構成されている。なお、ECU33は、自動
車のエンジンの図示しないイグニッションスイッチがオ
ンされたときに、図示しないバッテリーから電源が供給
される。
【0062】次に、本実施形態の上記マイクロコンピュ
ータの制御処理について、図6を用いて説明する。ま
ず、イグニッションスイッチがオンされてECU33に
電源が供給されると、図5のルーチンが起動され、ステ
ップ100にて各イニシャライズおよび初期設定を行
い、次のステップ110にて、上記温度設定器にて設定
された設定温度を入力する。
【0063】そして、次のステップ120にて、上記各
センサ35〜39の値をA/D変換した信号を読み込
む。そして、次のステップ130にて、予めROMに記
憶された下記数式1に基づいて、車室内への目標吹出温
度(TAO)を算出する。
【0064】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C なお、Tset は上記温度設定器による設定温度、Tr は
内気温センサ35の検出値、Tamは外気温センサ36の
検出値、およびTs は日射センサ37の検出値である。
また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは
補正用の定数である。
【0065】次に、ステップ140にて、予めROMに
記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応す
るブロワ電圧(ブロワモータ6cに印加する電圧)を算
出する。そして、次のステップ150にて、予めROM
に記憶された図示しないマップから、上記TAOに対応
する吹出モードを決定する。ここで、この吹出モードの
決定においては、上記TAOが低い方から高い方にかけ
て、フェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ド、およびフットデフモードとなるように決定される。
【0066】なお、上記フェイスモードとは、フットド
ア18を図1の一点鎖線位置、デフロスタドア19を実
線位置、フェイスドア20を一点鎖線位置として、空調
風を車室内乗員の上半身に向けて吹き出すモードであ
る。また、バイレベルモードとは、フットドア18、デ
フロスタドア19を実線位置、フェイスドア20を一点
鎖線位置として、空調風を乗員の上半身と足元とに向け
て吹き出すモードである。
【0067】また、フットモードとは、フットドア1
8、フェイスドア20を実線位置とし、デフロスタドア
19を、デフロスタ開口部16を若干量開く位置とし
て、空調風の約8割を乗員の足元に向けて吹き出し、約
2割をフロントガラス内面に向けて吹き出すモードであ
る。また、フットデフモードとは、フットドア18を実
線位置、デフロスタドア19を一点鎖線位置、フェイス
ドア20を実線位置として、空調風を乗員の足元とフロ
ントガラス内面とに、同量ずつ吹き出すモードである。
【0068】なお、本実施形態では、上記操作パネル3
4上に設けられた図示しないデフロスタスイッチを操作
すると、フットドア18、デフロスタドア19を一点鎖
線位置、フェイスドア20を実線位置として、空調風を
フロントガラス内面に向けて吹き出すモードが設定され
る。また、いずれの吹出モードにおいても、上記サイド
フェイス吹出口は上記吹出グリルにて開閉可能である。
【0069】そして、ステップ160では、エアミック
スドア11の目標開度(SW)を、予めROMに記憶さ
れた下記数式2に基づいて算出する。なお、エアミック
スドア11a、11bは一体的に回動するので、以下、
本実施形態では単にエアミックスドア11とする。
【0070】
【数2】SW=((TAO−Te )/(Tw −Te ))
×100 (%) なお、SW≦0(%)として算出されたときは、エアミ
ックスドア11は、冷媒蒸発器7cからの冷風の全てを
バイパス通路9a、9bへ通す位置に制御される。ま
た、SW≧100(%)として算出されたときは、エア
ミックスドア11は、上記冷風の全てをヒータコア8へ
通す位置に制御される。そして、0(%)<SW<10
0(%)として算出されたときは、上記冷風をヒータコ
ア8およびバイパス通路9の両方へ通す位置に制御され
る。
【0071】そして、次のステップ170に移ると、図
7に示すサブルーチンがコールされ、第1吸入口開閉ド
ア30および第2吸入口開閉ドア31の位置を決定す
る。具体的には、図7のステップ1000にて、予めR
OMに記憶された図8のマップから内外気モードを決定
する。なお、本実施形態では、このステップ1000に
て、請求項17記載の発明における外気導入モード設定
手段、および請求項19記載の発明における内気循環モ
ード設定手段を構成している。
【0072】そして、次のステップ1100にて、上記
ステップ1000にて決定した内外気モードが外気導入
モードであるか否かを判定する。ここで、NOと判定さ
れたとき、すなわち内気循環モードとして決定されたと
きは、ステップ1600にジャンプして、第1吸入口開
閉ドア30を図4の実線位置、第2吸入口開閉ドア31
を図4の一点鎖線位置として決定する。つまり、このと
きには、第1空気通路13および第2空気通路14内
に、ともに内気が導入されるモードとなる。その後、こ
のサブルーチンを抜ける。
【0073】また、ステップ1100にてYESと判定
されたときは、次のステップ1200にて、図6のステ
ップ150にて決定された吹出モードが、上記フットモ
ード(FOOT)あるいはフットデフモード(F/D)
か否かを判定する。つまり、車室内暖房と窓ガラスの防
曇の両方を行うモードか否かを判定する。そして、この
ステップ1200にてNOと判定されたときは、ステッ
プ1500にジャンプして、第1吸入口開閉ドア30を
図4の一点鎖線位置、第2吸入口開閉ドア31を実線位
置として決定する。つまり、このときには、上記両空気
通路13、14内に、ともに外気が導入されるモードと
なる。その後、このサブルーチンを抜ける。
【0074】一方、ステップ1200にてYESと判定
されたときは、今度はステップ1300にて、図6のス
テップ160にて算出したエアミックスドア11の目標
開度SWが100(%)以上か否かを判定する。つま
り、エアミックスドア11が、冷媒蒸発器7cからの冷
風の全てをヒータコア8へ通す位置(図2、3の実線位
置)(以下、マックスホット位置という)に制御される
か否かを判定する。
【0075】ここで、NOと判定されたときは、目標温
度に対して暖房能力が余っているということであり、上
記ステップ1500の処理に移って、上記両空気通路1
3、14内に外気が導入されるモードとする。反対に、
YESと判定されたときは、目標温度に対して暖房能力
が不足しているということであり、ステップ1400に
移って、第1吸入口開閉ドア30および第2吸入口開閉
ドア31の位置を、それぞれ図3の実線位置として決定
する。つまり、第1空気通路13内に内気を導入し、第
2空気通路14内に外気を導入する2層モードとなるよ
うに決定する。その後、このサブルーチンを抜ける。
【0076】このようにして図7の一連の処理が終わる
と、図6のステップ180の処理に移り、上記各ステッ
プ140〜170にて算出または決定した各モードが得
られるように、各モータ6c、40〜43に対して制御
信号を出力する。そして、次のステップ190にて、制
御サイクル時間であるτの経過を待ってステップ110
に戻る。
【0077】なお、本実施形態では、図7のステップ1
500またはステップ1600にて決定されたモードに
て内外気モードが制御されたときに、上下温度差が乗員
にとって快適な温度差となるようにチューニングしてい
る。以上説明したように、本実施形態によると、図7の
ステップ1200にてYESと判定されたとき、すなわ
ち上記2層モードとする必要があるときでも、さらに次
のステップ1300にて、エアミックスドア11を上記
マックスホット位置にする、すなわち、目標温度に対し
