JP2001341514A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP2001341514A
JP2001341514A JP2000166939A JP2000166939A JP2001341514A JP 2001341514 A JP2001341514 A JP 2001341514A JP 2000166939 A JP2000166939 A JP 2000166939A JP 2000166939 A JP2000166939 A JP 2000166939A JP 2001341514 A JP2001341514 A JP 2001341514A
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air
temperature
window
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blown
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JP2000166939A
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Yoshinori Isshi
好則 一志
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 助手席に乗員が不在の時には、助手席側のフ
ロントウインドウガラスの内面への吹出風量または吹出
割合または吹出温度を運転席側と比べて高くすることに
より、運転席側の乗員の空調感を低下させることなく、
フロントウインドウガラスの防曇効果を得ることのでき
る空調ユニットを提供する。 【解決手段】 運転席側、助手席側の吹出口モードがオ
ートFOOTモードの時には、助手席側のシートベルト
装着信号の入力の有無を判断することで助手席側が乗員
不在であることを検出または推定する。この時には、運
転席側の吹出口モードに対して助手席側の吹出口モード
をオートFOOTモードからオートF/Dモードに変更
し易くすることにより、運転席側の乗員が顔の火照りを
感じたり、足寒さを感じたりすることなく、フロントウ
インドウガラスの防曇効果を高めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置の防曇制
御に適用されるもので、特に吹出口モードを左右独立し
て変更することが可能な吹出口モード独コン車用空調装
置の防曇制御に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、特許第2575846号公報
においては、空調ユニットの吹出口モードをF/Dモー
ドまたはDEFモードにした時の乗員の顔の火照りや足
寒さが起こることを防止するために、日射センサの検出
値である日射量TSや外気温センサの検出値である外気
温TAM等をパラメータとして、最適なF/D領域に制
御を行うようにした車両用空調装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用空調装置においては、実際にフロントウインドウの内
面に曇りが起こるか否かを正確に推定するのは非常に困
難であり、現在使用されているセンサ手段で防曇制御を
行うには、ある程度の安全を考え、少しでもフロントウ
インドウの内面に曇りが発生しそうな時は防曇制御を実
行することが望ましい。しかし、前述のように、DEF
吹出口からフロントウインドウガラスの内面への吹き出
しの多いF/Dモードにした場合には、乗員の顔の火照
りや足寒さが発生し易く空調感を低下させる可能性があ
る。このため、例えば暖房運転時に吹出口モードをF/
DモードまたはDEFモードにすることができず、フロ
ントウインドウガラスの内面の曇りを防止または除去す
ることができなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、乗員不在の時に乗員不
在側の座席または助手席近傍のウインドウの窓曇りまた
は霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効果
のある防曇制御を行い易くすることにより、乗員在席側
の座席または運転席に着座する乗員が顔の火照りを感じ
る等の空調感を低下させることなく、ウインドウの防曇
効果を得ることのできる空調装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、乗員情報検出手段によって検出した乗員情報に
応じて、ウインドウへの吹出風量または吹出割合または
吹出温度を上げる条件を、複数の吹出状態可変手段のう
ちで少なくとも1つ以上で異ならせることにより、着座
乗員が顔の火照りを感じる等の空調感を低下させること
なく、ウインドウを効果的に防曇できる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、乗員不在
検出手段または乗員不在推定手段によって複数の座席の
うち少なくとも1つ以上の座席が乗員不在であることを
検出または推定した時に、不在座席付近の吹出口からウ
インドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を
乗員在席時よりも上げることにより、着座乗員が顔の火
照りを感じる等の空調感を低下させることなく、乗員在
席時に比べて不在座席付近のウインドウを効果的に防曇
できる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、乗員不在
検出手段または乗員不在推定手段によって複数の座席の
うち少なくとも1つ以上の座席が乗員不在であることを
検出または推定した時に、不在座席付近の吹出口からウ
インドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を
上げる条件を乗員在席時と異ならせることにより、着座
乗員が顔の火照りを感じる等の空調感を低下させること
なく、乗員在席時に比べて不在座席付近のウインドウを
効果的に防曇できる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、乗員情報
検出手段によって検出した乗員情報に応じて、ウインド
ウへの複数の吹出口のうち少なくとも1つ以上の吹出口
からの吹出風量または吹出割合または吹出温度を、他の
ウインドウへの吹出口に比べて優先的に上げることによ
り、着座乗員が顔の火照りを感じる等の空調感を低下さ
せることなく、少なくとも1つ以上の吹出口付近のウイ
ンドウを他のウインドウに比べて効果的に防曇できる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、乗員不在
検出手段または乗員不在推定手段として、シートスイッ
チまたは圧力検出手段またはシートベルト装着検出手段
または赤外線検出手段またはドア開閉検出手段または超
音波送受信手段または各種スイッチ操作検出手段を設け
ても良い。また、請求項7に記載の発明によれば、乗員
要求として、DEF吹出要求またはF/D吹出要求また
はウインドウ温度上昇要求または防曇要求または除霜要
求のいずれか1つ以上を用いても良い。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、ウインド
ウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を上げる
条件の判定を、車速または目標吹出温度または車両駆動
手段冷却手段温度またはウインドウ温度または湿度また
は車室内温度または外気温または熱交換器温度または日
射量または乗員要求または冷却手段作動状態のいずれか
1つ以上を用いて行うことにより、正確にウインドウの
