JP3778052B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内に吹き出す空調風の風量や温度等の空調能力を自動制御可能な車両用空調装置に関し、特に車両のウインドウを防曇する防曇制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用空調装置は、吹き出す空調風の風量や温度等を制御することにより車室内を快適な環境にすると共に、ウインドウの曇りを防止し、あるいはウインドウの曇りの除去を行って、運転者の視界を確保し、安全で快適な運転を可能にすることを目的とする。
【0003】
ここで、特許登録第2938540号公報の記載においては、ヒート/デフモード時の制御として、吹出温度を下げることによって顔の火照りを避けると共に、全体的な風量を上げることにより前記の吹出温度の低下による車室内の暖房能力の低下を補っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、吹出温度を下げすぎると、ウインドウの防曇能力や車室内の暖房能力を確保するのが難しくなる上、風量を上げることにより騒音が大きくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ウインドウの防曇性能を確保しつつ顔の火照りを抑えることのできる車両用空調装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0007】
請求項1記載の発明では、空調制御手段(10)は防曇制御として、所定条件でウインドウへの空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を増加する第1増加手段(a)と、その第1増加手段(a)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を時間と共に少なくする減少手段(c)とを備えたことを特徴とする。
【0008】
これにより、防曇制御に入った直後は高い曇り晴らし能力を発揮すると共に、時間が経つ毎に増加する顔の火照りは、ウインドウへの吹出風量や吹出温度等を時間が経つ毎に徐々に下げることで回避することができる。
【0009】
請求項2記載の発明では、第1増加手段(a)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を所定条件または所定時間の間維持または増加し続ける第2増加手段(b)を備え、その第2増加手段(b)を第1増加手段(a)と減少手段(c)との間に設けたことを特徴とする。これにより、防曇制御に入った直後は更に高い曇り晴らし能力を発揮することができる。
【0010】
請求項3記載の発明では、防曇制御を実行させる防曇制御選択手段(57)を備えると共に、その防曇制御選択手段(57)を乗員が操作することにより、第1、第2増加手段(a、b)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を減少手段(c)にて時間と共に少なくするか、あるいは略一定に維持するかを選択可能としたことを特徴とする。これにより、快適性も考慮した制御パターンと曇り晴らし能力を優先とする制御パターンとを乗員が選択することができる。
【0011】
請求項4記載の発明では、防曇制御を実行していることを表示する吹出モード表示手段(52)を備えると共に、第1、第2増加手段(a、b)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が減少手段(c)にて時間と共に少なくなり所定値となった時、吹出モード表示手段(52)での表示を解除することを特徴とする。これにより、実際の吹き出し状況と吹出モード表示とを合わせることにより、乗員の違和感を無くすことができる。
【0012】
請求項5記載の発明では、第1、第2増加手段(a、b)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が減少手段(c)にて時間と共に少なくなり所定値となった後、乗員の操作により防曇制御選択手段(57)が選択された時、再度防曇制御を開始すると共に、前回の第1、第2増加手段(a、b)にて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速よりも増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を緩くすることを特徴とする。
【0013】
これにより、再度防曇制御が選択されたことからウインドウが曇り易い環境にあることを判断し、その状況に対応して曇り晴らし能力を前回よりも上げた状態で防曇制御が行なわれる。
【0014】
請求項6記載の発明では、空調制御手段(10)は、ウインドウが曇り難い環境条件の時、第1、第2増加手段(a、b)にて増加する空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を少なくするか、または維持または増加し続ける時間を短くするか、または減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を大きくすることを特徴とする。これにより、ウインドウが曇り難い環境条件の時には曇り晴らし能力を下げた状態で防曇制御が行なわれるため、より顔の火照りを回避できることとなる。
【0015】
請求項7記載の発明では、空調制御手段(10)は、乗員の操作により防曇制御選択手段(57)が選択された時、防曇制御を開始すると共に、自動的に防曇制御を開始する場合と比べ第1、第2増加手段(a、b)にて増加する空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を緩くすることを特徴とする。
【0016】
