JP5314378B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのアイドリングを所定条件下で停止させるように構成された車両の制御装置に関し、特に、空調装置に関連した制御を行う技術分野に属する。
従来より、車両の燃料消費量や排気ガスの排出量を低減する手段の1つとして、車両が信号待ち等で停止したときに、エンジンのアイドリングを自動停止させる、いわゆるアイドリング停止機能を備えた車両がある。
また、一般に、車両には、空調装置が設けられており、この空調装置は、エンジンにより駆動される補機としてのウォーターポンプやコンプレッサーから供給される熱媒体(エンジン冷却水や冷媒)が流通する熱交換器を備えている。車室への送風空気は、熱交換器を通過することで熱媒体と熱交換して加熱又は冷却され、所望温度とされてから、車室の各部に吹き出すようになっている。
上記アイドリング停止機能及び空調装置を備えた車両の制御装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように、空調装置の動作とアイドリング停止機能とを関連させるように構成されたものが知られている。特許文献1の制御装置は、空調装置の動作モードを検出し、検出した動作モードに応じてエンジンのアイドリングを停止させておく時間を設定するようになっている。具体的には、例えば、強い冷房が要求されている場合に適した動作モード(ベントモード)になっていることを検出すると、エンジンのアイドリングを停止させておく時間を短くして補機の駆動時間を長く確保できるようにし、十分な空調能力を得るようにしている。
特開2008−138622号公報
ところで、空調装置の熱交換器には熱媒体が流通しているので、エンジンのアイドリングを停止した後、熱交換器の温度状態は徐々に変化していく。従って、アイドリング停止後、しばらくの間は熱交換器によって空気を加熱又は冷却することが可能である。しかしながら、特許文献1の制御装置では、熱交換器の温度状態に関わらず、動作モードに応じてアイドリング停止時間を変更するようにしている。このため、熱交換器の温度状態が空気を加熱又は冷却可能な温度であるのに、動作モードを優先してアイドリング停止時間を短く設定してしまい、燃料消費量や排気ガスの排出量の低減効果を十分に得ることができないことが想定される。
また、車室の空調状態が不快な状態になると、乗員はアイドリングが停止しないようにアイドリング停止機能を解除してしまい、ひいては、燃料消費量や排気ガスの排出量の低減効果が得られなくなるので、アイドリング停止中であっても、できるだけ快適な空調状態を作るようにしたい。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、快適な空調を実現しながら、エンジンのアイドリングを停止させておく時間をできるだけ長くして燃料消費量や排気ガスの排出量の低減効果を十分に得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、空調装置の熱交換器の温度状態と、空調装置から吹き出す吹出空気の予測温度とに基づいて、アイドリング停止中における吹出空気の温度調節及びアイドリングの停止時間を変更するようにした。
具体的には、第1の発明では、車両のエンジンによって駆動される補機により供給される熱媒体と車室への送風空気とを熱交換させる熱交換器を有する空調装置を備え、車両の停止時に上記エンジンのアイドリングを停止させるように構成された車両の制御装置において、記空調装置から吹き出す吹出空気の温度を予測する制御部を備え、上記空調装置は、冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機及び冷却用熱交換器としての冷媒蒸発器と、加熱用熱交換器と、上記冷媒蒸発器の温度状態を検出する冷却側温度検出部と、上記加熱用熱交換器の温度状態を検出する加熱側温度検出部と、上記冷媒蒸発器が配置されて空調用空気が流通する冷却通路と、上記加熱用熱交換器が配置されて空調用空気が流通する加熱通路と、該冷却通路及び加熱通路の下流端が連通するエアミックス空間と、温度調節ドアとを備え、上記温度調節ドアは、上記冷却側及び加熱側温度検出部で検出された上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態に基づいて上記制御部により制御されて、上記加熱通路の開閉度合いを変更するように構成され、上記冷媒圧縮機は、上記冷却側温度検出部で検出される上記冷媒蒸発器の温度状態が該冷媒圧縮機を停止させる所定の停止温度以下になると停止し、該停止温度よりも高く設定された作動開始温度以上になると作動するように構成され、上記制御部は、上記冷媒圧縮機が作動している空調モードでエンジンのアイドリングが停止した場合には、上記冷媒圧縮機を停止させる上記停止温度をTof、上記加熱側温度検出部で検出された温度をTh1、エンジンのアイドリング停止直前における上記温度調節ドアによる上記加熱通路の開度を百分率で表した値をMIXacとしたときに、エンジンのアイドリング停止直前における吹出空気の予測温度を、Tof+(Th1−Tof)/100×MIXacの算出式で算出する一方、上記冷媒圧縮機が停止している空調モードでエンジンのアイドリングが停止した場合には、上記冷却側温度検出部で検出された温度をTmとしたときに、エンジンのアイドリング停止直前における吹出空気の予測温度を、Tm+(Th1−Tm)/100×MIXacの算出式で算出し、エンジンのアイドリング停止中に、上記冷却側温度検出部及び上記加熱側温度検出部で検出された上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態と、アイドリング停止前における上記吹出空気の予測温度とに基づいて、吹出空気の温度調節を行うとともに、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度とを比較して、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことができる温度状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を長くする一方、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことが難しい状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を短くする構成とする。
この構成によれば、アイドリング停止前の吹出空気の温度は、乗員が快適に感じるように設定されている温度であり、この温度が制御部で予測される。空調装置の熱交換器の温度状態は、アイドリングが停止すると徐々に変化していき、この温度状態が温度検出部で検出される。そして、アイドリング停止前の乗員が快適に感じる吹出空気の予測温度と、アイドリング停止後の熱交換器の温度状態とに基づいて、アイドリング停止中の吹出空気の温度調節が行われるので、乗員に快適な空調が実現される。
さらに、アイドリング停止中には、熱交換器の温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度とが比較され、熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことができる温度状態であれば、アイドリングを停止したままにしておくことが可能になる。よって、従来のように動作モードに応じて一律にアイドリングの停止時間を設定するものに比べて、停止時間を長くすることが可能になる。一方、熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことが難しい状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を短くして、快適な空調を行うことが可能になる。
