JP2003080919A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003080919A
JP2003080919A JP2001280874A JP2001280874A JP2003080919A JP 2003080919 A JP2003080919 A JP 2003080919A JP 2001280874 A JP2001280874 A JP 2001280874A JP 2001280874 A JP2001280874 A JP 2001280874A JP 2003080919 A JP2003080919 A JP 2003080919A
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air
temperature
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air conditioning
characteristic
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JP2001280874A
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Hiroshi Oga
啓 大賀
Hikari Sugi
光 杉
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Takamasa Kawai
孝昌 河合
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風量を手動で増減して送風量特性を学習さ
せた場合において、空調能力の過不足に起因する温度設
定スイッチ4の操作(目標車室温度の変更のため)を乗
員が行う必要がない車両用空調装置Aの提供。 【解決手段】 車両用空調装置Aの空調制御器7は、温
度設定スイッチ4で設定した目標車室温度と各センサの
センサ出力とに基づいて目標吹出温度を演算して求め、
基本設定の目標吹出温度- エアミックス開度特性および
目標吹出温度- ブロワ電圧特性に、この目標吹出温度を
当てはめて、エアミックス開度とブロワ電圧とを決定
し、風量Upスイッチ81や風量Downスイッチ82
が操作された場合には、基本設定の目標吹出温度- ブロ
ワ電圧特性を変更して風量特性の学習を行い、基本設定
の空調熱量=風量特性学習後の空調熱量となる様に目標
吹出温度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内を快適な温
度に自動制御する車両用空調装置に係わり、特に、目標
吹出温度- 送風機の送風量特性を乗員の好みに応じて学
習する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗員の手動操作によって風量が変更され
ると、その風量を学習して乗員の好みに合わせる車両用
空調装置が知られている(特開平5- 208610号公
報)。この従来技術では、目標吹出温度を幾つかの領域
に分け、乗員の操作によって変更された風量データの一
部を取り込んで学習し、風量特性を変更している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、風量
を減らすと、空調能力が不足するので、乗員が、夏には
暑く感じ、冬には寒く感じるという不具合が生じる。
【0004】具体的には、送風機の騒音を下げるため
や、強過ぎる風圧を下げるために風量を減らすと、空調
能力の不足を招く。このため、車室温度設定器を手動操
作して目標車室温度を変更して空調能力を増加させると
いう新たな操作が必要になる。
【0005】本発明の目的は、送風量を手動で増減して
送風量特性を学習させた場合において、空調能力の過不
足に起因する車室温度設定器の操作(目標車室温度の変
更のため)を乗員が行う必要がない車両用空調装置の提
供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】[請求項1について]空
調ダクトは、車室内外の空気を導入するための空気導入
口、空調空気を車室内の所定部位に吹き出すための空気
吹出口を有する。送風機は、空気導入口から空気吹出口
へ向かう空気流を空調ダクト内に発生させる。
【0007】空調手段は、空気流の加熱や冷却が可能で
ある。車室温度設定器は、目標車室温度を設定するため
に設けられている。センサは、外気温度および車室温度
を含む空調環境を検知する。
【0008】空調熱量制御手段は、車室温度設定器で設
定した目標車室温度とセンサが検知した空調環境とに基
づいて目標吹出温度を演算して求め、予め基本設定して
おいた、目標吹出温度- 空調手段の空調能力特性および
目標吹出温度- 送風機の送風量特性に、この目標吹出温
度を当てはめて、空調手段の空調能力と送風機の送風量
とを決定する。これにより、目標吹出温度- 空調能力特
性および目標吹出温度- 送風量特性から得られる空調熱
量で車室内の空調が行われる。
【0009】送風量変更手段は、現在の目標吹出温度に
対応した送風量で送風中の送風機の送風量を乗員の操作
で増減可能である。乗員が送風量変更手段で送風機の送
風量を増減した場合には、変更された送風量の増減量に
基づいて、基本設定の目標吹出温度- 送風機の送風量特
性を風量特性学習手段が変更する。
【0010】空調熱量制御手段は、風量特性学習後の空
調熱量と基本設定の空調熱量との関係が、基本設定の空
調熱量=風量特性学習後の空調熱量×補正係数α (但
し0<α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性ま