て暖房能力が不足していると判定されたときに限って上
記2層モードとする。
【0078】ここで、エアミックスドア11を上記マッ
クスホット位置とした場合は、図17でいうの場合の
ように、上記2層モードとしても、外気温度の変化に伴
う上下温度差の変化度合いは小さく、乗員に不快感を与
える度合いは小さい。従って、このときには上記2層モ
ードとすることによって、車室内暖房性能の向上と車両
窓ガラスの防曇性能の向上とを両立させることができ
る。
【0079】一方、ステップ1300にて、エアミック
スドア11を上記マックスホット位置にしない、すなわ
ち、目標温度に対して暖房能力が余っていると判定され
たときは、上記2層モードとしてしまうと、図17の
と同様の問題が発生してしまうので、このときには上記
2層モードとはせずに、両空気通路13、14内に外気
を導入するモードとする。これによって、外気温度の変
化に伴う上下温度差の変化を無くして、乗員へ与える不
快感を無くすことができる。
【0080】また、本実施形態では、図7のステップ1
100にて内気循環モードであると判定されたときは、
第1吸入口開閉ドア30を図4の実線位置として、第1
空気通路13内に内気を導入する。ここで、このドア3
0を図4の一点鎖線位置としても、第1空気通路13内
には内気が導入されるわけだが、本実施形態の場合、第
1ファン6aの吸込口25から遠い第2内気吸入口28
よりも、吸込口25に近い第1内気吸入口26から内気
を導入するので、通風抵抗を小さくでき、より多くの風
量を得ることができる。
【0081】また、本実施形態では、1つの第1吸入口
開閉ドア30にて、第1内気吸入口26と連通通路32
を開閉するようにしたので、第1内気吸入口26を開閉
するドアと連通通路32を開閉するドアをそれぞれ設け
る場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態について
説明する。
【0082】本実施形態は、上記第1実施形態に対し
て、図6のステップ170に移ったときに行われる処理
が異なるのみである。以下、この処理について説明す
る。図6のステップ170に移ると、図9のサブルーチ
ンがコールされ、図7のステップ1000、1100と
同じ処理を行う。そして、ステップ1100にてYES
と判定されたときは、ステップ1110に移り、予めR
OMに記憶された下記数式3に基づいて、内気温度と外
気温度との温度差ΔTを算出する。
【0083】
【数3】ΔT=Tr −Tam (℃) ここで、Tr は内気温センサ35の検出値、Tamは外気
温センサ36の検出値である。そして、次のステップ1
120にて、上記温度差ΔTが所定温度T0 (本実施形
態では15(℃)としている)よりも小さいか否かを判
定する。ここでYESと判定されたときは、車室内温度
がまだ温まっておらず、乗員が乗車したときにフロント
ガラスが曇り易いときなので、このときにはステップ1
500に移る。これによって、2層モードとするときに
比べて換気量が多くなるので、窓ガラスの防曇効果がア
ップする。
【0084】また、ステップ1120にてNOと判定さ
れたときは、フロントガラスが曇りにくいときなので、
次のステップ1130にて、水温センサ38が検出した
水温Tw が目標吹出温度TAOよりも低いか否かを判定
する。ここで、YESと判定されたときは、乗員に冷風
感を与えない程度に車室内暖房を行うことができないと
きである。従って、このときにはステップ1400に移
る。こうすることによって、ステップ1500に移る場
合に比べて、第1空気通路13内には温かい内気が導入
されるので、車室内暖房能力を向上させることができ
る。
【0085】なお、上記ステップ1120、1130の
判定は、ヒステリシスを設けた周知の方法にて行ってい
る。以上説明した第2実施形態では、ヒータコア7内を
流れる水温Tw が目標吹出温度TAOよりも低いとき、
すなわちTAOの温度の風を車室内へ吹き出すことがで
きず、乗員に冷風感を与えてしまう恐れがあるときに
は、2層モードとすることによって、車室内暖房能力を
向上させて、上記のような問題を防止することができ
る。
【0086】また、水温Tw が目標吹出温度TAOより
も高いときは、必ずしも上記2層モードとして暖房能力
を向上させる必要はなく、本実施形態では、このときに
は外気吸入口29からの外気を第1および第2空気通路
13、14内に導入するモードにする。従って、外気温
度の変化に伴う上下温度差の変化を無くして、乗員へ与
える不快感を無くすことができる。
【0087】また、上記内外温度差ΔTか所定温度T0
よりも小さく、フロントガラスが曇り易いと判定された
ときには、水温Tw が目標吹出温度TAOよりも低くて
も、外気吸入口29からの外気を第1および第2空気通
路13、14内に導入するモードとするので、2層モー
ドとするときに比べて換気量が多くなって、窓ガラスの
防曇効果をアップさせることができる。
【0088】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について説明する。本実施形態では、上述した実施
の形態と比較してエアミックスドア11a、11bとが
それぞれ独立して制御可能となっており、このエアミッ
クスドア11a、11bの制御内容に特徴がある。そし
て、本実施形態におけるECU33は、図10および図
11に示すように空調装置を制御する。
【0089】なお、図10中ステップ2100〜215
0までは、上述した図6中ステップ100〜150と同
一、ステップ2190は図6中ステップ180と同じ、
ステップ2200は図6中ステップ190と同一のもの
であるため、説明は省略する。ステップ2160では、
圧縮機7aをオンとして冷媒蒸発器7cに冷媒を供給す
るか否かを判定する。そして、このような圧縮機7aの
オンオフは、ステップS2160中にて示す特性図にて
決定され、蒸発器後センサ39の検出温度Teが3℃よ
り低いと圧縮機7aはオフとなり、検出温度Teが4℃
より高いとオンとなるように決定される。そして、この
設定値3℃は、冷媒蒸発器7aがフロストして、冷媒蒸
発器7aの冷却能力が低下しないようにするために設定
されている。また、このような圧縮機7aのオンオフ
は、エアコンスイッチ50がオフとなっていると行われ
ない。そして、一旦、エアコンスイッチ50がオフされ
ると、エアコンスイッチ50をオンとしない限り、圧縮
機7aはオンとならないとになっている。
【0090】次に、ステップ2170では、エアミック
スドア11a、11bのそれぞれの目標開度SW1、S
W2を算出するのであるが、このステップ2170の詳
細を図11に基づき説明する。先ず、ステップ2171
では、エアミックスドア11a、11bの仮の目標開度
SWを、予めROMに記憶された上記数式2に基づいて
算出する。なお、この場合、エアミックスドア11a、
11bの仮の目標開度は共にSWである。
【0091】次にステップ2172では、上記ステップ
2150にて決定された吹出モードがフットモード(F
OOT)もしくはフットデフモード(F/D)であるか
否かを判定する。そして、ステップ2172にてYE
S、つまりフットモードもしくはフットデフモードであ
ると判定されると、ステップ2173に進んで上述の2
層モードとするためにドア30、31を図4中実線の位
置と決定する。
【0092】一方、ステップS2172にてNO、つま
りフェイスモード、バイレベルモードであると判定され
ると、ステップ2174に進んで、目標開度SW1、S
W2を最終的にステップ2171にて算出した目標開度
SWに決定し、ステップ2175に進む。そして、ステ
ップ2175では、内外気モードをステップS2130
にて算出されたTAOと、図8に示す関係図とから決定
し、ステップ2190に進んで、上記各ステップにて決
定された制御目標値となるように出力する。
【0093】ステップ2173にて2層モードと決定さ
れると、次のステップ2176、2177にて、エアミ