曇り易さを推定できるので、確実な窓曇りまたは霜付き
の防止効果、あるいは窓曇りまたは霜の除去効果を得る
ことができる。
【0011】請求項8に記載の発明によれば、ウインド
ウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を上げる
制御を実施している旨を、乗員に知らせる視覚表示手段
または聴覚表示手段を設けることにより、乗員が誤作動
または故障していると勘違いすることを防止できる。ま
た、請求項9に記載の発明によれば、ウインドウへの吹
出風量または吹出割合または吹出温度を優先的に上げる
吹出口を、必ず乗員が着座する運転席近傍の吹出口では
なく、乗員不在の可能性の高い助手席近傍の吹出口とし
ても良い。
【0012】請求項10に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を優先
的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却手段温度ま
たはウインドウ温度または熱交換器温度または空調風温
度のいずれか1つ以上を用いて行うことにより、正確に
ウインドウを曇り難くできるので、確実な窓曇りまたは
霜付きの防止効果、あるいは窓曇りまたは霜の除去効果
を得ることができる。
【0013】請求項11に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を優先
的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却手段温度ま
たはウインドウ温度または熱交換器温度または空調風温
度のいずれか1つ以上が所定温度よりも低い時にするこ
とにより、正確にウインドウを曇り難くできるので、確
実な窓曇りまたは霜付きの防止効果、あるいは窓曇りま
たは霜の除去効果を得ることができる。
【0014】請求項12に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を優先
的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却手段温度ま
たはウインドウ温度または熱交換器温度または空調風温
度のいずれか1つ以上が低い程、前記優先度を上げるよ
うにすることにより、正確にウインドウを曇り難くでき
るので、確実な窓曇りまたは霜付きの防止効果、あるい
は窓曇りまたは霜の除去効果を得ることができる。
【0015】請求項13に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を上げ
る条件は、車速または湿度または目標吹出温度のいずれ
か1つ以上が所定値よりも高い時、あるいは車両駆動手
段冷却手段温度または熱交換器温度または外気温または
車室内温度または日射量またはウインドウ温度または冷
却手段の稼働率のいずれか1つ以上が所定値よりも低い
時、あるいは防曇または除霜要求のいずれか1つ以上が
あった時の、いずれか1つ以上の条件を採用しても良
い。
【0016】請求項14に記載の発明によれば、車速ま
たは湿度または目標吹出温度のいずれか1つ以上が高い
程、あるいは車両駆動手段冷却手段温度または熱交換器
温度または外気温または車室内温度または日射量または
ウインドウ温度または冷却手段の稼働率のいずれか1つ
以上が低い程、あるいは防曇または除霜要求のいずれか
1つ以上が強い程、ウインドウへの吹出風量または吹出
割合または吹出温度を上げるようにしても良い。
【0017】請求項15に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を上げ
る判定条件を、不在座席付近の吹出口では、着座座席付
近の吹出口に比べて、車速または湿度または目標吹出温
度のいずれか1つ以上が低くても、あるいは車両駆動手
段冷却手段温度または熱交換器温度または外気温または
車室内温度または日射量またはウインドウ温度または冷
却手段の稼働率のいずれか1つ以上が高くても、あるい
は防曇または除霜要求のいずれか1つ以上が低くても、
上げるようにしても良い。ここで、車両駆動手段冷却手
段温度とは、車両に搭載されたエンジンを冷却する冷却
水の温度、あるいは車両に搭載された走行用モータを冷
却する冷却水の温度である。また、熱交換器温度とは、
冷凍サイクルのエバポレータの表面温度またはエバ後温
度、あるいは電気部品等の発熱部品の排熱を回収する排
熱回収器の表面温度である。
【0018】請求項16に記載の発明によれば、ウイン
ドウへの吹出風量または吹出割合または吹出温度を上げ
る量を、不在座席付近の吹出口では、着座座席付近の吹
出口に比べて、車速または湿度または目標吹出温度のい
ずれか1つ以上が低くても、あるいは車両駆動手段冷却
手段温度または熱交換器温度または外気温または車室内
温度または日射量またはウインドウ温度または冷却手段
の稼働率のいずれか1つ以上が高くても、あるいは防曇
または除霜要求のいずれか1つ以上が低くても、多くす
るようにしても良い。また、請求項17に記載の発明に
よれば、請求項1〜請求項16に記載の制御をキャンセ
ルまたは弱める手段を設けることにより、請求項1〜請
求項16に記載の制御が座席に着座している乗員の空調
感覚(空調フィーリング)に合わない場合に、前記制御
をキャンセル(中止または中断)または弱めることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態の構成〕図1ない
し図8は本発明の第1実施形態を示したもので、図2は
空調ユニットの全体構成を示した図で、図3は車両のイ
ンストルメントパネルを示した図で、図4はエアコン操
作パネルを示した図である。
【0020】本実施形態の吹出口モード独コン車等の車
両用空調装置は、エンジンを搭載する自動車等の車両の
車室内を空調する空調ユニット1における各空調機器の
アクチュエータを、空調制御装置(制御回路基板:以下
エアコンECUと言う)10によって制御するように構
成されている。その空調ユニット1は、車室内の運転席
(車両右側の後部座席を含む)側の空調ゾーンと助手席
(車両左側の後部座席を含む)側の空調ゾーンとの温度
調節および吹出口モードの変更等を互いに独立して行う
ことが可能なエアコンユニットである。
【0021】空調ユニット1は、車両の車室内の前方に
配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト
2の上流側には、内外気切替ドア3およびブロワ4とが
設けられている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5
等のアクチュエータにより駆動されて内気吸込口6と外
気吸込口7との開度(所謂吸込口モード)を変更する吸
込口切替手段である。ブロワ4は、ブロワ駆動回路8に
よって制御されるブロワモータ9により回転駆動されて
空調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生さ
せる送風機である。
【0022】空調ダクト2の中央部には、空調ダクト2
内を通過する空気を冷却する本発明の熱交換器を構成す
るエバポレータ(冷却用熱交換器)41が設けられてい
る。また、そのエバポレータ41の下流側には、第1、
第2空気通路11、12を通過する空気をエンジンの冷
却水(本発明の車両駆動手段冷却手段に相当する)と熱
交換して加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)42が
設けられている。
【0023】ここで、本実施形態のエバポレータ41
は、冷凍サイクルの一構成部品を成すものである。冷凍
サイクルは、車両のエンジンルーム内に搭載された車両
走行用のエンジンの出力軸にベルト駆動されて、冷媒を
圧縮して吐出する可変容量型冷媒圧縮機(コンプレッ