たは目標吹出温度を補正する。なお、補正係数αが1の
場合、基本設定の空調熱量=風量特性学習後の空調熱量
となる。
【0011】このため、車両用空調装置は、送風量を手
動で増減して送風量特性を学習させた場合において、空
調能力の過不足に起因する車室温度設定器の操作(目標
車室温度の変更のため)を乗員が行う必要がなく、使い
勝手に優れる。
【0012】[請求項2について]空調ダクトは、車室
内外の空気を導入するための空気導入口、空調空気を車
室内の、フロントガラス方向に吹き出すためのデフロス
ター吹出口、乗員の顔方向に吹き出すためのフェイス吹
出口、および乗員の足元方向に吹き出すためのフット吹
出口を有する。
【0013】送風機は、空気導入口から空気吹出口へ向
かう空気流を空調ダクト内に発生させる。空調手段は、
空気流の加熱や冷却が可能である。車室温度設定器は、
目標車室温度を設定するために設けられている。センサ
は、外気温度および車室温度を含む空調環境を検知す
る。
【0014】空調熱量制御手段は、車室温度設定器で設
定した目標車室温度とセンサが検知した空調環境とに基
づいて目標吹出温度を演算して求め、予め基本設定して
おいた、目標吹出温度- 空調手段の空調能力特性および
目標吹出温度- 送風機の送風量特性に、この目標吹出温
度を当てはめて、空調手段の空調能力と送風機の送風量
とを決定する。
【0015】吹出口制御手段は、予め設定しておいた目
標吹出温度- 吹出口モード特性に目標吹出温度を当ては
めて吹出口モードを決定する。これにより、決定された
吹出口モードの吹出口から吹き出される空調風により、
目標吹出温度- 空調能力特性および目標吹出温度- 送風
量特性から得られる空調熱量で車室内の空調が行われ
る。
【0016】送風量変更手段は、現在の目標吹出温度に
対応した送風量で送風中の送風機の送風量を乗員の操作
で増減可能である。乗員が送風量変更手段を操作して送
風機の送風量を増減した場合には、変更された送風量の
増減量に基づいて、基本設定の目標吹出温度- 送風機の
送風量特性を風量特性学習手段が変更する。
【0017】空調熱量制御手段は、風量特性学習後の空
調熱量と基本設定の空調熱量との関係が、基本設定の空
調熱量=風量特性学習後の空調熱量×補正係数α (但
し0<α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性ま
たは目標吹出温度を補正する。なお、補正係数αが1の
場合、基本設定の空調熱量=風量特性学習後の空調熱量
となる。なお、吹出口制御手段は、風量特性学習後に、
目標吹出温度- 吹出口モード特性に補正された目標吹出
温度を当てはめて(または、補正された目標吹出温度-
吹出口モード特性に目標吹出温度を当てはめて)、吹出
口モードを決定する。
【0018】このため、車両用空調装置は、送風量の増
減操作によって送風量特性を学習させた場合において、
空調能力の過不足に起因する車室温度設定器の操作(目
標車室温度の変更のため)を乗員が行う必要がなく、使
い勝手に優れる。
【0019】[請求項3、4について]風量特性学習後
の空調熱量と基本設定の空調熱量との関係が、基本設定
の空調熱量=風量特性学習後の空調熱量×補正係数α
(但し、0<補正係数α)となる様に、目標吹出温度-
空調能力特性または目標吹出温度を空調熱量制御手段が
補正するのは、下記に示す特定条件が成立する場合に限
る様にしている。
【0020】なお、乗員が送風量変更手段を操作して送
風機の送風量を増減して、変更された送風量の増減量に
基づいて、風量特性学習手段が、基本設定の目標吹出温
度-送風機の送風量特性が変更しても、下記に示す特定
条件が成立しない場合には、目標吹出温度- 空調能力特
性または目標吹出温度を空調熱量制御手段が補正しない
ものとする。
【0021】・風量特性学習後の目標吹出温度- 送風機
の送風量特性および目標吹出温度- 空調手段の空調能力
特性から得られる空調熱量と、基本設定における目標吹
出温度- 送風機の送風量特性および目標吹出温度- 空調
手段の空調能力特性から得られる空調熱量との熱量差の
絶対値が所定値以上である場合には、温感の変化を乗員
に感じさせない様にするため上記補正を行う。
【0022】・基本設定の送風量よりも風量特性学習後
の送風量の方が少ない場合には、空調能力が低下するの
で、温感の変化を乗員に感じさせない様にするため上記
補正を行う。 ・空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き出される空調空
気が温風であり、且つ、基本設定の送風量よりも風量特
性学習後の送風量の方が少ない場合は、暖房能力が低下
するので、乗員に寒さを感じさせない様にするため上記
補正を行う。
【0023】・空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き出
される空調空気が冷風であり、且つ、その冷風がフロン
トガラス以外の方向に吹き出される場合は、乗員に冷房
不足や冷房過剰を感じさせない様にするため上記補正を
行う。なお、冷風がフロントガラス方向に吹き出される
場合には、フロントガラスの曇りを招く虞があるので上
記補正を行わない。
【0024】・(車室温度−目標車室温度)が設定値以
下の場合、(目標吹出温度−目標車室温度)が所定値以
上の場合、または、空調ダクトの吹出口から車室内へ吹
き出される空調空気の方向が乗員の足元方向と顔方向の
両方に吹き出すか足元方向のみに吹き出す場合に上記補
正を行う。
【0025】・また、乗員が送風量変更手段を操作し
て、送風機の送風量を増減した理由が温感以外の理由