これにより、乗員の意志により防曇制御が選択された状況に対応して曇り晴らし能力を上げた状態で防曇制御が行なわれる。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づき説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1ないし図5は本発明の第1実施形態を示したもので、図1はオートエアコンシステムの全体構成を示したものである。また、図2はインストルメントパネルを示した図で、図3はエアコン操作パネルを示した図である。
【0019】
本実施形態の車両用空調装置、いわゆるカーエアコンは、走行用に水冷エンジンを搭載する自動車等の車両の、車室内を空調する空調ユニット1における各空調手段(アクチュエータ)を、空調制御手段(以下エアコンECUという)10によって制御するように構成されたオートエアコンシステムである。
【0020】
その空調ユニット1は、車室内の運転席側(運転席後方の後部座席を含む)空調ゾーンと、助手席側(助手席後方の後部座席を含む)空調ゾーンとの温度調節及び吹出口モードの変更等を、互いに独立して行うことが可能なエアコンユニットである。
【0021】
空調ユニット1は、車両の車室内の前方に配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト2の上流側には、内外気切替ドア3及びブロワ4とが設けられている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5等のアクチュエータにより駆動されて内気吸込口6と外気吸込口7との開度(いわゆる吸込口モード)を変更する吸込口切替手段である。
【0022】
ブロワ4は、ブロワ駆動回路8によって制御されるブロワモータ(送風ファン駆動手段)9により回転駆動されて空調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。尚、ブロワ4は、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーン(特に運転席側、助手席側フロントウインドウの内側)に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量または吹出風速を変更する吹出風量可変手段または吹出風速可変手段を構成する。
【0023】
空調ダクト2の中央部には、空調ダクト2を通過する空気を冷却するエバポレータ(冷却用熱交換器)41が設けられている。また、そのエバポレータ41の空気下流側には、第1、第2空気通路11、12を通過する空気をエンジンの冷却水と熱交換して加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)42が設けられている。尚、第1、第2空気通路11、12は、仕切板14により区画されている。また、例えば電力を用いて走行する車両に用いられた車両用空調装置では、エバポレータをペルチェ素子に変更しても良い。
【0024】
そのヒータコア42の空気上流側には、車室内の運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとの温度調節を互いに独立して行うための運転席側、助手席側エアミックス(A/M)ドア15、16が設けられている。そして、運転席側、助手席側A/Mドア15、16は、サーボモータ17、18等のアクチュエータにより駆動されて、後述する運転席側、助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調ゾーン(特に運転席側、助手席側フロントウインドウの内側)に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する運転席側、助手席側吹出温度可変手段を構成する。
【0025】
ここで、本実施形態のエバポレータ41は、冷凍サイクルの一構成部品を成すものである。冷凍サイクルは、車両のエンジンルーム内に搭載された車両走行用のエンジンの出力軸にベルト駆動されて、冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機(コンプレッサ)と、このコンプレッサより吐出された冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器(コンデンサ)と、このコンデンサより流入した液冷媒を気液分離する受液器(レシーバ)と、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁(エキスパンション・バルブ)と、このエキスパンション・バルブより流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータ(冷媒蒸発器)とから構成されている。
【0026】
これらの内コンプレッサは、エアコンECU10により制御される電磁クラッチによって、エンジンからの回転力が断続される。そして、電磁クラッチがONされてコンプレッサが起動することによってエバポレータ41が空調ダクト2内を通過する空気を冷却し除湿することで、車室内温度が下がり、フロントウインドウを含むウインドウの内側が曇り難くなる。
【0027】
本実施形態では、エバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度(TE)と目標エバ後温度(TEO)との比較結果に応じて出力される制御信号に基づき容量可変制御を行う電磁式容量可変制御弁を有する容量可変コンプレッサが用いられている。
【0028】
そして、第1空気通路11の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図1及び図2に示したように、運転席側デフロスタ(DEF)吹出口20、運転席側センタフェイス(FACE)吹出口21、運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口22及び運転席側フット(FOOT)吹出口23が開口している。
