JP4360196B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、吹出口モードを自動制御することが可能な車両用空調装置に関する。
に関する。
従来、車室内を快適な温度に自動制御する、いわゆるオートエアコンシステムにおいて、空調状態の安定化に伴う吹出口モードの自動切替が行われる。たとえば、暖房時にフット(FOOT)モードからバイレベル(B/L)モードへの切替が行われる。ここでFOOTモードとは、FOOT吹出口から乗員の下半身へ風を吹き出す状態であり、フェイス(FACE)モードとはFACE吹出口から乗員の上半身および顔に向けて風を吹き出す状態であり、B/LモードとはFOOT吹出口およびFACE吹出口の両方から同時に風を吹き出す状態である。
しかし、FOOTモードからB/Lモードへの切替時には、FACE吹出口から吹き出される風量が0から所定量へと変化する、すなわち風量段差が大きく、乗員の上半身あるいは顔面に急激な送風が行われるため乗員が違和感を覚え、空調快適性が損なわれるという問題があった。
特に、暖房時において、空調状態が安定化に向かう場合に、FOOTモードからB/Lモードへの切替においては、FACE吹出口から急に比較的低温の風が送風され、空調快適性が損なわれるという問題がある。
また、近時、暖房時に空調風の吹き出しを、FOOT吹出口からだけでなく、FACE吹出口およびデフロスタ(DEF)吹出口からも同時に行う、マルチ吹出が採用されてきている。このようなマルチ吹出機能を有する空調装置においては、FOOTモードであっても、FACE吹出口からも送風が行われている。しかし、上記と同様に、空調状態の安定化に向かう場合に、FOOTモードからB/Lモードへと切り替えられるときに、FACE吹出口からの風量割合の変化が大きくなり、乗員の空調快適性が損なわれるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、FOOTモードからB/Lモードへの切替時における風量段差、あるいは風量割合変化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、フェイス吹出口(17)とフット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、第1の状態から第2の状態への変化を段階的に行うよう吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する切替駆動手段(24)と、
車室内の設定温度(Tset)に基づいて目標吹出温度(TAO)を算出する目標吹出温度算出手段(S103)とをえ、
第1の状態は、フット吹出口(18)から乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードであり、第2の状態は、フェイス吹出口(17)とフット吹出口(18)の両方から乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードであり、
吹出口切替手段(19、19a、19b)は、フットモードおよびバイレベルモードの他に、吹出風量割合がフットモードおよびバイレベルモードの中間的な値に保持される第2バイレベルモードを発生するようになっており、
切替駆動手段(24)は、フットモードからバイレベルモードへ吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際に、目標吹出温度(TAO)が所定値より高いときには、フットモードから第2バイレベルモードに切り替え、第2バイレベルモードを発生した後にバイレベルモードに切り替えるように吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動し、一方、目標吹出温度(TAO)が所定値より低いときには、第2バイレベルモードを発生させることなくフットモードからバイレベルモードに直接切り替えるように吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動することを特徴とする。
この発明によれば、フットモードからバイレベルモードへの切替に際して、目標吹出温度(TAO)が所定値より高いときには、フットモードからまず第2バイレベルモードに切り替え、第2バイレベルモードを発生した後にバイレベルモードに切り替える。
そのため、フェイス吹出口(17)から乗員の顔部や上半身などの上半身側へ吹き出される吹出風量と、フット吹出口(18)から脚部や下半身などの下半身側へ吹き出される吹出風量との風量割合が、フットモードからバイレベルモードへと変化するに際して、直ちに変化するのではなく、第2バイレベルモードを発生して段階的に変化するので、乗員には上半身側の吹出風量の急激な変化による不快感が緩和され、空調快適性を向上させることができる。
請求項に記載のように、第2バイレベルモードを保持する保持時間を設定するタイマ手段(S204、S205)を備え、
設定された保持時間が経過するまで第2バイレベルモードを保持し、設定された保持時間が経過した後、第2バイレベルモードからバイレベルモードに切り替えるようにすることができる。
さらに、タイマ手段(S204、S205)は、請求項に記載のように、保持時間を送風機の風量に応じて変化させることができる。これにより、送風量が増加してもそれに応じて第3状態の保持時間を変化させることができるので、風量変化による不快感をより低減することができる。
