JPH11254936A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH11254936A
JPH11254936A JP6153598A JP6153598A JPH11254936A JP H11254936 A JPH11254936 A JP H11254936A JP 6153598 A JP6153598 A JP 6153598A JP 6153598 A JP6153598 A JP 6153598A JP H11254936 A JPH11254936 A JP H11254936A
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cooling
heat exchanger
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伸治 梯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つの通路を有し、コストダウンのために冷却
度合い検出手段を一方の通路に配置した空調装置におい
て、他方の通路における空気冷却度合いを認識できる空
調装置を提供する。 【解決手段】ステップS180bでは、上記第1風量、
第2風量との大小関係を認識するとともに、これらの差
を演算する。続いて、ステップS180cでは、上記ス
テップS180bの演算結果に基づいて、上記空気温度
Te2を推定する。例えば、空気温度Te1が5℃で、第1
風量の方が第2風量より多かった場合は、第2通路10
bではより空気が冷却されるため、空気温度Te2は、空
気温度Te1より低い値と推定する。また、この場合、こ
の空気温度Te2は、第1風量と第2風量との差が大きい
程、空気温度Te1より小さくなるように推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置内に第1
空調ゾーン用の第1通路と、第2空調ゾーン用の第2通
路を設け、これら第1、第2通路を流れる空調風の風量
をそれぞれ可変制御できるものに好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−39544号公報に記
載されているように空調ケース内を2つの通路に仕切る
ことで、運転席側用通路と助手席側用通路とを形成した
ものが周知である。そして、上記従来装置では、上記2
つの通路を跨がるようにエバポレータおよびヒータコア
を配置し、さらに運転席側用通路に運転席側用エアミッ
クスドアを、助手席側用通路に助手席側用エアミックス
ドアを配置することで、運転者と助手者の好みに合わせ
た空調風の温度が得られるようにしている。
【0003】また、上記従来装置では、空調ケースの上
流部位は、上述の2つの通路に仕切られておらず、この
部位には1つの空調用ファンが配置されている。このた
め、上記2つの通路を流れる各風量は同じとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では、運転席側と助手席側とに送風される各空調風
を、独立して制御することで、空調フィーリングを向上
させているが、各空調ゾーンに送風される空調風の風量
が同じであるため、風量の面では運転者と助手席者との
要望には答えていない。
【0005】そこで、本発明は、2つの通路の各風量を
異なる値に制御できる空調装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、各通路の風量を別の値に制御可能な空
調装置を検討して見た。すると、以下のような問題が発
生した。通常、冷却用熱交換器の空気下流側には冷却用
熱交換器での空気冷却度合いを検出する冷却度合い検出
手段を配置し、この検出手段の検出信号を空調制御情報
として利用することが一般的である。そして、上述のよ
うに各通路の風量を別の値に制御すると、冷却用熱交換
器には、2つの通路の空調風をが通過するため、冷却用
熱交換器の一部分は通過する風量が多く、残りの部分は
風量が少ない場合がある。
【0007】従って、それぞれ2つの通路に対応した精
度の良い空調制御情報を得るためには上述のように2つ
の通路の風量が異なり、各通路における空気冷却度合い
が異なるので、検出手段を、2つの通路に対応して冷却
用熱交換器の空気下流側に設置する必要がある。しか
し、このように2つの検出手段を設けることは、部品点
数増、組付工数増、コスト増加といった問題がある。
【0008】本発明は、2つの通路を有し、コストダウ
ンのために冷却度合い検出手段を一方の通路に配置した
空調装置において、他方の通路における空気冷却度合い
を認識できる空調装置を提供することを目的とし、請求
項1記載の発明では、少なくとも第1通路(10a)に
送風される第1風量と、第2通路(10b)に送風され
る第2風量と、第1冷却度合い(Te1)とに基づいて、
第2通路(10b)における冷却用熱交換器(13)で
の空気の第2冷却度合い(Te2)を推定する冷却度合い
推定手段(S180)とを備えることを特徴としてい
る。
【0009】これにより、推定手段にて第2通路におけ
る冷却用熱交換器での空気の第2冷却度合いが推定され
るため、コストダウンのために第1通路のみに冷却度合
い検出手段を配置した場合でも、第2通路における空気
冷却度合いを認識できる。具体的な構成としては請求項
2に記載するように推定手段(S180)は、第1風量
が前記第2風量より多いときは、第2冷却度合い(Te
2)を第1冷却度合い(Te1)より大きく推定し、第1
風量が第2風量より少ないときは、第2冷却度合い(T
e2)を第1冷却度合い(Te1)より小さく推定すると良
い。
【0010】また、請求項3記載の発明では、冷却用熱
