JP3493895B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JP3493895B2 JP12865296A JP12865296A JP3493895B2 JP 3493895 B2 JP3493895 B2 JP 3493895B2 JP 12865296 A JP12865296 A JP 12865296A JP 12865296 A JP12865296 A JP 12865296A JP 3493895 B2 JP3493895 B2 JP 3493895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員の感覚特性に
適合した空調制御を行なう自動車用空調制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】室温センサや外気温センサなどにより検
出された熱環境情報と予め設定された空調制御特性とに
基づいて最適な吹出風温度を演算し、車室内の空調を行
なう自動車用空調制御装置が知られている。ところが、
温熱感覚には個人差があり、吹出風の温度と風量のバラ
ンスのように空調制御状態に対する好みは乗員によって
異なるため、予め設定した空調制御特性が好みに合わな
い時は熱環境が変化するたびに手動で設定を変更しなけ
ればならなかった。
【0003】そこで、特開平5−178063号公報に
開示された車両用空調制御装置では、乗員の好みにより
空調制御特性が変更されるたびに、その変更量を変更時
の標準温感ごとに時系列的に記憶し、この時系列変更量
から標準温感ごとに好みの度合いを決定し、その好みの
度合いを標準温感ごとに学習して、種々の熱環境が変化
しても頻繁な設定変更操作をせずに乗員の好みに合った
快適な空調制御状態を達成する方法が提案されている。
【0004】また、特開昭64−9012号公報に開示
された自動車用空調制御装置では、乗員が設定した目標
車室内温度の表示を、乗員の体感を反映した所定のパラ
メータに基づいてを補正するようにした表示装置が提案
されている。この装置では、最大冷房力を必要とするク
ールダウン時にも、乗員が操作を行なわない限り通常の
目標温度(例えば25℃)よりも低い所定のオフセット
値を表示し、その後、徐々に通常の目標温度に近づくよ
うに表示温度を変更している。これにより、乗員は目標
温度が十分に低い値に設定されていることを認識し、さ
らに低い温度を再設定する操作を行なわず、冷房初期に
おける設定室温の変更操作が低減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の自動車用空調制御装置では、乗員の好み度合い
の学習結果は空調制御装置の吹出風温度演算に用いられ
るだけで、乗員がその学習結果を知ることができない。
つまり、せっかく学習しても、設定温度や空調制御状態
を数値化して表示しないと、吹出風温度などの制御量の
変化に敏感な乗員でない限り、現在の空調制御状態が自
分の好みに合致したものであるかどうかを認識できず、
何度も空調制御状態の変更操作を行なうことになる。
【0006】そこで、乗員の好み度合いの学習結果を表
示するために、上述した後者の自動車用空調制御装置に
開示された目標温度表示の自動変更オフセット値を学習
した値に置き換え、乗員の好みの目標温度を熱環境の変
化に応じて自動的に変更し、表示することが考えられ
る。
【0007】ところが、車室内の乗員を取り巻く熱環境
は変化が大きいため、一般には熱環境を検出するセンサ
の検出値に何らかの方法で出力遅延処理がなされてい
る。したがって、上述した表示の変更も実際の環境変化
より遅れて行なわれるため、環境変化に敏感な乗員は目
標温度表示が自動的に変更されるより前に、設定を変更
してしまう。具体的には、自動車は車室内容量に対する
窓面積の割合が大きいので、天候の変化や建物の陰の影
響などを受けやすく、乗員を直射する日射量は短時間で
変化する。一般には、乗員は日射量が変化した時に設定
温度を変更することが多い。ここで、日射変化に対する
応答操作を学習する空調制御装置では、日射量が増加し
たら必ず設定室温を下げる乗員に対しては、その乗員の
空調好みの学習がある程度進むと、日射量が増加したら
自動的に設定温度表示値を低下するように空調制御特性
が補正される。ただし、上述したように日射量変化を出
力遅延処理しているため、実際に日射量が急変しても制
御が補正されて表示が変更されるまでに時間がかかる。
したがって、環境変化に敏感な乗員は表示が自動変更さ
れる前に目標設定室温を手動で変更してしまう。このよ
うな場合、従来の空調制御装置では、その後の熱環境が
大きく変化しても、自ら再変更しない限り設定室温は変
化しない。また、単純に手動設定されてから所定時間後
に自動変更されるようにすると、その時間が早すぎる場
合にはかえって不必要な変更と受けとられ、再修正操作
を強いることになる。逆に遅すぎても、手動設定値に固
定する場合と同様に、大きな環境変化があっても乗員が
操作しない限り変更されず、乗員による設定室温の変更
操作は低減されない。
【0008】本発明の目的は、乗員が手動で設定室温の
変更操作を行なった後、操作量やその後の環境変化に応
じて表示設定温度を手動設定値とするか自動補正値とす
るかを適宜切り換え、乗員の設定室温の変更操作を低減
するようにした自動車用空調制御装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、熱環境情報検出手段により検出した検出室温、外気
温、日射量を含む熱環境情報と設定室温とに基づいて目
標空調条件を演算し、空調条件が目標空調条件となるよ
うに自動的に空調装置本体の空調風供給装置を制御して
車室内を空調する空調風自動設定手段と、乗員の手動操
作によって空調装置の設定室温を変更可能な手動設定手
段と、手動設定手段が操作されたときの、熱環境情報、
目標空調条件、設定室温または送風状態、使用時間のい
ずれかあるいは全てを記憶する設定情報記憶手段と、設
定情報記憶手段に記憶された設定情報から、空調風自動
設定手段の制御特性を補正するための制御特性補正量を
演算記憶する制御特性補正量記憶手段と、制御特性補正
量記憶手段に記憶されている制御特性補正量によって、
空調風自動設定手段の制御特性を補正する制御特性補正
手段と、手動設定手段によって乗員が設定した設定室
温、または制御特性補正手段で補正された設定室温を表
示する設定室温表示手段とを備えた自動車用空調制御装
置に適用される。そして、設定室温表示手段に、乗員が
設定した乗員手動設定室温と制御特性補正手段により補
正された自動補正設定室温とを自動的に切り換えて表示
する設定室温自動表示手段を設け、この設定室温自動表