(送風機の騒音を下げたい、強過ぎる風圧を下げたい)
であることが明らかな場合(例えば、音声操作で送風量
を増減)には、温感の変化を乗員に感じさせない様にす
るため上記補正を行う様にしても良い。
【0026】[請求項5について]風量特性学習によっ
て、目標吹出温度- 空調能力特性または目標吹出温度を
空調熱量制御手段が補正した後に、車室温度設定器を乗
員が操作して、必要とする空調熱量が増加する方向に目
標車室温度を変更した場合には、初期値からその増加量
に対応して増大させた補正係数α (但し、0<補正係
数α)を次回の空調運転から用いる。
【0027】また、風量特性学習によって、目標吹出温
度- 空調能力特性または目標吹出温度を空調熱量制御手
段が補正した後に、車室温度設定器を乗員が操作して、
必要とする空調熱量が減少する方向に目標車室温度を変
更した場合には、初期値からその減少量に対応して減少
させた補正係数α (但し、0<補正係数α)を次回の
空調運転から用いる。これにより、次回の空調運転から
温感の変化を乗員に感じさせない様にでき、車室温度設
定器を乗員が操作(目標車室温度の変更のため)する必
要がなくなる。
【0028】[請求項6について]風量特性学習後の温
感を左右する、風量特性学習後の最終的な空調熱量(=
風量特性学習後の空調熱量×補正係数α)は、補正係数
αの初期値により決まり、下記に示す要因によって最適
値が異なる。このため、下記に示す少なくとも一つの要
因に基づいて補正係数αの初期値を決定する。 ・外気温度および車室温度度を含む空調環境 ・空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き出される空調空
気の方向 ・乗員の温感
【0029】[請求項7について]基本設定で空調運転
中において、目標吹出温度が第1所定温度以下であり、
且つ、この冷風の吹き出し方向が乗員の足元方向である
場合には、風量特性学習後に、乗員の足元に著しく低温
の冷風が当たらない様に、(風量特性学習後の目標吹出
温度)≦(基本設定での目標吹出温度)を満たす範囲内
で補正係数αを小さくする。
【0030】また、基本設定で空調運転中において、目
標吹出温度が第2所定温度以上であり、且つ、この温風
の吹き出し方向が乗員の顔方向である場合には、風量特
性学習後に、乗員の顔に著しく高温の温風が当たらない
様に、(風量特性学習後の目標吹出温度)≧(基本設定
での目標吹出温度)を満たす範囲内で補正係数αを小さ
くする。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、
2に対応)を、図1〜図5に基づいて説明する。車両用
空調装置Aは、図1に示す様に、空調ダクト1と、送風
機2と、空調手段3と、目標車室温度を設定する温度設
定スイッチ(車室温度設定器)4と、空調環境を検知す
る、車室温センサ51、外気温センサ52、および日射
センサ53と、吹出モード切替ドア61、62、63
と、空調手段3および送風機2を制御する空調制御器
(空調熱量制御手段、吹出口制御手段、風量特性学習手
段)7と、送風機2の回転数を手動で増減するための風
量Upスイッチ81および風量Downスイッチ82と
を備える。
【0032】この風量Upスイッチ81は、風量を手動
で増加させるためのスイッチであり、1回押す毎にブロ
ワ電圧を1レベル(0.25ボルト)上げる信号がマイ
クロコンピュータ71から出力される。また、風量Do
wnスイッチ82は、風量を手動で減少させるためのス
イッチであり、1回押す毎にブロワ電圧を1レベル
(0.25ボルト)下げる信号がマイクロコンピュータ
71から出力される。
【0033】空調ダクト1は、上流側に内外気切替箱1
1を付設しており、この内外気切替箱11内に送風機2
を配設している。送風機2は、各導入口から各吹出口へ
向かう空気流を空調ダクト1内に発生させるためのもの
である。内外気切替箱11は、内気を導入するための内
気導入口12と、外気を導入するための外気導入口13
とを有し、内外気切替ドア14の回動により、内気導入
モードと外気導入モードとを選択的に切り替える。
【0034】空調手段3は、空調ダクト1内を流れる空
気流の、加熱や冷却を行うためのものであり、エバポレ
ータ31、ヒータコア32、およびエアミックスドア3
3等により構成されている。エバポレータ31は、空気
通路を塞ぐ様に、送風機下流の空調ダクト1内に配設さ
れ、冷凍サイクルの一部を構成している。このエバポレ
ータ31は、内部を通過する低温冷媒と送風空気とを熱
交換させて送風空気を冷却する。
【0035】ヒータコア32は、エンジン冷却水を熱源
とする温水式の熱交換器であり、ヒータコア32内を通
過するエンジン冷却水(温水)と通過する送風空気とを
熱交換させて送風空気を加熱する。
【0036】ヒータコア32の図示上方には、ヒータコ
ア32を迂回するバイパス通路34が形成されている。
バイパス通路34に設けられるエアミックスドア33
は、エアミックス後の空調空気の温度を調節するための
ものであり、ヒータコア32を通過する送風空気量とバ
イパス通路34を通過する送風空気量との割合を可変す
る。
【0037】吹出モード切替ドア61は、空調空気をフ
ロントガラス方向に吹き出すDEF吹出口15の出口近
傍に配設されており、DEFモード時に開く。吹出モー
ド切替ドア62は、空調空気を乗員の顔方向に吹き出す
FACE吹出口16の出口近傍に配設されており、FA
CEモード時やB/L(バイレベル)モード時に開く。
吹出モード切替ドア63は、乗員の足元方向に吹き出す
FOOT吹出口17の出口近傍に配設されており、FO
OTモード時やB/Lモード時に開く。
【0038】空調制御器7は、空調制御に係わる制御プ