交換器(13)への冷媒供給を断続する断続手段(10
4)と、第1冷却度合い(Te1)と第2冷却度合い(T
e2)のうち大きい方が、冷却用熱交換器(13)に霜が
付着する所定冷却度合いより大きくなると、断続手段
(104)にて冷媒供給を停止する断続制御手段(S2
20、S230)とを備えることを特徴としている。
【0011】これにより、冷却要熱交換器の全域で霜が
付着することを未然に防止できる。また、請求項4記載
の発明では、少なくとも第1目標温度(TAO(Dr))
と第1冷却度合い(Te1)に基づいて第1温度調整部材
(17a)を制御する第1温度制御手段(S210)
と、少なくとも第2目標温度と第2冷却度合い(Te2)
に基づいて第2温度調整部材(17b)を制御する第2
温度制御手段(S210)とを備えることを特徴として
いる。
【0012】これにより、冷却度合い検出手段を配置し
ていない第2通路においても、空調風の温度を第2目標
温度に制御することができる。また、請求項5記載の発
明では、推定手段(S180)は、冷却用熱交換器(1
3)に流入する空気の吸込空気温度と第1冷却度合い
(Te1)との差に基づいて、第2空気冷却度合い(Te
2)を推定することを特徴としている。
【0013】ところで、精度良く第2冷却度合いを推定
するためには、冷却用熱交換器を通過する空気から冷却
用熱交換器に吸熱される熱量(熱移動量)がどれくらい
かを知る必要がある。そこで、本発明では冷却用熱交換
器に吸い込まれる吸込空気温度と第1冷却度合いとの差
から上記熱移動量が分かるため、第2冷却度合いを精度
良く推定することができる。
【0014】また、請求項6記載の発明では、第1空調
ゾーンと第2空調ゾーンとで空調風の吹出部位が異なる
部位となるように独立して吹出モードが設定可能となっ
ており、第1、第2風量とは、第1空調ゾーンの吹出モ
ードと、第2空調ゾーンの吹出モードとに応じて補正し
て算出されることを特徴としている。ところで、吹出モ
ードによって通風抵抗が異なり、第1通路、第2通路を
流れる風量が異なる。そこで、本発明によれば、吹出モ
ードに応じて第1吹出モードと第2吹出モードとが補正
されるため、正確な第1風量、第2風量を算出すること
ができる。この結果、さらに精度良い第2冷却度合いが
推定できる。
【0015】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)次に、本発明
を、車両の運転席側空間(第1空調ゾーン)および助手
席側空間(第2空調ゾーン)の温度を独立して空調制御
する車両用空調装置に適用した例について説明する。先
ず、本実施例の全体構成を図1に基づいて説明する。
【0017】図1において、1は車両用空調装置の通風
系全体を示し、この通風系1の主体は自動車の車室内計
器盤の下方部に配設されている。車両用空調装置は、車
室内への空気通路をなす空調ケース12を有する。空調
ケース12は、図1に示すように大別して内外気送風ユ
ニット200と、エアコンユニット300とからなる。
【0018】内外気送風ユニット200は、空調ケース
12内に内気または外気を吸引するためのものである。
内外気送風ユニット部200は、周知の内気吸入口3と
外気吸入口4とが形成されており、さらに内気吸入口3
と外気吸入口4とが分かれた部分には、両吸入口を選択
的に開閉する内外気切換ドア50(図示しない)が設け
られている。この内外気切換ドア50は電気式駆動手段
として、サ−ボモ−タ90(図2参照)にて駆動される
ようになっている。これにより、内外気送風ユニット2
00は、上記内気吸入口3から内気、もしくは外気吸入
口4から外気が吸入可能となっている。これにより、本
例では空調ケース12内に内気のみを導入する内気モー
ドと、外気のみを導入する外気モードとが切換可能とな
っている。なお、サーボモータ90は後述のECU30
(制御装置、図2参照)によって制御される。
【0019】内外気送風ユニット200には、上記内気
吸入口3および外気吸入口4の下流側に1つ電動送風機
7が収納されている。この送風機7は、ファン8とその
駆動用のブロワモータ9(電動モータ)とを有する。こ
のブロアモータ9に印加されるブロア電圧は後述のEC
U30(制御装置、図2参照)によって制御される。エ
アコンユニット300内には、通過する空気を冷却する
冷却用熱交換器であるエバポレータ13が収納配置され
ている。エバポレータ13は、圧縮機2,凝縮器10
1,受液器102,減圧器103とともに配管結合され
た周知の冷凍サイクル400の一構成部であり、空調ケ
ース12内の空気を除湿冷却する。上記圧縮機2は自動
車のエンジンE/Gに電磁クラッチ104を介して連結
されている。圧縮機2は、電磁クラッチ104を断続制
御することによって駆動停止する。つまり、電磁クラッ
チ104がオンしているときには、エンジンE/Gの動
力が圧縮機2に伝わり、エバポレータ103への冷媒供
給が開始される。一方、電磁クラッチ104がオフして
いるときは、エンジンE/Gの動力が遮断されて、圧縮
機2が停止し、エバポレータ103への冷媒供給が停止
する。なお、上記電磁クラッチ104は、本発明の断続
手段を構成している。
【0020】エアコンユニット300には、エバポレー
タ13の空気下流側に加熱用熱交換器であるヒータコア
14が配設されている。ヒータコア14はエンジンE/
Gの冷却水を熱源とする暖房用熱交換器であり、上記エ
バポレータ13にて冷却された冷風を加熱する。エアコ
ンユニット300内には、図1に示すようにエバポレー
タ13の空気上流側から最下流側にかけて仕切板15が
設けられている。これにより、エアコンユニット300
内は、仕切り板15によって2つの通路12a、12b
が形成されている。そして、上記エバポレータ13およ