サ)と、このコンプレッサより吐出された冷媒を凝縮液
化させる冷媒凝縮器(コンデンサ)と、このコンデンサ
より流入した液冷媒を気液分離する受液器(レシーバ)
と、このレシーバより流入した液冷媒を断熱膨張させる
膨張弁、この膨張弁より流入した気液二相状態の冷媒を
蒸発気化させる上記のエバポレータ(冷媒蒸発器)とか
ら構成されている。また、ヒータコア42は、本発明の
熱交換器に相当するもので、エンジン(車両駆動手段)
の冷却水回路中に設置されている。
【0024】なお、第1、第2空気通路11、12は仕
切り板14により区画されている。そして、ヒータコア
42の下流側には、運転席側の空調ゾーンと助手席側の
空調ゾーンとの温度調節を互いに独立して行うための運
転席側、助手席側エアミックス(A/M)ドア15、1
6が設けられている。そして、運転席側、助手席側A/
Mドア15、16は、サーボモータ17、18等のアク
チュエータにより駆動されて、運転席側、助手席側に向
けて吹き出す空気の吹出温度を調節する。
【0025】そして、第1空気通路11の空気下流側に
連通する各吹出ダクトの空気下流端(インストルメント
パネル50の前面)では、図2ないし図4に示したよう
に、運転席側のフロントウインドウガラスの内面に向け
て空調風を吹き出すための運転席側デフロスタ(DE
F)吹出口20と、運転席側の乗員の頭胸部や運転席側
のサイドウインドウガラスの内面に向けて空調風を吹き
出すための運転席側センタフェイス(FACE)吹出口
21および運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口
22と、運転席側の乗員の足元部に向けて空調風を吹き
出すための運転席側フット(FOOT)吹出口23が開
口している。
【0026】また、第2空気通路12の空気下流側に連
通する各吹出ダクトの空気下流端(インストルメントパ
ネル50の前面)では、図2ないし図4に示したよう
に、助手席側のフロントウインドウガラスの内面に向け
て空調風を吹き出すための助手席側デフロスタ(DE
F)吹出口30と、助手席側の乗員の頭胸部や助手席側
のサイドウインドウガラスの内面に向けて空調風を吹き
出すための助手席側センタフェイス(FACE)吹出口
31および助手席側サイドフェイス(FACE)吹出口
32と、助手席側の乗員の足元部に向けて空調風を吹き
出すための助手席側フット(FOOT)吹出口33が開
口している。
【0027】そして、第1、第2空気通路11、12内
には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの
設定を互いに独立して行う運転席側、助手席側吹出口切
替ドア24〜26、34〜36が設けられている。そし
て、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、3
4〜36は、サーボモータ28、29、38、39等の
アクチュエータにより駆動されて運転席側、助手席側の
吹出口モードをそれぞれ切り替えるモード切替ドアであ
る。ここで、運転席側、助手席側の吹出口モードとして
は、FACEモード、B/Lモード、FOOTモード、
F/Dモード、DEFモード等がある。
【0028】なお、運転席側、助手席側吹出口切替ドア
24、34は、運転席側、助手席側DEF吹出口20、
30を互いに独立して開閉することが可能な運転席側、
助手席側デフロスタドア(運転席側、助手席側吹出状態
可変手段、吹出割合可変手段、空調機器)で、それを駆
動するサーボモータ28、38は、窓曇りまたは霜付き
の防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去を行う空調機器
のアクチュエータを構成する。そして、センタFACE
吹出口21、31およびサイドFACE吹出口22、3
2を形成するセンタグリル43およびサイドグリル44
には、各吹出口から吹き出される空調風の吹出方向を変
更することが可能な複数のスイングルーバ45、46が
それぞれ取り付けられている。
【0029】エアコンECU10は、本発明の防曇制御
手段、乗員不在検出手段、乗員不在推定手段、曇り易さ
検出手段、曇り易さ推定手段に相当するもので、エンジ
ンの始動および停止を司るイグニッションスイッチが投
入(IG・ON)された時に、車両に搭載された車載電
源であるバッテリ(図示せず)から直流電源が供給され
ると演算処理や制御処理を開始するように構成されてい
る。エアコンECU10には、図2および図4に示した
ように、インストルメントパネル50に一体的に設置さ
れたエアコン操作パネル51上の各種操作スイッチから
各スイッチ信号が入力されるように構成されている。
【0030】エアコン操作パネル51には、液晶表示装
置(ディスプレイ)52、A/Cスイッチ53、吸込口
モード切替スイッチ54、フロントデフロスタ(DE
F)スイッチ55、リヤデフロスタスイッチ56、DU
ALスイッチ57、吹出口モード(MODE)切替スイ
ッチ58、ブロワ風量切替スイッチ59、AUTOスイ
ッチ60、OFFスイッチ61、運転席側温度設定スイ
ッチ62および助手席側温度設定スイッチ63等が設置
されている。
【0031】上記のうちのDUALスイッチ57は、運
転席側の空調ゾーン内の温度調節と助手席側の空調ゾー
ン内の温度調節とを互いに独立して行う左右独立温度コ
ントロールを指令する左右独立制御指令手段である。そ
して、運転席側温度設定スイッチ62は、運転席側の空
調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席
側温度設定手段で、アップスイッチ62aとダウンスイ
ッチ62bよりなる。また、助手席側温度設定スイッチ
63は、助手席側の空調ゾーン内の温度を所望の温度に
設定するための助手席側温度設定手段で、アップスイッ
チ63aとダウンスイッチ63bよりなる。
【0032】そして、DEFスイッチ55は、吹出口モ
ード(MODE)をDEFモードに固定(設定)するよ
うに要求するDEFモード要求手段で、MODE切替ス
イッチ58は、乗員の操作に応じて、吹出口モード(M
ODE)を、FACEモードまたはB/Lモードまたは
FOOTモードまたはF/Dモードのうちのいずれかに
固定(設定)するように要求するF/Dモード要求手段
である。また、ディスプレイ52には、運転席側、助手
席側の空調ゾーンの設定温度、吹出口モードおよびブロ
ワ風量等が視覚表示される。なお、エアコン操作パネル
51上の各種の操作スイッチは、ディスプレイ52に設
けられていても良い。
【0033】ここで、図4に示したように、運転席側、
助手席側センタグリル43間には、運転席側、助手席側
センタFACE吹出口21、31を開閉するシャッタ
(図示せず)を手動操作するためのドア開閉スイッチ6
4が設けられている。また、運転席側、助手席側センタ
グリル43および運転席側、助手席側サイドグリル44
には、スイングルーバ45、46のルーバ方向を手動操
作により左右方向、上下方向に動かすためのノブ65、
66が設けられている。
【0034】さらに、エアコンECU10の内部には、
CPU、メモリ(ROMまたはEEOROM、RA
M)、およびI/Oポート(入力/出力回路)等の機能
を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設け
られ、各種センサからのセンサ信号がI/Oポートまた
はA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイ
クロコンピュータに入力されるように構成されている。
すなわち、エアコンECU10には、車室内温度(内気
温)を検出する内気温検出手段としての内気温センサ7
1、車室外温度(外気温)を検出する外気温検出手段
(曇り易さ検出手段、曇り易さ推定手段)としての外気
温センサ72、および日射検出手段(曇り易さ検出手
