JPH05338429A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH05338429A
JPH05338429A JP15336392A JP15336392A JPH05338429A JP H05338429 A JPH05338429 A JP H05338429A JP 15336392 A JP15336392 A JP 15336392A JP 15336392 A JP15336392 A JP 15336392A JP H05338429 A JPH05338429 A JP H05338429A
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JP
Japan
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outside air
air
dehumidifying
switching
switch
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Pending
Application number
JP15336392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Yuji Honda
祐次 本田
Yuji Ito
裕司 伊藤
Katsuhiko Sagawa
克彦 寒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントガラスが曇った場合はその曇りを晴
らすことができ、かつ車室外の汚れた空気が車室内に導
入されることを極力防止することのできる車両用空調装
置の提供。 【構成】 内外気切替モードが内気循環モードであって
かつデフロスタスイッチが押されている場合、低圧プレ
ッシャスイッチ53のオンオフ状態を検出する。ここ
で、外気温度がそれほど低くなく、低圧プレッシャスイ
ッチ53がオンしている状態ならば、コンプレッサ9を
駆動してエバポレータ8を低温に制御する。これによっ
て車室内を循環する空気はエバポレータ8によって除湿
され、フロントガラスの曇りを晴らすことができる。逆
に外気温度が非常に低く、低圧プレッシャスイッチ53
がオフしている状態ならば、コンプレッサ9を駆動でき
ないので、内外気切替モードを外気導入モードにする。
これによってフロントガラスの曇りを晴らすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特にはフロントガラスの曇りを晴らすときの内外気切替
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置では、車室内湿度
の上昇によってフロントガラスが曇った場合、乗員がデ
フロスタスイッチを押すことによって内外気モードが外
気導入モード、吹出モードがデフロスタモードとなり、
その結果外気がフロントガラスに向かって吹き出され、
これによってフロントガラスの曇りが解消されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フロン
トガラスが曇った場合は、外気をフロントガラスに吹き
出すことによってその曇りを晴らすことができるのであ
るが、外気導入モードの状態で市街地を走行すると、排
気ガス等の汚れた空気が車室内に導入されてしまうの
で、車室内の空気が汚れてしまい、これによって乗員は
不快に感じるという第1の問題がある。
【0004】そこで近年、フロントガラスの曇りを晴ら
そうとしているときでも内気循環モードとして車室内へ
の排気ガス混入を防止することが多くなっている。しか
し、このように内気循環モードとすれば、乗員の発汗、
呼気等によって車室内の湿度が高くなり、その結果フロ
ントガラスの曇りが発生してしまうという第2の問題が
ある。
【0005】そこで本発明は上記第1の問題および第2
の問題に鑑み、フロントガラスが曇った場合はその曇り
を晴らすことができ、かつ車室外の汚れた空気が車室内
に導入されることを極力防止することのできる車両用空
調装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車室内に空気を導くための通風ダクトと、
前記通風ダクト内に配設され、前記通風ダクト内に内気
を導入するか或いは外気を導入するかを切り替える内外
気切替手段と、この内外気切替手段の切替状態を内気循
環側或いは外気導入側にするための内外気切替制御信号
を前記内外気切替手段に出力する内外気切替制御信号出
力手段と、通風ダクト内の空気を除湿する除湿手段と、
前記通風ダクト内の空気を除湿するための除湿指令信号
