JPH0727254Y2 - 自動車用空調装置のデミスト制御装置 - Google Patents

自動車用空調装置のデミスト制御装置

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JPH0727254Y2
JPH0727254Y2 JP7204888U JP7204888U JPH0727254Y2 JP H0727254 Y2 JPH0727254 Y2 JP H0727254Y2 JP 7204888 U JP7204888 U JP 7204888U JP 7204888 U JP7204888 U JP 7204888U JP H0727254 Y2 JPH0727254 Y2 JP H0727254Y2
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隆司 大沢
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株式会社ゼクセル
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、コンプレツサのオンオフ温度を周期的に変
えてデミストサイクリング制御を行なう自動車用空調装
置のデミスト制御装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に窓ガラスのデミストを行なう場合、コンプレツサ
のオンオフ設定温度を0℃にしてコンプレツサの稼動率
を調節しても充分なデミストを期待できないことが分つ
ており、この点を改善するために第5図に示すようなサ
イクリング制御が考えられている。
これは、コンプレツサをオンオフさせるサーモスイツチ
の設定値をエバポレータ後方の空気目標温度が0℃より
低いところまで一旦下げて除湿能力を高めるようにした
ものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来のサイクリング制御によれば、サー
モ設定値の切換えが一定の周期で行なわれるので、エバ
ポレータの温度が0℃以下となつてからコンプレツサが
オフするまでの時間(T)が長いと、エバポレータが低
温になり過ぎ、吸入空気の湿度が高い場合には多く出る
凝縮水のためにエバポレータが凍結して除湿能力が低下
してしまう不都合があつた。これに対して、吸入空気の
湿度は低いが除湿して自動車の窓ガラスの曇りを防止し
ておきたい場合には、凝縮水もあまり出ないことからエ
バポレータの温度が0℃をかなり下回つても除湿能力が
落ちる虞れがないので、できるだけコンプレツサを長く
作動させておきたい。
そこで、この考案においては、吸入空気の湿度条件を加
えてオンオフ設定値の切換時間を変更し、特に高湿度時
のエバポレータの凍結も防いで、エバポレータの除湿能
力を最大限に活用できる自動車用空調装置のデミスト制
御装置を提供することを課題としている。
(課題を解決するための手段) しかして、この考案の要旨とするところは、コンプレッ
サのオンオフ温度の設定値を第1の設定値とこれより大
きい第2の設定値とに周期的に切換えてデミスト制御を
行なう自動車用空調装置のデミスト制御装置において、
エバポレータを通過する前の空気の湿度を検出する湿度
検出器と、前記湿度検出器で検出された湿度が高くなる
ほど前記第1の設定値を第2の設定値へ切り換えるまで
の時間を短くする手段とを具備したことにある。
(作用) したがつて、コンプレツサの稼動時間が吸入空気の湿度
を検出する湿度検出器からの出力に応じて調節されるよ
うになるので、凝縮水によるエバポレータの凍結の虞れ
が少ない低湿時ではエバポレータの温度を低く、凝縮水
が多く出る高湿時ではエバポレータの温度を低湿時より
も高くしておくことができ、そのため、上記課題を達成
することができるものである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
第1図において、車両用空調装置は、空調ダクト1の最
上流側にインテークドア切換装置2が設けられ、このイ
ンテークドア切換装置2は、内気入口3と外気入口4と
が分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、この内
外気切換ドア5をアクチユエータ6により操作して空調
ダクト1内に導入する空気を内気と外気とに選択できる
ようになつている。
送風機7は、空調ダクト1内に空気を吸込んで下流側に
送風するもので、この送風機7の後方にはエバポレータ
