JPH0622566Y2 - 車両用空調装置のデミスト制御装置 - Google Patents

車両用空調装置のデミスト制御装置

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JPH0622566Y2
JPH0622566Y2 JP13083987U JP13083987U JPH0622566Y2 JP H0622566 Y2 JPH0622566 Y2 JP H0622566Y2 JP 13083987 U JP13083987 U JP 13083987U JP 13083987 U JP13083987 U JP 13083987U JP H0622566 Y2 JPH0622566 Y2 JP H0622566Y2
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JP
Japan
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demist
control
mode
air
air conditioner
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JP13083987U
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義彦 桜井
正治 稲毛
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、吹出しモードおよびブロア送風量に応じて室
内の除湿を行なう車両用空調装置のデミスト制御装置に
関する。
(従来の技術) 従来のデミスト制御装置では、湿度センサにより窓ガラ
ス内面の湿度を検出し、この検出値が予め一定に設定し
た判定値より大きい場合に、空調装置をデミストモード
で駆動し、自動的に窓ガラスの曇りが発生することを防
止している。
更に、窓ガラスの曇りの発生状態が車室内への吹出しモ
ードによっても変動するため、従来において吹出しモー
ドによって判定値を切替え、これによってより細やかな
デミスト制御を行なうようにするものが考えられている
(特開昭59−153611号公報、同59−1498
10号公報参照)。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記従来のデミスト制御においては、吹出し
モードのみに基づいて判定値を切替えることとしている
ために下記の如き不都合を生ずる。
すなわち、湿度センサはフロントの窓ガラス内面の上部
に配設されるのが一般的であり、この湿度センサ付近の
気流は、同じ吹出しモードであっても種々異なってく
る。例えば、同じデフロスタ吹出しモードであっても、
この吹出し口からの風量の大小によって湿度センサ付近
の気流が変動し、湿度センサの出力値が変動してしま
う。そのため、単に吹出しモードのみに基づいて判定値
を切替えたとしても、例えばブロア送風量の中風に判定
値が設定されている場合には、送風量が更に小さい場合
は、窓ガラスに曇りが発生してもデミスト制御が開始さ
れない不具合を生ずることになる。
そこで、本考案は吹出しモードに加え、ブロア送風量に
基づいて判定値を切替えるようにすることにより、上記
不具合を解消することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本考案のデミスト制御装置は、車室の窓ガラス内面の湿
度を検出する湿度センサを備え、この湿度センサによる
検出値が判定値を越えたときに、車室内除湿を行なうデ
ミストモードで空調装置を駆動制御する車両用空調装置
のデミスト制御装置であって、車室内へ吹出す吹出しモ
ードおよびブロアによる吹出し風量に応じて前記判定値
を切替える制御手段を備えるものである。
(作用) したがって、湿度センサからの湿度データを判定する判
定値が、吹出しモードの他にブロア送風量に応じて切替
えられるので、送風量によって変動する湿度センサの出
力値が考慮されることとなり、適切なデミスト制御を行
なうことが可能となる。
(実施例) 以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は自動車用空調装置10の概略構成を示してい
る。まず、空調装置10について説明すると、ダクド1
2の最上流側には、内気入口13と外気入口14を切換
えるインテークドア15を備え、このダクト12内に
は、上流側から順次、ブロア16、エバポレータ17、
ミックスドア18、ヒータコア19が配設され、ダクト
12の最下流側には、車室20に連通するベント吹出口
21、デフロスタ吹出口22、ヒート吹出口23が設け
られている。これらのベント吹出口21とデフロスタ吹
出口22は、モード切換え用の切換ドア24により切換
えられ、ヒート吹出口23は、切換ドア25により開閉
される。
上記インテークドア15は、モータアクチュエータ33
により駆動され、吸気における外気と車室内気との切換
を行なう。ブロア16は、ブロア駆動回路35により動
作し、インテークドア15を介して空気をダクロ12内
に吸引導入する。エバポレータ17は、冷媒を圧縮し循
環させるコンプレッサ26、コンデンサ27、レシーバ
タンク28、膨張弁29とともに冷却機30を構成して
いる。そしてこの冷却機30は、エンジン41の動力が
伝達されるプーリ31によりマグネットクラッチ32を
介して駆動される。上記ブロア16により導入された空
