JPH09193643A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09193643A
JPH09193643A JP8004968A JP496896A JPH09193643A JP H09193643 A JPH09193643 A JP H09193643A JP 8004968 A JP8004968 A JP 8004968A JP 496896 A JP496896 A JP 496896A JP H09193643 A JPH09193643 A JP H09193643A
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air
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rear seat
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裕司 伊藤
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孝昌 河合
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辰巳 熊田
Makoto Umebayashi
梅林  誠
Susumu Wakuta
進 和久田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前席空調ユニットのみが作動する状態から後
席空調ユニットも作動する状態としたときに、快適な後
席空調を行えるようにする。 【構成】 前席内気温センサが検出する温度Tr (Fr)と
後席内気温センサが検出する温度Tr (Rr)との偏差が所
定温度A以上のときは、後席目標吹出温度の算出に用い
る温度Tr ′(Rr)をTr (Fr)−B′(B=B′)とす
る。また、上記偏差がA以下のときは、Tr ′(Rr)=T
r (Rr)とする。これによって、Tr ′(Rr)は徐々に上昇
し、しかもこのTr ′(Rr)は、より後席平均温度に近い
温度であるので、このTr ′(Rr)に基づいて算出される
後席目標吹出温度に基づいて後席空調ユニットを制御す
ることにより、風量の吹き上がりや吹出口モードのハン
チングといった問題を防止でき、快適な後席空調が行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の第1空調
ゾーンおよび第2空調ゾーンを独立に温度制御できる車
両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内の前席側に、前席温度設定器、前
席内気温センサ、および前席空調ユニットを設け、また
後席側に、後席温度設定器、後席内気温センサ、および
後席空調ユニットを設け、前席温度設定器にて設定され
た前席設定温度と前席内気温センサが検出した前席検出
温度との偏差に基づいて、前席空調ユニットを制御する
とともに、後席温度設定器にて設定された後席設定温度
と後席内気温センサが検出した後席検出温度との偏差に
基づいて、後席空調ユニットを制御するようにした車両
用空調装置が、従来から知られている。
【0003】このような車両用空調装置では、通常は、
後席空調ユニットは、車室内に開口した後席内気吸込口
から吸い込んだ内気を再び車室内に吹き出す内気循環モ
ードでしか作動しない。従って、後席空調ユニットの作
動時には、常に上記後席内気吸込口に気流が発生するた
め、後席内気温センサは、この後席内気吸込口近辺に設
けられる場合が多い。
【0004】ところが、逆に後席空調ユニットの停止時
には、後席内気温センサにはほとんど気流が当たらな
い。そのため、前席空調ユニットが作動して後席空調ユ
ニットが停止した状態から、後席空調ユニットも作動す
る状態に切り換わったときに、次のような第1の問題が
生じる。以下、この第1の問題について図18を用いて
説明する。
【0005】例えば、冬場において、車室内が十分冷え
た状態から、前席空調ユニットのみを始動すると、前席
空調ユニットは、前席設定温度と前席検出温度との偏差
に基づいて温風を吹き出すので、前席平均温度は、図1
8の実線で示すように徐々に上昇していく。ここで、前
席側空間と後席側空間との間には、これらの空間を仕切
る部材が設けられていないため、後席空調ユニットが停
止しているにも係わらず、後席平均温度は、図18の破
線で示すように、前席平均温度の上昇に伴って徐々に上
昇していく。
【0006】しかし、上記したように、後席空調ユニッ
トが停止しているときは後席内気温センサに気流が当た
らないため、上記後席検出温度は、図18の一点鎖線で
示すように非常にゆっくりした速度でしか上昇しない。
その結果、上記後席検出温度は、実際の後席平均温度に
比べてかなり低い温度となる。このような状態から、後
席空調ユニットも始動すると、後席空調ユニットは、後
席設定温度と、実際の後席平均温度よりもかなり低い後
席検出温度との偏差に基づいて温風を吹き出すので、後
席へは、乗員が予期せぬ大風量または高温度の風が吹き
出されてしまう。
【0007】なお、上記第1の問題は、夏場に車室内を
冷房する場合にも同様に発生する。つまり、前席空調ユ
ニットのみを作動させる状態から後席空調ユニットも作
動させる状態に切り換えたとき、後席へは、乗員が予期
せぬ大風量または低温度の風が吹き出される。そこで、
上記第1の問題を解決する技術として、特開平7−17
2139号公報に開示されたものがある。これは、後席
空調ユニットの停止時には、後席空調ユニットの制御用
の後席内気温度を上記前席検出温度(≒前席平均温度)
とし、後席空調ユニットの始動時には、上記制御用の後
席内気温度を、上記前席検出温度から上記後席検出温度
にかけて徐々に変化させた値とするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−172
139号公報のものは、確かに上記第1の問題の発生は
抑えられるものの、別の第2の問題が生じる。以下、こ
の第2の問題について図19を用いて説明する。例え
ば、冬場において、車室内が十分冷えた状態から、前席
空調ユニットのみを始動すると、前席平均温度、後席平
均温度、後席検出温度は、図19の実線、破線、一点鎖
線でそれぞれ示すように変化していく。また、上記制御
用後席内気温度は、前席検出温度(≒前席平均温度)と
なっているため、図19の二点鎖線で示すように変化し
ていく。
【0009】そして、この状態から後席空調ユニットを
始動したとき、上記制御用後席内気温度は、図19のX
点に示すように、後席検出温度よりも高い温度となって
いる。その後、上記制御用後席内気温度は、徐々に上記
後席検出温度に向かって変化してくので、徐々に下がっ
ていき、図19のY点で後席検出温度となり、このY点
から徐々に上がっていく。
【0010】このように、後席空調ユニットの始動後、
上記制御用後席内気温度が一度下がって、その後再び上
がるため、後席吹出風温度が一度上がってまた下がると