示手段によって、熱環境情報検出手段による熱環境情報
の変化率と、手動設定手段の操作量および操作の履歴と
に応じた設定室温表示変更禁止時間を演算し、乗員が設
定室温の変更操作をしてから設定室温表示変更禁止時間
が経過するまで設定室温の表示温度を乗員手動設定室温
に固定し、設定室温表示変更禁止時間の経過後は設定室
温の表示温度を自動補正設定室温まで所定の遅延速度で
変更する。 (2) 請求項2の自動車用空調制御装置は、設定室温
自動表示手段によって、熱環境情報の変化率が大きいほ
ど、あるいは手動設定室温の操作量が大きいほど設定室
温表示変更禁止時間を長くするようにしたものである。 (3) 請求項3の自動車用空調制御装置は、設定室温
自動表示手段によって、同一の乗車期間内における乗員
による設定室温の変更操作回数が多いほど設定室温表示
変更禁止時間を長くするようにしたものである。 (4) 請求項4の自動車用空調制御装置は、設定室温
自動表示手段によって、設定室温表示変更禁止時間内で
あっても、熱環境情報の変化率が所定値以上であり、且
つ、直前の手動変更操作の増減方向と熱環境情報の変化
率の増減方向とが一致している場合には、自動補正設定
室温に切り換えるようにしたものである。 (5) 請求項5の自動車用空調制御装置は、設定室温
自動表示手段によって、同一乗車期間中に、少なくとも
一度、設定室温表示変更禁止時間が設定された後に、自
動補正設定室温を表示中になされた手動設定手段による
変更操作が、自動補正設定室温を一回前の手動設定室温
へと修正するための修正操作かどうかを判定する修正操
作判定手段を有し、修正操作がなされたと判定された場
合には、操作時の熱環境情報と操作の変更量とを設定情
報記憶手段に記憶し、設定情報記憶手段に記憶されてい
る修正操作の頻度と修正量が大きいほど、設定室温表示
変更禁止時間を長くするようにしたものである。 (6) 請求項6の自動車用空調制御装置は、設定室温
自動表示手段によって、設定室温表示変更禁止時間の長
さを決定するために用いる熱環境条件として日射量ある
いは外気温を用い、日射量よりも外気温の方が変化率を
算出するための基準時間を長くするようにしたものであ
る。
【0010】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、乗員
の設定変更操作を逐次学習して予め定められた空調制御
特性を補正する空調制御装置において、乗員が設定した
乗員手動設定室温と自動補正設定室温とを自動的に切り
換えて表示するとともに、熱環境情報の変化率と手動設
定操作量および操作の履歴とに応じた設定室温表示変更
禁止時間を演算し、乗員が設定室温の変更操作をしてか
ら設定室温表示変更禁止時間が経過するまで設定室温の
表示温度を乗員手動設定室温に固定し、設定室温表示
更禁止時間の経過後は設定室温の表示温度を自動補正設
定室温まで所定の遅延速度で変更するようにしたので、
乗員が設定室温を変更操作した直後からしばらくの間は
乗員が変更した設定室温に固定され、ある程度時間が経
過すると、乗員の過去の操作履歴に基づく環境条件に応
じた設定室温に修正されるため、変更操作時から環境条
件が変化しても設定室温を再設定する必要がなくなり、
乗員の設定室温の変更操作を低減することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、熱環境情報の変化率
が大きいほど、あるいは手動設定室温の操作量が大きい
ほど設定室温表示変更禁止時間を長くするようにしたの
で、乗員の操作の動機が大きいほど、操作後の表示固定
時間が長くなる。これにより、表示が不用意に自動変更
されて乗員の修正操作を誘発することがなくなり、設定
室温の変更操作を低減できる。 (3) 請求項3の発明によれば、同一の乗車期間内に
おける乗員による設定室温の変更操作回数が多いほど設
定室温表示変更禁止時間を長くするようにしたので、手
動に固定する意思の強い乗車回であるほど、手動設定温
度に固定されている時間が長くなる。これにより、自動
変更を嫌う条件であるほど固定時間が長くなり、制御補
正量の再学習が容易となる。 (4) 請求項4の発明によれば、設定室温表示変更禁
止時間内であっても、熱環境情報の変化率が所定値以上
であり、且つ、直前の手動変更操作の増減方向と熱環境
情報の変化率の増減方向とが一致している場合には、自
動補正設定室温に切り換えるようにしたので、乗員が設
定変更した後でも、さらに、環境条件が大きく変化した
場合には、乗員の再設定を待たずに過去の操作履歴に基
づく補正量で補正された設定室温に自動変更する。これ
により、乗員が再操作を行なう必要がなくなり操作量を
低減できる。 (5) 請求項5の発明によれば、同一乗車期間中に、
少なくとも一度、設定室温表示変更禁止時間が設定され
た後に、自動補正設定室温を表示中になされた手動設定
変更操作が、自動補正設定室温を一回前の手動設定室温
へと修正するための修正操作かどうかを判定し、修正操
作がなされたと判定された場合には、操作時の熱環境情
報と操作の変更量とを記憶し、記憶されている修正操作
の頻度と修正量が大きいほど、設定室温表示変更禁止時
間を長くするようにしたので、設定温度が自動変更され
るのを嫌って頻繁に修正操作を行なう乗員の場合には、
手動設定室温に固定されている時間の割合が多くなる。
これにより、修正操作は徐々に減少し、無駄な操作を強
いることを回避できる。 (6) 請求項6の発明によれば、設定室温表示変更禁
止時間の長さを決定するために用いる熱環境条件として
日射量あるいは外気温を用い、日射量よりも外気温の方
が変化率を算出するための基準時間を長くするようにし
たので、設定室温の変更操作が、日射量の変化に応じた
ものと外気温の変化に応じたものとを区別して取り扱う
ことができる。これにより、熱環境条件の変化による乗
員の操作に違和感のない表示変更が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
−発明の第1の実施の形態− 図1は第1の実施形態の構成を示し、図2は空調制御装
置の操作および表示部を示す。空調装置本体1は、ブロ
アユニット2、クーリングユニット3、ヒータユニット
4を順次連結して構成される。ブロアユニット2には外
気導入口5と内気導入口6とが形成され、この両導入口
5,6を開閉するインテークドア7とインテークドア7
を駆動するアクチュエータ8、空調風を発生させるブロ
アファン9とブロアファン9を駆動するモータ10が配
置される。
【0012】クーリングニット3にはエバポレータ11
が配置され、膨張弁12から低温冷媒がエバポレータ1
1に供給されて空調風が冷却される。空調風冷却後の冷
媒はコンプレッサ46へ戻る。コンプレッサ46は、エ
