JP4306057B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内への吹出温度を制御する温度制御手段の操作位置と連動して吹出モードの切替を行う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置においては、内外気切替ドア、温度制御手段(エアミックスドア、温水弁等)、および吹出モードドアを備えており、これらの機器を手動操作機構またはモータアクチュエータによりそれぞれ独立に操作するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、車両用空調装置では乗員による操作性向上のために、スイッチ操作にてモータアクチュエータを作動させて上記各機器を軽快に操作できるようにしたものが増加している。このようなものでは、内外気切替、温度制御および吹出モード切替のためにそれぞれ専用のモータアクチュエータを必要とし、コストアップを招く。
【0004】
そこで、本発明者らは、モータアクチュエータの数を減らすために、温度制御と吹出モードの切替とを1つのモータアクチュエータにて行うことを検討してみた。すなわち、吹出モードの切替が温度制御手段の操作位置と相関があることに着目して、温度制御手段の操作位置が低温側から高温側へと移行するにつれて、吹出モードをフェイスモード、バイレベルモード、フットモードと順次切り替えることにより、温度制御と吹出モードの切替とを1つのモータアクチュエータにより行うことを検討してみた。
【0005】
しかし、温度制御と吹出モードの切替とを単純に1つのモータアクチュエータにて行うと、温度制御手段の操作位置と吹出モードの切替とが常に1対1の関係で固定されてしまうので、次のような問題が生じる。すなわち、温度制御手段の操作位置を冷凍サイクルの蒸発器から構成される冷房用熱交換器の温度が変化した際に、車室内への吹出温度を一定に保つために、温度制御手段の操作位置を冷房用熱交換器の温度変化に応じて補正すると、温度制御手段の操作位置変化によって吹出モードが切り替わってしまい、空調フィーリングを損なう場合が生じることが分かった。
【0006】
この問題点を図8により具体的に説明すると、図8の横軸は温度制御手段としてのエアミックスドアの開度(以下A/M開度という)であり、A/M開度の0%はエアミックスドアの最大冷房位置で、A/M開度の100%はエアミックスドアの最大暖房位置である。図8の縦軸は車室内への吹出温度である。
【0007】
図8において、実線は冷房用熱交換器の温度(具体的には冷房用熱交換器の吹出直後の空気温度)TE=0℃におけるA/M開度と吹出温度の制御特性であり、そのうち、▲1▼はフットモードでのフット吹出温度、▲2▼はバイレベルモードでのフェイス吹出温度、▲3▼はバイレベルモードでのフット吹出温度、▲4▼はフェイスモードでのフェイス吹出温度である。
【0008】
また、破線は冷房用熱交換器の温度TE=15℃におけるA/M開度と吹出温度の制御特性であり、▲5▼〜▲8▼はそれぞれ上記▲1▼〜▲4▼に対応する吹出温度である。
【0009】
いま、TE=0℃の条件で車室内への吹出温度を所定のA/M開度aにて制御しているときに、冷凍サイクルの圧縮機を省動力(エコノミー)制御等のために停止すると、TEは冷房用熱交換器の吸い込み空気温度まで上昇する。図8のTE=15℃はこのような圧縮機停止時に発生する状態であり、この場合は車室内への吹出温度を一定に保つためにはA/M開度を開度aから矢印Xのように開度bに減少させて、A/M開度を最大冷房側へ所定量補正する必要がある。
【0010】
この補正後のA/M開度bはフェイスモードとなる領域であるから、破線▲8▼の温度制御特性によって30℃を上回る温風がフェイス開口部から乗員頭部側へ吹き出し、空調フィーリングを損なう。
【0011】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、1つのモータアクチュエータを用いて、温度制御手段の操作位置の変化に連動して吹出モードを切替設定する車両用空調装置において、冷房用熱交換器の温度変化による温度制御手段の操作位置の補正によって空調フィーリングの悪化が生じることを抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、1つの共通のモータアクチュエータ(28)を用いて、温度制御手段(16)の操作位置の変化に連動して吹出モードを切替設定する車両用空調装置において、
温度制御手段(16)が、車室内への吹出温度を目標温度に維持するための目標位置(SW)に操作されるようにモータアクチュエータ(28)の目標作動角(SWO)を決定し、更に、温度制御手段(16)の目標位置(SW)を、冷房用熱交換器(12)の温度(TE)に応じて補正するようになっており、
冷房用熱交換器(12)の温度(TE)による目標位置(SW)の補正を、補正前の状態の目標位置(SW)に連動して決定された吹出モードが維持される範囲内に制限することを特徴とする。
