JP3760368B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーフを開閉可能に構成した車両(いわゆるオープンカー)に搭載される空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平5−38926号公報において、オープンカー用空調装置における空調制御が提案されている。この従来技術では、車室内への吹出空気の目標吹出温度TAOを乗員により設定される設定温度Tset、内気温Tr、外気温Tam、日射量Tsに基づいて算出するに際して、内気温Tr、外気温Tam、日射量Tsの各センサ検出値に対応するゲインをルーフの開閉状態に応じて変更することにより、ルーフの開放状態における無駄な空調作動を排除して省エネ効果の向上を図ることを狙っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オープンカーのルーフが開放状態になると、車室内雰囲気はルーフの開により一挙に外気雰囲気に近似した状況に変化し、内気センサ付近の車室内温度(内気温Tr)が外気温Tamとほぼ同じ値に急変する。上記従来技術では、ルーフの開放状態(全開や半開放状態)を検出すると、内気センサ検出値に対応する内気ゲインをルーフの閉時に比較して小さい値に変更する旨記載されているが、この変更後の内気ゲインの値は予め設定された所定値であって、季節の変化による外気温の広範な変化にかかわらず、常に一定の値(固定値)である。
【0004】
その結果、上記変更後の内気ゲインの値が外気温の変化に対して不適切な値となる場合が生じ、この場合には、ルーフの開閉の前後で目標吹出温度TAOの急変動が生じて、車室内の空調状態、すなわち、吹出温度、吹出風量等が急変動し、乗員の空調フィーリングを悪化させる。
【0005】
本発明は上記点に鑑みて、ルーフを開閉可能に構成した車両に搭載される空調装置において、ルーフを開放状態としたオープン走行時における空調フィーリングの悪化を抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項に記載の発明では、ルーフ(40)を開閉可能に構成した車両に搭載される車両用空調装置において、少なくとも車室内温度を検出し、車室内温度に基づいて車室内の空調状態を制御するようになっており、ルーフ(40)の開放直後は空調状態の制御に用いる車室内温度をルーフ(40)の開放状態直前の車室内温度とし、ルーフ(40)の開放後、設定時間(t0)をかけて空調状態の制御に用いる車室内温度を、実際の車室内温度に基づいて算出される補正車室内温度に向けて徐々に変化させることを特徴とする。
【0009】
これにより、ルーフ(40)の開放時には、空調状態の制御に用いる車室内温度を、ルーフ(40)の開放状態直前の車室内温度から実際の車室内温度に基づいて算出される補正車室内温度に向けて徐々に変化させるから、ルーフの開閉の前後で空調制御用の車室内温度の急変を防止できる。そのため、車室内空調状態の急変動を防止して、オープン走行時における空調フィーリングの悪化を抑制できる。
【0010】
請求項に記載の発明のように、ルーフ(40)の開度が増加するにつれて設定時間(t0)を長くすれば、ルーフ(40)の開度の大小に応じて補正車室内温度の算出値を変化させ、ルーフ(40)の開度を考慮したきめ細かい空調制御を実現できる。
【0011】
請求項に記載の発明のように、車室内へ吹き出される空気と熱交換する熱交換手段として、車両エンジンからの温水を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換手段(13)を備え、温水の温度が上昇するにつれて設定時間(t0)を短くすることを特徴とする。
【0012】
これにより、後述の図9に例示するように温水温度が高くて暖房能力が大きいときに過剰暖房感によるフィーリングの悪化を防止できる。
【0013】
なお、請求項1〜記載の発明は、請求項に記載のように、少なくとも車室内温度および乗員により設定される設定温度に基づいて車室内へ吹き出される空気の目標吹出温度を算出し、この目標吹出温度に基づいて空調状態を制御するようにしてもよい。
【0014】
請求項に記載の発明では、ルーフ(40)を開閉可能に構成した車両に搭載される車両用空調装置において、少なくとも車室内温度、および乗員により設定される車室内の設定温度に基づいて車室内へ吹き出される空気の目標吹出温度を算出し、目標吹出温度に基づいて車室内の空調状態を制御するようになっており、更に、ルーフ(40)の開放状態を判定したときは、ルーフ(40)の開放状態直前の設定温度よりも外気温に接近する補正設定温度を算出し、この補正設定温度を用いて目標吹出温度を算出することを特徴とする。
【0015】
これにより、ルーフ(40)の開放後はルーフ(40)の開放前の設定温度よりも外気温に接近した補正設定温度に基づいて目標吹出温度を算出することができる。そのため、ルーフ(40)の開閉の前後で車室内温度が急変しても、この車室内温度の急変を外気温に接近した補正設定温度により相殺して目標吹出温度の大幅変動を防止できるので、オープン走行時における空調フィーリングの悪化を抑制できる。
