JPH07172139A - 車両用前後席独立温調制御装置 - Google Patents

車両用前後席独立温調制御装置

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JPH07172139A
JPH07172139A JP34539193A JP34539193A JPH07172139A JP H07172139 A JPH07172139 A JP H07172139A JP 34539193 A JP34539193 A JP 34539193A JP 34539193 A JP34539193 A JP 34539193A JP H07172139 A JPH07172139 A JP H07172139A
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JP
Japan
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rear seat
room temperature
conditioning unit
air conditioning
temperature
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JP34539193A
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Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後席独立に温調制御可能な空調装置におい
て、後席用空調ユニットが停止している場合でも後席温
度を精度よく推定し、後席空調ユニットが停止状態から
作動状態に移行した際の送風量の吹き上がりや吹出温度
の急変を抑える。 【構成】 後席空調ユニットが停止している場合は、制
御上用いる後席室内温度を前席室温センサで検出された
温度に設定し、後席空調ユニットが停止している状態か
ら作動した場合には、後席室内温度を前席室温センサで
検出された温度から後席室温センサで検出された温度へ
徐々に変化する値とする。制御上用いる後席室内温度が
実際の後席空間温度から一時的に大きくずれることがな
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワンボックスカー等
の車両に用いられ、車両の前席空間と後席空間とを別々
に温調制御できる空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカーのように、前席室温セ
ンサを有した前席用空調ユニットと、後席室温センサを
有した後席用空調ユニットとを別々に備えた前後席独立
温調システムは、例えば特開平3−239621号公報
や特開平4−78710号公報等において公知となって
いる。このような温調システムにおいては、後席用空調
ユニットの吸い込み口が内気を導入する導入口のみであ
るため、後席室温センサはその吸い込み口に設置される
場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、後席用空調
ユニットは、車体後席側の側壁内に配置されるようにな
っているので、後席用空調ユニットのファン(リアファ
ン)が停止していると、後席室温センサは車両外壁部か
らの熱影響を受け易い。このため、例えば、夏期におい
て、前席用空調ユニットのみによって車室内の温調が安
定している時に後席用空調ユニットを作動させると、後
席室温センサで検出された温度TRrは実際の後席空間の
温度よりかなり高いものとなっているので、このような
信号を受けたコントロールユニットは後席空間が十分冷
却されていないと誤認してしまい、後席用空調ユニット
からの風量が一時的に吹き上がってしまう不都合がある
(図5(a)参照)。また、冬期においても同様の理由
から、後席用空調ユニットを後から作動させた場合に
は、一時的に熱風が吹き上がってしまう不都合がある。
【0004】このように後席室温センサの出力を直接用
いることによる不都合を解決するために、特公平4−1
7367号公報に示されるように、後席室内温度を後席
設定温度に等しいとして後席室内温度を推定し、吹き上
がりを抑えることも考えられるが、実際には、前席用空
調ユニットによる温調の影響で後席室内温度は変化して
いるため、推定精度はあまりよくないものであった。
【0005】そこで、この発明においては、上記問題点
を解消し、後席温度を精度よく推定し、後席用空調ユニ
ットが停止状態から作動状態に移行した際の送風量の吹
き上がりや吹出空気温度の急変を抑えることができる車