いった問題が生じたり、あるいは、上記制御用後席内気
温度に基づいて後席吹出口モードを決定する場合、後席
空調ユニットの始動時にはバイレベルモード(B/L)
であった後席吹出口モードが、制御用後席内気温度の下
降に伴ってフットモード(FOOT)に変化し、その
後、制御用後席内気温度が再び上昇するのに伴って、再
びバイレベルモードに戻るといったように、後席吹出口
モードがハンチングという上記第2の問題の問題が生じ
る。
【0011】なお、上記第2の問題は、夏場に車室内を
冷房するときにも同様に発生する。つまり、前席空調ユ
ニットのみを作動させる状態から後席空調ユニットも作
動させる状態に切り換えたとき、後席への吹出風温度が
一度下がってまた上がったり、あるいは、後席吹出口モ
ードが、後席空調ユニットの始動時にはバイレベルモー
ドであったのが、その後フェイスモードとなり、再びバ
イレベルモードに戻るといった問題が生じる。
【0012】そこで、本発明は上記第1および第2の問
題を同時に解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は、外気温度が−10(℃)のときと3
0(℃)のときとで、以下のような実験を行った。ま
ず、前席側空間に、前席空調ユニットの作動、停止に関
係なく、常に上記前席平均温度を検出できる位置に実験
用前席内気温センサを設け、さらに後席側空間にも、後
席空調ユニットの作動、停止に関係なく、常に上記後席
平均温度を検出できる位置に実験用後席内気温センサを
設けた。
【0014】そして、車室内温度がほぼ外気温度となる
まで車両を長時間放置した後、前席設定温度を25
(℃)に設定して前席空調ユニットのみを始動した。そ
の結果、実験用前席内気温センサが検出した前席平均温
度は、外気温度が−10(℃)のときは、図18、19
の実線で示すように、25(℃)に向けて徐々に上昇し
ていき、外気温度が30(℃)のときは、25(℃)に
向けて徐々に下降していった。
【0015】また、実験用後席内気温センサが検出した
後席平均温度は、外気温度が−10(℃)のときは、図
18、19の破線で示すように、前席温度の上昇よりも
遅れて徐々に上昇していき、外気温度が30(℃)のと
きは、前席温度の下降よりも遅れて徐々に下降していっ
た。上記前席平均温度と後席平均温度とのずれは、前席
空調ユニットを始動後、徐々に大きくなっていったが、
外気温度が−10(℃)、30(℃)のいずれの場合
も、せいぜい10(℃)程度までしかずれなかった。そ
して、上記ずれは、その後徐々に小さくなっていき、最
終的には約6(℃)程度で収束した。
【0016】なお、上記ずれの最大値および収束値は、
上記の実験の場合は10(℃)および6(℃)であった
が、車両の形状等を変えればこれらの値は多少変わる。
しかし、いずれの場合も、上記ずれの最大値および収束
値は、せいぜい10(℃)および6(℃)程度であるこ
とが分かった。これらのことに鑑みて、請求項1記載の
発明は、第1空調ユニットが作動して第2空調ユニット
が停止した状態から、この第2空調ユニットも作動する
状態に切り換わった後において、第1内気温度検出手段
が検出した第1検出温度と、第2内気温度検出手段が検
出した第2検出温度との偏差が所定温度以上のときは、
上記第2検出温度に代えて、上記第1検出温度から略上
記所定温度離れた温度を用いて第2目標温度を算出し、
上記偏差が上記所定温度以下のときは、略上記第2検出
温度を用いて上記第2目標温度を算出することを特徴と
している。
【0017】ここで、上記所定温度とは、上記ずれの最
大値近辺の温度(例えば10(℃))として決められる
温度を意味する。従って、第2内気温度検出手段が常に
第2空調ゾーンの平均温度を検出できる位置に設けられ
ていれば、上記第1検出温度と第2検出温度との偏差
は、上記所定温度以内となるはずである。
【0018】しかし、本発明のように、第2内気温度検
出手段が、第2空調ユニットの作動と連動して第2空調
ゾーンの気流が当たる位置に設けられていると、図1
8、19の二点鎖線で説明したように、上記偏差が上記
所定温度以上となることがある。このときに、第2検出
温度を用いて第2目標温度を算出し、この第2目標温度
に基づいて第2空調ユニットを制御すると、第2空調ゾ
ーンに、乗員が予期せぬ風量や温度の風が吹き出され
る。
【0019】本発明では、上記偏差が上記所定温度以上
のときには、第2検出温度に代えて、第1検出温度から
略上記所定温度離れた温度を用いて第2目標温度を算出
するので、少なくとも、第2検出温度をそのまま用いて
第2目標温度を算出する場合に比べて、実際の第2空調
ゾーンの平均温度に近い温度に基づいて第2目標温度を
算出することができ、図18を用いて説明した第1の問
題を解決することができる。
【0020】また、上記偏差が上記所定温度以下となれ
ば、第2検出温度は第2空調ゾーンの実際の平均温度に
近い温度とみなすことができるので、このときには、略
第2検出温度を用いて第2目標温度を算出する。従っ
て、第2空調ゾーンの実際の平均温度に近い温度に基づ
いて第2目標温度を算出することができ、上記第1の問
題を解決することができる。
【0021】ところで、第1空調ユニットを始動する
と、その後、第1空調ゾーンの温度は、車室内暖房時は
徐々に上昇し、車室内冷房時には徐々に下降する。従っ
て、第1検出温度から略上記所定温度離れた温度も、車
室内暖房時には徐々に上昇し、車室内冷房時には徐々に
下降する。本発明では、上記偏差が上記所定温度以上の
ときは、上記のように徐々に上昇または下降する、第1
検出温度から略上記所定温度離れた温度に基づいて第2
目標温度を算出する。
【0022】また、上記偏差が上記所定温度以下のとき
は、徐々に上昇または下降する第2検出温度に基づいて
第2目標温度を算出する。このように本発明では、徐々
に上昇または下降する温度に基づいて第2目標温度を算
出するので、図19を用いて説明した第2の問題を解決
することができる。
【0023】なお、請求項1記載の発明でいう、第1検
出温度から略所定温度離れた温度とは、第1検出温度か
らきっかり所定温度離れた温度も意味するし、この温度
に対して若干ずれた温度も意味する。また、略第2検出
温度とは、きっかり第2検出温度も意味するし、この第
2検出温度に対して若干ずれた温度も意味する。また、
請求項2記載の発明は、第1空調ユニットが作動して第
2空調ユニットが停止した状態から、この第2空調ユニ
ットも作動する状態に切り換わった後において、上記第
1検出温度と第2検出温度との偏差が所定温度以上のと
きは、第2目標温度を第1目標温度から略上記所定温度
離れた温度とし、上記偏差が上記所定温度以下のとき
は、第2目標温度を略この第2目標温度とすることを特
徴としている。
【0024】ここで、上記所定温度とは、第1目標温度
と第2目標温度とのずれの最大値近辺の温度として決め
られる温度を意味する。従って、第2内気温度検出手段
が常に第2空調ゾーンの平均温度を検出できる位置に設
けられていれば、第1検出温度を用いて算出される第1