【0029】
また、第2空気通路12の空気下流側に連通する各吹出ダクトの空気下流端では、図1及び図2に示したように、助手席側デフロスタ(DEF)吹出口30、助手席側センタフェイス(FACE)吹出口31、助手席側サイドフェイス(FACE)吹出口32及び助手席側フット(FOOT)吹出口33が開口している。
【0030】
尚、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30は、フロントウインドウへ空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口を構成し、運転席側、助手席側サイドFACE吹出口22、32は、サイドウインドウへ空調風(主に温風)を吹き出すための吹出口を構成する。
【0031】
そして、第1、第2空気通路11、12内には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの設定を互いに独立して行う運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36が設けられている。そして、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、34〜36は、サーボモータ28、29、38、39等のアクチュエータにより駆動されて運転席側、助手席側の吹出口モードをそれぞれ切り替えるモード切替ドアである。
【0032】
ここで、運転席側、助手席側の吹出口モードとしては、FACEモード、B/Lモード、FOOTモード、FOOT/DEFモード、DEFモード等がある。尚、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24、34は、運転席側、助手席側DEF吹出口20、30を互いに独立して開閉することが可能な運転席側、助手席側デフロスタドアで、それを駆動するサーボモータ28、38は、窓曇りまたは霜付きの防止、或いは窓曇りまたは霜の除去に効果のある制御を行う防曇手段のアクチュエータを構成する。
【0033】
エアコンECU10は、本発明の空調制御手段に相当するもので、エンジンの始動及び停止を司るイグニッションスイッチが投入(IG・ON)された時に、車両に搭載された車載電源であるバッテリー(図示せず)から直流電源が供給されると演算処理や制御処理を開始するように構成されている。エアコンECU10には、図1及び図2に示したように、インストルメントパネル50に一体的に設置されたエアコン操作パネル51上の各種操作スイッチから各スイッチ信号が入力されるように構成されている。
【0034】
そして、エアコン操作パネル51には、液晶表示装置(LCD:液晶ディスプレイ)52、内外気切替スイッチ53、フロントデフロスタスイッチ(以下DEFスイッチと言う)54、リヤデフロスタ(デフォッガ)スイッチ55、DUALイスッチ56、吹出口モード(MODE)切替スイッチ57、ブロワ風量切替スイッチ58、A/Cスイッチ59、AUTOスイッチ60、OFFスイッチ61、運転席(DRIVER)側温度設定スイッチ62、助手席(PASSENGER)側温度設定スイッチ63及び低燃費向上スイッチ64等が設置されている。
【0035】
上記の内のDUALイスッチ56は、運転席側空調ゾーン内の温度調節と助手席側空調ゾーン内の温度調節とを互いに独立して行う左右独立温度コントロールを指令する左右独立制御指令手段である。また、DEFスイッチ54は、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令する空調スイッチに相当するもので、吹出口モード(MODE)をDEFモードに固定(設定)するように要求するDEFモード要求手段である。
【0036】
MODE切替スイッチ57は、本発明の防曇制御選択手段に相当するもので、フロントウインドウの防曇の能力を上げるか否かを指令する空調スイッチに相当し、ユーザーのマニュアル操作に応じて、吹出口モード(MODE)を、FACEモードまたはB/LモードまたはF/DモードまたはFOOTモードのいずれかに固定(設定)するように要求するF/Dモード要求手段である。
【0037】
液晶ディスプレイ52には、運転席側、助手席側空調ゾーンの設定温度を視覚表示する設定温度表示部、吹出口モードを視覚表示する吹出口モード表示部(吹出モード表示手段)、及びブロワ風量を視覚表示する風量表示部等が設けられている。尚、液晶ディスプレイ52に外気温表示部、吸込口モード表示部、時刻表示部、を設けても良い。また、エアコン操作パネル51上の各種の操作スイッチは、液晶ディスプレイ52に設けられていても良い。
【0038】
A/Cスイッチ59は、冷凍サイクルのコンプレッサの起動または停止を指令する空調操作スイッチである。一般に、A/Cスイッチ59は、コンプレッサをOFFしてエンジンの回転負荷を減らすことで燃費効率を高めるために設けられている。
【0039】
運転席側温度設定スイッチ62は、運転席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッチ62aとダウンスイッチ62bよりなる。また、助手側温度設定スイッチ63は、助手席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッチ63aとダウンスイッチ63bよりなる。
【0040】
更に、低燃費向上スイッチ64は、冷凍サイクルのコンプレッサの稼働率を下げて、低燃費及び省動力を考慮した経済的な空調制御を行うか否かを指令するエコノミー(ECON)スイッチである。
【0041】