請求項4に記載の発明では、車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、フェイス吹出口(17)とフット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、第1の状態から第2の状態への変化を段階的に行うよう吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する切替駆動手段(24)とを備え、
吹出口切替手段(19、19a、19b)は、第1の状態および第2の状態の他に吹出風量割合が第1の状態および第2の状態の中間的な値に保持される第3の状態を発生するようになっており、
さらに、第3の状態を保持する保持時間を設定するタイマ手段(S204、S205)を備え、
吹出口切替手段(19、19a、19b)は、第1の状態から第2の状態への段階的変化を行うに際して、第1の状態の次に第3の状態を発生し、第3の状態をタイマ手段(S204、S205)により設定された保持時間の間保持し、設定された保持時間が経過した後、第3の状態から第2の状態に切り替えるようになっており、
タイマ手段(S204、S205)は、保持時間を送風機(7)の風量に応じて変化させることを特徴とする。
この発明によれば、フェイス吹出口(17)から上半身側への吹出風量と、フット吹出口(18)から下半身側への吹出風量との風量割合が、第1の状態から第2の状態へと変化するに際して、直ちに変化するのではなく第3の状態を発生して段階的に変化するので、乗員には上半身側の吹出風量の急激な変化による不快感が緩和され、空調快適性を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明では、タイマ手段(S204、S205)の保持時間を送風機(7)の風量に応じて変化させるから、請求項3に記載の発明と同様に、送風量が増加してもそれに応じて第3状態の保持時間を変化させることができ、風量変化による不快感をより低減することができる。
また、請求項5に記載のように、請求項4に記載の車両用空調装置において、第1の状態は、車室内の暖房時、乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードとし、第2の状態は、暖房時、乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードとし、第3の状態は、吹出風量割合がフットモードおよびバイレベルモードの中間的な値に保持される第2バイレベルモードとすることができる。
これにより、暖房時、フットモードにおいて乗員の上半身側への吹出風量割合が小さい第1の状態から、バイレベルモードにおいてその上半身側への吹出風量割合が大きくなる第2の状態へ、直ちに変化することなく、第3の状態としての第2バイレベルモードを発生して段階的に変化する。したがって、乗員には、暖房時の上半身側へ急激な風量増加による不快感を低減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の車両用空調装置において、車室内の設定温度(Tset)に基づいて目標吹出温度(TAO)を算出する目標吹出温度算出手段(S103)と、算出された目標吹出温度(TAO)に基づいて、第1の状態から第2の状態への段階的変化を行うべきか否か判定する切替判定手段(S203)と、を備え、切替判定手段(S203)が段階的変化を行うべきと判定した場合に、段階的変化を実行することを特徴とする。
第1の状態から第2の状態への段階的変化の過程では、実際の吹出温度が吹出風量が異なる第2の状態における吹出温度と異なる場合がある。したがって、この発明によれば、第1の状態から第2の状態への段階的変化を行うか否かを目標吹出温度に応じて決めることができるので、吹出風量の変化による吹出温度の変化の影響を低下させることができ、乗員の不快感をより抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、送風機が発生する風の少なくとも一部を乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、フェイス吹出口(17)とフット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、第1の状態から第2の状態への変化を段階的に行うよう吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する切替駆動手段(24)とを備え、
第1の状態は、フット吹出口(18)から乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードであり、第2の状態は、フェイス吹出口(17)とフット吹出口(18)の両方から乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードであり、
吹出口切替手段(19、19a、19b)は、フットモードおよびバイレベルモードの他に、吹出風量割合がフットモードおよびバイレベルモードの中間的な値に保持される第2バイレベルモードを発生するようになっており、