段、曇り易さ推定手段)としての日射センサ73が接続
されている。
【0035】また、エバポレータ41を通過した直後の
空気温度(以下エバ後温度と言う)を検出するエバ後温
度検出手段としてのエバ後温度センサ74、車両のエン
ジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段としての冷
却水温センサ75、および車両の走行速度(車速)を検
出する車速検出手段としての車速センサ76等が接続さ
れている。なお、車室内の相対湿度を検出する湿度検出
手段としての湿度センサ77を設けても良い。
【0036】これらのうち日射センサ73は、運転席側
の空調ゾーン内に照射される日射量(日射強度)TS
(Dr)を検知する運転席側日射強度検知手段(例えば
フォトダイオード)、および助手席側の空調ゾーン内に
照射される日射量(日射強度)TS(Pa)を検知する
助手席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオード)
を有している。ここで、本実施形態の湿度センサ77
は、内気温センサ71と共に、運転席近傍のインストル
メントパネル50の前面に形成された凹所内に収容され
ている。なお、凹所は通気口が形成された蓋体50aに
よって塞がれている。さらに、エアコンECU10の入
力回路には、助手席の乗員在席または乗員不在を検出す
る乗員不在検出手段としてのシートベルト装着信号が入
力されるように構成されている。なお、シートベルト装
着信号は、助手席に着座した乗員がシートベルトを装着
した際に発信される。
【0037】〔第1実施形態の制御方法〕次に、本実施
形態のエアコンECU10による制御方法を、図1ない
し図8に基づいて説明する。ここで、図5はエアコンE
CU10の制御プログラムの一例を示したフローチャー
トである。
【0038】先ず、イグニッションスイッチがONされ
てエアコンECU10に直流電源が供給されると、予め
ROMに記憶されている制御プログラム(図5のルーチ
ン)の実行が開始される。このときに、エアコンECU
10内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処
理用メモリ(RAM)の記憶内容等の初期化を行う(ス
テップS1)。次に、各種データをデータ処理用メモリ
(RAM)に読み込む。すなわち、エアコン操作パネル
51上の各種操作スイッチからのスイッチ信号や各種セ
ンサからのセンサ信号を入力する(ステップS2)。
【0039】特に、内気温センサ71の検出値である内
気温に対応した出力信号TR、外気温センサ72の検出
値である外気温に対応した出力信号TAM、日射センサ
73の検出値である日射量に対応した出力信号TS、エ
バ後温度センサ74の検出値であるエバ後温度に対応し
た出力信号TE、冷却水温センサ75の検出値である冷
却水温に対応した出力信号TW、車速センサ76の検出
値である車速に対応した出力信号SPD、助手席側のシ
ートベルト装着信号を入力しているか否かを読み込む。
【0040】次に、上記のような記憶データおよび下記
の数1の式、数2の式に基づいて、運転席側の目標吹出
温度TAO(Dr)、および助手席側の目標吹出温度T
AO(Pa)を演算する(ステップS3)。
【数1】
【数2】
【0041】但し、Tset(Dr)およびTset
(Pa)は、それぞれ運転席側の空調ゾーン内の設定温
度、助手席側の空調ゾーン内の設定温度を表し、TS
(Dr)およびTS(Pa)は、それぞれ運転席側、助
手席側の空調ゾーン内の日射量を表す。また、TR、T
AMは、それぞれ車室内温度、外気温を表す。Kse
t、KR、KAM、KS、Kd(Dr)およびKd(P
a)は、それぞれ温度設定ゲイン、車室内温度ゲイン、
外気温ゲイン、日射量ゲイン、第1、第2空調ゾーンの
温度差補正ゲインを表す。
【0042】なお、Ka(Dr)、Ka(Pa)は、そ
れぞれ外気温TAMが運転席側の空調ゾーンおよび助手
席側の空調ゾーンの各空調温度に及ぼす影響度合を補正
するゲインを表し、CD(Dr)、CD(Pa)は上記
影響度合に応じた定数、Cは補正定数を表す。ここで、
Ka(Dr)、Ka(Pa)、CD(Dr)、CD(P
a)といった値は、車両の形や大きさ、空調ユニット1
の吹出方向等の様々なパラメータで変化する。
【0043】次に、上記のステップS3で求めた運転席
側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO
(Pa)に基づいてブロワ風量{ブロワモータ9に印加
するブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)}を演
算する(ステップS4)。具体的には、上記のブロワ制
御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出温度TA
O(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合したブロワ
制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を図6の特性図に
基づいて求めると共に、それらのブロワ制御電圧VA
(Dr)、VA(Pa)を平均化処理することにより得
ている。
【0044】次に、図7のルーチンが起動して、運転席
側の空調ゾーンおよび助手席側の空調ゾーンの各吹出口
モードを決定する(ステップS5)。次に、運転席側A
/Mドア15のA/M開度SW(Dr)(%)および助
手席側A/Mドア16のA/M開度SW(Pa)(%)
を演算する(ステップS6)。なお、このようなA/M
開度SW(Dr)、SW(Pa)の演算は、運転席側、
助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(P
a)と、エバ後温度センサ74の検出値であるエバ後温
度(TE)と、冷却水温センサ75の検出値であるエン
ジンの冷却水温(TW)と、下記の数3の式および数4
の式とに基づいて行われる。
【0045】
【数3】
【数4】
【0046】次に、ステップS4で決定されたブロワ制
御電圧VA(Dr)、VA(Pa)となるようにブロワ
駆動回路8に制御信号を出力する(ステップS7)。次
に、ステップS6で決定されたA/M開度SW(D
r)、SW(Pa)となるようにサーボモータ17、1
8に制御信号を出力する(ステップS8)。次に、ステ
ップS5で決定された吹出口モードとなるようにサーボ
モータ28、29、38、39に制御信号を出力する。
具体的には、ステップS5でONされたモード判定フラ
グに応じてサーボモータ28、29、38、39に制御
信号を出力する(ステップS9)。その後に、ステップ
S2の制御処理に戻る。
【0047】次に、エアコンECU10による吹出口モ
ード制御を図1ないし図8に基づいて説明する。ここ
で、図1はオートF/D・DEF制御を示したフローチ
ャートで、図7はエアコンECU10による吹出口モー
ド制御を示したフローチャートである。
【0048】先ず、図7のルーチンが起動すると、AU
TOであるか否かを判定する(ステップS21)。この
判定結果がNOの場合には、MODE切替スイッチ58
を操作することにより設定されたマニュアルFACEモ
ード、マニュアルB/Lモード、マニュアルFOOTモ
ードまたはマニュアルF/Dモード(MODEDr,M
ODEPa=FACE、B/L、FOOTorF/D)
に設定(変更)する。つまり、運転席側、助手席側のマ
ニュアルFACEモード、マニュアルB/Lモード、マ
ニュアルFOOTモードまたはマニュアルF/D用のモ
ード判定フラグをONする。あるいはDEFスイッチ5
5を押すと、空調風(主に温風)をフロントウインドウ
ガラスの内面に向けて吹き出すマニュアルDEFモード
(MODEDr,MODEPa=DEF)に設定(変