ックスドア11a、11bの各開度を同じにした場合
に、上記上下温度差が、乗員に不快感を与えてしまう程
度に大きくなってしまうかどうかを判定する。そして、
この判定結果に応じてエアミックスドア11a、11b
の各開度を制御する。
【0094】以下、このステップ2176以降の制御に
ついて詳述する。先ず、ステップ2176では、内気温
Trに対して外気温Tamが所定温度T以上低いか否か
を判定する。そして、ステップ2176にてYES、つ
まり外気温Tamが内気温Trよ所定温度T以上低いと
判定されると、ステップ2177に進む。また、ステッ
プ2176にてNO、つまり外気温Tamと内気温Tr
とにあまり差が無いときには、ステップ2182に進ん
で、SW1、SW2をステップ2171にて算出された
仮の目標開度SWとする。
【0095】これにより、エアミックスドア11a、1
1bの開度は同じとなり、内気温Trより外気温Tam
が低いので、フット開口部15とデフロスタ開口部16
とから送風される空調風の温度は、デフロスタ開口部1
6から送風される空調風温度の方が低くなる。しかし、
この場合、内気温Trと外気温Tamとの差がそれほど
大きくなく、上下温度差は比較的小さい。
【0096】つまり、本発明者が、エアミックスドア1
1a、11bの開度を同一として、外気温Tamの低下
によるデフロスタ開口部16とフット開口部15とから
送風される空調風の温度差(上下温度差)との相関を検
討した。この検討結果を図12に示す。なお、実験条件
は、内気温25℃、圧縮機7aをオフ、エアミックスド
ア11a、11bの開度を冷風と温風とを混合するエア
ミックス(A/M)領域とした。
【0097】これを見て分かるように、外気温と内気温
との差が小さい図中右側のデータは、上下温度差8.8
℃、外気温と内気温との差が大きい図中左側に示すデー
タは、上下温度差19.8℃というように大きな差があ
ることが分かる。つまり、フットモードもしくはフット
デフモードにおいて、内気温が25℃一定の状態で、例
えば車両がトンネル内等を走行し、外気温が低下した場
合、第1空気通路13と第2空気通路14とに取り入れ
られる内気と外気との温度差が大きくなる。
【0098】そして、第2空気通路14内の空調風の温
度を調節するエアミックスドア11bの開度が変わらな
いと、デフロスタ開口部16から送風される空調風の温
度と、フット開口部から送風される空調風の温度との温
度差が大きくなり(デフロスタ吹出口から吹き出される
空調風の温度が低下する)、乗員に不快感を与えること
になる。
【0099】つまり、上記所定温度Tは、エアミックス
ドア11a、11bの開度が同じであっても、上下温度
差が乗員に不快感を与えない程度となるような温度に設
定されている。次に、ステップ2177では、圧縮機7
aがオンか否かを判定する。なお、このステップ217
7では、上記エアコンスイッチ50がオフとなっている
か否かを判定するものである。
【0100】そして、ステップ2177にてNO、つま
り、圧縮機7aがオフであると判定されると、ステップ
2178に進んで、エアミックスドア11bの目標開度
SW2を算出する。本実施の形態では、この上下温度差
を小さくするようにエアミックスドア11bの開度を補
正するのであるが、本実施の形態では、ステップ217
7にて圧縮機7aがオフと判定されたときに、エアミッ
クスドア11bの開度を補正する。
【0101】つまり、上下温度差が大きくなり過ぎて、
乗員に不快感を与えるという問題は、第1空気通路13
と第2空気通路14とに取り入れられる内気と外気との
温度差が大きいとき生じやすく、元々この温度差が少な
い場合にはそれほど起こらない。そこで、本実施の形態
では、圧縮機7aがオフである場合に、エアミックスド
ア11bの開度を補正するようにしてある。つまり、本
発明らが検討した実験データを図13に示すが、圧縮機
7aがオンの場合は、第1空気通路13におけるエアミ
ックス後の内気温と、第2空気通路14におけるエアミ
ックス後の外気温との差が小さくなる。
【0102】つまり、乗員によりエアコンスイッチ50
をオフとすると、再度エアコンスイッチ50をオンしな
い限り、圧縮機7aはオフである。従って、例えば外気
が8℃、内気が25℃の場合、圧縮機7aがオンとなっ
ていると、冷媒蒸発器7cは、冷媒が供給されて約3〜
4℃となるので、この外気は冷却されて5℃より低くな
る。一方、内気は、冷媒蒸発器7cにて十分冷却され
て、例えば10℃まで冷却される。これにより、圧縮機
7aがオンのときには、冷媒蒸発器7cにより内気と外
気との温度差は小さくなる。
【0103】一方、圧縮機7aがオフの場合は、冷媒蒸
発器7cへ冷媒は供給されていないので冷媒蒸発器7c
の冷却能力は小さく、冷却能力が全く無いと考えると、
圧縮機7aがオンのときと比べて、冷媒蒸発器7cを通
過しても内気と外気との温度差はほとんど変わらない。
そして、このような挙動は、特にエアコンスイッチ50
にて乗員により圧縮機7aがオフとされ、このオフとな
っている継続時間が非常に長く、その後エアコンスイッ
チ50をオンとして圧縮機7aがオンとなったときに顕
著に現れる。
【0104】従って、本実施形態では、圧縮機7aがオ
フの時に、エアミックスドア11bの開度をステップ2
178およびステップ2179にて補正する。先ず、ス
テップ2178では、先ずステップ2171にて算出さ
れたエアミックスドア11bの仮の目標開度SWを補正
する補正量ΔSW2を決定する。具体的には、図に示す
ように外気温Tamが低くなるほど、エアミックスドア
11bの開度補正量ΔSW2が大きくなるように設定さ
れる。
【0105】つまり、外気温Tamが低くなるほど、デ
フロスタ開口部16から送風される空調風の温度が低下
して上下温度差が大きくなってしまうので、この上下温
度差を小さくするために、外気温Tamが低下するにつ
れて開度補正量ΔSW2が大きくなるように設定してあ
る。次に、ステップ2179では、さらにエアミックス
ドア11bの開度補正量ΔSW2Tを決定する。つま
り、本実施の形態では、蒸発器後センサ39が第1空気
通路13内に設置されている。これにより、上記数式2
にて算出される仮の目標開度SWは、第1空気通路13
側については、実際に空調環境における乗員の温感にあ
った開度となる。
【0106】しかし、本実施形態では、第2空気通路1
4側に蒸発器後センサが設けられていないため、第2空
気通路14側については、仮の目標開度SWは、実際の
乗員の温感にあったものとはかけはなれたものとなる。
実際、第1空気通路13には内気が、第2空気通路14
には低温の外気が取り入れられるので、第2空気通路1
4に蒸発器後センサを配置したならば、この検出値は、
第1空気通路13側の蒸発器後センサ39の検出値に対
してかなり低い値となる。
【0107】そこで、ステップ2179では、蒸発器後
センサ39の検出温度と、実際の第2空気通路14にお
ける冷媒蒸発器7cを通過した直後の温度との差を補正
する意味で、各空気通路13、14における蒸発器吸入
側空気温度(冷媒蒸発器7cの吸入側空気温度)の差、
すなわち、内気温Trと外気温Tamとの差が大きいほ
ど、補正量ΔSW2Tが大きくなるように決定する。
【0108】この後、ステップ2180に進んで、上記
SWに上記ΔSW2とΔSW2Tとを加算してエアミッ
クスドア11bの目標開度SW2とする。そして、ステ
ップ2181に進んで、SW1を上記SWとする。これ
により、外気温の低下によって上下温度差が大きくなる
ことを抑制できる。以上により、エアミックスドア11
a、11bを独立して制御する空調装置においても、外
気温の低下によって上下温度差が大きくなることを抑制
できる。また、外気温の低下によって、空調風の温度が
低下するエアミックス11bの開度が大きくなるように
補正しているので、デフロスタ開口部16から送風され
る空調風にて乗員に冷たいという不快感を与えることが
防止できる。
【0109】また、ステップ2177にて圧縮機7aが
