JP4333004B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の空調状態を自動制御する、いわゆるオートエアコン機能を持つ車両(主に自動車)用空調装置において、特に、風量、吹出温度等の空調制御特性を乗員の操作に応じて補正する学習制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の学習制御を行う車両用空調装置として特開平5−208610号公報に記載されたものがある。この従来装置は、乗員の手動操作によって変更された風量を学習して空調制御特性を補正することにより、乗員の好みにあった特性を得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、風量変更操作をした乗員が運転者であるか否かにかかわらず学習してしまうため、運転者以外の乗員が運転者の好みと異なる風量変更操作をした場合、運転者の好みと異なる空調制御特性になってしまうという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、車室内の空調状態を自動制御するための制御特性を、操作手段の操作に基づいて補正する車両用空調装置において、特定の乗員の好みにあった空調制御特性が得られるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内の空調状態に関係する環境条件の情報を検出するセンサ(39〜43)と、乗員により操作され、車室内の空調状態を設定する操作手段(34〜38)と、車室内空調を行うアクチュエータ(12a〜25)の作動を制御する制御手段(30)とを備え、制御手段(30)は、センサ(39〜43)の出力値および操作手段(34〜38)の操作信号に基づいて予め記憶している制御特性にしたがってアクチュエータ(12a〜25)の作動を制御することにより、車室内の空調状態を自動制御するとともに、操作手段(34〜38)の操作に基づいて制御特性を乗員の好みにあうように補正する車両用空調装置において、所定の座席の乗員の手が操作手段(34〜38)に近づいてきたことを検出する操作乗員検出手段(44)と、操作手段(34〜38)の操作があったときであって、操作乗員検出手段(44)によって所定の座席の乗員の手が操作手段(34〜38)に近づいてきたことが検出されたときに、所定の座席の乗員が操作手段(34〜38)を操作したものと判定する操作乗員判定手段(S151)を備え、制御手段(30)は、操作乗員判定手段(S151)によって所定の座席の乗員が操作手段(34〜38)を操作したものと判定された際に、制御特性を所定の座席の乗員の好みにあうように補正することを特徴とする。
【0006】
これによると、操作手段(34〜38)を操作した乗員が所定の座席の乗員であるときは制御特性の補正を行うようにすることが可能であり、それにより、所定の座席の乗員の操作を学習して、所定の座席の乗員の好みにあった空調制御特性にすることができる。
また、請求項2に記載の発明では、操作手段(34〜38)を操作した乗員が所定の座席以外の乗員であるときは制御特性の補正を行わないようにすることが可能であり、それにより、所定の座席の乗員の操作のみを学習して、所定の座席の乗員の好みにあった空調制御特性にすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、操作乗員検出手段(37)は、所定の座席の乗員の手の温度を検出することによって、所定の座席の乗員の手が近づいてきたことを検出することを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明では、所定の座席は運転席であることを特徴とする。
【0008】
これによると、その車両の利用頻度が高い運転者の好みにあった空調制御特性にすることができる。
【0009】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の全体システム構成を示すもので、車両用空調装置の室内ユニットを構成する空調ユニット10の空気流れ最上流側には外気導入口11aと内気導入口11bを有する内外気切替箱11が配置され、この内外気切替箱11内に内外気切替ドア12が回動自在に設置されている。
【0011】
この内外気切替ドア12は、外気導入口11aと内気導入口11bとの分岐点に配置され、アクチュエータ12aにより駆動されて、空調ユニット10に導入する空気を内気と外気に切り替えたり、あるいは内気と外気の混合割合を調整する。
【0012】
送風手段としての送風機13は、内外気切替箱11内に空気を吸い込んで空調ユニット10の下流側に送風するものであり、ブロワモータ14と、その回転軸に連結された遠心式送風ファン15を有している。送風ファン15の下流にはエバポレータ16とヒータコア17が設けられている。