更)する。つまり、運転席側、助手席側のマニュアルD
EF用のモード判定フラグをONする(ステップS2
2)。その後に、図7のルーチンを抜けて、ステップS
6以降の制御処理を実行する。
【0049】また、ステップS21の判定結果がYES
の場合には、ステップS3で求められた目標吹出温度T
AO(Dr)、TAO(Pa)と、図8の特性図に示し
た目標吹出温度に対する吹出口モード特性とに基づいて
運転席側、助手席側の吹出口モードを設定(決定)する
(ステップS23)。具体的には、運転席側、助手席側
のオート吹出口モード制御においては、上記の目標吹出
温度TAO(Dr)、TAO(Pa)が低い温度から高
い温度にかけて、オートFACEモード、オートB/L
モードおよびオートFOOTモードとなるように設定さ
れている。
【0050】次に、ステップS23で決定した運転席
側、助手席側の吹出口モードがオートFOOTモード
(MODEDr,MODEPa=FOOT)であるか否
かを判定する。つまり、オートFOOT用の判定フラグ
がONされているか否かを判定する(ステップS2
4)。この判定結果がNOの場合には、吹出口モードを
オートFACEモードまたはオートB/Lモード(MO
DEDr,MODEPa=FACEorB/L)に設定
(変更)する。つまり、運転席側、助手席側のオートF
ACEモードまたはオートB/L用のモード判定フラグ
をONする(ステップS25)。その後に、図7のルー
チンを抜けて、ステップS6以降の制御処理を実行す
る。
【0051】なお、上記の運転席側、助手席側のオート
FACEモードとは、運転席側、助手席側の乗員の上半
身(頭胸部)に向けて空調風(主に冷風)を吹き出す吹
出口モードである。また、運転席側、助手席側のオート
B/Lモードとは、運転席側、助手席側の乗員の上半身
(頭胸部)に向けて空調風(主に冷風)を吹き出し、且
つ乗員の足元部に向けて空調風(主に温風)を吹き出す
吹出口モードである。そして、運転席側、助手席側のオ
ートFOOTモードとは、運転席側、助手席側の乗員の
足元部に向けて空調風(主に温風)を吹き出す吹出口モ
ードである。
【0052】また、ステップS24の判定結果がYES
の場合には、図1のルーチンが起動して、助手席に乗員
が不在であるか否かを判定する。具体的には、助手席に
着座した乗員がシートベルトを装着した際に発信される
シートベルト装着信号を入力しているか否かを判定する
(ステップS26)。この判定結果がNOの場合、つま
り助手席に乗員が不在であると判断(推定)した場合に
は、外気温センサ72の検出値である外気温TAMが−
5℃よりも低いか否かを判定する(ステップS27)。
この判定結果がNOの場合には、フロントウインドウガ
ラスの内面が曇り難いと推定して、運転席側、助手席側
の吹出口モードを共にオートFOOTモード(MODE
Dr,MODEPa=FOOT)に設定(変更)する。
つまり、運転席側、助手席側のオートFOOT用のモー
ド判定フラグをONする(ステップS28)。その後
に、図1のルーチンを抜けて、ステップS6以降の制御
処理を実行する。
【0053】また、ステップS27の判定結果がYES
の場合には、日射センサ73の検出値である日射量(日
射強度)TSが所定値(例えば50W/m2 )よりも低
いか否かを判定する(ステップS29)。この判定結果
がNOの場合には、フロントウインドウガラスの内面が
曇り難いと推定して、ステップS28の制御処理を行
う。また、ステップS29の判定結果がYESの場合に
は、フロントウインドウガラスの内面が曇り易いと推定
して、運転席側、助手席側の吹出口モードを共にオート
F/Dモード(MODEDr,MODEPa=F/D)
に設定(変更)する。つまり、運転席側、助手席側のオ
ートF/D用のモード判定フラグをONする(ステップ
S30)。その後に、図1のルーチンを抜けて、ステッ
プS6以降の制御処理を実行する。なお、上記のオート
FOOTモードとは、運転席側、助手席側の乗員の足元
部に向けて空調風(主に温風)を吹き出し、且つフロン
トウインドウガラスの内面に向けて空調風(主に温風)
を吹き出す吹出口モードである。
【0054】また、ステップS26の判定結果がYES
の場合、つまり助手席に乗員が在席(着座)していると
判断(推定)した場合には、外気温センサ72の検出値
である外気温TAMが所定値(例えば5℃)よりも低い
か否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が
NOの場合には、フロントウインドウガラスの内面が曇
り難いと推定して、運転席側、助手席側の吹出口モード
を共にオートFOOTモード(MODEDr,MODE
Pa=FOOT)に設定(変更)する。つまり、運転席
側、助手席側のオートFOOT用のモード判定フラグを
ONする(ステップS32)。その後に、図1のルーチ
ンを抜けて、ステップS6以降の制御処理を実行する。
【0055】また、ステップS31の判定結果がYES
の場合には、外気温センサ72の検出値である外気温T
AMが所定値(例えば−5℃)よりも低いか否かを判定
する(ステップS33)。この判定結果がNOの場合に
は、日射センサ73の検出値である日射量(日射強度)
TSが所定値(例えば200W/m2 )よりも低いか否
かを判定する(ステップS34)。この判定結果がNO
の場合には、フロントウインドウガラスの内面が曇り難
いと推定して、運転席側、助手席側の吹出口モードを共
にオートFOOTモード(MODEDr,MODEPa
=FOOT)に設定(変更)する。つまり、運転席側、
助手席側のオートFOOT用のモード判定フラグをON
する(ステップS35)。その後に、図1のルーチンを
抜けて、ステップS6以降の制御処理を実行する。
【0056】また、ステップS34の判定結果がYES
の場合には、フロントウインドウガラスの内面が曇り易
いと推定すると共に、運転席に着座している乗員(運転
者)の顔の火照りを防止する目的で、運転席側の吹出口
モードをオートFOOTモード(MODEDr=FOO
T)に設定(変更)し、且つ助手席側の吹出口モードを
オートF/Dモード(MODEPa=F/D)に設定
(変更)する。つまり、運転席側のオートFOOT用の
モード判定フラグをONし、且つ助手席側のオートF/
D用のモード判定フラグをONする(ステップS3
6)。その後に、図1のルーチンを抜けて、ステップS
6以降の制御処理を実行する。なお、上記の運転席側が
オートFOOTモード、助手席側がオートF/Dモード
とは、運転席側、助手席側の乗員の足元部に向けて空調
風(主に温風)を吹き出すと共に、助手席側のフロント
ウインドウガラスの内面に向けて空調風(主に温風)を
吹き出す吹出口モードである。
【0057】また、ステップS33の判定結果がYES
の場合には、日射センサ73の検出値である日射量(日
射強度)TSが所定値(例えば200W/m2 )よりも
低いか否かを判定する(ステップS37)。この判定結
果がNOの場合には、フロントウインドウガラスの内面
が曇り難いと推定して、ステップS32の制御処理を実
行する。
【0058】また、ステップS37の判定結果がYES
の場合には、日射センサ73の検出値である日射量(日
射強度)TSが所定値(例えば50W/m2 )よりも低
いか否かを判定する(ステップS38)。この判定結果
がNOの場合には、フロントウインドウガラスの内面が
曇り易いと推定すると共に、運転席に着座している乗員
(運転者)の顔の火照りを防止する目的で、ステップS
36の制御処理を実行する。
【0059】また、ステップS38の判定結果がYES
の場合には、フロントウインドウガラスの内面が曇る可
能性が非常に高いと推定すると共に、運転席に着座して
いる乗員(運転者)の顔の火照りを防止する目的で、運
転席側の吹出口モードをオートFOOTモード(MOD
EDr=FOOT)となるようにモード判定フラグをO