切替駆動手段(24)は、フットモードからバイレベルモードへ吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際には、フットモードから第2バイレベルモードに切り替え、第2バイレベルモードを発生した後にバイレベルモードに切り替えるように吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動し、一方、バイレベルモードからフットモードへ吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際には、第2バイレベルモードを発生させることなくバイレベルモードからフットモードに直接切り替えるように吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動することを特徴とする。
この発明によれば、フットモードからバイレベルモードへ吹出口モードを切り替える際に、第2バイレベルモードを発生することで、フェイス吹出口(17)から乗員の上半身側へ吹き出される吹出風量は段階的な変化とすることができる。したがって、フェイス吹出口(17)からの吹出風が上半身側へ吹き当たる乗員にとって、上半身側の吹出風量の急激な変化が抑制されるので、不快感を低減することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の全体構成図である。空調装置1の空調ケース2は車室内前部の計器盤内側に配置され、車室内へ向けて流れる空気の通路を形成している。空調ケース2の空気流れの上流端には内外気切替箱3が設けられている。この内外気切替箱3内に設けられた内外気切替ドア4により内気吸入口5と外気吸入口6とを切り替えて開閉することにより、車室内の空気(内気)または車室外の空気(外気)を切替導入する。なお、内外気切替ドア4は、サーボモータからなる電気駆動装置22により駆動される。
内外気切替箱3の空気流れ下流側には送風機7が配置されている。送風機7のケース8には遠心式のファン9が収納され、このファン9は電動モータ10にて回転駆動される。電動モータ10に印加される電圧(以下、ブロレベルという)はファン駆動回路40により制御され、このブロワレベルの制御により送風機7の回転速度、すなわち送風機7の風量が調整される。
空調ケース2内において送風機7の空気流れ下流側には、冷房用熱交換器としての蒸発器11が配置されている。この蒸発器11は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機30を含む冷凍サイクルを構成するように設けられるものであって、蒸発器11に流入した低圧冷媒が送風機7の送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。
なお、圧縮機30は車両エンジン(図示せず)の回転が動力断続用の電磁クラッチ31を介して駆動されるようになっている。電磁クラッチ31への電力供給は駆動回路41により断続される。
空調ケース2内において蒸発器11の空気流れ下流側には、暖房用熱交換器としてのヒータコア12が配置されている。このヒータコア12は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として送風空気を加熱する。また、このヒータコア12の側方には、ヒータコア12をバイパスして送風空気を流すためのバイパス通路13が形成されている。
蒸発器11とヒータコア12との間には、板状ドアにより構成されるエアミックスドア14が回動可能に配置されている。このエアミックスドア14は温度調節手段であり、ヒータコア12を通過する温風とバイパス通路13を通過する冷風との風量割合を調節することにより車室内へ吹き出す空気の温度を調節する。すなわち、エアミックスドア14の開度を調整することにより、ヒータコア12からの温風とバイパス通路13からの冷風をヒータコア12下流側で混合させて所望温度の空気を作り出すことができる。なお、エアミックスドア14は、サーボモータからなる電気駆動装置23により回動されて、その開度が制御される。
空調ケース2の空気流れ下流端部には、デフロスタ吹出口15とフェイス吹出口17とフット吹出口18とが開口している。デフロスタ吹出口15は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロント窓ガラス内面に向けて送風空気を吹き出すもので、回動自在な板状のデフロスタドア16により開閉される。
フェイス吹出口17は、図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の顔部や上半身などの上半身側に向けて送風空気を吹き出す。フット吹出口18は、図示しないフットダクトを介して乗員の脚部や下半身などの下半身側に向けて送風空気を吹き出す。
これらフェイス吹出口17とフット吹出口18とは、回動自在な板状の吹出口切替ドア19により開閉され、この吹出口切替ドア19の開度によりそれぞれの吹出し風量、すなわち両者の吹出風量割合が制御される。なお、吹出口切替ドア19が吹出口切替手段に相当する。
吹出切替ドア19の開度が最大のときフェイス吹出口17が閉(フェイス吹出風量=0)、フット吹出口18が開(フット吹出風量=最大)となり、吹出切替ドア19の開度が最小のときフェイス吹出口17が開(フェイス吹出風量=最大)、フット吹出口18が閉(フット吹出風量=0)となる。したがって、吹出口切替ドア19の開度が最大と最小との中間的な大きさの場合には、その開度に応じた吹出風量割合でフェイス吹出口17およびフット吹出口18の両方から送風空気が吹き出される。