目標温度と、第2検出温度を用いて算出される第2目標
温度との偏差は、上記所定温度以内となるはずである。
【0025】しかし、本発明では、第2内気温度検出手
段が、第2空調ユニットの作動と連動して第2空調ゾー
ンの気流が当たる位置に設けられているので、上記偏差
が上記所定温度以上となることがある。このときに、第
2目標温度に基づいて第2空調ユニットを制御すると、
第2空調ゾーンに、乗員が予期せぬ風量や温度の風が吹
き出される。
【0026】本発明では、上記偏差が上記所定温度以上
のときには、第2目標温度を第1目標温度から略所定温
度離れた温度とし、この温度に基づいて第2空調ユニッ
トを制御するので、少なくとも、第2目標温度に基づい
て第2空調ユニットを制御する場合に比べて、本来算出
されるべき目標温度に近い目標温度に基づいて第2空調
ユニットを制御することができ、上記第1の問題を解決
することができる。
【0027】また、上記偏差が上記所定温度以下となれ
ば、第2目標温度は、本来算出されるべき目標温度に近
い温度とみなすことができるので、このときには、略こ
の第2目標温度に基づいて第2空調ユニットを制御す
る。従って、本来算出されるべき目標温度に近い温度に
基づいて第2空調ユニットを制御することができ、上記
第1の問題を解決することができる。
【0028】ところで、第1空調ユニットを始動する
と、その後、第1空調ゾーンの温度は、車室内暖房時は
徐々に上昇し、車室内冷房時には徐々に下降する。従っ
て、第1目標温度は、車室内暖房時には徐々に下降し、
車室内冷房時には徐々に上昇する。そして、この第1目
標温度から略所定温度離れた温度も、車室内暖房時には
徐々に下降し、車室内冷房時には徐々に上昇する。
【0029】本発明では、上記偏差が上記所定温度以上
のときは、上記のように徐々に下降または上昇する、第
1目標温度から略所定温度離れた温度に基づいて第2空
調ユニットを制御する。また、上記偏差が上記所定温度
以下のときは、徐々に下降または上昇する略第2目標温
度に基づいて第2空調ユニットを制御する。
【0030】このように本発明では、徐々に下降または
上昇する温度に基づいて第2空調ユニットを制御するの
で、図19を用いて説明した第2の問題を解決すること
ができる。なお、請求項2記載の発明でいう、第1目標
温度から略所定温度離れた温度とは、第1目標温度から
きっかり所定温度離れた温度も意味するし、この温度に
対して若干ずれた温度も意味する。また、略第2目標温
度とは、きっかり第2目標温度も意味するし、この第2
目標温度に対して若干ずれた温度も意味する。
【0031】特に、請求項3記載の発明は、第1空調目
標値設定手段にて設定された第1空調目標値と、第2空
調目標値設定手段にて設定された第2空調目標値との偏
差が大きくなる程、上記所定温度を大きくすることを特
徴としている。ここで、上記偏差に関係無く上記所定温
度を一定とする場合と比較しながら、本発明の作用、効
果を説明する。
【0032】まず、上記偏差に関係無く上記所定温度を
10(℃)で一定とする場合を例にとって説明する。第
1空調目標値が例えば32(℃)で第2空調目標値が例
えば18(℃)の場合、第1空調ユニットを作動させて
第2空調ユニットを停止した状態を長時間続けると、第
1空調ゾーンの温度(≒第1検出温度)は32(℃)近
辺で安定する。
【0033】この状態から第2空調ユニットを始動した
とき、外気温度が例えば5(℃)であると、第2検出温
度も、この外気温度に近い温度となっているので、第1
検出温度と第2検出温度との偏差は所定温度(=10
(℃))以上となる。その結果、第1検出温度から所定
温度離れた温度(=22(℃))を用いて第2目標温度
が算出され、第2空調ユニットは、この第2目標温度に
基づいて、第2空調ゾーンの温度が第2空調目標値(=
18(℃))に近づくように制御する。そして、これに
伴って、第2検出温度も上記第2空調目標値に近づく。
【0034】しかし、この第2空調目標値が、第1検出
温度から所定温度離れた温度(=22(℃))よりも低
く、第2検出温度も、この温度に近づくように変化する
ので、上記各検出温度の偏差は、いつまでたっても上記
所定温度以上となる。従って、第2目標温度は、いつま
でたっても上記第1検出温度から所定温度離れた温度
(=22(℃))に基づいて算出され、この温度に基づ
いて第2空調ユニットが第2空調ゾーンの温度を制御す
るので、第2空調ゾーンは必要以上に空調されてしま
う。
【0035】それに対して、本発明では、上記各空調目
標値の偏差が大きくなる程、上記所定温度を大きくす
る。例えば、上記のように第1空調目標値が32(℃)
で第2空調目標値が18(℃)の場合、この空調目標値
差分だけ上記所定温度を大きくした場合は、上記所定温
度は24(℃)となる。そして、この場合、上記第1検
出温度から所定温度離れた温度は8(℃)となる。
【0036】従って、第2空調目標値(=18(℃))
は、上記第1検出温度から所定温度離れた温度(=8
(℃))よりも高くなるので、上記のような問題を解決
することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)次に、本発明を、ワンボックスカー用
空調装置として適用した第1実施形態について、図1〜
12を用いて説明する。図1に示すように、車室内前席
側に、第1空調ゾーンである前席側空間を冷暖房する第
1空調ユニットとしての前席空調ユニット1が設けら
れ、車室内後席側に、第2空調ゾーンである後席側空間
を空調する第2空調ユニットとしての後席空調ユニット
2が設けられている。
【0038】上記前席空調ユニット1は、前席側に設け
られた車室内計器盤の下方部に設けられており、デフロ
スタダクト3、前席フェイスダクト4、および前席フッ
トダクト5を介して、フロントガラスの内面、前席乗員
の上半身、および前席乗員の足元に向けてそれぞれ風を
吹き出す。そして、前席空調ユニット1の内外気モード
が外気導入モードのときは、前席空調ユニット1からの
吹出風は、図1の矢印Aに示すように、前席側空間およ
び後席側空間を通って、車室内最後方に位置する図示し
ないリアパッケージトレイに開口した排出口6から車室
外に排出される。
【0039】また、前席空調ユニット1の内外気モード
が内気循環モードのときは、前席空調ユニット1からの
吹出風は、図1の矢印Bに示すように、ほぼ前席側空間
だけを循環し、前席側空間に開口した図示しない前席内
気吸込口から吸い込まれ、この前席内気吸込口と内気吸
入口10(図2(a)参照)とを連通する図示しない前
席連通ダクトを介して、再び前席空調ユニット1に吸い
込まれる。
【0040】上記後席空調ユニット2は、後席側の車室
内壁と車両外板との間のスペースに設けられており、天
井ダクト7を介して、車両天井から後席乗員の頭に向け
て主に冷風を吹き出すとともに、図示しない後席フット
ダクトを介して、後席乗員の足元に向けて主に温風を吹
き出す。この後席空調ユニット2は、内気のみを吸い込
んで車室内に吹き出すものであり、例えば天井ダクト7
