JP3306449B2 - 車両用空調装置の内外気制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の内外気制御装置

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JP3306449B2
JP3306449B2 JP16633797A JP16633797A JP3306449B2 JP 3306449 B2 JP3306449 B2 JP 3306449B2 JP 16633797 A JP16633797 A JP 16633797A JP 16633797 A JP16633797 A JP 16633797A JP 3306449 B2 JP3306449 B2 JP 3306449B2
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優 ▲広▼瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特にオートエアコンにおける内外気制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、所謂オートエアコンの内外気制御
では、例えば外気温、内気温、車室内の設定温度等に基
づいて、空調風の目標吹出温度を算出し、この目標吹出
温度が低いときには内気循環モード、上記目標吹出温度
が高いと外気導入モードとしている。この理由として
は、目標吹出温度が高いときには、通常冬場の暖房時で
あるので、窓ガラスの防曇を考慮すると外気導入モード
が良い。
【0003】また、例えば、夏期において炎天下駐車に
よって車室内が高温状態になったときには、冷房能力を
高めるために内気循環モードとしている。そして、車室
内の温度がある程度下がり、車室内の冷房負荷が小さく
なる、つまり、目標吹出温度が所定値より高くなると、
車室内に新鮮な空気を導入するために、自動的に外気導
入モードに切り換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、車速が低く、例えば車両停止中に内気循環
モードから外気導入モードに切り換わると、空調風の吹
出温度が上昇して、乗員に不快感を与えるという問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明者らは、
内外気切換部材の制御と、車速との関係を検討した結
果、以下の事が分かった。通常、車両には空調ケース内
に外気導入をするために外気導入ダクトが設けられてお
り、例えば、夏場において車両が停止状態でさらに車両
用空調装置が内気循環モードであったとすると、外気導
入ダクト内には換気作用が働かず、外気導入ダクト内の
空気が日射やエンジンの排熱により熱っしられる。
【0006】そして、この際、車室内の冷房負荷が所定
値より小さくなって内気循環モードから外気導入モード
に切り換わったとする。すると、車室内空気の温度より
高く、外気導入ダクト内の高温の外気が空調ケース内に
導入されるので、空調風の吹出温度が上昇して乗員に不
快感を与えるという問題が発生する。そこで、上記問題
を解決するために、請求項1記載の発明では、内外気制
御手段(6、17)は、冷房負荷(TAO)が所定切換
値(B)より小さくなると内気循環モードから車室内空
気の導入風量が小さく、かつ車室外空気の導入風量が大
きくするように内外気切換部材(16)を制御するよう
に構成された車両用空調装置の内外気切換装置であっ
て、車速(spd)が低くなると、所定切換値(B)に
おける冷房負荷が小さくなるように補正する補正手段
(S5)を有することを特徴としている。
【0007】これにより、補正手段により、車速が低く
なると所定切換値における冷房負荷が小さくなるように
補正されるので、車速が高いときに比べ、車速が低いと
きには、車室内の冷房負荷がさらに小さくなるまでは、
内気循環モードを保持し易くなる。この結果、車速が低
いときに、外気導入ダクト内に高温の外気が空調ケース
内に導入されにくくなるので、空調風の吹出温度の上昇
を未然に防止でき、乗員に不快感を与えることを防止で
きる。
【0008】また、請求項3記載の発明では、冷房負荷
が小さくなると内外気切換部材(16)を車室内空気の
導入風量が小さく、かつ車室外空気の導入風量が大きく
なるような方向に作動させるように目標値(SWI)を