Nし、且つ助手席側の吹出口モードをオートDEFモー
ド(MODEPa=DEF)に設定(変更)する。つま
り、運転席側のオートFOOT用のモード判定フラグを
ONし、且つ助手席側のオートDEF用のモード判定フ
ラグをONする(ステップS39)。その後に、図1の
ルーチンを抜けて、ステップS6以降の制御処理を実行
する。このとき、運転席側の吹出口モードをオートF/
Dモード(MODEDr=F/D)に変更しても良い。
なお、上記の運転席側がオートFOOTモード、助手席
側がオートDEFモードとは、運転席側の乗員の足元部
に向けて空調風(主に温風)を吹き出すと共に、助手席
側のフロントウインドウガラスの内面に向けて空調風
(主に温風)を吹き出す吹出口モードである。
【0060】〔第1実施形態の特徴〕以上のように、本
実施形態の車両用空調装置においては、外気温および日
射量からフロントウインドウの内面の曇り易さが推定さ
れて、フロントウインドウガラスの内面の曇りを防止ま
たは除去する防曇制御を行う必要があると判断した場合
で、且つ助手席に乗員が不在であることを検出した場合
には、運転席側の吹出口モードをオートFOOTモード
に維持したまま、助手席側の吹出口モードをオートF/
DモードまたはオートDEFモードに設定する。これに
より、サーボモータ28、29が作動して、運転席側D
EF吹出口20および運転席側センタFACE吹出口2
1が吹出口切替ドア24、25によって閉じられ、運転
席側FOOT吹出口23が吹出口切替ドア26によって
開かれる。また、サーボモータ38、39が作動して、
助手席側センタFACE吹出口31が吹出口切替ドア3
5によって閉じられ、助手席側DEF吹出口30および
助手席側FOOT吹出口33が吹出口切替ドア34、3
6によって開かれる。
【0061】それによって、空調ダクト2内に導入され
た外気は、エバポレータ41で一旦冷却されて除湿され
た後に、第1、第2空気通路11、12内に流入し、ヒ
ータコア42を通過する際にそれぞれ再加熱されて空調
風(主に低湿度の温風)となる。そして、その空調風
は、運転席側FOOT吹出口23、運転席側DEF吹出
口20および運転席側FOOT吹出口23から車室内に
吹き出す。このとき、運転席側DEF吹出口20からフ
ロントウインドウの内面に吹き出す空調風の吹出割合よ
りも助手席側DEF吹出口30からフロントウインドウ
の内面に吹き出す空調風の吹出割合の方を多くする。
【0062】これにより、助手席近傍のフロントウイン
ドウの内面の防曇を積極的に行うことになり、運転席側
の乗員が顔の火照りを感じたり、運転席側の乗員が足寒
さを感じたりすることを防止することで、運転席側の乗
員の空調感(フィーリング)を向上できる。さらに、フ
ロントウインドウガラスの内面に積極的に空調風(主に
温風)を吹き出すことができるので、フロントウインド
ウガラスの内面の曇りを防止または除去する防曇性能を
高めることができる。
【0063】〔第2実施形態〕図9は本発明の第2実施
形態を示したもので、図9(a)は車速SPDに基づく
助手席側オートF/D判定条件を示した図で、図9
(b)は外気温TAMに基づく助手席側オートF/D判
定条件を示した図である。
【0064】本実施形態では、図9(a)、(b)の特
性図の両助手席側オートF/D判定条件が成立した際
に、助手席側の吹出口モードをオートFOOTモードか
らオートF/Dモードに設定するようにしている。この
ように、フロントウインドウガラスの内面の曇り易さを
車速センサ76の検出値である車速SPDと外気温セン
サ72の検出値である外気温TAMによって推定してい
る。なお、両助手席側オートF/D判定条件が成立する
と、助手席側のオートF/D用のモード判定フラグがO
Nされる(f1 Pa(SPD)=1,f2 Pa(TA
M)=1)。
【0065】そして、助手席近傍のフロントウインドウ
ガラスの内面への吹出風量または吹出割合を上げる判定
条件、つまり吹出口モードをオートF/Dモードに設定
する判定条件は、助手席不在時には車速SPDが所定値
(例えば15km/h)以上で、助手席在席時には車速
SPDが所定値(例えば30km/h)以上である。ま
た、吹出口モードをオートF/Dモードに設定する判定
条件は、助手席不在時には外気温TAMが所定値(例え
ば6℃)以下で、助手席在席時には外気温TAMが所定
値(例えば−1℃)以下である。
【0066】従来より、吹出口モードをオート制御によ
り変更することが可能な車両用空調装置の場合には、冷
却水温TWが低温で、外気温TAMが低温で、車速SP
Dが高速で、且つ目標吹出温度が高温の時に、吹出口モ
ードをオートF/Dモードに変更するように制御してい
るが、オートF/Dモードに、乗員の顔の火照りおよび
乗員の足寒さが生じるため、窓曇りの可能性がある空調
条件であっても、オートFOOTモードを維持してオー
トF/Dモードに変更し難くしている。
【0067】しかし、本実施形態のように、吹出口モー
ドを運転席側と助手席側とで互いに独立して変更するこ
とが可能な吹出口モード独コン車においては、助手席に
乗員が不在の時に、助手席側の吹出口モードを助手席に
乗員が在席している時に比べて、オートFOOTモード
からオートF/DモードまたはオートDEFモードに変
更され易くする、あるいはフロントウインドウガラスの
内面への空調風の吹出温度を高くする、あるいはフロン
トウインドウガラスの内面への空調風の湿度を低くする
ことで、運転席側の乗員の顔の火照りを防止し、且つ運
転席側の乗員の足を暖めることができる。さらに、フロ
ントウインドウガラスへの空調風(主に温風)の吹出割
合を多くすることで、充分な防曇効果を得ることができ
る。
【0068】〔第3実施形態〕図10は本発明の第3実
施形態を示したもので、図10(a)は冷却水温に基づ
く助手席側オートF/D判定条件を示した図で、図10
(b)は目標吹出温度に基づく助手席側オートF/D判
定条件を示した図である。
【0069】本実施形態では、図10(a)、(b)の
特性図の両助手席側オートF/D判定条件が成立した際
に、助手席側の吹出口モードをオートFOOTモードか
らオートF/Dモードに設定するようにしている。この
ように、フロントウインドウガラスの内面の曇り易さを
冷却水温センサ75の検出値である冷却水温SWと算出
された目標吹出温度TAOによって推定している。な
お、両助手席側オートF/D判定条件が成立すると、助
手席側のオートF/D用のモード判定フラグがONされ
る(f1 Pa(TW)=1,f2 Pa(TAO)=
1)。
【0070】そして、助手席近傍のフロントウインドウ
ガラスの内面への吹出風量または吹出割合を上げる判定
条件、つまり吹出口モードをオートF/Dモードに設定
する判定条件は、助手席不在時には冷却水温SWが所定
値(例えば60℃)以上で、助手席在席時には冷却水温
SWが所定値(例えば40℃)以上である。また、吹出
口モードをオートF/Dモードに設定する判定条件は、
助手席不在時には目標吹出温度TAOが所定値(例えば
39℃)以下で、助手席在席時には目標吹出温度TAO
が所定値(例えば46℃)以下である。
【0071】〔他の実施形態〕第1実施形態では、外気
温センサ72の検出値である外気温TAMと日射センサ
73の検出値である日射量TSを利用して曇り易さを判
断(推定)したが、内気温センサ71の検出値である内
気温TR、車速センサ76の検出値である車速SPD、
湿度センサ77の検出値である車室内の相対湿度RH、
吹出温度または吸込温度のうちの少なくとも1つ以上を
利用することで、より正確に曇り易さを判断(推定)で
き、確実な窓曇り防止または除去効果を得ることができ
る。
【0072】第1実施形態では、助手席の乗員不在また
は乗員在席を検出または推定した際に、助手席側の吹出
口モードをオートF/DモードまたはオートDEFモー
ドに変更して、運転席側DEF吹出口20よりも助手席