【0013】
これにより、車室内への吹出温度の制御に際して、温度制御手段(16)の目標位置(SW)を冷房用熱交換器(12)の温度(TE)に応じて補正しても、この補正に起因して吹出モードが切り替わることを防止できる。
【0014】
そのため、1つのモータアクチュエータ(28)により温度制御手段(16)の操作位置制御と吹出モードの切替設定とを行ってアクチュエータ部を簡素化できる車両用空調装置において、不合理な吹出モード切替による空調フィーリングの悪化を未然に防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明では、1つのモータアクチュエータ(28)を用いて、温度制御手段(16)の操作位置の変化に連動して吹出モードを切替設定する車両用空調装置において、
温度制御手段(16)が、車室内への吹出温度を目標温度に維持するための目標位置(SW)に操作されるようにモータアクチュエータ(28)の目標作動角(SWO)を決定し、
温度制御手段(16)の目標位置(SW)を、冷房用熱交換器(12)の温度(TE)および暖房用熱交換器(13)の温度(TW)に応じて補正するようになっており、
冷房用熱交換器(12)の温度(TE)による目標位置(SW)の補正を、補正前の状態で決定された吹出モードが維持される範囲内に制限するとともに、
暖房用熱交換器(13)の温度(TW)による目標位置(SW)の補正を、補正前の状態で決定された吹出モードが維持される範囲内に制限することを特徴とする。
【0016】
これにより、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を発揮できることに加え、暖房用熱交換器(13)の温度(TW)による目標位置(SW)の補正に際しても、この補正に起因する吹出モードの切替を防止できる。そのため、フット開口部から冷風が乗員足元側へ吹き出すといった不具合を防止して、空調フィーリングの悪化を未然に防止できる。
【0017】
請求項3に記載の発明のように、吹出モードドア(20、23、26)は、具体的には、フェイス開口部(22)から空気を吹き出すフェイスモードと、フェイス開口部(22)およびフット開口部(24)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードと、フット開口部(24)フットから空気を吹き出すフットモードとを少なくとも切り替えるようになっている。
【0018】
このように、フェイス、バイレベル、フットの各吹出モードの切替を行うものにおいて、本発明によると、温度制御手段(16)の目標位置(SW)の補正の制限によって、上記各吹出モード間での不合理な切替が生じることを未然に防止できる。
【0019】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の断面図であり、本実施形態の空調装置はいわゆるセミセンター置きレイアウトのものであって、車室内前方の計器盤内部のうち車両左右方向の略中央部に空調ユニット10を配置している。図1の矢印は車両の上下、前後方向に対する、空調ユニット10の搭載方向を示している。
【0021】
そして、この空調ユニット10に空調空気を送風する送風機ユニット(図示せず)が空調ユニット10側方(助手席側)にオフセット配置されている。この送風機ユニットは、周知のごとく内気または外気を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から吸入した空気(内気または外気)を空調ユニット10に向けて送風する遠心式の電動送風ファンとを備えている。
【0022】
空調ユニット10は樹脂製の空調ケース11を有し、この空調ケース11の内部に、送風空気が熱交換器12、13を通過して車両前方側から車両後方側へ向かって流れる空気通路を形成している。
【0023】
空調ケース11内の空気通路において、車両前方側に蒸発器12が配置され、車両後方側にヒータコア13が配置されている。蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却する冷房用熱交換器である。ヒータコア13は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源流体として空調空気を加熱する暖房用熱交換器である。空調ケース11において、最も車両前方側(蒸発器12の前方位置)で、かつ、助手席側の側面部には図示しない送風機ユニットからの送風空気が流入する空気入口部14が形成してある。
【0024】
ヒータコア13の上方部に冷風バイパス通路15を形成し、そして、蒸発器12の直ぐ下流側(車両後方側)には板状のエアミックスドア16が回転軸16aを中心として回動可能に配置されている。このエアミックスドア16は冷風バイパス通路15を通過する冷風とヒータコア13のコア部13aを通過する温風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を所望温度に調整できるもので、吹出空気温度の温度制御手段を構成する。