を前記除湿手段に出力する除湿指令手段と、前記除湿手
段の除湿能力を検出する除湿能力検出手段と、前記内外
気切替手段の切替状態、前記除湿指令手段からの前記除
湿指令信号、および前記除湿能力検出手段の検出結果が
それぞれ入力され、かつ前記内外気切替手段の切替状態
が内気循環側であるときに前記除湿指令信号が出力され
ているとき、前記除湿能力検出手段が前記除湿手段の除
湿能力があることを検出しているときは前記内外気切替
手段の切替状態を内気循環側にするための信号を前記内
外気切替制御信号出力手段に出力し、前記除湿能力検出
手段が前記除湿手段の除湿能力がないことを検出してい
るときは前記内外気切替手段の切替状態を外気導入側に
するための信号を前記内外気切替制御信号出力手段に出
力する内外気切替制御手段とを備える車両用空調装置を
その要旨とした。
【0007】
【作用】本発明における内外気切替制御手段は、内外気
切替手段の切替状態が内気循環側であってかつ除湿指令
手段から除湿手段に向かって除湿指令信号が出力された
場合、つまり、内外気切替手段の切替状態が内気循環側
であってかつ曇ったフロントガラスの曇りを晴らそうと
して除湿指令信号が出力された場合、そのときの除湿手
段の除湿能力の有無によって内外気切替制御信号出力手
段の制御を切り替えている。
【0008】まず、除湿手段の除湿能力があるときは、
内外気切替手段の切替状態をそのまま内気循環側に維持
して車室内に内気を循環させるように内外気切替制御信
号出力手段を制御する。すなわち除湿手段の除湿能力が
あるときは、車室内に内気を循環させても、その内気は
除湿手段によって除湿されるので、内気循環させること
によって曇ったフロントガラスの曇りを晴らすことがで
きる。またこのとき、内外気切替手段の切替状態が内気
循環側になっているので、車室外の汚れた空気が車室内
に導入されることも防止できる。
【0009】また、除湿手段の除湿能力が無いときは、
内外気切替手段の切替状態を外気導入側に切り替えるよ
うに内外気切替制御信号出力手段を制御する。これによ
って車室内には外気が導入され、曇ったフロントガラス
の曇りを晴らすことができる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、除湿手
段の除湿能力の有無に関係無く、フロントガラスが曇っ
た場合はその曇りを晴らすことができ、かつ除湿手段の
除湿能力があるときは内外気切替手段を内気循環側にす
ることによって、車室外の汚れた空気が車室内に導入さ
れることを防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図を用いて
説明する。図1は本発明車両用空調装置の一実施例につ
いての通風系および制御系を示す模式図である。
【0012】図1に示すように、通風ダクト1の空気上
流側には、通風ダクト1内に車室3内の空気を導入する
ための内気導入口2aと、通風ダクト1内に車室3外の
空気を導入するための外気導入口2bとが形成されてい
る。そして内気導入口2aと外気導入口2bは、内外気
サ−ボモ−タ4によって駆動される内外気切替ダンパ5
によって開閉される。つまり内外気切替ダンパ5が内気
導入口2aを閉じているときは車室3内には外気が導入
され、内外気切替ダンパ5が外気導入口2bを閉じてい
るときは車室3内では内気が循環する。なお一実施例に
おいては、上記内外気サ−ボモ−タ4および内外気切替
ダンパ5にて内外気切替手段を構成している。
【0013】内外気切替ダンパ5の空気下流側には、自
身が回転することによって内気導入口2aもしくは外気
導入口2bから空気を導入し、この空気を通風ダクト1
を介して車室3内に吹き出すためのブロワ6が配設され
ている。またこのブロワ6は外部から印加される電圧に
よって駆動されるブロワモータ7によって駆動制御され
る。
【0014】ブロワ6の空気下流側にはエバポレータ8
が配設されている。このエバポレータ8は、コンプレッ
サ9および図示しないコンデンサ、受液器、膨張弁とと
もに冷凍サイクルを構成し、かつ自身の内部を流れる冷
媒が周囲の空気から吸熱することによって周囲の空気を
冷却除湿する熱交換器である。なお一実施例において
は、エバポレータ8およびコンプレッサ9にて除湿手段
を構成している。
【0015】エバポレータ8の空気直下流側には、エバ
ポレータ8を通過後の空気の温度を検出するためのエバ
ポレータ後温センサ10が配設されている。そしてエバ
ポレータ後温センサ10が検出するエバポレータ8の後
方温度によって、コンプレッサ9に連結されたマグネッ
トクラッチ11がオンオフされる。
【0016】エバポレータ8の空気下流側にはヒータコ
ア12が配設されている。このヒータコア12は、図示
しない配管を介してエンジンに連結されており、この配