【0013】
エバポレータ16は冷却用熱交換器であって、図示しない車両エンジンにより駆動されるコンプレッサ等と結合されて冷凍サイクルを構成し、その内部の低圧冷媒が空気から吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。また、ヒータコア17は加熱用熱交換器であって、図示しない車両エンジンの冷却水(温水)が内部を循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する。
【0014】
ヒータコア17の上流側には、吹出空気温度調整手段としてのエアミックスドア18が回動自在に設けられ、エアミックスドア18の開度はアクチュエータ18aにより駆動されて調節される。これによって、ヒータコア17を通過する空気とヒータコア17をバイパスする空気の割合とが調整され、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
【0015】
空調ユニット10の最下流には、デフロスタ(DEF)吹出口19を開閉するデフロスタドア20、フェイス(FACE)吹出口21を開閉するフェイスドア22、およびフット(FOOT)吹出口23を開閉するフットドア24が設けられている。
【0016】
これら各ドア20、22、24は吹出モード切替手段を構成するもので、アクチュエータ25により駆動されて各吹出口19、21、23を開閉することによって各種の吹出モード(フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、デフロスタモード等)が設定される。そして、各吹出モードに応じて開口した吹出口から、温度調整された空気が車室内へ吹き出される。
【0017】
空調制御装置30は制御手段としてのマイクロコンピュータ31を有し、送風量はマイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路32を介してブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電圧)を調整してモータ回転数を調整することにより制御される。なお、その他のアクチュエータ12a、18a、25も、マイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路32にて制御される。
【0018】
マイクロコンピュータ31は、中央演算処理装置31a(以下、CPUという)、スタンバイRAM31b、さらには図示しないROM、RAM、I/Oポート、A/D変換部等を持ち、それ自体は周知のものであり、このうち、マイクロコンピュータ31のCPU31aは、空調制御量を演算する演算手段をなす。
【0019】
また、マイクロコンピュータ31のスタンバイRAM31bは、記憶手段をなすもので、車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチ(以下、IGと記す)オフの場合においても乗員の好みを学習した値を記憶(バックアップ)するためのRAMであり、IGがオフであっても車載バッテリーからIGを介さずに直接電力が供給される。また、マイクロコンピュータ31とバッテリーとの電気接続が遮断された状況でも短時間ならばマイクロコンピュータ31に電力を供給する図示しないバックアップ用の電源が設けられている。
【0020】
マイクロコンピュータ31には、車室内計器盤に設置された空調操作部33から操作信号が入力される。この空調操作部33には、図2にも示すように、空調装置の自動制御状態を設定するAUTOスイッチ34、内外気モードを手動で切替設定するための内外気切替スイッチ35、吹出モードを手動で切替設定するための吹出モード切替スイッチ36、送風機13の送風量を手動で切替設定するための送風量切替スイッチ37、乗員の好みの車室内温度(設定温度)TSETを設定するための温度設定スイッチ38等が設けられている。これらの各スイッチ34〜38は、乗員が車室内の空調状態を手動設定する操作手段をなす。
【0021】
なお、送風量切替スイッチ37は、具体的には、風量アップスイッチ37aと風量ダウンスイッチ37bからなり、風量アップスイッチ37aは1回押されるごとにブロワ電圧(駆動用モータ14への印加電圧)を1レベル(例えば0.25ボルト)上げる信号を出力し、風量ダウンスイッチ37bは1回押されるごとにブロワ電圧を1レベル(例えば0.25ボルト)下げる信号を出力する。
【0022】