ログラムや各種演算式等を記憶させたマイクロコンピュ
ータ71を有し、下記に示す信号を上記制御プログラム
に基づいて演算処理し、その処理結果に基づいて各種ア
クチュエータおよび送風機2を通電制御する。
【0039】・車両用空調装置Aの運転開始・停止を指
示するためのA/Cスイッチ(図示せず)から送出され
る信号。 ・温度設定スイッチ4の操作に伴って送出される温度設
定信号。
【0040】・送風機2の回転数を手動で増減するため
の風量Upスイッチ81および風量Downスイッチ8
2から送出される信号。 ・吹出口モードを手動で切り替える(FACEモード、
FOOTモード、B/Lモード、DEFモード)ための
吹出口モード切替スイッチ(図示せず)から送出される
信号。 ・内気・外気を自動・手動で切り替える(自動切替モー
ド、内気導入モード、外気導入モード)ための内外気切
替スイッチ(図示せず)から送出される信号。
【0041】・下記に示す各種センサが出力するセンサ
信号。車室温度Trを検出する車室温センサ51、外気
温度Tamを検出する外気温センサ52、日射量Tsを
検出する日射センサ53、エバポレータ31を通過した
送風空気の温度TEを検出するエバ後温度センサ、ヒー
タコア32に供給される冷却水温度TWを検出する水温
センサ。
【0042】つぎに、空調制御器7による車両用空調装
置Aの空調制御を、図2〜図5に基づいて説明する。A
/Cスイッチをオン操作すると、車両用空調装置Aは空
調運転を開始する。ステップs1で、データ処理用メモ
リを初期化する。ステップs2で、温度設定信号や各種
センサが出力するセンサ信号を読み込んでデータ処理用
メモリに記憶する。
【0043】ステップs3で、読み込んだデータと、下
記の数式に基づいて、目標吹出温度TAOを演算して求
める。 TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×T
am−Ks×Ts+C Kset…係数 Kr…係数 Kam…係数 Ks…係数 C…定数 Tam…外気温度 Tset…目標車室温度 Tr…車室温度 Ts…日射量
【0044】ステップs4で、図3のステップs41〜
ステップs44を実施する。ステップs41で、乗員が
好む風量特性を学習しているか否かを判別し、風量特性
を学習している場合(YES)にはステップs42に進
み、風量特性を学習していない場合(NO)にはステッ
プs43に進む。なお、風量特性を学習しているかいな
いかは、現在の目標吹出温度TAO- ブロワ電圧特性
が、予め基本設定しておいた、基本の目標吹出温度TA
O- ブロワ電圧特性(図4の破線)と一致している(Y
ES)か否(NO)かで判別する。
【0045】風量特性を学習していると見なし、ステッ
プs42において、基本設定の空調熱量=風量特性学習
後の空調熱量となる様に目標吹出温度TAOを補正する
ための吹出温度補正量ΔTAOを下記の式に基づいて算
出する。なお、本実施例の場合、各請求項中の補正係数
αに相当する値は1である。
【0046】ΔTAO={(V0 −V1 )}/{V1 ×
(ΔTAO1−Tr)} ・TAO1はステップs3で求めた現在の目標吹出温度
である。 ・V0 は基本の目標吹出温度TAO- ブロワ電圧特性に
基づく、現在の目標吹出温度TAO1のときのブロワ電
圧である。 ・V1 は風量特性学習によって変更された、目標吹出温
度TAO- ブロワ電圧特性に基づく、現在の目標吹出温
度TAO1のときのブロワ電圧である。
【0047】ステップs43でA/Mダンパ開度を決定
する。風量特性を学習していない場合には、図5に示す
目標吹出温度TAO- エアミックス開度特性グラフに、
ステップs3で求めた目標吹出温度TAO1を当てはめ
てA/Mダンパ開度SW0を決定する。
【0048】また、風量特性を学習している場合には、
図5に示す目標吹出温度TAO- エアミックス開度特性
グラフにおいて、ステップs3で求めた目標吹出温度T
AO1に、ステップs42で求めた吹出温度補正量ΔT
AOを加えた、TAO1+ΔTAOを当てはめてA/M
ダンパ開度SW1を決定する。そして、ステップs44
でA/Mダンパ制御を行う。
【0049】ステップs5で、ブロワ電圧制御を行う。
風量特性を学習していない場合には、図4の破線で示す
目標吹出温度TAO-ブロワ電圧特性グラフに、ステッ
プs3で求めた目標吹出温度TAO1を当てはめてブロ
ワ電圧V0を決定する。
【0050】また、風量特性学習によって目標吹出温度
TAO- ブロワ電圧特性グラフが図4の実線に示す様に
変更されている場合には、学習後の目標吹出温度TAO
- ブロワ電圧特性グラフに、ステップs3で求めた目標
吹出温度TAO1を当てはめてブロワ電圧V1を決定す
る。
【0051】ステップs6で、内外気切替スイッチのポ
ジションに基づいて内外気の導入モードを切り替える。
なお、自動の場合にはセンサから得られる内気・外気の
汚れ具合を比較して、清浄な方を選択する。
【0052】ステップs7で、吹出口モード制御を行
う。吹出口モード特性グラフ(図示せず)に、ステップ
s3で求めた目標吹出温度TAO1、またはTAO1+
ΔTAOを当てはめて吹出口モードを決定する。
【0053】ステップs8で、空調手段3の冷凍サイク
ルが安定して運転される様に、冷媒を圧縮するコンプレ
ッサの制御を行う。
【0054】ステップs9において、風量Upスイッチ
81および風量Downスイッチ82が手動操作された
か否かを判別し、何れかのスイッチが手動操作されてい
る場合(YES)にはステップs10に進み、何れのス
イッチも手動操作されていない場合(NO)にはステッ
プs2に戻る。
【0055】ステップs10において、風量Upスイッ