また、冷媒蒸発器の温度状態は少なくとも停止温度と作動開始温度との間で変化することになるが、制御部が吹出空気を予測するときに、停止温度を用いることで、変動しない一定の値を用いて吹出温度を予測することが可能になる。
また、温度調節ドアの開閉度合いによって吹出空気の温度が調節される。この温度調節ドアが、冷却用及び加熱用熱交換器の両方の温度状態に基づいて行われるので、吹出空気の温度を正確に調整することが可能になる。
の発明では、第の発明において、空調装置は、乗員の上半身に向けて調和空気を供給するベント通路と、該ベント通路を開閉するベントドアとを備え、加熱側温度検出部は、加熱用熱交換器の空気流れ下流側に配置され、制御部は、上記ベントドアにより上記ベント通路が開かれているときに、上記加熱用熱交換器の温度状態を所定温度に固定して温度調節ドアを制御する構成とする。
すなわち、ベント通路が開かれているときには、一般に冷房が行われていて、風量が多く設定される場合が多い。この場合、加熱用熱交換器自体の温度がそれほど低下していないのに、空調装置内の空気の流れによって加熱用熱交換器の周囲の空気の温度が低下し、これを加熱側温度検出部が検出して温度調節ドアの制御に利用してしまうことが考えられるが、所定温度に固定することで、温度調節ドアの制御が不適切になされることはなくなる。
第1の発明によれば、エンジンのアイドリング停止中に、熱交換器の温度状態とアイドリング停止前における吹出空気の予測温度とに基づいて吹出空気の温度調節を行うようようにし、しかも、熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことが難しい状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を短くするようにしたので、快適な空調を実現できる。また、熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことができる温度状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を長くするようにしたので、アイドリングの停止時間を長くでき、燃料消費量や排気ガスの排出量の低減効果を十分に得ることができる。
また、制御部が吹出空気を予測するときに、冷媒圧縮機を停止させるときの停止温度を用いることで、吹出空気の温度の予測ロジックをシンプルにすることができる。
また、温度調節ドアを、冷却用及び加熱用熱交換器の両方の温度状態に基づいて制御するようにしたので、吹出空気の温度を正確に調整することができ、乗員の快適性をより一層向上させることができる。
の発明によれば、加熱用熱交換器の温度状態を所定温度に固定して温度調節ドアを制御するようにしたので、冷房時に温度調節ドアの制御が不適切になされることはなくなり、よって、アイドリング停止中においても快適にできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態に係る車両の制御装置は、乗用自動車に搭載されている。この車両の車室には、図1に示す空調装置1が配設されている。図3に示すように、車両の制御装置100は、空調装置1の他に、空調装置1を制御するエアコン制御ユニット2(制御部)と、当該車両のエンジンの点火装置4や燃料噴射装置5等を制御するエンジン制御ユニット3と、エンジン制御ユニット3に対しエンジンの始動及び停止要求信号を出力する車両制御ユニット6とを備えている。詳細は後述するが、車両側のアイドリング停止条件を満たし、かつ、空調装置1側のアイドリング停止条件を満たしたときに、上記車両制御ユニット6によってエンジンのアイドリングを停止させるようにしている。
上記空調装置1は、車室の前端部に配設されたインストルメントパネルIP(図2に示す)内に収容されている。インストルメントパネルIPの左右略中央部には、空調装置1の操作パネルBが配設されている。このインストルメントパネルIPの車体後方には、車体右側に運転席(図示せず)が配設され、左側に助手席(図示せず)が配設されている。インストルメントパネルIPの前端部には、フロントウインド(図示せず)の内面に向けて空調風が吹き出すデフロスタ口7が開口している。インストルメントパネルIPの上側の左右両端部には、サイドウインド(図示せず)の内面に向けて空調風が吹き出すデミスタ口8がそれぞれ開口している。インストルメントパネルIPの左右方向略中央部には、乗員の上半身に向けて空調風が吹き出すセンタベント口9が開口している。インストルメントパネルIPの左右方向両端部近傍にも、乗員の上半身に向けて空調風が吹き出すサイドベント口10が開口している。
図1に示すように、上記空調装置1は、樹脂材を成形してなるケース20を備えている。このケース20には空気導入部21と温度調節部22と空調風分配部23とが設けられている。尚、ケース20は、例えば空気導入部21と温度調節部22と空調風分配部23とに3分割されたものや、空気導入部21と、温度調節部22及び空調風分配部23とに2分割されたものであってもよい。
上記空気導入部21には、車室内で開口し車室内の空気をケース20内に取り入れるための内気導入口25と、車室外に連通するダクト(図示せず)に接続され車室外の空気をケース20内に取り入れるための外気導入口26とが形成されている。空気導入部21の内部には、上記内気導入口25と外気導入口26との一方を開いて他方を閉じる内外気切替ドア27が設けられている。この内外気切替ドア27は、ケース20の外面に固定された内外気アクチュエータ28(図3に示す)により動作して、内気導入口25及び外気導入口26の一方を開き他方を閉じるようになっている。この内外気アクチュエータ28は、サーボモータを内蔵した周知の構造のものである。この内外気アクチュエータ28により、動作モードとしての内外気モードが、内気のみをケース20に導入する内気導入モードと、外気のみをケース20に導入する外気導入モードとに切り替えられるようになっている。
上記空気導入部21の内部における内外気切替ドア27よりも空気流れ方向下流側には、ケース20内に導入された空気を濾過するためのエアフィルタ31と送風ファン32とが下流側へ向けて順に設けられている。送風ファン32は遠心式ファンであり、回転軸が上下方向に延びるように配置されている。送風ファン32の下部には、該送風ファン32を回転駆動するためのブロアモータ33が配置されている。このブロアモータ33は、一部がケース20の外部に突出した状態で該ケース20に固定されている。
上記空気導入部21の空気流れ方向下流側に上記温度調節部22が位置している。温度調節部22の内部には、冷風通路22aが形成されていて、この冷風通路22aには、冷却用熱交換器としてのエバポレータ35が収容されている。このエバポレータ35と、エンジンにより駆動される補機としてのコンプレッサー36(図3に示す)と、冷媒凝縮器(図示せず)と、膨張弁(図示せず)とで周知の冷凍サイクルが構成されている。エバポレータ35は、複数のチューブとフィン(共に図示せず)とを交互に並べて一体化したチューブアンドフィンタイプの熱交換器である。エバポレータ35には、熱媒体としての冷媒が2本のクーラパイプ(図示せず)を介して給排され、この冷媒がチューブを流通するようになっている。エバポレータ35のフィン間を通過する空気がチューブを流通する冷媒と熱交換し、これによって空気が冷却される。また、エバポレータ35の空気流れ下流側には、エバポレータ35の温度状態(表面温度)を検出するための温度センサからなるエバセンサ37(冷却側温度検出部)が配設されている。