バポレータ11から戻った冷媒を加圧してコンデンサ4
7へ吐出する。コンプレッサ46はエンジン(不図示)
によりクラッチ(不図示)を介して駆動され、クラッチ
を開放すると停止する。
【0013】ヒータユニット4にはエアミックスドア1
3と、エアミックスドア13を駆動するアクチュエータ
14と、ヒータコア15が設置される。ヒータコア15
には配管27によりエンジン冷却水が供給され、空調風
を加熱する。ヒータユニット4の下流端部にはデフロス
タダクト16、ベントダクト17、フットダクト18が
設けられ、各ダクト16,17,18の基端部には開閉
ドア19,20,21が設置される。これらの開閉ドア
19〜21はそれぞれアクチュエータ22,23,24
により開閉駆動される。ベントダクト17の端部にはベ
ントグリル25が設けられ、所望の風向を設定するルー
バーフイン26が設置されている。
【0014】設定室温自動表示手段および修正操作判定
手段としてのコントローラ30は、マイクロコンピュー
タとその周辺部品から構成され、吹出風温度、風量、イ
ンテークモード、吹出モードなどを制御する。コントロ
ーラ30には室温設定器31、室温センサ32、外気温
センサ33、日射量センサ34、エバポレータ通過後の
空気温度センサ35、オートエアコンスイッチ36、エ
アコン停止スイッチ37、風量設定器38、空調風の導
入切換スイッチ39、窓曇りを除去するデフロスタスイ
ッチ40、吹出口選択スイッチ41、コンプレッサ46
を強制的にオン/オフするエアコンスイッチ42が接続
される。なお、オートエアコンスイッチ36は吹出風の
温度と風量、空調風の吹出口モード、インテークモード
などを自動制御するためのスイッチである。空調風導入
切換スイッチ39は空調風を車室内から導入するか、車
室外から導入するか、あるいは車室内と車室外の両方か
ら導入するかを設定するためのスイッチである。吹出口
選択スイッチ41は前席乗員の胸元付近へ空調風を吹き
出すベント吹出モード、前席乗員の足元付近へ空調風を
吹き出すフット吹出モード、前席乗員の胸元と足元の両
方へ空調風を吹き出すバイレベル吹出モードを切り換え
る。
【0015】コントローラ30は、各種センサなどによ
り検出された熱環境情報や、各種スイッチの設定情報な
どに基づいて吹出風の温度、風量、吹出口などを演算す
る。そして、インテークモードの演算結果に基づいてイ
ンテークドアアクチュエータ8を駆動制御し、風量の演
算結果に基づいてブロアファンモータ10を駆動制御す
る。また、吹出口の演算結果に基づいてドアアクチュエ
ータ22〜24を駆動制御し、吹出風温度の演算結果に
基づいてエアミックスドアアクチュエータ14を駆動制
御する。
【0016】設定室温表示手段としての表示器43は、
目標室温、吹出ロモード、リアデフロスタ、風量、自動
制御モードの選択状況などを表示する。オートエアコン
スイッチ36は起動スイッチを兼ねており、ユーザーモ
ードスイッチ36aとノーマルモードスイッチ36bと
を有する。ユーザーモードスイッチ36aは、乗員の操
作履歴に基づいて補正した空調制御特性(ユーザモー
ド)による自動空調制御を起動するためのスイッチであ
り、ノーマルモードスイッチ36bは、工場出荷時に設
定された空調制御特性(ノーマルモード)による自動空
調制御を起動するためのスイッチである。コントローラ
30には、車両および乗員ごとの空調制御特性の補正情
報(詳細後述)を記憶したメモリカード44から情報を
読み取ったり、メモリカード44へ情報を書き込むため
のカード情報入出力装置45が接続され、メモリカード
44は図2に示す操作部のカード挿入口48から挿入さ
れる。
【0017】次に、図3〜図10に示すフローチャート
と図11〜図13に示す図により、第1の実施形態の動
作を説明する。 《メインフロー》図3は空調制御のメインフローを示
す。コントローラ30のマイクロコンピュータは、オー
トエアコンスイッチ36が操作されるとこのメイン処理
を開始する。まずステップ301において、定数A〜U
の値と乗員の設定変更の操作情報を制御装置本体1に内
蔵されるメモリから読み込む。なお、定数A〜Uは吹出
風温度などの演算に用いられる。続くステップ302
で、センサ32〜35により検出された温度、設定器3
1で設定された室温、設定器38で設定された風量、ス
イッチ36,37,39〜42の設定状態を読み込む。
ステップ303ではエアミックスドア13の開度Xを演
算する。ここでは、現在の熱負荷において車室内を設定
室温にするための目標吹出温度Tofを演算し、エバポ
レータ11を通過した空気を温度Tofにするためのエ
アミックスドア開度Xを演算する。ステップ304,3
05では目標吹出温度Tofに対して最適な吹出口と吸
込口を選択し、ステップ306では目標吹出温度Tof
に応じた風量を設定する。ステップ307で、吹出口、
吸込口、風量の制御信号をそれぞれのアクチュエータへ
出力する。その後、ステップ302へ戻り、上述した処
理を繰り返す。
【0018】《初期化処理》図4は、図3のステップ3
01で実行される初期化処理の詳細を示すフローチャー
トである。ステップ401において、エアミックスドア
開度処理(図3のS303)で目標吹出温度Tofの演
算に用いる定数A〜Eと、エアミックスドア開度Xの演
算に用いる定数F,G,Hと、吹出口モード処理(図3
のS304)で吹出ロを決定するための定数I〜Lと、
吸込口処理(図3のS305)で吸込ロを決定するため
の定数M〜Qと、風量処理(図3のS306)でブロア
ファンモータ10の印加電圧を決定するための定数R〜
Uとをそれぞれセットする。ステップ402で、カード
情報入出力装置45にメモリカード44が挿入されてい
るかどうかを確認し、メモリカード44が挿入されてい
ればステップ403へ進み、挿入されていなければ処理
を終了してメインフローへリターンする。
【0019】ステップ403では、メモリカード44か
ら、後述するエアミックスドア開度処理(図6)で用い
る設定室温補正関数α(Tamb,Tic),β(Ta
mb)と、後述する吹出ロモード処理(図7)で用いる
吹出口モード補正量△I,△Kと、後述する風量処理
(図9)で用いる風量補正関数γ(Tof)とを読み込
む。なお、これらの設定室温補正関数α(Tamb,T
ic),β(Tamb)、吹出口モード補正量△I,△
K、風量補正関数γ(Tof)は、すべて後述する学習
処理(図11)で決定される。
【0020】ここで、設定室温補正関数α(Tamb,
Tic)とβ(Tamb)は、図14、図15に示すよ
うに、外気温Tambと室温Ticとにより分割された
各区間において乗員が行なった設定室温操作を記憶し、
各区間ごとに代表値を求めて外気温軸と室温軸について
補間作成した関数である。ただし、α(Tamb,Ti