びヒータコア14は、上記2つの第1、第2通路10
a、10bの双方に跨がるように配置されている。
【0021】第1通路10aは、運転席側の第1空調ゾ
ーンに空調風を送風するためのものであり、第2通路1
0bは、助手席側の第2空調ゾーンに空調風を送風する
ためのものである。エアコンユニット300には、エバ
ポレータ13の下流側でヒータコア14の空気上流側
に、第1、第2通路10a、10bに対応して、各通路
の空気温度を調節するためのエアミックスドア17a、
17bが設けられている。これらのドア17a,17b
はそれぞれ駆動手段27a,27b(具体的にはサーボ
モータ,図2参照)によって駆動される。
【0022】エアミックスドア17aは、第1通路10
aにおいて、ヒーアコア14での空気加熱量(第1空気
加熱量)を調整することで、第1通路の10aの空調風
の温度を調整する第1温度調整手段を構成している。エ
アミックスドア17bは、第2通路10aにおいて、ヒ
ータコア14での空気加熱量(第2空気加熱量)を調整
することで、空調風の温度を調整する第2温度調整手段
を構成している。
【0023】具体的には、第1通路12aには、ヒータ
コア14をバイパスする第1バイパス通路30aと、第
2通路12bには、ヒータコア14をバイパスする第2
バイパス通路30bとが形成されている。エアミックス
ドア17a、17bは、ヒータコア14を通過する空気
量とヒータコア14をバイパスする空気量との割合を調
整することで、第1、第2通路12a、12bの空調風
の温度をそれぞれ調整する。
【0024】第1通路12aのヒータコア14の下流側
には、エアミックスドア17aの開度によって温度調節
された空調風を車室内運転席側の各吹出口に導く運転席
用開口部50a〜52aが形成されている。運転席用開
口部50aは、運転者の足元に空調風を送風するための
ものであり、運転席用開口部51a、運転者の上半身に
向けて空調風を送風するためのものである。また、運転
席用開口部52aは、運転席側の図示しない車両フロン
トガラスの内面に向かって空調風を送風するためのもの
である。
【0025】上記運転席用開口部50aは、板状の第1
フットドア53で開閉され、運転席用開口部51aは、
板状の第1フェイスドア54にて開閉される。また、運
転席用開口部52aは、板状の第1デフロスタドア55
にて開閉される。そして、これらドア53〜55は、駆
動手段としてサーボモータ56(図2参照)にて駆動さ
れる。これにより、第1空調ゾーンにおいて、後述の吹
出モード自動制御によりフェイスモード(FACE)、
バイレベルモード(B/L)、フットモード(FOO
T)が切換可能となっている。
【0026】ここで、これら吹出モードを簡単に説明す
ると、フェイスモードとは第1通路10aを流れる空調
風が、運転席開口部51aからのみに送風されるもので
あり、バイレベルモードとは、運転席開口部51a、5
0aの双方のみに空調風を送風するモードである。ま
た、フットモードとは、運転席開口部50a、52aと
の双方のみに空調風を送風するモードである。
【0027】また、第2通路12bのヒータコア14の
下流側には、エアミックスドア17bの開度によって温
度調節された空調風を車室内助手席側の各吹出口に導く
助手席用開口部50b〜52bが形成されている。な
お、上記各吹出口とは運転席用開口部50a〜52aと
は、図示しないダクトにて連結されている。助手席用開
口部50bは、助手席者の足元に空調風を送風するため
のものであり、助手席用開口部51a、助手席者の上半
身に向けて空調風を送風するためのものである。また、
助手席用開口部52aは、助手席の図示しない車両フロ
ントガラスの内面に向かって空調風を送風するためのも
のである。
【0028】上記助手席用開口部50bは、板状の第2
フットドア57で開閉され、運転席用開口部51aは、
板状の第2フェイスドア58にて開閉される。また、運
転席用開口部52aは、板状の第2デフロスタドア59
にて開閉される。そして、これらドア57〜58は、駆
動手段としてサーボモータ60(図2参照)にて駆動さ
れる。これにより、第2空調ゾーンにおいて、後述の吹
出モード自動制御によりフェイスモード(FACE)、
バイレベルモード(B/L)、フットモード(FOO
T)が切換可能となっている。なお、フェイスモードと
は第2通路10bを流れる空調風が、助手席開口部51
bからのみに送風されるものであり、バイレベルモード
とは、助手席開口部51b、50bの双方のみに空調風
を送風するモードである。また、フットモードとは、助
手席開口部50b、52bとの双方のみに空調風を送風
するモードである。
【0029】ここで、図1に示すように送風機7の下流
側で上記エアミックスドア17a、17bの上流側、さ
らに仕切り部15の上流側端部には、風量調整ドア70
(風量割合制御部材)が設置されている。風量調整ドア
70は、送風機7にて発生する空調風を第1通路10a
および第2通路10bに振り分け、第1通路10aおよ
び第2通路10bへの風量割合を制御するものである。
【0030】風量調整ドア70は、空調ケース12に回
転自在に配置された回転軸70aによって図中矢印方向
に回動するようになっている。また、この回転軸70a
は、駆動手段としてサーボモータ70c(図2参照)に
よって駆動される。次に、車両用空調装置を制御する制
御装置(ECU)30について説明する。制御装置30
は、内部に図示しないA/D変換器、マイクロコンピュ
ータ等を備える周知のものであり、前記各センサ31〜
35からの信号は、前記A/D変換器によってA/D変
換された後マイクロコンピュータへ入力されるように構
成されている。。
【0031】上記マイクロコンピュータは図示しないC