上記温度調節部22内部のエバポレータ35よりも下流側には、加熱通路22bが形成されていて、この加熱通路22bには、加熱用熱交換器としてのヒータコア43が収容されている。このヒータコア43は、エバポレータ35と同様なチューブアンドフィンタイプの熱交換器である。ヒータコア43には、上記エンジンにより駆動される補機としてのウォーターポンプ(図示せず)から熱媒体としてのエンジン冷却水が2本のヒータパイプ(図示せず)を介して給排されるようになっている。このヒータコア43を通過する空気がチューブを流通するエンジン冷却水と熱交換し、これによって空気が加熱される。また、ヒータコア43の空気流れ下流側には、ヒータコア43の温度状態(表面温度)を検出するための温度センサからなるヒータコアセンサ(加熱側温度検出部)38が配設されている。
加熱通路22bの側方には、エバポレータ35を通過した空気を、ヒータコア43をバイパスして流すバイパス通路44が形成されている。バイパス通路44の下流側には、バイパス通路44を流れた空気と加熱通路22bを流れた空気とを混合させて所望温度の調和空気(吹出空気)を得るためのエアミックス空間45が形成されている。
上記エバポレータ35とヒータコア43との間には、加熱通路22bの開閉度合いを変更するエアミックスドア46(温度調節ドア)が配設されている。エアミックスドア46は、ケース20の外面に固定されたエアミックスアクチュエータ48(図3に示す)により動作するようになっている。エアミックスアクチュエータ48は、上記内外気アクチュエータ28と同様に構成されている。
上記エアミックスアクチュエータ48を動作させてエアミックスドア46による加熱通路22bの開度を変更することにより、バイパス通路44を流れる空気量と加熱通路22bを流れる空気量との比率が変更され、その結果、エアミックス空間45で得られる調和空気の温度が変更される。エアミックスドア46の開度が0%のときには、加熱通路22bが全閉とされかつバイパス通路44が全開とされ、100%のときには加熱通路22bが全開とされかつバイパス通路44が全閉とされるようになっている。エアミックスドア46の開度は、上記した0%〜100%の間で任意の値に設定されるようになっている。
上記温度調節部22の空気流れ方向下流側に、上記エアミックス空間45に連通する空調風分配部23が位置している。空調風分配部23の内部には、エアミックス空間45から分岐して延びるベント通路47、ヒート通路49及びデフロスタ通路59が形成されている。ベント通路47の下流端部はベント吹出口50としてケース20の外面に開口し、ヒート通路49の下流端部はヒート吹出口51として同様に開口し、デフロスタ通路59の下流端部はデフロスタ吹出口52として同様に開口している。
ベント吹出口50には、インストルメントパネルIPのセンタベント口9及びサイドベント10に連通するベントダクト53の上流端が接続されている。また、ヒート吹出口51には、前席乗員の足下及び後席乗員の足下近傍まで延びるヒートダクト54(図2にその一部を示す)の上流端が接続されている。また、デフロスタ吹出口52には、インストルメントパネルIPのデフロスタ口7及びデミスタ口8に連通するデフロスタダクト55の上流端が接続されている。上記ベント通路47、ヒート通路49及びデフロスタ通路59は、空調風分配部23の内部に配設されたベントドア56、ヒートドア57及びデフロスタドア58により個別に開閉されるようになっている。
上記ベントドア56、ヒートドア57及びデフロスタドア58は、図示しないが、リンク部材によって連結されており、吹出モードを切り替えるための吹出モードアクチュエータ60(図3に示す)により互いに連動して動作するようになっている。上記吹出モードアクチュエータ60は、上記内外気アクチュエータ28と同様にサーボモータを内蔵した周知の構造のものであり、ケース20の外面に固定されている。
また、この空調装置1は、図3に示すように、外気センサ65、内気センサ66及び日射センサ67を備えている。外気センサ65は、車両周囲の外気温度を検出するための温度センサであり、フロントグリル(図示せず)近傍やドアミラー(図示せず)近傍等の車室外に配設されている。上記内気センサ66は、車室内温度を検出するための温度センサであり、図2に示すように、インストルメントパネルIPの運転席側に配設されている。この内気センサ66には、過渡応答を遅らせるために時定数が設けられている。上記日射センサ67は、車室内に差し込んでくる太陽光の強さである日射量を検出するためのものであり、インストルメントパネルIPの前端部に配設されている。
上記インストルメントパネルIPの操作パネルBには、図3に示すように、温度設定スイッチ68、吹出モードスイッチ69、エアコンスイッチ70、内外気切替スイッチ71、ファンスイッチ72、エアコン優先スイッチ73、DEFスイッチ80が配設されている。上記温度設定スイッチ68は、乗員が車室の設定温度を所望温度に変更してセットするためのものである。上記吹出モードスイッチ69は、空調風の吹出モードを乗員が選択する場合に操作されるものである。吹出モードは、動作モードであり、空調風がデフロスタ口7及びデミスタ口8から吹き出すデフロスタモードと、デフロスタ口7、デミスタ口8及びヒートダクト54から吹き出すヒートデフモードと、センタベント口9及びサイドベント口10から吹き出すベントモードと、ヒートダクト54から吹き出すヒートモードと、センタベント口9、サイドベント口10及びヒートダクト54から吹き出すバイレベルモードとがある。
上記エアコンスイッチ70は、冷凍サイクルのコンプレッサー36の動作モードを設定するためのものであり、コンプレッサー36を通常運転させるA/Cモードを選択するためのA/Cポジションと、弱冷房でよい場合のエコノミーモード(ECOモード)を選択するためのECOポジションと、コンプレッサー36を運転させないOFFモードを選択するためのOFFポジションとを備えており、乗員が3つのポジションから任意の1つを選択できるようになっている。内外気切替スイッチ71は、空気の導入モードを内気導入モードと外気導入モードとを切り替えるためのものである。ファンスイッチ72は、ファン32による送風量を多段階に増減させるためのものである。エアコン優先スイッチ73は、エンジンのアイドリングを停止させないエアコン優先モードと、アイドリングの停止を許可する所定条件の場合にはアイドリングを停止させるアイドリング停止モードとに切り替えるためのものである。つまり、この車両においては、乗員の意志により、アイドリング停止機能を解除することができるようになっている。
DEFスイッチ80は、窓の曇を晴らす場合に操作するためのものであり、ONにすると、デフロスタモードとなって風量が増大されるようになっている。
上記エアコン制御ユニット2は、図示しないが、中央演算処理装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、入出力ポート等を有しており、車載バッテリー(図示せず)から電力供給を受けて作動するようになっている。エアコン制御ユニット2の入出力ポートには、上記スイッチ68〜73が接続されるとともに、外気センサ65、内気センサ66、日射センサ67、エバセンサ37、ヒータコアセンサ38、ブロアモータ33、アクチュエータ28、48、60が接続されている。尚、エアコン制御ユニット2には、吹出モード、導入モード及び送風量を車室の空調状態に適するように自動的に設定する自動空調モードと、乗員が手動で設定する手動モードとがあり、乗員によって一方が選択されるようになっている。