8とヒータコア9とが設けられている。
エバポレータ8は、コンプレツサ10、コンデンサ11、リ
キツドタンク12及びエクスパンシヨンバルブ13と共に配
管結合されて冷房サイクルを構成しており、前記コンプ
レツサ10は、自動車のエンジン14に電磁クラツチ15を介
して連結され、この電磁クラツチ15を断続することでオ
ンオフ制御される。また、ヒータコア9は、エンジン14
の冷却水が循環して空気を加熱するようになつている。
このヒータコア9の前方には、エアミツクスドア16が設
けられており、このエアミツクスドア16の開度をアクチ
ユエータ17により調節することで、ヒータコア9を通過
する空気と、ヒータコア9をバイパスする空気との量が
変えられ、その結果、吹出空気の温度が制御されるよう
になつている。
そして、前記空調ダクト1の下流側は、デフロスト吹出
口18、ベント吹出口19及びヒート吹出口20に分かれて車
室21に開口し、その分かれた部分にモードドア22a,22b
が設けられ、このモードドア22a,22bをアクチユエータ2
4a,24bで操作することにより所望の吹出モードが得られ
るようになつている。
25はエバポレータよりも上流側に取付けられ、該エバポ
レータ8を通過する前の吸入空気の湿度(Hint)を検出
する湿度検出器、26はエバポレータ8又はエバポレータ
8の下流側に設けられてエバポレータ8の温度又はエバ
ポレータ8を通過した空気の温度TEを検出するダクトセ
ンサ、27は車室内の温度を検出する車室内温度検出器、
28は車室外の温度を検出する車室外温度検出であり、こ
れらの出力信号は、信号選択を行なうマルチプレクサ
(MPX)31を介してA/D変換機32へ入力され、ここでデジ
タル信号に変換されてマイクロコンピユータ33へ入力さ
れる。
更に、マイクロコンピユータ33には、操作パネル34から
の出力信号が入力される。この操作パネル34は、送風機
7の回転速度をLOW,MED,HI,MAX HIに切換えるマニユア
ルスイツチ35a〜35d、コンプレツサを稼動させるA/Dス
イツチ36、内気又は外気導入のための切換スイツチ37、
吹出モード切換のためのモードスイツチ38a〜38d及び温
度設定器39、前記送風機の回転速度、吸入及び吹出モー
ドを自動制御するAUTOスイツチ40及び前記スイツチ群の
操作をOFFとするOFFスイツチ42を備えている。
温度設定器39は、アツプダウンスイツチ39aとその表示
部39bとよりなり、このスイツチ39aの操作で表示部39b
に示される設定温度を所定の範囲で変えることができる
ようにしたものである。尚、温度設定器としては、テン
プレバーをスライドさせる方式のものであつても差し支
えない。
マイクロコンピュータ33は、図示しない中央処理装置
(CPU)、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセス
メモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を持つそれ自体
周知のもので、前述した各種入力信号に基づいて、前記
アクチユエータ6,17,24a,24bの駆動制御、コンプレツサ
10のオンオフ制御及び送風機7の回転制御を行なう。
第2図において、上記マイクロコンピユータ33によるコ
ンプレツサ10の制御作動例がフローチヤートとして示さ
れ、マイクロコンピユータ33は、まず電源が投入されて
いることによつてステツプ50から実行を開始し、次のス
テツプ52へ進んで湿度検出器25等からの各種信号をマル
チプレクサ31及びA/D変換器32を介して入力し、RAMの所
定領域に格納する。
そして、次のステツプ54において車室外温度TAが所定値
(α,β)よりも低いか否かを判定し、デミスト制御の
必要の有無を判断する。即ち、このステツプ54で車室外
温度TAが所定値(β)以上であれば、車両の窓ガラスが
曇りやすい外部環境ではないので、ステツプ56へ進んで
デミストのサイクリング制御を停止し、逆に、TAが所定
値(α)以下であれば、デミストのサイクリング制御を
行なう必要があるので、ステツプ58へ進む。
ステツプ58においては、湿度検出器25で検出される湿度
が所定値(H1,H2)以上であるか否かを判定する。この
判定制御を必要とする理由は、サイクリング制御を湿度
(Hint)を考慮して行ないたいわけであるが、一般の湿
度検出器25は、湿度があまり低いと(例えば、20〜30%
RH)検出能力を失なつてしまうため、予め信頼できる湿
度の下限を設定しておき、それ以下であればサイクリン
グ制御のパラメータから湿度(Hint)を除くようにする