【0016】
請求項に記載の発明のように、補正設定温度は具体的には外気温と車室内の快適基準温度とに基づいて算出することが好ましい。ここで、車室内の快適基準温度は予め設定した固定値(例えば、25℃)でよいが、ルーフ(40)の開放直前の設定温度を快適基準温度として用いてもよい。
【0017】
これによると、外気温と車室内の快適基準温度との偏差に応じて補正設定温度を算出することができる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態による車両用空調装置の全体構成の概要図であり、車両用空調装置の室内ユニット部は、大別して送風ユニット1と、空調ユニット2とにより構成される。
【0020】
送風ユニット1は内外気切替箱3と送風機4とから構成され、内外気切替箱3内の内外気切替ドア5により外気導入口6と内気導入口7を開閉する。これにより、内外気切替箱3内に外気(車室外空気)または内気(車室内空気)が切替導入される。内外気切替ドア5はサーボモータからなる電気駆動装置8により駆動される。送風機4には遠心式送風ファン9と駆動用モータ10が備えられている。
【0021】
空調ユニット2には空気通路を形成する空調ケース2aが備えられ、この空調ケース2aの上流側に冷凍サイクルの蒸発器(冷房用熱交換手段)11が配置され、この蒸発器11の下流側にはエアミックスドア12が配置されている。このエアミックスドア12の下流側には車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式ヒータコア(暖房用熱交換手段)13が設置されている。この温水式ヒータコア13の側方(上方部)には、温水式ヒータコア13をバイパスして空気を流すバイパス通路14が形成されている。
【0022】
エアミックスドア12は回動可能な板状ドアであり、サーボモータからなる電気駆動装置15により駆動される。エアミックスドア12は、温水式ヒータコア13を通過する温風とバイパス通路14を通過する冷風との風量割合を調節するものであって、この冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する。従って、本例においては、エアミックスドア12により車室内への吹出空気の温度調節手段が構成される。
【0023】
温水式ヒータコア13の下流側には下側から上方へ延びる温風通路16が形成され、この温風通路16からの温風とバイパス通路14からの冷風が空気混合部17で混合して、所望温度の空気を作り出すことができる。
【0024】
さらに、空調ケース2a内で、空気混合部17の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すなわち、空調ケース2aの上面部にはデフロスタ開口部18が形成され、このデフロスタ開口部18は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空気を吹き出すものである。デフロスタ開口部18は、回動自在な板状のデフロスタドア19により開閉される。
【0025】
また、空調ケース2aの上面部で、デフロスタ開口部18より車両後方側の部位にフェイス開口部20が形成され、このフェイス開口部20は図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すものである。フェイス開口部20は回動自在な板状のフェイスドア21により開閉される。
【0026】
また、空調ケース2aにおいて、フェイス開口部20の下側部位にフット開口部22が形成され、このフット開口部22から車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出す。フット開口部22は回動自在な板状のフットドア23により開閉される。
【0027】
上記した吹出モードドア19、21、23は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリンク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置24により駆動される。
【0028】
次に、本実施形態における電気制御部の概要を説明すると、空調用電子制御装置25はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるものである。蒸発器11の温度センサとしてサーミスタからなる温度センサ26を有している。この温度センサ26は空調ケース2a内で蒸発器11の空気吹出直後の部位に配置され、蒸発器吹出温度Teを検出する。
【0029】