PU、ROM、RAM、I/O等を持つ周知のもので、
エンジンE/Gのイグニッションスイッチ(図示しな
い)がオンされたときに、図示しないバッテリーから電
源が供給される。制御装置30には、図2に示すよう
に、空調環境因子を検出する手段が接続されている。具
体的には、車室内温度を検出する内気温センサ31、車
室外温度を検出する外気温センサ32、車室内に照射さ
れる日射量を検出する日射センサ33、エバポレータ1
3を通過した直後の空気温度、つまりエバポレータ13
での空気冷却度合いを検出するエバポレータ後センサ3
4、およびヒータコア14に流入するエンジン冷却水温
を検出する水温センサ35等が入力接続されている。な
お、本例では、図1に示すように上記エバポレータ後セ
ンサ34は、第1通路10aに配置されているため、第
1通路10aにおけるエバポレータ13を通過した直後
の空気温度(第1冷却度合い)を検出する。なお、本例
の日射センサ33は、第1空調ゾーンに入射する第1日
射量を検出する第1日射検知部と、第2空調ゾーンに入
射する第2日射量を検出する第2日射検知部とを有する
2面センサにて構成されている。
【0032】さらに制御装置30には、第1空調ゾーン
の第1空調環境因子である運転席側車室内の設定温度T
set(Dr) を設定する運転席側温度設定器36aと、第2
空調ゾーンの第2空調環境因子である助手席側車室内の
設定温度Tset(Pa) を設定する助手席側温度設定器36
bとが入力接続されている。また、上記運転席側温度設
定器36aおよび助手席側温度設定器36bは、車室内
前方に設けられた空調操作パネル(図示しない)上に設
置されている。なお、この空調操作パネルには、内外気
モードを手動にて切り換える内外気切換スイッチや、手
動で吹出モードを切り換える吹出モード切換スイッチ等
が設けられている。
【0033】制御装置30には、出力端子として上記モ
ータ27a、27b〜56、60、70c、80および
電磁クラッチ104を駆動制御するクラッチ回路80に
接続されている。次に、本実施例の作動を図3のフロー
チャートに基づいて説明する。先ず、空調装置の自動制
御処理を開始すると、ステップS110にてデータをリ
セット(初期化)する。ステップS120では、上記各
センサ31〜35の値をA/D変換した信号(Tr ,T
am,Ts(Dr) , Ts(Pa) ,Te1,Tw )を読み込むとと
もに、運転席側温度設定器36aにて設定された設定温
度Tset(Dr) と、助手席側温度設定器36bにて設定さ
れた設定温度Tset(Pa) を読み込む。なお、Ts(Dr) は
第1空調ゾーンに入射する上記第1日射量で、Ts(Pa)
は第2空調ゾーンに入射する第2日射量である。
【0034】ステップS130では、第1通路10aの
送風される空調風の目標温度、つまり運転席側に吹き出
す空調風の第1目標吹出温度(以下TAO(Dr)とい
う)と、第1通路10aの送風される空調風の目標温
度、つまり、助手席側に吹き出す空調風の第2目標吹出
温度(以下TAO(Pa)という)とを算出する。具体的
には上記ROMに記憶された下記数式1、2に基づいて
TAO(Dr)、TAO(Pa)を算出する。
【0035】
【数1】TAO(Dr)=Kset ×Tset(Dr) −Kr ×T
r −Kam×Tam−Ks ×Ts(Dr)+C
【0036】
【数2】TAO(Pa)=Kset ×Tset(Pa) −Kr ×T
r −Kam×Tam−Ks ×Ts(Pa)+C (Kset 、Kr 、Kam、Ks はゲイン、Cは補正用の定
数) 続いてステップS140では、ROMに記憶された図4
の特性を用い、上記TAO(Dr)およびTAO(Pa)か
ら、第1通路10aに送風される空調風の目標風量値の
運転席側必要ブロア電圧VM(Dr)(第1目標風量)、
および第2通路10bに送風される空調風の目標風量値
である助手席側必要ブロワ電圧VM(Pa)(第2目標風
量)を決定する。
【0037】なお、上記図4の特性は、上記目標吹出温
度TAO(Dr)、TAO(Pa)が領域にあるときは、
これら目標吹出温度を空調装置が作りだすことができな
いので、冷房能力を稼ぐために風量をアップし、TAO
(Dr)、TAO(Pa)が領域にあるときは、吹出温度
を変化させて車室内への供給熱量を変化させるために一
定風量とする。
【0038】さらに上記図4の特性は、TAO(Dr)、
TAO(Pa)が領域にあるときは、これら目標吹出温
度を空調装置が作りだすことができないので、暖房能力
を稼ぐために風量をアップするように、TAOとVMと
の関係が非直線的な関係に設定されている。次にステッ
プS150にて上記ステップS140にて決定された運
転席側必要ブロワ電圧VM(Dr)と助手席側必要ブロワ
電圧VM(Pa)との割合、つまり第1通路10aと第2
通路10bとの空調風の風量割合(配風比X)を決定
し、風量調整ドア70の開度(作動位置)を決定する。
【0039】ステップS160では、上記風量調整ドア
70の作動位置に応じて、第1、第2通路10a、10
bに送風される各風量が、上記ステップS140にて決
定された風量と同じになるように、最終的なブロアモー
タ9の必要ブロア電圧VMを算出する。これにより、第
1、第2通路10a、10bに送風される風量は、VM
(Dr)、VM(Pa)に準ずるそれぞれ要求されたものを
満足し、これら第1通路10aと第2通路10bに送風
される空調風の各風量が異なる値に制御することができ
る。なお、風量調整ドア70、サーボモータ70c、E
CU30にて本発明の風量制御手段を構成している。
【0040】次にステップS170では、上記TAO
(Dr)およびTAO(Pa)とROMに記憶された図5に
示す特性とから、運転席側および助手席側の各吹出モー