チ81または風量Downスイッチ82の操作量に基づ
いて、基本設定の目標吹出温度TAO- ブロワ電圧特性
(図4の破線)を学習後の目標吹出温度TAO- ブロワ
電圧特性(図4の実線)に変更し、ステップs2に戻
る。
【0056】本実施例の車両用空調装置Aは、以下の利
点を有する。車両用空調装置Aは、例えば、目標吹出温
度TAO1で、図4に示す、基本のTAO- ブロワ電圧
特性(破線)のブロワ電圧V0でもって空調運転(暖
房)が行われている冬期に、送風機2の騒音を減らすた
めに、乗員が、風量Downスイッチ82を数回押して
送風機2の送風量を減らした(ブロワ電圧はV0→V1
に低下)場合には、学習後の目標吹出温度TAO- ブロ
ワ電圧特性は下方に変移して図4の実線に示す特性にな
る。なお、目標吹出温度TAOがそのままであると空調
能力(暖房能力)が低下する。
【0057】そこで、この場合には、車両用空調装置A
は、現在の目標吹出温度TAOを補正(ΔTAO)して
上げ、その補正して上げた目標吹出温度(TAO1+Δ
TAO)を、図5に示す目標吹出温度TAO- エアミッ
クス開度特性グラフに当てはめてA/Mダンパ開度を広
く(暖側)して、基本設定の空調熱量=風量特性学習後
の空調熱量 (補正係数α=1)になる様にしている。
【0058】このため、風量学習前と学習後における空
調能力とが同じであり、温感が変化しないので、温度設
定スイッチ4の操作を乗員が行う必要がなく、車両用空
調装置Aは使い勝手に優れる。
【0059】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、
2に対応)を、図1、図6〜図9に基づいて説明する。
車両用空調装置Bにおいて、空調制御器7による空調制
御は、以下の様に行われる(図6〜図9参照)。
【0060】A/Cスイッチをオン操作すると、車両用
空調装置Bは空調運転を開始する。ステップS1で、デ
ータ処理用メモリを初期化する。ステップS2で、温度
設定信号や各種センサが出力するセンサ信号を読み込ん
でデータ処理用メモリに記憶する。
【0061】ステップS3で、読み込んだデータと、下
記の数式に基づいて、目標吹出温度TAOを演算して求
める。 TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×T
am−Ks×Ts+C Kset…係数 Kr…係数 Kam…係数 Ks…係数 C…定数 Tam…外気温度 Tset…目標車室温度 Tr…車室温度 Ts…日射量
【0062】ステップS4で、図7のステップS41〜
ステップS44を実施する。ステップS41で、乗員が
好む風量特性を学習しているか否かを判別し、風量特性
を学習している場合(YES)にはステップS42に進
み、風量特性を学習していない場合(NO)にはステッ
プS43に進む。なお、風量特性を学習しているかいな
いかは、現在の目標吹出温度TAO- ブロワ電圧特性
が、予め基本設定しておいた、基本の目標吹出温度TA
O- ブロワ電圧特性(図8の破線)と一致している(Y
ES)か否(NO)かで判別する。
【0063】風量特性を学習していると見なし、ステッ
プS42において、基本設定の空調熱量=風量特性学習
後の空調熱量となる様に、目標吹出温度TAO- エアミ
ックス開度特性を補正(図9の破線→実線)して、SW
aのA/Mダンパ開度をSWbと狭く(冷側)する。な
お、本実施例の場合、各請求項中の補正係数αに相当す
る値は1である。
【0064】ステップS43でA/Mダンパ開度を決定
する。風量特性を学習していない場合には、図9の破線
で示す目標吹出温度TAO-エアミックス開度特性グラ
フに、ステップS3で求めた目標吹出温度TAOaを当
てはめてA/Mダンパ開度SWaを決定する。
【0065】また、風量特性を学習している場合には、
図9に示す補正された実線の目標吹出温度TAO- エア
ミックス開度特性グラフに、ステップS3で求めた目標
吹出温度TAOaを当てはめてA/Mダンパ開度SWb
を決定する。そして、ステップS44でA/Mダンパ制
御を行う。
【0066】ステップS5で、ブロワ電圧制御を行う。
風量を学習していない場合には、図8の破線で示す目標
吹出温度TAO- ブロワ電圧特性グラフに、ステップS
3で求めた目標吹出温度TAOaを当てはめてブロワ電
圧Vaを決定する。
【0067】また、風量特性学習によって目標吹出温度
TAO- ブロワ電圧特性グラフが図8の実線に示す様に
変更されている場合には、学習後の目標吹出温度TAO
- ブロワ電圧特性グラフに、ステップS3で求めた目標
吹出温度TAOaを当てはめてブロワ電圧Vbを決定す
る。
【0068】ステップS6で、内外気切替スイッチのポ
ジションに基づいて内外気の導入モードを切り替える。
なお、自動の場合にはセンサから得られる内気・外気の
汚れ具合を比較して、清浄な方を選択する。
【0069】ステップS7で、吹出口モード制御を行
う。吹出口モード特性グラフ(図示せず)に、ステップ
S3で求めた目標吹出温度TAOaを当てはめて吹出口
モードを決定する。
【0070】ステップS8で、空調手段3の冷凍サイク
ルが安定して運転される様に、冷媒を圧縮するコンプレ
ッサの制御を行う。
【0071】ステップS9において、風量Upスイッチ
81および風量Downスイッチ82が手動操作された
か否かを判別し、何れかのスイッチが手動操作されてい
る場合(YES)にはステップS10に進み、何れのス
イッチも手動操作されていない場合(NO)にはステッ
プS2に戻る。
【0072】ステップS10において、風量Upスイッ
チ81または風量Downスイッチ82の操作量に基づ
いて、基本設定の目標吹出温度TAO- ブロワ電圧特性