気は、エバポレータ17内を通過し冷却される。
また、上記ヒータコア19にはエンジン冷却水が通流さ
れ、これによりエバポレータ17を通過した空気を加熱
する。このヒータコア19を通過する空気の比率は、ミ
ックスドア18の開度により設定され、ミックスドア1
8は、モータアクチュエータ37により駆動される。モ
ード切換用の各切換ドア24,25は、モータアクチュ
エータ39により駆動され、ベント吹出口21、デフロ
スタ吹出口22、ヒート吹出口23を選択し、調和され
た空気を車室20内に送出する。
さらに、ミックスドア18の開度θを検出するポテン
ションメータ51、日射の強さを検出するため日射量t
を検出する日射量センサ52、外気温度tを検出す
る外気温度センサ53、車室内温度tを検出する車室
内温度センサ54、ミックスドア18の上流側に配設さ
れてエバポレータ17を通過したA点の空気温度Tmを
検出するダクトセンサ55、フロントガラスの内面上部
に配設されガラス面の結露状況を検出する湿度センサ5
6、及び車室20を所定温度に設定する温度設定器57
とを備え、これらの出力信号がA/D変換器42を介し
て制御回路11に入力され、制御回路11には空調装置
のマニュアル操作切換用のマニュアルスイッチ58が接
続されている。
また、上記制御回路11は、I/Oポート、CPU、メ
モリなどを有するマイクロコンピュータからなる。そし
てオート(AUTO)の場合には、A/D変換機42か
ら入力される各データにより総合信号(制御信号)Tを
演算し、この総合信号Tに基づく各制御信号により、駆
動回路34を制御してインテークドア15を切換えた
り、駆動回路36を制御してマグネットクラッチ32を
介し冷却機30を稼動したり、駆動回路38を制御して
ミックスドア18の開度を制御したり、駆動回路40を
制御して各切換ドア24,25を切換えて吹出しモード
の設定が自動的に行なわれる。また、マニュアルスイッ
チ58の投入により内外気の切換えや、吹出しモードを
マニュアル操作により行なうことができる構成となって
いる。
次に空調装置の空調制御について第2図〜第4図に示す
フローチャートに基づき説明する。なお、第2図は空調
制御のメインルーチンを、また第3図はデミスト判定の
サブルーチンを、第4図はデミスト制御のサブルーチン
をそれぞれ示している。
まず、空調装置が起動されると、メインルーチンに従っ
て空調制御が開始し、ステップPにおいて、マイクロ
コンピュータの各レジスタやRAM内のデータの初期設
定が行なわれ、ステップPでは、各センサ52,5
3,54,55及び温度設定器57からの各検出信号t
,t,t,t,tを用い、下式により空調装
置全体を制御する総合信号Tの演算が行なわれる。尚、
下式中、K,K,K,Kはそれぞれ係数を示
す。
T=(t−25)+K(t−25) +K(t−12)+K・t−K(t−2
5) 次にステップPにおいては、日射量センサ52からの
データに基づいて日射量tに応じて総合信号Tの補正
演算が行なわれる。また、ステップPにおいては、ダ
クトセンサ55からのデータTおよびミックスドア1
8の開度θに基づき吹出し温度Tが演算され、ステ
ップP〜Pにおいては、ミックスドア18の開度θ
、ブロア16の風量、吹出しモードの各切換ドア2
4,25、内外気を切換えるインテークドア15、およ
びコンプレッサ26等の各制御が行なわれる。、ブロア
16、ミックスドア18、コンプレッサ26は、例えば
第5図に示すように制御される。更にステップP10では
窓ガラスの結露の発生を防止するデミスト制御が行なわ
れる。
デミスト制御では、デミスト制御を行なうかどうかを判
定するデミスト判定と、各制御機器を駆動して湿度の除
去を行なうデミスト制御を行なう処理が行なわれる。
デミスト判定処理は、第3図に示すように、ステップP
101において、湿度センサ56から湿度データHが、
例えば第6図に示すように予め設定された基準となる判
定値α以上であるかどうかが判定され、H≧α
ない場合には、メインフローに戻り、H≧αの場合
にはステップP102〜P104において、車室内への各制御
モードの判定が行なわれる。尚、上述した判定値α
後述する判定値α21,α22,α31,α32,α41,α
42は、第6図に示すように、デミスト制御が開始する所
定の曇り具合(st%)における各吹出しモードの送風
量の最大時(H)と、最少時(L)毎に設定され、
α<α21<α22<α31<α32<α41<α42なる関係を
有する。
ステップP102でベントモード又はバイレベルモード
(ベント吹出しとヒート吹出し)の場合にはステップP
120のデミスト制御に進む。つまり、ベント又はバイレ
ベルモードでは湿度データHがα以上のときにデミ
スト制御に移行する。また、ステップP103でヒートモ
ード(ヒート吹出し)かどうかが判定され、ステップP
104ではデフ/ヒートモードとデフロスタモードとが判
定される。
ステップP103でヒートモードの場合には、ステップP
105においてブロア16の送風量BLOが大(High)
であるかが判定される。送風量BLOが大の場合にはステ
ップP106で検出湿度データHが判定値α22以上かが
判定され、以上の場合にはデミスト制御に移行する。ま
た、ステップP105でブロア送風量BLOが大(H)以外
の場合にはステップP107で検出湿度データHが判定
値α21以上かが判定され、以上の場合のみステップP
120のデミスト制御に進む。つまり、ヒートモードの場
合には、ブロア送風量BLOが大で判定値α22以上となる