オンと判定されると、ステップS2182に進むのであ
るが、この場合、図12に示すように圧縮機7aがオフ
からオンとなると、フット開口部15から送風される空
調風の温度が大きく低下するので、上下温度差はほとん
ど無く、1°Cである。従って、本実施の形態では、ス
テップ2182に進んで、SW1、SW2を上記ステッ
プ2171にて算出された仮の目標開度SWとする。
【0110】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について説明する。なお、本実施形態は、上記第1
実施形態における図1および図7が若干異なるものであ
る。具体的には図14に示すように第1空気通路13の
ヒータコア8の下流側には、内気側温度センサ200a
が設けられており、第2空気通路14のヒータコア8の
下流側には、外気層温度センサ200bが設けられてい
る。
【0111】内気側温度センサ200aは、第1空気通
路13においてエアミックスドア11aにて温調された
空調風温度を検出するものである。外気側温度センサ2
00bは、第2空気通路14においてエアミックスドア
11bにて温調された空調風温度を検出するものであ
る。そして、内気側温度センサ200aは、第1空気通
路13においてヒータコア8を通過した温風と、バイパ
ス通路9aを通過した冷風とが、良好にエアミックス
(混合)される位置に設置してある。
【0112】また、外気側温度センサ200bも同様
に、第2空気通路14においてヒータコア8を通過した
温風と、バイパス通路9bを通過した冷風とが、良好に
エアミックス(混合)される位置に設置してある。そし
て、これら内気側温度センサ200aと外気側温度セン
サ200bとは、図5中ECU33の入力端子として接
続されている。
【0113】そして、本実施形態では、上記内気側温度
センサ200aと、外気側温度センサ200bとを用い
て、以下の空調制御を行う。この空調制御内容を図15
を用いて説明する。なお、この図15は、図7中ステッ
プ1300の内容だけが異なり、本実施形態ではステッ
プ1350とする。従って、図15中ステップ1350
以外のステップは、説明を省略する。
【0114】ステップ1200にてフットモードもしく
はフットデフモードであると判定されると、ステップ1
350に進んで、上記内気側温度センサ200aが検出
する空調風の温度T1と、外気側温度センサ200bが
検出する空調風の温度T2との差が所定の快適範囲温度
T0内にあるか否かを判定する。ここで、本実施形態で
は、上記T0は30℃としてある。
【0115】そして、このステップ1350での判定結
果がYES、つまり上記差が所定の範囲T内であれば、
ステップ1400に進んで上記2層モードとする。一
方、ステップ1350での判定結果がNO、つまり上記
差が所定の範囲T内にないときは、ステップ1500に
進んで上記外気導入モードとする。従って、本実施形態
では、上記差が所定範囲T内にあれば、乗員が快適と感
じていると判定し、上記2層モードとする。一方、外気
温Tamがかなり低くて、外気温Tamと内気温Trと
の差が非常に大きい場合は、上記差が所定範囲Tを越え
て、乗員が快適と感じていないと判定し、上記外気導入
モードとする。
【0116】これにより、上下温度差が、乗員が快適と
感じる範囲内になるときのみに2層モードにて空調制御
することができる。なお、上記T30℃は、車両によっ
て任意に設定するものである。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態について
説明する。
【0117】上記第1実施形態の構成に加え、エアミッ
クスドア11a、11bが、冷媒蒸発器7cからの冷風
の全てをバイパス通路9へ通す位置(図2、3の一点鎖
線位置)(以下、マックスクール位置という)か否か
を、上記SWが0(%)以下か否かで判定するステップ
を追加し、このステップにてYESと判定されたとき
は、第1吸入口開閉ドア30を図5の実線位置とするよ
うにしても良い。
【0118】この場合、第2吸入口開閉ドア31が図4
の一点鎖線位置にあるときは、第1ファン6aの吸込口
25から遠い第2内気吸入口28よりも、吸込口25に
近い第1内気吸入口26から内気を導入するので、通風
抵抗を小さくでき、より多くの風量を得ることができ
る。なお、エアミックスドア11が上記マックスクール
位置にあるときは、第2吸入口開閉ドア31は図4の一
点鎖線位置となる。
【0119】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態について説明する。上記第1〜3実施形態では、E
CU33のマイクロコンピュータが、図7、9のステッ
プ1000にて内外気モードを決定するものであった
が、本実施形態では、そのような機能を持っておらず、
その代わりに操作パネル34(図4)上に内外気モード
設定スイッチが設けられており、このスイッチからの信
号をECU33が入力して、この信号の状態に応じて、
ドア30、31の位置を制御するものである。
【0120】このような本実施形態の場合、図7、9の
ステップ1000の処理が無く、図6、8のサブルーチ
ンがコールされたときには直ぐにステップ1100の処
理が行われる。そして、このステップ1100では、上
記内外気モード設定スイッチにて外気導入モードが設定
されたか否かを判定する。 (第7実施形態)次に、本発明の第7実施形態について
説明する。
【0121】本実施形態では、操作パネル34(図5)
上に、エアミックスドア11a、11bの位置を設定す
る温度設定レバー、吹出モードを設定する吹出モード設
定レバー、および内外気モードを設定する内外気モード
設定レバーが設けられている。また、空調ケース2に、
エアミックスドア11a、11bがマックスホット位置
であることを検出するマックスホットスイッチ、吹出モ
ードがフットモードまたはフットデフモードであること
を検出する吹出モードスイッチ、および内外気モードが
外気導入モードであることを検出する内外気モードスイ
ッチが設けられている。
【0122】本実施形態では、上記各スイッチからの信
号をアナログ回路で処理することによって、上記第1実
施形態でいう図7のステップ1100〜1300と同じ
判定を行う。このように本実施形態では、ECU33が
無くても、第1実施形態と同様の制御を行うことができ
る。
【0123】(第8実施形態)次に、本発明の第8実施
形態について説明する。本実施形態では、上記第1の実
施形態の構成に加え、エアミックスドア11a、11b
がマックスホット位置にある状態(車室内急速暖房状
態)がしばらく続き、その後、車室内が温まってきて上
記状態が解除されたときには、第1吸入口開閉ドア30
が図3の実線位置から一点鎖線位置に移り終えるまで
は、エアミックスドア11a、11bを上記マックスホ
ット位置に固定し、その後、このエアミックスドア11
a、11bを、バイパス通路9を開く方向に動かす構成
を付加したものである。
【0124】以下、このように構成した理由を説明す
る。図7のステップ1300にてYESと判定されてい
る間は、上記2層モードとなっており、さらにはエアミ
ックスドア11が上記マックスホット位置となってい
る。つまり、第1空気通路13内には温かい内気が導入
され、さらには冷媒蒸発器7cからの冷風の全てがヒー
タコア8を通る。
【0125】そして、車室内がある程度温まって、ステ
ップ1300にてNOと判定されたときに、仮にエアミ
ックスドア11と第1吸入口開閉ドア30を同時にその
まま動かすと、第1空気通路13内に、それまでの温か
い内気から冷たい外気が導入される状態となるのに加え
て、バイパス通路9に冷風が流れることによって、フッ
ト開口部16からの吹出風温度が急に下がる。
【0126】その結果、図6のステップ130で算出す
るTAOが急に高くなって、ステップ160で算出する
SWが大きくなり、再び図6のステップ1300にてY