からの吹出風は、図1の矢印Cに示すように、後席側空
間だけを循環し、後席側空間に開口した図示しない後席
内気吸込口から吸い込まれ、この後席内気吸込口と内気
吸入口30(図2(b)参照)とを連通する図示しない
後席連通ダクトを介して、再び後席空調ユニット2に吸
い込まれる。
【0041】そして、上記各ユニット1、2における各
空調手段を、ECU8(電子制御装置、図3参照)がそ
れぞれ独立に制御するように構成されている。次に、図
2(a)を用いて前席空調ユニット1の構成を説明す
る。前席空調ケース9の空気上流側部位には、車室内気
を吸入するための内気吸入口10と外気を吸入するため
の外気吸入口11とが形成されるとともに、これらの吸
入口10、11から、内気と外気との吸入割合を切り換
える内外気切換ドア12が設けられている。この内外気
切換ドア12は、その駆動手段としてのサーボモータ1
3(図3参照)によって駆動される。
【0042】内外気切換ドア12の下流側部位には、送
風手段としてのファン14が配設されている。このファ
ン14は、その駆動手段としてのブロワモータ15(図
3参照)によって駆動され、ファン14の回転数、すな
わち車室内への送風量は、ブロワモータ15に印加され
るブロワ電圧によって制御される。なお、このブロワ電
圧はECU8(図3参照)によって決定される。
【0043】ファン14の下流側には、冷却用熱交換器
としての前席蒸発器16が配設されている。この前席蒸
発器16は、自動車のエンジンによって駆動される図示
しない圧縮機の他に、図示しない凝縮器や減圧手段等と
ともに冷媒配管で接続された周知の冷凍サイクルを構成
するものである。この前席蒸発器16の冷媒上流側にお
ける上記冷媒配管には、前席蒸発器16への冷媒流れを
制御する電磁弁17が設けられている。
【0044】前席蒸発器16よりも空気下流側部位に
は、加熱用熱交換器としての前席ヒータコア18が配設
されている。この前席ヒータコア18は、内部にエンジ
ン冷却水が流れ、この冷却水を熱源として前席ヒータコ
ア18を通過する空気を再加熱するものである。また、
前席空調ケース9内には、前席蒸発器16からの冷風が
前席ヒータコア18をバイパスするバイパス通路19が
形成されている。
【0045】また、前席空調ケース9内には、前席ヒー
タコア18を通る冷風量とバイパス通路19を通る冷風
量との割合を調節する温度調節手段としての前席エアミ
ックスドア20が配設されている。この前席エアミック
スドア20は、その駆動手段としてのサーボモータ21
(図3参照)によって駆動される。また、前席空調ケー
ス9の空気下流側部位には、デフロスタダクト3(図
1)が接続されるデフロスタ開口部22、前席フェイス
ダクト4(図1)が接続される前席フェイス開口部2
3、および前席フットダクト5(図1)が接続される前
席フット開口部24が形成されている。
【0046】そして、前席空調ケース9内には、デフロ
スタ開口部22を開閉するデフロスタドア25、および
前席フェイス開口部23と前席フット開口部24とを選
択的に開閉するフェイス・フット切換ドア26が設けら
れている。これらのドア25、26は、その駆動手段と
してのサーボモータ27、28(図3参照)によって駆
動される。
【0047】次に、図2(b)を用いて後席空調ユニッ
ト2の構成を説明する。後席空調ケース29の空気上流
側部位には、後席乗員足元近辺に開口した内気吸入口3
0が形成されている。また、後席空調ケース29内に
は、送風手段としてのファン31が配設されている。こ
のファン31は、その駆動手段としてのブロワモータ3
2(図3参照)によって駆動され、ファン31の回転数
は、ブロワモータ32に印加されるブロワ電圧によって
制御される。なお、このブロワ電圧はECU8(図3参
照)によって決定される。
【0048】ファン31の下流側には、空気冷却用熱交
換器としての後席蒸発器33が配設されている。この後
席蒸発器33は、上述した前席蒸発器16とともに同一
の冷凍サイクルを構成するものであり、この後席蒸発器
33の冷媒上流側における冷媒配管には、後席蒸発器3
3への冷媒流れを制御する電磁弁34が設けられてい
る。
【0049】後席蒸発器33よりも空気下流側部位に
は、加熱用熱交換器としての後席ヒータコア35が配設
されている。この後席ヒータコア35は、内部にエンジ
ン冷却水が流れ、この冷却水を熱源として後席ヒータコ
ア35を通過する空気を再加熱するものである。また、
後席空調ケース29内には、後席蒸発器33からの冷風
が後席ヒータコア35をバイパスするバイパス通路36
が形成されている。
【0050】また、後席空調ケース29内には、後席ヒ
ータコア35を通る冷風量とバイパス通路36を通る冷
風量との割合を調節する温度調節手段としての後席エア
ミックスドア37が配設されている。この後席エアミッ
クスドア37は、その駆動手段としてのサーボモータ3
8(図3参照)によって駆動される。また、後席空調ケ
ース29の空気下流側部位には、天井ダクト7(図1)
が接続される後席フェイス開口部39、および図示しな
い上記後席フットダクトが接続される後席フット開口部
40が形成されている。
【0051】そして、後席空調ケース29内には、後席
フェイス開口部39と後席フット開口部40とを選択的
に開閉するフェイス・フット切換ドア41が設けられて
いる。このドア41は、その駆動手段としてのサーボモ
ータ42(図3参照)によって駆動される。次に、図3
を用いて本実施形態の制御系の構成を説明する。
【0052】上記各ユニット1、2における各空調手段
を制御するECU8は、CPU、ROM、RAM等から
なる周知のマイクロコンピュータや、ブロワモータ1
5、32へ印加するブロワ電圧を制御する駆動回路、A
/D変換回路等を備え、車両のイグニッションスイッチ
が閉じたときに、図示しないバッテリから電源が供給さ
れる。
【0053】ECU8の入力端子には、前席側の車室内
温度を検出する第1内気温度検出手段としての前席内気
温センサ43、後席側の車室内温度を検出する第2内気
温度検出手段としての後席内気温センサ44、外気温度
を検出する外気温センサ45、車室内に照射される日射
量を検出する日射センサ46、前席蒸発器16を通過し
た直後の空気温度を検出する前席蒸発器温度センサ4
7、後席蒸発器33を通過した直後の空気温度を検出す
る後席蒸発器温度センサ48、エンジン冷却水温度を検
出する水温センサ49、前席側の空調目標値を設定する
第1空調目標値設定手段としての前席温度設定器50、
および後席側の空調目標値を設定する第2空調目標値設
定手段としての後席温度設定器51が電気的接続されて
いる。
【0054】なお、上記前席内気温センサ43は、前席
側空間全体の平均温度を最も良く検出でき、かつ前席空
調ユニット1の作動と連動して前席側空間の気流が当た
る位置に設けられ、具体的には、上記前席連通ダクト内
のうち、上記前席内気吸込口に近い位置に設けられてい
る。従って、この前席内気温センサ43には、前席空調
ユニット1が作動しているときは前席側空間の気流が良
く当たり、前席空調ユニット1が停止しているときには