c)は各外気温、室温条件下での設定室温補正量である
が、β(Tamb)は各外気温ごとの設定室温の日射量
に対する増分である。また、吹出口モード補正量△I,
△Kは、吹出ロモードの自動切り換え点を補正するため
の補正量で、実際に手動で行なわれた吹出ロモードの切
り換えパターンとその時の目標吹出温度Tofとに基づ
いて、乗員ごとの切り換え点を平均することにより算出
される。さらに、風量補正関数γ(Tof)は、目標吹
出温度Tofの分割された各区間における風量の変更操
作情報を平均して代表値を算出し、それらの代表値を目
標吹出温度Tofについて補間した関数である。
【0021】《データ入力処理》図5は、図3のステッ
プ302で実行されるデータ入力処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。このデータ入力処理では、センサ3
2〜35により検出された温度、設定器31で設定され
た室温、設定器38で設定された風量、スイッチ36,
37,39〜42の設定状態を読み込み、それぞれ対応
する変数に設定するとともに、空調装置本体1の起動お
よび停止を制御する。
【0022】ステップ501において、検出室温をTi
cに、検出外気温をTambに、検出日射量をQsun
に、検出エバボレータ直後の空気温度をTintに、乗
員の設定室温をTsetに、手動設定のブロアファン電
圧設定値をVfan,mにそれぞれセットし、吹出ロモ
ード切換スイッチ41、内外気導入切換スイッチ39、
ノーマルモードスイッチ36aおよびユーザモードスイ
ッチ36bの各状態を人力する。ステップ502では、
オートエアコンスイッチ36がオフされるか、またはイ
グニションキースイッチがオフされて空調装置の使用が
終了したかどうかを確認し、使用が終了したらステップ
514へ進み、使用が終了していなければステップ50
3へ進む。空調装置の使用が終了した時は、ステップ5
14で後述する学習処理を実行してから動作を終了す
る。
【0023】空調装置の使用が終了していない時は、ス
テップ503でユーザーモードスイッチ36aが操作さ
れ、メモリカード44が挿入されているかどうかを確認
する。ユーザーモードの場合はステップ504へ、そう
でない場合はメインフローへ戻る。ユーザーモードが設
定されている場合は、ステップ504で手動設定キーが
操作されたかどうかを確認し、手動操作がなされた場合
にはステップ505へ進み、手動操作がなされなかった
場合はステップ509へ進む。ステップ505では、ス
テップ514の学習処理で用いる設定変更情報として、
操作時の時刻(空調装置使用開始からの経過時間)、変
更前後の設定内容、環境条件として室温、設定温、外気
温、日射量および目標吹出風温度を設定変更情報記憶バ
ッファに記憶する。
【0024】ステップ506では設定室温が変更された
かどうかを確認し、変更された場合はステップ507へ
進み、変更されなかった場合はステップ509へ進む。
ステップ507では、図12に示す特性から設定室温変
更禁止時間Tsを算出する。設定室温変更禁止時間と
は、乗員が設定室温の変更操作をした後、設定室温の自
動変更を一時的に停止する時間である。禁止時間Tsを
算出するために、まず操作時の環境変化率Denvと操
作量の大きさDopとに基づいて禁止時間設定パラメー
タPsを次式で求める。
【数1】Ps=Kl・Denv+K2・Dop 数式1における第1項Denvは環境変化率、第2項D
opは操作量の大きさであり、Kl,K2は既定の重み
であり、ともに正の値である。したがって、環境変化率
Denvが大きく、操作量の大きさDopが大きいほど
Psの値が大きくなる。
【0025】環境変化率Denvは、日射量Qsunと
外気温Tambの変化率を用いて次式で算出する。
【数2】Denv=C’・(|(Qsun(t)−Qs
un(t−△tl))/△tl|)+B’・(|(Ta
mb(t)−Tamb(t−△t2))/△t2|) ここで、Qsun(t)とTamb(t)はそれぞれ時
刻tにおける日射量、外気温である。また、△t1と△
t2は変化率を算出するために基準となる時間間隔で、
日射量は数秒単位での変化とみなし、外気温は数分単位
での変化とみなすため、例えば△tl=10sec、△
t2=300secという値を用いる。さらに、B’,
C’は日射量の変化と外気温の変化を車両の熱負荷の変
化として同等に扱うための係数であり、ここでは目標空
調温度Tofの算出式におけるB,Cと大きさが同じで
符号が逆の値を用いる。すなわち、B’>0,C’>0
である。
【0026】数式1の第2項Dopは、現操作量Dop
0と、前回計算した操作量Dpreopとを用いて次式
で算出する。
【数3】Dop(t)=W(t−tpre)・Dop
(tpre)+Dop0(t)
【数4】 Dop=|Dop(t)| =|W(t−tpre)・Dop(tpre)+Dop0(t)| ここで、Dop0は現設定室温Tsetと1サイクル前
の設定室温Tpresetとの差であり、
【数5】Dop0(t)=Tset−Tpreset
【0027】Dop(tpre)は、1回前にこのステ
ップで計算されたDop(t)である。W(t−tpr
e)は重みであり、前回操作した時刻tpreから現時
刻までの時間(t−tpre)が大きいほど小さくな
る、図13の関係を用いる。ただし、Dop0(t)の
符号によって図に示すように重みの特性を切り換える。
すなわち、時刻tの操作量符号をs(t)とすると、s
(t)=s(tpre)の場合は、前回の操作をさらに
強める方向の操作であるから、操作量を累積するために
比較的長時間にわたって重みを1に近い値に維持する。
その後、前回の操作の影響を無くすために、時間ととも
に0に漸近させる。一方、s(t)≠s(tpre)の
場合、前回の操作からほとんど時間が経過していない間
は、前回の操作を修正する操作であるから、操作量を符
号付きで積算した方がよい。これに対し、前回の操作か
らある程度時間が経過した後で反対の操作をするのは、
環境の再変化あるいは心理的な変化が生じた場合であ
り、新規の操作と判断すべきである。この場合には、前
回の操作量をキャンセルして新たに積算を開始する方が
よい。このため、図13に示すように、s(t)≠s
(tpre)の場合には、既定時間ts0までは前者の
修正操作の状況と判断して重みを1にすることにより、
そのままの値を積算する。また、既定時間ts0以後は
後者の新規操作と判断して、積算の重みを0に近づくよ
う急減する特性を持たせることにより、新たな積算を開
始する。
【0028】禁止時間設定パラメータPsを算出した
ら、図12に示す特性を用いて設定室温変更禁止時間T
sを算出する。ステップ508では、設定室温変更禁止
時間を管理するためのタイマである設定室温禁止時間タ