ESと判定されるようになる。そして、上記2層モード
となり、かつエアミックスドア11a、11bが上記マ
ックスホット位置となる結果、車室内暖房能力が大きく
なり、すぐにステップ1300にてYESと判定される
ようになる。以下、これを繰り返して、エアミックスド
ア11、11bがハンチングを起こす。
【0127】本実施形態では、このエアミックスドア1
1a、11bのハンチングを防止するために、ステップ
1300にてYESと判定されている状態からNOと判
定されたときに、一度に第1吸入口開閉ドア30とエア
ミックスドア11a、11bの両方を動かすのではな
く、とりえあず最初に第1吸入口開閉ドア30のみを動
かし、その後、エアミックスドア11a、11bを動か
す。
【0128】(第9実施形態)次に、本発明の第9実施
形態について説明する。上記第8実施形態では、最初に
第1吸入口開閉ドア30のみを動かし、その後、エアミ
ックスドア11a、11bを動かした。そこで、本実施
形態では、この作動順序を逆にしたものである。
【0129】つまり、本実施形態では、このエアミック
スドア11a、11bのハンチングを防止するために、
ステップ1300にてYESと判定されている状態から
NOと判定されたときに、一度に第1吸入口開閉ドア3
0とエアミックスドア11a、11bの両方を動かすの
ではなく、とりえあず最初にエアミックスドア11a、
11bのみを動かし、その後、第1吸入口開閉ドア30
を動かす。このようにしても、上記第8実施形態と同様
な効果が得られる。
【0130】(他の実施形態)上記第1の実施形態で
は、図7のステップ1300にて、エアミックスドア1
1a、11bが上記マックスホット位置(SW≧10
0)か否かを判定するようにしたが、若干量の冷風がバ
イパス通路9を流れる状態を含めて判定するようにして
も良い。例えば、SW≧90(%)か否かで判定するよ
うにしても良い。
【0131】また、上記各実施形態の構成に加え、操作
パネル34上に設けられた図示しない上記デフロスタス
イッチ(デフロスタモード指示手段)にてデフロスタモ
ードが設定されたときは、エアミックスドア11がマッ
クスホット位置またはマックスクール位置にあろうがな
かろうが、第1吸入口開閉ドア30を図4の一点鎖線位
置とするようにしても良い。これによって、外気導入モ
ードが設定されたときには、両空気通路13、14内に
は必ず外気が導入されるので、フロントガラスの防曇性
能を向上させることができる。
【0132】また、上記各実施形態では、両空気通路1
3、14の両方に外気を導入するときには、第1吸入口
開閉ドア30を図4の一点鎖線位置として、外気吸入口
29からの外気を、両空気通路13、14内に導入する
ようにしたが、例えば図16に示すように、第1空気通
路13の一端側に、第1内気吸入口26、外気吸入口4
4、およびこれらの吸入口26、44を選択的に開閉す
る吸入口開閉ドア45を設け、両空気通路13、14の
両方に外気を導入するときには、これら両外気吸入口2
9、44を開口するようにしても良い。
【0133】また、上記第5実施形態では、エアミック
スドア11がマックスクール位置(SW≦0)か否かを
判定するようにしたが、若干量の冷風がヒータコア8を
流れる状態を含めて判定するようにしても良い。例え
ば、SW≦10(%)か否かで判定するようにしても良
い。また、上記第2実施形態では、内気温度と外気温度
との温度差ΔTが所定温度T0 よりも小さいか否かで、
フロントガラスが曇り易い条件か否かを判定するように
したが、水温が所定温度(例えば35(℃))以下か否
かで上記判定を行っても良い。また、その他の実施形態
についても同様に、フロントガラスが曇り易い条件のと
きには、2層モードとせずに外気導入モードとしても良
い。
【0134】また、上記第3実施形態では、フットモー
ドおよびフットデフモードのときに、エアミックスドア
11a、11bの開度が異なるようにしたが、バイレベ
ルモードにおける乗員の快適な温感である頭寒足熱を達
成するために開度を異なるようにしても良い。また、フ
ェイスモードでエアミックスドア11a、11bの開度
が異なるように制御されるものでも、本発明は適用でき
る。
【0135】また、上記第3実施形態では、車室外温度
が低くなるにつれて、車室外空気を温調するエアミック
スドア11bの開度を補正したが、これと共に上下温度
差が小さくするためにエアミックスドア11aにて温調
される空調風温度が低下するように、エアミックスドア
11aの開度を補正してもよい。また、エアミックスド
ア11aの開度だけ補正するようにしても良い。
【0136】また、上記第3実施形態では、フットモー
ドとフットデフモードのときに、2層モードとしたが、
例えば目標吹出温度TAOが所定値以上のときに2層モ
ードとしても良い。また、上記第2実施形態では、エア
ミックスドア11a、11bが一体的に回動するものに
ついて説明したが、本発明は上記第3の実施形態に述べ
たようにエアミックスドア11a、11bとがそれぞれ
独立して回動するものでも適用できる。
【0137】また、上記各実施形態では、本発明でいう
暖房用熱交換器を、エンジン冷却水を熱源としたヒータ
コア8にて構成したが、通電されることによって温かく
なる電気ヒータや、ヒートポンプ式冷凍サイクルの凝縮
器等で構成しても良い。また、上記各実施形態では、エ
アミックスドア11a、11bの開度を調節して空調風
温度を制御するエアミックス方式の車両用空調装置につ
いて説明したが、ヒータコア8内に供給される温水の流
量または温水の温度を調節して空調風温度を制御するリ
ヒート方式の車両用空調装置にも、本発明は適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の通風系の全体構成図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1の矢印B方向から見た概略透視図である。
【図5】上記第1実施形態の制御系のブロック図であ
る。
【図6】上記第1実施形態のマイクロコンピュータによ
る制御処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップ170における処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】上記実施形態の内外気モードについての図であ
る。
【図9】本発明第2実施形態のステップ170における
処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明第3実施形態のマイクロコンピュータ
による制御処理を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップ2170における処理を示
すフローチャートである。
【図12】上記第3実施形態における外気温の低下と、
上下温度差との相関図である。
【図13】上記第3実施形態における圧縮機7aのオ
ン、オフと、上下温度差との相関図である。
【図14】本発明第4実施形態における通風系の全体構
成図である。
【図15】上記第4実施形態における図6のステップ1
70における処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明他の実施形態における図4に相当する
図である。
【図17】風量割合調節手段が、送風手段からの空気
の全てを暖房用熱交換器に通す状態のときと、風量割
合調節手段が、送風手段からの空気の3/4を暖房用熱
交換器に通し、残り1/4をバイパス通路に通す状態の
ときとについての実験結果を示す図である。
【符号の説明】
2…空調ケース、6…送風機、8…ヒータコア(暖房用
熱交換器)、9…バイパス通路、11a、11b…エア
ミックスドア、12…仕切り壁(仕切り部材)、13…
第1空気通路、14…第2空気通路、15…フット開口
部、16…デフロスタ開口部、17…フェイス開口部、
26…第1内気吸入口、28…第2内気吸入口、29…