また、エアコンECU10の内部には、演算処理や制御処理を行う中央演算装置(CPU)、メモリ(ROMまたはEEOROM、RAM)、及びI/Oポート(入力/出力回路)等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられ、各種センサーからのセンサ信号がI/OポートまたはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
【0042】
即ち、エアコンECU10には、車室内温度(内気温)を検出する内気温検出手段としての内気温センサ71、車室外温度(外気温)を検出する外気温検出手段としての外気温センサ72、及び日射検出手段としての日射センサ73が接続されている。
【0043】
また、エバポレータ41を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度という)を検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ74、車両のエンジン冷却水温を検出する冷却水温検出手段としての冷却水温センサ75、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ76、及び冷凍サイクルの高圧側のレシーバとエキスパンション・バルブとの間に取り付けられ、高圧側圧力を検出する冷媒圧力センサ77等が接続されている。
【0044】
ここで、湿度センサ76は、内気温センサ71と共に、運転席近傍のインストルメントパネル50の前面に形成された凹所内に収容されている。尚、凹所は通気口が形成された蓋体50aによって塞がれている。
【0045】
これらのうち内気温センサ71、外気温センサ72、エバ後温度センサ74、及び冷却水温センサ75は、例えばサーミスタ等の感温素子が使用されている。また、日射センサ73は、運転席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Dr)を検知する運転席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオード)と、助手席側空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS(Pa)を検知する助手席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオード)とを有している。
【0046】
次に、エアコンECU10による制御方法を図4に基づいて説明する。ここで図4は、エアコンECU10の制御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0047】
まず、イグニッションスイッチがONされてエアコンECU10に直流電源が供給されると、予めROMに記憶されている制御プログラム(図4のルーチン)の実行が開始される。この時に、エアコンECU10内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリ(RAM)の記憶内容等の初期化を行う(ステップS1)。
【0048】
次に、各種データをデータ処理用メモリ(RAM)に読み込む。即ち、エアコン操作パネル51上の各種操作スイッチからのスイッチ信号や各種センサからのセンサ信号を入力する(ステップS2)。
【0049】
特に、内気温センサ71の検出値である車室内温度に対応した出力信号TR、外気温センサ72の検出値である外気温に対応した出力信号TAM、日射センサ73の検出値である日射量に対応した出力信号TS(Dr)、TS(Pa)、エバ後センサ74の検出値であるエバ後温度に対応した出力信号TE、冷却水温センサ75の検出値である冷却水温に対応した出力信号TWを入力する。
【0050】
次に、上記のような記憶データ及び記憶している演算式に基づいて、運転席側の目標吹出温度TAO(Dr)、及び助手席側の目標吹出温度TAO(Pa)を演算する(ステップS3)。次に、上記のステップS3で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいてブロワ風量{ブロワモータ9に印加するブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)}を演算する(ステップS4)。
【0051】
実際には、上記のブロワ制御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合したブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を予め定めた特性パターンに基づいて求めると共に、それらのブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を平均化処理することにより得ている。
【0052】
次に、上記のような記憶データ及び記憶している演算式に基づいて、運転席側A/Mドア15のA/M開度SW(Dr)(%)及び助手席側A/Mドア16のA/M開度SW(Pa)(%)を演算する(ステップS5)。運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)は上記のステップS3で求めたものに基づく。
【0053】
次に、後述する図5のルーチンが起動して、ウインドウ防曇制御を行う(ステップS6)。次に、上記ステップで決定した目標エバ後温度(TEO)とエバ後センサ74の検出値である実際のエバ後温度(TE)とが一致するように、フィードバック制御(PI制御)にてコンプレッサの目標吐出量を決定する(ステップS7)。具体的には、コンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに供給する制御電流の目標値となるソレノイド電流(制御電流:In)を記憶している演算式に基づいて演算する。
【0054】