イマTcountのカウントを開始する。ステップ50
9で、設定室温禁止時間タイマTcountがステップ
507で演算した設定室温禁止時間Tsを越えたかどう
かを確認し、越えた場合はステップ511へ進み、越え
ていない場合はステップ510へ進む。ステップ510
では、数式2により算出した環境変化率Denvが既定
値以上か、すなわち大きな環境変化があったかどうかを
確認する。大きな環境変化があった場合はステップ51
1へ進み、大きな環境変化がなければステップ512へ
進む。
【0029】ステップ511では、環境変化の増減方向
と設定室温の増減方向とが一致しているかどうかを確認
し、一致していればステップ513へ進み、一致してい
なければステップ512へ進む。環境変化の増減方向
は、上述した数式2に示す環境変化率Denvの算出式
と同形態の下式で算出する環境変化率Denv’の符号
により判断する。
【数6】Denv’=C’・((Qsun(t)−Qs
un(t−△tl))/△t1)+B’・((Tamb
(t)−Tamb(t−△t2))/△t2) Denv’が増加する場合は、車両に加わる熱負荷が増
加する方向であるから、設定室温を低下させる操作を増
減方向が一致した操作とみなす。逆に、Denv’が減
少する場合は、設定室温を上げる操作を増減方向が一致
した操作とみなす。ステップ512では、設定室温変更
禁止フラグをONし、ステップ513では設定室温変更
禁止フラグを0FFした後、メインフローへ戻る。
【0030】《エアミックスドア開度処理》図6は、図
3のステップ303で実行されるエアミックスドア開度
処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ60
1でユーザーモードが設定されているかどうかを確認
し、ユーザーモードの場合にはステップ602へ、ノー
マルモードの場合はステップ604へ進む。ユーザーモ
ードの場合は、ステップ602で設定室温変更禁止フラ
グが0Nかどうかを確認し、0Nの場合はステップ60
4へ進み、OFFの場合はステップ603へ進む。ユー
ザーモードで且つ設定室温変更禁止フラグがOFFであ
れば、ステップ603で、次式により乗員の変更操作情
報を加味して設定室温を補正する。
【数7】Tset,new=Tset0+α(Tam
b,Tic)+β(Tamb)・Qsun ここで、Tset0は基準となる既定の設定室温であ
り、本実施例では25℃とする。α(Tamb,Ti
c),β(Tamb)は図4のステップ403で読み込
んだ設定温度補正量で、環境条件に応じた乗員固有の設
定特性である。したがって、ユーザーモードで且つ設定
室温変更禁止フラグがONでない場合は、乗員が設定室
温を手動で変更しなくても制御装置が自動的に乗員の好
みの設定室温に補正する。
【0031】これに対し、ステップ604では設定温度
を補正せず、
【数8】Tset’=Tset とする。ここで、Tsetは乗員が室温設定器31によ
り設定した設定室温である。したがって、ノーマルモー
ドの場合、またはユーザーモードでも設定室温変更禁止
フラグがONしている場合には、環境変化が生じても乗
員が自ら設定変更している設定室温に固定されることに
なる。ステップ605では、Tset,newの一次遅
れ処理を行なう。すなわち、ユーザーモードの切換え、
ステップ602でのフラグ判定の切換え、環境の急変な
どによってTset,newの値がステップ的に変化し
た場合に、制御が急変するのを防ぐための処理である。
1サイクル前の設定室温Tset,oldと今回計算さ
れたTset,newとを用いて次式によりTset’
を決定する。
【数9】Tset’=w・Tset,old+(1−
w)・Tset,new ここで、wは0<w<1を満たす既定値である。
【0032】ステップ606では、今回求めたTse
t’を次サイクルで使用するためにTset,oldと
してセットする。ステップ607では、ステップ60
4、605で決定された目標設定室温Tset’と各セ
ンサ値を用いて、目標吹出温度Tofを次式により演算
する。
【数10】Tof=A・Tset’+B・Tamb+C
・Qsun+D・Tinc+E ここで、Tset’が各乗員の環境条件に対する設定室
温の好みを加味した値に自動的にあるいは乗員の手動操
作により設定されるので、目標吹出温度Tofも乗員の
環境条件に対する好みを反映した補正がなされる。ステ
ップ608では、次式のエアミックス開度特性から、目
標吹出温度Tofに相当するエアミックスドア開度Xを
算出した後、メインフローに戻る。
【数11】X=F・Tof2+G・Tof+H
【0033】《吹出ロモード処理》図7は、図3のステ
ップ304で実行される吹出ロモード処理の詳細を示す
フローチャートである。ステップ701で、メモリカー
ド44から読み込んだ吹出口補正量△I,△Kによっ
て、吹出ロモードを切り換えるためのパラメータI,
J,K,Lを補正する。これにより、乗員の操作情報に
基づいて吹出口制御特性が補正されるので、乗員の好み
に合致した吹出口モードが選択される。ステップ702
では、吹出ロモードマップと目標吹出温度Tofとによ
り吹出口モードを決定する。吹出口モードマップのパラ
メータI,J,K,Lは乗員の操作情報に基づいて補正
されたものである。ここで、ベントモードはインストル
メントパネルに配置されたベンチレータグリルのみから
吹き出す吹出口モードである。また、バイレベルモード
はベンチレータグリルと足元吹出口とから吹き出す吹出
口モードである。さらに、フットモードは足元吹出口と
デフロスタ吹出口とから吹き出す吹出口モードである。
ステップ703では、吹出ロモード切換スイッチ41が
操作されているかどうかを確認し、操作されていれば操
作スイッチに応じてステップ704〜707のいずれか
へ進み、手動操作で設定された吹出ロモードとする。な
お、吹出口モード切換スイッチ41が操作されていない
場合はステップ702で決定した吹出口モードとする。
【0034】《吸込口処理》図8は、図3のステップ3
05で実行される吸込口処理の詳細を示すフローチャー
トである。ステップ801において、予め定めた吸込ロ
マップと目標吹出温度Tofとにより吸込口を決定す
る。ここで、RECは100%内気循環となるように内
気導入口6を選択する。また、20%FREは、外気導
入口5から20%の外気と内気導入口6から80%の内
気を導入すべくインテークドア7を調節する。さらに、
FREは100%外気導入となるように外気導入口5を
選択する。ステップ802では、吸込口を切り換えるた
めの内外気導入切換スイッチ39が操作されているかど
うかを確認し、操作されている時は内外気導入切換スイ
ッチ39の設定操作に応じてステップ803または80