外気吸入口、30…第1吸入口開閉ドア、31…第2吸
入口開閉ドア、32…連通通路。33…ECU、38…
水温センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 諏訪 健司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に第1内気吸入口(26)および
    外気吸入口(29)が形成され、他端側に、少なくとも
    車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部
    (15)、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出
    すデフロスタ開口部(16)が形成された空調ケース
    (2)と、 この空調ケース(2)内に、前記第1内気吸入口(2
    6)から前記フット開口部(15)にかけての第1空気
    通路(13)と、前記外気吸入口(29)から前記デフ
    ロスタ開口部(16)にかけての第2空気通路(14)
    とを区画形成する仕切り部材(12)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に設けら
    れ、これらの空気通路内(13、14)の空気を加熱す
    る暖房用熱交換器(8)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第1空気通路(1
    3)内の空気を加熱する量を調節する第1加熱量調節手
    段(11a)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第2空気通路(1
    4)内の空気を加熱する量を調節する第2加熱量調節手
    段(11b)とを備え、 前記第1加熱量調節手段(11a)と前記第2加熱量調
    節手段(11b)とは、同じように前記加熱量を調節す
    るように構成された車両用空調装置において、 前記第1および第2加熱量調節手段(11a、11b)
    がともに、前記加熱量を実質的に最大とする最大暖房状
    態であることを検出する最大暖房状態検出手段(16
    0、1300)を備え、 この最大暖房状態検出手段(160、1300)が前記
    最大暖房状態を検出したとき、前記第1内気吸入口(2
    6)からの内気を前記第1空気通路(13)内に導入す
    るとともに、前記外気吸入口(29)からの外気を前記
    第2空気通路(14)内に導入する2層モードとし、 前記最大暖房状態検出手段(160、1300)が前記
    最大暖房状態を未検出のとき、前記外気吸入口(29)
    からの外気を前記第1および第2空気通路(13、1
    4)内に導入する外気導入モードとすることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 一端側に第1内気吸入口(26)および
    外気吸入口(29)が形成され、他端側に、少なくとも
    車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部
    (15)、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出
    すデフロスタ開口部(16)が形成された空調ケース
    (2)と、 この空調ケース(2)内に、前記第1内気吸入口(2
    6)から前記フット開口部(15)にかけての第1空気
    通路(13)と、前記外気吸入口(29)から前記デフ
    ロスタ開口部(16)にかけての第2空気通路(14)
    とを区画形成する仕切り部材(12)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に設けら
    れ、これらの空気通路内(13、14)の空気を加熱す
    る暖房用熱交換器(8)とを有する車両用空調装置にお
    いて、 前記暖房用熱交換器(8)の空気加熱能力を検出する空
    気加熱能力検出手段(38、1130)を備え、 この空気加熱能力検出手段(38、1130)が、前記
    暖房用熱交換器(8)の空気加熱能力が所定能力以下で
    あることを検出したとき、前記第1内気吸入口(26)
    からの内気を前記第1空気通路(13)内に導入すると
    ともに、前記外気吸入口(29)からの外気を前記第2
    空気通路(14)内に導入する2層モードとし、 前記空気加熱能力検出手段(38、1130)が、前記
    暖房用熱交換器(8)の空気加熱能力が前記所定能力以
    下であることを未検出のとき、前記外気吸入口(29)
    からの外気を前記第1および第2空気通路(13、1
    4)内に導入する外気導入モードとすることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記暖房用熱交換器(8)の空気加熱能
    力とは、この暖房用熱交換器(8)内を流れる熱交換流
    体の温度であり、 前記所定能力は、車室内へ吹き出す空気の目標吹出温度
    であることを特徴とする請求項2記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第1
    空気通路(13)内の空気を加熱する量を調節する第1
    加熱量調節手段(11a)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第2空気通路(1
    4)内の空気を加熱する量を調節する第2加熱量調節手
    段(11b)とを備えることを特徴とする請求項2また
    は3記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2空気通路(13、1
    4)には、前記暖房用熱交換器(8)をバイパスする第
    1および第2バイパス通路(9a、9b)が形成され、 前記第1加熱量調節手段(11a)は、前記第1空気通
    路(13)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量とを前記第1バイパス通路(9a)を通過
    する風量との風量割合を調節する第1風量割合調節手段
    (11a)を有し、 前記第2加熱量調節手段(11a)は、前記第2空気通
    路(14)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量を前記第2バイパス通路(9b)を通過す
    る風量との風量割合を調節する第2風量割合調節手段
    (11b)を有することを特徴とする請求項1または4
    記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 一端側に第1内気吸入口(26)および
    外気吸入口(29)が形成され、他端側に、少なくとも
    車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部
    (15)、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出
    すデフロスタ開口部(16)が形成された空調ケース
    (2)と、 この空調ケース(2)内に、前記第1内気吸入口(2
    6)から前記フット開口部(15)にかけての第1空気
    通路(13)と、前記外気吸入口(29)から前記デフ
    ロスタ開口部(16)にかけての第2空気通路(14)
    とを区画形成する仕切り部材(12)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に設けら
    れ、これらの空気通路内(13、14)の空気を加熱す