空調用電子制御装置25には、上記の温度センサ26の他に、空調制御のために、内気温Tr、外気温Tam、日射量Ts、温水温度Tw等を検出する周知のセンサ27〜30から検出信号が入力される。なお、内気温Trを検出する内気センサ27は、例えば、車室内計器盤の左右方向中央部の下側寄りの部位(センタクラスタ付近)に配置され、車室内の代表的温度を内気温Trとして検出する。
【0030】
また、車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル31には乗員により手動操作される操作スイッチ32〜36が備えられ、この操作スイッチ32〜36の操作信号も空調用電子制御装置25に入力される。
【0031】
この操作スイッチとして、具体的には、温度設定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ32、風量切替信号を発生する風量スイッチ33、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ34、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ35、冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)の運転を断続するエアコンスイッチ36等が設けられている。
【0032】
さらに、空調用電子制御装置25にはルーフスイッチ38の検出信号が入力される。ここで、図2に示す車両39はルーフ40を開閉可能に構成した車両、いわゆるオープンカーであって、図2(a)はルーフ40の閉(全閉)状態を示し、図2(b)はルーフ40が車両後部の収納スペース内に収納された開(全開)状態を示す。ルーフ40は図2(a)の全閉位置と図2(b)の全開位置との中間に位置する半開放状態も選択できる。
【0033】
ルーフスイッチ38はこのようなルーフ40の開閉に応じた開閉動作を行うもので、本例ではルーフ40の閉状態ではルーフスイッチ38が開(OFF)状態となり、ルーフ40が所定開度以上開くと、ルーフスイッチ38が閉(ON)状態となるようにしてある。
【0034】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図3のフローチャートは空調用電子制御装置25のマイクロコンピュータにより実行される制御処理の概要を示し、図3の制御ルーチンは、図示しない車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされて制御装置25に電源が供給されるとスタートする。
【0035】
先ず、ステップS1ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS2で空調制御パネル31の操作スイッチ32〜36の操作信号を読み込む。次のステップS3で車両環境状態の信号、すなわち、センサ26〜30からの検出信号、およびルーフスイッチ38の検出信号等を読み込む。
【0036】
続いて、ステップS4にて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは車室内を温度設定スイッチ32の設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度であり、下記数式1に基づいて算出される。
【0037】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
但し、Tr:内気センサ27により検出される内気温
Tam:外気センサ28により検出される外気温
Ts:日射センサ29により検出される日射量
Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C:補正用の定数
次に、ステップS5にて送風機4により送風される空気の目標送風量、具体的には送風機駆動用モータ10の印加電圧であるブロワ電圧レベルを上記TAOに基づいて決定する。このブロワ電圧レベルは、図4のように、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)でブロワ電圧レベルを増大させて最大風量(Hi)とし、そして、上記TAOの中間温度域でブロワ電圧レベルを減少させて最小風量(Lo)とする。
【0038】
ここで、ブロワ電圧レベルは最大風量(HI)と最小風量(LO)との間で風量を多段階に制御するために、TAOに応じて多段階(例えば、31段階)に変化するようになっている。なお、図4の例では、上記TAOの高温側(最大暖房側)における最大風量(Hi)を低温側(最大冷房側)における最大風量(Hi)より若干小さくしている。
【0039】
次に、ステップS6にて内外気モードを決定する。この内外気モードは例えば設定温度Tsetに対して内気温Trが所定温度以上、大幅に高いとき(冷房高負荷時)に内気モードとし、その他の時は外気モードとする。あるいは、上記TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定してもよい。
【0040】