上記した吹出口モード設定用のデフロスタドア16および吹出口切替ドア19は、共通のリンク機構20に連結され、このリンク機構20を介してサーボモータからなる切替駆動手段としての電気駆動装置24により駆動される。
なお、本実施形態において、暖房時には空調快適性を向上させる目的で、フットモード時にはマルチ吹出しが行なわれている。すなわち、フットモード時は、フット吹出口16の開度を大きくするとともに、フェイス吹出口17およびデフロスタ吹出口15を小開度だけ開口する。
また、バイレベルモード時は、フェイス吹出口17の開度は、上記フットモード時におけるフェイス吹出口17の開度よりも大きくする。これにより、バイレベルモード時のフット吹出口18からの吹出風量に対するフェイス吹出口17からの吹出風量の割合(吹出風量割合)を、フットモードにおける吹出風量割合よりも大きくすることができる。
次に、本実施形態における電気制御部の概要を説明すると、ECU50は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
ECU50には、空調制御のために、センサ群70から検出信号が入力される。これらのセンサ群70としては、エンジンの冷却水温TWを検出する水温センサ71、内気温TRを検出する内気センサ72、外気温TAMを検出する外気センサ73、日射量TSを検出する日射センサ74、蒸発器11を通過した直後の空気温度(以下、蒸発器後温度という)TEを検出する蒸発気温度センサ75が設けられている。
さらに、車室内の計器盤周辺に配置される空調操作パネル80には、乗員により手動操作される下記のスイッチが備えられ、これらのスイッチの操作信号もECU50に入力される。
空調操作パネル80のスイッチとしては、設定温度Tsetの信号を発生する温度設定スイッチ81、送風機7の風量切替信号を発生する風量スイッチ82、内外気切替信号を発生する内外気スイッチ83、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ84、圧縮機30の電磁クラッチ31のオンオフ信号を発生するエアコンスイッチ85、空調の自動制御モード設定用のオート信号を発生するオートスイッチ86が設けられている。
次に、上記構成における空調装置1の作動を説明する。図2のメインフローチャートはECU50のマイクロコンピュータにより実行される制御処理の概要を示し、図2の制御ルーチンは、車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされてECU50に電源が供給された状態において、空調操作パネル80のオートスイッチ86が投入されるとスタートし、所定の周期で繰り返し処理される。
先ず、ステップS101ではフラグ、タイマ等の初期化がなされ、次のステップS102で、センサ群70からの各検出信号や空調操作パネル80からの操作信号等が読み込まれる。
続いて、ステップS103にて、下記の(1)式により、乗員により温度設定スイッチ81で設定された設定温度Tsetに応じて目標吹出温度TAO(以下TAOという)が算出される。この目標吹出温度TAOは、車室内を設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度であり、空調の熱負荷条件(内気温TR、外気温TAM、日射量TS)に応じて算出されるものである。
TAO=Kset×Tset−Kr×TR−Kam×TAM−Ks×TS+C ・・・ (1)
但し、Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインで、Cは補正用の定数である。
また、ステップS103では、上記算出された目標吹出温度TAOの関数TMODEが、図3に示す変換マップに基づき算出される。この関数TMODEは、目標吹出温度TAOの設定範囲(−40℃から92℃以上)を0から1.0の範囲に1対1の関係で変換するものである。
なお、図3の変換マップにおける補正量aおよびT3は、それぞれ、図4(A)〜(C)に示すマップにより算出される。すなわち補正量aは、図4(A)に示すように日射量TSの増加に対し増加する量であり、関数TMODEの所定範囲(0.6〜0.65)におけるTAOに対する関数TMODEの傾きを日射量に応じて補正するものである。
また、補正量T3は、図4(B)に示すように冷却水温TWの増加に応じて減少する補正量T1と、図4(C)に示すように外気温TAMの増加に応じて増加する補正量T2との積T3=T1×T2として算出される量であり、関数TMODEの所定範囲(0.4〜0.45)におけるTAOに対する関数TMODEの傾きを冷却水温TWおよび外気温TAMに応じて補正するものである。すなわち、関数TMODEは、補正された目標吹出温度TAOを表したものである。
次に、ステップS104にて送風機7のファン9により送風される空気の目標送風量が上記関数TMODE(すなわち目標吹出温度TAO)に基づいて算出される。この目標送風量BLWの算出方法は周知であり、目標吹出温度TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大きくし、目標吹出温度TAOの中間温度域で目標風量を小さくする。
次に、ステップS105に進み、関数TMODE(目標吹出温度TAO)、蒸発器後温度TE、およびエンジンの冷却水温TWに基づいて、エアミックスドア14の目標開度SWが算出される。この目標開度SWは、車室内へ吹き出される送風空気の温度を目標吹出温度TAOに維持するために必要な開度である。