前席側空間の気流はほとんど当たらない。
【0055】また、上記後席内気温センサ44は、後席
側空間全体の平均温度を最も良く検出でき、かつ後席空
調ユニット2の作動と連動して後席側空間の気流が当た
る位置に設けられ、具体的には、上記後席連通ダクト内
のうち、上記後席内気吸込口に近い位置に設けられてい
る。従って、この後席内気温センサ44には、後席空調
ユニット2が作動しているときは後席側空間の気流が良
く当たり、後席空調ユニット2が停止しているときには
後席側空間の気流はほとんど当たらない。
【0056】また、上記各センサ43〜49からの信号
は、上記A/D変換回路にてA/D変換された後、上記
マイクロコンピュータへ入力されるように構成されてい
る。また、ECU8の出力端子には、上記電磁弁17、
34、上記サーボモータ13、21、27、28、3
8、42および上記ブロワモータ15、32が電気的接
続されている。
【0057】なお、上記前席温度設定器50は、前席側
のインストルメントパネルに設けられた前席空調パネル
上に配設され、この前席空調パネルには、さらに吹出口
モードを切り換えるスイッチ、内外気モードを切り換え
るスイッチ、吹出風量を調節するスイッチ、前席空調ユ
ニット1の各空調手段を自動制御させるオートスイッチ
等(それぞれ図示しない)が配設されている。
【0058】また、上記後席温度設定器51は、後席側
天井部に設けられた後席空調パネル上に配設され、この
後席空調パネルには、さらに吹出風量を調節するスイッ
チ、後席空調ユニット2の各空調手段を自動制御させる
オートスイッチ等(それぞれ図示しない)が配設されて
いる。次に、上記マイクロコンピュータの制御処理につ
いて図4を用いて説明する。
【0059】イグニッションスイッチがオンされて、E
CU8に電源が供給されると、図4のルーチンが起動さ
れ、ステップS10にて初期化処理を行い、次のステッ
プS20にて、上記各温度設定器50、51にて設定さ
れた設定温度(Tset (Fr)、Tset (Rr))を読み込む。
そして、次のステップS30にて、上記各センサ43〜
49の値をA/D変換した信号(Tr (Fr)、Tr (Rr)、
Tam、Ts 、Te (Fr)、Te (Rr)、Tw )を読み込む。
【0060】そして、次のステップS40にて、予めR
OMに記憶された下記数式1に基づいて、第1目標温度
としての前席目標吹出温度TAO(Fr)を算出する。
【0061】
【数1】 TAO(Fr)=Kset (Fr)×Tset (Fr)−Kr (Fr)×Tr (Fr)−Kam(Fr)×Tam −Ks (Fr)×Ts +C(Fr) (℃) なお、上記Kset (Fr)、Kr (Fr)、Kam(Fr)、およびK
s (Fr)は、それぞれ補正ゲインであり、C(Fr)は補正定
数である。
【0062】そして、次のステップS50にて、前席空
調ユニット1の内外気モードを、上記TAO(Fr)と、予
めROMに記憶された図5のマップとに基づいて、内外
気切換ドア12の目標開度SWIを算出する。ここで、
SWI=100(%)は完全外気導入モード、SWI=
0(%)は完全内気循環モードを意味する。そして、次
のステップS60にて、前席空調ユニット1の吹出口モ
ードを、上記TAO(Fr)と、予めROMに記憶された図
6のマップとに基づいて決定する。
【0063】ここで、フェイスモード(FACE)と
は、前席フェイスダクト4(図1)を介して前席乗員の
上半身に向けて風を吹き出すモードであり、バイレベル
モード(B/L)とは、前席フェイスダクト4および前
席フットダクト5(図1)を介して、前席乗員の上半身
と足元の両方に向けて風を吹き出すモードであり、フッ
トモード(FOOT)とは、前席フットダクト5を介し
て前席乗員の足元に向けて風を吹き出すモードである。
【0064】そして、次のステップS70にて、前席空
調ユニット1のブロワモータ15に印加する前席ブロワ
電圧を、上記TAO(Fr)と、予めROMに記憶された図
7のマップとに基づいて決定する。そして、次のステッ
プS80に移ると、図8のサブルーチンがコールされ、
後席側の目標吹出温度TAO(Rr)が決定される。以下、
この図8の処理について説明する。
【0065】ステップS81では、前席内気温センサ4
3と後席内気温センサ44の各検出値の偏差Tr (Fr)−
Tr (Rr)(以下、ΔTr という)を算出する。そして、
次のステップS82にて、上記ステップS81で算出し
た偏差ΔTrと、予めROMに記憶された図9のマップ
とに基づいて、後席内気温センサ44が検出した内気温
度Tr (Rr)を補正して、第2目標温度としての後席目標
吹出温度TAO(Rr)の算出に用いる内気温度Tr ′(Rr)
を算出する。
【0066】具体的には、ΔTr ≦−Aのときは、Tr
′(Rr)=Tr (Fr)+A′で一定となるように算出す
る。また、−A≦ΔTr ≦Bのときは、ΔTr が大きく
なるに応じてTr ′(Rr)がリニアに小さくなるように算
出する。そして、ΔTr ≧Bのときは、Tr ′(Rr)=T
r (Fr)−B′で一定となるように算出する。つまり、本
実施形態では、請求項1記載の発明でいう所定温度をA
およびBとし、請求項1記載の発明でいう、第1検出温
度から略所定温度離れた温度をTr(Fr)+A′およびTr
(Fr)−B′としている。
【0067】なお、A=α+|Tset (Fr)−Tset (Rr)
|、A′=α′+|Tset (Fr)−Tset (Rr)|、B=β
+|Tset (Fr)−Tset (Rr)|、B′=β′+|Tset
(Fr)−Tset (Rr)|である。また、上記α、α′、β、
β′はともに、図18を用いて上述した、前席平均温度
と後席平均温度とのずれの最大値に近い温度として決定
されれば良く、本実施形態では、α=α′=β=β′=
10(℃)としている。
【0068】そして、次のステップS83にて、予めR
OMに記憶された下記数式2に基づいて、後席側の目標
吹出温度TAO(Rr)を算出する。その後、このサブルー
チンを抜ける。
【0069】
【数2】 TAO(Rr)=Kset (Rr)×Tset (Rr)−Kr (Rr)×Tr ′(Rr) −Kam(Rr)×Tam−Ks (Rr)×Ts +C(Rr) (℃) なお、上記Kset (Rr)、Kr (Rr)、Kam(Rr)、およびK
s (Rr)は、それぞれ補正ゲインであり、C(Rr)は補正定
数である。
【0070】そして、図4のステップS90にて、後席
空調ユニット2の吹出口モードを、上記TAO(Rr)と、
予めROMに記憶された図10のマップとに基づいて決
定する。ここで、フェイスモード(FACE)とは、天
井ダクト7(図1)を介して後席乗員の上半身に向けて
風を吹き出すモードであり、バイレベルモード(B/
L)とは、天井ダクト7および図示しない後席フットダ
クトを介して、後席乗員の上半身と足元の両方に向けて
風を吹き出すモードであり、フットモード(FOOT)
とは、上記後席フットダクトを介して後席乗員の足元に
向けて風を吹き出すモードである。