4へ進み、手動操作で設定された吸込口とする。なお、
内外気導入切換スイッチ39が操作されていない時はス
テップ801で決定した吸込口とする。
【0035】《風量処理》図9は、図3のステップ30
6で実行される風量処理の詳細を示すフローチャートで
ある。ステップ901では、予め定めたブロアファンモ
ータ10の印加電圧マップと目標吹出温度Tofとによ
りファン電圧Vfanを決定する。続くステップ902
ではユーザモードかどうかを確認し、ユーザモードの場
合はステップ903へ進み、ノーマルモードの場合はス
テップ904へ進む。ユーザーモードの場合は、ステッ
プ903で、メモリカード44から読み込んだ風量補正
関数γ(Tof)によりファン電圧Vfanを補正し、
乗員の変更情報に基づくファン電圧Vfan,corを
求める。
【数12】Vfan,cor=Vfan+γ(Tof) 一方、ノーマルモードの場合は、ステップ904で、ス
テップ901で求めたVfanをVfan,corに設
定する。
【0036】次にステップ905で、風量設定器38に
よりブロアファン電圧が手動で設定変更されたかどうか
を確認し、設定変更された場合はステップ906へ進
み、新たに手動で設定されたファン電圧Vfan,mを
ブロアファンモータ10の印加電圧Vfan’とする。
一方、風量設定器39が操作されていない場合はステッ
プ907へ進み、上記ステップ903または904で設
定した電圧Vfan,corをブロアファンモータ10
の印加電圧Vfan’とする。このような風量処理によ
り、ユーザモードが選択されている場合には、乗員の風
量変更操作による補正量で風量を補正するので、種々の
環境条件において乗員の好みの風量による空調が可能と
なる。
【0037】《出力処理》図10は、図3のステップ3
07で実行される出力処理の詳細を示すフローチャート
である。ステップ1001では、図3のステップ30
3,304,305でそれぞれ設定されたエアミックス
ドア開度X、吹出ロおよび吸込口となるように、エアミ
ックスドア13、デフロスタドア22、ベントドア2
3、フットドア24、インテークドア7の各アクチュエ
ータへ駆動信号を出力する。続くステップ1002で
は、図3のステップ306で設定したファン電圧Vfa
n’をブロアファンモータ10に印加する。
【0038】《学習処理》図11は、図5のステップ5
14で実行される学習処理の詳細を示すフローチャート
である。ステップ1101において、設定変更情報記憶
バッファに記憶されている今回の変更データから設定室
温の変更情報について処理し、α(Tamb,Tic)
とβ(Tamb)を決定する。まず、記憶データを図1
4に示すように外気温Tambと室温Ticによる環境
条件区間に分類し、同じ区間内の設定室温データを設定
時間を重みにして時間平均した平均設定温度Tmを求め
る。次に、図15に示す設定室温情報記憶メモリに、環
境条件区間ごとに平均設定温度Tmと基準設定室温であ
る25℃との差Tm−25を記憶する。
【0039】設定室温情報記憶メモリには、同一区間の
設定室温情報が最大N個まで記憶可能であり、記憶時に
すでにN個記憶されている場合には最も古いデータと交
換することによって常に最新のN個のデータを記憶す
る。そして、設定室温情報が変更されると該当する区間
に記憶されている設定室温データを平均し、各区間の設
定室温情報の平均値αmを算出して記憶する。以上の処
理を、今回の乗車中に経験した全ての環境条件区間につ
いて行った後、図15の全区間のαmの値を外気温軸、
室温軸について線形補間することによってα(Tam
b,Tic)を決定する。
【0040】続いて、設定室温変更時の設定室温Tse
tと日射量Qmを図16に示す日射反応操作用設定室温
記憶メモリの該当する外気温区間に記憶し、同一の外気
温区間内に記憶された設定室温Tset、日射量Qmの
データをもとに回帰式、
【数13】Tset=βm・Qm+Tset0 を求め、回帰係数βmを記憶する。ただし、回帰式は有
意性を高めるため、同一の外気温区間内に5組以上のデ
ータが記憶されている場合に限り演算し、それまではβ
m=0とする。βmが更新されると全外気温区間につい
てβmを線形補間してβ(Tamb)を算出する。
【0041】ステップ1102では、風量補正関数γ
(Tof)を決定する。決定方法は、ステップ1101
のα(Tamb,Tic)の決定方法とほぼ同様で、図
17に示す風量変更情報記憶メモリで、今回の使用にお
いて同一の目標吹出温Tof区間内で設定された風量設
定の時間平均ファン電圧Vfanmを算出し、Tof
(区間の中央値)に相当する基準電圧Vfanとの差
(Vfanm−Vfan)を風量変更情報として最大N
個記憶する。なお、差(Vfanm−Vfan)は図9
のステップ901のマップで算出される。次に、風量変
更情報が更新された区間について過去の風量変更情報を
平均し、補正平均値γmとして該当する目標吹出温区間
に記憶する。そして、全目標吹出温区間のγmを線形補
間してγ(Tof)を決定する。
【0042】ステップ1103では、吹出ロモードパラ
メータ補正値△I,△Kを算出する。すなわち、図18
に示すように、吹出ロモードが変更になった時点の、変
更パターンがベントモードとバイレベルモードとの間
か、バイレベルモードとフットモードとの間かに応じ
て、変更時の目標吹出温度Tofを吹出ロモード変更情
報記憶メモリに記憶する。ただし、ベントモードからバ
イレベルモード、またはバイレベルモードからフットモ
ードへ変更された場合には、その時点のTofそのもの
を記憶するが、逆にバイレベルモードからベントモー
ド、またはフットモードからバイレベルモードへ変更さ
れた場合には、目標吹出温Tofからそれぞれ(J−
I),(L−K)の値を差し引いてから記憶する。これ
は、図7のステップ702に示したように、各モードの
変更の決定には変更方向によってヒステリシスを設定し
てあるためである。ここで、吹出ロモード変更情報が更
新されると、該当する変更パターンに記憶されている目
標吹出温度を平均した平均変更点ImまたはKmを算出
する。そして、(Im−I)または(Km−K)の値を
それぞれ△I、△Kとして記憶する。
【0043】この第1の実施形態によれば、例えば市街
地を走行するときのように日射が変動しやすい走行条件
を想定すると、日射量と設定室温の関係は図19に示す
ような時系列変化をする。図19において、日射量の実
線は実際のセンサ認識値を示し、破線は設定室温の補正
に用いる一次遅れ処理後の値である。設定温の実線はこ
の実施形態のフローチャートの動作によって選択された
設定温の表示値であり、破線は同一の環境条件で自動変
更が選択された場合の設定温の表示値である。ただし、
ここでは表示温度の最小分解能(この実施形態では0.