上記エンジン制御ユニット3には、点火装置4、燃料噴射装置5及びコンプレッサー36が信号線を介して接続されている。このエンジン制御ユニット3により、コンプレッサー36の電磁クラッチが断続制御されるようになっている。電磁クラッチが接続状態のときには、エンジンの動力がコンプレッサー36に伝わり、断状態のときには、動力が伝わらないようになっている。
上記エンジン制御ユニット3と、エアコン制御ユニット2とは、信号線を介して接続されている。エアコン制御ユニット2がコンプレッサー36を作動させる必要があると判断したときには、コンプレッサーON信号をエンジン制御ユニット3に送信し、このコンプレッサーON信号を受けたエンジン制御ユニット3はコンプレッサー36の電磁クラッチを接続状態にし、一方、エアコン制御ユニット2がコンプレッサー36を作動させる必要がないと判断したときには、コンプレッサーOFF信号をエンジン制御ユニット3に送信し、このコンプレッサーOFF信号を受けたエンジン制御ユニット3は電磁クラッチを断状態にするようになっている。
上記エアコン制御ユニット2は、自動空調モードとされている場合には、所定のプログラムに従って上記各センサ37、38、65〜67からの入力信号やスイッチ68〜73からの入力信号を処理し、空調装置1の動作モードを決定して、ブロアモータ33やアクチュエータ28、48、60を制御するように構成されている。また、エアコン制御ユニット2は、エンジンのアイドリング停止中に、エバポレータ35とヒータコア43との温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度とを得て、これらに基づいてエンジンのアイドリングを停止させておく時間を変更するようになっている。
上記車両制御ユニット6には、乗員が操作する自動変速機のセレクトレバーがどの変速レンジ位置にあるかを検出するインヒビタスイッチ75、当該車両の車速を検出する車速センサ76及びブレーキペダルの踏み込み操作を検出するブレーキスイッチ77が信号線を介して接続されている。また、車両制御ユニット6と上記エアコン制御ユニット2とは信号線で接続されており、エアコン制御ユニット2からは、該エアコン制御ユニット2で生成されたアイドリング停止許可信号と禁止信号とのうち、一方の信号が出力されて車両制御ユニット6に入力されるようになっている。また、車両制御ユニット6からは、エンジンが停止しているか否かの判別信号がエアコン制御ユニット2に対し出力されるようになっている。尚、車両が手動変速機を搭載している場合には、シフトレバーがどの位置にあるかを検出するセンサを設け、このセンサの信号を車両制御ユニット6に入力するようにすればよい。
上記車両制御ユニット6は、車両側のアイドリング停止条件が成立したときで、かつ、エアコン制御ユニット2からアイドリング停止の許可信号が出力されているときには、エンジンのアイドリングを所定時間だけ停止させるようになっているが、所定時間経過前に車両側の停止条件が成立しなくなったとき、または、エアコン制御ユニット2からアイドリング停止の禁止信号が出力されたときには、その時点でアイドリング停止を終了し、エンジンを再始動する。車両側のアイドリング停止条件とは、車速センサ76により検出された車速が0で車両が停止し、かつインヒビタスイッチ75によりセレクトレバーがニュートラルレンジ又はパーキングレンジに位置していることが検出され、かつブレーキスイッチ77によりブレーキペダルの踏み込み操作が検出されたときである。尚、車両制御ユニット6がエンジンのアイドリングを停止を許可する場合には、エンジン制御ユニット3に対してアイドリング停止許可信号を出力して、点火装置4や燃料噴射装置5を非作動状態にさせる。
次に、上記エアコン制御ユニット2の具体的な制御動作を、図4、図6〜図10に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御は、車両のイグニッションスイッチがONとなったときにスタートし、所定サイクルで繰り返されるようになっている。
車両のイグニッションスイッチがONにされると、図4に示すフローチャートのステップSA1に進み、エアコン制御ユニット2は、上記センサ37、38、65〜67やスイッチ68〜73からの信号を読み込む。その後、ステップSA2に進んで、目標車室内温度を演算する。目標車室内温度は、温度設定スイッチ68の設定温度を含む空調条件に基づいて決定されるようになっている。そして、エバセンサ37等の入力信号を考慮してエアミックスドア46の開度を演算し、エアミックスアクチュエータ48を作動させてエアミックスドア46を所望の開度とする。このエアミックスドア46の開度は、開度値として出力されるようになっている。また、後述するエアミックスドア開度補正制御でエアミックスドア46の開度が設定された場合には、その設定された開度となるようにエアミックスドア46を作動させる。
しかる後、ステップSA3に進んで、吹出モードを選択し、この選択した吹出モードとなるように吹出モードアクチュエータ60を作動させるとともに、導入モードを選択し、この選択した導入モードとなるように内外気アクチュエータ28を作動させる。尚、吹出モードと導入モードとは、同じタイミングで切り替えるようにしてもよいし、異なるタイミングで切り替えるようにしてもよい。
ステップSA3において吹出モードを選択する際には、夏場のように、外気センサ65により検出された外気温度が例えば約30℃以上で高く強めの冷房が必要な場合には、吹出モードをベントモードにし、導入モードを内気導入モードとする。吹出モードをベントモードにすることで、冷風が乗員の上半身に向けて直接供給され、また、導入モードを内気導入モードとすることで、車室外の空気よりも目標車室内温度に近い車室内の空気をケース20に取り込むことができ、効率の良い冷房が可能になる。また、外気温度が例えば約20℃で低く比較的弱めの冷房でよい場合には、吹出モードをバイレベルモードにし、導入モードを外気導入モードとする。一方、冬場のように、外気センサ65により検出された外気温度が例えば約10℃以下の低温で暖房が必要な場合には、吹出モードをヒートモードやヒートデフモードにし、導入モードを外気導入モードとする。導入モードを外気導入モードとすることで、乾燥した外気を車室に取り込んでウインドガラスの曇りが防止される。
次いで、ステップSA4に進み、送風量が設定され、この設定された送風量となるように、ブロアモータ33に印加される電圧が変更される。この送風量は、内気センサ66で検出された車室内温度と目標車室内温度との差が大きいほど増加する。そして、ステップSA5に進み、コンプレッサー36を作動させるか停止させるかを決定する。ステップSA5では、エアコンスイッチ70により設定されたエアコンモードがA/Cモード又はECOモードとされているときにはコンプレッサー36を作動させ、OFFモードとされているときには、停止させる。ステップSA5においてコンプレッサー36を作動させるとした場合には、コンプレッサーON信号がエアコン制御ユニット2からエンジン制御ユニット3に出力され、このエンジン制御ユニット3によりコンプレッサー36の電磁クラッチが接続状態とされる。一方、停止させるとした場合には、コンプレッサーOFF信号がエアコン制御ユニット2からエンジン制御ユニット3に出力され、電磁クラッチが断状態となる。