決定するように構成された車両用空調装置の内外気制御
装置であって、車速が低くなると、目標値(SWI)を
内気循環目標値(X)側に補正する補正手段(S)を有
することを特徴としている。
【0009】これにより、補正手段により、車速が低く
なると目標値を内気循環目標値側に補正されるので、車
速が高いときに比べ、車速が低いときには内気循環モー
ドを保持し易くなる。この結果、車速が低いときに、外
気導入ダクト内に高温の外気が空調ケース内に導入され
にくくなるので、空調風の吹出温度の上昇を未然に防止
でき、乗員に不快感を与えることを防止できる。
【0010】 〔発明の詳細な説明〕
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1な
いし図5に基づいて説明する。まず本実施形態の全体構
成について図1を用いて説明する。車両用空調装置1
は、車室内に空調空気が導入される空調ケース2と、こ
のケース2内に空気を導入し車室内へ送風する送風機3
と、冷房手段を構成する冷凍サイクル4と、暖房手段を
構成する温水回路5と、エアコン制御装置6とを備えて
いる。
【0012】空調ケース2の空気下流側部位には分岐ケ
ース2a〜2cが接続されている。このうち分岐ケース
2aの先端は、車両の窓ガラス10の内面に向けて空気
を吹き出すためのデフロスタ吹出口7に接続され、分岐
ケース2bの先端は、乗員の上半身に向けて空気を吹き
出すためのフェイス吹出口8に接続され、分岐ケース2
cの先端は、乗員の足元に向けて空気を吹き出すための
フット吹出口9に接続されている。
【0013】各吹出口7〜9は、分岐ケース2a〜2c
の上流開口部に設けられた吹出口切換ドア11,12に
よって開閉される。この吹出口切換ドア11,12は、
図示しないリンク機構を介して、サーボモータのような
駆動手段13(図2参照)によって駆動される。送風機
3は、ブロワケース3a、遠心式ファン3b、およびそ
の駆動手段としてのブロワモータ3cよりなり、ブロワ
モータ3cへの印加電圧(ブロワ電圧)に応じて送風量
が決定される。
【0014】ブロワケース3aの空気入口部には、空調
ケース2内に車室内空気(以下、内気)を導入するため
の内気導入口14と、空調ケース2内に車室外空気(以
下、外気)を導入するための外気導入口15とが形成さ
れた内外気切換箱50が接続されている。また、この外
気導入口15には、実際には車両のアッパーカウルに開
口した図示しない外気取入口と図示しない外気導入ダク
トにて接続されている。
【0015】上記内外切換箱50には、例えばサーボモ
ータのような駆動手段17(図2参照)によって駆動さ
れる内外気切換ドア16が設けられており、この内外気
切換ドア16によって内気導入口14から空調ケース2
内へ導入される内気導入風量、および外気導入口15か
ら空調ケース2内に導入される外気導入風量とが制御さ
れる。
【0016】冷凍サイクル4は、車室内を冷房する冷房
手段を構成するとともに、車両窓ガラス10の曇りを除
去する除湿手段を構成する周知のものであり、具体的に
は冷媒圧縮機18、冷媒凝縮器19、レシーバ20、減
圧装置21、および冷媒蒸発器22により構成され、冷
媒配管24によって接続されている。このうち冷媒圧縮
機18は、電磁クラッチ25を介して車両の走行用エン
ジン26によって駆動され、冷媒蒸発器22側からのガ
ス冷媒を圧縮して高温高圧冷媒とし、この高温高圧冷媒
を冷媒凝縮器19側に吐出する。
【0017】冷媒凝縮器19は、クーリングファン27
の送風を受けて、冷媒圧縮機18が吐出した高温高圧冷
媒を凝縮液化する。レシーバ20は、冷媒凝縮器19か
らの冷媒を気液分離するとともに、冷凍サイクル4中の
余分な冷媒を蓄える。減圧装置21は、レシーバ20か
らの液冷媒を減圧膨張して低温低圧冷媒とするもので、
具体的には、冷媒蒸発器22の出口配管を流れる冷媒の
過熱度が一定となるように、自身を通過する冷媒流量を
調節する温度作動式膨張弁で構成されている。
【0018】冷媒蒸発器22は、空調ケース2内に配置
されており、送風機3からの空気との熱交換によって前
記低温低圧冷媒を蒸発させる。温水回路5は、車室内を
暖房する暖房手段を構成するものであり、具体的には、
空調ケース2内のうち冷媒蒸発器22の空気下流側に配
設され、エンジン冷却水を熱源として空調ケース2内の
空気を加熱する加熱器としてのヒータコア28と、この
ヒータコア28に接続された温水配管29とからなる。