ドを決定する。つまり、本例では、第1空調ゾーンと第
2空調ゾーンとで空調風の吹出部位が異なる部位となる
ように独立して吹出モードが設定可能となっている。な
お、この他に吹出モードとして、デフロスタモードが設
定可能となっている。このデフロスタモードは必ず運転
席用開口部52a、52bの双方のみから空調風を送風
するモードであり、上記空調操作パネル上に設置された
デフロスタスイッチをオンすると、切り換わるようにな
っている。
【0041】次にステップS180では、第2通路10
bにおけるエバポレータ13での空気冷却度合いTe2
(以下、空気温度Te2)を推定する。つまり、上述のよ
うに本例ではエバポレータ後センサ34は、第1通路1
0aに配置されているため、ステップS180では、第
2通路10bでのエバポレータ13を通過した直後の空
気温度Te2を推定する。具体的には、図6に示すように
ステップS180aにて上記必要ブロア電圧VMと配風
比Xとから、第1通路10aに送風される第1風量と、
第2通路10bに送風される第2風量とを算出する。
【0042】次にステップS180bでは、上記第1風
量、第2風量との大小関係を認識するとともに、これら
の差を演算する。続いて、ステップS180cでは、上
記ステップS180aの演算結果に基づいて、上記空気
温度Te2を推定する。例えば、空気温度Te1(センサ3
4の検出温度)が5℃で、第1風量の方が第2風量より
多かった場合は、第2通路10bではより空気が冷却さ
れるため、空気温度Te2は、空気温度Te1より低い値と
推定する。また、この場合、この空気温度Te2は、第1
風量と第2風量との差が大きい程、空気温度Te1より小
さくなるように推定する。
【0043】一方、例えば、空気温度Te1が5℃で、第
1風量の方が第2風量より少ない場合は、第2通路10
bでは第1通路10aより空気が冷却されないため、空
気温度Te2は、空気温度Te1より高い値と推定する。ま
た、この場合、この空気温度Te2は、第1風量と第2風
量との差が大きい程、空気温度Te1より高くなるように
推定する。このように本例では、コストダウンのために
エバポレータ後センサ34を第1通路10aに配置した
空調装置において、第2通路10bにおける空気冷却度
合い(Te2)を推定し、認識できる。
【0044】次にステップS190では、ROMに記憶
された下記数式3に基づいて、エアミックスドア17a
開度SW(Dr)を算出する。
【0045】
【数3】SW(Dr)={(TAO(Dr)−Te1)/(T
w −Te1)}×100 (%) 次にステップS190では、ROMに記憶された下記数
式4に基づいて、上記ステップS180にて推定された
Te2を用いて、エアミックスドア17b開度SW(Pa)
を算出する。
【0046】
【数4】SW(Pa)={(TAO(Pa)−Te2)/(T
w −Te2)}×100 (%) ステップS210(本発明の第1温度制御手段、第2温
度制御手段)では、上記ステップS150〜180にて
決定、算出されたブロア電圧VM、風量調整ドア70の
開度、エアミックスドア17a、17bの開度SW(D
r),SW(Pa)、および吹出モードとなるように各空
調機器に出力する。そして、本例では、上記数式5から
明らかのように第2通路10bの空調情報信号として、
上述のように推定した空気温度Te2を用いるため、エバ
ポレータ後センサ34を配置していない第2通路10b
においても、第2通路10bの空調風の温度を、目標吹
出温度TAO(Pa)に制御することができる。
【0047】なお、詳述しなかったが、上記内外気モー
ドも上記ECU30内で演算された制御目標値となるよ
うにサーボモータ10が制御される。また、上記内外気
切換スイッチにて内外気モードが内気モードが選択され
ている場合は、内気モードとなる。 (第2実施形態)ところで、通常の車両用空調装置で
は、上記エバポレータ後センサ34の検出値が所定冷却
度合い(所定温度、例えば3℃)より低下すると、エバ
ポレータ13での霜付きを防止するために圧縮機2を停
止する。しかし、本例のように第1通路10aにのみセ
ンサが設置されている場合では、このセンサ34に検出
値(Te1)と上記所定温度との比較によって、圧縮機2
をオンオフすると、以下の問題がある。
【0048】つまり、上述のように第2通路10bでの
空気温度Te2は、第1通路10aでの空気温度Te1より
低い場合があるため、第1通路10aに対応するエバポ
レータ13の通過部分では、霜が付着していないのに、
第2通路10bに対応するエバポレータ13の通過部分
では霜が付着している場合ある。そこで、本例では上記
第1実施形態で使用した空気温度Te2を電磁クラッチ1
04の制御に使用する。図7にこの制御内容を表すフロ
ーチャートを示す。なお、上記空気温度Te2の推定は、
上述と同様であるので、ここでは説明しない。
【0049】先ず、ステップS220では上記空気温度
Te1と空気温度Te2のうち低い方の値を選択して、空気
温度Te3とする。そして、ステップS230では、空気
温度Te3に基づいて図7に示すマップから圧縮機2の作
動、つまり電磁クラッチ104のオンオフを決定する。
ここで、TeLo とはエバポレータ13に霜が付着する温
度(空気冷却度合い)であり、電磁クラッチ104をオ
フとして圧縮機2を停止する圧縮機停止温度である。な
お、本例ではTeLo は3℃である。一方、TeHi とは、
電磁クラッチ104をオンとして圧縮機2を作動させる
圧縮機作動温度である。本例では4℃である。このよう
にすることで、本例では上記空気温度Te3がTeLo より
低くなると、圧縮機2は停止される。このため、エバポ
レータ13の全域において霜が付着し、風量が低下する
ことを未然に防止できる。