側DEF吹出口30の方からフロントウインドウガラス
へ吹き出す空調風の吹出割合を多くした。また、第2、
第3実施形態では、助手席の乗員不在または乗員在席を
検出または推定した際に、助手席の乗員が不在の時に助
手席の乗員が在席の時に比べて、助手席側の吹出口モー
ドをオートFOOTモードからオートF/Dモードまた
はオートDEFモードに変更し易くしたが、運転席側D
EF吹出口20よりも助手席側DEF吹出口30の方の
吹出風量または吹出温度を上げる、あるいは吹出風量お
よび吹出温度を上げるこによっても、同様な防曇効果を
得ることができる。
【0073】第1実施形態では、シートベルト装着信号
によって助手席に乗員が不在か否かを判定するようにし
たが、助手席(前部座席の運転席と異なる側の座席)に
設置(装備)されて、所定の荷重が助手席のシートクッ
ションに加わった時に着座と判断し、乗員が在席(着
座)したと判断したらエアコンECU10に乗員在席信
号を出力し、乗員が不在であると判断したらエアコンE
CU10に乗員不在信号を出力するシートスイッチを設
けても良い。
【0074】ここで、助手席が乗員不在であることを検
出または推定する乗員不在検出手段または乗員不在推定
手段としては、上記のシートスイッチの他に、乗員から
放出される赤外線を検出する赤外線センサ、人間の形状
を識別して乗員在席、乗員不在を検出するCCD等の車
室内映像検出手段または超音波センサのうち1つ以上を
利用しても良い。さらに、車両のドアを開閉する際に発
生するドア開閉信号を利用して、乗員の乗り降りから乗
員在席、乗員不在を推定するようにしても良い。
【0075】また、助手席付近に設置されて、乗員が在
席していないと容易に入力できない操作スイッチ類を操
作することで発生する各種スイッチ入力信号を利用し
て、乗員在席、乗員不在を推定するようにしても良い。
これらの中には、現在車両への装備がなく、新たに車両
への装備が必要なセンサ類の使用例も含めて説明した
が、近年、エアバックの正確な作動のため、乗員在席検
出手段または乗員不在検出手段等の乗員検出手段(乗員
センサ)の設定が増えつつあり、この乗員センサを利用
すれば大きなコストアップなしに車室内の防曇性能の向
上と運転者の顔の火照りの防止の両立を図ることができ
る。
【0076】なお、空調ユニット1が壊れていないこと
を示すために乗員に本オートF/D・DEFモード制御
または本防曇制御を実行していることを知らせる(作動
表示する)視覚表示手段(ディスプレイ52やウォーニ
ングランプ等)または聴覚表示手段(音声やブザー音
等)を設けることが望ましい。また、本オートF/D・
DEFモード制御が乗員の空調感(空調フィーリング)
に合わない場合には、本オートF/D・DEFモード制
御をキャンセルすることが可能なスイッチ類を設けるこ
とが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートF/D・DEFモード制御を示したフロ
ーチャートである(第1実施形態)。
【図2】空調ユニットの全体構成を示した構成図である
(第1実施形態)。
【図3】車両のインストルメントパネルを示した正面図
である(第1実施形態)。
【図4】エアコン操作パネルを示した正面図である(第
1実施形態)。
【図5】エアコンECUの制御プログラムを示したフロ
ーチャートである(第1実施形態)。
【図6】目標吹出温度に対するブロワ制御電圧特性を示
した特性図である(第1実施形態)。
【図7】エアコンECUによる吹出口モード決定制御を
示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図8】目標吹出温度に対する吹出口モード特性を示し
た特性図である(第1実施形態)。
【図9】(a)は車速に基づく助手席側オートF/D判
定条件を示した特性図で、(b)は外気温に基づく助手
席側オートF/D判定条件を示した特性図である(第2
実施形態)。
【図10】(a)は冷却水温に基づく助手席側オートF
/D判定条件を示した特性図で、(b)は目標吹出温度
に基づく助手席側オートF/D判定条件を示した特性図
である(第3実施形態)。
【符号の説明】
1 空調ユニット 10 エアコンECU(防曇制御手段、乗員不在推定手
段、曇り易さ推定手段) 51 エアコン操作パネル 55 DEFスイッチ(DEFモード要求手段) 58 MODE切替スイッチ(F/Dモード要求手段) 72 外気温センサ(曇り易さ検出手段、曇り易さ推定
手段) 73 日射センサ(曇り易さ検出手段、曇り易さ推定手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/00 103 B60H 1/00 103P 103S 1/32 613 1/32 613Q 623 623T 626 626A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)複数の吹出口からウインドウへ空調
    風を吹き出すように構成した空調ユニットと、 (b)前記複数の吹出口から前記ウインドウへの吹出風
    量または吹出割合または吹出温度をそれぞれ変更する複
    数の吹出状態可変手段と、 (c)これらの吹出状態可変手段を制御して、窓曇りま
    たは霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効
    果のある防曇制御を行う防曇制御手段とを備え、 前記防曇制御手段は、乗員情報を検出する乗員情報検出
    手段を有し、 この乗員情報検出手段によって検出した乗員情報に応じ
    て、前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または
    吹出温度を上げる条件を、複数の吹出状態可変手段のう
    ちで少なくとも1つ以上で異ならせることを特徴とする
    空調装置。
  2. 【請求項2】(a)複数の吹出口からウインドウへ空調
    風を吹き出すように構成した空調ユニットと、 (b)前記複数の吹出口から前記ウインドウへの吹出風
    量または吹出割合または吹出温度をそれぞれ変更する複
    数の吹出状態可変手段と、 (c)これらの吹出状態可変手段を制御して、窓曇りま
    たは霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効
    果のある防曇制御を行う防曇制御手段とを備え、 前記防曇制御手段は、複数の座席のうち少なくとも1つ
    以上の座席が乗員不在であることを検出または推定する
    乗員不在検出手段または乗員不在推定手段を有し、 前記乗員不在検出手段または乗員不在推定手段によって
    前記複数の座席のうち少なくとも1つ以上の座席が乗員
    不在であることを検出または推定した時に、不在座席付
    近の吹出口から前記ウインドウへの吹出風量または吹出
    割合または吹出温度を乗員在席時よりも上げることを特
    徴とする空調装置。
  3. 【請求項3】(a)複数の吹出口からウインドウへ空調
    風を吹き出すように構成した空調ユニットと、 (b)前記複数の吹出口から前記ウインドウへの吹出風
    量または吹出割合または吹出温度をそれぞれ変更する複
    数の吹出状態可変手段と、 (c)これらの吹出状態可変手段を制御して、窓曇りま
    たは霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効
    果のある防曇制御を行う防曇制御手段とを備え、 前記防曇制御手段は、前記複数の座席のうち少なくとも
    1つ以上の座席が乗員不在であることを検出または推定
    する乗員不在検出手段または乗員不在推定手段を有し、 前記乗員不在検出手段または乗員不在推定手段によって
    前記複数の座席のうち少なくとも1つ以上の座席が乗員