【0019】このうちヒータコア28は、冷媒蒸発器2
2からの冷風がヒータコア28をバイパスするバイパス
通路30を形成するように、ケース2内に配設されてい
る。そして、前記冷風のうち、ヒータコア28を通過す
る空気量とバイパス通路30を通過する空気量との割合
は、ヒータコア28の空気上流側に設けられたエアミッ
クスドア31の位置によって調節される。このエアミッ
クスドア31は、図示しないリンク機構を介して、サー
ボモータのような駆動手段32(図2参照)によって駆
動される。
【0020】エアコン制御装置6は、空調制御に係わる
制御プログラムや各種演算式等が記憶されたマイクロコ
ンピュータの他に、ROM、RAM、I/Oポート、A
/D変換器等(いずれも図示しない)を内蔵する周知の
もので、図2に示すように、エアコン操作パネル33か
ら出力される操作信号と、後述する各種センサからの検
出信号とに基づいて、上記各サーボモータ13、17、
32と、ブロワモータ3cを駆動するためのモータ駆動
回路34と、電磁クラッチ25を駆動するためのクラッ
チ駆動回路35とへ制御信号を出力する。
【0021】上記各種センサとしては、内気の温度を検
出する内気温センサ36、外気の温度を検出する外気温
センサ37、車室内に照射される日射量を検出する日射
センサ38、冷媒蒸発器22を通過した直後の空気温度
を検出する蒸発器後センサ39、ヒータコア28の外表
面に直接取り付けられ、エンジン冷却水温を検出する水
温センサ40、および車速を検出する車速センサ41が
用いられる。なお、車速センサ41は、周知の電磁ピッ
クアップ式の車輪速センサにて検出される。
【0022】エアコン操作パネル33は、車室内のイン
ストルメントパネル(図示しない)に設けられ、図2に
示すように車室内の設定温度を設定する温度設定器33
aや、乗員の操作により周知の吹出モードを切り換える
吹出モード設定スイッチ(図示しない)が設けられてい
る。次に本実施形態の作動を図3のフローチャートに基
づいて説明する。
【0023】車両のイグニッションスイッチがオンされ
て、エアコン制御装置6に電源が供給されると、まずス
テップS1にて、各種カウンタやフラグ等の初期化、お
よび定数の設定を行う。次にステップS2にて、温度設
定器33aの設定温度信号(Tset )を読み込み、次に
ステップS3にて、各センサ36〜41の検出値をA/
D変換した値(Tr ,Tam,Ts ,Te ,Tw ,sp
d)を読み込むとともに、エアコン操作パネル33の各
種スイッチ類の状態を読み込む。
【0024】次にステップS4にて、下記数式1に基づ
いて車室内へ吹き出す空調風の目標温度である目標吹出
温度(以下TAOという)を算出する。
【0025】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C ここでKset 、Kr 、Kam、Ks はそれぞれゲインであ
り、Cは補正用定数である。次にステップS5にて、上
記TAOに基づいて吸込口モードを決定する。なお、こ
のステップS5の詳細は後で詳しく説明する。
【0026】次にステップS6にて、上記TAOに基づ
いて吹出口モードを決定する。例えば、TAOが高くな
るにつれて、以下、のフェイスモード、バイレベルモー
ド、フットモード、フットデフモードの順に吹出モード
を決定する。なお、FACE(フェイス)モードとは、
フェイス吹出口8から空調風を吹き出すモードであり、
B/L(バイレベル)モードとは、フェイス吹出口8と
フット吹出口9の両方から空調風を吹き出すモードであ
り、FOOT(フット)モードとは、フット吹出口9か
ら空調風を吹き出すモードである。
【0027】次にステップS7にてブロワモータ3cに
印加するブロア電圧を決定し、さらにステップS8に
て、車室内へ吹き出す空気の温度が上記TAOとなるよ
うに、エアミックスドア31の目標開度SWを下記数式
2に基づいて決定する。
【0028】
【数2】 SW={(TAO−Te )/(Tw −Te )}×100 (%) 次にステップS9にて、冷媒圧縮機18の作動判定を行
う。この作動判定は、上記蒸発器後センサ39が検出す
る温度が3度以下であれば、蒸発器22にフロストが生
じないように冷媒圧縮機18を停止し、4度より高けれ
ば冷媒圧縮機18を作動させる。
【0029】次に、ステップS10にて、上記各制御目
標値が得られるように、各サーボモータ13、17、3