次に、ステップS4で決定されたブロワ制御電流VA(Dr)、VA(Pa)となるようにブロワ駆動回路8に制御信号を出力する(ステップS8)。次に、ステップS5で決定されたA/M開度SW(Dr)、SW(Pa)となるようにサーボモータ17、18に制御信号を出力する(ステップS9)。
【0055】
次に、ステップS6で決定された吹出口モードとなるようにサーボモータ28、29、38、39に制御信号を出力する(ステップS10)。次に、ステップS7で決定されたソレノイド電流(制御電流:In)をコンプレッサに付設された電磁式容量制御弁の電磁ソレノイドに出力する(ステップS11)。その後にステップS2の制御処理に戻る。
【0056】
次に、エアコンECU10によるウインドウ防曇制御を図1ないし図5に基づいて説明する。ここで図5はウインドウ防曇制御を示したフローチャートである。尚、これらの制御は運転席側と助手席側とで互いに独立して成り立つように行われるため、以降の説明は運転席側で説明する。
【0057】
まず、図5のルーチンが起動すると、ステップS21で吹出口モードがF/D(FOOT/DEF)モードであるか否かを判定する。そして、その判定結果がNOの場合にはステップS22へ進み、本空調装置で設定されている他の吹出口モードの状態を実行する。因みに、フロントウインドウへのDEF吹出口20、30からの吹出風量を制御するDEFドア24の開度は、他の吹出口モードではFACEモード・B/Lモードでは0%、暖房優先のFOOTモードでは5%、防曇優先のDEFモードでは50%開度となる。
【0058】
そして、F/Dモードが選択されてステップS21の判定結果がYESとなった場合にはステップS23へ進み、F/Dモードとしてウインドウの防曇制御を行いつつ、車室内の暖房が行なわれる。ステップS23中のグラフに、本発明を適用した防曇制御でのDEFドア24の開度の時間的な推移を示す。
【0059】
ステップS23のグラフはFOOTモードからF/Dモードへ切り替わった場合で、切り替わった時にDEFドア24の開度は5%から30%に増加される(第1増加手段a)。そして、この30%に増加されたDEFドア24の開度は時間と共に少なくなり(減少手段c)、本実施形態では25分後に10%まで減少したところで維持するように制御される。尚、この減少時の推移は直線的であっても曲線的であっても、または段階的であっても良い。
【0060】
また、本実施形態では、ウインドウへの空調風の吹出風量を可変するものとしてDEFドアの開度を可変した例を示したが、防曇能力を可変するものであれば吹出温度または配風割合または吹出風速を可変しても良い。
【0061】
次に、本実施形態の特徴を述べる。エアコンECU10は防曇制御として、所定条件でウインドウへの空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を増加する第1増加手段aと、その第1増加手段aにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を時間と共に少なくする減少手段cとを備えている。
【0062】
これにより、防曇制御に入った直後は高い曇り晴らし能力を発揮すると共に、時間が経つ毎に増加する顔の火照りは、ウインドウへの吹出風量や吹出温度等を時間が経つ毎に徐々に下げることで回避することができる。
【0063】
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態を示したもので、DEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図である。第1実施形態(図5)とは同じフローチャートで、F/Dモードが選択されてステップS21の判定結果がYESとなった場合、ステップS23の内容がステップS33(図6)の内容にて処理が行われることのみ異なり、F/Dモードとしてウインドウの防曇制御を行いつつ、車室内の暖房が行なわれる。
【0064】
図6(ステップS33)のグラフはFOOTモードからF/Dモードへ切り替わった場合で、切り替わった時にDEFドア24の開度は5%から一旦30%に増加される(第1増加手段a)。そして、そこから更にDEFドア24の開度が30%から40%に増加される(第2増加手段b)。そして、この40%まで増加されたDEFドア24の開度は時間と共に少なくなり(減少手段c)、本実施形態では25分後に10%まで減少したところで維持するように制御される。
【0065】
このように、本実施形態の特徴として、第1増加手段aにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を所定条件または所定時間の間維持または増加し続ける第2増加手段bを備え、その第2増加手段bを第1増加手段aと減少手段cとの間に設けたことにある。これにより、防曇制御に入った直後は更に高い曇り晴らし能力を発揮することができる。
【0066】
尚、グラフでは上記の第1増加手段aと第2増加手段bとが分かり易いように増加の勾配を変えて示してあるが、これは同じ増加の勾配で通常のDEFドアの開度(例えば30%)より大きな開度(例えば40%)まで連続して増加するものであっても良い。
【0067】
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。概略、第1、第2実施形態のフローチャートに対して、F/Dモードが選択されてステップS23、S33の制御を行う前に、火照り防止を実施するか否かの判定を行うステップS42を設けたものである。
【0068】
その火照り防止を実施するか否かの設定は、乗員が例えばエアコン操作パネル51のMODE切替スイッチ57でF/Dモードを選択した後、運転席側または助手席側のアップスイッチ62a、63aまたはダウンスイッチ62b、63bで選択できるようにしても良い。
【0069】
まず、図7のルーチンが起動すると、ステップS41で吹出口モードがF/Dモードであるか否かを判定する。そして、その判定結果がNOの場合にはステップS42へ進み、本空調装置で設定されている通常の吹出口モードの状態を実行する。そして、F/Dモードが選択されてステップS41の判定結果がYESとなった場合にはステップS43へ進む。