(図8の破線)を学習後の目標吹出温度TAO- ブロワ
電圧特性(図8の実線)に変更し、ステップS2に戻
る。
【0073】本実施例の車両用空調装置Bは、以下の利
点を有する。車両用空調装置Bは、例えば、目標吹出温
度TAOaで、図8に示す、基本のTAO- ブロワ電圧
特性(破線)のブロワ電圧Vaでもって空調運転(冷
房)が行われている夏期に、送風機2の騒音を減らすた
めに、乗員が、風量Downスイッチ82を数回押して
送風機2の送風量を減らした(ブロワ電圧はVa→Vb
に低下)場合には、学習後の目標吹出温度TAO- ブロ
ワ電圧特性は下方に変移して実線に示す特性になる。な
お、目標吹出温度TAOaがそのままであると空調能力
(冷房能力)が低下する。
【0074】そこで、この場合には、車両用空調装置B
は、破線で示す目標吹出温度TAO- エアミックス開度
特性を、実線で示す目標吹出温度TAO- エアミックス
開度特性に補正することにより、A/Mダンパ開度を狭
く(冷側)して、基本設定の空調熱量=風量特性学習後
の空調熱量 (補正係数α=1)になる様にしている。
【0075】このため、風量学習前と学習後における空
調能力とが同じであり、温感が変化しないので、温度設
定スイッチ4の操作を乗員が行う必要がなく、車両用空
調装置Bは使い勝手に優れる。
【0076】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.上記第1、第2実施例では、風量特性学習後の空調
熱量と基本設定の空調熱量との関係が、常に、基本設定
の空調熱量=風量特性学習後の空調熱量とし、各請求項
中の補正係数αに相当する値を1に設定しているが、補
正係数αの値を、0<α<1の範囲に設定しても良い
(請求項1、2に対応)。例えば、上記第1実施例で
は、ステップs42のΔTAOの式を以下の様に変更す
る。 ΔTAO=β×{(V0 −V1 )}/{V1 ×(ΔTA
O1−Tr)} 但し、1>β>0
【0077】b.風量特性学習によって、目標吹出温度
- 空調能力特性または目標吹出温度が補正された後に、
温度設定スイッチ4を乗員が操作することを想定して、
補正係数αの値を下記の様に増減しても良い(請求項5
に対応)。
【0078】・必要とする空調熱量が増加する方向に目
標車室温度が変更された場合には、初期値からその増加
量に対応して増大させた補正係数α (但し、0<補正
係数α)を次回の空調運転から用いる。例えば、補正係
数αの初期値を1に設定した第1実施例の車両用空調装
置Aにおいて、冬期に、風量を下げて目標吹出温度が上
がる側に補正された後に、乗員が温度設定スイッチ4を
操作して車室温度が高くなる様にして空調熱量が増加す
る場合には、その増加量に対応して補正係数αを1を越
える値に変更し、次回の空調運転から使用する。
【0079】・必要とする空調熱量が減少する方向に目
標車室温度が変更された場合には、初期値からその減少
量に対応して減少させた補正係数α (但し、0<補正
係数α)を次回の空調運転から用いる。
【0080】例えば、補正係数αの初期値を1に設定し
た第2実施例の車両用空調装置Bにおいて、冬期に、風
量を下げてTAO- エアミックス開度特性が上方に変位
する側に補正された後に、乗員が温度設定スイッチ4を
操作して車室温度が低くなる様にして空調熱量が減少す
る場合には、目標吹出温度の増加補正が小さいか行われ
ない様に、空調熱量の減少量に対応して補正係数αを1
未満の値に変更し、次回の空調運転から使用する。
【0081】c.外気温度、車室温度、日射量等の空調
環境、空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き出される空
調空気の方向、および乗員の温感の内、少なくとも一つ
の要因に基づいて補正係数αの初期値を決定しても良い
(請求項6に対応)。
【0082】d.風量特性学習後の空調熱量と基本設定
の空調熱量との関係が、基本設定の空調熱量=風量特性
学習後の空調熱量×補正係数α (但し、0<補正係数
α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性または目
標吹出温度を空調熱量制御手段が補正するのは、下記に
示す何れかの特定条件が成立する場合に限る様にしても
良い(請求項3、4に対応)。
【0083】(1)風量特性学習後の目標吹出温度- 送
風機の送風量特性および目標吹出温度- 空調能力特性か
ら得られる空調熱量と、基本設定における目標吹出温度
- 送風機の送風量特性および目標吹出温度- 空調能力特
性から得られる空調熱量との熱量差の絶対値が所定値以
上である場合。
【0084】(2)基本設定の送風量よりも風量特性学
習後の送風量の方が少ない場合。例えば、夏期におい
て、風量を増やす場合は、温感が不満で暑いと感じてい
るためであり、この様な場合には、目標吹出温度- 空調
能力特性または目標吹出温度の補正を行わない。
【0085】(3)空調ダクトの吹出口から車室内へ吹
き出される空調空気が温風であり、且つ、基本設定の送
風量よりも風量特性学習後の送風量の方が少ない場合。
例えば、冬期は、基本的にFOOTモードになるので、
車室内が暑過ぎると感じる場合は、通常、温度設定スイ
ッチ4を操作して目標車室温度を下げる筈である。風量
を減らした場合は、温感に不満が無く、送風機の騒音が
気に障るためであると考えられる。
【0086】(4)空調ダクトの吹出口から車室内へ吹
き出される空調空気が冷風であり、且つ、その冷風がフ
ロントガラス以外の方向に吹き出される場合。理由は、
夏期のDEFモードにおいて、風量を減らす風量特性学
習が成されて目標吹出温度が下がるとフロントガラスが