    る暖房用熱交換器(8)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第1空気通路(1
    3)内の空気を加熱する量を調節する第1加熱量調節手
    段(11a)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第2空気通路(1
    4)内の空気を加熱する量を調節する第2加熱量調節手
    段(11b)とを備え、 前記第1加熱量調節手段(11a)と前記第2加熱量調
    節手段(11b)とは、それぞれ独立して制御されるよ
    うに構成された車両用空調装置において、 前記第1内気吸入口(26)からの内気を前記第1空気
    通路(13)内に導入するとともに、前記外気吸入口
    (29)からの外気を前記第2空気通路(14)内に導
    入する2層モードのときに、車室外温度が低くなるに応
    じて、前記第1および第2加熱量調節手段(11a、1
    1b)のうち少なくとも一方を、これら各加熱量調節手
    段(11a、11b)によって空調された前記各空気通
    路(13、14)内の空調風温度が近づくように制御す
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、 前記車室外温度を検出する外気温度検出手段(36)と
    を有し、 前記外気温度検出手段(36)が検出する外気温度が、
    前記内気温度検出手段(35)が検出する内気温度に対
    して所定温度以上低いとき、前記外気温度が低くなるに
    応じて、前記第1および第2加熱量調節手段(11a、
    11b)のうち少なくとも一方を、これら各加熱量調節
    手段(11a、11b)によって空調された前記各空気
    通路(13、14)内の空調風温度が近づくように制御
    するとを特徴とする請求項6記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 車室内温度を検出する内気温度検出手段
    (35)と、 前記車室外温度を検出する外気温度検出手段(36)と
    を有し、 少なくとも前記内気温度検出手段(35)が検出する内
    気温度と前記外気温度検出手段(36)が検出する外気
    温度とに基づいて、前記第1および第2加熱量調節手段
    (11a、11b)の同一の目標加熱量を算出し、 前記外気温度検出手段(36)が検出する外気温度が低
    くなるに応じて、前記第1および前記第2加熱量調節手
    段(11a、11b)のうち少なくとも一方を、これら
    各加熱量調節手段(11a、11b)によって空調され
    た前記各空気通路(13、14)内の空調風温度が近づ
    くように前記目標加熱量を補正することを特徴とする請
    求項6記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2空気通路(13、1
    4)内に設けられ、これらの空気通路(13、14)内
    の空気を冷却する冷却用熱交換器(7c)と、 前記冷却用熱交換器(7c)への冷媒供給量を制御する
    冷媒供給制御手段(7f)とを備え、 前記冷媒供給制御手段(7f)にて、前記冷却用熱交換
    器(7a)への冷媒供給が遮断されているときに、車室
    外温度が低くなるに応じて、前記第1および第2加熱量
    調節手段(11a、11b)のうち少なくとも一方を、
    これら各加熱量調節段(11a、11b)によって空調
    された前記各空気通路(13、14)内の空調風温度が
    近づくように制御することを特徴とする請求項6ないし
    8いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記車室外温度が低くなるに応じて、
    前記第2加熱量調節手段(11b)を、前記暖房用熱交
    換器(8)にて前記第2空気通路(14)内の空気を加
    熱する量が多くなるように制御することを特徴とする請
    求項6ないし9いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2空気通路(13、
    14)には、前記暖房用熱交換器(8)をバイパスする
    第1および第2バイパス通路(9a、9b)が形成さ
    れ、 前記第1加熱量調節手段(11a)は、前記第1空気通
    路(13)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量を前記第1バイパス通路(9a)を通過す
    る風量との風量割合を調節する第1風量割合調節手段
    (11a)を有し、 前記第2加熱量調節手段(11a)は、前記第2空気通
    路(14)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量を前記第2バイパス通路(9b)を通過す
    る風量との風量割合を調節する第2風量割合調節手段
    (11b)を有することを特徴とする請求項6ないし1
    0いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 一端側に第1内気吸入口(26)およ
    び外気吸入口(29)が形成され、他端側に、少なくと
    も車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット開口部
    (15)、および車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出
    すデフロスタ開口部(16)が形成された空調ケース
    (2)と、 この空調ケース(2)内に、前記第1内気吸入口(2
    6)から前記フット開口部(15)にかけての第1空気
    通路(13)と、前記外気吸入口(29)から前記デフ
    ロスタ開口部(16)にかけての第2空気通路(14)
    とを区画形成する仕切り部材(12)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に、前記
    一端側から前記他端側に向けて空気流を発生する送風手
    段(6)と、 前記第1および第2空気通路(13、14)内に設けら
    れ、これらの空気通路内(13、14)の空気を加熱す
    る暖房用熱交換器(8)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第1空気通路(1
    3)内の空気を加熱する量を調節する第1加熱量調節手
    段(11a)と、 前記暖房用熱交換器(8)にて前記第2空気通路(1
    4)内の空気を加熱する量を調節する第2加熱量調節手
    段(11b)と、 前記第1加熱量調節手段(11a)によって空調された
    前記第1空気通路(13)内の空調風温度を検出する第
    1空調風温度検出手段(200a)と、 前記第2加熱量調節手段(11b)によって空調された
    前記第2空気通路(14)内の空調風温度を検出する第
    2空調風温度検出手段(200b)と、 前記第1および前記第2空調風温度検出手段による各検
    出温度の差が所定の快適範囲内にあるか否かを判定する
    快適範囲判定手段(1350)とを備え、 この快適範囲判定手段(1350)によって前記温度差
    が前記快適範囲にあると判定されたとき、前記第1内気
    吸入口(26)からの内気を前記第1空気通路(13)
    内に導入するとともに、前記外気吸入口(29)からの
    外気を前記第2空気通路(14)内に導入する2層モー
    ドとし、 前記快適範囲判定手段(1350)によって前記温度差
    が前記快適範囲にないと判定されたとき、前記外気吸入
    口(29)からの外気を前記第1および第2空気通路