【0070】
ステップS43では火照り防止を実施するか否かの判定を行う。そして、その判定結果がNO(火照り防止を実施しない)の場合にはステップS42へ進み、本空調装置で設定されている通常の吹出口モードの状態を実行する。因みに、F/DモードでのDEFドア24の開度は、30%一定となる。
【0071】
そして、ステップS41の判定結果がYES(火照り防止を実施する)の場合にはステップS44へ進む。ステップS44での制御内容は第1、第2実施形態のステップS23、S33の制御内容であり、F/Dモードへ切り替わった時にDEFドア24の開度は第1、第2増加手段a、bで増加され、そして、この増加されたDEFドア24の開度は減少手段cで時間と共に少なくなるように制御されながらF/Dモードとしてウインドウの防曇制御を行いつつ、車室内の暖房が行なわれる。
【0072】
このように、本実施形態の特徴として、防曇制御を実行させる防曇制御選択手段57を備えると共に、その防曇制御選択手段57を乗員が操作することにより、第1、第2増加手段a、bにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を減少手段cにて時間と共に少なくするか、あるいは略一定に維持するかを選択可能としている。これにより、快適性も考慮した制御パターンと曇り晴らし能力を優先とする制御パターンとを乗員が選択することができる。
【0073】
(第4実施形態)
図8は本発明の第4実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。概略、液晶ディスプレイ52等による吹出モードの表示に関するもので、上述の各実施形態のステップS23、S33の防曇制御と同時に実行される。
【0074】
まず、図8のルーチンが起動するとステップS51で、例えばステップS23、S33で一旦増加したDEFドア24の開度が、減少手段cで時間と共に少なくなり、本実施形態での所定値である25分後の10%になったか否かを判定する。そして、その判定結果がNOの間はステップS52へ進み、吹出モード表示はF/Dモードを表示する。そして、DEFドア24の開度が所定値の10%となってステップS51の判定結果がYESとなった場合、ステップS53へ進み吹出モード表示のF/Dモードを解除してFOOTモード表示にするものである。
【0075】
このように、本実施形態の特徴として、防曇制御を実行していることを表示する吹出モード表示手段52を備えると共に、第1、第2増加手段a、bにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が減少手段cにて時間と共に少なくなり所定値となった時、吹出モード表示手段52での表示を解除することを特徴とする。
【0076】
これにより、実際の吹き出し状況と吹出モード表示とを合わせることにより、乗員の違和感を無くすことができる。尚、ステップS51での所定値は必ずしも減少手段cで時間と共に少なくなって維持する値でなくとも、その途中の例えば15%に達した時点で表示だけを解除して切り替えるようにしても良い。
【0077】
(第5実施形態)
図9、図10は本発明の第5実施形態を示したもので、図9は防曇制御に関する制御を示したフローチャートであり、本実施形態も前述の実施形態中のステップS23、S33の防曇制御と同時に実行される。
【0078】
まず、図9のルーチンが起動するとステップS61で、例えばステップS23、S33で一旦増加したDEFドア24の開度が、減少手段cで時間と共に少なくなり、本実施形態での所定値である25分後の10%になったか否かを判定する。そして、その判定結果がNOの間はリターンして当ステップS61の判定を繰り返す。
【0079】
そして、DEFドア24の開度が所定値の10%となってステップS61の判定結果がYESとなった後は、今度はステップS62でDEFドア24からの風量割合を増加させたい旨の操作があったか否かを判定する。このDEFドア24からの風量割合を増加させたい旨の操作とは、例えば乗員の操作によりMODE切替スイッチ57で再度F/Dモードが選択されたような場合である。その判定結果がNOの間はリターンして当ステップS62の判定を繰り返す。
【0080】
そして、ステップS23、S33の防曇制御を行って所定値に下がった(ステップS61)後にステップS62の判定結果がYESとなった(再度DEF風量を増加させたい旨の操作が入った)場合はステップS63へ進み、前回の防曇制御の曇り晴らし能力よりも高い曇り晴らし能力が必要な状況になったと判断し、ステップS63で前回よりも曇り晴らし能力を上げる手段(DEF割合増加制御)を用いて再度防曇制御を行うものである。
【0081】
その、前回よりも曇り晴らし能力を上げる手段を、図10のDEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図で説明する。図中実線で示す前回の推移に対し、手段1ではF/Dモードに切り替わった際の増加量を前回の30%から35%に増やしている。また、手段2では30%に増加した状態での維持時間を長くしている。また、手段3では30%まで増加した後の時間と共に少なくなる度合を緩くしている。または、これらの手段を複合させた推移とさせても良い。
【0082】
このように、本実施形態の特徴として、第1、第2増加手段a、bにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が減少手段cにて時間と共に少なくなり所定値以下となった後、乗員の操作により防曇制御選択手段57が選択された時、再度防曇制御を開始すると共に、前回の第1、第2増加手段a、bにて増加した空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速よりも増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または減少手段cにて時間と共に少なくなる度合を緩くしている。