次に、ステップS7にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定される。
【0041】
次に、ステップS8にて、エアミックスドア12の目標開度SWを上記TAO、蒸発器吹出温度Te、及び温水温度Twに基づいて次の数式2により算出する。
【0042】
【数2】
SW=〔(TAO−Te)/(Tw−Te)〕×100(%)
ここで、エアミックスドア12の目標開度SWは、エアミックスドア12の最大冷房位置(図1の実線位置)を0%とし、エアミックスドア12の最大暖房位置(図1の一点鎖線位置)を100%とする百分率で表される。
【0043】
次に、ステップS9に進み、温度センサ26により検出される実際の蒸発器吹出温度Teと、上記TAO等に基づいて決定される目標蒸発器温度TEOとを比較して図示しない空調用圧縮機の電磁クラッチへの印加電圧を決定し、圧縮機作動の断続(ON−OFF)を決定する。
【0044】
次に、ステップS10に進み、上記ステップS5〜S9で決定された制御状態が得られるように、各種アクチュエータ部(8、10、15、24等)に制御信号が出力される。次のステップS11で制御周期τの間待機し、制御周期τの経過を判定すると、ステップS2に戻る。
【0045】
図5はステップS4によるTAO算出方法の具体例を示すもので、まず、ステップS41において、車両のルーフ40が開放状態であるか否かをルーフスイッチ38の信号に基づいて判定する。車両のルーフ40が開放状態であるときは次のステップS42で前記数式1における内気温Tr として、ルーフ40の開放状態直前の内気センサ27の検出値Tr0を用いてTAOを算出する。
【0046】
すなわち、ルーフ開放時におけるTAOの算出にあたっては、内気温Trをルーフ開放状態直前の内気センサ検出値Tr0に保持してTAOを算出する。従って、ルーフ開放に伴って内気センサ27周辺が一挙に外気雰囲気に急変して、内気センサ27の検出値が急変動しても、ルーフ開放の前後でTAO算出値が急変動せず、概略一定に維持される。
【0047】
その結果、ルーフ開放の前後でTAOの変動による吹出空気温度や吹出風量の大幅変動が起きることを防止できる。
【0048】
なお、ルーフ開放後も実際の内気センサ27の検出値(生値)をそのまま前記数式1に適用してTAOを算出する場合には、次のような挙動が生じて空調フィーリングを悪化させる。例えば、夏期の高外気温時にルーフ40を開放すると、内気センサ27の周囲の雰囲気温度が一挙に外気温近傍の温度まで急上昇し、内気センサ27の検出値が急上昇する。これにより、TAOが急激に低下して吹出温度を低下させるとともに吹出風量を増加させる。
【0049】
すると、ルーフ開放時でも、低温大風量の吹出空気の影響により内気センサ27の検出値が低下するので、TAOが上昇して吹出温度を上昇させるとともに吹出風量を減少させる。このように、ルーフ開放に伴って内気センサ27の検出値の急変化→TAOの急変化→空調状態(吹出温度、吹出風量)の急変化→内気センサ27の検出値の急変化という悪循環(ハンチング)が生じて空調フィーリングを悪化させる。
【0050】
しかし、第1実施形態によると、内気温Trをルーフ開放状態直前の内気センサ検出値Tr0に保持してTAOを算出することにより、ルーフ開放時における空調状態(吹出温度、吹出風量)の急変化を防止できる。
【0051】
ステップS41において車両のルーフ40が開放状態でないと判定されたときは、ステップS43に進み、前記数式1における内気温Tr として実際の内気センサ27の検出値(生値)を適用し、このセンサ検出値(生値)に基づいてTAOを算出することにより、通常通りの空調制御を行う。
【0052】
なお、ステップS41で判定するルーフ40の開放状態は、ルーフ40の全開状態だけに限定されるものではなく、所定開度(例えば、開度50%)以上の部分的な開放状態をルーフ開放状態として判定するようにしてもよい。
【0053】
(第2実施形態)
上記の第1実施形態では、ルーフ40の開放時にルーフ開放状態直前の内気センサ検出値Tr0を保持してTAOを算出する場合について説明したが、第2実施形態はルーフ40の開放時に、ルーフ開放状態直前の内気センサ検出値Troと実際の内気センサ27の検出値(生値)Trnとに基づいて算出される補正内気温Trxに基づいてTAOを算出するものである。
【0054】
図6は第2実施形態による制御(TAO算出方法)を示すもので、ルーフ40の開放時にはステップS44で補正内気温Trxを下記数式3により算出し、次のステップS45でこの補正内気温Trxを用いてTAOを算出する。
【0055】
【数3】
Trx=(t/t0)×Trn+{(t0−t)/t0}×Tr0
ここで、t:ルーフ40の開放後の経過時間
t0:予め定めた設定時間
Trn:実際の内気センサ検出値
Tr0:ルーフ開放状態直前の内気センサ検出値
なお、設定時間t0は、ルーフ開放時にTAOの算出に用いる内気温Trを、TAOの急変化を起こすことなく、Tr0からTrnへスムースに移行させるに必要な時間で、例えば、15分〜20分程度である。