2、モータ駆動回路34、およびクラッチ駆動回路35
へ制御信号を出力する。その後、ステップS11にて、
所定の制御周期τが経過したか否かを判定し、経過した
らステップS2に戻り、経過していなければ上記τが経
過するまでステップS11の制御を繰り返す。
【0030】次に、本発明の要部である吸込口モードの
決定について図4に基づいて説明する。吸込口モード
は、上記ROM内に記憶された図4に示す特性図にて決
定される。具体的には、車室内の冷房負荷に相当する上
記TAOに応じて、上記内外気切換ドア16の作動位置
の目標開度値SWI(目標値)を決定する。図4に示す
ように目標開度値SWIは、目標開度値X(100%)
と目標開度値Y(0%)とを決定するようになってい
る。
【0031】ここで、図4中目標開度値100%とは、
内外気切換ドア16にて外気導入口15を開口して、内
気導入口14を閉塞して、空調ケース2内に外気導入口
15から外気のみを導入する外気導入モードに対応する
外気循環目標値である。また、図4中目標開度値0%と
は、内外気切換ドア16にて外気導入口15を閉塞し
て、内気導入口14を開口して、空調ケース2内に内気
導入口14から内気のみを導入する内気循環モードに対
応する内気循環目標値である。
【0032】そして、図4に示すように目標開度値SW
Iは、上記TAOが大きくなる程、大きく設定される。
つまり、内外気切換ドア16は、図1中矢印Aで示す範
囲のを作動し、空調ケース2内へ導入される外気導入風
量と、内気導入風量との割合がリニアに調整できるよう
になっている。例えば、目標開度値SWIが80%であ
ると、空調風のうち外気導入量が約8割で内気導入量が
約2割ということになる。
【0033】そして、本例では、上記目標開度値SWI
は、図4に示すように車室内の冷房負荷が所定値より小
さくなると、つまり、上記TAOが所定切換値Bより高
くなると、内外気切換ドア16を内気の導入風量を小さ
く、かつ外気の導入風量が大きくなるような方向に作動
させるように決定される。すなわち、上記TAOが所定
切換値Bより高くなると、空調ケース2内に外気を混ぜ
る。
【0034】また、図4に示す特性図において、目標開
度値SWIが0%付近と、100%付近とでは、制御ヒ
ステリシスが設けられているが、これは内外気切換ドア
16の制御ハンチングを防止するためのものである。つ
まり、制御ハンチングにより、例えば、内外気切換ドア
16が内気導入口14を閉じるときのばたつき音、およ
び内外気切換ドア16が外気導入口14を閉じるときの
ばたつき音を低減するためである。
【0035】ところで、目標開度値SWIは、上記TA
Oに応じて決定されるのであるが、図4に示す特性図の
横軸の目盛りは、車速補正値αに応じて可変するように
なっている。従って、目標開度値SWIは、上記車速補
正値αに応じて可変する。そして、車速補正値αは、上
記車速センサ41の検出値spdに応じて設定され、具
体的には上記ROM内に記憶された図5に示す特性図に
て設定される。
【0036】図5に示すように車速補正値αは、車速s
pdが高くなる程、小さく設定されるようになってい
る。また、本例において、車速補正値αは、車速spd
が0から20km/hの範囲では10℃、80〜100
km/hの範囲では0℃となっている。次に、上記吸込
口モードの車速に応じた作動を説明する。例えば、夏期
において炎天下に長時間駐車して車室内が高温状態であ
った場合は、上記TAOは内気温が非常に高いので非常
に低い値となり、例えばTAOが−40℃であったとす
る。
【0037】すると、この場合は、車速補正値αが0で
あっても10℃であっても、目標開度値SWIは0%と
なるので、内外気モードは内気循環モードとなる。その
後、車室内を冷却していくと、内気温が低下していくの
で、上記TAOが高くなっていき、例えば−18℃にな
ったとする。そして、このとき、例えば車速が100k
m/hで車両走行中であると、車両走行風が発生してい
るので、この車両走行風により上記外気導入ダクト内に
は換気作用が働くので、内部の外気がエンジンの廃熱や
日射等により高温となっている可能性が少ない。
【0038】そこで、本例では、このように車速が10
0km/hである場合は、図5に示す特性図から車速補
正値αは0となり、TAOが−18℃であるので、外気
温と内気温との差が小さく、空調風の温度変化による乗
員への不快感はそれほど無いとして、図4に示す特性図