また、マイクロコンピュータ31には、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する各種センサからの信号が入力される。具体的には、車室内の空気温度(内気温度)TRを検出する内気温センサ39、車室外の空気温度(外気温度)TAMを検出する外気温センサ40、車室内に入射する日射量TSを検出する日射センサ41、蒸発器温度(具体的には蒸発器吹出空気温度)TEを検出する蒸発器温度センサ42、ヒータコア17を循環するエンジン水温TWを検出する水温センサ43等からの各信号が、それぞれのレベル変換回路45を介してマイクロコンピュータ31に入力され、これらはマイクロコンピュータ31においてA/D変換されて読み込まれる。また、温度設定スイッチ38からの信号もレベル変換回路45でレベル変換されてマイクロコンピュータ31に入力される。
【0023】
さらに、マイクロコンピュータ31には、送風量切替スイッチ37を操作した乗員がどの座席の乗員であるかを検出するための操作乗員検出センサ44からの信号が入力される。この操作乗員検出センサ44は、具体的には、被検温体の温度に応じた起電力を発生する赤外線温度センサである。
【0024】
操作乗員検出センサ44は、図2に示すように空調操作部33に設けられている。また、操作乗員検出センサ44は運転席側に向けて取り付けられており、運転者が送風量切替スイッチ37を操作したときに、運転者の手が操作乗員検出センサ44の温度検出範囲に入るようになっている。なお、この操作乗員検出センサ44からの信号もレベル変換回路45でレベル変換されてマイクロコンピュータ31に入力される。
【0025】
図3は、AUTOスイッチ34により空調装置の自動制御状態が設定されたときに、マイクロコンピュータ31により実行される制御の全体のフローチャートである。
【0026】
そして、マイクロコンピュータ31は、IGオンとともに図3の制御をステップS10にて開始し、ステップS20にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。次のステップS30では、各センサ39〜44のセンサ信号を入力すると共に、空調操作部33の各種スイッチ34〜38の操作信号を入力する。
【0027】
次のステップS100では、送風量切替スイッチ37が乗員により操作されたか否か、すなわち、風量が乗員の手動操作によって変更されたか否かを判定し、風量手動操作があった場合(ステップS100がYES)はステップS150に進み、操作乗員判定と学習を行う。このステップS150の制御については後述する。
【0028】
一方、風量手動操作がない場合(ステップS100がNO)はステップS200に進み、このステップS200では、ステップS30で入力したセンサ信号に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを下記数式1に従って演算する。ここで、TAOは環境条件の変化にかかわらず車室内を設定温度TSETに維持するために必要な吹出空気温度である。また、下記数式1において、KSET、KR、KAM、KSは係数、Cは定数である。
【0029】
【数1】
TAO=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM−KS×TS+C次にステップS300に進み、記憶されている特性にしたがってエアミックスダンパ22bの開度が演算され、この開度となる様にアクチュエータ18aを駆動回路32を介して制御し、吹出口から車室内へ吹き出される空気の温度をコントロールする。
【0030】
次にステップS400に進み、送風量を決めるブロワ電圧を、図4に示す風量特性から目標吹出温度TAOに基づいて演算し、駆動回路32を介してブロワモータ14に印加する電圧(ブロワ電圧)を制御する。これにより送風ファン15の回転数を制御して、車室内へ吹き出される送風量を制御する。
【0031】
次にステップS500に進み、記憶されている特性にしたがって内外気切換ドア12による内外気の導入割合を演算し、駆動回路32を介してアクチュエータ12aを制御することにより、内外気切換ドア12を所定位置に駆動する。
【0032】
次にステップS600に進み、記憶されている特性にしたがって吹出モードドア20、22、24による吹出モードを演算し、駆動回路32を介してアクチュエータ25を制御することにより、吹出モードドア20、22、24を所定位置に駆動する。
【0033】
次にステップS700に進み、図示しないコンプレッサの制御を行なう。ステップS700の処理後、ステップS30に戻り、上記処理を繰り返す。
【0034】
図5は図3の操作乗員判定・学習ステップS150の詳細を示すフローチャートであり、このステップS150では、送風量切替スイッチ37を操作した乗員がどの座席の乗員であるかを判定し、その判定結果に応じて風量制御特性の補正方法を決定する。
【0035】