【0025】
ヒータコア13直後の部位には上方に向かう温風通路17が形成され、この温風通路17からの温風と冷風バイパス通路15からの冷風が空気混合部18で混合される。
【0026】
空調ケース11の空気通路下流側には複数の吹出開口部が形成されており、この吹出開口部のうち、デフロスタ開口部19は空調ケース11の上面部において車両前後方向の略中央部位で、空調ケース11内部に開口している。そして、このデフロスタ開口部19は図示しないデフロスタダクトを介して車両窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出すようになっている。デフロスタ開口部19は回転軸20aを中心として回動可能な板状のデフロスタドア20により開閉される。
【0027】
次に、フェイス開口部22は空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部19よりも車両後方側の部位に開口している。このフェイス開口部22は、図示しないフェイスダクトを介して車室内の乗員頭部へ向けて空気を吹き出すようになっている。フェイス開口部22は回転軸23aを中心として回動可能な板状のフェイスドア23により開閉される。
【0028】
次に、フット開口部24は空調ケース11において、フェイス開口部22の下方側に開口しており、フット開口部24の下流側は空調ケース11の左右両側に配置されたフット吹出口25に連通し、このフット吹出口25から乗員の足元部に温風を吹き出すようになっている。フット開口部24は回転軸26aを中心として回動可能な板状のフットドア26により開閉される。
【0029】
なお、図1の例では、上記各開口部19、22、24をそれぞれ専用の計3枚のドア20、23、26により開閉する構成としているが、周知のごとくデフロスタ開口部19とフェイス開口部22を共通の1枚のドアにより切替開閉したり、フェイス開口部22とフット開口部24を共通の1枚のドアにより切替開閉するようにしても良い。
【0030】
空調ユニット10において、エアミックスドア16の回転軸16a、デフロスタドア20の回転軸20a、フェイスドア23の回転軸23a、およびフットドア26の回転軸26aの一端部は空調ケース11の外部に突出させ、この各回転軸16a、20a、26aの一端部をリンク機構27を介して1つの共通のモータアクチュエータ28の出力軸28aに連結している。
【0031】
これにより、1つのモータアクチュエータ28にて温度制御用のエアミックスドア16と、吹出モード切替用のドア20、23、26の両方を開閉するようになっている。ここで、モータアクチュエータ28は直流モータで構成することができる。
【0032】
次に、図2は車室内前部の計器盤付近に配置される空調操作パネル30を示しており、本例では、空調操作パネル30の前面に乗員により手動操作される操作部材として回転式ノブを持つ温度設定器31が設けられ、また、押しボタン式にて手動操作されるオートスイッチ32、デフロスタスイッチ33、エアコンスイッチ34、および内外気スイッチ35が設けられている。
【0033】
温度設定器31は車室内の設定温度信号を発生する。オートスイッチ32は空調自動制御の起動信号を出力するとともに、送風機ユニットの電動送風ファン(図示せず)の作動を断続する信号を出力する。デフロスタスイッチ33は本例のデフロスタ指令手段を構成するもので、デフロスタモードを指令する信号を出力する。
【0034】
エアコンスイッチ34は空調用冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)の作動を断続する信号を出力する。内外気スイッチ35は送風機ユニットの内外気切替箱(図示せず)の内外気切替を行う信号を出力する。
【0035】
次に、本実施形態における電気制御部の概要を図3により説明すると、空調用電子制御装置41には、空調の自動制御のために、内気温TR、外気温TAM、日射量TS、蒸発器吹出温度(蒸発器冷却度合)TE、ヒータコア13の温水温度TW等を検出する周知のセンサ群42から検出信号が入力される。
【0036】
また、空調操作パネル30の温度設定器33から入力される車室内の設定温度信号Tsetの他に、前述の各スイッチ32〜35から操作信号が空調用電子制御装置41に入力される。また、ポテンショメータ43はモータアクチュエータ28の出力軸28aに連結されてモータアクチュエータ28の実際の作動角(回転角)を検出するもので、このポテンショメータ43からはモータアクチュエータ28の作動角の検出信号が空調用電子制御装置41に入力される。
【0037】
なお、空調用電子制御装置41はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるもので、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処理を行って、モータアクチュエータ28、内外気切替ドア(図示せず)の駆動用モータアクチュエータ44、送風ファン(図示せず)の駆動用モータ45、圧縮機作動断続用の電磁クラッチ46等の通電制御を行うようになっている。