管を流れるエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する
熱交換器である。また、ヒータコア12に流入するエン
ジン冷却水の量はウォータバルブ13の開度によって調
節され、これによってヒータコア12における空気加熱
能力が調節される。
【0017】ヒータコア12を通って加熱される空気の
量と、ヒータコアバイパス通路14を通る空気の量と
は、エアミックスダンパ15の開度によって調節され
る。このエアミックスダンパ15はエアミックスサ−ボ
モ−タ16によって駆動される。またエアミックスサ−
ボモ−タ16には17が連結されており、これによって
エアミックスダンパ15の開度が検出される。
【0018】エアミックスダンパ15によって温度調節
された空気は、フェイス吹出口52aから車室内乗員の
上半身に向かって吹き出されたり、フット吹出口52b
から乗員の足元に向かって吹き出されたり、あるいは図
示しないフロントガラスのすぐ下に設けられたデフロス
タ吹出口52cからフロントガラスに向かって吹き出さ
れる。
【0019】フェイス吹出口52aおよびフット吹出口
52bから車室内へ吹き出される風量は、ヒータコア1
2の空気下流側に配設された吹出口切替ダンパ18の開
度によって調節される。また、吹出口切替ダンパ18は
吹出口切替サ−ボモ−タ19によって駆動される。デフ
ロスタ吹出口52cからフロントガラスへ吹き出される
風量は、ヒータコア12の空気下流側に配設されたデフ
ロスタダンパ50の開度によって調節される。またデフ
ロスタダンパ50はデフロスタサ−ボモ−タ51によっ
て駆動される。
【0020】車室3内には、車室3内の空気温度を検出
する内気温度センサ20、車室3内へ入り込んでくる日
射の量を検出する日射センサ21、および車室3内の設
定温度設定する温度設定器24が設けられている。また
車室3外には、外気温度を検出する外気温度センサ2
2、およびエンジン冷却水温を検出する水温センサ23
が設けられている。
【0021】また車室3外には、上記冷凍サイクルのう
ちの受液器と膨張弁との間に低圧プレッシャスイッチ5
3が設けられている。この低圧プレッシャスイッチ53
は、自身の内部を流れる冷媒の圧力と大気圧との差によ
ってオンオフするスイッチであり、外気温度が非常に低
くなって自身の内部を流れる冷媒の圧力が小さくなるこ
とによってオフする。なお一実施例においては低圧プレ
ッシャスイッチ53にて除湿能力検出手段を構成してい
る。
【0022】マイクロコンピュータ25には上記センサ
20、21、22、23、温度設定器24、および低圧
プレッシャスイッチ53からの信号の他に、エバポレー
タ後温センサ10からの信号からの信号が入力される。
そしてこれらの信号に基づいて所定の演算を行い、この
演算結果に基づいて内外気サ−ボモ−タ4、ブロワモー
タ7、マグネットクラッチ11、ウォータバルブ13、
エアミックスサ−ボモ−タ16、吹出口切替サ−ボモ−
タ19、およびデフロスタサ−ボモ−タ51へ、それぞ
れを制御する制御信号を出力する。
【0023】次に、車室3内のインパネに設けられた各
種スイッチ類について図2を用いて説明する。図2中右
上部分に設けられたスイッチ201は、空調装置のシス
テム全体を作動させたり停止させたりする空調スイッチ
である。この空調装置のシステム全体が停止していると
きにこの空調スイッチ201を押すと、ランプ201a
が点灯して空調装置のシステム全体が作動する。逆に空
調装置のシステム全体が作動しているときにこの空調ス
イッチ201を押すと、ランプ201aが消灯して空調
装置のシステム全体が停止する。
【0024】図2中中央上部に設けられたスイッチ20
2は、内外気切替ダンパ5(図1)を切り替えて車室3
内を内気循環させるかあるいは車室3内に外気を導入さ
せるかの内外気切替制御信号を出力するための内外気切
替指令スイッチである。また内気循環側に内外気切替ダ
ンパ5を切り替えられているときはランプ202aは点
灯し、外気導入側に内外気切替ダンパ5を切り替えられ
ているときはランプ202aは消灯する。
【0025】図2中左上部分に設けられたスイッチ20
3は、吹出口切替ダンパ18およびデフロスタダンパ5
0(図1)を切り替えてフロントガラスに空気を吹き出
すデフロスタモードとするためのデフロスタスイッチで
ある。つまりデフロスタスイッチ203を押すと、吹出
口切替ダンパ18およびデフロスタダンパ50が移動し
てデフロスタ吹出口52のみが開口し、フェイス吹出口
52aおよびフット吹出口52bは閉じる。またこのと
きランプ203aは点灯する。なお一実施例では、デフ
ロスタスイッチ203にて除湿指令手段を構成してい
る。 また図2中下側に設けられたスイッチ2