図5に示すように、コンプレッサーON信号及びOFF信号は、エバセンサ37の検出温度に基づいて出力されるようになっている。すなわち、コンプレッサーON信号は、エバセンサ37の検出温度がTof+Diff(℃)となったときに出力され、コンプレッサーOFF信号は、エバセンサ37の検出温度がTof(℃)になったときに出力されるようになっている。従って、エバポレータ37の温度状態は、少なくとも、Tof(℃)とTof+Diff(℃)との間で変化している。
図4のステップSA5に続くステップSA6では、アイドリング停止判定を行う。このアイドリング停止判定のフローチャートは、図6に示すようになっている。スタート後のSB1では、アイドリング停止最短時間(ISMIN)が設定される。最短時間(ISMIN)は、外気センサ65で検出された外気温度が0℃未満か、35℃以上であれば5秒とされ、0℃以上35℃未満であれば例えば10秒程度に設定される。尚、最短時間(ISMIN)は、上記した値に限られるものではなく、アイドリング停止直後の再始動によってエンジンや始動装置が損傷しないように、アイドリング停止直後から所定時間経過してからエンジンが再始動されるようにするための短い時間であってもよい。
ステップSB1に続くステップSB2では、詳細は後述するが、第1アイドリング停止判定が行われる。ステップSB2でアイドリング停止許可と判定されれば、続くステップSB3に進む。ステップSB2でアイドリング停止禁止と判定されれば、ステップSB10に進む。アイドリング停止許可とは、アイドリング停止状態を継続させるということであり、アイドリング停止禁止とは、エンジンを再始動させるということである。
ステップSB2に続くステップSB3では、ベント吹出口50、ヒート吹出口51及びデフロスタ吹出口52から吹き出す調和空気の予測温度Tiを得る。これについては後述する。
ステップSB3で吹出空気の予測温度Tiを得た後、ステップSB4に進む。ステップSB4では、エンジンが停止中(アイドリング停止中)であるか否かを判定する。ステップSB4でNOと判定されてアイドリング停止中でない場合には、ステップSB9に進む。
一方、ステップSB4でYESと判定されてアイドリング停止中である場合には、ステップSB5に進み、後述する第2アイドリング停止判定を行う。ステップSB5の第2アイドリング停止判定でアイドリング停止禁止と判定されれば、ステップSB6に進む。一方、ステップSB5でアイドリング停止許可と判定されれば、ステップSB7に進む。ステップSB7では、エアミックスドア46の開度を補正するエアミックスドア開度補正制御が行われる。これについての詳細は後述する。
ステップSB7に続くステップSB8では、コンプレッサー36をOFFするコンプレッサーOFF信号の出力値を設定する。ステップSB8に続くステップSB9では、アイドリング停止許可信号の出力値を設定する。コンプレッサーOFF信号及びアイドリング停止許可信号は、図4のフローチャートのステップSA6に続くステップSA7で車両制御ユニット6に出力される。これにより、車両のアイドリング停止条件が成立したときに、エンジンのアイドリングが停止され、エンジン停止となる。
また、図6に示すフローチャートのステップSB5でアイドリング停止禁止と判定されて進んだステップSB6では、アイドリングが停止している時間(IS)が最短時間(ISMIN)以上であるか否かが判定される。ISがISMIN以上であれば、ステップSB10に進み、このステップSB10では、ステップSB7と同様にエアミックスドア開度補正制御が行われる。また、ステップSB10に続くステップSB11では、ステップSB8と同様にコンプレッサーOFF信号の出力値が設定される。その後、ステップSB12において、アイドリング停止禁止信号の出力値を設定する。コンプレッサーOFF信号及びアイドリング停止禁止信号は、図4のフローチャートのステップSA6に続くステップSA7で車両制御ユニット6に出力される。ステップSB6でNOと判定されれば、ステップSB7に進む。
次に、図6のフローチャートのステップSB2で行われる第1アイドリング停止判定について図7のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートのスタート後のステップSC1では、エバセンサ37、ヒータコアセンサ38、外気センサ65、内気センサ66、日射センサ67に異常がなく、信号が正規の状態で出力されているか否かを判定する。ステップSC1でYESと判定されて、これらセンサ37、38、65〜67の1つでも異常がある場合には、正常な制御が行えないので、アイドリング停止禁止と判定する。ステップSC1でNOと判定されれば、センサ37、38、65〜67が正常であるので、続くステップSC2に進む。
ステップSC2においては、外気センサ65で検出された外気温度がTa1よりも高く、かつ、Ta2よりも低いか否かが判定される。Ta1は、例えば氷点下近傍の低い値に設定され、また、Ta2は、例えば、50℃程度の高い値に設定されている。従って、ステップSC2においては、冬場で強めの暖房が必要な状況であるか否かと、炎天下のように強めの冷房が必要であるか否かが判定されることになる。外気温度がTa1以下であれば、ステップSC2でNOと判定され、強めの暖房を行うための熱源を確保すべく、アイドリング停止禁止と判定する。また、外気温度がTa2以上であれば、ステップSC2でONと判定され、強めの冷房を行うために、アイドリング停止禁止と判定する。
一方、ステップSC2において、外気温度がTa1よりも高く、かつ、Ta2よりも低いYESと判定されると、ステップSC3に進む。
上記ステップSC3においては、エアコン優先スイッチ73がONであるか否かが判定される。ステップSC3において、エアコン優先スイッチ73がONであるYESと判定されると、乗員が空調を優先したい状況であるため、アイドリング停止禁止と判定する。一方、ステップSC3において、エアコン優先スイッチ73がOFFであるNOと判定されると、ステップSC4に進む。
ステップSC4では、DEFスイッチ80がONであるか否かが判定される。ステップSC4において、DEFスイッチ80がONであるYESと判定されると、窓の曇を晴らしたい状況であるため、アイドリング停止禁止と判定する。一方、ステップSC4において、DEFスイッチ80がOFFであるNOと判定されると、ステップSC5に進む。
ステップSC5においては、目標車室内温度から内気センサ66で検出された車室内温度を差し引いた値が−5℃以上であるか否かが判定される。ステップSC5でNOと判定されると、目標車室内温度と車室内温度との差が大きく車室が快適な状態となっていないため、アイドリング停止禁止と判定する。一方、ステップSC5でYESと判定されると、ステップSC6に進む。
上記ステップSC6においては、目標車室内温度から内気センサ66で検出された車室内温度を差し引いた値が+5℃以下であるか否かが判定される。ステップSC6でNOと判定されると、目標車室内温度と車室内温度との差が大きく車室が快適な状態となっていないため、アイドリング停止禁止と判定する。一方、ステップSC6でYESと判定されると、アイドリング停止許可と判定する。
次に、図6のフローチャートにおけるステップSB3で行われる吹出空気の予測温度Tiを得る手順について図8のフローチャートに基づいて説明する。スタート後のステップSD1では、吹出温度の予測に必要な各種パラメータを読み込む。このパラメータとしては、エバセンサ37の出力値、ヒータコアセンサ38の出力値、アイドリング停止前のエアミックスドア46の開度である。