    (13、14)内に導入する外気導入モードとすること
    を特徴とする車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2空気通路(13、
    14)には、前記暖房用熱交換器(8)をバイパスする
    第1および第2バイパス通路(9a、9b)が形成さ
    れ、 前記第1加熱量調節手段(11a)は、前記第1空気通
    路(13)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量を前記第1バイパス通路(9a)を通過す
    る風量との風量割合を調節する第1風量割合調節手段
    (11a)を有し、 前記第2加熱量調節手段(11a)は、前記第2空気通
    路(14)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(8)を
    通過する風量を前記第2バイパス通路(9b)を通過す
    る風量との風量割合を調節する第2風量割合調節手段
    (11b)を有することを特徴とする請求項12記載の
    車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記窓ガラスが曇り易い条件であるこ
    とを検出する曇り条件検出手段(1110、1120)
    を備え、 この曇り条件検出手段(1110、1120)が前記条
    件を検出したとき、前記外気吸入口(29)からの外気
    を前記第1および第2空気通路(13、14)内に導入
    する外気導入モードとすることを特徴とする請求項1な
    いし13いずれか1つ記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記空調ケース(2)の前記一端側に
    は、前記第1空気通路(13)と前記第2空気通路(1
    4)とを連通する連通通路(32)が形成され、 前記2層モードとするときには、前記連通通路(32)
    を閉口して、前記第1内気吸入口(26)からの内気を
    前記第1空気通路(13)内に導入するとともに、前記
    外気吸入口(29)からの外気を前記第2空気通路(1
    4)内に導入し、 前記外気吸入口(29)からの外気を前記第1および前
    記第2空気通路(13、14)内に導入する外気導入モ
    ードとするときには、前記連通通路(32)を開口し
    て、前記外気吸入口(29)からの外気を、前記連通通
    路(32)を介して前記第1空気通路(13)内に導入
    するとともに、前記外気吸入口(29)からの外気を前
    記第2空気通路(14)内に導入することを特徴とする
    請求項1ないし14いずれか1つ記載の車両用空調装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1内気吸入口(26)を全開し
    たときに前記連通通路(32)を全閉し、前記第1内気
    吸入口(26)を全閉したときに前記連通通路(32)
    を全開する第1吸入口開閉手段(30)を備えることを
    特徴とする請求項15記載の車両用空調装置。
  17. 【請求項17】 前記外気導入モードを設定する外気導
    入モード設定手段(1000)と、 この外気導入モード設定手段(1000)によって前記
    外気導入モードが設定されたときに前記外気吸入口(2
    9)を開口する第2吸入口開閉手段(31)とを備える
    ことを特徴とする請求項15または16記載の車両用空
    調装置。
  18. 【請求項18】 前記第2空気通路(14)の前記一端
    側に、内気を吸入する第2内気吸入口(28)が形成さ
    れ、 前記第2吸入口開閉手段(31)は、前記外気吸入口
    (29)と前記第2内気吸入口(28)とを選択的に開
    閉することを特徴とする請求項17記載の車両用空調装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第2内気吸入口(28)からの内
    気を、前記第1空気通路(13)または前記第2空気通
    路(14)内に導入する内気循環モードを設定する内気
    循環モード設定手段(1000)を備え、 前記第2吸入口開閉手段(31)は、前記外気導入モー
    ド設定手段(1000)によって前記外気導入モードが
    設定されたとき、前記外気吸入口(29)を開口して前
    記第2内気吸入口(28)を閉口し、前記内気循環モー
    ド設定手段(1000)によって前記内気循環モードが
    設定されたとき、前記外気吸入口(29)を閉口して前
    記第2内気吸入口(28)を開口することを特徴とする
    請求項18記載の車両用空調装置。
  20. 【請求項20】 前記第2内気吸入口(28)に比べて
    前記第1内気吸入口(26)の方が、前記第1空気通路
    (13)内の前記送風手段(6)の吸込口(25)に近
    い位置に形成され、 前記第1および第2加熱量調節手段(11a、11b)
    がともに、前記加熱量を実質的に最小とする最大冷房状
    態であることを検出する最大冷房状態検出手段を備え、 この最大冷房状態検出手段が、前記最大冷房状態である
    ことを検出したとき、前記第1吸入口開閉手段(30)
    にて、前記第1内気吸入口(26)を全開して前記連通
    通路(32)を全閉するようにしたことを特徴とする請
    求項18または19記載の車両用空調装置。
  21. 【請求項21】 前記最大暖房状態検出手段(160、
    1300)が、前記最大暖房状態を検出する状態から、
    検出しなくなる状態に切り換わったとき、前記第1吸入
    口開閉手段(30)が、前記第1内気吸入口(26)を
    全開して前記連通通路(32)を全閉する位置から、前
    記第1内気吸入口(26)を全閉して前記連通通路(3
    2)を全開する位置に切り換わってから、前記第1およ
    び前記第2加熱量調節手段(11a、11b)における
    前記加熱量を減少させるようにしたことを特徴とする請
    求項16ないし20いずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  22. 【請求項22】 前記最大暖房状態検出手段(160、
    1300)が、前記最大暖房状態を検出する状態から、
    検出しなくなる状態に切り換わったとき、前記第1およ
    び前記第2加熱量調節手段(11a、11b)における
    前記加熱量が減少してから、前記第1吸入口開閉手段
    (30)を、前記第1内気吸入口(26)を全開して前
    記連通通路(32)を全閉する位置から、前記第1内気
    吸入口(26)を全閉して前記連通通路(32)を全開
    する位置に切り換えるようにしたことを特徴とする請求
    項16ないし20いずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  23. 【請求項23】 前記デフロスタ開口部(16)から前
    記車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すデフロスタモ
    ードを指示するデフロスタモード指示手段を備え、 このデフロスタモード指示手段にて前記デフロスタモー
    ドが指示されたときは、前記最大暖房状態検出手段(1
    60、1300)の検出結果に関係無く、前記第1吸入
    口開閉手段(30)が、前記第1内気吸入口(26)を
    全閉し前記連通通路(32)を全開する位置となるよう
    にしたことを特徴とする請求項16ないし22いずれか
    1つに記載の車両用空調装置。
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