4は、車室3内の温度設定を行うための温度設定器(図
1)であり、この温度設定器24を図中左端に移動させ
れば車室3内を18(℃)に設定することができ、図中
右端に移動させれば車室3内を32(℃)に設定するこ
とができる。
【0026】次に一実施例の作動を図3に従って説明す
る。なお、図3は一実施例における空調制御の全体の流
れを示すフローチャートである。先ずステップ300に
て、上記空調スイッチ201、内外気切替指令スイッチ
202、およびデフロスタスイッチ203のオンオフ状
態を入力する。このステップ300については図4を用
いて後述する。
【0027】次にステップ400にて、車室内への吹出
空気温度の目標値となる目標吹出空気温度、エアミック
スダンパ15(図1)の開度、およびブロワモータ7へ
の印加電圧をそれぞれ決定する。このステップ400に
ついては図5を用いて後述する。
【0028】次にステップ500にて、内外気切替ダン
パ5(図1)の開度を決定する。このステップ500に
ついては図6を用いて後述する。次にステップ600に
て、フェイス吹出口52aから冷風が吹き出されるフェ
イスモードにするか、フット吹出口52bから温風が吹
き出されるフットモードにするか、フェイス吹出口52
aから冷風を吹き出してフット吹出口52bから温風を
吹き出すバイレベルモードにするか、デフロスタ吹出口
52cからフロントガラスに風を吹き出すデフロスタモ
ードにするかを決定する。このステップ600について
は図7を用いて後述する。
【0029】次にステップ700にて、コンプレッサ9
(図1)のオンオフ制御、およびエバポレータ8直後方
空気の目標温度(TEO)をそれぞれ決定する。このス
テップ700については図8を用いて後述する。
【0030】次にステップ800では、上記ステップ4
00ないしステップ700にて決定された値に基づい
て、各アクチュエータに制御信号を出力する。次に、上
記ステップ300における制御処理について図4を用い
て説明する。ここで一実施例では、空調スイッチ201
のオンオフ状態、内外気切替指令スイッチ202のオン
オフ状態、およびデフロスタスイッチ203のオンオフ
状態を示すために、それぞれ空調フラグ(FNF)、内
外気切替指令フラグ(FRF)、およびデフロスタフラ
グ(FD)を用いている。
【0031】空調スイッチ201がオン状態で空調装置
のシステム全体が作動しているときは空調フラグの状態
は1であり、空調スイッチ201がオフ状態で空調装置
のシステム全体が停止しているときは空調フラグの状態
は0である。また内外気切替指令スイッチ202がオン
状態で外気導入モードとなっているときは内外気切替指
令フラグの状態は1であり、内外気切替指令スイッチ2
02がオフ状態で内気循環モードとなっているときは内
外気切替指令フラグの状態は0である。またデフロスタ
スイッチ203がオン状態でデフロスタ吹出口52c
(図1)から風が吹き出されるデフロスタモードとなっ
ているときはデフロスタフラグの状態は1であり、デフ
ロスタスイッチ203がオフ状態で風がフェイス吹出口
52aまたはフット吹出口52b(図1)から吹き出さ
れるモードとなっているときはデフロスタフラグの状態
は0である。
【0032】また、一実施例の空調装置をバッテリーに
接続した直後の上記各フラグの状態は、空調フラグが
0、内外気切替指令フラグが1、およびデフロスタフラ
グが0である。
【0033】先ずステップ301では、空調スイッチ2
01(図2)が押されたか否かを判定する。ここで空調
スイッチ201が押された(YES)と判定された場
合、ステップ302に進んで前回の空調フラグ(FN
F)の状態が1であるか否かを判定する。ステップ30
2にてYESと判定された場合、つまり空調装置のシス
テム全体が作動しているときに空調スイッチ201が押
された場合、ステップ304にて空調フラグの状態を0
にする。逆にステップ302にてNOと判定された場
合、つまり空調装置のシステム全体が停止しているとき
に空調スイッチ201が押された場合、ステップ303
にて空調フラグの状態を1にする。
【0034】またステップ305では、内外気切替指令
スイッチ202が押されたか否かを判定する。ここで内
外気切替指令スイッチ202が押された(YES)と判
定された場合、ステップ306に進んで前回の内外気切
替指令フラグ(FRF)の状態が1であるか否かを判定
する。ステップ306にてYESと判定された場合、つ
まり外気導入モードとなっているときに内外気切替指令
スイッチ202が押された場合、ステップ308にて内
外気切替指令フラグの状態を0にする。逆にステップ3
06にてNOと判定された場合、つまり内気循環モード
となっているときに内外気切替指令スイッチ202が押