ステップSD1に続くステップSD2では、エアコンスイッチ70で設定されたコンプレッサー36の動作モードを判定する。ステップSD2において、コンプレッサー36の動作モードがA/Cモード又はECOモードにあると判定されると、ステップSD3に進む。
ステップSD3では、図示するような右上がりの直線グラフに基づいて吹出空気の温度を予測する。このグラフの横軸は、エアミックスドア46の開度を百分率で表しており、縦軸は、温度(℃)を表している。
A点のエアミックスドア46の開度は0%で、温度はコンプレッサーOFF信号を出力するときの温度Tof(例えば、4℃)である。エアミックスドア46の開度が0%ということは、最大冷房時であり、バイパス通路44が全開とされて加熱通路22bが全閉となっており、導入された空気はエバポレータ35のみを通過することになる。この予測時には、温度をTofに固定してA点が動かないようにしている。その理由は、上述のようにコンプレッサー36が作動と停止とを繰り返すとエバポレータ35の温度状態が変化することになるが、その変化する温度状態を吹出空気の温度予測に使うと、予測ロジックが煩雑になることが考えられ、これを回避するためである。
また、B点のエアミックスドア46の開度は100%で、温度は、アイドリング停止前にヒータコアセンサ38で検出された温度Th1である。エアミックスドア46の開度が100%ということは、最大暖房時であり、加熱通路22bが全開とされているので、吹出空気の温度は、ヒータコアセンサ38の検出温度と略同じになる。
そして、吹出空気の予測温度Tiは、次式で求めることができる。
Ti(℃)=Tof+tanθ1×MIXac
tanθ1=(Th1−Tof)/100
ここで、MIXacは、アイドリング停止直前のエアミックスドア46の開度である。
ステップSD3で予測されたアイドリング停止前の吹出空気の予測温度Tiは、続くステップSD4で出力される。
また、ステップSD2においてコンプレッサー36の動作モードがOFFモードにあると判定されると、ステップSD5に進む。ステップSD5では、図示するような右上がりの直線グラフに基づいて吹出空気の温度を予測する。このグラフの横軸及び縦軸は、ステップSD3のものと同じである。C点のエアミックスドア46の開度は0%で、温度は、アイドリング停止前のエバセンサ37から出力された温度Tmである。エアミックスドア46の開度が0%(バイパス通路44が全開)のときの吹出温度は、エバセンサ37の検出温度と略同じになる。また、D点のエアミックスドア46の開度及び温度は、ステップSD3におけるB点と同じである。
そして、吹出空気の予測温度Tiは、次式で求めることができる。
Ti(℃)=Tm+tanθ1×MIXac
tanθ1=(Th1−Tm)/100
ステップSD5で予測されたアイドリング停止前の吹出空気の予測温度Tiは、続くステップSD4で出力される。上記のようにして得られた吹出空気の予測温度Tiは、図6に示すフローチャートのステップSB5の第2アイドリング停止判定及びステップSB7、SB10のエアミックスドア開度補正制御で用いられる。
次に、図9に示すフローチャートに基づいて第2アイドリング判定の手順について説明する。スタート後のステップSE1では、吹出モードを判定する。ステップSE1において吹出モードがベントモードであると判定されると、ステップSE2に進む。ベントモードということは、冷房が要求されているということである。
ステップSE2では、コンプレッサー36の動作モードを判定する。ステップSE2でコンプレッサー36の動作モードがA/Cモード又はECOモードにあると判定されると、ステップSE3に進み、エバセンサ37で検出されたエバポレータ35の温度状態と、吹出温度の予測温度Tiにα3を加えた値とを比較し、エバポレータ35の温度状態が予測温度Ti+α3以上であるか否か判定する。尚、α3は、空調フィーリング等に基づいて設定された任意の温度である。
ステップSE3でYESと判定されてエバポレータ35の温度状態が吹出空気の予測温度Ti+α3以上であるときには、アイドリング停止禁止と判定する。これは、エバポレータ35の温度状態が予測温度Ti+α3以上であるということは、導入した空気を冷却できないということであり、乗員が望む冷房を行うことができないので、エンジンを再始動させるためである。
ステップSE3でNOと判定されると、ステップSE5に進んで内外気モードを判定する。ステップSE5で内外気モードが外気モードであると判定されるとステップSE6に進み、エバセンサ37で検出されたエバポレータ35の温度状態が所定温度Te1以上であるか否かを判定する。この所定温度Te1は、25℃程度に設定しておくのが好ましい。ステップSE6でYESと判定されてエバポレータ35の温度が所定温度Te1以上であるときには、十分な冷房が行えないのでアイドリング停止禁止と判定する。
また、ステップSE5で内外気モードが内気モードであると判定されるとステップSE7に進み、エバセンサ37で検出されたエバポレータ35の温度が所定温度Te2以上であるか否かを判定する。この所定温度Te2は、Te1よりも低い20℃程度に設定しておくのが好ましい。ステップSE7でYESと判定されてエバポレータ35の温度が所定温度Te2以上であるときには、十分な冷房が行えないのでアイドリング停止禁止と判定する。
ステップSE6でNOと判定されると、アイドリング停止許可と判定する。また、ステップSE7でNOと判定された場合も、アイドリング停止許可と判定する。
また、ステップSE2でコンプレッサー36の動作モードがOFFモードにあると判定されると、ステップSE4に進む。ステップSE4では、ステップSE3と同様に、エバポレータ35の温度状態と予測温度Tiにα4を加えた値とを比較し、エバポレータ35の温度状態が予測温度Ti+α4以上であるか否か判定する。YESの場合には、アイドリング停止禁止と判定し、NOの場合には、アイドリング停止許可と判定する。
ステップSE1で吹出モードがバイレベルモードと判定された場合には、ステップSE8に進み、ステップSE2と同様に、コンプレッサー36の動作モードを判定する。ステップSE8でコンプレッサー36の動作モードがA/Cモード又はECOモードにあると判定されると、ステップSE9に進み、エバセンサ37で検出されたエバポレータ35の温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度Tiにα9を加えた値とを比較し、エバポレータ35の温度が吹出空気の予測温度Ti+α9以上であるか否か判定する。
ステップSE9でYESと判定されると、アイドリング停止禁止とする。ステップSE9でNOと判定されると、ステップSE10に進み、エバセンサ37で検出されたエバポレータ35の温度が所定温度Te3以上であるか否かを判定する。この所定温度Te3は、30℃程度に設定しておくのが好ましい。ステップSE10でYESと判定されてエバポレータ35の温度が所定温度Te3以上であるときには、アイドリング停止禁止とする。ステップSE10でNOと判定されて進んだステップSE11では、ヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度状態と吹出温度の予測温度Tiからβ11を差し引いた値とを比較し、ヒータコア43の温度が吹出温度の予測温度Ti−β11以下であるか否か判定する。ステップSE11でYESと判定されると、アイドリング停止禁止とする。ステップSE11でNOと判定すると、ステップSE12に進み、ヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度が所定温度Th1以下であるか否かを判定する。ステップSE12でYESと判定されてヒータコア43の温度が所定温度Th2以下である場合には、ヒータコア43の温度が空気を加熱するのに十分な温度でないということであり、アイドリング停止禁止とする。ステップSE12でNOと判定されると、アイドリング停止許可とする。