操作乗員検出センサ44は、運転者が送風量切替スイッチ37を操作したときに、運転者の手が操作乗員検出センサ44の温度検出範囲に入るようになっているため、運転者が送風量切替スイッチ37を操作した場合は操作乗員検出センサ44によって運転者の手の温度が検出される。従って、図5のステップS151では、操作乗員検出センサ44で検出された温度が皮膚温程度(例えば34±3℃)の場合は、運転者が送風量切替スイッチ37を操作したものと判定し(ステップS151がYES)、ステップS152に進む。
【0036】
ステップS152では、送風量切替スイッチ37の操作を学習して、図4に示す風量制御特性を運転者の好みにあうように補正する。そして、スタンバイRAM31bに記憶している風量制御特性を、この補正後の風量制御特性に置き換えた後、ステップS200に進む。
【0037】
一方、助手席乗員が送風量切替スイッチ37を操作したときは、助手席乗員の手が操作乗員検出センサ44の温度検出範囲に入らないため、操作乗員検出センサ44によって手以外の部位(例えばシート表面)の温度が検出される。従って、ステップS151では、操作乗員検出センサ44で検出された温度が皮膚温から離れている場合は、助手席乗員が送風量切替スイッチ37を操作したものと判定する(ステップS151がNO)。このように、送風量切替スイッチ37を操作した乗員が運転者でない場合は、その操作を学習しないでステップS200に進む。
【0038】
なお、ステップS151は、操作した乗員がどの座席の乗員であるかを判定する操作乗員判定手段をなす。
【0039】
本実施形態においては、送風量切替スイッチ37を操作した乗員が運転者か否かを判定し、操作した乗員が運転者でない場合はその操作を学習せず、運転者の操作のみを学習するようにしているため、風量制御特性を運転者の好みに合ったものにすることができる。
【0040】
(第2実施形態)
次に、図6に示す第2実施形態について説明する。本実施形態は、運転者用風量制御特性と助手席乗員用風量制御特性とをスタンバイRAM31bに記憶するようにし、それに伴って第1実施形態における操作乗員判定・学習ステップS150の内容を一部変更したもので、その他の点は第1実施形態と同一である。
【0041】
図6は操作乗員判定・学習ステップS150の詳細を示すフローチャートであり、ステップS151では、第1実施形態と同様にして送風量切替スイッチ37を操作した乗員が運転者か否(助手席乗員)かを判定する。
【0042】
操作した乗員が運転者の場合(ステップS151がYES)、ステップS153に進み、送風量切替スイッチ37の操作を学習して運転者用風量制御特性を運転者の好みにあうように補正する。そして、スタンバイRAM31bに記憶している運転者用風量制御特性を、この補正後の運転者用風量制御特性に置き換えた後、ステップS200に進む。
【0043】
一方、操作した乗員が助手席乗員の場合(ステップS151がNO)、ステップS154に進み、送風量切替スイッチ37の操作を学習して助手席乗員用風量制御特性を助手席乗員の好みにあうように補正する。そして、スタンバイRAM31bに記憶している助手席乗員用風量制御特性を、この補正後の助手席乗員用風量制御特性に置き換えた後、ステップS200に進む。
【0044】
この後、ステップS400(図3参照)では、運転者用風量制御特性から求めたブロワ電圧と、助手席乗員用風量制御特性から求めたブロワ電圧とを平均し、その平均ブロワ電圧をブロワモータ14に印加する。
【0045】
本実施形態においては、送風量切替スイッチ37を操作した乗員が運転者か助手席乗員かを判定し、操作した乗員用のそれぞれの風量制御特性を補正するため、運転者の好みと助手席乗員の好みを反映することができる。
【0046】
なお、運転席側風量と助手席側風量とを独立して制御可能な空調装置の場合、運転者用風量制御特性に基づいて運転席側風量を制御し、助手席乗員用風量制御特性に基づいて助手席側風量を制御することにより、風量制御特性を運転者および助手席乗員のそれぞれの好みに合ったものにすることができる。
【0047】
(他の実施形態)
上記実施形態では、操作乗員検出センサ44として赤外線温度センサを用いる例を示したが、マトリックス赤外線温度センサやサーモビューワを用いてもよい。この場合、皮膚温程度の検出値となる物体(手)が運転席側から送風量切替スイッチ37に近づいてきたか、あるいは助手席側から近づいてきたかを検出し、運転席側から近づいてきた場合は運転者が送風量切替スイッチ37を操作したものと判定し、助手席側から近づいてきた場合は助手席乗員が操作したものと判定する。
【0048】
また、操作乗員検出センサ44としてCCD(チャージカップルドデバイス)カメラを用いてもよい。この場合、CCDカメラは、運転者が送風量切替スイッチ37を操作したときにその手を検出できる方向に向けて設置する。
【0049】