【0083】
これにより、再度防曇制御が選択されたことからウインドウが曇り易い環境にあることを判断し、その状況に対応して曇り晴らし能力を前回よりも上げた状態で防曇制御が行なわれる。尚、第4実施形態と同様にステップS61での所定値は必ずしも減少手段cで時間と共に少なくなって維持する値でなくとも、その途中の例えば15%に達した時点でステップS62のDEFからの風量割合を増加させたい旨の操作があったか否かの判定に入るようにしても良い。
【0084】
(第6実施形態)
図11、図12は本発明の第6実施形態を示したもので、図11は防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。まず、図11のルーチンが起動すると、ステップS71で吹出口モードがオートF/Dモードであるか否かを判定する。そして、オートF/Dモード以外のモードでその判定結果がNOの場合はリターンして当ステップS71の判定を繰り返す。そして、オートF/Dモードが選択されてステップS71の判定結果がYESとなった場合は、今度はステップS72で例えば外気温TAMが0℃よりも低いか否かを判定する。
【0085】
そして、外気温TAMが0℃よりも低いウインドウが曇り易い条件で判定結果がYESの場合にはステップS73へ進む。ステップS73での制御内容は第1、第2実施形態のステップS23、S33の制御内容であり、オートF/Dモードへ切り替わった時に例えばDEFドア24の開度は第1、第2増加手段a、bで増加され、そして、この増加されたDEFドア24の開度は減少手段cで時間と共に少なくなるように制御されながらオートF/Dモードとしてウインドウの防曇制御を行いつつ、車室内の暖房が行なわれる。
【0086】
また、外気温TAMが0℃よりも高くウインドウが曇り難い条件でステップS72の判定結果がNOの場合にはステップS74へ進む。そして、ウインドウが曇り難い環境条件の場合の防曇制御として曇り晴らし能力を下げる手段(DEF割合減少制御)を用いて防曇制御を行うものである。
【0087】
その、曇り晴らし能力を下げる手段を、図12のDEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図で説明する。図中実線で示す通常の推移に対し、本実施形態ではオートF/Dモードに切り替わった際に一旦30%へ増加させてから時間と共に少なくし、25分後に5%まで減少したところで維持するように制御される。
【0088】
またこれは、上述の第5実施形態のDEF割合増加手段(図10)とは逆に、通常の推移に対し、手段1としてオートF/Dモードに切り替わった際の増加量を通常より減らす、または、手段2として所定値まで増加した状態での維持時間を短くする、または、手段3として所定値まで増加した後の時間と共に少なくなる度合を大きくする、または、これらの手段を複合させた推移とさせても良い。
【0089】
また、先のステップS72の目的は、ウインドウが曇り難い環境条件か否かの判定であるため、外気温TAMに限らず、例えば日射量TSまたは車室内温度TRまたは湿度または内外気割合またはガラス温度等がある所定値に対し、曇り易い条件側なのか曇り難い条件側なのかの判定としても良い。
【0090】
このように、本実施形態の特徴として、エアコンECU10は、ウインドウが曇り難い環境条件の時、第1、第2増加手段a、bにて増加する空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を少なくするか、または維持または増加し続ける時間を短くするか、または減少手段cにて時間と共に少なくなる度合を大きくしている。
【0091】
これにより、ウインドウが曇り難い環境条件の時には曇り晴らし能力を下げた状態で防曇制御が行なわれるため、より顔の火照りを回避できることとなる。
【0092】
(第7実施形態)
図13は本発明の第7実施形態を示したもので、防曇制御に関する制御を示したフローチャートである。まず、図13のルーチンが起動すると、ステップS81で吹出口モードがマニュアルF/Dモードであるか否かを判定する。そして、マニュアルF/Dモード以外のモードでその判定結果がNOの場合はリターンして当ステップS81の判定を繰り返す。
【0093】
そして、マニュアルF/Dモードが選択されてステップS81の判定結果がYESとなった場合は、ステップS82へ進み、通常(オート)での防曇制御の曇り晴らし能力よりも高い曇り晴らし能力が必要な状況と判断されてマニュアルF/Dモードが選択されたものと判断し、ステップS82で通常(オート)よりも曇り晴らし能力を上げる手段(DEF割合増加制御)を用いて再度防曇制御を行うものである。
【0094】
ステップS82での制御内容は第5実施形態のステップS63のDEF割合増加制御と同じであり、図10に示した手段1〜3、または、これらの手段を複合させた推移とさせて行われる。
【0095】
このように、本実施形態の特徴として、エアコンECU10は、乗員の操作により防曇制御選択手段57が選択された時、防曇制御を開始すると共に、自動的に防曇制御を開始する場合と比べ第1、第2増加手段a、bにて増加する空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または減少手段cにて時間と共に少なくなる度合を緩くしている。
【0096】
これにより、乗員の意志により防曇制御が選択された状況に対応して曇り晴らし能力を上げた状態で防曇制御が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートエアコンシステムの全体構成を示した構成図である。