【0056】
上記数式3によると、ルーフ開放直後(t=0)では、Trx=Tr0であり、そして、時間tの経過とともにTrxは徐々に実際の内気センサ検出値(生値)Trnに接近し、経過時間tが設定時間t0に到達すると、Trx=Trnとなる。
【0057】
このように第2実施形態においても、ルーフ開放直後では補正内気温Trxがルーフ開放状態直前の内気センサ検出値Tr0となり、その後設定時間t0をかけて補正内気温Trxが実際の内気センサ検出値Trnに徐々に接近していくから、ルーフ開放時のTAOがルーフ開放前に比較して急変化することがない。従って、ルーフ開放時にTAOの急変化による空調状態(吹出温度、吹出風量)の急変化が生じることを防止して、ルーフ開放時における空調フィーリングの悪化を抑制できる。
【0058】
(第3実施形態)
上記の第2実施形態では、数式3による補正内気温Trxの算出にあたって、設定時間t0を予め定めた固定値としているが、第3実施形態では設定時間t0を図7のマップに示すようにルーフ40の開度LNに応じて可変する。
【0059】
従って、第3実施形態ではルーフスイッチ38の代わりに、車両のルーフ40の開度LNを連続的に検出できる開度センサを用い、この開度センサの検出開度に基づいて図7のマップのようにルーフ40の開度LNの増加につれて設定時間t0を長くする。具体的には、ルーフ40の開度LN=50%のとき設定時間t0=15分とし、ルーフ40の開度LN=100%になると、設定時間t0=20分としている。
【0060】
ルーフ40の開度LNが大きい程、内気センサ27周辺の雰囲気温度がより一層外気温に接近する傾向にあるので、ルーフ40の開度LNが大きい程、ルーフ40の開閉前後における内気センサ27の検出値の変化幅が拡大する。
【0061】
そこで、第3実施形態では上記点を考慮して、ルーフ40の開度LNが増加するにつれて設定時間t0を長くしている。これにより、ルーフ開度LNに応じた適切な設定時間t0により、補正内気温Trxをルーフ開放直前の内気センサ検出値Tr0から実際の内気センサ検出値(生値)Trnに向けて徐々に変化させることができる。
【0062】
(第4実施形態)
上記の第3実施形態では、補正内気温Trxの算出にあたって、設定時間t0をルーフ40の開度LNに応じて可変しているが、第4実施形態ではこの設定時間t0を図8に示すように温水式ヒータコア13の温水温度Twに応じて可変している。
【0063】
より具体的に説明すると、Tw=10℃のとき設定時間t0を20分とし、温水温度Twが上昇するにつれて設定時間t0を短くし、そして、Tw=80℃のとき設定時間t0を15分としている。このように温水温度Twが上昇するにつれて設定時間t0を短くする理由を以下説明する。
【0064】
冬期の低外気温時において、車両エンジンの始動直後のように温水式ヒータコア13の温水温度Twが低いときはヒータコア13の吹出空気温度が低くなり、暖房能力が必然的に低下するので、車室内への冷風の吹出を防止するために、車両用空調装置では温水温度Twの上昇に応じて徐々に車室内への吹出風量を増加させる制御(ウォームアップ制御)を実施している。
【0065】
第3実施形態はこのような低外気温時でのウォームアップ制御において効果を発揮するもので、第3実施形態では、補正内気温Trxを次の数式4により算出する。
【0066】
【数4】
Trx=(t/t0)×{Trc+(Trn−Trc)/2}+{(t0−t)/t0}×Tr0
ここで、t:ルーフ40の開放後の経過時間
t0:予め定めた設定時間
Trn:実際の内気センサ検出値
Tr0:ルーフ開放状態直前の内気センサ検出値
Trc:予め定めた車室内の快適基準温度(例えば25℃)
なお、前述の数式3によると、ルーフ40の開放後、設定時間t0が経過すると、補正内気温Trxが実際の内気センサ検出値(ほぼ外気温に近い温度)Trnに到達するので、冬期の低外気温時には補正内気温Trxが最終的に例えば、5℃といった低温に到達することになる。しかし、TAOの算出に用いる内気温Trとしてこのような低温を用いると、TAOが過剰に高温側となり、空調制御が温感的に不適切となる。
【0067】
そこで、第3実施形態では、上記数式4に示すように補正内気温Trxの算出に際して、設定時間t0の経過後に補正内気温TrxがTrc+(Trn−Trc)/2の最終値に到達するように変更している。具体例を述べると、Trc=25℃、Trn=5℃のときは、設定時間t0の経過後にTrxが15℃に到達する。
【0068】
図9は外気温Tam=5℃という低温時において、ルーフ40を開放状態のまま放置した後に、車両エンジンを始動し、空調装置を始動した場合における補正内気温Trx、目標吹出温度TAO、およびブロワ電圧(車室内への吹出風量)の変化を示す。なお、図9下段の吹出風量において、1点鎖線は温水温度Twの低温時(例えば、Tw=10℃)におけるウォームアップ制御の風量変化を示し、一方、実線は車両エンジンを短時間停止後に再始動する場合のように、温水式ヒータコア13の温水温度Twが空調始動時から既に高いとき(例えば、Tw=80℃)における風量変化を示す。