ときと、ブロア送風量BLOが大でない場合では判定値α
22以上となるときのみ、デミスト制御に移行することに
なる。
ステップP104でデフ/ヒートモードの場合には、ステ
ップP108でブロア送風量BLOが中(M)以上であるか
が判定される。送風量BLOが中以上の場合にはステップ
109で湿度データHが判定値α32以上かが判定さ
れ、以上の場合にデミスト制御に移行する。送風量BLO
が中以上でない場合にはステップP110で湿度データH
がα31以上かが判定され、以上の場合にだけデミスト
制御に移行する。つまり、デフ/ヒートモードの場合に
は、送風量BLOが中以上ではH≧α32のときと、送風
量BLOが中以下ではH≧α31のときにのみ、デミスト
制御に移行する。
次に、デフロスタモードの場合には、ステップP111
ブロア送風量BLOが低(L)以上であるかが判定され
る。以上である場合にはステップP112で湿度データH
が判定値α42以上であるかが判定され、以上の場合に
デミスト制御に移行する。ステップP111で送風量BLO
がL以下、すなわち送風がない場合には、ステップP
113で湿度データHが判定値α41以上かが判定され、
以上の場合にデミスト制御に移行する。つまり、デフロ
スタモードでは、ブロア送風量BLOが低以上でH≧α
42のときや、ブロア送風量BLOが低以下、すなわち送風
がなく、H≧α41のときにデミスト制御に移行する。
したがって、吹出しモードおよびブロアの送風量に対応
して曇り具合の判定値が切替えられることとなり、湿度
センサ付近の気流をも考慮したデミスト判定が行なわれ
る。尚、ブロア送風量BLOのH,M,Lはブロア電圧を
用いて判定すればよい。
デミスト制御処理は、第4図に示すように、ステップP
121〜P124において外気温度tがt,t,t
より大きいか、又はt,t,t,tより小
さいかの判定がなされる。尚、各外気温度間には、t
<t<t<t<t<t<t<tなる関係
を有する。
ステップP121でt<tのときには、ステップP125
で検出湿度データHに基づき所定時間内での湿度の変
化率hが所定値γより大きいかが判定され、h>γのと
きには窓ガラスがすぐに曇りやすいと判断してステップ
126でインテークドア15により外気導入としてデフ
ロスタモードに制御される。他方、H>γでない場合に
は、窓ガラスが次第に曇り始めると判断してステップP
127で外気導入でデフ/ヒートモードに制御される。ま
た、ステップP123やP124においても、外気温度t
大きさにより、ステップP128においてコンプレッサ等
の駆動を伴うオートエアコンで外気導入に制御された
り、また、ステップP129においてオートエアコンで内
気導入に制御され、外気温度tに応じたデミスト制御
が行なわれる。
このように、まず、湿度データHを曇りやすいかどう
かの基準となるα以上かで判別し、次に吹出しモード
毎にそれぞれブロア送風量を判定してそれぞれに対応す
る湿度判定値α22〜α42に切替えることによりデミスト
制御が必要かどうかの判定が行なわれるので、湿度セン
サが受けるデフロスタ吹出し風量の影響が考慮され、適
切なデミスト制御が可能となる。
尚、上記実施例では判定値の切替は各モードおよび送風
量ごとに上下2段で行なうようにしているが、これに限
らず送風量に応じてリニアに切替可能とすることもでき
る。また、モード切換ドアがリニアに動く場合には、切
換ドアの停止位置(デフロスタ吹出量との配風比)に応
じてリニアに判定値を切替えることもできる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、湿度の判定値を、
吹出しモードおよびブロア送風量に応じて切替える制御
手段によって行なうものであるから、ブロア送風量の大
小に伴う湿度センサの出力変動を考慮したデミスト判定
が可能となり、従来の如く窓ガラスに曇りが発生しても
デミスト制御が開始されないという不具合を回避でき、
適切なデミスト制御を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示し、第1図
は空調装置の概略構成図、第2図は空調装置制御処理の
メインフローチャート、第3図はデミスト判定処理のサ
ブフローチャート、第4図はデミスト制御処理のサブフ
ローチャート、第5図はミックスドア、ブロアおよびコ
ンプレッサの制御特性図、第6図は湿度データと曇り具
合との相関を示す図である。 10……空調装置 16……ブロア 56……湿度センサ α,α21,α22,α31,α32,α41,α42……判定値 H……湿度センサ出力

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の窓ガラス内面の湿度を検出する湿度
    センサを備え、この湿度センサによる検出値が判定値を
    越えたときに、車室内除湿を行なうデミストモードで空
    調装置を駆動制御する車両用空調装置のデミスト制御装
    置において、車室内へ吹出す吹出しモードおよびブロア
    による吹出し風量に応じて前記判定値を切替える制御手
    段を備えたことを特徴とする車両用空調装置のデミスト
    制御装置。
JP13083987U 1987-08-27 1987-08-27 車両用空調装置のデミスト制御装置 Expired - Lifetime JPH0622566Y2 (ja)

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