次に、ステップS106にて、関数TMODE(目標吹出温度TAO)に応じて、図6に示す吹出口モードマップに基づき、第1の状態としてのフット(FOOT)モードおよびフェイス(FACE)モード、およびそれらの中間的な吹出モードである第2の状態としてのバイレベル(B/L)モードが設定される。この設定される吹出口モードは、吹出口切替ドア19開度と対応している。なお、この吹出口モードの切替時の設定についての詳細は後述する。
次に、ステップS107では、ステップS104〜S106にて算出された各設定値に基づいてそれぞれの制御値を各電気駆動装置22〜24および駆動回路40、41に出力して空調制御を行う。すなわち、ステップS104での目標風量BLWが得られるように、送風機7のファン9を駆動する電動モータ10に印加される電圧(ブロワレベル)が制御されて、電動モータ10の回転数が制御される。また、ステップS105で得られたエアミックスドア14の目標開度SWに基づいてアクチュエータとしての電気駆動装置23によりエアミックスドア14が駆動される。さらに、各吹出モードドア15、19がステップS106で設定された吹出口モードになるようにアクチュエータとしての電気駆動装置24によって駆動される。また、内外気切替用モータアクチュエータ22は内外気モードが得られるように内外気切替ドア4の回動位置を制御する。
次に、ステップS106の吹出口モード制御におけるモード設定について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS201において、吹出口制御がAUTOに設定されているか否かが判定される。この判定は、オートスイッチ86および吹出モードスイッチ84からの信号に基づき行なわれる。AUTOに設定されていない場合は、ステップS206へ移行し、AUTOに設定されているときには、ステップS202へ移行する。
ステップS202では、前回の設定モードが第1の状態としてのフット(FOOT)モードであり、かつ、今回の選定モードが第2の状態としてのB/Lモードであるかが判定される。このモード判定は図6に示す吹出口モードマップに基づき、関数TMODEの大きさ、すなわち目標吹出温度TAOの大きさに応じて判定される。判定結果がYES場合にはステップS204へ移行し、NOの場合、すなわち少なくとも一方の条件が満足されない場合は、ステップS206へ移行する。
さらにステップS204では、タイマの経過時間が予め設定されている保持時間(例えば10〜20秒)を越えたか否かを判定する。この条件3の判定結果がYES、すなわちタイマの経過時間が保持時間を越えた場合にはステップS206へ移行し、判定結果がNO、すなわちタイマの経過時間が保持時間を越えていなければステップS207へ移行する。
ステップS206では、図6の吹出口モードマップに基づき、関数TMODE(すなわち目標吹出温度TAO)の大きさに応じて、通常のモード選定(選定MODE)が行なわれる。なお、このステップS206における選定MODEでは、吹出口の制御モードの設定がAUTOではなく、吹出モードスイッチ84によるマニュアル設定が行なわれている場合は、その設定された吹出口が選定される。この選定MODEの後、メインフロー(図2)のステップS107へ戻る。
ステップS207では、吹出口モードを第3の状態としてのB/L2モードとする。このB/L2モードでは、図6において、FOOTモードからB/Lモードへの切替過程における●で示すように、吹出口切替ドア19の開度を、FOOTモードとB/Lモードとの中間的な値とする。
これにより、吹出口の制御モードがAUTOで、前回の設定モードがFOOTモードかつ今回の選定モードがB/Lモードであるときは、保持時間の間、B/L2モードに保持され、フェイス吹出口17からの吹出風量割合が中間的な値である状態が、保持時間の間、継続される。その保持時間経過後は、B/Lモードへ切り替えられて、フェイス吹出口17からの吹出風量割合がさらに大きくなる。
通常、FOOTモードからB/Lモードへの切替は、吹出口切替ドア19の作動時間である数秒で完了する。したがって、この作動時間で、フェイス吹出口17から吹出される吹出風量は、最小から最大へと変化、すなわち風量段差が大きい。
しかし、本実施形態では、FOOTモード(第1の状態)から、一旦、フェイス吹出口17の開度が最小と最大との中間的な開度となるB/L2モード(第3の状態)に所定時間(約10〜20秒)保持され、その後、本来の選定モードであるB/Lモード(第2の状態)へ切り替えられる。したがって、フェイス吹出口17からの急激な吹出風量の増大がなく、乗員の不快感が抑制される。
このような、B/L2モードの選定は、特に、暖房時の空調状態の安定化(ウォーミングアップ)時において、FOOTモードからB/Lモードへの切替過程で行なわれることにより、乗員には、フェイス吹出口17からの急激な風量増大が抑制され、不快感が低減される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、B/L2モードへの切替判定の条件として、上記第1実施形態における条件に加えて、目標吹出温度TAOの大きさに応じて設定される判定値f(TAO)に基づく判定条件も用いる。したがって、本第2実施形態は、第1実施形態とは、図5に示した吹出口モード制御ルーチンのフローチャートが異なるのみであり、その他の構成(図1の全体構成および図2のメインルーチン)は同じであるため、説明を省略する。