ステップSE8でコンプレッサー36の動作モードがOFFモードであると判定されると、ステップSE13に進み、ステップSE9と同様に、エバポレータ35の温度状態と予測温度Tiにα13を加えた値とを比較し、エバポレータ35の温度状態が予測温度Ti+α13以上であるか否か判定する。
ステップSE13でYESと判定されると、アイドリング停止禁止とする。ステップSE13でNOと判定されると、ステップSE14に進み、ステップSE11と同様に、エバポレータ35の温度状態と予測温度Tiからβ14を差し引いた値とを比較し、エバポレータ35の温度状態が予測温度Ti−β14以上であるか否か判定する。ヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度が吹出温度の予測温度Ti−β14以下であるか否か判定する。ステップSE14でYESと判定されると、アイドリング停止禁止とする。ステップSE14でNOと判定されれば、ステップSE15に進み、ステップSE12と同様にヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度が所定温度Th2以下であるか否かを判定する。ステップSE15でYESと判定されれば、アイドリング停止禁止とする。ステップSE15でONと判定されれば、アイドリング停止許可とする。
また、ステップSE1で吹出モードがヒートモード、ヒートデフモード、デフロスタモードと判定された場合には、ステップSE16に進み、ステップSE11と同様に、ヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度が吹出温度の予測温度Ti−β16以下であるか否か判定する。ステップSE16でYESと判定されれば、アイドリング停止禁止とする。ステップSE16でNOと判定されれば、ステップSE17に進み、このステップSE17では、ステップSE12と同様に、ヒータコアセンサ38で検出されたヒータコア43の温度が所定温度Th3以下であるか否かを判定する。ステップSE17でYESと判定されれば、アイドリング停止禁止とする。ステップSE17でNOと判定されれば、アイドリング停止許可とする。
次に、図10に示すフローチャートに基づいてエアミックスドア開度補正制御の手順について説明する。スタート後のステップSF1では、エアミックスドア開度補正制御に必要な各種パラメータを読み込む。このパラメータとしては、エバセンサ37の出力値、ヒータコアセンサ38の出力値、エアミックスドア46の開度、吹出空気の予測温度Tiである。
ステップSF1に続くステップSF2では、吹出モードを判定する。ステップSF2において、吹出モードがベントモードであると判定されると、ステップSF3に進む。ステップSF3では、図示するような右上がりの直線グラフに基づいてエアミックスドア46の開度を補正する。このグラフの横軸は、エアミックスドア46の開度を表しており、縦軸は、温度を表している。E点のエアミックスドア46の開度は0%で、温度は、アイドリング停止直前のエバポレータ35の温度、即ち、コンプレッサー36のOFF信号を出力する際の温度Tofであり、この値は時間の経過に従ってエバポレータ35が暖められることによって上昇していく。エバポレータ35の温度状態がTmまで上昇した場合をF点で示す。
G点のエアミックスドア46の開度は100%で、温度はアイドリング停止前のヒータコアセンサ38から出力された温度Thである。このThは、85℃に固定されている。この理由は、冷房時には風量が多く設定される場合があり、この場合にヒータコア43自体の温度がそれほど低下していないのに、空調装置1内の空気の流れによってヒータコア43の周囲の空気の温度が低下し、これをヒータコアセンサ38が検出して開度補正制御に利用してしまい、開度が不適切な値に設定されることが考えられるが、85℃に固定することで、エアミックスドア46の開度を適切に設定することが可能になるからである。また、吹出空気の予測温度Tiは、図6に示すフローチャートのステップSB3で得られた値である。
図10のステップSF3で用いるグラフは、アイドリング停止直後においては、E点とG点とを結ぶ直線となるが、アイドリングが停止したまま時間が経過すると、エバポレータ35の温度状態が上昇していくことから、グラフの傾きが徐々に緩やかになっていき、ある時点では、F点とG点とを結ぶ直線となる。このときに、吹出空気の予測温度Tiに対応する開度であるMIXiが、補正後のエアミックスドア46の開度となる。
ステップSF3で得られたエアミックスドア46の開度は、続くステップSF4で出力される。
また、ステップSF2で吹出モードがベントモード以外であると判定されると、ステップSF5に進む。ステップSF5では、図示するような右上がりの直線グラフに基づいてエアミックスドア46の開度を補正する。このグラフの横軸及び縦軸は、ステップSF3と同じである。
H点のエアミックスドア46の開度は0%で、温度は、エバセンサ37から出力された温度Teである。I点のエアミックスドア46の開度は100%で、温度は、アイドリング停止後のヒータコアセンサ38から出力された温度Th1であり、この値は時間の経過に従ってヒータコア43が冷却されることによって下がっていく。ヒータコア43の温度状態がThまで下がった場合をJ点で示す。
ステップSF5で用いるグラフは、アイドリング停止直後においては、H点とI点とを結ぶ直線となるが、アイドリングが停止したまま時間が経過すると、ヒータコア43の温度状態が下がっていくことから、グラフの傾きが緩やかになり、ある時点では、H点とJ点とを結ぶ直線となる。このときに、予測温度Tiに対応するエアミックスドア46の開度であるMIXiが補正後のエアミックスドア46の開度となる。
ステップSF5で得られたエアミックス開度は、続くステップSF4で出力される。出力された開度となるように、図4のステップSA2でエアミックスドア46が制御される。
また、ファンスイッチ72がOFFであるときのように空調装置1が作動していないときには、アイドリング停止許可信号を出力する。
したがって、この実施形態に係る車両の制御装置100によれば、アイドリング停止前の吹出空気の温度が、図8のステップSD3及びステップSD5において予測される。この予測温度Tiは、アイドリングが停止する前で乗員が快適に感じるように設定されている温度である。一方、空調装置1のエバポレータ35及びヒータコア43の温度状態は、アイドリングが停止すると徐々に変化していき、この温度状態がエバセンサ37及びヒータコアセンサ38で検出される。そして、図10のステップSF3及びステップSF5においてアイドリング停止前の吹出空気の予測温度Tiと、アイドリング停止後のエバポレータ35及びヒータコア43の温度状態とに基づいて、エアミックスドア46の開度が補正され、図4のステップSA2においてアイドリング停止中の吹出空気の温度調節が行われるので、乗員に快適な空調が実現される。