された場合、ステップ307にて内外気切替指令フラグ
の状態を1にする。
【0035】またステップ309では、デフロスタスイ
ッチ203が押されたか否かを判定する。ここでデフロ
スタスイッチ203が押された(YES)と判定された
場合、ステップ310に進んで前回のデフロスタフラグ
(FD)の状態が1であるか否かを判定する。ステップ
310にてYESと判定された場合、つまりデフロスタ
モードのときにデフロスタスイッチ203が押された場
合、ステップ312にてデフロスタフラグの状態を0と
する。逆にステップ310にてNOと判定された場合、
つまりフェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ドのいずれかであるときにデフロスタスイッチ203が
押された場合、ステップ311にてデフロスタフラグの
状態を1とする。
【0036】次に、ステップ400(図3)における制
御処理について図5を用いて説明する。先ずステップ4
01にて、内気温度センサ20、温度設定器24、外気
温度センサ22、日射センサ21、水温センサ23、お
よびエバポレータ後温センサ10からの信号を読み込
む。
【0037】次にステップ402にて、車室内への吹出
空気温度の目標値(以下TAOという)を下記数式1に
基づいて算出する。
【0038】
【数1】TAO=KSET×TSET−KR×TR−K
AM×TAM−KS×TS+C ここで、TSETは温度設定器24によって設定された
設定温度、TRは内気温度センサ20が検出した内気温
度、TAMは外気温度センサ22が検出した外気温度、
およびTSは日射センサ21が検出した日射量である。
またKSET,KR,KAM,KS,およびCは定数で
ある。
【0039】次にステップ403では、車室内に吹き出
される空気の温度が上記数式1に従って算出された温度
となるように、エアミックスダンパ15の目標開度(S
W)を下記数式2に基づいて算出する。
【0040】
【数2】SW=(TAO−TE)/(TW−TE) ここで、TEはエバポレータ後温センサ10が検出した
エバポレータ後方空気の温度であり、TWは水温センサ
23が検出したエンジン冷却水温である。
【0041】次にステップ404では、空調フラグ(F
NF)の状態が0であるか否かを判定する。ステップ4
04にてYESと判定された場合はステップ405に進
み、デフロスタフラグ(FD)の状態が0であるか否か
を判定する。
【0042】ステップ405にてYESと判定された場
合、つまり空調装置のシステム全体が停止状態であって
かつデフロスタスイッチ203がオン状態でないとき、
ブロワ6を回す必要がないので、ブロワモータ7への印
加電圧(BLW)を0とする。ステップ405にてNO
と判定された場合、つまり空調装置のシステム全体が停
止状態であってもデフロスタスイッチ203がオン状態
であるときは、フロントガラスの曇りを晴らす必要性が
あるので、ブロワ6を強制的に回す。このときブロワモ
ータ7へ印加するブロワ電圧は、マイクロコンピュータ
のROM上に記憶されたTAOとブロワ電圧との相関関
係(図5のステップ406部分に図示)に従って決定さ
れる。
【0043】次に、ステップ500(図3)における制
御処理について図6を用いて説明する。先ずステップ5
01にて、内外気切替指令フラグの状態が1であるか否
かを判定する。ここでYESと判定された場合、つまり
外気導入モードが指令されている場合、ステップ504
に進んで内外気切替ダンパ5の目標開度(SWI)を1
00(%)に決定する。ここでSWI=100(%)の
とき完全外気導入モードとなる。なお一実施例では、上
記ステップ504および後述するステップ505にて内
外気切替制御信号出力手段を構成している。
【0044】ステップ501にてNOと判定された場
合、つまり排気ガスが車室内へ混入するのを防止する目
的等から内気循環モードが指令されている場合、ステッ
プ502に進んでデフロスタフラグの状態が1であるか
否かを判定する。
【0045】ステップ502にてNOと判定された場
合、つまりフロントガラスに曇りが発生していないとい
うことからデフロスタモードが指令されていない場合、
ステップ505に進んで内外気切替ダンパ5の目標開度
(SWI)を0(%)に決定する。つまり内外気切替ダ
ンパ5の開度をそのまま維持する。なおSWI=0
(%)のとき完全内気循環モードとなる。
【0046】ステップ502にてYESと判定された場
合、つまりフロントガラスの曇りを晴らそうとしてデフ
ロスタモードが指令された場合、次のステップ503に
て、低圧プレッシャフラグ(FPSW)の状態が0であ
るか否かを判定する。ここで低圧プレッシャフラグ(F
PSW)とは、低圧プレッシャスイッチ53(図1)の