【0050】図8は図7のマップをフローチャートで示
したものであり、以下簡単に説明する。ステップS23
1では、空気温度Te1が空気温度Te2より低いか否かが
判定され、空気温度Te1が空気温度Te2より低い場合
は、ステップS232に進む。ステップS232では空
気温度Te1がTeLo 以下か否かを判定し、ここでYES
と判定されると、ステップS233に進んで、圧縮機2
をオフとする。
【0051】ステップS232にてNOと判定されると
ステップS234に進み、空気温度Te1がTeHi 以上か
否かを判定する。ステップS234でYESと判定され
た場合は、ステップS235にて圧縮機2をオンとす
る。ステップS234でNOと判定された場合は、ステ
ップS233に進む。ステップS231にてNOと判定
された場合、つまり空気温度Te2が空気温度Te1より低
い場合は、ステップS236に進む。ステップS236
では空気温度Te2がTeLo 以下か否かを判定し、ここで
YESと判定されると、ステップS233に進む。
【0052】ステップS236にてNOと判定されると
ステップS237に進み、空気温度Te2がTeHi 以上か
否かを判定する。ステップS237でYESと判定され
た場合は、ステップS238にて圧縮機2をオンとす
る。ステップS237でNOと判定された場合は、ステ
ップS233に進む。なお、ステップS220、230
が本発明の断続制御手段を構成している。
【0053】(第3実施形態)本例は、上記第1、第2
実施形態におけるステップS180の変形例である。つ
まり、上記第1、第2実施形態では、各通路の風量と空
気温度Te1とに基づいて空気温度Te2を推定したが、精
度良く空気温度Te2を推定するためには、エバポレータ
13を通過する空気からエバポレータ13に吸熱される
熱量(熱移動量)がどれくらいかを知る必要がある。そ
のため、本例では、上記熱移動量の指標として温度効率
を用い、エバポレータ13に吸い込まれる吸込空気温度
Tain と空気温度Te1との差に基づいて、空気温度Te
2を推定する。
【0054】なお、この吸込空気温度Tain は、本例で
は既存のセンサを用いて検出する。具体的には、上記E
CU30では、内外気モードの状態を認識している。そ
して、ECU30では、内外気モードが内気モードであ
るならば、吸込空気温度Tain は内気温となるため、吸
込空気温度Tain は、内気温センサ31の検出値を用い
る。一方、外気モードが選択されている場合は、吸込空
気温度Tain は外気温となるため、吸込空気温度Tain
は、外気温センサ32の検出値を用いる。
【0055】また、上記第1第2実施形態では、配風比
Xと必要ブロア電圧VMとから第1風量、および第2風
量を算出したが、これらは各通路10a、10bの通風
抵抗、つまり各通路の吹出モードに応じて異なる。この
ため、本例では、吹出モードに応じて第1、第2風量を
正確に把握する。図9に本例の空気温度Te2の推定の仕
方を表すフローチャートを示す。図10に、エバポレー
タ13を通過する空気の温度状態を表す説明図を示す。
【0056】ステップS180dでは、吹出モードに応
じて第1風量、第2風量を算出する。ここで、基本的に
は第1風量と、第2風量は、上述の各実施形態のように
算出されるのであるが、本例では、これら第1風量、第
2風量を吹出モードに応じて補正するために、これら第
1風量、第2風量とに係数を乗じて最終的な値に変換す
るようにしている。
【0057】例えば、本例では、上記吹出モードにおい
て通風抵抗が小さい順に、フェイスモード、バイレベル
モード、フットモード、デフロスタモードとなっている
ため、図11に示すようにこの逆の順に風量が出にくく
なっている。そこで、第1通路、第2通路10a、10
bでの各吹出モードが共にフェイスモードであるときに
上記係数を1、バイレベルモードでは0.8、フットモ
ードでは0.7、デフロスタモードでは0.6といった
ように予め設定しておく。このようにすることで、各吹
出モードに応じて正確な第1風量、第2風量を算出する
ことができる。
【0058】次にステップS180eでは第1通路10
aの空気側の温度効率η1 、第2通路10bの空気側の
温度効率η2 を決定する。ここで、温度効率ηとは、熱
交換器の分野で一般的に使用されるものであって、以下
の数式6として表すことができる。
【0059】
【数6】温度効率η=(エバポレータ13の吸込空気温
度Tain −エバポレータ13の通過後空気温度)/(エ
バポレータ13での吸込空気温度Tain −エバポレータ
13の冷媒温度Trin ) そして、この温度効率ηは様々な条件で変化するのであ
るが、図12に示すようにエバポレータ13を通過する
風量が大きくなる程、小さくなる。そして、ステップS
180dにて算出された第1風量、第2風量とから、図
12により温度効率η1 、η2 が決定される。
【0060】次にステップS180fでは、上記ステッ
プS180d、180eで算出、決定された第1風量、
第2風量、温度効率η1 、η2 に基づいて空気温度Te
を推定する。具体的には、以下のように行う。先ず、温
度効率η1 、η2 は、上記図12に示すマップからだけ
でなく、上記数式6に対応した数式7、8により算出で
きる。
【0061】
【数7】 温度効率η1 =(Tain −Te1)/(Tain −Trin )
【0062】
【数8】 温度効率η2 =(Tain −Te2)/(Tain −Trin ) ただし、エバポレータ13内での冷媒温度はほぼ等温変
化であるため、第1通路10a、第2通路10b側で共
に同じ入口側冷媒温度Trin を使用した。上記数式7を
変形すると、Trin がη1 、Tain 、Te1の3つで表さ
れる。次に数式8に上記Trin を代入して変形すると、