さらに、アイドリング停止中には、図9のステップSE3、SE4、SE9、SE11、SE13、SE14、SE16において、エバポレータ35及びヒータコア43の温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度Tiとが比較される。そして、同図のフローチャートに示すように、エバポレータ35及びヒータコア43の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことができる温度状態であれば、アイドリング停止許可としてアイドリングを停止したままにしておくことが可能になる。よって、従来のように動作モードに応じて一律にアイドリングの停止時間を設定するものに比べて、停止時間を長くすることが可能になる。一方、エバポレータ35及びヒータコア43の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことが難しい状態であれば、アイドリング停止を禁止することで、アイドリングを停止させておく時間を短い側に変更して、快適な空調を行うことが可能になる。
よって、本車両の制御装置100によれば、快適な空調を実現できるとともに、エンジンのアイドリングを停止させておく時間を長くして燃料消費量が排気ガスの排出量の低減効果を十分に得ることができる。
また、アイドリング停止前に吹出空気の温度を予測するときに、コンプレッサー36のOFF信号を出力するときの温度Tofを用いたので、吹出空気の温度の予測ロジックをシンプルにすることができる。
また、エアミックスドア46の開度をエバセンサ37及びヒータコアセンサ38の両方の出力値に基づいて行うようにしたので、吹出空気の温度を正確に調整することができ、乗員の快適性をより一層向上させることができる。
また、エアミックス開度補正制御を行う際に、ヒータコア43の温度状態を所定温度に固定するようにしたので、冷房時に、エアミックスドア46の開度補正が不適切になされることはなくなり、快適にできる。
以上説明したように、本発明に係る車両の制御装置は、エンジンにより駆動される補機から供給される熱媒体との熱交換によって車室内への送風空気を加熱又は冷却する熱交換器を有する車両において、車両の停止時にエンジンのアイドリングを自動停止させるようにする場合に有用である。
空調装置の概略構造を説明する図である。 車室前側の斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両の制御装置の構成を示すブロック図である。 エアコン制御ユニットの制御動作を示すフローチャートである。 コンプレッサーのON信号及びOFF信号の出力タイミングを説明する図である。 アイドリング停止判定の手順を示すフローチャートである。 第1アイドリング停止判定の手順を示すフローチャートである。 吹出温度の予測手順を示すフローチャートである。 第2アイドリング停止判定の手順を示すフローチャートである。 エアミックスドア開度補正制御の手順を示すフローチャートである。
1 空調装置
2 エアコン制御ユニット(制御部)
22a 冷却通路
22b 加熱通路
44 エアミックス空間
46 エアミックスドア(温度調節ドア)
35 エバポレータ(冷却用熱交換器)
36 コンプレッサー(補機)
37 エバセンサ(冷却側温度検出部)
38 ヒータコアセンサ(加熱側温度検出部)
43 ヒータコア(加熱用熱交換器)
47 ベント通路
56 ベントドア
100 車両の制御装置

Claims (2)

  1. 車両のエンジンによって駆動される補機により供給される熱媒体と車室への送風空気とを熱交換させる熱交換器を有する空調装置を備え、車両の停止時に上記エンジンのアイドリングを停止させるように構成された車両の制御装置において、
    記空調装置から吹き出す吹出空気の温度を予測する制御部を備え、
    上記空調装置は、冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機及び冷却用熱交換器としての冷媒蒸発器と、加熱用熱交換器と、上記冷媒蒸発器の温度状態を検出する冷却側温度検出部と、上記加熱用熱交換器の温度状態を検出する加熱側温度検出部と、上記冷媒蒸発器が配置されて空調用空気が流通する冷却通路と、上記加熱用熱交換器が配置されて空調用空気が流通する加熱通路と、該冷却通路及び加熱通路の下流端が連通するエアミックス空間と、温度調節ドアとを備え、
    上記温度調節ドアは、上記冷却側及び加熱側温度検出部で検出された上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態に基づいて上記制御部により制御されて、上記加熱通路の開閉度合いを変更するように構成され、
    上記冷媒圧縮機は、上記冷却側温度検出部で検出される上記冷媒蒸発器の温度状態が該冷媒圧縮機を停止させる所定の停止温度以下になると停止し、該停止温度よりも高く設定された作動開始温度以上になると作動するように構成され、
    上記制御部は、上記冷媒圧縮機が作動している空調モードでエンジンのアイドリングが停止した場合には、上記冷媒圧縮機を停止させる上記停止温度をTof、上記加熱側温度検出部で検出された温度をTh1、エンジンのアイドリング停止直前における上記温度調節ドアによる上記加熱通路の開度を百分率で表した値をMIXacとしたときに、エンジンのアイドリング停止直前における吹出空気の予測温度を、Tof+(Th1−Tof)/100×MIXacの算出式で算出する一方、
    上記冷媒圧縮機が停止している空調モードでエンジンのアイドリングが停止した場合には、上記冷却側温度検出部で検出された温度をTmとしたときに、エンジンのアイドリング停止直前における吹出空気の予測温度を、Tm+(Th1−Tm)/100×MIXacの算出式で算出し、
    エンジンのアイドリング停止中に、上記冷却側温度検出部及び上記加熱側温度検出部で検出された上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態と、アイドリング停止前における上記吹出空気の予測温度とに基づいて、吹出空気の温度調節を行うとともに、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態と、アイドリング停止前における吹出空気の予測温度とを比較して、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことができる温度状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を長くする一方、上記冷媒蒸発器及び上記加熱用熱交換器の温度状態が吹出空気の温度調節を行うことが難しい状態であれば、アイドリングを停止させておく時間を短くすることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項に記載の車両の制御装置において、
    空調装置は、乗員の上半身に向けて調和空気を供給するベント通路と、該ベント通路を開閉するベントドアとを備え、
    加熱側温度検出部は、加熱用熱交換器の空気流れ下流側に配置され、
    制御部は、上記ベントドアにより上記ベント通路が開かれているときに、上記加熱用熱交換器の温度状態を所定温度に固定して温度調節ドアを制御することを特徴とする車両の制御装置。
JP2008265598A 2008-10-14 2008-10-14 車両の制御装置 Active JP5314378B2 (ja)

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