そして、送風量切替スイッチ37の操作があったとき、送風量切替スイッチ37に対して運転席側から手が近づいてきたか否かを画像処理により判断し、運転席側から近づいてきたと判断した場合は運転者が送風量切替スイッチ37を操作したものとみなす。一方、運転席側から近づいてきたと判断できなかった場合は助手席乗員が操作したものとみなす。
【0050】
上記実施形態では、目標吹出温度TAOのみに基づいて送風量を決定したが、内気温、外気温および日射量をそれぞれ別入力として送風量を決定するものにも本発明は適用可能である。つまり、内気温、外気温および日射量により風量制御特性を設定する場合において、その風量制御特性を乗員操作の学習により補正するようにしてもよい。
【0051】
上記実施形態では、操作乗員検出センサ44を空調操作部33に設けたが、運転者が送風量切替スイッチ37を操作したときに、運転者の手が操作乗員検出センサ44の温度検出範囲に入るようになっておれば、操作乗員検出センサ44を他の場所に設置してもよい。
【0052】
上記実施形態では、送風量切替スイッチ37を操作した乗員が運転者でない場合はその操作を学習しないようにしたが、操作した乗員が運転者でない場合には、乗員操作の重みを小さくして学習に反映する、すなわち、運転者が操作したときよりも補正量を小さくして風量制御特性を補正するようにしてもよい。
【0053】
上記実施形態では、種々の空調制御特性のうち風量制御特性を乗員の操作に応じて補正する例を示したが、設定温度や吹出モード等の制御特性を乗員の操作に応じて補正するものにも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム図である。
【図2】図1の空調操作部の具体的構成を示す正面図である。
【図3】第1実施形態の空調自動制御の全体を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態の作動説明に供する風量制御特性図である。
【図5】第1実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
34〜38…操作手段をなすスイッチ、39〜43…センサ、
S151…操作乗員判定手段をなすステップ。
Claims (4)
- 車室内の空調状態に関係する環境条件の情報を検出するセンサ(39〜43)と、
乗員により操作され、車室内の空調状態を設定する操作手段(34〜38)と、
車室内空調を行うアクチュエータ(12a〜25)の作動を制御する制御手段(30)とを備え、
前記制御手段(30)は、前記センサ(39〜43)の出力値および前記操作手段(34〜38)の操作信号に基づいて予め記憶している制御特性にしたがって前記アクチュエータ(12a〜25)の作動を制御することにより、車室内の空調状態を自動制御するとともに、前記操作手段(34〜38)の操作に基づいて前記制御特性を乗員の好みにあうように補正する車両用空調装置において、
所定の座席の乗員の手が前記操作手段(34〜38)に近づいてきたことを検出する操作乗員検出手段(44)と、
前記操作手段(34〜38)の操作があったときであって、前記操作乗員検出手段(44)によって前記所定の座席の乗員の手が前記操作手段(34〜38)に近づいてきたことが検出されたときに、前記所定の座席の乗員が前記操作手段(34〜38)を操作したものと判定する操作乗員判定手段(S151)を備え、
前記制御手段(30)は、前記操作乗員判定手段(S151)によって前記所定の座席の乗員が前記操作手段(34〜38)を操作したものと判定された際に、前記制御特性を前記所定の座席の乗員の好みにあうように補正することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記操作乗員判定手段(S151)は、前記操作手段(34〜38)の操作があったときであって、前記操作乗員検出手段(44)によって前記所定の座席の乗員の手が前記操作手段(34〜38)に近づいてきたことが検出されなかったときに、前記所定の座席の乗員以外が前記操作手段(34〜38)を操作したものと判定し、
前記制御手段(30)は、前記操作乗員判定手段(S151)によって前記所定の座席以外の乗員が前記操作手段(34〜38)を操作したものと判定された際に、前記制御特性を補正しないことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記操作乗員検出手段(37)は、前記所定の座席の乗員の手の温度を検出することによって、前記所定の座席の乗員の手が近づいてきたことを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記所定の座席は運転席であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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