から内外気切換ドア16を制御して空調ケース2内に外
気を導入(混入)する。
【0039】一方、例えば車速が0で車両停車中である
場合は、車両走行風が発生せず、上記外気導入ダクト内
には換気効果がほとんど無く、内部の外気がエンジンの
廃熱や日射等により高温となっている可能性がある。そ
こで、本例では、このように車速が0であるとき、上記
目盛りは、車速が100km/hの場合、所定切換値B
(図4中−18+α)が−18℃であった所が、−18
℃+10℃=−8℃となる。つまり、上記所定切換値B
が、TAOが高く、つまり冷房負荷が小さくなるように
補正される。言い換えると、上記TAOを不変であるな
らば、車速が100km/hから0に低下したとする
と、上記目標開度値SWIは上記内気循環目標値0%側
に補正されることになる。これにより、内外気モードは
内気循環モードが保持される。
【0040】このように、本例では車速が高いときに比
べ、車速が低いときには、上記TAOがさらに高い値、
つまり車室内の冷房負荷がさらに小さくなるまでは、内
気循環モードが保持されやすくなる。これにより、外気
導入ダクト内に高温の外気が空調ケース2内に導入され
にくくなるので、車両停車中では高温の外気が空調ケー
ス2内に導入されることが防止できる。この結果、空調
風の吹出温度が上昇し、高湿な空気が車室内に吹き出す
ことを未然に防止でき、乗員に不快感を与えずに済む。
【0041】(他の実施形態)上記各実施形態では、図
4の特性図の横軸全域にかけて、車速に応じた車速補正
項αを設けたが、図6に示すように内外気切換ドア16
が内気循環モードから外気導入モードに向かって作動す
るときのみに、車速補正項αを設けるようにしても良
い。
【0042】また、上記各実施形態では、内外気モード
が外気導入風量と内気導入風量との割合がリニアに調整
できるようになっていたが、図7に示すように目標開度
値SWIを2段階に設定するものでも、本発明は適用で
きる。また、上記各実施形態では、図4に示す特性図の
横軸の目盛りを補正するようにしたが、例えば、車速に
対応して図4に示すような特性図を設けるようにしても
良い。
【0043】また、上記各実施形態では、車室内の冷房
負荷としてTAOを使用し、このTAOに基づいて目標
開度値SWIを決定するようにしたが、例えば車室内の
冷房負荷として車室内温度と設定温度との差を使用して
も良い。また、上記各実施形態では、車速を検出する手
段として車速センサ41を使用したが、例えばエンジン
回転数やミッションのギア等にて車速を推定するように
しても良い。
【0044】また、上記各実施形態では、内外気切換ド
ア16を板状のドア部材にて構成したが、ロータリー式
のドア部材であっても良いし、フィルム状の部材にて構
成しても良い。また、上記各実施形態では、図4に示す
特性図の横軸の目盛りを補正するようにしたが、外気温
度センサ、日射センサの値から車速補正項αを変化させ
れば、更にきめ細かい制御ができる。
【0045】また、上記各実施形態において、外気導入
ダクトが高温となるのは、車速が小さくなって、所定時
間を経過した後であると判断されるため、、車速補正項
αに車速の時定数を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】上記実施形態における車両用空調装置の制御構
成を示す図である。
【図3】上記実施形態における車両用空調装置の制御内
容を示すフローチャートである。
【図4】上記実施形態における目標開度値SWIとTA
Oとの関係を表す特性図である。
【図5】上記実施形態における車速spdと、車速補正
値αとの関係を表す図である。
【図6】本発明の他の実施形態を表す図である。
【図7】本発明の他の実施形態を表す図である。
【符号の説明】
2…空調ケース、6…エアコン制御装置、16…内外気
切換ドア、17…サーボモータ、41…車速センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 誠文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 ▲広▼瀬 優 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 加古 知之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−295714(JP,A) 特開 平3−295713(JP,A) 特開 平9−30242(JP,A) 実開 平1−123511(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ケース(2)内へ導入される車室内