冷えすぎて曇るためである。
【0087】e.基本設定で空調運転中の目標吹出温度
が第1所定温度以下の冷風であり、且つ、この冷風の吹
き出し方向が乗員の足元方向である場合に補正を行う
と、冷風温度が更に下がって乗員が不快になるので、
(風量特性学習後の目標吹出温度)≦(基本設定での目
標吹出温度)を満たす範囲内で補正係数αを小さくし
て、吹出温度を下げる補正を行わないか、補正を小さく
する構成が好ましい(請求項7に対応)。
【0088】また、基本設定で空調運転中の目標吹出温
度が第2所定温度以上の温風であり、且つ、この温風の
吹き出し方向が乗員の顔方向である場合に補正を行う
と、温風温度が更に上がって乗員が不快になるので、
(風量特性学習後の目標吹出温度)≧(基本設定での目
標吹出温度)を満たす範囲内で補正係数αを小さくし
て、吹出温度を上げる補正を行わないか、補正を小さく
する構成が好ましい(請求項7に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2実施例に係る車両用空調装
置の説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の車両用空調装置が空調運
転を行う際のフローチャートである。
【図3】そのフローチャート中のエアミックス制御部分
のフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施例の車両用空調装置におけ
る、TAO- ブロワ電圧特性を示すグラフである。
【図5】本発明の第1実施例の車両用空調装置におけ
る、TAO- エアミックス開度特性を示すグラフであ
る。
【図6】本発明の第2実施例の車両用空調装置が空調運
転を行う際のフローチャートである。
【図7】そのフローチャート中のエアミックス制御部分
のフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の車両用空調装置におけ
る、TAO- ブロワ電圧特性を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例の車両用空調装置におけ
る、TAO- エアミックス開度特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
A、B 車両用空調装置 1 空調ダクト 2 送風機 3 空調手段 4 温度設定スイッチ(車室温度設定器) 7 空調制御器(空調熱量制御手段、吹出口制御手段、
風量特性学習手段) 12 内気導入口(空気導入口) 13 外気導入口(空気導入口) 15 DEF吹出口(デフロスター吹出口) 16 FACE吹出口(フェイス吹出口) 17 FOOT吹出口(フット吹出口) 51 車室温センサ(センサ) 52 外気温センサ(センサ) 53 日射センサ(センサ) 81 風量Upスイッチ(送風量変更手段) 82 風量Downスイッチ(送風量変更手段) Tr 車室温度 Tam 外気温度 Tset 目標車室温度 TAO 目標吹出温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、空調空気を車室内の所定部位に吹き出すための空
    気吹出口を有する空調ダクトと、 前記空気導入口から前記空気吹出口へ向かう空気流を空
    調ダクト内に発生させる送風機と、 前記空気流の加熱や冷却が可能な空調手段と、 目標車室温度を設定するための車室温度設定器と、 外気温度および車室温度を含む空調環境を検知するセン
    サと、 前記車室温度設定器で設定した目標車室温度と前記セン
    サが検知した空調環境とに基づいて目標吹出温度を演算
    して求め、予め基本設定しておいた、目標吹出温度- 空
    調手段の空調能力特性および目標吹出温度- 送風機の送
    風量特性に、この目標吹出温度を当てはめて、前記空調
    手段の空調能力と前記送風機の送風量とを決定する空調
    熱量制御手段と、 現在の目標吹出温度に対応した送風量で送風中の送風機
    の送風量を乗員の操作で増減可能な送風量変更手段と、 変更された送風量の増減量に基づいて、基本設定の目標
    吹出温度- 送風機の送風量特性を変更する風量特性学習
    手段とを備え、 目標吹出温度- 空調能力特性および目標吹出温度- 送風
    量特性から得られる空調熱量で車室内を空調する車両用
    空調装置であって、 前記空調熱量制御手段は、風量特性学習後の空調熱量と
    基本設定の空調熱量との関係が、基本設定の空調熱量=
    風量特性学習後の空調熱量×補正係数α (但し0<
    α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性または目
    標吹出温度を補正することを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、空調空気を車室内の、フロントガラス方向に吹き
    出すためのデフロスター吹出口、乗員の顔方向に吹き出
    すためのフェイス吹出口、および乗員の足元方向に吹き
    出すためのフット吹出口を有する空調ダクトと、 前記空気導入口から各吹出口へ向かう空気流を空調ダク
    ト内に発生させる送風機と、 前記空気流の加熱や冷却が可能な空調手段と、 目標車室温度を設定するための車室温度設定器と、 外気温度および車室温度を含む空調環境を検知するセン
    サと、 前記車室温度設定器で設定した目標車室温度と前記セン
    サが検知した空調環境とに基づいて目標吹出温度を演算
    して求め、予め基本設定しておいた、目標吹出温度- 空
    調手段の空調能力特性および目標吹出温度- 送風機の送