【0038】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図4のフローチャートは空調用電子制御装置41のマイクロコンピュータにより実行される制御処理であり、図4の制御ルーチンは、車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされて制御装置41に電源が供給された状態において、空調操作パネル30のオートスイッチ32が投入されるとスタートする。
【0039】
先ず、ステップS100ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS110で、センサ群42、43からの検出信号、空調操作パネル30からの操作信号等を読み込む。
【0040】
続いて、ステップS120に進み、下記数式1に基づいて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを空調の熱負荷条件(内気温TR、外気温TAM、日射量TS)に応じて算出する。この目標吹出温度TAOは車室内を温度設定器33の設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度である。
【0041】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×TR−Kam×TAM−Ks ×TS+C
但し、Kset 、Kr 、Kam、Ks は制御ゲイン、Tset、TR、TAM、TSは前述の設定温度、内気温、外気温、日射量で、Cは補正用の定数である。
【0042】
次に、ステップS130に進み、上記目標吹出温度TAOに基づいて吹出モードを決定する。具体的には、蒸発器吹出温度TE=0℃のとき、すなわち、TEによるA/M開度補正を行わないとき(後述の図5参照)を基準として次の例のように吹出モードを決定する。
【0043】
1.TAO≦30℃:フェイスモード
2.30℃<TAO<40℃:バイレベルモード
3.TAO≧40℃:フットモード
次に、ステップS140に進み、次の数式2により蒸発器吹出温度TEによる補正演算を行って目標A/M開度SWを算出する。
【0044】
【数2】
SW={(TAO−TE)/(75−TE)}×100(%)
但し、数式2において、75はヒータコア13の温水温度TWの代表値である。このステップS140による演算ではTE=0℃のとき補正量が0となり、TEが正の値のときは図5の破線で示すように目標A/M開度SWが小さくなり、A/M開度は最大冷房側に補正される。逆に、TEが負の値であると図5の1点鎖線で示すように目標A/M開度SWが大きくなり、A/M開度は最大暖房側に補正される。なお、図5のTE=−10℃は、寒冷地での外気導入時等に発生する。
【0045】
次に、ステップS150に進み、ステップS130で決定された吹出モードを判定する。吹出モードがフェイスモードであるときはステップS160に進み、フェイスモード時の目標A/M開度SWを最終的に次のように決定する。すなわち、ステップS140で算出された目標A/M開度SWが40%以下であるときは、その算出された目標A/M開度SWをそのままフェイスモード時の最終的な目標A/M開度とする。
【0046】
また、ステップS140で算出された目標A/M開度SWが40%より大きいときはフェイスモード時の最終的な目標A/M開度SW=40%とする。つまり、フェイスモード時には目標A/M開度SWの上限を40%にクランプする。
【0047】
一方、ステップS150でバイレベルモードが判定されると、ステップS170に進み、バイレベルモード時の目標A/M開度SWを最終的に次のように決定する。すなわち、ステップS140で算出された目標A/M開度SWが40%以下であるときは、SW=40%一定とし、また、算出された目標A/M開度SWが53%以上であるときは、SW=53%一定とする。
【0048】
つまり、バイレベルモード時には目標A/M開度SWの下限を40%に、また、上限を53%にそれぞれクランプする。そして、算出された目標A/M開度SWが40%から53%の間にあるときは、その算出された目標A/M開度SWをそのままバイレベルモード時の最終的な目標A/M開度とする。
【0049】
一方、ステップS150でフットモードが判定されると、ステップS180に進み、フットモード時の目標A/M開度SWを最終的に次のように決定する。すなわち、ステップS140で算出された目標A/M開度SWが53%以上であるときは、その算出された目標A/M開度SWをそのままフットモード時の最終的な目標A/M開度とする。
【0050】