    空気の導入風量および車室外空気の導入風量を制御する
    内外気切換部材(16)と、 空調環境情報に基づいて決定される車室内の冷房負荷
    (TAO)に基づいて、前記内外気切換部材(16)の
    作動位置を制御する内外気制御手段(6、17)とを有
    し、 前記内外気制御手段(6、17)は、前記内外気切換部
    材(16)を制御することで、少なくとも前記空調ケー
    ス(2)内に車室内空気のみを導入する内気循環モード
    が設定可能となっており、 さらに前記内外気制御手段(6、17)は、前記冷房負
    荷(TAO)が所定切換値(B)より小さくなると前記
    内気循環モードから前記車室内空気の導入風量が小さ
    く、かつ前記車室外空気の導入風量が大きくなるように
    前記内外気切換部材(16)を制御する車両用空調装置
    の内外気制御装置であって、 車速(spd)が低くなると、前記所定切換値(B)に
    おける前記冷房負荷が小さくなるように補正する補正手
    段(S5)を有することを特徴とする車両用空調装置の
    内外気制御装置。
  2. 【請求項2】 前記空調環境情報を検出する手段とし
    て、少なくとも車室内温度を検出する車室内温度検出手
    段(36)と、車室内の設定温度を設定する設定手段
    (33a)とを有し、 少なくとも前記車室内温度検出手段(36)が検出する
    車室内温度と、前記設定手段にて設定される設定温度と
    に基づいて、前記冷房負荷として、空調風の目標温度で
    ある目標吹出温度(TAO)を算出する算出手段(S
    4)を備え、 前記内外気制御手段(6、17)は、前記算出手段(S
    4)にて算出される前記目標吹出温度(TAO)に基づ
    いて、前記作動位置を決定することを特徴とする請求項
    1記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
  3. 【請求項3】 空調ケース(2)内へ導入される車室内
    空気量および車室外空気量を制御する内外気切換部材
    (16)と、 空調環境情報に基づいて決定される車室内の冷房負荷
    (TAO)に基づいて、前記内外気切換部材(16)の
    作動位置の目標値(SWI)を決定する目標値決定手段
    (S5)とを有し、 前記目標値決定手段(S5)は、少なくとも前記空調ケ
    ース(2)内に車室内空気のみを導入する内気循環目標
    値(X)と、前記空調ユニット内に車室外空気のみを導
    入する外気導入目標値(Y)とを決定するとともに、前
    記冷房負荷が小さくなると前記内外気切換部材(16)
    を前記車室内空気の導入風量が小さく、かつ前記車室外
    空気の導入風量が大きくなるような方向に作動させるよ
    うに前記目標値(SWI)を決定するように構成された
    車両用空調装置の内外気制御装置であって、 車速(spd)が低くなると、前記目標値(SWI)を
    前記内気循環目標値(X)側に補正する補正手段(S)
    を有することを特徴とする車両用空調装置の内外気制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記空調環境情報を検出する手段とし
    て、少なくとも車室内温度を検出する車室内温度検出手
    段(36)と、車室内の設定温度を設定する設定手段
    (33a)とを有し、 少なくとも前記車室内温度検出手段(36)が検出する
    車室内温度と、前記設定手段(33a9にて設定される
    設定温度とに基づいて、前記冷房負荷として、空調風の
    目標温度である目標吹出温度(TAO)を算出する算出
    手段(S4)を備え、 前記目標値決定手段(S5)は、前記算出手段(S4)
    にて算出される前記目標吹出温度(TAO)に基づい
    て、前記目標値(SWI)を決定することを特徴とする
    請求項3記載の車両用空調装置の内外気制御装置。
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