【0071】そして、次のステップS100にて、後席
空調ユニット2のブロワモータ32に印加する後席ブロ
ワ電圧を、上記TAO(Rr)と、予めROMに記憶された
図11のマップとに基づいて決定する。そして、次のス
テップS110にて、エアミックスドア20、37の各
目標開度θ(Fr)、θ(Rr)を、予めROMに記憶された下
記数式3、4に基づいて決定する。
【0072】
【数3】 θ(Fr)=100×(TAO(Fr)−Te (Fr))/(Tw −Te (Fr)) (%)
【0073】
【数4】 θ(Rr)=100×(TAO(Rr)−Te (Rr))/(Tw −Te (Rr)) (%) そして、次のステップS120にて、上記ステップS5
0〜S70、S90〜S110にて決定した各モードが
得られるように、各アクチュエータへ制御信号を出力す
る。
【0074】そして、次のステップS130にて、所定
の制御周期時間τが経過したか否かを判定し、YESの
場合はステップS20に戻り、NOの場合は制御周期時
間τの経過を待つ。次に、上記構成による本実施形態の
作動を図12を用いて説明する。冬場において、車室内
が十分冷えた状態から、前席側のオートスイッチをオン
して前席空調ユニット1のみを始動すると、前席検出温
度Tr (Fr)(前席内気温センサ43の検出値)、後席平
均温度、後席検出温度Tr (Rr)(後席内気温センサ44
の検出値)は、図12の実線、破線、一点鎖線でそれぞ
れ示すように変化していく。
【0075】また、後席目標吹出温度TAO(Rr)の算出
用として、図9のマップを用いて補正された後席内気温
度Tr ′(Rr)は、図12の二点鎖線で示すように変化し
ていく。ここで、図12から分かるように、前席空調ユ
ニット1を始動して間もない頃は、Tr (Fr)とTr (Rr)
との偏差は、図9における所定温度Aよりも小さい。従
って、このときTr ′(Rr)はTr (Rr)と同じ温度として
算出され、このTr ′(Rr)(=Tr (Rr))に基づいてT
AO(Rr)が算出される。但し、このとき後席空調ユニッ
ト2は停止しているので、TAO(Rr)は算出されるが、
後席空調ユニット2は停止したままである。
【0076】そして、図12の時間T1 を越えると、T
r (Fr)とTr (Rr)との偏差が所定温度A以上となる。従
って、このときTr ′(Rr)は、図9からも分かるように
Tr(Fr)−B′として算出され、このTr ′(Rr)に基づ
いてTAO(Rr)が算出される。但し、このときも、TA
O(Rr)が算出されるだけである。そして、この状態から
後席空調ユニット2を始動すると、この後席空調ユニッ
ト2は後席側空間を暖房するので、Tr (Rr)は徐々に上
昇していくが、時間T2になるまでは、Tr (Fr)とTr
(Rr)との偏差が所定温度A以上であるので、この間はT
r ′(Rr)=Tr (Fr)−B′として算出される。そして、
後席空調ユニット2は、このTr ′(Rr)に基づいて算出
されたTAO(Rr)に基づいて後席側空間を空調制御す
る。
【0077】そして、時間T2 を越えると、Tr (Fr)と
Tr (Rr)との偏差が所定温度A以下となるので、Tr ′
(Rr)=Tr (Fr)として算出される。そして、後席空調ユ
ニット2は、このTr ′(Rr)(=Tr (Fr))に基づいて
算出されたTAO(Rr)に基づいて後席側空間を空調制御
する。なお、上記作動説明は車室内暖房時についてであ
ったが、車室内冷房時についても、車室内暖房時と同じ
考え方でTr ′(Rr)が算出され、このTr ′(Rr)に基づ
いて算出されるTAO(Rr)に基づいて、後席空調ユニッ
ト2が後席側空間を空調制御するので、詳細な説明は省
略する。
【0078】以上説明したように、本実施形態では、T
r (Fr)とTr (Rr)との偏差ΔTr が所定温度(Aまたは
B)以上のときには、Tr (Rr)に代えて、Tr (Fr)+
A′またはTr (Fr)−B′を用いてTAO(Rr)を算出す
るので、少なくとも、Tr (Rr)をそのまま用いてTAO
(Rr)を算出する場合に比べて、実際の後席側空間の平均
温度に近い温度に基づいてTAO(Rr)を算出することが
でき、図18を用いて説明した第1の問題を解決するこ
とができる。
【0079】また、ΔTr が上記所定温度以下のとき
は、既に後席側空間の実際の平均温度に近づいたTr (R
r)を用いてTAO(Rr)を算出するので、上記第1の問題
を解決することができる。ところで、第1空調ユニット
1を始動すると、その後、Tr (Fr)は、車室内暖房時は
図12に示すように徐々に上昇し、車室内冷房時には徐
々に下降する。従って、Tr (Fr)+A′またはTr (Fr)
−B′も、車室内暖房時には徐々に上昇し、車室内冷房
時には徐々に下降する。
【0080】本実施形態では、ΔTr が上記所定温度以
上のときは、上記のように徐々に上昇または下降するT
r (Fr)+A′またはTr (Fr)−B′に基づいてTAO(R
r)を算出する。また、ΔTr が上記所定温度以下のとき
は、徐々に上昇または下降するTr (Fr)に基づいてTA
O(Rr)を算出する。このように本実施形態では、徐々に
上昇または下降する温度に基づいてTAO(Rr)を算出す
るので、図19を用いて説明した第2の問題を解決する
ことができる。
【0081】また、本実施形態では、図9のA、A′、
B、B′の項に、設定温度の差の絶対値の項(|Tset
(Fr)−Tset (Rr)|)を入れたので、この設定温度の差
の絶対値が大きくなる程、A、A′、B、B′が大きく
なる。例えばTset (Fr)=32(℃)、Tset (Rr)=1
8(℃)のときは、A、A′、B、B′はいずれも、そ
の差分(=14(℃))だけ大きくなって24(℃)と
なる。
【0082】この場合、Tr (Fr)がTset (Fr)=32
(℃)近辺になるまで前席空調ユニット1のみを作動
し、その後、後席空調ユニット2も作動させると、後席
空調ユニット2が後席側空間を暖房して、Tr (Rr)がT
set (Rr)(=18(℃))に近づく。ここで、図9のT
r (Fr)−B′は8(=32−24)(℃)であるため、
上記のようにTr (Rr)がTset (Rr)(=18(℃))に
近づいていくと、Tr (Rr)はTr (Fr)−B′よりも高く
なる。従って、Tr ′(Rr)はTr (Rr)として算出され、
この温度に基づいて算出されたTAO(Rr)に基づいて、
後席空調ユニット2が後席側空間を空調制御するので、
後席側空間の温度は、Tset (Rr)となるように制御され
る。
【0083】(第2実施形態)第1実施形態のステップ
S82(図8)で用いるマップを、図9に変えて図13
に示すようにしても良い。つまり、Tr (Fr)とTr (Rr)
との偏差ΔTr が所定温度(AまたはB)以上のとき
は、このΔTr が大きくなるに応じて、Tr ′(Rr)を若
干量ずつ大きくしても良い。
【0084】(第3実施形態)第1実施形態のステップ
S80(図4)に移ると、図14のサブルーチンがコー