両用前後席独立温調制御装置を提供することを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の要
旨とするところは、前席空間の温度を検出する前席室温
センサと、これとは別に設けられた後席空間の温度を検
出する後席室温センサと、前記前席空間へ吹き出される
風状態を制御する前席用空調ユニットと、前記後席空間
へ吹き出される風状態を制御する後席用空調ユニット
と、前記後席用空調ユニットの停止時には、前記後席用
空調ユニットの制御因子の1つである後席室内温度を前
記前席室温センサで検出された温度とし、前記後席用空
調ユニットの始動時には、前記後席室内温度を前記前席
室温センサで検出された温度から前記後席室温センサで
検出された温度にかけて徐々に変化させた値とする制御
因子補正手段とを設けたことにある。
【0007】
【作用】したがって、後席用空調ユニットが停止してい
る状態においては、後席用空調ユニットの制御因子の1
つである後席室内温度が前席室温センサで検出された温
度に設定されるので、後席室温センサの周辺に気流がな
く、車両外壁部からの熱影響があっても、実際の後席室
温に近い値を推定することができる。また、後席用空調
ユニットが停止している状態から作動した場合には、外
部からの熱で温められた後席室温センサの出力をそのま
ま用いないで、後席用空調ユニットの制御因子である後
席室内温度を前席室温センサで検出された温度から後席
室温センサで検出された温度へ徐々に変化させるように
したので、後席用空調ユニットを後から作動させても、
実際の後席室温からかけ離れた温度が制御因子になる虞
れがなくなり、そのため、上記課題を達成することがで
きるものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0009】図1において、車両用空調装置は、前席用
空調ユニット1と後席用空調ユニット2とを備えてお
り、前席用空調ユニット1は、前席空間17よりも前方
に位置する車両の所定収納空間に配置されており、空調
ダクト3の最上流側にインテ−クドア切替装置4が設け
られ、このインテ−クドア切替装置4は内気入口5と外
気入口6とが分かれた部分にインテ−クドア7が配置さ
れ、このインテ−クドア7をアクチュエ−タ8により操
作して空調ダクト3内に導入する空気を内気と外気とに
選択し、所望の吸入モ−ドが得られるようになってい
る。
【0010】送風機9は、空調ダクト3内に空気を吸い
込んで下流側に送風するもので、この送風機9の後方に
はエバポレ−タ10とヒータコア11が配置されてい
る。
【0011】さらに、ヒ−タコア11の上流側にはエア
ミックスドア12が設けられており、このエアミックス
ドア12の開度をアクチュエ−タ13により調節するこ
とで、前記ヒ−タコア11を通過する空気とヒ−タコア
11をバイバスする空気との割合が変えられ、吹き出し
空気の温度が制御されるようになっている。尚、エアミ
ックスドア12は、開度0%でヒータコア11をバイパ
スする空気割合が最小となり、開度100%でヒータコ
ア11を通過する空気割合が最大となる。
【0012】そして、前記空調ダクト3の最下流側は、
デフロスト吹出口14、ベント吹出口15、及び足元吹
出口16に分かれて前席空間17に開口しており、その
分かれた部分にモ−ドドア18〜20が設けられ、この
モードドア18〜20をアクチュエ−タ21で制御する
ことで吹出モ−ドが変更されるようになっている。
【0013】これに対して、後席用空調ユニット2は、
車両後席側の例えば側壁内に組み込まれているもので、
後席空間22の空気のみを導入する導入口23を有し、
この導入口23に臨むように空調ダクト24の最上流側
に送風機25が設けられ、その後方に前席用空調ユニッ
ト1と同様にエバポレータ26とヒータコア27とが配
置されている。
【0014】このヒータコア27の前方にもエアミック
スドア28が設けられており、このエアミックスドア2
8の開度をアクチュエ−タ29により調節することで、
前記ヒ−タコア27を通過する空気とヒ−タコア27を
バイバスする空気との割合が変えられ、吹き出し空気の
温度が制御されるようになっている。尚、このエアミッ
クスドア28も、開度0%でヒータコア27をバイパス
する空気割合が最小となり、開度100%でヒータコア
27を通過する空気割合が最大となる。
【0015】さらに、前記ヒータコア27の下流側は、
ベント吹出口30と足元吹出口31に分かれて後席空間
22に開口しており、この分かれた部分にモードドア3
2、33が設けられ、このモードドア32、33をアク
チュエータ34で操作することで吹出モードを切り換え