オンオフ状態を示すフラグであり、FPSW=0のとき
低圧プレッシャスイッチ53はオフ状態であり、FPS
W=1のとき低圧プレッシャスイッチ53はオン状態で
ある。なお一実施例では、ステップ503にて内外気切
替制御手段を構成している。
【0047】ステップ503にて、低圧プレッシャスイ
ッチ53がオン状態である(NO)と判定された場合、
つまり外気温がそれほど低くなく、コンプレッサ9を駆
動することができる条件である場合、ステップ505に
進んで内外気切替ダンパ5の目標開度(SWI)を0
(%)に決定する。
【0048】つまり一実施例では、コンプレッサ9を駆
動することができる条件のときはこのコンプレッサ9を
駆動する。これによって、通風ダクト1を介しながら車
室内を循環する空気はエバポレータ8によって除湿され
ることになるので、内気循環モードにしても車室内の湿
度を低くすることができ、フロントガラスの曇りを晴ら
すことができる。これによって、排気ガスが車室内に混
入することを防止しながらフロントガラスの曇りを晴ら
すこともできる。
【0049】一方、ステップ503にて低圧プレッシャ
スイッチ53がオフ状態である(YES)と判定された
場合、つまり外気温が低く、コンプレッサ8を駆動する
ことができない条件である場合、ステップ504に進ん
で内外気切替ダンパ5の目標開度(SWI)を100
(%)に決定する。
【0050】つまり一実施例では、コンプレッサ9を駆
動してエバポレータ8を除湿手段として作動させること
ができない条件のときは、外気導入モードとして外気を
車室内に導入する。これによって、車室内の湿度は、外
気導入前に比べて相対的に低くなり、フロントガラスの
曇りが晴れる。
【0051】次に、ステップ600(図3)における制
御処理について図7を用いて説明する。先ずステップ6
01にて、デフロスタフラグの状態が1であるか否かを
判定する。ここでYESと判定された場合、つまりデフ
ロスタスイッチ203がオン状態でフロントガラスの曇
りを晴らすデフロスタモードとなっている場合、ステッ
プ603にて、フェイス吹出口52aおよびフット吹出
口52bを閉じ、かつデフロスタ吹出口52cを開口す
るように、吹出口切替ダンパ18およびデフロスタダン
パ50を制御する信号を出力する。
【0052】ステップ601にてNOと判定された場
合、つまりフロントガラスに曇りが生じておらずデフロ
スタスイッチ203がオフ状態である場合、ステップ6
02にて、ステップ402(図5)で求めた目標吹出空
気温度(TAO)と対応する吹出モードを、ステップ6
02部分に図示した相関関係に従って決定する。
【0053】次に、ステップ700(図3)における制
御処理について図8を用いて説明する。先ずステップ7
01にて、低圧プレッシャフラグ(FPSW)の状態を
判定することによって低圧プレッシャスイッチ53のオ
ンオフ状態を判定する。ここでYESと判定された場
合、つまり外気温が相当低く、コンプレッサ9を駆動す
ることができない状況である場合、ステップ704にて
エバポレータ8の直後方空気の目標温度(TEO)とし
て無限大を設定する。このようにTEOに無限大を設定
することによってコンプレッサ9をオフすることができ
る。
【0054】ステップ701にてNOと判定された場
合、ステップ702にて、デフロスタフラグ(FD)の
状態を判定することによってデフロスタスイッチ203
のオンオフ状態を判定する。ステップ702にてYES
と判定された場合、つまりフロントガラスの曇りを晴ら
すためにデフロスタスイッチ203がオン状態とされた
場合、TEO=3(℃)に設定する。これによってエバ
ポレータ8が凍結しない程度にエバポレータ8の冷房除
湿能力を最大にすることができる。一方、ステップ70
2にてNOと判定された場合、ステップ703に進ん
で、空調フラグ(FNF)の状態を判定することによっ
て空調スイッチ201のオンオフ状態を判定する。
【0055】ステップ703にてYESと判定された場
合、つまり空調スイッチ201がオフ状態である場合、
車室内へは風は吹き出されないので、TEOを無限大に
設定しコンプレッサ9をオフする。一方ステップ703
にてNOと判定された場合、つまり空調スイッチ201
がオン状態である場合、目標吹出空気温度(TAO)と
外気温度(TAM)との差分に対応したエバポレータ直
後方空気目標温度(TEO)を、ステップ707に図示
した相関関係に従って決定する。
【0056】以上説明したように、上記一実施例におい
ては、内気循環モード時にデフロスタスイッチ203が
押された場合、そのときの状況がエバポレータ8を作動
させることができる状況であれば、このエバポレータ8
を作動させて車室内湿度を低くし、逆にそのときの状況