また、ステップS140で算出された目標A/M開度SWが53%より小さいときはフットモード時の最終的な目標A/M開度SW=53%とする。つまり、フットモード時には目標A/M開度SWの下限を53%にクランプする。
【0051】
次に、ステップS190に進み、モータアクチュエータ28の目標作動角SWO(°)を、上記ステップS160、S170、S180で決定された目標A/M開度SW(%)に基づいて算出する。すなわち、SWO=SW×K(°)として算出する。ここで、Kは目標A/M開度SW(%)を作動角(°)へ換算する係数である。
【0052】
次に、ステップS200に進み、上記目標作動角SWOと、モータアクチュエータ28の実際の作動角を示すポテンショメータ43の値とに基づいて決まる制御値をモータアクチュエータ28に出力して、モータアクチュエータ28の実際の作動角を上記目標作動角SWOと一致させる。
【0053】
次に、モータアクチュエータ28の作動角と吹出温度制御および吹出モード切替との制御特性を図6により具体的に説明すると、図6は横軸にモータアクチュエータ28の作動角(°)をとり、縦軸はA/M開度(%)と、吹出モードドア20、23、26の回転角(°)を示す。
【0054】
横軸のAはモータアクチュエータ28の作動角のうち、温度制御領域を示している。この温度制御領域Aは、上記した目標A/M開度SWにより決定される作動角度範囲(図6横軸の0°〜所定値θ5の範囲)を持っている。
【0055】
モータアクチュエータ28の作動角=0°では、エアミックスドア16の開度を0%の最大冷房位置にする。この最大冷房位置は図1の実線で示すようにヒータコア13の通風路を全閉し、冷風バイパス通路15を全開する位置である。
【0056】
モータアクチュエータ28の作動角が0からθ1、θ2、θ3、θ4と順次増大するにつれてエアミックスドア16の開度が増大し、そして、作動角がθ5まで増大すると、モータアクチュエータ28によりエアミックスドア16を開度:100%の最大暖房位置に操作する。この最大暖房位置は図1の2点鎖線で示すように冷風バイパス通路15を全閉し、ヒータコア13の通風路を全開する位置である。
【0057】
このように、モータアクチュエータ28の作動角のうち、温度制御領域Aでは、エアミックスドア16の開度(操作位置)を、0%の最大冷房位置からドア開度=100%の最大暖房位置まで連続的に変化させることにより、冷温風の混合割合を調整して車室内への吹出温度を制御できる。
【0058】
また、これと同時に、温度制御領域Aではエアミックスドア16の開度変化に連動して吹出モードが次のように変更される。すなわち、モータアクチュエータ28の作動角=0〜θ1の区間では、図2のリンク機構27を介して3つの吹出モードドアのうち、デフロスタドア20とフットドア26の回転角=0となり、デフロスタ開口部19とフット開口部24が全閉する。これに対し、フェイスドア23はその回転角が最大となって、フェイス開口部22を全開するので、乗員頭部側へ空気を吹き出すフェイス(FACE)モードが設定される。
【0059】
次に、作動角=θ2〜θ3の区間では、デフロスタドア20がデフロスタ開口部19の全閉状態を維持するとともに、フェイスドア23とフットドア26がフェイス開口部22とフット開口部24をそれぞれ所定開度開くので、乗員頭部側と足元側の両方へ空気を吹き出すバイレベル(B/L)モードが設定される。
【0060】
次に、作動角=θ4〜θ5の区間では、フェイスドア23の回転角が0となって、フェイス開口部22を全閉するとともに、フットドア26の回転角が最大となって、フット開口部24を全開する。また、デフロスタドア20が小角度回転してデフロスタ開口部19を小開度だけ開く。これにより、乗員足元側へ主に空気を吹き出すとともに少量の空気を窓ガラス側へ吹き出すフット(FOOT)モードが設定される。
【0061】
なお、作動角=θ1〜θ2の区間および作動角=θ3〜θ4の区間は吹出モード切替のために吹出モードドア20、23、26を回転変位させる区間であり、そのため、この区間ではエアミックスドア16の開度が変化せず、一定に維持される。
【0062】
以上のごとくして、温度制御領域Aでは、1つの共通のモータアクチュエータ28の作動角の変化によりエアミックスドア16の開度変化(吹出温度制御)と吹出モードの切替(フェイス、バイレベル、フットの各モード間の切替)とを連動して行うことができる。
【0063】
ところで、デフロスタスイッチ33(図2)は、デフロスタモードの指令を出すデフロスタモード指令手段を構成するもので、乗員により窓ガラスの曇り除去の必要性が判断され、デフロスタスイッチ33が投入されたときは、前述のステップS190においてモータアクチュエータ28の作動角SWOを、SWO=SW×K+α(°)として算出する。
【0064】
この所定値αは、モータアクチュエータ28の作動角を図5のθ6(θ6>θ5)より大きい角度範囲に強制的に増大させるためのもので、この所定値αの加算によりモータアクチュエータ28の作動角を温度制御領域Aの範囲外に位置するデフロスタ設定領域Bに移行させる。
【0065】