れるようになっている。
【0016】尚、前記前席用空調ユニット1と後席用空
調ユニット2のエバポレ−タ10、26は、共通するコ
ンプレッサ、コンデンサ、エクスパンションバルブ等と
共に配管結合されて冷凍サイクルを構成している。
【0017】そして、各種ドア7、12、18〜20、
28、32、33を駆動するアクチュエータ8、13、
21、29、34や送風機9、25は、コントロールユ
ニット35からの出力信号に基づいて駆動制御されるよ
うになっている。このコントロールユニット35は、各
種ドアや送風機等を駆動制御する駆動回路、この駆動回
路を制御するマイクロコンピュータ、このマイクロコン
ピュータに信号を入力する入力回路等を有して構成され
た周知のもので、マイクロコンピュータは、中央演算処
理(CPU)、ROM、RAM、A/D変換器等を備え
ている。コントロールユニット35の入力回路には、前
席空間の温度を検出する前席室温センサ36からの信号
Frの他に、外気温を検出する外気温センサ37からの
信号TaD、日射量を検出する日射センサ38からの信号
S 、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ39
からの信号TW 、後席空間の温度を検出する後席室温セ
ンサからの信号TRrが入力されるようになっている。こ
こで、前席室温センサ36は、例えばインストールパネ
ル等に取り付けられており、後席室温センサ40は、後
席用空調ユニット2の導入口23に配置されている。
【0018】また、コントロールユニット35には、前
席用空調ユニット1の作動状態を設定するフロントコン
トロールパネル41からの信号と、後席用空調ユニット
2の作動状態を設定するリアコントロールパネル42か
らの信号も入力されるようになっている。
【0019】図2において、前記コントロールユニット
35による空調制御例がフローチャートとして示され、
以下これについて説明すると、コントロールユニット3
5は、ステップ52において、各種センサ36〜40や
コントロールパネル41、42からの信号を入力し、次
のステップ54において、イグニッションスイッチが投
入された後に始めてこのステップを通過したか否かを判
定する。ここで、イグニッションスイッチの投入後初回
の判定である場合には、ステップ56に進んで切替えフ
ラグF1を”0”にセットしてステップ58へ進み、2
回目以降の判定であれば、ステップ58へ直接進む。
【0020】ステップ58においては、後席用空調ユニ
ット2の送風機(リアファン)25が作動しているか否
かを判定する。リアFAN25が停止していると判定さ
れた場合(NO)、即ち、後席用空調ユニット2が停止
している場合には、ステップ60へ進み、切替えフラグ
F1を”1”にセットした後に、ステップ62におい
て、後席用空調ユニットの制御因子の1つである後席室
内温度T' Rrを前席室内温度センサ36で検出された温
度(前席室内温度TFr)で代用する。
【0021】これに対して、ステップ58でリアFAN
25が作動していると判定された場合には、ステップ6
4へ進み、切替えフラグF1が”1”にセットされてい
るか否かを判定する。F1が”1”であれば、ステップ
66において、タイマをスタートさせて計時を開始し、
次のステップ68において、計時を開始してから所定時
間α(例えば20秒)経過したか否かを判定する。
【0022】ステップ68で所定時間α経過していない
と判定された場合には、ステップ70へ進み、後席用空
調ユニットの制御因子の1つである後席室内温度T' Rr
として、前席室温センサ36の出力TFrから後席室温セ
ンサの出力TRrへ所定時間αかけて徐々に変化させた値
を用いる。ここで、TRrは、後席用空調ユニットが作動
すると、夏期であれば徐々に低下するし、冬期であれば
徐々に上昇してくるので、TFrからTRrにかけて徐々に
変化させる手法としては、例えば、T' Rr=kTFr
(1−k)TRrのkを1から0にかけて徐々に変化させ
るようなものであってもよい。
【0023】前記ステップ64で切替え信号F1が”
1”にセットされていないと判定された場合、またはス
テップ68で計時を開始してから所定時間α経過したと
判定された場合には、ステップ72へ進み、切替えフラ
グを”0”にセットし、次のステップ74において、後
席室内温度T' Rrとして後席室内温度センサの出力TRr
を用いる。
【0024】そして、上記ステップ62、70または7
4の処理の後には、図4に示すミックスドア制御と風量
制御がおこなわれ、これら処理を含む他の処理を経た後
に図2のT' Rrの設定処理が繰り返し行われる。