図7は、本第2実施形態における、吹出口モード制御ルーチンを示すフローチャートである。なお図7のフローチャートにおいて、第1実施形態における制御ルーチン(図5)と同一の処理工程は同一の符号を付して、説明を省略する。
ステップS202で、吹出口の制御モードがAUTOの条件下で、前回設定のモードがFOOTモードで、かつ、今回の選定モードがB/Lモードであると判定された場合には、ステップS203で、判定値f(TAO)が1であるか否かを判定する。判定値f(TAO)が1であれば、ステップS204へ移行し、上記第1実施形態と同様、タイマの経過が保持時間に至るまでの間、B/L2モードが維持される。判定値f(TAO)が0であれば、B/L2モードに切り替わることなく、ステップS206へ移行して通常の吹出口モードの選定(選定MODE)が実行される。
この判定値f(TAO)は、図8に示すマップにより算出され、関数TMODEが中間的な値(0.5〜0.55)を越える(すなわち、TAOが所定値より高くなる)と0から1へ変化するものとして与えられる。
したがって、本第2実施形態では、目標吹出温度TAOがやや低い(関数TMODE<0.5)場合にはFOOTモードから、B/L2モードには切り替わらずB/Lモードに直接切り替わるが、目標吹出温度TAOがやや高い(関数TMODE≧0.55)ときには、FOOTモードからB/L2モードへの切替が行なわれる。
上述したように、エアミックスドア14の開度および吹出口モードの選定は、ともに目標吹出温度TAOに基づいて行なわれており、エアミックスドア開度と吹出口モードとは互いにリンクしている。したがって、エアミックスドア開度を変更しないまま吹出口モードのみB/L2モードに切り替えると、このB/L2モードにおける実際の吹出温度は、最終的な選定モードであるB/Lモードにおける吹出温度と異なってしまい、フィーリングが損なわれる。
そこで、本第2実施形態では、B/L2モードへの切替可否の判定を、図9に示すように、関数TMODE(すなわち目標吹出温度TAO)の値に応じて行ない、目標吹出温度TAOがやや高い場合にB/L2モードに切り替えているので、B/L2モードにおける実際の吹出温度をその後のB/Lモードでの吹出温度に合わせることができ、モード切替における吹出温度の変化を回避して、乗員の空調快適性を損なうことを抑制することができる。
図9は、第2実施形態に置けるモード切替の状況を示しており、目標吹出温度TAO(関数TMODE)がやや高いとき(図9中、●で示す)に、FOOTモードからB/L2モードに切り替えられ、TAOがやや低いときには、B/L2モードへの切替はなくFOOTモードから直ちにB/Lモードへ切り替えられる。
以上、本実施形態における、吹出口モードの切替の遷移状態を図10に示す。図10(A)は各モード間の遷移関係を示し、図10(B)はその切替が行なわれるときの条件の一覧である。条件1が成立するとき、すなわち、(1)今回選定された吹出口モードがB/Lモード、(2)吹出口の制御モードがAUTO、(3)前回設定された吹出口モードがFOOTモード、(4)判定値f(TAO)=1が全て成立するとき、FOOTモードからB/L2モードに切り替えられる。
また、条件1が成立せず、条件2が成立するとき、すなわち、上記(1)が成立していても、(2)ないし(4)の少なくとも1つが成立しない場合には、FOOTモードからB/Lモードへ直接切り替えられる。
そして、B/L2モードからB/Lモードへの切替は、条件3の成立、すなわちタイマの経過時間が所定時間過ぎた場合に実行される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態では、B/L2モードからB/Lモードへの切替判定の条件として、上記第2実施形態(および第1実施形態)における条件3であるタイマによる保持時間を、風量に応じて変化させる点が異なっている。したがって、本第3実施形態は、第2実施形態とは、図7に示した吹出口モード制御ルーチンのフローチャートが異なるのみであり、その他の構成(図1の全体構成および図2のメインルーチン)は同じであるため、説明を省略する。
図11は、本第3実施形態における、吹出口モード制御ルーチンを示すフローチャートである。なお図11のフローチャートにおいて、第1および第2実施形態における制御ルーチン(図5および図7)と同一の処理工程は同一の符号を付して、説明を省略する。
本第3実施形態では、第2実施形態におけるステップS204の代わりに、ステップS205において、タイマの経過時間が、保持時間F(B/L)を経過したか否かを判定する。
このB/L2モードの保持時間F(B/L)は、図12で示されるように、送風機7の電動モータ10に印加される電圧レベルであるブロワレベルの大きさに応じて、ブロワレベルが大きいほど保持時間F(B/L)を大きくするよう設定される。なお、図12において、横軸は相対値を示している。