【0069】
ここで、もし、数式4において、温水温度Twの高低にかかわらず、設定時間t0として一定値(例えば、20分)を用いると、補正内気温Trxが最終補正温度(上記例であると15℃)に到達する時間が温水温度Twの高低にかかわらず、一定となる。すなわち、図9上段の実線は、設定時間t0=20分の場合の補正内気温Trxの変化であり、空調装置の始動後、時刻t5においてTrxが最終補正温度に到達する。
【0070】
この補正内気温Trxの変化(上昇)に伴って、目標吹出温度TAOが図9中段に示す示すように変化(低下)する。ここで、図9中段に示す所定温度a(図4の所定温度aと同じ)よりTAOが高いときはブロワ電圧(吹出風量)が図9下段に示すように最高値(Hi)となる。
【0071】
従って、設定時間t0=20分の場合は吹出風量=Hiの状態が時刻t1〜t4の間継続される。その際、Tw=80℃の場合は高温の温風が長い時間継続して乗員足元に吹き出すので、暖房感が過剰となり、フィーリングを悪化させる。
【0072】
これに対し、Tw=80℃のとき、設定時間t0=15分に短縮すると、空調装置の始動後、時刻t3においてTrxが最終補正温度に到達するようになり、これに伴って、TAOが時刻t2において所定温度aより低下する。このため、時刻t2からブロワ電圧(吹出風量)が最高値(Hi)より低下し始める。従って、Tw=80℃のとき、すなわち、車室内への吹出温風の温度が高く暖房能力が大きい場合は吹出風量=Hiの状態が時刻t1〜t2の間に短縮される。その結果、過剰暖房感によるフィーリングの悪化を回避できる。
【0073】
(第5実施形態)
上記した第1〜第4実施形態はすべてルーフ開放時における内気温(内気センサ27の検出値)の補正制御によりルーフ開放時における空調フィーリングの悪化を抑制しているが、第6実施形態は設定温度Tsetの補正制御によりルーフ開放時における空調フィーリングの悪化を抑制するもので、これは以下の考え方に基づくものである。
【0074】
すなわち、車室内温度の設定温度Tsetは、通常、乗員により25°C付近の温度に設定されているが、乗員がルーフ40を開くということは、乗員の意志として外気の状態が自己のフィーリングに合っていると判断していると考えることができる。
【0075】
そこで、第5実施形態はルーフ開放時に設定温度Tsetを外気温に近づける方向に補正するものである。図10は第5実施形態の制御例を示すもので、ステップS41でルーフ40の開放を判定したときはステップS46に進み、補正設定温度Tsetxを外気温Tamの関数として算出する。具体的には、ルーフ開放時における補正設定温度Tsetxを下記数式5により算出する。
【0076】
【数5】
Tsetx=Trc+α×(Tam−Trc)
0.00mm 22.20mm;text-indent:-4.44mm">ここで、Trc:予め定めた車室内の快適基準温度(例えば25℃)
α:予め設定してある係数(但し0<α<1)
上記数式5において、α=0.5、Trc=25℃である場合に、例えば、Tam=32℃(夏期の高外気温時)であれば、Tsetx=28.5℃となる。逆に、Tam=15℃(春秋の中間季節)であれば、Tsetx=20℃となる。このように、ルーフ開放に伴ってステップS46では、車室内の快適基準温度Trcを外気温に接近させる補正設定温度Tsetxを算出する。
【0077】
ここで、ルーフ開放前において設定温度Tsetは乗員により通常25℃近傍の値(すなわち、Trc近傍の値)に設定されているので、ステップS46では、ルーフ開放前の設定温度Tsetよりも外気温に接近する補正設定温度Tsetxを算出することになる。
【0078】
次のステップS47では設定温度Tsetとしてこの補正設定温度Tsetxを用いてTAOを算出する。ここで、内気温Trは、内気センサ27により検出される実際の検出値(生値)を用いるので、ルーフ開放に伴って内気センサ27の検出値(生値)Trは急速に外気温Tamに向かって変化する。しかし、設定温度としてルーフ開放とともに外気温に近づける方向に補正した補正設定温度Tsetxを用いるとともに、内気ゲインKrに比して設定温ゲインKsetは通常2倍程度に大きいので、内気センサ27の検出値(生値)Trの変化を設定温度の補正により相殺することができる。これにより、ルーフ40の開放前後でTAOが急変化することを防止して、空調フィーリングの悪化を抑制することができる。
【0079】
なお、第5実施形態の数式5において、車室内の快適基準温度Trcとして予め設定した固定値(例えば、25℃)を用いているが、この快適基準温度Trcとしてルーフ40の開放直前の設定温度Tsetを用いてもよい。同様に、第4実施形態の数式4においても快適基準温度Trcとしてルーフ40の開放直前の設定温度Tsetを用いてもよい。
【0080】
(他の実施形態)