【0025】しかして、後席室内温度T' Rrは、図3に
示されるように、イグニッションスイッチの投入前では
前席室温センサ36の出力値TFrに等しく、投入して所
定時間α経過した後には、後席室内温度センサ40の出
力値TRrに等しくなり、投入してから所定時間αまでの
間は、TFrからTRrにかけて徐々に変化する。
【0026】図4に示すエアミックスドア12、28と
送風量の制御は、ステップ80において前席用空調ユニ
ットの空調機器を制御するための制御信号を下記する数
式1に基づいてフロント総合信号TF として演算し、次
のステップ82において、後席用空調ユニットの空調機
器を制御するための制御信号を下記する数式2に基づい
てリア総合信号TR として演算する。
【0027】
【数式1】TF =(TFr−25)+KFA(TaD−25)
+KFSS −KFSET(T' FSET−25)+CF
【0028】
【数式2】TR =(T' Rr−25)+KRA(TaD−2
5)+KRSS −KRSET(T' RSET−25)+KF (T
Fr−25)+CR
【0029】ここで、KFA、KFS、KFSETは、外気温度
の項、日射量の項、前席設定温度の項にそれぞれ付加さ
れたゲインであり、CF は補正項を表す。また、KRA
RSRSET、KF は、外気温度の項、日射量の項、後席
設定温度の項、前席室温の項にそれぞれ付加されるゲイ
ンであり、CR は補正項を表す。
【0030】次にステップ84においては、前席側空間
に吹き出す空気の目標温度(フロント目標吹出し温度)
FOF を下記する数式3によって演算し、ステップ86
においては、後席側空間に吹き出す空気の目標温度(リ
ア目標吹出し温度)TROF を下記する数式4によって演
算する。
【0031】
【数式3】TFOF =aF F +bF
【0032】
【数式4】TROF =aR R +bR
【0033】ここで、aF はTF に対する比例定数であ
り、bF は補正項を表す。また、aR はTR に対する比
例定数であり、bR は補正項を表す。
【0034】しかる後に、ステップ88において、フロ
ント目標吹出し温度TFOF と水温TW とに基づき、下記
する数式5によって前席用空調ユニット1のエアミック
スドア12の目標開度θFAを演算し、その目標開度にな
るようエアミックスドア12を駆動制御する。また、ス
テップ90において、リア目標吹出し温度TROF と水温
W とに基づき、下記する数式6によって後席用空調ユ
ニット2のエアミックスドア28の目標開度θRAを演算
し、その目標開度になるようエアミックスドア28を駆
動制御する。
【0035】
【数式5】θFA=100((TFOF −TFe)/(TW
Fe)−GF )/FF
【0036】
【数式6】θRA=100((TROF −TRe)/(TW
Re)−GR )/FR
【0037】ここで、TFeとTReは、エアコン通常制御
モード、経済制御モード、エアコンOFFモード毎に設
定される温度で、エアコン通常制御モードと経済制御モ
ードでは予め決定された所定温が代入され、エアコンO
FFモードでは、TFeに外気温センサ37によって検出
された温度が、TReに後席室温センサ40によって検出
された温度がそれぞれ代入される。また、GF 、FF
R 、FR は実験等で事前に決定された定数である。
【0038】以上のエアミックスドア12、28の開度
制御が終わると、ステップ92へ進み、同ステップに示
される特性が得られるように、フロント総合信号TF
基づいて前席用空調ユニット1の送風機回転数が演算さ
れると共に、リア総合信号TR に基づいて後席用空調ユ
ニット2の送風機回転数が演算される。これら送風機回
転数は、送風機9、25に印加する電圧の形で演算され
るもので、総合信号の中間域において低速(LOW)に
設定され、中間域からずれるほど高速(HI)に至まで
連続的に大きくなる。また、総合信号が非常に大きくな
る例えば夏期等においては、送風機回転数がHIより大
きくなるMAX−HIとなる。
【0039】上記構成において、例えば夏期に前席用空
調ユニット1と後席用空調ユニット2とが作動して車室
内が安定した温調状態にあるものとする。その状態か
ら、後席用空調ユニット2を停止させた場合(リアファ
ン25を停止させた場合)を想定すると、後席用空調ユ
ニット2は車体の側壁内に配置されているので、車両外
部からの熱が伝達して暖められやすく、後席室内センサ
の出力(TRr)は図5(a)に示されるように、徐々に
高くなってくる。
【0040】車室内は後席用空調ユニット2が停止した
ことによって多少の温調変動はあるものの、前席用空調
ユニット1によって所望の温調状態がほぼ維持される。