このデフロスタ設定領域Bでは、フェイスドア23とフットドア26の回転角が0となって、フェイス開口部22とフット開口部24をともに全閉するとともに、デフロスタドア20の回転角が最大となって、デフロスタ開口部19を全開するので、デフロスタ(DEF)モードが設定される。これにより、送風空気の全量を窓ガラス側へ吹き出すことができ、窓ガラスの曇り除去能力を最大に発揮できる。
【0066】
なお、作動角=θ5〜θ6の区間はデフロスタモードへの切替のためにフットドア26とデフロスタドア20を回転変位させる区間であり、そのため、この区間ではエアミックスドア16の開度が変化せず、最大暖房位置のままに維持される。デフロスタ設定領域Bにおいても上記所定値αを可変することにより吹出温度を自動制御できる。
【0067】
次に、本発明の要部である「A/M開度算出でのTE補正と吹出モード切替との制御特性」について図5により具体的に説明する。本実施形態では、蒸発器吹出温度TEの変動に対して、目標A/M開度SWの上限をフェイスモード時には40%にクランプし、また、バイレベルモード時には目標A/M開度SWの下限、上限をそれぞれ40%、53%にクランプしており、また、フットモード時には目標A/M開度SWの下限を53%にクランプしている。
【0068】
このように、各吹出モードに応じて目標A/M開度SWの下限、上限を所定の開度範囲内にクランプ(制限)するようにしているため、この制限された開度範囲内で目標A/M開度SWのTE補正を行うことになる。その結果、目標A/M開度SWのTE補正を行っても、吹出モードが切り替わることがない。
【0069】
そのため、フェイスモード時には常に30℃以下の吹出温度の空気を吹き出し、また、バイレベルモード時には常に30℃〜40℃間の吹出温度の空気を吹き出し、フットモード時には常に40℃以上の吹出温度の空気を吹き出すことができる。
【0070】
よって、1つの共通のモータアクチュエータ28の作動角の変化によりA/M開度制御(吹出温度制御)と吹出モードの切替(フェイス、バイレベル、フットの各モード間の切替)とを連動して行う車両用空調装置において、目標A/M開度SWのTE補正を行っても、フェイスモード時に30℃を越える温風が吹き出したり、フットモード時に40℃以下の低温空気が吹き出すといった不具合を未然に防止できる。
【0071】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、目標A/M開度SWの算出に際して、ヒータコア13の温水温度TWの代表値として、75℃を数式2に適用してSWを算出しており、ヒータコア13の温水温度TWによるSWの補正演算を行っていないが、第2実施形態では、目標A/M開度SWの算出に際して、次の数式3によりTE補正の他に温水温度TWによる補正演算も追加するものである。
【0072】
【数3】
SW={(TAO−TE)/(TWD−TE)}×100(%)
ここで、TWDは、センサ群24の水温センサにより検出される実際の温水温度TWに対して図7のように上限および下限をクランプしたものである。図7の例では、TWDの上限は75℃に、下限は20℃にそれぞれクランプしている。
【0073】
ところで、温水温度TWの上限、下限のクランプを行わない場合は、例えば、低水温時に目標A/M開度SWが高開度側に補正されると、それに伴って、吹出モードがバイレベルモードからフットモードに切り替わり、それにより、乗員足元側に低温空気が吹き出すという不具合が生じる場合がある。
【0074】
これに対し、第2実施形態では温水温度TWによる補正演算を行う場合に、温水温度を20℃〜75℃の所定範囲にクランプしているため、例えば、低水温時には目標A/M開度SWの高開度側への補正を制限して吹出モードがバイレベルモードからフットモードに切り替ることを防止し、乗員足元側へ40℃以下の低温空気が吹き出すことを防止できる。
【0075】
逆に、高水温時には目標A/M開度SWの低開度側への補正を制限して吹出モードがバイレベルモードからフェイスモードに切り替ることを防止して、乗員頭部側へ30℃以上の高温空気が吹き出すことを防止できる。
【0076】
(他の実施形態)
なお、図6の例では、デフロスタ設定領域B内に、デフロスタモードのみ設定しているが、デフロスタ設定領域B内にデフロスタモードの他に、フット開口部24とデフロスタ開口部19の両方から略同程度の空気を吹き出すフットデフロスタモードを設定してもよい。
【0077】
また、フットデフロスタモードを温度制御領域A内に設定してもよい。すなわち、モータアクチュエータ28の作動角が増大するにつれて、温度制御領域A内でフェイス→バイレベル→フット→フットデフロスタモードの順に吹出モードを切り替えて、デフロスタモード設定領域Bでは、デフロスタモードのみを設定するようにしてもよい。
【0078】
また、上述の各実施形態では、車室内への吹出空気温度を制御する温度制御手段として、冷風バイパス通路15を通過する冷風とヒータコア13を通過する温風との風量割合を調整するエアミックスドア16を用いているが、ヒータコア13を通過する温水流量を調整する温水弁等を温度制御手段として用いてよい。