5℃)ごとにしか変化しない。走行開始時刻T0から時
刻Tlの間は、設定室温情報記憶メモリに記憶された過
去の乗員の設定室温特性に基づいた自動補正がなされ
る。時刻Tlにおいて、直前に日射量が急増したので乗
員が設定室温スイッチにより設定室温を下げると、制御
装置は日射増加量と設定室温の低下幅とに基づいて設定
室温変更禁止時間Tsを算出する。そして、時刻T1か
ら禁止時間Ts後の時刻T2までは、乗員が設定した設
定室温に固定される。時刻T2以後は、図中に破線で示
すように、乗員の自動設定室温特性が今回の手動設定室
温よりも低い温度であるから、手動設定室温から自動設
定室温に切り換えた場合の変化方向が環境条件と一致
し、設定室温変更禁止フラグを解除して自動設定室温の
モードに変更する。したがって、高日射が継続しても設
定室温を再低下する必要がなく、しかもその設定室温は
過去の操作に基づく乗員の好みに合致した温度であるか
ら快適性が維持される。その後、日影に入り、日射量が
急減した場合でも、自動的に設定室温を過去の乗員設定
特性どおりに変更する。これにより、乗員は、日射低下
時に設定室温を再設定する必要がなく、操作負荷低減が
可能となる。ここでは、日射量の変動しやすい環境につ
いて説明したが、例えば山岳路の登坂、降坂時や、砂漠
の昼夜連続走行のように外気温が変化しやすい環境につ
いても同様の動作をするのは言うまでもない。
【0044】−発明の第2の実施の形態− 上述した第1の実施形態と異なるデータ入力処理を行な
う第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態の
構成およびデータ入力処理以外の処理については第1の
実施形態と同様であり、説明を省略する。図20は第2
の実施形態のデータ入力処理を示すフローチャートであ
る。なお、この第2の実施形態のデータ入力処理は、ス
テップ2007の処理が図5のステップ507の処理と
異なることと、ステップ2014と2015の処理が追
加されたこと以外は第1の実施形態のデータ入力処理と
同様であり、相違点を中心に説明する。ステップ200
7では第1の実施形態の数式1を次式に変える。
【数14】Ps=K3(Cset)・(Kl・Denv
+K2・Dop) この数式14は数式1の右辺に、図21に示す特性の重
みK3(Cset)を加えたもので、Csetは設定室
温の操作回数を計数するカウンタであり、今回の乗車中
に何回設定室温が操作されたかを、ステップ2014〜
2015の処理で設定室温変更禁止フラグが0Nされた
回数でカウントする。Csetの値は乗車後のエアコン
使用開始時にリセットされる。
【0045】ステップ2014では、設定室温変更禁止
フラグがONからOFFに切り換わったかどうかを確認
し、切り換わった場合はステップ2015へ進み、切り
換わらなかった場合はメインルーチンへ戻る。ステップ
2015では、設定室温操作カウンタCsetをインク
リメントしてメインルーチンへ戻る。
【0046】日射変化と設定室温操作との関係を示す図
22により、第2の実施形態の動作を説明する。図22
は第1の実施形態の動作を示す図19と同じ日射変化で
あるが、乗員の設定操作が異なる。図22において、日
射量の実線は実際のセンサ認識値を示し、破線は設定室
温の補正に用いる一次遅れ処理後の値である。設定温の
実線はこの実施形態のフローチャートの動作によって選
択された設定温の表示値であり、破線は同一の環境条件
で自動変更が選択された場合の設定温の表示値である。
この図22では、時刻T2で設定室温変更禁止フラグが
OFFされ、設定室温が自動変更されるようになってか
ら、すぐに時刻T3で乗員が元の設定室温に戻した場合
を想定する。乗車してから初めて変更操作が行なわれた
時刻T1では、演算される設定室温変更禁止時間ts1
が図19に示す第1の実施形態の禁止時間Tsと同じ値
になる。しかし、時刻T3で演算される設定室温変更禁
止時間ts2は、第1の実施形態よりもK3(Cse
t)倍だけ長くなる。すなわち、この実施形態では、乗
車中に行なった操作が多いほど、乗員が手動設定値に固
定しておきたいという希望が強いとみなし、設定室温変
更禁止時間を長くする。これにより、乗員の希望通りの
設定室温変更となる。
【0047】また、乗員が頻繁に設定室温を変更するの
は、その車両を購入して間もない頃や未経験の環境条件
となった場合のいわゆる学習初期に多い。この学習初期
には、乗員が自ら設定した値に固定している時間が長い
方が、学習の収束が早く、乗員の好みを早く抽出でき
る。このような学習初期の操作回数が多い状況でも、こ
の実施形態によれば手動設定に固定される時間が長くな
り、乗員の設定好みを精度よく抽出できる。さらには、
図21の重みK3の大きさを規定するパラメータK30
とK31の値を、使用回数が少なく、同一環境区分の経
験回数が少ないほど大きい可変値にすれば上述した学習
初期における効果を高めることができる。
【0048】第2の実施形態における他の動作例を図2
3により説明する。図23において、日射量の実線は実
際のセンサ認識値を示し、破線は設定室温の補正に用い
る一次遅れ処理後の値である。設定温の実線はこの実施
形態のフローチャートの動作によって選択された設定温
の表示値であり、破線は同一の環境条件で自動変更が選
択された場合の設定温の表示値である。この実施形態
は、図22に示す例と所定室温操作は同じであるが、日
射変化が異なる場合を想定する。すなわち、高日射から
低日射に切り換わる時点が図22に示す例より早まった
場合である。この場合、設定室温変更禁止時間Ts2は
図22と同じであるが、日射量が既定変化量以上変化
し、前回の設定室温操作が設定室温を上昇させる操作の
ため、ステップ2010〜2011の条件判断がともに
肯定され、設定室温変更禁止フラグがOFFされる。し
たがって、設定室温は自動的に上昇し、乗員が再操作を
しなくてもよくなる。すなわち、環境条件の変化方向と
直前操作の変化方向とが一致した場合には、設定室温変
更禁止時間の経過する前に自動変更に切り換えることに
よって、乗員が環境の変化を感じて手動変更をする必要
がなくなり、操作量の低減効果をもたらす。
【0049】−発明の第3の実施の形態− 上述した第1の実施形態と異なるデータ入力処理を行な
う第3の実施形態を説明する。なお、第3の実施形態の
構成およびデータ入力処理以外の処理については第1の
実施形態と同様であり、説明を省略する。図24、図2
5は第3の実施形態のデータ入力処理を示すフローチャ
ートである。なお、この第3の実施形態のデータ入力処
理は、ステップ2407の処理が図5のステップ507
の処理と異なることと、ステップ2409〜2412の
処理と、ステップ2418〜2423の処理が追加され
たこと以外は第1の実施形態のデータ入力処理と同様で
あり、相違点を中心に説明する。ステップ2407では
第1の実施形態の数式1を次式に変える。
【数15】Ps=K4(Cfix/Ccor)・(Kl
・Denv+K2・Dop) ここで、K4(Cfix/Ccor)は、Cfix/C
corから算出される修正操作の頻度によって図26の
ように変化する重みである。Cfixは修正操作の数を
合計する修正操作カウンタであり、Ccorは乗員が手
動設定をして設定室温変更禁止フラグがONされていた
回数を合計するための修正操作監視期間カウンタであ
る。
【0050】ステップ2409では、修正操作を監視し
ている期間を計測するタイマtcorが既定値tcor
0を越えたかどうかを確認し、越えている場合にはステ
ップ2412へ進み、越えていない場合にはステップ2
410へ進む。ステップ2410では、操作後の設定室
温が後述するTsetfixの値から±αの範囲内かど
うかを確認し、その範囲内にある場合にはステップ24
11へ進んで修正操作フラグをONし、その範囲内にな
い場合にはステップ2412へ進んで修正操作フラグを
OFFし、ステップ2413へ進む。
【0051】次に、ステップ2418では、設定室温禁
止フラグがONからOFFに切り換わったかどうかを確
認し、切り換わった場合にはステップ2419へ進み、
切り換わっていない場合にはメインフローへ戻る。ステ
ップ2419では、ステップ2410の条件判定で使用
する設定室温変更禁止フラグON時の最終設定室温をT
setfixとして記憶する。ステップ2420で、修
正操作判定タイマtcorをリセットし、カウントを開
始し、続くステップ2421で、修正操作監視期間の回
数を合計するためのカウンタCcorをインクリメント
する。ステップ2422において、ステップ2411ま
たは2412で決定された修正操作フラグがONかどう
かを確認し、ONの場合にはステップ2423で修正操
作カウンタCfixをインクリメントして修正操作フラ