ところが、後席室温センサ40の出力は、実際の後席空
間の温度から徐々にずれて外部から伝達する外気温度や
日射温度と平衡をなす温度を示すようになるので、再び
後席用空調ユニット2が作動し始めた場合に、この後席
室温センサ40の出力をそのままリア総合信号TR の演
算に用いると、TR が大きな値となり、図5(a)の破
線で示されるように、リアファン25の吹き上がりが生
じる。
【0041】しかしながら、本発明によれば、図2又は
図3で示されるように、リア総合信号TR の演算に用い
る後席室内温度(T' Rr)は、後席用空調ユニット2が
停止している場合には、前席室温センサ36の出力TFr
と等しくなるので、後席用空調ユニット2が停止して後
席室温センサ40の周囲に気流がない場合でも、後席室
温を精度よく推定でき、また、後席用空調ユニット2が
停止状態から作動状態に移行した場合には、T' Rrを前
席室温センサ36の出力TFrから後席室温センサ40の
出力TRrにかけて徐々に切り換えることで、後席室温セ
ンサ40の出力が実際の後席空間温度に収束するまでの
間も制御因子である後席室内温度T' Rrの激変を抑える
ことができるので、リア総合信号TR の大きな変動がな
くなり、図5(b)の破線で示されるように、リアファ
ン25の吹き上がりがなくなる。
【0042】また、リア総合信号TR に大きな変動が生
じれば、ステップ90で得られるエアミックスドア28
の目標開度θFAも大きく変化し、吹出温度が急激に変化
する虞れもあるが、本発明によれば、後席用空調ユニッ
ト2が停止状態から作動状態に移行してもリア総合信号
R に大きな変動がないので、吹出温度の急変もなくな
る。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
後席用空調ユニットの停止時には、制御因子の1つであ
る後席室内温度が前席室温センサで検出された温度に設
定されるので、後席室温センサの周囲に気流がなくても
後席室温を精度よく推定できる。
【0044】また、後席用空調ユニットが停止している
状態から作動した場合には、制御因子の1つである後席
室内温度を前席室温センサで検出された温度から後席室
温センサで検出された温度へ徐々に変化させるようにし
たので、後席用空調ユニットを後から作動させても、実
際の後席室温からかけ離れた温度が制御因子となる虞れ
がなくなり、送風量の一時的は吹き上がりや不快な温度
の吹出しを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前後席独立温調可能な空調制御装置を示す概略
構成図である。
【図2】図2は、コントロールユニットによる後席室内
温度T' Rrの設定処理例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、前席用空調ユニットによる温調安定時
に、後席用空調ユニットを作動させた場合の後席室内温
度T' Rrの変化例を示す特性線図である。
【図4】図4は、コントロールユニットによるエアミッ
クスドア開度と送風量の制御例を示すフローチャートで
ある。
【図5】図5は、後席用空調ユニットを停止状態から作
動させた時の室内温度の変化と、ファン電圧の変化を示
す特性線図であり、図5(a)は、従来の制御装置を、
図5(b)は、本発明の制御装置をそれぞれ示す特性線
図である。
【符号の説明】
1 前席用空調ユニット 2 後席用空調ユニット 36 前席室温センサ 40 後席室温センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前席空間の温度を検出する前席室温セン
    サと、 これとは別に設けられた後席空間の温度を検出する後席
    室温センサと、 前記前席空間へ吹き出される風状態を制御する前席用空
    調ユニットと、 前記後席空間へ吹き出される風状態を制御する後席用空
    調ユニットと、 前記後席用空調ユニットの停止時には、前記後席用空調
    ユニットの制御因子である後席室内温度を前記前席室温
    センサで検出された温度とし、前記後席用空調ユニット
    の始動時には、前記後席室内温度を前記前席室温センサ
    で検出された温度から前記後席室温センサで検出された
    温度にかけて徐々に変化させた値とする制御因子補正手
    段とを有することを特徴とする車両用前後席独立温調制
    御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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