    不在であることを検出または推定した時に、不在座席付
    近の吹出口から前記ウインドウへの吹出風量または吹出
    割合または吹出温度を上げる条件を乗員在席時と異なら
    せることを特徴とする空調装置。
  4. 【請求項4】(a)複数の吹出口からウインドウへ空調
    風を吹き出すように構成した空調ユニットと、 (b)前記複数の吹出口から前記ウインドウへの吹出風
    量または吹出割合または吹出温度をそれぞれ変更する複
    数の吹出状態可変手段と、 (c)これらの吹出状態可変手段を制御して、窓曇りま
    たは霜付きの防止、あるいは窓曇りまたは霜の除去に効
    果のある防曇制御を行う防曇制御手段とを備え、 前記防曇制御手段は、乗員情報を検出する乗員情報検出
    手段を有し、 この乗員情報検出手段によって検出した乗員情報に応じ
    て、前記ウインドウへの複数の吹出口のうち少なくとも
    1つ以上の吹出口からの吹出風量または吹出割合または
    吹出温度を、他のウインドウへの吹出口に比べて優先的
    に上げることを特徴とする空調装置。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3に記載の空調装置
    において、 前記乗員不在検出手段または乗員不在推定手段は、シー
    トスイッチまたは圧力検出手段またはシートベルト装着
    検出手段または赤外線検出手段またはドア開閉検出手段
    または超音波送受信手段または各種スイッチ操作検出手
    段であることを特徴とする空調装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げる条件の判定は、車速または目標吹出温度ま
    たは車両駆動手段冷却手段温度またはウインドウ温度ま
    たは湿度または車室内温度または外気温または熱交換器
    温度または日射量または乗員要求または冷却手段作動状
    態のいずれか1つ以上を用いて行うことを特徴とする空
    調装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の空調装置において、 前記乗員要求とは、DEF吹出要求またはF/D吹出要
    求またはウインドウ温度上昇要求または防曇要求または
    除霜要求のいずれか1つ以上であることを特徴とする空
    調装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のうちのいずれか
    1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げる制御を実施している旨を、乗員に知らせる
    視覚表示手段または聴覚表示手段を設けたことを特徴と
    する空調装置。
  9. 【請求項9】請求項4ないし請求項8のうちのいずれか
    1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を優先的に上げる吹出口は、助手席近傍の吹出口で
    あることを特徴とする空調装置。
  10. 【請求項10】請求項4ないし請求項9のうちのいずれ
    か1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を優先的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却
    手段温度またはウインドウ温度または熱交換器温度また
    は空調風温度のいずれか1つ以上を用いて行うことを特
    徴とする空調装置。
  11. 【請求項11】請求項4ないし請求項10のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を優先的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却
    手段温度またはウインドウ温度または熱交換器温度また
    は空調風温度のいずれか1つ以上が所定温度よりも低い
    時であることを特徴とする空調装置。
  12. 【請求項12】請求項4ないし請求項11のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を優先的に上げる条件の判定は、車両駆動手段冷却
    手段温度またはウインドウ温度または熱交換器温度また
    は空調風温度のいずれか1つ以上が低い程、優先度を上
    げることを特徴とする空調装置。
  13. 【請求項13】請求項1ないし請求項12のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げる条件は、車速または湿度または目標吹出温
    度のいずれか1つ以上が所定値よりも高い時、 あるいは車両駆動手段冷却手段温度または熱交換器温度
    または外気温または車室内温度または日射量またはウイ
    ンドウ温度または冷却手段の稼働率のいずれか1つ以上
    が所定値よりも低い時、 あるいは防曇または除霜要求のいずれか1つ以上があっ
    た時の、いずれか1つ以上であることを特徴とする空調
    装置。
  14. 【請求項14】請求項1ないし請求項13のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 車速または湿度または目標吹出温度のいずれか1つ以上
    が高い程、 あるいは車両駆動手段冷却手段温度または熱交換器温度
    または外気温または車室内温度または日射量またはウイ
    ンドウ温度または冷却手段の稼働率のいずれか1つ以上
    が低い程、 あるいは防曇または除霜要求のいずれか1つ以上が強い
    程、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げることを特徴とする空調装置。
  15. 【請求項15】請求項1ないし請求項14のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げる判定条件を、不在座席付近の吹出口では、
    着座座席付近の吹出口に比べて、 車速または湿度または目標吹出温度のいずれか1つ以上
    が低くても、 あるいは車両駆動手段冷却手段温度または熱交換器温度
    または外気温または車室内温度または日射量またはウイ
    ンドウ温度または冷却手段の稼働率のいずれか1つ以上
    が高くても、 あるいは防曇または除霜要求のいずれか1つ以上が低く
    ても、上げることを特徴とする空調装置。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項15のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記ウインドウへの吹出風量または吹出割合または吹出
    温度を上げる量を、不在座席付近の吹出口では、着座座
    席付近の吹出口に比べて、 車速または湿度または目標吹出温度のいずれか1つ以上
    が低くても、 あるいは車両駆動手段冷却手段温度または熱交換器温度
    または外気温または車室内温度または日射量またはウイ
    ンドウ温度または冷却手段の稼働率のいずれか1つ以上
    が高くても、 あるいは防曇または除霜要求のいずれか1つ以上が低く
    ても、多くすることを特徴とする空調装置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし請求項16のうちのいず
    れか1つに記載の空調装置において、 前記制御をキャンセルまたは弱める手段を設けたことを
    特徴とする空調装置。
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