▲1▼前述した図2の図示例では、ルーフ40を車体に対して移動可能に装着して、ルーフ40を開閉可能とした車両について説明したが、ルーフ40を車体天井部に対して脱着可能に装着する車両に本発明を適用できることはもちろんであり、この場合はルーフ40を車体天井部に取り付けた状態をルーフ40の閉塞状態とし、ルーフ40を車体天井部から取り外した状態をルーフ40の開放状態として判定すればよい。
【0081】
▲2▼第3実施形態では、ルーフ40の開度LNが増加するにつれて設定時間t0を長くしているが、ルーフ40の開度LNの代わりに車速を検出して、車速が大きいほど設定時間t0を長くしてもよい。また、ルーフ40の開度LNと車速の両者の増加に応じて設定時間t0を長くするようにしてもよい。
【0082】
▲3▼上記ルーフ40の開度LNと車速のいずれか一方又は両方と、第3実施形態による温水温度Twとを組み合わせて設定時間t0を決定するようにしてもよい。
【0083】
▲4▼内気センサ27の検出値Trとしてセンサ生値をそのまま用いる場合だけを説明したが、必要に応じてセンサ生値の変化を緩和する緩和処理(時定数処理のような徐変処理)をし、この緩和処理をした値を内気センサ27の検出値Trとして用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】第1実施形態を適用するオープンカーの説明図である。
【図3】第1実施形態の全体制御を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態におけるブロワ電圧レベルの制御特性図である。
【図5】第1実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図7】第3実施形態による補正内気温算出のための設定時間の特性図である。
【図8】第4実施形態による補正内気温算出のための設定時間の特性図である。
【図9】第4実施形態による作用の説明図である。
【図10】第5実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4…送風機(送風手段)、11…蒸発器(熱交換手段)、
13…ヒータコア(熱交換手段)、40…ルーフ。

Claims (6)

  1. ルーフ(40)を開閉可能に構成した車両に搭載される車両用空調装置において、
    少なくとも車室内温度を検出し、前記車室内温度に基づいて車室内の空調状態を制御するようになっており、
    前記ルーフ(40)の開放直後は前記空調状態の制御に用いる前記車室内温度を前記ルーフ(40)の開放状態直前の車室内温度とし、
    前記ルーフ(40)の開放後、設定時間(t0)をかけて前記空調状態の制御に用いる前記車室内温度を、実際の車室内温度に基づいて算出される補正車室内温度に向けて徐々に変化させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ルーフ(40)の開度が増加するにつれて前記設定時間(t0)を長くすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車室内へ吹き出される空気と熱交換する熱交換手段として、車両エンジンからの温水を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換手段(13)を備え、
    前記温水の温度が上昇するにつれて前記設定時間(t0)を短くすることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  4. 少なくとも前記車室内温度および乗員により設定される設定温度に基づいて車室内へ吹き出される空気の目標吹出温度を算出し、
    前記目標吹出温度に基づいて前記空調状態を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいづれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. ルーフ(40)を開閉可能に構成した車両に搭載される車両用空調装置において、
    少なくとも車室内温度、および乗員により設定される車室内の設定温度に基づいて車室内へ吹き出される空気の目標吹出温度を算出し、
    前記目標吹出温度に基づいて車室内の空調状態を制御するようになっており、
    更に、前記ルーフ(40)の開放状態を判定したときは、前記ルーフ(40)の開放状態直前の設定温度よりも外気温に接近する補正設定温度を算出し、前記設定温度として前記補正設定温度を用いて前記目標吹出温度を算出することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記補正設定温度を前記外気温と車室内の快適基準温度とに基づいて算出することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
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