ルされるようにしても良い。以下、この図14の処理に
ついて説明する。
【0085】ステップS84では、予めROMに記憶さ
れた下記数式5に基づいて、後席目標吹出温度TAO(R
r)を算出する。
【0086】
【数5】 TAO(Rr)=Kset (Rr)×Tset (Rr)−Kr (Rr)×Tr (Rr) −Kam(Rr)×Tam−Ks (Rr)×Ts +C(Rr) (℃) そして、次のステップS85にて、TAO(Fr)−TAO
(Rr)(以下、ΔTAOという)を算出する。
【0087】そして、次のステップS86にて、上記ス
テップS85で算出した偏差ΔTAOと、予めROMに
記憶された図15のマップとに基づいて、この後席目標
吹出温度TAO(Rr)を補正して、新たな後席目標吹出温
度TAO′(Rr)を算出する。その後、このサブルーチン
を抜ける。具体的には、ΔTAO≦−Cのときは、TA
O′(Rr)=TAO(Fr)+C′で一定となるように算出す
る。また、−C≦ΔTAO≦Dのときは、ΔTAOが大
きくなるに応じてTAO′(Rr)がリニアに小さくなるよ
うに算出する。そして、ΔTAO≧Dのときは、TA
O′(Rr)=TAO(Fr)−D′で一定となるように算出す
る。
【0088】つまり、本実施形態では、請求項2記載の
発明でいう所定温度をCおよびDとし、請求項2記載の
発明でいう、第1目標温度から略所定温度離れた温度を
TAO(Fr)+C′およびTAO(Fr)−D′としている。
なお、C=γ+|Tset (Fr)−Tset (Rr)|、C′=
γ′+|Tset (Fr)−Tset (Rr)|、D=δ+|Tset
(Fr)−Tset (Rr)|、D′=δ′+|Tset (Fr)−Tse
t (Rr)|である。
【0089】また、上記γ、γ′、δ、δ′はともに、
図18を用いて上述した、前席平均温度と後席平均温度
とのずれが最大となるときに、この平均温度を用いて算
出されたTAOはこれぐらいのずれが生じるであろう、
と思われる温度として決定されれば良く、本実施形態で
は、γ=γ′=δ=δ′=30(℃)としている。以上
説明したように、本実施形態によると、TAO(Fr)とT
AO(Rr)との偏差ΔTAOが所定温度(CまたはD)以
上のときには、TAO′(Rr)を、TAO(Fr)+C′また
はTAO(Fr)−D′とし、この温度に基づいて後席空調
ユニット2を制御するので、少なくとも、TAO(Rr)に
基づいて第2空調ユニットを制御する場合に比べて、本
来算出されるべきTAOに近いTAOに基づいて後席空
調ユニット2を制御することができ、上記第1の問題を
解決することができる。
【0090】また、ΔTAOが上記所定温度以下のとき
は、既に本来算出されるべきTAO(Rr)に近づいたTA
O(Rr)に基づいて後席空調ユニット2を制御するので、
上記第1の問題を解決することができる。ところで、前
席空調ユニット1を始動すると、その後、前席側空間の
温度は、車室内暖房時は徐々に上昇し、車室内冷房時に
は徐々に下降する。従って、TAO(Fr)は、車室内暖房
時には徐々に下降し、車室内冷房時には徐々に上昇す
る。そして、TAO(Fr)+C′またはTAO(Fr)−D′
も、車室内暖房時には徐々に下降し、車室内冷房時には
徐々に上昇する。
【0091】本実施形態では、ΔTAOが上記所定温度
以上のときは、上記のように徐々に下降または上昇する
TAO(Fr)+C′またはTAO(Fr)−D′に基づいて後
席空調ユニット2を制御する。また、ΔTAOが上記所
定温度以下のときは、徐々に下降または上昇するTAO
(Rr)に基づいて後席空調ユニット2を制御する。このよ
うに本実施形態では、徐々に下降または上昇する温度に
基づいて後席空調ユニット2を制御するので、図19を
用いて説明した第2の問題を解決することができる。 (第4実施形態)第3実施形態のステップS86で用い
るマップを、図15に変えて図16に示すようにしても
良い。マップをこのように変える基本的な考え方は第2
実施形態と同様である。 (第5実施形態)後席空調ユニット2の作動と連動し
て、後席側空間の気流が後席内気温センサ44に当たる
ようにするための構成として、図17に示す構成として
も良い。
【0092】これによると、後席空調ユニット2が作動
しているときは、アスピレータ52に負圧が発生し、こ
れによって後席内気温センサ44に気流が良く当たる。
また、後席空調ユニット2が停止しているときは、アス
ピレータ52に負圧が発生しないため、後席内気温セン
サ44には気流が当たらない。このような構成の場合
も、上記各実施形態と同様の制御を行うことによって、
従来の各問題を解決することができる。 (他の実施形態)上記第1、第2実施形態では、図9、
13におけるα、α′、β、β′を、それぞれα=
α′、β=β′として、A=A′、B=B′となるよう
にしたが、A≠A′またはB≠B′としても良い。この
場合、−A≦ΔTr ≦Bのときに、Tr ′(Rr)はTr (R
r)とはならず、略Tr (Rr)となる。
【0093】また、上記第3、4実施形態では、図1
5、16におけるγ、γ′、δ、δ′を、それぞれγ=
γ′、δ=δ′として、C=C′、D=D′となるよう
にしたが、C≠C′またはD≠D′としても良い。この
場合、−C≦ΔTAO≦Dのときに、TAO′(Rr)はT
AO(Rr)とはならず、略TAO(Rr)となる。また、上記
各実施形態では、請求項1、2記載の発明でいう第1目
標温度をTAO(Fr)、第2目標温度をTAO(Rr)とした
が、第1目標温度をTset (Fr)−Tr (Fr)、第2目標温
度をTset (Rr)−Tr (Rr)としても良い。
【0094】また、上記各実施形態では、後席空調ユニ
ット2が停止している間も、Tr ′(Rr)またはTAO′
(Rr)を算出するようにしたが、後席空調ユニット2が作
動してからこの算出を行うようにしても良い。また、上
記各実施形態のように、前席内気温センサ43が、前席
空調ユニット1の作動と連動して前席側空間の気流が当
たる位置に設けられていれば、請求項1、2記載の発明
でいう第1空調ゾーン、第1内気温度検出手段、第1空
調ユニットを、それぞれ後席側空間、後席内気温センサ
44、後席空調ユニット2とし、請求項1、2記載の発
明でいう第2空調ゾーン、第2内気温度検出手段、第2
空調ユニットを、それぞれ前席側空間、前席内気温セン
サ43、前席空調ユニット1としても良い。
【0095】また、上記各実施形態では、前後各席を独
立に空調する装置について説明したが、左右各席を独立
に空調する装置にも適用できるし、その他の複数の空調
ゾーンを独立に空調する装置にも適用できる。また、上
記各実施形態では、請求項3記載の発明でいう第1およ
び第2空調目標値設定手段を、前後各席の乗員が希望す
る温度を設定する前席温度設定器50および後席温度設
定器51としたが、前後各席の乗員が自分の温感に応じ
て吹出風温度の上昇、下降を指示する温感入力スイッチ
としても良い。
【0096】また、上記各実施形態では、前席側および
後席側に、冷房と暖房の両方が行える空調ユニット1、