最終的にはTe2は、以下の数式9で表される。
【0063】
【数9】Te2=Tain −η2 /η1 (Tain −Te1) 例えば、Tain が20℃、Te1が10℃、第1風量が第
2風量より大きくη2>η1 で、η2 =0.6、η1 =
0.3であるならば、Te2は0℃となる。一方、この条
件の中で、第1風量が第2風量より小さくη2 <η1
で、η2 =0.3、η1 =0.6であるならば、Te2は
15℃となる。
【0064】このように本例では、各吹出モードに応じ
て第1風量、第2風量を算出するため、精度の良い第1
風量、第2風量を算出でき、さらに精度良い空気温度T
e2が推定できる。また、本例では吸込空気温度Tain と
空気温度Te1との差に基づいて、空気温度Te2を推定す
るため、より一層精度良く空気温度Te2を推定できる。
【0065】(他の実施形態)上記各実施形態では、本
発明を空調ケース12内が2つの通路に仕切られた左右
独立制御タイプのものに適用したが、本発明はこれに限
られるものでは無く、以下のものに適用できる。例え
ば、空調ケース内が2つの仕切られておらず、エアミッ
クスドアが1つの空調装置において、上述のような風量
調整ドア70を配置し、車両右側に日射が入り込んだと
きに、この日射量分の熱量を打ち消すように車両右側の
吹出口からの吹出風量が多くなるように配風ドアを制御
しても良い。
【0066】上記実施形態では、冷風と温風との混合割
合を調整するエアミックスドア17a、17bにて空調
風の温度を制御したが、本発明はヒータコア14への温
水供給量を調整する、所謂リヒートタイプの空調装置に
適用しても良し、ヒータコア14へ供給される温水温度
を制御するものでも適用できる。また、上記各実施形態
では、風量調整ドア70をエアミックスドア17a、1
7b)の上流側に設置しても良い。例えば、風量調整ド
ア70をエバポレータ13の下流側に配置しても良い。
この場合は、エバポレータ13の上流側に仕切り部15
は不要となる。
【0067】また、上記各実施形態では、風量調整ドア
70にて第1通路10a、第2通路10bの風量を制御
したが、第1通路10aと第2通路10bのそれぞれに
送風機を配置するものでも、本発明は適用できる。ま
た、上記各実施形態では、上記送風機7のブロアモータ
9の印加電圧を可変するようにしたが、例えばパルス幅
変調によりブロアモード9の回転数を制御するようにし
ても良い。
【0068】また、上記各実施形態において、第1風量
と第2風量とを算出する場合に、内外気モードによって
空気の吸込抵抗が異なるため、内外気モードを考慮する
ようにしても良い。また、上記各実施形態では、運転席
側と助手席側とを独立して空調制御するものについて説
明したが、本発明は例えば上記車両用空調装置を流用し
て例えば第1通路12aの空調風を車室内前方側の空調
ゾーンに送風し、第2通路12bの空調風を車室内後方
の空調ゾーンに送風するものにでも適用できる。
【0069】また、上記各実施形態において、エバポレ
ータ後センサ34はエバポレータ13を通過した直後の
空気温度を検出したが、エバポレータ34の冷却フィン
の温度を検出するものでも良い。また、上記各実施形態
において、圧縮機2を可変容量タイプのものとしても良
い。そして、圧縮機2を外部可変容量式とした場合、ス
テップS231で決定した低い方の空気温度に基づい
て、コンプレッサ容量を可変してエバポレータ13に霜
が付着しないようにしても良い。
【0070】また、上記各実施形態では本発明を車両要
空調装置に適用した例を挙げたが、本発明は、車両用空
調装置に限定されるものでは無く、どのような空調装置
にでも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態における車両用空調装置の
全体構成図である。
【図2】上記各実施形態における制御系を表す図であ
る。
【図3】上記各実施形態における制御内容を表すフロー
チャートである。
【図4】上記各実施形態におけるブロア電圧VM(D
r)、VM(Pa)の決め方を表すマップ図である。
【図5】上記各実施形態における吹出モードを決めるマ
ップ図である。
【図6】上記第1、2実施形態における空気温度Te1の
推定の仕方を表すフローチャートである。
【図7】上記第2実施形態における空気温度Te1の使用
例を表すフローチャートである。
【図8】上記第2実施形態において、空気温度Te1の使
用例を表すフローチャートである。
【図9】上記第3実施形態において、空気温度Te1の推
定の仕方を表すフローチャートである。
【図10】上記第3実施形態において、空気温度Te1の
推定の仕方を説明するため説明図である。
【図11】上記第3実施形態において、吹出モードに応
じて第1風量、第2風量が異なることを表す説明図であ
る。
【図12】上記第3実施形態において、温度効率と第1
風量、第2風量との設定仕方を表すマップ図である。
【符号の説明】
10a…第1通路、10b…第2通路、13…エバポレ
ータ、30…制御装置、34…エバポレータ後センサ、
70…風量調整ドア。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1空調ゾーンに向けて空調風を送風す
    る第1通路(10a)と、 第2空調ゾーンに向けて空調風を送風する第2通路(1
    0b)と、 前記第1通路(10a)および前記第2通路(10b)
    に配置され、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器
    (13)と、 これら第1通路(10a)と第2通路(10b)に送風
    される空調風の各風量が異なる値に制御する風量制御手
    段(70、70c、30))とを有する空調装置に適用