がエバポレータ8を作動させることができない状況であ
っても、外気導入モードとして車室内湿度を低くしてい
るので、エバポレータ8を作動させることができるか否
かに関係無く、フロントガラスが曇った場合はいつでも
その曇りを晴らすことができる。
【0057】また、エバポレータ8を作動させることが
できる状況のときは、内外気切替モードを内気循環モー
ドのまま維持するように制御しているので、車室内への
排気ガス混入を防止することができる。
【0058】以上、一実施例について説明したが、本発
明の実施例は上記一実施例に限られるものではない。例
えば、上記一実施例では除湿能力検出手段を低圧プレッ
シャスイッチ53で構成したが、これに限らず、外気温
度センサ22で構成しても良い。この場合、マイクロコ
ンピュータ25が外気温度センサ22が検出する外気温
度を入力し、外気温度が非常に低い場合はコンプレッサ
9をくちど駆動させないように制御すれば良い。
【0059】また上記一実施例では、内外気切替手段
(内外気切替ダンパ5)の切替状態の判定方法として、
内外気切替指令フラグ(FRF)の状態を検出すること
によって判定したが、これに限らず、内外気サ−ボモ−
タ4にポテンショメ−タを設け、このポテンショメ−タ
の出力値に基づいて判定するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の通風系および制御系を示す全
体図である。
【図2】上記一実施例における各スイッチ類を格納する
インパネを示す正面図である。
【図3】上記一実施例における空調制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図3のステップ300における制御処理を示す
フローチャートである。
【図5】図3のステップ400における制御処理を示す
フローチャートである。
【図6】図3のステップ500における制御処理を示す
フローチャートである。
【図7】図3のステップ600における制御処理を示す
フローチャートである。
【図8】図3のステップ700における制御処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 通風ダクト 4 内外気切替手段としての内外気サ−ボモ−タ 5 内外気切替手段としての内外気切替ダンパ 8 除湿手段としてのエバポレータ 9 除湿手段としてのコンプレッサ 53 除湿能力検出手段としての低圧プレッシャスイッ
チ 203 除湿指令手段としてのデフロスタスイッチ ステップ503 内外気切替制御手段 ステップ504 内外気切替制御信号出力手段 ステップ505 内外気切替制御信号出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 寒川 克彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に空気を導くための通風ダクト
    と、 前記通風ダクト内に配設され、前記通風ダクト内に内気
    を導入するか或いは外気を導入するかを切り替える内外
    気切替手段と、 この内外気切替手段の切替状態を内気循環側或いは外気
    導入側にするための内外気切替制御信号を前記内外気切
    替手段に出力する内外気切替制御信号出力手段と、 通風ダクト内の空気を除湿する除湿手段と、 前記通風ダクト内の空気を除湿するための除湿指令信号
    を前記除湿手段に出力する除湿指令手段と、 前記除湿手段の除湿能力を検出する除湿能力検出手段
    と、 前記内外気切替手段の切替状態、前記除湿指令手段から
    の前記除湿指令信号、および前記除湿能力検出手段の検
    出結果がそれぞれ入力され、かつ前記内外気切替手段の
    切替状態が内気循環側であるときに前記除湿指令信号が
    出力されているとき、前記除湿能力検出手段が前記除湿
    手段の除湿能力があることを検出しているときは前記内
    外気切替手段の切替状態を内気循環側にするための信号
    を前記内外気切替制御信号出力手段に出力し、前記除湿
    能力検出手段が前記除湿手段の除湿能力がないことを検
    出しているときは前記内外気切替手段の切替状態を外気
    導入側にするための信号を前記内外気切替制御信号出力
    手段に出力する内外気切替制御手段とを備えることを特
    徴とする車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008449A (ja) * 2005-05-31 2007-01-18 Denso Corp 車両用空調装置
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