【図2】車両のインストルメントパネルを示した正面図である。
【図3】エアコン操作パネルを示した正面図である。
【図4】エアコンECUの制御プログラムを示したフローチャートである。
【図5】ウインドウの防曇制御を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図6】DEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図である(第2実施形態)。
【図7】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第3実施形態)。
【図8】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第4実施形態)。
【図9】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第5実施形態)。
【図10】DEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図である(第5実施形態)。
【図11】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第6実施形態)。
【図12】DEFドア開度の経過時間による推移を示す特性図である(第6実施形態)。
【図13】防曇制御に関する制御を示したフローチャートである(第7実施形態)。
【符号の説明】
10 エアコンECU(空調制御手段)
a 第1増加手段
b 第2増加手段
c 減少手段
52 液晶ディスプレイ(吹出モード表示手段)
57 MODE切替スイッチ(防曇制御選択手段)

Claims (7)

  1. 空調制御手段(10)を備え、この空調制御手段(10)の制御により車両のウインドウを防曇する車両用空調装置において、
    前記空調制御手段(10)は防曇制御として、所定条件で前記ウインドウへの空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を増加する第1増加手段(a)と、
    その第1増加手段(a)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を時間と共に少なくする減少手段(c)とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第1増加手段(a)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を所定条件または所定時間の間維持または増加し続ける第2増加手段(b)を備え、その第2増加手段(b)を前記第1増加手段(a)と前記減少手段(c)との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記防曇制御を実行させる防曇制御選択手段(57)を備えると共に、
    その防曇制御選択手段(57)を乗員が操作することにより、前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速を前記減少手段(c)にて時間と共に少なくするか、あるいは略一定に維持するかを選択可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記防曇制御を実行していることを表示する吹出モード表示手段(52)を備えると共に、
    前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が前記減少手段(c)にて時間と共に少なくなり所定値となった時、前記吹出モード表示手段(52)での表示を解除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速が前記減少手段(c)にて時間と共に少なくなり所定値となった後、乗員の操作により前記防曇制御選択手段(57)が選択された時、
    再度前記防曇制御を開始すると共に、前回の前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加した前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速よりも増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または前記減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を緩くすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  6. 前記空調制御手段(10)は、ウインドウが曇り難い環境条件の時、
    前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加する前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を少なくするか、または維持または増加し続ける時間を短くするか、または前記減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  7. 前記空調制御手段(10)は、乗員の操作により前記防曇制御選択手段(57)が選択された時、
    前記防曇制御を開始すると共に、自動的に前記防曇制御を開始する場合と比べ前記第1、第2増加手段(a、b)にて増加する前記空調風の吹出風量または吹出温度または配風割合または吹出風速の増加量を多くするか、または維持または増加し続ける時間を長くするか、または前記減少手段(c)にて時間と共に少なくなる度合を緩くすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
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