    され、 前記冷却用熱交換器(13)の空気下流側で、前記第1
    通路(10a)に配置され、前記冷却用熱交換器(1
    3)での空気の第1冷却度合い(Te1)を検出する冷却
    度合い検出手段(34)と、 少なくとも前記第1通路(10a)に送風される第1風
    量と、前記第2通路(10b)に送風される第2風量
    と、前記第1冷却度合い(Te1)とに基づいて、前記第
    2通路(10b)における前記冷却用熱交換器(13)
    での空気の第2冷却度合い(Te2)を推定する冷却度合
    い推定手段(S180)とを備えることを特徴とする空
    調装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段(S180)は、 前記第1風量が前記第2風量より多いときは、前記第2
    冷却度合い(Te2)を前記第1冷却度合い(Te1)より
    大きく推定し、前記第1風量が前第2風量より少ないと
    きは、前記第2冷却度合い(Te2)を前記第1冷却度合
    い(Te1)より小さく推定することを特徴とする請求項
    1記載の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却用熱交換器(13)への冷媒供
    給を断続する断続手段(104)と、 前記第1冷却度合い(Te1)と前記第2冷却度合い(T
    e2)のうち大きい方が、前記冷却用熱交換器(13)に
    霜が付着する所定冷却度合いより大きくなると、前記断
    続手段(104)にて前記冷媒供給を停止する断続制御
    手段(S220、S230)とを備えることを特徴とす
    る請求項1または2記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第1通路(10a)および前記第2
    通路(10b)のうち、前記冷却用熱交換器(13)の
    空気下流側に配置され、前記冷却用熱交換器(13)を
    通過した空気を加熱する加熱用熱交換器(14)と、 前記加熱用熱交換器(14)による前記第1通路(10
    a)での第1空気加熱量を調整することで、前記第1通
    路(10a)の空気の温度を調整する第1温度調整部材
    (17a)と、 前記第1通路(10a)の空気の第1目標温度(TAO
    (Dr))を算出する第1目標温度算出手段(S190)
    と、 少なくとも前記第1目標温度(TAO(Dr))と前記第
    1冷却度合い(Te1)に基づいて前記第1温度調整部材
    (17a)を制御する第1温度制御手段(S210)
    と、 前記加熱用熱交換器(14)による前記第2通路(10
    b)での第2空気加熱量を調整することで、前記第2通
    路(10b)の空気の温度を調整する第2温度調整部材
    (17b)と、 前記第2通路(10b)の空気の第2目標温度(TAO
    (Pa))を算出する第2目標温度算出手段(S200)
    と、 少なくとも前記第2目標温度と前記第2冷却度合い(T
    e2)に基づいて前記第2温度調整部材(17b)を制御
    する第2温度制御手段(S210)とを備えることを特
    徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の空調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記推定手段(S180)は、前記冷却
    用熱交換器(13)に流入する空気の吸込空気温度(T
    ain)と前記第1冷却度合い(Te1)との差に基づいて、
    前記第2空気冷却度合い(Te2)を推定することを特徴
    とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の空調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1空調ゾーンと前記第2空調ゾー
    ンとで空調風の吹出部位が異なる部位となるように独立
    して吹出モードが設定可能となっており、 前記第1、第2風量とは、前記第1空調ゾーンの吹出モ
    ードと、前記第2空調ゾーンの吹出モードとに応じて補
    正して算出されることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5いずれか1つに記載の空調装置。
  7. 【請求項7】 前記第1通路(10a)および前記第2
    通路(10b)に送風される空調風を発生し、1つの電
    動モータ(9)にて駆動される送風機(7)と、 前記第1通路(10a)に送風される空調風の第1目標
    風量(VM(Dr))を決定する第1風量決定手段(S1
    40)と、 前記第2通路(10b)に送風される空調風の第2目標
    風量(VM(Pa))を決定する第2風量決定手段(S1
    40)と、 前記送風機にて発生する空調風を前記第1通路(10
    a)および前記第2通路(10b)に振り分け、前記第
    1通路(10a)および前記第2通路(10b)への風
    量割合を制御する風量割合制御部材(70)とを有し、 前記風量制御手段(70、70c、30)は、前記第1
    目標風量(VM(Dr))および前記第2目標風量(VM
    (Pa))を満足するように前記送風機(7)および前記
    風量割合制御部材(70)を制御することを特徴とする
    請求項1ないし6いずれか1つに記載の空調装置。
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