グをOFFし、メインフローへもどる。
【0052】この第3の実施形態によれば、設定室温変
更禁止フラグがONから0FFに切り換わった後しばら
くの間、自動変更される設定室温を前回自分の設定した
設定室温に戻す修正操作をするかどうかを監視し、全監
視期間に対する修正操作の割合を算出する。そして、こ
の割合が大きい乗員ほど、設定室温変更禁止時間が長く
なるようにすることによって、いったん設定室温を手動
設定したら自動変更されるのを嫌うものとみなし、設定
室温の手動固定時間の割合を増加させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】 空調制御装置の操作部および表示部を示す図
である。
【図3】 空調制御のメインフローを示すフローチャー
トである。
【図4】 初期化処理を示すフローチャートである。
【図5】 データ入力処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】 エアミックスドア開度処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】 吹出口モード処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 吸込口モード処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】 風量処理を示すフローチャートである。
【図10】 出力処理を示すフローチャートである。
【図11】 学習処理を示すフローチャートである。
【図12】 表示変更禁止時間を示す図である。
【図13】 禁止時間設定パラメータPsを演算するた
めの重みWの決定方法を示す図である。
【図14】 外気温Tambと熱負荷(25−室温Ti
c)により区分された記憶データを示す図である。
【図15】 設定室温情報記憶メモリを示す図である。
【図16】 日射反応操作用設定室温記憶メモリを示す
図である。
【図17】 風量変更情報記憶メモリを示す図である。
【図18】 吹出口モード変更情報記憶メモリを示す図
である。
【図19】 第1の実施形態による日射量と設定室温の
関係を示す図である。
【図20】 第2の実施形態のデータ入力処理を示すフ
ローチャートである。
【図21】 禁止時間設定パラメータPsを演算するた
めの重みK3の決定方法を示す図である。
【図22】 第2の実施形態による日射量と設定室温の
関係を示す図である。
【図23】 第2の実施形態による日射量と設定室温の
関係を示す図である。
【図24】 第3の実施形態のデータ入力処理を示すフ
ローチャートである。
【図25】 図24に続く、第3の実施形態のデータ入
力処理を示すフローチャートである。
【図26】 禁止時間設定パラメータPsを演算するた
めの重みK4の決定方法を示す図である。
【符号の説明】
1 空調装置本体 2 ブロアユニット 3 クーリングユニット 4 ヒータユニット 5 外気導入口 6 内気導入口 7 インテークドア 8 アクチュエータ 9 ブロアファン 10 モータ 11 エバポレータ 12 膨張弁 13 エアミックスドア 14 アクチュエータ 15 ヒータコア 16 デフロスタダクト 17 ベントダクト 18 フットダクト 19 デフロスタドア 20 ベントドア 21 フットドア 22〜24 アクチュエータ 25 ベントグリル 26 ルーバーフィン 27 配管 30 コントローラ 31 室温設定器 32 室温センサ 33 外気温センサ 34 日射量センサ 35 空気温度センサ 36 オートエアコンスイッチ 36a ユーザーモードスイッチ 36b ノーマルモードスイッチ 37 エアコン停止スイッチ 38 風量設定器 39 空調風導入切換スイッチ 40 デフロスタスイッチ 41 吹出口選択スイッチ 42 エアコンスイッチ 44 メモリカード 45 カード情報入出力装置 46 コンプレッサ 47 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱環境情報検出手段により検出した検出
    室温、外気温、日射量を含む熱環境情報と設定室温とに
    基づいて目標空調条件を演算し、空調条件が前記目標空
    調条件となるように自動的に空調装置本体の空調風供給
    装置を制御して車室内を空調する空調風自動設定手段
    と、 乗員の手動操作によって前記空調装置の設定室温を変更
    可能な手動設定手段と、 前記手動設定手段が操作されたときの、前記熱環境情
    報、前記目標空調条件、前記設定室温または送風状態、
    使用時間のいずれかあるいは全てを記憶する設定情報記
    憶手段と、 前記設定情報記憶手段に記憶された設定情報から、前記
    空調風自動設定手段の制御特性を補正するための制御特
    性補正量を演算記憶する制御特性補正量記憶手段と、 前記制御特性補正量記憶手段に記憶されている制御特性
    補正量によって、前記空調風自動設定手段の制御特性を
    補正する制御特性補正手段と、 前記手動設定手段によって乗員が設定した設定室温、ま
    たは前記制御特性補正手段で補正された設定室温を表示
    する設定室温表示手段とを備えた自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温表示手段は、乗員が設定した乗員手動設定
    室温と前記制御特性補正手段により補正された自動補正
    設定室温とを自動的に切り換えて表示する設定室温自動
    表示手段を有し、 前記設定室温自動表示手段は、前記熱環境情報検出手段
    による熱環境情報の変化率と、前記手動設定手段の操作
    量および操作の履歴とに応じた設定室温表示変更禁止時
    間を演算し、乗員が設定室温の変更操作をしてから前記
    設定室温表示変更禁止時間が経過するまで設定室温の表
    示温度を前記乗員手動設定室温に固定し、前記設定室温
    表示変更禁止時間の経過後は設定室温の表示温度を前記
    自動補正設定室温まで所定の遅延速度で変更することを
    特徴とする自動車用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温自動表示手段は、前記熱環境情報の変化率
    が大きいほど、あるいは前記手動設定室温の操作量が大
    きいほど前記設定室温表示変更禁止時間を長くすること
    を特徴とする自動車用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温自動表示手段は、同一の乗車期間内におけ
    る乗員による設定室温の変更操作回数が多いほど前記設
    定室温表示変更禁止時間を長くすることを特徴とする自
    動車用空調制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温自動表示手段は、前記設定室温表示変更禁
    止時間内であっても、前記熱環境情報の変化率が所定値
    以上であり、且つ、直前の手動変更操作の増減方向と前
    記熱環境情報の変化率の増減方向とが一致している場合
    には、前記自動補正設定室温に切り換えることを特徴と
    する自動車用空調制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温自動表示手段は、同一乗車期間中に、少な
    くとも一度、前記設定室温表示変更禁止時間が設定され
    た後に、前記自動補正設定室温を表示中になされた前記
    手動設定手段による変更操作が、前記自動補正設定室温
    を一回前の手動設定室温へと修正するための修正操作か
    どうかを判定する修正操作判定手段を有し、修正操作が
    なされたと判定された場合には、操作時の熱環境情報と
    操作の変更量とを前記設定情報記憶手段に記憶し、前記
    設定情報記憶手段に記憶されている修正操作の頻度と修
    正量が大きいほど、前記設定室温表示変更禁止時間を長
    くすることを特徴とする自動車用空調制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の自動車用空調制御装置
    において、 前記設定室温自動表示手段は、前記設定室温表示変更禁
    止時間の長さを決定するために用いる熱環境条件として
    日射量あるいは外気温を用い、日射量よりも外気温の方
    が変化率を算出するための基準時間を長くすることを特
    徴とする自動車用空調制御装置。
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