ためである。
具体的には、ステツプ58で湿度(Hint)が所定値(H1
RH)以下であると判定されると、ステツプ60へ進み、車
室外温度(TA)のみをパラメータとして、例えば(1)
式によりエバポレータ8の温度が0℃より低くなつてか
ら、コンプレツサ10のオンオフ設定値が切換わるまでの
時間(エバポレータ後方の目標温度t2をこれより大きい
目標温度t1へ切り換えるまでの時間:T)が演算され、こ
れに基づいてデミストのサイクリング制御を行なう。
T=K3・TA+C2……(1)式 但し、K3,C2は演算定数であり、K1>0である。
これに対して、ステツプ58で湿度(Hint)が所定値(H2
%RH)以上であると判定されると、ステツプ62へ進み、
このステツプ62で同様の時間(T)が例えば(2)式に
より演算され、このTをもとにデミストのサイクリング
制御が行なわれる。
T=K1・TA−K2・Hint+C1……(2)式 但し、K1,K2,C1は演算定数であり、K1>0,K2>0であ
る。
したがつて、ステツプ62の制御が可能になる湿度範囲で
は、第3図にも示されるように、低湿度(Hint1)にお
いては(2)式によりコンプレッサのオンオフ設定値を
切り換えるまでの時間(T)が長い時間(T1)となり
(2a式)、高湿度(Hint2)になるほどTが短くT2とな
る(2b式)、 T1=K1・TA−K2・Hint1+C1…(2a)式 T2=K1・TA−K2・Hint2+C1…(2b)式 但し、Hint1<Hint2である。
これにより、設定値を切り換えるまでの時間(T)が長
い低湿度時においては、オンオフ設定値が切換わるまで
コンプレツサ10は稼動し続けるので、エバポレータ8自
体もかなり低温(t3)にまで達し、除湿能力を高める。
一方、時間(T)が短い高湿時においては、コンプレツ
サ10の稼動時間も短くなるので、エバポレータ8は、低
湿時よりも高い温度(t4)までしか下がらず、凝縮水に
よりエバポレータ8が凍結する虞れを少なくする。
尚、この実施例においては、エバポレータ8の温度が0
℃より低くなつてからコンプレツサ10のオンオフ設定値
が切換わるまでの時間Tを湿度(Hint)に応じて変える
ようにしたので、デミストのサイクリング周期も異なつ
てくるが、第4図に示すようにサイクリング周期(T3
T4)は固定しておき、湿度に応じてオンオフ設定値が切
り換わるまでの時間(T3又はT4)を例えば(3)式のよ
うに変更するようにしてもよいものである。
T3′=T3+K・Hint T4′=T4−K・Hint……(3)式 但し、Kは演算定数でであり、K>0である。
(考案の効果) 周期的にコンプレッサのオンオフ温度の設定値を切り換
えるに際し、第1の設定値からこれより大きい第2の設
定値へ切り換えるまでの時間を湿度に応じて変更し、エ
バポレータの温度を低湿度では低く、高湿時では低湿時
よりも高く調節するようにしたので、高湿時においては
エバポレータの凍結を除いて除湿能力の低減を防止で
き、また低湿時においてもエバポレータの除湿能力を最
大限に活用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す構成図、第2図は同上
に用いられるマイクロコンピユータのコンプレツサ制御
の作動例を示すフローチヤート、第3図はエバポレータ
後方の目標温度とエバポレータ又はエバポレータ後方の
実際の温度TEとの特性曲線を示す線図、第4図はこの考
案の他の実施例を示す特性線図、第5図は従来の制御例
を示す特性線図である。 8……エバポレータ、10……コンプレツサ、25……湿度
検出器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサのオンオフ温度の設定値を第
    1の設定値とこれより大きい第2の設定値とに周期的に
    切換えてデミスト制御を行なう自動車用空調装置のデミ
    スト制御装置において、エバポレータを通過する前の空
    気の湿度を検出する湿度検出器と、前記湿度検出器で検
    出された湿度が高くなるほど前記第1の設定値を第2の
    設定値へ切り換えるまでの時間を短くする手段とを具備
    した自動車用空調装置のデミスト制御装置。
JP7204888U 1988-05-31 1988-05-31 自動車用空調装置のデミスト制御装置 Expired - Lifetime JPH0727254Y2 (ja)

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