すなわち、ブロワレベルの大きさに応じて送風機7のファン9による送風量が大きくなるので、本第3実施形態では、送風量が大きいほど、B/L2モードでの保持時間が長くなるよう制御される。したがって、風量が大きくなっても、フェイス吹出口17からの吹出風量が比較的少ない状態が長くなるため、B/Lモードへの切替時における風量段差を大きく感ずることがなく、乗員の不快感を低減することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、フェイス吹出口17とフット吹出口18との吹出し風量の制御は、1つの吹出切替ドア19の開度制御により行う例を示したが、これに限らない。すなわち、たとえば、図13に示すように、フェイス吹出口17を開閉する回動自在な板状のフェイスドア19aと、フット吹出口18を開閉する回動自在な板状のフットドア19bとをそれぞれ設け、デフロスタドア16とフェイスドア19aおよびフットドア19bとを共通のリンク機構20を介してサーボモータからなる電気駆動装置24により駆動するようにしてもよい。この場合にも、上記第1ないし第3実施形態と同様に、選択された吹出口モードに対応してフェイス吹出口17およびフット吹出口18の開度に応じた風量割合を制御することができる。
本発明の実施形態の車両用空調装置の全体構成図である。 実施形態におけるメインルーチンを表すフローチャートである。 目標吹出温度TAOを関数TMODEに変換するための変換マップを示す図である。 関数TMODEの補正量をあらわすマップを示す図であり、(A)は日射量TSに対する補正量aのマップ、(B)は冷却水温TWに対する補正量T1のマップ、(C)は外気温TAMに対する補正量T2のマップである。 第1実施形態における吹出口モード制御におけるモード設定ルーチンをあらわすフローチャートである。 第1実施形態における吹出口モードマップを示す図である。 第2実施形態における吹出口モード制御におけるモード設定ルーチンをあらわすフローチャートである。 判定値f(TAO)と関数TMODEおよび目標吹出温度TAOとの関係を表すマップを示す図である。 第2実施形態における吹出口モードマップを示す図である。 (A)は、各吹出口モード間の遷移関係を示す図であり、(B)は吹出口モードの切替判定条件を示す図表である。 第3実施形態における吹出口モード制御におけるモード設定ルーチンをあらわすフローチャートである。 保持時間F(B/L)とブロワレベルとの関係を示すマップを示す図である。 他の実施形態の各吹出口付近の概略構成を示す図である。
符号の説明
7…送風機、11…蒸発器、12…ヒータコア、14…エアミックスドア、
15…デフロスタ吹出口、16…デフロスタドア、17…フェイス吹出口、
18…フット吹出口、19…吹出口切替ドア。

Claims (7)

  1. 車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、
    前記送風機(7)が発生する風の少なくとも一部を前記車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、
    前記送風機(7)が発生する風の少なくとも一部を前記乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、
    前記フェイス吹出口(17)と前記フット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、
    前記第1の状態から前記第2の状態への変化を段階的に行うよう前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する切替駆動手段(24)と、
    前記車室内の設定温度(Tset)に基づいて目標吹出温度(TAO)を算出する目標吹出温度算出手段(S103)とをえ、
    前記第1の状態は、前記フット吹出口(18)から前記乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードであり、前記第2の状態は、前記フェイス吹出口(17)と前記フット吹出口(18)の両方から前記乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードであり、
    前記吹出口切替手段(19、19a、19b)は、前記フットモードおよび前記バイレベルモードの他に、前記吹出風量割合が前記フットモードおよび前記バイレベルモードの中間的な値に保持される第2バイレベルモードを発生するようになっており、
    前記切替駆動手段(24)は、前記フットモードから前記バイレベルモードへ前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際に、前記目標吹出温度(TAO)が所定値より高いときには、前記フットモードから前記第2バイレベルモードに切り替え、前記第2バイレベルモードを発生した後に前記バイレベルモードに切り替えるように前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動し、一方、前記目標吹出温度(TAO)が所定値より低いときには、前記第2バイレベルモードを発生させることなく前記フットモードから前記バイレベルモードに直接切り替えるように前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第2バイレベルモードを保持する保持時間を設定するタイマ手段(S204、S205)を備え、
    前記設定された保持時間が経過するまで前記第2バイレベルモードを保持し、前記設定された保持時間が経過した後、前記第2バイレベルモードから前記バイレベルモードに切り替えることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  3. 前記タイマ手段(S204、S205)は、前記保持時間を前記送風機(7)の風量に応じて変化させることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  4. 車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、