【0079】
また、上述の各実施形態では、デフロスタモードを設定する前席側の空調装置について説明したが、デフロスタモードを設定せず、吹出モードとしてフェイス、バイレベル、フットモードのみ、あるいはフェイス、フットモードのみを設定する後席側の空調装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用空調装置の要部の概略断面図である。
【図2】第1実施形態で用いる空調操作パネルの正面図である。
【図3】第1実施形態の電気制御ブロック図である。
【図4】第1実施形態の空調制御を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態による蒸発器吹出温度TE補正の説明図である。
【図6】第1実施形態によるモータアクチュエータ作動特性の説明図である。
【図7】第2実施形態による温水温度TW補正の説明図である。
【図8】本発明の課題の説明図である。
【符号の説明】
16…エアミックスドア(温度制御手段)、19…デフロスタ開口部、
22…フェイス開口部、24…フット開口部、
20、23、26…吹出モードドア、28…モータアクチュエータ。
Claims (3)
- 送風空気を冷却する冷房用熱交換器(12)および送風空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
前記両熱交換器(12、13)を通過して車室内へ吹き出す空気の吹出温度を制御する温度制御手段(16)と、
車室内の乗員頭部側へ空気を吹き出すフェイス開口部(22)と、
車室内の乗員足元側へ空気を吹き出すフット開口部(24)と、
前記フェイス開口部(22)および前記フット開口部(24)の少なくとも1つから空気を吹き出すように吹出モードを切り替える吹出モードドア(20、23、26)と、
前記温度制御手段(16)および前記吹出モードドア(20、23、26)の両方を連動駆動するための1つの共通のモータアクチュエータ(28)とを備え、
前記温度制御手段(16)が、前記車室内への吹出温度を目標温度に維持するための目標位置(SW)に操作されるように前記モータアクチュエータ(28)の目標作動角(SWO)を決定し、
更に、前記温度制御手段(16)の目標位置(SW)を、前記冷房用熱交換器(12)の温度(TE)に応じて補正するようになっており、
前記冷房用熱交換器(12)の温度(TE)による前記目標位置(SW)の補正を、補正前の状態の前記目標位置(SW)に連動して決定された吹出モードが維持される範囲内に制限することを特徴とする車両用空調装置。 - 送風空気を冷却する冷房用熱交換器(12)および送風空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
前記両熱交換器(12、13)を通過して車室内へ吹き出す空気の吹出温度を制御する温度制御手段(16)と、
車室内の乗員頭部側へ空気を吹き出すフェイス開口部(22)と、
車室内の乗員足元側へ空気を吹き出すフット開口部(24)と、
前記フェイス開口部(22)および前記フット開口部(24)の少なくとも1つから空気を吹き出すように吹出モードを切り替える吹出モードドア(20、23、26)と、
前記温度制御手段(16)および前記吹出モードドア(20、23、26)を連動駆動するための1つのモータアクチュエータ(28)とを備え、
前記温度制御手段(16)が、前記車室内への吹出温度を目標温度に維持するための目標位置(SW)に操作されるように前記モータアクチュエータ(28)の目標作動角(SWO)を決定し、
更に、前記温度制御手段(16)の目標位置(SW)を、前記冷房用熱交換器(12)の温度(TE)および前記暖房用熱交換器(13)の温度(TW)に応じて補正するようになっており、
前記冷房用熱交換器(12)の温度(TE)による前記目標位置(SW)の補正を、補正前の状態で決定された吹出モードが維持される範囲内に制限するとともに、
前記暖房用熱交換器(13)の温度(TW)による前記目標位置(SW)の補正を、補正前の状態で決定された吹出モードが維持される範囲内に制限することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記吹出モードドア(20、23、26)は、前記フェイス開口部(22)から空気を吹き出すフェイスモードと、前記フェイス開口部(22)および前記フット開口部(24)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードと、前記フット開口部(24)フットから空気を吹き出すフットモードとを少なくとも切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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