2を搭載した例について説明したが、前席側、後席側の
一方または両方に、冷房のみを行うクーラユニットと、
暖房のみを行うヒータユニットをそれぞれ搭載した例に
ついても適用できる。また、上記各実施形態では、図
9、13のA、A′、B、B′、および図15、16の
C、C′、D、D′に、設定温度の差の絶対値の項(|
Tset (Fr)−Tset (Rr)|)を入れたが、この項に所定
の係数を乗じても良いし、逆にこの項を無くしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の各ユニットの車両内での
搭載位置を示す概略図である。
【図2】図2(a)は上記実施形態の前席空調ユニット
1の構成図、図2(b)は上記実施形態の後席空調ユニ
ット2の構成図である。
【図3】上記実施形態の制御系のブロック図である。
【図4】上記実施形態のマイクロコンピュータによる制
御処理のフローチャートである。
【図5】上記実施形態の内外気切換ドア12の目標開度
SWIについてのマップである。
【図6】上記実施形態の前席吹出口モードについてのマ
ップである。
【図7】上記実施形態の前席ブロワ電圧についてのマッ
プである。
【図8】図4のステップS80の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図9】上記実施形態の補正後の後席内気温度Tr ′(R
r)についてのマップである。
【図10】上記実施形態の後席吹出口モードについての
マップである。
【図11】上記実施形態の後席ブロワ電圧についてのマ
ップである。
【図12】上記実施形態の構成による各温度の時間的変
化を示す図である。
【図13】本発明第2実施形態の補正後の後席内気温度
Tr ′(Rr)についてのマップである。
【図14】本発明第3実施形態のステップS80の詳細
を示すフローチャートである。
【図15】上記第3実施形態の補正後の後席目標吹出温
度TAO′(Rr)についてのマップである。
【図16】本発明第4実施形態の補正後の後席目標吹出
温度TAO′(Rr)についてのマップである。
【図17】本発明第5実施形態の構成の一部を示す図で
ある。
【図18】従来技術の構成による各温度の時間的変化を
示す図である。
【図19】別の従来技術の構成による各温度の時間的変
化を示す図である。
【符号の説明】
1…前席空調ユニット(第1空調ユニット)、 2…後席空調ユニット(第2空調ユニット)、 43…前席内気温センサ(第1内気温度検出手段)、 44…後席内気温センサ(第2内気温度検出手段)、 50…前席温度設定器(第1空調目標値設定手段)、 51…後席温度設定器(第2空調目標値設定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅林 誠 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 和久田 進 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の第1空調ゾーンの温度を検出す
    る第1内気温度検出手段(43)と、 前記第1空調ゾーンへ空調風を吹き出す第1空調ユニッ
    ト(1)と、 車室内の第2空調ゾーンの温度を検出する第2内気温度
    検出手段(44)と、 前記第2空調ゾーンへ空調風を吹き出す第2空調ユニッ
    ト(2)とを備え、 前記第2内気温度検出手段(44)は、前記第2空調ユ
    ニット(2)の作動と連動して前記第2空調ゾーンの気
    流が当たる位置に設けられ、 前記第1内気温度検出手段(43)が検出した第1検出
    温度を用いて算出される第1目標温度に基づいて前記第
    1空調ユニット(1)を制御するとともに、前記第2内
    気温度検出手段(44)が検出した第2検出温度を用い
    て算出される第2目標温度に基づいて前記第2空調ユニ
    ット(1)を制御する車両用空調装置において、 前記第1空調ユニット(1)が作動して前記第2空調ユ
    ニット(2)が停止した状態から、この第2空調ユニッ
    ト(2)も作動する状態に切り換わった後において、前
    記第1検出温度と前記第2検出温度との偏差が所定温度
    以上のときは、前記第2検出温度に代えて、前記第1検
    出温度から略前記所定温度離れた温度を用いて前記第2
    目標温度を算出し、前記偏差が前記所定温度以下のとき
    は、略前記第2検出温度を用いて前記第2目標温度を算
    出することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車室内の第1空調ゾーンの温度を検出す
    る第1内気温度検出手段(43)と、 前記第1空調ゾーンへ空調風を吹き出す第1空調ユニッ
    ト(1)と、 車室内の第2空調ゾーンの温度を検出する第2内気温度
    検出手段(44)と、 前記第2空調ゾーンへ空調風を吹き出す第2空調ユニッ
    ト(2)とを備え、 前記第2内気温度検出手段(44)は、前記第2空調ユ
    ニット(2)の作動と連動して前記第2空調ゾーンの気
    流が当たる位置に設けられ、 前記第1内気温度検出手段(43)が検出した第1検出
    温度を用いて算出される第1目標温度に基づいて前記第
    1空調ユニット(1)を制御するとともに、前記第2内
    気温度検出手段(44)が検出した第2検出温度を用い
    て算出される第2目標温度に基づいて前記第2空調ユニ
    ット(2)を制御する車両用空調装置において、 前記第1空調ユニット(1)が作動して前記第2空調ユ
    ニット(2)が停止した状態から、この第2空調ユニッ
    ト(2)も作動する状態に切り換わった後において、前
    記第1目標温度と前記第2目標温度との偏差が所定温度
    以上のときは、前記第2目標温度を前記第1目標温度か
    ら略前記所定温度離れた温度とし、前記偏差が前記所定
    温度以下のときは、前記第2目標温度を略この第2目標
    温度とすることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1空調ゾーンの第1空調目標値を
    設定する第1空調目標値設定手段(50)と、 前記第2空調ゾーンの第2空調目標値を設定する第2空
    調目標値設定手段(51)とを備え、 前記第1空調目標値と前記第2空調目標値との偏差が大
    きくなる程、前記所定温度を大きくすることを特徴とす
    る請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第1空調ゾーンは車室内の前席側空
    間であり、 前記第2空調ゾーンは車室内の後席側空間であることを
    特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の車両用
    空調装置。
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