    前記送風機が発生する風の少なくとも一部を前記車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、
    前記送風機が発生する風の少なくとも一部を前記乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、
    前記フェイス吹出口(17)と前記フット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、
    前記第1の状態から前記第2の状態への変化を段階的に行うよう前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する切替駆動手段(24)とをえ、
    前記吹出口切替手段(19、19a、19b)は、前記第1の状態および前記第2の状態の他に前記吹出風量割合が前記第1の状態および前記第2の状態の中間的な値に保持される第3の状態を発生するようになっており、
    さらに、前記第3の状態を保持する保持時間を設定するタイマ手段(S204、S205)を備え、
    前記吹出口切替手段(19、19a、19b)は、前記第1の状態から前記第2の状態への段階的変化を行うに際して、前記第1の状態の次に前記第3の状態を発生し、前記第3の状態を前記タイマ手段(S204、S205)により設定された保持時間の間保持し、前記設定された保持時間が経過した後、前記第3の状態から前記第2の状態に切り替えるようになっており、
    前記タイマ手段(S204、S205)は、前記保持時間を前記送風機(7)の風量に応じて変化させることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記第1の状態は、前記車室内の暖房時、前記乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードであり、
    前記第2の状態は、前記暖房時、前記乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードであり、
    前記第3の状態は、前記吹出風量割合が前記フットモードおよび前記バイレベルモードの中間的な値に保持される第2バイレベルモードであることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記車室内の設定温度(Tset)に基づいて目標吹出温度(TAO)を算出する目標吹出温度算出手段(S103)と、
    前記算出された目標吹出温度(TAO)に基づいて、前記第1の状態から前記第2の状態への段階的変化を行うべきか否か判定する切替判定手段(S203)とを備え、
    前記切替判定手段(S203)が前記段階的変化を行うべきと判定した場合に、前記段階的変化を実行することを特徴とする請求項4または5に記載の車両用空調装置。
  7. 車室内へ所定風量の風を発生する送風機(7)と、
    前記送風機(7)が発生する風の少なくとも一部を前記車室内の乗員の上半身側に吹き出すフェイス吹出口(17)と、
    前記送風機(7)が発生する風の少なくとも一部を前記乗員の下半身側に吹き出すフット吹出口(18)と、
    前記フェイス吹出口(17)と前記フット吹出口(18)との吹出風量割合を第1の状態と第2の状態とに変化させる吹出口切替手段(19、19a、19b)と、
    前記第1の状態から前記第2の状態への変化を段階的に行うよう前記吹出口切替手段を駆動する切替駆動手段(24)とを備え、
    前記第1の状態は、前記フット吹出口(18)から前記乗員の下半身側に向けて空気を吹き出すフットモードであり、前記第2の状態は、前記フェイス吹出口(17)と前記フット吹出口(18)の両方から前記乗員の下半身側および上半身側に向けて空気を吹き出すバイレベルモードであり、
    前記吹出口切替手段(19、19a、19b)は、前記フットモードおよび前記バイレベルモードの他に、前記吹出風量割合が前記フットモードおよび前記バイレベルモードのの中間的な値に保持される第2バイレベルモードを発生するようになっており、
    前記切替駆動手段(24)は、前記フットモードから前記バイレベルモードへ前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際には、前記フットモードから前記第2バイレベルモードに切り替え、前記第2バイレベルモードを発生した後に前記バイレベルモードに切り替えるように前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動し、一方、前記バイレベルモードから前記フットモードへ前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動する際には、前記第2バイレベルモードを発生させることなく前記バイレベルモードから前記フットモードに直接切り替えるように前記吹出口切替手段(19、19a、19b)を駆動することを特徴とする車両用空調装置。
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