    風量特性に、この目標吹出温度を当てはめて、前記空調
    手段の空調能力と前記送風機の送風量とを決定する空調
    熱量制御手段と、 予め設定しておいた目標吹出温度- 吹出口モード特性に
    前記目標吹出温度を当てはめて吹出口モードを決定する
    吹出口制御手段と、 現在の目標吹出温度に対応した送風量で送風中の送風機
    の送風量を前記乗員の操作で増減可能な送風量変更手段
    と、 変更された送風量の増減量に基づいて、基本設定の目標
    吹出温度- 送風機の送風量特性を変更する風量特性学習
    手段とを備え、 決定された吹出口モードの吹出口から空調風を吹き出し
    て、目標吹出温度- 空調能力特性および目標吹出温度-
    送風量特性から得られる空調熱量で車室内を空調する車
    両用空調装置であって、 前記空調熱量制御手段は、風量特性学習後の空調熱量と
    基本設定の空調熱量との関係が、基本設定の空調熱量=
    風量特性学習後の空調熱量×補正係数α (但し、0<
    補正係数α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性
    または目標吹出温度を補正することを特徴とする車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 風量特性学習後の空調熱量と基本設定の
    空調熱量との関係が、基本設定の空調熱量=風量特性学
    習後の空調熱量×補正係数α (但し、0<補正係数
    α)となる様に、目標吹出温度- 空調能力特性または目
    標吹出温度を前記空調熱量制御手段が補正するのは、特
    定条件が成立する場合に限ることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記特定条件が成立する場合とは、
    (1)風量特性学習後の目標吹出温度- 送風機の送風量
    特性および目標吹出温度- 空調手段の空調能力特性から
    得られる空調熱量と、基本設定における目標吹出温度-
    送風機の送風量特性および目標吹出温度- 空調手段の空
    調能力特性から得られる空調熱量との熱量差の絶対値が
    所定値以上である場合、または、(2)基本設定の送風
    量よりも風量特性学習後の送風量の方が少ない場合、ま
    たは、(3)前記空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き
    出される空調空気が温風であり、且つ、基本設定の送風
    量よりも風量特性学習後の送風量の方が少ない場合、ま
    たは、(4)前記空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き
    出される空調空気が冷風であり、且つ、その冷風がフロ
    ントガラス以外の方向に吹き出される場合、または、
    (5)(車室温度−目標車室温度)が設定値以下の場
    合、(目標吹出温度−目標車室温度)が所定値以上の場
    合、または、前記空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き
    出される空調空気の方向が乗員の足元方向と顔方向の両
    方に吹き出すか足元方向のみに吹き出す場合の何れかで
    あることを特徴とする請求項3記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 風量特性学習によって、目標吹出温度-
    空調能力特性または目標吹出温度を前記空調熱量制御手
    段が補正した後に、前記車室温度設定器を乗員が操作す
    る場合において、 必要とする空調熱量が増加する方向に前記目標車室温度
    が変更された場合には、初期値からその増加量に対応し
    て増大させた補正係数α (但し、0<補正係数α)を
    次回の空調運転から用い、 必要とする空調熱量が減少する方向に前記目標車室温度
    が変更された場合には、初期値からその減少量に対応し
    て減少させた補正係数α (但し、0<補正係数α)を
    次回の空調運転から用いることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 外気温度および車室温度を含む空調環
    境、前記空調ダクトの吹出口から車室内へ吹き出される
    空調空気の方向、および乗員の温感の内、少なくとも一
    つの要因に基づいて補正係数αの初期値を決定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5記載の車両用空調装
    置。
  7. 【請求項7】 基本設定で空調運転中の目標吹出温度が
    第1所定温度以下であり、且つ、この冷風の吹き出し方
    向が乗員の足元方向である場合には、(風量特性学習後
    の目標吹出温度)≦(基本設定での目標吹出温度)を満
    たす範囲内で前記補正係数αを小さくし、 基本設定で空調運転中の目標吹出温度が第2所定温度以
    上であり、且つ、この温風の吹き出し方向が乗員の顔方
    向である場合には、(風量特性学習後の目標吹出温度)
    ≧(基本設定での目標吹出温度)を満たす範囲内で前記
    補正係数αを小さくすることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6記載の車両用空調装置。
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